JP2021117009A - ガス保安装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも容易に対処可能なガス保安装置を提供することである。【解決手段】ガス保安装置1は、落雷の発生を検知する落雷検知部2と、落雷検知部2によって落雷が検知されると、ガス管に設けられた絶縁継手14の絶縁性能を測定する絶縁性能測定部3と、絶縁性能測定部3の測定結果に基づいて、絶縁継手14が絶縁破壊されたか否かを判断する制御部4とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ガス保安装置に関する。特に、本発明は、落雷に対するガス管の安全性を確保するためのガス保安装置に関する。
ガスメータやガス消費器具に接続されるガス管として、フレキシブル管が広く使用されている。フレキシブル管は、ガスを流す金属製の管の外周を塩化ビニル等の絶縁物で被覆することによって構成される。
フレキシブル管では、被覆部分が建物躯体のねじ等で擦られて破損し、金属部分が露出してしまうことが有り得る。このような状態のフレキシブル管の周囲において落雷が発生すると、地中を伝わる雷のエネルギーがフレキシブル管の金属部分を溶かし、ガス漏れが発生してしまう可能性が有る。この対策として、フレキシブル管の被覆部分や金属部分を厚肉化することが考えられるが、既存のフレキシブル管を補強する場合には、膨大なコストが掛かってしまう。
そこで、ガス管自体の補強以外の手法で、落雷に対するガス管の安全性を確保するための装置が検討されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、落雷により、遮断弁に連通するガス管網に発生する雷電流又は前記雷電流により誘起される電気的な変化を検出して落雷検出信号を出力する落雷検出手段と、前記落雷検出信号に基づいて前記遮断弁を遮断作動させる遮断制御手段とを備えるガス遮断装置が記載されている。
特許4815142号公報
特許文献1に記載のガス遮断装置は、落雷時の雷電流に起因してガス管に発生した過電圧を検出することができるが、ガス管に設けられた絶縁継手が絶縁破壊されたか否かを検出することができない。この絶縁継手が絶縁破壊されると、ガス管に発生し得る電食の進行を止めることができず、長期的にはガス管が損傷してガス漏れが発生する可能性が有る。このため、特許文献1に記載のガス遮断装置は、落雷時にガス管の安全性を直接的に脅かす事象には対処することができるものの、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクに対処することは困難である。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明の課題の一例は、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも容易に対処可能なガス保安装置を提供することである。
本発明に係るガス保安装置は、落雷の発生を検知する落雷検知部と、前記落雷検知部によって落雷が検知されると、ガス管に設けられた絶縁継手の絶縁性能を測定する絶縁性能測定部と、前記絶縁性能測定部の測定結果に基づいて、前記絶縁継手が絶縁破壊されたか否かを判断する制御部とを備えることを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記落雷検知部は、ガス管の電気的な変化を測定することにより落雷の発生を検知することを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記落雷検知部の測定端子は、前記絶縁継手より下流側の前記ガス管に接続されることを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記落雷検知部は、外部から落雷情報を受信することにより落雷の発生を検知することを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記絶縁継手は、ガスメータより上流側の前記ガス管に設けられ、前記絶縁性能測定部の測定端子は、前記絶縁継手より上流側の前記ガス管と、前記絶縁継手より下流側の前記ガス管とに接続されることを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記制御部は、前記絶縁継手が絶縁破壊されたと判断した場合、その旨を報知することを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記制御部は、前記落雷検知部によって落雷が検知されると、前記ガス管に設けられた遮断弁が前記ガス管を遮断するよう前記遮断弁を作動させることを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記遮断弁は、ガスメータの内部に設けられており、前記制御部は、前記遮断弁により前記ガス管が遮断された状態から未遮断の状態へと復帰した際に、前記絶縁継手の前記絶縁性能を前記絶縁性能測定部に測定させることを特徴とする。
好適には、前記ガス保安装置において、前記遮断弁が内部に設けられたガスメータに対して外付け可能なユニットとして構成され、前記ガスメータは、外部信号を入力可能な外部接続端子を備えており、前記制御部は、前記外部接続端子と接続され、前記遮断弁を作動させる作動信号を前記外部接続端子に出力することによって、前記遮断弁を作動させることを特徴とする。
本発明によれば、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも容易に対処可能なガス保安装置を提供することができる。
実施形態1に係るガス保安装置の外観構成を説明するための図である。 図1に示されたガス保安装置の機能的構成を説明するための図である。 図2に示されたガス保安装置の制御部によって行われる処理の流れを示す図である。 実施形態2に係るガス保安装置を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明のいくつかの例を示すものであって、本発明の内容を限定するものではない。また、実施形態で説明される構成及び動作の全てが本発明の構成及び動作として必須であるとは限らない。
[ガス保安装置の構成]
図1は、実施形態1に係るガス保安装置1の外観構成を説明するための図である。図2は、図1に示されたガス保安装置1の機能的構成を説明するための図である。
ガス保安装置1は、落雷に対するガス管の安全性を確保するための装置である。ガス保安装置1は、ガス管におけるガスの流れを遮断するための遮断弁の付近に設けられる。例えば、ガス保安装置1は、遮断弁15が内部に設けられたガスメータ10の付近に設けられる。ガス保安装置1は、図1に示されるように、遮断弁15が内部に設けられたガスメータ10に対して外付け可能なユニットとして構成される。
ガスメータ10の内部には、図2に示されるように、ガスメータ内ガス管11が設けられる。ガスメータ内ガス管11は、その入口が継手を介して一次側ガス管12に連結され、その出口が遮断弁15を介して二次側ガス管13に連結される。一次側ガス管12は、ガスメータ10より上流側のガス管であって、道路等の地中に埋設された導管からガスが供給されるガス管である。二次側ガス管13は、ガスメータ10より下流側のガス管であって、ガス消費器具にガスを供給するガス管である。一次側ガス管12には、電食の進行を抑制するための絶縁継手14が設けられる。すなわち、絶縁継手14は、遮断弁15より上流側のガス管である一次側ガス管12に設けられる。
ガスメータ10は、ガスメータ内ガス管11におけるガスの流れを遮断するための遮断弁15と、ガスの流れ状態又はガスメータ10の動作状態を報知する報知部16とを備える。報知部16の報知には、ガスメータ10に設けられた表示器や音声出力器で発報することの他、遠隔地に在る管理センタ等に情報を送信することが含まれる。
更に、ガスメータ10は、遮断弁15及び報知部16をはじめとするガスメータ10の構成要素を統括的に制御するメータ制御部17と、メータ制御部17に接続され、外部装置との間で信号の入出力を行うインターフェイスとしての外部接続端子18とを備える。
なお、本実施形態では、ガスメータ内ガス管11、一次側ガス管12、二次側ガス管13を纏めて、単に「ガス管」とも称する。
ガス保安装置1は、図2に示されるように、ガス管の電気的な変化を測定することにより落雷の発生を検知する落雷検知部2と、ガス管に設けられた絶縁継手14の絶縁性能を測定する絶縁性能測定部3とを備える。更に、ガス保安装置1は、外部接続端子18に接続され、ガス保安装置1の各構成要素を統括的に制御する制御部4を備える。
落雷検知部2は、落雷の発生を検知するため、落雷によって発生したガス管の電気的な変化として、例えば、落雷時の雷電流に起因したガス管の電圧変化を測定する。落雷検知部2は、電圧計及び/又は避雷器等を含んで構成される。落雷検知部2の測定端子2aは、絶縁継手14より下流側のガス管に接続される。実施形態1に係る落雷検知部2の測定端子2aは、絶縁継手14より下流側であって、遮断弁15より下流側の二次側ガス管13に接続される。落雷検知部2の出力端子2bは、制御部4に接続される。
落雷検知部2は、測定端子2aと出力端子2b又はグランドとの間の電圧を測定し、測定された電圧を示す測定信号を、出力端子2bから制御部4へ出力する。或いは、落雷検知部2は、測定された電圧が基準値を超えた場合に、過電圧を示す測定信号を、出力端子2bから制御部4へ出力してもよい。この基準値は、落雷が発生したことに起因して過電圧が発生したか否かを判別する閾値である。
絶縁性能測定部3は、ガス管に設けられた絶縁継手14の絶縁性能として、例えば絶縁継手14の絶縁抵抗を測定する。絶縁性能測定部3は、例えば絶縁抵抗計を含んで構成される。絶縁性能測定部3の測定端子3aは、絶縁継手14より上流側のガス管に接続される。実施形態1に係る絶縁性能測定部3の測定端子3aは、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12に接続される。絶縁性能測定部3の測定端子3bは、絶縁継手14より下流側のガス管に接続される。実施形態1に係る絶縁性能測定部3の測定端子3bは、絶縁継手14より下流側であって、遮断弁15より下流側の二次側ガス管13に接続される。絶縁性能測定部3の出力端子3cは、制御部4に接続される。
絶縁継手14より下流側の一次側ガス管12と、ガスメータ10の筐体部と、二次側ガス管13とは、金属製又は導電性部材で連なっている。このため、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12と二次側ガス管13との間の絶縁抵抗は、絶縁継手14の絶縁抵抗と略同一であると見做すことができる。よって、絶縁継手14の絶縁抵抗を測定する場合、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12と、絶縁継手14より下流側の二次側ガス管13との間の絶縁抵抗を測定すれば十分である。これにより、絶縁性能測定部3では、測定端子3aが、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12に接続され、測定端子3bが、絶縁継手14より下流側の二次側ガス管13に接続される。この際、絶縁性能測定部3では、二次側ガス管13に接続される測定端子3bを、落雷検知部2の測定端子2aと共通のリード線を用いて二次側ガス管13へと接続することができるため、ガス管に対するリード線の接続数を低減することができる。
絶縁性能測定部3は、制御部4による制御の下、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12と二次側ガス管13との間の絶縁抵抗を測定し、測定された絶縁抵抗を示す測定信号を、出力端子3cから制御部4へ出力する。
制御部4は、外部接続端子18を介してメータ制御部17と接続される。制御部4は、メータ制御部17との間で信号の入出力を行い、ガスメータ10と協働して落雷時のガス管の安全性を確保するための処理を行う。
制御部4は、落雷検知部2の計測結果に基づいて、ガス管に設けられた遮断弁15がガス管を遮断するよう遮断弁15を作動させる。具体的には、制御部4は、落雷検知部2の測定結果が落雷の発生を示す場合には、遮断弁15が閉じるよう作動させるための作動信号を、外部接続端子18を介してメータ制御部17へ出力する。それにより、メータ制御部17は、遮断弁15が閉じるよう遮断弁15を作動させる。
制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知されると、絶縁性能測定部3によって絶縁継手14の絶縁性能を測定させる。具体的には、制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知されると、絶縁継手14の絶縁性能を測定させる測定指令信号を、絶縁性能測定部3へ出力する。それにより、絶縁性能測定部3は、絶縁継手14の絶縁性能を測定し、測定結果を示す測定信号を制御部4へ出力する。
なお、制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知されると、所定の時期に、絶縁性能測定部3に対して絶縁継手14の絶縁性能を測定させることができる。例えば、制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知されており、遮断弁15によりガス管が遮断された状態から未遮断の状態へとガスメータ10が復帰した際に、絶縁継手14の絶縁性能を絶縁性能測定部3に測定させることができる。それにより、ガス保安装置1では、落雷の発生後でガス管の安全性が確認された後に、絶縁継手14の絶縁性能を測定することができる。すなわち、ガス保安装置1では、絶縁継手14の絶縁性能を測定する際、ガス管に電圧を印加するが、この電圧は安全性が確認されたガス管に対して印加される。よって、ガス保安装置1では、絶縁継手14の絶縁性能を安全に測定することができる。
また、制御部4は、絶縁性能測定部3の測定結果に基づいて、絶縁継手14が絶縁破壊されたか否かを判断する。制御部4は、絶縁継手14が絶縁破壊されたと判断した場合、その旨を報知する。具体的には、制御部4は、絶縁継手14が絶縁破壊された旨を報知するための報知信号を、外部接続端子18を介してメータ制御部17へ出力する。それにより、メータ制御部17は、絶縁継手14が絶縁破壊された旨が報知されるよう報知部16を作動させる。
[ガス保安装置の動作]
図3は、図2に示されたガス保安装置1の制御部4によって行われる処理の流れを示す図である。
ステップ301において、制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知されたか否かを判断する。制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知されない場合、本処理を終了する。一方、制御部4は、落雷検知部2によって落雷が検知された場合、ステップ302へ移行する。
ステップ302において、制御部4は、遮断弁15を作動させるための作動信号を、外部接続端子18を介してメータ制御部17へ出力する。それにより、メータ制御部17は、遮断弁15が閉じるよう遮断弁15を作動させる。
ステップ303において、制御部4は、落雷が発生した旨を報知するための報知信号を、外部接続端子18を介してメータ制御部17へ出力する。それにより、メータ制御部17は、落雷が発生した旨が報知されるよう報知部16を作動させる。
ステップ304において、制御部4は、ガスメータ10及びその周囲のガス管において安全が確認され、遮断弁15によりガス管が遮断された状態から未遮断の状態へと復帰して、ガスメータ10が通常状態に復帰したか否かを判断する。メータ制御部17は、ガスメータ10が通常状態に復帰した際、復帰した旨を示す復帰信号を、外部接続端子18を介して制御部4へ出力する。制御部4は、復帰信号が入力されたか否かを判断することによって、ガスメータ10が通常状態に復帰したか否かを判断することができる。制御部4は、ガスメータ10が通常状態に復帰するまで待機し、ガスメータ10が通常状態に復帰すると、ステップ305へ移行する。
ステップ305において、制御部4は、絶縁継手14の絶縁性能を測定させる測定指令信号を、絶縁性能測定部3へ出力する。それにより、絶縁性能測定部3は、絶縁継手14の絶縁性能を測定し、測定結果を示す測定信号を制御部4へ出力する。
ステップ306において、制御部4は、絶縁性能測定部3の測定結果が、絶縁継手14が絶縁破壊されたことを示すか否かを判断する。制御部4は、絶縁性能測定部3の測定結果が、絶縁継手14が絶縁破壊されたことを示さない場合、本処理を終了する。一方、制御部4は、絶縁性能測定部3の測定結果が、絶縁継手14が絶縁破壊されたことを示す場合、ステップ307へ移行する。
ステップ307において、制御部4は、絶縁継手14が絶縁破壊された旨を報知するための報知信号を、外部接続端子18を介してメータ制御部17へ出力する。それにより、メータ制御部17は、絶縁継手14が絶縁破壊された旨が報知されるよう報知部16を作動させる。その後、制御部4は、本処理を終了する。
なお、制御部4は、絶縁性能測定部3の測定結果が、絶縁継手14が絶縁破壊されたことを示さない場合であっても、その旨を報知するための報知信号をメータ制御部17へ出力してもよい。
[作用効果]
以上のように、実施形態1に係るガス保安装置1は、ガス管の電気的な変化を測定することにより落雷の発生を検知する落雷検知部2と、落雷検知部2によって落雷が検知されると、ガス管に設けられた絶縁継手14の絶縁性能を測定する絶縁性能測定部3を備える。更に、落雷検知部2によって落雷が検知されると、ガス管に設けられた遮断弁15がガス管を遮断するよう遮断弁15を作動させる制御部4とを備える。
それにより、実施形態1に係るガス保安装置1は、雷電流に起因したガス管の電圧変化という、落雷時にガス管の安全性を直接的に脅かす事象に対処することができるだけでなく、絶縁継手14の絶縁破壊による電食の進行という、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも対処することができる。しかも、実施形態1に係るガス保安装置1は、既存のガス管自体を補強したりする必要が無い。よって、実施形態1に係るガス保安装置1は、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも容易に対処することができ、落雷に対するガス管の安全性を向上させることができる。
更に、実施形態1に係るガス保安装置1では、落雷検知部2の測定端子2aが、遮断弁15より下流側の二次側ガス管13に接続される。そして、絶縁性能測定部3の測定端子3aと測定端子3bとが、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12と、遮断弁15より下流側の二次側ガス管13とにそれぞれ接続される。
それにより、実施形態1に係るガス保安装置1では、絶縁性能測定部3の測定端子3bを、落雷検知部2の測定端子2aと共通のリード線を用いて二次側ガス管13へと接続することができるため、ガス管に対するリード線の接続数を低減することができる。よって、実施形態1に係るガス保安装置1では、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも更に容易に対処することができ、落雷に対するガス管の安全性を更に向上させることができる。
更に、実施形態1に係るガス保安装置1では、制御部4が、絶縁性能測定部3の測定結果に基づいて、絶縁継手14が絶縁破壊されたか否かを判断し、絶縁継手14が絶縁破壊されたと判断した場合、その旨を報知部16にて報知する。
それにより、実施形態1に係るガス保安装置1では、絶縁継手14が絶縁破壊された旨を管理者に直ちに知らせることができるため、ガス管における電食の進行を直ちに防止することができる。よって、実施形態1に係るガス保安装置1では、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも容易且つ迅速に対処することができ、落雷に対するガス管の安全性を更に向上させることができる。
更に、実施形態1に係るガス保安装置1では、制御部4は、遮断弁15によりガス管が遮断された状態から未遮断の状態へと復帰してガスメータ10が復帰した際に、絶縁継手14の絶縁性能を絶縁性能測定部3に測定させる。
それにより、実施形態1に係るガス保安装置1では、絶縁継手14の絶縁性能を測定する際に、安全性が確認されたガス管に対して電圧を印加するため、安全に測定することができる。よって、実施形態1に係るガス保安装置1では、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも容易且つ安全に対処することができ、落雷に対するガス管の安全性を更に向上させることができる。
更に、実施形態1に係るガス保安装置1は、ガスメータ10に対して外付け可能なユニットとして構成される。既存のガスメータ10は、外部信号を入力可能な外部接続端子18を備えていることが一般的である。このため、制御部4は、外部接続端子18と接続され、遮断弁15を作動させる作動信号を外部接続端子18に出力することによって、遮断弁15を作動させればよい。
それにより、実施形態1に係るガス保安装置1は、既存のガスメータ10を新規なガスメータと置換しなくても、容易に導入可能となる。よって、実施形態1に係るガス保安装置1では、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも更に容易に対処することができ、落雷に対するガス管の安全性を更に向上させることができる。
[他の実施形態]
実施形態2に係るガス保安装置1について説明する。実施形態2に係るガス保安装置1の説明において、実施形態1に係るガス保安装置1と同様の構成及び動作に係る説明については、重複する説明となるため省略する。
図4は、実施形態2に係るガス保安装置1を説明するための図である。
上述の実施形態1に係るガス保安装置1では、落雷検知部2の測定端子2aが、絶縁継手14より下流側の二次側ガス管13に接続される。そして、実施形態1に係るガス保安装置1では、絶縁性能測定部3の測定端子3aと測定端子3bとが、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12と、絶縁継手14より下流側の二次側ガス管13とにそれぞれ接続される。
これに対し、実施形態2に係るガス保安装置1では、図4に示されるように、落雷検知部2の測定端子2aが、絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12に接続してもよい。そして、実施形態2に係るガス保安装置1では、絶縁性能測定部3の測定端子3aと測定端子3bとが、絶縁継手14より下流側の二次側ガス管13と絶縁継手14より上流側の一次側ガス管12とにそれぞれ接続してもよい。
実施形態2に係るガス保安装置1では、絶縁性能測定部3の測定端子3bを、落雷検知部2の測定端子2aと共通のリード線を用いて一次側ガス管12へと接続することができるため、実施形態1と同様に、ガス管に対するリード線の接続数を低減することができる。よって、実施形態2に係るガス保安装置1では、実施形態1と同様に、落雷によってガス管に発生し得る潜在的なリスクにも更に容易に対処することができ、落雷に対するガス管の安全性を更に向上させることができる。
また、実施形態1及び実施形態2においては、落雷検知部2は、ガス管の電気的な変化を測定することにより落雷の発生を検知するように構成したが、ガス保安装置1の外部から落雷情報を受信することにより落雷の発生を検知するように構成してもよい。
例えば、落雷検知部2は、ガス保安装置1の外部の管理センタ(管理サーバ)とで情報を通信可能に構成されており、管理センタは、複数地域に設置された落雷観測センサーから落雷と落雷があった地域を把握すると、落雷があった地域に設置されたガス保安装置1の落雷検知部2に落雷情報を送信すればよい。これにより、落雷があった地域にある全てのガス管の点検を行うことができ、落雷に対するガス管の安全性を更に向上させることができる。
更に、実施形態1及び実施形態2においては、ガスメータ10に報知部16を備え、ガス保安装置1の制御部4が、外部接続端子18等を介してガスメータ10の報知部16を作動させるように構成したが、ガス保安装置1に報知部を備えて構成してもよい。ガス保安装置1に備えられた報知部の報知についても、ガス保安装置1に設けられた表示器や音声出力器で発報することの他、遠隔地に在る管理センタ等に情報を送信することが含まれる。
[その他]
上述の実施形態において、ガス保安装置1は、特許請求の範囲に記載された「ガス保安装置」の一例に該当する。落雷検知部2は、特許請求の範囲に記載された「落雷検知部」の一例に該当する。絶縁性能測定部3は、特許請求の範囲に記載された「絶縁性能測定部」の一例に該当する。制御部4は、特許請求の範囲に記載された「制御部」の一例に該当する。絶縁継手14は、特許請求の範囲に記載された「絶縁継手」の一例に該当する。遮断弁15は、特許請求の範囲に記載された「遮断弁」の一例に該当する。落雷検知部2の測定端子2aは、特許請求の範囲に記載された「落雷検知部」の「測定端子」の一例に該当する。絶縁性能測定部3の測定端子3a及び3bは、特許請求の範囲に記載された「絶縁性能測定部」の「測定端子」の一例に該当する。ガスメータ10は、特許請求の範囲に記載された「ガスメータ」の一例に該当する。外部接続端子18は、特許請求の範囲に記載された「外部接続端子」の一例に該当する。
上述の実施形態は、変形例を含めて各実施形態同士で互いの技術を適用することができる。上述の実施形態は、本発明の内容を限定するものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない程度に変更を加えることができる。
上述の実施形態及び特許請求の範囲で使用される用語は、限定的でない用語として解釈されるべきである。例えば、「含む」という用語は、「含むものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「備える」という用語は、「備えるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 ガス保安装置
2 落雷検知部
2a 測定端子
2b 出力端子
3 絶縁性能測定部
3a 測定端子
3b 測定端子
3c 出力端子
4 制御部
10 ガスメータ
11 ガスメータ内ガス管
12 一次側ガス管
13 二次側ガス管
14 絶縁継手
15 遮断弁
16 報知部
17 メータ制御部
18 外部接続端子

Claims (9)

  1. 落雷の発生を検知する落雷検知部と、
    前記落雷検知部によって落雷が検知されると、ガス管に設けられた絶縁継手の絶縁性能を測定する絶縁性能測定部と、
    前記絶縁性能測定部の測定結果に基づいて、前記絶縁継手が絶縁破壊されたか否かを判断する制御部と
    を備えることを特徴とする、ガス保安装置。
  2. 前記落雷検知部は、ガス管の電気的な変化を測定することにより落雷の発生を検知する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のガス保安装置。
  3. 前記落雷検知部の測定端子は、前記絶縁継手より下流側の前記ガス管に接続される、
    ことを特徴とする、請求項2に記載のガス保安装置。
  4. 前記落雷検知部は、外部から落雷情報を受信することにより落雷の発生を検知する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のガス保安装置。
  5. 前記絶縁継手は、ガスメータより上流側の前記ガス管に設けられ、
    前記絶縁性能測定部の測定端子は、前記絶縁継手より上流側の前記ガス管と、前記絶縁継手より下流側の前記ガス管とに接続される
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス保安装置。
  6. 前記制御部は、前記絶縁継手が絶縁破壊されたと判断した場合、その旨を報知する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス保安装置。
  7. 前記制御部は、前記落雷検知部によって落雷が検知されると、前記ガス管に設けられた遮断弁が前記ガス管を遮断するよう前記遮断弁を作動させる
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス保安装置。
  8. 前記遮断弁は、ガスメータの内部に設けられており、
    前記制御部は、前記遮断弁により前記ガス管が遮断された状態から未遮断の状態へと復帰した際に、前記絶縁継手の前記絶縁性能を前記絶縁性能測定部に測定させる
    ことを特徴とする、請求項7に記載のガス保安装置。
  9. 前記遮断弁が内部に設けられたガスメータに対して外付け可能なユニットとして構成され、
    前記ガスメータは、外部信号を入力可能な外部接続端子を備えており、
    前記制御部は、前記外部接続端子と接続され、前記遮断弁を作動させる作動信号を前記外部接続端子に出力することによって、前記遮断弁を作動させる
    ことを特徴とする、請求項7又は8に記載のガス保安装置。


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