JP2021125410A - 灯具ユニット - Google Patents

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【課題】反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットにおいて、所期の光学特性が得られるようにした上でその意匠性を高める。【解決手段】空間光変調器30で反射した光源52からの光を、投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射する構成とする。その際、投影レンズ72を構成する3つの第1〜第3レンズ72A、72B、72Cのうち、最もユニット後方側に位置する第3レンズ72Cをガラス製レンズで構成し、それ以外を樹脂製レンズで構成する。第3レンズ72Cをガラス製レンズで構成することにより、その熱変形等により投影レンズ72としての所期の光学特性が得られなくなってしまうのを効果的に抑制する。一方、第1および第2レンズ72A、72Bを樹脂製レンズで構成することにより、その外形形状等の自由度を高めるようにし、これにより灯具ユニット10の意匠性を高める。【選択図】図1

Description

本願発明は、反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットに関するものである。
従来より、車載用の灯具ユニットとして、空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成されたものが知られている。
「特許文献1」には、このような灯具ユニットにおいて、その投影レンズが、ユニット前後方向に並んで配置された複数のレンズで構成されるとともに、これらが共通のレンズホルダに支持されたものが記載されている。
特開2016−91976号公報
上記「特許文献1」に記載された灯具ユニットのように、複数のレンズが共通のレンズホルダに支持された構成とすることにより、レンズ相互間の位置関係精度を高めることができ、これにより所期の光学特性を得ることが容易に可能となる。
このような灯具ユニットにおいて、投影レンズを構成する複数のレンズを樹脂製レンズで構成すれば、その外形形状等の自由度を高めることが可能となり、これにより灯具ユニットの意匠性を高めることが可能となる。
しかしながら、このようにした場合には、空間光変調器で反射した光源からの光による輻射熱や、光源周辺で発生してレンズホルダの内部空間に籠った熱等により、樹脂製レンズが変形したりその物性が変化してしまうおそれがある。そして、このような樹脂製レンズの熱変形等が発生すると、投影レンズとしての所期の光学特性が得られなくなってしまうおそれがある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットにおいて、所期の光学特性が得られるようにした上でその意匠性を高めることができる灯具ユニットを提供することを目的とするものである。
本願発明は、投影レンズを構成する複数のレンズの材質に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る灯具ユニットは、
空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成された灯具ユニットにおいて、
上記投影レンズは、ユニット前後方向に並んで配置された複数のレンズで構成されており、
上記複数のレンズは共通のレンズホルダに支持されており、
上記複数のレンズは、最もユニット後方側に位置するレンズがガラス製レンズで構成されており、それ以外のレンズが樹脂製レンズで構成されている、ことを特徴とするものである。
上記「空間光変調器」は、光源からの光を反射させる際にその反射光の空間的な分布を制御することが可能なものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えばデジタルマイクロミラーを用いたものや反射型液晶を用いたもの等が採用可能である。
上記「レンズホルダ」の具体的な形状や材質は特に限定されるものではない。
上記「投影レンズ」は複数のレンズで構成されているが、その具体的な枚数は特に限定されるものではない。
上記「ガラス製レンズ」の具体的な形状は特に限定されるものではない。
上記「樹脂製レンズ」の具体的な形状や具体的な材質は特に限定されるものではない。
本願発明に係る灯具ユニットは、空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成されているので、空間光変調器において反射光の空間的な分布を制御することにより、種々の配光パターンを精度良く形成することができる。
その際、投影レンズは、ユニット前後方向に並んで配置された複数のレンズで構成されるとともに、これらが共通のレンズホルダに支持された構成となっているので、レンズ相互間の位置関係精度を十分に確保することができ、これにより所期の光学特性を得ることが容易に可能となる。
その上で、複数のレンズは、最もユニット後方側に位置するレンズがガラス製レンズで構成されるとともに、それ以外のレンズが樹脂製レンズで構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、仮に投影レンズを構成する複数のレンズがすべて樹脂製レンズで構成されているとした場合において、空間光変調器で反射した光源からの光による輻射熱や、光源周辺で発生してレンズホルダの内部空間に籠った熱等により、樹脂製レンズが変形したりその物性が変化してしまうおそれがあるのは、最もユニット後方側に位置するレンズである。したがって、このレンズを樹脂製レンズからガラス製レンズに置き換えることにより、その熱変形等により投影レンズとしての所期の光学特性が得られなくなってしまうのを効果的に抑制することができる。
一方、熱による影響を受けにくい、最もユニット後方側に位置するレンズ以外のレンズは樹脂製レンズで構成されているので、その外形形状等の自由度を高めることができ、これにより灯具ユニットの意匠性を高めることができる。
このように本願発明によれば、反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットにおいて、所期の光学特性が得られるようにした上でその意匠性を高めることができる。
上記構成において、さらに、ガラス製レンズの外径が樹脂製レンズの外径よりも大きい値に設定された構成とすれば、樹脂製レンズに対して熱による影響が及ばないようにすることが一層容易に可能となる。
このような構成を採用した場合において、ガラス製レンズが円形の外形形状を有するとともに樹脂製レンズが矩形の外形形状を有する構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、樹脂製レンズとして矩形の外形形状を有する構成とすれば、灯具ユニットの意匠性を高めることが容易に可能となる。一方、ガラス製レンズとして円形の外形形状を有する構成とすれば、その製造を容易に行うことでき、これにより灯具ユニットのコスト低減を図ることができる。
また、ガラス製レンズが、樹脂製レンズよりも外周側に突出している部位においてレンズホルダに固定された構成とすれば、ガラス製レンズの位置決めを容易に行うことができる。
このような構成を採用した場合において、レンズホルダにおける周方向の複数箇所に貫通孔が形成された構成とした上で、ガラス製レンズが、複数の貫通孔を介して配置された複数のクリップによってレンズホルダに固定された構成とすれば、簡易な構造によりガラス製レンズの位置決めを行うことができる。
上記構成において、さらに、空間光変調器として、光源からの光を反射させる複数の反射素子を備えており、各反射素子の角度位置として投影レンズへ向けて反射させる第1の角度位置と投影レンズから外れた方向へ向けて反射させる第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成されたものとした上で、レンズホルダとして、金属製部材で構成されており、かつ、第2の角度位置にある反射素子からの反射光を遮光するように構成されたものとした場合には、このレンズホルダを介して最もユニット後方側に位置するレンズに熱が伝わりやすいので、本願発明の構成を採用することが特に効果的である。
本願発明の一実施形態に係る灯具ユニットを備えた車両用灯具を示す側断面図 上記灯具ユニットを示す、図1のII方向矢視図 図2のIII−III線断面図 上記灯具ユニットを主要構成要素に分解して示す斜視図 図1の要部詳細図 図5の要部詳細図 図5のVII 部詳細図 上記灯具ユニットからの照射光により形成される配光パターンを透視的に示す図 上記実施形態の変形例を示す、図4と同様の図 上記変形例を示す、図7と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る灯具ユニット10を備えた車両用灯具100を示す側断面図である。また、図2は、灯具ユニット10を示す、図1のII方向矢視図であり、図3は、図2のIII−III線断面図である。さらに、図4は、灯具ユニット10を主要構成要素に分解して示す斜視図である。
これらの図において、Xで示す方向が「ユニット前方」であり、Yで示す方向が「ユニット前方」と直交する「左方向」(ユニット正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。これら以外の図においても同様である。
車両用灯具100は、車両の前端部に設けられる路面描画用ランプであって、ランプボディ102と透光カバー104とで形成される灯室内に、灯具ユニット10がその前後方向(すなわちユニット前後方向)を車両前後方向と一致させるように光軸調整が行われた状態で収容された構成となっている。
灯具ユニット10は、空間光変調ユニット20と、光源側サブアッシー50と、レンズ側サブアッシー70と、これらを支持するブラケット40とを備えた構成となっている。
ブラケット40は、金属製(例えばアルミダイカスト製)の部材であって、ユニット前後方向と直交する鉛直面に沿って延びる鉛直面部40Aと、この鉛直面部40Aの下部領域においてユニット前方へ向けて延びる棚状部40Bとを備えている。
灯具ユニット10は、ブラケット40の鉛直面部40Aにおいて、図示しない取付構造を介してランプボディ102に支持されており、ランプボディ102に対して上下方向および左右方向に傾動し得るように構成されている。
空間光変調ユニット20は、空間光変調器30と、この空間光変調器30よりもユニット後方側に配置された支持基板22と、この支持基板22よりもユニット後方側に配置されたヒートシンク24とを備えている。なお、支持基板22は、ヒートシンク24よりも下方まで延びるように形成されている。
光源側サブアッシー50は、基板56に搭載された左右1対の光源(具体的には発光ダイオード)52と、各光源52からの出射光を空間光変調ユニット20へ向けて反射させるリフレクタ54とを備えている。その際、リフレクタ54の反射面は、各光源52からの出射光を投影レンズ72の後側焦点F(図1参照)に対して上方側に変位した位置に収束させるように構成されている。なお、基板56には、左右1対の光源52に給電するためのコネクタ58が搭載されている。
ブラケット40の棚状部40Bは、鉛直面部40Aからユニット前方へ向けて水平方向に延びた後に斜め下前方へ向けて傾斜して延びるように形成されており、その傾斜領域の上面に光源側サブアッシー50の基板56およびリフレクタ54が支持されている。なお、リフレクタ54の下端部には、ブラケット40の棚状部40Bへの取付けを行うための取付脚部54aがコネクタ58を囲むようにして形成されている。
レンズ側サブアッシー70は、ユニット前後方向に延びる光軸Axを有する投影レンズ72と、この投影レンズ72を支持するレンズホルダ74とを備えており、レンズホルダ74の後端部においてブラケット40に支持されている。
なお、ブラケット40の棚状部40Bの下方側には、各光源52の点灯によって発生する熱を放散させるためのヒートシンク80と冷却ファン82とが配置されている。ヒートシンク80は、ブラケット40と一体的に形成されており、ユニット後方へ向けて延びる複数の放熱フィン80aを備えている。冷却ファン82は、複数の放熱フィン80aのユニット後方側に配置されている。
本実施形態に係る灯具ユニット10は、リフレクタ54で反射した各光源52からの光を空間光変調器30および投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射することにより、車両前方路面に文字や記号等を描画する配光パターン(すなわち路面描画用配光パターン)を精度良く形成し得る構成となっている。
これを実現するため、灯具ユニット10は、図示しない車載カメラからの映像信号に基づいて空間光変調器30を制御する制御回路(図示せず)が搭載された制御基板60を備えた構成となっている。
図1に示すように、制御基板60は、ヒートシンク24よりもユニット後方側に配置されており、図示しない支持部材を介して後述する電磁シールドカバー90等に支持されている。そして、制御基板60は、フレキシブルプリント配線板64を介して支持基板22と電気的に接続されている。すなわち、支持基板22には第1コネクタ62Aが搭載されており、制御基板60には第2コネクタ62Bが搭載されている。そして、U字形に延びるフレキシブルプリント配線板64の両端部が第1および第2コネクタ62A、62Bの開口部に対して下方側から挿入されている。
図5は、図1の要部詳細図である。
図5に示すように、空間光変調器30は、デジタルマイクロミラーディバイス(DMD)であって、複数の反射素子(具体的には数十万個の微小ミラー)30Asがマトリクス状に配置された反射制御部30Aと、この反射制御部30Aを収容する筐体部30Bと、反射制御部30Aよりもユニット前方側に配置された状態で筐体部30Bに支持された透光板30Cとを備えた構成となっている。
空間光変調器30は、その反射制御部30Aが投影レンズ72の後側焦点Fにおいて光軸Axと直交する鉛直面上に位置するように配置されている。その際、反射制御部30Aの中心軸線Ax1は、光軸Axに対して上方側に変位した位置においてユニット前後方向に延びている。
そして、空間光変調器30は、その反射制御部30Aを構成する複数の反射素子30Asの各々の反射面の角度を制御することによって、各反射素子30Asに到達した各光源52からの光の反射方向を選択的に切り換え得る構成となっている。具体的には、各光源52からの光を投影レンズ72へ向かう光路R1の方向(図中実線で示す方向)に反射させる第1の角度位置と、投影レンズ72から外れた方向(すなわち配光パターンの形成に悪影響を及ぼさない方向)へ向かう光路R2の方向(図中2点鎖線で示す方向)に反射させる第2の角度位置とが選択されるようになっている。
図6は、反射制御部30Aの詳細構造を示す、図5の要部詳細図である。
図6に示すように、反射制御部30Aを構成する各反射素子30Asは、左右方向に延びる水平軸線回りに回動し得る構成となっており、第1の角度位置では、反射制御部30Aの中心軸線Ax1と直交する鉛直面に対して所定角度(例えば12°程度)下向きに回動に対して、リフレクタ54(図5参照)からの反射光をやや上向きの光(光路R1の光)としてユニット前方へ向けて反射させる一方、第2の角度位置では、中心軸線Ax1と直交する鉛直面に対して所定角度(例えば12°程度)上向きに回動に対して、リフレクタ54からの反射光をかなり上向きの光(光路R2の光)としてユニット前方へ向けて反射させるようになっている。
第1の角度位置と第2の角度位置との切換えは、各反射素子30Asを回動可能に支持する部材(図示せず)の近傍に配置された電極(図示せず)への通電を制御することによって行われるようになっている。そして、この通電が行われていない中立状態では、各反射素子30Asは、その反射面が中心軸線Ax1と直交する鉛直面に沿って互いに面一で配置されるように構成されている。
なお、図6においては、反射制御部30Aの中心軸線Ax1の近傍領域に位置する反射素子30Asが第1の角度位置にあり、その下方領域に位置する反射素子30Asが第2の角度位置にある状態を示している。
図5に示すように、支持基板22は、ユニット前後方向と直交する鉛直面(すなわち光軸Axおよび中心軸線Ax1と直交する鉛直面)に沿って延びるように配置されており、その前面には導電パターン(図示せず)が形成されている。そして、支持基板22は、空間光変調器30の筐体部30Bの周縁部をソケット26を介してユニット後方側から支持しており、これにより空間光変調器30が支持基板22と電気的に接続されるようになっている。
空間光変調器30は、ブラケット40の鉛直面部40Aとヒートシンク24とによってユニット前後方向両側から支持されている。
ヒートシンク24はユニット前後方向と直交する鉛直面に沿って延びるように配置されており、その前面には、ユニット前方へ向けて角柱状に突出する突起部24aが形成されるとともに、その後面にはユニット後方へ向けて延びる複数の放熱フィン24bが形成されている。そして、ヒートシンク24は、その突起部24aの先端面において空間光変調器30の筐体部30Bの中央部に当接するようになっている。
ブラケット40の鉛直面部40Aには、空間光変調器30の透光板30Cを囲む横長矩形状の開口部40Aaが形成されている。この開口部40Aaは、その全周にわたってユニット前方へ向けて拡がるように面取りされた内周面形状を有している。
また、ブラケット40の鉛直面部40Aの後面には、開口部40Aaを囲む3箇所の位置にユニット後方へ向けて円柱状に突出する突起部40Abが形成されており、さらその外周側には、ユニット後方へ向けて突出する環状フランジ部40Acが横長矩形状に延びるようにして形成されている。
ブラケット40の鉛直面部40Aは、3箇所の突起部40Abの先端面が空間光変調器30の筐体部30Bの前面に当接するようになっており、このとき環状フランジ部40Acが空間光変調器30を全周にわたって覆うようになっている。
図1に示すように、ブラケット40よりもユニット後方側には、光源52の点消灯の繰り返しによって発生するノイズから空間光変調器30を保護するための電磁シールドカバー90が配置されている。電磁シールドカバー90は、金属製(例えば鋼製)であって、空間光変調ユニット20および制御基板60をユニット後方側から覆うように配置された状態で、ブラケット40の鉛直面部40Aにネジ締め等によって固定されている。なお、電磁シールドカバー90は灯具ユニット10の一部を構成しているが、図4においては電磁シールドカバー90を取り外した状態で灯具ユニット10を示している。
次に、レンズ側サブアッシー70の具体的な構成について説明する。
図1〜4に示すように、投影レンズ72は、光軸Ax上においてユニット前後方向に並んで配置された3つの第1、第2および第3レンズ72A、72B、72Cで構成されている。
最もユニット前方側に位置する第1レンズ72Aは、ユニット前方へ向けて膨らんだ平凸レンズとして構成されており、中央に位置する第2レンズ72Bは、両凹レンズとして構成されており、最もユニット後方側に位置する第3レンズ72Cは、両凸レンズとして構成されている。
第1レンズ72Aは、樹脂製レンズ(具体的にはアクリル樹脂製レンズ)で構成されており、第2レンズ72Bは、樹脂製レンズ(具体的にはポリカーボネート樹脂製レンズ)で構成されており、第3レンズ72Cは、ガラス製レンズで構成されている。
第1および第2レンズ72A、72Bは、ユニット正面視において略同一サイズの矩形状(具体的には正方形)の外周形状を有しており、第3レンズ72Cは、ユニット正面視において第1および第2レンズ72A、72Bよりも大きい(具体的には第1および第2レンズ72A、72Bの外接円よりもやや大きい)円形の外周形状を有している。
第1〜第3レンズ72A〜72Cは、共通のレンズホルダ74に支持されている。
レンズホルダ74は、金属製(例えばアルミダイカスト製)の部材であって、その前部領域74Aは光軸Axを中心にして角筒状に延びるように形成されており、その後部領域74Bは光軸Axを中心にして円筒状に延びるように形成されている。
レンズホルダ74の後端部には、左右1対のフランジ部74Baが形成されている。そして、レンズホルダ74は、各フランジ部74Baにおいてネジ締めによりブラケット40の鉛直面部40Aに固定されている。
レンズホルダ74は、その後部領域74Bの下端部が切り欠かれており、その周囲には下方側へ突出する下方突出部74Bbが形成されている。
この下方突出部74Bbは、ブラケット40の棚状部40Bの水平面形状および傾斜面形状ならびにリフレクタ54の取付脚部54aの外周面形状に沿った下面形状を有している。そして、レンズホルダ74は、その下方突出部74Bbがブラケット40の棚状部40Bに載置された状態で、ブラケット40の鉛直面部40Aに固定されるようになっている。これにより、レンズホルダ74は、ブラケット40と投影レンズ72との間の空間を密閉した状態で配置されるようになっている。
レンズホルダ74には、ユニット前方側から第1金具76Aが装着されており、これにより第1および第2レンズ72A、72Bがレンズホルダ74に固定されている。
第1および第2レンズ72A、72Bの外周縁部には、鉛直方向に延びる左右1対の外周フランジ部72Aa、72Baがそれぞれ形成されている。
そして、第1および第2レンズ72A、72Bは、左右1対の外周フランジ部72Aa、72Baが重ね合わされた状態で、レンズホルダ74に対して、その前部領域74Aの前端面に支持されている。
前部領域74Aの前端面には、ユニット前方へ向けて延びる左右1対の位置決めピン74Aaが形成されている。各位置決めピン74Aaは、光軸Axを含む水平面よりもやや下方に位置している。
第1および第2レンズ72A、72Bの各々における左右1対の外周フランジ部72Aa、72Baには、レンズホルダ74の左右1対の位置決めピン74Aaと係合する左右1対の係合部72Ab、72Bbが形成されている。なお、左右1対の係合部72Ab、72Bbのうち、右側に位置する係合部72Ab、72Bbは係合孔として形成されており、左側に位置する係合部72Ab、72Bbは係合溝として形成されている。
そして、第1および第2レンズ72A、72Bの各々は、その左右1対の外周フランジ部72Aa、72Baの係合部72Ab、72Bbが左右1対の位置決めピン74Aaと係合することにより、レンズホルダ74に第1金具76Aが装着される際、光軸Axと直交する鉛直面内において位置決めがなされるようになっている。なお、第1金具76Aには、左右1対の位置決めピン74Aaを挿通させるための左右1対の挿通孔76Aaが形成されている。
図7は、図5のVII 部詳細図である。
図7にも示すように、レンズホルダ74の後部領域74Bにおける内面側の前端位置には、光軸Axと直交する鉛直面に沿って光軸Axを中心にして円環状に延びる環状面74Bdが形成されている。
第3レンズ72Cは、その外周縁部に一定幅の外周フランジ部72Caが全周にわたって形成されている。そして、第3レンズ72Cは、その外周フランジ部72Caを環状面74Bdに押し当てた状態でレンズホルダ74に支持されている。
第3レンズ72Cの外周フランジ部72Caは、その外径が後部領域74Bの前端位置における内径と略同じ値に設定されている。また、環状面74Bdの外周端部には環状溝部74Bd1が形成されている。これにより、第3レンズ72Cは、光軸Axと直交する鉛直面内およびユニット前後方向に関して正確に位置決めされた状態でレンズホルダ74に支持されるようになっている。
第3レンズ72Cのレンズホルダ74への支持は、第3レンズ72Cの外周フランジ部72Caに対してユニット後方側から第2金具76Cを押し当てた状態で、第3レンズ72Cに対してその外周側から4つのクリップ76Bを装着することによって行われている。
第2金具76Cは、略L字形の断面形状で円環状に延びるように形成された金属板で構成されている。
クリップ76Bは、略C字形の断面形状を有する金属板(具体的にはバネ鋼板)で構成されており、その前端部76Baおよび後端部76Bbは外側へ向けて略U字形に折り返されている。
レンズホルダ74の後部領域74Bは、その前部領域74Aに対して略外接する大きさで形成されているので、後部領域74Bの前端部における光軸Axに関して上下左右に位置する4箇所には、前部領域74Aよりも外周側へ向けて円弧状に突出する外周突出部74Bcが形成されている。
各外周突出部74Bcの外径は、後部領域74Bの一般領域の外径よりも多少小さい値に設定されている。また、各外周突出部74Bcの前面には、その外周端部に沿って円弧状に延びるフランジ状の突起部74Bc1が形成されている。
4つのクリップ76Bの装着は、4箇所の外周突出部74Bcを利用して行われている。すなわち、レンズホルダ74に位置決めされた第3レンズ72Cの後面に押し当てられた第2金具76Cの後面と各外周突出部74Bcの前面とを各クリップ76Bによって挟み込むことにより行われている。
これを実現するため、レンズホルダ74の後部領域74Bには、その前端部近傍の外周面における周方向の3箇所(具体的には光軸Axに関して真上および左右両側に位置する3箇所)に矩形状の貫通孔74Beが形成されている。
そして、これら3箇所において、各クリップ76Bは、その前端部76Baが各外周突出部74Bcの突起部74Bc1に係止されるとともに、その後端部76Bbが各貫通孔74Beに挿入された状態で第2金具76Cに係止されるようになっている。
図7に示すように、各クリップ76Bは、レンズホルダ74に装着されたときある程度弾性変形した状態になっているので、第3レンズ72Cの位置決め支持が確実に行われることとなる。
一方、図5に示すように、レンズホルダ74の後部領域74Bは、その下方突出部74Bb(図4参照)の前壁面74Bb1が各貫通孔74Beの前壁面と面一になるように形成されている。
そして、光軸Axの真下においてレンズホルダ74に装着されるクリップ76Bは、その前端部76Baが外周突出部74Bcの突起部74Bc1に係止されるとともに、その後端部76Bbが下方突出部74Bbの前壁面74Bb近傍において第2金具76Cに係止されるようになっている。
図1に示すように、投影レンズ72は、その光軸Axが空間光変調器30の反射制御部30Aの中心軸線Ax1に対して下方側に変位しているので、反射制御部30Aから投影レンズ72に到達した光は、水平方向に対してやや下向きの光として投影レンズ72からユニット前方へ向けて照射され、これにより車両前方路面に路面描画用配光パターンを形成するようになっている。
図8は、車両用灯具10からの照射光によって車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図である。
図8に示す配光パターンは路面描画用配光パターンPAであって、図示しない他の車両用灯具からの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPLと共に形成されるようになっている。
路面描画用配光パターンPAについて説明する前に、ロービーム用配光パターンPLについて説明する。
このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁にカットオフラインCL1、CL2を有している。
このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線よりも右側の対向車線側部分が水平カットオフラインCL1として形成されるとともにV−V線よりも左側の自車線側部分が斜めカットオフラインCL2として形成されており、両者の交点であるエルボ点EはH−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。
路面描画用配光パターンPAは、周囲への注意喚起を促すための路面描画を行う配光パターンであって、車両前方路面において文字や記号等の描画を行う配光パターンとして形成されている。図8に示す路面描画用配光パターンPAは、車両正面方向を向いた矢印形状の配光パターンとして形成されている。
路面描画用配光パターンPAは、空間光変調器30の反射制御部30Aを構成する複数の反射素子30Asのうちの一部(例えば矢印形状に設定された領域に位置する反射素子30As)からの反射光を投影レンズ72へ向かわせることにより形成されるようになっている。
夜間の車両走行時に、このような矢印形状の路面描画用配光パターンPAを形成することにより、例えば車両前方の交差点に自車が近づいていることを周囲に報知して注意喚起を促すようになっている。
図8において2点鎖線で示す領域Z1が、種々の路面描画用配光パターンPAが形成され得る範囲を示している。この領域Z1はV−V線を中心とする矩形状の領域であって、その上端縁はH−Vを水平方向に通るH−H線の下方近傍に位置している。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る灯具ユニット10は、空間光変調器30で反射した光源52からの光を、投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射するように構成されているので、空間光変調器30において反射光の空間的な分布を制御することにより、種々の路面描画用配光パターンPAを精度良く形成することができる。
その際、投影レンズ72は、ユニット前後方向に並んで配置された3つの第1〜第3レンズ72A、72B、72Cで構成されるとともに、これらが共通のレンズホルダ74に支持された構成となっているので、レンズ相互間の位置関係精度を十分に確保することができ、これにより所期の光学特性を得ることが容易に可能となる。
その上で、第1〜第3レンズ72A〜72Cは、最もユニット後方側に位置する第3レンズ72Cがガラス製レンズで構成されるとともに、第1および第2レンズ72A、72Bが樹脂製レンズで構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、仮に投影レンズ72を構成する第1〜第3レンズ72A〜72Cがすべて樹脂製レンズで構成されているとした場合において、空間光変調器30で反射した光源52からの光による輻射熱や、光源52周辺で発生してレンズホルダ74の内部空間に籠った熱等により、樹脂製レンズが変形したりその物性が変化してしまうおそれがあるのは、最もユニット後方側に位置するレンズである。したがって、このレンズを樹脂製レンズからガラス製レンズに置き換えることにより、その熱変形等により投影レンズ72としての所期の光学特性が得られなくなってしまうのを効果的に抑制することができる。
一方、熱による影響を受けにくい、最もユニット後方側に位置する第3レンズ72C以外の第1および第2レンズ72A、72Bは樹脂製レンズで構成されているので、その外形形状等の自由度を高めることができ、これにより灯具ユニット10の意匠性を高めることができる。
このように本実施形態によれば、反射型の空間光変調器30を備えた灯具ユニット10において、所期の光学特性が得られるようにした上でその意匠性を高めることができる。
その際、本実施形態においては、第3レンズ72Cの外径が第1および第2レンズ72A、72Bの外径よりも大きい値に設定されているので、樹脂製レンズで構成された第1および第2レンズ72A、72Bに対して熱による影響が及ばないようにすることが一層容易に可能となる。
しかも本実施形態においては、第3レンズ72Cが円形の外形形状を有するとともに第1および第2レンズ72A、72Bが矩形の外形形状を有しているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ユニット前方側に位置する第1および第2レンズ72A、72Bとして矩形の外形形状を有する構成とすることにより、灯具ユニット10の意匠性を高めることが容易に可能となる。その際、第1および第2レンズ72A、72Bは樹脂製レンズで構成されているので、矩形の外形形状を有する構成とすることが容易に可能である。一方、ガラス製レンズで構成された第3レンズ72Cは円形の外形形状を有しているので、その製造を容易に行うことでき、これにより灯具ユニット10のコスト低減を図ることができる。
また、第3レンズ72Cは、第1および第2レンズ72A、72Bよりも外周側に突出している部位においてレンズホルダ74に固定されているので、第3レンズ72Cの位置決めを容易に行うことができる。
その際、レンズホルダ74には、周方向の3箇所に貫通孔74Beが形成されており、第3レンズ72Cは、これら3つの貫通孔74Beを介して配置された3つのクリップ76Bによってレンズホルダ74に固定されているので、簡易な構造により第3レンズ72Cの位置決めを行うことができる。
さらに、空間光変調器30は、光源52からの光を反射させる複数の反射素子30Asを備えており、各反射素子30Asの角度位置として投影レンズ72へ向けて反射させる第1の角度位置と投影レンズ72から外れた方向へ向けて反射させる第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成されたデジタルマイクロミラーディバイスとして構成されている。また、レンズホルダ74は、金属製部材で構成されており、かつ、第2の角度位置にある反射素子30Asからの反射光を遮光するように構成されている。すなわち、灯具ユニット10はレンズホルダ74を介して第3レンズ72Cに熱が伝わりやすい構成となっており、したがって本実施形態の構成を採用することが特に効果的である。
また本実施形態においては、3つの第1〜第3レンズ72A〜72Cのうち2つの第1および第2レンズ72A、72Bが樹脂製レンズで構成されているが、第1レンズ72Aは平凸レンズとして構成されており、第2レンズ72Bは両凹レンズとして構成されているので、多少の熱変形等が生じたとしても両者間で光学特性の変化が略相殺されることとなる。したがって、第3レンズ72Cを熱変形等が生じにくいガラス製レンズで構成することにより、投影レンズ72としての所期の光学特性を維持することが容易に可能となる。
上記実施形態においては、灯具ユニット10を車両正面方向へ向けた状態で車両前方路面に路面描画用配光パターンPAを形成可能とするために、投影レンズ72の光軸Axに対して空間光変調器30の中心軸線Ax1が上方側に変位しているものとして説明したが、中心軸線Ax1と光軸Axとが一致している構成を採用することも可能である。
上記実施形態においては、灯具ユニット10が車載用の灯具ユニットであるものとして説明したが、車載用以外の用途(例えば、路面に対して真上の方向から描画を行うように構成された街路灯ユニット等の用途)に用いることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図9および10は、本変形例に係る灯具ユニット110を示す、図4および7と同様の図である。
図9に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、レンズ側サブアッシー170の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例のレンズ側サブアッシー170も、ユニット前後方向に延びる光軸Axを有する投影レンズ172と、この投影レンズ172を支持するレンズホルダ174とを備えており、レンズホルダ174の後端部においてブラケット40に支持される構成となっているが、投影レンズ172の構成が上記実施形態の場合と一部異なっており、これに伴ってレンズホルダ174および第2金具176Cの構成も上記実施形態の場合と一部異なっている。
具体的には、投影レンズ172は、これを構成する3つの第1〜第3レンズ72A、72B、172Cのうち、最もユニット後方側に位置する第3レンズ172Cの形状が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例においても、第3レンズ172Cはガラス製レンズで構成されているが、その外周縁部に上記実施形態の第3レンズ72Cのような外周フランジ部72Caに相当する部分が形成された構成とはなっていない。
第3レンズ172Cは、ユニット正面視において第1および第2レンズ72A、72Bよりも大きい(具体的には第1および第2レンズ72A、72Bの外接円と同程度の)円形の外周形状を有している。
レンズホルダ174は、上記実施形態の場合と同様、その前部領域174Aが光軸Axを中心にして角筒状に延びるように形成されており、その後部領域174Bが光軸Axを中心にして円筒状に延びるように形成されているが、後部領域174Bの前端部の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、図10に示すように、レンズホルダ174の後部領域174Bには、その前端位置に光軸Axを中心とする円環状の環状面174Bdが形成されているが、この環状面174Bdは第3レンズ172Cよりも外周側に位置しており、かつ、上記実施形態のレンズホルダ74に形成された環状面74Bdよりもユニット後方側に位置している。
本変形例においても、レンズホルダ174の後部領域174Bの前端部における光軸Axに関して上下左右に位置する4箇所には、前部領域174Aよりも外周側へ向けて円弧状に突出する外周突出部174Bcが形成されている。そして、各外周突出部174Bcの前面には、その外周端部に沿って円弧状に延びるフランジ状の突起部174Bc1が形成されている。
各外周突出部174Bcの後面174Bc2は、第3レンズ172Cの前面172Cbおよび外周面172Ccに沿った表面形状を有しており、これにより第3レンズ172Cをユニット前方側および外周側から位置決めした状態で支持するようになっている。
第3レンズ172Cのレンズホルダ174への支持は、後部領域174Bの環状面174Bdおよび第3レンズ172Cの後面172Cdの外周縁部に対してユニット後方側から第2金具176Cを押し当てた状態で、第3レンズ172Cの外周側から4つのクリップ76Bを装着することによって行われている。
第2金具176Cは、略L字形の断面形状で円環状に延びる金属板で構成されており、その内周縁部176Caがユニット後方側に傾斜して延びるように形成されている。そして、第2金具176Cが後部領域174Bの環状面174Bdに押し当てられる際、その内周縁部176Caが第3レンズ172Cの後面172Cdの外周縁部に押し当てられるようになっている。
4つのクリップ76Bの装着は、後部領域174Bの環状面174Bdおよび第3レンズ172Cの後面172Cdの外周縁部に押し当てられた第2金具176Cの後面と各外周突出部174Bcの前面とを各クリップ76Bによって挟み込むことにより行われている。
本変形例においても、レンズホルダ174の後部領域174Bには、その前端部近傍の外周面における周方向の3箇所(具体的には光軸Axに関して真上および左右両側に位置する3箇所)に矩形状の貫通孔174Beが形成されている。
そして、これら3箇所において、各クリップ76Bは、その前端部76Baが各外周突出部174Bcの突起部174Bc1に係止されるとともに、その後端部76Bbが各貫通孔174Beに挿入された状態で第2金具76Cに係止されるようになっている。
なお、残り1箇所におけるクリップ76Bの装着は、上記実施形態の場合と同様にして行われるようになっている。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
10、110 灯具ユニット
20 空間光変調ユニット
22 支持基板
24 ヒートシンク
24a 突起部
24b 放熱フィン
26 ソケット
30 空間光変調器
30A 反射制御部
30As 反射素子
30B 筐体部
30C 透光板
40 ブラケット
40A 鉛直面部
40Aa 開口部
40Ab 突起部
40Ac 環状フランジ部
40B 棚状部
50 光源側サブアッシー
52 光源
54 リフレクタ
54a 取付脚部
56 基板
58 コネクタ
60 制御基板
62A 第1コネクタ
62B 第2コネクタ
64 フレキシブルプリント配線板
70、170 レンズ側サブアッシー
72、172 投影レンズ
72A 第1レンズ
72Aa、72Ba 外周フランジ部
72Ab、72Bb 係合部
72B 第2レンズ
72C、172C 第3レンズ
74、174 レンズホルダ
74A、174A 前部領域
74Aa 位置決めピン
74B、174B 後部領域
74Ba フランジ部
74Bb 下方突出部
74Bb1 前壁面
74Bc、174Bc 外周突出部
74Bc1、174Bc1 突起部
74Bd、174Bd 環状面
74Bd1 環状溝部
74Be、174Be 貫通孔
76A 第1金具
76B クリップ
76Ba 前端部
76Bb 後端部
76C、176C 第2金具
80 ヒートシンク
80a 放熱フィン
82 冷却ファン
90 電磁シールドカバー
100 車両用灯具
102 ランプボディ
104 透光カバー
172Cb 前面
172Cc 外周面
172Cd 後面
174Bc2 後面
176Ca 内周縁部
Ax 光軸
Ax1 中心軸線
CL1 水平カットオフライン
CL2 斜めカットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
PA 路面描画用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
R1、R2 光路
Z1 領域

Claims (6)

  1. 空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成された灯具ユニットにおいて、
    上記投影レンズは、ユニット前後方向に並んで配置された複数のレンズで構成されており、
    上記複数のレンズは共通のレンズホルダに支持されており、
    上記複数のレンズは、最もユニット後方側に位置するレンズがガラス製レンズで構成されており、それ以外のレンズが樹脂製レンズで構成されている、ことを特徴とする灯具ユニット。
  2. 上記ガラス製レンズの外径は、上記樹脂製レンズの外径よりも大きい値に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の灯具ユニット。
  3. 上記ガラス製レンズは円形の外形形状を有しており、
    上記樹脂製レンズは矩形の外形形状を有している、ことを特徴とする請求項2記載の灯具ユニット。
  4. 上記ガラス製レンズは、上記樹脂製レンズよりも外周側に突出している部位において上記レンズホルダに固定されている、ことを特徴とする請求項2または3記載の灯具ユニット。
  5. 上記レンズホルダにおける周方向の複数箇所に貫通孔が形成されており、
    上記ガラス製レンズは、上記複数の貫通孔を介して配置された複数のクリップによって上記レンズホルダに固定されている、ことを特徴とする請求項4記載の灯具ユニット。
  6. 上記空間光変調器は、上記光源からの光を反射させる複数の反射素子を備えており、上記各反射素子の角度位置として上記投影レンズへ向けて反射させる第1の角度位置と上記投影レンズから外れた方向へ向けて反射させる第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成されており、
    上記レンズホルダは、金属製部材で構成されており、かつ、上記第2の角度位置にある反射素子からの反射光を遮光するように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の灯具ユニット。
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