JP2021111166A - 販売管理システムおよび販売管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本開示におけるIoTタグの通信距離は一例に過ぎず、限定されない。IoTタグの通信距離は、IoTタグの用途に応じて適宜変更若しくは調整可能である。
以下の説明では、IoTタグを適宜、単に「タグ」と表記する。
(1−1)販売管理システムのシステム構成
先ず、図1を参照して本実施形態の販売管理システム1のシステム構成について説明する。図1は、本実施形態の販売管理システム1のシステム構成を概略的に示す図である。
図1において、本実施形態の販売管理システム1は、例えば店舗内の販売対象の各商品に取り付けられたIoTタグT(無線タグの一例)から受信する信号を基に、例えばネットワークに接続された商品管理サーバ5(情報処理装置の一例)によって商品の販売管理が行われるクラウド型のシステムである。なお、商品管理サーバ5は、複数の店舗の商品についての販売管理を行うことが可能であるが、図1では1つの店舗のみを示している。
精算エリアには、同時に複数の来店者が進入(存在)可能であるが、本実施形態では説明の便宜のために、精算エリアに精算を行う来店者が一人存在する場合について説明する。
後に詳述するが、IoTタグTは、周囲環境の電波を基に発電する環境発電型の装置であり、バッテリを備えていない。IoTタグTは、動き(モーション)を検出するセンサが内蔵されている。したがって、例えば精算エリアに購入者が商品を持って移動する場合に、当該商品に取り付けられているIoTタグTは、商品の動きを検出することができる。
IoTタグTから送信されるパケットには、内蔵センサにより検出されたデータ(「センサデータ」という。)が含まれる。
以下では、BLEによる通信を行う場合を例として説明する。この場合、無線装置2は、BLE無線端末である。
IoTタグTは、BLEの規格に準拠する場合、無線装置2に対してブロードキャスト通信を行う。具体的には、IoTタグTは、アドバタイジングパケットをブロードキャストし、例えば無線装置2は、アドバタイジングパケットを受信することができる。このブロードキャスト通信では、IoTタグTから無線装置2に向けて一方向のデータ送信のみが可能である。
後述するように、IoTタグTから無線装置2に送信されるパケットには、タグに固有のタグID(タグ識別情報の一例)が含まれている。本実施形態の販売管理システム1では、好ましくは、店舗サーバ3が、各IoTタグTのタグIDを復号し、タグIDの認証を行う。店舗サーバ3は、タグIDの認証を行うに当たって、図示しないIoTタグTの認証サーバと協働で行ってもよい。
商品管理サーバ5は、位置特定装置7によって特定されるユーザ端末4の推定位置に基づき、ユーザ端末4が精算エリアに位置すると判断した場合、店舗サーバ3から取得するタグIDに対応する商品コードを、ユーザ端末4に対応するユーザIDに対応付け、商品精算のための処理を行う。
次に、図2〜図5を参照して、本実施形態の販売管理システム1の各装置の構成を説明する。
図2は、本実施形態の販売管理システム1の各装置の内部構成を示すブロック図である。図3は、IoTタグTから送信されるアドバタイジングパケットの構成を示す図である。図4は、商品データベースのデータ構成例を示す図である。図5は、精算データベースのデータ構成例を示す図である。
IoTタグTの全体の形態は図示しないが、例えば、アンテナ12とセンサ16が形成される所定のパターンの導電性金属箔と、当該金属箔に接続されるICチップとが接続された薄膜状の部材である。ICチップ内に、制御部11、ハーベスティング部13、および、電圧制御部14、RFトランシーバ15が実装される。
ここに例示したような電波は、一般に、ほとんどすべての店舗で適用可能である。そして、店舗内の商品に取り付けられているIoTタグTは、周囲環境の電波を基にしてハーベスティング部13による環境発電で得られる電力で動作する。そのため、IoTタグTにバッテリを搭載する必要がなく、システムコストを抑制することができる。また、バッテリを搭載する必要がないことから、バッテリの交換作業を行わずに済むため、タグが存在するにもかかわらずタグIDを取得できないという不具合が生じない。
センサ16は、IoTタグTに係る重量や圧力を検出してもよい。センサ16は、ICチップに温度センサが内蔵されている場合には、温度を検出してもよい。
アドバタイジングパケットは、BLEにおいてブロードキャスト通信を実現するためにアドバタイジングチャネルを利用して送信されるパケットであり、図3に示すパケット構成を有する。アドバタイジングパケットは、以下では適宜、単に「パケット」という。
アドバタイジングチャネルPDU(以下、単に「PDU」という。)はヘッダとペイロードからなり、当該ペイロードは、ADVアドレスとADVデータとからなる。ADVアドレスはアドバタイザー(つまり、報知する主体であるIoTタグT)のアドレスであるが、送信元を特定しないように送信の都度に設定されるランダムな値でもよい。ADVデータはアドバタイザーのデータ(ブロードキャストデータ)であり、本実施形態では、タグID、および、センサ16によって出力されるセンサデータを含む。
制御部21は、マイクロプロセッサを主体として構成され、無線装置2の全体を制御する。例えば、制御部21は、IoTタグTから受信したパケットのPDUを復号し、CRCからIoTタグT側と同一の生成多項式を用いて誤り検出を行った後、当該PDUからブロードキャストデータを抽出し、店舗サーバ3に送信するように、通信部24を制御する。
RFトランシーバ23は、アンテナ22でIoTタグTから受信した無線信号を検波し、ベースバンド信号に変換し、所定のデジタル復調を行ってパケットを受信する。また、RFトランシーバ23は、ビーコン信号をアンテナ22から送信するために、例えば所定のパターンのベースバンド信号を直交変調してアンテナ22に送出する。
通信部24は、店舗サーバ3との通信を行うための通信インタフェースとして機能する。
精算要求は、認証を行ったタグIDに対応する商品の精算に対する要求である。
制御部31は、タグIDの認証が成功した場合に当該タグIDを商品管理サーバ5に送信することが好ましい。すなわち、制御部31は、タグIDの認証が成功した場合に、タグに対応する商品コードを精算エリア内に位置するユーザ端末4に対応付けることが好ましい。タグIDの認証によって当該タグIDが真正であるか否かについて確認できるため、商品管理サーバ5の突合処理(後述する)が、誤ったデータに基づいて行われることが回避できる。
例えば、各店舗では、商品を入荷する度に、当該商品の商品コードと、当該商品に取り付けられているタグIDとを、BLE通信が可能な店員の携帯端末(図示せず)で読み取り、店舗サーバ3に送信する。商品コード(商品情報の一例)は、JANコード等の商品を特定する情報である。
店舗サーバ3の制御部31は、商品コードとタグIDを対応付けてストレージ32に記憶するとともに、商品管理サーバ5における商品管理のために、商品コードおよびタグIDを含む商品登録要求を、通信部33を介して商品管理サーバ5に送信する。この商品登録要求に応じて、商品コードとタグIDが商品管理サーバ5の商品データベース(後述する)に記録される。
商品アプリケーションは、例えば、商品管理サーバ5と通信することにより、店舗の商品を購入する上で予め商品管理サーバ5にユーザ情報を登録するための処理を行う。ユーザ情報は、例えば、ユーザID、ユーザ端末4の端末ID(端末識別情報の一例)、購入した商品を精算(決済)するときのユーザの口座情報である。ユーザIDは、例えば、商品アプリケーションをユーザ端末4にインストールする際に、ユーザに付与される一意の識別情報である。端末IDは、例えば、ユーザ端末4の個体識別番号、契約者固有ID等である。
ストレージ42は、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置であり、上述した商品アプリケーション等、制御部41によって実行される各種のプログラムを格納する。
表示部44は、例えばLCD(Liquid Crystal Panel)等の表示パネルと、表示パネルの駆動回路とを含み、制御部41によるプログラムの実行結果を表示する。
第2通信部46は、例えば図示しない無線通信ネットワークおよびネットワークNWを介して商品管理サーバ5と通信を行うための通信インタフェースである。
電波受信部61は、ユーザ端末4から送信されるビーコン信号(電波)を受信するアンテナを含む。
入射角測定部62は、電波受信部61で受信したユーザ端末4からの電波の入射角を測定する。
通信部63は、ユーザ端末4および位置特定装置7と通信を行うためのインタフェースである。例えば、通信部63は、ユーザ端末4からの受信信号を復調する。また、通信部63は、受信機6と位置特定装置7との間の通信インタフェースとして機能し、入射角測定部62によって測定された入射角の情報を、端末IDと対応付けて位置特定装置7に送信する。なお、受信機6と位置特定装置7との通信は有線でも無線でもよい。
制御部71は、マイクロプロセッサを主体として構成され、位置特定装置7の全体を制御する。例えば、制御部71のマイクロプロセッサは、位置特定エンジン(ソフトウェア)を実行し、ユーザ端末4から送信され、かつユーザ端末4の端末IDを含むビーコン信号(無線信号の一例)に基づいて、ユーザ端末4の位置を特定する。制御部71は、受信機6がユーザ端末4から受信するビーコン信号の入射角の情報を基にユーザ端末4の位置を特定する。より具体的には、AOA方式を利用する場合、前述したように、受信機6の店舗内での既知の位置(店舗の所定の位置を基準とした3次元座標の位置)と、受信機6から逐次取得するユーザ端末4の入射角(電波の到来方向)の情報とに基づいて、時刻の経過に応じたユーザ端末4の店舗のエリア内の位置(店舗フロアのXY座標の位置)を特定(測位)する。
制御部71は、ユーザ端末4の端末IDと対応付けて、特定されたユーザ端末4の位置の情報(位置情報)を逐次、通信部73を介して商品管理サーバ5に送信する。
ユーザ端末4の測位間隔は、任意に設定してよいが、ユーザ端末4の位置を正確に把握するために必要な時間(例えば、数100ms以下)に設定される。
通信部73は、受信機6との通信、および、ネットワークNWを介した商品管理サーバ5と通信を行うための通信インタフェースである。
なお、以下の説明では、適宜、受信機6と位置特定装置7を総称して「位置特定システム」と表記する場合がある。
ストレージ52(記憶部、第2記憶部の一例)は、例えばHDDの大規模記憶装置を備え、商品データベース(商品DB)、精算データベース(精算DB)、および、位置データを記憶する。
位置データは、端末IDごとに、位置特定装置7から位置情報を受信した時刻と、ユーザ端末4の位置(店舗フロアのXY座標の位置)とを対応付けたデータである。位置特定装置7から位置情報を受信する度に、位置データが更新される。位置データを参照することで、任意の時刻での店舗内でのユーザ端末4の位置がわかる。
通信部53は、ユーザ端末4および位置特定装置7との間で通信を行うための通信インタフェースとして機能する。
商品データベースの各レコードは、店舗内の商品に取り付けられているIoTタグのタグID、当該商品を特定する商品コード、および、当該商品の価格の情報からなる。
例えば、店舗で商品を販売する前に、当該商品に対するレコードが商品データベースに追加される。店舗で特定の商品を扱わなくなった場合や、販売中の商品の価格を変更するときには、店舗サーバ3からの要求に応じて、商品管理サーバ5の制御部51が、商品データベースの更新を行ってもよい。
なお、図4に示した各フィールドは一例に過ぎず、商品に関する他のデータに関するフィールド(例えば、商品の種別、商品カテゴリー、通常品/限定品の区別等)を設けてもよい。
購入済商品コードは、精算が完了した商品の商品コードであり、商品が購入される度に更新(追加)される。
(ii) 店舗サーバ3から精算要求を受信した場合、当該精算要求に含まれるタグIDに対応する商品コードと、精算エリアに位置するユーザ端末4に対応するユーザIDと、を対応付ける処理(以下、「突合処理」という。)を実行する。
好ましくは、制御部51は、位置算出システムによって特定されたユーザ端末4の位置に基づいて、精算エリア内に位置するユーザ端末4の端末IDを特定する。すなわち、ユーザ端末4の位置が精算エリア内である場合に、当該ユーザ端末4の端末IDが特定される。端末IDは複数のユーザ端末4で重複することがないため、精算エリア内に複数のユーザ端末4が存在した場合でもユーザ端末4を確実に特定することができる。
他方、購入者が購入する商品は、当該商品に取り付けられているIoTタグのタグIDを店舗サーバ3から取得することにより特定される。
突合処理では、制御部51は、購入者と当該購入者が購入対象とする商品とを正しく紐付けるために、ユーザ端末4からの情報を基に特定されるユーザIDと、IoTタグから取得されるタグIDを基に特定される商品コードとを対応付ける。すなわち、精算データベースを参照して、精算エリア内に位置するユーザ端末4の端末IDに対応するユーザIDを特定し、特定したユーザIDと、精算エリア内に存在するタグに対応する商品コードを対応付ける。それにより、一人の来店者が複数のユーザ端末4を所持する場合であっても、商品コードを1つのユーザIDに紐付けることができる。
次に、図6を参照して、本実施形態の販売管理システム1の動作を説明する。図6は、本実施形態の販売管理システム1の動作を示すシーケンスチャートである。図6は、受信機6と位置特定装置7を総称して位置特定システムと表記している。
図6のシーケンスチャートでは、開始前に店舗の各商品に対応するレコードがすべて、商品管理サーバ5の商品データベースに作成済みである場合を想定する。
商品管理サーバ5は、ステップS6で受信した位置情報を基に、ユーザ端末4が精算エリアに位置しているか否か判断する(ステップS10)。
店舗サーバ3は、受信したブロードキャストデータに含まれるタグIDの認証を行う(ステップS20)。タグIDの認証は、例えば、外部の認証サーバに問合せを行うことで得られる認証結果に基づいてなされる。
商品管理サーバ5は、精算要求を受信すると突合処理を実行する(ステップS24)。すなわち、商品管理サーバ5は、ステップS8で受信した端末IDに対応するユーザIDと、ステップS22で受信した精算要求に含まれるタグIDに対応する商品コードと、を対応付ける。このとき、商品データベースおよび精算データベースが参照される。突合処理によって、購入者と当該購入者が購入対象とする商品とが紐付けられる。
決済画面の一例を図7に示す。図7に例示する決済画面G1では、精算要求に含まれるタグIDに対応する商品コードと、当該商品コードに対応する商品画像IMGと、商品に関する補足情報を示すテキストTx1と、商品の価格情報を示すテキストTx2とを含む。テキストTx1によって示される補足情報の例は、商品のサイズ、色などであるが、例えば店舗のキャンペーン情報や新商品の情報等の店舗についての付随的な情報が含まれてもよい。
なお、決済が終了する前、つまり、ステップS34の精算データベースの更新処理の前に、来店者が商品を持ったまま精算エリアを通過してしまった(外に出た)場合、商品管理サーバ5は、例えば店舗サーバ3あるいはユーザ端末4に対して警告メッセージを送信することが好ましい。また、ステップS24において、商品コードに対応するユーザIDを特定できなかった場合、店舗サーバ3に対して警告メッセージを送信することが好ましい。
本実施形態の販売管理システム1によれば、店舗の店員および購入者は、商品の販売又は購入に際して、例えば、商品のバーコード等のコード情報をスキャンする等の操作を行うことがない。そのため、従来のセルフレジのような精算待ちの行列が発生し難く、来店者の商品の購入における煩雑さが大きく軽減されるとともに、店舗側にとっても商品の販売機会を失う不利益を生じ難いという利点がある。
次に、第2の実施形態の商品精算システムについて、図8を参照して説明する。
本実施形態の商品精算システムの構成は、第1の実施形態(図2)と同じであるが、店舗サーバ3の制御部31が異なる。制御部31は、無線装置2を介してタグから受信したブロードキャストデータに含まれるセンサデータに基づいて、対応するIoTタグ(つまり、当該ブロードキャストデータに含まれるタグIDのタグ)が動かされた否か判断する。動かされたと判断した場合、制御部31は、動かされたタグのタグIDを含む精算要求を商品管理サーバ5に送信するように構成されている。
図8を参照すると、タグIDの認証が成功した場合に、店舗サーバ3は、ブロードキャストデータに含まれるセンサデータを基に、対応するタグが動かされたか否かを判断する(ステップS21a)。店舗サーバ3は、タグが動かされたと判断した場合には、タグIDに対応する商品が所定の動きをしたか否か判断する(ステップS21b)。
例えば、上述した商品の所定の動きは、精算エリア内の所定位置に存在する商品が、当該所定位置から所定距離以上離れた位置に移動する動きであってもよい。すなわち、商品が所定の動きをしたか否かの判断は、例えば、来店者が精算エリア内において所定位置に存在する商品を当該所定位置から所定距離以上離れた位置に移動させる動きであるか否かに基づいて行われてもよい。ここで、商品を所定距離以上離れた位置に移動させる動きは、例えば、精算エリア内の商品を店舗の出口に向かって運ぶ来店者の動作に対応する動きである。そのような所定の動きを商品がした場合には、来店者が当該商品を購入する意思があると考えられるため、店舗サーバ3は、精算要求を商品管理サーバ5に送信することが好ましい。
商品が移動した距離は、逐次、精算エリア内の各タグの位置を測位することで取得することができる。商品管理サーバ5は、各タグの測位結果を基に、各タグが精算エリア内で所定距離離れた場所に移動したことを検出することで、当該商品が所定の動きをしたと判断する。
精算エリア内のタグを測位する方法として、複数の無線装置2を精算エリア内の所定位置に分散して配置し、三角測量法により測位する方法が挙げられる。具体的には、距離に応じた電波の減衰特性を利用し、各無線装置2においてタグからのパケットを受信したときの受信信号強度(RSSI(Received Signal Strength Indicator)値)に基づいてタグと各無線装置2との距離を推定し、三角測量法によりタグTを測位する。各無線装置2は、タグからパケットを受信すると、自身の固有の装置IDと、当該タグからパケットを受信したときのRSSI値と、当該パケットから得られたブロードキャストデータとを店舗サーバ3に送信する。店舗サーバ3は、各無線装置2から受信したデータに基づいてタグの位置を特定する。
精算エリア内の電波の伝播環境は一般に理想的な自由空間ではないため、4個以上の任意の数の無線装置2を単一のタグの測位に利用することで、さらにタグの測位精度を高めることもできる。
店舗サーバ3は、精算エリア内の各タグからブロードキャストデータを継続的に取得しているため、ステップS21bの判断は、同一のタグIDに対応するタグが動かされたと継続的に判断(検出)した時間に基づいて行うことができる。つまり、来店者が精算エリア内商品を移動させるような動きを行う場合には、当該商品に取り付けられているタグから、タグが動かされたことを示すセンサデータが継続的に取得される。そこで、タグが商品の動きを継続的に検出した時間(検出時間)が所定時間以上である場合に、当該商品が所定の動きをしたと判断する。それによって、来店者の商品に対する購入意思をより的確に反映することができる。
来店者が商品を持って少し動いた程度では、当該商品が所定の動きをしたと判断しないようすることが好ましい。来店者が商品を持って少し動いた程度では、来店者が当該商品を購入しない可能性が考えられるためである。
上記観点から、店舗サーバ3は、タグの店舗エリア内の位置に応じて、上記所定時間を変更してもよい。例えば、商品が精算エリア以外の所定の範囲に位置する場合には、当該商品が所定の動きをしたか否かについての判断に使用する上記所定時間を、商品が精算エリアに位置する場合よりも長くしてもよい。なお、タグの測位は、上述したように、複数の無線装置2を配置して行うことができる。
次に、第3の実施形態の商品精算システムについて、図9および図10を参照して説明する。
本実施形態では、店舗の精算エリア内の各タグから送信されるパケットをユーザ端末4が受信する場合が想定される。
図9を参照すると、環境発電により動作する精算エリアに存在するタグ(タグT1,T2,…)がパケットを生成し(ステップS14)、周囲にブロードキャスト送信する(ステップS16)。例えば、精算エリアにおいて、商品を持つ来店者のユーザ端末4が当該商品に取り付けられたタグが送信するパケットを受信する。なお、ユーザ端末4がビーコン信号を発し、位置特定システムによって逐次、位置情報が取得され、商品管理サーバ5において位置データが更新される点は、図6の場合と同じである。
本実施形態で示したように、タグIDを店舗サーバ3に提供するのは、無線装置2に限られず、ユーザ端末4であってもよい。
そこで、本実施形態では、各ユーザ端末4が店舗サーバ3に対して、PDUに加え、自身の端末IDと、各タグからのパケットのRSSI値とを送信し、店舗サーバ3は精算要求に端末IDとタグIDとRSSI値を含ませることが好ましい。それによって商品管理サーバ5は、ステップS24において突合処理の精度を高めることができる。例えば、特定のタグIDに対して複数のユーザIDが候補として存在する場合、RSSI値が低いユーザ端末4の端末IDに対応するユーザIDを除外することができる。
また、特定のタグIDに対して複数のユーザIDが候補として存在する場合、RSSI値が最も高いユーザ端末4の端末IDに対応するユーザIDをタグIDに対応する商品コードに対応付けることもできる。
例えば、上述した実施形態において、IoTタグは、無線装置2、ユーザ端末4、および、店員端末のうち少なくともいずれかから放射される電波を基に発電することが可能である。
上述した実施形態では、タグIDの認証が店舗サーバ3によって実行される場合について説明したが、その限りではない。タグIDの認証を商品管理サーバ5で行ってもよい。
上述した実施形態では、商品管理サーバ5が商品データベースおよび精算データベースを備える場合について説明したが、その限りではない。商品データベースおよび精算データベースは、商品管理サーバ5は別のデータベースサーバに設け、商品管理サーバ5又は店舗サーバ3が適宜データベースサーバにアクセスして突合処理を実行し、商品データベースおよび精算データベースを更新するように構成してもよい。
消費期限や有効期限等によって期限管理される商品を管理する場合には、商品管理サーバが定期的に消費期限や有効期限を監視し、期限が近付いた商品の商品コード、数量、商品位置を決済画面に適宜反映させることが好ましい。
T…IoTタグ
11…制御部
111…メモリ
12…アンテナ
13…ハーベスティング部
131…エネルギーストレージ
14…電圧制御部
15…RFトランシーバ
16…センサ
2…無線装置
21…制御部
22…アンテナ
23…RFトランシーバ
24…通信部
3…店舗サーバ
31…制御部
32…ストレージ
33…通信部
4…店員端末
41…制御部
42…ストレージ
43…操作入力部
44…表示部
45…第1通信部
46…第2通信部
5…商品管理サーバ
51…制御部
52…ストレージ
53…通信部
6…受信機
61…電波受信部
62…入射角算出部
63…通信部
7…位置特定装置
71…制御部
72…制御部
73…通信部
NW…ネットワーク
Claims (7)
- ユーザに販売する一以上の商品を管理する販売管理システムであって、
販売対象の商品に取り付けられ、固有のタグ識別情報を記憶し、周囲の電波からエネルギーを得て動作する無線タグと、
前記ユーザが所持するユーザ端末と通信可能で、前記商品の精算を行う精算エリアで前記ユーザ端末の位置を特定する位置特定装置と、
前記販売対象の商品を識別する商品情報を、前記商品に取り付けられている無線タグのタグ識別情報と対応付けて記憶する記憶部を有する情報処理装置と、
を含み、
前記情報処理装置は、
前記位置特定装置によって特定された前記ユーザ端末の位置が前記精算エリア内である場合、前記精算エリア内に存在する無線タグから取得する情報に基づいて、前記無線タグに対応する商品情報を前記精算エリア内に位置する前記ユーザ端末に対応付ける、
販売管理システム。 - 前記位置特定装置は、前記ユーザ端末から送信され、かつ前記ユーザ端末の固有の端末識別情報を含む無線信号に基づいて、前記ユーザ端末の位置を特定し、
前記情報処理装置は、前記位置特定装置によって特定された前記ユーザ端末の位置に基づいて、前記精算エリア内に位置するユーザ端末の端末識別情報を特定する、
請求項1に記載された販売管理システム。 - 前記情報処理装置は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を前記ユーザ端末の端末識別情報と対応付けて記憶する第2記憶部を有し、前記精算エリア内に位置するユーザ端末に対応するユーザ識別情報を特定し、特定したユーザ識別情報と、前記精算エリア内に存在する無線タグに対応する商品情報を対応付ける、
請求項2に記載された販売管理システム。 - 前記無線タグは、前記商品の動きを検出し、
前記情報処理装置は、前記精算エリア内で所定の動きをした商品が存在する場合に、前記無線タグに対応する商品情報を前記精算エリア内に位置する前記ユーザ端末に対応付ける、
請求項1から3のいずれか一項に記載された販売管理システム。 - 前記情報処理装置は、前記位置特定装置によって複数の前記ユーザ端末の位置が前記精算エリア内であると特定された場合、複数の前記ユーザ端末のうち前記精算エリア内に存在する無線タグとの間の距離が所定距離以内であるユーザ端末に、前記無線タグに対応する商品情報を対応付ける、
請求項1から4のいずれか一項に記載された販売管理システム。 - 前記情報処理装置は、前記無線装置が受信したタグ識別情報を認証し、認証が成功した場合に、前記無線タグに対応する商品情報を前記精算エリア内に位置する前記ユーザ端末に対応付ける、
請求項1から5のいずれか一項に記載された販売管理システム。 - ユーザに販売する一以上の商品を管理する販売管理方法であって、
販売対象の商品に取り付けられた無線タグが、固有のタグ識別情報を記憶し、周囲の電波からエネルギーを得て動作し、
前記ユーザが所持するユーザ端末と通信可能な位置特定装置が、前記商品の精算を行う精算エリア内で前記ユーザ端末の位置情報を特定し、
情報処理装置が、前記販売対象の商品を識別する商品情報を、前記商品に取り付けられている無線タグのタグ識別情報と対応付けて記憶しており、前記位置特定装置によって特定された前記ユーザ端末の位置が前記精算エリア内である場合、前記精算エリア内に存在する無線タグから取得する情報に基づいて、前記無線タグに対応する商品情報を前記精算エリア内に位置する前記ユーザ端末に対応付ける、
販売管理方法。
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- 2020-12-28 WO PCT/JP2020/049126 patent/WO2021140987A1/ja active Application Filing
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