JP2021135870A - 電子機器、及び制御方法 - Google Patents

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匡史 西尾
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恵里 志水
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Abstract

【課題】使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出すること。【解決手段】電子機器は、システムに基づくシステム処理を実行する処理部と、所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサと、検出センサから出力された検出信号のうち第1検出視野角に対応する検出信号に基づく第1情報を前記処理部へ出力する第1検出制御部と、第1検出制御部に対して第1検出視野角とは異なる第2検出視野角を設定し、第2検出視野角に対応する検出信号に基づく第2情報を第1検出制御部から取得して処理部へ出力する第2検出制御部と、を備え、処理部は、第1情報と第2情報とで物体を検出する際の検出距離に関する条件が異なるように、それぞれの検出距離を第1検出距離と第2検出距離とに設定する。【選択図】図11

Description

本発明は、電子機器、及び制御方法に関する。
PC(Personal Computer;パーソナルコンピュータ)などの電子機器は、人物の接近を検出する近接センサ(PS:Proximity Sensor)を備え、人物の接近を検出した場合に起動するものがある。近接センサとして、例えば、赤外線(IR:Infrared)センサが用いられる。このような電子機器では、ユーザは、電子機器に接触することなく接近するだけで起動させることができる。例えば、特許文献1には、近づいてきた人物を検知したことに応じて操作画面を表示する端末処理装置について記載されている。
特開2003−255922号公報
しかしながら、電子機器に接近する人物には、電子機器を使用する人物だけではなく、その電子機器の前を単に横切る人物も含まれうる。そのため、上述したように人物の接近を検出して起動する電子機器は、使用する人物以外の人物が前を単に横切ったときにも不必要に起動してしまう場合がある。一方、使用していた人物が電子機器から離れるときには、セキュリティの観点や消費電力の観点から、電子機器の表示をOFFにして待機状態に遷移することが望ましい。しかしながら、電子機器を使用している人物は、常に電子機器の正面近傍にきちんと留まっているとは限らず、体勢が自由に動きがちである。そのため、電子機器からの人物の離脱を検出する際には、電子機器を使用しているにも関わらず、体勢が変化すること等によって人物が離脱したと誤検出してしまう可能性がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出する電子機器、及び制御方法を提供することを目的の一つとする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1態様に係る電子機器は、システムに基づくシステム処理を実行する処理部と、所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサと、前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出視野角に対応する検出信号に基づく第1情報を前記処理部へ出力する第1検出制御部と、前記第1検出制御部に対して前記第1検出視野角とは異なる第2検出視野角を設定し、前記第2検出視野角に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して前記処理部へ出力する第2検出制御部と、を備え、前記処理部は、前記第1情報と前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出距離に関する条件が異なるように、それぞれの前記検出距離を第1検出距離と第2検出距離とに設定する。
また、本発明の第2態様に係る電子機器は、システムに基づくシステム処理を実行する処理部と、所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサと、前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出距離に対応する検出信号に基づく第1情報を前記処理部へ出力する第1検出制御部と、前記第1検出制御部に対して前記第1検出距離とは異なる第2検出距離を設定することにより、前記第2検出距離に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して前記処理部へ出力する第2検出制御部と、を備え、前記処理部は、前記第1情報と前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出視野角に関する条件が異なるように、それぞれの前記検出視野角を第1検出視野角と第2検出視野角とに設定する。
上記電子機器において、前記処理部は、前記システムの動作状態に応じて、前記第1情報と前記第2情報のいずれを用いて制御するかを切替えてもよい。
上記電子機器において、前記処理部は、前記物体の検出状態に応じて、前記第1情報と前記第2情報のいずれを用いて制御するかを切替えてもよい。
上記電子機器において、前記第1検出制御部は、前記第1検出視野角と前記第1検出距離とにより定まる第1検出範囲内に前記物体を検出している状態から前記物体を検出しなくなった場合、前記物体が離脱したことを示す情報を前記第1情報として前記処理部へ出力し、前記第2検出視野角と前記第2検出距離とにより定まる第2検出範囲内に前記物体を検出していない状態から前記物体を検出した場合、前記物体が接近したことを示す情報を前記第2情報として前記第2検出制御部を介して前記処理部へ出力してもよい。
上記電子機器において、前記第1検出視野角は、前記第2検出視野角よりも広い検出視野角であり、前記第1検出距離は、前記第2検出距離よりも長い検出距離であってもよい。
上記電子機器において、前記第1検出制御部及び前記第2検出制御部と前記処理部とは、USB(Universal Serial Bus)を用いて接続されてもよい。
上記電子機器において、前記処理部は、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記システムの動作状態を第1動作状態と、前記第1動作状態よりも前記システム処理の少なくとも一部が制限された第2動作状態とのいずれかに制御してもよい。
また、本発明の第3態様に係る、所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサを備える電子機器における制御方法は、第1検出制御部が、前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出視野角に対応する検出信号に基づく第1情報を出力するステップと、第2検出制御部が、前記第1検出制御部に対して前記第1検出視野角とは異なる第2検出視野角を設定し、前記第2検出視野角に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して出力するステップと、処理部が、システムに基づくシステム処理を実行するとともに、前記第1検出制御部から出力された前記第1情報と前記第2検出制御部から出力された前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出距離に関する条件が異なるように、それぞれ第1検出距離と第2検出距離とに設定するステップと、を有する。
また、本発明の第4態様に係る、所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサを備える電子機器における制御方法は、第1検出制御部が、前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出距離に対応する検出信号に基づく第1情報を出力するステップと、
第2検出制御部が、前記第1検出制御部に対して前記第1検出距離とは異なる第2検出距離を設定することにより、前記第2検出距離に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して出力するステップと、処理部が、システムに基づくシステム処理を実行するとともに、前記第1検出制御部から出力された前記第1情報と前記第2検出制御部から出力された前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出視野角に関する条件が異なるように、それぞれ第1検出視野角と第2検出視野角とに設定するステップと、を有する。
本発明の上記態様によれば、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
第1の実施形態に係る電子機器の概要を説明する図。 第1の実施形態に係る電子機器の外観の構成例を示す斜視図。 センサ検出範囲の設定データの一例を示す図。 離脱検出モード時のセンサ検出範囲を示す図。 接近検出モード時のセンサ検出範囲を示す図。 第1の実施形態に係る電子機器の構成例を示す概略ブロック図。 第1の実施形態に係る起動制御の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る待機状態遷移処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るセンサ検出範囲制御処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るセンサ検出範囲制御処理の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態に係るHPD処理に関する機能構成の一例を示すブロック図。 第3の実施形態に係るHPD処理の動作シーケンスの一例を示す図。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態に係る電子機器1について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る電子機器1は、例えば、ノートブック型PC(Personal Computer;パーソナルコンピュータ)などの情報処理装置である。なお、電子機器1は、デスクトップ型PC、タブレット端末装置、スマートフォンなど、いずれの形態の情報処理装置であってもよい。
電子機器1は、システムの動作状態として少なくとも通常動作状態(パワーオン状態)と待機状態との間を遷移可能である。通常動作状態とは、特に制限なく処理の実行が可能な動作状態であり、例えば、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)で規定されているS0状態に相当する。待機状態は、システム処理の少なくとも一部が制限されている状態である。例えば、待機状態は、少なくとも表示部の表示がOFFとなる状態であり、通常動作状態よりも電力の消費量が低い動作状態である。待機状態は、スタンバイ状態、スリープ状態等であってもよく、Windows(登録商標)におけるモダンスタンバイや、ACPIで規定されているS3状態(スリープ状態)等に相当する状態であってもよい。また、待機状態には、ハイバネーション状態やパワーオフ状態等が含まれでもよい。ハイバネーション状態は、例えば、ACPIで規定されているS4状態に相当する。パワーオフ状態は、例えば、ACPIで規定されているS5状態(シャットダウンした状態)相当する。
以下では、システムの動作状態が待機状態から通常動作状態へ遷移することを起動と呼ぶことがある。待機状態では、一般的に通常動作状態よりも動作の活性度が低いため、電子機器1のシステム処理を起動させることは、電子機器1におけるシステム処理の動作を活性化させることになる。
図1は、本実施形態に係る電子機器1の概要を説明する図である。電子機器1は、後述する近接センサを備えており、電子機器1の近傍に存在する人物を検出する。この人物の存在を検出する処理のことを、HPD(Human Presence Detection)処理とも呼ぶことがある。電子機器1は、電子機器1の近傍に存在する人物を検出し、検出結果に基づいて電子機器1の動作状態を制御する。例えば、電子機器1は、図1(A)に示すように、電子機器1へ人物が接近したこと(Approach)を検出した場合、自動でシステム処理を起動する。また、電子機器1は、図1(B)に示すように、人物が電子機器1の前に存在している状態(Presence)では、システム処理を待機状態へ遷移させないように制限し、通常動作状態を継続させる。そして、電子機器1は、図1(C)に示すように、電子機器1から人物が離脱したこと(Leave)を検出した場合には、システム処理を待機状態へ遷移させる。
(電子機器の外観構成)
図2は、本実施形態に係る電子機器1の外観の構成例を示す斜視図である。
電子機器1は、第1筐体10、第2筐体20、及びヒンジ機構15を備える。第1筐体10と第2筐体20は、ヒンジ機構15を用いて結合されている。第1筐体10は、第2筐体20に対して、ヒンジ機構15がなす回転軸の周りに相対的に回動可能である。回転軸の方向は、ヒンジ機構15が設置されている側面10c、20cに対して平行である。
第1筐体10は、Aカバー、ディスプレイ筐体とも呼ばれる。第2筐体20は、Cカバー、システム筐体とも呼ばれる。以下の説明では、第1筐体10と第2筐体20の側面のうち、ヒンジ機構15が備わる面を、それぞれ側面10c、20cと呼ぶ。第1筐体10と第2筐体20の側面のうち、側面10c、20cとは反対側の面を、それぞれ側面10a、20aと呼ぶ。図示において、側面20aから側面20cに向かう方向を「後」と呼び、側面20cから側面20aに向かう方向を「前」と呼ぶ。後方に対して右方、左方を、それぞれ「右」、「左」と呼ぶ。第1筐体10、第2筐体20の左側面をそれぞれ側面10b、20bと呼び、右側面をそれぞれ側面10d、20dと呼ぶ。また、第1筐体10と第2筐体20とが重なり合って完全に閉じた状態(開き角θ=0°の状態)を「閉状態」と呼ぶ。閉状態において第1筐体10と第2筐体20との互いに対面する側の面を、それぞれの「内面」と呼び、内面に対して反対側の面を「外面」と呼ぶ。また、閉状態に対して第1筐体10と第2筐体20とが開いた状態のことを「開状態」と呼ぶ。
図2に示す電子機器1の外観は開状態の例を示している。開状態は、第1筐体10の側面10aと側2筐体20の側面20aとが離れた状態である。開状態では、第1筐体10と第2筐体20とのそれぞれの内面が表れ、電子機器1は通常の動作を実行可能とすることが期待される。開状態は、第1筐体10の内面と第2筐体20の内面とがなす開き角θが所定の角度以上になった状態であり、典型的には100〜130°程度となる。なお、開状態となる開き角θの範囲は、ヒンジ機構15よって回動可能な角度の範囲等に応じて任意に定めることができる。
第1筐体10の内面には、表示部110が設けられている。表示部110は、液晶ディスプレイ(LCD: liquid crystal display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどを含んで構成されている。また、第1筐体10の内面のうち表示部110の周縁の領域に、撮像部120と近接センサ130とが設けられている。撮像部120及び近接センサ130は、表示部110の周縁の領域のうち側面20a側に並んで配置されている。なお、近接センサ130は、表示部110の周縁の領域のうち側面20c側に配置されてもよい。
撮像部120は、開状態において、第1筐体10の内面に対面する方向(前方)の所定の画角内の物体の像を撮像する。所定の画角とは、撮像部120が有する撮像素子と撮像素子の撮像面の前方に設けられた光学レンズとによって定める撮像画角である。
近接センサ130は、電子機器1の近傍に存在する物体(例えば、人物)を検出する。例えば、近接センサ130は、赤外線を発光する発光部と、発光した赤外線が物体の表面に反射して戻ってくる反射光を受光する受光部とを含んで構成される赤外線距離センサである。近接センサ130は、所定のサンプリング周期(例えば、1Hz)で、受光部が受光した光を検出し、受光した結像位置に基づいて距離を算出する三角測距方式や、発光から受光までの時間差等を距離に換算するToF(Time of Flight)方式等を用いて、物体(例えば、人物)との距離に応じて検出信号を出力する。
なお、近接センサ130は、発光ダイオードが発光する赤外線を用いたセンサであってもよいし、発光ダイオードが発光する赤外線よりも波長帯域が狭い光線を発光する赤外線レーザを用いたセンサであってもよい。また、近接センサ130は、赤外線距離センサに限定されるものでなく、物体との距離を検出するセンサであれば、超音波センサまたはUWB(Ultra Wide Band)レーダを用いたセンサ等の他の方式を用いたセンサであってもよい。
第2筐体20の内面には、キーボード151及びタッチパッド153が入力デバイスとして設けられている。なお、入力デバイスとして、キーボード151及びタッチパッド153に代えて、または加えて、タッチセンサが含まれてもよいし、マウスや外付けのキーボードが接続されてもよい。タッチセンサが設けられた構成の場合、タッチセンサが操作を受け付ける操作領域は、表示部110の表示面に対応する領域としていてもよい。また、入力デバイスには、音声が入力されるマイクが含まれてもよい。
なお、第1筐体10と第2筐体20とが閉じた閉状態では、第1筐体10の内面に設けられている表示部110、撮像部120、及び近接センサ130は、第2筐体20の内面に覆われて、機能を発揮できない状態である。第1筐体10と第2筐体20とが完全に閉じた状態では、開き角θは0°となる。
(近接センサの検出範囲)
ここで、近接センサ130の検出範囲について説明する。開状態において、第1筐体10の内面に配置されている近接センサ130は、第1筐体10の内面に対面する方向(前方)における物体(例えば、人物)を検出する。以下では、近接センサ130が検出可能な検出範囲のことを、センサ検出範囲と呼ぶこととする。センサ検出範囲は、近接センサ130が検出可能な角度を示す検出視野角FoV(Field of View)と、近接センサ130が検出可能な最大距離を示す最大検出距離KLmとで定義することができる。
電子機器1は、センサ検出範囲を、電子機器1からの人物の離脱を検出する場合と、電子機器1への人物の接近を検出する場合とで、異なる検出範囲に設定する。以下では、電子機器1からの人物の離脱を検出する検出モードのことを、離脱検出モードと呼ぶ。また、電子機器1への人物の接近を検出する検出モードのことを、接近検出モードと呼ぶ。
離脱検出モードでは、電子機器1を使用している人物が常に電子機器1の正面近傍にきちんと留まっているとは限らず、体勢が自由に動きがちであることから、人物がある程度動いてもセンサ検出範囲から外れないように広めの範囲に設定することが好ましい。一方、接近検出モードでは、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときにセンサ検出範囲に入ってしまわないように、狭めの範囲に設定することが好ましい。よって、電子機器1では、離脱検出モードのセンサ検出範囲より接近検出モードのセンサ検出範囲の方が狭く設定されている。
図3〜図5を参照して、センサ検出範囲の設定の具体例について説明する。
図3は、センサ検出範囲の設定データの一例を示す図である。図4は、離脱検出モード時のセンサ検出範囲を示す図である。図5は、接近検出モード時のセンサ検出範囲を示す図である。図4に示すように、離脱検出モードのセンサ検出範囲を検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1とで定義する。一方、図4に示すように、接近検出モードのセンサ検出範囲を検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2とで定義する。
離脱検出モードの検出視野角Fov1より接近検出モードの検出視野角Fov2が狭い角度に設定されている。一例としては、図3に示すように離脱検出モードの検出視野角Fov1が120°に設定され、接近検出モードの検出視野角Fov2が30°に設定されている。また、離脱検出モードの最大検出距離KLm1より接近検出モードの最大検出距離KLm2が短い距離に設定されている。一例としては、図3に示すように離脱検出モードの最大検出距離KLm1が120cmに設定され、接近検出モードの最大検出距離KLm2が60cmに設定されている。
ここで、近接センサ130は、検出範囲としてスイープ(スキャン)する範囲を変更することにより検出視野角Fovを変更する。例えば、近接センサ130は、赤外線距離センサである場合、物体の表面に反射して戻ってくる反射光を受光する受光部の受光エリアの範囲のうち検出に用いる範囲を変更することにより、検出視野角Fovを変更する。受光エリアの全体の範囲を用いて検出するときが検出視野角Fovが最大であり、受光エリアの範囲を狭くすることに応じて検出視野角Fovを狭くすることができる。なお、検出視野角Fovを狭くするほど近接センサ130における消費電力を抑えることができる場合がある。また、近接センサ130は、検出対象となる物体(例えば、人物)への出力(例えば、赤外線の発光量)を変更することにより最大検出距離KLmを変更する。近接センサ130は、赤外線の発光量を増加させることに応じて最大検出距離KLmを長くし、赤外線の発光量を減少させることに応じて最大検出距離KLmを短くする。最大検出距離KLmを短くするほど近接センサ130における消費電力を抑えることができる。
(電子機器のハードウェア構成)
図6は、本実施形態に係る電子機器1のハードウェアの構成例を示す概略ブロック図である。電子機器1は、表示部110、撮像部120、近接センサ130、入力デバイス150、EC(Embedded Controller)200、システム処理部300、通信部350、記憶部360、及び電源部400を含んで構成される。表示部110は、システム処理部300により実行されるシステム処理により生成された表示データを表示する。
撮像部120は、第1筐体10の内面に対面する方向(前方)の所定の画角内の物体の像を撮像し、撮像した画像をシステム処理部300へ出力する。例えば、電子機器1に接近した人物の顔面が撮像部120の画角内に含まれるとき、撮像部120は、人物の顔画像を撮像し、撮像した顔画像をシステム処理部300へ出力する。撮像部120は、赤外線カメラであってもよいし、通常のカメラであってもよい。赤外線カメラは、撮像素子として赤外線センサを備えるカメラである。通常のカメラは、撮像素子として可視光線を受光する可視光センサを備えるカメラである。
近接センサ130は、第1筐体10の内面に対面する方向(前方)に存在する物体(例えば、人物)を検出し、検出結果を示す検出信号をEC200へ出力する。
入力デバイス150は、ユーザの入力を受け付ける入力部であり、例えばキーボード151及びタッチパッド153を含んで構成されている。入力デバイス150は、キーボード151及びタッチパッド153に対する操作を受け付けることに応じて、操作内容を示す操作信号をEC200へ出力する。
電源部400は、電子機器1の各部の動作状態に応じて各部へ電力を供給するための電源系統を介して電力を供給する。電源部400は、DC(Direct Current)/DCコンバータを備える。DC/DCコンバータは、AC(Alternate Current)/DCアダプタもしくは電池パックから供給される直流電力の電圧を、各部で要求される電圧に変換する。DC/DCコンバータで電圧が変換された電力が各電源系統を介して各部へ供給される。例えば、電源部400は、EC200から入力される各部の動作状態に応じて制御信号に基づいて各電源系統を介して各部に電力を供給する。
EC200は、CPU、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびI/O(Input/Output)ロジック回路などを含んで構成されたマイクロコンピュータである。EC200のCPUは、自部のROMに予め記憶した制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムを実行して、その機能を発揮する。EC200は、システム処理部300とは独立に動作し、システム処理部300の動作を制御し、その動作状態を管理する。また、EC200は、近接センサ130と、入力デバイス150と電源部400に接続されている。
例えば、EC200は、近接センサ130のセンサ検出範囲を制御する。EC200は、近接センサ130から検出結果を示す検出信号を取得し、検出結果に基づいてシステム処理部300の動作状態を制御する。また、EC200は、電源部400と通信を行うことにより、バッテリーの状態(残容量など)の情報を電源部400から取得するとともに、電子機器1の各部の動作状態に応じた電力の供給を制御するための制御信号などを電源部400へ出力する。また、EC200は、入力デバイス150から操作信号を取得し、取得した操作信号のうちシステム処理部300の処理に関連する操作信号についてはシステム処理部300へ出力する。例えば、EC200は、HPD処理に関する機能構成として、人物検出部210、動作制御部220、及び検出モード制御部230を備えている。
人物検出部210は、所定のサンプリング周期(例えば、1kHz)で近接センサ130が検出する検出結果に基づいて、電子機器1の前方に存在する物体(例えば、人物)を検出する。なお、以下の説明では、人物検出部210が物体(例えば、人物)を検出することを、単に、人物を検出するとも記載する。即ち、人物検出部210が人物を検出するとは、人物検出部210が人物を検出することも、人物以外の物体を検出することも含む。例えば、人物検出部210は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、電子機器1の前方の所定の範囲内に存在する人物との距離を検出する。所定の範囲とは、人物検出部210が人物を検出する範囲として設定された人物検出範囲である。例えば、人物検出範囲は、近接センサ130のセンサ検出範囲に相当する。
例えば、人物検出部210は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、人物検出範囲内に人物が存在するか否かを検出するとともに、人物が存在する場合には近接センサ130から人物までの距離を検出する。具体的には、人物検出部210は、近接センサ130から取得する人物との距離に応じた検出信号を取得した場合には、人物検出範囲内に人物が存在すること、及び人物までの距離を検出する。一方、人物検出部210は、近接センサ130から人物との距離に応じた検出信号を取得できなかった場合には、人物検出範囲内に人物が存在しないことを検出する。
また、人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出しない状態から人物を検出した場合、電子機器1の前方に人物が接近したものと判定し、電子機器1への人物の接近を検出する。また、人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出した後、継続して人物を検出している場合には、電子機器1の前方に人物が存在しているものと判定する。また、人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出している状態から人物を検出しなくなった場合、電子機器1の前方に存在していた人物が離れたものと判定し、電子機器1からの人物の離脱を検出する。
動作制御部220は、人物検出部210により人物検出範囲内に人物が検出された場合、システム処理部300によるシステム処理を起動させる。具体的には、動作制御部220は、人物検出部210が人物検出範囲内に人物を検出しない状態から人物を検出した場合(即ち、電子機器1への人物の接近を検出した場合)、システム処理を起動させる。より具体的には、動作制御部220は、システム処理部300によるシステム処理を起動させる場合、電源部400に対して、電子機器1の各部の動作に必要な電力を供給するための制御信号を出力する。その後、動作制御部220は、システム処理部300にシステム処理の起動を指示するための起動信号を出力する。システム処理部300は、起動信号を取得すると、システム処理を起動して通常動作状態へ遷移させる。
また、動作制御部220は、人物検出部210が人物検出範囲内に人物を継続して検出している場合、システム処理部300によるシステム処理を待機状態に遷移させないように制限し、通常動作状態を継続させる。なお、動作制御部220は、人物検出部210が人物検出範囲内に人物を継続して検出している場合であっても、所定の条件(例えば、無操作の期間が予め設定された期間継続した場合)によって、通常動作状態から待機状態へ遷移させてもよい。
また、動作制御部220は、人物検出部210が人物検出範囲内に人物を検出している状態から人物を検出しなくなった場合(即ち、電子機器1からの人物の離脱を検出した場合)、システム処理部300によるシステム処理を通常動作状態から待機状態に遷移させる。より具体的には、動作制御部220は、システム処理部300にシステム処理を通常動作状態から待機状態へ遷移させる指示をするための待機信号を出力する。システム処理部300は、待機信号を取得すると、システム処理を通常動作状態から待機状態へ遷移させる。その後、動作制御部220は、電源部400に対して、待機状態では不要な電力の供給を停止させるための制御信号を出力する。
検出モード制御部230は、システム処理の動作状態に応じて、センサ検出範囲を設定する。例えば、検出モード制御部230は、システム処理の動作状態が通常動作状態である場合にはセンサ検出範囲を離脱検出モードの検出範囲(図3及び図4参照)に設定する。一方、検出モード制御部230は、システム処理の動作状態が待機状態である場合にはセンサ検出範囲を接近検出モードの検出範囲(図3及び図5参照)に設定する。
システム処理部300は、CPU302、GPU(Graphic Processing Unit)304、メモリコントローラ306、I/O(Input−Output)コントローラ308、システムメモリ310、及び認証処理部312を含んで構成され、オペレーティングシステム(OS:Operating System)によるシステム処理によって、OS上で各種のアプリケーションソフトウェアの処理が実行可能である。CPU302とGPU304をプロセッサと総称することがある。
前述したように、システムの動作状態として少なくとも通常動作状態(パワーオン状態)と待機状態との間を遷移可能である。待機状態には、スタンバイ状態、スリープ状態、ハイバネーション状態およびパワーオフ状態が含まれる。
スタンバイ状態は、プロセッサの処理能力を通常動作状態よりも低くし、動作中のシステムメモリ310の内容を保持しながら通信部350、記憶部360および表示部110など周辺デバイスの消費電力を通常動作状態よりも少なくする動作状態である。
スリープ状態は、システムメモリ310とEC200とその配下にあるデバイス以外のデバイスへの給電を停止し、プロセッサによるプログラムの実行を伴わない動作モードである。
ハイバネーション状態は、スリープ状態においてプロセッサ11から即座にアクセス可能とする補助記憶装置にシステムメモリ310に記憶していた情報を全て退避させ、その後、システムメモリ310への給電をさらに停止するモードである。従って、ハイバネーション状態から起動処理を開始する際、CPU302は、補助記憶装置に退避された情報をシステムメモリ310に記憶する。
パワーオフ状態は、EC200とその配下にあるデバイス以外のデバイスへの給電を停止した状態である。
CPU302は、システム処理の動作状態が待機状態であって、EC200から起動信号が入力された場合、待機状態から通常動作状態に遷移させる。例えば、動作状態がスリープ状態、ハイバネーション状態またはパワーオフ状態であるとき、電源部400から電力の供給を受け、かつEC200から起動信号が入力されると、CPU302は、起動処理を開始する。CPU302は、起動処理において、システムメモリ310、記憶部360などの最小限のデバイスの検出と初期化を行う(プリブート)。CPU302は、記憶部360からシステムファームウェアをシステムメモリ310にロードし、通信部350、表示部110などその他のデバイスの検出と初期化を行う(ポスト処理)。初期化には、初期パラメータの設定などの処理が含まれる。なお、スリープ状態から通常動作状態への遷移(レジューム)においては、ポスト処理の一部が省略されることがある。CPU302は、起動処理が完了した後、OSによるシステム処理の実行を開始する(起動)。例えば、CPU302は、動作状態がスタンバイ状態であって、EC200から起動信号が入力されると、実行を停止していたソフトウェアの実行を再開する。
なお、CPU302は、OSによるシステム処理の実行を開始すると、OSの利用を許可する前にログイン認証処理を実行し、ログイン認証処理でログインを許可するまで、以降のシステム処理の実行を一旦停止する。ログイン認証処理は、電子機器1を使用する人物が予め登録された正規のユーザであるか否かを判定するユーザ認証処理である。ログイン認証には、パスワード認証、顔認証、指紋認証などがある。ここでは、顔認証処理の場合を例に説明する。CPU302は、撮像部120で撮像された人物の顔画像に基づく顔認証処理の実行を認証処理部312に指示する。CPU302は、認証処理部312による認証結果が成功であった場合、ログインを許可し、一旦停止していたシステム処理の実行を再開する。一方、認証処理部312による認証結果が失敗であった場合、ログインを許可せず、システム処理の実行を停止したままにする。
GPU304は、表示部110に接続されている。GPU304は、CPU302の制御に基づいて画像処理を実行して表示データを生成する。GPU304は、生成した表示データを表示部110に出力する。なお、CPU302とGPU304は、一体化して1個のコアとして形成されてもよいし、個々のコアとして形成されたCPU302とGPU304の相互間で負荷が分担されてもよい。プロセッサの数は、1個に限られず、複数個であってもよい。
メモリコントローラ306は、CPU302とGPU304によるシステムメモリ310、記憶部360などからのデータの読出し、書込みを制御する。
I/Oコントローラ308は、通信部350、表示部110およびEC200からのデータの入出力を制御する。
システムメモリ310は、プロセッサの実行プログラムの読み込み領域ならびに処理データを書き込む作業領域として用いられる。
認証処理部312は、CPU302から顔認証処理の実行の指示を受け取ると、撮像部120で撮像された人物の顔画像に基づいて顔認証処理を実行する。撮像部120で撮像された人物の顔画像とは、電子機器1の前方から接近する人物の顔画像である。顔認証処理は、顔検出処理と顔照合処理とを含む。顔検出処理は、撮像部120から入力される画像信号から顔が表されている領域である顔領域を定める処理である。顔照合処理は、顔領域から顔の特徴を表す複数の顔特徴点(例えば、口、目、鼻、など)の位置を求め、顔領域の位置と大きさがそれぞれ所定の位置と大きさとなるように正規化し、正規化した顔特徴点の分布を画像特徴量として定める過程と、定めた画像特徴量と所定の人物の顔画像に係る画像特徴量と照合し、照合に成功した画像特徴量に係る人物を特定する過程を有する。記憶部360には、アカウント毎に、そのアカウントでログインする正規ユーザとしての認証情報が設定されている。認証情報には、そのユーザの顔画像の画像特徴量が含まれる。認証情報には、さらにそのユーザを示すユーザ情報を対応付けて記憶される。ユーザ情報は、例えば、ユーザ名、ユーザID(Identifier)、など電子機器1のユーザを特定できる情報であればよい。
認証処理部312は、撮像部120で撮像された人物の顔画像と、設定されているユーザの認証情報とを照合した結果が一致と判断できる場合に顔認証に成功したと判定する。一方、認証処理部312は、例えば、電子機器1を使用する人物以外の人物が前を単に横切った場合には、撮像部120で撮像された画像から顔領域が検出されない。認証処理部312は、顔認証の成否を示す認証情報をCPU302及びEC200に出力する。
通信部350は、無線または有線による通信ネットワークを介して他の機器と通信可能に接続し、各種のデータの送信および受信を行う。例えば、通信部350は、イーサネット(登録商標)等の有線LANインターフェースやWi−Fi(登録商標)等の無線LANインターフェース等を含んで構成されている。なお、通信部350は、USB(Universal Serial Bus)インターフェースやBluetooth(登録商標)インターフェースを含んで構成されてもよい。
記憶部360は、HDD(Hard Disk Drive)、セキュアNVRAM(Non−Volatile RAM)、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体を含んで構成される。HDDは、OS、デバイスドライバ、アプリケーションなどの各種のプログラム、その他、プログラムの動作により取得した各種のデータを記憶する。セキュアNVRAMには、各ユーザの認証に用いる認証データを記憶する。認証データには、各ユーザの識別情報と、認証情報とを対応付けて記憶する。セキュアNVRAMには、I/Oコントローラ308から経由したOSの動作環境からはアクセスできないように保護(ロック)される。但し、CPU302のパワーオン、リセット時にロックを解除し、プリブートの終了時にシステムファームウェアを実行してロックを開始する。
(処理の動作)
次に、本実施形態に係る処理の動作について説明する。
まず、電子機器1が人物の接近を検出したことによりシステム処理を起動する起動処理の動作について説明する。図7は、本実施形態に係る起動制御の一例を示すフローチャートである。ここでは、電子機器1は、開状態で机の上等に置かれており、待機状態であるものとする。
(ステップS101)人物検出部210は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、電子機器1への人物の接近を検出したか否かを判定する。人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出しない状態から人物を検出した場合、電子機器1への人物の接近を検出したと判定する。また、人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出しない状態のままである場合、電子機器1への人物の接近を検出していないと判定する。そして、人物検出部210は、電子機器1への人物の接近を検出していないと判定した場合(NO)、再びステップS101の処理を行う。一方、人物検出部210は、電子機器1への人物の接近を検出したと判定した場合(YES)、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)動作制御部220は、システム処理部300によるシステム処理を起動させる。具体的には、動作制御部220は、システム処理部300によるシステム処理を起動させる場合、電源部400に対して、電子機器1の各部の動作に必要な電力を供給するための制御信号を出力する。また、動作制御部220は、CPU302にシステム処理の起動を指示するための起動信号を出力する。CPU302は、起動信号を取得すると、起動処理を開始する。そして、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105)CPU302は、ログイン認証を実行する。例えば、CPU302は、撮像部120で撮像された人物の顔画像を用いた顔認証によるログイン認証処理を実行する。具体的には、CPU302は、撮像部120で撮像された人物の顔画像に基づく顔認証処理の実行を認証処理部312に指示し、認証処理部312から認証結果を取得する。そして、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)CPU302は、認証結果が成功であるか否かを判定する。CPU302は、認証結果が成功の場合には(YES)、ステップS109の処理に進む。一方、CPU302は、認証結果が失敗の場合には(NO)、ステップS113の処理に進む。
(ステップS109)CPU302は、認証結果が成功の場合にはログイン成功である旨を通知し(例えば、表示部110に表示)、起動処理を継続する。そして、ステップS111の処理に進む。
(ステップS111)CPU302は、起動処理を終了し、通常動作状態に遷移する。
(ステップS113)認証結果が失敗の場合にはログイン失敗である旨を通知し(例えば、表示部110に表示)、ステップS105の認証処理に戻る。なお、CPU302は、連続して所定の回数の認証処理に失敗した場合には、認証処理を中止し、ログイン認証処理の実行が不可の状態に遷移させてもよい。
次に、電子機器1からの人物の離脱を検出したことによりシステム処理を通常動作状態から待機状態へ遷移させる待機状態遷移処理の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係る待機状態遷移処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、電子機器1は、開状態で机の上等に置かれており、通常動作状態であるものとする。
(ステップS151)人物検出部210は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、電子機器1からの人物の離脱を検出したか否かを判定する。例えば、人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出している状態から人物を検出しなくなった場合、電子機器1からの人物の離脱を検出したと判定する。一方、人物検出部210は、人物検出範囲内に人物を検出している状態のままである場合、電子機器1からの人物の離脱を検出していないと判定する。そして、人物検出部210は、電子機器1からの人物の離脱を検出していない場合(NO)、再びステップS151の処理を行う。一方、人物検出部210は、電子機器1からの人物の離脱を検出した場合(YES)、ステップS153の処理に進む。
(ステップS153)動作制御部220は、システム処理部300によるシステム処理を通常動作状態から待機状態へ遷移させる。具体的には、動作制御部220は、CPU302にシステム処理を待機状態へ遷移させる指示をするための待機信号を出力する。CPU302は、待機信号を取得すると、通常動作状態から待機状態へ遷移させる。また、動作制御部220は、電源部400に対して、待機状態では不要な電力の供給を停止させるための制御信号を出力する。
次に、近接センサ130のセンサ検出範囲を変更するセンサ検出範囲制御処理の動作について説明する。
図9は、本実施形態に係るセンサ検出範囲制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)検出モード制御部230は、システム処理部300からシステム処理の動作状態を示す情報を取得し、システム処理の動作状態が通常動作状態であるか、或いは待機状態であるかを判定する。検出モード制御部230は、通常動作状態であると判定した場合、ステップS203の処理に進む。一方、検出モード制御部230は、待機状態であると判定した場合、ステップS205の処理に進む。
(ステップS203)検出モード制御部230は、通常動作状態である場合にはセンサ検出範囲を離脱検出モードの検出範囲(図3及び図4参照)に設定する。これにより、電子機器1は、人物が電子機器1を使用中のため電子機器1が通常動作状態である場合には、離脱検出モードの広いセンサ検出範囲で人物の離脱を検出す。
(ステップS205)検出モード制御部230は、待機状態である場合にはセンサ検出範囲を接近検出モードの検出範囲(図3及び図5参照)に設定する。これにより、電子機器1は、電子機器1の近傍に人物が不在のため電子機器1が待機状態になっている場合には、接近検出モードの狭いセンサ検出範囲で人物の近接を検出する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る電子機器1において、システム処理部300(処理部の一例)は、システム処理を実行する。また、人物検出部210(検出部の一例)は、人物検出範囲(所定の検出範囲)内に存在する物体(例えば、人物)を検出する。また、動作制御部220は、人物検出部210により人物検出範囲内に物体(例えば、人物)が検出された場合、システム処理部300によるシステム処理の動作を活性化させる。そして、検出モード制御部230(検出範囲制御部の一例)は、システム処理部330によるシステム処理の動作状態に応じて、人物検出範囲を設定する。例えば、人物検出範囲は、近接センサ130のセンサ検出範囲に相当する。
これにより、電子機器1は、システム処理の動作状態に応じて人物検出範囲を設定するため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
例えば、検出モード制御部230は、システム処理の動作状態が通常動作状態(第1動作状態の一例)である場合には人物検出範囲を離脱検出モードの検出範囲(第1検出範囲の一例)に設定する。また、検出モード制御部230は、システム処理の動作状態が通常動作状態よりもシステム処理の少なくとも一部が制限された待機状態(第2動作状態の一例)である場合には人物検出範囲を離脱検出モードの検出範囲より狭い近接検出モードの検出範囲(第2検出範囲の一例)に設定する。
これにより、電子機器1は、システム処理が通常動作状態である場合(即ち、人物の離脱を検出する場合)には比較的に広い検出範囲で人物を検出するため、人物の体勢がある程度動いただけで検出範囲から外れてしまうことにより待機状態へ遷移してしまうことを抑制することができる。また、電子機器1は、システム処理が待機状態である場合(即ち、人物の近接を検出する場合)には比較的に狭い検出範囲で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。よって、電子機器1は、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
例えば、検出モード制御部230は、離脱検出モードの検出範囲より近接検出モードの検出範囲の方が、検出視野角Fovが狭くなるように制御する。これにより、電子機器1は、人物の近接を検出する場合には、比較的に狭い検出視野角で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。
また、検出モード制御部230は、離脱検出モードの検出範囲より近接検出モードの検出範囲の方が、最大検出距離KLmが短くなるように制御してもよい。これにより、電子機器1は、人物の近接を検出する場合には、比較的に短い検出距離内で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。
なお、検出モード制御部230は、システム処理の動作状態に応じて、検出視野角Fovと最大検出距離KLmとの両方を制御してもよいし、いずれか一方を制御してもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る電子機器1の基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるため、本実施形態において特徴的な処理について説明する。第1の実施形態では、システム処理の動作状態が通常動作状態であるか待機状態であるかによって、センサ検出範囲を制御したが、本実施形態では、物体(例えば、人物)が検出されている状態であるか否かによって、センサ検出範囲を制御する例を説明する。
人物が検出されている状態とは、人物が電子機器1を使用中のため電子機器1が通常動作状態である。よって、電子機器1は、人物が検出されている状態では、人物の離脱を検出することになる。一方、人物が検出されていない状態とは、電子機器1の近傍に人物が不在のため電子機器1が待機状態である。よって、電子機器1は、人物が検出されていない状態では、人物の接近を検出することになる。
検出モード制御部230は、人物検出部210による検出状態に応じて、センサ検出範囲を設定する。例えば、検出モード制御部230は、人物検出部210による検出状態が人物が検出されている状態である場合にはセンサ検出範囲を離脱検出モードの検出範囲(図3及び図4参照)に設定する。一方、検出モード制御部230は、人物検出部210による検出状態が人物が検出されていない状態である場合にはセンサ検出範囲を接近検出モードの検出範囲(図3及び図5参照)に設定する。
図10は、本実施形態に係るセンサ検出範囲制御処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)検出モード制御部230は、人物検出部210から人物の検出状態を示す情報を取得し、人物検出部210による検出状態が人物が検出されている状態であるか、或いは人物が検出されていない状態であるかを判定する。検出モード制御部230は、人物が検出されている状態(人物検出)であると判定した場合、ステップS303の処理に進む。一方、検出モード制御部230は、人物が検出されていない状態であると判定した場合、ステップS305の処理に進む。
(ステップS303)検出モード制御部230は、人物が検出されている状態である場合にはセンサ検出範囲を離脱検出モードの検出範囲(図3及び図4参照)に設定する。これにより、電子機器1は、人物が電子機器1を使用中のため人物が検出されている状態である場合には、離脱検出モードの広いセンサ検出範囲で人物の離脱を検出す。
(ステップS305)検出モード制御部230は、人物が検出されていない状態である場合にはセンサ検出範囲を接近検出モードの検出範囲(図3及び図5参照)に設定する。これにより、電子機器1は、電子機器1の近傍に人物が不在のため人物が検出されていない状態になっている場合には、接近検出モードの狭いセンサ検出範囲で人物の近接を検出する。
このように、本実施形態に係る電子機器1においては、検出モード制御部230(検出範囲制御部の一例)は、人物検出部210による物体(例えば、人物)の検出状態に応じて、人物検出範囲を設定する。例えば、人物検出範囲は、近接センサ130のセンサ検出範囲に相当する。これにより、電子機器1は、人物の検出状態に応じて人物検出範囲を設定するため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
例えば、検出モード制御部230は、人物検出部210による検出状態が物体(例えば、人物)が検出されている状態である場合には人物検出範囲を離脱検出モードの検出範囲(第1検出範囲の一例)に設定する。また、検出モード制御部230は、人物検出部210による検出状態が前記物体(例えば、人物)が検出されていない状態である場合には人物検出範囲を離脱検出モードの検出範囲より狭い近接検出モードの検出範囲(第2検出範囲の一例)に設定する。
これにより、電子機器1は、人物が検出されている状態である場合(即ち、人物の離脱を検出する場合)には比較的に広い検出範囲で人物を検出するため、人物の体勢がある程度動いただけで検出範囲から外れてしまうことにより待機状態へ遷移してしまうことを抑制することができる。また、電子機器1は、人物が検出されていない状態である場合(即ち、人物の接近を検出する場合)には比較的に狭い検出範囲で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。よって、電子機器1は、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
例えば、検出モード制御部230は、離脱検出モードの検出範囲より近接検出モードの検出範囲の方が、検出視野角Fovが狭くなるように制御する。これにより、電子機器1は、人物の近接を検出する場合には、比較的に狭い検出視野角で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。
また、検出モード制御部230は、離脱検出モードの検出範囲より近接検出モードの検出範囲の方が、最大検出距離KLmが短くなるように制御してもよい。これにより、電子機器1は、人物の近接を検出する場合には、比較的に短い検出距離内で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。
なお、検出モード制御部230は、人物検出部210による検出状態に応じて、検出視野角Fovと最大検出距離KLmとの両方を制御してもよいし、いずれか一方を制御してもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態において、HPD処理において近接センサ130が検出する検出視野角と検出距離とを離脱検出モードと接近検出モードとで異なる設定とする構成について説明した。本実施形態では、近接センサ130が検出する検出視野角と検出距離とを切替る構成について詳しく説明する。検出視野角とは、近接センサ130が物体(例えば、人物)を検出する視野角であり、例えば、図4、5を参照して説明した検出視野角FoV(Fov1、Fov2)である。検出距離とは、近接センサ130が物体(例えば、人物)を検出する近接センサ130から(電子機器1から)の距離の範囲であり、例えば、図4、5を参照して説明した最大検出距離KLm(KLm1、KLm2)である。なお、検出距離は、最大検出距離KLmのみではなく最小検出距離も定義されてもよい。図3に示す例では、離脱検出モードの検出距離として最大検出距離KLm1が120cm、接近検出モードの検出距離として最大検出距離KLm2が60cmと設定されているが、例えば、離脱検出モードの検出距離を30cm〜120cm、接近検出モードの検出距離を30cm〜60cm等のように設定してもよい。なお、これらの設定値は、任意の値に設定することができる。本実施形態では、説明を簡単にするために、第1の実施形態と同様に、近接センサ130が検出する検出距離としては最大検出距離KLm(KLm1、KLm2)のみが設定されるものとして説明する。
図11は、本実施形態に係るHPD処理に関する機能構成の詳細例を示すブロック図である。ここでは、Windows(登録商標)で規定されているAPIを用いて、検出視野角FoVと最大検出距離KLmとを切替える構成例について説明する。近接センサ130は、前述したように、赤外線を発光する発光部と、発光した赤外線が物体の表面に反射して戻ってくる反射光(即ち、物体から到来する波動)を受光する受光部とを含んで構成される赤外線距離センサである。近接センサ130は、物体(例えば、人物)との距離に応じて検出信号を出力する。近接センサ130とEC200とは、例えば、I2C(Inter−Integrated Circuit)で接続されている。
EC200は、センサドライバ211と、検出ドライバ212と、補助ドライバ213と、設定ファイル214とを備えている。センサドライバ211、検出ドライバ212、及び補助ドライバ213は、近接センサ130を制御するためのデバイスドライバにより実現される機能構成であり、図6に示す人物検出部210の一例として対応する。設定ファイル214は、例えば、EC200の内部メモリ(ROMなど)に記憶されているデータファイルである。設定ファイル214は、検出視野角FoVや最大検出距離KLm等の初期値が予め設定されている。
センサドライバ211は、フィジカルセンサドライバとして機能する。センサドライバ211は、近接センサ130からの検出信号を受け取る。センサドライバ211は、近接センサ130のから取得した検出信号を検出ドライバ212に受け渡す。
検出ドライバ212は、ファンクションセンサドライバとして機能する。検出ドライバ212は、近接センサ130から出力された検出信号をセンサドライバ211を介して取得し、取得した検出信号に基づいて物体の検出状態に応じた検出情報を出力する。例えば、検出ドライバ212は、近接センサ130から出力された検出信号のうち、設定された検出視野角Fovと最大検出距離KLmとに対応する検出信号に基づく検出情報をシステム処理部300の制御アプリ320へ出力する。
EC200とシステム処理部300とは、USB(Universal Serial Bus)で接続されている。制御アプリ320は、Windows(登録商標)上で実行可能なアプリケーションプログラムをシステム処理部300のCPU302が実行することにより実現される機能構成である。制御アプリ320と検出ドライバ212とは、例えば、Windows(登録商標)で規定されているAPIを用いて、情報の授受を行う。このAPIを用いることで、近接センサ130に対して、検出視野角Fovと最大検出距離KLmとのいずれか一方のみの設定(Sensitivityの設定)と、検出情報を取得する周期の設定(Report intervalの設定)を行うことで、設定された内容に応じた検出情報(DATA)を取得することができる。つまり、制御アプリ320は、一つのセンサ(近接センサ130)に対して、一種類の設定(検出視野角Fovと最大検出距離KLmとのいずれか一方のみの設定)しか変更することができない。ここでは、APIを用いて最大検出距離KLmの設定を行うものとし、検出視野角Fovの設定は、設定ファイル214に予め設定された設定値(初期値)を適用するものとする。例えば、検出ドライバ212は、イニシャライズの際に、設定ファイル214に予め設定された検出視野角Fovの設定値(初期値)を読み込む。検出情報は、近接センサ130から出力される検出信号の信号レベル(検出値)であってもよいし、当該信号レベル(検出値)が予め設定されている閾値を超えたか否かを示す情報であってもよい。
APIを用いて最大検出距離KLmの設定を行うとした場合、最大検出距離KLmの設定を変更することは可能であるが、検出視野角Fovの設定は初期値のままで変更することができない。そこで、本実施形態では、検出ドライバ212の前段に補助ドライバ213を設け、制御アプリ320と検出ドライバ212とが直接的に情報の授受を行う経路と、制御アプリ320と検出ドライバ212とが補助ドライバ213を介して間接的に情報の授受を行う経路とを用いることで、検出視野角Fovと最大検出距離KLmとの両方の設定の変更が可能なようにしている。
例えば、補助ドライバ213は、検出ドライバ212に対して、検出視野角Fovの設定を変更可能にするための補助的なフィジカルセンサドライバとして機能する。制御アプリ320は、検出ドライバ212と同様に、補助ドライバ213ともAPIを用いて、情報の授受を行う。補助ドライバ213は、検出ドライバ212の検出視野角Fovの設定値(初期値)とは異なる設定値を有している。そして、補助ドライバ213は、検出ドライバ212に対して、検出ドライバ212の検出視野角Fovとは異なる検出視野角Fovを設定する。
制御アプリ320は、APIを用いて、検出ドライバ212に対して設定する最大検出距離KLmとは異なる最大検出距離KLmを補助ドライバ213に設定すると、この設定された最大検出距離KLmと補助ドライバ213が有する検出視野角Fovとが補助ドライバ213から検出ドライバ212に設定される。検出ドライバ212は、補助ドライバ213から設定された検出視野角Fovと最大検出距離KLmとに対応する検出信号に基づく検出情報を、補助ドライバ213を介して制御アプリ320へ出力する。これにより、離脱検出モードと接近検出モードとのそれぞれで、検出視野角Fovと最大検出距離KLmとの両方の設定値を変更することが可能になる。
以下では、接近検出モードの場合に補助ドライバ213を使用する場合を例に説明する。また、第1の実施形態で定義したように、離脱検出モードのセンサ検出範囲を検出視野角Fov1及び最大検出距離KLm1とし、接近検出モードのセンサ検出範囲を検出視野角Fov2及び最大検出距離KLm2とする。また、物体(例えば、人物)を検出することを、単に、人物を検出するとも記載する。センサ検出範囲は、人物検出範囲に相当する。
離脱検出モードでは、制御アプリ320は、最大検出距離KLm1を検出ドライバ212に対して設定する。また、検出ドライバ212に設定される検出視野角Fovの初期値は、検出視野角Fov1である。例えば、検出ドライバ212は、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1とにより定まるセンサ検出範囲内に人物を検出している状態から当該人物を検出しなくなった場合、当該人物が離脱したことを示す検出情報(離脱検出情報)を制御アプリ320に対して出力する。
一方、接近検出モードでは、制御アプリ320は、最大検出距離KLm2を補助ドライバ213に対して設定する。また、補助ドライバ213が有する検出視野角Fovの設定値は、検出視野角Fov2である。なお、この検出視野角Fov2の設定値も、設定ファイル214に記憶されていて、イニシャライズの際に、補助ドライバ213が読み込むようにしてもよい。例えば、補助ドライバ213は、制御アプリ320から最大検出距離KLm2が設定されると、検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2とを検出ドライバ212に設定する。これにより、検出ドライバ212は、補助ドライバ213から設定された検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2とにより定まるセンサ検出範囲内に人物を検出していない状態から当該人物を検出した場合、当該人物が接近したことを示す検出情報(接近検出情報)を、制御アプリ320を介して制御アプリ320に対して出力する。
次に、図12を参照して、Windows(登録商標)のAPIを用いて、離脱検出モードと接近検出モードとで検出視野角Fovと最大検出距離KLmとを切替えるHPD処理の動作について説明する。図12は、本実施形態に係るHPD処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
まず、システムの起動(ステップS501)とともに、センサドライバ211、検出ドライバ212、及び補助ドライバ213のイニシャライズが行われる(ステップS401)。検出ドライバ212の検出視野角Fovは、検出視野角Fov1に設定される。また、補助ドライバ213に検出視野角Fov2が設定される。システムが起動すると、システムが通常動作状態に遷移し(ステップS503)、制御アプリ320が検出ドライバ212に対して最大検出距離KLm1を設定する(ステップS403)。これにより、検出ドライバ212は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1とにより定まるセンサ検出範囲内の人物を検出する離脱検出モードに遷移する。検出ドライバ212は、当該センサ検出範囲内に人物を検出しない場合、或いは人物を検出している状態から検出しなくなった場合、離脱検出情報を制御アプリ320に対して出力する(ステップS405)。なお、検出ドライバ212は、当該センサ検出範囲内に人物を検出している状態では、上記離脱検出情報を制御アプリ320に対して出力しない。また、検出ドライバ212は、当該センサ検出範囲内に人物を検出している状態では、人物が存在している状態であることを示す情報を出力してもよい。
制御アプリ320が離脱検出情報を取得すると、システム処理部300は、システムの動作状態を通常動作状態から待機状態(例えば、モダンスタンバイ)へ遷移させる(ステップS505)。また、制御アプリ320は、補助ドライバ213に対して最大検出距離KLm2を設定する(ステップS407)。補助ドライバ213は、制御アプリ320から設定された最大検出距離KLm2と検出ドライバ212に設定されている検出視野角Fov2とを検出ドライバ212に対して設定する(ステップS409)。これにより、検出ドライバ212に最大検出距離KLm2が設定され、検出視野角Fovの設定が検出視野角Fov1から検出視野角Fov2へ変更される。
検出ドライバ212は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2とにより定まるセンサ検出範囲内の人物を検出する接近検出モードに遷移する。検出ドライバ212は、当該センサ検出範囲内に人物を検出していない状態から当該人物を検出した場合、接近検出情報を補助ドライバ213に対して出力する(ステップS411)。なお、検出ドライバ212は、当該センサ検出範囲内に人物を検出していない状態では、上記接近検出情報を制御アプリ320に対して出力しない。また、検出ドライバ212は、当該センサ検出範囲内に人物を検出していない状態では、人物が存在していない状態であることを示す情報を出力してもよい。
補助ドライバ213は、検出ドライバ212から接近検出情報を取得すると、取得した接近検出情報を制御アプリ320に対して出力する(ステップS413)。また、補助ドライバ213は、検出ドライバ212に対してリセット信号を出力する(ステップS415)。これにより、検出ドライバ212の検出視野角Fovの設定が検出視野角Fov2から検出視野角Fov1に変更され初期設定に戻る。
制御アプリ320が離脱検出情報を取得すると、システム処理部300は、システムの動作状態を待機状態(例えば、モダンスタンバイ)から起動し(ステップS507)、通常動作状態へ遷移させる(ステップS509)。また、制御アプリ320は、検出ドライバ212に対して最大検出距離KLm1を設定する(ステップS417)。これにより、検出ドライバ212は、近接センサ130から取得する検出信号に基づいて、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1とにより定まるセンサ検出範囲内の人物を検出する離脱検出モードに遷移する。以降は、上述したステップS405以降の処理と同様である。
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器1は、検出ドライバ212(第1検出制御部の一例)と、補助ドライバ213(第2検出制御部の一例)と備えている。検出ドライバ212は、近接センサ130から出力された検出信号のうち検出視野角Fov1(第1検出視野角の一例)に対応する検出信号に基づく離脱検出情報(第1情報の一例)を制御アプリ320(システム処理部300)へ出力する。補助ドライバ213は、検出ドライバ212に対して検出視野角Fov1とは異なる検出視野角Fov2(第2検出視野角の一例)を設定し、検出視野角Fov2に対応する検出信号に基づく接近検出情報(第2情報の一例)を検出ドライバ212から取得してシステム処理部300(制御アプリ320)へ出力する。また、システム処理部300(処理部の一例)は、離脱検出情報と接近検出情報とで物体(例えば、人物)を検出する際の検出距離に関する条件が異なるように、それぞれの検出距離を最大検出距離KLm1(第1検出距離の一例)と最大検出距離KLm2(第2検出距離の一例)とに設定する。
これにより、電子機器1は、物体(例えば、人物)を検出する際の検出範囲について、検出視野角Fovと検出距離(最大検出距離KLm)の両方を切替えることができるため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
また、検出ドライバ212は、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1とにより定まるセンサ検出範囲(第1検出範囲)内に物体(例えば、人物)を検出している状態から物体(例えば、人物)を検出しなくなった場合、物体(例えば、人物)が離脱したことを示す離脱検出情報をシステム処理部300(制御アプリ320)へ出力する。また、検出ドライバ212は、検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2とにより定まるセンサ検出範囲(第2検出範囲)内に物体(例えば、人物)を検出していない状態から物体(例えば、人物)を検出した場合、物体(例えば、人物)が接近したことを示す接近検出情報を、補助ドライバ213を介してシステム処理部300(制御アプリ320)へ出力する。
これにより、電子機器1は、人物の離脱を検出する場合と人物の接近を検出する場合で、検出視野角Fovと検出距離(最大検出距離KLm)の両方を切替えることができるため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
例えば、検出視野角Fov1は、検出視野角Fov2よりも広い検出視野角である。また、最大検出距離KLm1は、最大検出距離KLm2よりも長い検出距離である。
これにより、電子機器1は、人物の離脱を検出する場合、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1に設定することにより、比較的に広い検出範囲で人物を検出するため、人物の体勢がある程度動いただけで検出範囲から外れてしまうことにより待機状態へ遷移してしまうことを抑制することができる。また、電子機器1は、人物の接近を検出する場合、検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2に設定することにより、比較的に狭い検出範囲で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。
また、システム処理部300は、システムの動作状態に応じて、離脱検出情報と接近検出情報のいずれを用いて制御するかを切替える。即ち、システム処理部300は、システムの動作状態に応じて、物体(例えば、人物)を検出する際の検出距離を、最大検出距離KLm1に設定するか或いは最大検出距離KLm2に設定するかを切替える。
これにより、電子機器1は、システムの動作状態に応じて、検出視野角Fovと検出距離(最大検出距離KLm)の両方を切替えることができるため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。例えば、電子機器1は、システム処理の動作状態が通常動作状態(第1動作状態の一例)である場合には、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1に設定することにより、比較的に広い検出範囲で人物を検出するため、人物の体勢がある程度動いただけで検出範囲から外れてしまうことにより待機状態へ遷移してしまうことを抑制することができる。また、電子機器1は、システム処理の動作状態が待機状態(第2動作状態の一例)である場合には、検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2に設定することにより、比較的に狭い検出範囲で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。よって、電子機器1は、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
また、システム処理部300は、物体(例えば、人物)の検出状態に応じて、離脱検出情報と接近検出情報のいずれを用いて制御するかを切替えてもよい。即ち、システム処理部300は、物体(例えば、人物)の検出状態に応じて、物体(例えば、人物)を検出する際の検出距離を、最大検出距離KLm1に設定するか或いは最大検出距離KLm2に設定するかを切替えてもよい。
これにより、電子機器1は、人物の検出状態に応じて、検出視野角Fovと検出距離(最大検出距離KLm)の両方を切替えることができるため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。例えば、電子機器1は、人物が検出されている状態である場合(即ち、人物の離脱を検出する場合)には、検出視野角Fov1と最大検出距離KLm1に設定することにより、比較的に広い検出範囲で人物を検出するため、人物の体勢がある程度動いただけで検出範囲から外れてしまうことにより待機状態へ遷移してしまうことを抑制することができる。また、電子機器1は、人物が検出されていない状態である場合(即ち、人物の接近を検出する場合)には、検出視野角Fov2と最大検出距離KLm2に設定することにより、比較的に狭い検出範囲で人物を検出するため、使用する人物以外の人物が電子機器1の前を単に横切ったときに検出範囲に入ってしまうことにより起動してしまうことを抑制することができる。よって、電子機器1は、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
また、検出ドライバ212及び補助ドライバ213とシステム処理部300とは、USBを用いて接続されている。
これにより、電子機器1は、一つの近接センサ130の検出範囲をUSBを介してWindows(登録処理)上で動作している制御アプリ320から制御する際に、通常は検出視野角と検出距離の一方しか制御できないところ、近接センサ130の追加や専用の制御回路の追加等をすることなく、容易に検出視野角と検出距離の両方を制御することができる。
また、システム処理部300は、離脱検出情報及び接近検出情報に基づいて、システムの動作状態を通常動作状態(第1動作状態の一例)と、通常動作状態よりもシステム処理の少なくとも一部が制限された待機状態(第2動作状態の一例)とのいずれかに制御する。
これにより、電子機器1は、人物の離脱及び接近に応じて、システムの動作状態を適切に制御することができる。
なお、本実施形態では、制御アプリ320が検出距離を設定し、補助ドライバ213が検出視野角の設定を変更する例を説明したが、制御アプリ320が検出視野角を設定し、補助ドライバ213が検出距離の設定を変更してもよい。
例えば、検出ドライバ212は、近接センサ130から出力された検出信号のうち最大検出距離KLm1(第1検出距離の一例)に対応する検出信号に基づく離脱検出情報(第1情報の一例)を制御アプリ320(システム処理部300)へ出力してもよい。また、補助ドライバ213は、検出ドライバ212に対して最大検出距離KLm1とは異なる最大検出距離KLm2(第2検出距離の一例)を設定し、最大検出距離KLm2に対応する検出信号に基づく接近検出情報(第2情報の一例)を検出ドライバ212から取得してシステム処理部300(制御アプリ320)へ出力してもよい。また、システム処理部300(処理部の一例)は、離脱検出情報と接近検出情報とで物体(例えば、人物)を検出する際の検出視野角に関する条件が異なるように、それぞれの検出視野角を検出視野角Fov1(第1検出視野角の一例)と検出視野角Fov2(第2検出視野角の一例)とに設定してもよい。この構成においても、電子機器1は、物体(例えば、人物)を検出する際の検出範囲について、検出視野角Fovと検出距離(最大検出距離KLm)の両方を切替えることができるため、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
また、上記実施形態では、人物検出部210が最大検出距離KLmまでの人物検出範囲で検出する例を説明したが、人物検出範囲の最短距離側について制限を設けてもよい。例えば、人物検出部210は、近接センサ130が検出する物体(例えば、人物)のうち、予め設定された距離(例えば、10cm)以上最大検出距離(KLm1、KLm2)以下の範囲で検出された物体(例えば、人物)のみ検出対象としてもよい。これにより、電子機器1は、正規のユーザによる使用状況とは異なる極端に近すぎる物体(例えば、人物)を、使用する人物の接近(使用する意図を持って近づいてきた人物、即ちユーザ)として検出しないようにすることができる。
また、上記実施形態では、人物の接近を検出する場合と離脱を検出する場合とによって近接センサ130のセンサ検出範囲を変更する例を説明したが、センサ検出範囲を変更せずに、センサ検出範囲に対して人物検出部210が検出する人物検出範囲を変更してもよい。この場合、接近検出モードと離脱検出モードとで近接センサ130のセンサ検出範囲が変わらないことにより検出に消費する電力も変わらない。そのため、待機状態になったときの検出に消費する電力の省電効果はなくなるが、接近と離脱のそれぞれの検出精度については第1の実施形態と同様であり、使用する人物の接近及び離脱をより確実に検出することができる。
また、上記実施形態では、人物の接近を検出する場合と離脱を検出する場合とによって人物の検出範囲を変更する例を説明したが、検出範囲の変更に代えて、または加えて、検出する周期(サンプリング周期)を変更する構成としてもよい。例えば、検出モード制御部230は、接近検出モードのサンプリング周期よりも離脱検出モードのサンプリング周期の方を長い周期に設定してもよい。これにより、電子機器1は、人物の接近については素早く検出して起動させることができるとともに、人物の離脱については素早く待機状態へ遷移させる必要性が起動時よりも低いため、検出に必要な電力の消費を抑えることができる。
また、上記実施形態では、システム処理部300と独立に動作するEC200は、センサハブ、チップセット、などのいずれの処理部であってもよく、EC200以外の処理部がEC200に代えて上述の処理を実行してもよい。このEC200等の処理部と近接センサ130の電力消費量の合計は、通例、システム処理部300の電力消費量よりも格段に少ない。
なお、上述した待機状態には、処理中の内容が視認できないように予め設定された画像(例えば、ロック画面用の画像)が表示部110に表示されている状態(所謂、画面ロックの状態)が含まれてもよい。また、システム処理の動作を活性化させるとは、システム処理の起動に限られず、表示部110の画面ロックの解除、表示部110への表示の開始もしくは既に表示させている表示画面の輝度の増加、所定のアプリケーションプログラムの実行開始、などであってもよい。
なお、上述した電子機器1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した電子機器1が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した電子機器1が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に電子機器1が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した実施形態における電子機器1が備える各機能の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
また、上記実施形態の電子機器1は、PC、タブレット端末装置、スマートフォンなどに限られるものではなく、家庭用電気製品や業務用電気製品にも適用できる。家庭用電気製品としては、テレビや、表示部が備えられた冷蔵庫、電子レンジ等に適用できる。例えば、人物の接近または離脱に応じて、テレビの画面のON/OFFを制御すること、或いは、冷蔵庫や電子レンジ等の表示部の画面のON/OFFを制御することができる。また、業務用電気製品としては、自動販売機や、マルチメディア端末等に適用できる。例えば、人物の接近または離脱に応じて、自動販売機の照明のON/OFFなど、或いは、マルチメディア端末の表示部の画面のON/OFFなどのように動作状態を制御することができる。
1 電子機器、10 第1筐体、20 第2筐体、15 ヒンジ機構、110 表示部、120 撮像部、130 近接センサ、150 入力デバイス、151 キーボード、153 タッチパッド、200 EC、210 人物検出部、211 センサドライバ、212 検出ドライバ、213 補助ドライバ、214 設定ファイル、220 動作制御部、230 検出モード制御部、300 システム処理部、302 CPU、304 GPU、306 メモリコントローラ、308 I/Oコントローラ、310 システムメモリ、312 認証処理部、320 制御アプリ、350 通信部、360 記憶部、400 電源部

Claims (10)

  1. システムに基づくシステム処理を実行する処理部と、
    所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサと、
    前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出視野角に対応する検出信号に基づく第1情報を前記処理部へ出力する第1検出制御部と、
    前記第1検出制御部に対して前記第1検出視野角とは異なる第2検出視野角を設定し、前記第2検出視野角に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して前記処理部へ出力する第2検出制御部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記第1情報と前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出距離に関する条件が異なるように、それぞれの前記検出距離を第1検出距離と第2検出距離とに設定する、
    電子機器。
  2. システムに基づくシステム処理を実行する処理部と、
    所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサと、
    前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出距離に対応する検出信号に基づく第1情報を前記処理部へ出力する第1検出制御部と、
    前記第1検出制御部に対して前記第1検出距離とは異なる第2検出距離を設定することにより、前記第2検出距離に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して前記処理部へ出力する第2検出制御部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記第1情報と前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出視野角に関する条件が異なるように、それぞれの前記検出視野角を第1検出視野角と第2検出視野角とに設定する、
    電子機器。
  3. 前記処理部は、
    前記システムの動作状態に応じて、前記第1情報と前記第2情報のいずれを用いて制御するかを切替える、
    請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記処理部は、
    前記物体の検出状態に応じて、前記第1情報と前記第2情報のいずれを用いて制御するかを切替える、
    請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記第1検出制御部は、
    前記第1検出視野角と前記第1検出距離とにより定まる第1検出範囲内に前記物体を検出している状態から前記物体を検出しなくなった場合、前記物体が離脱したことを示す情報を前記第1情報として前記処理部へ出力し、
    前記第2検出視野角と前記第2検出距離とにより定まる第2検出範囲内に前記物体を検出していない状態から前記物体を検出した場合、前記物体が接近したことを示す情報を前記第2情報として前記第2検出制御部を介して前記処理部へ出力する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記第1検出視野角は、前記第2検出視野角よりも広い検出視野角であり、
    前記第1検出距離は、前記第2検出距離よりも長い検出距離である、
    請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記第1検出制御部及び前記第2検出制御部と前記処理部とは、USB(Universal Serial Bus)を用いて接続される、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記処理部は、
    前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記システムの動作状態を第1動作状態と、前記第1動作状態よりも前記システム処理の少なくとも一部が制限された第2動作状態とのいずれかに制御する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサを備える電子機器における制御方法であって、
    第1検出制御部が、前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出視野角に対応する検出信号に基づく第1情報を出力するステップと、
    第2検出制御部が、前記第1検出制御部に対して前記第1検出視野角とは異なる第2検出視野角を設定し、前記第2検出視野角に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して出力するステップと、
    処理部が、システムに基づくシステム処理を実行するとともに、前記第1検出制御部から出力された前記第1情報と前記第2検出制御部から出力された前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出距離に関する条件が異なるように、それぞれ第1検出距離と第2検出距離とに設定するステップと、
    を有する制御方法。
  10. 所定の検出視野角及び検出距離により定まる検出範囲内に存在する物体から到来する波動を検出して検出信号を出力する検出センサを備える電子機器における制御方法であって、
    第1検出制御部が、前記検出センサから出力された検出信号のうち第1検出距離に対応する検出信号に基づく第1情報を出力するステップと、
    第2検出制御部が、前記第1検出制御部に対して前記第1検出距離とは異なる第2検出距離を設定することにより、前記第2検出距離に対応する検出信号に基づく第2情報を前記第1検出制御部から取得して出力するステップと、
    処理部が、システムに基づくシステム処理を実行するとともに、前記第1検出制御部から出力された前記第1情報と前記第2検出制御部から出力された前記第2情報とで前記物体を検出する際の前記検出視野角に関する条件が異なるように、それぞれ第1検出視野角と第2検出視野角とに設定するステップと、
    を有する制御方法。
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