JP2021129838A - 生体信号測定装置、方法およびプログラム - Google Patents

生体信号測定装置、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021129838A
JP2021129838A JP2020027364A JP2020027364A JP2021129838A JP 2021129838 A JP2021129838 A JP 2021129838A JP 2020027364 A JP2020027364 A JP 2020027364A JP 2020027364 A JP2020027364 A JP 2020027364A JP 2021129838 A JP2021129838 A JP 2021129838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
pulse wave
blood pressure
feature amount
operation mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020027364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021129838A5 (ja
Inventor
直美 松村
Naomi Matsumura
直美 松村
康大 川端
Yasuhiro Kawabata
康大 川端
健司 藤井
Kenji Fujii
健司 藤井
麗二 藤田
Reiji Fujita
麗二 藤田
晃人 伊藤
Akito Ito
晃人 伊藤
裕暉 阪口
Yuki Sakaguchi
裕暉 阪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Healthcare Co Ltd
Original Assignee
Omron Healthcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Healthcare Co Ltd filed Critical Omron Healthcare Co Ltd
Priority to JP2020027364A priority Critical patent/JP2021129838A/ja
Priority to CN202180009680.1A priority patent/CN114980808A/zh
Priority to DE112021000328.3T priority patent/DE112021000328T5/de
Priority to PCT/JP2021/003510 priority patent/WO2021166616A1/ja
Publication of JP2021129838A publication Critical patent/JP2021129838A/ja
Priority to US17/819,822 priority patent/US20220386882A1/en
Publication of JP2021129838A5 publication Critical patent/JP2021129838A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/024Detecting, measuring or recording pulse rate or heart rate
    • A61B5/0245Detecting, measuring or recording pulse rate or heart rate by using sensing means generating electric signals, i.e. ECG signals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/02141Details of apparatus construction, e.g. pump units or housings therefor, cuff pressurising systems, arrangements of fluid conduits or circuits
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7271Specific aspects of physiological measurement analysis
    • A61B5/7282Event detection, e.g. detecting unique waveforms indicative of a medical condition
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/74Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2560/00Constructional details of operational features of apparatus; Accessories for medical measuring apparatus
    • A61B2560/02Operational features
    • A61B2560/0204Operational features of power management
    • A61B2560/0209Operational features of power management adapted for power saving
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B2560/00Constructional details of operational features of apparatus; Accessories for medical measuring apparatus
    • A61B2560/02Operational features
    • A61B2560/0266Operational features for monitoring or limiting apparatus function

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】電力消費を抑制した上で、被測定者の容体が変化した場合には生体情報を漏れなく測定する。【解決手段】この発明の一態様は、被測定者の心臓の拍動に関係する生体信号を生体センサから取得し、取得された前記生体信号からその特徴量を検出し、検出された前記特徴量と予め設定された第1の閾値情報とに基づいて、前記特徴量の異常な変化を判定する。そして、前記特徴量の異常な変化が判定された場合に前記生体センサの動作モードを連続動作モードに設定し、それ以外の期間に前記生体センサの動作モードを間欠動作モードに設定するように構成される。【選択図】図6

Description

この発明の一態様は、例えば人の生体信号を測定する生体信号測定装置、方法およびプログラムに関する。
生体信号の一つとして例えば脈波が知られている。脈波は、心臓の拍動に応じて大動脈が振動することにより発生する周期性を有する波形信号である。動脈を流れる脈波の伝搬速度(Pulse Wave Velocity:PWV)は血管の容積弾性率と相関があり、容積弾性率は血圧が高くなるほど増加することから、脈波の伝搬速度を求めることで血圧や動脈硬化の進行具合を推定することが可能である。脈波伝搬速度は、例えば動脈上の異なる2点間を脈波が伝搬する時間である脈波伝搬時間(Pulse Transit Time:PTT)を測定することで求めることができる。
ところで、上記脈波伝搬時間(PTT)を測定する技術としては、例えば特許文献1に記載されているように、血圧を測定する際に、人の胴体に装着された心電図(Electrocardiogram:ECG)センサの出力と、耳に装着された光電式容積脈波測定法(Plethysmography:PPG)を適用した光電センサの出力とに基づいて脈波伝搬時間を算出するものが知られている。また、別の測定技術として、例えば特許文献2に記載されているように、血圧測定に際し、動脈上の異なる2点にそれぞれPPGセンサを配置してこれらのセンサにより測定される脈波をもとに脈波伝搬時間を計算する技術も知られている。
しかし、脈波伝搬時間を測定するために使用されるPPGセンサは、発光素子として一般に発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を使用しており、ECGセンサ等の他の生体センサに比べて消費電力が大きい。このため、例えばPPGセンサを使用した血圧計により睡眠中(例えば8時間)に連続的に血圧測定を行おうとすると、バッテリ容量が不足して測定対象期間を通して測定を行えなくなるおそれがある。
そこで、本発明者等は、PPGセンサの発光素子を間欠的に発光動作させることで、消費電力を低減することを提案している。
特許第5984088号公報 特開平7−327940号公報
ところが、PPGセンサの発光素子を間欠的に発光動作させると、発光動作が行われていない期間には脈波が検出されず、その結果血圧値の測定データに欠損が発生する場合がある。このため、例えば睡眠中に何らかの原因で被測定者の血圧が異常変動を起こし、この異常変動の状況を後に医療従事者等が詳細に検討しようとしても、上記血圧値の測定データの欠損により検討作業に支障が発生するおそれがある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、一側面として、電力消費を抑制した上で、被測定者の容体が変化した場合には生体情報を漏れなく測定することが可能な技術を提供しようとするものである。
この発明に係る生体信号測定装置または生体信号測定方法の一態様は、被測定者の心臓の拍動に関係する生体信号を生体センサから取得し、取得された前記生体信号からその特徴量を検出し、検出された前記特徴量と予め設定された第1の閾値情報とに基づいて、前記特徴量の異常な変化を判定する。そして、前記特徴量の異常な変化が判定された場合に前記生体センサの動作モードを連続動作モードに設定し、それ以外の期間に前記生体センサの動作モードを間欠動作モードに設定するように構成される。
この発明の一態様によれば、生体信号から検出される特徴量の変化が正常範囲のときには、生体センサは間欠動作モードにより動作するため、生体センサによる電力消費が抑制されて装置の連続使用期間を延長することが可能となる。一方、生体信号から検出される特徴量の変化が異常と判定された場合には、生体センサの動作モードは連続動作モードに設定される。このため、生体信号の特徴量が異常な変化を示した状態では、生体信号を欠損することなく測定することが可能となり、これにより生体信号を精度良く検討することが可能となる。
すなわち、この発明の一態様によれば、通常時の電力消費を抑制した上で、異常時には生体信号を欠損することなく測定できるようにした技術を提供することができる。
図1は、この発明に係る生体信号測定装置の第1の実施形態である血圧測定装置の全体構成の一例を示す図である。 図2は、図1に示した血圧測定装置の装着ユニットの表面側の構成の一例を示す図である。 図3は、図1に示した血圧測定装置の装着ユニットの裏面側の構成の一例を示す図である。 図4は、図1に示した血圧測定装置の装着ユニットを被測定者の上腕部に装着した状態の一例を示す断面図である。 図5は、図1に示した血圧測定装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図6は、図1に示した血圧測定装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 図7は、図6に示した血圧測定装置の血圧測定ユニットによる処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図8は、図7に示したフローチャートのうち生体異常判定対応処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図9は、この発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置の第1の動作例を説明するための波形図である。 図10は、この発明の第1の実施形態に係る血圧測定装置の第2の動作例を説明するための波形図である。 図11は、この発明の第2の実施形態に係る血圧測定装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 図12は、図11に示した血圧測定装置の血圧測定ユニットによる処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図13は、図12に示したフローチャートのうち生体異常判定対応処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図14は、この発明の第2の実施形態に係る血圧測定装置の一動作例を説明するための波形図である。 図15は、この発明の第3の実施形態に係る血圧測定装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。 図16は、図15に示した血圧測定装置の血圧測定ユニットによる処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図17は、図16に示したフローチャートのうち生体異常判定対応処理の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。 図18は、この発明の第3の実施形態に係る血圧測定装置の一動作例を説明するための波形図である。 図19は、脈波特徴量の種類の一例を示す図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に説明する実施形態はあらゆる点においてこの発明の例示に過ぎない。
[第1の実施形態]
(構成例)
(1)装置の全体構成
図1は、この発明に係る生体信号測定装置の第1の実施形態である血圧測定装置の全体構成を示す図である。また、図5および図6はそれぞれ図1に示した血圧測定装置のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る血圧測定装置は、装着ユニット10と、この装着ユニット10に接続される血圧測定ユニット20とから構成される。なお、図1では装着ユニット10と血圧測定ユニット20とが別体により構成される場合を例示しているが、血圧測定ユニット20が装着ユニット10と一体的に設けられ、これにより血圧測定装置がいわゆるウェアラブルデバイスとして機能する構成であってもよい。
(2)装着ユニット10
装着ユニット10は、図1に例示するように被測定者の上腕部1に装着される。図2は装着ユニット10の表面側の構成例を、図3は装着ユニット10の裏面側の構成例をそれぞれ示す。
装着ユニット10は、例えば柔軟性を有する樹脂または繊維により構成されたベルト部11を有し、このベルト部11の表面側に装着ユニット回路部12を配設したものとなっている。装着ユニット回路部12は、操作部13と、表示部14と、後述する心電(Electro Cardio Graphic:ECG)センサ30のECG検出部32と、脈波センサ40のパルス駆動部42とを備えている。
操作部13は例えば押しボタン式スイッチからなり、血圧測定の開始/終了指示や、測定された血圧データの表示または送信指示等を入力するために用いられる。表示部14は、表示デバイスとして例えば液晶または有機EL(Electro Luminescence)を用いたもので、測定された血圧データ等を表示するために使用される。なお、操作部13および表示部14を、表示部の表示画面上にタッチパネル用のシートを配置したタブレット型のデバイスにより構成することも可能である。
一方、ベルト部11の裏面側には、図3に例示するように、ベルト部11の長手方向にECGセンサ30の電極群31が配設されている。電極群31は、複数(この例では6個)の電極311〜316を等間隔で配置したもので、被測定者の皮膚に接触してECG信号を検出する。なお、ベルト部11の幅方向における電極群31の配置位置は、図3に例示するように被測定者の肩に近い側となるように設定されている。これは、ECGセンサ30が、可能な限り被測定者の心臓に近い位置でECG信号を検出できるようにするためである。
ECGセンサ30のECG検出部32は、図5に例示するように、スイッチ回路321と、減算回路322と、AFE(Analog Front End)323とを有する。スイッチ回路321は、後述する血圧測定ユニット20の制御部21から出力される切替制御信号に応じて、上記6個の電極311〜316を2個ずつ選択して減算回路322に接続する。減算回路322は、例えば計装増幅器からなり、上記スイッチ回路321により選択された2個の電極から出力される信号間の電位差を出力する。AFE323は、例えばローパスフィルタ(LPF)、増幅器およびアナログ/デジタル変換器を有する。そして、上記減算回路322から出力された電位差信号を、LPFで不要なノイズ成分を除去し、さらに増幅器で増幅した後アナログ/デジタル変換器でデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をECG信号として血圧測定ユニット20へ出力する。
また、ベルト部11の裏面側において、ベルト部11の長手方向および幅方向のほぼ中央部位には、脈波センサ40の光電センサ41が配設されている。光電センサ41は、発光素子としてのLED(Light Emitting Diode)411と、受光素子としてのPD(Photo Diode)412とを備える。そして、LED411から発生する光を上腕部1の皮膚面に照射し、当該照射光の上記皮膚面による反射光をPD412で受光して、その受光強度に応じた電気信号をパルス駆動部42へ出力する。
脈波センサ40のパルス駆動部42は、通電および電圧検出回路421を有する。通電および電圧検出回路421は、血圧測定ユニット20の制御部21から出力される発光制御信号に応じてLED411を間欠的もしくは連続的に発光駆動する。このうち間欠的な発光制御動作については後に詳しく述べる。また、通電および電圧検出回路421は、PD412から出力された電気信号からノイズ成分を除去した後、所定のレベルに増幅した上でデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号からなる脈波信号を血圧測定ユニット20へ出力する。
なお、図示を省略しているが、ベルト部11の表面側および裏面側には、それぞれ面ファスナを構成するループ面部材とフック面部材が貼付されている。上記面ファスナを使用することで、装着ユニット10はベルト部11が被測定者の上腕部1の周方向に巻回された状態で固定される。図4は上記装着ユニット10が上腕部1に装着された状態の一例を示す断面図である。
(3)血圧測定ユニット
血圧測定ユニット20は、中央処理ユニット(Central Processing Unit:CPU)等のハードウェアプロセッサを有する制御部21を備え、この制御部21に対しプログラム記憶部22、データ記憶部23および通信部24を接続したものとなっている。また血圧測定ユニット20は、電源回路25を内蔵している。
通信部24は、制御部21の制御の下、例えば測定された血圧データを図示しない情報端末へ送信するために使用される。通信インタフェースとしては、例えばBluetooth(登録商標)等の小電力データ通信規格を採用したインタフェースが使用される。また情報端末としては、例えばスマートフォンやパーソナルコンピュータが用いられる。
電源回路25は、バッテリ251の出力をもとに所要の電源電圧Vccを生成し、生成された電源電圧Vccを血圧測定ユニット20内の各部、および装着ユニット10の装着ユニット回路部12にそれぞれ供給する。
プログラム記憶部22は、例えば、記憶媒体としてHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリとを組み合わせて構成したもので、OS(Operating System)等のミドルウェアに加えて、この発明の一実施形態に係る各種制御処理を実行するために必要なプログラムを格納する。
データ記憶部23は、例えば、記憶媒体として、HDDまたはSSD等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリと、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリとを組み合わせて構成したもので、この発明の第1の実施形態を実施するための主たる記憶領域として、ECG信号記憶部231と、脈波信号記憶部232と、PTTデータ記憶部233と、血圧データ記憶部234とを備えている。
ECG信号記憶部231は、上記ECGセンサ30から出力されたECG信号を時系列に従い記憶するために使用される。脈波信号記憶部232は、上記脈波センサ40から出力された脈波信号を時系列に従い記憶するために使用される。PTTデータ記憶部233は、後述する制御部21により算出されたPTTを記憶するために使用される。血圧データ記憶部234は、後述する制御部21において推定された血圧データを記憶するために使用される。
制御部21は、この発明の第1の実施形態を実施するための処理機能として、ECG信号取得部211と、R波ピーク検出部212と、脈波信号取得部213と、脈波特徴量検出部214と、脈波伝搬時間算出部215と、血圧推定部216と、生体異常判定部217と、発光制御部218と、血圧データ・アラーム出力部219とを備えている。これらの処理部211〜219は、何れもプログラム記憶部22に格納されたプログラムを制御部21のハードウェアプロセッサに実行させることにより実現される。
ECG信号取得部211は、ECGセンサ30のECG検出部32から出力されるECG信号を取り込み、取り込んだECG信号を時系列でECG信号記憶部231に一旦記憶させる処理を行う。R波ピーク検出部212は、上記ECG信号記憶部231からECG信号を読み込み、当該ECG信号からその特徴量の一つである、例えばR波ピークRPを検出する処理を行う。
脈波信号取得部213は、脈波センサ40のパルス駆動部42から出力された脈波信号を取り込み、当該脈波信号を時系列で脈波信号記憶部232に一旦記憶させる処理を行う。脈波特徴量検出部214は、脈波信号記憶部232から脈波信号を読み込み、当該脈波信号からその特徴量の一つである、例えば脈波立ち上がりPSを検出する処理を行う。
脈波伝搬時間算出部215は、上記R波ピーク検出部212により検出されたR波ピークRPと、上記脈波特徴量検出部214により検出された脈波立ち上がりPSとの間の時間差をもとに、脈波伝搬時間(PTT)を算出する。そして、算出されたPTT値をPTTデータ記憶部233に記憶させる処理を行う。
血圧推定部216は、上記PTTデータ記憶部233に記憶されたPTT値について、例えば予めデータ記憶部23に記憶されたPTTと血圧値との関係を表す変換テーブルを用いるか、或いは変換式を用いることで、上記PTT値に対応する血圧値を推定する処理を行う。
生体異常判定部217は、上記PTTデータ記憶部233からPTTデータを読み込み、単位期間におけるPTT値の低下および増加を監視する。そして、単位期間にPTT値が予め設定された閾値以上低下した場合にPTT値の異常が発生したと判定する。また生体異常判定部217は、上記異常発生の判定後において単位期間にPTT値が予め設定された閾値以上増加した場合に、PTT値が正常範囲に回復したと判定する。そして、上記各判定結果を、発光制御部218および血圧データ・アラーム出力部219にそれぞれ通知する処理を行う。
発光制御部218は、上記生体異常判定部217から通知されるPTT値変化の判定結果に基づいて、脈波センサ40の発光制御モードを制御する。例えば、異常発生の判定タイミングから予め設定された一定期間、または異常発生の判定タイミングから異常回復の判定タイミングまでの期間に、脈波センサ40のLED411を連続発光させるモード(連続発光駆動モード)を設定する。一方、その他の期間には、脈波センサ40のLED411を予め設定されたデューティ比に従い間欠的に発光させるモード(間欠発光駆動モード)を設定する。
血圧データ・アラーム出力部219は、上記生体異常判定部217から異常発生の判定結果が通知された場合に、当該異常発生の継続時間を監視して、当該継続時間が予め設定された期間を超えた場合に、サウンダまたはスピーカ(図示省略)からアラームを発生させる処理を行う。
また血圧データ・アラーム出力部219は、操作部13により血圧データの表示要求が入力された場合に、血圧データ記憶部234から血圧データを読み出し、当該血圧データを表示部14に表示させる処理を行う。また血圧データ・アラーム出力部219は、操作部13により血圧データの送信要求が入力された場合には、血圧データ記憶部234から血圧データを読み出し、当該血圧データを予め送信先として設定されている情報端末に向けて通信部24から送信させる処理を行う。
(1)PTTを用いた血圧の測定
次に、以上のように構成された血圧測定装置の動作を説明する。なお、この例では、被測定者が例えば睡眠中に自身の血圧変動を測定する場合を例にとって説明する。
図7は、血圧測定ユニット20の制御部21による処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
被測定者は、先ず装着ユニット10のベルト部11を自身の上腕部1に巻回し、ベルト裏面側が上腕部1の皮膚面に接触する状態で面ファスナにより固定する。そして、この状態で装着ユニット10に設けられている操作部13を操作して測定開始要求を入力する。この測定開始要求は電源オン信号を兼ねている。
血圧測定ユニット20は、ステップS10において測定開始要求の入力を監視している。この状態で、装着ユニット10から上記測定開始要求が入力されると、制御部21の制御の下で電源回路25が動作し、装置内の各部に電源電圧Vccの供給を開始する。その結果、血圧測定ユニット20および装着ユニット10は動作状態となる。
動作状態になると血圧測定ユニット20は、発光制御部218の制御の下、先ずステップS11において間欠発光駆動モードを設定する。そして、この間欠発光駆動モードの下、発光制御部218は間欠発光制御信号を生成して脈波センサ40のパルス駆動部42に供給する。この結果、パルス駆動部42によりLED411が間欠的に発光駆動され、これにより脈波センサ40からは脈波信号が間欠的に出力される。
なお、間欠発光駆動モードにおける間欠発光パターンは、例えば、複数心拍毎に1心拍周期に相当する期間のみ発光期間とし、残りの期間が消灯期間となるように設定される。間欠発光パターンの発光期間と消灯期間の比率、つまりデューティ比は例えば25%に設定されるが、この値は消費電力の削減目標に応じて任意に設定可能である。
この状態で血圧測定ユニット20は、ステップS12において、ECG信号取得部211により上記ECGセンサ30から出力されるECG信号を取得して、ECG信号記憶部231に時系列に記憶させる。また血圧測定ユニット20は、ステップS13において、脈波信号取得部213により上記脈波センサ40から出力される脈波信号を取得して、脈波信号記憶部232に時系列に記憶させる。
そして血圧測定ユニット20は、ステップS14において、R波ピーク検出部212により上記ECG信号記憶部231からECG信号を読み込んで、その特徴量の一つであるR波ピークRPを検出すると共に、脈波特徴量検出部214により上記脈波信号記憶部232から脈波信号を読み込んで、その特徴量の一つである脈波立ち上がりPSを検出する。
続いて血圧測定ユニット20は、ステップS15において、脈波伝搬時間算出部215により、1心拍周期において検出された上記R波ピークRPの検出タイミングと上記脈波立ち上がりPSの検出タイミングとの時間差を算出し、算出された上記時間差を上記1心拍周期における脈波伝搬時間(PTT)値としてデータ記憶部23内のPTTデータ記憶部233に保存する。
次に血圧測定ユニット20は、上記1心拍周期のPTT値が算出される毎に、ステップS16において、血圧推定部216の制御の下、上記PTTデータ記憶部233から上記PTT値を読み込む。そして、予め用意されているPTT−血圧値変換テーブルまたは変換式を用いることで上記PTT値に対応する血圧値を推定し、推定された上記血圧値を上記心拍の識別情報と紐づけて血圧データ記憶部234に記憶させる。この結果、血圧データ記憶部234には、被測定者の一心拍における血圧値が記憶される。
(2)血圧データの表示または送信
血圧測定ユニット20は、上記した血圧測定のための一連処理を実行しながら、ステップS17において、血圧データ・アラーム出力部219により血圧データの表示/送信要求の入力を監視する。そして、例えば被測定者が操作部13により表示/送信要求のための操作を行うと、血圧データ・アラーム出力部219の制御の下、ステップS18において血圧データ記憶部234から血圧データを読み出し、表示部14に表示させるか、または通信部24から被測定者が所有するスマートフォン等の情報端末(図示省略)へ送信する。
また血圧測定ユニット20は、上記血圧測定のための処理を実行しながら、ステップS19において測定終了要求の入力を監視している。この状態で、例えば被測定者が操作部13により測定終了を要求する操作を行うと、血圧測定ユニット20は血圧測定のための処理を終了し、電源回路25から各部への電源電圧Vccの供給を停止する。なお、電源供給終了後においても、血圧データ記憶部234に記憶された血圧データは保持される。
(3)生体異常の判定と対応
ところで、血圧測定ユニット20は、上記(1)による血圧測定のための一連の制御と、(2)による血圧データの表示または送信のための制御が行われている途中で、生体異常判定部217の制御の下、ステップS20において被測定者の生体異常を判定すると共に、その対応処理を以下のように実行する。
図8は、上記生体異常判定処理とその対応処理の処理手順と処理内容の一例を示すフローチャートである。
生体異常判定部217は、先ずステップS21において、上記PTTデータ記憶部233から過去の予め設定された単位時間分(例えば5〜6心拍周期分)のPTT値を読み込み、読み込まれたPTT値の変化量ΔPTT1を算出する。そして、ステップS22において、算出された上記PTT値の変化量ΔPTT1を予め設定された第1の閾値と比較して、変化量ΔPTT1が第1の閾値より減少したか否かを判定する。
この状態で、例えば睡眠時無呼吸症候群の発症によりPTT値が変化し、その単位時間当たりの変化量ΔPTT1が第1の閾値より減少したとする。そうすると生体異常判定部217は、PTT値に異常な減少が発生したと判断し、ステップS25において脈波センサ40の動作モードを連続発光駆動モードに変更し、当該モードを発光制御部218に通知する。この結果、発光制御部218から脈波センサ40のパルス駆動部42へは連続発光制御信号が出力され、以後光電センサ41のLED411は連続発光動作する。これにより、脈波センサ40では脈波信号が連続的に検出され、血圧測定ユニット20の脈波信号記憶部232には上記連続的に検出された脈波信号が順次記憶される。
また、上記連続発光駆動モードを設定すると生体異常判定部217は、ステップS26において上記PTT値が減少した状態が続いている期間(異常期間)の長さを計時し、この異常期間の長さが予め設定された閾値Taを超えたか否かをステップS27で判定する。そして、異常期間の長さが閾値Taを超えると、その時点でステップS28においてアラームの発生指示を血圧データ・アラーム出力部219に与える。この結果、血圧データ・アラーム出力部219の制御の下で、例えばサウンダまたはスピーカ(図示省略)からアラーム音が発生し、被測定者に報知される。以上のように、異常期間が閾値Taを超えた時点でアラームが発生されるようにすると、生体異常とは無関係な一時的なPTT変化が発生した場合には、アラームが発生されないようにすることができる。
なお、上記アラームは、ステップS22においてPTTの急激な減少が検出された時点で速やかに発生されるようにしてもよく、またアラームは音以外に発光素子の点灯や点滅、表示部14への警告メッセージの表示、振動の発生等により報知されるようにしてもよい。さらに、アラームは家族や医療従事者が所有する端末へ送信し、これにより家族や医療従事者に対し報知するようにしてもよい。
上記連続発光動作モードが設定された状態で、生体異常判定部217はステップS23において、ステップS21により算出された、PTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT2を予め設定された第2の閾値と比較し、上記PTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT2が第2の閾値より増加したか否かを判定する。この判定の結果、上記PTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT2が第2の閾値に満たなければ、生体異常判定部217はステップS24において現在設定中の発光動作モードを確認した上で連続発光駆動モードを維持する。そして、引き続きステップS26〜S28により異常期間の長さの計時と、その長さに応じたアラーム発生制御を行う。
一方、例えば被測定者の生体状態が無呼吸の状態から正常呼吸の状態に回復し、これによりPTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT2が第2の閾値以上増加したとする。そうすると、生体異常判定部217は、ステップS29において、上記ステップS26で計時中の異常期間の値をリセットした後、図7に示すステップS11に戻る。そして、ステップS11において、脈波センサ40の発光動作モードを連続発光駆動モードから間欠発光駆動モードに変更する。
この結果、血圧測定ユニット20の発光制御部218から脈波センサ40のパルス駆動部42へは間欠発光制御信号が出力され、脈波センサ40のLED411の発光動作モードは間欠発光動作に戻る。従って、脈波センサ40は低消費電力で動作する状態に復帰する。
(代表的な動作例)
次に、第1の実施形態における代表的な動作例を説明する。なお、動作例は以下の例に限定されるものではなく、他にも種々動作例が考えられる。
(1)第1の動作例
図9は、第1の動作例を説明するための信号波形図である。
血圧測定ユニット20は、通常時においては脈波センサ40を間欠発光駆動し、PTT方式により血圧測定動作を行っている。そして、この血圧測定動作中にPTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT1を監視している。
この状態で、いま時刻t1でPTTの単位時間当たりの変化量ΔPTT1が第1の閾値以上減少したとする。そうすると血圧測定ユニット20は、例えば睡眠時無呼吸症候群の発症に起因するPTT値の異常変化を検出したと判断し、脈波センサ40のLED411の発光動作モードを間欠発光駆動モードから連続発光駆動モードに変更する。この結果、脈波センサ40のLED411は連続発光動作して脈波信号を連続的に検出する。従って、以後血圧測定ユニット20では、欠損のない連続的に検出された脈波信号に基づいて心拍毎の血圧値を測定することが可能となる。
また血圧測定ユニット20は、上記連続発光駆動モードが設定されている状態で、PTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT2を監視する。そして、例えば時刻t2において、PTT値の単位時間当たりの変化量ΔPTT2が第2の閾値を超えて増加すると、血圧測定ユニット20はPTT値が正常範囲に回復したと判断し、脈波センサ40のLED411の発光動作モードを連続発光駆動モードから間欠発光駆動モードに変更する。
この結果、脈波センサ40のLED411は間欠発光動作を行う。従って、脈波センサ40による電力消費が抑制されてバッテリ251の寿命は延長され、これにより大容量のバッテリを使用しなくても長時間に渡る血圧の測定が可能となる。
(2)第2の動作例
図10は、第2の動作例を説明するための信号波形図である。
血圧測定ユニット20は、上記連続発光駆動モードが設定されている状態でその継続時間を計時する。そして、この連続発光駆動モードの継続時間が閾値Taを超えるまでは上記連続発光駆動モードを維持する。一方、連続発光駆動モードの継続時間が閾値Taを超えると、血圧測定ユニット20は脈波センサ40の発光動作モードを間欠発光駆動モードに復旧させる。なお、上記閾値Taは、例えば、一般的な睡眠時無呼吸症候群の発症時間の長さに応じて、当該発症時間より所定長だけ長い時間に設定される。
この第2の動作例によれば、血圧測定ユニット20はPTT値の回復を監視する処理が省略された簡易な処理により、脈波センサ40の発光動作モードを間欠発光駆動モードに復帰させることができる。なお、上記閾値はPTT値の異常が継続する期間に応じて任意の長さに設定することができ、場合によっては無限大に設定してもよい。この場合、バッテリ251の電力消費は抑制できないが、バッテリ251の容量が続く限り発症後の全期間に渡り血圧を連続的に測定することが可能となる。
[第2の実施形態]
(構成例)
図11は、この発明の第2の実施形態おける血圧測定装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図11において、図6と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
血圧測定ユニット20の制御部21は、図6に示したR波ピーク検出部212の代わりにR波ピーク・HR検出部222を備えている。R波ピーク・HR検出部222は、ECG信号からその特徴量としてR波ピークと1心拍の周期(Heart Rate:HR)を検出する。
またデータ記憶部23には、図6に示したPTTデータ記憶部233に代えて、HRデータ記憶部235が設けられている。このHRデータ記憶部235は、上記ECGセンサ30により検出された1心拍の周期(HR)を時系列に記憶するために用いられる。
生体異常判定部227は、上記HRデータ記憶部235からHRデータを読み込み、単位期間におけるHR値の増加および低下を監視する。そして、HR値の単位時間当たりの変化量ΔHRが予め設定された第1の閾値以上増加した場合に、HR値の異常が発生したと判定する。また生体異常判定部227は、上記異常発生の判定後においてHR値の単位時間当たりの変化量ΔHRが予め設定された第2の閾値以上低下した場合に、HR値が正常範囲に回復したと判定する。そして、上記各判定結果を、発光制御部218および血圧データ・アラーム出力部219にそれぞれ通知する処理を行う。
発光制御部218は、上記生体異常判定部227から通知されるHR値の単位時間当たりの変化量ΔHRの判定結果に基づいて、脈波センサ40の発光制御モードを制御する。例えば、HR値の異常な増加が検出された時点から予め設定された一定期間、またはHR値の回復が検出されるまでの期間に、脈波センサ40のLED411を連続発光させるモード(連続発光駆動モード)を設定する。一方、その他の期間には、脈波センサ40のLED411を予め設定されたデューティ比に従い間欠的に発光させるモード(間欠発光駆動モード)を設定する。
血圧データ・アラーム出力部219は、上記生体異常判定部227からHR値の単位時間当たりの変化量ΔHRの異常な増加の判定結果が通知された場合に、当該HR値の異常継続時間を監視して、当該異常継続時間が予め設定された期間Taを超えた場合に、サウンダ又はスピーカ(図示省略)からアラームを発生させる処理を行う。
(動作例)
次に、以上のように構成された血圧測定装置の動作を説明する。なお、この例においても、被測定者が例えば睡眠中に自身の血圧変動を測定する場合を例にとって説明する。
図12および図13は、血圧測定ユニット20の制御部21による処理手順と処理内容を示すフローチャートである。なお、図12および図13において、前記図7および図8と処理内容が同一のステップについては同一符号を付して説明を行う。
血圧測定動作が開始されると血圧測定ユニット20は、発光制御部218の制御の下、先ずステップS11において間欠発光駆動モードを設定する。そして、この間欠発光駆動モードの下、発光制御部218は間欠発光制御信号を生成して脈波センサ40のパルス駆動部42に供給する。この結果、パルス駆動部42によりLED411が間欠的に発光駆動され、これにより脈波センサ40からは脈波信号が間欠的に出力される。
なお、間欠発光駆動モードにおける間欠発光パターンは、第1の実施形態と同様に、例えば、複数心拍毎に1心拍周期に相当する期間のみ発光期間とし、残りの期間が消灯期間となるように設定される。間欠発光パターンの発光期間と消灯期間の比率、つまりデューティ比は例えば25%に設定されるが、この値は消費電力の削減目標に応じて任意に設定可能である。
この状態で血圧測定ユニット20は、ステップS12において、ECG信号取得部211により上記ECGセンサ30から出力されるECG信号を取得して、ECG信号記憶部231に時系列に記憶させる。また血圧測定ユニット20は、ステップS13において、脈波信号取得部213により上記脈波センサ40から出力される脈波信号を取得して、脈波信号記憶部232に時系列に記憶させる。
次に血圧測定ユニット20は、ステップS141において、R波ピーク・HR検出部222により上記ECG信号記憶部231からECG信号を読み込んで、その特徴量であるR波ピークRPおよび心拍毎の周期(HR)を検出する。そして、検出された心拍毎の周期(HR)をHRデータ記憶部235に記憶させる。またそれと共に、脈波特徴量検出部214により上記脈波信号記憶部232から脈波信号を読み込んで、その特徴量の一つである脈波立ち上がりPSを検出する。
続いて血圧測定ユニット20は、ステップS15において、脈波伝搬時間算出部215により、1心拍周期において検出された上記R波ピークRPの検出タイミングと上記脈波立ち上がりPSの検出タイミングとの時間差を算出し、算出された上記時間差を上記1心拍周期における脈波伝搬時間(PTT)とする。そして、血圧測定ユニット20は、ステップS16において、血圧推定部216の制御の下、例えば予め用意されているPTT−血圧値変換テーブルまたは変換式を用いることにより、算出された上記PTT値に対応する血圧値を推定し、推定された上記血圧値を血圧データ記憶部234に記憶させる。この結果、血圧データ記憶部234には、被測定者の1心拍における血圧値が記憶される。
ところで、血圧測定ユニット20は、上記血圧測定のための一連の処理を実行しながら、生体異常判定部227の制御の下、ステップS201において被測定者の生体異常を判定すると共に、その対応処理を以下のように実行する。
すなわち、生体異常判定部227は、先ずステップS211において、上記HRデータ記憶部235から過去の単位時間分(例えば5〜6心拍周期分)のHR値を読み込み、読み込まれたHR値の上記単位期間における変化量ΔHR1を算出する。そして、ステップS221において、算出された上記HR値の単位時間当たりの変化量ΔHR1を予め設定された第1の閾値と比較して、変化量ΔHR1が第1の閾値以上に増加したか否かを判定する。
この状態で、例えば睡眠時無呼吸症候群の発症によりHR値の単位時間当たりの変化量ΔHR1が第1の閾値以上に増加したとする。そうすると生体異常判定部227は、心拍数が異常に増加したと判断し、ステップS25において脈波センサ40の動作モードを連続発光駆動モードに変更し、当該モードを発光制御部218に通知する。この結果、発光制御部218から脈波センサ40のパルス駆動部42へ連続発光制御信号が出力され、以後光電センサ41のLED411は連続発光動作する。これにより、脈波センサ40では脈波信号が連続的に検出され、血圧測定ユニット20の脈波信号記憶部232には上記連続的に検出された脈波信号が順次記憶される。
また、上記連続発光駆動モードを設定すると生体異常判定部227は、ステップS26において上記HR値の異常が発生している期間(異常継続時間)の長さを計時し、この異常継続時間の長さが予め設定された閾値Taを超えたか否かをステップS27で判定する。そして、異常継続時間の長さが閾値Taを超えると、その時点でステップS28においてアラームの発生指示を血圧データ・アラーム出力部219に与える。この結果、血圧データ・アラーム出力部219の制御の下で、例えばサウンダまたはスピーカ(図示省略)からアラーム音が発生し、被測定者に報知される。このように異常継続時間が閾値Taを超えた時点でアラームを発生するようにすると、生体異常とは無関係な一時的なHR変化が発生した場合には、アラームが発生されないようにすることができる。
なお、上記アラームは、ステップS22においてHR値の急激な増加が検出された時点で速やかに発生されるようにしてもよく、またアラームとしては、鳴音以外に音声メッセージや発光、振動、表示部14への警告メッセージの表示等を用いてもよい。さらに、アラームは家族や医療従事者が所有する端末へ送信し、これにより家族や医療従事者に対し報知するようにしてもよい。
また、上記連続発光動作モードが設定された状態で、生体異常判定部227はステップS231において、ステップS211により算出されたHR値の単位時間当たりの変化量ΔHR2を予め設定された第2の閾値と比較し、HR値の単位時間当たりの変化量ΔHR2が第2の閾値以上に低下したか否かを判定する。この判定の結果、HR値の単位時間当たりの変化量ΔHR2(減少量)が第2の閾値に満たなければ、生体異常判定部227はステップS24において現在設定中の発光動作モードを確認した上で連続発光駆動モードを維持する。そして、引き続きステップS26〜S28により異常期間の長さの計時と、その長さに応じたアラーム発生制御を行う。
一方、例えば被測定者の状態が無呼吸の状態から正常呼吸の状態に戻り、これによりHR値の単位時間当たりの変化量ΔHR2が第2の閾値以上低下したとする。そうすると生体異常判定部227は、HR値は正常範囲に復帰したと判断し、ステップS29において、上記ステップS26で計時中の異常継続時間の値をリセットした後、図12に示すステップS11に戻る。そして、ステップS11において、脈波センサ40の発光動作モードを連続発光駆動モードから間欠発光駆動モードに変更する。
この結果、血圧測定ユニット20の発光制御部218から脈波センサ40のパルス駆動部42へ出力される発光駆動信号は間欠発光制御信号となり、脈波センサ40のLED411は間欠発光動作に戻る。従って、脈波センサ40は低消費電力で動作する状態に復帰する。
(代表的な動作例)
次に、第2の実施形態における代表的な動作例を説明する。なお、動作例は以下の例に限定されるものではなく、他にも種々動作例が考えられる。
図14は、代表的な動作例を説明するための信号波形図である。
血圧測定ユニット20は、通常時においては脈波センサ40を間欠発光駆動し、PTT方式による血圧測定動作を行っている。そして、この血圧測定動作中にHR値の単位時間当たりの変化量ΔHR1を監視している。
この状態で、いま時刻t1でHR値の単位時間当たりの変化量ΔHR1が第1の閾値以上増加したとする。そうすると血圧測定ユニット20は、例えば睡眠時無呼吸症候群の発症に起因して単位時間当たりの心拍数が異常に減少したと判断し、脈波センサ40のLED411の発光動作モードを間欠発光駆動モードから連続発光駆動モードに変更する。この結果、脈波センサ40のLED411は連続発光動作して脈波信号を連続的に検出する。従って、以後血圧測定ユニット20では、欠損のない連続的に検出された脈波信号に基づいて心拍毎の血圧値を測定することが可能となる。
また血圧測定ユニット20は、上記連続発光駆動モードが設定されている状態で、HR値の単位時間当たりの変化量ΔHR2を監視する。そして、例えば時刻t2において、HR値の単位時間当たりの変化量ΔHR2が第2の閾値以上減少すると、つまり単位時間当たりの心拍数が正常範囲に回復すると、脈波センサ40のLED411の発光動作モードを連続発光駆動モードから間欠発光駆動モードに変更する。この結果、脈波センサ40のLED411は間欠発光動作出力する。従って、脈波センサ40による電力消費は抑えられてバッテリ251の寿命は延長され、これにより大容量のバッテリを使用しなくても長時間に渡る血圧の測定が可能となる。
[第3の実施形態]
(構成例)
図15は、この発明の第3の実施形態おける血圧測定装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、図15において、図6と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
血圧測定ユニット20の制御部21に設けられた脈波特徴量検出部224は、脈波信号記憶部232に記憶された脈波信号から、その特徴量として脈波立ち上がりPSと脈波振幅PAをそれぞれ検出する。
またデータ記憶部23には、図6に示したPTTデータ記憶部233に代えて、脈波振幅データ記憶部236が設けられている。この脈波振幅データ記憶部236は、上記脈波特徴量検出部224により検出された脈波振幅PAを時系列に記憶するために用いられる。
生体異常判定部237は、上記脈波振幅データ記憶部236から脈波振幅データを読み込み、脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPAを監視する。そして、脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPAが予め設定された第1の閾値以上減少した場合に、脈波振幅PAの異常が発生したと判定する。また生体異常判定部237は、上記異常発生の判定後において脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPAが予め設定された第2の閾値以上増加した場合に、脈波振幅PAが正常範囲に回復したと判定する。そして、上記各判定結果を、発光制御部218および血圧データ・アラーム出力部219にそれぞれ通知する処理を行う。
発光制御部218は、上記生体異常判定部237から通知される脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPAの判定結果に基づいて、脈波センサ40の発光制御モードを制御する。例えば、脈波振幅PAの異常な減少が検出された時点から予め設定された一定期間、または脈波振幅PAの回復が検出されるまでの期間に、脈波センサ40のLED411を連続発光させるモード(連続発光駆動モード)を設定する。一方、その他の期間には、脈波センサ40のLED411を予め設定されたデューティ比に従い間欠的に発光させるモード(間欠発光駆動モード)を設定する。
血圧データ・アラーム出力部219は、上記生体異常判定部237から脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPAの異常な減少の判定結果が通知された場合に、当該脈波振幅PAの異常継続時間を監視して、当該異常継続時間が予め設定された期間Taを超えた場合に、サウンダ又はスピーカ(図示省略)からアラームを発生させる処理を行う。
(動作例)
次に、以上のように構成された血圧測定装置の動作を説明する。なお、この例においても、被測定者が例えば睡眠中に自身の血圧変動を測定する場合を例にとって説明する。
図16および図17は、血圧測定ユニット20の制御部21による処理手順と処理内容を示すフローチャートである。なお、図16および図17において、前記図7および図8と処理内容が同一のステップについては同一符号を付して説明を行う。
血圧測定動作が開始されると血圧測定ユニット20は、発光制御部218の制御の下、先ずステップS11において間欠発光駆動モードを設定する。そして、この間欠発光駆動モードの下、発光制御部218は間欠発光制御信号を生成して脈波センサ40のパルス駆動部42に供給する。この結果、パルス駆動部42によりLED411が間欠的に発光駆動され、これにより脈波センサ40からは脈波信号が間欠的に出力される。
なお、間欠発光駆動モードにおける間欠発光パターンは、第1および第2の実施形態と同様に、例えば、複数心拍毎に1心拍周期に相当する期間のみ発光期間とし、残りの期間が消灯期間となるように設定される。間欠発光パターンの発光期間と消灯期間の比率、つまりデューティ比は例えば25%に設定されるが、この値は消費電力の削減目標に応じて任意に設定可能である。
この状態で血圧測定ユニット20は、ステップS12において、ECG信号取得部211により上記ECGセンサ30から出力されるECG信号を取得して、ECG信号記憶部231に時系列に記憶させる。また血圧測定ユニット20は、ステップS13において、脈波信号取得部213により上記脈波センサ40から出力される脈波信号を取得して、脈波信号記憶部232に時系列に記憶させる。
次に血圧測定ユニット20は、ステップS142において、R波ピーク検出部212により上記ECG信号記憶部231からECG信号を読み込んで、その特徴量であるR波ピークRPを検出する。またそれと共に、脈波特徴量検出部224により上記脈波信号記憶部232から脈波信号を読み込んで、その特徴量の一つである脈波立ち上がりPSと、脈波振幅PAを検出する。そして、検出された脈波振幅PAの値を脈波振幅データ記憶部236に時系列に記憶させる。
続いて血圧測定ユニット20は、ステップS15において、脈波伝搬時間算出部215により、1心拍周期において検出された上記R波ピークRPの検出タイミングと上記脈波立ち上がりPSの検出タイミングとの時間差を算出し、算出された上記時間差を上記1心拍周期における脈波伝搬時間(PTT)とする。そして、血圧測定ユニット20は、ステップS16において、血圧推定部216の制御の下、例えば予め用意されているPTT−血圧値変換テーブルまたは変換式を用いることにより、算出された上記PTT値に対応する血圧値を推定し、推定された上記血圧値を血圧データ記憶部234に記憶させる。この結果、血圧データ記憶部234には、被測定者の1心拍における血圧値が記憶される。
ところで、血圧測定ユニット20は、上記血圧測定のための一連の処理を実行しながら、生体異常判定部237の制御の下、ステップS202において被測定者の生体異常を判定すると共に、その対応処理を以下のように実行する。
すなわち、生体異常判定部237は、先ずステップS212において、上記脈波振幅データ記憶部236から過去の単位時間分(例えば5〜6心拍周期分)の脈波振幅PAを読み込み、読み込まれた脈波振幅PAの上記単位期間における変化量ΔPA1を算出する。そして、ステップS222において、算出された上記脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA1を予め設定された第1の閾値と比較して、変化量ΔPA1が第1の閾値以上に減少したか否かを判定する。
この状態で、例えば何らかの生体異常の発生により脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA1が第1の閾値以上減少したとする。そうすると生体異常判定部237は、ステップS25において脈波センサ40の動作モードを連続発光駆動モードに変更し、当該モードを発光制御部218に通知する。この結果、発光制御部218から脈波センサ40のパルス駆動部42へ連続発光制御信号が出力され、以後光電センサ41のLED411は連続発光動作する。これにより、脈波センサ40では脈波信号が連続的に検出され、血圧測定ユニット20の脈波信号記憶部232には上記連続的に検出された脈波信号が順次記憶される。
また、上記連続発光駆動モードを設定すると生体異常判定部237は、ステップS26において上記脈波振幅PAの異常が発生している期間(異常継続時間)の長さを計時し、この異常継続時間の長さが予め設定された閾値Taを超えたか否かをステップS27で判定する。そして、異常継続時間の長さが閾値Taを超えると、その時点でステップS28においてアラームの発生指示を血圧データ・アラーム出力部219に与える。この結果、血圧データ・アラーム出力部219の制御の下で、例えばサウンダまたはスピーカ(図示省略)からアラーム音が発生し、被測定者に報知される。このように異常継続時間が閾値Taを超えた時点でアラームを発生するようにすると、生体異常とは無関係な一時的なPA変化が発生した場合には、アラームが発生されないようにすることができる。
なお、上記アラームは、ステップS22において脈波振幅PAの急激な増加が検出された時点で速やかに発生されるようにしてもよく、またアラームとしては、鳴音以外に音声メッセージや発光、振動、表示部14への警告メッセージの表示等を用いてもよい。さらに、アラームは家族や医療従事者が所有する端末へ送信し、これにより家族や医療従事者に対し報知するようにしてもよい。
また、上記連続発光動作モードが設定された状態で、生体異常判定部237はステップS232において、ステップS212により算出された脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA2を予め設定された第2の閾値と比較し、脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA2が第2の閾値以上増加したか否かを判定する。この判定の結果、脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA2(増加量)が第2の閾値に満たなければ、生体異常判定部237はステップS24において現在設定中の発光動作モードを確認した上で連続発光駆動モードを維持する。そして、引き続きステップS26〜S28により異常期間の長さの計時と、その長さに応じたアラーム発生制御を行う。
一方、例えば被測定者の生体状態が正常な状態に回復し、これにより脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA2が第2の閾値以上増加したとする。そうすると生体異常判定部237は、脈波振幅PAは正常範囲に回復したと判断し、ステップS29において、上記ステップS26で計時中の異常継続時間の値をリセットした後、図12に示すステップS11に戻る。そして、ステップS11において、脈波センサ40の発光動作モードを連続発光駆動モードから間欠発光駆動モードに変更する。
この結果、血圧測定ユニット20の発光制御部218から脈波センサ40のパルス駆動部42へ出力される発光駆動信号は間欠発光制御信号となり、脈波センサ40のLED411は間欠発光動作に戻る。従って、脈波センサ40は低消費電力で動作する状態に復帰する。
(代表的な動作例)
次に、第3の実施形態における代表的な動作例を説明する。なお、動作例は以下の例に限定されるものではなく、他にも種々動作例が考えられる。
図18は、代表的な動作例を説明するための信号波形図である。
血圧測定ユニット20は、通常時においては脈波センサ40を間欠発光駆動し、PTT方式による血圧測定動作を行っている。そして、この血圧測定動作中に脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA1を監視している。
この状態で、いま時刻t1で脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA1が第1の閾値以上増加したとする。そうすると血圧測定ユニット20は、被測定者に生体異常が発生したと判断し、脈波センサ40のLED411の発光動作モードを間欠発光駆動モードから連続発光駆動モードに変更する。この結果、脈波センサ40のLED411は連続発光動作して脈波信号を連続的に検出する。従って、以後血圧測定ユニット20では、欠損のない連続的に検出された脈波信号に基づいて心拍毎の血圧値を測定することが可能となる。
また血圧測定ユニット20は、上記連続発光駆動モードが設定されている状態で、脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA2を監視する。そして、例えば時刻t2において、脈波振幅PAの単位時間当たりの変化量ΔPA2が第2の閾値以上増加すると、つまり脈波振幅PAが正常範囲に回復すると、脈波センサ40のLED411の発光動作モードを連続発光駆動モードから間欠発光駆動モードに戻す。この結果、脈波センサ40のLED411は間欠発光動作出力する。従って、脈波センサ40による電力消費は抑えられてバッテリ251の寿命は延長され、これにより大容量のバッテリを使用しなくても長時間に渡る血圧の測定が可能となる。
[その他の実施形態]
第3の実施形態では、生体異常を検出するための脈波特徴量として脈波振幅PAを検出する場合を例にとって説明した。しかし、脈波特徴量としては、他に以下の各特徴量を検出するようにしてもよい。図19は、脈波の波形の一例B1,B2,B3およびその脈波特徴量の種類の一例を示す図である。なお、この脈波特徴量の種類については、特表2018−517528号公報に例示されている。
すなわち、脈波特徴量としては、脈波の立ち上がりから第1ピークP1までの期間T1、脈波の立ち上がりから第2ピークP2までの期間T2、第1ピークP1までの期間T1の逆数1/T1、第2ピークP2までの期間T2の逆数1/T2、第1ピークP1から第2ピークP2までの期間(T2−T1)、反射までの期間Tr、拍出期間ED、第2ピークP2の振幅PP(SP−DP)とT2との比、(P2−DP)/(P1−DP)、(P1−DP)/(P2−DP)等がある。
また、心臓の拍動に関連する生体信号の種類としては、ECG信号や脈波信号の他に、血管の振動に応じて変化する皮膚のインピーダンス等を検出するようにしてもよい。その他、生体信号測定装置の構成や処理手順と処理内容、脈波センサの発光素子の発光制御パターンの構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
以上、この発明に係る各実施形態について詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点においてこの発明の例示に過ぎず、この発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、この発明の実施にあたって、各実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
また、この発明は、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…上腕部
2…骨部
3…動脈
10…装着ユニット
11…ベルト部
12…装着ユニット回路部
13…操作部
14…表示部
20…血圧測定ユニット
21…制御部
22…プログラム記憶部
23…データ記憶部
24…通信部
25…電源回路
211…ECG信号取得部
212…R波ピーク検出部
213…脈波信号取得部
214,224…脈波特徴量検出部
215…脈波伝搬時間算出部
216…血圧推定部
217,227,237…生体異常判定部
218…発光制御部
219…血圧データ・アラーム出力部
222…R波ピーク・HR検出部
231…ECG信号記憶部
232…脈波信号記憶部
233…PTTデータ記憶部
234…血圧データ記憶部
235…HRデータ記憶部
236…脈波振幅データ記憶部
251…バッテリ
30…ECGセンサ
31…電極群
32…ECG検出部
321…スイッチ回路
322…減算回路
323…AFE
40…脈波センサ
41…光電センサ
411…LED
412…PD
42…パルス駆動部
421…通電および電圧検出回路

Claims (8)

  1. 被測定者の心臓の拍動に関係する生体信号を生体センサから取得する取得部と、
    取得された前記生体信号からその特徴量を検出する検出部と、
    検出された前記特徴量と予め設定された第1の閾値情報とに基づいて、前記特徴量の異常な変化を判定する第1の判定部と、
    前記第1の判定部により前記特徴量の異常な変化が判定された場合に前記生体センサの動作モードを連続動作モードに設定し、それ以外の期間に前記生体センサの動作モードを間欠動作モードに設定する制御部と
    を具備する生体信号測定装置。
  2. 前記第1の判定部は、前記特徴量の単位時間当たりの変化量が前記第1の閾値情報により定義された閾値を超えた場合に、前記特徴量に異常な変化が発生したと判定する、請求項1に記載の生体信号測定装置。
  3. 検出された前記特徴量と予め設定された第2の閾値情報とに基づいて、前記特徴量の正常範囲への変化を判定する第2の判定部を、さらに具備し、
    前記制御部は、前記生体センサの動作モードが前記連続動作モードに設定されている状態で、前記第2の判定部により前記特徴量が正常範囲に変化したと判定された場合に前記生体センサの動作モードを前記間欠動作モードに変更する
    請求項1又は2に記載の生体信号測定装置。
  4. 前記制御部は、前記生体センサの動作モードが前記連続動作モードに設定されている期間が予め設定された時間を超えた場合に、前記生体センサの動作モードを前記間欠動作モードに設定する、請求項1又は2に記載の生体信号測定装置。
  5. 前記検出部は、前記生体信号の前記特徴量として、血管内における脈波の伝搬速度と、前記心臓の単位時間当たりの心拍数と、脈波の特徴量とのうちのいずれかを検出する、請求項1乃至4のいずれかに記載の生体信号測定装置。
  6. 前記第1の判定部による前記特徴量の異常な変化の判定結果に応じて、前記被測定者に対し前記特徴量の異常な変化を報知するための報知情報を生成し出力する報知制御部を、さらに具備する、請求項1乃至5のいずれかに記載の生体信号測定装置。
  7. 被測定者の生体信号を測定する装置が実行する生体信号測定方法であって、
    被測定者の心臓の拍動と関連性を有する生体信号を生体センサから取得する過程と、
    取得された前記生体信号からその特徴量を検出する過程と、
    検出された前記特徴量と予め設定された第1の閾値情報とに基づいて、前記特徴量の異常な変化を判定する過程と、
    前記特徴量の異常な変化が判定された場合に前記生体センサの動作モードを連続動作モードに設定し、それ以外の期間に前記生体センサの動作モードを間欠動作モードに設定する過程と
    を具備する生体信号測定方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の生体信号測定装置が具備する前記各部の処理を、前記生体信号測定装置が備えるプロセッサに実行させるプログラム。
JP2020027364A 2020-02-20 2020-02-20 生体信号測定装置、方法およびプログラム Pending JP2021129838A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020027364A JP2021129838A (ja) 2020-02-20 2020-02-20 生体信号測定装置、方法およびプログラム
CN202180009680.1A CN114980808A (zh) 2020-02-20 2021-02-01 生物体信号测量装置、方法以及程序
DE112021000328.3T DE112021000328T5 (de) 2020-02-20 2021-02-01 Vorrichtung, verfahren und programm zur messung biologischer signale
PCT/JP2021/003510 WO2021166616A1 (ja) 2020-02-20 2021-02-01 生体信号測定装置、方法およびプログラム
US17/819,822 US20220386882A1 (en) 2020-02-20 2022-08-15 Biological signal measurement device, method, and non-transitory storage medium storing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020027364A JP2021129838A (ja) 2020-02-20 2020-02-20 生体信号測定装置、方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021129838A true JP2021129838A (ja) 2021-09-09
JP2021129838A5 JP2021129838A5 (ja) 2023-01-11

Family

ID=77391332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020027364A Pending JP2021129838A (ja) 2020-02-20 2020-02-20 生体信号測定装置、方法およびプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220386882A1 (ja)
JP (1) JP2021129838A (ja)
CN (1) CN114980808A (ja)
DE (1) DE112021000328T5 (ja)
WO (1) WO2021166616A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024053163A1 (ja) * 2022-09-07 2024-03-14 オムロンヘルスケア株式会社 血圧計、および血圧測定方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023199385A1 (ja) * 2022-04-11 2023-10-19 日本電信電話株式会社 センシング装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3318727B2 (ja) 1994-06-06 2002-08-26 日本光電工業株式会社 脈波伝播時間方式血圧計
JP5984088B2 (ja) 2012-06-15 2016-09-06 国立大学法人 東京大学 非侵襲的連続血圧モニタリング方法及び装置
WO2014201183A1 (en) * 2013-06-11 2014-12-18 Intelomed, Inc Predicting hypovolemic hypotensive conditions using a pulse volume waveform
JP6277716B2 (ja) * 2013-12-27 2018-02-14 セイコーエプソン株式会社 生体情報計測機器、生体情報処理方法及びプログラム
WO2016138965A1 (en) 2015-06-18 2016-09-09 CSEM Centre Suisse d'Electronique et de Microtechnique SA - Recherche et Développement Method, apparatus and computer program for determining a blood pressure value
JP2017104382A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 セイコーエプソン株式会社 生体情報検出装置及び生体情報検出装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024053163A1 (ja) * 2022-09-07 2024-03-14 オムロンヘルスケア株式会社 血圧計、および血圧測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE112021000328T5 (de) 2022-10-06
US20220386882A1 (en) 2022-12-08
CN114980808A (zh) 2022-08-30
WO2021166616A1 (ja) 2021-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11123571B2 (en) Outpatient health emergency warning system
JP5094125B2 (ja) 適合型生理学的モニタリングシステム及びこのシステムを使用する方法
US20220386882A1 (en) Biological signal measurement device, method, and non-transitory storage medium storing program
US10098572B2 (en) Method for operating a monitoring system
JP6277716B2 (ja) 生体情報計測機器、生体情報処理方法及びプログラム
JP2007520273A5 (ja)
JP2009039352A (ja) 血圧測定装置
CN109561835B (zh) 血压测量装置以及血压测量方法
US11259713B2 (en) Biological information measurement device, and biological information measurement support method
JP7001514B2 (ja) 生体情報モニタ、及びプログラム
US11116408B2 (en) Biological information measurement support device, biological information measurement device, and biological information measurement support method
KR102073184B1 (ko) 혈압 정보 측정 방법 및 그 장치
JP2021129838A5 (ja)
JP2013128748A (ja) 心拍計測装置、心拍計測方法
WO2021166615A1 (ja) 生体信号測定装置、方法およびプログラム
US20230051939A1 (en) Physiological monitoring apparatus and physiological monitoring method
KR102251207B1 (ko) 생체신호 측정장치
JP2000152918A (ja) 非観血式連続血圧計
JP6812748B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP2002028138A (ja) 脈拍計および健康監視装置
JP2018094065A (ja) 測定装置、血圧測定装置および測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221227

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240319