JP2021110593A - 磁束検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気抵抗バランスが良くて磁気抵抗を低減できるとともに、集磁要素を小型化でき、機械的な強度とホールICを通過する磁束の密度の調整が行いやすい磁束検出装置を提供する。【解決手段】トルク検出装置は、入力軸と同軸に配置された出力軸と一体回転する一対のリング状の磁気ヨーク21、22を備える。トルク検出装置は、磁気ヨーク21、22と一対の集磁要素24、25と、集磁部28、29間に配置されたホールIC16とを有する。集磁要素24、25は、磁気ヨーク21、22の周方向の一部を覆うように挟み込み配置されて、相互に対向する対向壁24b、25aを有する覆い部26、27を備える。集磁部28、29は、対向壁24b、25aからそれぞれ接近する方向へ突出して配置され、かつ、該対向壁とは全周囲にわたって連結されている。【選択図】図4

Description

本発明は、磁束検出装置に関する。
ステアリングシャフトに加えられるトルクを検出するトルク検出装置が、磁束検出装置の代表例として、特許文献1で公知である。前記ステアリングシャフトは、第1シャフトと、第2シャフトを含む。前記トルク検出装置は、同軸に配置された第1シャフト及び第2シャフト間に連結されたトーションバーを囲むように設けられている。
上記トルク検出装置を図9〜図14を参照して説明する。
図9〜図11に示すように、トルク検出装置100は、図示しない前記第1シャフトの端部に対してマグネットホルダ102を介して取り付けられた筒状の多極磁石104と、図示しない第2シャフトの端部に対して磁気ヨークホルダを介して取り付けられた一対の磁気ヨーク106、108を備える。
多極磁石104は、N極とS極が軸方向に配置された複数の磁石が、隣接する他の磁石とは極の向きが相互に反対となるようにして交互に配置されることにより構成されている。なお、多極磁石104内にはその軸心と同軸となるように前記トーションバーが挿入されている。
磁気ヨーク106、108は、リング状の磁気ヨーク本体106a、108aと、磁気ヨーク本体106a、108aから径方向の内向きに突出した複数の爪107、109をそれぞれ有する。複数の爪107、109は、それぞれ等ピッチに配置されるとともに、その先端は、多極磁石104の軸方向の両端面に対してそれぞれ相対するようにして離間配置されている。
複数の爪107は、複数の爪109とは半ピッチずれて配置されている。また、多極磁石104の複数の磁石は複数の爪107が、多極磁石104の各N極にそれぞれ相対したときは、複数の爪109が、多極磁石104の各S極にそれぞれ相対するように構成されている。各磁気ヨーク106、108には、一対の集磁要素110、112を一組とする複数の組が配置されている。集磁要素110、112間にはホールIC120が配置されている。集磁要素110、112及びホールIC120は、図示しないセンサホルダを介して車体に取り付けられている。
集磁要素110、112は、磁気ヨーク106、108の両面に相対した一対の対向壁110a、110b、112a、112bと、対向壁110a、110b、112a、112b間を連結する連結壁110c、112cとを有している。対向壁110a、110b間、112a、112b間及び連結壁110c、112cを共に切断した断面では、集磁要素110、112は、チャンネル状となっている。
また、集磁要素110は、多極磁石104の軸心と平行となるように対向壁110bの径方向の内端から集磁要素112側へ突出する突起110dが切り起こし形成されている。また、集磁要素112は、多極磁石104の軸心と平行となるように対向壁112aの径方向の内端から集磁要素110側へ突出する突起112dが切り起こし形成されている。突起110d、112d間に前記ホールIC120が配置されている。
トルク検出装置100は、第1軸と第2軸との間にトーションバーの捻れを伴って相対角変位が生ずると、磁気ヨーク106、108の爪107、109と多極磁石104のN極及びS極との位相は互いに逆向きに変化する。この位相が変化すると、一方の磁気ヨーク106の爪107と他方の磁気ヨーク108の爪109とには、互いに逆の極性を有する磁力線が増加し、それぞれの磁気ヨーク本体106a、108aに正負の磁束が発生する。このとき発生する磁束の正負は、多極磁石104と磁気ヨーク106、108との間、すなわち、図示しない第1軸と第2軸との間に生じる相対角変位の向きに応じて定まり、正負の磁束の密度は、前記相対角変位の大きさに対応する。
この磁束が集磁要素110、112により集磁されて、突起110d、112d間に配置されるホールIC120を通過することにより、ホールIC120が前記磁束を検出することが可能となっている。
特開2004−309463号公報
ところで、上記構成のトルク検出装置100では、図12(a)、図12(b)に示すように、ホールIC120が有するホール素子130の中心に突起110d、112dの位置が正しく合わされている。しかし、この位置が正しくないと、正確な磁束密度が検出されなくなり、その結果、検出精度が悪化する。従って、これらの位置精度を厳格にすることが好ましい。
これに対して、突起110d、112dの位置精度が悪化しても、検出ができるようにするためには、図13(a)、図13(b)に示すように、突起110d、112dの厚みを厚くするなどの対策が必要となる。この場合は、集磁要素110、112の対向壁110b、112aの板厚に依存する。
ところが、この場合には、背反として、板厚の増加による集磁要素110、112の配置スペースの問題や、大型化、重量増加の問題が発生する。
また、検出する磁束密度を上げる場合は、突起110d、112dの厚みが薄くなり、前記磁束密度を下げる場合は、前記厚みが厚くなるため、機械的な強度とホールICを通過する磁束の密度の調整が行い難い。
また、図14(a)、図14(b)は、集磁要素110、112における磁束φの流れを矢印で示している。同図に示すように、集磁要素110、112における磁束φが流れる磁気回路において、対向壁110b、112aにおける突起110d、112dの周囲には、突起110d、112dが切り起こし形成されているため、磁束が流れない切欠部116を有する。一方、突起110d、112dを間にした切欠部116とは反対側の部位には磁束が流れるため、磁気抵抗バランスが悪くなり、検出精度の向上には限界がある。
本発明の目的は、磁気抵抗バランスが良くて磁気抵抗を低減できるとともに、集磁要素を小型化でき、機械的な強度とホールICを通過する磁束の密度の調整が行いやすい磁束検出装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の磁束検出装置は、同軸上に配置された第1軸及び第2軸の一方と一体回転する円筒状の多極磁石と、前記多極磁石の磁界内に配置され、前記第1軸及び前記第2軸の他方と一体回転する一対のリング状の磁気ヨークと、相互に対向する一対の集磁部が少なくとも1組設けられており、前記一対の磁気ヨークとそれぞれ磁気的に結合された一対の集磁要素と、前記一対の集磁部の間に配置されたホール素子を有するホールICとを含むとともに、前記一対の集磁部の間の磁束を検出する磁束検出要素と、を備えた磁束検出装置であって、各集磁要素は、前記磁気的に結合された前記磁気ヨークの周方向の少なくとも一部を覆うように挟み込み配置されるとともに、相互に対向する対向壁を有する覆い部を備え、前記相互に対向する一対の集磁部は、該対向壁からそれぞれ接近する方向へ突出して配置されていて、かつ、該対向壁とは全周囲にわたって連結されているものである。
上記構成により、検出する磁束密度を上げる場合は、集磁部自体は、対向壁からそれぞれ接近する方向へ突出して配置されて、かつ、該対向壁とは全周囲にわたって連結されている構成のため、集磁部の厚みを厚くしなくてよく、この結果、集磁部の配置スペースの問題や、大型化、重量増加の問題は生じない。
また、集磁部の厚みを薄くすることもなく、磁束密度を上げることもできることから、機械的な強度とホールICを通過する磁束の密度の調整が行い易い。
集磁部の周囲は、従来と異なり、切欠部を有していないため、磁気抵抗バランスが良くて磁気抵抗を低減できる。
また、前記覆い部は、断面チャンネル状を成していて、前記集磁部の内面には凹部が形成されていてもよい。
上記構成により、集磁部をその内面側から、プレス絞り加工等により、簡単に形成することができる。
本発明によれば、磁気抵抗バランスが良くて磁気抵抗を低減できるとともに、集磁要素を小型化でき、機械的な強度とホールICを通過する磁束の密度の調整が行いやすい効果がある。
一実施形態のトルク検出装置の断面図。 一実施形態の要部の斜視図。 一実施形態の要部の分解斜視図。 (a)は集磁要素とホールICの断面図、(b)はホールICと集磁要素の相対配置関係の説明図。 (a)は一実施形態の集磁部へ磁束の流れる状態を集磁要素を断面視したときの説明図、(b)は一実施形態の集磁部へ磁束の流れる状態を集磁要素を平面視したときの説明図。 一実施形態の集磁部の周囲の磁気抵抗の説明図。 (a)〜(c)は、従来例の集磁要素の説明図。 (a)〜(d)は、集磁部の他の変形例を平面視した説明図。 従来例のトルク検出装置の要部斜視図。 従来例のトルク検出装置の要部側面図。 従来例のトルク検出装置の要部の分解斜視図。 (a)は従来例の集磁要素とホールICの断面図、(b)は、ホール素子と、突起との相対配置関係の説明図。 (a)は従来例の集磁要素とホールICの断面図、(b)は同じくホールICと集磁要素の相対配置関係の説明図。 (a)は集磁要素の断面視相当図であって、従来例の集磁要素へ磁束の流れる状態の説明図、(b)は集磁要素の平面視相当図であって、従来例の集磁要素へ磁束の流れる状態の説明図。
以下、本発明の磁束検出装置をトルク検出装置100に具体化した一実施形態を図1〜図6を参照して説明する。図1は、トルク検出装置10の断面図である。
トルク検出装置10は、例えば車両に搭載され、運転者がハンドルに付与する操舵トルクを検出するために用いられる。車両の操舵系には、操舵操作を補助する電動パワーステアリング装置が設けられ、トルク検出装置10が検出した操舵トルクに応じて電動モータが転舵輪(前輪)を転向させるためのトルクを出力する。
トルク検出装置10は、ハンドル側に連結された入力軸12と出力軸13との間に介在するトーションバー14と、トーションバー14の外周側に配置された環状の樹脂ケース15と、樹脂ケース15にモールドされたホールIC16と、トーションバー14と樹脂ケース15との間に配置された磁気回路部20及び円筒状の多極磁石30とを有する。
図1に示すように、入力軸12及び出力軸13は同軸に配置されて、車体側に対して固定されたホルダケース17に対し、軸受18a、18b、18cを介して回転自在に支持されている。また、入力軸12は、図示しないハンドルにより回転操作可能となっている。出力軸13は、操舵輪側に連結されている。入力軸12は第1軸に相当する。出力軸13は第2軸に相当する。樹脂ケース15は、ホルダケース17に対して取り付け固定されている。
図1、図2、図3に示すように磁気回路部20は、トーションバー14の捩じれに応じて相対変位する一対の磁気ヨーク21、22と、一対の集磁要素24,25と、多極磁石30とを有している。
一対の磁気ヨーク21、22は、軟磁性体からなり、その内周面が多極磁石30の径方向外側に配置されて、多極磁石の外周面に対向している。詳説すると、一対の磁気ヨーク21、22は、リング状に形成された磁気ヨーク本体21a、22aと、磁気ヨーク本体21a、22aの内周から軸方向に延び、磁気ヨーク21、22の周方向に等間隔に配置された複数の爪21b、22bとを有する。図1に示すように、一対の磁気ヨーク21、22は、爪21b、22bが周方向に交互に配置されて適当な間隔でずれるように隣合う状態で、樹脂製の保持筒19にモールドされて、出力軸13の一端に取り付け固定されている。
一対の集磁要素24,25については、後述する。
図2に示すように多極磁石30は、N極とS極が軸方向に配置された複数の磁石が、隣接する他の磁石とは極の向きが相互に反対となるようにして交互に配置されることにより円筒状に形成されている。多極磁石30は、図1に示すように入力軸12の一端に対して、同軸となるように保持筒31を介して一体回転可能に結合されている。
図1に示すように、一対の集磁要素24,25は、軟磁性体からなり、一対の磁気ヨーク21、22の外周側に配置され、樹脂ケース15にホールIC16と共にモールドされている。図2、図3に示すように、一対の集磁要素24,25は、磁気ヨーク本体21a、22aの周方向の一部を挟み込み可能な形状を有する覆い部26、27を有している。すなわち、覆い部26、27は、相互に対向する対向壁24a、24b、25a、25bと、対向する両者を連結する連結壁24c、25cとを有していて、断面チャンネル状に形成されている。
図4(a)、図4(b)に示すように、集磁要素24、25において、相互に対向する対向壁24b、25aには相互に接近する方向へ突出する集磁部28、29が形成されている。また、図4(b)に示すように集磁部28、29は、ホールIC16のホール素子16aの中心が、その集磁部28、29の中心に合致するように配置されている。
また、図4(b)に示すように、集磁部28、29の端面は、ホール素子16a全体を十分に覆う面積を有している。これにより、集磁部28、29間を流れる磁束をホール素子16aが検出可能としている。集磁部28、29の相互に対向する端面は、本実施形態では、円形としている。本実施形態では、集磁部28、29は、対向壁24b、25aの内面側から、絞り加工により形成されていて、該対向壁24b、25aとは全周囲にわたって連結されているとともに、内面には凹部28a、29aが形成されている。
集磁部28、29間には、ホールIC16が配置されている。ホールIC16は、ホール素子16aと図示しない周辺回路とが樹脂モールドされている。
前記集磁要素24、25と、集磁部28、29間に配置されたホール素子16aを有するホールIC16とにより、集磁部28、29間を流れる磁束を検出する磁束検出要素が構成されている。
(実施形態の作用)
次に、本実施形態のトルク検出装置10の作用を図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、及び図6を参照して説明する。
トルク検出装置10は、入力軸12と出力軸13との間にトーションバー14の捻れを伴って相対角変位が生ずると、図2に示す磁気ヨーク21、22の爪21b、22bと多極磁石30のN極及びS極との位相は互いに逆向きに変化する。この位相が変化すると、一方の磁気ヨーク21の爪21bと他方の磁気ヨーク22の爪22bとには、互いに逆の極性を有する磁力線が増加し、それぞれの磁気ヨーク本体21a、22aに正負の磁束が発生する。このとき発生する磁束の正負は、多極磁石30と磁気ヨーク21、22との間、すなわち、入力軸12と出力軸13との間に生じる相対角変位の向きに応じて定まり、正負の磁束φの密度は、前記相対角変位の大きさに対応する。
図4(a)に示すように、この磁束φが集磁要素24、25により集磁されて、集磁部28、29d間に配置されるホールIC16を通過することにより、ホールIC16が前記磁束φを検出する。
ここで、集磁部28における磁束φの流れについて見ると、図5(a)及び図5(b)に示すように、対向壁24bでは、突出した集磁部28の全方位からの磁束φが矢印で示すように収束し、集磁部28における磁気バランスが良好となる。図示はしないが、集磁部29においても、磁束φの流れについて見ると、対向壁25aでは、突出した集磁部29の全方位からの磁束φが同様に収束し、集磁部29における磁気バランスが良好となる。このため、集磁部28、29間に配置されたホールIC16のホール素子16aでの検出精度を向上することが可能となる。
また、背景技術では詳説はしていないが、特許文献1では、図7(a)に示す集磁要素110、112の構造のものも提案されている。同図に示すように、突起110d、112dからは、ホールIC対向壁110e、112eが径方向外側に屈曲して相互に平行となるように集磁要素110、112から切り起こして切欠部116が形成されている。
この構成は、図7(a)に示すように、ホールIC対向壁110eの先端と対向壁110b間及びホールIC対向壁112eの先端と対向壁112a間の漏洩磁束に影響し、磁気抵抗の変化が大きくなる。
すなわち、製造誤差により、図7(b)に示すように、ホールIC対向壁110e、112eの先端がθ1分開いていたり、図7(c)に示すように、ホールIC対向壁110e、112eの先端がθ2分閉じ方向に配置していたりすると、前述した両者間の漏洩磁束に影響し、磁気抵抗の変化が大きくなる。このことは、前述した切り起こしによる磁気バランスの悪化に加えて、漏洩磁束による悪化が重なることになる。
また、ホールIC対向壁110eの先端と対向壁110b間及びホールIC対向壁112eの先端と対向壁112a間のそれぞれの部位間のバラツキが漏洩磁束に影響する。
これに対して、本実施形態では図6に示すように、集磁部28、29は、全周囲が、切り起こし形成されないで、対向壁24b、25aから突出している構成であるため、漏洩磁束による磁気抵抗も抑制でき、さらには、切り起こしによる磁気バランスが悪化することもない。
また、本実施形態では、ホールIC16のホール素子16aが検出する磁束密度を向上させたい場合、集磁要素24、25の板厚、すなわち、対向壁24b、25aの厚みを厚くすることなく、集磁部28、29のホール素子16aに相対する面を適切な面積とするだけでよくなる。このことにより、集磁要素24、25の大きさ、重量、及びスペースに起因する大型化の問題が生ずることがない。
従来は、検出するための磁束密度を上げると前述したように板厚を薄くし、磁束密度を下げると板厚が厚くなり、機械的な強度や、ホールICが検出する磁束密度の調整が難しくなる問題がある。しかし、本実施形態によれば、ホールICが検出する磁束密度の調整を容易に行うことが可能となる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態は、各集磁要素24、25は、磁気的に結合された磁気ヨーク21、22(磁気ヨーク本体21a、22a)の周方向の一部を覆うように挟み込み配置されるとともに、相互に対向する対向壁24b、25aを有する覆い部26、27を備えている。そして、相互に対向する一対の集磁部28、29は、対向壁24b、25aからそれぞれ接近する方向へ突出して配置され、かつ、該対向壁とは全周囲にわたって連結されている。
この結果、検出する磁束密度を上げる場合は、集磁部28、29自体は、対向壁24b、25aからそれぞれ接近する方向へ突出して配置される構成のため、集磁部28、29の厚みを厚くしなくてよく、この結果、集磁部28、29の配置スペースの問題や、大型化、重量増加の問題は生じない。
また、集磁部28、29の厚みを薄くすることもなく、磁束密度を上げることもできることから、機械的な強度とホールICを通過する磁束の密度の調整が行い易い。また、従来と異なり、集磁部28、29の周囲は、切欠部を有していないため、磁気抵抗バランスが良くて磁気抵抗を低減できる。
(2)本実施形態では、覆い部26、27は、断面チャンネル状を成していて、集磁部28、29の内面には凹部が形成されている。上記構成により、集磁部をその内面側から、プレス絞り加工等により、簡単に形成することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態では、磁束検出装置として、トルク検出装置としたが、トルク検出装置に限定するものではない。例えば、多極磁石と磁気ヨークとの間、すなわち、図示しない第1軸と第2軸との間に生じる相対角変位の向きに応じて定まり、正負の磁束の密度は、相対角変位の大きさに対応することになるため、相対角度を検出する相対角度検出装置に具体化してもよい。
・前記実施形態では、磁気ヨーク21、22の周方向の一部を集磁要素24、25がそれぞれ覆うようにしたが、一部ではなく、周方向の全部を覆うように形成してもよい。
・前記実施形態では、集磁部28、29は、対向壁24b、25aの内面側から、絞り加工により形成されているが、絞り加工に限定するものではない。例えば、半抜き加工でもよく、或いは打ち抜き加工、または剪断加工において、中途で加工を停止して集磁部28、29が対向壁24b、25aから分離しない加工であってもよい。
・前記実施形態では、集磁部28、29の相互に対向する端面を円形としたが、円形に限定するものではなく、図8(a)の楕円、図8(b)の略四角形、図8(c)の十字形、図8(d)の六角形等の多角形にしてもよい。
・前記実施形態では、集磁部28、29は、絞り加工等により突出するように形成したが、軟磁性体からなる別部材で、対向壁24b、25aの面に対して磁気的に結合された態様で一体に固定してもよい。固定方法は限定しない。このように構成すると、凹部28a、29aを省略することができる。
・前記実施形態では、一対の集磁部が1組設けられていたが、2組以上設けられていてもよい。
10…トルク検出装置
12…入力軸(第1軸)
13…出力軸(第2軸)
16…ホールIC
16a…ホール素子
20…磁気回路部
21、22…磁気ヨーク
24、25…集磁要素
24a、24b、25a、25b…対向壁
26、27…覆い部
28、29…集磁部、
28a、29a…凹部
30…多極磁石

Claims (2)

  1. 同軸上に配置された第1軸及び第2軸の一方と一体回転する円筒状の多極磁石と、前記多極磁石の磁界内に配置され、前記第1軸及び前記第2軸の他方と一体回転する一対のリング状の磁気ヨークと、相互に対向する一対の集磁部が少なくとも1組設けられており、前記一対の磁気ヨークとそれぞれ磁気的に結合された一対の集磁要素と、前記一対の集磁部の間に配置されたホール素子を有するホールICとを含むとともに、前記一対の集磁部の間の磁束を検出する磁束検出要素と、を備えた磁束検出装置であって、
    各集磁要素は、前記磁気的に結合された前記磁気ヨークの周方向の少なくとも一部を覆うように挟み込み配置されるとともに、相互に対向する対向壁を有する覆い部を備え、
    前記相互に対向する一対の集磁部は、該対向壁からそれぞれ接近する方向へ突出して配置されていて、かつ、該対向壁とは全周囲にわたって連結されている磁束検出装置。
  2. 前記覆い部は、断面チャンネル状を成していて、前記集磁部の内面には凹部が形成されている請求項1に記載の磁束検出装置。
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