JP2021135419A - 表示装置 - Google Patents

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Tetsuya Kawamura
徹也 川村
将史 平田
Masashi Hirata
将史 平田
照久 中川
Teruhisa Nakagawa
照久 中川
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【課題】画像品位が低下することを抑制できる液晶表示装置を提供する。【解決手段】液晶表示装置1は、行列状に配置された複数の画素PXと、各列の画素PXに接続された複数の映像線SLと、各行の画素PXに接続された複数の走査線GLと、列方向に延び、走査線GLに接続される複数の走査引出線VGと、映像線駆動回路5と、走査線駆動回路6とを備える。走査線駆動回路6は、走査線GLと接続された走査引出線VGに対して、当該走査線GLに接続された画素PXを一定期間だけ選択するパルスを供給することを、複数の走査引出線VGに対して順に繰り返す。映像線駆動回路5は、複数の映像線SLに映像電圧を供給し、所定の画素PXに接続された映像線SLに対しては、所定の画素PXを選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧である設定電圧Vsetに対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧Vcorを供給する。【選択図】図2

Description

本開示は、表示装置に関する。
液晶表示装置等の表示装置は、低消費電力で画像を表示することができるため、テレビ又はモニタ等の画像表示装置として利用されている。また、液晶表示装置の液晶パネルの額縁領域には、複数の走査線にゲート信号を供給する走査線駆動回路と、複数の映像線に映像信号を供給する映像線駆動回路とが実装される。
一般的に、走査線駆動回路と映像線駆動回路とは液晶パネルの額縁領域の異なる辺に設けられるが、特許文献1には、狭額縁化等を目的として、走査線駆動回路と映像線駆動回路とを額縁領域の同じ辺に設ける技術が開示されている。
特開2003−58075号公報
走査線駆動回路と映像線駆動回路とを額縁領域の同じ辺に設けると、走査線が延びる方向の延長上に走査線駆動回路が存在しなくなるので、走査線を行方向に沿って額縁領域にまで引き延ばしたとしても、走査線を走査線駆動回路に接続することができない。
そこで、特許文献1では、走査線と走査線駆動回路とを接続するために、中継配線として、走査線と直交する方向に延びる走査引出線を別途形成して、走査引出線を介して走査線と走査線駆動回路とを接続している。
この場合、走査引出線は、映像線と同じ方向に延び、列方向に隣り合う画素間に走査引出線と映像線とが並ぶ場合など、走査引出線と映像線とが近接する場合が生じる。この結果、走査引出線と映像線との寄生容量により、画素の電位が変動する場合が生じ、画像品位が低下する問題がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、走査線に交差する走査引出線と映像線とが同じ方向に延びていても、画像品位が低下することを抑制できる表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る液晶表示装置の一態様は、行列状に配置された複数の画素と、前記複数の画素を構成する各列の画素に接続された複数の映像線と、前記複数の画素を構成する各行の画素に接続された複数の走査線と、前記複数の画素の列方向に延び、前記複数の走査線との複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で前記走査線に接続された複数の走査引出線と、前記複数の映像線に映像電圧を供給する映像線駆動回路と、前記複数の走査線のうちの少なくとも1つの走査線と接続された前記走査引出線に対して、当該走査線に接続された画素を一定期間だけ選択するパルスを供給することを、前記複数の走査引出線に対して順に繰り返す走査線駆動回路とを備え、前記映像線駆動回路は、前記複数の画素のうちの所定の画素に接続された前記映像線に対しては、前記所定の画素を選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧に対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧を供給する。
本開示に係る液晶表示装置によれば、走査線に交差する走査引出線と映像線とが同じ方向に延びていても、画像品位が低下することを抑制できる。
図1は、実施の形態に係る液晶表示装置の概略構成を模式的に示す図である。 図2は、実施の形態に係る液晶表示装置に用いられる液晶パネルの画素回路等を示す図である。 図3は、比較動作例1における走査引出線及び映像線の電圧変化並びに画素電位の変化を示すタイミングチャートである。 図4は、実施の形態に係る液晶表示装置の動作例1における走査引出線及び映像線の電圧変化並びに画素電位の変化を示すタイミングチャートである。 図5は、比較動作例2における走査引出線及び映像線の電圧変化並びに画素電位の変化を示すタイミングチャートである。 図6は、実施の形態に係る液晶表示装置の動作例2における走査引出線及び映像線の電圧変化並びに画素電位の変化を示すタイミングチャートである。
以下、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。
各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺等は必ずしも一致していない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、本明細書において、平行または直交などの要素間の関係性を示す用語、および、要素の形状を示す用語、同一、および、均一などの用語、並びに、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
(実施の形態)
まず、本実施の形態に係る液晶表示装置1の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る液晶表示装置1の概略構成を模式的に示す図である。図2は、液晶表示装置1に用いられる液晶パネル2の画素回路等を模式的に示す図である。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置1は、2次元状、具体的には行列状に配列された複数の画素PX、複数の映像線SL、複数の走査線GL及び複数の走査引出線VGが設けられた液晶パネル2を備える。つまり、液晶表示装置1は、液晶パネル2に設けられた複数の画素PXと、複数の映像線SLと、複数の走査線GLと、複数の走査引出線VGとを備える。液晶表示装置1は、さらに、制御回路4と、映像線駆動回路5と、走査線駆動回路6とを備える。液晶表示装置1は、静止画像又は動画像の画像(映像)を表示する表示装置の一例である。なお、図示しないが、液晶表示装置1は、液晶パネル2の背面側に配置されたバックライトを備える。液晶パネル2には、バックライトから出射した光が入射する。
なお、映像線SLはソース線、ドレイン線又はデータ線とも呼ばれ、走査線GLはゲート線とも呼ばれ、走査引出線VGは、ゲート引出線とも呼ばれる。また、映像線駆動回路5はソースドライバ、ドレインドライバ又はデータドライバとも呼ばれ、走査線駆動回路6は、ゲートドライバとも呼ばれる。
液晶パネル2は、例えば、カラー画像を表示する表示パネルである。液晶パネル2は、一対の透明基板間に液晶層が設けられた液晶セルと、液晶セルを挟む一対の偏光板とを含む。一対の透明基板の一方は、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)及び配線等が形成されたTFT基板(例えば、複数のTFTが行列状に配列されたアクティブマトリクス基板)であり、一対の透明基板の他方は、R(赤)、G(緑)及びB(青)のそれぞれのカラーフィルタ(CF)が形成されたCF基板である。なお、液晶パネル2の駆動方式は、例えばIPS(In Plane Switching)方式又はFFS(Fringe Field Switching)方式等の横電界方式であるが、VA(Vertical Alignment)方式又はTN(Twisted Nematic)方式等であってもよい。
液晶パネル2は、画像表示領域2a(アクティブ領域)と、画像表示領域2aを囲む額縁領域2bとを有する。画像表示領域2aには、カラー画像又はモノクロ画像が表示される。
画像表示領域2aは、画像が表示される表示領域(有効領域)であり、例えば、行方向と行方向に交差する列方向とに配列された複数の画素PXによって構成されている。つまり、複数の画素PXは、行列状に配列されている。以下では、複数の画素PXの行方向を、単に行方向と称する場合があり、複数の画素PXの列方向を、単に列方向と称する場合がある。本実施の形態において、行方向と列方向とは直交している。
額縁領域2bは、液晶パネル2の周辺領域であって、平面視で画像表示領域2aの外側に位置する領域である。また、額縁領域2bは、画像が表示されない非表示領域(無効領域)である。本実施の形態において、液晶パネル2の平面視形状は、矩形状である。したがって、画像表示領域2aの平面視形状は、矩形状であり、額縁領域2bの平面視形状は、矩形枠状である。
また、液晶パネル2には、複数の画素PXの列方向に延び、複数の画素PXそれぞれに接続された複数の映像線SL、及び、複数の画素PXの行方向に延び、複数の画素PXそれぞれに接続された複数の走査線GLが設けられている。
液晶パネル2には、さらに、複数の走査線GLのそれぞれに接続された複数の走査引出線VG、及び、複数の走査線GLに接続されていないダミー走査引出線DG(ダミーゲート引出線)が設けられている。複数の走査引出線VG及び複数のダミー走査引出線DGは、複数の画素PXの列方向に延びている。したがって、複数の走査引出線VG及び複数のダミー走査引出線DGは、複数の映像線SLと同じ方向に延びているとともに、複数の走査線GLと直交している。
複数の画素PXのそれぞれには、トランジスタ10、画素電極20、及び、画素電極20に対向する共通電極30が設けられている。
各画素PXに設けられたトランジスタ10は、薄膜トランジスタであり、ゲート電極10G、ソース電極10S及びドレイン電極10Dを有する。TFTは、例えば、アモルファスシリコン膜に形成されたNチャネルのTFTであり、TFTには、ソース電極10S及びドレイン電極10Dそれぞれに接続されるソース領域及びドレイン領域として、N型の不純物領域が形成されている。以下では、TFTとして、NチャネルのTFTを用いる例について説明する。なお、TFTは、PチャネルのTFTであってもよい。
画素電極20は、複数の画素PXのそれぞれに設けられている。画素電極20は、複数の画素PXのそれぞれにおいて、当該画素PXに対応するトランジスタ10を介して当該画素PXに対応する映像線SL及び走査線GLと接続されている。具体的には、画素電極20は、トランジスタ10のソース電極10Sに接続されている。画素電極20は、例えば、ストライプ状の複数本のライン電極を有する。一例として、画素電極20は、櫛歯状の電極又は複数のスリットが形成された電極である。
共通電極30は、画素電極20に対向する対向電極である。共通電極30は、画素電極20と同様に複数の画素PXのそれぞれに設けられていてもよいが、複数の画素PXにわたって設けられていてもよい。共通電極30は、例えば、画像表示領域2aの全ての画素PXにわたって設けられた、全ての画素PXに共通する1つの平面状の電極である。共通電極30のそれぞれには、同一の共通電圧(Vcom)が印加される。
複数の映像線SLのそれぞれは、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに設けられている。また、複数の走査線GLのそれぞれは、列方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに設けられている。つまり、複数の画素PXは、複数の映像線SLと複数の走査線GLとによって区画されている。また、複数の走査引出線VG又は複数のダミー走査引出線DGが、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに設けられている。そのため、複数の映像線SLと複数の走査引出線VG又は複数のダミー走査引出線DGとは、同じ行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部に設けられている。
図示されている例では、列方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに、1つの走査線GLが設けられており、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに、1つの映像線SLと1つの走査引出線VG又は1つのダミー走査引出線DGとが設けられている。
複数の映像線SLと、複数の走査線GLと、複数の走査引出線VG又は複数のダミー走査引出線DGとは、絶縁膜を介して互いに異なる層に形成される。本実施の形態において、図2では説明の便宜上、平面視で平行に並んで配置されているが、複数の映像線SLと複数の走査引出線VG又は複数のダミー走査引出線DGとは、平面視で絶縁膜を介して重畳していてもよい。
複数の映像線SLのそれぞれは、複数の画素PXのそれぞれにおけるトランジスタ10に映像信号(データ信号)を供給する。複数の映像線SLのそれぞれは、画像表示領域2a内において、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部に設けられている。具体的には、各映像線SLは、行方向に隣り合う2つの画素列の間に設けられている。
複数の映像線SLのそれぞれは、複数の画素PXのそれぞれに接続されている。つまり、複数の映像線SLは、複数の画素PXを構成する各列の画素PXに接続されている。図示されている例では、各映像線SLは、各映像線SLと隣接する1つの列を構成する全ての画素PXに接続されている。具体的には、各映像線SLは、列方向に配列された複数の画素PXのそれぞれのトランジスタ10と接続されている。つまり、各映像線SLは、各画素PXにおいて、1つのトランジスタ10と接続されている。より具体的には、各映像線SLは、各トランジスタ10のドレイン電極10Dと接続されている。
行方向に延びる複数の走査線GLのそれぞれは、複数の画素PXのそれぞれにおけるトランジスタ10にゲート信号を供給する。複数の走査線GLのそれぞれは、画像表示領域2a内において、列方向に隣り合う2つの画素PXの境界部に設けられている。具体的には、各走査線GLは、列方向に隣り合う2つの画素行の間に設けられている。
複数の走査線GLは、複数の画素PXのそれぞれに接続されている。つまり、複数の走査線GLは、複数の画素PXを構成する各行の画素PXに接続されている。図示されている例では、各走査線GLは、各走査線GLと隣接する1つの行を構成する全ての画素PXに接続されている。具体的には、各走査線GLは、行方向に配列された複数の画素PXのそれぞれのトランジスタ10と接続されている。つまり、各走査線GLは、各画素PXにおいて、1つのトランジスタ10と接続されている。より具体的には、各走査線GLは、各トランジスタ10のゲート電極10Gと接続されている。
複数の走査引出線VG及び複数のダミー走査引出線DGのそれぞれは、映像線SLと同様に、画像表示領域2a内において、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部に設けられている。具体的には、各走査引出線VG及び各ダミー走査引出線DGは、行方向に隣り合う2つの画素列の間に設けられている。
複数の走査引出線VG及び複数のダミー走査引出線DGは、複数の走査線GLと直交している。本実施の形態において、複数の走査引出線VG及び複数のダミー走査引出線DGと、複数の走査線GLとは、絶縁膜を介して立体交差している。
複数の走査引出線VGのそれぞれは、走査線駆動回路6から出力されるゲート信号を、当該走査引出線VGに接続された走査線GLに供給する。つまり、各走査引出線VGは、走査線駆動回路6から出力されるゲート信号を走査線GLに供給するための中継配線である。ゲート信号は、複数の走査線GLのうちの少なくとも1つの走査線GLに接続された画素PXを一定期間だけ選択する電圧のパルスである。複数の走査引出線VGは、複数の走査線GLと複数の走査引出線VGとの複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で走査線GLと接続されている。つまり、複数の走査線GLのそれぞれは、1つ以上の走査引出線VGと電気的に接続されている。具体的には、複数の走査線GLと複数の走査引出線VGとは、画像表示領域2a内における複数の走査線GLと複数の走査引出線VGとの複数の立体交差部のうちの少なくとも1箇所において、コンタクトホールを介して接続されている。図2において、走査線GLと走査引出線VGとの交点に黒丸が付されている部分がコンタクトホールが形成されている箇所である。
例えば、1つの走査線GLと1つの走査引出線VGとは、1箇所で接続されている。したがって、各走査線GLは、1箇所のコンタクトホールにおいて1つの走査引出線VGに接続されている。なお、1つの走査線GLが2つ以上の走査引出線VGに接続されていてもよい。この場合、1つの走査線GLは、複数箇所のコンタクトホールにおいて2つ以上の走査引出線VGに接続される。また、2つ以上の走査線GLが、1つの走査引出線VGに接続されていてもよい。
このように、本実施の形態における液晶表示装置1では、走査線駆動回路6から出力されるゲート信号用の配線として、行方向に延びる横走査線である走査線GLと列方向に延びる縦走査線である走査引出線VGとが設けられている。
また、複数のダミー走査引出線DGのそれぞれは、走査線GLと立体交差しているが、走査線GLには接続されていない。したがって、各ダミー走査引出線DGには、ゲート信号が供給されない。なお、ダミー走査引出線DGには、共通電圧(Vcom)等の所定の電圧が印加されていてもよいし、所定の電圧が印加されなくてもよい。つまり、ダミー走査引出線DGは、フローティングであってもよい。
以上のような液晶パネル2は、一般的な液晶パネル製造プロセスを用いて製造することができる。
図1に示すように、液晶表示装置1は、入力された映像信号に応じた画像を表示するために、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6を備える。映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6は、例えばドライバIC(ICパッケージ)である。
映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6は、液晶パネル2の額縁領域2bに実装される。具体的には、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6は、COF(Chip on Film)方式又はCOG(Chip on Glass)方式によって液晶表示装置1の端部に実装される。
映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6をCOF方式によって実装する場合、FFC(Flexible Flat Cable)又はFPC(Flexible Printed Cable)等のフレキシブル配線基板に走査線駆動回路6又は映像線駆動回路5が実装された異方性導電性フィルム(ACF;Anisotropic Conductive Film)からなるCOFを、熱圧着によって液晶パネル2の端部に設けられた電極端子に接続する。
一方、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6をCOG方式によって実装する場合、液晶パネル2のアクティブマトリクス基板に映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6を直接実装する。
なお、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6の両方をCOF方式又はCOG方式によって実装することに限らず、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6の一方をCOF方式で実装し、他方をCOG方式によって実装してもよい。
図2に示すように、映像線駆動回路5は、映像線SLに電気的に接続されている。映像線駆動回路5は、走査線駆動回路6による走査線GLの選択に合わせて、制御回路4から入力される映像信号に応じた電圧である映像電圧を複数の映像線SLに供給する。
走査線駆動回路6は、走査線GLに電気的に接続されている。本実施の形態において、走査線駆動回路6は、走査引出線VGを介して走査線GLと電気的に接続されている。走査線駆動回路6は、制御回路4から入力されるタイミング信号に応じて映像信号を書き込む画素PXを選択し、選択した画素PXのトランジスタ10をオンする電圧(ゲートオン電圧;Vgon)のパルスをゲート信号として走査線GLに供給する。これにより、選択された画素PXの画素電極20には、トランジスタ10を介して映像電圧が供給される。トランジスタ10がNチャネルのTFTである場合、ゲート信号は、プラスの電圧のパルスである。
映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6は、額縁領域2bにおける一対の辺のうちの一方に実装されている。つまり、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6は、額縁領域2bの同じ辺に設けられている。
具体的には、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6は、液晶パネル2の列方向における端部に実装される。なお、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6の実装箇所はこれに限るものではなく、映像線駆動回路5及び走査線駆動回路6が、額縁領域2bの異なる辺に実装されていてもよい。
制御回路4は、CPU等の演算処理回路と、ROMやRAM等のメモリとにより実現される回路である。制御回路4には、液晶表示装置1に表示するための映像データが入力される。映像データには、同期信号が含まれていてもよい。制御回路4は、CPUがメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより各種の処理を実行する。具体的には、制御回路4は、外部のシステム(図示せず)から入力された映像データに対して色調整等の各種の画像信号処理を行って各画素PXの階調値を示す映像信号と、各画素PXに映像信号を書き込むタイミングを示すタイミング信号とを生成するタイミングコントローラ等を含む。制御回路4は、映像信号を映像線駆動回路5に出力するとともにタイミング信号を走査線駆動回路6に出力する。
また、制御回路4には、例えば、複数の画素PXの配置情報が記憶されている。制御回路4は、複数の画素PXのうちの所定の画素PXと配置情報とを関連付ける。そして、制御回路4は、映像信号の生成において、入力された映像データに対して、所定の画素PXに供給すべき映像電圧(映像データに基づく階調値)に対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧を供給するように、階調値を補正する。映像データの補正は、タイミングコントローラによって行われてもよく、タイミングコントローラとは別の演算処理回路によって行われてもよい。所定の画素PX及び所定電圧の詳細については後述する。
次に、液晶表示装置1の動作について説明する。
液晶表示装置1が画像表示駆動を行う際、走査線駆動回路6からのゲートオン電圧のパルスが走査引出線VGを介して走査線GLに供給される。これにより、選択された画素PXのトランジスタ10がオンし、このトランジスタ10に接続された映像線SLから映像電圧が画素電極20に供給される。そして、画素電極20に供給された映像電圧と共通電極30に供給された共通電圧との差(つまり、画素電位)により液晶層に電界が生じる。この電界により各画素PXにおける液晶層の液晶分子の配向状態が変化し、液晶表示装置1を通過するバックライトの光の透過率が画素PXごとに制御される。これにより、各画素PXの輝度が制御され、液晶パネル2の画像表示領域2aに所望の画像が表示される。
また、液晶表示装置1が画像表示駆動を行う際、走査線駆動回路6は、複数の走査線GLのうち少なくとも1つの走査線GLと接続された少なくとも1つの走査引出線VGに対して、当該走査線GLに接続された画素PXを一定期間だけ選択するパルスを供給することを、複数の走査引出線VGに対して順に繰り返す。当該走査線GLに接続された画素PXを選択するパルスは、画素PXのトランジスタ10をオンするための、当該走査線GLに供給されるパルスである。当該走査線GLに接続された画素PXを選択する期間は、例えば、供給期間を一水平期間(1H期間)である。
例えば、走査線駆動回路6は、液晶パネル2の列方向の端部側からの順で各走査線GLに接続された画素PXを一定期間だけ選択するパルスを供給することを、各走査線GLに接続された走査引出線VGに対して行う。なお、選択するパルスを供給する画素PXに接続された走査線GLの順は、1フレーム期間内に各走査線GLに接続された画素PXに供給されれば液晶パネル2の列方向の端部側からの順でなくてもよい。例えば、走査線駆動回路6は、液晶パネル2の列方向における奇数番目の走査線GLに接続された画素PXに順にパルスを供給した後に、偶数番目の走査線GLに接続された画素PXに順にパルスを供給してもよい。
また、液晶表示装置1が画像表示駆動を行う際、映像線駆動回路5は、複数の画素PXのうち所定の画素PXに接続された映像線SL対しては、走査線駆動回路6による所定の画素PXを選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧に対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧を供給する。供給すべき映像電圧は、制御回路4によって生成される映像信号において、画素PXを、入力された映像データに基づく階調値にする電圧である。所定の画素PXは、当該所定の画素PXと行方向に隣り合う画素PX及び当該所定の画素PXの間に、当該所定の画素PXに接続された映像線SLと複数の走査引出線VGのいずれかの走査引出線VGとがいずれも位置する関係となる画素である。さらに、当該所定の画素PXは、当該走査引出線VGに供給されるパルスの影響により、当該所定の画素PXに供給される当該映像線SLからの映像電圧が変動する関係となる画素である。また、所定電圧は、当該所定の画素PXに供給される当該映像線SLからの映像電圧の変動を打ち消す電圧である。
次に、液晶表示装置1の動作例として、所定の画素PXに電圧を供給する動作について説明する。
最初に、所定の画素PXが、図2に示される複数の画素PXのうちの1つであって、複数の走査線GLのうちの走査線GL1及び複数の映像線SLのうちの映像線SL1に接続された画素PX1である場合について説明する。
画素PX1は、画素PX1に接続された走査線GL1に接続された複数の走査引出線VGのうちの走査引出線VG1と、画素PX1に接続された映像線SL1とがいずれも、画素PX1と行方向に隣り合う画素PX0及び画素PX1の間に位置する関係となる画素である。走査引出線VG1と映像線SL1とは、近接して並走する位置関係である。具体的に、走査引出線VG1と映像線SL1とは、例えば、平面視で行方向に並んで近接する位置関係、又は、平面視で重畳する位置関係である。なお、走査線GL1は第1走査線の一例であり、走査引出線VG1は、第1走査引出線の一例である。
まず、本開示に至る知見となった、液晶表示装置1の比較動作例1について説明する。比較動作例1では、映像線駆動回路5の供給する電圧が、供給すべき映像電圧のままである、つまり映像電圧が補正されない場合について説明する。図3は、比較動作例1における走査引出線VG1及び映像線SL1の電圧変化並びに画素PX1の画素電位の変化を示すタイミングチャートである。図3の(a)には、映像線SL1の電圧として、映像線駆動回路5が映像線SL1に供給する映像電圧Vs1supが実線で示されており、実際の映像線SL1の映像電圧Vs1realが点線で示されている。また、図3の(a)には、走査引出線VG1の電圧Vg1が一点鎖線で示されている。図3の(b)には、画素PX1の画素電位Vp1が示されている。これらは、以下の図4の説明においても同様である。
まず、時刻t1において、図3の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を開始し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオフ電圧Vgoffからゲートオン電圧Vgonに立ち上がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX1のゲート電極10Gにゲートオン電圧Vgonが供給され、画素PX1のトランジスタ10がオンする。この際、映像線SL1には、映像線駆動回路5から映像電圧Vs1supとして、供給すべき映像電圧である設定電圧Vsetが供給されており、映像線SL1の実際の映像電圧Vs1realも設定電圧Vsetである。これにより、画素PX1のトランジスタ10に接続された映像線SL1から映像電圧Vs1realとして設定電圧Vsetが画素PX1の画素電極20に供給される。その結果、図3の(b)に示すように、画素PX1の画素電位Vp1が変化し、一定時間経過後、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位になる。
次に、時刻t1から例えば1H期間経過後の時刻t2において、図3の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を終了し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオン電圧Vgonからゲートオフ電圧Vgoffに立ち下がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX1のゲート電極10Gにゲートオフ電圧Vgoffが供給され、画素PX1のトランジスタ10がオフする。ここで、画素PX1に接続された映像線SL1と、走査引出線VG1とが近接して並走する位置関係であるため、映像線SL1と走査引出線VG1との寄生容量によって、映像線SL1の映像電圧Vs1realが変動する。具体的には、映像線SL1の映像電圧Vs1realは、走査引出線VG1の電圧Vg1の立ち下がりの影響で、映像線駆動回路5から供給されている映像電圧Vs1supつまり設定電圧Vsetよりも一時的に低くなるように変動する。
その結果、図3の(b)に示すように、画素電位Vp1が変動し、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも低くなる。また、時刻t2のタイミングにおいて、画素PX1のトランジスタ10がオフされるため、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも低くなった画素電位Vp1が、時刻t2以降も保持される。画素PX1の画素電位Vp1が、目標の画素電位から変動した状態で保持されるため、表示不良の原因となる。
上述の比較動作例1における画素PX1と同様の現象が、図2に示される密度の高いドットを付した画素PXについても生じる。そのため、映像線駆動回路5の供給する映像電圧が補正されない場合には、液晶パネル2において、斜め方向に筋が入るような表示不良が発生しやすい。このように、本発明者らは、所定の画素PXにおいて、所定の画素PXに接続された走査引出線VGと所定の画素PXに接続された映像線SLとが近接して並走する場合に、当該走査引出線VGに供給されるパルスの影響で、画素電位が変動することを見出した。
本実施の形態に係る液晶表示装置1では、このような表示不良の発生が抑制され、画像品位の低下を抑制できる。以下、このような液晶表示装置1の動作例1について説明する。動作例1では、映像線駆動回路5は、画素PX1に接続された映像線SL1に対しては、画素PX1を選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧に対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧を供給する。図4は、液晶表示装置1の動作例1における走査引出線VG1及び映像線SL1の電圧変化並びに画素PX1の画素電位の変化を示すタイミングチャートである。
まず、時刻t3において、図4の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を開始し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオフ電圧Vgoffからゲートオン電圧Vgonに立ち上がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX1のゲート電極10Gにゲートオン電圧Vgonが供給され、画素PX1のトランジスタ10がオンする。この際、映像線SL1には、映像線駆動回路5から映像電圧Vs1supとして、供給すべき映像電圧である設定電圧Vsetが供給されており、映像線SL1の実際の映像電圧Vs1realも設定電圧Vsetである。これにより、画素PX1のトランジスタ10に接続された映像線SL1から映像電圧Vs1realとして設定電圧Vsetが画素PX1の画素電極20に供給される。その結果、図4の(b)に示すように、画素PX1の画素電位Vp1が変化し、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位に近づいていく。
次に、時刻t3の後、画素PX1のトランジスタ10がオフされる前の時刻t4において、図4の(a)に示すように、映像線駆動回路5は、映像線SL1に供給する映像電圧Vs1supを、設定電圧Vsetから、設定電圧Vsetに対して所定電圧Vdだけ補正された補正後映像電圧Vcorに変更する。本動作例において、所定電圧Vdは、設定電圧Vsetを上げるように補正する電圧である。これにより、映像線SL1の実際の映像電圧Vs1realも補正後映像電圧Vcorになる。この際、画素PX1のトランジスタ10はオンのままであるため、図4の(b)に示すように、画素PX1の画素電位Vp1は、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも高くなる。
次に、時刻t3から例えば1H期間経過後の時刻t5において、図4の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を終了し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオン電圧Vgonからゲートオフ電圧Vgoffに立ち下がる。つまり、走査引出線VG1へ供給されるパルスの終了は立ち下がりである。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX1のゲート電極10Gにゲートオフ電圧Vgoffが供給され、画素PX1のトランジスタ10がオフする。ここで、画素PX1に接続された映像線SL1と、走査引出線VG1とが近接して並走する位置関係であるため、映像線SL1と走査引出線VG1との寄生容量によって、映像線SL1の映像電圧Vs1realが変動する。また、映像線駆動回路5は、画素PX1を選択するパルスの終了タイミング(時刻t5)において、映像線SL1に映像電圧Vs1supとして補正後映像電圧Vcorを供給している。そのため、映像線SL1の映像電圧Vs1realは、走査引出線VG1の電圧Vg1の立ち下りの影響で、補正後映像電圧Vcorよりも一時的に低くなるように変動する。つまり、比較動作例1とは異なり、映像線SL1の映像電圧Vs1realが、設定電圧Vsetに近づくように変動する。
その結果、図4の(b)に示すように、画素PX1の画素電位Vp1は変動して低くなり、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位に近づく。図示している例では、画素電位Vp1は、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位になる。また、時刻t5のタイミングにおいて、画素PX1のトランジスタ10がオフされるため、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位である画素電位Vp1が、時刻t5以降も保持される。このように、液晶表示装置1は、走査引出線VG1に供給されるパルスの終了が電圧の立ち下がりである場合、設定電圧Vsetを上げるように補正する所定電圧Vdで補正する。よって、画素PX1を選択するパルスの終了タイミングでの、画素電位Vp1における目標の画素電位からの変動を効果的に抑制することができる。
次に、時刻t5に画素PX1のトランジスタ10がオフされた後、例えば、画素PX1の次に選択される画素PXの選択が終了するまでの時刻t6において、図4の(a)に示すように、映像線駆動回路5は、映像線SL1に供給する映像電圧Vs1supを、補正後映像電圧Vcorから設定電圧Vsetに変更する。これにより、映像線SL1の実際の映像電圧Vs1realも設定電圧Vsetに変化する。この際、画素PX1のトランジスタ10がオフされているため、図4の(b)に示すように、画素PX1の画素電位Vp1は、映像線SL1の映像電圧Vs1realの変化の影響を受けず、変動しない。つまり、画素PX1の画素電位Vp1は、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位のままである。なお、映像線駆動回路5が映像線SL1に供給する映像電圧Vs1supを、補正後映像電圧Vcorから設定電圧Vsetに変更するタイミングは、画素PX1の次に選択される画素PXの画素電位に影響が出ないタイミング、である。例えば、当該タイミングは、画素PX1を選択するパルスの終了タイミングから0.5H期間以内であってもよい。
以上のように、動作例1において、映像線SL1と走査引出線VG1とが重畳する位置関係の画素である画素PX1では、走査引出線VG1に供給されるパルスの終了(パルスの立ち下がり)の影響で、映像線SL1の実際の映像電圧Vs1realが変動する。また、映像線駆動回路5は、画素PX1に接続された映像線SL1に対しては、画素PX1を選択するパルスの終了タイミング(時刻t5)において、設定電圧Vsetに対して所定電圧Vdだけ補正された補正後映像電圧Vcorを供給する。所定電圧Vdは、映像電圧Vs1realの変動を打ち消す、具体的には、設定電圧Vsetを上げるように補正する電圧である。つまり、映像線SL1に設定電圧Vsetよりも高い補正後映像電圧Vcorが供給されている。これにより、画素PX1を選択するパルスの終了タイミングにおいて、映像線SL1の実際の映像電圧Vs1realは、設定電圧Vsetよりも低くなることが抑制される。そのため、画素PX1を選択するパルスの終了タイミングにおいて、比較動作例1と比べて、画素PX1の画素電位Vp1が、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも低い電位で保持されることが抑制される。よって、比較動作例1のような表示不良の発生を抑え、液晶表示装置1の画像品位の低下を抑制できる。
また、図2に示される密度の高いドットを付した画素PXについても、画素PX1と同様の動作が行われることにより、表示不良の発生を抑えることができる。
補正に用いられる所定電圧Vdは、走査引出線VG1に供給されるパルスの終了の影響で、変動する映像電圧Vs1ral又は画素電位Vp1の変動の大きさに応じて設定される。例えば、映像電圧Vs1ral又は画素電位Vp1の変動を測定する。また、輝度計等を用いて、画素PX1の輝度を測定し、測定された輝度と制御したい輝度とのずれから、画素電位Vp1の変動を特定してもよい。また、走査引出線VG1、映像線SL1及び走査引出線VG1と映像線SL1との間の絶縁膜の材料及び形状、並びに、映像線SL1及び走査引出線VG1に供給される電圧等の設計値から、映像電圧Vs1ral又は画素電位Vp1の変動をシミュレートしてもよい。測定、特定又はシミュレートされた映像電圧Vs1ral又は画素電位Vp1の変動の大きさから、変動を打ち消す大きさの所定電圧Vdを決定する。
次に、所定の画素PXが、図2に示される複数の画素PXのうちの1つであって、複数の走査線GLのうちの走査線GL1及び複数の映像線SLのうちの映像線SL2に接続された画素PX2である場合について説明する。
画素PX2は、画素PX2に接続された走査線GL1の次に走査線駆動回路6によってパルスが供給される複数の走査線GLのうちの走査線GL2に接続された複数の走査引出線VG2のうちの走査引出線VG2と、画素PX2に接続された映像線SL2とがいずれも、画素PX2と行方向に隣り合う画素PX1及び画素PX2の間に位置する関係となる画素である。走査引出線VG2と映像線SL2とは、近接して並走する位置関係である。具体的に、走査引出線VG2と映像線SL2とは、平面視で行方向に並んで近接する位置関係、又は、平面視で重畳する位置関係である。なお、走査線GL2は第2走査線の一例であり、走査引出線VG2は、第2走査引出線の一例である。
まず、本開示に至る知見となった、液晶表示装置1の比較動作例2について説明する。比較動作例2では、映像線駆動回路5の供給する電圧が、供給すべき映像電圧のままである、つまり映像電圧が補正されない場合について説明する。図5は、比較動作例2における走査引出線VG1、走査引出線VG2及び映像線SL2の電圧変化並びに画素PX2の画素電位の変化を示すタイミングチャートである。図5の(a)には、映像線SL2の電圧として、映像線駆動回路5が映像線SL2に供給する映像電圧Vs2supが実線で示されており、実際の映像線SL2の映像電圧Vs2realが点線で示されている。また、図5の(a)には、走査引出線VG1の電圧Vg1が一点鎖線で示されている。図5の(b)には、画素PX2の画素電位Vp2が示されている。図5の(c)には、走査引出線VG2の電圧Vg2が示されている。これらは、以下の図6の説明においても同様である。
まず、時刻t7において、図5の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を開始し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオフ電圧Vgoffからゲートオン電圧Vgonに立ち上がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX2のゲート電極10Gにゲートオン電圧Vgonが供給され、画素PX2のトランジスタ10がオンする。この際、映像線SL2には、映像線駆動回路5から映像電圧Vs2supとして、供給すべき映像電圧である設定電圧Vsetが供給されており、映像線SL2の実際の映像電圧Vs2realも設定電圧Vsetである。これにより、画素PX2のトランジスタ10に接続された映像線SL2から映像電圧Vs2realとして設定電圧Vsetが画素PX2の画素電極20に供給される。その結果、図5の(b)に示すように、画素PX2の画素電位Vp2が変化し、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位になる。
次に、時刻t7から例えば1H期間経過後の時刻t8において、図5の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を終了し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオン電圧Vgonからゲートオフ電圧Vgoffに立ち下がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX2のゲート電極10Gにゲートオフ電圧Vgoffが供給され、画素PX2のトランジスタ10がオフする。また、走査引出線VG1へのパルスの供給の終了と同時に、図5の(c)に示すように、走査線駆動回路6は、走査線GL2に接続された画素PXを選択するため、走査引出線VG2へのパルスの供給を開始し、走査引出線VG2の電圧がゲートオフ電圧Vgoffからゲートオン電圧Vgonに立ち上がる。ここで、画素PX2に接続された映像線SL2と、走査引出線VG2とが近接して並走する位置関係であるため、映像線SL2と走査引出線VG2との寄生容量によって、映像線SL2の映像電圧Vs2realが変動する。具体的には、図5の(a)に示すように、映像線SL2の映像電圧Vs2realは、走査引出線VG2の電圧Vg2の立ち上がりの影響で、映像線駆動回路5から供給されている映像電圧Vs2supつまり設定電圧Vsetよりも一時的に高くなるように変動する。
その結果、図5の(b)に示すように、画素電位Vp2が変動し、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも高くなる。また、時刻t8のタイミングにおいて、画素PX2のトランジスタ10がオフされるため、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも高くなった画素電位Vp2が、時刻t8以降も保持される。画素PX2の画素電位Vp2が、目標の画素電位から変動した状態で保持されるため、表示不良の原因となる。
上述の比較動作例2における画素PX2と同様の現象が、図2に示される密度の低いドットを付した画素PXについても生じる。そのため、映像線駆動回路5の供給する映像電圧が補正されない場合には、液晶パネル2において、斜め方向に筋が入るような表示不良が発生しやすい。このように、本発明者らは、所定の画素PXにおいて、所定の画素PXの次に選択される画素PXに接続された走査引出線VGと所定の画素PXに接続された映像線SLとが近接して並走する場合に、当該走査引出線VGに供給されるパルスの影響で、画素電位が変動することを見出した。
本実施の形態に係る液晶表示装置1では、このような表示不良の発生が抑制され、画像品位の低下を抑制できる。以下、このような液晶表示装置1の動作例2について説明する。動作例2では、映像線駆動回路5は、画素PX2に接続された映像線SL2に対しては、画素PX2を選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧に対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧を供給する。図6は、液晶表示装置1の動作例2における走査引出線VG1、走査引出線VG2及び映像線SL2の電圧変化並びに画素PX2の画素電位の変化を示すタイミングチャートである。
まず、時刻t9において、図6の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を開始し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオフ電圧Vgoffからゲートオン電圧Vgonに立ち上がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX2のゲート電極10Gにゲートオン電圧Vgonが供給され、画素PX2のトランジスタ10がオンする。この際、映像線SL2には、映像線駆動回路5から映像電圧Vs2supとして、供給すべき映像電圧である設定電圧Vsetが供給されており、映像線SL2の実際の映像電圧Vs2realも設定電圧Vsetである。これにより、画素PX2のトランジスタ10に接続された映像線SL2から映像電圧Vs2realとして設定電圧Vsetが画素PX2の画素電極20に供給される。その結果、図6の(b)に示すように、画素PX2の画素電位Vp2が変化し、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位に近づいていく。
次に、時刻t9の後、画素PX2のトランジスタ10がオフされる前の時刻t10において、図6の(a)に示すように、映像線駆動回路5は、映像線SL2に供給する映像電圧Vs2supを、設定電圧Vsetから、設定電圧Vsetに対して所定電圧Vdだけ補正された補正後映像電圧Vcorに変更する。本動作例において、所定電圧Vdは、設定電圧Vsetを下げるように補正する電圧である。これにより、映像線SL2の実際の映像電圧Vs2realも補正後映像電圧Vcorになる。この際、画素PX2のトランジスタ10はオンのままであるため、図6の(b)に示すように、画素PX2の画素電位Vp2は、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも低くなる。
次に、時刻t9から例えば1H期間経過後の時刻t11において、図6の(a)に示すように、走査線駆動回路6は走査引出線VG1へのパルスの供給を終了し、走査引出線VG1の電圧Vg1がゲートオン電圧Vgonからゲートオフ電圧Vgoffに立ち下がる。これにより、走査引出線VG1に接続された走査線GL1を介して、画素PX2のゲート電極10Gにゲートオフ電圧Vgoffが供給され、画素PX2のトランジスタ10がオフする。また、走査引出線VG1へのパルスの供給の終了と同時に、図6の(c)に示すように、走査線駆動回路6は、走査線GL2に接続された画素PXを選択するため、走査引出線VG2へのパルスの供給を開始し、走査引出線VG2の電圧がゲートオフ電圧Vgoffからゲートオン電圧Vgonに立ち上がる。つまり、走査引出線VG2へ供給されるパルスの開始は立ち上がりである。ここで、画素PX2に接続された映像線SL2と、走査引出線VG2とが近接して並走する位置関係であるため、映像線SL2と走査引出線VG2との寄生容量によって、映像線SL2の映像電圧Vs2realが変動する。具体的には、図6の(a)に示すように、映像線SL2の映像電圧Vs2realは、走査引出線VG2の電圧Vg2の立ち上がりの影響で、映像線駆動回路5から供給されている映像電圧Vs2supつまり設定電圧Vsetよりも一時的に高くなるように変動する。また、映像線駆動回路5は、画素PX2を選択するパルスの終了タイミング(時刻t11)において、映像線SL2に映像電圧Vs2supとして補正後映像電圧Vcorを供給している。そのため、映像線SL2の映像電圧Vs2realは、走査引出線VG2の電圧Vg2の立ち上がりの影響で、補正後映像電圧Vcorよりも一時的に高くなるように変動する。つまり、比較動作例2とは異なり、映像線SL2の映像電圧Vs2realが、設定電圧Vsetに近づくように変動する。
その結果、図6の(b)に示すように、画素PX2の画素電位Vp2は変動して高くなり、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位に近づく。図示している例では、画素電位Vp2は、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位になる。また、時刻t11のタイミングにおいて、画素PX2のトランジスタ10がオフされるため、共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位である画素電位Vp2が、時刻t11以降も保持される。このように、液晶表示装置1は、走査引出線VG2に供給されるパルスの開始が電圧の立ち上がりである場合、設定電圧Vsetを下げるように補正する所定電圧Vdで補正する。よって、画素PX2を選択するパルスの終了タイミングでの、画素電位Vp2における目標の画素電位からの変動を効果的に抑制することができる。
次に、時刻t11に画素PX2のトランジスタ10がオフされた後、画素PX2の次に選択される画素PXの選択が終了するまでの時刻t12において、図6の(a)に示すように、映像線駆動回路5は、映像線SL2に供給する映像電圧Vs2supを、補正後映像電圧Vcorから設定電圧Vsetに変更する。これにより、映像線SL2の実際の映像電圧Vs2realも設定電圧Vsetに変化する。この際、画素PX2のトランジスタ10がオフされているため、図6の(b)に示すように、画素PX2の画素電位Vp2は、映像線SL2の映像電圧Vs2realの変化の影響を受けず、変動しない。つまり、画素PX2の画素電位Vp2は、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位のままである。なお、映像線駆動回路5が映像線SL2に供給する映像電圧Vs2supを、補正後映像電圧Vcorから設定電圧Vsetに変更するタイミングは、画素PX2の次に選択される画素PXの画素電位に影響が出ないタイミングである。例えば、当該タイミングは、画素PX2を選択するパルスの終了タイミングから0.5H期間以内であってもよい。
以上のように、動作例2において、映像線SL2と走査引出線VG2とが重畳する位置関係の画素である画素PX2では、走査引出線VG2に供給されるパルスの開始(パルスの立ち上がり)の影響で、映像線SL2の実際の映像電圧Vs2realが変動する。また、映像線駆動回路5は、画素PX2に接続された映像線SL2に対しては、画素PX2を選択するパルスの終了タイミング(時刻t11)において、設定電圧Vsetに対して所定電圧Vdだけ補正された補正後映像電圧Vcorを供給する。所定電圧Vdは、電圧Vs2realの変動を打ち消す、具体的には、設定電圧Vsetを下げるように補正する電圧である。つまり、映像線SL2に設定電圧Vsetよりも低い補正後映像電圧Vcorが供給されている。これにより、画素PX2を選択するパルスの終了タイミングにおいて、映像線SL2の実際の映像電圧Vs2realは、設定電圧Vsetよりも高くなることが抑制される。そのため、比較動作例2と比べて、画素PX2の画素電位Vp2が、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも高い電位で保持されることが抑制される。よって、比較動作例2のような表示不良の発生を抑え、液晶表示装置1の画像品位の低下を抑制できる。
また、図2に示される密度の低いドットを付した画素PXについても、画素PX2と同様の動作が行われることにより、表示不良の発生を抑えることができる。
上述の動作例1における説明と同様に、補正に用いられる所定電圧Vdは、走査引出線VG2に供給されるパルスの終了の影響で、変動する映像電圧Vs2ral又は画素電位Vp2の変動の大きさに応じて設定される。
このように、液晶表示装置1は、行列状に配置された複数の画素PXと、複数の映像線SLと、複数の走査線GLと、複数の走査引出線VGと、映像線駆動回路5と、走査線駆動回路6とを備える。複数の映像線SLは、複数の画素PXを構成する各列の画素PXに接続されている。複数の走査線GLは、複数の画素PXを構成する各行の画素PXに接続されている。複数の走査引出線VGは、複数の画素PXの列方向に延び、複数の走査線GLとの複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で走査線GLに接続されている。走査線駆動回路6は、複数の走査線GLのうちの少なくとも1つの走査線GLと接続された走査引出線VGに対して、当該走査線GLに接続された画素PXを一定期間だけ選択するパルスを供給することを、複数の走査引出線VGに対して順に繰り返す。映像線駆動回路5は、複数の映像線SLに映像電圧を供給する。映像線駆動回路5は、複数の画素PXのうちの所定の画素PXに接続された映像線SLに対しては、所定の画素PXを選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧である設定電圧Vsetに対して所定電圧Vdだけ補正された補正後映像電圧Vcorを供給する。
このように液晶表示装置1において、複数の映像線SLと複数の走査引出線VGとが同じ方向に延びている。そのため、所定の画素PXに接続される映像線SLと、複数の走査引出線VGのうちの1つの走査引出線VGとが近接し、並走する場合が生じる。また、所定の画素PXでは、所定の画素PXを選択するパルスの終了タイミングにおいて、当該走査引出線VGに供給されるパルスが開始又は終了し、当該走査引出線VGの電圧が立ち上がる又は立ち下がる場合が生じる。その結果、所定の画素PXを選択するパルスの終了タイミングで、当該走査引出線VGに供給されるパルスの影響で当該映像線SLの映像電圧が変動する。そのため、所定の画素PXの画素電位も変動し、変動した画素電位が保持される。液晶表示装置1では、所定の画素PXを選択するパルスの終了タイミングにおいて、当該映像線SLに対しては、補正後映像電圧が供給されるため、適切な所定電圧Vdを設定して補正することにより当該映像線SLの映像電圧の変動を打ち消すことができる。よって、表示不良になるような所定の画素PXにおける目標の画素電位からの画素電位の変動を抑制できるため、液晶表示装置1の画像品位の低下を抑制できる。
(変形例)
以上、本開示に係る表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、走査線駆動回路6が供給する電圧のパルスは、プラスの電圧のパルスであったが、PチャネルのTFTである等の場合には、マイナスの電圧のパルスであってもよい。この場合であっても、所定電圧による映像電圧の補正の方向(プラスマイナス)を逆にすることによって、上記実施の形態と同様に画素電位の変動を抑制可能である。
また、上記実施の形態では、映像線駆動回路5による補正後映像電圧Vcorは、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの開始タイミングよりも後に供給されたが、これに限らない。補正後映像電圧Vcorは、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの終了タイミングにおいて供給されていればよく、例えば、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの開始時から供給されていてもよい。
また、上記実施の形態では、所定の画素PX1又はPX2の画素電位Vp1又はVp2が、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの終了タイミングの前に、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位よりも高く又は低くなっていたが、これに限らない。例えば、映像線駆動回路5は、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの終了タイミングの直前に、供給する映像電圧Vs1sup又はVs2supを、設定電圧Vsetから補正後映像電圧Vcorに変更してもよい。その結果、画素電位Vp1又はVp2は、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの終了タイミングの直前まで、目標の画素電位である共通電圧Vcomと設定電圧Vsetとの差の電位である。この場合でも、所定の画素PX1又はPX2を選択するパルスの終了タイミングでは、映像線SL1又はSL2の映像電圧Vs1real又はVs2realが、変動によって、補正後映像電圧Vcorから設定電圧Vsetに近づく。そのため、画素電位Vp1又はVp2の変動が抑制される。
また、例えば、上記実施の形態では、列方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに、1つの走査線GLが設けられていたが、これに限らない。列方向に隣り合う2つの画素PXの境界部には、2つ以上の走査線GLが設けられてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部ごとに、1つの映像線SLと1つの走査引出線VG又は1つのダミー走査引出線DGとが設けられていたが、これに限らない。行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部には、2つ以上の映像線SLが設けられてもよい。また、行方向に隣り合う2つの画素PXの境界部には、2つ以上の走査引出線VG又は2つ以上のダミー走査引出線DGが設けられてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、各映像線SLは、各走査線SLに隣接する1つの列を構成する全ての画素PXに接続されていたが、これに限らない。各映像線SLは、1つの列を構成する画素PXのすべてに接続されていなくてもよく、1つの列を構成する画素PXのそれぞれは、当該画素列を挟む2つの映像線SLのいずれかに(例えば列方向に並ぶ画素PXで交互に)接続されていてもよい。また、2つの列を構成する画素PXが、1本の映像線SLに接続されていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、各走査線GLは、各走査線GLに隣接する1つの行を構成する全ての画素PXに接続されていたが、これに限らない。1つの走査線GLは、1つの行を構成する画素PXのすべてに接続されていなくてもよく、1つの行を構成する画素PXのそれぞれは、当該画素行を挟む2つの走査線GLのいずれかに(例えば行方向に並ぶ画素PXで交互に)接続されていてもよい。また、2つの行を構成する画素PXが、1本の走査線に接続されていてもよい。
その他、上記実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1 液晶表示装置
2 液晶パネル
2a 画像表示領域
2b 額縁領域
4 制御回路
5 映像線駆動回路
6 走査線駆動回路
10 トランジスタ
10G ゲート電極
10S ソース電極
10D ドレイン電極
20 画素電極
30 共通電極
DG ダミー走査引出線
GL、GL1、GL2 走査線
SL、SL1、SL2 映像線
PX、PX0、PX1、PX2 画素
VG、VG1、VG2 走査引出線

Claims (5)

  1. 行列状に配置された複数の画素と、
    前記複数の画素を構成する各列の画素に接続された複数の映像線と、
    前記複数の画素を構成する各行の画素に接続された複数の走査線と、
    前記複数の画素の列方向に延び、前記複数の走査線との複数の交差部のうちの少なくとも1箇所で前記走査線に接続された複数の走査引出線と、
    前記複数の映像線に映像電圧を供給する映像線駆動回路と、
    前記複数の走査線のうちの少なくとも1つの走査線と接続された前記走査引出線に対して、当該走査線に接続された画素を一定期間だけ選択するパルスを供給することを、前記複数の走査引出線に対して順に繰り返す走査線駆動回路とを備え、
    前記映像線駆動回路は、前記複数の画素のうちの所定の画素に接続された前記映像線に対しては、前記所定の画素を選択するパルスの終了タイミングにおいて、供給すべき映像電圧に対して所定電圧だけ補正された補正後映像電圧を供給する
    表示装置。
  2. 前記所定の画素は、当該画素に接続された前記複数の走査線のうちの第1走査線に接続された前記複数の走査引出線のうちの第1走査引出線と、当該画素に接続された前記映像線とがいずれも、当該画素と前記複数の画素の行方向に隣り合う画素及び当該画素の間に位置する関係となる画素であり、
    前記所定電圧は、前記走査線駆動回路によって前記第1走査引出線に供給されるパルスの終了の影響による、前記所定の画素に供給される前記映像電圧の変動を打ち消す電圧である
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記パルスの終了は、電圧の立ち下がりであり、
    前記所定電圧は、供給すべき前記映像電圧を上げるように補正する電圧である
    請求項2記載の表示装置。
  4. 前記所定の画素は、当該画素に接続された前記複数の走査線のうちの第1走査線の次に前記走査線駆動回路によってパルスが供給される前記複数の走査線のうちの第2走査線に接続された前記複数の走査引出線のうちの第2走査引出線と、当該画素に接続された前記映像線とがいずれも、当該画素と前記複数の画素の行方向に隣り合う画素及び当該画素の間に位置する関係となる画素であり、
    前記所定電圧は、前記走査線駆動回路によって前記第2走査引出線に供給されるパルスの開始の影響による、前記所定の画素に供給される前記映像電圧の変動を打ち消す電圧である
    請求項1記載の表示装置。
  5. 前記パルスの開始は、電圧の立ち上がりであり、
    前記所定電圧は、供給すべき前記映像電圧を下げるように補正する電圧である
    請求項4記載の表示装置。
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