以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
図1は、一実施形態におけるシステム10の構成の一例を概略的に示す。システム10は、決済処理装置40と、ユーザ端末82a、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c、及びユーザ端末82dと、店舗端末72とを備える。
ユーザ端末82aは、ユーザ80aが利用する端末である。ユーザ端末82bは、ユーザ80bが利用する端末である。ユーザ端末82cは、ユーザ80cが利用する端末である。ユーザ端末82dは、ユーザ80dが利用する端末である。ユーザ80a、ユーザ80b、ユーザ80c、及びユーザ80dを、「ユーザ80」と総称する場合がある。ユーザ端末82a、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c、及びユーザ端末82dを「ユーザ端末82」と総称する場合がある。ユーザ端末82は、スマートフォン等の移動端末、通信機能を有するウェアラブル端末、PDA等の携帯情報端末等であってよい。
ユーザ80は、店舗70の顧客である。店舗70は、例えば、飲食店等の店舗である。店舗端末72は、店舗70に設けられた端末である。店舗端末72は、店舗70の会計場所に設けられ、店舗70の店員が操作する端末である。
ネットワーク11は、任意のネットワークである。ネットワーク11は、インターネットと、いわゆる3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)等の移動電話網、公衆通信網、及び専用網の少なくともいずれかを含んでよい。ユーザ端末82及び店舗端末72は、決済処理装置40と通信する。決済処理装置40は、ユーザ80が店舗70の利用料金を支払う場合の決済に関する処理を行う。
ユーザ端末82は、QRコード(登録商標)等の2次元コードやバーコード等のコードを用いた電子決済を行う。ストアスキャン方式(利用者提示型)の電子決済を行う。具体的には、店舗端末72は、ユーザ端末82に表示されたコード情報を読み取る。店舗端末72は、読み取ったコード情報を、店舗端末72に入力された支払額とともに、決済処理装置40に送信する。決済処理装置40は、店舗端末72から受信したコード情報及び支払額に基づいて決済処理を行う。決済処理装置40は、コード情報から特定されるユーザ80のポイントから支払額に相当するポイントを減算したり、ユーザ80が事前に登録したクレジットカード情報に基づいてクレジット決済を行う。
ユーザ端末82は、ユーザ80のうちの一人の代表者が、他のユーザ80のコード決済の代行するための機能を備える。具体的には、代表者以外のユーザ80は、支払いを行う権利を代表者に譲渡して、代表者にコード決済を行ってもらう。本実施形態において、ユーザ80a、ユーザ80b、ユーザ80c、及びユーザ80dが飲食店である店舗70で一緒に飲食したときに発生した飲食代を支払う際に、ユーザ80aが代表者として、ユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dのコード決済も行う場合を例示する。
ユーザ端末82aは、ユーザ80aの操作に基づいて、コードAを生成する。ユーザ端末82bは、ユーザ80bの操作に基づいて、コードBを生成する。ユーザ端末82cは、ユーザ80cの操作に基づいて、コードCを生成する。ユーザ端末82dは、ユーザ80dの操作に基づいて、コードDを生成する。ユーザ端末82b、ユーザ端末82c、及びユーザ端末82dは、それぞれコードB、コードC、及びコードDを、ユーザ端末82aに送信する。又は、ユーザ端末82aは、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c、及びユーザ端末82dに表示されたコードB、コードC、及びコードDRを読み取る。そして、ユーザ80aは、ユーザ端末82aを用いて店舗端末72でコード決済をする場合に、コードA、コードB、コードC、及びコードDを順に切り替えて表示する。例えば、ユーザ端末82aは、会計伝票に印字された品目の並び順に、コードA、コードB、コードC、及びコードDを切り替えて表示する。
店舗端末72は、ユーザ端末82aからコードを読み取る毎に、読み取ったコードと、会計伝票の対応する順番で印字されている品目の金額とを含む決済情報を、決済処理装置40に送信する。決済処理装置40は、受信した決済情報に含まれるコード及び支払額に基づいて、決済処理を行う。
システム10によれば、複数のユーザ80のそれぞれに代金を請求する場合でも、一人の代表者のユーザ端末82を用いて店舗端末72で決済を済ませることができる。店舗端末72は、複数のユーザ端末82のコード情報をユーザ端末82aから取得するので、店舗70側でコードを取得するために要する時間を短縮することができる。
図2は、ユーザ端末82の機能構成を示すブロック図である。ユーザ端末82は、コード情報生成部210と、コード情報取得部220と、表示部230と、表示制御部240と、支払額情報取得部250と、承認要求部260と、コード情報送信部270と、記憶部290とを備える。コード情報取得部220は、撮像部222と、抽出部224と、コード情報受信部226とを備える。記憶部290は、不揮発性及び揮発性の記憶媒体により実現される。コード情報生成部210、抽出部224、コード情報受信部226、表示制御部240、支払額情報取得部250、承認要求部260、及びコード情報送信部270は、プロセッサ等の処理装置により実現される。
なお、ユーザ端末82a、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dは、互いに同一の機能構成を有する。図2に関連する説明では、主としてユーザ端末82aの動作を説明する。この場合、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dが「他のユーザ端末82」となる。ユーザ端末82によるコード決済機能は、コード決済用アプリケーションソフトウエアによって実現されてよい。
コード情報生成部210は、ユーザ端末82aに関連付けられたユーザ80aの決済用情報が埋め込まれた第1のコード情報を生成する。本実施形態のコードAは、第1のコード情報の一例である。コード情報取得部220は、他のユーザ端末82b、ユーザ端末82b及びユーザ端末82cに関連付けられた他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dの決済用情報が埋め込まれた第2のコード情報を取得する。本実施形態のコードB、コードC及びコードDは、第2のコード情報の一例である。表示部230は、ユーザ80a及び他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dによる代金の支払いを行う場合に、第1のコード情報及び第2のコード情報を表示する。
コード情報取得部220において、撮像部222は、撮像した被写体の画像を生成する。抽出部224は、撮像部222が撮像した画像から、第2のコード情報を抽出する。コード情報取得部220において、コード情報受信部226は、近距離無線通信によってユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dから第2のコード情報を受信する。
コード情報受信部226は、代金の支払先に対応づけられた暗号化鍵に基づいて暗号化された第2のコード情報を受信してよい。例えば、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dにおいて、コード情報送信部270は、店舗70に関連づけられた公開暗号鍵を店舗70に設けられたサーバ又は決済処理装置40から取得して、取得した公開暗号鍵に基づいて暗号化した第2のコード情報をユーザ端末82aに送信してよい。店舗端末72は、暗号化された第2のコード情報を読み取った場合に、店舗70に関連づけられた秘密鍵を用いて第2のコード情報を復号化して、復号化した第2のコード情報を決済処理装置40に送信してよい。これにより、第2のコード情報を他のユーザ端末82に送信する場合の安全性を高めることができる。
表示部230は、第1のコード情報及び第2のコード情報を順番に表示する。例えば、表示制御部240は、第1のコード情報及び第2のコード情報を予め定められた順番で表示部230に表示させてよい。表示制御部240は、第1のコード情報及び第2のコード情報を、ユーザ80が指定した順番で表示部230に表示させてよい。
第2のコード情報は、他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dの支払額を示す情報、他のユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dの位置情報、及び、店舗70に対応づけられた固有情報の少なくとも一つを含んでよい。なお、店舗70は、代金の支払先の一例である。
支払額情報取得部250は、ユーザ操作に基づいて、ユーザ80aの支払額及び他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dの支払額を示す情報を取得してよい。承認要求部260は、支払額情報取得部250が取得した他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dの支払額の支払に対する承認を、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに要求する。コード情報取得部220は、他のユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dから承認が得られた場合に、第2のコード情報を取得してよい。例えば、他のユーザ端末82は、それぞれのユーザ80から承認が得られた場合に、コード情報を生成して、ユーザ端末82aに無線通信によって送信してよい。コード情報受信部226は、無線通信によって、他のユーザ端末82から第2のコード情報を受信してよい。このように、ユーザ端末82aにおいて、他のユーザ80の支払額を指定することができる。これにより、他のユーザ80が負担する金額を自由に設定することができる。また、他のユーザ80の操作負荷を減らすことができる。
図3は、決済処理装置40の機能構成を示すブロック図である。決済処理装置40は、処理部300と、格納部390とを備える。処理部300は、決済情報受信部310と、決済処理部320と、通知部330とを備える。格納部390は、不揮発性及び揮発性の記憶媒体により実現される。処理部300は、プロセッサ等の処理装置により実現される。
決済情報受信部310は、ユーザ端末82から店舗端末72が読み取った第1のコード情報及び第2のコード情報を含む決済情報を、店舗端末72から受信する。決済処理部320は、第1のコード情報に基づいてユーザ80aに対する決済を行い、第2のコード情報に基づいて他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dに対する決済を行う。通知部330は、第2のコード情報に基づく決済を行った場合に、第2のコード情報に基づく決済を行った旨を、他のユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに通知する。
なお、決済情報には、第1のコード情報及びユーザの支払額と、他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dのそれぞれの第2のコード情報及び他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dのそれぞれの支払額とを含んでよい。第2のコード情報には、他のユーザの支払額を示す情報を含んでよい。決済処理部320は、他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dのそれぞれについて、第2のコード情報が示す支払額と、決済情報に含まれる支払額とが一致しない場合に、第2のコード情報に基づく他のユーザに対する決済を行わない。例えば、決済処理部320は、店舗端末72からコードB及び1100円の支払額を示す決済情報を受信した場合において、コードBに支払額として1200円を示す情報が含まれているときは、ユーザ80bに対する決済を行わない。これにより、ユーザ端末82aにおいてコードを表示する順序と、店舗端末72に入力された支払額の順序が対応していない場合に、決済が行われることを未然に防ぐことができる。
第2のコード情報は、他のユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dのそれぞれの位置情報を含んでよい。決済処理部320は、店舗端末72に関連づけられた位置と、第2のコード情報に含まれる位置情報が示す位置とが整合しない場合に、第2のコード情報に基づく他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dに対する決済を行わない。これにより、支払をするユーザ80aの周囲にいないユーザ80のコード情報を用いて支払が行われることを未然に防ぐことができる。
なお、他のユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dのそれぞれのコード情報生成部210は、ユーザ端末82aに送信される第2のコード情報を生成する場合に、自身の表示部230に表示されるコード情報を生成する場合に含める情報とは異なる予め定められた特定の情報を第2のコード情報に含めてよい。決済処理部320は、店舗端末72から第2のコード情報を受信した場合に、第2のコード情報に「予め定められた特定の情報」が含まれるときは決済を行い、第2のコード情報に「予め定められた特定の情報」が含まれない場合には、第2のコード情報に基づく決済を行わない。例えば、「予め定められた特定の情報」は、例えば、店舗70に対応づけられた固有情報であってよい。決済処理部320は、店舗端末72から受信した第2のコード情報に含まれる固有情報が、店舗端末72に関連づけられた店舗70の固有情報と整合しない場合に、第2のコード情報に基づく決済を行わない。これにより、第2のコード情報が悪用される可能性を低くすることができる。また、決済処理部300は、第2のコード情報に基づく決済を行う前に他のユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに問合せを行い、決済を許可する旨を受信したときに、第2のコード情報に基づく決済を行うようにしてもよい。決済情報受信部310が、事前にユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dから決済を許可する旨を受信した後、決済処理部300は、第2のコード情報に基づく決済を行うようにしてもよい。これにより、第2のコード情報が悪用される可能性を低くすることができる。
図4は、ユーザ80、店舗端末72及び決済処理装置40のそれぞれにおいて実行される処理を示すチャートである。S402bにおいて、ユーザ端末82bの表示部230は、コードBを表示する。同様に、S402cにおいて、ユーザ端末82cの表示部230はコードCを表示し、S402dにおいて、ユーザ端末82dの表示部230はコードDを表示する。
本実施形態では、ユーザ端末82aは、無線通信によりユーザ端末82b及びユーザ端末82cからそれぞれコードB及びコードCを受信するものとする。また、ユーザ端末82aは、ユーザ端末82dの表示部230に表示されたコードDを光学的に読み取るとする。
図4のチャートにおいて、ユーザ端末82b及びユーザ端末82cのコード情報送信部270は、コード情報をユーザ端末82aに送信する(S404)。このとき、コード情報送信部270は、コードを暗号化してユーザ端末82aに送信してよい。例えば、コード情報送信部270は、店舗70に関連づけられた公開鍵により暗号化したコードをユーザ端末82aに送信してよい。ユーザ端末82aのコード情報受信部226は、ユーザ端末82b及びユーザ端末82cから受信したデータから、コードB及びCを抽出する(S406)。また、S408において、ユーザ端末82aは、ユーザ端末82の表示部230に表示されているコードDを撮像部222で撮像して、撮像された画像から抽出部224がコードDを抽出する。
S410において、ユーザ端末82aは、ユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dからの支払権の譲渡を承認したことを示す操作が行われたことを検出すると、S412において、ユーザ端末82aの表示部230はコードAを表示する。S413において店舗端末72はコードAを光学的に読み取り、S414において店舗端末72はユーザ80aが支払う代金及びコードAを含む決済情報を決済処理装置40に送信する。
続いて、S416において、ユーザ端末82aの表示制御部240は、コードBを表示部230に表示させ、S417において店舗端末72はコードBを光学的に読み取り、S418において店舗端末72はユーザ80bが支払う代金及びコードBを含む決済情報を、決済処理装置40に送信する。なお、店舗端末72は、読み取ったコードBが暗号化されている場合、店舗70の秘密鍵でコードBを復号化して、復号化したコードBを含む決済情報を決済処理装置40に送信してよい。
同様に、S420において、ユーザ端末82aの表示制御部240はコードCを表示部230に表示させ、S421において店舗端末72はコードCを光学的に読み取り、S422において店舗端末72はユーザ80cが支払う代金及びコードCを含む決済情報を決済処理装置40に送信する。また、S424においてユーザ端末82aの表示制御部240はコードDを表示部230に表示させ、S425において店舗端末72はコードDを光学的に読み取り、S426において店舗端末72はユーザ80dが支払う代金及びコードDを含む決済情報を決済処理装置40に送信する。
このように、ユーザ端末82aの表示制御部240は、コードA、コードB、コードC、及びコードDを表示部230に順次に表示させ、店舗端末72は表示部230に表示されたコードを順次に読み取って決済処理装置40に送信することによって、ユーザ80a、ユーザ80b、ユーザ80c、及びユーザ80cのそれぞれの決済を行うことができる。
なお、ユーザ端末82aの表示制御部240は、ユーザ80aが選択した順番でコードA、コードB、コードC、及びコードDを表示部230に表示させてよい。例えば、ユーザ80aは、店舗70の店員に、支払いの対象となる品目を口頭で伝達し、その品目の代金を支払うユーザ80のコードをユーザ端末82aに表示させ、店舗端末72にコードを読み取らせることを繰り返してよい。例えば、ユーザ80aは、会計伝票に記載されている品目において支払額の高い順に支払うことを店員に通知して、支払額が高い順に店舗端末72で読み取られるように、コードの表示を切り替えてよい。
ユーザ80aは、表示部230に表示させるコードを切り替えることを、ユーザ端末82aの表示部230に表示されたボタンを通じて指示してよい。例えば、表示制御部240は、コードを表示部230に表示させているときに、表示部230上の予め定めら位置のボタンがユーザ80aによって選択された場合に、現在表示させているコードの次の順番で表示するべきコードを、表示部230に表示させてよい。また、ユーザ80aは、表示部230に表示させるコードを切り替えることを、ユーザ端末82aを振ることによって指示してよい。例えば、表示制御部240は、コードを表示部230に表示しているときに予め定められた値を超える加速度が検出されたときに、現在表示させているコードの次の順番で表示するべきコードを、表示部230に表示させてよい。
表示制御部240は、コードA、コードB、コードC、及びコードDの表示順を示す情報を、ユーザ操作に基づいて取得して、取得した情報が示す表示順で、表示部230にコードを切り替えて表示させてよい。例えば、ユーザ80aは、店舗70から発行された会計伝票に印字されている順番でコードを表示させるように、ユーザ端末82aに表示順を指定してよい。ユーザ80aは、会計伝票に印字されている順番で支払うことを店員に口頭で伝達する。店員は、店舗端末72を操作する場合に、会計伝票に印字されている順番で店舗端末72への支払額の入力とコードの読み取りを繰り返す。
また、コードA、コードB、コードC、及びコードDには、支払額を示す情報が含まれてよい。この場合、ユーザ端末82aの表示制御部240は、支払額が高い順又は支払額が低い順でコードA、コードB、コードC、及びコードDを切り替えて表示部230に表示させてよい。例えば、支払額の高い順番でコードの表示を切り替える場合、店舗端末72は、コードの読み取る毎に、入力された支払額の高さに従って支払額を自動的に特定してよい。
なお、店舗端末72は、一つのコードを読み取った後、次のコードを読み取る準備ができた場合に、予め定められた音を出力してよい。ユーザ端末82aの表示制御部240は、コードを表示部230に表示しているときに予め定められた音が検出されたときに、現在表示させているコードの次の順番で表示するべきコードを、表示部230に表示させてよい。
店舗端末72は、読み取ったコードの数と、読み取ったコードに関連づけられた支払額の合計額を示す情報を出力してよい。例えば、店舗端末72は、ユーザ端末82aから読み取ったコードに支払額が含まれる場合に、連続的に読み取ったコードに含まれる支払額の合計額を、表示又は音声の再生によってユーザ80aに通知してよい。店舗端末72は、コードを読み取る毎に、コードに含まれる支払額を表示又は音声の再生によってユーザ80aに通知してよい。
図5から図16に関連して、ユーザ端末82に表示される画面の一例を説明する。図5から図16に関連して説明する画面は、例えば、コード決済用アプリケーションソフトウエアが表示する画面である。
図5は、ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。画面500は、ユーザ端末82a、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c、及びユーザ端末82dのそれぞれの表示部230に表示される。画面500は、ボタン510と、ボタン520とを含む。
ボタン510は、他のユーザ80から代金の支払権の譲渡を受け付ける旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。ボタン520は、他のユーザ80に支払権を譲渡する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
図6は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例である。ユーザ端末82aの表示制御部240は、図5のボタン510が選択されると、表示部230に画面600を表示させる。画面600は、支払額を設定するユーザ80を指定するための画面である。
画面600は、ボタン610とボタン620とを含む。ボタン610は、ユーザ80aが支払額を指定しない旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。すなわち、ボタン610は、他のユーザ80b、ユーザ80c及びユーザ80dが支払額を指定する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。ボタン620は、ユーザ80aが支払額を指定する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
図7は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例である。ユーザ端末82aの表示制御部240は、図6のボタン610が選択されると、表示部230に画面700を表示させる。画面700は、他のユーザ端末82からコードを取得するための画面である。
画面700は、オブジェクト710と、オブジェクト720と、オブジェクト730と、ボタン740とを含む。オブジェクト710は、他のユーザ端末82から送信されるコードを待ち受け中であることを示す。オブジェクト720は、コードを取得したユーザ80を示す情報と、コードを取得したユーザ80の支払額の合計額を示す情報とを含む。
オブジェクト730は、他のユーザ端末82に表示されたコードを読み取るためのオブジェクトである。オブジェクト730は、撮像部222で撮像される画像が表示される画像枠と、抽出部224が画像からコードを抽出する範囲を示す認識枠とを含む。ボタン740は、他のユーザ端末82からのコードの取得を完了する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
図8は、ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。画面800は、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに表示される。具体的には、ユーザ端末82の表示制御部240は、図5のボタン520が選択されると、表示部230に画面800を表示させる。画面800は、自身の支払額を設定するための画面である。
画面800は、テキストボックス810と、ボタン820とを含む。テキストボックス810は、ユーザ80が自身の支払額を入力するためのオブジェクトである。ボタン820は、支払額の入力を完了する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
図9は、ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。画面900は、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに表示される。具体的には、ユーザ端末82の表示制御部240は、図8のボタン820が選択されると、表示部230に画面900を表示させる。画面900は、ユーザ端末82aにコードを取得させるための画面である。
画面900は、オブジェクト910と、オブジェクト920と、ボタン930とを含む。オブジェクト910は、図8のテキストボックス810に入力された金額を文字で示す。オブジェクト920は、コード情報生成部210が生成したコードである。ボタン930は、コード情報生成部210が生成したコードを無線通信により送信する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
ユーザ80aは、ユーザ端末82aの表示部230に図7に示す画面700が表示されている状態で、例えばユーザ端末82dの表示部230に表示されたオブジェクト920を撮像部222で撮像する。ユーザ端末82aの抽出部224は、撮像部222で撮像された画像からコードDを抽出して、記憶部290に一時的に記憶する。なお、抽出部224は、撮像部222で撮像された画像から画面900のオブジェクト910の文字を抽出することによって、他のユーザ80の支払額を特定してよい。オブジェクト920に表示されるコードに支払額を示す情報が含まれている場合、コード情報取得部220は、コードに含まれる情報から支払額を特定してよい。
図10は、ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。画面1000は、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに表示される。具体的には、ユーザ端末82の表示制御部240は、図9のボタン930が選択されると、表示部230に画面1000を表示させる。画面1000は、コードの送信先を選択するための画面である。
画面1000は、ボタン1010と、ボタン1020と、ボタン1030とを含む。表示制御部240は、ユーザ端末82の周囲にいるユーザ80を識別する情報に対応づけて、ボタン1010、ボタン1020、及びボタン1030を表示させる。例えば、ユーザ端末82は、近距離無線通信等によって周囲のユーザ端末82の識別情報を取得して、ユーザ端末82によるコード決済機能は、コード決済用アプリケーションソフトウエアに登録されているユーザのうち、周囲に存在するユーザ端末82に関連づけられたユーザ80を画面1000に表示する。ユーザ80がボタン1010を選択すると、コード情報送信部270は、図9のオブジェクト920に表示したコードをユーザ端末82a宛てに送信する。このとき、コード情報送信部270は、コードとともに、支払額を示す情報をユーザ端末82a宛てに送信してよい。これにより、コードに支払額を示す情報が含まれていない場合でも、ユーザ端末82aは他のユーザ80の支払額を特定することができる。
ユーザ端末82aの表示部230に画面700が表示されている状態で、ユーザ端末82aのコード情報受信部226が他のユーザ端末82から送信されたコードを受信すると、図7のオブジェクト720を更新するとともに、受信したコードを記憶部290に一時的に記憶する。
図11は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例を示す。画面1100は、オブジェクト1110と、オブジェクト1120と、オブジェクト1130と、ボタン1170と、ボタン1180とを含む。画面1100は、他のユーザ80からの支払権の譲渡を承認するための画面である。
オブジェクト1110は、ユーザ80bの画像情報及び名前情報と、ユーザ80bの支払額を示す情報を含む。同様に、オブジェクト1120は、ユーザ80cの画像情報及び名前情報と、ユーザ80cの支払額を示す情報を含み、オブジェクト1130は、ユーザ80dの画像情報及び名前情報と、ユーザ80dの支払額を示す情報を含む。
ボタン1170は、他のユーザ80からの支払権の譲渡を承認する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。ボタン1180は、他のユーザ80からの支払権の譲渡を承認しない旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
図12は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例を示す。ユーザ端末82aの表示制御部240は、図11のボタン1170が選択されると、表示部230に画面1200を表示させる。画面1200は、コードの切り替え表示を開始する指示を受け付けるためのボタン1210を含む。ボタン1210が選択されると、コード情報生成部210はユーザ80aの支払いに用いるコードAと、記憶部290に記憶されている他のユーザ80の支払に用いるコードとを、表示部230に順次に表示させる。
ユーザ80aは、ユーザ端末82の表示部230に表示されるコードを、店舗端末72のコードリーダに読み取らせる。これにより、一台のユーザ端末82aで、ユーザ80a、ユーザ80b、ユーザ80c、及びユーザ80dのそれぞれに請求される支払いを行うことができる。
図13は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例を示す。ユーザ端末82aの表示制御部240は、図6のボタン620が選択されると、画面1300を表示部230に表示させる。画面1300は、支払をするユーザ80をユーザ80aが選択するための画面である。
画面1300は、ボタン1302と、ボタン1304と、オブジェクト1310と、オブジェクト1320と、オブジェクト1330と、オブジェクト1340と、オブジェクト1350と、オブジェクト1360と、ボタン1380とを含む。ボタン1302は、支払額を直接に指定する旨の指示を受け付けるためのボタンである。ボタン1304は、支払額を割合で指定する旨の指示を受け付けるためのボタンである。
オブジェクト1310、オブジェクト1320、オブジェクト1330、オブジェクト1340、オブジェクト1350、及びオブジェクト1360は、支払権の譲渡元のユーザ80を選択する指示を受け付けるためのオブジェクトである。オブジェクト1310、オブジェクト1320、オブジェクト1330、オブジェクト1340、オブジェクト1350、及びオブジェクト1360は、それぞれユーザの画像情報及び名前情報を含む。ユーザ端末82aは、近距離無線通信等によって周囲のユーザ端末82の識別情報を取得して、アプリに登録されているユーザのうち、周囲に存在する他のユーザ端末82に関連づけられたユーザ80を画面1300に表示する。ユーザ80aがオブジェクト1310、オブジェクト1320、オブジェクト1330、オブジェクト1340、オブジェクト1350、及びオブジェクト1360を選択する毎に、対応するユーザ80の選択状態と非選択状態とが切り替わる。
ボタン1380は、各ユーザ80の支払額を入力する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
図14は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例を示す。画面1400は、各ユーザ80の支払額を入力するための画面である。ユーザ端末82aの表示制御部240は、図13のボタン1302が選択された状態で図13のボタン1380が選択されると、表示部230に画面1400を表示させる。
画面1400は、テキストボックス1410と、テキストボックス1420と、テキストボックス1430と、テキストボックス1440とを含む。テキストボックス1410は、ユーザ80a自身の支払額を入力するためのオブジェクトである。テキストボックス1420、テキストボックス1430、及びテキストボックス1440は、図13で選択した他のユーザ80の支払額を入力するためのオブジェクトである。
ボタン1480は、支払額の入力を完了した旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。ボタン1480が選択されると、承認要求部260は、支払権の譲渡を承認するよう要求する承認要求を、他のユーザ80のユーザ端末82に送信する。このとき、承認要求部260は、テキストボックス1410、テキストボックス1420、テキストボックス1430、テキストボックス1440に入力された支払額を示す情報を、承認要求に含めて送信する。
図15は、ユーザ端末82aに表示される画面の一例を示す。画面1500は、各ユーザ80の支払額を割合で入力するための画面である。ユーザ端末82aの表示制御部240は、図13のボタン1304が選択された状態で図13のボタン1380が選択されると、表示部230に画面1500を表示させる。
画面1500は、テキストボックス1502と、テキストボックス1510と、テキストボックス1520と、テキストボックス1530と、テキストボックス1540とを含む。テキストボックス1502は、ユーザ80の支払総額を入力するためのオブジェクトである。
テキストボックス1510は、ユーザ80a自身の支払額が支払総額に占める割合を入力するためのオブジェクトである。テキストボックス1520、テキストボックス1530、及びテキストボックス1540は、図13で選択した他のユーザ80のそれぞれの支払額が支払総額に占める割合を入力するためのオブジェクトである。テキストボックス1510、テキストボックス1520、テキストボックス1530、及びテキストボックス1540には、100%を人数で除した数値が初期値として入力されている。
ボタン1580は、支払額の割合の入力を完了した旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。ボタン1580が選択されると、承認要求部260は、支払権の譲渡を承認するよう要求する承認要求を、他のユーザ80のユーザ端末82に送信する。このとき、承認要求部260は、テキストボックス1502に入力された金額と、テキストボックス1510、テキストボックス1520、テキストボックス1530及びテキストボックス1540のそれぞれに入力された割合から定まる各ユーザ80の支払額を示す情報を、承認要求に含めて送信する。
図16は、ユーザ端末82に表示される画面の一例を示す。画面1600は、ユーザ端末82b、ユーザ端末82c及びユーザ端末82dに表示される。具体的には、ユーザ端末82の表示制御部240は、図15のボタン1580が選択されると、表示部230に画面1600を表示させる。画面1000は、ユーザ80の支払権をユーザ80aに譲渡することを各ユーザ80が承認するかを問い合わせる画面である。
画面1600は、オブジェクト1610と、ボタン1670と、ボタン1680とを含む。オブジェクト1610は、各ユーザ80の支払額を示すオブジェクトである。オブジェクト1610が示す金額は、ユーザ端末82aから受信した承認要求に含まれる支払額によって定まる。ボタン1670は、ユーザ80aへの支払権の譲渡を承認する旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。ボタン1680は、ユーザ80aへの支払権の譲渡を承認しない旨の指示を受け付けるためのオブジェクトである。
ボタン1670が選択されると、コード情報生成部210は、コードを生成して、ユーザ端末82aにコードを送信する。なお、ボタン1670が選択されると表示制御部240は、図9の画面900を表示部230に表示させて、コードをユーザ端末82aに読み取らせることによってコードをユーザ端末82aに伝達してもよい。
ユーザ端末82aは、他のユーザ端末82においてボタン1670が選択されることによって他のユーザ端末82からコードを受け取ると、表示制御部240は、図11の画面1100を表示部230に表示させる。
以上に説明したシステム10によれば、システム10によれば、複数のユーザ80のそれぞれがコード決済で代金を支払う場合において、一人の代表者のユーザ端末82aを用いて店舗端末72でコード決済を済ませることができる。そのため、店舗端末72は、複数の他のユーザ端末82のコード情報をユーザ端末82aから取得することができるので、店舗側で行う決済にかかる時間を短縮することができる。
図17は、本実施形態に係るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000に、実施形態に係る決済処理装置40等の装置又は当該装置の各部として機能させる、当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。コンピュータ可読媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を決済処理装置40として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、決済処理装置40の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である決済処理装置40の各部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の決済処理装置40が構築される。
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。