JP2021114013A - バイアスシステム - Google Patents

バイアスシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2021114013A
JP2021114013A JP2020004957A JP2020004957A JP2021114013A JP 2021114013 A JP2021114013 A JP 2021114013A JP 2020004957 A JP2020004957 A JP 2020004957A JP 2020004957 A JP2020004957 A JP 2020004957A JP 2021114013 A JP2021114013 A JP 2021114013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
voltage
input
circuit
bias
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020004957A
Other languages
English (en)
Inventor
友和 小島
Tomokazu Kojima
友和 小島
祐平 森本
Yuhei Morimoto
祐平 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020004957A priority Critical patent/JP2021114013A/ja
Publication of JP2021114013A publication Critical patent/JP2021114013A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】低雑音のバイアスシステムを実現する。【解決手段】バイアス回路105は、入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINを受けて動作して、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASを生成する。入力電圧切替回路106は、バイアス回路105の起動時には電源電圧DVDDを入力電圧VDDINとしてバイアス回路105に入力する一方で、基準電圧AVDDの上昇後には、基準電圧AVDDを入力電圧VDDINとしてバイアス回路105に再帰的に入力する。入力電流切替回路107は、バイアス回路105の起動時には電源電圧DVDDから生成されたバイアス電流DBIASを入力電流BIASINとしてバイアス回路105に入力する一方で、基準電流ABIASの上昇後には、基準電流ABIASを入力電流BIASINとしてバイアス回路105に再帰的に入力する。【選択図】図1

Description

本開示は、バイアスシステムに関する。
近年、IoT(Internet of Things)技術などの進展に伴って、高精度なセンサ及びセンサインタフェースの技術ニーズが高まってきている。具体的には、センサデバイスの情報を入力段の演算増幅器(又は、コンパレータ)で正確に受けてアナログ信号処理又はデジタル信号処理を行うことによって、センサで検出した情報を活用して人や物をつなぐシステム技術が必要となる。
センサシステムにおいて、センサインタフェースは、センサから出力される微小信号を増幅することで、センサ信号と雑音を分離し、センサシステムの感度を向上させる役割を持っている。ここで、センサから出力される微小信号を増幅し、センサ信号と雑音を分離するには、センサインタフェース自身が発生する雑音を小さくすることだけでなく、センサインタフェース以外の回路からの雑音の回り込みを抑制することが必要である。
例えば、近年、センサシステムの小型化に貢献するため、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセス上で、デジタル信号処理のためのデジタル回路、及び、アナログ信号処理のためのアナログ回路が混在した構成を有するミクスドシグナルLSI(Large Scale Integrated-circuit)のニーズが高まっている。このような構成のLSIでは、デジタル回路で発生したスイッチング雑音がアナログ回路へ回り込むことが課題となっている。
特開2002−182758号公報(特許文献1)には、基準電圧を発生する電圧レギュレータ回路のPSRR(Power Supply Rejection Ratio:電源電圧除去比)を向上させるための構成が記載される。
特許文献1の電圧レギュレータ回路では、誤差増幅器に入力される基準電圧を生成する基準電圧回路の電源を、起動時には電圧レギュレータ回路の入力電圧とする一方で、その後に、電圧レギュレータ回路の出力電圧に切り替える構成が記載されている。この構成によれば、基準電圧回路の電源として、入力電圧(電圧レギュレータ回路の電源電圧)に重畳した雑音を電圧レギュレータ回路によって抑制した出力電圧を用いることができる。この結果、回路全体として、入力電圧の雑音に対するPSRRを向上することができる。
特開2002−182758号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、別の回路で発生した雑音が、電源のみならず、当該電源によって動作するバイアス源を経由して電圧レギュレータ回路に回り込むことが十分考慮されていない。具体的には、特許文献1では、誤差増幅器に入力される基準電圧については入力電圧に重畳した雑音の影響を抑制できる一方で、誤差増幅器で通常用いられる、バイアス電圧又はバイアス電流に当該雑音の影響が生じると、電圧レギュレータ回路に対する雑音抑制が不十分となることが懸念される。
本開示はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本開示の目的は、低雑音のバイアスシステムを実現することである。
本開示のある局面では、バイアスシステムは、第1のバイアス回路と、第2のバイアス回路と、入力電圧切替回路と、入力電流切替回路と、入力電圧切替回路及び入力電流切替回路を制御する制御部とを備える。第1のバイアス回路は、第1の電圧を受けて第1の電流を生成する。第2のバイアス回路は、入力電圧及び入力電流を受けて動作して、第2の電圧及び第2の電流を生成する。入力電圧切替回路は、第1の電圧及び第2のバイアス回路から出力された第2の電圧の一方を入力電圧として第2のバイアス回路に入力するように構成される。入力電流切替回路は、第1のバイアス回路から出力された第1の電流及び第2のバイアス回路から出力された第2の電流の一方を入力電流として第2のバイアス回路に入力するように構成される。制御部は、第2のバイアス回路の起動時には、第1の電圧及び第1の電流を入力電圧及び入力電流として第2のバイアス回路に入力するように、入力電圧切替回路及び入力電流切替回路を制御する。一方、制御部は、第2の電圧の上昇後には第2の電圧を入力電圧として第2のバイアス回路に入力するとともに、第2の電流の上昇後には第2の電流を入力電流として第2のバイアス回路に入力するように、入力電圧切替回路及び入力電流切替回路を制御する。
本開示のバイアスシステムによれば、第2のバイアス回路の起動後には、第2のバイアス回路によって生成された第2の電圧及び第2の電流の両方を再帰的に第2のバイアス回路の入力電圧及び入力電流とすることにより、第1の電圧及び第1の電流に重畳された雑音が第2の電圧及び第2の電流に回り込むことを抑制して、低雑音の出力を得ることができる。
本実施の形態に係るバイアスシステムの適用例として示されるセンサシステムの全体構成を説明する概略ブロック図である。 図1に示されたセンサシステムの動作状態を説明する概念的な波形図である。 実施の形態に係るバイアスシステムの構成例を説明するブロック図である。 図3に示された基準電圧源及び電圧レギュレータ回路の構成例を説明する回路図である。 図4に示された増幅器の構成例を説明する回路図である。 図4に示された寄生バイポーラ素子の構造を説明するための概念的な断面図である。 図3に示されたAVDD起動検出回路の構成例及び動作例を説明する図である。 図3に示されたABIAS起動検出回路の構成例及び動作例を説明する図である。 図3に示された制御部の構成例を説明する回路図である。 図3に示された入力電圧切替回路の構成例を説明する回路図である。 図10に示された入力電圧切替回路の動作を説明する概念的な波形図である。 図3に示された簡易バイアス回路及び入力電流切替回路の構成例を説明する回路図である。 図12に示された入力電流切替回路の動作を説明する概念的な波形図である。
以下に、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一又は相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本実施の形態に係るバイアスシステムの適用例として示されるセンサシステムの全体構成を説明する概略ブロック図である。
図1を参照して、センサシステム10は、本実施の形態に係るバイアスシステム100と、センサ101と、センサインタフェース102と、ADC(Analog to Digital Converter)103と、デジタル信号処理部104とを備える。
センサ101は、例えば、温度センサ又は変位センサ等であり、センサ電圧値VINを出力する。センサ電圧値VINは、測定対象物の温度又は変位等の物理量に応じて変化する。
センサインタフェース102は、センサ101からのセンサ電圧値VINを入力として受けるとともに、センサ電圧値VINを増幅した出力電圧VOUTを出力する。センサインタフェース102は、この増幅作用により、信号及び雑音を分離して、センサシステムの感度を向上させる役割を持っている。センサインタフェース102は、バイアスシステム100からの基準電圧AVDD、及び、基準電流ABIASを用いて動作する。
ADC103は、センサインタフェース102の出力電圧VOUTをサンプリングしてデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部104は、ADC103によって得られたデジタル信号に対して予め定められた演算処理を実行する。これにより、図1に示されたセンサシステム10では、センサ101による検出値を用いた、機器等の制御を実行することができる。
近年では、センサ101の高精度化の進展により、測定対象物の物理量を高精度に検出することが可能となっている。一方で、センサインタフェース102による雑音がボトムネックとなり、センサシステム10全体における感度が低下することが懸念される。この解決策としては、センサインタフェース102自身が発生する雑音を小さくすることに加えて、センサインタフェース102以外の回路からの電源及びバイアス源を介した雑音の回り込みを抑制することが必要である。前者に関しては、雑音が小さいデバイスを使用し、雑音の発生を抑える回路方式を検討することで対策が可能である。本実施の形態では、後者を解決するために、センサインタフェース102に対する外部からの雑音の回り込みを抑制した回路構成を有するバイアスシステムについて説明する。
バイアスシステム100は、バイアス回路105と、入力電圧切替回路106と、入力電流切替回路107とを含む。バイアス回路105は、入力電圧切替回路106からの入力電圧VDDINと、入力電流切替回路107からの入力電流BIASINとを受けて、上述の基準電圧AVDD及び基準電流ABIASを生成する。
入力電圧切替回路106は、電源電圧DVDDと、バイアス回路105が出力した基準電圧AVDDとの一方を、入力電圧VDDINとしてバイアス回路105へ入力する。電源電圧DVDDは、例えば、バイアスシステム100の他の回路群(図示せず)とも共有される共通電源(図示せず)から供給される。
入力電流切替回路107は、バイアス電流DBIASと、バイアス回路105が出力した基準電流ABIASとの一方を、入力電流BIASINとしてバイアス回路105へ入力する。バイアス電流DBIASは、例えば、バイアスシステム100と、上記他の回路群でも共用される共通バイアス源(図示せず)から供給される。
図2は、図1に示されたセンサシステムの動作状態を説明する概念的な波形図である。
図2を参照して、時刻t1から時刻t2までの第1の期間T1では、バイアスシステム100は、仮起動状態として動作する。当該仮起動状態において、入力電圧切替回路106は、電源電圧DVDDを入力電圧VDDINとしてバイアス回路105へ入力する。同様に、入力電流切替回路107は、バイアス電流DBIASを入力電流BIASINとしてバイアス回路105へ入力する。
電源電圧DVDD及びバイアス電流DBIASには、上記共通電源又は共通バイアス源を経由して、上記他の回路群で発生したスイッチング雑音が重畳する可能性がある。従って、バイアス回路105に電源電圧DVDD及びバイアス電流DBIASが入力される場合には、バイアス回路105によって生成される基準電圧AVDD及び基準電流ABIASにも、スイッチング雑音が重畳した状態となる虞がある。
この結果、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASが入力されて動作するセンサインタフェース102の出力電圧VOUTにもスイッチング雑音が重畳した状態となることが懸念される。図2の例では、第1の期間において、センサインタフェース102は増幅動作を開始しておらず、出力電圧VOUTは本来一定値であるのに対して、共通電源及び共通バイアス源を経由した雑音(例えば、スイッチング雑音)の影響による微小振動が発生した波形を示している。
時刻t2から時刻t3までの第2の期間T2では、バイアスシステム100は、仮起動状態から本起動状態へ切り替わる。この第2の期間T2において、入力電圧切替回路106は、バイアス回路105への入力電圧VDDINを、電源電圧DVDDからバイアス回路105が生成する基準電圧AVDDへ切り替える。同様に、入力電流切替回路107は、バイアス回路105への入力電流BIASINを、バイアス電流DBIASからバイアス回路105が生成する基準電流ABIASへ切り替える。
第2の期間T2においても、センサインタフェース102は増幅動作を開始しておらず、出力電圧VOUTは一定値であるが、入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINの切替により、共通電源及び共通バイアス源を経由したスイッチング雑音がバイアス回路105に入力されないため、第1の期間T1の様な電圧振動が発生しなくなる。
尚、入力電圧切替回路106及び入力電流切替回路107では、第2の期間T2での入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINの切替をスムーズに行うための回路動作が必要であるが、この詳細な内容は後述する。
時刻t3以降の第3の期間T3では、バイアスシステム100は、本起動状態として動作する。本起動状態では、入力電圧切替回路106は、バイアス回路105が生成した基準電圧AVDDを、入力電圧VDDINとしてバイアス回路105へ入力する。同様に、入力電流切替回路107は、バイアス回路105が生成した基準電流ABIASを、入力電流BIASINとしてバイアス回路105へ入力する。
この様に、本起動状態では、バイアス回路105は、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASが再帰的に入力された状態で動作することにより、電源電圧DVDD又はバイアス電流DBIASから独立して動作することが可能である。この結果、他の回路群で発生した雑音が電源電圧DVDD又はバイアス電流DBIASに重畳された場合でも、バイアス回路105が出力する基準電圧AVDD及び基準電流ABIASは、当該雑音の影響を受けない状態となっている。
この状態において、センサインタフェース102が増幅動作を行うと、スイッチング雑音を重畳させることなく、センサ101の微小出力信号であるセンサ電圧値VINを増幅した出力電圧VOUTを生成することができる。この結果、増幅動作における信号及び雑音の分離によって、センサシステム全体の検出感度が向上する。
図3は、本実施の形態に係るバイアスシステムの構成例を説明するブロック図である。
図3を参照して、バイアスシステム100は、図1に示された、バイアス回路105、入力電圧切替回路106、及び、入力電流切替回路107に加えて、制御部301、簡易バイアス回路304、ABIAS起動検出回路305、及び、AVDD起動検出回路306を更に含む。バイアス回路105は、基準電圧源302及び電圧レギュレータ回路303を有する。
基準電圧源302は、入力電圧切替回路106からの入力電圧VDDIN、及び、入力電流切替回路107からの入力電流BIASINを受けて、基準電圧VREF及び基準電流ABIASを生成する。
電圧レギュレータ回路303は、入力電圧切替回路106から入力電圧ノードNiに出力された入力電圧VDDIN、基準電圧源302からの基準電圧VREF、及び、レギュレータ入力電圧VREGINを受けて、バイアス回路105の出力電圧に相当する、出力電圧ノードNoの基準電圧AVDDを制御する。電圧レギュレータ回路303は、基準電圧源302からの基準電圧VREFに、抵抗分圧で決定される一定のゲインを乗算した値と合致するように、基準電圧AVDDを発生する。レギュレータ入力電圧VREGINは、電圧レギュレータ回路303内部での電力消費を考慮して、基準電圧AVDD(VREF)よりも数百(mV)程度高いことが必要である。
まず、バイアス回路105の回路構成例を詳細に説明する。
図4は、図3に示された、基準電圧源302及び電圧レギュレータ回路303の構成例を説明する回路図である。
図4を参照して、基準電圧源302は、スタートアップ回路400と、増幅器401と、カレントミラーを構成するトランジスタMP400〜MP402と、抵抗素子R401〜R404と、CMOSプロセス上に形成される寄生バイポーラ素子Q400,Q401を有する。以下では、抵抗素子R401〜R404の各電気抵抗値についても、同一の符号R401〜R404で表記する。
トランジスタMP400及びMP401のトランジスタサイズは1:1であり、トランジスタMP402のトランジスタサイズは、トランジスタMP400及びMP401のm倍(m:m>0の実数)である。
トランジスタMP400及び抵抗素子R401は、入力電圧VDDINが伝達される入力電圧ノードNiと、ノードN0との間に直列接続される。トランジスタMP401は、入力電圧ノードNiと、基準電圧VREFが出力されるノードN2との間に接続される。抵抗素子R403及び404は、ノードN2及びノードN1の間に直列接続される。
増幅器401が、入力電圧VDDIN及び接地電圧AGNDを供給されるとともに、入力電流切替回路107は、ノードNcへ供給した入力電流BIASINを受けて動作する。増幅器401は、ノードN0と接続された入力端子(+側)、及び、ノードN1と接続された入力端子(−側)の間の電圧差(VINP−VINN)を増幅した出力電圧をノードN4に出力する。ノードN4は、トランジスタMP400,MP401のゲートと接続される。
図5は、増幅器401の構成例を説明する回路図である。
図5を参照して、増幅器401は、トランジスタMP1200〜MP1211と、抵抗素子R1200〜R1202と、トランジスタMN1200〜MN1209とを有する。
トランジスタMP1206のゲートは、ノードN0と接続された入力端子(+側)に相当する。トランジスタMP1207のゲートは、ノードN1と接続された入力端子(−側)に相当する。
P型のトランジスタMP1200,MP1202,MP1204のゲートは、共通のノードNxと接続される。P型のトランジスタMP1201,MP1203,MP1205,MP1209,MP1211のゲートは、共通のノードNyと接続される。抵抗素子R1200は、ノードNx及びノードNyの間に接続される。
N型のトランジスタMN1208及びMN1209は、ノードNy及び接地ノードNGの間に直列接続される。抵抗素子R1202と、N型のトランジスタMN1206及びMN1207とは、入力電流BIASINが入力されるノードNcと、接地ノードNGとの間に接続される。トランジスタMN1206及びMN1208のゲートは、共通にノードNcと接続され、トランジスタMN1207及びMN1209のゲートは、共通に、抵抗素子R1202を介してノードNcと接続される。従って、トランジスタMN1208及びMN1209を流れる電流は、ノードNcの電圧、即ち、入力電流BIASINに応じて変化する。
これにより、トランジスタMP1200,MP1202,MP1204は、入力電流BIASINに応じて電流量が制御されるカレントミラーを構成する。又、トランジスタMP1208,MP1210もカレントミラーを構成する。
トランジスタMP1201,MP1203,MP1205,MP1209,MP1211は、P型のトランジスタMP1200,MP1202,MP1204,MP1208,MP1020のドレイン電圧の変化を抑えるカスコード段を構成する。上述のP型トランジスタによるカレントミラーに対して、カスコード段は必須の構成ではないが、電源電圧依存性を抑えるために付加することが推奨される。
同様に、N型のトランジスタMN1201、MN1203、及び、MN1205と、N型のトランジスタMN1207及びMN1209とは、それぞれカレントミラーを構成する。N型のトランジスタMN1200,MP1202,MP1204,MN1206,MN1208は、トランジスタMN1200,MN1202,MN1204,MN1206,MN1208のドレイン電圧の変化を抑えるカスコード段を構成する。N型トランジスタによる1入力2出力のカレントミラーに対しても、カスコード段は必須の構成ではないが、電源電圧依存性を抑えるために付加することが推奨される。
このように、図5に例示される増幅器401は、1段目にPMOSによるノイズの小さい入力差動対を有するとともに、折り返しカスコード型で構成される。この結果、増幅器401を、雑音の発生を抑えた回路構成とすることで、基準電圧源302が発生する雑音を抑制することができる。
再び図4を参照して、接地電圧AGNDを伝達する接地ノードNGと、ノードN0との間には、抵抗素子R402が接続される。抵抗素子R402と接地ノードNGとの間には、寄生バイポーラ素子Q400が形成される。同様に、ノードN1及び接地ノードNGの間には、寄生バイポーラ素子Q401が形成される。寄生バイポーラ素子Q400,Q401の各々は、ダイオード接続される。
図6は、寄生バイポーラ素子Q400,Q401の構造を説明するための概念的な断面図である。
図6を参照して、p基板352に設けられたn-ウエル353上には、絶縁体356を挟んでp領域354及びn領域355が形成される。これにより、接地されたP基板352をコレクタとし、n-ウエル353をベースとし、p領域354をエミッタとするpnpトランジスタ350を、CMOSプロセス上に構成することができる。即ち、CMOSプロセス及びバイポーラプロセスを同一ウェハ上に混載することなく、図4での寄生バイポーラ素子Q400及びQ401を構成することができる。更に、n-ウエル353と連続するn領域355を接地すると、pnpトランジスタ350(寄生バイポーラ素子Q400,Q401)をダイオード接続することができる。
再び図4を参照して、寄生バイポーラ素子Q400及びQ401は、エミッタを構成するp領域354の断面積比がN:1(N:N≧1の整数)となるように、即ち、寄生バイポーラ素子Q400は、寄生バイポーラ素子Q401のN倍のエミッタ断面積を有するように構成される。
次に基準電圧源302の動作を説明する。仮想接地により、増幅器401の差動入力電圧が等しく(VINP=VINN)、かつ、カレントミラーを構成するトランジスタMP400及びMP401のドレインソース間電流が等しい(I0=I1)として、回路方程式を解くことができる。これにより、バンドギャップリファレンスで構成された基準電圧源302から出力される基準電圧VREFについて、下記の式(1)が得られる。
VREF=VQ401+ΔVBE・(R403+R404)/R402 …(1)
式(1)において、VQ401は、寄生バイポーラ素子Q401のベースエミッタ間電圧である。ΔVBEは、トランジスタQ401及びトランジスタQ400の電位差であり、ボルツマン定数k、温度T[K]、電荷素量qを用いて、下記の式(2)で示される。
ΔVBE=VQ401−VQ400=Vt・ln(N)、即ち、
ΔVBE={(k・T)/q}・ln(N) …(2)
式(2)において、Nは、上述した寄生バイポーラ素子Q401に対する寄生バイポーラ素子Q400のエミッタ断面積比である。
式(1)において、負の温度特性を有する第1項の温度微分(傾き)と、正の温度特性を有する第2項の温度微分(傾き)との和が零に近付くように回路定数(例えば、R402〜R404)を調整することにより、基準電圧VREFの温度依存性を小さくすることが可能となる。又、図4の回路構成においてトランジスタMP400,MP401によって構成されるカレントミラーをカスコード構成に変更すれば、入力電圧VDDINの変化に対する基準電圧VREFの電圧依存性を更に小さくすることができる。
スタートアップ回路400は、バンドギャップリファレンスで構成された基準電圧源302が、トランジスタMP400,MP401の電流がゼロとなる動作点を回避して動作するために設けられる、公知の回路である。
スタートアップ回路400は、基準電圧源302の動作開始時に、ノードN4に適切な初期電圧を与えることによって、上述の式(1)及び式(2)が成立する動作点で、基準電圧源302を動作させる。
又、基準電圧源302において、基準電流ABIASは、入力電圧ノードNiと、ノードN5との間に接続されたトランジスタMP402によって出力される。トランジスタMP402のゲートは、トランジスタMP400,MP401のゲートと共通接続されており、トランジスタMP402は、トランジスタMP400,MP401とカレントミラーを構成する。
従って、上述したトランジスタサイズの比(m)を用いて、基準電流ABIASは、下記の式(3)によって示すことができる。式(3)中のqは、電子の電荷量を示す。
ABIAS=m・I0=m・{(k・T/q)・ln(N)}/R402 …(3)
次に、電圧レギュレータ回路303の構成及び動作を説明する。
電圧レギュレータ回路303は、トランジスタMP403〜MP407と、トランジスタMN400〜MN402と、抵抗素子R405,R406とを有する。電圧レギュレータ回路303は、レギュレータ入力電圧VREGINを受けて、出力電圧ノードNoに生成される基準電圧AVDDを、基準電圧源302からの基準電圧VREFに従って制御する。
トランジスタMP403は、入力電圧ノードNi及びノードN3の間に接続される。トランジスタMP403のゲートは、基準電圧源302のノードN4と接続される。トランジスタMP406及びトランジスタMN400は、ノードN3及び接地ノードNGの間に直列接続される。トランジスタMP407及びトランジスタMN401は、ノードN3及び接地ノードNGの間に直列接続される。トランジスタMN400はダイオード接続されており、トランジスタMN401は、トランジスタMN400とカレントミラーを構成する。
トランジスタMP406のゲートには、基準電圧源302からの基準電圧VREFが入力される。トランジスタMP407のゲートには、抵抗素子R405及びR406による、基準電圧AVDDの分圧電圧が入力される。
電圧レギュレータ回路303では、P型のトランジスタMP406及びMP407を入力差動対とする2段アンプによる誤差増幅器が構成される。そして、基準電圧VREFと、分圧電圧との電圧差を当該誤差増幅器によって増幅した電圧に応じて、トランジスタMP405が出力電圧ノードNoへ供給する電流が制御される。
この結果、出力電圧ノードNoの基準電圧AVDDは、下記の式(4)に従って制御される。式(4)においても、R405、R406は、抵抗素子R405,R406の電気抵抗値を示している。
AVDD=(1+R405/R406)・VREF …(4)
このように、基準電圧源302及び電圧レギュレータ回路303を有するバイアス回路105は、入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINから、基準電圧AVDD及びABIASを生成する。
図2で説明したように、本実施の形態に係るバイアスシステム100では、仮起動状態及び本起動状態の間での入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINの切替によって、バイアス回路105が出力する基準電圧AVDD及び基準電流ABIASの雑音を抑制するものである。
一方で、図4に示された構成例では、基準電圧源302及び電圧レギュレータ回路303自体についても雑音の発生を抑えた回路構成とすることで、雑音の更なる抑制を図ることができる。
次に、図2で説明した、バイアス回路105の入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINを切替えるための構成及び制御について、更に詳細に説明する。
再び図3を参照して、入力電圧切替回路106は、制御部301から出力される制御信号Ctr1に応じて、電源電圧DVDDが供給される電源ノードNP、又は、電圧レギュレータ回路303から基準電圧AVDDの出力電圧ノードNoを、入力電圧ノードNiと電気的に接続する。これにより、制御信号Ctr1に応じて選択された、電源電圧DVDD及び基準電圧AVDDの一方が、入力電圧VDDINとして入力電圧ノードNiに出力される。
同様に、入力電流切替回路107は、制御部301から出力される制御信号Ctr2に応じて、簡易バイアス回路304からのバイアス電流DBIASと、基準電圧源302から出力された基準電流ABIASとの一方に従って、基準電圧源302の入力電流BIASINを供給する。
簡易バイアス回路304は、電源電圧DVDDを入力として、バイアス電流DBIASを出力する。後述するように、簡易バイアス回路304は、バイアス回路105と比較すると、バイアス電流DBIASの誤差(絶対値)が大きく、かつ、DVDD依存性が大きいために外部ノイズが重畳することから、バイアス回路としての特性は悪い一方で、比較的シンプルな構成を有する回路と位置付けられる。
ABIAS起動検出回路305は、基準電圧源302から出力される基準電流ABIASに基づいて基準電圧源302の起動を検出し、検出結果に応じた、デジタル信号Cmp2を出力する。同様に、AVDD起動検出回路306は、電圧レギュレータ回路303から出力される基準電圧AVDDに基づいて電圧レギュレータ回路303の起動を検出し、検出結果に応じた、デジタル信号Cmp1を出力する。
制御部301は、ABIAS起動検出回路305からのデジタル信号Cmp2と、AVDD起動検出回路306からのデジタル信号Cmp1とを受けて、入力電圧切替回路106の制御信号Ctrlと、入力電流切替回路107の制御信号Ctr2とを出力する。
図2に示された第1の期間T1(仮起動状態)では、制御部301は、入力電圧切替回路106に対して、電源ノードNP及び入力電圧ノードNiを電気的に接続する一方で、出力電圧ノードNo及び入力電圧ノードNiの間を遮断するように指示する制御信号Ctr1を生成する。これにより、入力電圧切替回路106は、基準電圧AVDDではなく電源電圧DVDDを入力電圧VDDINとして、バイアス回路105に対して供給する。同様に、制御部301は、入力電流切替回路107に対して、基準電流ABIASではなくバイアス電流DBIASを入力電流BIASINとしてバイアス回路105に供給するように指示する制御信号Ctr2を生成する。
従って、第1の期間T1では、電源電圧DVDD及びバイアス電流DBIASが入力された基準電圧源302が起動して、基準電流ABIAS及び基準電圧VREFを生成する。また、電源電圧DVDD、バイアス電流DBIAS、基準電圧VREF、及び、レギュレータ入力電圧VREGINが入力された電圧レギュレータ回路303が起動して、基準電圧AVDDを生成する。
図7には、AVDD起動検出回路306の構成例及び動作例が示される。
図7(a)を参照して、AVDD起動検出回路306は、バイアス回路105が生成する基準電圧AVDDと、予め定められた閾値電圧VTH1とを比較する電圧コンパレータ501を有する。電圧コンパレータ501は、基準電圧AVDD及び閾値電圧VTH1の比較結果を示すデジタル信号Cmp1を出力する。例えば、閾値電圧VTH1は、簡易バイアス回路304からのバイアス電流DBIASを、図示しない抵抗素子(電気抵抗値Ra1)に流すことで生じる電圧降下量を用いて発生することができる(VTH1=DBIAS×Ra1)。
図7(b)を参照して、電圧コンパレータ501は、基準電圧AVDDが閾値電圧VTH1以下の期間では、デジタル信号Cmp1をローレベル(以下、「Lレベル」とも表記)に設定する。一方で、バイアス回路105の起動により基準電圧AVDDが上昇した、基準電圧AVDDが閾値電圧VTH1よりも高い期間では、デジタル信号Cmp1はハイレベル(以下、「Hレベル」とも表記)に設定される。このように、AVDD起動検出回路306は、基準電圧AVDDの上昇を検出すると、制御部301へ出力されるデジタル信号Cmp1をLレベルからHレベルへ変化させる。
図8には、ABIAS起動検出回路305の構成例及び動作例が示される。
図8(a)を参照して、ABIAS起動検出回路305は、バイアス回路105が生成する基準電流ABIASと、予め定められた閾値電流ITH2とを比較する電流コンパレータ602を有する。電流コンパレータ602は、基準電圧AVDD及び閾値電流ITH2の比較結果を示すデジタル信号Cmp2を出力する。例えば、閾値電流ITH2には、簡易バイアス回路304が出力するバイアス電流DBIASを用いることができる。
図8(b)を参照して、電流コンパレータ602は、基準電流ABIASが閾値電流ITH2以下の期間では、デジタル信号Cmp2をLレベルに設定する。一方で、基準電圧源302の起動により基準電流ABIASが上昇した、基準電流ABIASが閾値電流ITH2よりも高い期間では、デジタル信号Cmp2はHレベルに設定される。このように、ABIAS起動検出回路305は、基準電流ABIASの上昇を検出すると、制御部301へ出力されるデジタル信号Cmp2をLレベルからHレベルへ変化させる。
再び図3を参照して、制御部301は、ABIAS起動検出回路305及びAVDD起動検出回路306からのデジタル信号Cmp1及びCmp2に応じて、デジタル信号処理を行い、制御信号Ctr1,Ctrl2を切り替える。
図9は、図3に示された制御部301の構成例を説明する回路図である。
図9を参照して、制御部301は、デジタル信号処理を行う制御ロジック31と、フィルタ700,701とを含む。
例えば、フィルタ700は、抵抗素子R700及びキャパシタC700によるローパスフィルタで構成される。同様に、フィルタ701は、抵抗素子R701及びキャパシタC700によるローパスフィルタで構成することができる。
AVDD起動検出回路306からのデジタル信号Cmp1は、フィルタ700を経由して制御ロジック31へ入力される。同様に、ABIAS起動検出回路305からのデジタル信号Cmp2は、フィルタ701を経由して制御ロジック31へ入力される。制御ロジック31は、デジタル信号Cmp1のLレベル期間では制御信号Ctr1をLレベルに設定するとともに、デジタル信号Cmp1のHレベル期間では制御信号Ctr1をHレベルに設定する。同様に、制御ロジック31は、デジタル信号Cmp2のLレベル期間では制御信号Ctr2をLレベルに設定するとともに、デジタル信号Cmp2のHレベル期間では制御信号Ctr2をHレベルに設定する。
制御ロジック31と、AVDD起動検出回路306及びABIAS起動検出回路305との間にフィルタ700及び701を設けることにより、制御ロジック31で発生した雑音は、キャパシタC700,C701を経由する経路によって除去される。この結果、制御ロジック31から、ABIAS起動検出回路305、及び、AVDD起動検出回路306に回り込む雑音を抑制することができる。
図10は、図3に示された入力電圧切替回路106の構成例を説明する回路図である。
図10を参照して、入力電圧切替回路106は、スイッチSW800,SW801と、インバータINV800と、フィルタ800,801とを有する。スイッチSW800は、直列接続されたP型トランジスタMP800及びMP801を有する。スイッチSW801は、直列接続されたP型トランジスタMP802及びMP803を有する。
スイッチSW800は、電源電圧DVDDを供給する電源ノードNP(図3)と、入力電圧ノードNi(図3)との間に、フィルタ800を介して接続される。フィルタ800は、雑音抑制、及び、入力電圧VDDINの安定化の目的で配置される。例えば、抵抗素子R800及びキャパシタC800によるローパスフィルタによって、フィルタ800を構成することができる。スイッチSW800は、制御部301からの制御信号Ctr1に応じてオンオフする。
スイッチSW800を構成するP型トランジスタMP800及びMP801は、ゲート同士が共通接続されて、制御信号Ctr1の入力を受ける。更に、P型トランジスタMP800及びMP801のバックゲートは、P型トランジスタMP800及びMP801の接続ノードと共通に接続される。この結果、上記接続ノード、並びに、P型トランジスタMP800及びMP801のバックゲートは、共通の電圧VN800となる。P型トランジスタMP800及びMP801には、図中に点線で表記する寄生ダイオードD800,D801が生じる。
スイッチSW801は、基準電圧AVDDが生成される出力電圧ノードNo(図4)と入力電圧ノードNiの間に接続される。インバータINV800は、制御部301からの制御信号Ctr2を反転した制御信号Ctr801を出力する。フィルタ801は、雑音抑制及び信号遅延を目的として配置される。スイッチSW801は、制御信号Ctr801をフィルタ801で遅延した制御信号Ctr802に応じてオンオフされる。フィルタ801は、抵抗素子R801及びキャパシタC801によるローパスフィルタによって構成することができる。制御信号Ctr802に付与される遅延時間は、抵抗素子R801の電気抵抗値及びキャパシタC801の容量値の積に従う時定数τによって調整される。
スイッチSW801を構成するP型トランジスタMP802及びMP803は、ゲート同士が共通接続されて、制御信号Ctr802の入力を受ける。更に、P型トランジスタMP802及びMP803のバックゲートは、P型トランジスタMP802及びMP803の接続ノードと共通に接続される。この結果、上記接続ノード、並びに、P型トランジスタMP802及びMP803のバックゲートは、共通の電圧VN801となる。この結果、P型トランジスタMP802及びMP803には、図中に点線で表記する寄生ダイオードD802,D803が生じる。
図11は、図10に示された入力電圧切替回路106の動作を説明する概念的な波形図である。図11に示された第1の期間T1〜第3の期間T3は、図2と同様である。
図11を参照して、第1の期間T1では、基準電圧AVDDは生成されていないので、AVDD起動検出回路306が出力するデジタル信号Cmp1はLレベルである。従って、制御信号Ctr801もLレベルであり、反対に、制御信号Ctr802はHレベルである。このとき、図10では、スイッチSW800がオンされる一方で、スイッチSW801はオフされる。SW801のオフにより、出力電圧ノードNo及び入力電圧ノードNiは、電気的に遮断される。この結果、第1の期間T1では、バイアス回路105の入力電圧VDDIN=DVDDとなる。
第1の期間T1の開始時点では、バイアス回路105が起動していないため、出力電圧ノードNoの基準電圧AVDDが、電源電圧DVDDよりも低い可能性がある。このため、単純に、バックゲート及びソースを短絡したP型トランジスタ(PMOS)でスイッチSW800,SW801を構成した場合、ドレイン−バックゲート間の寄生ダイオードによる順方向電流が流れる虞がある。これに対して、図10の構成例では、SW801で形成される寄生ダイオードD802及びD803は、逆方向に直列接続される。この結果、P型トランジスタMP802及びMP803のオフ時において、寄生ダイオードによる順方向電流が発生することを防止できる。
第2の期間T2は、時刻t2において、AVDD起動検出回路306からのデジタル信号Cmp1がLレベルからHレベルに変化するのに応じて開始される。これに応じて、制御信号Ctr801は、時刻t2以降では、Lレベルに設定される。制御信号Ctr802は、フィルタ802による時定数τに応じた遅延時間を付与されて、HレベルからLレベルへ変化する。
このため、時刻t2から、時刻t3においてスイッチSW801がオンするまでの間、即ち、第2の期間T2では、スイッチSW800及びSW801の両方がオフされる。第2の期間では、第1の期間T1においてフィルタ800のキャパシタC800に蓄積された電荷が入力電圧ノードNiに供給されることで、入力電圧VDDINが生成される。このように、スイッチSW800及びSW801の両方がオフされる期間(第2の期間T2)を設けることにより、電源電圧DVDD(電源ノードNP)及び基準電圧AVDD(出力電圧ノードNo)の間が短絡されて、両者の電圧差によるラッシュ電流が生じることを防止している。
時刻t3以降の第3の期間T3では、制御信号Ctr1がHレベルに維持されるとともに、制御信号Ctr801,Ctr802もLレベルに維持される。これにより、スイッチSW800がオフされる一方で、スイッチSW801がオンされる。この結果、バイアス回路105(電圧レギュレータ回路303)が生成した基準電圧AVDDが、入力電圧VDDINとして、バイアス回路105に再帰的に入力される。
この際に、基準電圧AVDDが電源電圧DVDDより大きい場合には、スイッチSW800におけるP型トランジスタMP801のドレインノード電圧が、電源電圧DVDDよりも高くなるので、バックゲート及びソースを短絡したP型トランジスタ(PMOS)でスイッチSW800を構成すると、ドレイン−バックゲート間の寄生ダイオードによる順方向電流が流れる虞がある。これに対して、図10の構成例では、SW800で形成される寄生ダイオードD800及びD801は、逆方向に直列接続される。この結果、P型トランジスタMP800及びMP801のオフ時において、寄生ダイオードによる順方向電流が発生することを防止できる。
第3の期間T3では、入力電圧ノードNiは、オフされるスイッチSW801,SW802、及び、フィルタ800,801を介して、電源電圧DVDDの電源ノードNPと接続されている。第3の期間T3では、入力電圧ノードNiは、オフされるスイッチSW801及び、フィルタ800,801を介して、電源電圧DVDDの電源ノードNPと接続されている。従って、電源電圧DVDDに重畳した雑音が、スイッチSW800及びインバータINV800を介して、バイアス回路105の入力電圧VDDINに回り込むことを、フィルタ800,801によって抑制することができる。
図12は、図3に示された簡易バイアス回路304及び入力電流切替回路107の構成例を説明する回路図である。
図12を参照して、簡易バイアス回路304は、電源ノードNP及び接地ノードNGDの間に直列接続された、抵抗素子R1002及びトランジスタMP1000を有する。トランジスタMP1000は、制御部301からの制御信号Ctr2に応じてオンオフするスイッチSW1000を介してダイオード接続される。
スイッチSW1000のオンによりトランジスタMP1000がダイオード接続された状態において、トランジスタMP1000及び抵抗素子R1002を流れるバイアス電流DBIASは、下記の式(5)で示される。
DBIAS=(DVDD−Vth)/Rx+Kx/Ky …(5)
但し、Kx=1−√{(2・β・Rx・(DVDD−Vth)+1},Ky=β・Rx2
式(5)において、βは、トランジスタMP1000のサイズ及びプロセスパラメータに依存した係数であり、Vthは、トランジスタMP1000の閾値電圧である。又、Rxは、抵抗素子R1002の電気抵抗値である。
式(5)から理解されるように、バイアス電流DBIASは、トランジスタMP1000による回路定数であるβと、抵抗素子R1002(抵抗値Rx)とによって調整することができる。
一方で、簡易バイアス回路304によるバイアス電流DBIASは、電源電圧DVDDの変動の影響、並びに、抵抗値Rx及び閾値電圧Vthのばらつきによる電流値の誤差(絶対値)が比較的大きい。一方で、簡易バイアス回路304は、スタートアップ回路無しで動作可能であり、かつ、シンプルな構成で実現可能である。
入力電流切替回路107は、スイッチSW1000〜SW1002と、P型のトランジスタMP1002〜MP1006と、N型のトランジスタMN1002,MN1003と、フィルタ900,910と、インバータINV1000とを有する。
インバータINV1000は、制御部301からの制御信号Ctr2を反転した制御信号Ctr1000を出力する。フィルタ910は、制御信号Ctr2を遅延させた、制御信号Ctr1001を出力する。フィルタ910は、抵抗素子R910及びキャパシタC910によって構成することができる。制御信号Ctr1001に付与される遅延量についても、抵抗素子R910の抵抗値及びキャパシタC910の容量値の積に従う時定数τによって調整することができる。
スイッチSW1001は、電源ノードNPと、相互接続されたトランジスタMP1000及びMP1002のゲートとの間に接続される。スイッチSW1001は、制御信号Ctr1000に応じてオンオフする。トランジスタMP1002は、フィルタ900を経由して、電源ノードNPと、入力電流BIASINを供給するノードNcとの間に接続される。
トランジスタMP1002は、簡易バイアス回路304によるバイアス電流DBIASを、カレントミラーによってコピーする目的で配置される。即ち、トランジスタMP1002は、トランジスタMP1000と同等のトランジスタサイズを有しており、ノードNcに対して、バイアス電流DBIASと同量の電流を出力する。
トランジスタMP1003は、入力電圧ノードNi(図4)と、ノードNcとの間に接続される。トランジスタMP1003のゲートは、ノードN4と接続される。図4に示されるように、ノードN4は、基準電圧源302のトランジスタMP400〜MP402のゲートとも接続されている。
トランジスタMP1004は、入力電圧ノードNiとノードNcとの間に接続される。トランジスタMP1005は、入力電圧ノードNi及びノードN11の間に接続され、トランジスタMN1002は、ノードN11及び接地ノードNGの間に接続される。同様に、トランジスタMP1006は、入力電圧ノードNi及びノードN12の間に接続され、トランジスタMN1003は、ノードN12及び接地ノードNGの間に接続される。
トランジスタMP1004及びMP1005のゲートは、ノードN11と接続され、トランジスタMN1002及びMN1003のゲートは、ノードN12と接続される。更に、トランジスタMP1004及びMP1005のゲートは、P型トランジスタで構成されたスイッチSW1002を介して、入力電圧ノードNiと接続される。スイッチSW1002は、フィルタ910からの制御信号Ctr1001に応じてオンオフする。トランジスタMP1006のゲートは、トランジスタMP1004のゲートと同様に、ノードN4(図4)と接続される。
トランジスタMP1003は、図4のトランジスタMP400,MP401の電流をミラーした電流Id1をノードNcに出力する。トランジスタMP1004は、トランジスタMP1005とカレントミラーを構成して、電流Id2をノードNcへ出力する。トランジスタMP1006のゲートがノードN4と接続されるため、トランジスタMP1004は、トランジスタMP400,MP401の電流を、N型のトランジスタMN1002,MN1003で折り返した後に、当該電流をミラーする目的で備えられる。このように、電流Id1,Id2は、トランジスタMP400,MP401と比例関係にあり、その比例係数は、トランジスタMP1003,MP1004のトランジスタサイズによって調整される。例えば、トランジスタMP1003、MP1004のトランジスタサイズは、電流Id1及びId2の和が、バイアス回路105が出力する基準電流ABIASの設計値と等しくなるように調整される。
図13は、図12に示された入力電流切替回路107の動作を説明する概念的な波形図である。図13示された第1の期間T1〜第3の期間T3も、図2と同様である。
図13を参照して、第1の期間T1では、基準電流ABIASは生成されていないので、ABIAS起動検出回路305が出力するデジタル信号Cmp2はLレベルである。従って、制御信号Ctr1001もLレベルであり、反対に、制御信号Ctr1000はHレベルである。このとき、図12では、スイッチSW1000,SW1002がオンされる一方で、スイッチSW1001はオフされる。
従って、トランジスタMP1000及びMP1002がカレントミラーとして動作することにより、簡易バイアス回路304によるバイアス電流DBIASが、フィルタ1000を介してノードNcに出力される。
一方で、スイッチSW1002のオンにより、トランジスタMP1004の電流が遮断されるので、電流Id2=0である。このため、第1の期間T1では、トランジスタMP1003の電流Id1と、バイアス電流DBIASとの和が、ノードNcに出力される。従って、入力電流BIASIN=DBIAS+Id1がバイアス回路105へ供給される。
第2の期間T2は、時刻t2において、ABIAS起動検出回路305からのデジタル信号Cmp2がLレベルからHレベルに変化するのに応じて開始される。これに応じて、制御信号Ctr2は、時刻t2以降では、Hレベルに設定される。制御信号Ctr1001は、フィルタ902による時定数τに応じた遅延時間を付与されて、LレベルからHレベルへ変化する。又、制御信号Ctr1000は、時刻t2において、HレベルからLレベルに変化する。
これにより、時刻t2以降では、スイッチSW1000のオフ、及び、スイッチSW1000のオンに応じて、トランジスタMP1000及びMP1002の電流が遮断される。このため、簡易バイアス回路304は、バイアス電流DBIASの出力を停止するディセーブル状態となり、トランジスタMP1002によるバイアス電流DBIASの出力も停止される。
時刻t2から、時刻t3において制御信号Ctr1000の上昇に応じてスイッチSW1002がオフするまで、第2の期間T2が継続される。従って、第2の期間T2では、トランジスタMP1004の電流Id2=0に維持されるので、トランジスタMP1003による電流Id1のみがノードNcへ出力される。これにより、入力電流BIASIN=Id1がバイアス回路105へ供給される。
時刻t3以降の第3の期間T3では、制御信号Ctr2,Ctr1001がHレベルに維持されるとともに、制御信号Ctr1000もLレベルに維持される。これにより、スイッチSW1000,SW1002がオフされる一方で、スイッチSW1001がオンされる。従って、第3の期間T3では、簡易バイアス回路304のディセーブル状態が維持される一方で、トランジスタMP1004及びMP1005はカレントミラーとして動作する。これにより、トランジスタMP1003による電流Id1、及び、トランジスタMP1004による電流Id2が、並列にノードNcへ出力される。これにより、入力電流BIASIN=Id1+Id2がバイアス回路105へ供給される。
図12及び図13で説明したように、入力電流切替回路107は、第1の期間T1では、簡易バイアス回路304によるバイアス電流DBIASを入力電流BIASINとしてバイアス回路105へ供給する。一方で、第3の期間T3では、入力電流切替回路107は、基準電流ABIASをカレントミラーによってコピーした電流Id1+Id2を入力電流BIASINとして、再帰的にバイアス回路105へ入力する。
特に、入力電流切替回路107では、第1の期間T1〜第3の期間T3を通じて、トランジスタMP1003に電流Id1が流れている状態が維持される。この結果、入力電流BIASINの切替え時に、入力電流BIASINが枯れてバイアス回路105の回路状態が不安定に陥ることを防止できる。尚、そのためには、入力電流BIASINがId1〜(Id1+Id2)の範囲内において、バイアス回路105内の全トランジスタ(MOSトランジスタ)が飽和動作するように、バイアス回路105を設計することが必要である。
又、第1の期間T1でのバイアス電流DBIASについては、式(5)に従って、第3の期間T3での電流Id2と同等となるように調整することで、第1の期間T1及び第3の期間T3の間で、バイアス回路105の入力電流BIASINを同等とできる。
以上説明したように、本実施の形態に係るバイアスシステムによれば、第1の期間T1(仮起動状態)では、電源電圧DVDD及び簡易バイアス回路304によるバイアス電流DBIASを、バイアス回路105の入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINとして供給することで、バイアス回路105を起動することができる。
更に、バイアス回路105の起動後には、バイアス回路105が出力する基準電圧AVDD及び基準電流ABIASを、バイアス回路105の入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINとして再帰的に入力する。これにより、第3の期間T3(本起動状態)では、電源電圧DVDD及びバイアス電流DBIASから独立して、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASを生成することが可能となる。この結果、電源電圧DVDD及びバイアス電流DBIASに外部からの雑音が重畳されても、センサインタフェース102に入力される基準電圧AVDD及び基準電流ABIASには、雑音が重畳しないような回路構成を実現することが可能である。
又、入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINの切替時に第2の期間T2を設けることにより、入力電圧ノードNiでの短絡電流の発生、及び、入力電流BIASINの急減を防止して、回路動作を安定化することができる。
尚、図1では、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASの両方がバイアスシステム100から出力される構成を例示したが、実際にバイアスシステム100の外部に対して出力されるのは、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASの一方のみであってもよい。この様な構成においても、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASを入力電圧VDDIN及び入力電流BIASINとして再帰的にバイアス回路105に入力するループを設けることで、バイアスシステム100から出力される基準電圧AVDD又は基準電流ABIASの雑音を抑制することができる。
又、バイアスシステム100の出力の供給先は、図1に例示されたセンサインタフェース102に限定されるものではなく、バイアスシステム100は、任意の回路及びシステムに対して、基準電圧AVDD及び基準電流ABIASの少なくとも一方を出力するように適用することができる。
本実施の形態において、簡易バイアス回路304は「第1のバイアス」の一実施例に対応し、電源電圧DVDDは「第1の電圧」の一実施例に対応し、バイアス電流DBIASは「第1の電流」の一実施例に対応する。又、バイアス回路105は「第2のバイアス」の一実施例に対応し、基準電圧AVDDは「第2の電圧」の一実施例に対応し、基準電流ABIASは「第2の電流」の一実施例に対応する。
更に、図10の構成例において、スイッチSW800は「第1のスイッチ」の一実施例に対応し、スイッチSW801は「第2のスイッチ」の一実施例に対応する。スイッチSW800において、トランジスタMP800及びMP801は「第1及び第2の電界効果トランジスタ」の一実施例に対応し、スイッチSW801において、トランジスタMP802及びMP803は「第1及び第2の電界効果トランジスタ」の一実施例に対応する。又、図12の構成例において、トランジスタMP1002は「第1のトランジスタ」の一実施例に対応し、トランジスタMP1003は「第2のトランジスタ」の一実施例に対応し、トランジスタMP1004は「第3のトランジスタ」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 センサシステム、100 バイアスシステム、101 センサ、102 センサインタフェース、104 デジタル信号処理部、105 バイアス回路、106 入力電圧切替回路、107 入力電流切替回路、301 制御部、302 基準電圧源、303 電圧レギュレータ回路、304 簡易バイアス回路、305 ABIAS起動検出回路、306 AVDD起動検出回路、400 スタートアップ回路、401 増幅器、501 電圧コンパレータ、602 電流コンパレータ、700,701,800,801,900,902,910,1000 フィルタ、ABIAS 基準電流(バイアス回路)、AVDD 基準電圧(バイアス回路)、AGND,DGND 接地電圧、BIASIN 入力電流(バイアス回路)、D800 寄生ダイオード、DBIAS バイアス電流(簡易バイアス回路)、DVDD 電源電圧、NG,NGD 接地ノード、NP 電源ノード、Ni 入力電圧ノード、No 出力電圧ノード、Q400,Q401 寄生バイポーラ素子、VDDIN 入力電圧(バイパス回路)、VREGIN レギュレータ入力電圧。

Claims (6)

  1. 第1の電圧を受けて第1の電流を生成する第1のバイアス回路と、
    入力電圧及び入力電流を受けて動作して、第2の電圧及び第2の電流を生成する第2のバイアス回路と、
    前記第1の電圧及び前記第2のバイアス回路から出力された前記第2の電圧の一方を前記入力電圧として前記第2のバイアス回路に入力するための入力電圧切替回路と、
    前記第1のバイアス回路から出力された前記第1の電流及び前記第2のバイアス回路から出力された前記第2の電流の一方を前記入力電流として前記第2のバイアス回路に入力するための入力電流切替回路と、
    前記入力電圧切替回路及び前記入力電流切替回路を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第2のバイアス回路の起動時には、前記第1の電圧及び前記第1の電流を前記入力電圧及び前記入力電流として前記第2のバイアス回路に入力する一方で、前記第2の電圧の上昇後には前記第2の電圧を前記入力電圧として前記第2のバイアス回路に入力するとともに前記第2の電流の上昇後には前記第2の電流を前記入力電流として前記第2のバイアス回路に入力するように、前記入力電圧切替回路及び前記入力電流切替回路を制御する、バイアスシステム。
  2. 前記入力電圧切替回路は、
    前記第1の電圧が伝達される電源ノードと、前記入力電圧を前記第2のバイアス回路に供給する入力電圧ノードとの間に接続された第1のスイッチと、
    前記第2のバイアス回路が前記第2の電圧を生成する出力電圧ノードと前記入力電圧ノードとの間に接続された第2のスイッチと、
    前記入力電圧ノードに接続されたキャパシタとを含み、
    前記制御部は、前記第2のバイアス回路の起動時には前記第1のスイッチをオンする一方で前記第2のスイッチをオフし、前記第2の電圧が上昇すると、前記第1及び第2のスイッチがオフされた期間を設けた後に、前記第2のスイッチをオンする一方で前記第1のスイッチをオフするように、前記入力電圧切替回路を制御する、請求項1記載のバイアスシステム。
  3. 前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの各々は、直列接続された第1の電界効果トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタを有し、
    前記第1及び第2の電界効果トランジスタのゲート同士は接続され、
    前記第1及び第2の電界効果トランジスタのバックゲートは、前記第1及び第2の電界効果トランジスタの接続点と共通に接続される、請求項2記載のバイアスシステム。
  4. 前記入力電流切替回路は、
    前記電源ノードと、前記入力電流を前記第2のバイアス回路に供給する入力電流ノードとの間に接続された第1のトランジスタと、
    前記出力電圧ノード及び前記入力電流ノードとの間に並列接続された第2及び第3のトランジスタとを含み、
    前記第1のトランジスタは、前記第1のバイアス回路において前記第1の電流が流れるトランジスタとの間でカレントミラーを構成し、
    前記第2のトランジスタは、前記第2のバイアス回路において前記第2の電流が流れるトランジスタとカレントミラーを構成し、
    前記第3のトランジスタは、前記第2のバイアス回路での前記第2の電流に比例する電流を供給するように構成され、
    前記制御部は、前記第2のバイアス回路の起動時には、前記第3のトランジスタの電流を遮断するとともに前記第1及び第2のトランジスタによって前記入力電流ノードに電流を供給し、前記第2の電流が上昇すると、前記第1及び第3のトランジスタの電流を遮断するとともに前記第2のトランジスタによって前記入力電流ノードに電流を供給する期間を設けた後に、前記第1のトランジスタの電流を遮断するとともに前記第2及び第3のトランジスタによって前記入力電流ノードに電流を供給するように、前記入力電流切替回路を制御する、請求項2又は3に記載のバイアスシステム。
  5. 前記入力電流切替回路は、
    前記第1の電圧が伝達される電源ノードと、前記入力電流を前記第2のバイアス回路に供給する入力電流ノードとの間に接続された第1のトランジスタと、
    前記第2のバイアス回路が前記第2の電圧を生成する出力電圧ノードと、前記入力電流ノードとの間に並列接続された第2及び第3のトランジスタとを含み、
    前記第1のトランジスタは、前記第1のバイアス回路において前記第1の電流が流れるトランジスタとの間でカレントミラーを構成し、
    前記第2のトランジスタは、前記第2のバイアス回路において前記第2の電流が流れるトランジスタとカレントミラーを構成し、
    前記第3のトランジスタは、前記第2のバイアス回路での前記第2の電流に比例する電流を供給するように構成され、
    前記制御部は、前記第2のバイアス回路の起動時には、前記第3のトランジスタの電流を遮断するとともに前記第1及び第2のトランジスタによって前記入力電流ノードに電流を供給し、前記第2の電流が上昇すると、前記第1及び第3のトランジスタの電流を遮断するとともに前記第2のトランジスタによって前記入力電流ノードに電流を供給する期間を設けた後に、前記第1のトランジスタの電流を遮断するとともに前記第2及び第3のトランジスタによって前記入力電流ノードに電流を供給するように、前記入力電流切替回路を制御する、請求項1記載のバイアスシステム。
  6. 前記第1のトランジスタによって供給される電流が、前記第3のトランジスタによって供給される電流と同等となるように、前記第1のバイアス回路による前記第1の電流の大きさは調整され、
    前記第2のトランジスタによって供給される電流は、前記第2のバイアス回路の動作が維持できる大きさに設定される、請求項4又は5に記載のバイアスシステム。
JP2020004957A 2020-01-16 2020-01-16 バイアスシステム Pending JP2021114013A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020004957A JP2021114013A (ja) 2020-01-16 2020-01-16 バイアスシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020004957A JP2021114013A (ja) 2020-01-16 2020-01-16 バイアスシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021114013A true JP2021114013A (ja) 2021-08-05

Family

ID=77076970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020004957A Pending JP2021114013A (ja) 2020-01-16 2020-01-16 バイアスシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021114013A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9785176B2 (en) Small-circuit-scale reference voltage generating circuit
JP4548562B2 (ja) カレントミラー回路及びアナログデジタル変換回路
US9335778B2 (en) Reference voltage generating circuit
US7570040B2 (en) Accurate voltage reference circuit and method therefor
CN109813455B (zh) 一种cmos温度传感器
GB2393867A (en) An overtemperature detector for integrated circuits, using current comparison
TWI418968B (zh) 參考電壓與參考電流產生電路及方法
EP3546956B1 (en) Circuit for measuring a resistance
JP2006109349A (ja) 定電流回路及びその定電流回路を使用したシステム電源装置
CN109491433B (zh) 一种适用于图像传感器的基准电压源电路结构
WO2011133192A1 (en) Bandgap reference circuit and method
US20190227587A1 (en) Signal-generation circuitry
GB2122831A (en) Voltage to current converting amplifiers
CN110162132B (zh) 一种带隙基准电压电路
US6215353B1 (en) Stable voltage reference circuit
JPH077342A (ja) 差動増幅器
KR100803018B1 (ko) 파일럿 신호 검출 회로 및 그 회로를 탑재한 반도체 집적회로
US5936391A (en) Partially temperature compensated low noise voltage reference
JP2017208634A (ja) Opアンプおよび電子回路
CN112596576A (zh) 带隙基准电路
CN210137307U (zh) 集成电路和电路
TW202046041A (zh) 電壓產生器
JP2021114013A (ja) バイアスシステム
JPH06177671A (ja) 同相モード信号センサ
Jiang et al. A 1.2 V bandgap reference based on transimpedance amplifier