JP2021123449A - ベルトコンベア洗浄装置 - Google Patents

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大地 村瀬
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【課題】 コンベアベルトのリターン側部分の裏面上に堆積する漏れ鉱を簡易な構造で除去することが可能なベルトコンベア洗浄装置を提供する。【解決手段】 コンベアベルト4のリターン側部分の裏面上に付着した被搬送物由来の粉粒体を除去するベルトコンベア洗浄装置5であって、洗浄水供給管10と洗浄水供給管10よりも該リターン側部分の走行方向に関して下流側に位置するエアー供給管20とからなり、洗浄水供給管10は該リターン側部分の裏面における該走行方向の上流側に向けて洗浄水を噴射する複数のスプレーノズル11を有し、エアー供給管20は該リターン側部分の裏面における該走行方向の上流側に向けてエアーを吹き付ける複数の吹出孔21を有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、粉粒体を搬送するベルトコンベアの洗浄装置に関し、特に、HPALプラントにおいて使用されるニッケル原料鉱石搬送用のベルトコンベアの洗浄装置に関する。
近年、ニッケル酸化鉱石の湿式製錬法として、HPAL(High Pressure Acid Leach)法とも称する硫酸を用いた高温加圧酸浸出法が注目されている。このHPAL法は、従来の一般的なニッケル酸化鉱石の製錬方法である乾式製錬方法とは異なり、還元及び乾燥工程等の乾式工程を含んでおらず、一貫した湿式工程により処理が行われるので、コスト面及びエネルギー消費の面で有利な製錬法である。また、ニッケル品位の低い低品位ニッケル鉱を原料に用いても、ニッケル品位が50質量%程度まで高められたニッケル硫化物の形態でニッケルを回収できるという利点も有している。
上記の高温加圧酸浸出法でニッケル酸化鉱石の処理を行うHPALプラントにおいては、鉱山から産出したニッケル原料鉱石をHPALプラントの敷地内まで運搬する必要がある。そのため、該HPALプラントには、一般的に鉱山の採石場に設けた破砕機で破砕したニッケル酸化鉱石をホッパー等の機器やストックパイルまで搬送するため、1又は複数基のベルトコンベアが設置されている。
ところで、ベルトコンベアによる土砂、石炭、鉱石等の粉粒体の輸送においては、長時間使用しているうちに該粉粒体よってベルト面が汚れて安定的な搬送が妨げられることがある。そこで、該ベルト面の洗浄を目的としてベルト洗浄装置を設けることがある。例えば、特許文献1には、ベルト洗浄装置の一例として掻取装置が開示されている。この掻取装置は、スクレーパ等の掻取チップをコンベアベルトの洗浄対象面に当接させることで、ベルト面に付着した土砂、石炭、鉱石等の粉粒体又はこれらの泥状の水和物を物理的な作用により掻き取って落下させるものである。しかしながら、この掻取装置によるベルト面の洗浄方法は、取り扱う粉粒体によっては掻取チップに摩耗による不陸が生じることが予想され、頻繁に掻取チップを交換しないと洗浄効果が低下すると考えられる。
そこで、上記の物理的な作用によらずにベルトコンベアのベルト面を洗浄する方法が提案されている。例えば特許文献2には、コンベアベルトのリターン側部分を高圧洗浄水で洗浄する方法が提案されている。また、特許文献3には、コンベアベルトのリターン側部分に対して、両面から洗浄液を噴射した後、両面からエアーを噴射して洗浄液及び付着物を除去する方法が提案されている。
特開平1−64915号公報 特開2017−119551号公報 特開2017−071507号公報
鉱山から産出したニッケル酸化鉱石をHPALプラントの敷地内まで搬送する際に使用するベルトコンベアでは、コンベアベルトの振動等により搬送中のニッケル酸化鉱石がコンベアベルトの幅方向両端部から落下していわゆる漏れ鉱が生じることがある。この漏れ鉱は、一部がコンベアベルトのリターン側部分の裏面上に付着して堆積することがある。このようにコンベアベルトの裏面上にニッケル酸化鉱石が堆積すると、コンベアベルトが巻き掛けられるプーリー部においてコンベアベルトがスリップする問題が生ずることがあった。
上記特許文献2の洗浄方法では、コンベアベルトの表面を洗浄するものであるため、上記のスリップの問題を解決するのは困難であると考えられる。また、仮にコンベアベルトの裏面を高圧洗浄水で洗浄することで堆積した鉱石を除去できても、該裏面上に残留する洗浄水で摩擦抵抗が弱まり、プーリー部でコンベアベルトがスリップするおそれがある。
上記特許文献3の方法は、洗浄水の噴射後にエアーを噴射することでコンベアベルトの表裏面に残留する洗浄水を付着物と共に除去することが示されているが、この特許文献3の洗浄装置は、コンベアベルトの表裏面の洗浄のため、複数のロール群を用いてコンベアベルトを上下方向に走行させる必要があり、ベルトコンベア装置自体の構造が複雑で高コストになることが問題になる。本発明はこのような従来のベルトコンベアが抱える問題点に鑑みてなされたものであり、コンベアベルトのリターン側部分の裏面上に堆積する漏れ鉱を簡易な構造で除去することが可能なベルトコンベア洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るベルトコンベア洗浄装置は、コンベアベルトのリターン側部分の裏面上に付着した被搬送物由来の粉粒体を除去するベルトコンベア洗浄装置であって、洗浄水供給管と該洗浄水供給管よりも該リターン側部分の走行方向に関して下流側に位置するエアー供給管とからなり、該洗浄水供給管は該リターン側部分の裏面における該走行方向の上流側に向けて洗浄水を噴射する複数のスプレーノズルを有し、該エアー供給管は該リターン側部分の裏面における該走行方向の上流側に向けてエアーを吹き付ける複数の吹出孔を有していることを特徴とする。
本発明によれば、コンベアベルトのリターン側部分の裏面上に付着した粉粒体を簡易な構造で確実に除去することができる。
本発明の実施形態のベルトコンベア洗浄装置がベルトコンベアに設けられている状態を示す側面図である。 図1のベルトコンベア洗浄装置及びベルトコンベアの斜視図である。 本発明の実施形態のベルトコンベア洗浄装置が有する洗浄水供給管の斜視図である。 図3の洗浄水供給管が有するスプレーノズルの噴射パターンの一具体例を模式的に示す斜視図(a)及びその正面図(b)である。 図3の洗浄水供給管による洗浄水の噴射パターンの他の具体例を示す平面図である。 本発明の実施形態のベルトコンベア洗浄装置が有するエアー供給管の斜視図である。 本発明の実施例で用いたベルトコンベア洗浄装置がベルトコンベアに取り付けられている状態を示す写真である。
以下、本発明に係るベルトコンベア洗浄装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。この本発明の実施形態のベルトコンベア洗浄装置は、図1及び図2に示すように、HPAL法の原料として使用されるニッケル酸化鉱石の搬送用のベルトコンベア1に特に適しており、このベルトコンベア1は、一般的に、モーター駆動側のヘッドプーリー2と、被搬送物が投入される側に位置する従動側のテールプーリー3と、これら両プーリー2、3の間で周回走行する無端状(エンドレス)のコンベアベルト4とから主に構成される。
かかる構成のベルトコンベア1において、図示しないホッパー等の底部からテールプーリー3側の端部に供給されるニッケル酸化鉱石Aは、所定の搬送先に向けて一般的に水平方向又は斜め上方に搬送された後、該搬送先に位置するヘッドプーリー2側の終端部から重力により落下する。この被搬送物のニッケル酸化鉱石Aは、ベルトコンベア1で運搬する前に必要に応じて破砕や分級が行われるため、搬送時のニッケル酸化鉱石のサイズは約150mm以下のものが多い。そのため、テールプーリー3からヘッドプーリー2に搬送している間に振動等により漏れ鉱が発生し、該漏れ鉱のうち100mm以下の比較的粒径の小さいものがコンベアベルト4のリターン側部分の裏面上に堆積することがある。
このコンベアベルト4のリターン側部分の裏面上に堆積した堆積物Bを除去するため、コンベアベルト4の上記リターン側部分と、これとは逆方向に走行するフォワード側部分との間の空間部におけるテールプーリー3の近傍に、本発明の実施形態のベルトコンベア洗浄装置5が設けられている。このベルトコンベア洗浄装置5は、洗浄水供給管10と、該洗浄水供給管10よりも該コンベアベルト4のリターン側の走行方向に関して下流側に位置するエアー供給管20とから構成される。
上記のニッケル酸化鉱石を被搬送物とするHPALプラントで使用するベルトコンベアの場合は、一般的に、ヘッドプーリー2の中心軸とテールプーリー3の中心軸との離間距離Lは30m以上50m以下であり、コンベアベルト4はベルト幅が800mm以上1200mm以下である。このコンベアベルト4を速度0.5m/sec以上2m/sec以下で走行させることで、最大運搬能力を600t/hrにすることができる。
上記サイズのベルトコンベアにベルトコンベア洗浄装置5を取り付けるため、該テールプーリー3の中心軸及び該ヘッドプーリー2の中心軸を有する第1の平面Pに垂直で且つ該テールプーリー3の中心軸を有する第2の平面Pと、該第1の平面Pに垂直で且つ上記エアー供給管20の中心軸を有する第3の平面Pとの離間距離Dは、700mm以上1100mm以下であるのが好ましい。また、該第1の平面Pに垂直で且つ上記洗浄水供給管10の中心軸を有する第4の平面Pと、上記第3の平面Pとの離間距離Dは、400mm以上800mm以下であるのが好ましい。
洗浄水供給管10は、好ましくはコンベアベルト4の幅方向の端から端まで該幅方向に平行に延在しており、図3に示すように、その中心軸方向に沿って洗浄水の噴射用の複数のスプレーノズル11が、好ましくは50mm以上200mm以下のピッチで等間隔に配設されている。図1に示すように、これら複数のスプレーノズル11の各々は、コンベアベルト4のリターン側部分の走行方向に対して俯角θが35°以上55°以下の斜め上の方向からコンベアベルト4のリターン側部分の上流側に向けて洗浄水を噴射するように取り付けられているのが好ましい。これにより、該リターン側部分上の堆積物を効果的に除去することができる。
更に、上記複数のスプレーノズル11の各々は、その先端中央部と該コンベアベルト4のリターン側部分との最短距離が5cm以上20cm以下となるように離間しているのが好ましい。これにより、該リターン側部分上の堆積物を効率よく除去することができる。また、スペースに限りがあるテールプーリー3の近傍部分にコンパクトに洗浄水供給管10を設置することができる。
上記複数のスプレーノズル11の各々は、図4(a)に示す中心角θが30°以上50°以下の略扇形状パターンで洗浄水を噴射できるように、図4(b)に示すような特殊な噴射孔11aを有しているのが好ましい。この場合、コンベアベルト4のリターン側部分のベルト面と、該扇形状パターンの扇面とが交差する交線が、該リターン側部分の走行方向に対して垂直方向に延在するのが好ましい。これにより、少ない量の洗浄水であっても確実に該リターン側部分の堆積物を除去することができる。
あるいは、洗浄水供給管10の延在方向を調整したり、屈曲した洗浄水供給管を用いたり、複数のスプレーノズル11の取り付け位置を変えたりすることで、コンベアベルト4のリターン側部分のベルト面と、複数のスプレーノズル11の各々の略扇形状パターンの扇面とが交差する交線が、図5(a)に示すように全体として該リターン側部分の走行方向に対して傾斜する方向に一列に並ぶようにしたり、図5(b)に示すように全体としてコンベアベルト4の上流側に向って凸となるようにしてもよい。これにより、コンベアベルト4のリターン側部分の裏面に堆積した堆積物を、より確実に該コンベアベルト4の幅方向両端部から落下させることができる。
上記の複数のスプレーノズル11の個数や各噴射流量は、ベルトコンベアで搬送する被搬送物の大きさや該ベルトコンベアの搬送能力等に応じて適宜定められるが、ニッケル酸化鉱石を被搬送物とするHPALプラントで使用するベルトコンベアの場合は、複数のスプレーノズル11の合計噴射流量が1時間当たり15m以上35m以下となるように選定するのが好ましい。上記洗浄水供給管10は、洗浄水供給源となる例えば工業用水の主配管にフランジや溶接などにより接続してもよいが、図3に示すように1又は複数個のエルボの先に取り付けたカムロック構造のカップラー12を介して接続するのが好ましい。なお、この場合の洗浄水供給源の供給圧力は、2〜7kg/cmG程度であるのが好ましい。
コンベアベルト4のリターン側部分の裏面上に付着している鉱石からなる堆積物は、上記のスプレーノズル11から噴射される洗浄水によって吹き飛ばされ、コンベアベルト4の幅方向の両縁部から落下する。このようにして洗浄水と共にコンベアベルト4から落下した鉱石は、必要に応じて該ベルトコンベア周辺を水洗することで、サンプポンプを経由して溜池等に回収される。この回収された鉱石は、HPALプラントに供給されて原料として使用することができる。
上記の洗浄水供給管10のよりもコンベアベルト4のリターン側部分の走行方向に関して下流側に位置するエアー供給管20は、該洗浄水供給管10と同様にコンベアベルト4の幅方向の端から端まで該幅方向に平行に延在しており、図6に示すようにその中心軸方向に沿ってエアー吹出し用の複数の吹出孔21が、好ましくは80mm以上140mm以下のピッチで等間隔に配設されている。
図1に示すように、これら複数の吹出孔21の各々は、コンベアベルト4のリターン側部分の走行方向に対して俯角θが35°以上55°以下の斜め上の方向からコンベアベルト4のリターン側部分の上流側に向けてエアーを吹き付けるように取り付けられているのが好ましい。これにより、堆積物を確実に除去するために上流側の洗浄水供給管10において多量に洗浄水を噴射した場合においても、簡易な構造で確実に洗浄水を吹き飛ばすことができる。また、上記複数の吹出孔21の各々は、その開口中心部と、該コンベアベルト4のリターン側部分との最短距離が5cm以上20cm以下となるように離間しているのが好ましい。これにより、スペースに限りがあるテールプーリー3の近傍部分にコンパクトに設置することができる。
上記の複数の吹出孔21の個数や各々の孔径及びエアー供給管20から供給するエアーの供給圧力は、上流側の洗浄水供給管10から噴射する洗浄水の量やコンベアベルト4の幅方向の長さ等に応じ適宜定められるが、ニッケル酸化鉱石を被搬送物とするHPALプラントで使用するベルトコンベアの場合は、インチサイズ1/2B(呼び径15A)程度のSGP配管(孔径約16mm)を介してエアーを吹き出すのが好ましい。この孔径を1/2Bよりも絞り過ぎると、コンベアベルト4にダメージを与えるおそれがある。
上記エアー供給管20は、エアー供給源となる例えば工業用エアーの主配管にフランジや溶接などにより接続してもよいが、図6に示すように1又は複数個のエルボの先に取り付けたカムロック構造のカップラー22を介して接続するのが好ましい。この場合、エアー供給源のエアーの供給圧力は、350kPaG以上550kPaG以下であるのが好ましい。この供給圧力が350kPaG未満では、ベルト面に残留する洗浄水を十分に吹き飛ばすことができなくなるおそれがある。逆にこの供給圧力が550kPaGを超えると、コンベアベルト4にダメージを与えるおそれがある。
以上説明したように、本発明の実施形態のベルトコンベア洗浄装置を用いることで、ベルトコンベアで搬送されている鉱石が振動や衝撃等で幅方向両端部から落下し、その一部がコンベアベルトのリターン側部分の裏面上に堆積しても、該堆積物がテールプーリーに到達する前に洗浄水で除去されるので、該堆積物によるテールプーリーでの噛み込みやスリップ等の問題を防ぐことができる。また、堆積物の除去に使用した洗浄水が該リターン側部分の裏面上に残留しても、テールプーリーに到達する前にエアーにより吹き飛ばされるので、該洗浄水による摩擦抵抗の低下に起因するテールプーリーでのスリップの発生を防ぐことができる。
(実施例)
ヘッドプーリー、テールプーリー、及びコンベアベルトで構成されるベルトコンベアを最大運搬能力540t/hrで稼働させてニッケル酸化鉱石を鉱山からHPALプラントの敷地内まで搬送した。このベルトコンベアの仕様は、ヘッドプーリーの中心軸とテールプーリーの中心軸との離間距離が42.85mであり、コンベアベルトのベルト幅が1050mmであり、テールプーリーの回転数を51.4rpmにすることでコンベアベルトの走行速度を1m/secにした。また、コンベアベルトはプライ(帆布数/層)数が4であり、ベルト張力を400Nに調整した。
上記のベルトコンベアに、図1に示すように洗浄水供給管10及びエアー供給管20からなるベルトコンベア洗浄装置5を取り付けた。具体的には、上記コンベアベルトのリターン側部分の裏面に対して、該コンベアベルトの走行方向の上流側に向けて洗浄水を噴射する8個のスプレーノズル11を有する洗浄水供給管10と、該走行方向の上流側に向けてエアーを吹き付ける7個の吹出孔21を有するエアー供給管20とを設置した。これら洗浄水供給管10とエアー供給管20とは、できるだけテールプーリーの近傍に設置すべく、エアー供給管20の中心軸と、テールプーリーの中心軸との上記走行方向における離間距離を900mmとし、洗浄水供給管10の中心軸とエアー供給管20の中心軸との上記走行方向における離間距離を500mmとした。
これら洗浄水供給管10とエアー供給管20とは、サポートを用いて上記位置に固定した。これにより、サポートの長さを変更することで設置位置を調整することができた。また、洗浄水供給管10への洗浄水の供給側端部、及びエアー供給管20へのエアーの供給側端部には、いずれもカムロック構造のカップラーを設け、バルブ及びフレキシブル配管を介してそれぞれ工業用水及び工業用エアーを導入した。
上記洗浄水供給管10には炭素鋼鋼管SGPを使用し、中心角40°の扇形状パターンで洗浄水を噴射することが可能な、スプレーイング システムズ ファーイースト カンパニー製のスプレーノズル(型番:HB3/8U−SS、材質:SUS303)を100mmのピッチで等間隔に配設した。上記バルブの開度を調整することで、これらスプレーノズル11からの洗浄水の合計噴射流量を1時間当たり20〜30mの範囲内にした。
また、各スプレーノズル11は、コンベアベルト4のリターン側部分の走行方向に対して俯角45°で斜め上の方向から該リターン側部分の上流側に向けて洗浄水が噴射されるようにすると共に、スプレーノズル11の先端中央部とコンベアベルトのリターン側部分との最短距離を100mmに設定した。なお、コンベアベルトのリターン側部分のベルト面と、全てのスプレーノズル11の各々の扇形状パターンの扇面とが交差する交線が全体として該リターン側部分の走行方向に対して垂直方向に1列に並ぶようにした。
他方、上記エアー供給管20にも炭素鋼鋼管SGPを使用し、吹出孔21としてインチサイズで1/2Bの短管からなるエアーノズルを112mmのピッチで等間隔に配設した。上記バルブの開度を調整することでエアー供給管20へのエアー供給圧力を400〜500kPaGの範囲とした。各エアーノズルは、コンベアベルトのリターン側部分の走行方向に対して俯角45°で斜め上の方向から該リターン側部分の上流側に向けてエアーが吹き付けられるようにすると共に、エアーノズルのノズル先端の開口中心部とコンベアベルトのリターン側部分との最短距離を100mmに設定した。
このようにしてコンベアベルトのリターン側部分の裏面に洗浄水を噴射して堆積物を除去した後に、該コンベアベルトの走行方向の下流側でエアーを吹き付けて該裏面上に残留する洗浄水や該洗浄水と堆積物とからなるスラリーを吹き飛ばした。なお、ベルト面上の堆積物の付着状態によって適宜上記洗浄水のバルブ開度及びエアーのバルブ開度を調整することで、水の噴射流量及びエアーの吹出量を調整した。その結果、テールプーリー3におけるスリップの頻度を1日当たり3回に抑えることができた。
(比較例1)
エアー供給管20を設置しないこと以外は上記実施例と同様にしてニッケル酸化鉱石を搬送した。その結果、テールプーリーにおけるスリップの頻度が1日当たり21回に増加した。
(比較例2)
洗浄水供給管10及びエアー供給管20の両方とも設置しないこと以外は上記実施例と同様にしてニッケル酸化鉱石を搬送した。その結果、テールプーリーにおけるスリップの頻度が1日当たり18回に増加した。
1 ベルトコンベア
2 ヘッドプーリー
3 テールプーリー
4 コンベアベルト
5 ベルトコンベア洗浄装置
10 洗浄水供給管
11 スプレーノズル
11a 噴射孔
12 カップラー
20 エアー供給管
21 吹出孔
22 カップラー
A ニッケル酸化鉱石
B 堆積物
L 離間距離
第1の平面
第2の平面
第3の平面
第4の平面
とPとの離間距離
とPとの離間距離
θ、θ 俯角
θ 中心角

Claims (6)

  1. コンベアベルトのリターン側部分の裏面上に付着した被搬送物由来の粉粒体を除去するベルトコンベア洗浄装置であって、洗浄水供給管と該洗浄水供給管よりも該リターン側部分の走行方向に関して下流側に位置するエアー供給管とからなり、該洗浄水供給管は該リターン側部分の裏面における該走行方向の上流側に向けて洗浄水を噴射する複数のスプレーノズルを有し、該エアー供給管は該リターン側部分の裏面における該走行方向の上流側に向けてエアーを吹き付ける複数の吹出孔を有していることを特徴とするベルトコンベア洗浄装置。
  2. 前記コンベアベルトは、被搬送物が投入される側に位置するテールプーリーと、該被搬送物の搬送先側に位置するヘッドプーリーとの間で周回走行する無端状のベルトであり、該テールプーリーの中心軸と該ヘッドプーリーの中心軸とは30m以上50m以下離間しており、該コンベアベルトはベルト幅が800mm以上1200mm以下であり、該コンベアベルトは走行速度が0.5m/sec以上2m/sec以下であって最大運搬能力が600t/hrであることを特徴とする、請求項1に記載のベルトコンベア洗浄装置。
  3. 前記テールプーリーの中心軸及び前記ヘッドプーリーの中心軸を有する第1の平面に垂直で且つ該テールプーリーの中心軸を有する第2の平面と、該第1の平面に垂直で且つ前記エアー供給管の中心軸を有する第3の平面との離間距離が700mm以上1100mm以下であり、該第1の平面に垂直で且つ前記洗浄水供給管の中心軸を有する第4の平面と、前記第2の平面との離間距離が400mm以上800mm以下であることを特徴とする、請求項2記載のベルトコンベア洗浄装置。
  4. 前記複数のスプレーノズルは、前記洗浄水の合計噴射流量が1時間当たり15m以上35m以下であって、前記洗浄水供給管にその軸方向に沿って50mm以上200mm以下のピッチで等間隔に配設されており、前記複数のスプレーノズルの各々は、前記コンベアベルトのリターン側部分の走行方向に対して俯角35°以上55°以下の方向から該リターン側部分の上流側に向けて該洗浄水を中心角30°以上50°以下の扇形状パターンで噴射するものであり、且つ該スプレーノズルの先端中央部と該リターン側部分との最短距離が5cm以上20cm以下であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のベルトコンベア洗浄装置。
  5. 前記複数の吹出孔は前記エアー供給管にその軸方向に沿って80mm以上140mm以下のピッチで等間隔に配設されており、前記複数の吹出孔の各々は、前記コンベアベルトのリターン側部分の走行方向に対して俯角35°以上55°以下の方向から該リターン側部分の上流側に向けて該エアーを吹き付けるものであり、且つ該吹出孔の開口中心部と該リターン側部分との最短距離が5cm以上20cm以下であり、前記エアーの供給圧力が350kPaG以上550kPaG以下であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のベルトコンベア洗浄装置。
  6. 前記被搬送物がニッケル酸化鉱石であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のベルトコンベア洗浄装置。
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