JP2021114508A - 電気機器 - Google Patents

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和真 志谷
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Abstract

【課題】発熱部品の放熱効率を高めることができる電気機器を提供する。【解決手段】電気機器1は、発熱部品6と、基板4と、放熱部2と、伝熱部8と、を備える。基板4は、第1の面41と、第1の面41とは反対側の第2の面42と、を有する。第1の面41には、発熱部品6が配置されている。放熱部2は、発熱部品6の熱を基板4を介して第2の面42から受け取る。放熱部2は、熱を放熱する。伝熱部8は、対象部から熱を受け取る。伝熱部8は、熱を放熱部2に渡す。対象部は、発熱部品6と、基板4の第1の面41に形成された導電体5と、の少なくとも一方からなる。放熱部2の熱容量は、伝熱部8の熱容量よりも大きい。【選択図】図1

Description

本開示は一般に電気機器に関し、より詳細には、熱を発生する発熱部品を備える電気機器に関する。
特許文献1は、ヒートシンクをデバイスパッケージに取り付ける技術を開示している。特許文献1において、フレームは、中央に開口部を有する。デバイスパッケージをフレームの中に入れ、次にデバイスパッケージの上面にヒートシンクの平らな面を合わせてアッセンブリを形成する。デバイスパッケージからヒートシンクにより放熱がなされる。
特開平07−153879号公報
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、デバイスパッケージ(発熱部品)の放熱効率が不十分である場合がある。
本開示は、発熱部品の放熱効率を高めることができる電気機器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電気機器は、発熱部品と、基板と、放熱部と、伝熱部と、を備える。前記発熱部品は、熱を発生する。前記基板は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有する。前記第1の面には、前記発熱部品が配置されている。前記放熱部は、前記発熱部品の熱を前記基板を介して前記第2の面から受け取る。前記放熱部は、熱を放熱する。前記伝熱部は、対象部から熱を受け取る。前記伝熱部は、熱を前記放熱部に渡す。前記対象部は、前記発熱部品と、前記基板の前記第1の面に形成された導電体と、の少なくとも一方からなる。前記放熱部の熱容量は、前記伝熱部の熱容量よりも大きい。
本開示の別の一態様に係る電気機器は、発熱部品と、基板と、放熱部と、伝熱部と、を備える。前記発熱部品は、熱を発生する。前記基板は、第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有する。前記第1の面には、前記発熱部品が配置されている。前記放熱部は、前記発熱部品の熱を受け取る。前記放熱部は、熱を放熱する。前記伝熱部は、対象部から熱を受け取る。前記伝熱部は、熱を前記放熱部に渡す。前記対象部は、前記第2の面と、前記基板の前記第1の面又は前記第2の面に形成された導電体と、の少なくとも一方からなる。前記放熱部と前記伝熱部とのうち一方は、前記第1の面に対向し、他方は、前記第2の面に対向する。前記伝熱部は、前記基板とは別体である。
本開示は、発熱部品の放熱効率を高めることができるという利点がある。
図1は、実施形態1に係る電気機器の要部の側面図である。 図2Aは、同上の電気機器の要部の正面図であって、2つの伝熱部を省略した図である。図2Bは、同上の電気機器の要部の正面図である。 図3は、同上の電気機器の斜視図である。 図4は、変形例1に係る電気機器の要部の斜視図である。 図5は、変形例2に係る電気機器の要部の斜視図である。 図6は、変形例3に係る電気機器の要部の斜視図である。 図7は、変形例4に係る電気機器の要部の斜視図である。 図8は、変形例5に係る電気機器の要部の斜視図である。 図9は、変形例6に係る電気機器の要部の斜視図である。 図10は、実施形態2に係る電気機器の要部の側面図である。
(実施形態1)
以下、実施形態1に係る電気機器1について、図面を用いて説明する。ただし、下記の各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の各実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の電気機器1は、発熱部品6と、基板4と、放熱部2と、伝熱部8と、を備える。発熱部品6は、熱を発生する。基板4は、第1の面41と、第1の面41とは反対側の第2の面42と、を有する。第1の面41には、発熱部品6が配置されている。放熱部2は、発熱部品6の熱を基板4を介して第2の面42から受け取る。放熱部2は、熱を放熱する。伝熱部8は、対象部から熱を受け取る。伝熱部8は、熱を放熱部2に渡す。対象部は、発熱部品6と、基板4の第1の面41に形成された導電体5と、の少なくとも一方からなる。放熱部2の熱容量は、伝熱部8の熱容量よりも大きい。
上記の構成によれば、伝熱部8から放熱部2へ熱が渡されるので、電気機器1が伝熱部8を備えていない場合と比較して、発熱部品6の放熱効率を高めることができる。また、伝熱部8と放熱部2とが空気等により熱的に絶縁されている場合と比較して、発熱部品6の放熱効率を高めることができる。
さらに、放熱部2の熱容量が伝熱部8の熱容量よりも大きいので、放熱部2の熱容量が伝熱部8の熱容量以下の場合と比較して、伝熱部8から放熱部2への熱伝導効率を高められる。
本実施形態では、対象部は、発熱部品6である。すなわち、伝熱部8は、発熱部品6から熱を受け取る。
なお、電気機器1は、伝熱部8を複数備えていてもよい。1つの放熱部2が複数の伝熱部8から熱を渡される場合は、「放熱部2の熱容量は、伝熱部8の熱容量よりも大きい」とは、上記1つの放熱部2の熱容量が複数の伝熱部8の熱容量の合計よりも大きいことを指す。
また、電気機器1は、次の第1条件又は第2条件を満たす放熱部2を、複数備えていてもよい。第1条件は、放熱部2は、1つの伝熱部8から熱を渡され、熱容量が上記1つの伝熱部8の熱容量よりも大きいという条件である。第2条件は、放熱部2は、複数の伝熱部8から熱を渡され、熱容量が上記複数の伝熱部8の熱容量の合計よりも大きいという条件である。
(2)構成
電気機器1は、電力変換部P1を備えている。電力変換部P1は、入力電力を所定の出力電力に変換して出力する。すなわち、電気機器1は、電力変換装置である。より詳細には、電気機器1は、直流電力を交流電力に変換する機能と、交流電力を直流電力に変換する機能と、を有するパワーコンディショナである。なお、電気機器1は、DC/DCコンバータ又はAC/ACコンバータであってもよい。
発熱部品6は、熱を発生する部品であり、例えば、半導体スイッチング素子等のパワーデバイスである。パワーデバイスは、電力変換部P1の一構成である。
発熱部品6の別の一例は、リアクトル又はトランスである。リアクトル又はトランスは、電力変換部P1の一構成である。リアクトルは、例えば、直流リアクトル、交流リアクトル、又は、フィルタ回路のリアクトルである。
図1〜図3に示すように、電気機器1は、複数(6つ)の発熱部品6と、複数(2つ)の基板4と、放熱部2と、複数(2つ)の伝熱部8と、を備えている。また、電気機器1は、複数(2つ、ただし、図1では1つのみを図示)の絶縁シート3と、複数(2つ、ただし、図1では1つのみを図示)の絶縁シート7と、複数(6つ)の導電体5と、を更に備えている。
放熱部2には2つの基板4が固定されており、1つの基板4につき、3つの発熱部品6と、1つの伝熱部8と、1つの絶縁シート3と、1つの絶縁シート7とが対応し、基板4に重なって配置されている。つまり、各基板4に3つの発熱部品6が配置されている。また、放熱部2には2つの伝熱部8が固定されており、各伝熱部8は、対応する基板4上の3つの発熱部品6に熱的に結合されている。本開示において、複数の構成が「熱的に結合されている」状態とは、複数の構成が互いに接している状態、複数の構成が1つの部材からなる状態、及び、複数の構成の間に熱伝導性の部材が挟まれている状態を含む。
各伝熱部8は、3つの発熱部品6から熱を受け取る。各伝熱部8は、熱を放熱部2に渡す。より詳細には、各伝熱部8は、3つの発熱部品6から熱伝導により熱を受け取る。また、各伝熱部8は、熱を放熱部2に熱伝導により渡す。以下では、特に断りの無い限り、放熱部2と、2つの基板4のうち一方と、この基板4に対応する各構成(3つの発熱部品6及び1つの伝熱部8等)と、に着目して説明する。
放熱部2は、ヒートシンクである。放熱部2は、例えば、アルミニウム又は鉄を材料として形成されている。図3に示すように、放熱部2は、ベース21と、複数のフィン22と、を含んでいる。ベース21は、発熱部品6の熱を受け取る。より詳細には、ベース21は、発熱部品6の熱を基板4を介して第2の面42から熱伝導により受け取る。ベース21は、長方形状の板である。ベース21は、厚さ方向の両側に、第1の面211と、第2の面212と、を有している。第2の面212は、第1の面211とは反対側の面である。ベース21は、その厚さ方向において複数の発熱部品6と重なっている。複数のフィン22は、長方形状の板である。複数のフィン22は、ベース21の第2の面212からベース21の厚さ方向に突出している。複数のフィン22は、向きを一致させて、各フィン22の厚さ方向に並んでいる。放熱部2は、少なくとも複数のフィン22において、熱を放熱する。より詳細には、放熱部2は、熱輻射により熱を放熱する。
以下では、ベース21と複数のフィン22とが並んでいる方向を前後方向と規定し、複数のフィン22から見てベース21側を前と規定し、ベース21から見て複数のフィン22側を後と規定する。また、ベース21の第1の面211の短手方向を上下方向と規定する。また、第1の面211の長手方向を左右方向と規定する。複数のフィン22が並んでいる方向は、左右方向に一致する。本実施形態では、電気機器1の使用方向が上記規定の通りの方向であることを想定しているが、電気機器1は、別の方向に向いて使用されてもよい。
電気機器1は、2つの基板4を収容する筐体を更に備えており、筐体は、後面に貫通孔を有している。この貫通孔には、ベース21が挿入されている。そして、複数のフィン22は、筐体の外部に露出している。複数のフィン22は、複数の発熱部品6から熱を受け取り、熱を熱輻射により筐体の外部に放熱する。
絶縁シート3、7は、電気絶縁性を有する。絶縁シート3、7は、熱伝導性と、柔軟性と、を更に有する。絶縁シート3、7は、例えば、柔軟性を有する材料であるシリコーンゴムを主材料として形成される。絶縁シート3、7は、例えば、シリコーンゴムに電気絶縁性及び熱伝導性を有する粒子を付加することで形成される。
基板4は、例えば、ガラスエポキシ基板又はシリコン基板等のリジッド基板である。図1に示すように、基板4は、第1の面41(前面)と、第2の面42(後面)と、を有している。第2の面42は、第1の面41とは反対側の面である。ここで、電気機器1が備える2つの基板4は、上下方向に並んでいる(図3参照)。
導電体5は、例えば、銅箔等の金属箔からなり、基板4上の配線パターンを構成している。導電体5は、基板4の第1の面41と第2の面42とのうち少なくとも一方に形成されている。本実施形態では、一例として、導電体5が第1の面41と第2の面42とのうち、第1の面41にのみ形成されているとする。導電体5は、発熱部品6に接している。導電体5は、発熱部品6と、基板4に形成された回路と、から電気的に絶縁されていている。
伝熱部8は、放熱部2に熱的に結合されている。本実施形態では、伝熱部8と放熱部2とが互いに接続されている。伝熱部8と放熱部2との間では、熱伝導が起きる。なお、伝熱部8と放熱部2との間に熱伝導性の部材が挟まれていてもよい。
伝熱部8は、例えば、アルミニウム又は鉄を材料として形成されている。伝熱部8は、突台部81と、ベース82と、を含んでいる。突台部81の形状は、直方体状である。突台部81において、左右方向の寸法は、上下方向の寸法よりも大きい。突台部81は、基板4の隣に配置されている。突台部81は、放熱部2のベース21の第1の面211から前向きに突出している。突台部81を放熱部2に固定する手段は、例えば、溶接、接着又はねじ止めである。
ベース82は、長方形状の板である。ベース82において、上下方向の寸法は、左右方向の寸法よりも大きい。ベース82は、厚さ方向の両側に、第1の面821(前面)と、第2の面822(後面)と、を有している。第2の面822は、第1の面821とは反対側の面である。ベース82は、突台部81の前端から上下方向に突出している。ベース82は、基板4の前方に配置されており、基板4の少なくとも一部を覆っている。
放熱部2の熱容量は、複数(2つ)の伝熱部8の各々の熱容量よりも大きい。また、放熱部2の熱容量は、複数の伝熱部8の熱容量の合計よりも大きい。さらに、放熱部2の体積は、複数の伝熱部8の各々の体積よりも大きい。また、放熱部2の体積は、複数の伝熱部8の体積の合計よりも大きい。
伝熱部8は、基板4とは別体である。本開示において、「伝熱部8は、基板4とは別体である」とは、伝熱部8が、基板4に実装された構成(導電体5又は配線等)とは別に設けられた構成であることを指す。
次に、電気機器1の各構成の配置について詳述する。
図1に示すように、絶縁シート3は、放熱部2と基板4との間に挟まれている。すなわち、絶縁シート3は、放熱部2のベース21の第1の面211と、基板4の第2の面42との間に挟まれている。絶縁シート3は、例えば、放熱部2及び基板4と接着されている。基板4は、絶縁シート3を介して放熱部2に熱的に結合されている。基板4と放熱部2との間では、熱伝導が起きる。なお、基板4は、放熱部2に接していてもよい。
基板4の第1の面41には、複数の発熱部品6が配置されている。また、基板4の第1の面41には、複数の導電体5が形成されている。各導電体5は、少なくとも1つの発熱部品6と第1の面41との間に配置されている。すなわち、各導電体5は、少なくとも1つの発熱部品6に接している。複数の発熱部品6で発生する熱は、導電体5を介して基板4に伝わる。すなわち、複数の発熱部品6は、導電体5を介して基板4に熱的に結合されている。複数の発熱部品6と基板4との間では、熱伝導が起きる。なお、少なくとも1つの発熱部品6が基板4に接していてもよい。あるいは、複数の発熱部品6と基板4との間に熱伝導性の部材が挟まれていてもよい。
絶縁シート7は、伝熱部8と複数の発熱部品6との間に挟まれている。すなわち、絶縁シート7は、伝熱部8のベース82の第2の面822と、複数の発熱部品6の前面との間に挟まれている。絶縁シート7は、例えば、伝熱部8及び複数の発熱部品6と接着されている。伝熱部8は、絶縁シート7を介して複数の発熱部品6に熱的に結合されている。伝熱部8と複数の発熱部品6との間では、熱伝導が起きる。なお、伝熱部8は、少なくとも1つの発熱部品6に接していてもよい。
(3)機能
各発熱部品6は、熱を発生する。発熱部品6で発生した熱は、次の第1経路と第2経路とにより放熱部2に伝達され、放熱部2の複数のフィン22は、熱を熱輻射により放熱する。第1経路は、発熱部品6から導電体5、基板4及び絶縁シート3を介して放熱部2に至る経路である。すなわち、発熱部品6で発生した熱の一部は、導電体5を介して基板4に熱伝導され、基板4の第2の面42から絶縁シート3に熱伝導され、絶縁シート3から放熱部2に熱伝導される。第2経路は、発熱部品6から絶縁シート7及び伝熱部8を介して放熱部2に至る経路である。すなわち、発熱部品6で発生した熱の一部は、絶縁シート7に熱伝導され、絶縁シート7から伝熱部8のベース82に熱伝導され、ベース82から突台部81に熱伝導され、突台部81から放熱部2に熱伝導される。
このように、電気機器1では、発熱部品6で発生した熱が第1経路のみにより放熱部2に伝達される場合と比較して、発熱部品6の放熱効率を高めることができ、発熱部品6の温度を低下させることができる。
さらに、電気機器1では、放熱部2の熱容量が複数(2つ)の伝熱部8の熱容量よりも大きいので、放熱部2の熱容量が複数の伝熱部8の各々の熱容量以下の場合と比較して、各伝熱部8から放熱部2への熱伝導効率を高められる。また、放熱部2の熱容量は、複数の伝熱部8の熱容量の合計よりも大きいので、各伝熱部8から放熱部2への熱伝導効率を更に高められる。
さらに、電気機器1では、伝熱部8から放熱部2への熱伝導が起きるので、基板4の第1の面41側(基板4の前方)の雰囲気温度が伝熱部8からの輻射により上昇する可能性を低減できる。
また、伝熱部8と放熱部2とにより発熱部品6の放熱効率を高めることができるので、電気機器1は、発熱部品6の冷却用のファンを要さない、あるいは、電気機器1が備えるファンの個数を減らすことができる。また、ファンにより発熱部品6を冷却する場合は、発熱部品6で発生する熱が電気機器1の筐体内に拡散する。これにより、電気機器1のうち発熱部品6以外の構成(例えば、コンデンサ等の電子部品)の温度が上昇する可能性があるが、ファンを用いない又はファンの個数を減らすことでこれを抑制できる。
また、伝熱部8を設けるのではなく放熱部2を大型化することで発熱部品6の放熱効率を高める場合と比較して、電気機器1の小型化及び軽量化を図ることができる。
ところで、本実施形態の電気機器1において、シミュレーションによる実験結果から、次のことが分かった。すなわち、放熱部2の材料が決まっている場合に、伝熱部8の熱伝導率が高いほど、伝熱部8に対応する発熱部品6の温度が低くなる。例えば、伝熱部8の材料が鉄であるよりも、より熱伝導率が高いアルミニウムである方が、発熱部品6の温度が低くなり、伝熱部8の材料がアルミニウムであるよりも、より熱伝導率が高い銅である方が、発熱部品6の温度が低くなる。なお、放熱部2の熱伝導率が、伝熱部8の熱伝導率よりも高くてもよいし、放熱部2の熱伝導率が、伝熱部8の熱伝導率以下であってもよい。
(変形例1)
以下、変形例1に係る電気機器1Aについて、図4を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例1の電気機器1Aは、固定治具91と、複数(図4では3つ)のねじ92と、を更に備えている。また、伝熱部8Aは、固定部83を含んでいる。固定部83は、長方形状の板である。固定部83は、突台部81の後端から、放熱部2のベース21の第1の面211に沿った方向に突出している。固定部83は、ねじ92を用いてベース21にねじ止めされている。
固定治具91の形状は、前後方向から見て長方形状である。固定治具91の長手方向の両端はそれぞれ、ねじ92を用いて基板4にねじ止めされている。固定治具91の長手方向の両端の間の部位は、伝熱部8Aのベース82の第1の面821(前面)に接している。伝熱部8Aのベース82は、固定治具91と発熱部品6との間に挟まれている。これにより、固定治具91は、伝熱部8Aを位置決めしている。本変形例1により、伝熱部8Aのがたつきを抑制できる。
なお、伝熱部8Aを放熱部2に固定する手段は、ねじ止めに限定されず、例えば、溶接又は接着であってもよい。また、固定治具91を基板4に固定する手段は、ねじ止めに限定されず、例えば、溶接又は接着であってもよい。また、固定治具91は、基板4ではなく放熱部2に固定されていてもよい。
また、固定治具91を省略してもよい。あるいは、電気機器1Aは、伝熱部8Aに代えて、実施形態1の伝熱部8を備えていてもよい。
(変形例2)
以下、変形例2に係る電気機器1Bについて、図5を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例2の伝熱部8Bは、2つの突台部81と、2つのベース82と、2つの固定部83と、を含んでいる。2つの突台部81と、2つのベース82とは、一対一で対応している。各固定部83は、長方形状の板である。各固定部83は、ねじ92を用いてベース21にねじ止めされている。各固定部83からは、突台部81が前向きに突出しており、各突台部81の前端からは、対応するベース82が突出している。2つのベース82は、互いに交差する向きに突出している。すなわち、一方のベース82は、対応する突台部81から上下方向に突出しており、他方のベース82は、対応する突台部81から左右方向に突出している。2つのベース82はつながっており、2つのベース82からなる部位の形状は、前後方向から見てL字状である。
本変形例2では、伝熱部8Bが2つの固定部83において放熱部2に固定されている。つまり、伝熱部8Bが2箇所において支持されている。そのため、伝熱部8Bが1箇所で支持されている場合と比較して、伝熱部8Bのがたつきを抑制できる。また、伝熱部8Bが2箇所から放熱部2に伝熱することができるので、発熱部品6の放熱効率が高まる。
なお、伝熱部8Bは、3箇所以上において支持されていてもよい。
また、伝熱部8Bは、放熱部2と基板4とに固定されていてもよい。
(変形例3)
以下、変形例3に係る電気機器1Cについて、図6を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例3の伝熱部8Cは、ヒートシンクである。伝熱部8Cは、突台部81と、ベース82と、複数のフィン84と、を含んでいる。ベース82は、発熱部品6から熱を受け取る。より詳細には、ベース82は、発熱部品6から熱伝導により熱を受け取る。複数のフィン84は、長方形状の板である。複数のフィン84は、ベース82の第1の面821(前面)からベース82の厚さ方向に(前方に)突出している。複数のフィン84は、向きを一致させて、各フィン84の厚さ方向に並んでいる。複数のフィン84は、熱を放熱する。より詳細には、複数のフィン84は、熱を熱輻射により放熱する。
本変形例3により、伝熱部8Cにおける熱輻射の量を増やすことができるので、発熱部品6の放熱効率を高めることができる。
(変形例4)
以下、変形例4に係る電気機器1Dについて、図7を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例4の伝熱部8は、複数の導電体5のうち少なくとも1つに熱的に結合されている。第1の面41には、(複数の)発熱部品6が配置されている。放熱部2は、発熱部品6の熱を受け取る。放熱部2は、熱を放熱する。伝熱部8は、対象部から熱を受け取る。伝熱部8は、熱を放熱部2に渡す。対象部は、基板4の第1の面41に形成された導電体5からなる。伝熱部8は、第1の面41に対向し、放熱部2は、第2の面42(図1参照)に対向する。伝熱部8は、基板4とは別体である。
図7では、2つの伝熱部8を図示している。図7において、基板4に形成された3つの導電体5のうち2つの導電体5と、2つの伝熱部8とが一対一で対応している。各伝熱部8は、対応する導電体5に熱的に結合されている。各伝熱部8と対応する導電体5との間では、熱伝導が起きる。各伝熱部8と対応する導電体5との間には、絶縁シート7が挟まれている。なお、各伝熱部8は、対応する導電体5に接していてもよい。
各伝熱部8は、対応する導電体5が有する熱を受け取る。さらに、各伝熱部8は、熱を放熱部2に渡す。これにより、基板4の温度の上昇を抑制できるので、発熱部品6の放熱効率を高めることができる。
なお、電気機器1Dは、発熱部品6から熱を受け取る伝熱部8と、導電体5から熱を受け取る伝熱部8と、を備えていてもよい。また、電気機器1Dは、発熱部品6と導電体5との両方から熱を受け取る伝熱部8を備えていてもよい。
(変形例5)
以下、変形例5に係る電気機器1Eについて、図8を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
電気機器1Eは、発熱部品6を複数備える。また、電気機器1Eは、伝熱部8を複数備える。複数の伝熱部8の各々につき、複数の発熱部品6のうち1つの発熱部品6が対応している。ここでは、一例として、複数(6つ)の発熱部品6と複数(6つ)の伝熱部8とが一対一で対応している。複数の伝熱部8の各々は、複数の発熱部品6のうち対応する発熱部品6から熱を受け取る。より詳細には、複数の伝熱部8の各々は、複数の発熱部品6のうち対応する発熱部品6から熱伝導により熱を受け取る。複数の伝熱部8の各々は、熱を放熱部2に渡す。より詳細には、複数の伝熱部8の各々は、熱を放熱部2に熱伝導により渡す。
つまり、電気機器1Eは、1つの発熱部品6と、この発熱部品6から熱を受け取る1つの伝熱部8と、の組を、複数組(図8では、6組)備えている。なお、図8では、6つの伝熱部8のうち2つの伝熱部8(ベース21の上端にある2つの伝熱部8)が互いに隣り合い、かつ、互いにつながっているが、これら2つの伝熱部8がつながっていなくてもよい。
なお、電気機器1Eは、2つ以上の発熱部品6から熱を受け取る伝熱部8と、1つの発熱部品6から熱を受け取る伝熱部8と、を備えていてもよい。
(変形例6)
以下、変形例6に係る電気機器1Fについて、図9を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
電気機器1Fは、変形例5の電気機器1Eと同様に、1つの発熱部品6と、この発熱部品6から熱を受け取る1つの伝熱部8と、の組を、複数組(図9では、6組)備えている。そして、各伝熱部8の形状は、ワイヤ状である。伝熱部8は、例えば、銅線である。伝熱部8として銅線のように比較的断面積が小さい部材を用いた場合であっても、伝熱部8が無い場合と比較して、複数の発熱部品6の温度を低下させることができる。
伝熱部8を発熱部品6に固定する手段は、例えば、接着である。伝熱部8を放熱部2に固定する手段は、例えば、接着又はろう付けである。
なお、図9のように伝熱部8を発熱部品6に直接固定してもよいが、伝熱部8と発熱部品6との間に絶縁シート7(図1参照)が介在してもよい。
また、伝熱部8を、放熱部2ではなく基板4の第1の面41又は第2の面42に固定してもよい。伝熱部8を基板4に固定する手段は、例えば、はんだ付けである。
(実施形態1のその他の変形例)
以下、実施形態1のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。また、以下の変形例は、上述の各変形例と適宜組み合わせて実現されてもよい。
基板4は、リジッド基板に限定されず、フレキシブル基板であってもよい。
導電体5は、発熱部品6又は基板4に実装された発熱部品6以外の部品に備えられた、リード線であってもよい。
導電体5は、発熱部品6と、基板4に形成された回路と、のうち少なくとも一方に電気的に接続されていてもよい。
導電体5が発熱部品6に重なって設けられていることは必須ではない。例えば、導電体5は、発熱部品6の近傍に設けられていてもよい。
放熱部2の比熱が、複数の伝熱部8の各々の比熱よりも大きくてもよい。逆に、放熱部2の比熱が、複数の伝熱部8の各々の比熱よりも小さくてもよい。
複数の伝熱部8が、互いに熱的に結合されていてもよい。
伝熱部8の材料は、アルミニウム及び鉄等の金属に限定されない。伝熱部8の材料は、例えば、樹脂であってもよい。
各伝熱部8は、3つの発熱部品6から熱を受け取ることに限定されず、1つ、2つ又は4つ以上の発熱部品6から熱を受け取ってもよい。
各発熱部品6は、1つの伝熱部8に熱を渡すことに限定されず、複数の伝熱部8に熱を渡してもよい。
放熱部2と伝熱部8とが、1つの部材から構成されていてもよい。
放熱部2と基板4との間に挟まれる部材は、少なくとも熱伝導性を有していればよく、絶縁シート3のように電気絶縁性を有していなくてもよい。また、発熱部品6と伝熱部8との間に挟まれる部材は、少なくとも熱伝導性を有していればよく、絶縁シート7のように電気絶縁性を有していなくてもよい。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係る電気機器1Gについて、図10を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の電気機器1Gは、発熱部品6と、基板4と、放熱部2と、伝熱部8と、を備える。発熱部品6は、熱を発生する。基板4は、第1の面41と、第1の面41とは反対側の第2の面42と、を有する。第1の面41には、発熱部品6が配置されている。放熱部2は、発熱部品6の熱を受け取る。放熱部2は、熱を放熱する。伝熱部8は、対象部から熱を受け取る。伝熱部8は、熱を放熱部2に渡す。対象部は、基板4の第2の面42と、基板4の第1の面41又は第2の面42に形成された導電体5(又は52)と、の少なくとも一方からなる。放熱部2と伝熱部8とのうち一方は、第1の面41に対向し、他方は、第2の面42に対向する。伝熱部8は、基板4とは別体である。
上記の構成によれば、伝熱部8から放熱部2へ熱が渡されるので、伝熱部8と放熱部2とが空気等により熱的に絶縁されている場合と比較して、発熱部品6の放熱効率を高めることができる。
さらに、伝熱部8が基板4とは別体であるため、基板4に発熱部品6等を実装した後に伝熱部8を配置することができる。これにより、基板4に発熱部品6等を実装する作業において伝熱部8が作業の妨げになることを防ぐことができる。
本実施形態では、対象部は、基板4の第2の面42である。すなわち、伝熱部8は、第2の面42から熱を受け取る。より詳細には、伝熱部8は、第2の面42から熱伝導により熱を受け取る。
以下、本実施形態の電気機器1Gの構成についてより詳細に説明する。
基板4の第1の面41には、複数(図10では3つ)の導電体5が形成されている。複数の導電体5は、複数の発熱部品6に接している。放熱部2の第1の面211は、基板4の第1の面41に対向している。放熱部2の第1の面211と基板4の第1の面41との間には、複数の発熱部品6が配置されている。複数の発熱部品6と放熱部2の第1の面211との間には、絶縁シート7が挟まれている。複数の発熱部品6と放熱部2との間では、熱伝導が起きる。なお、少なくとも1つの発熱部品6は、第1の面211に接していてもよい。
放熱部2の第1の面211からは、伝熱部8の突台部81が突出している。突台部81からは、第1の面211に沿った方向に、ベース82が突出している。
基板4の第2の面42には、導電体52が形成されている。第2の面42は、ベース82と対向している。第2の面42とベース82との間には、絶縁シート3が挟まれている。基板4は、絶縁シート3を介して、ベース82に熱的に結合されている。なお、基板4は、ベース82に接していてもよい。
第2の面42は、基板4の厚さ方向において発熱部品6と重なる領域R1を含んでいる。図10では、2つの発熱部品6を図示している。また、図10では、一方の発熱部品6に重なる領域R1と、他方の発熱部品6に重なる領域R1と、を図示している。ベース82は、基板4の厚さ方向において第2の面42のうち2つの領域R1に対向している。さらに、ベース82は、第2の面42のうち2つの領域R1の周囲の領域に対向している。そのため、ベース82は、第2の面42のうち2つの領域R1及びその周囲の領域を介して、2つの発熱部品6から熱を受け取る。
(実施形態2の変形例)
実施形態1の各変形例は、実施形態2に適用されてもよい。
例えば、実施形態1の変形例4のように、伝熱部8は、導電体52に熱的に結合されていてもよい。すなわち、伝熱部8は、基板4の第2の面42に形成された導電体52から熱を受け取ってもよい。また、伝熱部8は、導電体52と第2の面42との両方から熱を受け取ってもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る電気機器(1、1A〜1G)は、発熱部品(6)と、基板(4)と、放熱部(2)と、伝熱部(8、8A〜8C)と、を備える。発熱部品(6)は、熱を発生する。基板(4)は、第1の面(41)と、第1の面(41)とは反対側の第2の面(42)と、を有する。第1の面(41)には、発熱部品(6)が配置されている。放熱部(2)は、発熱部品(6)の熱を基板(4)を介して第2の面(42)から受け取る。放熱部(2)は、熱を放熱する。伝熱部(8、8A〜8C)は、対象部から熱を受け取る。伝熱部(8、8A〜8C)は、熱を放熱部(2)に渡す。対象部は、発熱部品(6)と、基板(4)の第1の面(41)に形成された導電体(5、52)と、の少なくとも一方からなる。放熱部(2)の熱容量は、伝熱部(8、8A〜8C)の熱容量よりも大きい。
上記の構成によれば、伝熱部(8、8A〜8C)から放熱部(2)へ熱が渡されるので、電気機器(1)が伝熱部(8、8A〜8C)を備えていない場合と比較して、発熱部品(6)の放熱効率を高めることができる。また、伝熱部(8、8A〜8C)と放熱部(2)とが空気等により熱的に絶縁されている場合と比較して、発熱部品(6)の放熱効率を高めることができる。
さらに、放熱部(2)の熱容量が伝熱部(8、8A〜8C)の熱容量よりも大きいので、放熱部(2)の熱容量が伝熱部(8、8A〜8C)の熱容量以下の場合と比較して、伝熱部(8、8A〜8C)から放熱部(2)への熱伝導効率を高められる。
また、第2の態様に係る電気機器(1D、1G)は、発熱部品(6)と、基板(4)と、放熱部(2)と、伝熱部(8)と、を備える。発熱部品(6)は、熱を発生する。基板(4)は、第1の面(41)と、第1の面(41)とは反対側の第2の面(42)と、を有する。第1の面(41)には、発熱部品(6)が配置されている。放熱部(2)は、発熱部品(6)の熱を受け取る。放熱部(2)は、熱を放熱する。伝熱部(8)は、対象部から熱を受け取る。伝熱部(8)は、熱を放熱部(2)に渡す。対象部は、第2の面(42)と、基板(4)の第1の面(41)又は第2の面(42)に形成された導電体(5、52)と、の少なくとも一方からなる。放熱部(2)と伝熱部(8)とのうち一方は、第1の面(41)に対向し、他方は、第2の面(42)に対向する。伝熱部(8)は、基板(4)とは別体である。
上記の構成によれば、伝熱部(8)から放熱部(2)へ熱が渡されるので、伝熱部(8)と放熱部(2)とが空気等により熱的に絶縁されている場合と比較して、発熱部品(6)の放熱効率を高めることができる。
さらに、伝熱部(8)が基板(4)とは別体であるため、基板(4)に発熱部品(6)等を実装した後に伝熱部(8)を配置することができる。これにより、基板(4)に発熱部品(6)等を実装する作業において伝熱部(8)が作業の妨げになることを防ぐことができる。
また、第3の態様に係る電気機器(1、1A〜1G)では、第1又は2の態様において、放熱部(2)は、ベース(21)と、複数のフィン(22)と、を含む。ベース(21)は、発熱部品(6)の熱を受け取る。複数のフィン(22)は、ベース(21)から突出している。
上記の構成によれば、放熱部(2)の放熱効率を高めることができる。
また、第4の態様に係る電気機器(1、1A〜1G)では、第1〜3の態様のいずれか1つにおいて、伝熱部(8、8A〜8C)は、発熱部品(6)に接している。
上記の構成によれば、発熱部品(6)から伝熱部(8、8A〜8C)への熱伝導の効率を高めることができる。
また、第5の態様に係る電気機器(1、1A〜1F)は、第1〜3の態様のいずれか1つにおいて、絶縁シート(7)を備える。絶縁シート(7)は、電気絶縁性を有する。絶縁シート(7)は、伝熱部(8、8A〜8C)と発熱部品(6)との間に挟まれている。
上記の構成によれば、発熱部品(6)と伝熱部(8、8A〜8C)との電気絶縁性を高めることができる。
また、第6の態様に係る電気機器(1、1A〜1F)では、第5の態様において、絶縁シート(7)は、熱伝導性と、柔軟性と、を有する。
上記の構成によれば、絶縁シート(7)の熱伝導性により、伝熱部(8、8A〜8C)から発熱部品(6)への熱伝導の効率を高めることができる。また、絶縁シート(7)の柔軟性により、発熱部品(6)と絶縁シート(7)との接触面積を大きくできるので、発熱部品(6)から伝熱部(8、8A〜8C)への熱伝導の効率を高めることができる。
また、第7の態様に係る電気機器(1C)では、第1〜6の態様のいずれか1つにおいて、伝熱部(8C)は、ベース(82)と、複数のフィン(84)と、を含む。ベース(82)は、対象部から熱を受け取る。複数のフィン(84)は、ベース(82)から突出している。
上記の構成によれば、伝熱部(8C)からの熱輻射の量が増えるので、発熱部品(6)の放熱効率を更に高めることができる。
また、第8の態様に係る電気機器(1E、1F)は、第1〜7の態様のいずれか1つにおいて、発熱部品(6)を複数備える。電気機器(1E、1F)は、伝熱部(8)を複数備える。複数の伝熱部(8)の各々につき、複数の発熱部品(6)のうち1つの発熱部品(6)が対応する。複数の伝熱部(8)の各々は、複数の発熱部品(6)のうち対応する発熱部品(6)から熱を受け取る。複数の伝熱部(8)の各々は、熱を放熱部(2)に渡す。
上記の構成によれば、1つの伝熱部(8)により複数の発熱部品(6)を放熱する場合と比較して、複数の発熱部品(6)のうち、一部の発熱部品(6)の放熱効率が相対的に低くなる可能性を低減できる。
また、第9の態様に係る電気機器(1、1A〜1C)は、第1〜8の態様のいずれか1つにおいて、発熱部品(6)を複数備える。伝熱部(8、8A〜8C)は、複数の発熱部品(6)から熱を受け取る。伝熱部(8、8A〜8C)は、熱を放熱部(2)に渡す。
上記の構成によれば、複数の発熱部品(6)を放熱するために複数の伝熱部(8、8A〜8C)を用いる場合と比較して、伝熱部(8、8A〜8C)の個数を減らすことができる。すなわち、電気機器(1、1A〜1C)の部材点数を減らすことができる。
また、第10の態様に係る電気機器(1、1A〜1G)は、第1〜9の態様のいずれか1つにおいて、電力変換部(P1)を備える。電力変換部(P1)は、入力電力を所定の出力電力に変換して出力する。
上記の構成によれば、電気機器(1、1A〜1G)としての電力変換装置に用いられる発熱部品(6)(例えば、半導体スイッチング素子等のパワーデバイス、及び、リアクトル)の放熱効率を高めることができる。
第1の態様以外の構成については、電気機器(1、1A〜1G)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1、1A〜1G 電気機器
2 放熱部
21 ベース
22 フィン
4 基板
41 第1の面
42 第2の面
5、52 導電体
6 発熱部品
7 絶縁シート
8、8A〜8C 伝熱部
82 ベース
84 フィン
P1 電力変換部

Claims (10)

  1. 熱を発生する発熱部品と、
    第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有し、前記第1の面に前記発熱部品が配置された基板と、
    前記発熱部品の熱を前記基板を介して前記第2の面から受け取り、熱を放熱する放熱部と、
    前記発熱部品と、前記基板の前記第1の面に形成された導電体と、の少なくとも一方からなる対象部から熱を受け取り、熱を前記放熱部に渡す伝熱部と、を備え、
    前記放熱部の熱容量は、前記伝熱部の熱容量よりも大きい、
    電気機器。
  2. 熱を発生する発熱部品と、
    第1の面と、前記第1の面とは反対側の第2の面と、を有し、前記第1の面に前記発熱部品が配置された基板と、
    前記発熱部品の熱を受け取り、熱を放熱する放熱部と、
    前記第2の面と、前記基板の前記第1の面又は前記第2の面に形成された導電体と、の少なくとも一方からなる対象部から熱を受け取り、熱を前記放熱部に渡す伝熱部と、を備え、
    前記放熱部と前記伝熱部とのうち一方は、前記第1の面に対向し、他方は、前記第2の面に対向し、
    前記伝熱部は、前記基板とは別体である、
    電気機器。
  3. 前記放熱部は、
    前記発熱部品の熱を受け取るベースと、
    前記ベースから突出している複数のフィンと、を含む、
    請求項1又は2に記載の電気機器。
  4. 前記伝熱部は、前記発熱部品に接している、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機器。
  5. 電気絶縁性を有し、前記伝熱部と前記発熱部品との間に挟まれた絶縁シートを備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機器。
  6. 前記絶縁シートは、熱伝導性と、柔軟性と、を有する、
    請求項5に記載の電気機器。
  7. 前記伝熱部は、
    前記対象部から熱を受け取るベースと、
    前記ベースから突出している複数のフィンと、を含む、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気機器。
  8. 前記発熱部品を複数備え、
    前記伝熱部を複数備え、
    前記複数の伝熱部の各々につき、前記複数の発熱部品のうち1つの発熱部品が対応し、
    前記複数の伝熱部の各々は、前記複数の発熱部品のうち対応する発熱部品から熱を受け取り、熱を前記放熱部に渡す、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気機器。
  9. 前記発熱部品を複数備え、
    前記伝熱部は、前記複数の発熱部品から熱を受け取り、熱を前記放熱部に渡す、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気機器。
  10. 入力電力を所定の出力電力に変換して出力する電力変換部を備える、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の電気機器。
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