JP2021134942A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の負担を軽減する。【解決手段】コンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風する送風ユニット21、22と、庫内の複数の領域の温度分布を推定する温度分布推定部(S100)と、を備える。さらに、庫内の複数の領域の温度分布に基づいて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在することを判定した場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニット21、22から庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する温調制御部(S106)を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、冷却装置に関するものである。
従来より、荷室の積荷を冷却する車両に搭載される装置として特許文献1に記載されたものがある。この装置は、荷室内の温度検出する温度センサを有し、この温度センサによって検出された温度が、予め設定された正常範囲から逸脱したことを判定すると、温度異常が発生したことを警告する。
特開平11−132865号公報
上記特許文献1に記載された装置では、荷室内の温度が正常範囲から逸脱して温度異常が発生したことが警告された際に、運転者が温度設定を確認するなどの適切な処置を行うようになっているため運転者の負担となる。また、運転者が警告に気づかなかった場合には、荷室内の積荷の品質低下を引き起こしてしまうといった問題もある。
本発明は上記点に鑑みたもので、運転者の負担を軽減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両に搭載されたコンテナ(12)の庫内に温度調整された空気を送風する送風ユニット(21、22)と、庫内の複数の領域の温度分布を推定する温度分布推定部(S100)と、を備えている。また、温度分布推定部により推定された庫内の複数の領域の温度分布に基づいて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する逸脱判定部(S102)を備えている。さらに、逸脱判定部により庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する温調制御部(S106)を備えている。
上記した構成によれば、庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、温調制御部により設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つが調整される。
したがって、上記特許文献1に記載された装置のように、運転者が温度設定を確認するなどの適切な処置を行う必要がなく、運転者の負担を軽減することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の冷却装置を搭載した車両の構成を示した図である。 冷凍サイクルの構成を示した図である。 第1実施形態の冷却装置のブロック図である。 冷却装置の制御部のフローチャートである。 表示部の表示例を表した図である。 第2実施形態の冷却装置を搭載した車両の構成を示した図である。 第2実施形態の冷却装置のルーバーの構成を模式的に示した図である。 第2実施形態の冷却装置のブロック図である。 表示部の表示例の変形例を表した図である。 表示部の表示例の変形例を表した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る冷却装置について図1〜図5を用いて説明する。本実施形態の冷却装置は、図1に示すように、冷凍車または冷却車などの車両10に搭載され、車両10のコンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風して庫内を冷却する車両用冷却装置として構成されている。
冷却装置は、第1送風ユニット21、第2送風ユニット22、温度センサ13等を有している。第1送風ユニット21は、車両10のキャビン11の上部に配置され、コンテナ12の車両前方側の壁面に設けられた送風口211からコンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風する。
第2送風ユニット22は、コンテナ12の車両後方の上部に配置され、コンテナ12の車両後方側の天井に設けられた送風口221からコンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風する。
コンテナ12の庫内の車両前方の領域は、主に第1送風ユニット21によって冷却され、コンテナ12の庫内の車両前方の領域は、主に第2送風ユニット22によって冷却される。また、コンテナ12の車両中央の領域は、第1送風ユニット21と第2送風ユニット22の両方によって冷却される。
温度センサ13は、コンテナ12の庫内の温度分布を推定するものである。温度センサ13は、コンテナ12の庫内の温度に応じた信号を出力する。コンテナ12の車両右側壁12Rの内面とコンテナ12の車両左側壁12Lの内面に、それぞれ複数の温度センサ13が格子状に配置されている。
図2に、本実施形態の冷却装置の冷凍サイクル30の構成を示す。本実施形態の冷却装置は、第1送風ユニット21と第2送風ユニット22に対応する2つの冷凍サイクル30を備えている。すなわち、本実施形態の冷却装置は、図2に示す冷凍サイクル30を2つ備えている。
冷凍サイクル30は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機31、圧縮機31から吐出された冷媒と空気との熱交換により冷媒の熱を放熱する放熱器32と、放熱器32から流出した冷媒を減圧する減圧器33と、を備えている。さらに、減圧器33により減圧された冷媒と空気との熱交換により空気を冷却する蒸発器34と、蒸発器34と熱交換する空気に空気流れを生じさせる蒸発器ファン341と、を備えている。
蒸発器34および蒸発器ファン341は、コンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風する送風ユニット35に相当する。
第1送風ユニット21は、蒸発器34および蒸発器ファン341を含み、庫内の第1領域に対して温度調整された空気を送風する。また、第2送風ユニット22は、蒸発器34および蒸発器ファン341を含み、庫内の第1領域と異なる第2領域に対して温度調整された空気を送風する。
本実施形態の冷却装置のブロック構成を図3に示す。冷却装置は、温度センサ13、表示部50、圧縮機31、蒸発器ファン341および制御部51を備えている。
表示部50は、液晶等のディスプレイを有し、制御部51から入力される映像信号に応じた映像をディスプレイに表示させる。
制御部51は、CPU、メモリ、I/O用を備えたコンピュータとして構成されており、メモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
制御部51は、第1送風ユニット21の圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数と、第2送風ユニット22の圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数と、を制御可能となっている。各圧縮機31の回転数を大きくするとコンテナ12の庫内に送風される空気の温度を低くすることができる。また、各蒸発器ファン341の回転数を大きくするとコンテナ12の庫内に送風される空気の風速を速くすることができる。
本冷却装置の制御部51は、複数の温度センサ13から出力される信号に基づいて庫内の複数の領域の温度分布を推定し、この推定した温度分布に基づいて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する処理を行う。さらに、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定した場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲の中心に近づくよう送風ユニット35から送風される空気の温度および風量を調整する。
次に、この処理について図4を用いて説明する。制御部51は、本冷却装置が動作状態になると、図4に示す処理を周期的に実施する。
まず、制御部51は、S100にて、温度データを収集し、コンテナ12の庫内の複数の領域の温度分布を推定する。具体的には、制御部51は、コンテナ12の車両右側壁12Rの内面とコンテナ12の車両左側壁12Lの内面に配置された複数の温度センサ13から出力された信号に基づいてコンテナ12の庫内の温度データを収集する。さらに、制御部51は、収集した庫内の温度データに基づいてコンテナ12の庫内の複数の領域の温度分布を推定する。
次に、制御部51は、S101にて、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を送出する。本実施形態では、制御部51は、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を表示部50に送出する。これにより、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像が表示部50に表示され、車両10の乗員や作業者は庫内の複数の領域の温度分布を容易に認識することができる。
図5に、表示部50の表示例を示す。なお、図5では、各温度センサ13の温度検出位置に白黒の点ハッチングのマークが示されているが、実際には、図中の青、緑、黄、橙、赤で示されているカラーのマークで庫内の複数の領域の温度分布が表示される。なお、青、緑、黄、橙、赤のうち、青に近いほど低温であり、赤に近いほど高温であることを示している。
次に、制御部51は、S102にて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する。具体的には、設定温度範囲の下限温度をTl、予め設定された設定温度範囲の上限温度をTh、S100にて推定された庫内の温度をTとしたとき、Tl≦T≦Thとならない領域があるか否かを判定する。なお、車両10の乗員は、図示しない操作部を操作することにより積荷の種類等に応じた設定温度範囲を予め設定することが可能となっている。例えば、車両10の乗員は、設定温度範囲の下限温度を−5℃、設定温度範囲の上限温度を5℃として設定することが可能である。車両10の乗員によって設定された設定温度範囲は、制御部51のメモリに記憶される。
ここで、Tl≦T≦Thとならない領域がなく、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在しないと判定された場合、本処理を終了する。
また、Tl≦T≦Thとならない領域があり、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合には、制御部51は、S104にて、逸脱した領域を特定する。例えば、逸脱した領域が、コンテナ12の庫内の車両前方の領域であるか、コンテナ12の庫内の車両中央の領域であるか、コンテナ12の庫内の車両後方の領域であるかを特定する。
次に、制御部51は、S106にて、逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう第1送風ユニット21および第2送風ユニット22から送風される空気の温度および風量を調整する。具体的には、制御部51は、逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう、第1送風ユニット21に対応する圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数を制御する。さらに、逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう、第2送風ユニット22に対応する圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数を制御する。
なお、逸脱した領域の温度が設定温度範囲以下となった場合には、逸脱した領域の温度を上昇させ、逸脱した領域の温度が設定温度範囲以上となった場合には、逸脱した領域の温度を低下させる。
例えば、S104にて、逸脱した領域が庫内の車両前方の領域であると特定された場合、庫内の車両前方の領域の温度が設定温度範囲内となるよう第1、第2送風ユニット21、22に対応する各圧縮機31および各蒸発器ファン341を制御する。
また、S104にて、逸脱した領域が庫内の車両中央の領域であると特定された場合、庫内の車両中央の領域の温度が設定温度範囲内となるよう第1、第2送風ユニット21、22に対応する各圧縮機31および各蒸発器ファン341を制御する。
また、S104にて、逸脱した領域が庫内の車両後方の領域であると特定された場合、庫内の車両後方の領域の温度が設定温度範囲内となるよう第1、第2送風ユニット21、22に対応する各圧縮機31および各蒸発器ファン341を制御する。
以上、説明したように、本実施形態の冷却装置は、車両に搭載されたコンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風する送風ユニット21、22と、庫内の複数の領域の温度分布を推定する温度分布推定部と、を備えている。また、温度分布推定部により推定された庫内の複数の領域の温度分布に基づいて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する逸脱判定部を備えている。さらに、逸脱判定部により庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する温調制御部を備えている。
上記した構成によれば、庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、温調制御部により設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つが調整される。
したがって、上記特許文献1に記載された装置のように、運転者が温度設定を確認するなどの適切な処置を行う必要がなく、運転者の負担を軽減することができる。
また、冷却装置は、冷凍サイクル30を備えている。この冷凍サイクル30は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機31と、圧縮機31から吐出された冷媒と空気との熱交換により冷媒の熱を放熱する放熱器32と、放熱器32から流出した冷媒を減圧する減圧器33と、を有している。また、減圧器33により減圧された冷媒と空気との熱交換により空気を冷却する蒸発器34と、蒸発器34によって冷却された空気をコンテナの庫内に送風する蒸発器ファン341と、を有している。
また、送風ユニット21、22は、蒸発器34および蒸発器ファン341を含み、温調制御部は、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数を調整する。
このように、圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数を調整することで、設定温度範囲を逸脱した領域の温度を設定温度範囲内となるよう調整することができる。
また、冷却装置は、温度分布推定部により推定された庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を周期的に送出する画像送出部を備えている。したがって、例えば、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を表示部50に表示させることで、車両10の乗員に庫内の複数の領域の温度分布を容易に認識させることができる。
また、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を通信装置を介して車両10の運行等を管理する運行管理センタや庫内の積み荷の荷主等に送出することで、運行管理センタや積み荷の荷主に庫内の複数の領域の温度分布を容易に認識させることができる。
また、冷却装置は、庫内の複数の領域の温度を検出する複数の温度センサ13を備えている。また、温度分布推定部は、複数の温度センサにより検出された庫内の温度に基づいて庫内の複数の領域の温度分布を推定する。
このように、庫内の複数の領域の温度を検出する複数の温度センサ13により検出された庫内の温度に基づいて庫内の複数の領域の温度分布を推定することができる。
本実施形態の冷却装置は、後述する第2実施形態のルーバー212およびルーバー駆動部213を備えてないが、送風口211および送風口221の少なくとも一方に第2実施形態と同様のルーバー212とルーバー駆動部213を備えるようにしてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る冷却装置について図6〜図8を用いて説明する。上記第1実施形態の冷却装置は、2つの送風ユニット21、22を備えているが、本実施形態の冷却装置は、図6、図8に示すように、1つの第1送風ユニット21を備えているが、第2送風ユニット22を備えていない。
また、上記第1実施形態の冷却装置は、送風ユニット21からコンテナ12の庫内に温度調整された空気を送風する送風口211に、図7に示すような、庫内に送風される空気の送風方向を調整するルーバー212が設けられている。
ルーバー212は、送風口211から送風される空気の向きを車両の上下に変化させる横ルーバー2121と、送風口211から送風される空気の向きを車両の左右に変化させる縦ルーバー2122と、を有している。
本実施形態の冷却装置は、図8に示すように、横ルーバー2121および縦ルーバー2122の向きを変化させるルーバー駆動部213を有している。ルーバー駆動部213は、制御部51に接続されている。ルーバー駆動部213は、図示しない複数のサーボモータを有している。
制御部51は、ルーバー駆動部213のサーボモータを駆動して縦ルーバー2122の向きを変化させることにより、送風口211から送風される空気の向きを車両の左右方向に変化させることが可能となっている。
また、制御部51は、ルーバー駆動部213のサーボモータを駆動して横ルーバー2121の向きを変化させることにより、送風口211から送風される空気の向きを車両の上下方向に変化させることが可能となっている。
本実施形態の制御部51が実施するフローチャートは、図4と同じである。ただし、S106の内容が異なる。
本実施形態の制御部51は、S100にて、庫内の複数の領域の温度分布を推定し、S102にて、庫内の複数の領域の温度分布に基づいて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する。
さらに、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、制御部51は、S104にて、設定温度範囲を逸脱した領域を特定する。例えば、設定温度範囲を逸脱した領域を、コンテナ12の庫内の車両上下方上側の領域、あるいはコンテナ12の庫内の車両右側の領域などとして特定する。
次に、制御部51は、S106にて、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニット21から庫内に送風される空気の温度、風量および向きを調整する。
なお、送風ユニット21から庫内に送風される空気の向きは、制御部51がルーバー駆動部213を駆動して横ルーバー2121および縦ルーバー2122の向きを変化させることによって変化させることができる。
例えば、コンテナ12の庫内の車両上下方上側に、設定温度範囲よりも高くなった領域があると判定された場合、制御部51は、送風ユニット21から庫内に送風される空気の温度を低下させるとともに庫内に送風される空気の風量を増加させる。さらに、制御部51は、ルーバー駆動部213を駆動して横ルーバー2121の向きを上方向に変化させる。
このような制御を行うことで、コンテナ12の庫内の車両上下方上側の領域に低温の空気を集中的に送風することができ、コンテナ12の庫内の車両上下方上側の領域の温度を設定温度範囲内にすることができる。
また、コンテナ12の庫内の車両右側に、設定温度範囲よりも高くなった領域があると判定された場合、制御部51は、送風ユニット21から庫内に送風される空気の温度を低下させるとともに庫内に送風される空気の風量を増加させる。さらに、制御部51は、ルーバー駆動部213を駆動して縦ルーバー2122の向きを車両右方向に変化させる。
このような制御を行うことで、コンテナ12の庫内の車両右側の領域に低温の空気を集中的に送風することができ、コンテナ12の庫内の車両右側の領域の温度を設定温度範囲内にすることができる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態の冷却装置では、送風ユニットは、庫内の第1領域に対して空気を送風する送風ユニット21と、庫内の第1領域と異なる第2領域に対して空気を送風する第2送風ユニット22と、を有している。
そして、温調制御部は、逸脱判定部により庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう第1、第2送風ユニットから送風される空気の温度および風量を調整する。
このように、第1、第2送風ユニットから送風される空気の温度および風量を調整することで、設定温度範囲を逸脱した領域の温度を設定温度範囲内となるよう調整することができる。
また、冷却装置は、庫内に送風される空気の送風方向を調整するルーバー212を備えている。そして、温調制御部は、さらに、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるようルーバー212の向きを調整する。
このように、庫内に送風される空気の送風方向を調整するルーバー212の向きを調整することで、設定温度範囲を逸脱した領域の温度を設定温度範囲内となるよう調整することもできる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、車両用冷却装置を例に冷却装置について説明したが、海上輸送や陸路輸送用のコンテナ、定置コンテナ等の内部を冷却する冷却装置に適用することもできる。
(2)上記各実施形態では、図5に示したように、各温度センサ13の温度検出位置に青、緑、黄、橙、赤等のカラーのマークで庫内の複数の領域の温度分布を表示した。これに対し、図9に示すように、庫内の温度分布をカラーのグラデーションによって表示するようにしてもよい。また、図10に示すように、庫内を複数の領域に分割し、各領域毎に庫内の温度分布をカラーで表示するようにしてもよい。
(3)上記各実施形態では、S101にて、推定された庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を表示部50に送出するした。これに対し、推定された庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を通信装置を介して上記車両10の運行等を管理する運行管理センタや庫内の積み荷の荷主等に送出するようにしてもよい。
(4)上記各実施形態では、複数の温度センサ13を用いてコンテナ12の庫内の温度分布を推定した。これに対し、庫内から放出される赤外線を分析して熱分布を示す情報を出力する1または複数のサーモグラフィを備え、このサーモグラフィを用いてコンテナ12の庫内の温度分布を推定するようにしてもよい。
(5)上記各実施形態では、複数の温度センサ13によって検出された温度を用いてコンテナ12の庫内の温度分布を推定した。これに対し、庫内の複数の領域毎の平均温度を複数の温度センサ13を用いて算出し、この庫内の複数の領域毎の平均温度を用いてコンテナ12の庫内の温度分布を推定するようにしてもよい。また、複数の温度センサ13の代表センサを用いて庫内の複数の領域毎の温度分布を推定するようにしてもよい。
(6)上記各実施形態では、第1、第2送風ユニット21、22から車両に搭載されたコンテナ12の庫内に蒸発器34で冷却された空気を送風する例を示した。これに対し、例えば、圧縮機から吐出された前記冷媒と前記空気との熱交換により空気を加熱する放熱器32を備え、この放熱器32によって加熱された空気を第1、第2送風ユニット21、22からコンテナ12の庫内に送風するよう構成してもよい。また、蒸発器34で冷却された空気と放熱器32で加熱された空気をコンテナ12の庫内に送風するよう構成してもよい。また、放熱器32に代えて電気ヒータ等の加熱器によって加熱した空気をコンテナ12の庫内に送風するよう構成してもよい。
(7)上記各実施形態では、庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、温調制御部は、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量を調整した。
これに対し、庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、温調制御部は、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整するようにしてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、本冷却装置は、車両に搭載されたコンテナの庫内に温度調整された空気を送風する送風ユニットと、庫内の複数の領域の温度分布を推定する温度分布推定部と、を備えている。また、温度分布推定部により推定された庫内の複数の領域の温度分布に基づいて、庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する逸脱判定部を備えている。さらに、逸脱判定部により庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう送風ユニットから庫内に送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する温調制御部を備えている。
また、第2の観点によれば、本冷却装置は、冷凍サイクル30を備えている。この冷凍サイクル30は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機31と、圧縮機31から吐出された冷媒と空気との熱交換により冷媒の熱を放熱する放熱器32と、放熱器32から流出した冷媒を減圧する減圧器33と、を有している。また、減圧器33により減圧された冷媒と空気との熱交換により空気を冷却する蒸発器34と、蒸発器34によって冷却された空気をコンテナの庫内に送風する蒸発器ファン341と、を有している。
また、送風ユニット21、22は、蒸発器34および蒸発器ファン341を含み、温調制御部は、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数の少なくとも一方を調整する。
このように、圧縮機31の回転数および蒸発器ファン341の回転数の少なくとも一方を調整することで、設定温度範囲を逸脱した領域の温度を設定温度範囲内となるよう調整することができる。
また、第3の観点によれば、送風ユニットは、庫内の第1領域に対して空気を送風する第1送風ユニット21と、庫内の第1領域と異なる第2領域に対して空気を送風する第2送風ユニット22と、を有している。
そして、温調制御部は、逸脱判定部により庫内に設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるよう第1、第2送風ユニットから送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する。
このように、第1、第2送風ユニットから送風される空気の温度および風量の少なくとも1つを調整することで、設定温度範囲を逸脱した領域の温度を設定温度範囲内となるよう調整することができる。
また、第4の観点によれば、本冷却装置は、庫内に送風される空気の送風方向を調整するルーバーを備えている。そして、温調制御部は、さらに、設定温度範囲を逸脱した領域の温度が設定温度範囲内となるようルーバーの向きを調整する。
このように、庫内に送風される空気の送風方向を調整するルーバー212の向きを調整することで、設定温度範囲を逸脱した領域の温度を設定温度範囲内となるよう調整することもできる。
また、第5の観点によれば、本冷却装置は、温度分布推定部により推定された庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を周期的に送出する画像送出部を備えている。したがって、例えば、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を表示部に表示させることで、車両の乗員に庫内の複数の領域の温度分布を容易に認識させることができる。
また、庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を通信装置を介して車両10の運行等を管理する運行管理センタや庫内の積み荷の荷主等に送出することで、運行管理センタや積み荷の荷主に庫内の複数の領域の温度分布を容易に認識させることができる。
また、第6の観点によれば、本冷却装置は、庫内の複数の領域の温度を検出する複数の温度センサ13を備えている。また、温度分布推定部は、複数の温度センサにより検出された庫内の温度に基づいて庫内の複数の領域の温度分布を推定する。
このように、庫内の複数の領域の温度を検出する複数の温度センサ13により検出された庫内の温度に基づいて庫内の複数の領域の温度分布を推定することができる。
また、第7の観点によれば、本冷却装置は、庫内から放出される赤外線を分析して熱分布を示す情報を出力するサーモグラフィを有している。そして、温度分布推定部は、サーモグラフィより出力される情報に基づいて庫内の複数の領域の温度分布を推定する。
このように、庫内から放出される赤外線を分析して熱分布を示す情報を出力するサーモグラフィを用いることで、1つのセンシングにより庫内の複数の領域の温度分布を推定することができる。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S100の処理が温度分布推定部に相当し、S101の処理が画像送出部に相当し、S102の処理が逸脱判定部に相当し、S106の処理が温調制御部に相当する。
10 車両
11 キャビン
12 コンテナ
13 温度センサ
21 第1送風ユニット
22 第2送風ユニット
30 冷凍サイクル
31 圧縮機
32 放熱器
33 減圧器
34 蒸発器
341 蒸発器ファン
35 送風ユニット
50 表示部
51 制御部
211 送風口
212 ルーバー
213 ルーバー駆動部

Claims (7)

  1. コンテナ(12)の庫内に温度調整された空気を送風する送風ユニット(21、22)と、
    前記庫内の複数の領域の温度分布を推定する温度分布推定部(S100)と、
    前記温度分布推定部により推定された前記庫内の前記複数の領域の温度分布に基づいて、前記庫内に予め定められた設定温度範囲を逸脱した領域が存在するか否かを判定する逸脱判定部(S102)と、
    前記逸脱判定部により前記庫内に前記設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、前記設定温度範囲を逸脱した領域の温度が前記設定温度範囲内となるよう前記送風ユニットから前記庫内に送風される前記空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する温調制御部(S106)と、を備えた冷却装置。
  2. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(31)と、前記圧縮機から吐出された前記冷媒と前記空気との熱交換により前記冷媒の熱を放熱する放熱器(32)と、前記放熱器から流出した前記冷媒を減圧する減圧器(33)と、前記減圧器により減圧された前記冷媒と前記空気との熱交換により前記空気を冷却する蒸発器(34)と、前記蒸発器によって冷却された前記空気を前記コンテナの庫内に送風する蒸発器ファン(341)と、を有する冷凍サイクル(30)を備え、
    前記送風ユニットは、前記蒸発器および前記蒸発器ファンを含み、
    前記温調制御部は、前記設定温度範囲を逸脱した領域の温度が前記設定温度範囲内となるよう前記圧縮機の回転数および前記蒸発器ファンの回転数の少なくとも1つを調整する請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記送風ユニットは、
    前記庫内の第1領域に対して前記空気を送風する第1送風ユニット(21)と、
    前記庫内の前記第1領域と異なる第2領域に対して前記空気を送風する第2送風ユニット(22)と、を有し、
    前記温調制御部は、前記逸脱判定部により前記庫内に前記設定温度範囲を逸脱した領域が存在すると判定された場合、前記設定温度範囲を逸脱した領域の温度が前記設定温度範囲内となるよう前記第1送風ユニットから送風される前記空気の温度および風量と、前記第2送風ユニットから送風される前記空気の温度および風量の少なくとも1つを調整する請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 前記庫内に送風される空気の送風方向を調整するルーバー(212)を備え、
    前記温調制御部は、さらに、前記設定温度範囲を逸脱した領域の温度が前記設定温度範囲内となるよう前記ルーバーの向きを調整する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷却装置。
  5. 前記温度分布推定部により推定された前記庫内の複数の領域の温度分布を表わす画像を周期的に送出する画像送出部(S101)を備えた請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冷却装置。
  6. 前記庫内の複数の領域の温度を検出する複数の温度センサ(13)を備え、
    前記温度分布推定部は、複数の前記温度センサにより検出された前記庫内の温度に基づいて前記庫内の複数の領域の温度分布を推定する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷却装置。
  7. 前記庫内から放出される赤外線を分析して熱分布を示す情報を出力するサーモグラフィを有し、
    前記温度分布推定部は、前記サーモグラフィより出力される前記情報に基づいて前記庫内の複数の領域の温度分布を推定する請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4306887A1 (de) * 2022-07-13 2024-01-17 Liebherr-Hausgeräte Ochsenhausen GmbH Kühl- und/oder gefriergerät

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