JP2021114914A - 排泄物処理材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄された尿から発生する悪臭の放出を抑制することができる排泄物処理材及びその製造方法を提供する。【解決手段】排泄物処理材1は、箱状のトイレの中に積み重ねられる複数の粒状体からなる。排泄物処理材1は、粒状体10及び粒状体20を備えている。粒状体10は、貫通孔11を有している。貫通孔11は、トイレに排泄された尿を通過させる。粒状体20は、尿を吸収する。粒状体20は、貫通孔を有していない。【選択図】図1

Description

本発明は、排泄物処理材及びその製造方法に関する。
従来の排泄物処理材としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された排泄物処理材は、動物用の排泄物処理材であり、尿を吸収する複数の粒状体からなる。各粒状体は、円柱状をしている。図10に示すように、かかる構成の排泄物処理材90は、複数の粒状体92が箱状のトイレ94の中に積み重ねられた状態で使用される。
特開2007−190026号公報
トイレ94において尿96は、排泄物処理材90の上方から排泄される。それゆえ、尿96は、排泄物処理材90の最上層に位置する粒状体92(図10において黒塗りの粒状体92)によって専ら吸収される。そのため、排泄された尿96の大部分は、排泄物処理材90の上面付近に留まることになる。このように尿96が排泄物処理材90の上面付近に留まると、尿96から発生した悪臭がトイレ94の外に放出されやすくなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、排泄された尿から発生する悪臭の放出を抑制することができる排泄物処理材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明による排泄物処理材は、箱状のトイレの中に積み重ねられる複数の粒状体からなる排泄物処理材であって、上記トイレに排泄された尿を通過させる貫通孔を有する第1の粒状体と、上記貫通孔を有さず、上記尿を吸収する第2の粒状体と、を備えることを特徴とする。
この排泄物処理材においては、貫通孔を有する粒状体(第1の粒状体)と、貫通孔を有しない粒状体(第2の粒状体)とが設けられている。第1の粒状体においては、その貫通孔を尿が通過する。それゆえ、排泄された尿がトイレの下方に導かれやすくなる。このため、貫通孔を有しない粒状体のみが設けられている場合に比して、尿をトイレの深さ方向に広く分散させることができる。このように尿を深さ方向に分散させることは、排泄物処理材の上面付近に留まる尿の割合を減らすことにつながる。これにより、尿から発生した悪臭がトイレの外に放出されるのを抑制することができる。
また、本発明による排泄物処理材の製造方法は、箱状のトイレの中に積み重ねられる複数の粒状体からなる排泄物処理材を製造する方法であって、上記トイレに排泄された尿を通過させる貫通孔を有する第1の粒状体を形成する第1の粒状体形成工程と、上記貫通孔を有さず、上記尿を吸収する第2の粒状体を形成する第2の粒状体形成工程と、を含むことを特徴とする。
この製造方法においては、貫通孔を有する粒状体(第1の粒状体)と、貫通孔を有しない粒状体(第2の粒状体)とが形成される。第1の粒状体においては、その貫通孔を尿が通過する。それゆえ、製造後の排泄物処理材においては、排泄された尿がトイレの下方に導かれやすくなる。このため、貫通孔を有しない粒状体のみが形成される場合に比して、尿をトイレの深さ方向に広く分散させることができる。このように尿を深さ方向に分散させることは、排泄物処理材の上面付近に留まる尿の割合を減らすことにつながる。これにより、尿から発生した悪臭がトイレの外に放出されるのを抑制することができる。
本発明によれば、排泄された尿から発生する悪臭の放出を抑制することができる排泄物処理材及びその製造方法が実現される。
本発明による排泄物処理材の一実施形態を示す模式図である。 粒状体10を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 粒状体20を示す斜視図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 ダイス30を示す端面図である。 ダイス孔32を示す平面図である。 変形例に係る粒状体10を示す斜視図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 従来の排泄物処理材の問題点を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による排泄物処理材の一実施形態を示す模式図である。排泄物処理材1は、人又は動物の排泄物(特に尿)の処理に用いられる排泄物処理材であって、箱状のトイレの中に積み重ねられる複数の粒状体からなる。排泄物処理材1は、粒状体10(第1の粒状体)及び粒状体20(第2の粒状体)を備えている。すなわち、排泄物処理材1を構成する複数の粒状体は、粒状体10及び粒状体20を含んでいる。
粒状体10及び粒状体20は、複数ずつ設けられている。排泄物処理材1においては、これらの粒状体10,20が混在している。粒状体10の個数は、粒状体10及び粒状体20の個数の合計の30%以上70%以下であることが好ましく、40%以上60%以下であることがより好ましい。各粒状体10,20の粒径は、例えば5mm以上15mm以下である。ただし、粒状体10の粒径は、粒状体20の粒径よりも大きい。ここで、粒状体の粒径は、当該粒状体を内包しうる最小の球の直径として定義するものとする。
図2は、粒状体10を示す斜視図である。また、図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。粒状体10は、吸水性を有しており、トイレに排泄された尿を吸収する。粒状体10は、貫通孔11を有している。貫通孔11は、トイレに排泄された尿を通過させる。本実施形態において粒状体10は、円筒状をしている。貫通孔11は、粒状体10をその高さ方向(図2及び図3の左右方向)に貫通している。これにより、粒状体10の内部には、貫通孔11からなる円柱状の空間が広がっている。貫通孔11の径d1(粒状体10の内径)は、粒状体10の外径d2の50%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましい。
粒状体10は、芯部12(第1の芯部)を有している。芯部12は、粒状(本実施形態においては円筒状)に成形されている。芯部12は、液体を吸水及び保水する機能を有している。粒状体10において、芯部12は、剥き出しになっている。すなわち、芯部12上に被覆部は設けられておらず、芯部12の表面全体が露出している。このように粒状体10は、芯部12のみからなる単層構造を有している。
粒状体10(芯部12)は、吸水性材料を含有している。粒状体10は、吸水性材料を主材料としている。ここで、粒状体10の主材料とは、粒状体10を構成する材料のうち、当該粒状体10に占める重量割合が最大のものをいう。粒状体10は、吸水性材料のみからなっていてもよいし、吸水性材料と他の材料とからなっていてもよい。吸水性材料は、有機物であることが好ましい。有機物である吸水性材料としては、例えば、紙類、茶殻、プラスチック類又はオカラを用いることができる。
紙類は、パルプを主体とする材料をいう。紙類としては、例えば、通常の紙の他にも、塩ビ壁紙分級物(塩ビ壁紙を分級することにより得られる紙)、フラッフパルプ、製紙スラッジ、パルプスラッジ等が挙げられる。プラスチック類としては、例えば、紙おむつ分級物(紙おむつを分級することにより得られるプラスチック)を用いてもよい。オカラは、乾燥オカラであることが好ましい。
図4は、粒状体20を示す斜視図である。また、図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。粒状体20は、吸水性を有しており、トイレに排泄された尿を吸収する。粒状体20は、尿を通過させる貫通孔を有していない。本実施形態において粒状体20は、円柱状をしている。
粒状体20は、芯部22(第2の芯部)及び被覆部24を有している。芯部22は、粒状(本実施形態においては円柱状)に成形されている。芯部22は、液体を吸水及び保水する機能を有している。芯部22は、吸水性材料を含有している。芯部22は、吸水性材料を主材料としている。芯部22は、吸水性材料のみからなっていてもよいし、吸水性材料と他の材料とからなっていてもよい。吸水性材料は、有機物であることが好ましい。なお、芯部22は、芯部12と同一組成の材料からなっていてもよいし、芯部12と異なる組成の材料からなっていてもよい。
被覆部24は、芯部22を覆っている。被覆部24は、芯部22の表面の全体を覆っている。被覆部24は、排泄物処理材1の使用時に粒状体10,20どうしを接着させて固まりにする機能を有する。このように粒状体20は、芯部22及び被覆部24からなる複層構造(二層構造)を有している。
被覆部24は、吸水性材料及び接着性材料を含有している。被覆部24も、吸水性材料を主材料としている。被覆部24に含有される吸水性材料も、有機物であることが好ましい。接着性材料としては、例えば、吸水性ポリマー、澱粉、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PVA(ポリビニルアルコール)、又はデキストリンを用いることができる。
続いて、本発明による排泄物処理材の製造方法の一実施形態として、排泄物処理材1の製造方法の一例を説明する。この製造方法は、第1の粒状体形成工程、第2の粒状体形成工程、及び混合工程を含んでいる。
第1の粒状体形成工程は、粒状体10を形成する工程である。この工程は、第1の芯部形成工程を含んでいる。第1の芯部形成工程は、芯部12を形成する工程である。この工程においては、造粒装置を用いて芯部材料(芯部12を構成する材料)を造粒することにより、芯部12となる造粒物を形成する。本実施形態においては、複数の芯部12が形成される。造粒装置としては、例えば押出造粒機を用いることができる。造粒に先立って、芯部材料には、粉砕、混練、加水等の前処理が必要に応じて行われる。
貫通孔11は、芯部材料の造粒後に形成されてもよいし、芯部材料の造粒と同時に形成されてもよい。前者の場合、例えば、造粒された円柱状の造粒物に対し、その中心軸に沿って丸棒を突き刺すことにより、貫通孔11を形成することができる。後者の場合、例えば、図6に示すダイス30を用いて芯部材料を押出造粒することにより、貫通孔11を形成することができる。
図6は、ダイス30を示す端面図である。ダイス30には、芯部材料を通過させる複数のダイス孔32が設けられている。ただし、同図においては、1つのダイス孔32のみを示している。図7は、ダイス孔32を示す平面図である。ダイス孔32は、平面視で円形をしている。ダイス孔32の内部には、芯材34が設けられている。芯材34は、ダイス孔32の内面から離間した位置に設けられている。芯材34は、丸棒状(円柱状)をしており、ダイス孔32の中心軸に沿って延在している。芯材34の中心軸は、ダイス孔32の中心軸に一致する。
芯材34は、連結部材36を介してダイス孔32に固定されている。連結部材36は、ダイス孔32の径方向に沿って、芯材34からダイス孔32の内面まで延在している。すなわち、連結部材36の一端が芯材34の側面に接続され、連結部材36の他端がダイス孔32の内面に接続されている。連結部材36の幅w1は、芯材34の径よりも小さい。連結部材36の幅w1は、造粒時に芯材34を支持しうる限り、できるだけ小さいことが好ましい。
図6からわかるように、芯材34は、ダイス30の厚み方向(同図の上下方向)について、ダイス孔32の一部にのみ設けられている。芯材34は、ダイス孔32の出口側の開口面に達する一方で、ダイス孔32の入口側の開口面には達していない。また、連結部材36は、芯材34の下端よりも上端寄りに位置している。連結部材36の厚みt1は、芯材34の長さよりも小さい。連結部材36の厚みt1も、造粒時に芯材34を支持しうる限り、できるだけ小さいことが好ましい。芯材34及び連結部材36の材料としては、例えば、金属又はプラスチックを用いることができる。
ダイス30を用いて芯部材料を押出造粒するとき、芯部材料は、ダイス孔32の内部のうち芯材34が設けられていない部分しか通過できない。このため、ダイス孔32から押し出された芯部材料には、芯材34の延長線上に延びる孔が形成される。かかる芯部材料を適当な長さで切断することにより、貫通孔11を有する芯部12(粒状体10)が得られる。なお、芯部材料は、連結部材36が設けられた部分も通過できないが、連結部材36の幅w1及び厚みt1は充分に小さいため、ダイス孔32から押し出される芯部材料の形状に実質的な影響を与えない。
第1の粒状体形成工程において芯部12は、被覆されない。これにより、芯部12が剥き出しになった粒状体10が得られる。
第2の粒状体形成工程は、粒状体20を形成する工程である。この工程は、第2の芯部形成工程、及び被覆部形成工程を含んでいる。第2の芯部形成工程は、芯部22を形成する工程である。この工程においては、造粒装置を用いて芯部材料(芯部22を構成する材料)を造粒することにより、芯部22となる造粒物を形成する。本実施形態においては、複数の芯部22が形成される。造粒装置としては、例えば押出造粒機を用いることができる。造粒に先立って、芯部材料には、粉砕、混練、加水等の前処理が必要に応じて行われる。
被覆部形成工程は、被覆部24を形成する工程である。この工程においては、コーティング装置等を用いて、各芯部22の表面に粉状の被覆材料(被覆部24を構成する材料)を付着させることにより、被覆部24を形成する。この被覆材料は、接着性材料を含有している。被覆材料の付着は、例えば、散布又は噴霧により行うことができる。これにより、芯部22が被覆部24で被覆された粒状体20が得られる。
なお、第1及び第2の粒状体形成工程を実行する順序は、任意である。すなわち、両工程を同時に並行して実行してもよいし、一方の工程を他方の工程より先に実行してもよい。
混合工程は、第1の粒状体形成工程において形成された複数の粒状体10と、第2の粒状体形成工程において形成された複数の粒状体20とを混合する工程である。この工程においては、粒状体10の個数が粒状体10及び粒状体20の個数の合計の30%以上70%以下となるように、粒状体10及び粒状体20を混合することが好ましい。また、粒状体10の個数が粒状体10及び粒状体20の個数の合計の40%以上60%以下となるように、粒状体10及び粒状体20を混合することがより好ましい。この工程においては、混合された粒状体10及び粒状体20を撹拌することが好ましい。以上により、粒状体10と粒状体20とが混在した排泄物処理材1が得られる。
本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、貫通孔を有する粒状体(粒状体10)と、貫通孔を有しない粒状体(粒状体20)とが形成される。粒状体10においては、その貫通孔11を尿が通過する。それゆえ、排泄物処理材1においては、排泄された尿がトイレの下方に導かれやすくなる。このため、貫通孔を有しない粒状体20のみが形成される場合に比して、尿をトイレの深さ方向に広く分散させることができる。このように尿を深さ方向に分散させることは、排泄物処理材1の上面付近に留まる尿の割合を減らすことにつながる。これにより、尿から発生した悪臭がトイレの外に放出されるのを抑制することができる。
貫通孔11の径を大きくすることにより、貫通孔11を尿がスムーズに通過しやすくなる。かかる観点から、貫通孔11の径は、粒状体10の外径の50%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましい。他方、貫通孔11の径を大きくしすぎると、粒状体10の強度が不充分になるおそれがある。かかる観点から、貫通孔11の径は、粒状体10の外径の90%以下であることが好ましい。
粒状体10は、吸水性を有している。すなわち、粒状体10及び粒状体20の双方が吸水性を有している。この場合、粒状体20のみが吸水性を有する場合に比して、排泄物処理材1全体として吸収処理可能な尿量を増やすことができる。
芯部12(粒状体10)は、円筒状をしている。すなわち、芯部12は、円柱の中心軸に沿って貫通孔11が設けられた形状をしている。かかる形状の芯部12は、押出造粒機を用いて形成するのに適している。押出造粒機を用いることにより、多数の芯部12を短時間で形成することができる。
芯部22(粒状体20)は、円柱状をしている。かかる形状の芯部22は、押出造粒機を用いて形成するのに適している。押出造粒機を用いることにより、多数の芯部22を短時間で形成することができる。
尿をトイレの下方に導きやすくするには、排泄物処理材1全体に占める粒状体10の割合が大きい方が有利である。かかる観点から、粒状体10の個数は、粒状体10及び粒状体20の個数の合計の30%以上であることが好ましく、40%以上であることがより好ましい。他方、粒状体10の割合が大きすぎると、粒状体20による尿の吸収が不充分となりかねない。かかる観点から、粒状体10の個数は、粒状体10及び粒状体20の個数の合計の70%以下であることが好ましく、60%以下であることがより好ましい。
粒状体は、粒径が小さくなる程、他の粒状体どうしの隙間を通って下方に移動しやすくなる。そのため、粒径が比較的大きい粒状体と粒径が比較的小さい粒状体とをランダムに混合してトイレに流し込んだ場合、前者の粒状体の方が上層に配置されやすい傾向にある。それゆえ、粒状体10の粒径を粒状体20の粒径よりも大きくすることにより、排泄物処理材1の上面付近に多くの粒状体10を配置しやすくなる。このことは、排泄物処理材1の上面付近に留まる尿の割合を減らすのに有利となる。
粒状体20においては、芯部22が、接着性材料を含有する被覆部24によって覆われている。他方、粒状体10においては、芯部12が剥き出しになっている。すなわち、芯部12は、被覆されていない。このように一部の粒状体(粒状体20)にのみ被覆部を設けることにより、被覆材料を節約することができる。また、粒状体20に設けられた被覆部24の接着作用は、粒状体20の周囲の粒状体10にも及ぶ。このため、粒状体10に被覆部が設けられていなくても、使用済みの粒状体10及び粒状体20からなる固まりが形成される。したがって、被覆材料を節約しつつ、使用後に粒状体10,20の固まりを得ることができる。
吸水性ポリマーは、液体を吸収すると膨潤する性質を有する。そのため、被覆部24に含有される接着性材料が吸収性ポリマーである場合、被覆部24は、尿吸収時に粒状体20の周囲に広がるように変形する。これにより、被覆部24が周囲の粒状体10を巻き込むようにして、粒状体10,20の固まりが形成される。したがって、吸水性ポリマーは、被覆部24に含有される接着性材料として特に好適である。
芯部22が芯部12と同一組成の材料からなる場合、芯部12の形成に用いる芯部材料と芯部22の形成に用いる芯部材料とを共通化することができる。このことは、排泄物処理材1の製造コストの低減につながる。
粒状体10及び粒状体20が何れも有機物を主材料とする場合、焼却処分に適した粒状体10,20を得ることができる。この場合、使用済みの排泄物処理材1を可燃ゴミとして捨てることができるため、ユーザにとっての利便性が向上する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、粒状体10が芯部12のみからなる単層構造を有する場合を例示した。しかし、粒状体10は、図8及び図9に示すように、芯部12及び被覆部14からなる複層構造を有していてもよい。図9は、図8のIX−IX線に沿った断面図である。被覆部14は、接着性材料を含有しており、芯部12を覆っている。被覆部14は、上述した被覆部24と同一組成の材料からなっていてもよいし、異なる組成の材料からなっていてもよい。この場合、第1の粒状体形成工程においては、第1の芯部形成工程に続いて、被覆部14を形成する被覆部形成工程が実行される。かかる被覆部形成工程は、被覆部24を形成する被覆部形成工程と同様にして実行することができる。
上記実施形態においては、粒状体20が芯部22及び被覆部24からなる複層構造を有する場合を例示した。しかし、粒状体20は、芯部22のみからなる単層構造を有していてもよい。その場合、被覆部24は設けられず、芯部22が剥き出しになる。また、第2の粒状体形成工程において被覆部形成工程は、実行されない。
上記実施形態においては、粒状体10が円筒状をしている場合を例示した。しかし、粒状体10の形状は、貫通孔が設けられた粒状である限り、任意である。例えば、粒状体10は、角柱、球又は楕円体に貫通孔が設けられた形状をしていてもよい。
上記実施形態においては、粒状体20が円柱状をしている場合を例示した。しかし、粒状体20の形状は、貫通孔が設けられていない粒状である限り、任意である。例えば、粒状体20は、角柱、球又は楕円体の形状をしていてもよい。
上記実施形態においては、粒状体10の粒径が粒状体20の粒径よりも大きい場合を例示した。しかし、粒状体10の粒径は、粒状体20の粒径に等しくてもよいし、粒状体20の粒径より小さくてもよい。
1 排泄物処理材
10 粒状体(第1の粒状体)
11 貫通孔
12 芯部(第1の芯部)
14 被覆部
20 粒状体(第2の粒状体)
22 芯部(第2の芯部)
24 被覆部
30 ダイス
32 ダイス孔
34 芯材
36 連結部材
90 排泄物処理材
92 粒状体
94 トイレ
96 尿

Claims (27)

  1. 箱状のトイレの中に積み重ねられる複数の粒状体からなる排泄物処理材であって、
    前記トイレに排泄された尿を通過させる貫通孔を有する第1の粒状体と、
    前記貫通孔を有さず、前記尿を吸収する第2の粒状体と、
    を備えることを特徴とする排泄物処理材。
  2. 請求項1に記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体は、吸水性を有する排泄物処理材。
  3. 請求項1又は2に記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体は、円筒状をしている排泄物処理材。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の排泄物処理材において、
    前記第2の粒状体は、円柱状をしている排泄物処理材。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の排泄物処理材において、
    前記第1及び第2の粒状体は、複数ずつ設けられている排泄物処理材。
  6. 請求項5に記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体の個数は、前記第1及び第2の粒状体の個数の合計の30%以上70%以下である排泄物処理材。
  7. 請求項6に記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体の個数は、前記第1及び第2の粒状体の個数の合計の40%以上60%以下である排泄物処理材。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体の粒径は、前記第2の粒状体の粒径よりも大きい排泄物処理材。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体は、粒状の第1の芯部を有し、
    前記第1の粒状体において、前記第1の芯部は、剥き出しになっている排泄物処理材。
  10. 請求項1乃至8の何れかに記載の排泄物処理材において、
    前記第1の粒状体は、粒状の第1の芯部と、接着性材料を含有するとともに前記第1の芯部を覆う被覆部とを有する排泄物処理材。
  11. 請求項9又は10に記載の排泄物処理材において、
    前記第2の粒状体は、粒状の第2の芯部と、接着性材料を含有するとともに前記第2の芯部を覆う被覆部とを有する排泄物処理材。
  12. 請求項11に記載の排泄物処理材において、
    前記第2の芯部は、前記第1の芯部と同一組成の材料からなる排泄物処理材。
  13. 請求項1乃至12の何れかに記載の排泄物処理材において、
    前記第1及び第2の粒状体は、何れも、有機物を主材料としている排泄物処理材。
  14. 箱状のトイレの中に積み重ねられる複数の粒状体からなる排泄物処理材を製造する方法であって、
    前記トイレに排泄された尿を通過させる貫通孔を有する第1の粒状体を形成する第1の粒状体形成工程と、
    前記貫通孔を有さず、前記尿を吸収する第2の粒状体を形成する第2の粒状体形成工程と、
    を含むことを特徴とする排泄物処理材の製造方法。
  15. 請求項14に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程においては、吸水性を有する前記第1の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
  16. 請求項14又は15に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程においては、円筒状の前記第1の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
  17. 請求項14乃至16の何れかに記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第2の粒状体形成工程においては、円柱状の前記第2の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
  18. 請求項14乃至17の何れかに記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程においては、複数の前記第1の粒状体を形成し、
    前記第2の粒状体形成工程においては、複数の前記第2の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
  19. 請求項18に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記複数の第1の粒状体と前記複数の第2の粒状体とを混合する混合工程を含む排泄物処理材の製造方法。
  20. 請求項19に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記混合工程においては、前記第1の粒状体の個数が前記第1及び第2の粒状体の個数の合計の30%以上70%以下となるように、前記第1及び第2の粒状体を混合する排泄物処理材の製造方法。
  21. 請求項20に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記混合工程においては、前記第1の粒状体の個数が前記第1及び第2の粒状体の個数の合計の40%以上60%以下となるように、前記第1及び第2の粒状体を混合する排泄物処理材の製造方法。
  22. 請求項14乃至21の何れかに記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程においては、前記第1の粒状体の粒径が前記第2の粒状体の粒径よりも大きくなるように、当該第1の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
  23. 請求項14乃至22の何れかに記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程は、粒状の第1の芯部を形成する第1の芯部形成工程を含み、
    前記第1の粒状体形成工程においては、前記第1の芯部が剥き出しになった前記第1の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
  24. 請求項14乃至22の何れかに記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程は、粒状の第1の芯部を形成する第1の芯部形成工程と、接着性材料を含有するとともに前記第1の芯部を覆う被覆部を形成する被覆部形成工程とを含む排泄物処理材の製造方法。
  25. 請求項23又は24に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第2の粒状体形成工程は、粒状の第2の芯部を形成する第2の芯部形成工程と、接着性材料を含有するとともに前記第2の芯部を覆う被覆部を形成する被覆部形成工程とを含む排泄物処理材の製造方法。
  26. 請求項25に記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第2の芯部形成工程においては、前記第1の芯部形成工程において形成される前記第1の芯部と同一組成の材料からなる前記第2の芯部を形成する排泄物処理材の製造方法。
  27. 請求項14乃至26の何れかに記載の排泄物処理材の製造方法において、
    前記第1の粒状体形成工程においては、有機物を主材料とする前記第1の粒状体を形成し、
    前記第2の粒状体形成工程においては、有機物を主材料とする前記第2の粒状体を形成する排泄物処理材の製造方法。
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