JP2021113365A - カバリング糸及びこれを用いたレッグウェア - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、このような合成繊維糸を用いると、風合いや、着用感及び透過性等の点で天然繊維に劣るものとなる。
上記鞘糸は、ナイロンマルチフィラメントであることが好ましい。
マルチフィラメントは、単糸繊度の下限が3dであることが好ましい。
上述のカバリング糸は、シングルカバリングヤーンであってもよい。
上述のカバリング糸は、ダブルカバリングヤーンであってもよい。
上記レッグウェアは、スパンデックスを芯糸とし、合成繊維のマルチフィラメントを鞘糸とするカバリング糸を少なくとも一部に含むことが好ましい。
本発明は、天然繊維糸を芯糸として、マルチフィラメントを鞘糸として巻着させたカバリング糸である。
このような構成であることから、天然繊維の風合いと肌触りを残しつつ、ストッキング等の編物に加工することができる強度を有するカバリング糸を得ることができる。
合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の公知の任意のマルチフィラメントを好適に挙げることができる。
このような分割型複合繊維としては、特に限定されず、KBセーレン株式会社製のナイロンポリエステルのコンジュゲート型の分割型複合繊維であるベリーマ、ベリーマX(いずれも商品名)等を使用することができる。
上記レッグウェアとしては特に限定されず、例えば、ストッキング、タイツ、スパッツ、トレンカ等を挙げることができる。
ここでの複合繊維は、一部に弾性糸を使用し、これをその他の繊維と組み合わせた複合糸を使用した編地である。ここで、組み合わせるその他の繊維としては特に限定されず、ポリアミド繊維、絹、ポリエステル繊維、綿糸、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維)などを使用することが好ましい。これらのなかでも、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維を使用することが特に好ましく、ポリエステル繊維を使用することが最も好ましい。ここでいうポリエステル繊維は、ポリエチレンテレフタレートからなる繊維、ポリブチレンテレフタレートからなる繊維等を挙げることができる。
より具体的には、例えば、弾性糸に、ポリエステルなどの合成繊維のフィラメント数の多いハイマルチタイプ(1フィラメントが1.2デシテックスより細い糸)をカバリングしたシングルカバーリングヤーン(SCY22dWN70/48、50/144、75/144、75/72デニール/本数等)を挙げることができる。また、弾性繊維に、2本の合成繊維の糸をカバリングしたダブルカバーリングヤーン(DCY)であってもよい。なお、繊維としては、一般的に広く使用されているポリウレタン弾性繊維を使用することが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、ポリエーテルエステル弾性繊維を用いてもよい。また、弾性繊維の糸を合成繊維の糸でカバリングすることにより、加工粉によって編み目の破損や損傷が短時間で発生するのを防止することができる。
一部に弾性体を構成単位とするコンジュゲート繊維は、市販されたものが存在し、これらを好適に使用することができる。例えば、ポリアミドとポリウレタンのコンジュゲート繊維、ポリエステルとポリウレタンのコンジュゲート繊維等を挙げることができる。このようなコンジュゲート繊維のコンジュゲートタイプとしては特に限定されず、サイドバイサイド型、芯鞘型等のものを使用することができる。このようなコンジュゲート繊維としては、KBセーレン社製のシデリア(商品名)等、市販のものを使用することができる。
絹糸(21d/7f)を芯糸として、(7d/3f)のナイロンマルチフィラメントを巻数150回/mでカバリングした。
得られたカバリング糸と、20デニール ウレタンを芯糸、ナイロン7/5をを鞘糸とするダブルカバリング糸とを1:1(本数基準)で組み合わせて、口径4インチの丸編みにて筒状丸編物であるタイツを得た。
実施例において使用したカバリング糸に変えて、絹糸を使用して、実施例1と同様の方法でタイツを得た。
ウレタン弾性糸をナイロンでカバリングしたカバリング糸を使用した一般的な市販のタイツを比較サンプルとして使用した。
絹糸にかえて、20dのベンベルグ(登録商標、キュプラ繊維)を使用したこと以外は、実施例1と同様にしてカバリング糸を作製した。
さらに、実施例1と同様にタイツを得た。
実施例1,2及び比較例1,2のタイツについて、使用感テストを10名のモニターによって行い、肌触り、伝線の生じやすさ、といった点から評価を行った。
その結果、実施例1のタイツにおいては肌触りがよく、かつ、強度においても優れることから伝線が生じにくいものであった。
一方、比較例1のタイツは、使用時の肌触りにおいて優れた性能を有するものの、容易に伝線を生じるために、繰り返し使用することが困難であった。
一方、比較例2のタイツは、強度の優れるものであるが、絹が有する肌触りのよさを感じることはなかった。
Claims (9)
- 天然繊維糸を芯糸として、マルチフィラメントを鞘糸として巻着させて得られたカバリング糸であることを特徴とするカバリング糸。
- 天然繊維糸は、絹、キュプラ繊維、及び、動物系繊維素材からなる群より選択される少なくとも一種の糸である請求項1記載のカバリング糸。
- 鞘糸は、ナイロンマルチフィラメントである請求項1又は2記載のカバリング糸。
- 天然繊維糸は、単糸繊度が30d以下である請求項1、2又は3記載のカバリング糸。
- マルチフィラメントは、単糸繊度の下限が3dである請求項1、2、3又は4記載のカバリング糸。
- シングルカバリングヤーンである請求項1、2、3、4又は5記載のカバリング糸。
- ダブルカバリングヤーンである請求項1、2、3、4又は5記載のカバリング糸。
- 請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のカバリング糸を少なくとも一部に含むことを特徴とするレッグウェア。
- スパンデックスを芯糸とし、合成繊維のマルチフィラメントを鞘糸とするカバリング糸を少なくとも一部に含む請求項8記載のレッグウェア。
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Citations (5)
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2020
- 2020-01-16 JP JP2020005182A patent/JP7040803B2/ja active Active
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JP7040803B2 (ja) | 2022-03-23 |
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