JP2021120176A - 通信装置及びそれを用いた電気機器システム - Google Patents

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聡明 増森
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浩之 塙
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Abstract

【課題】電気機器と外部機器との間で無線通信を可能とする利便性の高い通信装置を提供する。【解決手段】外部機器(集塵機200、情報端末300)と無線接続可能に構成された通信装置(電池パック1、アダプタ、通信装置)であって、通信装置は、通信装置との双方向通信に対応した通信対応電気機器(電動工具100A、100B)と、通信装置との双方向通信に対応していない通信非対応電気機器(電動工具100C)のいずれの電気機器に接続された場合でも、接続された電気機器に関する情報である電気機器情報を、電気機器から有線で取得して外部機器に対して点線矢印32、36のように無線で送信できるよう構成した。【選択図】図3

Description

本発明は、電動工具のような電気機器と、集塵機やコンピュータ機器のような外部機器との間で無線通信を可能にする無線通信技術に関する。
電動工具のような電気機器と、集塵機や情報端末のような外部機器との間で、無線通信を可能とするための第1の方法として、無線通信に対応した通信装置を電気機器に内蔵させて、電気機器と外部機器の間で無線通信を行う方法が考えられる。特許文献1にはこのような電気機器の発明が示されている。特許文献1の発明において、通信装置は、電動工具の作動を検知し、集塵機に対して、電動工具と連動して作動することを促す信号を無線で送信するよう構成されている。その一方で、電動工具と、電動工具に接続された電池パックには、各種制御情報を電動工具と電池パックの間で送受信するための端子がそれぞれ設けられている。
電気機器と外部機器との間で無線通信を可能とするための第2の方法として、無線通信に対応した通信装置を、電気機器の電源装置である電池パックに内蔵し、電池パックと外部機器の間で無線通信を行う方法が考えられる。特許文献2にはこのような電池パックの発明が示されている。特許文献2の発明において、通信装置は、電動工具の作業内容に関わる作業情報を記憶しておき、外部機器に対して、記憶されていた作業情報を無線で送信できるよう構成されている。
特開2019−209390号公報 特開2008−213069号公報
電気機器と外部機器の間で無線通信を可能とする無線通信技術を普及させることは、ユーザーにとって利便性が高くなるという点で有益であり、メーカにとっても電気機器の使用に関する情報を入手しやすくなるという点で有益であると考えられる。
特許文献1の発明については、無線通信のメリットを享受するために、ユーザーは通信装置を内蔵した電動工具を新たに購入する必要がある。既存の電動工具を多く所有するユーザーにとっては、通信装置を内蔵した様々な電動工具を新たに購入しなおす必要が生じる。無線通信技術を広く普及させるためには改善の余地があると考えられる。
特許文献2の発明については、電池パックに内蔵された通信装置がどのようにして電動工具の作業情報を記憶するのか具体的な構造は示されていないが、何らかの手段によって電動工具の作業情報を電池パックとの間で双方向通信する必要があると考えられる。しかしながら、市場には双方向通信に対応していない電動工具がすでに多く流通している。特許文献2の発明については、通信装置による無線通信のメリットを享受するために、ユーザーは電池パックとの双方向通信に対応した電動工具を新たに購入する必要がある。つまり、既存の双方向通信に対応していない電動工具を多く使用するユーザーにとって、双方向通信に対応した様々な電動工具を新たに購入しなおす必要が生じる。無線通信技術を広く普及させるためには改善の余地があると考えられる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、電気機器と外部機器との間で無線通信を可能とする無線通信技術の普及を促進させることにある。
本発明の他の目的は、電気機器と外部機器との間で無線通信を可能とする利便性の高い通信装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、通信装置を介して無線通信の機能を持たない電気機器と無線通信の機能を持つ外部機器の間で無線通信を可能とした電気機器システムを提供することにある。
本願の第1の発明は、電気機器(電動工具)と有線接続可能に構成され、外部機器(集塵機、コンピュータ機器)と無線接続可能に構成された通信装置であって、前記通信装置は、前記電気機器として、前記通信装置と双方向通信可能に構成された通信対応電気機器と、前記通信装置と双方向通信不能に構成された通信非対応電気機器に接続可能に構成され、前記通信装置は、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれの電気機器に接続された場合でも、前記通信装置に接続された前記電気機器に関する情報である電気機器情報(現在情報、履歴情報)を、前記電気機器から有線で取得して前記外部機器に対して無線で送信できるよう構成された、ことを特徴とする通信装置である。
第2の発明は、第1の発明にかかる通信装置であって、前記通信装置は、前記電気機器と有線接続可能な第1情報経路(電力端子)を有し、前記通信装置は、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれに接続された場合であっても、前記電気機器情報として、前記通信装置に接続された前記電気機器の現在の作動又は現在の状態に関する情報である現在情報(作動情報、負荷情報)を、前記電気機器から前記第1情報経路を介して取得し、前記外部機器に無線で送信できるよう構成されたことを特徴とする通信装置である。
第3の発明は、第2の発明にかかる通信装置であって、前記通信装置は、前記電気機器と有線接続可能な第2情報経路(通信端子)を有し、前記通信装置は、前記通信対応電気機器に接続された場合に、前記電気機器情報として、前記通信装置に接続された前記電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である履歴情報を、前記電気機器から前記第2情報経路を介して取得し、前記外部機器に無線で送信できるよう構成されたことを特徴とする通信装置である。
第4の発明は、第3の発明にかかる通信装置であって、前記通信装置は、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれに接続された場合であっても、前記現在情報を、前記第2情報経路を介することなく、前記第1情報経路を介して、前記電気機器から取得できるよう構成されたことを特徴とする通信装置である。
第5の発明は、第3から第4のいずれかの発明にかかる通信装置であって、前記第1情報経路は、前記電気機器に電力を供給するための電力端子として構成され、前記第2情報経路は、前記電気機器と双方向通信を行うための通信端子として構成されたことを特徴とする通信装置である。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明にかかる通信装置であって、前記現在情報は、前記電気機器が作動していることを示す作動情報であるか、又は前記電気機器に加わっている負荷の大きさを示す負荷情報であることを特徴とする通信装置である。
第7の発明は、電気機器(電動工具)に接続可能な通信装置(電池パック)であって、
前記電気機器と接続可能な第1通信端子と、前記電気機器が作動していることを示す作動情報を前記電気機器から受信可能な作動検知部と、外部機器(集塵機)と無線接続可能な第1無線通信部と、第1制御部と、を有し、前記第1通信端子が前記電気機器と接続された場合に、前記第1制御部は、前記第1通信端子を介して前記電気機器との間で双方向通信を実行するよう構成され、前記第1無線通信部が前記外部機器と無線接続された場合に、前記第1制御部は、前記双方向通信に用いられる前記第1通信端子を介することなく、前記作動検知部を介して前記作動情報を受信し、受信した前記作動情報を前記第1無線通信部を介して前記外部機器に送信する連動モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置である。
第8の発明は、第7の発明にかかる通信装置であって、前記通信装置は、前記第1通信端子と接続して前記双方向通信を実行可能な第2通信端子を備えた通信対応電気機器と、前記第2通信端子を備えていない通信非対応電気機器のいずれかを選択して接続できるよう構成され、前記第1制御部は、前記通信対応電気機器が前記通信装置に接続された場合には前記双方向通信を実行するよう構成され、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれが前記通信装置に接続された場合でも前記連動モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置である。
第9の発明は、電気機器(電動工具)に接続可能な通信装置(電池パック)であって、
前記通信装置は、前記電気機器と双方向通信可能な第1通信端子と、コンピュータ機器(情報端末)と無線通信可能な第1無線通信部と、第1制御部と、電力が供給されない状態で記憶を保持する第1記憶部と、を有し、前記第1無線通信部が前記コンピュータ機器と無線接続した場合、前記第1制御部は、前記電気機器の過去の作動又は状態に関する第2履歴情報を、前記電気機器から前記第1通信端子を介して受信し、受信した前記第2履歴情報を前記記憶部に記憶させることなく、受信した前記第2履歴情報を前記第1無線通信部を介して前記コンピュータ機器に送信する中継通信モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置である。
第10の発明は、第9の発明にかかる通信装置であって、前記制御部は、前記通信装置の過去の作動又は状態に関する第1履歴情報を前記第1記憶部に記憶させておき、前記第1通信装置が前記コンピュータ機器と無線接続した場合、前記第1記憶部に記憶された前記第1履歴情報を、前記第1無線通信部を介して前記コンピュータ機器に送信する単独通信モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置である。
第11の発明は、第1から第10のいずれかの発明にかかる通信装置であって、前記通信装置は、電池セルと、前記電池セルに接続された電力端子とを有し、前記電池セルから出力される電力を前記電力端子を介して前記電気機器に供給する電池パックとして構成されるか、又は、前記通信装置は、前記電池パックと前記電気機器の間に接続されて、前記電池パックから電力を入力して前記電気機器に供給するよう構成された電源アダプタとして構成されるか、又は、前記通信装置は、前記電気機器に装着される通信モジュールとして構成された、ことを特徴とする通信装置である。
第12の発明は、第1から第11のいずれかの発明にかかる通信装置と、前記通信装置と有線接続可能に構成された前記電気機器と、前記通信装置と無線接続可能に構成された前記外部機器と、を備えた電気機器システムである。
第1の発明によれば、通信対応電気機器のユーザーだけでなく、通信非対応電気機器のユーザーも、電動工具を新たに購入することなく、無線通信のメリットを享受できる。よって無線通信技術の普及が促進される。
第2の発明によれば、通信対応電気機器と通信非対応電気機器のいずれに接続された場合であっても、接続された電気機器の現在情報を無線で送信できるため、無線通信による連動モードを容易に実現できる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第3の発明によれば、通信対応電気機器に接続された場合には、接続された電気機器の履歴情報を無線で送信できる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第4の発明によれば、現在情報を履歴情報とは別の経路を介して取得できるから、現在情報と履歴情報が一つの経路に混在することなく、現在情報を早く正確に取得することができる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第5の発明によれば、第1情報経路を電力端子として構成するから、端子の増加を抑えることができる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第6の発明によれば、作動情報又は負荷情報を外部機器に送信できるから、外部機器は作動情報又は負荷情報に応じた制御を実行できる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第7の発明によれば、電気機器との双方向通信と、外部機器への電気機器の作動情報の送信の両方の機能を、互いに情報が干渉することなく正確に実行可能となる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第8の発明によれば、電気機器が双方向通信に対応しているか否かに関わらず連動モードを実行可能となる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第9の発明によれば、通信装置の記憶部の容量に関わらず、多くの電気機器の履歴情報又は長期間にわたる履歴情報をコンピュータ機器に送信できる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第10の発明によれば、通信装置の履歴情報をコンピュータ機器に送信できる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第11の発明によれば、電池パックとして使用できる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。
第12の発明によれば、電気機器と、前記通信装置と無線接続可能に構成された前記外部機器と、を備えた電気機器システムを提供できる。
本発明の実施例1に係る無線連動させる電気機器システムを示す斜視図である。 実施例1の電気機器システムにおける各機器(丸鋸100A、集塵機200、情報端末300)の各機器の回路構成を示す概略ブロック図である。 実施例1の電池パック1に接続可能な電気機器(丸鋸100A〜100C、集塵機200、情報端末300、充電器500)の回路構成を示す概略ブロック図である。 図1の電気機器システムの連動モードにおける操作とデータの送受信シークエンスを示す図である。 “連動運転モード”時の低出力電動工具の作動状況検出方法について説明するための図である。 “連動運転モード”時の高出力電動工具の作動状況検出方法について説明するための図である。 図1の電気機器システムの“中継通信モード”における操作とデータの送受信シークエンスを示す図である。 図1の電気機器システムの“単独通信モード”における操作とデータの送受信シークエンスを示す図である。 電池パック1における2つの通信モード(中継通信モード、単独通信モード)の判別手順を示すフローチャートである。 通信端子46、146を有する通信対応電気機器に電池パック1を接続した場合の構成を示す概略図である。 通信端子46、146を有しない通信非対応電気機器に電池パック1を接続した場合の構成を示す概略図である。 実施例2に係る通信装置(アダプタ450)を、通信端子46、146を有する通信対応電気機器に接続した場合の構成を示す概略図である。 実施例2に係る通信装置(アダプタ450)を、通信端子46、146を有しない通信非対応電気機器に接続した場合の構成を示す概略図である。 実施例3に係る通信装置460)を、通信端子46、146を有する通信対応電気機器に装着した場合の構成を示す概略図である。 実施例3に係る通信装置460)を、通信端子46、146を有しない通信非対応電気機器に装着した場合の構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。本明細書においては、電気機器の一例として電池パックにて動作する電動工具を用いて説明するものとする。
図1は本発明の実施例1に係る電気機器システムを示す斜視図である。
電気機器システムは、電池パック1が装着される電気機器である電動工具本体(ここでは丸鋸100A)と、丸鋸100Aと協働して動作する外部機器である集塵機200と情報端末300により構成される。電池パック1は本発明の「通信装置」に該当し、丸鋸100Aは本発明の「電気機器」及び「電動工具」に該当し、集塵機200は本発明の「外部機器」及び「集塵機」に該当し、情報端末300は本発明の「外部機器」及び「コンピュータ機器」に該当する。
丸鋸100Aは、円盤状であって外周側に複数の尖塔状の刃が形成された先端工具たる鋸刃105を、図示しないモータによって高速で回転させて、木材等の被切断物を切断するための工具である。丸鋸100Aの電源は、商用電源を用いるものと充電式の電池を用いるものが広く知られているが、本実施例では着脱式の電池パック1(図2で後述)を用いている。丸鋸100Aのハウジング102の上部には作業者が把持するハンドル部103が形成される。ハンドル部103の前方側下部には、モータのスイッチを操作するためのトリガレバー(図示せず)が設けられ、作業者がベース117及び鋸刃105を被切断物に押し当ててトリガレバーを引くことにより、被切断物を直線切りすることができる。鋸刃105の外周縁付近の上側約半分はハウジング102によって覆われる。鋸刃105の下側の約半分の周囲には、鋸刃105を被切断物に押し当てていないときに鋸刃105の刃が露出しないように保護する保護カバー116が設けられる。
丸鋸100Aによる木材の切断作業を行うと、切断加工時に多くの木くずが発生する。ハウジング102による鋸刃105の上側約半分の覆い部分は、木くず等の粉塵の飛散防止を図る機能を果たす。また、ハウジング102の一部にダクトアダプタ118を取り付け可能とした。ダクトアダプタ118は、切断作業により発生する粉塵を周囲の空気と共に吸引するための吸引通路を形成するもので、鋸刃105の外周縁の一部付近から径方向外側に接続管路が延在するようにして、ハウジング102の内側部分からダクトアダプタ118への空気通路が形成されるようにした。ダクトアダプタ118には可撓式の集塵用ホース50の先端50aが接続可能である。
集塵機200は、互いに分離可能なタンク部205とヘッド部201を備える。ヘッド部201はクランプ機構212によってタンク部205の上部に着脱可能に固定される。集塵機200は電気機器の一種であり、ヘッド部201に設けられたモータによって集塵ファン(図示せず)を回転させて、集塵用ホース50内に負圧を作りだして、集塵用ホース50の先端50bに接続されたダクトアダプタ207の内側から、切断作業時に発生する切り屑や塵埃を空気と共に吸引し、エアフィルタ(図示せず)で空気と切り屑や塵埃とを分離して、切り屑や塵埃だけを容器内に回収する。集塵機200の操作表示部210にはメインスイッチ206が設けられ、メインスイッチ206をオンにするとモータが起動する(単動モード時)。モータが回転すると集塵作業を開始し、集塵用ホース50を介して粉塵等を吸引できる。作業者がメインスイッチ206をオフにするとモータが停止して集塵動作も停止する。集塵機200は単独で動作させる“単動モード”での使用だけで無く、図1にて示したように電気機器のスレーブ側として電気機器の動作と連動するように動作させる“連動モード”で使用することも可能である。その場合は、集塵用ホース50の先端50bをダクトアダプタ207に装着し、操作表示部210のペアリングを行うための専用の通信スイッチ235を操作することによって、“単動モード”から“連動モード”に切り替える。この際、マスター側の電気機器たる丸鋸100A側もスイッチボタン(図示せず)を長押し操作することによって、“単動モード”から“連動モード”に切り替える。相互に“連動モード”に切り替えたら、丸鋸100Aと集塵機200は自動でペアリング登録され、無線を用いた連動が可能となる。
このように電気機器で丸鋸100Aと外部機器である集塵機200を連動させて、一方側(マスター側)の電気機器にて主となる作業(丸鋸100Aによる切断作業)を行い、他方側(スレーブ側)の外部機器にて従となる作業(丸鋸100Aで発生した粉塵の吸引及び収集作業)を行う。丸鋸100Aと集塵機200には、無線通信を行う通信部が設けられるが、本実施例ではマスター側の電気機器(丸鋸100A)に装着された電池パック1も無線通信ができるように通信装置として構成した。つまり、通信部を用いて電気機器(丸鋸100A)が外部機器(集塵機200)と通信することができるが、電気機器(丸鋸100A)に代わって通信装置(電池パック1)が外部機器(集塵機200)と通信することも可能である。ここでは無線通信手段として近距離通信に適したブルートゥース(Bluetooth:Bluetooth SIG, Inc. USAの登録商標)が用いられる。連動モードにおいては、丸鋸100Aのトリガスイッチがオンになったら電池パック1の無線通信部30(無線通信部)、又は、電気機器本体側(丸鋸100A)から集塵機200に対して稼動指示信号が送出され、集塵機200は稼動指示信号を受けてモータを起動して集塵作業を開始する。丸鋸100Aのトリガスイッチがオフになったらその稼動指示信号が消失するため、集塵機200は直ちに、又は、所定のタイムラグを持たせた後にモータを停止させて集塵動作を停止する。このように本実施例では無線通信を利用して電気機器と外部機器の間で連動動作できるので、稼動指示信号の伝達用の有線ケーブルを使用すること無く、容易に電気機器と外部機器の連動が可能となる。
情報端末300は、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップパソコンのような携帯型のコンピュータ機器である。情報端末300には、公衆電話通信網、又は/及びインターネットへの通信手段(図示せず)に加えて、通信可能距離が短い近距離無線手段(図2に示す無線通信部330)が設けられる。電池パック1は、集塵機200だけでなく情報端末300ともペアリングが可能である。ここで「ペアリング」とは、無線通信を用いて電気機器(集塵機200、情報端末300等)と、電池パック1側の関連づけ登録を行う作業であり、これらの登録作業(ペアリング)を行うことにより、電気機器(集塵機200、情報端末300等)は、ペアリングされた電池パック1と双方向の通信が可能となり、電池パック1から必要な情報を取得することができる。尚、同時にペアリングできる相手の関係は、端末装置の数:電池パックの数=1:1とするが、n:1とするよう設計することもできる。情報端末300は本発明の「コンピュータ機器」に該当する。
電池パック1は、例えば18Vの直流電流を出力するようにしたものである。本実施例では情報端末300が電池パック1と直接通信を行うことによって、電池パック1の情報を読み取ることが可能である。また、情報端末300は電池パック1を介して電動工具本体(丸鋸100A)と間接的に通信を行うことが可能である。尚、電池パック1を介しての情報端末300と電動工具本体(丸鋸100A)の間接的な通信(中継通信)は、電池パック1が電気機器本体に装着されている時だけ行うことができる。一方、情報端末300と電池パック1の直接通信は、電池パック1が電気機器本体に装着されている時、及び、電気機器本体から取り外された時の双方で可能である。
情報端末300は、電池パック1から無線通信によって受信した情報を処理し、その情報から電池パック1の電池残量の表示や寿命予測等の管理を行う。情報端末300はタッチ式の入出力装置である液晶式の表示部332を有する。また、情報端末300には特定型式の電池パック1と通信を可能にするためのアプリケーションソフトウェア(以下、「アプリ」と称する)をインストールしておく。このアプリは、情報端末300と電池パック1とのペアリングを行うソフトウェアと、電池パック1から取得した情報を製造メーカ等のインターネットサーバにアップロードするソフトウェア、電池パック1の状態を表示するためのソフトウェアを含む。アプリは、インターネットを介して製造メーカ等のウェブサイトから入手可能である。
図2は本実施例の電気機器システムにおける各機器(丸鋸100A、集塵機200、情報端末300)の回路構成を示す概略ブロック図である。
電池パック1は、合成樹脂製のケース内に二次電池5を収容したものである。二次電池5は定格電圧3.6Vのリチウムイオン電池セルを5本直列接続して、正極端子42と負極端子47に定格18Vの電力を供給する。二次電池5への充放電は制御部20によって制御される。制御部20には、マイコン21と、記憶部22が含まれる。記憶部22は、プログラムを予め格納しておくと共に、電池パック1の過去の作動又は状態に関する情報である第1履歴情報を格納する。ここで、第1履歴情報とは、二次電池5の充電回数、セル高温異常検知回数、過電流異常検知回数、低電圧異常検知回数を含む情報であり、マイコン21によって集計又は検知される。記憶部22は、マイコン21に内蔵された不揮発性メモリ、または、マイコン21とは別に設けられる不揮発性のメモリを用いれば良いが、制御部20のハードウェア構成は任意である。第1履歴情報は本発明の「第1履歴情報」に該当する。
マイコン21は、二次電池5の状態、例えば電圧、電流や電池セルの温度を監視する。電圧は電圧検出部8によって検出され、その出力は制御部20のマイコン21に入力される。5本の電池セル(二次電池5)には、電池保護IC10が接続される。電池保護IC10は、いわゆる“リチウムイオン電池用保護IC”として市販されている集積回路であり、二次電池5の各電池セルの両端電圧を入力することにより、電池セル各々の電圧を検出し、検出された電圧を用いて過充電保護機能、過放電保護機能の他、セルバランス機能、カスケード接続機能、断線検出機能等のいずれかを実行する。電池保護ICは、二次電池5に対する過充電状態を検出したら、マイコン21に対して過充電検出信号11を出力し、過放電状態を検出したら、マイコン21に対して過放電検出信号12を出力する。
二次電池5から流れる又は二次電池5に対して流れる電流は、二次電池5と直列に接続された電流検出部となるシャント抵抗6を用いて検出される。二次電池5の温度は、その近傍に設けられたサーミスタ等のセル温度検出部13によって検出される。これら検出された電流と温度は制御部20のマイコン21に入力される。マイコン21は、過放電検出信号12を受信した状態、即ち、二次電池5の電圧が規定の下限値を下回った際には、“放電禁止”とする放電停止/禁止信号14をLD端子48、148を介して丸鋸100A側の制御部120に送出する。
マイコン21は第一通信端子46、第二通信端子146を介して丸鋸100Aと通信を行うことができる。電池パック1内には、ブルートゥース(登録商標)を用いた無線通信部30が設けられる。無線通信部30には図示しないアンテナが接続され、マイコン21は無線通信部30による無線通信によって外部機器(集塵機200、情報端末300等)と通信が可能である。無線通信部30による無線通信は、マイコン21によって制御される。
電池パック1には電圧チェック回路(電圧検出部8)が搭載され、電池電圧の残量スイッチ26がONになると、操作されている間に、マイコン21は電圧検出部8の出力から電圧を測定する。残量表示部25は複数のLEDから構成され、残量スイッチ26が操作されると二次電池5の電圧(容量)を表示する。マイコン21は測定電圧を5段階(0、1、2、3、4)に区分して、その段階に応じた数のLEDが点灯するように残量表示部25を制御する。このLEDの点灯は、残量スイッチ26がONになったときから数秒程度だけ点灯させる。このように電池パック1には電圧チェック手段が設けられるので、ユーザー400は電池の残量チェックが可能となる。
電池パック1には、無線通信部30によってマイコン21が外部機器(例えば情報端末300)と通信を行う通信モードへの切替えるための通信スイッチ24が設けられる。近接無線通信手段として、ブルートゥース(登録商標)を用いるときは、通信スイッチ24は、ペアリング開始のためのスイッチとなる。通信状態表示部23は、通信可能状態にあるか、通信確立準備段階にあるかをユーザー400に示すもので、例えば1灯のLEDが用いられる。尚、電圧チェック手段の残量スイッチ26とペアリング開始のための通信スイッチ24を兼用として、ボタンをと通常の操作で電池残量チェックをし、ボタンを長押しする操作をしたらペアリング開始するように構成しても良い。
丸鋸100Aには放電負荷部となるモータ108が設けられ、図示しない先端工具(ここでは図1に示す鋸刃105)を駆動する。丸鋸100Aは、マイコンを有する制御部120を有する。正極端子142から負極端子147に至る電力経路中には、トリガスイッチ106と、モータ108と、FET(電界効果トランジスタ)等の遮断部となるスイッチング素子109が介在される。トリガスイッチ106は、鋸刃105を回転させる指示のために作業者によって操作されるもので、トリガスイッチ106がオンになるとモータ108が回転する。使用されるモータ108の種類は任意であり、ブラシ付きの直流モータやブラシレスモータを用いることができる。制御部120はモータ108の回転制御を行うと共に、異常発生時にはスイッチング素子109を遮断状態にしてモータ108の回転を阻止(停止)する。また、制御部120は、異常信号端子であるLD端子148を介して電池パック1から放電停止信号が伝達されると、スイッチング素子109をオフにすることによりモータ108の回転を禁止(停止)する。また、図示しない電流検出部によって電力経路に過電流が流れたことを検出した場合にも制御部120はスイッチング素子109をオフにしてモータ108の回転を停止する。
制御部120には、マイコン121と、記憶部122が含まれる。記憶部122は、不揮発性メモリで構成されており、プログラムを予め格納しておくと共に、電動工具の過去の作動又は過去の状態に関する情報である第2履歴情報を格納する。制御部120のマイコンは、無線通信部130によって外部機器(例えば集塵機200)と通信することが可能である。通信スイッチ131は、無線通信部130によって通信を開始するためのスイッチである。通信状態表示部132は、通信可能状態にあるか、通信確立準備段階にあるかを示すもので、例えば1灯のLEDが用いられる。
丸鋸100Aの制御部120は、丸鋸100Aの通信端子146と電池パック1の通信端子46を介して、電池パック1の制御部20と双方向通信を実行できるよう構成されている。すなわち丸鋸100Aは、電池パック1との双方向通信に対応した通信対応電気機器として構成されている。
集塵機200は、電池パック1を用いて放電負荷部となるモータ203を駆動する。モータ203による放電負荷の回転制御は、制御部220によって行われる。集塵機200にはブルートゥース(登録商標)用の無線通信部230が設けられる。無線通信部230は制御部220の制御によってペアリング登録された外部機器との無線通信を行う。制御部220には記憶部222が含まれ、外部機器(電池パック1)とのペアリング確立時に使用する情報とペアリング後に送受信される情報を適宜記憶する。図1にて示したように集塵機200には通信スイッチ(SW)235が設けられ、作業者が通信スイッチ235を押すことによってブルートゥース(登録商標)による無線通信のペアリング設定手順(図4で後述)が開始される。
集塵機200は、モータ203を駆動するために操作されるメインスイッチ206と、モータ203及びメインスイッチ206と直列に接続され遮断部となるFET等のスイッチング素子208と、電源209と、を有している。これらの機能は丸鋸100Aに設けられたものと同様である。なお、メインスイッチ206は、集塵機200を単独で駆動する単動モードの場合は、駆動する際に作業者によって操作される。一方、連動モードの場合には、単動モードから連動モードへの切り替えるとともに通信スイッチ235を操作する。
以上の構成によって、電池パック1の無線通信部30と集塵機200の無線通信部230は無線通信が可能となる。無線通信によって集塵機200は、電池パック1からの動作信号(丸鋸100Aのモータ108が起動したことを示す信号、丸鋸100Aのモータ108が停止したことを示す信号)を受信することができ、自身のモータ203を起動し、又は、停止させることが可能となる。
情報端末300は、プロセッサ321を含む制御部320を有し、プロセッサ321は必要な情報を表示部332に表示させる。表示部332は、タッチ式のディスプレイを用いることにより情報を表示する出力機器(表示部332)と共に、ユーザー400による操作を入力するための入力機器(指示受付部331)として機能する。情報端末300にはブルートゥース(登録商標)用の無線通信部330(端末側無線通信部)が設けられ、無線通信部330には図示しないアンテナが接続される。電池パック1、電気機器(集塵機)200、情報端末300の無線通信部330は所定の無線通信可能範囲で行うことができ、無線通信可能範囲を外れる(例えば機器同士の距離が遠すぎる等)と無線通信不能となる。
以上のように、電池パック1に無線通信部30を設けることにより、電池パック1が通信装置として機能し、集塵機200又は情報端末300との無線通信が可能となる。例えば、電池パック1は点線矢印32のように集塵機200と無線通信による連動モードの実現を行うことができる。この際、電動工具100Aの現在の作動又は現在の状態に関する情報である現在情報(作動情報、負荷情報)を、電動工具100Aから第1情報経路31を介して取得するので、電動工具側の無線通信部130の有無にかかわらずに連動動作が可能となる。「連動モード」は本発明の「連動モード」に該当し、現在情報は本発明の「電気機器情報」及び「現在情報」に該当し、第1情報経路31は本発明の「第1情報経路」に該当する。
また、本実施例では、“単独通信モード(電池パック1と外部電気機器との間の通信)”と“中継通信モード(電池パック1を中継機器として、外部電気機器と電池パックが装着された電気機器との間の通信)”が可能である。“中継通信モード”では、点線矢印34、35で示す第2情報経路を用いて情報端末300と電動工具100Aとの通信を可能とする。第2情報経路のうち点線矢印34は、通信端子46、146を介した有線通信である。電池パック1と情報端末300までの点線矢印6の部分が無線通信にて伝達される。中継通信モードにおいて、電池パック1は、情報端末300からの要求に応じて、電動工具100Aから電動工具100Aの過去の作動又は過去の状態に関する情報である第2履歴情報を取得し、取得した履歴情報を情報端末300に送信する。中継通信モードは本発明の「中継通信モード」に該当し、第2履歴情報は本発明の「第2履歴情報」に該当し、第2情報経路34,35は本発明の「第2情報経路」に該当する。
“単独通信モード”では、点線矢印37の経路で、電池パック1の記憶部22に格納された電池パック1の過去の作動又は過去の状態に関する情報である第1履歴情報を、情報端末33に向けて無線送信することが可能となる。単独通信モードは本発明の「単独通信モード」に該当し、第1履歴情報は本発明の「第1履歴情報」に該当する。
図3は、集塵機200と、電池パック1と、電池パック1に接続可能な電気機器(丸鋸100A〜100C)と、電池パック1を充電するための充電器500の回路構成を示す概略ブロック図である。集塵機200、電池パック1及び丸鋸100Aの構成は図2に示した構成と同様であり、説明は省略する。
丸鋸100Bは、丸鋸100Aと比べて、無線通信部130、通信スイッチ131、通信状態表示部132を備えていない点で異なっている。丸鋸100Bの制御部120は、丸鋸100Bの通信端子146と電池パック1の通信端子46を介して、電池パック1の制御部20と双方向通信を実行できるよう構成されている。すなわち丸鋸100Bは、電池パック1との双方向通信に対応した通信対応電気機器として構成されている。
丸鋸100Cは、丸鋸100Bと比べて、制御部120と通信端子146を備えていない点で異なっている。丸鋸100Cは、制御部を持たずに、ブラシ付きの直流モータ108Aへの電力供給経路をトリガスイッチ106にてオン又はオフする。電力供給経路にはLD端子148からの入力信号によってオン又はオフの制御が可能なスイッチング素子109が介在される。スイッチング素子109のゲート信号には、正極端子142とLD端子148の電圧を2つの抵抗器110、111にて分圧した電位が供給される。LD端子148がグランド電位に落とされると、ゲート電位がゼロになるのでスイッチング素子109のドレイン−ソース間が遮断される。
丸鋸100Cは、電池パック1の制御部20と双方向通信を実行できるように構成されていない。すなわち丸鋸100Cは、電池パック1との双方向通信に対応しない通信非対応電気機器として構成されている。
丸鋸100Aは、電池パック1と有線接続するためのインターフェースとして、正極端子142、負極端子147、LD1端子148及び通信端子146を、所定の順番で、かつ所定の間隔をあけて、有している。丸鋸100Bは、電池パック1と有線接続するためのインターフェースとして、正極端子142、負極端子147、LD1端子148及び通信端子146を、丸鋸100Aと同様の所定の順番で、かつ同様の間隔をあけて、有している。丸鋸100Cは、電池パック1と有線接続するためのインターフェースとして、正極端子142、負極端子147及びLD1端子148を、丸鋸100Aと同様の順番で、かつ同様の間隔をあけて、有している。
通信装置として構成された電池パック1は、丸鋸100A,100B及び100Cと有線接続するためのインターフェースとして、正極端子42、負極端子47、LD1端子48及び通信端子46を、丸鋸100Aと同様の順番で、かつ同様の間隔をあけて、有している。すなわち電池パック1のインターフェースは、通信端子146を備えた通信対応電気機器(丸鋸100A、100B)だけでなく、通信端子146を備えていない通信非対応電気機器(丸鋸100C)にも接続できるような、汎用インターフェースとして構成されている。よって電池パック1は、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)と通信非対応電気機器(丸鋸100C)のいずれの電気機器にも接続可能な通信装置として構成されている。
通信装置(電池パック1)は、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)と通信非対応電気機器(丸鋸100C)のいずれの電気機器に接続された場合でも、通信装置に接続された電気機器に関する情報である電気機器情報(現在情報、履歴情報)を、電気機器から有線で取得して外部機器(集塵機200、情報端末300)に対して無線で送信できるよう構成されている。以下、詳しく説明する。
通信装置(電池パック1)は、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)及び通信非対応電気機器(丸鋸100C)と有線接続可能な第1情報経路31を有している。第1情報経路31は、電気機器と有線接続されて電気機器に電力を供給するための電力端子として構成された正極端子42及び負極端子47と、正極端子42と負極端子47をつなぐ電力供給経路に設けられた電流検出用のシャント抵抗6と、シャント抵抗6に接続されてシャント抵抗6による電圧降下を計測する電流検出部7を有している。また第1情報経路31は、電流検出部7に接続されて電流検出部7から入力される電圧降下に関わる信号にもとづいて電力供給経路に流れる電流を算出する制御部20と、制御部20に接続されて制御部20から入力される電流に応じた情報を外部機器(集塵機200)に無線で送信する無線通信部30を有している。
通信装置(電池パック1)の制御部20は、電力供給経路に流れる電流を、抵抗6及び電流検出部7を介して検出する。電力供給経路を流れる電流は、電気機器が作動することによって発生又は上昇するから、電気機器の作動を示す情報である作動情報を含んでいる。また電力供給経路を流れる電流は、作動している電気機器の先端工具に負荷が加わった場合に上昇するから、電気機器の負荷を示す情報である負荷情報を含んでいる。作動情報と負荷情報は、いずれも電気機器の現在の状況を示す情報である現在情報として、電力供給経路から抵抗6及び電流検出部7を介して伝達され、制御部20によって取得される。電気機器の現在情報は、電気機器に関する情報である電気機器情報の例である。
通信装置(電池パック1)の制御部20は、電力供給経路に流れる電流を、抵抗6及び電流検出部7を介して検出し、検出された電流が所定の閾値以上であるか否かを判断する。検出された電流が所定の閾値以上であると判断した場合、制御部20は、電力供給経路を流れる電流に電気機器の作動情報が含まれていると判断し、電気機器が作動していることを伝達するための作動情報として作動信号を生成し、生成した作動信号を無線通信部30を介して外部機器(集塵機200)に無線で送信するよう構成される。なお、電流が所定の閾値以上であるか否かを判断するかわりに、制御部20は、電流の変化量(増加量)が所定の閾値以上であるか否かを判断し、電流の変化量(増加量)が所定の閾値以上であると判断した場合に、電力供給経路を流れる電流に作動情報が含まれていると判断し、電気機器が作動していることを伝達するための作動情報として作動信号を生成し、生成した作動信号を無線通信部30を介して外部機器(集塵機200)に無線で送信するよう構成してもよい。作動情報は、電気機器の現在の状況を示す情報である現在情報の例であり、電気機器に関する情報である電気機器情報の例でもある。
また通信装置(電池パック1)は、第1情報経路31の一部として、シャント抵抗6及び電流検出部7のかわりに、あるいはシャント抵抗6及び電流検出部7に加えて、正極端子42に印加される電圧を検出するための電圧検出部8を有していてもよい。この場合、通信装置(電池パック1)の制御部20は、電圧検出部8から入力される信号にもとづいて正極端子42に印加される電圧を検出し、電圧の変化量(降下量)が所定の閾値以上であると判断した場合、電気機器が作動していることを示す作動情報を生成し、生成した作動情報を無線通信部30を介して外部機器(集塵機200)に無線で送信するよう構成すればよい。
また通信装置(電池パック1)の制御部20は、作動情報を送信するかわりに、あるいは作動情報を送信することに加えて、電気機器に加わっている負荷の大きさを示す負荷情報を送信するよう構成してもよい。負荷情報として、検出された電流の大きさに応じた情報を送信するか、あるいは検出された電圧の降下量の大きさに応じた情報を送信することが考えられる。負荷情報は、電気機器の現在の状況を示す情報である現在情報の例であり、電気機器に関する情報である電気機器情報の例でもある。
よって通信装置(電池パック1)は、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)と通信非対応電気機器(丸鋸100C)のいずれに接続された場合であっても、電気機器情報として、通信装置に接続された電気機器の現在の作動又は現在の状態に関する情報である現在情報(作動情報、負荷情報)を、電気機器から第1情報経路を介して取得し、外部機器に無線で送信できるよう構成されている。
通信装置(電池パック1)は、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)と有線接続可能な第2情報経路を有している。第2情報経路は、電気機器と有線接続されて電気機器と双方向通信を行って電気機器から電気機器情報を取得する通信端子46と、通信端子46に接続され通信端子46から入力された電気機器情報を無線通信部30に出力する制御部20と、制御部20に接続されて制御部20から入力される電気機器情報を外部機器(集塵機200)に無線で送信する無線通信部30を有している。
このような電気機器情報として、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)は、電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である第2履歴情報を記憶部122に記憶している。通信装置(電池パック1)の制御部20は、通信端子46を介して電気機器から取得した電気機器情報(第2履歴情報)を、不揮発性メモリで構成された記憶部22に記憶されることなく、無線通信部30を介して外部機器(情報端末300)に送信する。
よって通信装置(電池パック1)は、通信対応電気機器(丸鋸100A、丸鋸100B)に接続された場合に、電気機器情報として、通信装置に接続された電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である履歴情報を、電気機器から第2情報経路を介して取得し、外部機器(情報端末300)に無線で送信できるよう構成されている。
また通信装置(電池パック1)は、通信対応電気機器と通信非対応電気機器のいずれに接続された場合であっても、現在情報を、第2情報経路を介することなく、第1情報経路を介して、電気機器から取得できるよう構成されている。
二次電池5の電圧が低下すると、電池パック1は充電器500に装着され充電される。充電器500も電池パック1が装着可能な電気機器の一種である。充電器500は商用交流電源523を電源にして電源回路510を駆動し、電池パック1に対して充電用の直流電圧を供給する。電源回路510には正極端子542と負極端子547が接続される。また、充電器500には通信端子546が設けられ、通信端子546は電池パック1の装着時に、電池パック1の通信端子46と嵌合することにより電池パック1の制御部20と充電器500の制御部520が有線通信することが可能となる。充電器500には第二LD端子545が設けられる。第二LD端子545は電池パックの第一LD端子45と嵌合することにより、電池パック1側から充電停止信号が伝達される。電池パック1の充電は制御部520のマイコン521によって制御される。マイコン521は充電状態の履歴情報を取得して記憶部522に格納する。充電器500の制御部520は、電池パック1を介して外部の電気機器、即ち情報端末300と通信が可能である。この際、電池パック1と情報端末300の間は点線矢印36のように無線通信によって通信され、電池パック1が無線通信を中継して第2情報経路35と通信端子46、546を介して制御部520との通信を可能とする。以上の構成によって、充電器500によって取得され、記憶部522に格納された充電履歴情報は情報端末300から読み出すことが可能となる。また、情報端末300を用いて無線にて充電履歴情報を読み出す操作は、充電器500に無線通信部を有しなくても実現可能である。
図4は電気機器システムの連動モードにおける操作とデータの送受信シークエンスを示す図である。“連動モード”とは、電気機器(ここでは丸鋸100A)と外部機器(ここでは集塵機200)を連動させて動作されるものであり、連動モードにおいては、電気機器をマスター側機器とし、外部機器をスレーブ側機器として、マスター側機器が稼動したらそれに同期させてスレーブ側機器も動作させ、マスター側機器が停止したらそれに同期させてスレーブ側機器も停止させる。マスター側機器としては、図3に示した無線通信部130を有する電気機器(丸鋸100A)、無線通信部130を有しない電気機器(丸鋸100B又は丸鋸100C)のいずれであっても良い。マスター側電気機器とスレーブ側電気機器の同期のために、それらの間に無線通信手段を有する通信装置(ここでは電池パック1)が電気機器(丸鋸100A〜100C)の外部機器となる集塵機200に対する制御を行う。連動モードは本発明の「連動モード」に該当する。
最初にユーザー400は、電池パック1と集塵機200のペアリングを行うために、通信スイッチ(SW)24(図2参照)を長押しする(ステップ401)。すると電池パック1は通信接続の試行状態となり他の電気機器(ここでは集塵機200)への通信の接続を許容する状態になる(ステップ61)。ここで接続の試行中であることは、通信状態表示部23(図2参照)のLEDが点滅によりユーザー400は容易に識別できる(ステップ62)。電池パック1が通信接続試行状態になったことを確認できたら、ユーザー400は集塵機200の通信スイッチ235を押すことによって(ステップ402)、集塵機200側も通信接続試行状態に移行する(ステップ260)。集塵機200の通信接続試行状態は、集塵機200のLEDによる通信状態表示部236が点滅状態となることで、ユーザー400は確認できる(ステップ261)。このように電池パック1及び集塵機200の双方が通信接続試行状態(ステップ61、260)となっている時に、電池パック1から接続のための機器情報が送信されると(ステップ63)、集塵機200の制御部220は、接続可能な機器であるかを判定し(ステップ262)、接続可能である場合は電池パック1に対して接続要求を行う(ステップ263)。この結果、集塵機200と電池パック1との通信状態が確立され、ペアリング状態となる(ステップ85)。ペアリング状態が確立されたら、電池パック1は通信状態表示部23にてLEDを点滅状態から点灯状態に変更することにより、ユーザー400に対してペアリングが確立した旨のお知らせをする(ステップ64)。同様に、集塵機200は通信状態表示部236を点滅状態から点灯状態に変更することによってユーザー400に対してペアリングが確立した旨のお知らせをする(ステップ264)。以上が、“連動モード”を実行する前の準備段階のシークエンスである。
次にユーザー400は、丸鋸100Aのトリガスイッチ(作動SW)を操作することにより、丸鋸100Aのモータをオンにする(ステップ403、161)。丸鋸100Aのモータがオンになると、電池パック1から丸鋸100Aに電流が流れるため、電池パック1はその負荷電流を検出することによって丸鋸100Aの作動情報を検知する(ステップ162)。つまり、電池パック1は、丸鋸100Aから電力伝達経路を介して負荷電流を検出することにより、電池パック1にて丸鋸100Aの動作を検知する作動状態検知状態となる(ステップ65)。このようにして電池パック1は丸鋸100Aの作動の検知を開始して、その後に丸鋸100Aに流れた電力信号を受信(検知する)と(ステップ163、164)、作動されているか否かを検知し、作動している場合は集塵機200の“連動信号(又は稼動指示信号)”を集塵機200に伝達する(ステップ66、67)。この結果、集塵機200はモータ203をオンにする(ステップ265)。一方、丸鋸100Aの動作が継続中は、同様にして電池パック1は“連動信号”を集塵機200に定期的に伝達する(ステップ68、69)。
ここで“連動運転モード”時の丸鋸100Aの作動情報検出方法について、図5及び図6用いて説明する。
図5は低出力電動工具(例えば図示しないマルチカッター)の作業検知閾値Iと電流値126との関係を説明するための図である。ここでは、丸鋸100Aの作動状況を電流値を用いて検出する。縦軸は電池パック1から低出力電動工具に流れる電流値I(単位アンペア)であり、横軸は時間の経過(単位秒)である。時刻tに至るまでのモータオフの状態では、電流値126はほぼゼロである(厳密には制御部120(図2参照)の動作のための電力消費があるが、モータ108(図2参照)の動作のための電力消費量に比べると無視できるレベルである。この電流値126は、低出力電動工具の制御部120(図2参照)によって直接測定しても良いが、ここでは電池パック1側にてその電流を検出する。電池パック1と電動工具(低出力電動工具)は、図2にて示したように二次電池5から+端子42、142、及び、負極端子47、147を介して接続された電力経路が接続され、その経路中にシャント抵抗6が設けられている。電池パック1の制御部20は電流検出部7を用いて、電動工具(低出力電動工具)のモータに流れる電流値を測定することができる。
時刻tにおいて、ユーザーが電動工具の作動スイッチを操作してモータの回転をオンにすると低出力電動工具の先端工具の稼動(例えばカッターの揺動)が開始される。この際、起動電流によって電流値126が矢印126aのように大きくなった後に、一定の電流値126bに落ち着く。時刻tにおいてユーザーがカッターを切断対象に押しつけると作業が開始され、負荷状態となる。負荷状態では矢印126cのように作業開始直後の電流が大きく上昇した後に、矢印126dのように負荷の大きさに対応した電流値となる。このような電流値126となる低出力電動工具であって、電池パック1における連動モードの作業検知閾値Iを図5のように設定すると、低出力電動工具では作動スイッチをオンにした時刻tでは集塵機200は起動せずに、作業検知閾値Iを越えた時刻t付近にて初めて集塵機200が起動する。作業が終了して電流値126が作業検知閾値Iを下回ったら、集塵機200への連動信号を消失させることにより集塵に200が停止する。このように電動工具が通信装置(電池パック1)に接続することにより、電池パックが装着された電動工具と外部の低出力電動工具を連動させるシステムにおいて、作業検知閾値Iを適切に設定することにより、低出力電動工具が無負荷状態で作動している場合は作動情報を外部機器(集塵機200)に送信せず、電動工具が負荷状態で作動している場合に作動情報を外部機器に送信するようにした連動モードを実現できた。
図6は高出力電動工具(例えば丸鋸100A)の作業検知閾値Iと電流値127との関係を説明するための図である。時刻tに至るまでのモータオフの状態では、電流値127はほぼゼロである。時刻tにおいて、ユーザーが電動工具(丸鋸100A))の作動スイッチを操作してモータの回転をオンにすると鋸刃105の回転が開始される。この際、起動電流によって電流値127が矢印127aのように大きくなった後に、一定の電流値127bに落ち着く。時刻tにおいてユーザーが鋸刃105を切断対象に押しつけると切断作業が開始され、負荷状態となる。負荷状態では矢印127cのように電流がさらに大きく上昇した後に、矢印127dのように負荷の大きさに対応した電流値となる。このような電流値127となる高出力電動工具では、作動スイッチをオンにした時刻t時点ですでに、連動モードの作業検知閾値Iを越えるため、集塵機200は直ちに起動する。時刻t付近にて鋸刃105による切断作業を開始する際にも集塵機200は稼動している。このように高出力電動工具が電池パックに接続された場合には、電池パック1の制御部20は、連動モードにおいて、作動検知部を介して作動情報を受信し、高出力電動工具が無負荷状態で作動している場合と負荷状態で作動している場合のいずれの場合においても、作動情報を外部機器に送信する。出力が大きな電動工具は、無負荷状態から負荷状態に移行した瞬間に大量の粉塵を発生させる虞がある。例えば外部機器が作動情報に連動する集塵機である場合は、この粉塵を遅れることなく集塵することができる。よって利便性の高い通信装置を提供できる。電池パック1が装着される電気機器の種類は様々であり、電気機器に合わせて連動モードの作業検知閾値Iを予め設定しておくことができない。従って、連動動作を行う複数の電気機器において共通で使用される作業検知閾値Iが電池パック1に設定される。作業が終了して電流値127が作業検知閾値Iを下回ったら再び集塵機200が停止する。
再び図4に戻る。丸鋸100Aによる切断作業が終了して、ユーザー400が丸鋸100Aのトリガスイッチ(作動SW)の操作を解除する(ステップ404)。すると、電池パック1は、丸鋸100Aに流れた電力信号が小さくなると、“稼動指示信号”が消失するので、集塵機200の受信する“連動信号”なくなるので(ステップ266)、集塵機200のモータが停止する(ステップ267)。ユーザー400によって上記ステップ403と404が繰り返して操作され、必要な作業が終了したら、ユーザー400は電池パック1の通信スイッチ(SW)24(図2参照)を長押しすることによって(ステップ405)、集塵機200との通信接続状態(ペアリング状態)を解消する(ステップ86)。ペアリング状態が解消したら、電池パック1は通信状態表示部23(図2参照)のLEDが消灯することによりユーザー400にペアリング状態が解消したことをお知らせする(ステップ70)。同様に、集塵機200の通信状態表示部236が消灯することで、ユーザー400は連動運転が解消されたことを容易に確認できる(ステップ268)。
以上のように、本実施例では無線接続可能に構成された通信装置を電池パック1と一体に構成することで、丸鋸(100A、100B、100C)の種類にかかわらずに、有線ケーブルを用いない集塵機200との連動を実現できる。また、電池パック1は、丸鋸(電気機器)の現在の作動又は現在の状態に関する情報である現在情報(作動情報、負荷情報)を、丸鋸から第1情報経路(電力線)を介して検出(取得)するので、無線通信手段を有しない従来の丸鋸であっても外部機器(集塵機200)と無線で連動させることができる。
図7は電気機器システムの“中継通信モード”における操作とデータの送受信シークエンスを示す図である。“中継通信モード”とは、二つの電気機器(ここでは情報端末300と丸鋸100A)を通信させるもので、その通信を通信装置と一体に構成された電池パック1により中継するものである。最初にユーザー400は、電池パック1と情報端末300のペアリングを行うために、通信スイッチ(SW)24(図2参照)を長押しする(ステップ408)。すると電池パック1は通信接続の試行状態となり他の電気機器(ここでは情報端末300)への通信の接続を許容する状態になる(ステップ71)。ここで接続の試行中であることは、通信状態表示部23(図2参照)のLEDが点滅によりユーザー400は容易に識別できる(ステップ72)。
電池パック1が通信接続試行状態になったことを確認できたら、ユーザー400は情報端末300の画面から通信開始スイッチをタッチすることによって(ステップ409)、情報端末300側も通信接続試行状態に移行する(ステップ341)。情報端末300の通信接続試行状態は、情報端末300の画面表示にてユーザー400が確認できる。このように電池パック1及び情報端末300の双方が通信接続試行状態(ステップ71、341)となっている時に、電池パック1から接続のための機器情報が送信されると(ステップ73)、情報端末300の制御部320は、接続可能な機器であるかを判定し(ステップ342)、接続可能な電気機器の一覧に加えて画面上に表示することによってユーザー400による選択を促す(ステップ343)。ユーザー400は一覧表示された電気機器から対象とする電池パック1を指定する操作をすると(ステップ410)、情報端末300は電池パック1に対して接続要求を行うことにより(ステップ344)、情報端末300と電池パック1との通信状態が確立され、ペアリング状態となる(ステップ87)。ペアリング状態が確立されたら、電池パック1は通信状態表示部23にてLEDを点滅状態から点灯状態に変更することにより、ユーザー400に対してペアリングが確立した旨のお知らせをする(ステップ74)。同様に、情報端末300は表示画面上でペアリング状態が確立した旨のお知らせをする(ステップ345)。以上が、“中継通信モード”を実行する前の準備段階のシークエンスである。
次に、ユーザー400は、専用のアプリから電動工具に格納された履歴情報の表示を要求する操作を行う(ステップ411)。この要求により情報端末300は、ペアリング中の電池パック1に対して中継通信モードへの移行指示情報を送信する(ステップ346)。移行指示情報を受け取った電池パック1の制御部20は、情報端末300から電動工具100Aへの“中継通信モード”に移行する(ステップ75)。前述したように、“中継通信モード”では電池パック1の制御部20によって、情報端末300から情報端末300から送信されたコマンドを電動工具100Aに転送し、電動工具100Aから返信された情報を情報端末300に転送する。この際、送信及び返信されるデータは、制御部20の記憶部22には格納しないので、中継されるデータの容量が大きくても問題ない。また、電池パック1の制御部20は転送されるデータを処理しないので、装着可能なすべての電動工具の機種や機能、それらの新設や改変に依存するソフトウェアを準備しておく必要がない。
情報端末300から電動工具100Aの履歴情報の読み出しコマンドが送信されると(ステップ347)、電池パック1の制御部20は、通信端子46、146を介してそのコマンドを電動工具100Aに伝達する(ステップ76)。また、情報端末300から電動工具100Aへの送信されるコマンド群の終端を示す情報、即ち、データ終端情報が送信されると(ステップ348)、電池パック1の制御部20は、中継すべきデータの中継が終了した後に、情報端末300から電動工具100Aへの中継通信状態を解除する。
電動工具100Aは、データ終端情報を受信したらそれまでに送信されたコマンドに対する送信を行うべく、電池パック1に対して中継通信モードへの移行指示情報を送信する(ステップ170)。移行指示情報を受け取った電池パック1の制御部20は、電動工具100Aから情報端末300への“中継通信モード”に移行する(ステップ77)。次に電動工具100Aは、送信データとして工具管理情報を電池パック1に送信し(ステップ171)、必要なデータを送信終えたらデータ終端情報を送信する(ステップ172)。電池パック1の制御部20は、通信端子46、146を介して受け取った電動工具の履歴情報を情報端末300に送信する。電動工具の履歴情報とは、例えば、作動時間、モータオン回数、回路高温異常検知回数、過電流異常検知回数である。また、データ終端情報を受信した電池パック1の制御部20は、中継すべきデータの情報端末300への中継がすべて終了した後に(ステップ78)、電動工具100Aから情報端末300への中継通信状態を解除する。
電動工具の履歴情報を受け取った情報端末300は、受け取った情報を集計して見やすい表示形態にして、表示部332(図2参照)に表示することによりユーザー400に示す(ステップ349)。ユーザー400は、必要な確認や処理を行い、電池パック1との通信接続の解除を要求する操作、例えば“接続解除”のアイコンをタッチすることにより(ステップ412)、情報端末300と電池パック1との通信接続が解除される(ステップ88)。ペアリング状態が解消したら、電池パック1は通信状態表示部23(図2参照)のLEDを消灯させてユーザー400にペアリング状態が解消したことを知らせる(ステップ79)。同様に、情報端末300の表示部332に“通信を終了しました”とのメッセージを表示することで、ユーザー400は連動運転が解消されたことを伝達する(ステップ350)。
以上のように、電池パック1の制御部20は、通信端子46、146を介して電動工具100A又は100Bとのデータ通信が可能な場合に、電動工具100A又は100Bから読み出した情報を近接無線通信を介して外部の電気機器(ここでは情報端末300)へ中継することができるので、ユーザーは情報端末300を用いることで無線通信手段を有しない電動工具100Bからも工具履歴情報を読み出すことができる。また情報端末300は、電話回線やインターネット等を介して外部のサーバー(例えば、製造メーカのサーバー装置)に転送することも可能となる。
図8は電気機器システムの“単独通信モード”における操作とデータの送受信シークエンスを示す図である。“単独通信モード”は情報端末300から電動工具100A及び100Bにはアクセスせずに、電池パック1の内部の記憶部22に格納されたデータにだけアクセスする通信モードである。最初にユーザー400の指示により情報端末300と電池パック1との通信接続(ペアリング)を行う)。ステップ408〜410、71〜74、341〜345、87は、図7で示した手順と同じなので繰り返しの説明は省略する。
情報端末300と電池パック1の通信接続が確立している状態で(ステップ87)、ユーザー400が、情報端末300から電池パック1の履歴情報の表示を要求するアイコンを選択すると(ステップ421)、情報端末300は電池パック1に履歴情報の送信要求をするための信号を無線にて送信する(ステップ351)。要求信号を受信した電池パック1は、記憶部22に格納されている履歴情報を情報端末300に送信する(ステップ83)。電池パック1の履歴情報は、例えば、電池パック1の充電回数、セル高温異常検知回数、過電流異常検知回数、低電圧異常検知回数である。情報端末300は受け取った電池パック1の履歴情報を、集計して表示部332に表示することによりユーザー400に示す(ステップ352)。ユーザー400は、必要な確認や処理を行い、電池パック1との通信接続の解除を要求する操作、例えば“接続解除”のアイコンをタッチすることにより(ステップ422)、情報端末300と電池パック1との通信接続が解除される(ステップ89)。ペアリング状態が解消したら、電池パック1は通信状態表示部23(図2参照)のLEDを消灯させてユーザー400にペアリング状態が解消したことを知らせる(ステップ84)。同様に、情報端末300の表示部332に“通信を終了しました”とのメッセージを表示することで、ユーザー400は連動運転が解消されたことを伝達する(ステップ353)。
以上のように、“単独通信モード”を用いることで情報端末300は電池パック1に格納されている履歴情報を読み出すことが可能である。図4で示した電池パック1の1つの動作モード“連動モード”は、接続対象の2つとして、集塵機200と電池パック1を選択して双方の通信スイッチを押すことによって“連動モード”の開始ができる。一方、図7及び図8で示した電池パック1の2つの動作モードは、電池パック1に接続される情報端末300のアプリからユーザー400がいずれかのモードを手動で選択する。この選択時の制御手順を示すのが図9である。
図9は電池パック1における2つの通信モード(中継通信モード、単独通信モード)の判別手順を示すフローチャートである。この制御手順は電池パック1のペアリング対象の電気機器が情報端末300である場合に実行される。図9に示す一連の手順は、電池パック1の制御部20にあらかじめ格納されたプログラムによってソフトウェア的に実行される。最初に、ペアリングが確定(図7、図8のステップ85)したあとに、マイコン21はユーザー400からの指示により中継通信モードか否かが設定される。電池パック1の制御部20に含まれるマイコンは、現在の設定モードが中継通信モードであるか否かを判定する(ステップ91)。ステップ91にて中継通信モードでは無い場合は、情報端末300から中継通信モードへの移行を要求する信号を受信したか否かを判定する(ステップ92)。ここで、中継通信モードへの移行要求信号を受信したら、中継通信モードに移行する(ステップ95)。ステップ92にて中継通信モードへの移行要求信号を受信していなかったら、履歴情報読み出し要求信号を受信したか否かを判定する(ステップ93)。ステップ93において履歴情報読み出し要求信号を受信していない場合はステップ91に戻り、受信した場合にマイコン21は履歴情報を記憶部22から読み出して情報端末300に送信してステップ91に戻る(ステップ94)。
ステップ91において中継通信モードの実行中の場合は、データ終端情報を受信したか否かを判定し(ステップ96)、受信した場合は中継通信モードを終了し(ステップ97)、中継モード中に通信端子46、146を介して受信したデータを無線通信によって情報端末300に送信してステップ91に戻る(ステップ98)。ステップ96においてデータ終端情報を受信していない場合は、通信端子46、146を介して受信した中継すべきデータを、一時的に保持して、情報端末300への無線通信の継続を行う(ステップ99)。尚、この際の中継データの保持は、通信端子46、146を介する有線通信と、ブルートゥース(登録商標)による無線通信の速度差を調整するための保持であり、データそのものを電池パック1の不揮発性の記憶部22に格納するのではない。
以上のように、電池パック1が電動工具100Bと情報端末300との通信を中継するように構成したので、無線通信対応の電気機器100Aと無線通信非対応の電気機器100Bのいずれが通信装置(電池パック1が兼用)に接続された場合でも情報端末300と電気機器100A、100Bとの通信を行うことができる。これらの関係をまとめた概略図が図10及び図11である。
図10は、通信装置を電池パック1と合体させるようにして構成した本実施例の構成を示す。電池パック1は、通信対応の電気機器100Aに装着することにより、集塵機200等の外部機器や、情報端末300等の外部機器に無線通信によって接続することができる。また、電池パック1と電気機器100Aの間は通信端子46、146によって有線にて接続されるので、電池パック1は電気機器100Aから稼動状況等の現在情報や、記憶部122に格納された履歴情報を受け取って集塵機200等の外部機器や、情報端末300等の外部機器に無線通信によって送信することが可能となる。
図11は、図10と同じ電池パック1を通信端子46、146を有しない通信非対応電気機器に接続した場合の構成を示す概略図である。図10と比べた際の違いは、通信非対応電気機器100Cにおいては、通信端子46、146を有しないため電池パック1が電動工具100Cの履歴情報を読み出すことができないことである。しかしながら、電力伝達経路は確立されているので、電気機器100Cから稼動状況等の現在情報を取得して、無線通信によって集塵機200や情報端末300等の外部機器に送信することが可能となる。よって、ユーザーが従来から所有する電動工具においても本実施例の電池パック1を使用することが可能となる。
以上、本実施例において通信装置を電池パック1と合体させるようにして構成した。このように構成することにより電池パックと同じ制御部20、特にマイコン21を用いて無線通信の制御を行うことが可能となる。また、マイコン21が無線通信と履歴情報の記憶部22への格納を制御するので、これらの情報の管理がしやすくなり、情報の信頼性も向上する。しかしながら、電池パック1に内蔵された通信装置と、電池パック本来の機能を別体式に構成することも可能である。図12、図13はそのように構成したシステムを示す模式図である。
図12は本実施例の第二の実施例に係る通信装置(アダプタ450)を通信端子46、146を有する通信対応電気機器に接続した場合の構成を示す概略図である。アダプタ450は通信装置に特化した機器であり、電池パック1Aと電動工具100A〜100Cの間に介在させるものである。電池パック1Aは、図2で示した電池パック1の無線通信部30、通信スイッチ24、通信状態表示23が設けられていない従来の電池パックである。アダプタ450は、第一の実施例で説明した電池パック1Aの無線通信部と、無線通信部を制御する制御部だけを抜き出した形であり、アダプタ450内には専用の制御部が設けられる。アダプタ450の電動工具側には、電池パックと同型式1の接続端子(電源端子、通信端子、LD1端子、LD2端子)とレール機構とラッチ機構が設けられ、電池パック側には電動工具100Aと同型式の接続端子(電源端子、通信端子、LD1端子、LD2端子)とレール機構が設けられる。アダプタ450は電池パック1Aと同じ操作で通信対応電気機器に装着可能であり、電池パック1Aは同じ操作でアダプタ450に装着可能である。
アダプタ450を装着すると、アダプタ450は電動工具100Bから取得した現在情報(作動情報、負荷情報)を、電気機器と有線接続可能な第1情報経路(電力端子)を介して取得でき、外部機器に無線で送信できる。現在情報は電力端子を介して電池パック1Aにも伝達される。また、アダプタ450は、電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である履歴情報を第2情報経路(通信端子)を介して電動工具100Bから取得し、外部機器に無線で送信できる。履歴情報は通信端子を介して有線にて電池パック1Aにも送信される。このようにアダプタ450が通信装置として作用すれば、従来から広く用いられている無線通信機能なしの電池パックを用いても、集塵連動動作が可能となり、中継通信モードや単独通信モードも実現できる。
図13は本実施例の第二の実施例に係る通信装置(アダプタ450)を通信端子46、146を有しない通信非対応電気機器100Cに接続した場合の構成を示す概略図である。通信非対応電気機器100Cでは通信端子を有しないため、電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である履歴情報を第2情報経路(通信端子)を介して電動工具100Bから取得することができない。しかしながら、電動工具100Cの現在情報(作動情報、負荷情報)は、電気機器と有線接続可能な第1情報経路(電力端子)を介して取得できるので、アダプタ450は現在情報を外部機器に無線で送信できる。このようにアダプタ450は、外部機器との無線連動動作に関してはいずれの形式の電動工具100A〜100Cであっても使用することができる。また、無線通信機能を持たない電池パック1Aであっても、アダプタ450を用いることで外部機器との無線通信が可能となる。
図14は本実施例の第三の実施例に係る通信装置460を通信端子46、146を有する通信対応電気機器(電動工具100A、100B)に装着した場合の構成を示す概略図である。ここでは第二の実施例のアダプタの通信装置450と同等の機能を、電動工具100Bに対して取り付け可能な通信モジュールの形式で実現したものである。通信装置460はオプションとして別売すれば良い。この通信装置460を取り付け可能とするために、電動工具100Bには予めオプションユニットの取付用のスペースと、専用の通信端子を設けておく。通信装置460の動作は図13及び図14で示したアダプタ450と同様であるが、電池パック1Aへの第1情報経路(電力端子)と第2情報経路(通信端子)の分岐は、電動工具100Bが行う形となる。また、通信装置460には電動工具100A、100Bから電池パック1Aへの電力伝達経路を形成する接続端子や装着レール機構を設ける必要は無い。一方、通信装置460には電動工具100A、100Bとの通信を行うための配線が必要になる。
図15は本実施例の第三の実施例に係る通信装置460を通信端子46、146を有しない通信非対応電気機器(電動工具100C)に装着した場合の構成を示す概略図である。通信非対応電気機器100Cでは通信端子を有しないため、電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である履歴情報を第2情報経路(通信端子)を介して電動工具100Bから取得することができない。しかしながら、電動工具100Cの現在情報(作動情報、負荷情報)は、電気機器と有線接続可能な第1情報経路(電力端子)を介して取得可能な状態にある。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
1、1A 電池パック 5 二次電池 6 シャント抵抗
7 電流検出部 8 電圧検出部 10 電池保護IC
11 過充電検出信号 12 過放電検出信号 13 セル温度検出部
14 放電停止/禁止信号 15 充電許可/停止信号 20 制御部
21 マイコン 22 記憶部 23 通信状態表示部
24 通信スイッチ 25 残量表示部 26 残量スイッチ
30 無線通信部 31 第1情報経路 35 中継通信モード
37 単独通信モード 42 正極端子 45 第二LD端子
46 (第一)通信端子 47 負極端子 48 第一LD端子
50 集塵用ホース 50a、50b (集塵用ホースの)先端
100A 丸鋸(電動工具、通信対応電気機器)
100B、100C 丸鋸(電動工具、通信非対応電気機器)
102 ハウジング 103 ハンドル部 105 鋸刃
106 トリガスイッチ 108 モータ 108A 直流モータ
109 スイッチング素子 110、111 抵抗器 116 保護カバー
117 ベース 118 ダクトアダプタ 120 制御部
121 マイコン 122 記憶部 126、127 電流値
130 無線通信部 131 通信スイッチ 132 通信状態表示
142 正極端子 146 第二通信端子 147 負極端子
148 LD端子 200 集塵機 201 ヘッド部 203 モータ
205 タンク部 206 メインスイッチ 207 ダクトアダプタ
208 スイッチング素子 209 電源 210 操作表示部
212 クランプ機構 220 制御部 221 マイコン
222 記憶部 230 無線通信部 235 通信スイッチ
236 通信状態表示部 300 情報端末 320 制御部
321 プロセッサ 330 無線通信部 331 指示受付部
332 表示部 400 ユーザー 500 充電器
510 電源回路 520 制御部 521 マイコン 522 記憶部
523 商用交流電源 542 正極端子 545 第二LD端子
546 (第三)通信端子 547 負極端子 450 アダプタ
460 通信装置 I 作業検知閾値

Claims (12)

  1. 電気機器と有線接続可能に構成され、外部機器と無線接続可能に構成された通信装置であって、
    前記通信装置は、前記電気機器として、前記通信装置と双方向通信可能に構成された通信対応電気機器と、前記通信装置と双方向通信不能に構成された通信非対応電気機器に接続可能に構成され、
    前記通信装置は、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれの電気機器に接続された場合でも、前記通信装置に接続された前記電気機器に関する情報である電気機器情報を、前記電気機器から有線で取得して前記外部機器に対して無線で送信できるよう構成された、ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記通信装置は、前記電気機器と有線接続可能な第1情報経路を有し、
    前記通信装置は、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれに接続された場合であっても、前記電気機器情報として、前記通信装置に接続された前記電気機器の現在の作動又は現在の状態に関する情報である現在情報を、前記電気機器から前記第1情報経路を介して取得し、前記外部機器に無線で送信できるよう構成されたことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記通信装置は、前記電気機器と有線接続可能な第2情報経路を有し、
    前記通信装置は、前記通信対応電気機器に接続された場合に、前記電気機器情報として、前記通信装置に接続された前記電気機器の過去の作動又は過去の状態に関する情報である履歴情報を、前記電気機器から前記第2情報経路を介して取得し、前記外部機器に無線で送信できるよう構成されたことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3に記載の通信装置であって、
    前記通信装置は、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれに接続された場合であっても、前記現在情報を、前記第2情報経路を介することなく、前記第1情報経路を介して、前記電気機器から取得できるよう構成されたことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項3から4のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記第1情報経路は、前記電気機器に電力を供給するための電力端子として構成され、
    前記第2情報経路は、前記電気機器と双方向通信を行うための通信端子として構成されたことを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記現在情報は、前記電気機器が作動していることを示す作動情報であるか、又は前記電気機器に加わっている負荷の大きさを示す負荷情報であることを特徴とする通信装置。
  7. 電気機器に接続可能な通信装置であって、
    前記電気機器と接続可能な第1通信端子と、前記電気機器が作動していることを示す作動情報を前記電気機器から受信可能な作動検知部と、外部機器と無線接続可能な第1無線通信部と、第1制御部と、を有し、
    前記第1通信端子が前記電気機器と接続された場合に、前記第1制御部は、前記第1通信端子を介して前記電気機器との間で双方向通信を実行するよう構成され、
    前記第1無線通信部が前記外部機器と無線接続された場合に、前記第1制御部は、前記双方向通信に用いられる前記第1通信端子を介することなく、前記作動検知部を介して前記作動情報を受信し、受信した前記作動情報を前記第1無線通信部を介して前記外部機器に送信する連動モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置。
  8. 請求項7に記載の通信装置であって、
    前記通信装置は、前記第1通信端子と接続して前記双方向通信を実行可能な第2通信端子を備えた通信対応電気機器と、前記第2通信端子を備えていない通信非対応電気機器のいずれかを選択して接続できるよう構成され、
    前記第1制御部は、前記通信対応電気機器が前記通信装置に接続された場合には前記双方向通信を実行するよう構成され、前記通信対応電気機器と前記通信非対応電気機器のいずれが前記通信装置に接続された場合でも前記連動モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置。
  9. 電気機器に接続可能な通信装置であって、
    前記通信装置は、前記電気機器と双方向通信可能な第1通信端子と、コンピュータ機器と無線通信可能な第1無線通信部と、第1制御部と、電力が供給されない状態で記憶を保持する第1記憶部と、を有し、
    前記第1無線通信部が前記コンピュータ機器と無線接続した場合、前記第1制御部は、前記電気機器の過去の作動又は状態に関する第2履歴情報を、前記電気機器から前記第1通信端子を介して受信し、受信した前記第2履歴情報を前記記憶部に記憶させることなく、受信した前記第2履歴情報を前記第1無線通信部を介して前記コンピュータ機器に送信する中継通信モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置。
  10. 請求項9に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、前記通信装置の過去の作動又は状態に関する第1履歴情報を前記第1記憶部に記憶させておき、
    前記第1通信装置が前記コンピュータ機器と無線接続した場合、前記第1記憶部に記憶された前記第1履歴情報を、前記第1無線通信部を介して前記コンピュータ機器に送信する単独通信モードを実行するよう構成された、ことを特徴とする通信装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記通信装置は、電池セルと、前記電池セルに接続された電力端子とを有し、前記電池セルから出力される電力を前記電力端子を介して前記電気機器に供給する電池パックとして構成されるか、又は、
    前記通信装置は、前記電池パックと前記電気機器の間に接続されて、前記電池パックから電力を入力して前記電気機器に供給するよう構成された電源アダプタとして構成されるか、又は、
    前記通信装置は、前記電気機器に装着される通信モジュールとして構成された、ことを特徴とする通信装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の通信装置と、前記通信装置と有線接続可能に構成された前記電気機器と、前記通信装置と無線接続可能に構成された前記外部機器と、を備えた電気機器システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023145639A1 (ja) * 2022-01-26 2023-08-03 工機ホールディングス株式会社 作業機およびプログラム

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