JP2021111881A - 管理装置、通信システム、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】回線の利用効率を向上させること。【解決手段】管理装置は、通信システムの端末装置間で行われる少なくとも一の通信の属性データを取得する取得部と、取得部が取得した属性データをもとに所定の判定処理を実行し、一の通信の後に一の通信と関連する他の通信が発生する可能性を出力する判定部と、判定部の出力に基づいて、一の通信に係る端末装置に対して、通信システムの回線を優先的に使用させる期間を制御する通信制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、管理装置、通信システム、およびプログラムに関する。
通信システムにおいて、通信に関係のない移動局が回線に割込めないように制御する技術が知られている。
例えば、特許文献1では、通話の終了時に固定時間のタイマを設定し、タイマの起動中は通話状態を維持することで、元の通話に関係のない移動局の回線の割り込みを防止する技術が開示されている。
特開平2-202731号公報
特許文献1では、常に、固定時間のタイマを設定するため、会話が終わった後も一定時間は回線を占有することになるため、回線の利用効率が悪くなるという課題がある。特に、短い会話が頻繁に発生した場合などには、会話が終わっているにも関わらず、回線が占有され続けてしまい、通信システムの運用に問題が生じる可能性がある。
本開示は、回線の利用効率を向上させることのできる管理装置、通信システム、およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る管理装置は、通信システムの端末装置間で行われる少なくとも一の通信の属性データを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記属性データをもとに所定の判定処理を実行し、前記一の通信の後に前記一の通信と関連する他の通信が発生する可能性を出力する判定部と、前記判定部の出力に基づいて、前記一の通信に係る端末装置に対して、前記通信システムの回線を優先的に使用させる期間を制御する通信制御部と、を備える。
本開示の一態様に係る通信システムは、本開示の一態様に係る管理装置と、通信を行う複数の端末装置と、を含む。
本開示の一態様に係るプログラムは、通信システムの端末装置間で行われる少なくとも一の通信の属性データを取得する取得ステップと、前記取得された前記属性データをもとに所定の判定処理を実行し、前記一の通信の後に前記一の通信と関連する他の通信が発生する可能性を出力する判定ステップと、前記判定ステップの出力に基づいて、前記一の通信に係る端末装置に対して、前記通信システムの回線を優先的に使用させる期間を制御する通信制御ステップと、をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、回線の利用効率を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、通話履歴データのデータ構造の一例を示す図である。 図4は、学習用データのデータ構造の一例を示す図である。 図5は、会話終了フラグを説明するための図である。 図6は、ニューラルネットワークの構成の一例を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係る管理装置の判定処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図9は、第2実施形態に係る管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照して、本開示に係る実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含む。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[無線通信システム]
図1を用いて、実施形態に係る無線通信システムについて説明する。図1は、実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、無線通信システム1は、管理装置10と、基地局装置20aと、基地局装置20bと、基地局装置20cと、基地局装置20dと、基地局装置20eと、基地局装置20fと、基地局装置20gと、基地局装置20hとを含む。本実施形態において、無線通信システム1は、例えば、半二重通信を行う業務用無線通信システムである。以下では、無線通信システム1は、半二重通信を行う無線通信システムであるものとして説明するが、本開示はこれに限られない。無線通信システム1は、全二重通信を行う無線通信システムであってもよい。また本実施形態では、無線通信システム1において通話(音声通話)を実行する例を説明するが、通話に限らずデータ通信等を実行してもよい。
管理装置10は、有線または無線のネットワークNを介して、基地局装置20a〜基地局装置20hと、通信可能に接続されている。管理装置10は、基地局装置20a〜基地局装置20hを制御する。基地局装置20a〜基地局装置20hを総称して、基地局装置20と呼ぶこともある。また基地局装置20を「基地局」と呼ぶ場合もある。基地局装置20a〜基地局装置20hには、それぞれ、端末装置30a〜端末装置30cが接続し、端末装置間での通信が行われる。図1に示す例では、簡単のため、基地局装置20aにのみ端末装置30a〜端末装置30cが接続されているように示している。端末装置30a〜端末装置30cを総称して端末装置30、あるいは単に「端末」と呼ぶ場合もある。基地局装置20を使用する端末装置30の情報は、基地局装置20または管理装置10に端末装置30が登録されている。無線通信システム1では、各基地局に登録された端末装置30間での通信が行われる。基地局装置20の数は図1に示す8つに限定されるものではなく、これより多くてもよく、これより少なくてもよい。端末装置30の数についても同様である。もちろん、基地局装置20a以外の基地局装置20に、端末装置30が接続(登録)されていてもよい。1つの基地局装置20に登録される端末装置30の数は任意であり、端末装置30が登録されない基地局装置20が存在してもよい。
本実施形態において、例えば、端末装置Aから端末装置Bへの1回の通信のことを、便宜的に通話と呼ぶ。また、端末装置を使用するユーザ同士のコミュニケーションにおいて、関連する発話(メッセージ)をまとめた単位を「会話」と呼ぶ。会話は1つ以上の関連する通話によって構成される。特に半二重通信の場合、複数の通話によって会話が構成される場合が多い。例えば、端末装置Aから端末装置Bに対して、「そちらの天候を報告してください、どうぞ」という通話(音声通話)がなされた場合、この1つの通話だけではコミュニケーションは完結しない。この通話に応答する形で、端末装置Bから端末装置Aに対して、「風雨が非常に強くなってきました。至急応援を派遣してください」といった通話が少なくともなされてから、コミュニケーションが完結する。さらに端末装置Aから端末装置Bに対して、「了解。すぐに応援を派遣します」といった通話がなされる場合もある。この例では、1つの会話が2つまたは3つの通話で構成されるが、会話がいくつの通話で構成されるかは、もちろんケースバイケースである。1つの会話が1つの通話で構成される場合もある。例えば、「こちらは特に異常ありません。以上、定時連絡を終了します」といった1つの通話に対して関連のある他の通話が存在しない場合である。つまり、会話は意味的に関連性の高い1つ以上の通話によって構成される。また、半二重通信に限らず全二重通信においても、会話は1つの以上の通話によって構成される。例えば、ユーザAからユーザBに電話をかけて集合時間を決めることを想定する。通話を終了した後に、再度ユーザAからユーザBに電話をかけ、「やっぱ、さっきの集合時間を30分遅らせてくれないかな?」といった先の通話を補足、修正することは珍しくない。このような場合も、2つ以上の通話を1つの会話とみなすことができる。
本実施形態では、管理装置10は、無線通信システム1の端末間の会話の状態に基づいて、無線通信システム1を制御する。管理装置10は、無線通信システム1の端末装置30間の通話の履歴データに基づいて、端末装置30間の会話の終了を判定する。無線通信システム1において、個別通信またはグループ通信が行われた際に、管理装置10は、端末装置30間の会話の終了を判定すると、回線(回線状態)を保持するためのタイマを設定する。なお個別通信とは、2つの端末装置30間の通信であり、グループ通信とは発呼する端末装置30(発呼端末)により指定されたグループ(端末装置30のグループ)を対象にした通信である。一般的に、グループ通信は3つ以上の端末による1対多の通信になる。管理装置10は、会話の終了を判定すると、会話終了タイマを設定して、第1の所定時間だけ回線を保持する。具体的には、第1の所定時間の間、当該通話に係る端末のみが、当該通話で使用したチャネルを使用できるように制御する。例えば、個別通信の場合、当該通話に係る2つの端末のいずれかのみが同じチャネルを使用して次の通話を発信できる。またグループ通信の場合、当該通話を行ったグループに属する端末のみが同じチャネルを使用して次の通話を発信できる。この第1の所定時間は相対的に短い時間であり、会話終了タイマは、相対的に短い時間(期間)だけ回線を保持するために使用される。
管理装置10は、端末装置30間の会話が継続していると判定すると、会話継続タイマを設定して、第2の所定時間だけ回線を保持する。ここで、第2の所定時間は第1の所定時間よりも長い時間に設定される。つまり、第2の所定時間は相対的に長い時間であり、会話継続タイマは、相対的に長い時間(期間)だけ回線を保持するために使用される。これにより、管理装置10は、会話が終了していると判断した場合には、比較的短い時間の間回線を保持し、端末装置30間の会話が継続していると判定した場合は、比較的長い時間の間回線を保持するため、回線の利用効率の向上と、ユーザの利便性を両立させることができる。つまり、会話が継続する可能性が高い場合には、先の通話に関連する後続の通話が成立し易くなるように、通話に係る端末のために、通話終了後も比較的長い時間に渡り回線を確保(保持)する。このため、ユーザ間のコミュニケーションが中途半端で終わる可能性を低減できる。これは、通話に係る端末に優先的に回線を使用させる処理であるともいえる。一方、会話が継続する可能性が低い場合には、比較的短い時間が経過した後、回線を他の端末に開放するため、回線の利用効率が高くなる。なお、第1の所定時間を「0」に設定してもよい。すなわち会話終了と判定した場合に、会話終了タイマを用いずに、すぐに回線を開放してもよい。また、会話終了タイマを第1のタイマ(第1タイマ)と呼び、会話継続タイマを第2のタイマ(第2タイマ)と呼ぶ場合もある。2種類のタイマを用いて回線を確保(保持)する時間を変える処理は、特定の通話に係る端末装置30にどの程度優先的に回線を使用させるかを変える処理であるため、回線を優先的に使用させる程度(度合い)を制御する処理であるともいえる。
[第1実施形態の管理装置]
図2を用いて、第1実施形態に係る管理装置の構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、管理装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。管理装置10には、入力装置14と、音声出力装置15と、表示装置16とが接続されている。
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)や通信回路等によって実現される。通信部11は、ネットワークNを介して複数の基地局装置20と接続されている。通信部11は、ネットワークNを介して、複数の基地局装置20から各種の情報を受信する。通信部11は、例えば、複数の基地局装置20から無線通信システム1の端末装置30間の通話に関する情報を受信する。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、例えば、各種の情報を記憶している。記憶部12は、通話履歴データ記憶部121と、学習用データ記憶部122と、学習結果データ記憶部123とを備える。
通話履歴データ記憶部121は、無線通信システム1における通話履歴データを記憶する。図3は、通話履歴データのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、通話履歴データは、「通話ID」、「通話開始日時」、「通話終了日時」、「通話CH」、「送信元ID」、「宛先グループID」、および「宛先個別ID」といった項目を含む。
「通話ID」は、通信を識別するための識別情報を示す。「通話開始日時」は、通話を開始した時刻情報を示す。「通話終了日時」は、通話を終了した時刻情報を示す。「通話CH」(通話チャネル)は、通話に使用されたチャネルを識別するための識別情報を示す。「送信元ID」は、通話の送信元の端末装置30を識別するための識別情報(端末ID)を示す。「宛先グループID」は、グループ通信を行ったグループを識別するための識別情報を示す。「宛先グループID」は、グループ通信の場合にはグループを識別するための情報を示し、個別通信の場合には「0」等の無効な値を示す。「宛先個別ID」は、通信相手の端末装置30を識別するための識別情報を示す。「宛先個別ID」は、個別通信の場合は通信相手の端末装置30を識別するための情報を示し、グループ通信の場合には「0」等の無効な値を示す。このような通話履歴データは、通話の属性データ(通話属性データ)あるいは通話属性情報とも呼ばれる。通話属性データには、通話の音声データ(通話内容そのもの)は含まれていない。
学習用データ記憶部122は、後述の生成部132により生成された無線通信システム1を制御するための学習に使用される学習用データを記憶する。具体的には、学習用データ記憶部122は、会話の終了を予測するための学習モデル(分類器等)を学習するための学習用データを記憶する。図4を用いて、学習用データの一例について説明する。図4は、学習用データの一例を示す図である。図4には、学習用データを構成する学習用パラメータ(特徴量)の一覧が示されている。学習用パラメータは、入力パラメータと、出力パラメータとを含む。
入力パラメータは、例えば、「宛先グループID」、「宛先個別ID」、「発呼元ID」、「送信元ID」、「対象通話までの会話中の通話回数」、「対象通話までの会話中で発呼元の端末装置30が送信した通話回数」、「送信時間」、「対象通話までの会話中の最近n回の通話の送信時間」、「対象通話までの会話中の通話の平均送信時間」、「対象通話までの会話中の通話の最長送信時間」、「通話の時刻」、および「通話の曜日」といった項目を含む。生成部132は、通話履歴データ記憶部121に記憶されたデータをもとに、このような入力パラメータを生成する。入力パラメータは全て通話の属性情報をもとに生成される。
「宛先グループID」および「宛先個別ID」は、上述したものである。「発呼元ID」は、会話を開始した端末装置30、すなわち1つの会話における最初の通話を発呼(送信)した端末装置30を識別するための識別情報を示す。会話の開始は後述する方法で特定する。「送信元ID」は、処理対象の通話(対象通話)を発呼(送信)した端末装置30を識別するための識別情報を示す。言い換えれば、「送信元ID」は、対象通話のPTT(Push to Talk)ボタンが押された端末装置30を識別するための識別情報を示す。なお、発呼と送信と発信は、どれも呼出し相手を指定して通話を開始する動作を意味しており同じ意味であるが、ここでは会話の最初の通話を発呼した端末装置30を示す「発呼元」という用語と、対象通話(会話中の任意の通話)を発呼した端末装置30を示す「送信元」という用語を便宜的に使い分けている。
「対象通話までの会話中の通話回数」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの通話の数に関する情報を示す。言い換えれば、「対象通話までの会話中の通話回数」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの会話中にPTTボタンが押された回数に関する情報を示す。「対象通話までの会話中で発呼元の端末装置30が送信した通話回数」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの通話のうち、発呼元の端末装置30(会話の最初の通話を発信した端末装置30)が行った通話の数に関する識別情報を示す。言い換えれば、「対象通話までの会話中で発呼元の端末装置30が送信した通話回数」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの会話中に発呼元の端末装置30(会話の最初の通話を発信した端末装置30)においてPTTボタンが押された回数に関する情報を示す。
「送信時間」は、対象通話の通話時間に関する情報を示す。言い換えれば、「送信時間」は、対象通話を発信した端末装置30において、PTTボタンが押されていた時間に関する情報を示す。「対象通話までの会話中の最近n回の通話の送信時間」は、1つの会話の範囲において、対象通話から時間的にさかのぼったn(nは2以上の整数である所定値)回分の通話の送信時間(通話時間)の合計に関する情報を示す。例えば、n=2とし、1つの会話の中で通話1、通話2、通話3の3回の通話が行われたことを想定した場合、通話3が終了した時点においては、「対象通話までの会話中の最近n回の通話の送信時間」は、通話2と通話3の通話時間の合計である。言い換えれば、「対象通話までの会話中の最近n回の通話の送信時間」は、対象通話からさかのぼったn回分の通話においてPTTボタンが押されていた時間の合計に関する情報を含む。会話に1つの通話しか含まれない場合あるいは会話に1つの通話しか含まれない時点においては、「対象通話までの会話中の最近n回の通話の送信時間」は、「0」あるいは「未定義」を示す情報となる。「対象通話までの会話中の通話の平均送信時間」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの通話の平均通話時間に関する情報を示す。言い換えれば、「対象通話までの会話中の全ての通話の平均送信時間」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの通話における、PTTボタンが押されていた時間の平均時間に関する情報を示す。「対象通話までの会話中の通話の最長送信時間」、1つの会話の最初の通話から対象通話までの通話のうち、最も長い通話の通話時間に関する情報を示す。言い換えれば、「対象通話までの会話中の通話の最長送信時間」は、1つの会話の最初の通話から対象通話までの通話におけるPTTボタンが押された時間のうち、最も長くPTTボタンが押された時間に関する情報を含む。
「通話の時刻」は、対象通話を行った時刻に関する情報を含む。基本的には、「通話の時刻」は通話開始時刻(通話開始日時)であるが、通話開始から通話終了までの任意の時刻であってもよい。また通話を行った正確な時刻(時点)に限らず、通話を行った時間帯であってもよい。時間帯の場合には、例えば、1時間ごとに区分けした時間帯を用いてよいし、任意の時間(例えば、3時間)ごとに区分けした時間帯を用いてもよい。「通話の曜日」は、対象通話を行った曜日に関する情報を示す。
出力パラメータは、「会話終了フラグ」である。会社終了フラグは、連続する1つ以上の通話において、会話の途中の通話であれば「0」、会話の最後の通話であれば「1」となる。図5は、会話終了フラグを説明するための図である。図5は、端末装置間でやりとりするメッセージ(例えば通話)と会話との関係を示す図でもある。
図5は、端末装置D1と、端末装置D2との2つの端末装置が半二重通信で音声をやり取りする一例を示している。端末装置D1は、端末装置D2に対して第1メッセージ(第1通話)を送信する(ステップS11)。第1メッセージは、「そちらの状況を教えてください」等である。この場合、会話の途中であるので、会話終了フラグは「0」になる。
端末装置D2は、端末装置D1に対して第2メッセージ(第2通話)を送信する(ステップS12)。第2メッセージは、「車が渋滞しています。30分待ってもらえますか?」等である。この場合、会話の途中であるので、会話終了フラグは「0」になる。
端末装置D1は、端末装置D2に対して第3メッセージ(第3通話)を送信する(ステップS13)。第3メッセージは、「では、イベント開始を30分遅らせます。」等である。この場合、会話の途中であるので、会話終了フラグは「0」になる。
端末装置D2は、端末装置D1に対して第4メッセージ(第4通話)を送信する(ステップS14)。第4メッセージは、「ありがとうございます。」等である。この場合、会話が終了するので、会話終了フラグは「1」になる。すなわち、図5に示す例では、4つのメッセージ(例えば通話)により、1つの会話が構成される。
再び図2を参照する。学習結果データ記憶部123は、学習用データを用いて学習された学習結果データを記憶している。言い換えれば、学習結果データ記憶部123は、学習済みモデルを記憶する。学習結果データは、無線通信システム1内における各種の処理を予測するために用いられるデータである。具体的には、学習結果データは、端末装置30間の会話の終了を予測(判定)するために用いられるデータである。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、管理装置10の内部に記憶されたプログラムがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。制御部13は、コントローラ(Controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。制御部13は、ソフトウェアと、ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。制御部13は、取得部131と、生成部132と、学習部133と、判定部134と、通信制御部135とを備える。
取得部131は、各種の情報を取得する。取得部131は、通信部11が受信した端末装置30間の通話に関する情報を取得する。取得部131は、取得した端末装置30間の通話に関する情報を通話履歴データとして記憶部12の通話履歴データ記憶部121に記憶する。
生成部132は、各種の情報を生成する。生成部132は、学習用データを生成する。生成部132は、通話履歴データ記憶部121に記憶された通話履歴データに基づいて、学習用データを生成する。具体的には、生成部132は、通話履歴データ記憶部121に記憶された通話履歴データから所定の項目を抽出することで、学習用データを生成する。生成部132は、通話履歴データに基づいて、学習用データとして会話終了フラグを生成する。生成部132は、生成した学習用データを記憶部12の学習用データ記憶部122に記憶する。生成部132は、例えば、1日1回等の頻度で定期的に、通話履歴データから学習用データを生成して、学習用データ記憶部122に記憶する。
表示制御部137は、各種の情報を表示装置16に表示させる。表示制御部137は、例えば、通話の履歴に関する情報を表示装置16に表示させる。
入力装置14は、ユーザ(管理者等)から各種の操作を受け付ける。入力装置14は、例えば、管理装置10に接続された各基地局装置20を制御するための操作を受け付ける。入力装置14は、コンピュータ用キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、及びタッチパネルの少なくとも一つが例示される。入力装置14は、例えば、ユーザによる発話を入力として受け付けてもよい。この場合、入力装置14は、マイク等の音声入力装置で構成されてよい。
表示装置16は、各種の情報を表示する。表示装置16は、例えば、無線通信システム1で行われた、通話の履歴に関する情報を表示する。表示装置16は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等で構成される。
出力制御部136は、音声出力装置15から音声を出力させる。例えば、後述する会話終了フラグの第2の作成方法および第3の作成方法において、出力制御部136は、入力装置14に入力された操作に従って、所定の通話の音声を記憶部12から読み出し、音声出力装置15から出力させる。
音声出力装置15は、音声を出力する。音声出力装置15は、無線通信システム1の端末装置30間で行われた通話の音声を出力する。音声出力装置15は、無線通信システム1の端末装置30の通話をリアルタイムで出力してもよいし、録音された過去の通話の音声を出力してもよい。ユーザ(管理者等)は、音声出力装置15から出力される音声を聴取することで、通話の音声を確認することができる。音声出力装置15は、スピーカ等で構成されている。
[会話終了フラグ]
ここで、生成部132が出力パラメータである会話終了フラグを生成する方法について説明する。
[会話終了フラグの第1の作成方法]
生成部132は、通話履歴データ記憶部121に記憶された通話履歴データに基づいて、通話終了日時が現在日時よりも所定時間(例えば、1分)以上前の通話履歴を対象にして、所定の第1の条件に合致する通話を全て抽出する。第1の条件は、3つの条件(条件A〜C)を含む。条件Aは、同一の通話CHでの通話であることである。条件Bは、グループ通信の場合は、宛先グループIDが同一であることである。条件Cは、個別通話の場合は、送信元IDと宛先個別IDの組み合わせが同一であることである。条件Cの場合、送信元と宛先(送信先)が逆の場合も同一とする。グループ通信の場合は、条件Aと条件Bの両方を満たすデータを抽出する。個別通信の場合、条件Aと条件Cの両方を満たすデータを抽出する。例えば、生成部132は、図3に示す例の場合、条件Aとして通話CHが「3」、条件Bとして宛先グループIDが「2」に該当する通話として、通話ID「1」、「3」、「6」、および「7」を抽出する。
生成部132は、抽出した通話を対象にして、通話の開始日時が早い順に、第2の条件に合致するか否かを判定する。第2の条件は、2つの通話(先の通話と後の通話)の間隔が所定時間以下である条件である。例えば、先の通話の終了日時と、次の通話の通話開始日時との時間差が所定値(例えば、30秒)以下であることである。第2の条件については、これに限定されず、その他の条件を用いてもよい。以下の説明では所定値を「30秒」として説明するが、これに限定されるものではない。この所定値は、管理装置10ユーザが任意に設定してもよい。生成部132は、第2の条件に合致すると判定した場合、先の通話(処理対象の通話)について会話終了フラグを「0」に設定する。生成部132は、第2の条件に合致しないと判定した場合、先の通話(処理対象の通話)について会話終了フラグを「1」に設定する。もちろん、処理対象の通話の後に他の通話が存在しない場合にも、会話終了フラグを「1」に設定する。また生成部132は、第1の条件で抽出された最初の通話、および会話終了フラグが「1」の通話の直後(次)の通話を会話の最初の通話として特定する。例えば、上述した「対象通話までの会話中の通話回数」は、このように特定した会話の最初の通話を起点にして、対象通話までの通話の数をカウントすることにより算出される。
生成部132は、例えば、図3に示す例において、通話ID「1」の通話終了日時「2019/9/25 15:51:41」と、通話ID「3」の通話開始日時「2019/9/25 15:51:46」との時間差は「5秒」であるため、第2の条件に合致すると判定する。このため、生成部132は、通話ID「1」の会話終了フラグを「0」に設定する。生成部132は、通話ID「3」の通話終了日時「2019/9/25 15:52:05」と通話ID「6」の通話開始日時「2019/9/25 15:55:00」との時間差は「2分55秒」であるため、第2の条件に合致しないと判定する。このため、生成部132は、通話ID「3」の会話終了フラグを「1」に設定する。生成部132は、通話ID「6」の通話終了日時「2019/9/25 15:55:40」と通話ID「7」の通話開始日時「2019/9/25 15:56:00」との時間差は「20秒」であるため、第2の条件に合致すると判定する。このため、生成部132は、通話ID「6」の会話終了フラグを「0」に設定する。生成部132は、通話ID「7」の後に第1の条件を満たす通話が存在しないため、通話ID「7」の会話終了フラグを「1」に設定する。
会話終了フラグの第1の方法によれば、無線通信システム1の管理者等に負担をかけることなく、容易に学習用データを作成することができる。
[会話終了フラグの第2の作成方法]
次に、会話終了フラグの第2の作成方法について説明する。
会話終了フラグの第2の作成方法は、無線通信システム1の管理者(運用者)が、学習用の通話を聞き、手動で会話終了フラグを設定する方法である。学習用の通話としては、例えば、過去に行われた通話のうち、会話の当事者たちの了解が得られた通話を用いればよい。この場合、了解が得られた通話の録音データを用意し、記憶部12に記憶すればよい。
会話終了フラグの第2の作成方法では、無線通信システム1の管理者は、録音データを時間順に再生させるための指示を、入力装置14を介して入力する。制御部13の出力制御部136は、入力装置14からの指示に従って、記憶部12から録音データを順次読み出して、音声出力装置15から通話音声を出力させる。無線通信システム1の管理者は、音声出力装置15から出力された通話音声を聞きながら、会話が継続しているか終了したかを判定し、入力装置14を介して通話ごとに終了フラグを設定する。
会話終了フラグの第2の方法によれば、無線通信システム1の管理者が実際に通話音声を聞きながら、通話ごとに会話終了フラグを手動で設定するため、学習用データの精度(正確さ)をより向上させることができる。
[会話終了フラグの第3の作成方法]
次に、会話終了フラグの第3の作成方法について説明する。
会話終了フラグの第3の作成方法は、第1の作成方法と、第2の作成方法とを組み合わせる方法である。具体的には、第1の作成方法の第2の条件に対して、第1の所定値と、第2の所定値との2つの所定値を用意する。ここで、第2の所定値は、第1の所定値よりも大きな値である。例えば、第1の所定値が10秒である場合、第2の所定値は1分である。第1の所定値および第2の所定値は、これに限定されず、任意の値を設定してよい。
生成部132は、第1の方法と同様に、第1の条件を満たし、かつ通話の通話終了日時と、次の通話の通話開始日時との時間差が第1の所定値未満である通話の会話終了フラグを「0」とする。生成部132は、第1の条件を満たし、かつ通話の通話終了日時と、次の会話の通話開始日時との時間差が第2の所定値以上である通話の会話終了フラグを「1」とする。生成部132は、時間的に隣接する2つの通話の時間差が、第1の所定値以上であり、かつ第2の所定値未満である通話について、要確認フラグを設定する。無線通信システム1の管理者は、要確認フラグが設定された通話を聞き、会話終了フラグを設定する。すなわち、第3の作成方法においては、生成部132による会話終了フラグを自動的に設定することが比較的困難である通話については、無線通信システム1管理者が通話を聞いて会話終了フラグを設定する。
会話終了フラグの第3の作成方法においては、無線通信システム1の管理者の負担の軽減と、学習用データの精度の向上とを両立することができる。
学習部133は、学習用データに基づいて機械学習を実行して、学習結果データ、すなわち学習モデルを生成する。言い換えれば、学習部133は、学習用データに基づいて機械学習を実行して、学習結果データを生成する。学習部133は、生成した学習結果データを記憶部12の学習結果データ記憶部123に記憶する。本実施形態では、学習モデル(分類器等)にニューラルネットワークを用いるが、これに限定されるものではない。学習部133は、例えば、SVM(Support Vector Machine)、決定木等の学習モデルを用いてもよい。学習部133は、線形または非線形の種々の学習モデルを用いてもよい。学習結果データは、学習用データの生成と同様に、1日1回等の頻度で定期的に行えばよい。学習用データを生成した直後に(学習用データの生成と同期して)学習結果データを生成してもよいし、学習用データの生成と非同期に学習結果データを生成してもよい。
図6を用いて、ニューラルネットワークの構成について説明する。図6は、ニューラルネットワークの構成の一例を説明するための図である。
図6に示すように、ニューラルネットワークNNは、入力層Iと、中間層M−1と、中間層M−2と、・・・、中間層M−N(Nは任意の整数)と、出力層Oとを含む。すなわち、ニューラルネットワークNNは、1個の入力層と、N個の中間層と、1個の出力層とで構成されている。
入力層Iは、学習で用いる入力パラメータに対応する数の入力素子31を備えている。例えば、12種類の入力パラメータを用いる場合には、入力層Iは、入力素子31を12個備える。また入力層Iは、1つの入力パラメータに対して複数の入力素子31を備えてもよい。例えば、曜日を入力パラメータに用いる場合、入力層Iは、月曜から日曜に対応する7個の入力素子31を備えてもよい。入力層Iには、処理対象の通話の入力パラメータを入力する。上述したように、入力パラメータは全て通話の属性データをもとに作成されており、入力パラメータは通話の属性データであるともいえる。
中間層M−1〜中間層M−Nの数は任意である。中間層は1層であってもよいし、複数であってもよい。また、中間層M−1〜中間層M−Nのそれぞれが備える素子の数は任意である。
出力層Oは、出力素子41と、出力素子42とを備える。出力素子41は、会話継続(会話終了フラグ「0」)に対応する出力素子である。出力素子42は、会話終了(会話終了フラグ「1」)に対応する出力素子である。言い換えると、出力素子41は、処理対象の通話に関連する他の通話が後続して発生する可能性が高い状態に対応し、出力素子42は、処理対象の通話に関連する他の通話が後続して発生する可能性が低い状態に対応する。
学習部133は、ニューラルネットワークNNを学習する際(学習時)において、会話終了フラグが「0」の通話データについては、出力素子41から出力を「1」とし、出力素子42からの出力を「0」として学習する。学習部133は、学習時において、会話終了フラグが「1」の通話データについては、出力素子41からの出力を「0」とし、出力素子42からの出力を「1」として学習する。
ニューラルネットワークNNにおいて、出力層Oが備える出力素子は、1つであってもよい。この場合、学習部133は、学習時において、会話終了フラグが「0」の通話データについては出力素子の出力を「0」とし、会話終了フラグが「1」の通話データについては、出力素子の出力を「1」として学習する。
学習部133は、学習したニューラルネットワークのモデル情報(学習済みモデル)を学習結果データ記憶部123に記憶させる。具体的には、学習結果データ記憶部123は、ニューラルネットワークの各層の素子数、素子間の接続情報、素子間の接続の重み係数、素子の活性化関数の特性などをモデル情報として記憶する。
再び図2を参照する。判定部134は、所定の判定処理を実行する。より具体的には、判定部134は、学習結果データ記憶部123に記憶された学習結果データを用いて、所定の判定処理を実行する。判定部134は、例えば、学習結果データを用いて、端末装置30間の会話が終了したか継続するかを判定する。判定部134は、例えば、学習結果データを用いて、端末装置30間の特定の通話が終了した後に、その通話に係る端末装置30(同じ組み合わせの端末装置30)によって、関連する通話が発生する可能性(可能性の高さ)を出力(判定)する。学習結果データは、処理対象の通話よりも前に行われた他の通話(過去の通話)の属性データに基づいて生成されているため、判定部134は、処理対象の通話の属性データと他の通話の属性データとをもとに、所定の判定処理を実行し、関連する通話が発生する可能性を出力する、といえる。
具体的には、判定部134は、ニューラルネットワークNNの入力層Iに対して予測したい端末装置30間の会話に関するデータを入力して、出力素子41および出力素子42からの出力に基づいて、会話が継続するか否かを判定する。判定部134は、例えば、「出力素子41からの出力値>出力素子42から出力値」であれば、会話が継続すると判定する。判定部134は、例えば、「出力素子41からの出力値≦出力素子42から出力値」であれば、会話が終了すると判定する。言い換えれば、判定部134は、「出力差分値=出力素子42からの出力値−出力素子41からの出力値」を算出し、出力差分値が0以上であるかに応じて会話が終了するか否かを判定する。言い換えると、出力差分値が0以上である場合に、処理対象の通話に関連する他の通話が発生する可能性が低いと判定し、出力差分値が0未満である場合に、処理対象の通話に関連する他の通話が発生する可能性が高いと判定する。
判定部134は、出力素子が1つの時には、出力素子からの出力を所定のしきい値(例えば、「0.5」)と比較することで、会話が終了するか継続するかを判定する。判定部134は、例えば、出力素子からの出力がしきい値未満であれば会話が継続すると判定し、しきい値以上であれば会話が終了すると判定する。言い換えると、出力素子からの出力がしきい値未満であれば、処理対象の通話に関連する他の通話が後続して発生する可能性が高いと判定し、しきい値以上であれば、処理対象の通話に関連する他の通話が発生する可能性が低いと判定する。
通信制御部135は、各種の通信を制御する。通信制御部135は、通話終了後の回線状態を制御する。通信制御部135は、例えば、判定部134により会話が終了すると判定された場合に、会話終了タイマを設定して、会話に係る端末に対して相対的に短い時間だけ回線を保持する。会話終了タイマは、比較的短い時間に設定される。会話終了タイマの設定時間は、例えば、0秒であってもよいし、1秒であってもよい。会話終了タイマの設定時間は、これらに限定されない。通信制御部135は、例えば、判定部134により会話が継続すると判定された場合には、会話継続タイマを設定し、会話に係る端末に対して相対的に長い時間回線を保持する。会話継続タイマは、比較的長い時間に設定される。会話継続タイマの設定時間は、例えば、5秒あるいは10秒である。会話継続タイマの設定時間は、これらに限定されない。
[管理装置の処理]
図7を用いて、本実施形態に係る管理装置の判定処理について説明する。図7は、本実施形態に係る管理装置の判定処理の流れを示すフローチャートである。
管理装置10は、通話履歴データを取得する(ステップS101)。具体的には、取得部131は、端末装置30間の通話(処理対象の通話あるいは対象通話あるいは一の通話とも呼ぶ)が終了すると、通信部11を介して基地局装置20から処理対象の通話の通話履歴データを取得し、新たな通話履歴データとして通話履歴データ記憶部121に追加して記憶する。そして、ステップS102に進む。
管理装置10は、機械学習が実施済みであるか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、判定部134は、学習結果データ記憶部123に学習済みモデルが記憶されているか否かを判定する。機械学習が実施済みであると判定された場合(ステップS102;Yes)、ステップS103に進む。一方、機械学習が実施済みでないと判定された場合(ステップS102;No)、ステップS106に進む。
ステップS102でYesと判定された場合、管理装置10は、処理対象の通話が会話の終了か否かを判定する(ステップS103)。具体的にはまず、生成部132が通話履歴データ記憶部121から必要なデータを読み出して、上述した学習用データ作成方法を用いて処理対象の通話の入力パラメータを生成する。ここで必要なデータとは、処理対象の通話が含まれる会話の最初の通話から、処理対象の通話までの各通話の通話履歴データ(属性データ)である。生成部132は、処理対象の通話よりも前に行われた通話の情報をもとに、上述した方法で会話の開始(会話の最初の通話)を特定する。例えば、処理対象の通話が会話の最初から3番目の通話である場合、1番目から3番目の通話の通話履歴データを取得する。また、処理対象の通話が会話の最初である場合は、処理対象の通話の通話履歴データのみを取得すればよい。つまり、判定処理に必要なデータとして、少なくとも処理対象の通話(一の通話)の通話履歴データ(通話属性データ)を取得する。なお、生成部132の代わりに、判定部134が必要なデータを取得して、処理対象の通話の入力パラメータを生成してもよい。次に、判定部134は、上述したように学習結果データ記憶部123に記憶された学習済みモデルに基づいて、処理対象の通話で会話が終了するか否かを判定する。具体的には、学習済みのニューラルネットワークNNの入力層Iに処理対象の通話の入力パラメータを入力し、出力層Oの出力値をもとに、処理対象の通話で会話が終了するか否かを判定する。言い換えると、処理対象の通話に関連する他の通話が後続して発生する可能性が高いか否かを判定する。そして、ステップS104に進む。
会話が終了すると判定された場合(ステップS104;Yes)、ステップS105に進む。つまり、処理対象の通話に関連する他の通話が今後発生する可能性が低いと判定された場合、ステップS105に進む。一方、会話が終了しないと判定された場合(ステップS104;No)、ステップS106に進む。つまり、処理対象の通話に関連する他の通話が今後発生する可能性が高いと判定された場合、ステップS106に進む。
ステップS104でYesと判定された場合、管理装置10は、会話終了タイマを設定する(ステップS105)。具体的には、通信制御部135は、会話終了タイマを設定し、第1の所定時間だけ回線を保持する。この間、処理対象の通話に係る端末装置30以外の端末装置30は、発信(発呼)することができない。そして、図7の処理を終了する。
ステップS102でNoと判定された場合およびステップS104でNoと判定された場合、管理装置10は、会話継続タイマを設定する(ステップS106)。具体的には、通信制御部135は、会話継続タイマを設定して、第2の所定時間だけ回線を保持する。上述したように第2の所定時間は、第1の所定時間に比べて相対的に長い時間である。この間、処理対象の通話に係る端末装置30以外の端末装置30は、発信(発呼)することができない。そして、図7の処理を終了する。
上述のとおり、第1実施形態は、端末装置30間の会話の終了を判定し、会話が終了したと判定された場合には、比較的短い時間で回線を開放する。言い換えれば、ある特定の通話(一の通話)に関連する他の通話が発生する可能性(の高さ)を判定し、その可能性が低いと判定した場合には、比較的短い時間(期間)で回線を開放する。これにより、会話に使用されていた回線の通話状態を速やかに解除することができるので、他の端末装置30が速やかに通話を行うことができ、回線の利用効率を向上させることができる。また、会話が継続すると判定された場合には、一の通話に係る端末装置30のために比較的長い時間(期間)に渡り回線を確保(保持)する。つまり、一の通話に係る端末装置30に回線を優先的に使用させる。これにより、端末装置30を使用するユーザ間のコミュニケーションが中途半端で終わることを低減でき、ユーザの利便性を向上させることができる。
第1実施形態では、通話の音声データを用いずに、通話の属性データに基づいて機械学習を実行することによって、会話の終了を判定することができる。すなわち、第1実施形態は、通話の音声データを使用することなく、会話の終了を判定することができる。これにより、第1実施形態は、端末装置30を用いて通話を行う各ユーザのプライバシーを保護することができる。また、端末装置30間の通話が暗号化されていて管理装置10が通話音声を復号できない場合であっても、会話の終了を判定することができる。
また、実際の無線通信システム1の運用においては、例えば、「はい」または「了解」等の短い時間の返事で会話が終了することが想定される。特定の時間帯や曜日または送信元ID等によっては、1つの会話における通話の回数が少なくなることが想定される。第1実施形態は、このような場合に、通話の傾向を機械学習によって学習することで、通話の終了を判定することができる。
[第1実施形態の第1変形例]
第1実施形態では、会話の終了か否かに基づいて、会話終了タイマと、会話継続タイマとの2つのタイマを設定していたが、タイマの値はこれに限られない。例えば、通信制御部135は、最大値(例えば、10秒)と最小値(例えば、0秒)の間の任意の値をタイマとして設定してもよい。
一般的に、ニューラルネットワークNNの出力層Oから出力される信号の出力値は、0から1の間の連続量(連続値)となる。上述したように、出力層を1つの出力素子で構成した場合には、出力素子からの出力は、0から1の間の連続量(連続値)となる。
通信制御部135は、例えば、タイマの設定時間を、最大値と最小値との間で、出力値に比例する値に設定してよい。言い換えれば、通信制御部135は、出力値に応じて、最大値と最小値との間を線形補完してタイマの設定時間を算出してもよい。例えば、タイマの最小値を0秒、最大値を10秒とする場合、通信制御部135は、出力値が「0」であればタイマを0秒、出力値が「0.5」であればタイマを5秒、出力値が「1」であればタイマを10秒に設定すればよい。通信制御部135は、例えば、S字状のカーブ等、所定の非線形関数を用いて、最小値と最大値の間を非線形補完してもよい。
出力層Oが会話継続に対応する出力素子41と、会話終了に対応する出力素子42との2つの素子で構成されている場合、通信制御部135は、「出力差分値=出力素子42の出力値−出力素子41の出力値」を算出する。出力差分値は、−1から+1までの間の範囲の値となる。出力差分値は、−1の場合に会話継続の確率が最も高くなる。出力差分値は、+1の場合に会話終了の確率が最も高くなる。このため、通信制御部135は、出力差分値が−1の場合にタイマに最大値を設定し、出力差分値が+1の場合にタイマに最小値を設定すればよい。この場合も、通信制御部135は、出力差分値が−1から+1の間である場合には、出力差分値の値に応じて線形補完または非線形補完して、設定するタイマの値を算出してもよい。第1実施形態では、処理対象の通話に関連する他の通話が発生する可能性(程度、確率)を2段階で判定しているが、第1実施形態の第1変形例では、その可能性を3段階以上あるいは連続量で判定している、といえる。
上述のとおり、本変形例によれば、タイマの値を細かく設定することができるため、会話を終了する際の無駄な待機時間を低減することができる。これにより、本変形例は、無線通信システム1の運用効率をより向上させることができる。
[第1実施形態の第2変形例]
第1実施形態では、半二重通信を行う業務用無線通信システムを例に本開示を説明したが、本開示はこれに限られない。端末装置30は、例えば、トランシーバあるいは電話として機能させるためのアプリケーションがインストールされたスマートフォン等であってもよい。すなわち、端末装置30は、トランシーバあるいは電話として機能するスマートフォン等であってもよい。スマートフォン等による通話は、半二重(片方向)の通話であってもよいし、全二重(双方向)の通話であってもよい。また、スマートフォン等による通話は、個別通話(2者間の通話)であってもよいし、グループ通話(3者以上による通話)であってもよい。
各スマートフォンは、例えば、公衆回線および無線LAN等を介して、通信可能に接続されている。スマートフォンは、公衆回線および無線LAN等を介して、他のスマートフォンとの間で無線通信を実行する。この場合、本開示の管理装置10は、公衆回線の基地局装置または無線LAN等の基地局装置に接続されてよい。
第1実施形態の第2変形例では、管理装置10は、公衆回線または無線LAN等を介した、スマートフォン間の無線通信の通話の通話履歴データを収集する。これにより、管理装置10は、公衆回線または無線LAN等を介した、スマートフォン間の無線通信による通話を制御することができる。
[第2実施形態]
図8を用いて、第2実施形態に係る管理装置の構成について説明する。図8は、第2実施形態に係る管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、第2実施形態に係る管理装置10Aは、制御部13Aが算出部138を備える点で、図2に示す管理装置10と異なっている。
算出部138は、取得部131が各基地局から取得したデータに基づいて、無線通信システム1の混雑状況を示す混雑指標を算出する。具体的には、取得部131は、例えば、基地局に登録された端末の数、基地局のチャネル利用率、基地局で発生したビジー数(例えば、チャネル不足等により発呼がエラーになった数)等である。算出部138は、1種類のデータに基づいて混雑指標を算出してもよいし、複数の種類のデータに基づいて混雑指標を算出してもよい。無線通信システム1が混雑しているほど、混雑指標の値は大きくなる。算出部138は、例えば、混雑指標を「高」、「中」、および「低」の3段階で算出する。算出部138は、例えば、混雑指標を0から1までの間の離散的あるいは連続的な数値で算出してもよい。この場合、混雑指標が「0」の時が最も空いており、混雑指標が「1」の時が最も混雑していることを意味する。例えば、混雑程度が低い場合には混雑指標を「0」、混雑程度が「中」である場合には混雑指標を「0.5」、混雑程度が「高」である場合には混雑指標を「1」として算出すればよい。
[管理装置の処理]
第2実施形態では、管理装置10Aは、ニューラルネットワークの出力値と、回線の混雑度合いを示す混雑指標とに基づいて、会話が終了であるか否かを判定する。図9は、第2実施形態に係る管理装置の判定処理の流れを示すフローチャートである。ステップS201〜S202は、第1実施形態の図7におけるステップS101〜S102と同じであるため、説明を省略する。
ステップS203において、算出部138は、上述した混雑指標を算出する(ステップS203)。ステップS204において、判定部134は、会話が終了と判定されるためのしきい値を、混雑指標に応じて変化させる(ステップS204)。例えば、出力層Oを1つの出力素子で構成する場合、上述したように、出力素子の出力がしきい値以上である場合に会話終了と判定し、しきい値未満である場合に会話継続と判定する。判定部134は、例えば、混雑指標が「高」の場合にしきい値を「0.3」に設定し、混雑指標が「中」である場合にはしきい値を「0.5」に設定し、混雑指標が「低」である場合にはしきい値を「0.7」に設定する。すなわち、判定部134は、無線通信システム1の回線が混雑しているほど、しきい値を低く設定し、会話終了と判定され易くする。
また、出力層Oの出力素子を出力素子41と、出力素子42との2つの出力素子で構成した場合、判定部134は、「出力差分値=出力素子42の出力値−出力素子41の出力値」を算出し、混雑指標に応じてしきい値を設定する。判定部134は、例えば、混雑指標が「高」の場合にしきい値を「−0.3」に設定し、混雑指標が「中」の場合にしきい値を「0」に設定し、混雑指標が「低」場合にしきい値を「+0.3」に設定する。これにより、混雑指標が高いほど、会話終了と判定され易くなる。
第2実施形態では、ステップS205において、判定部134は、出力差分値(出力層Oを2つの出力素子で構成した場合)あるいは出力値(出力層Oを1つの出力素子で構成した場合)がしきい値以上である場合には、会話の終了と判定し、しきい値未満である場合には会話の継続と判定する(ステップS205)。すなわち、第2実施形態では、判定部134は、無線通信システム1が混雑しているほど、会話が終了していると判定し易くなる。従って、無線通信システム1が混雑しているほど、通話終了後に回線を保持する時間が短く設定される。このため、回線利用効率が高くなり、他の端末装置30がより早く通信を開始することができる。このような処理は、特定の通話(一の通話)に係る端末装置30に対して、無線通信システム1の回線を優先的に使用させる程度(度合い)を、混雑時には通常時よりも抑える処理であるといえる。ステップS205に続くステップS206〜S208は、それぞれ図7におけるステップS104〜S106と同じであるため、説明を省略する。
通信制御部135は、タイマの最小値と最大値との間を補完して、タイマの値を多段階的に設定してもよい。例えば、通信制御部135は、混雑指標の値に応じて異なる特性の関数を用いて、タイマを設定すればよい。具体的には、通信制御部135は、混雑指標が高いほど、短い時間のタイマが設定されやすい特性の関数を用いて、タイマを設定すればよい。
上述のとおり、第2実施形態では、無線通信システム1が混雑しているほど、会話の終了が判定され易くなり、かつ短い時間のタイマが設定される可能性が高くなる。そのため、第2実施形態は、より短い時間だけ回線を保持することができるので、回線の利用効率をより向上させることができる。これにより、第2実施形態は、通話終了後に他の端末装置30の待機時間を短くすることができる。
[その他の実施形態]
第1実施形態および第2実施形態では、会話の終了が判定されたか否かに応じて、長さの異なるタイマを設定する例について説明したが、本開示はこれに限られない。管理装置10は、無線通信システム1に含まれる各構成要素を制御して、無線通信システム1の利用効率およびユーザの利便性を向上させてもよい。
例えば、無線通信システムのメンテナンスをするために、基地局装置20や管理装置10などの装置(停止対象の装置)を停止する必要が生じる場合がある。このような場合、端末装置30間の会話が終了したか否かに応じて、停止対象の装置を停止するタイミングを決定してもよい。具体的には、通話終了後に会話が継続すると判定された場合、停止処理を実行せずに、会話が終了したと判定された場合に停止処理を実行する。従来は所定の日時に停止処理を開始することが多かったため、会話の途中で通信を実行できない状態になる場合があった。一方、会話の状態を判定して停止処理のタイミングを決定することにより、会話の途中で通信を実行できない状態になることを低減できる。会話の途中で通信を実行できない状態になると、システムが再起動した後に同じ内容の通話(メッセージ)の再送信が発生するため、無線通信システムの利用効率が低下する。このため、そのような状態を防止することにより、無線通信システムの回線やシステム全体の利用効率の低下を防止することができる。また、通話履歴データをもとに停止時間(停止期間)の長さを決定してもよい。例えば、通話履歴データをもとに学習用データを作成し、適切な停止時間を出力するような学習モデルを構築してもよい。
また、上述した方法で作成した会話終了フラグをもとに、通話音声を出力してもよい。具体的には、管理装置10あるいは他の装置において、各通話の音声を記録するとともに、各通話に対して会話終了フラグを付与する。つまり、会話の開始と終了を識別可能な情報(タグ)を付与する。これにより、管理装置10のユーザあるいは端末装置30のユーザは、会話を構成する先頭の通話を頭出し再生したり、会話を構成する1つ以上の通話をまとめて再生したりすることが容易にできる。このため、ユーザは過去の通話内容を容易に検証することができ、ユーザの利便性が向上する。
また、上述した実施形態では、無線通信システムを例に説明したが、無線通信システムに限らず有線通信システムに本発明を適用してもよい。例えば、有線通信システムにおいて、会話の終了を判定し、それに応じて、有線通信システムで使用する回線等のリソースを確保(保持)する時間を設定してもよい。例えば、有線の電話システム等において、一の通話に関連する他の通話が発生する可能性を判定し、それに応じてネットワークの帯域や交換機等のリソースを確保(保持)する程度を設定してもよい。
また、上述した実施形態では、音声通話を行う通信システムを例に説明したが、音声通話に限らず映像通話を行う通信システムであってもよい。また通話に限らず、チャット等のデータ通信を行う通信システムであってもよい。例えば、テキストデータや画像データを交換するチャットシステムにおいては、1回の書き込み(1つのメッセージ)が1回の通話に相当し、意味的にまとまりのある1つ以上のメッセージが会話に相当する。このようなチャットシステムにおいても、会話の終了、すなわち後続のメッセージが発生する可能性を判定し、それに応じて通信システムの回線を確保(保持)する時間を設定してもよい。つまり、チャットシステムの一のメッセージ交換に係る端末が、他の端末よりも優先的に通信システムの回線、すなわち通信システムのリソースを使用できる時間を設定してもよい。
また、上述した実施形態では、会話が終了したか否かに応じて、回線を確保(保持)する時間を設定する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一の通信(一のメッセージ)に係った端末に対して、後続する通信(後続のメッセージ)を迅速に送信可能とするために、通信のセッションを通常よりも高速に確立する処理を行ってもよい。例えば、後続するメッセージが送信される可能性が高いと判定した場合、その可能性が低いと判定した場合に比べて、セッション確立処理を行うコンピュータのリソース(CPUパワー、使用するCPUの数、メモリサイズ等)やセッション確立処理に必要なネットワークのリソース(帯域)をより多く使用可能とする。つまり、後続する通信が発生する可能性に応じて、先の通信(一の通信)に係る端末装置30が通信システムのリソースを優先的に使用できる程度を制御(調整)してもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本開示が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 無線通信システム
10,10A 管理装置
11 通信部
12 記憶部
121 通話履歴データ記憶部
122 学習用データ記憶部
123 学習結果データ記憶部
13,13A 制御部
131 取得部
132 生成部
133 学習部
134 判定部
135 通信制御部
136 出力制御部
137 表示制御部
138 算出部
14 入力装置
15 音声出力装置
16 表示装置
20 基地局装置
30 端末装置

Claims (8)

  1. 通信システムの端末装置間で行われる少なくとも一の通信の属性データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記属性データをもとに所定の判定処理を実行し、前記一の通信の後に前記一の通信と関連する他の通信が発生する可能性を出力する判定部と、
    前記判定部の出力に基づいて、前記一の通信に係る端末装置に対して、前記通信システムの回線を優先的に使用させる期間を制御する通信制御部と、
    を備える、管理装置。
  2. 前記判定部は、前記可能性の高さを少なくとも2段階で出力し、
    前記通信制御部は、前記判定部により前記可能性が相対的に高いことを示す出力がなされた場合に、前記可能性が相対的に低いことを示す出力がなされた場合に比べて、前記一の通信に係る端末装置が前記一の通信終了後に前記通信システムの回線を優先的に使用できる期間をより長く設定する、
    請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記通信システムは、基地局装置を含む無線通信システムであり、
    前記通信システムの回線は、基地局装置が使用するチャネルを含み、
    前記取得部は、前記一の通信の属性データと、前記一の通信よりも前に行われた他の通信の属性データとを取得し、
    前記判定部は、前記一の通信の属性データと、前記他の通信の属性データとをもとに前記所定の判定処理を実行し、
    前記通信制御部は、前記判定部の出力に基づいて、前記一の通信に係る端末装置が、前記一の通信終了後に前記一の通信で基地局装置が使用したチャネルを優先的に使用できる期間を設定する、
    請求項1に記載の管理装置。
  4. 前記通信システムの端末装置間で行われた複数の通信の属性データに基づいて、学習用データを生成する生成部と、
    前記生成部が生成した前記学習用データに基づいて、機械学習の手法を用いて学習結果データを生成する学習部と、
    をさらに備え、
    前記生成部は、前記複数の通信の属性データをもとに入力パラメータを生成するとともに、各々の通信の後に関連する通信が発生したか否かを示すフラグを出力パラメータとして生成して、前記入力パラメータと前記出力パラメータとを含む前記学習用データを生成し、
    前記判定部は、前記学習結果データを用いて前記所定の判定処理を実行する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理装置。
  5. 前記生成部は、通信開始に先立つ所定時間以内に同一の端末装置による通信が行われていない通信を第1の通信として特定し、前記第1の通信が終了した後の前記所定時間以内に前記第1の通信と同一の端末装置による第2の通信が行われた場合に、前記第1の通信の属性データと前記第2の通信の属性データとに基づいて、前記第2の通信に対応する前記学習用データを生成する、
    請求項4に記載の管理装置。
  6. 前記通信システムの混雑状況を示す混雑指標を算出する算出部をさらに備え、
    前記判定部は、前記混雑指標が相対的に高い場合に、前記混雑指標が相対的に低い場合に比べて、前記期間を短く設定する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の管理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の管理装置と、
    通信を行う複数の端末装置と、
    を含む、通信システム。
  8. 通信システムの端末装置間で行われる少なくとも一の通信の属性データを取得する取得ステップと、
    前記取得された前記属性データをもとに所定の判定処理を実行し、前記一の通信の後に前記一の通信と関連する他の通信が発生する可能性を出力する判定ステップと、
    前記判定ステップの出力に基づいて、前記一の通信に係る端末装置に対して、前記通信システムの回線を優先的に使用させる期間を制御する通信制御ステップと、
    をコンピュータに実行させる、プログラム。
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