JP2021126939A - 車両動力補助システム - Google Patents

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Hiroki Yabuta
浩希 藪田
健太郎 西川
Kentaro Nishikawa
健太郎 西川
康之 藤田
Yasuyuki Fujita
康之 藤田
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Abstract

【課題】車両の構造を変更することなく、要求トルクを満たしつつエンジントルクの負担を減らして、燃費の向上を図ることができる車両動力補助システムを提供する。【解決手段】この車両動力補助システムは、走行駆動用のエンジン5および主動力モータ26を備えた車両に搭載される。補助動力モータ5と、直流電源8と、直流電源8のSOCの値を検出するSOC検出手段27と、エンジン1、主動力モータ26および補助動力モータ5を制御する制御装置10とを備える。制御装置10の制御部29は、SOCの値が定められた値を超えているとき、要求トルク、車速、エンジン回転速度、主動力モータ26、および補助動力モータ5の回転速度の情報を用いて、総消費エネルギー、特にエンジン1の燃料消費量を低減するトルク指令値を、主動力モータ26、補助動力モータ5およびエンジン1に対してそれぞれ出力する。【選択図】図1

Description

この発明は、車両動力補助システムに関し、主動力モータと走行駆動用のエンジンを組合わせたハイブリッド形式の主駆動源を備える車両に、さらに補助動力モータを設け、要求されるトルクを最適に分配することで、車両の走行性能、制動性能、燃料消費量等の車両性能を向上させる技術に関する。
従来、小型電動発電機と小容量電池を用いた電動駆動装置によってエンジン駆動車両の燃費をより効果的に向上させる技術等が提案されている(特許文献1)。
他の従来技術として、補助動力装置付き車輪用軸受装置が提案されている(特許文献2)。この補助動力装置付き車輪用軸受装置は、補助動力モータが車輪内に収められ、車輪用軸受に設置される。これにより、一般的な車輪用軸受およびブレーキの構成を大きく変えることなく、簡素でかつコンパクトな構成で、リムの内径側の空間を効率的に活用して車輪内に全体を収めることができる。
特開2018−34798号公報 特開2018−52482号公報
特許文献1に記載されているような、主動力モータとバッテリーを既に備えているハイブリッド車両において、以下の制御が想定される。
1.バッテリー充電率(State Of Charge:以下、SOCと略記)が十分にある場合
車両の走行時にドライバが要求する力行トルクに対して、主動力モータが走行に必要なトルクを負担し、主動力モータの力行トルクが要求トルクに満たない場合、要求する力行トルクと主動力モータの力行トルクの差分をエンジントルクが負担する。
2.バッテリー充電率(SOC)が十分にない場合
制動時にドライバが要求する制動トルクに対して、主動力モータが制動に必要なトルクを負担し、主動力モータの回生トルクが要求する制動トルクに満たない場合、要求する制動トルクと主動力モータの回生トルクの差分をエンジンブレーキまたは油圧ブレーキが負担する。
いずれの場合も主動力モータのトルクが要求トルクを満たさない場合にエンジントルクで要求トルクを補う形となっている。主動力モータの出力を大きくしエンジンの負担を減らすことは可能であるが、主動力モータのサイズが出力に比例して大きくなる。このため、車両の構造を変更することが必要になる課題がある。
特許文献2に記載の補助動力装置付き車輪用軸受装置は、補助動力モータが車輪内に収められるため、足回りフレーム部品の大きな設計変更も不要で、走行用の主駆動源と併用して駆動アシスト等による車両の走行性能、制動性能、燃費性能を向上させている。
しかし、主動力モータと走行駆動用のエンジンを組合わせたハイブリッド形式の車両に適用した場合の、エンジン、主動力モータ、および補助動力モータの使い分けについての工夫がなされておらず、さらなる燃費の向上の余地がある。また、適切な使い分けが行えていないと、バッテリーのSOCの不足の課題が生じる。
この発明の目的は、車両の構造を変更することなく、要求トルクを満たしつつエンジントルクの負担を減らして、さらなる燃費の向上を図ることができる車両動力補助システムを提供することである。
この発明の車両動力補助システムは、走行駆動用のエンジン1および主動力モータ26を備える車両4に搭載される車両動力補助システムであって、
前記車両4の前後輪のいずれか一方または両方の内部にそれぞれ設けられて左右輪で独立して駆動トルクおよび回生トルクを発生する複数の補助動力モータ5と、
前記主動力モータ26および前記補助動力モータ5に用いられる直流電源8と、
この直流電源8のSOCの値を検出するSOC検出手段27と、
前記エンジン1、前記主動力モータ26、および前記補助動力モータ5を制御する制御装置と10、を備える。
前記制御装置10は、前記SOC検出手段27で検出された前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記車両4の走行駆動の要求トルク、車速、前記エンジン回転速度、前記主動力モータ26の回転速度、および前記補助動力モータ5の回転速度の情報を用いて、前記エンジン1、前記主動力モータ26、および前記補助動力モータ5の各消費エネルギーの和である総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算し、前記主動力モータ26、前記補助動力モータ5および前記エンジン1のそれぞれに対して出力する制御部29を有する
前記定められた値は、設計等によって任意に定める値であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方等により適切な値を求めて定められる。
なお、この明細書において「回転速度」とは、単位時間当たりの回転数と同義である。また、「車両4の走行駆動の要求トルク」は、運転者のアクセル操作によるアクセル信号や、アクセル信号に相当する信号として自動運転装置から出力するトルク指令信号となるトルク値等である。
この構成によると、SOC検出手段27は直流電源8のSOCの値を検出する。制御部29は、SOCの値が定められた値を超えているとき、車両4の走行駆動の要求トルク、車速、エンジン回転速度、主動力モータ26の回転速度、および補助動力モータ5の回転速度の情報を用いて、エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5の各消費エネルギーの和である総消費エネルギーを低減するトルク指令値を、主動力モータ26、補助動力モータ5およびエンジン1のそれぞれに対して出力する。
前記車両1は、エンジン1による力行に加え、主動力モータ26による力行の走行で、燃費の向上が可能であるが、さらに補助動力モータ5を用い、車両4の走行駆動の要求トルクに対し、前記エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5の総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算し出力するため、エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5をそれぞれ効率的に用い、エンジン1や主動力モータ26のトルクの負担を減らして、総消費エネルギーを低減させることで、さらなる燃費の向上を図ることができる。この制御は、直流電源8のSOC(バッテリー充電率)が十分にあるときに行うため、直流電源8の残容量の不足の問題を生じない。
補助動力モータ5は車輪の内部に設けられるため、車両の構造を変更することなく適用できる。補助動力モータ5は、左右輪で独立して制駆動可能なため、左右輪に駆動力差に与えて操舵の補助を行うことも可能である。
なお、総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算する処理に関して、後述のように、車両4の走行駆動の要求トルクを、主動力モータ26のモータ要求トルク(トルク指令値)とエンジン1のエンジン要求トルク(トルク指令値)とに分配しておき、そのエンジン要求トルクをさらに補助動力モータ5へのトルク指令値とエンジン1のトルク指令値とに分配する場合、主動力モータ26のトルク指令値は特に変更せず、補助動力モータ5の消費エネルギーとエンジン1の消費エネルギーの和が小さくなるように各トルク指令値の計算を行うようにしてもよい。
前記補助動力モータ5は、従動輪を支持する車輪用軸受に設置されていてもよい。「従動輪」は、前記エンジン1および前記主動力モータ26のいずれにも機械的に非連結な車輪を言う。
従動輪の場合、車体の足回りの構造等を変更することなく、補助動力モータ5を前記車輪用軸受9に設置することが、駆動輪に設置する場合よりも簡単である。また、駆動輪と、補助動力モータ5を備えた従動輪の駆動を適宜に組み合わせることで、操舵補助等が行える。
前記制御部29は、前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記要求トルクを、前記エンジン1、前記主動力モータ26、および前記補助動力モータ5が出力するトルクの和で満たす範囲で、前記エンジン1のエネルギー消費量と前記補助動力モータ5のエネルギー消費量の和が最小となるように、前記エンジン1と前記補助動力モータ5に対してそれぞれトルク指令値を出力してもよい。
この場合、SOCの値が十分にあるとき、エンジン1のエネルギー消費量と前記補助動力モータ5のエネルギー消費量の和が最小となるように制御し、主動力モータ26を主に用いるようにするため、エンジントルクの負担を減らして、さらなる燃費の向上を図ることができる。
補助動力モータ5のトルクおよびエネルギー消費量は小さいため、要求トルクに対して、エンジン1および補助動力モータ5の合計トルクと、主動力モータ26のトルクとに分けて制御するようにする方が、主動力モータ26による様々な制御が簡素に行える点で好ましい。
前記制御装置10は、前記エンジン1の回転速度およびトルクに対する効率を示したエンジン効率マップMPe、前記補助動力モータ5の回転速度およびトルクに対する効率を示したモータ効率マップMPmを記憶する記憶手段Mrを備え、前記各効率マップMPe、MPmに基づいて、前記エンジン1および前記補助動力モータ5の各消費エネルギーの和を求めるようにしてもよい。
このように予め作成している効率マップMPe,MPmを用いることにより、エンジン1と補助動力モータ5の消費エネルギーの和を簡易に且つ迅速に求めることができる。
なお、さらに、前記主動力モータの回転速度およびトルクに対する効率を示した主動力モータ効率マップMPm1を前記手段Mrに備えるようにしてもよい。
前記制御部29は、上位の制御手段である車両ECU28から出力される前記要求トルクのうちのエンジン要求トルクを、さらに前記補助動力モータのモータ要求と残りのエンジン要求トルクとに分配するようにしてもよい。
要求トルクをエンジン1と主動力モータ26に分配する既存のハイブリッド形式の車両に、補助動力モータ5を付加する場合には、既存の車両ECU28から出力されるエンジン要求トルクを、さらに補助動力モータ5のモータ要求トルクとエンジン1のエンジン要求トルクとに簡単に分配することができる。この場合、既存のハイブリッド形式の車両に対する変更が少なくなり、補助動力モータ5の付加に必要な工数および費用を低減することができる。
前記制御部29は、前記車両4の制動時または減速時に、前記SOC検出手段27で検出される前記SOCの値が定められた上限値以下のとき、前記主動力モータ26のトルクおよび前記補助動力モータ5のトルクで回生制動することにより、制動エネルギーを電力として回収させるようにしてもよい。
この構成の場合、車両4の制動時または減速時に主動力モータ26および補助動力モータ5を用いて制動することができ、またSOCの値を効率良く高めることが可能となる。
前記車両4が、前記エンジン1への燃料供給を停止する燃料供給停止手段30を有し、前記制御部29は、前記車両1の走行駆動の要求トルクが前記主動力モータ1と前記補助動力モータ5で負担可能なとき、前記燃料供給停止手段30により前記エンジン1への燃料供給を停止させてもよい。
前記燃料供給停止手段30により前記エンジン1への燃料供給を停止させた場合、より大きな燃費の改善効果を得ることが可能である。
この発明の車両動力補助システムは、走行駆動用のエンジンおよび主動力モータを備える車両に搭載される車両動力補助システムであって、前記車両の前後輪のいずれか一方または両方の内部にそれぞれ設けられて左右輪で独立して駆動トルクおよび回生トルクを発生する複数の補助動力モータと、前記主動力モータおよび前記補助動力モータに用いられる直流電源と、この直流電源のSOCの値を検出するSOC検出手段と、前記エンジン、前記主動力モータ、および前記補助動力モータを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記SOC検出手段で検出された前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記車両の走行駆動の要求トルク、車速、前記エンジン回転速度、前記主動力モータの回転速度、および前記補助動力モータの回転速度の情報を用いて、前記エンジン、前記主動力モータ、および前記補助動力モータの各消費エネルギーの和である総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算し、前記主動力モータ、前記補助動力モータおよび前記エンジンのそれぞれに対して出力する制御部を有する。このため、車両の構造を変更することなく、要求トルクを満たしつつエンジントルクの負担を減らして、さらなる燃費の向上を図ることができる。
この発明の第1の実施形態に係る車両動力補助システムを備えた車両を概念的に示すブロック図である。 同車両の主動力モータの搭載位置の各例を同じ図内に示す説明図である。 同車両動力補助システムにおける補助動力モータを車輪用軸受に設置した例を車輪と共に示す垂直断面図である。 同車両動力補助システムの制御装置による力行・回生判断のフローチャートである。 力行時トルクを分配する過程の前段を示すフローチャートである。 力行時トルクを分配する過程の後段を示すフローチャートである。 回生時トルクを分配するフローチャートである。 各駆動源の回転速度とトルクに対する効率を示した効率マップの概念構成の説明図である。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る車両動力補助システムを図1ないし図7と共に説明する。図1に示すように、この車両動力補助システムは、走行駆動用のエンジン1による力行に加え、主動力モータ26による力行の走行で燃費の向上が可能な車両に、さらに補助動力モータ5により要求トルクを分配するシステムである。車両動力補助システムは、前記エンジン1または主動力モータ26からなる主駆動源が、前輪または後輪または四輪のいずれの車両の場合にも適用が可能である。主駆動源は、前記エンジン1および主動力モータ26のいずれであってもよく、また前記エンジン1および主動力モータ26の両方であってもよい。図1において、図の左側が車両4の前側であり、同図は前輪駆動の車両に適用した例を示している。
この車両動力補助システムは、例えば、次のような条件を全て充足する車両において好適である。
・前輪駆動または後輪駆動などの残りの車輪である非駆動輪(従動輪)を有する。
・パワーステアリング、エア・コンディショナーなどの電装補機類を駆動するためのバッテリー(一般的に12Vまたは24V)より高電圧、大容量の走行駆動用バッテリーを有する。走行駆動用バッテリーは、一般的なハイブリッド車に搭載されている200〜400Vバッテリーであっても、また、電動システム用補助バッテリー(いわゆる48Vバッテリー)であってもよい。
・従動輪に補助動力モータが一体となった車輪用軸受が備えられている。
・補助動力モータをコントロールする専用の制御用ECUが車体に搭載されており、前記制御用ECUと前記電動システム用補助バッテリーとが電気的に接続されている。
<車両動力補助システムを備えた車両4について>
図1に示すように、車両4の主駆動源であるエンジン1は、クラッチ2および変速機3を介して駆動輪6,6となる左右の車輪(図1の例では前輪)に機械的に接続されている。補助動力モータ5は従動輪7,7となる左右の車輪(図1の例では後輪)に搭載されている。「従動輪」は、この明細書ではエンジン1および主動力モータ26のいずれにも機械的に連結されていない車輪を言う。
なお、補助動力モータ5は、エンジン1と連結された駆動輪6に搭載されてもよい。また主駆動源であるエンジン1および主動力モータ26は、前後輪のいずれか一方を駆動してもよく、四輪を駆動してもよい。四輪駆動の場合、前後輪のいずれか一方をエンジン1で、他方を主動力モータ26で駆動してもよい。
この車両動力補助システムは、主動力モータ26および補助動力モータ5に用いられる直流電源8と、この直流電源8のSOCの値を検出するSOC検出手段27と、補助動力モータ5と、エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5を制御する制御装置10と、補助動力モータ5の回転角度を検出する角度検出器11とを備える。補助動力モータ5は、従動輪7を支持する車輪用軸受9に設置されている。
直流電源8は、繰り返し充放電が可能な二次電池またはコンデンサが使用される。この直流電源8は、主動力モータ26および補助動力モータ5の電源を兼ねているが、主動力モータ用の直流電源と、補助動力モータ5用の直流電源とを別々に設けることも可能である。この場合、SOC検出手段27は各直流電源にそれぞれ設けられ、主動力モータ用の直流電源の容量と、補助動力モータ5用の直流電源の容量とを考慮して両SOC検出手段27の検出値から計算したSOC、または定められた規則によって選ばれた両SOC検出手段27の検出値が、後の制御に用いられる。この場合に、補助動力モータ5用の直流電源に対して設けたSOC検出手段27の検出値のみを用いるようにしてもよい。
SOC検出手段27で検出されるSOCは、満充電から空充電までの充電の程度を表す値とされる。具体的には、直流電源8に蓄えられた電荷の量(単位[Ah])につき、
SOC=(残容量[Ah])/(満充電容量[Ah])である。
直流電源8は、一般時に充電程度によって電圧が多少変化するため、SOC検出手段27は、直接的には電圧を検出することでSOCを検出するものであってもよい。その場合に、SOC検出手段27の出力値は、SOCの値の代わりとなる電圧値であってもよい。
<主動力モータ26の搭載位置について>
車両4における主動力モータ26を搭載可能な位置は図1に示す位置以外にも様々な位置が採用できる。代表的な例を図2に併記し、車線部で示す。同図に示すように、主動力モータ26を搭載可能な位置として、エンジン1と直結可能な位置であるエンジン1の両側の位置A,B、変速機3の前段またな後段となる位置C,D、後輪7Aの車軸外周の位置E等である。前輪6Aおよび後輪7Aは、変速機3を介してエンジン1で走行駆動される。
変速機3の前後段となる位置C,Dの場合、クラッチ2によりエンジン1と切り離すことが可能である。後輪7Aの車軸外周の位置Eの場合、後輪7Aを動作させ、減速走行で大きな回生エネルギーが回収可能である。図1では代表的な例として図2の位置Aに搭載している。
<車輪用軸受について>
図3に示すように、車輪用軸受9は、固定輪である外輪12と、複列の転動体13と、回転輪である内輪14とを有する。外輪12に複列の転動体13を介して内輪14が回転自在に支持されている。内外輪14,12間の軸受空間には、グリースが封入されている。内輪14は、外輪12よりも軸方向のアウトボード側に突出した箇所にハブフランジ14aを有する。外輪12は、インボード側の端部において、ナックル等の足回りフレーム部品Nkにボルト15で取付けられている。なおこの明細書において、車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の車幅方向中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
ハブフランジ14aのアウトボード側の側面には、ブレーキロータ16と従動輪7のホイール7aとが軸方向に重なった状態で、ハブボルト17により取り付けられている。ホイール7aの外周に、車輪のタイヤ7bが取り付けられている。ホイール7aの軸方向幅内に、車輪用軸受9全体が収まっている。
<補助動力モータ等>
補助動力モータ5は、駆動トルクおよび回生トルクを発生させる。この補助動力モータ5は、外輪12の外周面に取付けられたステータ18と、このステータ18の外周側に位置する環状のロータ19とを備える。この補助動力モータ5は、例えば、アウターロータ型のSPMまたはIPM同期電動機である。同期電動機において、ステータ18の巻き線形式として分布巻、集中巻の各形式が採用できる。
ステータ18は、コアと、このコアの各ティースに巻回されたコイル(図示せず)とを有する。ロータ19は、回転ケース20と、この回転ケース20の内周に設けられる磁性体と、この磁性体に設けられる図示外の永久磁石とを備え、回転ケース20がハブフランジ14aに取付けられている。ハブフランジ14aの外周面に、例えば、嵌合、溶接、または接着等により、回転ケース20のアウトボード側の内周面が固定されている。なお、補助動力モータ5は、同期電動機に限定されるものではなく、例えば、誘導電動機、直流電動機等、電気エネルギーと回転エネルギーを相互に変換できればよく、変速機構を備えてもよい。
角度検出器11は、例えば、ハブフランジ14aと外輪12との間に設置され、補助動力モータ5の回転角度を検出する。角度検出器11は、レゾルバ、光学式エンコーダ、磁気式エンコーダ、ホールセンサ、MRセンサ等を使用し得る。
<制御系について>
図1に示すように、制御装置10は、車両4の各制御および検出を行う装置の総称であり、電力変換回路21と、車両情報検出器22と、電流検出器23と、速度演算器24と、制御器25と、車両ECU28とを備える。車両ECU28は、車両4の全般的な統括制御や協調制御を行う制御手段であり、VCUとも称される。制御器25は、例えば専用のECUである。
直流電源8は、同図の例では、左右の補助動力モータ5,5および主動力モータ26に共通に用いられる電源である。直流電源8は、主動力モータ26および左右の補助動力モータ5,5毎に設けられた電力変換回路21,21,21をそれぞれ介して、主動力モータ26、および補助動力モータ5,5に接続されている。
電力変換回路21は、直流電源8からの直流電力を各モータ5,5,26の仕様に応じた交流電力に変換し、各モータ5,5,26で発生した回生電力である交流電力を、直流電源8と同電圧の直流電力に変換する。補助動力モータ5、主動力モータ26が三相交流電動発電機であれば、電力変換回路21は、直流と三相交流を相互に変換するインバータである。制御器25は、車両ECU28などからの指令に従い、内蔵のプログラム等により定められた制御によって電力変換回路21を制御するマイクロコンピュータなどの弱電回路である。電力変換回路21とこれを制御する制御器25とが共通の筐体(図示せず)に収められてその全体を「インバータ装置」あるいは「インバータ」と称される場合がある。
速度演算器24は、角度検出器11,11より二つの補助動力モータ5,5の回転角度をそれぞれ取得し、補助動力モータ5,5のモータ回転速度および車両の走行速度(車速)を演算する。これらモータ回転速度および車速は制御器25に与えられる。電流検出器23は補助動力モータ5の電流を検出し、検出された電流は制御器25に与えられる。制御器25において、電流検出器23より出力された電流値から補助動力モータ5のトルクを算出することも可能である。
車両情報検出器22は、車速、車両4の要求トルク(アクセル開度)、エンジン1の回転速度、クラッチ2の開閉、変速機3の変速シフト、エンジン1の燃料消費量、エンジン要求トルク等の車両ECU28から出力される情報が入力され、入力された情報は制御器25に与えられる。車両情報検出器22は、例えば、実際に自動車に実装されている車両用自己診断システム等を流用または兼用してもよい。
制御器25および車両ECU28は、車両動力システムの制御部29を構成する。制御器29は、基本的には、車両ECU28を介して車両4のアクセル開度から車両4の走行駆動の要求トルクを取得し、要求トルクに応じてエンジン1と主動力モータ26を駆動するトルク指令値を生成する。制御器29は、このとき、前記要求トルクを、一般的なハイブリッド車におけるトルク分配規則を用いて、エンジン1へのトルク指令値(エンジン要求トルク)と主動力モータ26へのトルク指令値(モータ要求トルク)に分配する。例えば、通常の低速走行時は主動力モータ26のみにトルク指令値を出力し、ある程度車速が上がるとエンジン1のみ、またはエンジン1と主動力モータ26の両方にトルク指令値を出力する。大きなトルクが必要な加速時などにはエンジン1と主動力モータ26の両方に分配してトルク指令値を出力するなどの制御を行う。
制御部29は、このような通常のハイブリッド車で行われる制御に加え、補助動力モータ5に、エンジン要求トルクの一部をモータ要求トルクとして与える制御を行う。この場合に、概略を説明すると、次の各制御(1)〜(6)を行う。これらの制御の具体例は、後に説明する。
(1)前記SOC検出手段27で検出された前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記車両4の走行駆動の要求トルク、車速、前記エンジン回転速度、前記主動力モータ26の回転速度、および前記補助動力モータ5の回転速度の情報を用いて、前記エンジン1、前記主動力モータ26、および前記補助動力モータ5の各消費エネルギーの和である総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算し、前記主動力モータ26、前記補助動力モータ5および前記エンジン1のそれぞれに対して出力する。
(2)前記制御部29は、前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記要求トルクを、前記エンジン1、前記主動力モータ26、および前記補助動力モータ5が出力するトルクの和で満たす範囲で、前記エンジン1のエネルギー消費量と前記補助動力モータ5のエネルギー消費量の和が最小となるように、前記エンジン1と前記補助動力モータ5に対してそれぞれトルク指令値を出力する。
(3)前記制御装置10は、前記エンジン1の回転速度およびトルクに対する効率を示したエンジン効率マップMPe、前記補助動力モータ5の回転速度およびトルクに対する効率を示したモータ効率マップMPmを記憶する記憶手段Mrを備え、前記各効率マップMPe,MPmに基づいて、前記エンジン1および前記補助動力モータ5の各消費エネルギーの和を求めるようにしてもよい。
なお、さらに、前記主動力モータ26の回転速度およびトルクに対する効率を示した主動力モータ効率マップMPmを前記手段Mrに備えるようにしてもよい。
(4)前記制御部29は、制御器25と、この制御器25の上位の制御手段である車両ECU28とを有し、前記制御器25は、前記車両ECU28から出力される前記要求トルクのうちのエンジン要求トルク(エンジントルク指令値)を、さらに前記補助動力モータ5のモータ要求トルク(トルク指令値)と前記エンジン1の(エンジン要求トルクトルク指令値)とに分配する。
(5)前記制御部29は、前記車両4の制動時または減速時に、前記SOC検出手段27で検出される前記SOCの値が定められた上限値以下のとき、前記主動力モータ26のトルクおよび前記補助動力モータ5のトルクで回生制動することにより、制動エネルギーを電力として回収させる。
前記車両4が、前記エンジン1への燃料供給を停止する燃料供給停止手段30を有し、前記制御部29は、前記要求トルクが前記主動力モータ1と前記補助動力モータ5で負担可能なとき、前記燃料供給停止手段30により前記エンジン1への燃料供給を停止させる。
燃料供給停止手段30により前記エンジン1への燃料供給を停止させる場合、より大きな燃費の改善効果を得ることが可能である。
<制御内容の具体例>
以下では、車両4の要求トルクをエンジン要求トルクと主動力モータ26へのモータ要求トルクとに分配する手順、およびその分配されたエンジン要求トルク(エンジントルク指令値)を車両ECU28から取り込んだ後、そのエンジン要求トルク(エンジントルク指令値)を用いて、エンジン1と補助動力モータ5の各要求トルク(トルク指令値)を算出する方法について述べる。
車両4の要求トルクを主動力モータ26と補助動力モータ5で負担可能な場合、エンジン1への燃料供給を停止させる燃料供給停止手段(フューエルカット機能)30を有する車両であれば、より大きな燃費改善効果を得ることが可能である。
以下の説明において、トルク間演算またはトルクの比較については、説明を簡略化するためにギア比を記載していない。例えば、エンジントルクTとモータトルクT、エンジンからモータまでのギア比をiemとするとT<T・iemといった比較があれば、簡略化しT<Tと表記している。
<力行・回生の判断>
車両情報検出器22から検出した車両4の要求トルクから、制御を決定する方法を示す。
図4は、この車両動力補助システムの制御装置の制御部29による力行・回生判断のフローチャートである。図1を適宜参照しつつ説明する。
まず、制御部29は要求トルクTの正負を確認する(ステップS1)。要求トルクが正のとき(ステップS1:Yes)、制御部29は、現在のSOCの値Qと、SOCの上限設定値Qを比較する(ステップS2)。ステップS2において、Q>Qの場合(ステップS2:Yes)、後述する力行トルク計算を行い(ステップS5)、Q≦Qの場合(ステップS2:No)、ステップS3に移行する。
ステップS3において、制御部29は、現在のSOCの値Qと、SOCの下限設定値Qを比較する。Q>Qの場合(ステップS3:Yes)、力行トルク計算を行い(ステップS5)、Q≦Qの場合(ステップS3:No)、モータの制御を停止する(ステップS7)。
ステップS1において、要求トルクT≦0の場合(ステップS1:No)、制御部29は、現在のSOCの値Qと、SOCの上限設定値Qを比較する(ステップS4)。Q≦Qの場合(ステップS4:No)、後述する回生トルク計算を行い(ステップS6)、Q>Qの場合(ステップS4:Yes)、モータの制御を停止する(ステップS7)。
<力行時のトルク分配の概要>
力行時はドライバの要求トルク(車両4の要求トルク)を、主動力モータ26のモータ要求トルクとエンジン要求トルクに分配し、さらにそのエンジン要求トルクを補助動力モータトルクとエンジントルクに最適に分配する。
燃料供給停止手段30を搭載している車両4を想定した場合の、制御部29(図1)が力行時トルクを分配するアルゴリズムフローチャートを図5A、図5Bに示す。
演算の手順として、まず主動力モータトルクを算出し、主動力モータトルクだけでは不足するトルクから補助動力モータトルクを算出し、残りのトルクをエンジントルクとしている。
なお、フューエルカット機能(燃料供給停止手段30)を備える車両4で要求トルクをモータトルクのみで負担可能と判断した場合は、フューエルカット機能によりエンジン1の燃料供給を停止する。エンジントルクと主動力モータトルクは、共に、エンジン1、主動力モータ26の搭載位置によって、変速機およびデファレンシャルギアのギア比、効率を考慮した上での車軸端の消費エネルギーを算出するものとする。
<力行トルク計算 図5A、図5B>
主動力モータ26のトルクを制御部29が算出するアルゴリズムの一例を以下に説明する。概要を説明すると、N回の繰り返し処理を実施するためのループカウンタxに初期値1を設定する(ステップa1)。車両情報検出器108から検出された要求トルクTから、総消費エネルギーが最小となる主動力モータ26のモータトルクとエンジントルクを算出する(ステップa2〜a21)。
補助動力モータ5のトルクを算出するアルゴリズムは、主動力モータ26のトルクを制御部29が算出する上記アルゴリズムと同様である。
以下、主動力モータ26のトルクを算出するアルゴリズムについて説明する。
N回の演算回数の繰り返し処理を実施するためループカウンタxに初期値「1」を設定する。制御部29は、前記主動力モータ26の力行トルク計算時に算出されたエンジントルクTを要求トルクTとし、総消費エネルギーが最小となる補助動力モータ5のモータトルクTmとエンジントルクTeを算出する。
なお、図5A、図5B、図6に示すアルゴリズムにおいて、「モータ」は、主動力モータ26とエンジン1とのトルク分配に適用する場合は主動力モータ26を、エンジン1の要求トルクをエンジン1と補助動力モータ5とに分配する場合はと補助動力モータ5をそれぞれ示す。
<力行トルク計算 ステップ毎>
以下に算出方法を図5A、図5Bと共に、ステップ毎に示す。
ステップa1で、N回の繰り返し処理をするためのループカウンタxへ初期値「1」を設定する。演算回数「N」は任意に設定され、大きいほど計算の精度が上がるが、演算時間が長くなる。
ステップa2では、ドライバーの要求トルクTのうち、補助動力モータ5に分配するモータ要求トルクTmiを、Tmi=T/N・xと仮定する。
この仮定したモータ要求トルクTmiとモータ最大トルクTmmaxとを比較する(ステップa3)。モータ最大トルクTmmaxは、補助動力モータ5が出力可能な最大のトルクとして設計されている値である。
mi≦Tmmaxの場合(ステップa3:Yes)、ステップa4に進み、補助動力モータ5のモータトルクTを、次式(1)で定める。
=Tmi …式(1)
なお、Tmi=T/N・x である。
mi>Tmmaxの場合(ステップa3:No)、ステップa5に進み、補助動力モータ5のモータトルクTを、次式(2)で定める。
=Tmmax …式(2)
ステップa4、ステップa5から、いずれもステップa6に進み、補助動力モータ5のモータ消費エネルギーPを算出する。モータ消費エネルギーPの算出は、次式(3)で行う。
=T×ω/η …式(3)
ωはモータ回転速度であり、速度演算器24で演算され制御器25に出力される。
ηは、各種の効率から総合的に定まる効率であり、モータ効率、インバータ効率、バッテリー効率、ギア効率を含む。ギア効率は、主動力モータ26の搭載位置によって主動力モータ26と補助動力モータ5間にトランスミッション、デファレンシャルギアがある場合のギア効率である。
効率に関しては予め効率マップを作成しておく。この効率マップは、例えば、制御部29のメモリ(記憶手段)Mrにそれぞれ記憶されている。
図7は、前記効率マップの概念を示す一例であり、効率を示す内容については、図示を省略している。同マップは、主動力モータ26、補助動力モータ5、およびエンジン1のそれぞれにつき、回転速度とトルクで定まる効率、すなわち各モータの効率を示したモータ効率マップMPm、MPmおよびエンジン効率を示したエンジン効率マップMPeである。横軸に回転速度、縦軸にトルクを示し、これら回転速度とトルクとで定まる効率が示されている。主動力モータ26、補助動力モータ5、およびエンジン1の効率は、一つのマップ上に重ねて表示しても、それぞれ別となる3つ、または2種についてまとめた2つのマップとしてもよい。
同マップMPm、MPm、MPeによると、主動力モータ26の回転速度とトルクから主動力モータ26の効率が、補助動力モータ5の回転速度とトルクから補助動力モータ5の効率が、エンジン1の回転速度とトルクからエンジン1の効率がそれぞれ読み取れる。
モータ消費エネルギーPの算出例を以下に示す。エンジン消費エネルギーにも以下の算出手順を適用可能である。
モータ消費エネルギーPm算出例
モータ回転速度 = 1000 rpm = 1000 * 2π/60 rad/s
モータトルク = 50 Nm
モータ効率ηは図7のモータ効率マップより算出する。
⇒モータ効率 = 60 % の場合
Pm = 50 * 1000 * 2π/60 ÷ 60/100
次に、ステップa7に進み、エンジン要求トルクTeiを次式(4)に従って算出する。
ei=T−T …式(4)
算出したエンジン要求トルクTeiとエンジン最大トルクTemaxとを比較する(ステップa8)。
ei≦Temaxの場合(ステップa8:Yes)、エンジントルクTを次式(5)で算出する(ステップa9)。
=Tei …式(5)
ei>Temaxの場合(ステップa8:No)、エンジントルクTを次式(6)で算出する(ステップa10)。
=Temax …式(6)
ステップa9またはステップa10でエンジントルクTを算出した後、エンジン消費エネルギーPを次式(7)で算出する(ステップa11)。
=T×ω/η …式(7)
式(7)の目標トルクエンジン回転速度ωは、車両情報検出器22で検出され制御器25に出力される。式(7)のエンジン効率ηは、前記マップから得るが、エンジン1、補助動力モータ5間にあるギア効率を含む。ギアは変速機およびデファレンシャルギアを含む。
次に、総消費エネルギーPを次式(8)で算出する(ステップa12)。
=P+P …式(8)
式(8)に示すように、モータ消費エネルギー(バッテリー消費エネルギー)Pとエンジン消費エネルギーPの和を総消費エネルギーPとする。
このように総消費エネルギーPを算出した後、ステップa13で、ループカウンタが1〜x−1の総消費エネルギーPと比較して最小値の時のモータトルクTとエンジントルクTをメモリMrに記録する(ステップa13)。
次に、モータトルクTとモータ最大トルクTmmaxとを比較する(ステップa14)。T<Tmmaxの場合(ステップa14:Yes)、ループカウンタxを、x=x+1とする(ステップa15)。
≧Tmmaxの場合(ステップa14:No)、ステップa17に移行する。
前記ステップa15の後、ループカウンタxと繰り返し回数Nを比較する(ステップa16)。
x≦Nの場合(ステップa16:No)、ステップa2に戻る。
x>Nの場合(ステップa16:Yes)、ステップa17(図5B)に移行する。
すなわち、ループカウンタxが繰り返し回数Nに達するか、モータトルクTがモータ最大トルクTmmax以上になるまで、ステップa2〜a16までの処理を繰り返す。
この後、ステップa17でフューエルカット機能の有無を確認する。
フューエルカット機能がない場合(ステップa17:No)はステップa21に進む。
フューエルカット機能が有る場合(ステップa17:Yes)、メモリ等に記録したエンジントルクTが零以上を超えるか否かを確認する(ステップa18)。
≦0の場合(ステップa18:No)、フューエルカットオン指令、つまりエンジン1への燃料供給を停止させる指令を出力する(ステップa19)。
>0の場合(ステップa18:Yes)、フューエルカットオフ指令を出力するステップa20)。
このように、フューエルカット機能の有無を確認し(ステップa17)、フューエルカットがない場合、およびフューエルカット機能があってフューエルカットオン指令またはフューエルカットオフ指令をエンジントルクTに応じて行った後、ステップa21において、記録したモータトルクTとエンジントルクTを出力する。
以上のように、力行時のトルク分配を行う。
なお、ここでは計算手順の一例を示したが、二分法またはニュートン法などの数値計算法を適用すれば、解の精度および計算速度をさらに向上させることができる。本実施形態は、主動力モータ26を既に搭載している車両4に対して補助動力モータ5を追加して搭載することを想定している。このため、補助動力モータ5を追加する前の原形車両では、車両ECU28により、要求トルクがエンジントルクと主動力モータトルクに分配される。
この計算で算出されるエンジントルクをさらに上記と同じ手順で補助動力モータトルクとエンジントルクに分配する方法を採れば、各駆動源への要求トルクを容易に決定することができる。また、要求トルクをエンジン1と主動力モータ26に分配する既存のハイブリッド車両に補助動力モータ5を付加する場合には、既存の車両ECU28から出力されるエンジントルク指令値に基づき、このエンジントルク指令値をさらに補助動力モータトルクとエンジントルクに分配してもよい。この方法によれば、既存の車両に対する変更が少なくなり、補助動力モータ5の付加に必要な工数および費用を低減することができる。
図5A,図5Bのフローチャートで用いる前記計算式、条件式、および各符号の意味を纏めて次に示す。
mi≦Tmmaxの場合
=Tmi …式(1)
(T=T/N・x )
mi>Tmmaxの場合
=Tmmax …式(2)
=T×ω/η …式(3)
ei=T−T …式(4)
ei≦Temaxの場合
=Tei …式(5)
ei>Temaxの場合
=Temax …式(6)
=T×ω/η …式(7)
=P+P …式(8)
:要求トルク
mi:モータ要求トルク
mmax:モータ最大トルク
:モータトルク
:モータ消費エネルギー(バッテリー消費エネルギー)
ei:エンジン要求トルク
emax:エンジン最大トルク
:エンジントルク
:エンジン消費エネルギー
:総消費エネルギー
N:演算回数
ω:モータ回転速度
ω:目標トルクエンジン回転速度
η:モータ効率
η:エンジン効率
<回生トルク計算>
制御部29は、車両情報検出器22から検出された要求トルクTをモータトルク、エンジントルク、ブレーキトルクに分配する。この算出方法を以下に示す。なお、以下のアルゴリズムでは制動方向のトルクを正としており、最大トルクは制動方向の最大値である。要求トルクを主動力モータトルクとエンジントルクおよびブレーキトルクに分配した後、エンジントルクとブレーキトルクが零でない場合にはこれをエンジントルク、補助動力モータトルク、ブレーキトルクに再度同じ手順で分配してもよい。また、要求トルクをエンジン1と主動力モータ26に分配する既存のハイブリッド車両に補助動力モータ5を付加する場合には、既存の車両ECU28から出力されるエンジントルク指令値に基づき、このエンジントルク指令値をさらに補助動力モータトルクとエンジントルクに分配してもよい。この方法によれば、既存の車両に対する変更が少なくなり、補助動力モータ5の付加に必要な工数および費用を低減することができる。
図6は、制御部29が行う回生トルク計算のアルゴリズムを示す。回生トルク計算では、まずフューエルカット機能の有無を確認する(ステップb1)。
フューエルカット機能が有る場合(ステップb1:Yes)、フューエルカットオン指令令を出力し(ステップb2)、ステップb3に移行する。
フューエルカット機能が無い場合、直接にステップb3に移行する。
ステップb3において、要求トルクTとモータ最大トルクTmmaxを比較する。
≦Tmmaxの場合(ステップb3:Yes)、モータトルクTを次式(9)で算出する(ステップb4)。
=T …式(9)
>Tmmaxの場合(ステップb3:No)、モータトルクTを次式(10)で算出する(ステップb5)。

Tei = Ti-Tm …式(10)

このように式(9)または式(10)で算出した算出したモータトルクを出力する(ステップb6)。
次に、エンジン要求トルクTeiを次式(11)に従って算出する(ステップb7)。
=Tmmax …式(11)
算出したエンジン要求トルクTeiとエンジン最大トルクTemaxとを比較する(ステップb8)。
ステップb8において、Tei≦Temaxの場合(ステップb8:Yes)、エンジントルクTを式(12)で算出する(ステップb9)。
=Tei …式(12)
ei>Temaxの場合(ステップb8:No)、エンジントルクTを式(13)で算出する(ステップb10)。
=Temax …式(13)
その後、前記のように算出したエンジントルクを出力する(ステップb11)。
次に、ブレーキトルクを次式(14)で算出し(ステップb12)、算出したブレーキトルクを出力する(ステップb13)。
=T−T−T …式(14)
図6のフローチャートで用いる前記計算式、条件式、および各符号の意味を纏めて次に示す。
≦Tmmaxの場合
=T …式(9)
>Tmmaxの場合
=Tmmax …式(10)
ei=T−T …式(11)
ei≦Temaxの場合
=Tei …式(12)
ei>Temaxの場合
=Temax …式(13)
=T−T−T …式(14)
:要求トルク
mmax:モータ最大トルク
:モータトルク
ei:エンジン要求トルク
emax:エンジン最大トルク
:ブレーキトルク
:エンジントルク
<作用効果>
この構成によると、AT/MT車問わず、主駆動源としてエンジン1と主動力モータ26を搭載する車両4において、主動力モータ26がドライバからの要求トルクを満たさない場合、要求トルクと主動力モータ26のトルク差を従動輪7に搭載した補助動力モータ5が補うことで、更なる燃費改善が可能となる。従動輪7に搭載した補助動力モータ5では、クラッチを介さず直接的にトルク差を補助するため、クラッチやデファレンシャルギアの損失を考慮する必要がない。したがって、この実施形態は、燃費性能向上に対して効果的である。また、要求トルクを主動力モータ26と補助動力モータ5で負担可能な場合、エンジン1の燃料供給を停止させる機能(フューエルカット)を持つ車両4であれば、より大きな燃費改善効果を得ることが可能である。また、既存のハイブリッド車両に搭載する場合に、補助動力モータ5は搭載前の原形システムにより算出された目標エンジントルクの一部を分担するので、制御系の調整を簡略化できる。
この実施形態の車両動力補助システムによれば、上記のように駆動源としてエンジン1と主動力モータ26に加えて従動輪7に補助動力モータ5とを設置した車両4において、
直流電源8のSOCに応じて、各駆動源をトルク分配を適切に制御することで、車両の構造を変更することなく、要求トルクを満たしつつエンジントルクの負担を減らして、さらなる燃費の向上を図ることができる。
SOC検出手段27は直流電源8のSOCの値を検出する。制御部29は、SOCの値が定められた値を超えているとき、車両4の走行駆動の要求トルク、車速、エンジン回転速度、主動力モータ26の回転速度、および補助動力モータ5の回転速度の情報を用いて、エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5の各消費エネルギーの和である総消費エネルギーを低減するトルク指令値を、主動力モータ26、補助動力モータ5およびエンジン1のそれぞれに対して出力する。
前記車両1は、エンジン1による力行に加え、主動力モータ26による力行の走行で、燃費の向上が可能であるが、さらに補助動力モータ5を用い、車両4の走行駆動の要求トルクに対し、前記エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5の総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算し出力するため、エンジン1、主動力モータ26、および補助動力モータ5をそれぞれ効率的に用い、エンジン1や主動力モータ26のトルクの負担を減らして、総消費エネルギーを低減させることで、さらなる燃費の向上を図ることができる。この制御は、直流電源8のSOC(バッテリー充電率)が十分にあるときに行うため、直流電源8の残容量の不足の問題を生じない。
補助動力モータ5は車輪の内部に設けられるため、車両の構造を変更することなく適用できる。補助動力モータ5は、左右輪で独立して制駆動可能なため、左右輪に駆動力差に与えて操舵の補助を行うことも可能である。
補助動力モータ5が従動輪7に設置されている場合、車体の足回りの構造等を変更することなく、この補助動力モータ5を前記車輪用軸受9に設置することが、駆動輪6に設置する場合よりも簡単である。また、駆動輪6の駆動と、補助動力モータ5を備えた従動輪7の駆動を適宜に組み合わせることで、操舵補助等が行える。
前記制御部29は、前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記要求トルクを、前記エンジン1、前記主動力モータ26、および前記補助動力モータ5が出力するトルクの和で満たす範囲で、前記エンジン1のエネルギー消費量と前記補助動力モータ5のエネルギー消費量の和が最小となるように、前記エンジン1と前記補助動力モータ5に対してそれぞれトルク指令値を出力する。
この場合、SOCの値が十分にあるとき、エンジン1のエネルギー消費量と前記補助動力モータ5のエネルギー消費量の和が最小となるように制御し、主動力モータ26を主に用いるようにするため、エンジントルクの負担を減らして、さらなる燃費の向上を図ることができる。
補助動力モータ5のトルクおよびエネルギー消費量は小さいため、要求トルクに対して、エンジン1および補助動力モータ5の合計トルクと、主動力モータ26のトルクとに分けて制御するようにする方が、主動力モータ26による様々な制御が簡素に行える。
前記制御装置10は、前記のように、エンジン1の回転速度およびトルクに対する効率を示したエンジン効率マップMPe、前記補助動力モータ5の回転速度およびトルクに対する効率を示したモータ効率マップMPmを記憶する記憶手段Mrを備え、前記各効率マップMPe、MPmに基づいて、前記エンジン1および前記補助動力モータ5の各消費エネルギーの和を求める。
このように予め作成している効率マップを用いることにより、エンジン1と補助動力モータ5の消費エネルギーの和を簡易に且つ迅速に求めることができる。
要求トルクをエンジン1と主動力モータ26に分配する既存のハイブリッド形式の車両に、補助動力モータ5を付加する場合には、既存の車両ECU28から出力されるエンジントルク指令値を、さらに補助動力モータ5のトルク指令値とエンジン1のトルク指令値とに簡単に分配することができる。この場合、既存のハイブリッド形式の車両に対する変更が少なくなり、補助動力モータ5の付加に必要な工数および費用を低減することができる。
前記制御部29は、前記車両4の制動時または減速時に、前記SOC検出手段27で検出される前記SOCの値が定められた上限値以下のとき、前記主動力モータ26のトルクおよび前記補助動力モータ5のトルクで回生制動することにより、制動エネルギーを電力として回収させる。この構成の場合、車両4の制動時または減速時に主動力モータ26および補助動力モータ5を用いて制動することができ、またSOCの値を効率良く高めることが可能となる。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…エンジン、4…車両、5…補助動力モータ、7…従動輪、8…直流電源、9…車輪用軸受、10…制御装置、25…制御器、26…主動力モータ、27…SOC検出手段、28…車両ECU、29…制御部、30…燃料供給停止手段、Mr…メモリ(記憶手段)
、MPm…モータ効率マップ(主動力モータ)、MPm…モータ効率マップ(補助動力モータ)、MPe…エンジン効率マップ

Claims (7)

  1. 走行駆動用のエンジンおよび主動力モータを備える車両に搭載される車両動力補助システムであって、
    前記車両の前後輪のいずれか一方または両方の内部にそれぞれ設けられて左右輪で独立して駆動トルクおよび回生トルクを発生する複数の補助動力モータと、
    前記主動力モータおよび前記補助動力モータに用いられる直流電源と、
    この直流電源のSOCの値を検出するSOC検出手段と、
    前記エンジン、前記主動力モータ、および前記補助動力モータを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記SOC検出手段で検出された前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記車両の走行駆動の要求トルク、車速、前記エンジン回転速度、前記主動力モータの回転速度、および前記補助動力モータの回転速度の情報を用いて、前記エンジン、前記主動力モータ、および前記補助動力モータの各消費エネルギーの和である総消費エネルギーを低減するトルク指令値を計算し、前記主動力モータ、前記補助動力モータおよび前記エンジンのそれぞれに対して出力する制御部を有する車両動力補助システム。
  2. 請求項1に記載の車両動力補助システムにおいて、前記補助動力モータが、前記エンジンおよび前記主動力モータのいずれにも機械的に非連結な車輪である従動輪を支持する車輪用軸受に設置されている車両動力補助システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両動力補助システムにおいて、前記制御部は、前記SOCの値が定められた値を超えているとき、前記要求トルクを、前記エンジン、前記主動力モータ、および前記補助動力モータが出力するトルクの和で満たす範囲で、前記エンジンのエネルギー消費量と前記補助動力モータのエネルギー消費量の和が最小となるように、前記エンジンと前記補助動力モータに対してそれぞれトルク指令値を出力する車両動力補助システム。
  4. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記制御装置は、前記エンジンの回転速度およびトルクに対する効率を示したエンジン効率マップ、前記補助動力モータの回転速度およびトルクに対する効率を示したモータ効率マップを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御装置は、前記各効率マップに基づいて、前記エンジンおよび前記補助動力モータの各消費エネルギーの和を求める車両動力補助システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記制御部は上位の制御手段である車両ECUから出力される前記要求トルクのうちのエンジン要求トルクを、さらに前記補助動力モータのトルク指令値と前記エンジンのトルク指令値とに分配する車両動力補助システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記制御部は、前記車両の制動時または減速時に、前記SOC検出手段で検出される前記SOCの値が定められた上限値以下のとき、前記主動力モータのトルクおよび前記補助動力モータのトルクで回生制動することにより、制動エネルギーを電力として回収させる車両動力補助システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両動力補助システムにおいて、前記車両が、前記エンジンへの燃料供給を停止する燃料供給停止手段を有し、前記制御部は、前記車両の走行駆動の要求トルクが前記主動力モータと前記補助動力モータで負担可能なとき、前記燃料供給停止手段による前記エンジンへの燃料供給を停止させる車両動力補助システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115217017A (zh) * 2022-07-18 2022-10-21 潍柴动力股份有限公司 压路机的车速控制方法、装置、设备及存储介质

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