JP2021112589A - 放射線に基づく治療ビームの位置較正及び検証 - Google Patents

放射線に基づく治療ビームの位置較正及び検証 Download PDF

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Abstract

【課題】ファントムに入射する、放射線源によって放出された放射線ビームの画像を、カメラを使用して取得するステップを含む方法を提供する。【解決手段】画像に基づいてビームポインティングオフセットを決定するステップ420と、ビームポインティングオフセットに基づいて放射線源の位置を較正するステップ440とを含む方法。【選択図】図4

Description

〔関連出願〕
本出願は、2017年5月26日に出願された米国特許出願第15/607217号の合衆国法典第35編第119条(e)に基づく利益を主張するものであり、この文献の内容は全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本開示の実装は、放射線に基づく治療ビームの位置に関し、具体的には放射線に基づく治療ビームの位置較正及び検証に関する。
放射線治療では、放射線源(例えば、線形加速器(LINAC))を使用して患者内の標的に高エネルギー粒子ビーム(例えば、放射線ビーム)を照射する。放射線源(例えば、LINAC)は、機械的位置決めシステムによって、放射線ビームが標的に対して特定の角度及び距離(例えば、ノード)で放出されるように配置される。機械的位置決めシステムの較正及び検証を実行することによって、幾何学的なビーム送出精度を改善することができる。
較正技術は、点検出器及びラスタ走査の両方を使用することができる。第1の較正技術では、放射線治療ビームに代用物を使用する。機械的位置決めシステムのアイソセンタに点検出器(例えば、フォトダイオード)又は放射線センサ(例えば、定位ダイオード検出器又は点シンチレーション検出器)を配置して放射線ビームの代用物(例えば、レーザービーム)を放出し、点検出器又は放射線センサを横切って(例えば、中心軸レーザーからの)レーザービームのラスタ走査(例えば、広い領域にわたる0.8ミリメートル(mm)分解能での初期粗走査、及びその後のさらに狭い領域にわたるさらに細かい0.4mm分解能での走査)を実行し、結果として得られる代用物の最大光信号強度から放射線ビームの中心を定める。(放射線ビームの中心を正しい位置に配置するために使用される)軸オフセットを決定し、放射線治療中に適用されるポインティングオフセットとして記憶する。
点検出器では、レーザーを代用物として使用するこのような較正及び検証法が、100〜200個のノードを含むノードセットについては100〜200分を要し、1000個のノードを伴う動的経路のノードセットについては17〜33時間を要することもある。放射線センサでは、このような較正及び検証法がさらに長い時間を要する。上述した較正及び検証法では、レーザービームが放射線ビーム中心の代用物として機能し、これによって較正及び検証結果にレーザービームと治療ビームとの一致(例えば、レーザー−放射線ビーム一致)の不確実性がもたらされる。最大光信号強度(例えば、ピーク信号)の使用時には、いずれかの瞬間的レーザー強度の変動によってさらなる不確実性が加わる(例えば、レーザー強度の安定性)。また、放射線センサの異方性構造に起因してビーム入射角と共に感度が変化することによって較正及び検証に不確実性がもたらされることもある(例えば、ビーム配向に伴う検出器感度の変化)。
第2の較正技術では、放射線治療ビームを直接使用する。機械的位置決めシステムのアイソセンタに点検出器又は放射線センサを配置し、LINACを使用して放射線ビームを放出し、点検出器又は放射線センサを横切ってラスタ走査を実行し、結果として得られる最大光信号強度から放射線ビームの中心を定める。軸オフセットを決定し、放射線治療中に適用されるポインティングオフセットとして記憶する。第2の較正技術では、レーザー−放射線ビーム一致からの不確実性は存在しないが、線量率の安定性とビーム配向に伴う検出器感度の変化とに起因する不確実性により、第2の較正技術において較正及び検証に要する時間は、第1の較正技術において要する時間よりも長くなる恐れがある。
添付図面の図に本開示を限定ではなく一例として示す。
本開示の実装による、LINACの位置を較正するための1又は2以上のカメラとファントムとを含む較正システムを示す図である。 本開示の実装による、X線発光材料を含む球形ファントム本体を含むファントムを示す図である。 本開示の実装による、X線発光材料を含む円柱形ファントム本体を含むファントムを示す図である。 本開示の実装による、パターンが重なり合ったX線発光材料を含む球形ファントム本体を含むファントムを示す図である。 本開示の実装による較正システムを示す図である。 本開示の実装による、カメラ視野と比較したファントム上への放射線ビームの入射を示す図である。 本開示の実装による、ファントム上への放射線ビーム入射のカメラ視野を示す図である。 本開示の実装による、ファントムの入射面及び出射面において生成される放射線発光を示す図である。 本開示の実装による較正システムを示す図である。 本開示の実装による、LINACの位置を較正する方法のフロー図である。 本開示の実装による、ファントムの入射面の画像を取得するためにLINACに結合された1又は2以上のカメラを使用してLINACの位置を較正する方法のフロー図である。 本開示の実装による、ファントムの入射面及び出射面の画像を取得するためにLINACに結合された1又は2以上のカメラを使用してLINACの位置を較正する方法のフロー図である。 本開示の実装による、ファントムの入射面の画像を取得するために静止位置に配置されたカメラを使用してLINACの位置を較正する方法のフロー図である。 本開示の実装による、ファントムの入射面及び出射面の画像を取得するために静止位置に配置されたカメラを使用してLINACの位置を較正する方法のフロー図である。 本開示の実装による、LINACの位置を検証する方法のフロー図である。 本開示の実装による、LINACの位置の較正を実行する際に使用できるシステムを示す図である。 本開示の実装による較正システムの構成を示す図である。 本開示の実装による、ガントリベースの強度変調放射線治療システムを示す図である。 本開示の実装による、ヘリカル放射線送出システムを示す図である。
放射線治療では、放射線源(例えば、LINAC)を使用して患者内の標的にビームを照射する。本開示の実装は、単純化及び簡潔化のためにしばしばLINACを参照するが、本開示の教示は、一般に放射線源に適用され、例えばLINAC、放射性同位体(例えば、コバルト60)、サイクロトロンなどを含む様々なタイプの放射線源に適用することができる。放射線治療計画は、(例えば、標的の室内撮像を通じて)放射線ビームの各軌跡のポインティングベクトルを決定し、その後にLINACの位置(例えば、標的に対するノード、角度及び距離)を決定して放射線ビームを各ポインティングベクトルと一致させることによって確立される。機械的位置決めシステムは、LINACの位置に対応する機械的設定を有する。幾何学的ビーム送出精度は、あらゆる外部ビーム放射線治療の、特に高線量勾配及び小分割照射を使用する技術の一側面であり、LINACの位置を決定する1又は2以上の機械的位置決めシステムの各機械的設定の較正及び検証を実行することによって改善することができる。
各機械的設定の較正は、送出システム(例えば、LINAC及び機械的位置決めシステム)及び制御システムの物理的設計によって定められる。較正精度を高めるために、装置固有の測定を実行し、これを機械的位置決めシステムの当初の較正の補正として適用するか、或いは当初の較正を完全に置き換えるために使用することができる。
本明細書では、放射線に基づく治療ビームの位置較正及び検証に使用される方法、システム及びファントムについて説明する。ファントムは、身体の組織とほぼ同様にX線の吸収及び散乱を行うことによって組織に対する放射線の生体内影響をシミュレートするための装置である。ファントムは、X線発光材料を含む。1つの実装では、ファントムがX線発光材料でコーティングされる。別の実装では、ファントムがX線発光材料を含み(例えば、X線発光材料がファントムに一体化し)、X線発光材料の少なくとも一部がファントムの表面上に存在する。このファントムに入射する放射線ビームの1又は2以上の光学画像を使用して、ビームポインティングオフセットを測定する。ビームポインティングオフセットは各画像から計算され、ビーム走査手順は不要である。このビームポインティングオフセットを対応する機械的設定に適用した後に、補正の有効性を測定するために第2の画像を取得する(すなわち、検証手順)。検証手順は、反復することができる。本開示は、同一平面上の治療ジオメトリ及び非同一平面上の治療ジオメトリに適する。本開示の実装は、例えば100個の治療位置の場合に、経路較正時間を約100分から10〜40分に短縮することができる。本開示の実装は、1000個の治療位置というさらに大きな組に対して推定すると、他の方法を利用して約17時間を要する代わりに約2時間で済む可能性がある。或いは、他の経路較正時間を達成することもできる。本開示の実装は、時間の節約に加えて、他の方法に存在するレーザー−放射線ビーム一致及び瞬間的レーザー強度変化に関連する不確実性を除去することもできる。
図1に、本開示の実装による、LINAC150の位置を較正するために使用される1又は2以上のカメラ110とファントム120とを含む較正システム100を示す。
LINAC150は、標的(例えば、ファントム120、患者など)に放射線ビーム160を放出する。LINAC150は、機械的位置決めシステム170に結合される。機械的位置決めシステム170は、1又は2以上のノードにおいて(例えば、ファントム120、機械的位置決めシステム170のアイソセンタ174などに対して)LINAC150を位置付ける。ノードは、ファントム120からの距離と、ファントム120に対する角度とを含むことができる。1つの実装では、機械的位置決めシステム170が、ロボットアーム172(例えば、回転度及び並進度を有する、ロボットマニピュレータ関節回転システム、フレームレスロボット放射線治療システム(例えば、CyberKnife(登録商標)ロボット放射線手術システムなど))を含む。別の実装では、機械的位置決めシステム170が、ガントリベースシステム900(例えば、Cアームガントリ回転システム。LINAC150は、図9のガントリベースシステム900のガントリ903などに結合される)を含む。別の実装では、機械的位置決めシステム170が、ヘリカル放射線送出システム1000である(図10を参照)。別の実装では、機械的位置決めシステム170が、カウチ並進及び回転システムである。別の実装では、機械的位置決めシステム170が、ジンバルマウント測定システムである。或いは、他のタイプの機械的位置決めシステムを使用することもできる。
較正システム100は、1又は2以上のカメラ(例えば、カメラ110A、カメラ110Bなど)を有するカメラシステム110と、ファントム120と、処理装置130とを含む。
1つの実装では、1又は2以上のカメラ110AがLINAC150に(例えば、コリメータ152に近接するLINAC150の遠位端において)結合される。別の実装では、カメラ110Bが静止位置に配置される(例えば、治療室内の1箇所に取り付けられ、LINAC150の動きに応答して動かない)。別の実装では、1又は2以上のカメラ110が治療カウチ上に配置される。
1つの実装では、カメラシステム110が可視光カメラである。別の実装形態では、カメラシステム110が赤外線カメラである。別の実装では、カメラシステム110が電荷結合素子(CCD)カメラである。別の実装では、カメラシステム110がインテンシファイドCCD(ICCD)カメラである。別の実装では、カメラシステム110が電子増倍型ICCD(emICCD)カメラ(例えば、Princeton Instruments社製のPI−MAX4512 EM)である。1つの実装では、カメラシステム110を、放射線ビーム160によってゲート制御されるパルスモードで動作させることができる。別の実装では、カメラシステム110が、撮像用シンチレーション又はチェレンコフ放射検出器である。
カメラシステム110は、各カメラシステム110の寿命を最大化するように配置されて遮蔽されるように設計することができる。1つの実装では、カメラシステム110が、LINAC150の出射面の治療ビームの両側に配置されてコリメータ152によって遮蔽される。別の実装では、カメラシステム110の各カメラのレンズ(例えば、キヤノン社製EF135mm f/2L USM)がコリメータ152に隣接して配置され、コリメータ152によって放射線ビーム160から遮蔽される。各レンズは、遠隔に位置するカメラ電子機器(例えば、光学素子、イメージセンサ及び増強装置など)に(例えば、光ファイバを使用して)結合されて、これらのカメラ電子機器を治療ビームからさらに離れた距離に配置できるようにする。カメラ電子機器は、LINAC150の出射面よりも大きな放射線遮蔽を使用できるように、空間及び重量がそれほど制限されていない位置に配置することができる。1つの実装では、カメラシステム110が、LINAC150のハウジング302(例えば、治療ヘッド)に組み込まれる(例えば、恒久的に組み込まれ、取り外し不能に組み込まれる)。カメラシステム110は、衝突回避、外部患者の追跡、入院患者の線量測定などのうちの1つ又は2つ以上のために使用することもできる。別の実装では、カメラシステム110が、較正のためにLINAC150のハウジング302(例えば、ヘッド)に取り付けられた取り外し可能な付属品に取り付けられる。カメラシステム110は、カメラシステム110が暴露される放射線量を最小化してカメラシステム110の寿命を延ばすように、治療中には取り外すことができる。
1つの実装では、ファントム120が基準点の周囲に機械的に配置される(例えば、高精度の機械的固定具を使用して空間内の一点の周囲に配置される)。基準点は、機械的位置決めシステム170の較正に使用される。1つの実装では、この基準点が機械的位置決めシステム170の(例えば、幾何学的なアイソセンサなどの)アイソセンタ174(例えば、LINAC150のアイソセンタ174)である。別の実装では、基準点がアイソセンタ174からの既知のオフセットである。ファントム120の表面に対する機械的位置決めシステム170のアイソセンタ174の位置は、ファントム120の設計、及びファントム120を機械的に配置する方法から分かる。1つの実装では、ファントム120が支持体176に取り付けられる。
ファントム120は、ファントム本体122を含む。1つの実装では、ファントム本体122が中空であり、中空ファントム本体122の厚み及び材料が、後方散乱した出射面像の透過を可能にする(図3D及び図5Bを参照)。ファントム120は、1つの位置で1つのカメラシステム110を使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の入射特徴360の像、及びファントムから出射する放射線ビーム160の出射特徴370の像の取得を可能にする透明度を有することができる(図3Dを参照)。
別の実装では、ファントム本体122が不透明な基材を含む(図5Dを参照)。ファントムの不透明性は、1つの位置で1つのカメラシステム110を使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の入射特徴360の像、及びファントムから出射する放射線ビーム160の出射特徴370の像の取得を不可能にすることができる(図3Dを参照)。
ファントム本体120は、X線発光材料124を含む。1つの実装では、ファントム本体122がX線発光材料124でコーティングされる。別の実装では、X線発光材料124が、少なくとも部分的にファントム本体122の表面上に存在する。別の実装では、X線発光材料124が、少なくとも部分的にファントム本体122の外層に埋め込まれる。別の実装では、X線発光材料124が、ファントム本体122の材料と一体化される。例えば、ファントム本体122は、テルビウム活性化オキシ硫化ガドリニウム(Gd222)シンチレータ材料124を含むことができる。1つの実装では、X線発光材料124が、表面ビルドアップ材料を含むX線シンチレーション材料である。1つの実装では、X線発光材料124が、表面ビルドアップ材料を含まないX線シンチレーション材料である。別の実装では、X線発光材料124が、ファントム120に入射する放射線ビーム160に応答してチェレンコフ光信号を生成する誘電材料(例えば、水、プラスチックなど)である。1つの実装では、複数の角度(例えば、ファントム120に入射する放射線ビーム160のほとんどの角度)での発光を強化して検出感度を高めるように、誘電材料が蛍光化合物(例えば、波長シフタ)でドープされる。別の実装では、誘電材料が蛍光化合物でドープされない。
ファントム120の表面は均一である。ファントム120に入射する放射線ビーム160の吸収線量(例えば、ファントムにおける放射線ビームの吸収の測定値)に対する光信号(例えば、表面に入射する放射線ビームの測定値)の関係は、ファントム120の表面にわたって一定である。ファントム120は、X線発光材料124に重なり合った、相対的位置において視覚的に識別可能な特徴(例えば、チェッカーボードパターンの正方形)のパターン(例えば、チェッカーボードパターン、図2Cを参照)を含むことができる。
ファントム本体122は、球形(図2Aを参照)、円柱形状(図2Bを参照)、立方体形状、円錐形、又は別の形状とすることができる。
図2Aに、本開示の実装による、X線発光材料124を含む球形ファントム本体122Aを含むファントム120Aを示す。1つの実装では、同一平面上にない放射線ビーム160を放出するLINAC150に結合された機械的位置決めシステム170の較正の場合にファントム本体122Aが球形であり、ファントム120Aが、機械的位置決めシステム170のアイソセンタ174(例えば、LINAC150のアイソセンタ174)に中心を置くことができる。
図2Bには、本開示の実装による、X線発光材料124を含む円柱形ファントム本体122Bを含むファントム120Bを示す。1つの実装では、同一平面上にある放射線ビーム160を放出するLINAC150に結合された機械的位置決めシステム170の較正の場合にファントム本体122Bが円柱形(すなわち、円柱形ファントム本体122B)であって、第1の円形端部210と第2の円形端部220(図示せず)とを含むことができる。ファントム軸230は、第1の円形端部210の第1の中心212、及び第2の円形端部220の第2の中心222(図示せず)と整列する。ファントム軸230は、LINAC150の回転軸と一致する。
図2Cには、本開示の実装による、パターン200が重なり合ったX線発光材料を含む球形ファントム本体122Aを含むファントム120Aを示す。パターン200は、ファントム本体122の外面上でX線発光材料124に重なり合った、既知の相対的位置において視覚的に識別できる特徴(例えば、チェッカーボードパターン)を含む光学的較正オブジェクトである。1つの実装では、パターン200が、放射線ビームのビーム軸306に対するカメラの姿勢の計算に使用される(図5Aの方法500及び図5Cの方法540を参照)。
図2Cには、球形ファントム本体122Aに重なり合ったパターン200を示しているが、パターン200は、他のあらゆる形状のファントム本体122に重ね合わせることができる。図2Cにはチェックボードパターンを示しているが、別のタイプのパターンを使用することもできる。
図3A及び図3Eに、本開示の実装による、LINAC150に結合された較正システム100を示す。較正システム100は、カメラシステム110及びファントム120を含む。ファントム120は、LINAC150が放出した放射線ビーム160によって照射される。LINAC150は、コリメータ152に結合されたハウジング302を有する。LINAC150の遠位端310からは、1又は2以上のビーム軸306に沿って標的位置320に1又は2以上の放射線ビーム160を放出することができる。1つの実装では、標的位置320が、ファントム120内又はファントム120上に位置する。別の実装では、標的位置320が、患者内又は患者の表面上に位置する。
1つの実装では、ビーム軸306のうちの1つ又は2つ以上が、標的位置320に対して実質的に垂直であることができる(例えば、標的位置に重なり合うファントム表面308に対して垂直であり、ファントム表面308に対して90度のビーム入射角150を形成する)。1又は2以上の放射線ビーム160は、コリメーション(例えば、コリメータ152のリーフのバンク間のアパーチャ、矩形可変コリメーション、円形可変コリメーション、固定コリメーション(例えば、円錐)など)を通じて放出することができる。
1つの実装では、LINAC150のハウジング302の遠位端310を放射線源304とすることができる。別の実装では、LINAC150のハウジング302の遠位端310を、ハウジング302がコリメータ152に結合される箇所に近接する領域とすることができる。別の実装では、LINAC150のハウジング302の遠位端310を、ハウジング302から放射線ビーム160が放出される箇所に近接する領域とすることができる。別の実装では、ハウジング302の遠位端310を、1又は2以上のカメラ110がハウジング302に結合される箇所とすることができる。
放射線源304から標的位置320までは、線源回転軸間距離(SAD)330が測定される。SAD330は、支持体176又はLINAC150の一方又は両方を使用して変化させることができる。1つの実装では、支持体176が、LINAC150に対してファントム120を動かしてSAD330を変化させるステージである。別の実装では、支持体176がカウチであり、このカウチの動きによってSAD330を変化させる。別の実装では、支持体176が治療室の床又は壁であり、ロボットマニピュレータ(例えば、図1のロボットアーム172)を使用してSAD330を変化させる。
いくつかの実装では、コリメータ152の取り外し及び取り付けを妨げない位置において1又は2以上のカメラ110をLINAC150のハウジング302に結合することができる。1つの実装では、カメラシステム110の各カメラをLINAC150の遠位端310においてハウジング302に結合することができる。別の実装では、カメラシステム110の各カメラが、コリメータ152からの放射線ビーム160の出口(例えば、出射面311)に近接する、コリメータ152の取り外し及び取り付けを妨げない位置においてLINAC150の遠位端310に配置されたレンズ312を含むことができる。各レンズ312は、コリメータ152によって1又は2以上の放射線ビーム160から遮蔽することができる。カメラシステム110の各カメラは、ファントム120に入射する放射線ビーム160の画像セット(例えば、ライブ映像)(例えば、放射線ビーム160の荷電粒子がファントム120の媒質内を媒質内の光の速さよりも速い位相速度で移動することによってファントム120において生成される光学的チェレンコフ放射)を取り込むことができる。
図3Eに示すように、いくつかの実装では、1又は2以上のカメラ110をビーム軸306に対して一定角度(例えば、90度)で配置することができる。1又は2以上のカメラ110は、ハウジング302の遠位端310に近接して配置することができる。1つの実装では、1又は2以上のカメラ110がハウジング302に結合される。別の実装では、1又は2以上のカメラ110がハウジング302に結合されない。いくつかの実装では、カメラシステム110及び放射線ビーム160が、ビーム軸306に沿ったインラインジオメトリ(in−line geometry)を有する。インラインジオメトリ(例えば、共有軸)は、ミラー392を使用して達成することができる。ミラー392は、放射線ビーム160のビーム経路内に存在することができる。カメラシステム110は、ビーム軸306に対して一定角度(例えば、90度)で配置することができ、ミラー392(例えば、45度ミラー)を使用して光軸とビーム軸306とを整列させることができる。光軸とビーム軸306との整列は、ミラー392の較正(例えば、1回限りの較正)によって行うことができる。
1つの実装では、表面に少なくとも部分的にシンチレータ材料(例えば、テルビウム活性化Gd222シンチレータ材料)を含むファントム120を使用して、約1000ミリメートル(mm)のSAD330において6X放射線ビーム160(例えば、電子を6メガ電子ボルト(MeV)に加速させることによって生成される光子ビーム)によってビルドアップを伴わずに5つのモニタユニット(MU)(LINAC150からの機械的出力の測定)を使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の画像を取得することができる。この結果、約0.5秒で画像が取得され、さらなる2.5秒で光学画像の取得及び処理を行うことができる。この速度は、(ロボットの動作時間を除いて)他の較正及び検証方法よりも約10倍高速である。別の実装では、パースペクティブコレクション(perspective correction)を使用することによって、30分のパースペクティブキャリブレーションを受けてノード当たり3秒で100ノードが較正された後に検証を行い、従って本明細書に開示する方法による合計時間は、他の較正及び検証方法の場合の100分に代わって(ロボットの移動を除いて)40分になる。1000ノードの較正及び検証(例えば、患者の周囲の連続的範囲のビーム源位置から放射線ビームを送出する動的治療送達法)の場合に同じ比較を行うと、本明細書に開示する方法は、他の方法の場合の17時間に代わって約2時間になる。
図3Bに、本開示の実装による、カメラ110の視野と比較したファントム120上への放射線ビーム160の入射を示す。
LINAC150は、放射線源304からファントム120内又はファントム120上の標的位置320に放射線ビーム160を放出する。カメラシステム110は、ファントム表面においてファントム120に入射する放射線ビーム160の画像(例えば、図3Cの入射面上の放射線パターン352)を取得する。カメラシステム110は、カメラ軸314(例えば、カメラ110のレンズ312の中心、カメラによって取得された画像の中心、投影面316の中心など)を有し、放射線ビーム160は、ビーム軸306(例えば、放射線ビーム160の中心)を有する。1つの実装では、カメラ軸314及びビーム軸306の両方が、標的位置320(例えば、ファントム120の中心)においてファントム120と交わることができる。
カメラ110は、放射線ビーム160のビーム軸306と一致しない。カメラシステム110は、並進(例えば、カメラ軸314とビーム軸306との間の距離318)及び回転(例えば、ビーム軸306に対するカメラ軸314の角度)を含むカメラ姿勢を有する。カメラシステム110のカメラ軸314とビーム軸306との間の距離318は、カメラシステム110によって取得される画像におけるファントム120のファントム重心354と放射線パターン352(例えば、放射線シンチレーションパターン)のパターン重心356との間にずれをもたらす(図3Cの画像350を参照)。投影面316は、ファントム120及びファントム表面308の放射パターン352についてのカメラシステム110の視野である。投影面316は、カメラシステム110によって取得される画像350に対応する(図3Cを参照)。
図3Cには、本開示の実装による、ファントム120上への放射線ビーム160の入射から得られる放射線パターン352についてのカメラシステム110の視野を示す。画像350は、カメラシステム110によって取得されるファントム120及び放射線パターン352の画像である。画像350におけるファントム120のファントム重心354(例えば、球形ファントムの中心)と放射線パターン352のパターン重心356は、ビーム軸306とカメラ軸314との間の距離318及び角度、並びにファントムの有限サイズに起因して一致していない。ファントム重心354とパターン重心356との間のオフセットは、ファントム120に対するカメラ姿勢(例えば、カメラシステム110の並進及び回転)に基づいてモデル化することができる。
図3Dには、本開示の実装による、ファントム120の入射面及び出射面において生成される放射線発光を示す。
1つの実装では、ファントム120を、同じ投影(例えば、第1の画像セットの各々がファントム120の入射面及び出射面のものである投影面316など)において入射特徴360及び出射特徴370の両方が見えるように構成することができる。例えば、カメラシステム110は、入射特徴360と出射特徴370の両方を表示するファントム120の画像を取得することができる。ファントム120の厚み及び材料は、後方散乱された出射面像の透過を可能にする。1つの実装では、ファントム120の寸法が第1の閾値サイズよりも大きく、放射線ビーム160が第2の閾値サイズよりも小さいことにより、画像内で入射特徴360と出射特徴370とが分離する。ファントム120の材料及び厚みは、入射特徴360と出射特徴370とを光強度によって分離することができる。
別の実装では、異なる位置におけるカメラシステム110の1又は2以上のカメラ(例えば、第1の位置及び第2の位置におけるカメラ110、又は第1の位置における第1のカメラ110と第2の位置における第2のカメラ)によって2又は3以上の画像を取得する。1つの実装では、第1のカメラ110からの第1の画像の第1の配向と、第2のカメラからの第2の画像の第2の配向とを使用して、カメラ110の配列に対するファントム120の入射特徴360又は出射特徴370の位置を三角測量する。第1のカメラ110からの第1の画像の第1の配向と第2のカメラからの第2の画像の第2の配向とを使用して、放射線ビーム160に対するファントム120の入射特徴360又は出射特徴370の位置を三角測量することもできる。ファントム120は、不透明基材とすることができる。
ファントム120の1又は2以上の画像(又はカメラ110を介した視野)は、ファントム120の入射面及び出射面に入射する放射線ビーム160のものとすることができる。ファントム120の入射面に入射する放射線ビーム160は入射特徴360(例えば、涙滴形状)を生成し、ファントム120の出射面に入射する(例えば、ファントム120から出射する)放射線ビーム160は出射特徴370(例えば、涙滴形状)を生成する。入射特徴360は第1の重心362を有し、出射特徴370は第2の重心372を有する。第1の重心362及び第2の重心372は、ファントムを貫く線380を形成し、線380は中間点382を有する。中間点382とファントム120の中心384との間の距離が、ビームポインティングオフセット390である。
1つの実装では、ファントム120が照射されていない間のファントム120の第1の画像、ファントム120の幾何学的形状、及びファントム120の位置に基づくファントム120の中心384を、LINAC150の投影アイソセンタとすることができる。第1の重心362と第2の重心372との間の中間点382は、放射線ビーム160がファントム120に入射している間のファントム120の第2の画像に基づく。ファントムが照射されている間のファントム120の画像取得中には、照明をオフに又は薄暗くすることができ、ファントム120が照射されていない間のファントム120の画像取得中には、照明をオンにすることができる。
1つの実装では、照明が一定であり(例えば、手順全体に1つの室内照明状態)、カメラシステム110が、ファントム120の輪郭及びシンチレーション信号又はチェレンコフ信号の両方を含む1つの画像を取り込む。この画像からビームポインティングオフセットを決定し、ビームポインティングオフセットに基づいて放射線源(例えば、LINAC150)の位置を較正する。
1つの実装では、LINAC150に結合されたカメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、入射特徴360の画像を取得し、出射特徴370の画像は取得しない(図5Aを参照)。別の実装では、LINAC150に結合されたカメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、入射特徴360及び出射特徴370の画像を取得する(図5Bを参照)。別の実装では、静止位置に配置されたカメラシステム110を使用して、入射特徴360の画像を取得し、出射特徴370の画像は取得しない(図5Cを参照)。別の実装では、静止位置に配置されたカメラシステム110を使用して、入射特徴360及び出射特徴370の画像を取得する(図5Dを参照)。
図4〜図5Dは、本開示の実装による、LINAC150の位置を較正する方法400、500、520、540及び560のフロー図である。図6は、本開示の実装による、LINAC150の位置を検証する方法600のフロー図である。方法400、500、520、540、560及び600については、LINAC150の位置の較正又は検証に関連して説明する。しかしながら、方法400、500、520、540、560及び600は、放射線、具体的には放射線ビーム160を放出する他システムの位置の較正又は検証に使用することもできると理解されたい。方法400、500、520、540、560及び600は、ハードウェア(例えば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど)、ソフトウェア(例えば、処理装置上で実行される、ハードウェアシミュレーションを行うための命令)、又はこれらの組み合わせを含む処理ロジックによって実行することができる。
1つの実装では、図4〜図5Dのいずれかの方法の前に、カメラシステム110の1又は2以上のカメラの固有特性(例えば、固有のカメラ特性、センサの歪み、レンズの歪みなど)を決定する。この手順は、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを設置する前に(例えば、1又は2以上のカメラ110をLINAC150に結合する前に、カメラシステム110のカメラをファントム120に対して静止位置に配置する前に)実行できる単発手順である。カメラシステム110の固有特性における歪みの補正は、図4〜図5Dで説明する全ての画像に適用される。例えば、処理装置は、第1の画像セット及び第2の画像セットにセンサ及びレンズの歪みの補正を適用する。
図4は、本開示の実装による、LINAC150の位置を較正する方法400のフロー図である。
処理ロジックは、ブロック410において、カメラシステム110を使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の画像を取得する。1つの実装では、ブロック410が、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にファントム120の第1の画像セットを取得する一方で、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントムに入射する放射線ビーム160の第2の画像セットを取得するステップを含む。ファントム120は、ファントム本体122の表面上に少なくとも部分的にX線発光材料124を含む。放射線ビーム160は、放射線源(例えば、LINAC150)によって放出される。
処理ロジックは、ブロック420において、画像に基づいてビームポインティングオフセットを決定する。1つの実装では、ブロック410が、第1の画像セット及び第2の画像セットに基づいてビームポインティングオフセットを決定するステップを含む。
処理ロジックは、ブロック440において、ビームポインティングオフセットに基づいてLINAC150の位置を較正する。いくつかの実装では、図6のブロック630からのビームポインティング誤差を機械的ビーム位置決め装置(例えば、機械的位置決めシステム170の装置)へのビームポインティングオフセットとして適用してLINAC150の位置を調整することができる。方法400、500、520、540又は560のうちのいずれか1つの較正方法及び方法600の検証方法は、繰り返すことができる。治療中に機械的位置決めシステムが適用できる(例えば、既存のポインティング較正の修正又は置換のために使用できる)ビームポインティングオフセットのリストを(例えば、レポートとして)出力することもできる。
一連の放射線ビームを較正すべきである場合には、ブロック410〜440を繰り返すことができる(例えば、ブロック440の後に410において方法400を再開することができる)。
図5A〜図5Dは、放射線源に結合されたカメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して放射線源の位置を較正するフロー図である。1つの実装では、図5A〜図5Dの方法が、システム110の1つのカメラがファントム120に入射する放射線ビームの1つの画像を取得するステップと、画像に基づいてビームポインティングオフセットを決定するステップと、ビームポインティングオフセットに基づいて放射線源の位置を較正するステップとを含む。別の実装では、図5A〜図5Dの方法が、1又は2以上のカメラがファントム120に入射する放射線ビームの複数の画像を取得するステップと、複数の画像に基づいてビームポインティングオフセットを決定するステップと、ビームポインティングオフセットに基づいて放射線源の位置を較正するステップとを含む。
図5Aは、本開示の実装による、LINAC150に結合されたカメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用してファントム120の入射面の画像を取得してLINAC150の位置を較正する方法500のフロー図である。
処理ロジックは、ブロック508において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にファントムの第1の画像セットを取得する。ファントム120は、機械的位置決めシステム170のアイソセンタ174(例えば、LINAC150のアイソセンタ174)に取り付けることができる。
処理ロジックは、ブロック510において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットを取得する。第2の画像セットは、ファントム120の放射線源304に最も近いファントム表面308の一部(例えば、入射特徴360)に入射する放射線ビーム160のものとすることができる。放射線ビーム160は、(例えば、固定円形コリメータを使用して)ビーム軸306に関して対称となるようにコリメートされる。
処理ロジックは、ブロック512において、第1の画像セット、ファントム120の幾何学的形状、及びファントム120の位置に基づいて、放射線源(例えば、LINAC150)の投影アイソセンタを決定する。例えば、機械的位置決めシステム170のアイソセンタ174を取り囲む球形ファントム本体122Aを含むファントム120Aでは、投影アイソセンタ(例えば、ファントム重心354)が、ファントム120Aの円形輪郭の中心384である。
処理ロジックは、ブロック514において、第2の画像セットに基づいて、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第3の重心(例えば、パターン重心356)を決定する。
処理ロジックは、ブロック516において、投影アイソセンタと第3の重心との比較に基づいてビームポインティングオフセットを決定する。処理ロジックは、ビームポインティングオフセットの方向を決定する。1つの実装では、この方向が反復探索によって発見される。このオフセットの大きさだけロボットポインティングが調整され(例えば、ビームポインティングオフセットの大きさだけ標的位置320がシフトされ、放射線源304の位置は調整されない)、ビームポインティングオフセットがランダム方向に適用され、或いは投影ビームアパーチャの形状によってファントム表面308上に導かれる(例えば、球形ファントム本体122A上に投影される円形放射線ビーム160では、ビームポインティングオフセットを投影形状の主軸に沿って、涙滴形状(入射特徴360)の膨れた端部の方向に適用すべきである)。別の実施形態では、この方向が、ファントム120の表面に配置された光学基準マークによって発見され、この光学基準マークから室内空間のファントム120の配向を各光学画像において計算することにより、ビームポインティングオフセットの方向及び大きさを計算することができる。別の実装では、この方向が、放射線ビーム160に対する画像の配向を表すカメラの外的パラメータ(例えば、カメラ110の姿勢)によって発見され、部屋に対する放射線ビーム160の公称配向も既知である場合、カメラの外的パラメータと放射線ビーム160の公称配向とを組み合わせてオフセット方向を示すことができる。
処理ロジックは、ブロック518において、ビームポインティングオフセット及び関係に基づいてLINACの位置を較正する。1つの実装では、ビームポインティングオフセットを後で使用できるように記憶することによってLINAC150の位置を較正することができる。別の実装では、機械的位置決めシステム170を介してLINAC150の位置を調整することによってLINAC150の位置を較正することができる。
いくつかの実装では、図6のブロック630からのビームポインティング誤差をビームポインティングオフセットとして機械的ビーム位置決め装置(例えば、機械的位置決めシステム170の装置)に適用してLINAC150の位置を調整することができる。方法400、500、520、540又は560のうちのいずれか1つの較正方法及び方法600の検証方法は、繰り返すことができる。治療中に機械的位置決めシステムが適用できる(例えば、既存のポインティング較正の修正又は置換のために使用できる)ビームポインティングオフセットのリストを(例えば、レポートとして)出力することもできる。
一連の放射線ビームを較正すべきである場合には、ブロック508〜518を繰り返すことができる(例えば、ブロック518の後に508において方法500を再開することができる)。
1つの実装では、カメラシステム110の1又は2以上のカメラが放射線ビーム160のビーム軸と一致する。別の実装では、1又は2以上のカメラが放射線ビームのビーム軸と一致せず、方法は、放射線ビーム軸に対するカメラシステム110の1又は2以上のカメラの姿勢を計算するステップをさらに含む(例えばブロック502〜506、図5Aには図示せず)。処理ロジックは、ブロック502において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にX線発光材料124上に重なり合ったパターン200(図2Cを参照)の第3の画像セットを取得する。第3の画像セットは、1又は2以上のSAD330において取得される。1又は2以上のSAD330は、ファントム120を支持体176に取り付けることによって、或いは支持体176又はLINAC150が互いに対して移動することによって提供することができる。処理ロジックは、パターン200の第3の画像セットから、カメラシステム110の1又は2以上のカメラの姿勢(例えば、ビーム軸306に対するカメラ軸314の並進及び回転)及び焦点距離を決定する。
処理ロジックは、ブロック504において、1又は2以上のカメラを使用して、1又は2以上のSAD330においてパターン上に入射する放射線ビームの第4の画像セットを取得する(図3Aを参照)。処理ロジックは、第4の画像セットから、パターン200に対するビーム軸306の位置を決定する。ブロック504における1又は2以上のSAD330は、ブロック502における1又は2以上のSADに対応することができる。第3の画像セットの各々は、第4の画像セットの1又は2以上の画像に対応する。
処理ロジックは、ブロック506において、姿勢、焦点距離、及びビーム軸の位置に基づいて、ファントム120の第1の重心(例えば、図3Cのファントム重心354)と、パターン200(例えば、カメラから見たシンチレーションパターン)に入射する放射線ビーム160の第2の重心(例えば、図3Cのパターン重心356)との関係を決定する。カメラ軸314はビーム軸306と一致しないので、たとえ放射線ビーム160がファントム120の中心(例えば、ファントム重心)を正確に示していても、ファントム120の画像350と放射線パターン352とは同心状ではない。1つの実装では、ブロック506によって決定される関係を予想オフセット(例えば、図3Cのファントム重心354とパターン重心356との間の距離)とすることができ、これをビームポインティングオフセットの決定中に目標(例えば、目標値)として使用することができる。別の実装では、ブロック506によって決定される関係を予想オフセット(例えば、ファントム重心354とパターン重心356との間の距離)とすることができ、これをビームポインティングオフセットに変換して、このビームポインティングオフセットを適用することによって、カメラシステム110が取得した画像350内でファントム120と放射線パターン352とが同心状になるようにすることができる。
1つの実装では、ブロック502〜506を、(姿勢が再現可能な場合には)単発手順であるカメラ較正設定とすることができる。別の実装では、各較正手順(例えば、ブロック508〜518)又は検証手順(例えば、方法600)の実行前にブロック502〜506が必要となり得る。1つの実装では、ブロック502〜506を複数のカメラ構成に一般化し、カメラシステム110の複数のカメラを使用して較正の精度を改善することができる。
図5Bは、本開示の実装による、LINAC150に結合されたカメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用してファントム120の入射面及び出射面の画像を取得してLINAC150の位置を較正する方法520のフロー図である。
方法520は、カメラシステム110の姿勢情報を必要としない(例えば、方法500のブロック502〜506を必要としない)。
処理ロジックは、ブロック522において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にファントム120の第1の画像セットを取得する。
処理ロジックは、ブロック524において、システム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットを取得する。第2の画像セットの各々は、ファントムの入射面及び出射面に入射する放射線ビームのものである(例えば、入射特徴360と出射特徴370の両方を表示する(図3Dを参照))。1つの実装では、方法500で使用されるファントム120を、同じ投影(例えば、第1の画像セットの各々がファントム120の入射面及び出射面のものである投影面316など)において入射特徴360及び出射特徴370の両方が見えるように構成することができる。別の実装では、第1の画像セットのうちの2つ又は3つ以上が、ファントム120の入射面と出射面の重ね合わせである。ファントム120の厚み及び材料は、後方散乱された出射面像の透過を可能にする。1つの実装では、ファントム120が第1の閾値サイズよりも大きな第1のサイズを有し、放射線ビーム160が第2の閾値サイズよりも小さな第2のサイズを有することにより、画像内で入射特徴360及び出射特徴370が分離する。ファントム120の材料及び厚みは、入射特徴360と出射特徴370とを光強度によって分離することができる。
処理ロジックは、ブロック526において、第1の画像セット、ファントムの幾何学的形状、及びファントムの位置に基づいて、画像平面上に投影されたLINAC150のアイソセンタを決定する。投影されたLINAC150のアイソセンタは、ファントムの中心と一致することができる。投影されたLINAC150のアイソセンタは、各個々の放射線ビーム160ではなく、治療装置全体の特性とすることができる。例えば、投影アイソセンタは、球形ファントム本体122Aを有するファントム120の中心384とすることができる(図3Dを参照)。
処理ロジックは、ブロック528において、第2の画像セットに基づいて、入射面(例えば、入射特徴360)に入射する放射線ビーム160の第1の重心362と、出射面(例えば、出射特徴370)に入射する放射線ビーム160の第2の重心372との間の中間点382を決定する。
処理ロジックは、ブロック530において、投影アイソセンタ(例えば、ファントム120の中心384)と中間点382との間の距離に基づいて、ビームポインティングオフセット390を決定する。
1つの実装では、上述したような反復探索によってビームポインティングオフセット390の方向を決定することができる。別の実装では、上述したようなファントム120の表面に配置された光学基準マークによってビームポインティングオフセット390の方向を決定することができる。
処理ロジックは、ブロック532において、ビームポインティングオフセットに基づいてLINAC150の位置を較正する。
一連の放射線ビームを較正すべきである場合には、ブロック522〜532を繰り返すことができる(例えば、ブロック532の後に522において方法520を再開することができる)。
図5Cは、本開示の実装による、静止位置に配置されたカメラシステム110のカメラを使用してファントム120の入射面の画像を取得してLINAC150の位置を較正する方法540のフロー図である。
処理ロジックは、ブロック550において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にファントム120の第1の画像セットを取得する。1つの実装では、ファントム120が、機械的位置決めシステム170のアイソセンタ174の周囲に配置される。
処理ロジックは、ブロック552において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットを取得する。第2の画像セットは、ファントム120の入射面に入射する放射線ビーム160のものである。
処理ロジックは、ブロック554において、第2の画像セットに基づいて、ファントム120に入射する放射線ビーム160の3Dで三角測量した中心(例えば、パターン重心356)を決定する。
処理ロジックは、ブロック556において、放射線ビーム160の3Dで三角測量した中心と放射線源の位置(例えば、放射線源304、LINACのノード、室内の空間的位置)とに基づいて、ビームポインティングオフセットを決定する。
処理ロジックは、ブロック558において、(ブロック548からの)ビームポインティングオフセット及び関係に基づいてLINAC150の位置を較正する。1つの実装では、3Dで三角測量した中心と放射線源304の位置とに基づいてビームベクトルを決定する。このビームベクトルから、ビームポインティングオフセットの大きさ及び方向を決定する。
一連の放射線ビームを較正すべきである場合には、ブロック550〜558を繰り返すことができる(例えば、ブロック558の後に550において方法540を再開することができる)。
1つの実装では、カメラシステム110の1又は2以上のカメラが放射線ビーム160のビーム軸と一致する。別の実装では、1又は2以上のカメラは放射線ビームのビーム軸と一致せず、方法は、放射線ビーム軸に対するカメラシステム110の1又は2以上のカメラの姿勢を計算するステップをさらに含む(例えばブロック540〜548、図5Cには図示せず)。処理ロジックは、ブロック542において、複数のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にX線発光材料上に重なり合ったパターン200の第3の画像セットを取得して、カメラシステム110の複数のカメラの姿勢及び焦点距離を決定する。カメラシステム110の複数のカメラは、室内(例えば、治療室内)に固定されたカメラの配列である。放射線ビーム160の方向毎にカメラシステム110の複数のカメラ上でファントム120とファントム120の入射面における放射線パターン352とが見えるように、カメラシステム110の閾値数のカメラが必要とされる。第3の画像セットは、パターン200とLINAC150との間の複数のSADにおけるものとすることができる。
処理ロジックは、ブロック544において、カメラシステム110の複数のカメラの静止した空間的カメラ位置に第3の画像セットをマッピングして3次元(3D)較正を実行する。3D較正は、複数の光学的チェッカーボードの位置及び配向(例えば、複数のSADにおけるカメラシステム110の複数のカメラからの画像)に基づく。カメラシステム110の複数のカメラの各カメラは、対応する空間位置にマッピングされる。
処理ロジックは、ブロック546において、カメラシステム110の複数のカメラを使用して、パターン200に入射する放射線ビーム160の第4の画像セットを複数のSADにおいて取得して、パターン200に対するビーム軸306の位置を決定する。
処理ロジックは、ブロック548において、姿勢、焦点距離、及びビーム軸306の位置に基づいて、ファントム120の第1の重心354とパターン200に入射する放射線ビーム160の第2の重心との関係を決定する。1つの実装では、試験の合間にカメラが静止したままである場合、ブロック542〜548を単発手順とすることができる。
1つの実装では、ブロック540〜548を、(姿勢が再現可能な場合には)単発手順であるカメラ較正設定とすることができる。別の実装では、各較正手順(例えば、ブロック550〜558)又は検証手順(例えば、方法600)の実行前にブロック540〜548が必要となり得る。1つの実装では、ブロック502〜506を複数のカメラ構成に一般化し、カメラシステム110を使用して較正の精度を改善することができる。
図5Dは、本開示の実装による、静止位置に配置されたカメラシステム110を使用してファントム120の入射面及び出射面の画像を取得してLINAC150の位置を較正する方法560のフロー図である。
処理ロジックは、ブロック562において、カメラシステム110の複数のカメラを使用して、ファントム120が照射されていない間にファントム120の第1の画像セットを取得する。1つの実装では、方法560のファントム120を不透明基材とすることができる。1つの実装では、カメラシステム110の複数のカメラのうちの1つ又は2つ以上が、非照射入射面の画像を取得する。非照射入射面の画像は、出射面における光信号をさらに表示することができる。別の実装では、カメラシステム110の複数のカメラが、非照射入射面の画像及び非照射出射面の画像を取得する。
処理ロジックは、ブロック564において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラを使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットを取得する。第2の画像セットのうちの2つ又は3つ以上を使用して、ファントム120の入射面(例えば、入射特徴360)及び出射面(例えば、出射特徴370)に入射する放射線ビーム160の重ね合わせを生成することができる。
処理ロジックは、ブロック566において、第1の画像セット、ファントム120の幾何学的形状、及びファントム120の位置に基づいて、放射線源(例えば、LINAC150)の投影アイソセンタを決定する。
処理ロジックは、ブロック568において、第2の画像セットに基づいて、入射面(例えば、入射特徴360)に入射する放射線ビーム160の3Dで三角測量した第1の中心と、出射面(例えば、出射特徴370)に入射する放射線ビームの3Dで三角測量した第2の中心とを決定する。
処理ロジックは、ブロック570において、3Dで三角測量した第1の中心、3Dで三角測量した第2の中心、及び投影アイソセンタに基づいて、ビームポインティングオフセットを決定する。1つの実装では、放射線源304の位置を使用せずに第1の中心及び第2の中心からビームベクトルを決定する。このビームベクトルと投影アイソセンタとを使用して、ビームポインティングオフセットを決定する。
処理ロジックは、ブロック572において、ビームポインティングオフセットに基づいてLINAC150の位置を較正する。いくつかの実装では、図6のブロック630からのビームポインティング誤差を機械的ビーム位置決め装置(例えば、機械的位置決めシステム170の装置)に対するビームポインティングオフセットとして適用して、LINAC150の位置を調整することができる。方法400、500、520、540又は560のうちのいずれか1つの較正方法及び方法600の検証方法は、繰り返すことができる。治療中に機械的位置決めシステムが適用できる(例えば、既存のポインティング較正の修正又は置換のために使用できる)ビームポインティングオフセットのリストを(例えば、レポートとして)出力することもできる。
一連の放射線ビームを較正すべきである場合には、ブロック562〜572を繰り返すことができる(例えば、ブロック572の後に562において方法560を再開することができる)。
なお、上述した動作は、LINAC150の1つの位置較正方法にすぎず、別の実装では、図4〜図5Dの動作のうちのいくつかを任意とし、又はさらに単純な形にすることもできる。
図6は、本開示の実装による、LINAC150の位置を検証する方法600のフロー図である。いくつかの実装では、方法600を、方法400、500、520、540又は560のうちのいずれか1つの後に行うことができる。いくつかの実装では、方法600を、方法400、500、520、540又は560のいずれかを伴わずに行うことができる。方法600は、異なる較正方法(例えば、さらに低速な較正方法、点検出器及びラスタ走査を使用した較正技術など)の後に行うこともできる。方法600は、繰り返すこともできる。
処理ロジックは、LINAC150の位置を較正するステップの後に、ブロック610において、カメラシステム110の1又は2以上のカメラのうちの1つのカメラを使用して、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第3の画像を取得する。LINAC150の位置を較正するステップは、放射線ビーム160を放出するLINAC150の位置を決定する際に機械的位置決めシステム170が使用するオフセットを更新するステップを含むことができる。
処理ロジックは、ブロック620において、第3の画像と第2の画像セットの対応する画像とに基づいて、ビームポインティング誤差を計算する。第2の画像セットは、方法400、500、520、540又は560のうちのいずれか1つによって取得された、ファントム120に入射する放射線ビーム160のものとすることができる。
処理ロジックは、ブロック630において、ビームポインティング誤差を出力する。ビームポインティング誤差は、最終的な較正(例えば、較正を何回か繰り返した後の最終的な較正)の適用後に各位置において結果として得られるビームポインティング誤差を表す検証結果のリストとして出力することができる。(例えば、システム品質保証の一部として)検証手順のみを実行した場合には、検証結果のレポートのみを生成することができる。
一連の位置(例えば、放射線ビームを放出するLINACの位置)を検証すべきである場合には、ブロック610〜630を繰り返すことができる(例えば、ブロック630の後に610において方法600を再開することができる)。
なお、上述した動作は、LINAC150の1つの位置検証方法にすぎず、別の実装では、図6の動作のうちのいくつかを任意とし、又はさらに単純な形にすることもできる。
図4〜図6で説明した方法は、ファントム120に入射する放射線ビーム160以外のシステムにおいて使用することもできる。
図7に、本開示の実装による、放射線治療の実行において使用できるシステムを示す。これらのシステムを使用して、例えば上述した方法を実行することができる。図7に示して以下で説明するように、システム700は、較正システム100と、治療送達システム715とを含むことができる。
1つの実装では、較正システム100が、照射を伴わないファントム120の第1の画像セットと、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットとを取得する画像検出器730(例えば、カメラシステム110の1又は2以上のカメラ)を含む。
1つの実装では、画像検出器730を処理装置740に結合して、撮像動作の制御及び画像データの処理を行うことができる。1つの実装では、較正システム100が、治療送達システム715から撮像コマンドを受け取ることができる。
較正システム100は、LINAC150の位置を較正する処理装置740を含む。処理装置740は、1又は2以上の汎用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの専用プロセッサ、或いはコントローラ又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの他のタイプの装置を表すことができる。処理装置740は、本明細書で説明した動作を生じるビームプロファイル測定を行うための命令を実行するように構成することができる。処理装置740は、メモリ、記憶装置及びネットワークアダプタなどの他のコンポーネント(図示せず)を含むこともできる。 処理装置740は、例えば、Digital Imaging and Communications in Medicine(DICOM)フォーマットなどの標準フォーマットでデジタル診断画像を生成するように構成することができる。他の実装では、処理装置740が、他の標準的又は非標準的なデジタル画像フォーマットを生成することもできる。処理装置740は、例えばダイレクトリンク、ローカルエリアネットワーク(LAN)リンク、又はインターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)リンクとすることができるデータリンク790を介して治療送達システム715に診断画像ファイル(例えば、上述したDICOMフォーマットのファイル)を送信することができる。また、システム間で転送される情報は、遠隔診断又は治療計画構成などにおいてシステムを接続する通信媒体を介してプル配信又はプッシュ配信することもできる。遠隔診断又は治療計画では、ユーザが、本開示の実装を利用して、システムユーザと患者とが物理的に分離されているにもかかわらず患者を診断又は治療することができる。
較正システム100は、バス786によって処理装置740に接続された、処理装置740が実行すべき命令及び情報を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)又はその他の動的記憶装置を含むことができるシステムメモリ735を含むこともできる。システムメモリ735は、処理装置740による命令の実行中に一時変数又はその他の中間情報を記憶するために使用することもできる。システムメモリ735は、バス786に接続された、処理装置740のための命令及び静的情報を記憶するためのリードオンリメモリ(ROM)又はその他の静的記憶装置のうちの少なくとも一方を含むこともできる。
較正システム100は、バス786に接続された、情報及び命令を記憶するための1又は2以上の記憶装置(例えば、磁気ディスクドライブ又は光ディスクドライブ)を表す記憶装置745を含むこともできる。記憶装置745は、本明細書で説明したビームプロファイル測定ステップを実行するための命令を記憶するために使用することができる。
処理装置740は、ユーザに情報(例えば、図4〜図6のビームプロファイルオフセット、図6のビームプロファイル誤差など)を表示するためのブラウン管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイ装置750に結合することもできる。処理装置740には、情報又はコマンド選択のうちの少なくとも一方を処理装置740に伝えるためのキーボードなどの入力装置755を結合することもできる。方向情報の伝達、処理装置740のためのコマンドの選択、及びディスプレイ750上のカーソル移動の制御を行うために、1又は2以上の他のユーザ入力装置(例えば、マウス、トラックボール又はカーソル方向キー)を使用することもできる。処理装置740は、バス786又はその他のタイプの制御及び通信インターフェイスによって、システムメモリ735、記憶装置745、ディスプレイ装置750及び入力装置755に結合することができる。
1つの実装では、入力装置755が、LINAC150の位置の較正又は検証の一方又は両方(例えば、LINAC150に結合された機械的位置決めシステム170の較正又は検証の一方又は両方)を実行するための入力をユーザから受け取ることができる。処理装置740は、ファントム120が照射されていない間にファントム120の第1の画像セットを取得するための第1のコマンドをカメラシステム110の1又は2以上のカメラに送信し、LINAC150を使用して放射線ビーム160を放出するための第2のコマンドを送信し、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットを取得するための第3のコマンドをカメラシステム110の1又は2以上のカメラに送信し、第1の画像セット及び第2の画像セットに基づいてビームポインティングオフセットを決定し、ビームポインティングオフセットに基づいてLINAC150の位置を較正するための第4のコマンドを送信することができる。処理装置740は、ディスプレイ装置750を介して表示すべきビームポインティングオフセットのリスト及びビームポインティング誤差のリストを生成することもできる。
較正システム100は、そのデータベース(例えば、記憶装置745に記憶されたデータ)を、治療送達前に治療計画システムからエクスポートする必要がないように治療送達システム715などの治療送達システムと共有することができる。較正システム100は、1つの実装では直接リンク、LANリンク又はWANリンクとすることができるデータリンク790を介して治療送達システム715に結合することができる。
1つの実装では、治療送達システム715が、標的体積(例えば、患者、ファントム120など)に規定の放射線量(例えば、放射線ビーム160)を投与するための治療又は手術放射線源304(例えば、LINAC150)の一方又は両方を含む。治療送達システム715は、コーンビームCTなどのコンピュータ断層撮影(CT)を実行するための撮像システム765を含むこともでき、撮像システム765によって生成される画像は、2次元(2D)又は3次元(3D)とすることができる。
治療送達システム715は、放射線源304を制御し、較正システム100からデータを受け取って処理し、支持体176などの支持装置を制御する、処理装置770を含むこともできる。処理装置770は、1又は2以上の汎用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの専用プロセッサ、或いはコントローラ又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの他のタイプの装置を含むことができる。処理装置770は、(例えば、機械的位置決めシステム170の較正を介して)LINAC150を配置するための命令を実行するように構成することができる。
治療送達システム715は、処理装置に接続された、処理装置が実行すべき命令及び情報を記憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)などのシステムメモリ又は他の動的記憶装置を含むこともできる。システムメモリは、処理装置770又は処理装置740による命令(例えば、較正システム100から受け取った命令)の実行中に一時変数又はその他の中間情報を記憶するために使用することもできる。システムメモリは、処理装置のための命令及び静的情報を記憶するためのリードオンリメモリ(ROM)又はその他の静的記憶装置の一方又は両方を含むこともできる。
治療送達システム715は、情報及び命令(例えば、較正システム100から受け取った命令)を記憶するための1又は2以上の記憶装置(例えば、磁気ディスクドライブ又は光ディスクドライブ)を表す記憶装置を含むこともできる。処理装置770は、バス792又はその他のタイプの制御及び通信インターフェイスによって放射線源304及び支持体176に結合することができる。
処理装置770は、放射線源304によって送出される放射線治療ビームと標的との整列を維持するために、診断X線撮像のタイミングを管理する方法を実行することができる。処理装置770は、放射線源304によって送出される一連の放射線治療ビームと標的との整列を維持するために、診断X線撮像のタイミングを管理する方法を実行することもできる。
1つの実装では、治療送達システム715が、バス792を介して処理装置770に接続された入力装置778及びディスプレイ777を含む。ディスプレイ777は、標的の移動速度(例えば、治療中の標的体積の移動速度)を識別するトレンドデータを示すことができる。ディスプレイ777は、患者の現在の放射線被曝量、及び患者のための投射放射線被曝量を示すこともできる。入力装置778は、治療中に臨床医が治療送達計画のパラメータを調整するのを可能にすることができる。
なお、データリンク786及び790をLAN又はWAN接続として実装する際には、較正システム100及び治療送達システム715が互いに物理的に離れることができるように、これらのシステムの少なくとも一方が分散位置に存在することができる。或いは、較正システム100又は治療送達システム715の少なくとも一方を、互いに1又は2以上のシステムに統合することもできる。
図8に、本開示の実装による較正システム800の構成を示す。1つの実装では、較正システム800が、LINAC150に結合されたカメラ110Aを含む。別の実装では、較正システム800が、静止したカメラ110Bを含む。LINAC150は、放射線治療源として機能する。LINAC150は、ロボットアーム172を含む機械的位置決めシステム170に結合される。1つの実装では、LINAC150を配置して、ファントム120の周囲の動作体積の多くの平面に多くの角度から送出される放射線ビーム160を病理生体構造(例えば標的位置320)に照射し、ファントム120に入射する放射線ビーム160の画像をカメラ110によって取り込むために、LINAC150及びカメラ110Aが、複数(例えば5以上)の自由度を有するロボットアーム172の端部に取り付けられる。治療は、単一のアイソセンタ、複数のアイソセンタ、又は非アイソセントリック法を含むビーム経路を伴うことができる。或いは、他のタイプの画像誘導放射線治療(IGRT)システムを使用することもできる。1つの別の実装では、LINAC150及び1又は2以上のカメラ110をガントリベースのシステム(例えば、ロボットガントリ)に取り付けて、アイソセントリックなビーム経路を提供することができる(図9を参照)。1つの特定の実装では、IGRTシステムが、日本国東京の三菱重工業社とドイツ国のBrainLAB AG社との共同製品であり、ガントリベースの硬いOリングを利用するVero SBRT System(日本ではTM200と呼ばれる)である(図9を参照)。
1つの実装では、治療中にロボットアーム172を動かすことによって、LINAC150及びカメラ110を複数の異なるノード(ロボットが停止して放射線を送出できる所定の位置)に配置することができる。LINAC150は、これらのノードにおいて、1又は2以上の放射線ビーム160を標的位置320に送出することができる。ノードは、ファントム120の周囲に概ね球状の分布で配置することができる。ノードの特定の数、及び各ノードにおいて適用される放射線ビーム160の数は、治療すべき病理生体構造の位置及びタイプに応じて異なることができる。例えば、ノードの数は、50〜300の間、又はさらに好ましくは15〜100の間で変化することができ、治療ビーム114の数は、700〜3200の間、又はさらに好ましくは50〜300の間で変化することができる。1つの実装では、少なくとも1000個のノードが存在する。
図8を参照すると、本開示の1つの実装による較正システム700が、処理装置670に結合された固定カメラ110Bを含む。或いは、カメラ110Bを可動式とすることもでき、この場合、標的位置320との整列を維持すること、標的位置320を異なる配向から撮像すること、又は多くの画像を取得して3次元(3D)コーンビームCTを再構成すること、のうちの少なくとも1つを行うようにこれらのカメラを再配置することができる。1つの実装では、当業者であれば理解するように、カメラ110が点カメラではなくむしろカメラアレイである。1つの実装では、LINAC150が(ガントリ式であるか、それともロボット取り付け式であるかにかかわらず)撮像源として機能し、この場合、LINACの出力レベルを撮像に見合ったレベルまで低下させる。
較正システム800は、コーンビームCTなどのコンピュータ断層撮影(CT)を実行することができ、較正システム800によって生成される画像は、2次元(2D)又は3次元(3D)とすることができる。カメラ110Bは、手術室の天井の固定位置に取り付け、(本明細書では治療センターと呼ぶ、放射線ビーム160の放出中にファントム120を支持体176上に配置するための基準点をもたらす)機械のアイソセンタにおいて交わる(例えば、90度離れた)2つの異なる角度位置から画像を取得するように配列することができる。1つの実装では、較正システム800が、標的位置320及び周囲の対象体積(VOI)の立体撮像を提供する。他の実装では、較正システム800が2つよりも多くのカメラ110Bを含むことができ、カメラ110Bのいずれかを固定式ではなく可動式とすることもできる。ファントム120は、放射線ビーム160を可視光に変換する閃光放出材料(例えば、アモルファスシリコン)から製造し、又はこのような材料で被覆することができ、デジタル画像の座標系を基準画像の座標系に変換する、当業者に周知の画像レジストレーションプロセス中に、光をデジタル画像に変換して基準画像と比較することができる。例えば、基準画像は、CT画像に光線を通すことによってX線画像形成プロセスをシミュレートすることに基づいて3D CT画像から生成される仮想X線画像であるデジタル再構成X線写真(DRR)とすることができる。
図9に、本開示の実装による、ガントリベースの強度変調放射線治療(IMRT)システム900を示す。1つの実装では、LINAC150がガントリ903(例えば、機械的位置決めシステム170)に取り付けられる。ガントリベースのシステム900では、ヘッドアセンブリ901を有する放射線源(例えば、LINAC150)が、ファントム120の軸方向スライスに対応する平面内で回転するようにガントリ903に取り付けられる。そして、(例えば、回転軸を中心とする)円形回転面上の複数の位置から放射線ビーム160を送出することができる。1つの実装では、LINAC150に1又は2以上のカメラ110を結合することができる。別の実装では、カメラが静置される。IMRTでは、カメラ110が、照射されていないファントム120の第1の画像セットと、ファントム120に入射する放射線ビーム160の第2の画像セットとを取得することができる。画像は、LINAC150の異なる位置において取得することができる。結果として得られるシステムは、アイソセンタにおいて互いに交差する任意の形状の放射線ビーム160を生成して標的位置に線量分布を送出する。1つの実装では、ガントリベースシステム900を、Cアームベースのシステムとすることができる。
図10に、本開示の実装によるヘリカル放射線送出システム1000を示す。ヘリカル放射線送出システム1000は、リングガントリ1020に取り付けられたLINAC150を含む。リングガントリ1020はドーナツ形を有し、リングガントリ1020のドーナツ形のボアを通じて標的位置320(例えば、ファントム120、患者など)が移動する。中心軸は、ボアの中心を通過する。1つの実装では、リングガントリ1020に取り付けられたLINAC150によって放射線ビーム160が生成され、リングガントリ1020が中心軸を中心に回転して様々な角度からファントム120に放射ビーム160を送出する。放射線ビーム160の送出中、ファントム120は治療カウチ1040(例えば、調整可能テーブル、支持体176)上に存在し、同時にリングガントリ1020のボアを通じて移動して、LINAC150又はファントム120を水平方向に動かすことなくファントム120に対する放射線ビーム160の水平移動を可能にする。治療カウチ1040は、異なるSAD330において画像を取得できるようにファントムを垂直方向に動かすこともできる。
いくつかの実装では、LINAC150を片持ち梁状にCアームガントリに取り付けることにより、リングガントリ1020のアイソセンタを通過する軸を中心にLINAC150を回転させることができる。他の実装では、LINAC150をリングガントリ1020の周囲に配置して、治療カウチ1040によって(例えば、水平に、垂直に)動かされるファントム120を照射するために、複数(例えば、5以上)の自由度を有するロボットアームにLINAC150を取り付けることができる。
上記の説明から、本開示の態様は、少なくとも部分的にソフトウェアで具現化できることが明らかであろう。すなわち、これらの技術は、例えばメモリに含まれた一連の命令を処理装置770が実行することに応答して、コンピュータシステム又はその他のデータ処理システムにおいて実施することができる。様々な実装では、ハードウェア回路をソフトウェア命令と組み合わせて使用して本開示を実装することもできる。従って、これらの技術は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいずれかの特定の組み合わせ、又はデータ処理システムが実行する命令のいずれかの特定のソースに限定されるものではない。また、説明を単純にするために、本説明全体を通じて、様々な機能及び動作がソフトウェアコードによって実行され又は引き起こされるものとして説明していることがある。しかしながら、当業者であれば、このような表現が意味することは、これらの機能が処理装置770によるコードの実行によって引き起こされることであると認識するであろう。
汎用又は専用データ処理システムによる実行時にシステムに本開示の様々な方法を実行させるソフトウェア及びデータの記憶には、機械可読媒体を使用することができる。この実行可能なソフトウェア及びデータは、例えばシステムメモリ及びストレージ、或いはソフトウェアプログラム及び/又はデータの少なくとも一方を記憶できる他のいずれかの装置を含む様々な場所に記憶することができる。従って、機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ、ネットワーク装置、携帯情報端末、製造ツール、1又は2以上のプロセッサの組を有するいずれかの装置など)がアクセスできる形で情報を提供する(すなわち、記憶する)あらゆる機構を含む。例えば、機械可読媒体は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスなどの記録可能/記録不可能媒体を含む。機械可読媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体とすることができる。
上記の説明から明らかなものとして特に明記していない限り、「取得する(acquiring)」、「決定する(determining)」、「較正する(calibrating)」、「マッピングする(mapping)」、「出力する(outputting)」、又は「適用する(applying)」などの用語は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理量(例えば、電子量)として表されるデータを操作して、コンピュータシステムのメモリ、レジスタ又はその他のこのような情報記憶装置又はディスプレイ装置内の物理量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータシステム又は同様の電子コンピュータ装置の動作及びプロセスを意味することができると理解されるであろう。本明細書で説明した方法は、コンピュータソフトウェアを使用して実装することができる。認可規格に準拠するプログラミング言語で書かれている場合、これらの方法を実行するように設計された一連の命令は、様々なハードウェアプラットフォーム上での実行、及び様々なオペレーティングシステムに接続するインターフェイスのためにコンパイルすることができる。また、本開示の実装は、いずれかの特定のプログラミング言語を参照して説明したものではない。本開示の実装は、様々なプログラミング言語を使用して実装することができると理解されるであろう。
なお、本明細書で説明した方法及び装置は、医療診断撮像及び医療診断治療との使用のみに限定されるものではない。別の実装では、本明細書における方法及び装置を、工業用撮像及び材料の非破壊検査などの医療技術分野以外の用途で使用することもできる。このような用途では、例えば「治療」は、ビーム(例えば、放射線、音響など)の適用などの、治療計画システムによって制御される動作の遂行を一般に意味することができ、「標的」は、非解剖学的物体又は領域を意味することができる。
上述した本明細書では、特定の例示的な実装を参照しながら本開示を説明した。しかしながら、添付の特許請求の範囲に示す本開示の幅広い趣旨及び範囲から逸脱することなく、これらの実装に様々な修正及び変更を行えることが明らかであろう。従って、本明細書及び図面は限定的な意味ではなく例示的な意味で捉えるべきものである。

Claims (34)

  1. X線発光材料を含むファントムに入射する、放射線源によって放出された放射線ビームの画像を、カメラを使用して取得するステップと、
    前記画像に基づいてビームポインティングオフセットを決定するステップと、
    前記ビームポインティングオフセットに基づいて前記放射線源の位置を較正するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記カメラを含む1又は2以上のカメラを使用して、前記ファントムが照射されていない間に前記ファントムの第1の画像セットを取得するステップと、
    前記1又は2以上のカメラを使用して、前記ファントムに入射する前記放射線ビームの前記画像を含む第2の画像セットを取得するステップと、
    を含み、前記ビームポインティングオフセットを決定する前記ステップは、前記第1の画像セット及び前記第2の画像セットにさらに基づく、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の画像セットの各々は、前記ファントムの入射面に入射する前記放射線ビームのものであり、
    前記1又は2以上のカメラの各々は、前記放射線源のヘッドに結合され、
    前記放射線源の投影アイソセンタが、前記第1の画像セット、前記ファントムの幾何学的形状、及び前記ファントムの位置に基づき、
    前記ファントムに入射する前記放射線ビームの第3の重心が、前記第2の画像セットに基づき、
    前記ビームポインティングオフセットは、前記投影アイソセンタと前記第3の重心とを比較することに基づき、
    前記放射線源の前記位置を較正する前記ステップは、前記ビームポインティングオフセットを機械的ビーム位置決め装置に適用して前記放射線源の前記位置を調整するステップを含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2の画像セットの各々は、前記ファントムの入射面及び出射面に入射する前記放射線ビームのものであり、
    前記1又は2以上のカメラは、前記放射線源のヘッドに結合され、
    前記放射線源の投影アイソセンタが、前記第1の画像セット、前記ファントムの幾何学的形状、及び前記ファントムの位置に基づき、
    前記入射面に入射する前記放射線ビームの第1の重心と、前記出射面に入射する前記放射線ビームの第2の重心との間の中間点が、前記第2の画像セットに基づき、
    前記ビームポインティングオフセットは、前記投影アイソセンタと前記中間点との間の距離に基づき、
    前記放射線源の前記位置を較正する前記ステップは、前記ビームポインティングオフセットを機械的ビーム位置決め装置に適用して前記放射線源の前記位置を調整するステップを含む、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記第2の画像セットは、前記ファントムの入射面に入射する前記放射線ビームのものであり、
    前記1又は2以上のカメラは、静止位置に配置された複数のカメラであり、
    前記ファントムに入射する前記放射線ビームの3Dで三角測量した中心が、前記第2の画像セットに基づき、
    前記ビームポインティングオフセットは、3Dで三角測量した前記中心と、前記放射線ビームの放射線源の位置とに基づき、
    前記放射線源の前記位置を較正する前記ステップは、前記ビームポインティングオフセットを機械的ビーム位置決め装置に適用して前記放射線源の前記位置を調整するステップを含む、
    請求項2に記載の方法。
  6. 前記第2の画像セットを使用して、前記ファントムの入射面及び出射面に入射する前記放射線ビームの重ね合わせを生成し、
    前記1又は2以上のカメラは、静止位置に配置された複数のカメラであり、
    前記放射線源の投影アイソセンタが、前記第1の画像セット、前記ファントムの幾何学的形状、及び前記ファントムの位置に基づき、
    前記入射面に入射する前記放射線ビームの3Dで三角測量した第1の中心と、前記出射面に入射する前記放射線ビームの3Dで三角測量した第2の中心とが、前記第2の画像セットに基づき、
    前記ビームポインティングオフセットは、3Dで三角測量した前記第1の中心と、3Dで三角測量した前記第2の中心と、前記投影アイソセンタとに基づき、
    前記放射線源の前記位置を較正する前記ステップは、前記ビームポインティングオフセットを機械的ビーム位置決め装置に適用して前記放射線源の前記位置を調整するステップを含む、
    請求項2に記載の方法。
  7. 前記放射線源の前記位置を較正する前記ステップの後に、前記カメラを使用して、前記ファントムに入射する前記放射線ビームの第2の画像セットを取得するステップと、
    前記第2の画像と前記画像とに基づいてビームポインティング誤差を計算するステップと、
    前記ビームポインティング誤差を出力するステップと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記1又は2以上のカメラは、前記放射線ビームのビーム軸と一致する、
    請求項2に記載の方法。
  9. 前記1又は2以上のカメラは、前記放射線ビームのビーム軸と一致せず、前記方法は、
    前記1又は2以上のカメラを使用して、前記ファントムが照射されていない間に前記X線発光材料に重なり合ったパターンの第3の画像セットを取得して、前記放射線ビームの前記ビーム軸に対する前記1又は2以上のカメラの相対的位置を決定するステップと、
    前記1又は2以上のカメラを使用して、前記パターンに1又は2以上の線源回転軸間距離(SAD)で入射する前記放射線ビームの第4の画像セットを取得して、前記パターンに対する前記ビーム軸の位置を決定するステップと、
    前記ビーム軸に対する前記1又は2以上のカメラの前記相対的位置に基づいて、前記ファントムの第1の重心と前記パターンに入射する前記放射線ビームの第2の重心との間の関係を決定するステップと、
    をさらに含み、前記放射線源の前記位置を較正する前記ステップは、前記関係にさらに基づく、
    請求項2に記載の方法。
  10. 前記パターンに前記1又は2以上のSADで入射する前記放射線ビームの前記第4の画像セットを取得する前記ステップは、
    ステージを介して前記ファントムを動かすステップ、
    前記ファントムをカウチ上に配置し、該カウチを介して前記ファントムを動かすステップ、又は、
    前記ファントムを床又は壁に配置し、マニピュレータを使用して距離を変化させるステップ、
    のうちの1つ又は2つ以上を含む、請求項9に記載の方法。
  11. X線発光材料を含むファントムと、
    前記ファントムに入射する、放射線源によって放出された放射線ビームの画像を取得するカメラシステムと、
    前記カメラに動作可能に結合された処理装置と、
    を備え、前記処理装置は、
    前記画像に基づいてビームポインティングオフセットを決定し、
    前記ビームポインティングオフセットに基づいて前記放射線源の位置を較正する、
    ことを特徴とする較正システム。
  12. 前記カメラシステムは1又は2以上のカメラを含み、該1又は2以上のカメラは、
    前記ファントムが照射されていない間に前記ファントムの第1の画像セットを取得し、
    前記ファントムに入射する前記放射線ビームの前記画像を含む第2の画像セットを取得し、前記ビームポインティングオフセットを決定することは、前記第1の画像セット及び前記第2の画像セットにさらに基づく、
    請求項11に記載の較正システム。
  13. 前記第2の画像セットの各々は、前記ファントムの入射面に入射する前記放射線ビームのものであり、
    前記1又は2以上のカメラの各々は、前記放射線源のヘッドに結合され、
    前記処理装置は、さらに、
    前記第1の画像セット、前記ファントムの幾何学的形状、及び前記ファントムの位置に基づいて、前記放射線源の投影アイソセンタを決定し、
    前記第2の画像セットに基づいて、前記ファントムに入射する前記放射線ビームの第3の重心を決定し、前記ビームポインティングオフセットは、前記投影アイソセンタと前記第3の重心とを比較することに基づく、
    請求項12に記載の較正システム。
  14. 前記第2の画像セットの各々は、前記ファントムの入射面及び出射面に入射する前記放射線ビームの重ね合わせであり、
    前記1又は2以上のカメラは、前記放射線源のヘッドに結合され、
    前記処理装置は、さらに、
    前記第1の画像セット、前記ファントムの幾何学的形状、及び前記ファントムの位置に基づいて、前記放射線源の投影アイソセンタを決定し、
    前記第2の画像セットに基づいて、前記入射面に入射する前記放射線ビームの第1の重心と、前記出射面に入射する前記放射線ビームの第2の重心との間の中間点を決定し、前記ビームポインティングオフセットは、前記投影アイソセンタと前記中間点との間の距離に基づく、
    請求項12に記載の較正システム。
  15. 前記第2の画像セットは、前記ファントムの入射面に入射する前記放射線ビームのものであり、
    前記1又は2以上のカメラは、静止位置に配置された複数のカメラであり、
    前記処理装置は、さらに、
    前記第2の画像セットに基づいて、前記ファントムに入射する前記放射線ビームの3Dで三角測量した中心を決定し、前記ビームポインティングオフセットは、3Dで三角測量した前記中心と、前記放射線ビームの放射線源の位置とに基づく、
    請求項12に記載の較正システム。
  16. 前記第2の画像セットを使用して、前記ファントムの入射面及び出射面に入射する前記放射線ビームの重ね合わせを生成し、
    前記1又は2以上のカメラは、静止位置に配置された複数のカメラであり、
    前記処理装置は、さらに、
    前記第1の画像セット、前記ファントムの幾何学的形状、及び前記ファントムの位置に基づいて、前記放射線源の投影アイソセンタを決定し、
    前記第2の画像セットに基づいて、前記入射面に入射する前記放射線ビームの3Dで三角測量した第1の中心と、前記出射面に入射する前記放射線ビームの3Dで三角測量した第2の中心とを決定し、前記ビームポインティングオフセットは、3Dで三角測量した前記第1の中心と、3Dで三角測量した前記第2の中心と、前記投影アイソセンタとに基づく、
    請求項12に記載の較正システム。
  17. 前記カメラは、前記放射線源の前記位置を前記較正した後に、前記ファントムに入射する前記放射線ビームの第2の画像セットを取得し、
    前記処理装置は、さらに、
    前記第3の画像と前記画像とに基づいてビームポインティング誤差を計算し、
    前記ビームポインティング誤差を出力する、
    請求項11に記載の較正システム。
  18. 前記1又は2以上のカメラは、センサ歪み及びレンズ歪みを有し、
    前記処理装置は、前記センサ歪み又は前記レンズ歪みの少なくとも一方の補正を前記第1の画像セット及び前記第2の画像セットに適用する、
    請求項12に記載の較正システム。
  19. 球形ファントム本体と、X線発光材料とを含むファントムであって、前記X線発光材料の少なくとも一部が前記ファントムの表面上に存在する、
    ことを特徴とするファントム。
  20. 前記X線発光材料は、表面ビルドアップ材料を含むX線シンチレーション材料である、
    請求項19に記載のファントム。
  21. 前記X線発光材料は、前記ファントムに入射する放射線ビームに応答してチェレンコフ光信号を生成するように蛍光化合物でドープされた水又はプラスチックを含む誘電材料である、
    請求項19に記載のファントム。
  22. 前記ファントムは、空洞を有する構造を含み、
    前記ファントムは、1つの位置で1つのカメラを使用して、前記ファントムに入射する放射線ビームの入射特徴及び前記ファントムから出射する前記放射線ビームの出射特徴の像を取得することを可能にする透明度を有する、
    請求項19に記載のファントム。
  23. 前記球形ファントム本体は不透明な基材を含み、
    前記ファントムの不透明性は、1つの位置で1つのカメラを使用して、前記ファントムに入射する放射線ビームの入射特徴及び前記ファントムから出射する前記放射線ビームの出射特徴の像を取得することを不可能にする、
    請求項19に記載のファントム。
  24. 前記ファントムの前記表面は均一であり、
    前記ファントムの前記表面にわたって、吸収源に対する光信号の関係が一定であり、
    前記光信号は、前記表面に入射する放射線ビームの測定値であり、
    前記吸収源は、前記ファントムにおける前記放射線ビームの吸収の測定値である、
    請求項19に記載のファントム。
  25. 前記ファントムの前記表面に、相対的位置において視覚的に識別可能な特徴のパターンが重なり合う、
    請求項19に記載のファントム。
  26. 前記パターンは、チェッカーボードパターンである、
    請求項25に記載のファントム。
  27. 円柱形ファントム本体と、X線発光材料とを含むファントムであって、前記X線発光材料の少なくとも一部が前記ファントムの表面上に存在する、
    ことを特徴とするファントム。
  28. 前記X線発光材料は、表面ビルドアップ材料を含むX線シンチレーション材料である、
    請求項27に記載のファントム。
  29. 前記X線発光材料は、前記ファントムに入射する放射線ビームに応答してチェレンコフ光信号を生成するように蛍光化合物でドープされた水又はプラスチックを含む誘電材料である、
    請求項27に記載のファントム。
  30. 前記ファントムは、空洞を有する構造を含み、
    前記ファントムは、1つの位置で1つのカメラを使用して、前記ファントムに入射する放射線ビームの入射特徴及び前記ファントムから出射する前記放射線ビームの出射特徴の像を取得することを可能にする透明度を有する、
    請求項27に記載のファントム。
  31. 前記円柱形ファントム本体は不透明な基材を含み、
    前記ファントムの不透明性は、1つの位置で1つのカメラを使用して、前記ファントムに入射する放射線ビームの入射特徴及び前記ファントムから出射する前記放射線ビームの出射特徴の像を取得することを不可能にする、
    請求項27に記載のファントム。
  32. 前記ファントムの表面は均一であり、
    前記ファントムの前記表面にわたって、吸収源に対する光信号の関係が一定であり、
    前記光信号は、前記表面に入射する放射線ビームの測定値であり、
    前記吸収源は、前記ファントムにおける前記放射線ビームの吸収の測定値である、
    請求項27に記載のファントム。
  33. 前記ファントムの前記表面に、相対的位置において視覚的に識別可能な特徴のパターンが重なり合う、
    請求項27に記載のファントム。
  34. 前記パターンは、チェッカーボードパターンである、
    請求項33に記載のファントム。
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