JP2021133848A - 車両のルーフ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数の過度な増加を招くことなく、共振状態における車両の振動レベルを低減することが可能な車両のルーフ構造を提供する。【解決手段】 ルーフ構造Aは、骨格部材10、ルーフパネル20、および一対のフレーム部材31を備える。一対のフレーム部材31は、ルーフパネル20よりも車両下方に位置する。ルーフパネル20、および一対のフレーム部材31の各々は、骨格部材10に接合されている。ルーフパネル20は、第1領域20Aおよび第2領域20Bを含む。一対のフレーム部材31の各々は、車両前後方向に沿って延びるととともに、第1領域20Aおよび第2領域20Bの少なくともいずれかに接合されている。一対のフレーム部材31の各々とルーフパネル20との接合にかかる剛性と、一対のフレーム部材31の各々の剛性と、の少なくともいずれかが、一対のフレーム部材31の各々と骨格部材10との接合にかかる剛性よりも低い。【選択図】 図3

Description

本発明は、車体の上端に位置するルーフパネルと、当該ルーフパネルよりも車両下方に位置する一対のフレーム部材とを備える車両のルーフ構造に関する。
特許文献1には、ルーフパネルにサンルーフ開口が設けられた車両のルーフ構造の一例が開示されている。当該ルーフ構造は、サンルーフシェードを車両前後方向に沿って滑動可能に支持するレール組立体を備える。これにより、サンルーフシェードは、サンルーフ開口に対して開閉自在となっている。
特許文献1に開示されている車両のルーフ構造においては、ルーフパネルおよびレール組立体が、それぞれ個別に車体の骨格部材に溶接などにより接合されている。さらに、ルーフパネルの質量および体積に対して、レール組立体の質量および体積は、ともに小である。このため、レール組立体の固有振動数は、ルーフパネルの固有振動数よりも一般的に大となる。ここで、車両の走行時の振動に伴い、車体の骨格部材と、ルーフパネルとの共振と、当該骨格部材とレール組立体との共振が、ともに顕著となる場合、それぞれの共振状態における車両の振動レベルを低減することが求められる。この場合においては、ルーフパネルと、レール組立体との各々に対してダンパ機構を設けるなどといった個別の対策が必要となる。したがって、当該対策にかかる部品点数が過度に増加するといった課題がある。
特開2013−249009号公報
本発明は、部品点数の過度な増加を招くことなく、共振状態における車両の振動レベルを低減することが可能な車両のルーフ構造を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される車両のルーフ構造は、車体の骨組をなす骨格部材と、前記骨格部材の上端に接合されるとともに、車両上方から車室を塞ぐルーフパネルと、前記ルーフパネルよりも車両下方に位置し、かつ車幅方向において互いに離れて位置するとともに、前記骨格部材に接合された一対のフレーム部材と、を備え、前記骨格部材は、車両前後方向において一対のフロントピラーと、一対のリヤピラーと、の間に位置する少なくとも1以上の一対の中間ピラーを含み、前記ルーフパネルは、前記少なくとも1以上の一対の中間ピラーのいずれかから車両前方に位置する第1領域と、前記第1領域よりも車両後方に位置する第2領域と、を含み、前記一対のフレーム部材の各々は、前記車両前後方向に沿って延びるととともに、前記第1領域および前記第2領域の少なくともいずれかに接合され、前記一対のフレーム部材の各々と前記ルーフパネルとの接合にかかる剛性と、前記一対のフレーム部材の各々の剛性と、の少なくともいずれかが、前記一対のフレーム部材の各々と前記骨格部材との接合にかかる剛性よりも低いことを特徴としている。
本発明にかかる車両のルーフ構造によれば、部品点数の過度な増加を招くことなく、共振状態における車両の振動レベルを低減することが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の一実施形態にかかる車両のルーフ構造を備える車体の斜視図である。 図1に対応する斜視図であり、ルーフパネル(一部を除く)の図示を省略している。 本発明の一実施形態にかかる車両のルーフ構造の底面図である。 図3に示す車両のルーフ構造にかかる振動系を説明する図である。 図3に示す車両のルーフ構造にかかる作用効果を説明する図である。
本発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図5に基づき、本発明の一実施形態にかかる車両のルーフ構造(以下「ルーフ構造A」という。)について説明する。ルーフ構造Aは、骨格部材10、ルーフパネル20、シェードレール30、および低剛性継手40を備える。ここで、図2においては、理解の便宜上、ルーフパネル20(後述するインナパネル212を除く)の図示を省略している。
さらに、説明の便宜上、これらの図において示されるuprを車両上方向、dwnを車両下方向、frを車両前方向、rrを車両後方向、rhを車両右方向、lhを車両左方向とする。以下の説明で、特記なく上下を用いる場合は、車両上下方向の上下を指す。特記なく前後を用いる場合は、車両前後方向の前後を指す。車幅方向の車両内方とは、車幅方向(車両左右方向)のうち車内向きを指す。車幅方向の車両外方とは、車幅方向のうち車外向きを指す。
骨格部材10は、車体の骨組をなす鋼製部材である。車体に作用する荷重は、主として骨格部材10により受け持たれる。図1および図2に示すように、ルーフ構造Aにおいては、骨格部材10は、複数のピラー11、一対のルーフサイドレール12、一対の縦補強部材13、横補強部材14、および複数の横ビーム15を含む。
図1に示すように、複数のピラー11の各々は、車両上下方向に沿って延びている。複数のピラー11は、一対のフロントピラー111、一対のリヤピラー112、および少なくとも1以上の一対の中間ピラー113を含む。一対のフロントピラー111は、ルーフ構造Aの前端に位置し、かつルーフ構造Aの車幅方向の両端に位置する。一対のリヤピラー112は、ルーフ構造Aの後端に位置し、かつルーフ構造Aの車幅方向の両端に位置する。少なくとも1以上の一対の中間ピラー113は、車両前後方向において一対のフロントピラー111と、一対のリヤピラー112との間に位置し、かつルーフ構造Aの車幅方向の両端に位置する。ルーフ構造Aにおいては、少なくとも1以上の一対の中間ピラー113は単数である。このため、ルーフ構造Aにかかる以下の説明においては、少なくとも1以上の一対の中間ピラー113は、単に一対の中間ピラー113と呼ぶこととする。
図3に示すように、一対の中間ピラー113の各々は、基部113Aおよび張出部113Bを有する。基部113Aは、車両上下方向に沿って延びている。張出部113Bは、基部113Aの上端から車幅方向の車両内方に向けて張り出している。
図1に示すように、一対のルーフサイドレール12は、ルーフ構造Aの車幅方向の両端に位置する。一対のルーフサイドレール12の各々は、車両前後方向に沿って延びている。一対のルーフサイドレール12は、複数のピラー11の上端に接合されている。
図2に示すように、一対の縦補強部材13は、車両前後方向において一対のフロントピラー111と、一対の中間ピラー113との間に位置し、かつ車幅方向において互いに離れて位置する。一対の縦補強部材13の各々は、車両前後方向に沿って延びている。一対の縦補強部材13は、一対のルーフサイドレール12に対して車幅方向の車両内方に位置し、かつ当該一対のルーフサイドレール12に接合されている。
図2に示すように、横補強部材14は、一対の中間ピラー113よりも車両上方に位置するとともに、車幅方向に沿って延びている。横補強部材14の車幅方向の両端は、一対のルーフサイドレール12、および一対の縦補強部材13に接合されている。
図2に示すように、複数の横ビーム15は、横補強部材14よりも車両後方に位置し、かつ車両前後方向において互いに離れて位置する。複数の横ビーム15の各々は、車幅方向に沿って延びている。複数の横ビーム15の各々の両端は、一対のルーフサイドレール12に接合されている。
ルーフパネル20は、図1に示すように、骨格部材10の上端に接合されるとともに、車両上方から車室を塞いでいる。ルーフ構造Aにおいては、ルーフパネル20は、ともに鋼製の前方パネル21および後方パネル22と、ガラス製のガラスパネル23とを含む。したがって、ルーフ構造Aにおいては、ガラスパネル23は、ルーフパネル20において日光を透過する天窓となっている。
図1に示すように、前方パネル21は、ルーフ構造Aの前端に位置し、かつ一対のルーフサイドレール12に対して車幅方向の車両内方に位置する。前方パネル21は、車幅方向に沿って延びている。図1および図2に示すように、前方パネル21は、アウタパネル211と、アウタパネル211よりも車両下方に位置するインナパネル212とを含む。これらのうちインナパネル212は、フロントヘッダパネルとも称される。アウタパネル211およびインナパネル212の各々の車幅方向の両端は、一対のルーフサイドレール12に接合されている。
図1に示すように、後方パネル22は、前方パネル21よりも車両後方に位置する。後方パネル22は、車両前後方向において前方パネル21から離れて位置する。車両上下方向に沿って視て、後方パネル22の面積は、前方パネル21の面積よりも大である。後方パネル22は、一対のルーフサイドレール12、横補強部材14、および複数の横ビーム15に接合されている。
図1に示すように、ガラスパネル23は、車両前後方向において前方パネル21と後方パネル22との間に位置する。ルーフ構造Aにおいて、ガラスパネル23は開閉しない固定式となっている。ガラスパネル23は、一対の縦補強部材13、および横補強部材14に接合されている。
ルーフパネル20は、主に溶接により骨格部材10に接合されている。骨格部材10に対するルーフパネル20の接合に関し、複数の横ビーム15と、後方パネル22との接合は、マスチック接着剤により接合されている。あわせて、一対の縦補強部材13、および横補強部材14と、ガラスパネル23との接合も、当該マスチック接着剤により接合されている。
図1に示すように、ルーフパネル20は、第1領域20Aおよび第2領域20Bを含む。第1領域20Aは、複数のピラー11のうち一対の中間ピラー113から車両前方に位置する。ルーフ構造Aにおいては、前方パネル21およびガラスパネル23が第1領域20Aに相当する。第2領域20Bは、第1領域20Aよりも車両方向に位置する。ルーフ構造Aにおいては、後方パネル22が第2領域20Bに相当する。
シェードレール30は、ルーフパネル20よりも車両下方に位置するとともに、骨格部材10に接合されている。シェードレール30は、ガラスパネル23からの日光を車室側から遮断するルーフシェード(図示略)を支持している。シェードレール30において、当該ルーフシェードは、車両前後方向に沿って滑動可能とされている。図3に示すように、シェードレール30は、一対のフレーム部材31、ストッパ部材32、および補強部材33を有する。
図3に示すように、一対のフレーム部材31は、車幅方向において互いに離れて位置する。一対のフレーム部材31の各々は、車両前後方向に沿って延びている。先述のルーフシェードの車幅方向の両端は、一対のフレーム部材31に滑動可能に支持されている。一対のフレーム部材31は、骨格部材10のうち一対のルーフサイドレール12と、一対の中間ピラー113の張出部113Bと、いずれかの複数の横ビーム15とに接合されている。
図3に示すように、ストッパ部材32は、車幅方向に沿って延びている。ストッパ部材32の車幅方向の両端は、一対のフレーム部材31の前端につながっている。先述のルーフシェードを車両前方に滑動させた際、当該ルーフシェードがストッパ部材32に接触することにより、当該ルーフシェードがこれ以上車両前方に滑動しなくなる。
図3に示すように、補強部材33は、ストッパ部材32よりも車両後方に位置し、かつ一対のフレーム部材31の間に位置する。補強部材33の車幅方向の両端は、一対のフレーム部材31に接合されている。補強部材33、並びに一対のフレーム部材31、およびストッパ部材32により、シェードレール30は、枠状体をなしている。
図3に示すように、シェードレール30の一対のフレーム部材31の各々は、ルーフパネル20の第1領域20Aと、ルーフパネル20の第2領域20Bとの少なくともいずれかに接合されている。ルーフ構造Aにおいては、一対のフレーム部材31の各々は、低剛性継手40を介して第1領域20Aに相当する前方パネル21のインナパネル212に接合されている。さらに、ルーフ構造Aにおいては、シェードレール30のストッパ部材32も、低剛性継手40を介してインナパネル212に接合されている。この場合において、一対のフレーム部材31の各々に接合された低剛性継手40の車両上下方向の取り付け位置と、ストッパ部材32に接合された低剛性継手40の車両上下方向の取り付け位置とを、いずれも同一とすることが好ましい。低剛性継手40は、比較的変形しやすい特性を有する部材である。低剛性継手40の一例として、変形性能に富んだ金属製ブラケットが挙げられる。
ルーフ構造Aにおいては、一対のフレーム部材31の各々と、ルーフパネル20との接合は、低剛性継手40を介さず溶接などで直接なされたものでもよい。この場合においては、一対のフレーム部材31の各々の剛性をより低減させることが必要である。一対のフレーム部材31の各々の剛性をより低減させる方策として、たとえば、一対のフレーム部材31の各々の断面係数(一対のフレーム部材31の各々が延びる方向に対する横断面にかかる断面係数)をより小さく設定することが挙げられる。さらに、ルーフ構造Aにおいては、一対のフレーム部材31の各々の剛性をより低減させた上で、一対のフレーム部材31の各々と、ルーフパネル20とを低剛性継手40を介して接合した構成でもよい。
次に、ルーフ構造Aにかかる振動系について説明する。図4に示すように、ルーフ構造Aにかかる振動系は、第1マスm1および第2マスm2の2つのマス要素と、第1バネk1、第2バネk2および第3バネk3の3つのバネ要素とが直列に連結された2自由度振動系で表される。
第1マスm1は、ルーフパネル20の質量にかかる要素である。第2マスm2は、一対のフレーム部材31を含めたシェードレール30の質量にかかる要素である。第1マスm1および第2マスm2の各々の質量の関係は、m1>m2となっている。
第1バネk1は、ルーフパネル20と骨格部材10との接合にかかる剛性を定量化した要素である。第1バネk1は、第1マスm1と固定要素(骨格部材10)とに連結されている。ここで、「接合にかかる剛性」とは、部材相互の接合部での変形性能をいう。第2バネk2は、一対のフレーム部材31の各々と、骨格部材10との接合にかかる剛性を定量化した要素である。第2バネk2は、第2マスm2と当該固定要素とに連結されている。第3バネk3は、一対のフレーム部材31の各々と、ルーフパネル20との接合にかかる剛性を定量化した要素である。第3バネk3には、一対のフレーム部材31の各々の剛性を定量化した要素も含まれる。第3バネk3は、第1マスm1と第2マスm2とに連結されている。第1バネk1、第2バネk2および第3バネk3の各々の剛性の関係は、k1≧k2>k3となっている。したがって、ルーフ構造Aにおいては、一対のフレーム部材31の各々とルーフパネル20との接合にかかる剛性と、一対のフレーム部材31の各々の剛性との少なくともいずれかが、一対のフレーム部材31の各々と骨格部材10との接合にかかる剛性よりも低くなっている。
次に、ルーフ構造Aの作用効果について説明する。
ルーフ構造Aにおいては、ルーフパネル20、および一対のフレーム部材31(シェードレール30)の各々は、骨格部材10に接合されている。一対のフレーム部材31の各々は、車両前後方向に沿って延びるととともに、ルーフパネル20の第1領域20A、およびルーフパネル20の第2領域20Bの少なくともいずれかに接合されている。一対のフレーム部材31の各々とルーフパネル20との接合にかかる剛性と、一対のフレーム部材31の各々の剛性と、の少なくともいずれかが、一対のフレーム部材31の各々と骨格部材10との接合にかかる剛性よりも低い。これにより、図4に示すルーフ構造Aの振動系において、第3バネk3の剛性を、第2バネk2の剛性よりも小とすることができる。この結果、一対のフレーム部材31を含むシェードレール30(第2マスm2)の振動周期が、ルーフパネル20(第1マスm1)の振動周期と近似したものとなる。すなわち、図5に示すように、シェードレール30の固有振動数NF2が、ルーフパネル20の固有振動数NF1と近似したものとなるため、骨格部材10とシェードレール30との共振周波数が、骨格部材10とルーフパネル20との共振周波数と略一致する。したがって、骨格部材10と、ルーフパネル20およびシェードレール30との共振にかかる振動波は、骨格部材10とルーフパネル20との共振にかかる振動波に対して、骨格部材10とシェードレール30との共振にかかる振動波を合成したものと略等しくなる。
この場合において、骨格部材10とルーフパネル20との共振にかかる振動波に対して、骨格部材10とシェードレール30との共振にかかる振動波が逆位相であれば、骨格部材10と、ルーフパネル20およびシェードレール30との共振にかかる振動波の振幅は、より小となる。これにより、図5に示すように、骨格部材10と、ルーフパネル20およびシェードレール30との共振状態におけるイナータンスレベルIL3は、骨格部材10とルーフパネル20との共振状態におけるイナータンスレベルIL1よりも小となる。なお、図5に示すイナータンスレベルIL2は、骨格部材10とシェードレール30との共振状態にかかるものである。したがって、ルーフ構造Aによれば、部品点数の過度な増加を招くことなく、共振状態における車両の振動レベルを低減することが可能となる。
一般的に、ルーフパネル20の固有振動数NF1は、車両の変速機がロックアップ状態に移行した際に駆動系統から発生する振動数(30〜45Hz)に近似したものとなっている。このため、骨格部材10とルーフパネル20との共振にかかる車両の振動レベルは、骨格部材10と他の車両構成部材との共振にかかる車両の振動レベルよりも比較的顕著なものとなっている。したがって、ルーフ構造Aによれば、車両の振動レベルのうち比較的顕著な振動レベルを効率よく低減することができる。
ルーフ構造Aにおいては、一対のフレーム部材31に加えて、シェードレール30のストッパ部材32も、低剛性継手40を介して前方パネル21(ルーフパネル20の第1領域20A)のインナパネル212に接合されている。この場合において、一対のフレーム部材31の各々に接合された低剛性継手40の車両上下方向の取り付け位置と、ストッパ部材32に接合された低剛性継手40の車両上下方向の取り付け位置とを、いずれも同一とすることが好ましい。これにより、シェードレール30と、インナパネル212との接合部における車幅方向回りの変形性能を、より大とすることができる。したがって、図4に示す第3バネk3の剛性を、第2バネk2の剛性よりもさらに小とすることができる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A:ルーフ構造
10:骨格部材
11:ピラー
111:フロントピラー
112:リヤピラー
113:中間ピラー
113A:基部
113B:張出部
12:ルーフサイドレール
13:縦補強部材
14:横補強部材
15:横ビーム
20:ルーフパネル
20A:第1領域
20B:第2領域
21:前方パネル
211:アウタパネル
212:インナパネル
22:後方パネル
23:ガラスパネル
30:シェードレール
31:フレーム部材
32:ストッパ部材
33:補強部材
40:低剛性継手
m1:第1マス
m2:第2マス
k1:第1バネ
k2:第2バネ
k3:第3バネ
IL1,IL2,IL3:イナータンスレベル
NF1,NF2:固有振動数

Claims (1)

  1. 車体の骨組をなす骨格部材と、
    前記骨格部材の上端に接合されるとともに、車両上方から車室を塞ぐルーフパネルと、
    前記ルーフパネルよりも車両下方に位置し、かつ車幅方向において互いに離れて位置するとともに、前記骨格部材に接合された一対のフレーム部材と、を備え、
    前記骨格部材は、車両前後方向において一対のフロントピラーと、一対のリヤピラーと、の間に位置する少なくとも1以上の一対の中間ピラーを含み、
    前記ルーフパネルは、前記少なくとも1以上の一対の中間ピラーのいずれかから車両前方に位置する第1領域と、前記第1領域よりも車両後方に位置する第2領域と、を含み、
    前記一対のフレーム部材の各々は、前記車両前後方向に沿って延びるととともに、前記第1領域および前記第2領域の少なくともいずれかに接合され、
    前記一対のフレーム部材の各々と前記ルーフパネルとの接合にかかる剛性と、前記一対のフレーム部材の各々の剛性と、の少なくともいずれかが、前記一対のフレーム部材の各々と前記骨格部材との接合にかかる剛性よりも低いことを特徴とする、車両のルーフ構造。
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