JP2021118523A - 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像上の被写体に並進成分以外の動きがあった場合でも、正確な動きベクトルを検出することができる画像処理装置を提供する。【解決手段】2つの画像間での被写体の動きを検出する動き検出部と、動き検出部の検出結果に基づいて、2つの画像間で生じている被写体の幾何変形量を算出する算出部と、算出部の算出結果に基づいて、2つの画像のうちの1つにおけるテンプレートブロック画像に幾何変形処理を施す幾何変形処理部と、幾何変形処理が施されたテンプレートブロック画像を用いて、2つの画像間での動きベクトルを検出する動きベクトル検出部とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、2枚のフレーム画像間における被写体の動きを高精度に検出する画像処理技術に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置を用いて撮影された映像に対して像ブレ補正処理を施すためには、フレーム画像間における被写体の動き量を検出して複数枚の画像の位置合わせ処理を行う必要がある。フレーム画像間における被写体の動き量を検出する方法としては、ジャイロセンサのような外部機器の情報を用いたり、撮影されたフレーム画像から動き量を推定したりする方法等がある。
フレーム画像を用いて被写体の動き量を推定する方法は種々提案されているが、その代表的なものとしてテンプレートマッチングによる動きベクトル検出方法がある。テンプレートマッチングでは、まず映像中の任意の2枚のフレーム画像の一方を原画像、もう一方を参照画像と定義する。そして、原画像上に配置した所定の大きさの矩形領域をテンプレートブロックとし、参照画像の各位置においてテンプレートブロック内の輝度値の分布との相関を求める。このとき、参照画像中で最も相関が高くなる位置がテンプレートブロック中の被写体の移動先であり、原画像上でのテンプレートブロックの位置を基準とした時の移動先への向きと移動量が動きベクトルとなる。
このようにして求められた複数の動きベクトルを用いて、統計的な処理等によりフレーム画像間における被写体の動きを幾何変形量として算出する。このとき、画面全域から多数の動きベクトルを精度良く算出することが出来れば、正確なフレーム画像間の幾何変形量を求めることが可能となる。
しかしながら、テンプレートマッチングは、テンプレートブロック内のテクスチャと同じテクスチャが参照画像中のどこに存在しているかを探索する手法である。そのため、参照画像に並進以外の動き、例えば回転や拡大縮小等の動きが生じていた場合にはテクスチャの形状が維持されていないため、精度良く動きベクトルを検出することが困難になる。
上記のような問題を解決するために、撮影しているシーン情報を解析し、その結果に基づいてテンプレートブロックの形状を変更させる方法が提案されている。特許文献1に記載の画像処理装置は、テンプレートブロックのサイズの基準となる被写体を設定し、その被写体の撮影された画像上での大きさから、実際にマッチング処理に使用するテンプレートブロックのサイズを決定している。
しかしながら、上述の特許文献1では、テンプレートブロックのサイズを適応的に変更することは記載されているが、回転等の他の動きについての記述は無い。さらに、テンプレートブロックのサイズを決定するためには、基準となる被写体が撮影シーン中に存在している必要があるため、適用可能な状況が限定されるという問題もある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像上の被写体に並進成分以外の動きがあった場合でも、正確な動きベクトルを検出することができる画像処理装置を提供することである。
本発明に係わる画像処理装置は、2つの画像間での被写体の動きを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段の検出結果に基づいて、前記2つの画像間で生じている被写体の幾何変形量を算出する算出手段と、前記算出手段の算出結果に基づいて、前記2つの画像のうちの1つにおけるテンプレートブロック画像に幾何変形処理を施す幾何変形処理手段と、前記幾何変形処理が施されたテンプレートブロック画像を用いて、前記2つの画像間での動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像上の被写体に並進成分以外の動きがあった場合でも、正確な動きベクトルを検出することができる画像処理装置を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置100の構成を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置100の構成を示す図である。
図1において、光学系101は、被写体からの光を集光し、撮像素子102上に被写体像を結像させる。撮像素子102は、光学系101により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等から成る撮像素子である。現像処理部103は、撮像素子102から出力される電気信号から画像信号を形成する。現像処理部103は、不図示のA/D変換回路、オートゲイン制御回路(AGC回路)、オートホワイトバランス回路(AWB回路)を含み、アナログの画像信号からデジタル画像データを生成する。撮像素子102及び現像処理部103により、画像の取得を行う撮像系が構成される。メモリ104は、現像処理部103により生成された画像データの1フレーム又は複数のフレーム画像を一時的に記憶保持する。
動き情報取得部105は、例えばジャイロセンサ(角速度計)のような動き検出センサ等を用いて、撮像装置100の位置情報及び姿勢情報を取得する。動き解析部106は、動き情報取得部105から得られる撮像装置100の動き情報を解析することにより、撮像装置100にどのような動きが生じているかを解析する。幾何変形部107は、動き解析部106から得られる撮像装置100の動きの解析結果に従って、テンプレートブロック内のテクスチャに幾何変形処理を施す。
動きベクトル検出部108は、現像処理部103から入力されるフレーム画像と幾何変形部107から入力されるテンプレートブロックとの間での動きベクトルを検出する。
図2は、上記のように構成された撮像装置の動作を示すフローチャートである。
図2において、ステップS201では、光学系101によって形成された被写体像が、撮像素子102により被写体輝度に応じたアナログ信号に変換され、現像処理部103の処理により映像信号が生成される。現像処理部103は、不図示のA/D変換回路によってアナログ信号を、例えば12ビットのデジタル信号に変換する。さらに、不図示のAGC回路及びAWB回路によって信号レベル補正や白レベル補正が行われたデジタル映像信号が、メモリ104に記憶保持されると共に動きベクトル検出部108に伝送される。本実施形態の撮像装置では、所定のフレームレートで順次フレーム画像が生成され、動きベクトル検出部108に順次伝送されると共に、メモリ104に記憶保持されたフレーム画像も順次更新され、幾何変形部107に伝送される。
ステップS202では、動き情報取得部105において撮像装置100に生じている動き情報を取得する。ここで、本実施形態における撮像装置100の動き情報とは、撮像装置100の位置及び姿勢の時間的な変動のことを表しており、手振れのような撮影者が意図していない動きの他に、パンニングやチルティングといった撮影者の意図による動きも含まれる。撮像装置100の動き情報を取得する手段としては、例えばジャイロセンサや加速度センサ(加速度計)を用いてもよいし、撮像装置100本体の動き情報が計測可能であれば他の方法を用いてもよい。ステップS202で取得された動き情報は、動き解析部106に伝送される。
ステップS203では、まず動き解析部106において、動き情報取得部105で取得された撮像装置100の動き情報を用いて撮像装置100にどのような動きが生じているかを解析する。そして、その動き解析の結果を用いて、幾何変形部107において、テンプレートブロック内のテクスチャに幾何変形処理を施す。
ここからは、撮像装置100にヨー方向、ピッチ方向、ロール方向の動きを検出することが可能な3軸のジャイロセンサが搭載されている場合について説明する。
図3は、本実施形態における座標系の設定を示す図である。図3において、302は座標系の原点Oを示している。原点Oは、撮像装置100のカメラ中心との位置関係が既知であればどこに設定してもよいし、カメラ中心と一致させてもよい。以降からはカメラ中心と座標系の原点が一致しているものとして説明を行う。そして、図3より、X軸は撮像装置100の光軸と垂直かつ水平な方向とし、Y軸は光軸及びX軸と垂直な方向とする。さらに、撮像装置100の光軸と平行で、X軸及びY軸と垂直な方向をZ軸と定める。
このとき、実空間上の点P、
P=[X,Y,Z]T (式1)
が、撮像面上の点u、
u=[x,y,1]T (式2)
に、投影されているとすると、その関係は以下の式のように表すことが出来る。
P=[X,Y,Z]T (式1)
が、撮像面上の点u、
u=[x,y,1]T (式2)
に、投影されているとすると、その関係は以下の式のように表すことが出来る。
u=K・P (式3)
ここで、(式1)及び(式2)の添字Tは転置行列であることを示す記号である。また、(式3)のKはカメラ内部パラメータの一部であり、(式4)に示す3×3の行列式となる。(式4)のfは、フレーム画像が撮影されたときの焦点距離の値を表している。
ここで、(式1)及び(式2)の添字Tは転置行列であることを示す記号である。また、(式3)のKはカメラ内部パラメータの一部であり、(式4)に示す3×3の行列式となる。(式4)のfは、フレーム画像が撮影されたときの焦点距離の値を表している。
そして、撮像装置に回転Rの動きが生じた場合の点Pの撮像面上での投影点v、
v=[x’,y’,1]T
は、以下のように表すことができる。
v=[x’,y’,1]T
は、以下のように表すことができる。
v=K・R・P (式6)
上式の回転Rは、以下のような3×3の行列式であり、その3×3の行列式はヨー方向の回転行列Ry、ピッチ方向の回転行列Rp、及びロール方向の回転行列Rrの3つの回転行列を合成したものとなっている。
上式の回転Rは、以下のような3×3の行列式であり、その3×3の行列式はヨー方向の回転行列Ry、ピッチ方向の回転行列Rp、及びロール方向の回転行列Rrの3つの回転行列を合成したものとなっている。
ここで、(式8)から(式10)のα、β、γは、それぞれ撮像装置100のヨー方向、ピッチ方向、及びロール方向の回転角を表している。
また、(式3)より、実空間上の点Pは撮像面上の点uを用いて以下のように求めることが出来る。
P=K-1・u (式11)
ただし、上式によって求められた点Pは、撮像面上の全ての点が同じ奥行き位置に存在すると仮定して、計算の都合上便宜的に求めたものであり、実際の実空間上の点の位置を表しているものではない。
ただし、上式によって求められた点Pは、撮像面上の全ての点が同じ奥行き位置に存在すると仮定して、計算の都合上便宜的に求めたものであり、実際の実空間上の点の位置を表しているものではない。
そして、(式6)に(式11)を代入することにより、撮像装置が動いた時の撮像面上の各点の移動量を得ることが可能となる。
v=K・R・K-1・u (式12)
このときの幾何変形行列を、
H=K・R・K-1 (式13)
とすると、動き解析部106は、この幾何変形行列Hを、動き解析の結果として幾何変形部107に伝送する。
このときの幾何変形行列を、
H=K・R・K-1 (式13)
とすると、動き解析部106は、この幾何変形行列Hを、動き解析の結果として幾何変形部107に伝送する。
ここまでは、撮像装置100にヨー方向、ピッチ方向、ロール方向の回転の動きが生じた場合における動き解析部106での処理について説明した。しかし、撮像装置100にさらに加速度センサが搭載されていれば、撮像装置100の並進方向の動きTを検出することが可能となる。この場合の撮像面上の投影点vは以下のように求められる。
v=K[R|T]P (式14)
上式において並進方向の動きTは、以下のような3×1の行列式として表される。
上式において並進方向の動きTは、以下のような3×1の行列式として表される。
T=[Tx,Ty,Tz]T (式5)
ここで、Tx,Ty,Tzはそれぞれ撮像装置100のx方向、y方向、z方向の並進移動量を表している。
ここで、Tx,Ty,Tzはそれぞれ撮像装置100のx方向、y方向、z方向の並進移動量を表している。
ただし、本実施形態で取得したい情報は、テンプレートブロック内のテクスチャの変形量であり、像面上での並進の移動量は対象とはならない。そのため、Tx及びTyについては無視してよく、Tzの動きによる前後方向への移動による拡大縮小の変形のみを反映させる。そして、この場合の幾何変形行列は以下のようになる。
H=K[R|T]K-1 (式16)
上記では、撮像装置100の動きによるテンプレートブロック内のテクスチャの変形の様子を表す方法について説明してきた。しかし、それ以外に、撮影中にズーミングを行った際の焦点距離の変動でもテクスチャに拡大縮小の変形が生じる。
上記では、撮像装置100の動きによるテンプレートブロック内のテクスチャの変形の様子を表す方法について説明してきた。しかし、それ以外に、撮影中にズーミングを行った際の焦点距離の変動でもテクスチャに拡大縮小の変形が生じる。
ズーミング前の焦点距離をf1、ズーミング後の焦点距離をf2とすると、カメラ内部パラメータKはそれぞれ以下のようになる。
K1及びK2を用いて(式13)に変更を加えることにより、ズーミングによる焦点距離の変動を反映させた(式19)の幾何変形行列を生成することが出来る。これは(式16)についても同様である。
H=K2・R・K1-1 (式19)
以上のようにして求められた幾何変形行列は、幾何変形部107に伝送される。
以上のようにして求められた幾何変形行列は、幾何変形部107に伝送される。
ステップS204では、動き解析部106での動き解析の結果として得られる幾何変形行列を用いて幾何変形部107でテンプレートブロック内のテクスチャに幾何変形処理を施す。
ここで、テンプレートブロック内のテクスチャに幾何変形処理を施すことの有効性を示すために、まずテンプレートマッチングの概要について説明する。図4は、テンプレートマッチングの概要を示す図である。
図4において、図4(a)は原画像を、図4(b)は参照画像を示しており、これらの画像は、撮像素子102で撮像され現像処理部103で現像されたフレーム画像や、メモリ104に記憶保持されているフレーム画像である。
そして、図4の401に示すように、原画像中の任意の位置にテンプレートブロックを配置し、テンプレートブロック401と参照画像の各領域との相関値を算出する。このとき、参照画像の全領域に対して相関値を算出するのでは演算量が膨大なものとなるため、実際には402に示すように参照画像上の相関値を算出する矩形領域をサーチ範囲として設定する。ここで、サーチ範囲402の位置や大きさについては特に制限は無いが、サーチ範囲402の内部にテンプレートブロック401の移動先に相当する領域が含まれていないと正しい動きベクトルを検出することは出来ない。本実施形態では、相関値の算出方法の一例として差分絶対値和(Sum of Absolute Difference、以下SADと略す)を使用する。SADの計算式を(式20)に示す。
(式20)において、f(i,j)はテンプレートブロック401内の座標(i,j)における輝度値を表しており、g(i,j)はサーチ範囲402での相関値算出の対象となるブロック403内の各輝度値を表す。そしてSADでは、両ブロック内の各輝度値f(i,j)とg(i,j)の差の絶対値を計算し、その総和を求めることで相関値S_SADを得ることが出来る。従って、相関値S_SADの値が小さいほど両ブロック間の輝度値の差分が小さい、つまりテンプレートブロック401と相関値算出領域403のブロック内のテクスチャが類似していることを表している。
本実施形態では、相関値の一例としてSADを使用しているが、これに限るものではなく、差分二乗和(SSD)や正規化相互相関(NCC)等の他の相関値を用いてもよい。ただし、SAD以外の相関値を使用する場合には、その特性に応じて、相関値が小さいほど類似度が高い場合と、大きいほど類似度が高い場合の2通りがあるため、それに応じて以降の処理も変更する必要がある。
そして、サーチ範囲402の全領域について相関値対象ブロック403を移動させて相関値を算出する。テンプレートブロック401とサーチ範囲402との間で相関値を算出し、その値が最も小さくなる位置を判定することにより、原画像上のテンプレートブロックが参照画像においてどの位置に移動したか、つまり画像間の動きベクトルを検出することが可能となる。以上のような動きベクトル検出処理を、入力されたフレーム画像間の複数の領域で行うことにより、画像の全域から動きベクトルを検出する。以上の処理は後述の動きベクトル検出部108で行われる。
テンプレートマッチングは、テンプレートブロックと同じテクスチャを有する領域が参照画像のどこにあるのかを、テンプレートブロックを上下左右に平行移動させながら算出した各座標位置での相関値を比較することで探し当てるという手法である。そのため、原画像と参照画像との間で並進以外の動き、つまり回転、拡大縮小、あおり及びせん断の動きが生じていると、参照画像中にテンプレートブロックと同じテクスチャが存在しなくなり、動きベクトルの検出が困難となる。その一例として、原画像と参照画像との間に回転の動きが生じていた場合のテンプレートマッチングの模式図を図5に示す。
図5(a)の符号501は、原画像上で設定されたテンプレートブロックを表しており、その内部にはテクスチャとして被写体502が存在している。また、図5(b)の符号503は、参照画像上で設定されたサーチ範囲を表しており、504で示す位置に被写体502と同じ被写体がテクスチャとして存在している。ただし、原画像と参照画像との間で回転の動きが生じているため、被写体504は被写体502に対して傾いた状態となっている。
このような状況においてテンプレートマッチングで動きベクトルの検出を行なっても、被写体502と被写体504のテクスチャは同一であるとは言えないため、被写体504の座標位置で算出した相関値がサーチ範囲中で最小になるとは限らなくなる。つまり、正しい動きベクトルを検出することが困難になっている。ここでは、テンプレートマッチングが良好に行えなくなる例として回転の動きが生じている場合について説明したが、それ以外の拡大縮小、あおり及びせん断の動きについても同様のことが言える。
このような課題を解決するために、本実施形態ではテンプレートブロックとサーチ範囲のテクスチャが同じになるように、テンプレートマッチングの実行前にテンプレートブロックに幾何変形処理を施す。テンプレートブロックの幾何変形には動き解析部106から得られる原画像と参照画像との間の幾何変形行列Hを用いる。
変形前のテンプレートブロック内のある画素a、
a=[x,y,1]T (式21)
が、変形後に点a’
a’=[x’,y’,1]T (式22)
に移動したとする。このときの点aの座標値x及びyは原画像上での原点を基準とした値である。(式21)の点aと(式22)の点a’の対応関係は、幾何変形行列Hを用いることにより、
a’=Ha (式23)
と表すことができる。この変形をテンプレートブロック内の各画素に適用することにより、テンプレートブロック内のテクスチャの形状を参照画像中のものと一致させることが出来る。
a=[x,y,1]T (式21)
が、変形後に点a’
a’=[x’,y’,1]T (式22)
に移動したとする。このときの点aの座標値x及びyは原画像上での原点を基準とした値である。(式21)の点aと(式22)の点a’の対応関係は、幾何変形行列Hを用いることにより、
a’=Ha (式23)
と表すことができる。この変形をテンプレートブロック内の各画素に適用することにより、テンプレートブロック内のテクスチャの形状を参照画像中のものと一致させることが出来る。
ただし、(式23)の変形はフィードフォワードマッピングであり、テンプレートブロックの矩形形状を維持するために、変形のための余剰領域を確保したり、変形後の画素間に生じた隙間を別途補間したりする必要がある。このような処理を省くために、バックワードマッピングによる幾何変形を用いるという方法がある。バックワードマッピングは、変形後のテンプレートブロックの各画素が原画像中のどの画素に相当するかを辿る方法であり、下式のような関係式となる。
a=H-1a’ (式24)
原画像中での辿った先の座標位置がサブピクセル精度の場合には、参照の際に周囲の画素値で補間して必要な画素値を算出すればよい。
原画像中での辿った先の座標位置がサブピクセル精度の場合には、参照の際に周囲の画素値で補間して必要な画素値を算出すればよい。
以上の処理により、図5の(c)に示すようなテンプレートブロック505を生成することが出来る。テンプレートブロック505内の被写体506は、幾何変形処理により回転しており、サーチ範囲503内の被写体504と同じ形状となっている。そして、テンプレートブロック505を用いてサーチ範囲503内の各座標位置で相関値を算出すると、被写体504の位置で最も相関の高い値を得ることが可能となる。
また、本実施形態ではテンプレートブロック内のテクスチャを変形しているが、参照画像の方を変形するという方法も考えられる。しかしながらその場合には、参照画像全体を変形しなければならないため処理のリソースが多く必要となるという課題がある。さらに、テンプレートブロックを変形させれば、リソースの節約が図れる上に、変形が完了したテンプレートブロックから順次マッチングを行なうことが出来るので、処理の効率化を図ることも出来る。以上のようにして生成されたテンプレートブロックは、動きベクトル検出部108に伝送される。
ステップS205では、動きベクトル検出部108において、幾何変形部107で生成された幾何変形後のテンプレートブロック及び現像処理部103から入力されるフレーム画像を用いてテンプレートマッチングによる動きベクトルの検出を行う。テンプレートマッチングの処理内容は、ステップS204で説明した通りであり、画像中の複数の領域から動きベクトルの検出を行う。そして、検出された動きベクトル群はメモリ104に記憶保持される。
以上説明したように、テンプレートマッチングで動きベクトルを検出する際に、並進成分以外の動きに対して、予めテンプレートブロック画像に幾何変形処理を施しておく。これにより、テンプレートマッチングが苦手とする動きがフレーム画像間に生じていたとしても、良好に動きベクトルを検出することが可能となる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態の撮像装置600の構成を示す図である。図6の撮像装置600は、第1の実施形態である図1の構成に対して、動きベクトル検出部108の出力結果が動き情報取得部105へも入力されるように構成されている。その他の構成要素については図1と同じであるため、同符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態の撮像装置600の構成を示す図である。図6の撮像装置600は、第1の実施形態である図1の構成に対して、動きベクトル検出部108の出力結果が動き情報取得部105へも入力されるように構成されている。その他の構成要素については図1と同じであるため、同符号を付して説明を省略する。
第1の実施形態では、ジャイロセンサ等から得られる撮像装置の動き情報を用いて動き解析を行っていた。それに対して本実施形態では、動き情報取得部105は動きベクトル検出部108で検出された動きベクトルを取得する。そして、動き解析部106は、それを撮像装置600の動き情報として、フレーム画像間に生じている幾何変形量(算出結果)を算出する。本実施形態の動作のフローチャートは、図2で示した第1の実施形態のものと同様であり、ここでは、動き解析部106内での第1の実施形態と処理が異なる部分について説明する。
第1の実施形態では、ジャイロセンサ等から得られる撮像装置の動き情報を組み合わせて幾何変形行列を生成したが、本実施形態では、幾何変形モデルの一つであるホモグラフィについて説明する。ホモグラフィの行列式Hは画像間の並進、回転、拡大縮小、せん断、あおりによる変形量を示しており、以下の式により表すことができる。
ホモグラフィ行列Hの各要素は、動きベクトル検出部108から得られる動きベクトル群を用いて、最小二乗法等の統計的処理を適用することにより算出することが出来る。このようにして求められたホモグラフィ行列Hは、画像上でのシーンの見えの変化を表す行列式であり、撮像装置600の動きによる画像の変形だけでなくズーミング操作で焦点距離が変更された際の拡大縮小の動きも含まれている。
ここで、ホモグラフィ行列で表される変形量は、実際に撮影を行った際に生じる撮像装置600のカメラワークに対応している。例えば、上下及び左右方向への並進の動きは、それぞれの方向に対するドリーというカメラワークに対応している。また、回転の動きは光軸と平行な方向を回転中心とした撮像装置のローリングを表しており、あおりの動きはパンニング及びチルティングのカメラワークを表している。
そして、拡大縮小の動きは、撮影中にズーミングを行うことによって生じる像倍率変動や、前後方向への並進移動による動きを表している。さらに、せん断の動きは撮像装置600が左右方向に並進移動したり、パンニングの動きをしたりした場合に画像上に現れる撮像素子のローリングシャッタに起因する歪みに対応している。
以上のことから、本実施形態で説明した幾何変形量を用いてテンプレートブロックに対して幾何変形処理を施すことにより、撮影時にカメラワークやズーム操作が生じても、良好に動きベクトルを検出することが可能となる。
ここでは、幾何変形量のモデルとしてホモグラフィ行列を求めているが、演算量の削減や推定処理の安定化のために、アフィンやヘルマート等の他のモデルを使用してもよい。また、本実施形態は動き解析のためにジャイロセンサや加速度センサを必要としないため、安価で小型な撮像装置にも適用可能であり、撮影済みの映像に対しても後処理的に適用することも可能である。
以上説明したように、本実施形態では、テンプレートブロックに幾何変形処理を施す際の幾何変形量の推定に動きベクトルを使用する。これにより、ジャイロセンサや加速度センサを搭載していない撮像装置でも良好なテンプレートマッチングによる動きベクトル検出が可能となる。
(第3の実施形態
図7は、本発明の第3の実施形態の撮像装置700の構成を示す図である。本実施形態では、撮影シーンの領域毎に幾何変形量を算出してテンプレートブロックの変形を行う。図7において、図1に示した構成要素と共通するものについては、図1と同符号を付して説明を省略する。本実施形態の撮像装置700では、図1に示した構成に、領域判定部701が追加されている。また、本実施形態におけるフローチャートを図8に示す。本実施形態では、図8において第1の実施形態と異なる処理を行う部分についてのみ説明する。ステップS201、S202及びS205は図2におけるステップS201、S202及びS205と同じである。
図7は、本発明の第3の実施形態の撮像装置700の構成を示す図である。本実施形態では、撮影シーンの領域毎に幾何変形量を算出してテンプレートブロックの変形を行う。図7において、図1に示した構成要素と共通するものについては、図1と同符号を付して説明を省略する。本実施形態の撮像装置700では、図1に示した構成に、領域判定部701が追加されている。また、本実施形態におけるフローチャートを図8に示す。本実施形態では、図8において第1の実施形態と異なる処理を行う部分についてのみ説明する。ステップS201、S202及びS205は図2におけるステップS201、S202及びS205と同じである。
ステップS801では、領域判定部701において、現像処理部103もしくはメモリ104から入力されるフレーム画像の各領域を構成する被写体の判定を行う。第1及び第2の実施形態では、フレーム画像間に生じている動きは撮像装置の動きに起因しているとして、ジャイロセンサや動きベクトルを用いて撮像装置の動き、言い換えればフレーム画像間の背景領域の動きを幾何変形量として算出していた。
しかしながら、撮影シーン中に人物や車両などの背景の動きとは異なる動きをしている被写体が存在している場合、前述の方法ではその被写体の動きを検出することが出来ない。そこで、本実施形態では入力されたフレーム画像に対して領域判定処理を行い、背景領域と被写体領域を分離させる。領域判定の方法には特に制限は無く、例えば一般的なカメラ全般に搭載されているような顔認識処理や、機械学習による一般物体認識処理等といったようにフレーム画像上で背景領域と被写体領域の分離が可能であればよい。以上のようにして判定された領域情報は、動き解析部106に伝送される。
ステップS203では、動き解析部106において、領域判定部701で判定された領域情報に基づいて、領域毎の動きを解析して幾何変形量を算出する。
ここでは、図9を用いて領域判定されたフレーム画像901での動き解析の概要について説明する。図9において、符号902は動いている被写体を示し、撮像装置700の動きを表すフレーム画像901の背景領域の動きとは異なる動きをしている。背景領域は、フレーム画像901から被写体902の領域を除いた残りの領域のことを示す。また、符号903、904、及び905で示した矩形領域は、フレーム画像901上に配置されたテンプレートブロックを表している。そして、テンプレートブロック903は被写体領域902の内部に配置され、テンプレートブロック904は背景領域に配置され、さらにテンプレートブロック905は被写体領域と背景領域の両方が含まれる位置に配置されている。
この場合、被写体領域902に生じている動き情報は、前フレームでの領域判定の結果及び動きベクトルの検出結果から知ることが可能であり、その動き情報に基づいて幾何変形量を算出すればよい。また、背景領域に配置されたテンプレートブロック904は、前述の第1および第2の実施形態と同様の方法で幾何変形量を算出することが出来る。そして、被写体領域と背景領域の両方が含まれている場合には、どちらの領域に合わせた幾何変形を行うかを選択することが出来る。選択の方法としては、例えばテンプレートブロック内でより多くの面積を占めている方や、テクスチャが多く含まれている方に合わせて幾何変形を行なえば、合わせた方の領域の動きをより検出しやすくなる。
選択の他の方法としては、検出された動きベクトルの用途に応じて決めるという方法もある。例えば手振れ補正のような撮像装置700に生じている動きを補正したい場合には背景領域の動きを検出できるように幾何変形を施せばよい。また、被写体追尾のような処理に動きベクトルを使用したい場合には被写体領域の動きを検出できるように幾何変形を施せばよい。他にも、フレーム画像中でより多くの面積を占めている方を選択するなどの方法もあるが、動きを検出したい方に合わせて幾何変形量を算出すればよく、目的に応じて自動もしくは手動で選択すればよい。
以上説明したように、本実施形態では、フレーム画像の領域判定を行い、領域ごとに異なる幾何変形処理を施す。これにより、フレーム画像中に異なる動きをする被写体が複数存在していた場合でも、どの領域からでも良好に動きベクトルを検出することが可能となる。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態の撮像装置1000の構成を示す図である。本実施形態では、手振れを補正するために手振れ補正部材を駆動させた場合の動き解析の方法について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態の撮像装置1000の構成を示す図である。本実施形態では、手振れを補正するために手振れ補正部材を駆動させた場合の動き解析の方法について説明する。
図10において、図1に示した構成要素と共通するものについては、図1と同符号を付して説明を省略する。本実施形態の撮像装置1000は、図1に示した構成に、振れ補正部材制御部1001が追加されている。また、本実施形態におけるフローチャートを図11に示す。本実施形態では、図11において第1の実施形態と異なる処理を行う部分についてのみ説明する。ステップS201、S202は、図2におけるステップS201、S202と同じである。
ステップS1101では、振れ補正部材制御部1001において、動き情報取得部105から得られる撮像装置1000の動き情報を用いて撮像装置1000に生じている振れによる像ブレを補正するための振れ補正量を算出する(補正量算出)。そして、算出された振れ補正量に基づいて、光学系101が有する振れ補正光学系及び撮像素子102が有する撮像素子揺動機構を駆動制御することにより、手振れ等の撮像装置の振れに起因する像ブレを補正する。
振れ補正量を算出するには、動き情報取得部105から取得した撮像装置1000の動き情報の周波数成分のうち、予め設定された低域カットオフ周波数以下の低周波成分を遮断する。そして、低域カットオフ周波数を超える高周波成分を出力するようなハイパスフィルタをかける。ハイパスフィルタがかけられた撮像装置1000の動き情報には振れの動きである高周波の動きのみが残っているので、この動きを打ち消すことができる値が振れ補正量となる。
算出された振れ補正量は、撮像装置1000の振れに起因する像ブレを補正するために、光学系101が有する振れ補正光学系及び撮像素子102が有する撮像素子揺動機構を駆動制御するために用いられると共に、動き解析部106に伝送される。
ステップS203では、動き解析部106において、動き情報取得部105で取得された撮像装置1000の動き情報及び振れ補正部材制御部1001から得られる振れ補正量を用いてフレーム画像間でどのような動きが生じているかを解析する。本実施形態のように、振れ補正部材の駆動によって撮像装置1000の像ブレが補正されている場合、動きベクトル検出を行う対象となるフレーム画像は振れの動きが補正された画像となっている。そのため、動き情報取得部105においてジャイロセンサ等によって取得された撮像装置の動き情報をそのままフレーム画像間に生じている動きとするとフレーム画像間で実際に生じている動きと整合が取れなくなってしまう。この状態で幾何変形量を算出しても、フレーム画像間で生じている実際の動きに対して過剰な変形量となる。
そこで本実施形態では、フレーム画像間に生じている実際の動きと、幾何変形量を算出するために用いる動き情報の整合を取るために、動き情報取得部105から得られる撮像装置1000の動き情報から振れ補正部材制御部1001から得られる振れ補正量を差し引く(減算する)。撮像装置1000の動き情報から振れ補正量を差し引いた値というのは、つまり振れ補正部材の駆動では補正しきれなかった振れの補正残りの動きであり、振れ補正が施された状態で撮影されたフレーム画像に生じているのはこの振れ補正残りの動きとなる。従って、撮像装置1000の動き情報そのものではなく、この振れ補正残りの動きを用いて、第1の実施形態で説明した方法と同様にしてテンプレートブロックに施すべき幾何変形行列を算出すればよいことになる。以上のようにして求められた幾何変形行列は、幾何変形部107に伝送される。
ステップS204、S205は、図2におけるステップS204、S205と同じである。
以上説明したように、本実施形態では、振れ補正を行うことが可能な撮像装置において、撮像装置の動き情報に加えて振れ補正量を用いてフレーム画像間で生じている動きを取得する。これにより、振れ補正が行われている最中に撮影されたフレーム画像に対しても、良好な幾何変形量を算出することが可能となる。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮像装置、102:撮像素子、105:動き情報取得部、106:動き解析部、107:幾何変形部、108:動きベクトル検出部
Claims (14)
- 2つの画像間での被写体の動きを検出する動き検出手段と、
前記動き検出手段の検出結果に基づいて、前記2つの画像間で生じている被写体の幾何変形量を算出する算出手段と、
前記算出手段の算出結果に基づいて、前記2つの画像のうちの1つにおけるテンプレートブロック画像に幾何変形処理を施す幾何変形処理手段と、
前記幾何変形処理が施されたテンプレートブロック画像を用いて、前記2つの画像間での動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記動き検出手段は、前記被写体の並進成分以外の動きを検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記動き検出手段は、前記画像処理装置の振れを検出する振れ検出手段により、前記被写体の動きを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記振れ検出手段は、角速度計および加速度計の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記動き検出手段は、前記2つの画像間での動きベクトルを検出することにより、前記2つの画像間での被写体の動きを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記幾何変形処理は、回転、あおり、拡大縮小、せん断の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記幾何変形処理手段は、前記2つの画像間で検出された動き量から推定された幾何変形量を用いて前記テンプレートブロック画像に幾何変形処理を施すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記2つの画像について、被写体ごとに領域を判定する領域判定手段をさらに備え、前記算出手段は、判定された領域ごとに幾何変形量を算出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記領域判定手段は、被写体の領域と背景の領域を判定することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
- 被写体像を撮像する撮像手段と、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像装置の振れに起因する像ブレを補正する補正部材の補正量を算出する補正量算出手段をさらに備え、前記算出手段は、前記撮像装置の動き情報から前記補正量を減算した値を用いて、前記幾何変形処理の変形量を算出することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
- 2つの画像間での被写体の動きを検出する動き検出工程と、
前記動き検出工程での検出結果に基づいて、前記2つの画像間で生じている被写体の幾何変形量を算出する算出工程と、
前記算出工程での算出結果に基づいて、前記2つの画像のうちの1つにおけるテンプレートブロック画像に幾何変形処理を施す幾何変形処理工程と、
前記幾何変形処理が施されたテンプレートブロック画像を用いて、前記2つの画像間での動きベクトルを検出する動きベクトル検出工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
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JP2020012885A JP2021118523A (ja) | 2020-01-29 | 2020-01-29 | 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、記憶媒体 |
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