JP2021128849A - 熱媒体加熱装置及び車両用空調装置 - Google Patents

熱媒体加熱装置及び車両用空調装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発熱体の損傷を抑制することを目的とする。【解決手段】熱媒体加熱装置10は、板状のPTC素子41と、PTC素子41の一面と側壁面26bとが対向するようにPTC素子41を収容する凹部26を有し、PTC素子41の熱を熱媒体へ放熱する放熱部22と、一面と側壁面26bとの間に側壁面26bから離間して設けられるスペーサ45と、を備えている。スペーサ45は、側壁面26bと対向する対向面を有し、一面と側壁面26bとが為す角度よりも対向面と側壁面26bとが為す角度が小さくなるように形成されていて、対向面と側壁面26bとの間には、空気よりも熱伝導率が高いポッティング剤が充填されている。【選択図】図5

Description

本開示は、熱媒体加熱装置及び車両用空調装置に関するものである。
電気自動車やハイブリッド車等に適用される車両用空調装置にあって、暖房用の熱源となる被加熱媒体を加熱する熱媒体加熱装置の1つとして、正特性サーミスタ素子(PTC素子41)を発熱要素とするPTCヒータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1)。
PTCヒータは、正特性のサーミスタ特性を有しており、温度の上昇と共に抵抗値が上昇し、これによって消費電流が制御されるとともに温度上昇が緩やかになり、その後、消費電流および発熱部の温度が飽和領域に達して安定するものであり、自己温度制御特性を備えている。
特許文献1には、PTC加熱素子やセラミック板等から構成される加熱素子を有する電気加熱装置が記載されている。この加熱素子は、ハウジングの凹部に挿し込まれている。この電気加熱装置では、凹部の側片と加熱素子との間に楔状の圧力要素が配置されている。この圧力要素は、張力の下に凹部の中に差し込まれている。また、圧力要素は、加熱素子を凹部の側片に当てて固定している。
特開2008−7106号公報
特許文献1に記載の装置は、楔状の圧力要素を凹部内に圧入することで、加熱素子を凹部内に固定している。このように加熱素子を固定する場合、加熱素子を凹部に配置する際に、圧力要素から加熱素子に荷重が作用する。この荷重によって、加熱素子(発熱体)が損傷する可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発熱体の損傷を抑制することができる熱媒体加熱装置及び車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の熱媒体加熱装置及び車両用空調装置は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る熱媒体加熱装置は、板状の発熱体と、前記発熱体の板面と側壁面とが対向するように前記発熱体を収容する凹部を有し、前記発熱体の熱を熱媒体へ放熱する放熱部と、前記板面と前記凹部の前記側壁面との間に前記側壁面から離間して設けられる中間部材と、を備え、前記中間部材は、前記側壁面と対向する対向面を有し、前記板面と前記側壁面とが為す角度よりも前記対向面と前記側壁面とが為す角度が小さくなるように形成されていて、前記対向面と前記側壁面との間には、空気よりも熱伝導率が高い充填材が充填されている。
本開示によれば、発熱体の損傷を抑制することができる。
本開示の実施形態に係る車両用空調装置の全体構成図である。 本開示の実施形態に係る熱媒体加熱装置を示す斜視図である。 図2の熱媒体加熱装置を示す側面図である。 図2の熱媒体加熱装置を示す平面図である。 図2のV−V矢視断面を示す断面図である。 図5の要部を拡大した断面図である。 図2の熱媒体加熱装置に設けられる加熱装置を示す斜視図である。 図2の熱媒体加熱装置に設けられる加熱装置を示す斜視図である。 図2の熱媒体加熱装置に設けられる加熱装置を示す平面図である。 図2の熱媒体加熱装置に設けられる加熱装置の要部を示す側面図である。 図2の熱媒体加熱装置に設けられる加熱装置の要部を示す平面図である。 図2の熱媒体加熱装置に設けられる加熱装置の要部を示す斜視図である。
以下に、本開示に係る熱媒体加熱装置及び車両用空調装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る車両用空調装置1は、図1に示すように、外気または車室内空気を取り込んで温調し、それを車室内へと吹出すための空気流路2を形成するケーシング3を備えている。
ケーシング3の内部には、空気流路2の上流側から下流側にかけて順次、外気または車室内空気を吸い込んで昇圧し、それを下流側へと圧送するブロア4と、ブロア4により圧送される空気流を冷却する冷却器5と、冷却器5を流通して冷却された空気流を加熱する放熱器6と、放熱器6に流通される空気流量と放熱器6をバイパスして流通される空気流量との割合を調整し、その下流側で混合される空気流の温度を調節するエアミックスダンパ7と、が設置されている。
ケーシング3の下流側には、図示省略の複数の空気吹出し流路と、該空気吹出し流路を選択的に開閉し、任意の空気吹出し流路を介して空調風を車室内へと吹出す複数の吹出しモード切替えダンパとが設けられている。
冷却器5は、図示省略の圧縮機、凝縮器、膨張弁と共に冷媒回路を構成し、膨張弁で断熱膨張された冷媒を蒸発させることにより、そこを流通する空気を冷却するものである。
放熱器6は、タンク8、ポンプ9および熱媒体加熱装置10と共に熱媒体循環回路11を構成し、熱媒体加熱装置10により加熱された熱媒体(例えば、水)がポンプ9を介して循環されることにより、そこを流通する空気を加温するものである。
次に、本実施形態に係る熱媒体加熱装置10について、図2から図12を用いて説明する。なお、以下の説明において、熱媒体加熱装置10の長手方向をX軸方向とし、熱媒体加熱装置10の短手方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向と直交する方向をZ軸方向として説明する。なお、本実施形態では、Z軸方向が上下方向とされている例について説明するため、Z軸方向を上下方向という場合もある。また、単に長手方向といった場合には熱媒体加熱装置10の長手方向を意味し、短手方向といった場合には熱媒体加熱装置10の短手方向を意味している。
熱媒体加熱装置10は、熱媒体(例えば、水)を加熱するための装置である。熱媒体加熱装置10は、制御基板23や加熱装置40等の各種装置が収容される第1ケーシング20と、第1ケーシング20の下方に設けられて内部に熱媒体が流通する第2ケーシング30と、熱媒体を加熱する加熱装置40と、を備えている。
第1ケーシング20は、図2及び図3に示すように、制御基板23が収容される制御基板収容部21と、制御基板収容部21の底面から下方へ突出する放熱部22と、を一体的に備えている。第1ケーシング20は、アルミニウム合金等の熱伝導率が高い金属材料を用いてダイカストにより一体に成形されたダイカスト製品とされている。
制御基板収容部21は、上方が開放状態の箱状体であって、内部に制御基板23が収容される空間が形成されている。また、制御基板収容部21の長手方向(X軸方向)の一端には、高電圧電源ケーブル(図示省略)が接続される高圧コネクタ24が設けられている。また、制御基板収容部21の長手方向の他端には、低電圧電源ケーブル(図示省略)が接続される低圧コネクタ25が設けられている。制御基板収容部21の底面には、長手方向に延びる開口が形成されている。開口は、後述する放熱部22の凹部26と連通している。なお、制御基板収容部21は、蓋体(図示省略)等を設けて、上方を閉鎖してもよい。
制御基板23は、後述するPTCヒータ(発熱体)に対する通電を制御するためのもので、制御基板収容部21内にビス等を介して固定設置されている。制御基板23は、高圧コネクタ24に接続される高電圧電源ケーブル(図示省略)及び低圧コネクタ25に接続される低電圧ケーブル(図示省略)と電気的に接続されている。また、制御基板23は、後述する電極板42(電極部)を介してPTCヒータと電気的に接続されている。
放熱部22は、図5に示すように、制御基板収容部21の底面の短手方向の略中央領域から下方に突出している。放熱部22は、制御基板収容部21の底面から下方へ凹む凹部26と、外周面から略水平に突出する複数の放熱フィン27と、を一体的に有している。
凹部26は、熱媒体加熱装置10の長手方向に延在している。凹部26には、図4に示すように、凹部26の内部の空間を長手方向に分割する3つの隔壁28が設けられている。すなわち、隔壁28によって、凹部26は4つに分割されている。以下の説明では、単に「凹部26」といった場合には、分割された凹部26を意味する。各凹部26の内部に形成された空間には、加熱装置40が収容されている。なお、図4では、図示の関係上、制御基板23を省略して図示している。
凹部26は、図5に示すように、制御基板収容部21の内部空間と連通する入口開口26aと、凹部26の内部に形成される空間の短手方向の両端部を規定する側壁面26bと、凹部26の内部に形成される空間の下端を規定する底面26cとを有している。
第1ケーシング20は、ダイカスト製品なので、凹部26の側壁面26bには抜き勾配が形成されている。すなわち、側壁面26bは、鉛直面に対して所定の角度を為すように傾斜している。詳細には、各側壁面26bは、入口開口26aから底面26cに向かうにしたがって、側壁面26b同士が近付くように傾斜している。
各放熱フィン27は、水平方向に延在する板状であって、長手方向の略全域に亘って形成されている。複数の放熱フィン27は、上下方向(Z軸方向)に所定の間隔で並んで配置されている。
第2ケーシング30は、図5に示すように、熱媒体が流通する流路を形成する流路部31と、第1ケーシング20と固定されるフランジ部32と、を一体的に備えている。また、第2ケーシング30は、図2及び図3に示すように、流路部31へ熱媒体を供給する入口部33と、流路部31から熱媒体を排出する出口部34と、を一体的に備えている。
流路部31は、長手方向(X軸方向)に延在している。流路部31の内部には、下方に凹むように形成された流路が設けられている。流路は、長手方向に延在していて、流路を熱媒体が流通する。また、流路には、放熱部22が配置されている。放熱部22は、流路部31と接触しないように、配置されている。すなわち、熱媒体は、流路部31と放熱部22との間の空間を流通する。熱媒体は、放熱部22と熱交換することで、加熱される。
フランジ部32は、流路部31の上端から短手方向に延在している。フランジ部32の上面に第2ケーシング30の制御基板収容部21が載置される。フランジ部32と制御基板収容部21とは、固定されている。
流路部31の長手方向(X軸方向)の一端には、入口部33が設けられている。入口部33は、円筒状の部材である。入口部33の内部には、熱媒体が流通する。入口部33は、上端が流路部31の下端に接続されている。熱媒体は、入口部33を介して流路に流入する。
流路部31の長手方向(X軸方向)の他端には、出口部34が設けられている。出口部34は、円筒状の部材である。出口部34の内部には、熱媒体が流通する。出口部34は、上端が流路部31の下端に接続されている。流路を流通して熱交換を終えた熱媒体は、出口部34を介して熱媒体加熱装置10の外部へ排出される。
加熱装置40は、図5に示すように、放熱部22の凹部26に収容されている。なお、図5では、図示の関係上、加熱装置40の樹脂枠47を省略して図示している。
加熱装置40は、図7から図12に示すように、平板状のPTC素子(発熱体)41と、PTC素子41の板面に固定される一対の電極板(電極部)42と、PTC素子41の板面に固定される第1絶縁体(絶縁体)43及び第2絶縁体(絶縁体)44と、第1絶縁体43に固定されるスペーサ(中間部材)45と、スペーサ45に固定される板バネ(付勢部)46と、PTC素子41を固定する樹脂枠(枠部)47と、を備えている。なお、図10及び図11では、図示の関係上、樹脂枠47を省略して図示している。また、図12では、加熱装置40を構成するPTC素子41及び電極板42のみを図示している。
PTC素子41は、外形が略四角形状であって、平板状の部材である(図12も参照)。すなわち、PTC素子41は、一側の板面(以下、「一面41a」と称する)と他側の板面(以下、「他面41b」と称する)とを有している。また、PTC素子41は、一面41aと他面41bとを接続する側面41cを有している。
PTC素子41は、制御基板23を介して供給される高電圧の電力が電極板42を経て印加されるようになっている。PTC素子41は、制御基板23を介してオンオフ制御され、発熱するように構成されている。
一対の電極板42は、PTC素子41の一面41aに固定されている。すなわち、一対の電極板42を構成するいずれの電極板42も、PTC素子41のX軸方向の両端に1つずつ固定されている。また、各電極板42は、PTC素子41の同じ板面に固定されている(図12も参照)。すなわち、一対の電極板42の一方は、PTC素子41の一面41aの一側の端部に設けられ、一対の電極板42の他方は、PTC素子41の一面41aの他側の端部に設けられている。
各電極板42は、導電性の金属材料で形成された板状の部材である。各電極板42は、図12に示すように、PTC素子41の一面41aに固定される固定部42aと、固定部42aから上方へ突出する接続部42bと、を一体的に有している。
固定部42aは、PTC素子41の一面41aと面接触している。固定部42aとPTC素子41とは、PTC素子41のX軸方向の端部において、PTC素子41のZ軸方向の略全域に亘って面接触している。固定部42aとPTC素子41とは、接触部分において導電性の接着剤で固定されている。
接続部42bは、固定部42aの上端から上方に延在している。接続部42bのX軸方向の長さは、固定部42aのX軸方向の長さよりも長くなっている。接続部42bの上端は、図5に示すように、放熱部22の凹部26の入口開口26aよりも上方に位置している。また、接続部42bの上端は、凹部26の上方に位置している制御基板23を貫通している。この貫通箇所において、接続部42bと制御基板23とは電気的に接続されている。
第1絶縁体43は、絶縁性を有する材料(例えば、酸化アルミニウム)で形成された板状の部材である。第1絶縁体43は、図9及び図11に示すように、PTC素子41と固定される素子固定部43aと、固定部42aのX軸方向の両端部からX軸方向に延在する電極固定部43bと、を一体的に有している。すなわち、素子固定部43aは、第1絶縁体43のX軸方向の中央領域に設けられ、電極固定部43bは、第1絶縁体43のX軸方向の両端部に設けられている。第1絶縁体43の上下方向の長さは、PTC素子41の上下方向の長さよりも長い。
素子固定部43aは、電極固定部43bからPTC素子41側へ突出するように形成されている。素子固定部43aは、PTC素子41の一面41aと面接触している。詳細には、PTC素子41の一面41aの中央領域と接触している。具体的には、PTC素子41の一面41aのうち、一対の電極板42が固定されていない領域の略全域と接触している。第1絶縁体43とPTC素子41とは、接触部分において絶縁性を有する接着剤で固定されている。
電極固定部43bは、各電極板42の固定部42aと面接触している。詳細には、電極板42の板面のうち、PTC素子41と固定されていない側の面と面接触している。第1絶縁体43と電極板42とは、接触部分において絶縁性を有する接着剤で固定されている。電極固定部43bは、素子固定部43aから凹むように形成されている。電極固定部43bのX軸方向の長さは、電極固定部43bのY軸方向の長さよりも長い。
第1絶縁体43のPTC素子41側の面は、素子固定部43aが電極固定部43bよりも所定距離だけPTC素子41側に位置している。この所定距離は、電極板42の厚さと略同一、または、わずかに長い距離となっている。第1絶縁体43のPTC素子41側と反対側の面(以下、「一面」と称する)は、全域において平面とされている。
第2絶縁体44は、第1絶縁体43と同様に、絶縁性を有する材料(例えば、酸化アルミニウム)で形成されている。第2絶縁体44は、平板状の部材である。第2絶縁体44は、PTC素子41の他面41bの略全域と面接触している。第2絶縁体44とPTC素子41とは、接触部分において絶縁性を有する接着剤で固定されている。第2絶縁体44の上下方向の長さは、PTC素子41の上下方向の長さよりも長い。
スペーサ45は、絶縁性を有する金属材料(例えば、アルミニウム合金)で形成されている。スペーサ45は、図10に示すように、上端から下端に向かうにしたがって、Y軸方向の長さが短くなるように形成された板状の部材である。スペーサ45は、X軸方向と交差する面で切断した断面において、略台形状をしている。スペーサ45は、図10に示すように、第1絶縁体43の一面の略全域において面接触している。スペーサ45と第1絶縁体43とは、接触部分において絶縁性を有する接着剤で固定されている。
また、スペーサ45は、第1絶縁体43に固定される面とは反対側の面(以下、「対向面45a」と称する)が鉛直面に対して傾斜している。対向面45aは、凹部26の側壁面26bと対向している。対向面45aは、PTC素子41の一面41aと凹部26の側壁面26bとが為す角度よりも、対向面45aと側壁面26bとが為す角度の方が小さくなるように形成されている。換言すれば、凹部26の側壁面26bを基準として、対向面の方がPTC素子41の一面41aよりも平行に近い。
また、スペーサ45は、図5及び図6に示すように、対向面45aが側壁面26bから離間するように配置されている。
板バネ46は、金属材料(例えば、アルミニウム合金)で形成されている。板バネ46は、スペーサ45の対向面に固定されている。板バネ46は、スペーサ45に固定される本体部46aと、本体部46aから突出する複数(本実施形態では、一例として6つ)の板状のバネ部46bを有している。本体部46aは、厚さが一定の板状の部材であって、スペーサ45の対向面と面接触している。板バネ46とスペーサ45とは、接触部分において絶縁性を有する接着剤で固定されている。バネ部46bは、図5及び図6に示すように、先端が凹部26の側壁面26bに接触している。これにより、板バネ46は、スペーサ45をPTC素子41方向へ付勢している。換言すれば、板バネ46は、スペーサ45を介してPTC素子41等を凹部26の一方向側(図5参照)へ付勢している。
樹脂枠47は、絶縁性を有する樹脂で形成されている。また、樹脂枠47は、矩形枠状の部材である。樹脂枠47は、内部に空間を形成する枠体部47aと、枠体部47aからY軸方向に延在する支持部47bと、を有している。枠体部47aは、内周にPTC素子41が配置されている。すなわち、PTC素子41は、枠体部47aの内部に形成された空間に配置されている。支持部47bは、第1絶縁体43、第2絶縁体44及びスペーサ45の側面に配置されている。枠体部47aの内周部には、第1絶縁体43及び第2絶縁体44が絶縁性の接着剤で固定されている。第1絶縁体43及び第2絶縁体44の全周が枠体部47aに固定されている。なお、第1絶縁体43及び第2絶縁体44の全周が枠体部47aに固定されていなくてもよい。例えば、第1絶縁体43及び第2絶縁体44の上面が枠体部47aに固定されていなくてもよい。
加熱装置40は、図5に示すように、凹部26において、PTC素子41の一面41a及び他面41bが、凹部26の側壁面26bと対向するように収容されている。
また、加熱装置40は、凹部26において、凹部26の深さ方向(Z軸方向)に沿って延びる中心軸線Cを基準として、一方向側に寄るように配置されている。具体的には、加熱装置40は、凹部26の一方向側の側壁面26bと接触するとともに、凹部26の他方向側の側壁面26bと離間するように配置されている(図6参照)。このように加熱装置40を配置することで、PTC素子41は、電極板42が固定される一面41aの方が、他面41bよりも中心軸線に近い位置となるように配置されている。
また、図6に示すように、加熱装置40と凹部26との離間距離は、下方に向かうほど広くなっている。すなわち、板バネ46の本体部46aと凹部26の側壁面26bとの距離が、凹部26の入口開口26a側(本実施形態では上方側)の距離(図6のL1)よりも、凹部26の底面26c側(本実施形態では下方側)の距離(図6のL2)の方が長くなっている。本実施形態では本体部46aの板厚は一定なので、換言すれば、スペーサ45の対向面45aと凹部26の側壁面26bとの距離は、凹部26の入口開口26a側よりも、凹部26の底面26c側の方が長くなっている。
加熱装置40と凹部26の側壁面26bとの間には、ポッティング剤(充填材)48が充填されている。詳細には、板バネ46と側壁面26bとの間には、ポッティング剤48が充填されている。
ポッティング剤48は、例えば、空気よりも熱伝導率が高いシリコーン系の樹脂材である。なお、シリコーン系の樹脂材は一例であり、ポッティング剤48として他のものを用いてもよい。
また、ポッティング剤48には、常温の状態では低粘度の液状であって、加熱することで所定の弾性を有する弾性体となる材料が用いられる。例えば、本実施形態のポッティング剤48として、硬化方式が二液付加に分類されるシリコーンゴムを利用することができる。
ポッティング剤48は、加熱装置40を凹部26に収容してから加熱装置40と凹部26との間にポッティング剤48を注入することで充填されてもよい。また、凹部26に充填剤を注入してから加熱装置40を凹部26に収容することでポッティング剤48を充填されてもよい。なお、加熱装置40を凹部26へ収容する際に、凹部26と接触する面(第2絶縁体44の板面)にグリースを塗布してもよい。グリースを塗布することで、加熱装置40と凹部26との摩擦が低減され、凹部26へ加熱装置40を収容し易くすることができる。また、ポッティング剤48は、充填後に加熱され弾性体とされる。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、加熱装置40の板バネ46の本体部46aと凹部26とが離間している。これにより、加熱装置40を凹部26内に収容する際に、凹部26からPTC素子41に作用する荷重が抑制される。したがって、PTC素子41の損傷を抑制することができる。
また、加熱装置40と凹部26の側壁面26bとの間に、空気よりも熱伝導率が高いポッティング剤48が充填されている。これにより、加熱装置40と凹部26との間に空気が存在する場合と比較して、PTC素子41から放熱部22へ効率的に熱を伝達することができる。したがって、熱媒体加熱装置10の放熱性を向上させ、性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、加熱装置40と凹部26の側壁面26bとの間に、ポッティング剤48が充填されている。また、ポッティング剤48は、充填後に加熱され弾性体とされている。これにより、熱媒体加熱装置10を使用する際には、加熱装置40と凹部26との間に、弾性体が設けられている。例えば、加熱装置40と凹部26とが弾性を有さない固体同士で略全面で接触している場合には、熱応力が生じて加熱装置40が損傷する可能性がある。本実施形態では、上述のように、加熱装置40と凹部26との間に弾性体が設けられている。したがって、加熱装置40の損傷を抑制することができる。
また、スペーサ45は、側壁面26bと対向する対向面45aを有し、板面と側壁面26bとが為す角度よりも対向面45aと側壁面26bとが為す角度が小さくなるように形成されている。換言すれば、凹部26の側壁面26bを基準として、スペーサ45の対向面45aの方がPTC素子41の板面よりも平行に近い。よって、凹部26の深さ方向(Z軸方向)において、対向面45aと側壁面26bとの距離が均一化される。これにより、対向面45aと側壁面26bとの間に充填される充填剤の厚さ(Y軸方向の長さ)も均一化される。したがって、PTC素子41から放熱部22への熱の伝達量を、凹部26の深さ方向において均一化することができる。
本実施形態では、板バネ46によって加熱装置40が凹部26内の一方向側に寄せて配置されている。これにより、加熱装置40を凹部26の中心に配置する場合と比較して、加熱装置40と凹部26の側壁面26bとが離間する距離を長くすることができる。よって、ポッティング剤48を充填し易くすることができる。
本実施形態では、PTC素子41、電極板42、第1絶縁体43、第2絶縁体44及びスペーサ45が接着剤で固定されている。また、樹脂枠47に第1絶縁体43及び第2絶縁体44が固定されている。これにより、PTC素子41とスペーサ45と樹脂枠47が一体化されていない場合と比較して、容易にPTC素子41、スペーサ45及び樹脂枠47を凹部26に収容することができる。
また、PTC素子41が絶縁部材で形成される樹脂枠47によって囲われている。これにより、電極板42と放熱部22とを樹脂枠47によって絶縁することができる。よって、絶縁性を向上させることができ、電極板42からの漏電を抑制することができる。
また、樹脂枠47に対して、第1絶縁体43及び第2絶縁体44の全周が絶縁性接着剤で固定されている。これにより、ポッティング剤48をPTC素子41の側面41cに付着することを抑制することができ、耐熱温度の低いポッティング剤48を使用することができる。
本実施形態では、PTC素子41の板面のうち、中心軸線Cに近い側の板面である一面41aに、一対の電極板42の両方が固定されていている。これにより、電極板42を凹部26の中心軸線Cに近い位置に設けることができる。換言すれば、電極板42を凹部26の側壁面26bから遠い位置に設けることができる。したがって、電極板42を中心軸線Cから遠い側の板面(他面41b)に固定する場合と比較して、電極板42と放熱部22との絶縁距離を長くすることができる。よって、絶縁性を向上させることができ、電極板42からの漏電を抑制することができる。
なお、中心軸線Cとは、YZ平面で見た際に、凹部26の中心を通る線を意味している。
また、本実施形態では、電極板42は、PTC素子41の一面41aの一側の端部と他側の端部とに配置されている。これにより、電極板42同士が離間する距離を長くすることができる。すなわち、電極板42同士の絶縁距離を長くすることができる。これにより、耐電圧を向上させることができる。
例えば、一対の電極板42のうちの一方の電極をPTC素子41の一面41aに設け、他方の電極板42をPTC素子41の他面41bに設け、一方の電極板42と他方の電極板42とを、板面を平面視した際に両端となる位置に設けることも考えられる。すなわち、一方の電極板42と他方の電極板42とがPTC素子41を挟んでPTC素子41の対角となるように設けることが考えられる。
本実施形態では、PTC素子41の一面41aの両端に設けた一対の電極板42によって導電している。これにより、上述したように、一方の電極板42と他方の電極板42との絶縁距離が長くなるため、耐電圧を向上させることができる。一方で、PTC素子41が損傷すると、電極板42同士が導電しなくなりPTC素子41が発熱しなくなってしまう可能性があった。しかしながら、本実施形態では、上述のように、PTC素子41の損傷が抑制されるので、耐電性の向上と、PTC素子41の信頼性の向上を両立することができる。
本実施形態では、スペーサ45の対向面45aと凹部26の側壁面26bとの距離は、凹部26の入口開口26a側よりも、凹部26の底面26c側の方が長い。これにより、ポッティング剤48を充填する際に、空気が入口開口26aから抜け易い。したがって、好適にポッティング剤48を充填することができる。
なお、加熱装置40を凹部26に収容してからポッティング剤48を充填する場合であっても、凹部26にポッティング剤48を注入してから加熱装置40を凹部26に収容する場合であっても、入口開口26aから空気を好適に排出することができる。よって、好適にポッティング剤48を充填することができる。
本実施形態では、電極板42と凹部26の側壁面26bとの間に第1絶縁体43及び第2絶縁体44が設けられている。これにより、電極板42と放熱部22とを第1絶縁体43及び第2絶縁体44によって絶縁することができる。したがって、電極板42からの漏電を抑制することができる。
本実施形態では、PTC素子41と電極板42とが接着剤で固定されている。これにより、電極とPTC素子41との間で好適に通電させることができる。
また、本実施形態では、第1絶縁体43と、電極板42及びPTC素子41とは、絶縁性の接着剤で固定されている。これにより、電極板42またはPTC素子41と絶縁体とを接着剤により固定することができる。したがって、電極板42間の短絡を抑制することができる。
また、本実施形態では、加熱装置40を構成するPTC素子41、電極板42、第1絶縁体43、第2絶縁体44及びスペーサ45が接着剤で固定されている。これにより、各部材の間の空気を排除することができる。したがって、各部材間での熱抵抗が低減されるので、PTC素子41から放熱部22へ好適に熱を伝えることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、一対の電極板42をPTC素子41の一面41aに設ける例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、一対の電極板42の一方を、PTC素子41のX軸方向の一側の側面41cに設け、一対の電極板42の他方を、PTC素子41のX軸方向の他側の側面41cに設けてもよい。
このように構成した場合でも、電極板42を中心軸線Cから遠い側の板面(他面41b)に固定する場合と比較して、電極板42と放熱部22との絶縁距離を長くすることができる。よって、絶縁性を向上させることができ、電極板42からの漏電を抑制することができる。
また、加熱装置40は、板バネ46を省略して構成してもよい。その場合には、凹部26に加熱装置40を収容する際に、凹部26の一方向側に寄るように収容する。このように構成した場合でも、電極板42を中心軸線Cから遠い側の板面(他面41b)に固定する場合と比較して、電極板42と放熱部22との絶縁距離を長くすることができる。よって、絶縁性を向上させることができ、電極板42からの漏電を抑制することができる。
また、例えば、スペーサ45が導電性を有する場合には、電極板42をPTC素子41の板面のうち、スペーサ45が設けられる板面とは反対側の板面に固定してもよい。このようにすることで、導電性を有する部材から電極板42を遠ざけることができる。したがって、絶縁性を向上させることができ、電極板42からの漏電を抑制することができる。
また、例えば、加熱装置40の両側が凹部26の側壁面26bから離間するように加熱装置40を配置し、ポッティング剤48を加熱装置40の両側に充填してもよい。
また、低電圧ケーブルは低圧コネクタでもよい。
また、高圧コネクタと低圧コネクタとは長手方向の同一端に設けられてもよい。
また、電極板は固定部42aと電極固定部43bのY軸方向の長さが等しくてもよい。
また、第1絶縁体43はY軸方向の段差位置にて別体としてもよい。すなわち、スペーサ45に固定される平板状のスペーサ側絶縁体と、PTC素子41に固定される平板状のPTC素子側絶縁体と、を別体として構成し、スペーサ側絶縁体の板面の中央部にPTC素子側絶縁体の板面を固定してもよい。その際、スペーサ側絶縁体とPTC素子側の絶縁体とは、絶縁性接着剤にて固定されてもよい。
また、上記実施形態で説明した板バネ46の代わりに、第1絶縁体43とスペーサ45との間に板バネを設けてもよい。この場合には、板バネは、第1絶縁体43に絶縁性を有する接着剤で固定されてもよい。また、この場合には、板バネのバネ部の先端がスペーサ45に接触していて、板バネが、第1絶縁体43をPTC素子41方向に付勢している。また、この場合には、ポッティング剤が、スペーサ45と板バネとの間に充填されてもよい。
また、第2絶縁体44と凹部26の側壁面26bとの間に板バネを設けてもよい。この場合には、板バネは、第2絶縁体44に絶縁性を有する接着剤で固定されてもよい。また、この場合には、板バネのバネ部は、先端が凹部26の側壁面26bに接触している。なお、板バネと側壁面26bとの間にスペーサを設けてもよく、スペーサを設けた場合には、板バネのバネ部の先端は、スペーサに接触している。これにより、板バネは、第2絶縁体44をPTC素子41方向に付勢している。また、この場合には、ポッティング剤48が、板バネ46と側壁面26bもしくはスペーサとの間に充填されてもよい。
以上説明した各実施形態に記載の熱媒体加熱装置及び車両用空調装置は例えば以下のように把握される。
本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、板状の発熱体(41)と、前記発熱体の板面(41a)と側壁面(26b)とが対向するように前記発熱体を収容する凹部(26)を有し、前記発熱体の熱を熱媒体へ放熱する放熱部(22)と、前記板面と前記側壁面との間に前記側壁面から離間して設けられる中間部材(45)と、を備え、前記中間部材は、前記側壁面と対向する対向面(45a)を有し、前記板面と前記側壁面とが為す角度よりも前記対向面と前記側壁面とが為す角度が小さくなるように形成されていて、前記対向面と前記側壁面との間には、空気よりも熱伝導率が高い充填材(48)が充填されている。
上記構成では、中間部材と凹部とが離間している。これにより、発熱体及び中間部材を凹部内に収容する際に、凹部から発熱体に作用する荷重が抑制される。したがって、発熱体の損傷を抑制することができる。
また、中間部材の対向面と凹部の側壁面との間に、空気よりも熱伝導率が高い充填材が充填されている。これにより、対向面と側壁面との間に空気が存在する場合と比較して、発熱体から放熱部へ効率的に熱を伝達することができる。したがって、熱媒体加熱装置のエネルギ効率を向上させ、性能を向上させることができる。
また、中間部材は、側壁面と対向する対向面を有し、板面と側壁面とが為す角度よりも対向面と側壁面とが為す角度が小さくなるように形成されている。換言すれば、凹部の側壁面を基準として、中間部材の対向面の方が発熱体の板面よりも平行に近い。よって、凹部の深さ方向において、対向面と側壁面との距離が均一化される。これにより、対向面と側壁面との間に充填される充填剤の厚さ(深さ方向と交差する方向の長さ)も均一化される。したがって、発熱体から放熱部への熱の伝達量を、凹部の深さ方向において均一化することができる。
また、本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、前記中間部材の前記対向面には、前記中間部材を前記発熱体の方向へ付勢する付勢部(46)が設けられている。
上記構成では、付勢部によって中間部材が発熱体の方向へ移動する。これにより、中間部材が発熱体を押圧し、発熱体の板面(中間部材が設けられていない側の面)が凹部に近接又は当接する。このように、発熱体及び中間部材を凹部内の一方向に寄せて配置することで、発熱体及び中間部材が凹部の中心に配置する場合と比較して、中間部材の対向面と凹部の側壁面との距離を長くすることができる。よって、充填材を充填し易くすることができる。
また、本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、前記発熱体と前記側壁面との間に設けられる絶縁体(43)を備え、前記中間部材は、前記絶縁体と前記側壁面との間に設けられている。
上記構成では、発熱体と側壁面との間に絶縁体を設けている。これにより、発熱体と側壁面との絶縁性を向上させることができる。
また、本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、前記発熱体に固定される電極部(42)と、内部に空間を形成し、絶縁部材で形成される枠状の枠部(47)と、を備え、前記枠部には、前記絶縁体が固定されている。
上記構成では、枠部に絶縁体が固定されている。絶縁体と中間部材は固定されているため、枠部によって発熱体と中間部材とが一体化されている。これにより、発熱体と中間部材が一体化されていない場合と比較して、容易に発熱体及び中間部材を凹部に収容することができる。
また、発熱体及び中間部材が絶縁部材で形成される枠体によって囲われている。これにより、例えば放熱部が導電性の部材であっても、電極部と放熱部とを枠部によって絶縁することができる。よって、絶縁性を向上させることができ、電極部からの漏電を抑制することができる。
また、本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、前記枠部と前記絶縁体とは、絶縁性の接着剤により全周にわたり固定されている。
上記構成では、枠部と絶縁体とが、絶縁体の全周に亘って接着剤で固定されている。これにより、強固に絶縁体と枠部とを固定することができる。また、絶縁性の接着剤を用いて、全周を固定しているので、発熱体からの電気を好適に絶縁することができる。
また、本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、前記発熱体は、前記凹部の深さ方向に沿って延びる中心軸線(C)を基準として、一方向側に配置され、前記中心軸線に近い側の前記発熱体の板面には、一対の電極部(42)が固定されていている。
上記構成では、発熱体の板面のうち、中心軸線に近い側の板面に、一対の電極部の両方が固定されていている。これにより、電極部を凹部の中心軸線に近い位置に設けることができる。換言すれば、電極部を凹部の側壁面から遠い位置に設けることができる。したがって、例えば、放熱部が導電性の部材であっても、電極部を中心軸線から遠い側の板面に固定する場合と比較して、電極部と放熱部との絶縁距離を長くすることができる。よって、絶縁性を向上させることができ、電極部からの漏電を抑制することができる。
なお、中心軸線とは、凹部の深さ方向に見た際に、凹部の中心を通る線を意味している。
また、本開示の一実施形態に係る熱媒体加熱装置は、前記凹部は、前記凹部の内部に形成される空間と前記凹部の外部に形成される空間とを連通する入口開口(26a)と、前記凹部の底面を規定する底面部(26c)と、を有し、前記中間部材の前記対向面と前記凹部の前記側壁面との距離は、前記凹部の前記入口開口側よりも、前記凹部の前記底面部側の方が長い。
上記構成では、中間部材の対向面と凹部の側壁面との距離は、凹部の入口開口側よりも、凹部の底面部側の方が長い。これにより、充填剤を充填する際に、空気が入口開口から抜け易い。したがって、好適に充填剤を充填することができる。
なお、発熱体及び中間部材を凹部に収容してから充填剤を対向面と側壁面との間に注入することで充填剤を充填してもよく、凹部に充填剤を注入してから発熱体及び中間部材を凹部に収容することで充填剤を充填してもよい。何れの場合であっても、入口開口から空気を好適に排出することができるので、好適に充填剤を充填することができる。
また、本開示の一実施形態に係る車両用空調装置は、上記いずれかに記載の熱媒体加熱装置と、空気流路(2)と、該空気流路に外気または車室内空気を循環させるブロア(4)と、該ブロアの下流側に設けられている冷却器(5)と、該冷却器の下流側に設けられている放熱器(6)と、を備えた車両用空調装置において、前記放熱器には、前記熱媒体加熱装置により加熱された熱媒体が循環可能に構成されている。
1 :車両用空調装置
2 :空気流路
3 :ケーシング
4 :ブロア
5 :冷却器
6 :放熱器
7 :エアミックスダンパ
8 :タンク
9 :ポンプ
10 :熱媒体加熱装置
11 :熱媒体循環回路
20 :第1ケーシング
21 :制御基板収容部
22 :放熱部
23 :制御基板
24 :高圧コネクタ
25 :低圧コネクタ
26 :凹部
26a :入口開口
26b :側壁面
26c :底面
27 :放熱フィン
28 :隔壁
30 :第2ケーシング
31 :流路部
32 :フランジ部
33 :入口部
34 :出口部
40 :加熱装置
41 :PTC素子(発熱体)
41a :一面
41b :他面
41c :側面
42 :電極板(電極部)
42a :固定部
42b :接続部
43 :第1絶縁体(絶縁体)
43a :素子固定部
43b :電極固定部
44 :第2絶縁体(絶縁体)
45 :スペーサ(中間部材)
45a :対向面
46 :板バネ(付勢部)
46a :本体部
46b :バネ部
47 :樹脂枠(枠部)
47a :枠体部
47b :支持部
48 :ポッティング剤(充填材)
C :中心軸線

Claims (8)

  1. 板状の発熱体と、
    前記発熱体の板面と側壁面とが対向するように前記発熱体を収容する凹部を有し、前記発熱体の熱を熱媒体へ放熱する放熱部と、
    前記板面と前記側壁面との間に前記側壁面から離間して設けられる中間部材と、を備え、
    前記中間部材は、前記側壁面と対向する対向面を有し、前記板面と前記側壁面とが為す角度よりも前記対向面と前記側壁面とが為す角度が小さくなるように形成されていて、
    前記対向面と前記側壁面との間には、空気よりも熱伝導率が高い充填材が充填されている熱媒体加熱装置。
  2. 前記中間部材の前記対向面には、前記中間部材を前記発熱体の方向へ付勢する付勢部が設けられている請求項1に記載の熱媒体加熱装置。
  3. 前記発熱体と前記側壁面との間に設けられる絶縁体を備え、
    前記中間部材は、前記絶縁体と前記側壁面との間に設けられている請求項1または請求項2に記載の熱媒体加熱装置。
  4. 前記発熱体に固定される電極部と、
    内部に空間を形成し、絶縁部材で形成される枠状の枠部と、を備え、
    前記枠部には、前記絶縁体が固定されている請求項3に記載の熱媒体加熱装置。
  5. 前記枠部と前記絶縁体とは、絶縁性の接着剤により全周にわたり固定されている請求項4記載の熱媒体加熱装置。
  6. 前記発熱体は、前記凹部の深さ方向に沿って延びる中心軸線を基準として、一方向側に配置され、
    前記中心軸線に近い側の前記発熱体の板面には、一対の電極部が固定されていている請求項1から請求項5のいずれかに記載の熱媒体加熱装置。
  7. 前記凹部は、前記凹部の内部に形成される空間と前記凹部の外部に形成される空間とを連通する入口開口と、前記凹部の底面を規定する底面部と、を有し、
    前記中間部材の前記対向面と前記凹部の前記側壁面との距離は、前記凹部の前記入口開口側よりも、前記凹部の前記底面部側の方が長い請求項1から請求項6のいずれかに記載の熱媒体加熱装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の熱媒体加熱装置と、
    空気流路と、
    該空気流路に外気または車室内空気を循環させるブロアと、
    該ブロアの下流側に設けられている冷却器と、
    該冷却器の下流側に設けられている放熱器と、を備えた車両用空調装置において、
    前記放熱器には、前記熱媒体加熱装置により加熱された熱媒体が循環可能に構成されている車両用空調装置。
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