JP2021125221A - 情報処理装置、情報処理方法、生産装置、物品の製造方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、生産装置、物品の製造方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者が仮想的に装置の動作を確認する際に、効率的に動作の確認を実行できるような情報処理装置を提供する。【解決手段】本発明の一つの態様としては、複数の機器を有する装置の動作を仮想的に実行する情報処理装置であって、表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記機器の動作範囲に基づき、前記機器の内、仮想的に動作させる機器を抽出し確認対象として前記表示部に表示する、ことを特徴とする情報処理装置である。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法に関する。
生産装置等の分野では、その装置の設計を開始してから、その装置を実際に稼働させて実用するまでに要する期間(立ち上げリードタイム)の短縮が求められている。そのため、その生産装置等を実際に制作してから実機を用いてメカ機構の設計ミスや動作プログラムのバグ等を検証するのではなく、設計段階において仮想空間上で装置を動作させて設計ミスやバグを検証する方法が行われている。また、生産装置等を制作した後であっても、動作プログラムの変更や修正をする際には、実動作させる前にメカ機構の設計ミスや動作プログラムのバグ等を検証する方法が行われることがある。
例えば、特許文献1には、仮想モデルを動作させることにより軌跡モデルデータを作成し、軌跡モデルの全ての組合せにおいて、軌跡モデル同士の重複(重複モデル)が存在するかを判断する軌跡干渉検証プログラムが開示されている。軌跡モデル同士の重複(重複モデル)が存在する場合は、各仮想モデルと重複モデルとの干渉が開始する時間と、干渉が終了する時間を特定する。重複モデルごとに、重複モデルと各仮想モデルが干渉する時間に重なりがないかを判断し、重なりがある場合は仮想モデル同士に干渉が発生していると判定する。
特開2008−234622号公報
しかしながら特許文献1に記載されている手段では、軌跡モデルのすべての組み合わせについて検証を行うため、情報処理量が大きくなってしまい、作業者が仮想的に装置の動作を確認する際に、効率的に動作の確認を実行できない。
上記課題を鑑み本願発明では、作業者が仮想的に装置の動作を確認する際に、効率的に動作の確認を実行できる情報処理装置を提供する。
本発明の第1の態様は、複数の機器を有する装置の動作を仮想的に実行する情報処理装置であって、表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記機器の動作範囲に基づき、前記機器の内、仮想的に動作させる機器を抽出し確認対象として前記表示部に表示する、ことを特徴とする情報処理装置である。
本発明の第2の態様は、複数の機器を有する装置の動作を仮想的に実行する情報処理方法であって、制御部が、前記機器の動作範囲に基づき、前記機器の内、仮想的に動作させる機器を抽出し確認対象として表示部に表示する、ことを特徴とする情報処理方法である。
本発明によれば、仮想的に装置の動作を確認する際に効率的に実行できるように情報処理量を低減できる。
実施形態における自動組立装置100の概略図である。 実施形態における生産システム1000の制御ブロック図である。 実施形態における生産システム1000の制御ブロック図である。 実施形態におけるシミュレーションの実行における制御フローチャートである。 実施形態における自動組立装置100の一部を仮想モデルで示した図である。 実施形態における設定画面の例図である。 実施形態における確認画面の例図である。 実施形態における実行画面の例図である。 実施形態における実行画面の例図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。尚、以下の実施形態及び実施例の説明において参照する図面では、特に但し書きがない限り、同一の参照番号を付して示す要素は、同一の機能を有するものとする。なお以下の図面において、図中の矢印X、Y、Zは、装置環境全体のワールド座標系XYZを示し、制御の都合などによって、ロボット、指部、関節などに関しては適宜ローカル座標系xyzを用いる場合がある。
図1は、実施形態に係るシステムの自動組立装置100の例を示した模式図である。図1には、実空間RSにおける自動組立装置100を図示している。図1に示す自動組立装置100は、例えば工場に設置される。自動組立装置100は、複数の自動機の一例として、3つの直交ロボット104,105,106を備える。3つの直交ロボット104,105,106は、架台20上に配置されている。これら直交ロボット104,105,106を用いることにより、第1ワークであるワークW1に第2ワークであるワークW2を材料として組み付けることで、物品の一例であるワークW3が製造される。
架台20上には、レール103が布設されており、ワークW1やワークW3が載置される搬送台111がレール103上を移動可能となっている。直交ロボット104は、ワークW1を保持可能な保持部の一例であるハンド114と、ハンド114を並進方向に移動させる移動機構124と、を有している。直交ロボット105は、ワークW1を保持可能な保持部の一例であるハンド115と、ハンド115を並進方向に移動させる移動機構125と、を有している。直交ロボット106は、ワークW2を保持可能な保持部の一例であるハンド116と、ハンド116を並進方向に移動させる移動機構126と、を有している。直交ロボット104,105,106は互いの動作可能範囲が重なるように配置されている。
各直交ロボット104及び105は、搬送台111によって搬送されたワークW1を取得する。直交ロボット106は、不図示の搬送装置から搬送されたワークW2を取得する。そして、各直交ロボット104及び105は、ワークW1を取得した位置からワークW1にワークW2を組み付ける位置までワークW1を搬送する。直交ロボット106は、保持したワークW2を、各直交ロボット104及び105に保持されたワークW1に組み付ける。そして、各直交ロボット104及び105は、ワークW1,W2により構成されるワークW3を、搬送台111に搬送する。直交ロボット104と直交ロボット105とは、これら一連の動作を交互に繰り返し実行する。
図2は、実施形態に係るシステムの一例である生産システム1000の制御ブロック図である。生産システム1000は、上述した自動組立装置100、診断装置200、シミュレーション装置300、及び管理装置400を備える。また、生産システム1000は、第1制御部の一例であるPLC(Programmable Logic Controller)500、及び第2制御部の一例であるPLC600を備える。後述となるが、診断装置200、シミュレーション装置300はコンピュータ(情報処理装置)により構成される。
診断装置200は、コンピュータで構成されており、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)201を備える。CPU201は、後述する診断部として機能する。また診断装置200は、記憶部として、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204を備える。また、診断装置200は、入出力インタフェースであるI/O205、及びディスクドライブ206を備える。CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、I/0205、及びディスクドライブ206は、互いに通信可能にバス210で接続されている。
ROM202は、非一時的な記憶装置である。ROM202には、コンピュータ起動時にCPU201によって読み出される基本プログラムが格納されている。RAM203は、CPU201の演算処理に用いられる一時的な記憶装置である。HDD204は、CPU201の演算処理結果等、各種データを記憶する非一時的な記憶装置である。本実施形態では、HDD204には、CPU201に後述する診断部として機能させてシミュレーション方法の一部を実行させるための診断プログラム211が格納されている。ディスクドライブ206は、記録ディスク212に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。I/O205は、外部との通信モジュールとして機能する。I/O205には、表示装置221、入力装置222、管理装置400、及びPLC500が接続されている。診断装置200のCPU201は、I/O205を介して、管理装置400及びPLC500と情報の通信が可能である。表示装置221は、各種画像を表示するディスプレイである。入力装置222は、作業者によってデータ入力が可能な装置、例えばキーボードやマウスである。
シミュレーション装置300は、コンピュータで構成されており、プロセッサであるCPU301を備える。CPU301は、後述するシミュレーション部として機能する。またシミュレーション装置300は、記憶部として、ROM302、RAM303、HDD304を備える。また、シミュレーション装置300は、入出力インタフェースであるI/O305、及びディスクドライブ306を備える。CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、I/0305、及びディスクドライブ306は、互いに通信可能にバス310で接続されている。
ROM302は、非一時的な記憶装置である。ROM302には、コンピュータ起動時にCPU301によって読み出される基本プログラムが格納されている。RAM303は、CPU301の演算処理に用いられる一時的な記憶装置である。HDD304は、CPU301の演算処理結果等、各種データを記憶する非一時的な記憶装置である。本実施形態では、HDD304には、CPU301に後述するシミュレーション部として機能させてシミュレーション方法の一部を実行させるためのシミュレーションプログラム311が格納されている。ディスクドライブ306は、記録ディスク312に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。I/O305は、外部との通信モジュールとして機能する。I/O305には、表示装置3210、入力装置3220、管理装置400、及びPLC500が接続されている。シミュレーション装置300のCPU301は、I/O305を介して、管理装置400及びPLC500と情報の通信が可能である。表示装置3210は、各種画像を表示するディスプレイである。入力装置3220は、作業者によってデータ入力が可能な装置、例えばキーボードやマウスである。
管理装置400は、コンピュータで構成されており、プロセッサであるCPU401を備える。CPU401は、後述する管理部として機能する。また管理装置400は、記憶部として、ROM402、RAM403、HDD404を備える。また、管理装置400は、入出力インタフェースであるI/O405、及びディスクドライブ406を備える。CPU401、ROM402、RAM403、HDD404、I/0405、及びディスクドライブ406は、互いに通信可能にバス410で接続されている。
ROM402は、非一時的な記憶装置である。ROM402には、コンピュータ起動時にCPU401によって読み出される基本プログラムが格納されている。RAM403は、CPU401の演算処理に用いられる一時的な記憶装置である。HDD404は、CPU401の演算処理結果等、各種データを記憶する非一時的な記憶装置である。HDD404には、CPU401に後述する管理部として機能させるための管理プログラム411が格納されている。ディスクドライブ406は、記録ディスク412に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。I/O405は、外部との通信モジュールとして機能する。I/O405には、表示装置421、入力装置422、診断装置200、シミュレーション装置300、PLC500、及びPLC600が接続されている。管理装置400のCPU401は、I/O405を介して、診断装置200、シミュレーション装置300、PLC500、及びPLC600と情報の通信が可能である。表示装置421は、各種画像を表示するディスプレイである。入力装置422は、作業者によってデータ入力が可能な装置、例えばキーボードやマウスである。PLC600は、自動組立装置100に接続されている。
PLC600は、後述するラダープログラム800Aの診断後のラダープログラムであるラダープログラム800に基づき自動組立装置100に制御信号を出力する。これにより実空間における自動組立装置100の直交ロボット104,105,106をシーケンス制御することができる。PLC500は、PLC600と同様の構成であり、シミュレーション装置300に制御信号を出力することにより、仮想空間における仮想機をシーケンス制御することができる。
なお、本実施形態では、コンピュータによって読み取り可能な非一時的な記録媒体がHDD204であり、HDD204に診断プログラム211が記録されているが、これに限定するものではない。診断プログラム211は、コンピュータによって読み取り可能な非一時的な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。シミュレーションプログラム311,管理プログラム411についても同様である。診断プログラム211,シミュレーションプログラム311,管理プログラム411をコンピュータに供給するための記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
図3は、実施形態に係る生産システム1000の機能ブロック図である。図3に図示された各機能要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のごとく構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散や統合の具体的形態は図示の例に限らず、その全部または一部を、使用状況等に応じて任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。図示のシステムは、例えば、生産装置を設計あるいはデバッグする際に、支援装置(支援システム)として用いられ得る。
図2に示す診断装置200のCPU201は、診断プログラム211を実行することにより、図3に示す診断部250として機能する。診断部250は、PLC500に登録されたラダープログラム800Aに基づき動作シミュレーションを行う。さらに診断装置200は、第1通信モジュール270を有する。
診断装置200は、第1通信モジュール270により、シミュレーション装置300と接続される。第1通信モジュール270を介して、シミュレーション装置300は、情報の通信を行う。診断部250は、PLC500に対して、ラダープログラム800Aに基づき動作シミュレーションの指示を行う。診断装置200の状態は、表示装置221に表示される。
図2に示すシミュレーション装置300のCPU301は、シミュレーションプログラム311を実行することにより、図3に示すシミュレーションモジュール350として機能する。また、図2に示すシミュレーション装置300のHDD304の一部は、図3に示すモデル登録部360として機能する。
シミュレーション装置300は、CPU及びメモリなどからなり、生産装置等の自動機の動作シミュレーションを行うための情報処理装置である。表示装置3210は、ディスプレイである。入力装置3220は、キーボードやマウス等からなる。シミュレーション装置300は、シミュレーションモジュール350と第2通信モジュール3700を有する。シミュレーション装置300の状態は、表示装置3210に表示される。シミュレーション装置300は、第2通信モジュール3700により、PLC500と接続される。シミュレーション装置300は、第2通信モジュール3700を介して、PLC500と情報の通信を行う。
シミュレーションモジュール350は、軸モジュール351と仮想動作範囲算出モジュール352と干渉確認モジュール353を有する。シミュレーションモジュール350は、モデル登録部360に登録された3Dモデルである仮想機とラダープログラム800Aに基づいて、PLC500の制御信号に従って仮想機の挙動をシミュレートする。なお本実施形態では、診断装置200とシミュレーション装置300とに独立して表示装置と入力装置を備えている。しかしながら、診断装置200とシミュレーション装置300を1つのPCで構成し、1つの表示装置と1つの入力装置を備えるよう構成しても構わない。
図2に示す管理装置400のCPU401は、管理プログラム411を実行することにより、図3に示す管理部450として機能する。管理部450は、ラダープログラム管理451、3Dモデル管理452、診断範囲管理453、及び3DCAD変換処理454を実行する。診断範囲管理453は、自動組立装置100の各メカ機構における最大可動範囲の情報を有している。
また、管理部450は、自動組立装置100のメカ機構の3Dモデルを管理する3Dモデル管理452を実行する。メカ機構の3Dモデルは、作業者が操作する入力装置422によって管理部450に入力され、例えば図2のHDD404に登録される。メカ機構の3Dモデルは、診断装置200の診断部250によって診断される。管理部450は、診断部250からメカ機構の診断結果を取得し、その診断結果に応じた画像を表示装置421に表示させる。
また、管理部450は、3Dモデル管理452で管理されている自動機のメカ機構の3Dモデルを、シミュレーションモジュール350でシミュレーション可能な形式に変換し、シミュレーション装置300に配信する3DCAD変換処理454を実行する。管理部450により配信された3Dモデルは、シミュレーション装置300のモデル登録部360に登録される。
そして管理装置400は、後述する診断装置200とシミュレーション装置300とにより動作確認が行われ、必要に応じて修正されたラダープログラム800Aをラダープログラム800としてPLC600に出力する。PLC600はラダープログラム800に基づき実空間における自動組立装置100の制御を行う。
診断部250には、シミュレーションの対象となる自動機(生産装置等)において動作する軸と、その軸を動作させるためのスイッチの関係性(各軸が最大可動範囲内でどのように動くか)がラダープログラム800Aに基づき登録されている。これらの関係性から、自動機の所定の軸の動作確認(シミュレーション)を行う場合、作業者は表示装置221に表示される画面に従い、入力装置222から軸の指定を行う。
入力装置222から、シミュレーションしようとする軸の動作が選択されると、診断装置200から軸を動作させるためのスイッチ信号が出力される。軸を動作させるためのスイッチ信号は、第1通信モジュール270を介してPLC500に入力される。
PLC500では、動作させるためのスイッチ信号から、その軸を動作させるための信号を算出して出力する。軸を動作させるための信号は、第2通信モジュール3700を介して、シミュレーションモジュール350に入力される。
シミュレーションモジュール350は、PLC500より入力された軸を動作させるための信号から、仮想空間において仮想的に動作させる軸を判断する。軸モジュール351には、仮想制御により軸を動作させるために必要な情報(ポイント、速度、加速度、ストローク等)が格納される。
軸モジュール351は、仮想空間において各軸を動作させる。仮想動作範囲算出モジュール352は、軸モジュール351に格納してある各軸のストローク(動作範囲)の設定から、各軸の最大可範囲内における動作範囲を算出する。軸モジュール351が各軸の動作シミュレーションを行っている間は、干渉確認モジュール353が各軸と他の要素との間で干渉が発生していないかをリアルタイムで確認している。作業者は、仮想空間内で各軸が動作している様子を、表示装置3210の表示情報により確認することができる。
また、診断部250に動作確認を行いたいラダープログラム800Aを与えることで、動作する軸のスイッチを用いたテストを自動的に行うことができる。表示装置3210には、シミュレーション装置300に係る情報が表示されている。作業者は、表示された情報を参照し、入力装置3220に接続された設計者用マシンを用いて、シミュレーション装置300に情報を入力することができる。すなわち、自動機(生産装置等)が含む複数の機構の中から、シミュレーションしようとする機構を選択して、その情報をシミュレーション装置300に入力してもかまわない。
PLC500をエミュレートする場合は、シミュレーション装置300内に、PLC500と診断部250を含んでもよい。その場合は、第1通信モジュール270と第2通信モジュール3700を用いなくてもよい。
上述では、診断装置200の表示出力を表示装置221に出力し、シミュレーション装置300の表示出力を表示装置3210に出力している。しかしながら、診断装置200とシミュレーション装置300とは各通信モジューとPLC500とを介して通信可能に接続されている。よって、診断装置200の表示出力を表示装置3210に出力し、シミュレーション装置300の表示出力を表示装置221に出力しても構わない。
次に、図3の機能ブロック図と、図4のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る干渉確認機能のアルゴリズムについて、具体的に説明する。干渉確認機能のアルゴリズムは、干渉確認モジュール353に格納されている。
まず、図4のフローチャートにおいて、ステップ201では、各軸のストロークの設定を行う。本実施形態では、各軸のストロークの設定は、表示装置3210に表示される画面を参照しながら、作業者が入力装置3220を用いて行う場合を例にとり説明する。各軸のストロークの設定データは、シミュレーションモジュール350内の軸モジュール351に記憶される。
次に、ステップ202では、軸モジュール351に記憶された各軸のストロークに基づいて、仮想空間内における各軸の動作範囲が仮想動作範囲算出モジュール352により算出される。
次に、ステップ203では、算出された仮想空間内における各軸の動作範囲に基づき、軸同士の動作範囲が重複している箇所を、干渉確認対象として抽出(あるいは算出)する。
次に、ステップ204では、各々の軸について抽出(あるいは算出)された干渉確認対象を、各軸の干渉確認対象として干渉確認モジュール353に登録する。
次に、ステップ205にて仮想装置を用いたシミュレーションが開始されると、ステップ206にて仮想装置内で干渉が発生していないかを判定する基となる演算が行われ、ステップ207にて干渉が発生しているか否かが判定される。
干渉が発生していると判定された場合(ステップ207:YES)には、ステップ208にて、第2通信モジュール3700を介してPLC500の状態に係る情報を取得し、干渉が発生していた箇所に係る情報と合わせて干渉情報として出力する。
干渉が発生していないと判定された場合(ステップ207:NO)には、ステップ209にて、シミュレーション終了の要求が入力装置3220より入力されているかを判断する。
シミュレーション終了の要求が入力されている場合(ステップ209:YES)には、シミュレーションを終了(END)する。シミュレーション終了の要求が入力されていない場合(ステップ209:NO)には、ステップ210に進み、仮想装置内の軸の中で、現に動作している軸が有るか否かを判断する。現に動作している軸がない場合(ステップ210:NO)には、現に動作している軸が検出されるまでステップ210を繰り返し実行する。
現に動作している軸が有る場合(ステップ210:YES)には、ステップ211に進み、動作している軸についての干渉確認対象の登録内容に従い、干渉チェックを有効にする設定を行う。そして、動作している軸と干渉確認対象との間で干渉が発生していないかを判定する基となる演算が行われ、ステップ212にて干渉が発生しているか否かが判定される。
干渉が発生していると判定された場合(ステップ212:YES)には、ステップ213にて、第2通信モジュール3700を介してPLC500の状態に係る情報を取得し、干渉が発生していた箇所に係る情報と合わせて干渉情報として出力する。
干渉が発生していないと判定された場合(ステップ212:NO)には、ステップ214にて、シミュレーション終了の要求が入力装置3220より入力されているかまたはすべての動作の確認が終了したかを判断する。
シミュレーション終了の要求が入力されている場合もしくはすべての動作の確認が終了した場合(ステップ214:YES)には、シミュレーションを終了(END)する。シミュレーション終了の要求が入力されていない場合もしくはすべての動作の確認が終了していない場合(ステップ214:NO)には、ステップ210の直前に戻り、再び仮想空間内の軸の中で、現に動作している軸が有るか否かを判断する。
本実施形態において、シミュレーション装置300は、生産装置等の自動機の動作シミュレーションを仮想空間(VS)で行うが、図5(a)および図5(b)に、図1における自動組立装置100の一部を仮想空間(VS)内で表した図を示す。図5(a)に示すのは自動組立装置100の一部の斜視図、図5(b)に示すのは、自動組立装置100の一部の正面図である。
図5(a)および図5(b)に示すように、NC361(軸1)は、上下に動作するNCであり、先端にフィンガ362を有している。NC365(軸2)は、上下に動作するNCであり、先端にフィンガ366を有している。NC369(軸3)は、左右に動作するNCであり、上に台370を有している。
次に、図5(a)および図5(b)に示した仮想的な自動組立装置100の一部について、仮想空間内で仮想モデルを動作させてシミュレーションを行う例を、図4、図6、図7、図8、図9を参照しながら詳しく説明する。
図6は、図4のステップ201にて、各軸のストローク(動作範囲)を設定する際に表示装置221または表示装置3210に表示する設定画面の例である。図6では、各軸のストロークを設定するためのストローク設定部330、図5(a)および図5(b)に示した自動組立装置100の一部の仮想モデルを表示する仮想モデル表示部340、干渉確認ボタン334、動作範囲自動設定ボタン335が表示されている。
ストローク設定部330には、装置を構成する各軸およびフィンガ等の機器がツリー形式で表示される。「装置1」の部分をクリックすると各機器の詳細情報が展開されて表示される。軸1は固定部390に固定されており、「軸1の固定部(390)」をクリックすると、「NC361」、「フィンガ362」の項目が展開されて表示される。
同様に、軸2は固定部391に固定されており、「軸2の固定部(391)」をクリックすると、「NC365」、「フィンガ366」の項目が展開されて表示される。軸3は固定部392に固定されており、「軸3の固定部(392)」をクリックすると、「NC369」、「台370」の項目が展開されて表示される。
「NC361」の項目をクリックすると、軸1のストロークの具体的な値を設定するための項目が展開されて表示される。「上昇位置」の項目または「下降位置」の項目をクリックすると、軸番号を示す列331に軸1が記述され、列332に上昇位置を設定するセル、列333に下降位置を設定するセルが表示される。本実施形態では、軸1の上昇位置としてXYZ座標系の任意の位置P1、軸1の下降位置としてXYZ座標系の任意の位置P2をキーボード等で設定する。列332、333が位置入力部となる。
同様に軸2、軸3でも、「NC365」の項目、「NC369」の項目をクリックすると、ストロークの具体的な値を設定するための項目が展開されて表示される。各軸における「上昇(上流)位置」の項目または「下降(下流)位置」の項目をクリックすると、軸番号を示す列331に軸2または軸3が記述され、列332に上昇(上流)位置を設定するセル、列333に下降(下流)位置を設定するセルが表示される。本実施形態では、軸2の上昇位置としてXYZ座標系の任意の位置P3、軸2の下降位置としてXYZ座標系の任意の位置P4をキーボード等で設定する。また、軸3の上流位置としてXYZ座標系の任意の位置P5、軸3の下流位置としてXYZ座標系の任意の位置P6をキーボード等で設定する。
なお、上述した例では各位置をキーボード等で設定したが、各位置を設定するためのセルを選択した状態で、仮想モデル表示部340における任意の位置をマウスにより指示し設定してもかまわない。
また、所定の軸の動作において、その軸の動作が最大可動範囲で行われる場合は、動作範囲自動設定ボタン335を押下する。動作範囲自動設定ボタン335が押下されると、シミュレーション装置300が、診断範囲管理453を参照し、各軸の動作範囲として各軸の最大可動範囲を自動で設定する。これにより各軸の動作範囲を容易に設定できる。しかしながら、最大可動範囲を動作範囲として設定してしまうと、干渉確認の対象を増えてしまうため、適切な動作範囲を設定することが好ましい。動作範囲自動設定ボタン335は第1自動設定ボタンである。
次に、図4のステップ202にて、上記で設定した各軸のストローク(動作範囲)の設定から、仮想動作範囲算出モジュール352が仮想空間内での各軸と連動する機器も含めた仮想動作範囲を算出し、仮想モデル表示部340に模式的に表示する。
NC361(軸1)の仮想動作範囲は、軸1の仮想動作範囲363として点線で模式的に表わされている。NC361(軸1)の仮想動作範囲の内、最下降位置のフィンガ362の位置は、位置364として点線で模式的に表わされている。
NC365(軸2)の仮想動作範囲は、軸2の仮想動作範囲367として模式的に表わされている。NC365(軸2)の仮想動作範囲の内、最下降位置のフィンガ366の位置は、位置368として点線で模式的に表わされている。
NC369(軸3)の仮想動作範囲は、軸3の仮想動作範囲371として点線で模式的に表わされている。
次に、図4のステップ203にて、仮想空間内における各軸の仮想動作範囲に基づき、軸同士の仮想動作範囲が重複している箇所を、干渉確認対象として仮想動作範囲算出モジュール352が抽出する。すなわち、ステップ202で算出された各軸の仮想動作範囲から、ラダープログラム800Aに基づく各軸の動作によっては相互に干渉する可能性のある軸を抽出する。
図7は、図4のステップ203にて、相互に干渉する可能性のある軸を確認する際に表示装置221または表示装置3210に表示する確認画面の例である。図6の状態から、ユーザが干渉確認ボタン334を押下することで図7の画面に遷移する。
図7では、干渉対象自動設定ボタン341、削除ボタン342、編集ボタン343、登録ボタン344、シミュレーション確認ボタン349が表示されている。また、列345、列346、列347、列348が表示されている。
図5(b)に示されるように、仮想動作範囲363、仮想動作範囲367、仮想動作範囲371が互いに重複するのは、仮想動作範囲363と仮想動作範囲371が重なる領域380と、仮想動作範囲367と仮想動作範囲371が重なる領域381である。NC361(軸1)の仮想動作範囲363とNC365(軸2)の仮想動作範囲367には、互いに重複している領域(重複部分)は存在しない。
図7に示す画面にて、干渉対象自動設定ボタン341を押下すると、仮想動作範囲算出モジュール352が各仮想動作範囲に基づき演算を行い、重複部分となる領域380と領域381がグレースケールで仮想モデル表示部340に表示される。また、列347に干渉確認対象となる機器が表示され、列348に列347における干渉確認対象の干渉の相手と想定される干渉可能性対象が表示される。列346には干渉確認対象の機器を有する軸の軸番号が表示される。列345には、干渉確認対象と干渉可能性対象の各組合せに自動で割り振られる登録番号が表示される。干渉対象自動設定ボタン341は第2自動設定ボタンである。
領域380が存在するため、軸1のフィンガ362を干渉確認対象とすれば、干渉する可能性がある相手(干渉可能性対象)として軸3の台370が抽出される。また領域381が存在するため、軸2のフィンガ366を干渉確認対象とすれば、干渉する可能性がある相手(干渉可能性対象)として軸3の台370が抽出される。また領域380と領域381が存在するため、軸3の台370を干渉確認対象とすれば、干渉する可能性がある相手(干渉可能性対象)として軸1のフィンガ362及び軸2のフィンガ366が抽出される。
編集ボタン343を押すと、現在、列345〜列348に表示されている干渉確認対象およびまたは干渉可能性対象を別の機器に修正することができる。また、干渉対象自動設定処理により抽出されなかった機器の組み合わせを、新たに登録番号を割り当て追加することもできる。
削除ボタン342を押下し、いずれかの登録番号を押下すると、押下した登録番号に対応する干渉確認対象と干渉可能性対象の組合せを削除することができる。
登録ボタン344を押下すると、列345〜列348に表示されている機器がシミュレーション対象として登録される。登録ボタン344の押下により、図4のステップ204が実行され、各々の軸について抽出(あるいは算出)された干渉確認対象と干渉可能性対象とを各軸に対応付けて干渉確認モジュール353に登録する。
シミュレーション確認ボタン349を押下すると、後述する、列345〜列348に表示されている機器における動作シミュレーションを確認する画面に遷移する。
干渉確認を行う対象の登録が終了した後、図4のステップ205にて、干渉確認モジュール353と軸モジュール351とがシミュレーションおよび干渉確認を開始する。図4のステップ206にて仮想空間内で干渉が発生していないかを判定する基となる演算が行われ、図4のステップ207にて干渉が発生しているか否かが判定される。
図8は、図4のステップ205にて、動作シミュレーションを確認する際に表示装置221または表示装置3210に表示される動作画面の例である。図8においてシミュレーションを実行する実行ボタン320、シミュレーションを一時停止する一時停止ボタン328、シミュレーションを終了する停止ボタン329、シミュレーションが実行された累計時間を表示するタイム表示321が表示されている。また、確認対象となる動作の詳細情報を示す列322、列323、列324、列325、列326、スクロールバー320aが表示されている。列322は動作番号、列323は信号種別、列324はタグ、列325はアドレス、列326は現在値を表示している。これらの情報はPLC500により仮想空間で各軸を動かすための情報となる。
列322はラダープログラム800Aと干渉確認対象と干渉可能性対象とに基づき、干渉確認すべき動作の単位ごとに割り振られた番号である。例えば軸1は単順な上下運動を行うが、タイミング1で行う上下運動、タイミング2で行う上下運動はそれぞれ軸3との干渉確認を行うべき動作となり別々の動作番号が割り振られる。列327は干渉ログである。干渉ログについては後述する。
実行ボタン320を押下すると、干渉確認モジュール353と軸モジュール351とが、ラダープログラム800Aと、仮想動作範囲と、干渉確認対象と干渉可能性対象と、の情報に基づきPLC500を用いてシミュレーションを実行する。実行ボタン320を押下したタイミングから、タイム表示321が時間をカウントし表示する。
そして、干渉確認すべき動作の単位を示す動作番号1から順に干渉が発生しているかどうかをシミュレーションにより確認し、確認したら2、3、4...106と順次、表形式で表示していく。これらの動作の情報はスクロールバー320aでスクロールすることで任意の情報を確認することができる。
干渉が発生している場合(ステップ207:YES)、には、ステップ208にて、第2通信モジュール3700を介してPLC500の状態に係る情報を取得する。そして干渉が発生していた箇所に係る情報と合わせて干渉情報として表示装置221または表示装置3210に出力する。出力の形態としては、図8の列327の干渉ログにて、干渉が発生している動作の動作番号に対応する干渉ログのチェックボックスが黒く塗りつぶされて表示される。図8では、動作番号4において干渉が発生し、対応する干渉ログのチェックボックスが黒く塗りつぶされた例を示している。
次に、図4のステップ209にて、シミュレーションを続行するか終了するかを判断する。これは後述する停止ボタン329が押下されているか否かを確認する。停止ボタン329が押下されておらずシミュレーションを続行する場合には、ステップ210に進み、仮想空間内でまだ動作させるべき軸が存在しているかの確認を行う。
仮想空間内に動作させるべき軸が存在する場合は図4のステップ211に進み、登録された干渉確認対象と干渉可能性対象との事項に従い、動作シミュレーションおよび干渉チェックを継続する。例えば、NC301(軸1)をまだ動作させる場合は、登録内容に従い、NC369(軸3)の台370の干渉チェックを継続する。また、NC365(軸2)をまだ動作させる場合は、登録内容に従い、NC369(軸3)の台370の干渉チェックを継続する。また、NC369(軸3)をまだ動作させる場合は、登録内容に従い、干渉チェックを継続する。
複数軸が同時に動作している場合、例えば、NC361(軸1)とNC365(軸2)とが同時に動作していた場合は、登録内容に従い、それぞれの軸の干渉チェックを継続する。
そして、図4のステップ212にて、動作している軸に干渉が発生していると判定された場合(ステップ212:YES)には、ステップ213にて、ステップ208と同様の処理を行う。
上記のシミュレーションを繰り返し、停止ボタン329押下の確認もしくは干渉確認の対象となっている軸におけるすべての動作の確認が終わるとS214:YESとなり、図4のシミュレーションを終了し、停止ボタン329の表示を目立たせる。シミュレーションが終了された状態で実行ボタン320を再度押下すると、シミュレーション結果をリプレイするために動作番号1から順に再度表示する。また再度タイムを00:00:00からカウントして表示する。
一時停止ボタン328は、作業者が、シミュレーションの実行もしくはリプレイを一時的に停止したい場合に用いられる。一時停止ボタン328を押下すると、タイム表示321のタイムが一時停止し、表形式による各動作の詳細情報および干渉ログの表示も一時停止する。一時停止した状態で実行ボタン320を再度押下すると、シミュレーションが再度実行され、タイム表示321のタイムのカウントが再度始まり、表形式による各動作の詳細情報および干渉ログの表示も再度始まる。
停止ボタン329を押下すると、シミュレーション実行中の場合には停止の割り込み処理が発生し、図4のステップ209、214にて干渉確認の対象となっている軸におけるすべての動作の確認が終了しているか否かに関わらず、シミュレーションを終了する。リプレイ中の場合、動作番号1に戻り、タイムの表示を00:00:00に戻す。
また、シミュレーションの確認の他の実施形態として図9のように、表示装置3210に表示しても構わない。図9では仮想モデル表示部340を表示するようにしている。実行ボタン320を押下すると、表形式による各動作の詳細情報および干渉ログが表示されると共に、仮想モデル表示部340における各軸も動作番号に対応して連動して動作し、シミュレーションの実行を視覚的にわかりやすく表示する。一時停止ボタン328を押下すると、タイム表示321のタイムが一時停止し、表形式による各動作の詳細情報および干渉ログの表示も一時停止し、仮想モデル表示部340の動作も一時停止する。
シミュレーションが終了された状態で実行ボタン320を再度押下すると、シミュレーション結果をリプレイするために動作番号1から順に再度表示し、タイムを00:00:00からカウントし、動作番号1から順に仮想モデル表示部340に表示する。
これにより、作業者がシミュレーション動作を視覚的にわかりやすく確認でき、どの軸がどの動作を行った際に干渉が生じているのかがわかりやすくなる。
さらに図9では、送りボタン328a、戻りボタン328bをさらに備えている。いずれかの動作番号の動作を仮想モデル表示部340に表示させて一時停止した状態で、送りボタン328aを押下すると、表示している動作番号の次の動作番号の動作を仮想モデル表示部340にループさせながら表示する。逆にいずれかの動作番号の状態を仮想モデル表示部340に表示させて一時停止した状態で、戻りボタン328bを押下すると、表示している動作番号の前の動作番号の動作を仮想モデル表示部340にループさせて表示する。送りボタン328aまたは戻りボタン328bを連続して押下することで、動作番号の1つ1つを順に確認することが可能となる。その際も各動作をループさせながら仮想モデル表示部340に表示させる。
また、仮想モデル表示部340に表示されている動作番号の行の表示形式を他の行と異ならせる。図8では動作番号5の行をグレースケールで表示し、他の行と表示形式を異ならせている。この状態から送りボタン328aを押下すると動作番号6の行がグレースケールで表示され、動作番号6の動作が仮想モデル表示部340でループして表示される。逆に戻りボタン328bを押下すると動作番号4の行がグレースケールで表示され、動作番号4の動作が仮想モデル表示部340でループして表示される。
このように送りボタン328a、戻りボタン328bを有し、仮想モデル表示部340に表示されている動作番号の行の表示形式を他の行と異ならせることで、動作単位ごとに、容易に動作の確認を行うことができる。よって作業者の操作性を向上させることができる。
以上述べたように本実施形態では、各軸のストローク(動作範囲)に基づき、仮想動作範囲が重複している機器を有する軸を確認したい対象として作業者に分かるように表示している。これによりラダープログラムに基づく各軸の動作によって干渉の可能性のある軸を効率的にシミュレーションすることができる。また、確認を行う対象を減らすことができるので、情報処理の処理量を減らすことができる。また、仮想空間内で軸を現に動作させているので、作業者がリアルタイムに干渉の確認を行いながらオフラインデバッグを行うことができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、以上説明した実施形態や実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。例えば、仮想空間で動作シミュレーションを行う対象となる生産装置等は実施形態の移載装置に限られるわけではなく、ロボット装置などの種々の自動機のオフラインシミュレーションに適用が可能である。また、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械を自動機として適用可能である。
また、実施形態のシミュレーション装置やシミュレーション方法を用いて設計した自動機を実際に制作し、本実施形態のシミュレーション装置と接続してもよい。その場合には、実施形態のシミュレーション装置で行った仮想空間上でのシミュレーション動作を、実機を用いてオンラインシミュレーションしたり、デバッグ後の動作プログラムを用いて実機を稼働させて物品の製造等を行ってもよい。その場合には、自動機の制御装置として実施形態のシミュレーション装置を用いることが可能であり、自動機の制御方法として実施形態のテストパターンを用いたシミュレーション方法による動作を実施することができる。
また、上述の実施形態で説明した診断装置200、シミュレーション装置300、管理装置400、及びPLC500の機能を、1つ又は複数のコンピュータ(情報処理装置)で実現してもよい。例えば、診断部、シミュレーション部及び管理部の機能を、3つのコンピュータで実現する場合に限らず、1つまたは2つのコンピュータで実現してもよいし、4つ以上のコンピュータで実現してもよい。また、PLC500の機能を、診断部、シミュレーション部又は管理部の機能を担うコンピュータ(情報処理装置)で実現してもよい。
本発明は、実施形態の1以上の機能を実行可能な制御プログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサが制御プログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
200・・・診断装置/201、301・・・CPU/221、3210・・・表示装置/300・・・シミュレーション装置/330・・・ストローク設定部/340・・・仮想モデル表示部

Claims (24)

  1. 複数の機器を有する装置の動作を仮想的に実行する情報処理装置であって、
    表示部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記機器の動作範囲に基づき、前記機器の内、仮想的に動作させる機器を抽出し確認対象として前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記表示部に前記動作範囲を設定する設定画面を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記設定画面に、前記機器が移動すべき位置を入力する位置入力部を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記設定画面に、前記装置と前記機器と前記位置との関係をツリー形式で表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記設定画面に、前記動作範囲を自動で設定する第1自動設定ボタンを表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記表示部に、前記確認対象を確認する確認画面を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項6に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記確認画面に、前記動作範囲に基づき、前記動作範囲が重複している領域を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項7に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記確認画面に、前記領域に基づき、前記確認対象とする前記機器の組み合わせを表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 請求項8に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記確認画面に、前記組み合わせを自動で表示する第2自動設定ボタンを表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 請求項8または9に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記確認画面に、
    前記組み合わせを削除する削除ボタンと、
    前記組み合わせを編集する編集ボタンと、を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記表示部に、前記確認対象における仮想的な動作を表示する動作画面を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  12. 請求項11に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記動作画面に、前記仮想的な動作の実行を表形式で表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  13. 請求項11または12に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記動作画面に、前記確認対象において干渉が発生したか否かを表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  14. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記表示部に、前記装置を仮想的なモデルで示した仮想モデル表示部を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  15. 請求項14に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記仮想モデル表示部を用いて、前記確認対象における仮想的な動作を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  16. 請求項15に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記表示部に、
    前記仮想モデル表示部に前記確認対象における仮想的な動作を実行させる実行ボタンと、
    前記仮想モデル表示部に前記確認対象における仮想的な動作を一時停止させる一時停止ボタンと、
    前記仮想モデル表示部に前記確認対象における仮想的な動作の選択を行う送りボタンと戻りボタンと、を表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  17. 請求項16に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記表示部に、
    前記仮想モデル表示部に表示されている前記確認対象における仮想的な動作の詳細情報を表形式で表示し、
    前記仮想モデル表示部に表示されている前記確認対象における仮想的な動作に対応する行の表示形式を、他の動作に対応する行の表示形式と異ならせて表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  18. 請求項17に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、
    前記送りボタンおよび前記戻りボタンの操作に基づいて、前記仮想モデル表示部における表示と、表形式で表示された前記詳細情報の表示と、を連動させて表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  19. 請求項15乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記制御部は、前記仮想モデル表示部を用いて、前記確認対象における仮想的な動作を表示する際、前記確認対象における仮想的な動作をループさせて表示する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置を備えた生産装置。
  21. 請求項20に記載の生産装置を用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  22. 複数の機器を有する装置の動作を仮想的に実行する情報処理方法であって、
    制御部が、
    前記機器の動作範囲に基づき、前記機器の内、仮想的に動作させる機器を抽出し確認対象として表示部に表示する、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  23. 請求項22に記載の情報処理方法をコンピュータで実行可能な制御プログラム。
  24. 請求項23に記載の制御プログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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