JP2021131660A - 寸法測定方法および寸法測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パターンのコーナーエッジでの寸法を自動的に測定することができる方法を提供する。【解決手段】本方法は、CADパターン301を画像200上のパターン201に重ね合わせ、複数のラウンドエッジのうちの1つから延びる複数の法線N1〜N5を生成し、複数の法線N1〜N5に基づいて複数の探索範囲を決定し、複数の法線N1〜N5と画像200上のパターンの第1エッジ501との交点である複数の第1点P1〜P5を決定し、画像上のパターンの第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6を決定し、複数の第1点P1〜P5から複数の第2点Q1〜Q6までの複数の距離を測定し、複数の距離に基づいて、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dを決定する工程を含む。複数の第2点Q1〜Q6のそれぞれは、複数の探索範囲のうちの少なくとも1つの中にある。【選択図】図9
Description
本発明は、走査電子顕微鏡などの画像生成装置により生成された画像上のパターンの寸法(Critical Dimension)を測定する方法に関し、特に、パターンのコーナーエッジなどの非直線部でのパターン幅またはパターン間の距離を測定する方法に関する。また、本発明は、そのような寸法測定を実行するための装置に関する。
ウェーハ、マスク、基板などのワークピースに形成されるパターンは、通常、直線的なエッジやコーナーエッジなどの様々な形状のエッジを有している。パターンは、設計データ(CADデータともいう)に従ってワークピースの表面に形成される。CD(Critical Dimension)測定では、ワークピース上に形成されたパターンの画像を走査電子顕微鏡で生成し、画像上のパターンの寸法を測定する。
パターンの二次元的な特徴について情報を得るために、パターンのコーナーエッジのような非直線的なエッジでのパターン幅やスペース幅(パターン間の距離)を測定したいという要請がある。しかしながら、直線同士の距離計測と比較して、曲線と曲線との距離、曲線と直線との距離の計測では、パターンの特徴を代表する寸法の測定箇所を自動的に決定することが難しい。特に、パターンのコーナーエッジでは、寸法の測定箇所および測定方向によって測定結果は大きく異なる。
このような理由から、従来では、ユーザーが画像上の測定箇所を1つずつ決定し、決定された箇所で寸法測定が行われていた。しかしながら、手動で測定箇所を決定する作業は、労力を要する。特に、測定すべき箇所が多数存在する場合には、それらの箇所のすべてにおいて寸法の測定を完了するまでには非常に長い時間がかかる。
そこで、本発明は、パターンのコーナーエッジでの寸法を自動的に測定することができる方法および装置を提供する。
一態様では、パターンの幅、およびパターン間の距離のうちの少なくとも一方を含む寸法を測定する方法であって、設計データに従って作成されたパターンの画像を生成し、前記設計データからCADパターンを作成し、前記CADパターンの複数のコーナーエッジにラウンド処理を実行して、複数のラウンドエッジを形成し、前記CADパターンを前記画像上のパターンに重ね合わせ、前記複数のラウンドエッジのうちの1つから延びる複数の法線を生成し、前記複数の法線に基づいて複数の探索範囲を決定し、前記複数の法線と前記画像上のパターンの第1エッジとの交点である複数の第1点を決定し、前記画像上のパターンの第2エッジ上の複数の第2点を決定し、前記複数の第1点から前記複数の第2点までの複数の距離を測定し、前記複数の距離に基づいて、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法を決定する工程を含み、前記複数の第2点のそれぞれは、前記複数の探索範囲のうちの少なくとも1つの中にある、方法が提供される。
一態様では、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離のうちの最短の距離である。
一態様では、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離の平均である。
一態様では、前記方法は、前記複数のラウンドエッジを、前記CADパターンのコーナー部を構成するエッジと、前記CADパターンの終端部を構成するエッジに分類する工程をさらに含む。
一態様では、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離の平均である。
一態様では、前記方法は、前記複数のラウンドエッジを、前記CADパターンのコーナー部を構成するエッジと、前記CADパターンの終端部を構成するエッジに分類する工程をさらに含む。
一態様では、前記方法は、複数の法線を生成する工程、複数の距離を測定する工程、および寸法を決定する工程を複数回数実行して複数の寸法を取得する工程をさらに含む。
一態様では、前記方法は、前記複数の寸法を、前記第1エッジと前記第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類する工程をさらに含む。
一態様では、前記方法は、前記複数の寸法を、前記第1エッジと前記第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類する工程をさらに含む。
一態様では、前記方法は、前記複数の寸法の位置および大きさを示す複数の指標ラインを表示画面上に表示する工程をさらに含む。
一態様では、前記方法は、前記複数の指標ラインをそれぞれ囲む複数の枠を表示画面上に表示する工程をさらに含む。
一態様では、前記複数の枠から選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、前記複数の枠を表示させるか、または選択されなかった枠の表示を消す。
一態様では、前記複数の指標ラインから選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、前記複数の指標ラインを表示させるか、または選択されなかった指標ラインの表示を消す。
一態様では、前記方法は、前記複数の指標ラインをそれぞれ囲む複数の枠を表示画面上に表示する工程をさらに含む。
一態様では、前記複数の枠から選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、前記複数の枠を表示させるか、または選択されなかった枠の表示を消す。
一態様では、前記複数の指標ラインから選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、前記複数の指標ラインを表示させるか、または選択されなかった指標ラインの表示を消す。
一態様では、設計データに従って作成されたパターンの画像を生成する画像生成装置と、前記パターンの幅、およびパターン間の距離のうちの少なくとも一方を含む寸法を測定する演算システムとを備え、前記演算システムは、前記設計データからCADパターンを作成し、前記CADパターンの複数のコーナーエッジにラウンド処理を実行して、複数のラウンドエッジを形成し、前記CADパターンを前記画像上のパターンに重ね合わせ、前記複数のラウンドエッジのうちの1つから延びる複数の法線を生成し、前記複数の法線に基づいて複数の探索範囲を決定し、前記複数の法線と前記画像上のパターンの第1エッジとの交点である複数の第1点を決定し、前記画像上のパターンの第2エッジ上の複数の第2点を決定し、前記複数の第1点から前記複数の第2点までの複数の距離を測定し、前記複数の距離に基づいて、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法を決定するように構成され、前記複数の第2点のそれぞれは、前記複数の探索範囲のうちの少なくとも1つの中にある、寸法測定装置が提供される。
一態様では、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離のうちの最短の距離である。
一態様では、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離の平均である。
一態様では、前記演算システムは、前記複数のラウンドエッジを、前記CADパターンのコーナー部を構成するエッジと、前記CADパターンの終端部を構成するエッジに分類するように構成されている。
一態様では、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離の平均である。
一態様では、前記演算システムは、前記複数のラウンドエッジを、前記CADパターンのコーナー部を構成するエッジと、前記CADパターンの終端部を構成するエッジに分類するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、複数の法線を生成する動作、複数の距離を測定する動作、および寸法を決定する動作を複数回数実行して複数の寸法を取得するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の寸法を、前記第1エッジと前記第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の寸法を、前記第1エッジと前記第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の寸法の位置および大きさを示す複数の指標ラインを表示画面上に表示するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の指標ラインをそれぞれ囲む複数の枠を表示画面上に表示するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の枠から選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、前記複数の枠を表示させるか、または選択されなかった枠の表示を消すように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の指標ラインから選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、前記複数の指標ラインを表示させるか、または選択されなかった指標ラインの表示を消すように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の指標ラインをそれぞれ囲む複数の枠を表示画面上に表示するように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の枠から選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、前記複数の枠を表示させるか、または選択されなかった枠の表示を消すように構成されている。
一態様では、前記演算システムは、前記複数の指標ラインから選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、前記複数の指標ラインを表示させるか、または選択されなかった指標ラインの表示を消すように構成されている。
本発明によれば、法線と第1エッジとの交点である第1点は、画像上の第1エッジと第2エッジとの間の寸法測定の基準点であり、この基準点はCADパターンに基づいて決定される。したがって、ユーザーが表示画面上で寸法の計測位置を探索する作業を不要とすることができる。結果として、本発明によれば、寸法の自動測定を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、寸法測定装置の一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、寸法測定装置は、走査電子顕微鏡50および演算システム150を備えている。走査電子顕微鏡50は、ワークピースの画像を生成する画像生成装置の一例である。ワークピースの例としては、ウェーハ、マスク、基板などが挙げられる。以下に説明する実施形態では、ワークピースの例としてウェーハが採用されているが、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は、寸法測定装置の一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、寸法測定装置は、走査電子顕微鏡50および演算システム150を備えている。走査電子顕微鏡50は、ワークピースの画像を生成する画像生成装置の一例である。ワークピースの例としては、ウェーハ、マスク、基板などが挙げられる。以下に説明する実施形態では、ワークピースの例としてウェーハが採用されているが、本発明は以下の実施形態に限定されない。
走査電子顕微鏡50は、演算システム150に接続されており、走査電子顕微鏡50の動作は演算システム150によって制御される。演算システム150は、データベース161およびプログラムが格納された記憶装置162と、プログラムに含まれる命令に従って演算を実行する処理装置163と、画像およびGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)などを表示する表示画面165を備えている。演算システム150は、マウス170aおよびキーボード170bを備えた入力装置170をさらに備えている。ユーザーは、マウス170aおよび/またはキーボード170bを用いて、表示画面165上に現れたGUIを操作することができる。マウス170aおよびキーボード170bを備えた入力装置170は一例であり、本発明は本実施形態の入力装置170に限定されない。
演算システム150は、少なくとも1台のコンピュータを備えている。例えば、演算システム150は、走査電子顕微鏡50に通信線で接続されたエッジサーバであってもよいし、インターネットやローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークによって走査電子顕微鏡50に接続されたクラウドサーバであってもよい。演算システム150は、複数のサーバの組み合わせであってもよい。例えば、演算システム150は、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークにより互いに接続されたエッジサーバとクラウドサーバとの組み合わせ、あるいは通信ネットワークで接続されていない複数のサーバの組み合わせであってもよい。
走査電子顕微鏡50は、一次電子(荷電粒子)からなる電子ビームを発する電子銃111と、電子銃111から放出された電子ビームを集束する集束レンズ112、電子ビームをX方向に偏向するX偏向器113、電子ビームをY方向に偏向するY偏向器114、電子ビームをワークピースの一例であるウェーハ124にフォーカスさせる対物レンズ115を有する。電子銃15の構成は特に限定されない。例えば、フィールドエミッタ型電子銃、または半導体フォトカソード型電子銃などが電子銃15として使用できる。
集束レンズ112および対物レンズ115はレンズ制御装置116に接続され、集束レンズ112および対物レンズ115の動作はレンズ制御装置116によって制御される。このレンズ制御装置116は演算システム150に接続されている。X偏向器113、Y偏向器114は、偏向制御装置117に接続されており、X偏向器113、Y偏向器114の偏向動作は偏向制御装置117によって制御される。この偏向制御装置117も同様に演算システム150に接続されている。
二次電子検出器130と反射電子検出器131は画像取得装置118に接続されている。画像取得装置118は二次電子検出器130と反射電子検出器131の出力信号を画像に変換するように構成される。この画像取得装置118も同様に演算システム150に接続されている。二次電子検出器25および反射電子検出器26のそれぞれは、ウェーハ124から放出された電子を検出する電子検出器である。
チャンバー120内に配置されるステージ121は、ステージ制御装置122に接続されており、ステージ121の位置はステージ制御装置122によって制御される。このステージ制御装置122は演算システム150に接続されている。ウェーハ124を、チャンバー120内のステージ121に載置するための搬送装置140も同様に演算システム150に接続されている。
電子銃111から放出された電子ビームは集束レンズ112で集束された後に、X偏向器113、Y偏向器114で偏向されつつ対物レンズ115により集束されてウェーハ124の表面に照射される。ウェーハ124に電子ビームの一次電子が照射されると、ウェーハ124からは二次電子および反射電子が放出される。二次電子は二次電子検出器130により検出され、反射電子は反射電子検出器131により検出される。二次電子検出器25および反射電子検出器26の電子検出信号、すなわち二次電子の検出信号および反射電子の検出信号は、画像取得装置118に入力され画像に変換される。画像は演算システム150に送信される。
ウェーハ124上に形成されたパターンの設計データは、記憶装置162に予め記憶されている。ウェーハ124上のパターンは、設計データに基づいて作成されたものである。パターンの設計データは、パターンの頂点の座標、パターンの位置、形状、および大きさ、パターンが属する層の番号などのパターンの設計情報を含む。記憶装置162には、データベース161が構築されている。パターンの設計データは、データベース161内に予め格納される。演算システム150は、記憶装置162に格納されているデータベース161から設計データを読み出すことが可能である。設計データは、CADデータとも呼ばれる。CADは、コンピュータ支援設計(computer-aided design)の略語である。
次に、走査電子顕微鏡50によって生成されたウェーハ124の画像上のパターンのコーナーエッジなどの非直線部でのパターン幅およびパターン間の距離の少なくとも一方を含む寸法を測定する方法について説明する。パターン間の距離は、スペース幅ともいう。走査電子顕微鏡50は、設計データに従って作成されたウェーハ124上のパターンの画像を生成する。図2は、設計データに従って作成された3つのパターン201,202,203が現れている画像200を示す模式図である。演算システム150は、画像200を走査電子顕微鏡50から取得し、記憶装置162内に格納する。
演算システム150は、設計データからCADパターンを作成する。図3は、CADパターンの一例を示す模式図である。CADパターン301は、設計データに含まれるパターンの頂点の座標などのパターンの設計情報に基づいて作成される。このCADパターン301は、走査電子顕微鏡50によって生成された画像200上のパターン201(図2参照)に対応する仮想的なパターンである。すなわち、ウェーハ124上のパターン201(以下、実パターンと言うことがある)は、CADパターン301に基づいて作成されたものである。図2に示す他のパターン202,203も、設計データから作成されたCADパターン(図示せず)に基づいて作成されている。
図3に示すように、CADパターン301は、複数のコーナーエッジCE1〜CE8を有している。図3において、コーナーエッジCE1,CE2は、CADパターン301の終端部TE1を構成するエッジであり、コーナーエッジCE3,CE4は、CADパターン301のコーナー部C1を構成するエッジであり、コーナーエッジCE5,CE6は、CADパターン301の他のコーナー部C2を構成するエッジであり、コーナーエッジCE7,CE8は、CADパターン301の他の終端部TE2を構成するエッジである。角張った形状のコーナーエッジCE1〜CE8を有するCADパターン301は、図2に示す実パターン201とはやや異なる形状を有している。
そこで、CADパターン301の形状を実パターン201の形状に近づけるため、演算システム150は、CADパターン301の複数のコーナーエッジCE1〜CE8にラウンド処理を実行して、複数のラウンドエッジを生成する。すなわち、演算システム150は、CADパターン301にラウンド処理を適用し、複数のコーナーエッジCE1〜CE8を、ラウンドエッジに変換する。ラウンド処理は、直角のコーナーエッジに丸みを付け、湾曲したエッジ(ラウンドエッジ)を生成する処理である。
図4は、ラウンド処理が適用されたCADパターン301を示す図である。図4に示すCADパターン301は、ラウンドエッジRE1〜RE8を有している。ラウンドエッジRE1〜RE8は、図3に示すコーナーエッジCE1〜CE8からそれぞれ変換されたエッジである。図4から分かるように、ラウンド処理が適用されたCADパターン301は、全体として丸みを帯びた形状を有しており、図2に示す実パターン201に似た形状を有している。
図5に示すように、演算システム150は、複数のラウンドエッジRE1〜RE8を、CADパターン301の部位に従って分類する。具体的には、演算システム150は、複数のラウンドエッジRE1〜RE8を、CADパターン301のコーナー部C1,C2を構成するエッジRE3,RE4,RE5,RE6(点線で示す)と、CADパターン301の終端部TE1,TE2を構成するエッジRE1,RE2,RE7,RE8(細い実線で示す)に分類する。さらに、演算システム150は、コーナー部C1,C2および終端部TE1,TE2を構成するエッジに分類されなかった残りのエッジを、CADパターン301のライン部を構成するエッジLE1,LE2,LE3,LE4,LE5,LE6(太い実線で示す)に分類する。このように、エッジをCADパターン301の部位に従って分類することで、後述するエッジ間の寸法を、エッジの属性(種類)に基づいて分類することができる。
次に、演算システム150は、図6に示すように、CADパターン301を画像200上のパターン201に重ね合わせる。具体的には、演算システム150は、公知のパターンマッチングのアルゴリズムを実行し、CADパターン301を画像200上のパターン201に重ね合わせる。ラウンド処理が適用されたCADパターン301は、パターン201に似た形状を有しているため、精度の高いパターンマッチングが達成される。
次に、演算システム150は、図7に示すように、複数のラウンドエッジRE1〜RE8から1つのラウンドエッジRE5を選択する。演算システム150は、選択されたラウンドエッジRE5から延びる複数の法線N1〜N5を生成する。これらの法線N1〜N5は、ラウンドエッジRE5に沿って等間隔で配列される。ただし、法線N1〜N5の数および間隔は図7の例に限定されない。法線N1〜N5は、CADパターン301に基づいて画像200上のパターン201のエッジを検出するときに使用されるエッジ探索線であってもよい。例えば、演算システム150は、法線N1〜N5上の輝度の変化点に基づいてパターン201の第1エッジ501を検出する。
演算システム150は、法線N1〜N5とパターン201の第1エッジ501との交点である第1点P1〜P5を決定する。さらに、演算システム150は、パターン201の第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6を設定する。第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6は、互いに離れた点であり、第2エッジ502の全体に亘って配列されている。第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6の間隔は特に限定されない。一実施形態では、演算システム150は、ラウンドエッジRE5の向かい側にあるラウンドエッジRE6から延びる複数の法線M1〜M6を生成し、これら複数の法線M1〜M6と画像200上のパターン201の第2エッジ502との複数の交点である上記複数の第2点Q1〜Q6を決定してもよい。複数の法線M1〜M6は、ラウンドエッジRE6に沿って等間隔で配列される。ただし、法線M1〜M6の間隔は図7の例に限定されない。法線M1〜M6は、CADパターン301に基づいて画像200上のパターン201のエッジを検出するときに使用されるエッジ探索線であってもよい。例えば、演算システム150は、法線M1〜M6上の輝度の変化点に基づいてパターン201の第2エッジ502を検出する。
第1エッジ501は、CADパターン301のラウンドエッジRE5に対応する、パターン201のエッジである。第2エッジ502は、ラウンドエッジRE5の向かい側にあるラウンドエッジRE6に対応する、パターン201のエッジである。第1エッジ501はラウンドエッジRE5に沿って延び、第2エッジ502はラウンドエッジRE6に沿って延びている。一実施形態では、第2エッジ502は、画像200上の他のパターン(実パターン)のエッジであってもよい。
次に、図8に示すように、演算システム150は、第1エッジ501上の複数の第1点P1〜P5から、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6までの複数の距離を測定する。具体的には、演算システム150は、第1エッジ501上の複数の第1点P1〜P5と、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6のすべての組み合わせを生成し、第1点P1〜P5と複数の第2点Q1〜Q6のすべての組み合わせの距離を測定する。より具体的には、演算システム150は、複数の第1点P1〜P5のそれぞれから、複数の第2点Q1〜Q6までの距離を測定する。
図9に示すように、演算システム150は、測定した上記複数の距離に基づいて、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dを決定する。本実施形態では、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dは、上記複数の距離のうち最短の距離である。すなわち、演算システム150は、上記複数の距離から最短の距離を決定し、この決定された最短の距離である、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dを決定する。第1エッジ501と第2エッジ502は、画像200上の同じパターン201を構成するエッジであるので、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法は、パターン201の幅に相当する。
本実施形態によれば、法線N1〜N5と第1エッジ501との交点である第1点P1〜P5は、画像200上の第1エッジ501と第2エッジ502との間の寸法測定の基準点であり、この基準点はCADパターン301に基づいて決定される。したがって、ユーザーが表示画面上で寸法の計測位置を探索する作業を不要とすることができる。結果として、本実施形態によれば、寸法の自動測定を実現することができる。
第2エッジ502の種類および長さは特に限定されないが、第2エッジ502は、第1エッジ501に対向するエッジとされる。本実施形態では、第1エッジ501および第2エッジ502は、ともにパターン201のコーナーエッジである。本実施形態の寸法測定方法の目的は、パターンのコーナーエッジなどの非直線部でのパターン幅またはパターン間の距離を測定することである。そこで、意図しない距離の測定を排除するために、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6は、法線N1〜N5に基づいて予め定められた探索範囲内にある点に限定される。
具体的には、図10に示すように、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q6の1つ1つは、複数の法線N1〜N5のうちのいずれか1つを中心とした角度θによって定まる探索範囲内に位置している。図10に示す例では、法線N3を中心とした角度θによって定まる探索範囲のみが示されているが、他の法線N1,N2,N4,N5(図7参照)を中心とした角度θによって定まる探索範囲も同様に設定されている。
演算システム150は、複数の法線N1〜N5に基づいて複数の探索範囲をそれぞれ決定し、これら探索範囲内に位置する第2点Q1〜Q6を決定する。このような実施形態によれば、設定すべき第2点の位置および数が制限されるので、演算システム150は第1エッジ501と第2エッジ502との間の意図した寸法を測定することができる。
探索範囲の定め方は、複数の法線N1〜N5に基づいて一意に定められるものであれば、図10に示す実施形態に限定されない。例えば、図11に示すように、演算システム150は、法線N1〜N5のそれぞれから所定の距離L内の範囲である探索範囲を決定してもよい。
第1エッジおよび第2エッジの両方は、図3に示すCADパターン301に基づいて作成された実パターン201を構成する2つのエッジであってもよい。あるいは、第1エッジまたは第2エッジのいずれか一方は、図3に示すCADパターン301に基づいて作成された実パターン201を構成するエッジであり、他方は実パターン201に隣接する他の実パターン202または203(図6参照)を構成するエッジであってもよい。
演算システム150は、複数のラウンドエッジRE1〜RE8から1つのラウンドエッジを選択する動作と、複数の法線を生成する動作と、複数の距離を測定する動作と、寸法を決定する動作を複数回数実行して、複数のラウンドエッジに対応する複数の第1エッジから、対応する複数の第2エッジまでの複数の寸法を測定する。
図12に示すように、演算システム150は、測定された複数の寸法の位置および大きさを示す指標ライン601〜605を表示画面165(図1参照)上に表示させるように構成されている。指標ライン601〜605は、表示画面165上に表示された画像200上に重畳される。本実施形態では、ラウンドエッジRE1〜RE6を有するCADパターン301も画像200上に重畳されている。
指標ライン601〜605の位置は、測定された複数の寸法の位置をそれぞれ表し、指標ライン601〜605の長さは、測定された複数の寸法の大きさをそれぞれ表している。図12に示す例では、指標ライン604は、図9に示す寸法Dの位置および大きさを表している。同様に、他の指標ラインは、他の箇所で測定された第1エッジと第2エッジとの間の寸法の位置および大きさを表している。ユーザーは、指標ライン601〜605によって示される寸法の位置および大きさを表示画面165上で視覚的に確認することができ、欠陥が起こりやすい箇所を認識することができる。
図13に示すように、演算システム150は、指標ライン601〜605をそれぞれ囲む枠701〜705を表示画面165上に表示するように構成されてもよい。これら枠701〜705も、指標ライン601〜605と同様に、画像200上に重畳される。枠701〜705も、ユーザーに、寸法の位置を表示画面165上で視覚的に確認しやすくすることを可能とする。図13に示す実施形態では枠701〜705は矩形状であるが、枠701〜705は、指標ラインを囲むことができる限りにおいて、楕円形、円形、扇形などの他の形状を有してもよい。枠701〜705が扇形である場合、扇型の中心角度は図10に示す角度θに基づいて設定される。
図13に示す例では、1つの画像200上に、複数の指標ライン601〜605および複数の枠701〜705が同時に表示されている。多数の指標ラインおよび多数の枠が表示されている場合、ユーザーは目的の寸法の位置を視覚的に認識することが難しい。そこで、演算システム150は、図14に示すように、選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、複数の指標ライン601〜605を表示画面165上に表示させるよう構成されている。同様に、演算システム150は、選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、複数の枠701〜705を表示画面165上に表示させるよう構成されている。図14の例では、指標ライン602および枠702が選択されている。強調する態様の例としては、選択された指標ラインおよび枠を、選択されなかった指標ラインおよび枠とは異なる色で表示すること、選択された指標ラインおよび枠を、選択されなかった指標ラインおよび枠よりも太い線で表示すること、選択されなかった指標ラインおよび枠を、選択された指標ラインおよび枠よりも薄い色で表示することなどが挙げられる。
指標ラインおよび枠の選択は、ユーザーによる入力装置170(図1参照)の操作によって行われる。例えば、ユーザーがマウス170aを操作して、表示画面165上の複数の指標ラインのうちの1つを選択(クリック)すると、選択された指標ラインと、その指標ラインを囲む枠が強調された態様で表示される。本実施形態によれば、ユーザーは、目的の寸法の位置を表示画面165上で簡単に特定することができる。
一実施形態では、演算システム150は、複数の指標ラインおよび複数の枠のうち、選択された指標ラインおよび枠を表示させたままとしつつ、選択されなかった他の指標ラインおよび他の枠の表示を消してもよい。
図13に示す実施形態では、指標ライン601〜605と枠701〜705の両方が表示画面165上に表示されるが、一実施形態では、指標ライン601〜605のみが表示画面165上に表示されてもよい。
上述した各実施形態では、測定すべき寸法は、パターンの幅およびパターン間の距離の両方を含むが、測定すべき寸法が、パターンの幅またはパターン間の距離のいずれか一方のみを含む場合もある。
1つのウェーハには多数のパターンが形成されている。それぞれにパターンに関して複数の寸法が測定されるので、膨大な数の寸法が1つのウェーハについて測定される。このような膨大な数の寸法をユーザーが表示画面165上で1つずつ確認するには大変な労力がかかる。そこで、演算システム150は、測定された複数の寸法を、第1エッジと第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類する。エッジの属性とは、エッジが位置するパターンの部位である。エッジの属性の具体例として、パターンの終端部、ライン部、およびコーナー部が挙げられる。
図15は、第1エッジと第2エッジの属性の組み合わせの一例を示す図である。図15に示すように、第1エッジと第2エッジの属性の組み合わせは、以下の6つを少なくとも含む。
(1)パターン801の終端部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802のライン部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(2)同じパターン801のコーナー部を構成する第1エッジと第2エッジとの組み合わせ
(3)パターン801のコーナー部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802のコーナー部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(4)パターン801のコーナー部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802の終端部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(5)パターン801の終端部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802の終端部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(6)パターン801のコーナー部を構成するエッジと、隣接するパターン802のライン部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(1)パターン801の終端部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802のライン部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(2)同じパターン801のコーナー部を構成する第1エッジと第2エッジとの組み合わせ
(3)パターン801のコーナー部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802のコーナー部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(4)パターン801のコーナー部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802の終端部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(5)パターン801の終端部を構成する第1エッジと、隣接するパターン802の終端部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(6)パターン801のコーナー部を構成するエッジと、隣接するパターン802のライン部を構成する第2エッジとの組み合わせ
演算システム150は、測定された複数の寸法を、第1エッジと第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類する。ユーザーは、グループごとに寸法のチェックをすればよいので、作業効率が向上する。
CADパターンまたは隣接するパターンがホールパターンである場合は、エッジの属性は、ホールの一部を構成するエッジである場合がある。この場合、図16に示すように、第1エッジと第2エッジの属性の組み合わせは、以下の3つを少なくとも含む。
(i)ホール901の一部を構成する第1エッジと、隣接するパターン902のコーナー部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(ii)ホール901の一部を構成する第1エッジと、隣接するパターン902の終端部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(iii)ホール901の一部を構成する第1エッジと、隣接するパターン902のライン部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(i)ホール901の一部を構成する第1エッジと、隣接するパターン902のコーナー部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(ii)ホール901の一部を構成する第1エッジと、隣接するパターン902の終端部を構成する第2エッジとの組み合わせ
(iii)ホール901の一部を構成する第1エッジと、隣接するパターン902のライン部を構成する第2エッジとの組み合わせ
演算システム150は、測定された複数の寸法を、第1エッジと第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類する。ユーザーは、グループごとに寸法のチェックをすればよいので、作業効率が向上する。
一実施形態では、図17(a)および図17(b)に示すように、第1エッジと第2エッジは、上層のパターン1001および下層のパターン1002をそれぞれ構成するエッジであってもよい。図17(a)および図17(b)に示す例では、第1エッジは上層のパターン1001を構成するエッジであり、第2エッジは下層のパターン1002を構成するエッジである。図17(b)に示すように、上層のパターン1001と下層のパターン1002は、1つの画像200内に現れている。一実施形態では、第1エッジは下層のパターン1002を構成するエッジであり、第2エッジは上層のパターン1001を構成するエッジであってもよい。
演算システム150は、上述した実施形態と同じように、設計データからCADパターンを作成し、CADパターンのコーナーエッジにラウンド処理を実行してラウンドエッジを形成し、CADパターンを画像200上のパターン1001(または1002)に重ね合わせ、複数のラウンドエッジのうちの1つから延びる複数の法線を生成し、複数の法線と画像200上のパターン1001(または1002)の第1エッジとの交点である複数の第1点から、画像200上のパターン1002(または1001)の第2エッジ上の複数の第2点までの複数の距離を測定し、複数の距離に基づいて、第1エッジから第2エッジまでの寸法を決定する。
図18は、寸法測定方法の他の実施形態を説明する図である。特に説明しない本実施形態の詳細は、図1乃至図17を参照して説明した上記実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図18に示す実施形態では、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q5は、ラウンドエッジRE5から延びる複数の法線N1〜N5と第2エッジ502との交点である。すなわち、演算システム150は、選択されたラウンドエッジRE5から延びる複数の法線N1〜N5を生成し、法線N1〜N5とパターン201の第1エッジ501との交点である複数の第1点P1〜P5を決定する。さらに、演算システム150は、法線N1〜N5とパターン201の第2エッジ502との交点である複数の第2点Q1〜Q5を決定(設定)する。
次に、図19に示すように、演算システム150は、第1エッジ501上の複数の第1点P1〜P5から、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q5までの複数の距離を測定する。一実施形態では、演算システム150は、第1エッジ501上の複数の第1点P1〜P5と、第2エッジ502上の複数の第2点Q1〜Q5とのすべての組み合わせを生成し、第1点P1〜P5と複数の第2点Q1〜Q5とのすべての組み合わせの距離を測定する。一実施形態では、図20に示すように、測定すべき上記複数の距離は、複数の法線N1〜N5(図18参照)に沿った距離であってもよい。
図21に示すように、演算システム150は、測定した上記複数の距離に基づいて、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dを決定する。本実施形態では、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dは、上記複数の距離の平均である。すなわち、演算システム150は、上記複数の距離の平均を算定し、算定された平均である、第1エッジ501から第2エッジ502までの寸法Dを決定する。
本実施形態でも、法線N1〜N5と第1エッジ501との交点である第1点P1〜P5は、画像200上の第1エッジ501と第2エッジ502との間の寸法測定の基準点であり、この基準点はCADパターン301に基づいて決定される。したがって、ユーザーが表示画面上で寸法の計測位置を探索する作業を不要とすることができる。結果として、本実施形態によれば、寸法の自動測定を実現することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
50 走査電子顕微鏡
111 電子銃
112 集束レンズ
113 X偏向器
114 Y偏向器
115 対物レンズ
116 レンズ制御装置
117 偏向制御装置
118 画像取得装置
120 チャンバー
121 ステージ
122 ステージ制御装置
124 ワークピース
130 二次電子検出器
131 反射電子検出器
140 搬送装置
150 演算システム
161 データベース
162 記憶装置
163 処理装置
165 表示画面
170 入力装置
170a マウス
170b キーボード
111 電子銃
112 集束レンズ
113 X偏向器
114 Y偏向器
115 対物レンズ
116 レンズ制御装置
117 偏向制御装置
118 画像取得装置
120 チャンバー
121 ステージ
122 ステージ制御装置
124 ワークピース
130 二次電子検出器
131 反射電子検出器
140 搬送装置
150 演算システム
161 データベース
162 記憶装置
163 処理装置
165 表示画面
170 入力装置
170a マウス
170b キーボード
Claims (20)
- パターンの幅、およびパターン間の距離のうちの少なくとも一方を含む寸法を測定する方法であって、
設計データに従って作成されたパターンの画像を生成し、
前記設計データからCADパターンを作成し、
前記CADパターンの複数のコーナーエッジにラウンド処理を実行して、複数のラウンドエッジを形成し、
前記CADパターンを前記画像上のパターンに重ね合わせ、
前記複数のラウンドエッジのうちの1つから延びる複数の法線を生成し、
前記複数の法線に基づいて複数の探索範囲を決定し、
前記複数の法線と前記画像上のパターンの第1エッジとの交点である複数の第1点を決定し、
前記画像上のパターンの第2エッジ上の複数の第2点を決定し、
前記複数の第1点から前記複数の第2点までの複数の距離を測定し、
前記複数の距離に基づいて、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法を決定する工程を含み、
前記複数の第2点のそれぞれは、前記複数の探索範囲のうちの少なくとも1つの中にある、方法。 - 前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離のうちの最短の距離である、請求項1に記載の方法。
- 前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離の平均である、請求項1に記載の方法。
- 前記複数のラウンドエッジを、前記CADパターンのコーナー部を構成するエッジと、前記CADパターンの終端部を構成するエッジに分類する工程をさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
- 複数の法線を生成する工程、複数の距離を測定する工程、および寸法を決定する工程を複数回数実行して複数の寸法を取得する工程をさらに含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記複数の寸法を、前記第1エッジと前記第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類する工程をさらに含む、請求項5に記載の方法。
- 前記複数の寸法の位置および大きさを示す複数の指標ラインを表示画面上に表示する工程をさらに含む、請求項5または6に記載の方法。
- 前記複数の指標ラインをそれぞれ囲む複数の枠を表示画面上に表示する工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 前記複数の枠から選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、前記複数の枠を表示させるか、または選択されなかった枠の表示を消す、請求項8に記載の方法。
- 前記複数の指標ラインから選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、前記複数の指標ラインを表示させるか、または選択されなかった指標ラインの表示を消す、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
- 設計データに従って作成されたパターンの画像を生成する画像生成装置と、
前記パターンの幅、およびパターン間の距離のうちの少なくとも一方を含む寸法を測定する演算システムとを備え、
前記演算システムは、
前記設計データからCADパターンを作成し、
前記CADパターンの複数のコーナーエッジにラウンド処理を実行して、複数のラウンドエッジを形成し、
前記CADパターンを前記画像上のパターンに重ね合わせ、
前記複数のラウンドエッジのうちの1つから延びる複数の法線を生成し、
前記複数の法線に基づいて複数の探索範囲を決定し、
前記複数の法線と前記画像上のパターンの第1エッジとの交点である複数の第1点を決定し、
前記画像上のパターンの第2エッジ上の複数の第2点を決定し、
前記複数の第1点から前記複数の第2点までの複数の距離を測定し、
前記複数の距離に基づいて、前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法を決定するように構成され、
前記複数の第2点のそれぞれは、前記複数の探索範囲のうちの少なくとも1つの中にある、寸法測定装置。 - 前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離のうちの最短の距離である、請求項11に記載の寸法測定装置。
- 前記第1エッジから前記第2エッジまでの寸法は、前記複数の距離の平均である、請求項11に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、前記複数のラウンドエッジを、前記CADパターンのコーナー部を構成するエッジと、前記CADパターンの終端部を構成するエッジに分類するように構成されている、請求項11乃至13のいずれか一項に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、複数の法線を生成する動作、複数の距離を測定する動作、および寸法を決定する動作を複数回数実行して複数の寸法を取得するように構成されている、請求項11乃至14のいずれか一項に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、前記複数の寸法を、前記第1エッジと前記第2エッジの属性の組み合わせに従って複数のグループに分類するように構成されている、請求項15に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、前記複数の寸法の位置および大きさを示す複数の指標ラインを表示画面上に表示するように構成されている、請求項15または16に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、前記複数の指標ラインをそれぞれ囲む複数の枠を表示画面上に表示するように構成されている、請求項17に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、前記複数の枠から選択された枠が、選択されなかった枠よりも強調される態様で、前記複数の枠を表示させるか、または選択されなかった枠の表示を消すように構成されている、請求項18に記載の寸法測定装置。
- 前記演算システムは、前記複数の指標ラインから選択された指標ラインが、選択されなかった指標ラインよりも強調される態様で、前記複数の指標ラインを表示させるか、または選択されなかった指標ラインの表示を消すように構成されている、請求項17乃至19のいずれか一項に記載の寸法測定装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020025976A JP2021131660A (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | 寸法測定方法および寸法測定装置 |
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2020
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