JP2021106765A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、遊技者の興趣を向上させる遊技機を提供することを目的とする。
<遊技機の基本構成>
図1は、本実施形態に係る遊技機の一例を示した正面図、図2は、本実施形態に係る遊技機の裏面側の一例を示した斜視図、図3は、本実施形態に係る遊技機に備えられている遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
ガラス枠4には窓4aが形成され、その窓4aに透明板(ガラス板)4bが装着されている。内枠3には遊技球が打出される盤面を有する遊技盤10が装着され、この遊技盤10の盤面とその前側の透明板との間に遊技球が転動、流下可能な遊技領域10aが形成されている。透明板4bは、例えばガラス板であり、ガラス枠4に対して着脱可能に固定されている。
演出ボタン8は、例えば、後述する画像表示装置31に当該演出ボタン8を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン8には、演出ボタン検出スイッチ8a(図3参照)が設けられており、この演出ボタン検出スイッチ8aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
また、十字キー40には、十字キー検出スイッチ(上キー検出スイッチ、下キー検出スイッチ、左キー検出スイッチ、右キー検出スイッチ)が設けられている。
リューム11bのつまみが回転する。この発射ボリューム11bの検出角度に応じた電圧が遊技球発射機構に設けられた発射用ソレノイド12aに印加される。そして、発射用ソレノイド12aに電圧が印加されると、発射用ソレノイド12aが印加電圧に応じて作動するとともに、操作ハンドル11の回動角度に応じた強さで遊技球が遊技盤10の遊技領域10aへ発射される。
遊技盤10の略中央には、センター部材12が配置されている。センター部材12には、液晶表示装置等からなる画像表示装置31と、「刀」を模した演出用役物装置32が設けられている。
なお、本実施形態では、第2始動口14が第1の態様に制御されているときは、第2始動口14に遊技球が入球することがないようにしている。しかしながら、第2の態様に制御されているときよりも第1の態様に制御されているときの方が遊技球の入球機会が少なければ、第1の態様に制御されているときに第2始動口14に遊技球が入球しても構わない。つまり、第1の態様には、第2始動口14への遊技球の入球が不可能または困難な状態が含まれる。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13及び第2始動口14に遊技球が入球した場合、例えば3個の遊技球の払い出しを行うようにしているが、遊技球の入球に伴う払い出しは必ずしも行う必要は無い。また、例えば第1始動口13の払い出し個数を3個、第2始動口14の払い出し個数を1個といったように始動口ごとに払い出し個数を異なるように構成しても良い。
さらにセンター部材12の右側の遊技領域10aには、遊技球が入球可能な第1大入賞口16及び第2大入賞口17が設けられている。このため、操作ハンドル11を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、第1大入賞口16及び第2大入賞口17には遊技球が入賞しないように構成されている。
さらに、遊技領域10aには複数の一般入賞口18が設けられている。これら各一般入賞口18に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
画像表示装置31は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球したときには、抽選結果を遊技者に報知する演出図柄35が変動表示される。
演出図柄35というのは、例えば第1図柄(左図柄)、第2図柄(右図柄)、第3図柄(中央図柄)という3つの図柄(数字)をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。
また、図示しないが、画像表示装置31には、上記演出図柄35とは別に第4図柄が表示されている。第4図柄は、大当たり抽選処理による抽選結果の報知に用いる演出図柄35の変動状態を示している図柄である。
なお、第4図柄は、必ずしも画像表示装置31に表示する必要は無く、別途、第4図柄表示ランプを設けて表示するようにしても良い。
また、演出用照明装置33は、それぞれ複数のライトを備えており、各ライトの光の照射方向や発光色を変更しながら、さまざまな演出を行うようにしている。
さらに、図1には示していないが、遊技機1にはスピーカからなる音声出力装置34(図3参照)が設けられており、上記の各演出装置に加えて、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出も行うようにしている。
第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、複数のLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄(点灯態様)を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。このようにして表示される特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示(点滅)された後に停止表示されるようにしている。
より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球すると、大当たりの抽選が行われることとなるが、この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、所定時間を経過したところで遊技者に報知される。そして、所定時間が経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
普通図柄表示装置22は、ゲート15を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって所定の当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、第2始動口14が所定時間、第2の態様に制御される。なお、この普通図柄についても、ゲート15を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、所定時間が経過するまで普通図柄表示装置22を点滅させる等、普通図柄が変動表示するようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球して即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで大当たりの抽選の権利が留保される。より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第1保留として留保され、第2始動口14に遊技球が入球して留保される大当たりの抽選の権利は第2保留として留保される。
そして、普通図柄の上限留保個数も4個に設定されており、その留保個数が、上記第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
ラウンド回数表示器26は、後述する特別遊技中に行われるラウンド遊技のラウンド回数を報知するためのものである。
画像制御基板70には、音声出力装置34から出力される音声の音量を切り替えるための音量切替スイッチ36が設けられている。
この図3において、主制御基板50は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板50は、メインCPU50a、メインROM50b、メインRAM50cから構成されるワンチップマイコンと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
メインCPU50aは、各検出スイッチからの入力信号に基づいて、メインROM50bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM50cは、メインCPU50aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、主制御基板50の出力側には、第2始動口14の開閉扉14bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド14c、第1大入賞口16の開閉扉16bを開閉動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口17の可動片17bを開閉動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17cが接続されている。
さらに、主制御基板50の出力側には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、およびラウンド回数表示器26が接続されており、出力ポートを介して各種信号を出力するようにしている。
また、主制御基板50は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板27に出力する。
また、主制御基板50のメインRAM50cは、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM50cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技回数(J)記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、第1大入賞口入れ球数(C1)記憶領域、第2大入賞口入球数(C2)記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域等が設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域は一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
主制御基板80は、電源プラグ81から供給される電源電圧を所定電圧に変換して各制御基板に供給する。また、主制御基板80はコンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板50に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU50aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU50aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
サブCPU55aは、主制御基板50から送信されたコマンド、または、ランプ制御基板65を介して入力される演出ボタン検出スイッチ8aからの入力信号に基づいて、サブROM55bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板65または画像制御基板150に送信する。サブRAM55cは、サブCPU55aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、主制御基板50から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル(図示省略)、停止表示する演出図柄35の組み合わせを決定するための演出図柄パターン決定テーブル(図示省略)等がサブROM55bに記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
サブRAM55cには、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、判定記憶領域(第0記憶領域)、第1保留記憶領域、第2保留記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
また、演出制御基板55には、現在時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)55dが搭載されている。サブCPU55aは、RTC55dから現在の日付を示す日付信号や現在の時刻を示す時刻信号を入力し、現在の日時に基づいて各種処理を実行する。
RTC55dは、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、主制御基板80に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。したがって、RTC55dは、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC55dは、演出制御基板55上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
また、図示しない遊技球貸出装置(カードユニット)が払出制御基板60に接続されているか確認し、遊技球貸出装置(カードユニット)が接続されていれば、発射制御基板75に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
また、払出制御基板60には、皿満タン検知スイッチ51や、球詰まり検知スイッチ52が接続されている。
発射用ソレノイド12aは、ロータリーソレノイドにより構成されている。発射用ソレノイド12aには、図示しない打出部材が直結されており、発射用ソレノイド12aが回転することで打出部材を回転させる。
ここで、発射用ソレノイド12aの回転速度は、発射制御基板75に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技球数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
球送りソレノイド12bは、直進ソレノイドにより構成され、上皿6a(図1参照)にある遊技球を発射用ソレノイド12aに直結された打出部材に向けて1個ずつ送り出す。
また、ランプ制御基板65には、遊技盤10に設けられた演出用役物装置32や演出用照明装置33が接続されており、ランプ制御基板65は、演出制御基板55から送信されたデータに基づいて、演出用照明装置33を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用役物装置32を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。なお、本実施形態では、演出ボタン8が突出するように構成されているので演出役物装置32は演出ボタン8を含む。
また、ランプ制御基板65には、上記した盤ランプ100、枠ランプ101が接続されている。
画像制御基板150は、上記演出制御基板55に双方向通信可能に接続されており、その出力側に上記画像表示装置31および音声出力装置34を接続している。
主制御基板50には、性能表示モニター600、設定表示モニター650、設定キースイッチ660、設定スイッチ670、RWMクリアスイッチ680がさらに接続されている。
これらの詳細については後述するが、性能表示モニター600は、遊技機の性能すなわちベース値を表示するものである。
ベース値とは大当たり、確変遊技状態、時短遊技状態等の特別な状態を除いた通常の状態のとき(低確時短無時)にどれだけ払い出しが有るのかを示す数値であり、例えば低確時短無時に、遊技者が遊技球を100個打ち出したときに50個の賞球があれば、ベースは50である。
大当たり、確変遊技状態、時短遊技状態を含む全ての遊技状態における所定打ち出し数(通常60,000個)毎に、低確時短無時のベース値を演算した値を性能表示モニター600に表示する。
また、設定機能を有する遊技機では、設定を変更することで、大当たりに当選する確率を変更することが出来る。
設定値は、性能表示モニター600とは別に設けられる設定表示モニター650に表示しても良いし、性能表示モニター600に設定表示モニター650を兼ねさせて、設定値を表示させても良い。その場合には、設定表示モニター650を別途設ける必要がない。
遊技機の設定変更のために設定スイッチ670を設けることなく、RWMクリアスイッチ680で代用するようにしてもよい。
遊技機1の扉を開放し(ガラス枠4を外枠2から開放し)、設定キースイッチ660をONし、RWMクリアスイッチ680を押した状態で電源投入をすると、性能表示モニター600に現時点の設定が表示され、設定の切り替えが可能となる。
設定は、例えば、「1」〜「6」の6段階であり、RWMクリアスイッチ680を操作するごとに設定の値は加算して性能表示モニター600に表示され、「6」の次は、「1」に戻る。
設定の選択をしたあと、設定キースイッチ660をOFFにすると性能表示モニター600に表示された設定で確定し、性能表示モニター600には設定値表示とともにドットが表示される。
設定の切り替え中は、演出表示及び効果音により報知が行われる。
また、遊技機1の扉を開放し、設定キースイッチ660をONした状態で電源投入をすると、性能表示モニター600に、現時点の設定が表示されるとともにドットが表示され、設定の確認が可能となる。
設定の確認中は、演出表示及び効果音によって報知を行う。
演出ボタン8は、図示しない通常操作位置と、通常操作位置よりも下方へ退入した押下位置と、通常操作位置よりも上方へ突出した突出操作位置とに亙って進退可能に構成されている。また、演出ボタン8は通常操作位置及び突出操作位置を含む任意の位置から押下位置へ押下操作可能に構成されている。
なお、本明細書では演出ボタン8の詳細な構造については、例えば特開2013−116168公報等に開示されているので説明を省略する。
次に、遊技盤の背面側の構成について説明する。
図4はベース枠体に各ユニットを組み付けた状態を示す背面図であり、図5は図4の一部分解斜視図である。
図2、図4、図5等に示すように、遊技盤10の背面(後面)には、前後方向に貫通する開口部を有したベース枠体(液晶ベース枠)130が組み付けられて、ベース枠体の背面側(後面側)にはその開口部を塞ぐように画像表示ユニット(画像表示装置31、及び画像表示カバー165)160が組み付けられる。画像表示カバー(液晶カバー)165の背面(後面)には、ランプ中継基板166が組み付けられ、ランプ中継基板166よりも下側の画像表示カバー165の背面下部には主制御基板を収容した基板保護ケース(基板ケース)200が取り付けられる。
ベース枠体(液晶ベース)130は前後方向へ貫通する開口部を有した略四角形の環状体であり、その環状の前面131は遊技盤10の背面に添設されて固定される。ベース枠体の背面には各種回路基板、部品類を配置するためのスペースがある。
ベース枠体130の背面に固定された画像表示ユニット(液晶ユニット)160の背面側には、演出制御基板55が配置されている。画像表示ユニット160は、演出制御基板の前方に設けた画像表示ユニット収納用のギャップ(収納空間)内に対して、ベース枠体の側方(左右方向)、上下方向、或いは斜め方向からスライド自在に装着できるように構成されている。
ベース枠体の背面に配置された各種回路基板は、蓋部材170によって覆われる(図4、図5)。
また、透明な基板ケース200を介して、主制御基板50が備える性能表示モニター600及び設定表示モニター650を視認可能である。
遊技店のスタッフ等は、遊技機の扉をあけて、遊技機背面の性能表示モニター600、設定表示モニター650を視認しつつ、RWMクリアスイッチ680、設定キースイッチ660を操作して、RWMクリア、設定変更、遊技性能の確認等の操作を行うことが出来る。
操作部材685をスタッフ等が押下操作すると、押下された操作部材685によりRWMクリアスイッチ680が押圧される。これによって、RWMクリアスイッチ680の操作が行われる。
そして、鍵穴を設けた設定キースイッチ660の端面が、基板ケース200に設けた開口から露出している。
遊技店のスタッフ等は、設定キースイッチ660の鍵穴にキーを挿入して操作を行うことが出来る。
次に、本実施形態のパチンコ機1の主制御基板である主制御基板50が実行する各種動作について説明する。
図6は、パチンコ機1の主制御基板50において取得される各種乱数の説明図であり、(a)は特別図柄判定用乱数、(b)は大当たり図柄判定用乱数、(c)はリーチ判定用乱数、(d)は補助図柄判定用乱数の一例を夫々示した図である。
主制御基板50では、図6(a)に示す特別図柄判定用乱数と図6(b)に示す大当たり図柄判定用乱数とにより特別図柄が決定される。また、図6(d)に示す補助図柄判定用乱数により補助図柄が決定される。
上記したように、本実施形態の遊技機は、設定キースイッチ660、設定スイッチ670等を用いた設定を行うことによって大当たりに当選する(大当たりと判定される)確率を変更することが出来る。
なお、パチンコ機1が上記した設定キースイッチ660、設定スイッチ670等を備えることなく、大当たりに当選する確率の変更設定が不可能であってもよい。
遊技機が、設定キースイッチ660、設定スイッチ670を備えていても、用意された設定が「1」のみであり事実上、大当たりに当選する確率の変更設定が不可能であってもよい。
設定が「1」のとき、低確率遊技状態(通常遊技状態)では、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「100」〜「299」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、1/60に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「100」〜「1099」のときに大当たりと判定される。また、図6(a)に示す特別図柄判定用乱数では、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。ここでは、小当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「2000」〜「2199」のときに小当たりと判定される。これらの場合以外では、ハズレと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、1/59に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「100」〜「1114」のときに大当たりと判定される。小当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「2000」〜「2199」のときに小当たりと判定される。これらの場合以外では、ハズレと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、1/58に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「100」〜「1134」のときに大当たりと判定される。また、小当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「2000」〜「2199」のときに小当たりと判定される。これらの場合以外では、ハズレと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、1/57に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「100」〜「1149」のときに大当たりと判定される。また、小当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「2000」〜「2199」のときに小当たりと判定される。
これらの場合以外では、ハズレと判定される。
なお、図6の説明では、「1」から「4」まで4個の設定値を例示しているが、設定値は「1」から「6」までの6個であってもよい。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、通常時短付き長当たり、通常時短付き短当たり、高確率時短付き長当たり、高確率時短付き短当たり、高確率時短無し短当たりが用意されている。
なお、時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口14に遊技球が入賞し易い遊技状態をいう。即ち、後述する所定条件が成立したときに第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化させることにより、第2始動口14への遊技球の入球確率を高めた第2始動口開閉扉14bの開放サポートを伴う遊技状態をいう。
通常時短付き短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
高確率時短付き短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当たりである。
高確率時短無し短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技を付与する大当たりである。
例えば、通常時短付き長当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と第2始動口14に遊技球が入賞した場合のいずれも35/250で同一とされる。同様に通常時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と第2始動口14に遊技球が入賞した場合のいずれも15/250で同一とされる。
具体的には、図6(b)に示すように、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「0」〜「34」であれば、通常時短付き長当たりが選択され、「35」〜「49」であれば、通常時短付き短当たりが選択される。
また、高確率時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合は75/250、第2始動口14に遊技球が入賞した場合は25/250とされる。
また、高確率時短無し短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合のみ100/250とされる。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「50」〜「74」であれば、高確率時短付き長当たりが選択され、「75」〜「149」であれば、高確率時短付き短当たりが選択され、「150」〜「249」であれば、高確率時短無し短当たりが選択される。
これに対して、第2始動口に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「50」〜「224」であれば、高確率時短付き長当たりが選択され、「225」〜「249」であれば、高確率時短付き短当たりが選択される。
そして、時短フラグと高確フラグが共にOFFとなる低確率遊技状態または時短フラグがOFFで高確フラグがONとなる高確率時短無し遊技状態のときは取得した補助図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定する。
一方、時短フラグがON、高確フラグがOFFとなる低確率時短遊技状態、又は時短フラグと高確フラグが共にONとなる高確率時短遊技状態のときは、取得した補助図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定する。
図7を用いて、主制御基板50のメイン処理を説明する。
図7は、主制御基板におけるメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板80から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがメインCPU50aに入力されることで行われる。
まず、メインCPU50aは、ステップS1において、初期設定処理を行う。具体的には、遊技の制御を開始するための準備処理、設定変更操作に基づき設定値を変更するための設定変更処理、RWMクリア操作に基づきメインRAM50cの所定のRWM領域を初期化するためのRWMクリア処理、設定確認操作に基づき設定値を確認するための設定確認処理等を行う。なお、初期設定処理の詳細は後述する。
メインCPU50aは、ステップS4において、電源基板80の電断検出回路から供給電源の電圧降下(例えば24ボルトで供給されていた供給電源が18ボルト未満に低下すること)の発生を示す電圧降下検知信号が入力されているか否かを判定する。電圧降下検知信号が入力されていない場合には(ステップS4でNo)、ステップS2に処理を移し、電圧降下検知信号が入力されている場合には(ステップS4でNo)、ステップS5に処理を移す。
メインCPU50aは、ステップS6において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS7において、払出制御基板60に対して電源遮断の処理を開始したことを通知するための電源遮断指定コマンドを送信する。これにより、電源遮断指定コマンドを受信した払出制御基板60から払出RAM60cに記憶されている遊技球の残り払出球数を示す残り払出球数指定コマンドが送信されてくることになる。
メインCPU50aは、ステップS9において、残り払出球数指定コマンドの受信を待機するための待機時間が経過したか否かを判定する。待機時間が経過していない場合には(ステップS9でNo)、ステップS8に処理を移し、待機時間が経過している場合には(ステップS9でYes)、払出制御基板60と正常な通信ができないものとしてステップS10に処理を移す。
メインCPU50aは、ステップS11において、出力ポートをクリアする。これにより、出力ポートの出力状態が初期化されて各種表示器や各種駆動源(モータ、ソレノイド)の動作が停止することになる。
メインCPU50aは、ステップS13において、メインRAM50cのRWM領域にメインRAM50cのデータがバックアップされている(電源復旧である)ことを示すバックアップフラグをセーブし、ステップS14において、RWMアクセスを禁止し、以降は電源供給が完全に断たれるまで待機する。
このように、遊技機1の動作に必要な動作電源(18ボルト以上)の供給が開始された場合には初期設定処理を行うが、瞬間停電(18ボルト未満への電圧降下)の発生に伴って動作電源の供給が再開された場合には、初期設定処理が行われないようになっている。つまり、瞬間停電の発生時に何らかの要因で設定変更操作、設定確認操作、RWMクリア操作が行われていたとしても、設定変更処理、設定確認処理、RWMクリア処理が実行されることがないため、遊技機が意図していない動作を行うことがなくなり、遊技機としての信頼性を担保することが可能となる。
図8を用いて、主制御基板50の初期設定処理を説明する。
図8は、主制御基板の初期設定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU50aは、ステップS21において、全割込を禁止し、ステップS22において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップS23において、他の基板の起動待ち処理を行う。具体的には、主制御基板50からのコマンドの取りこぼしが無いように、払出制御基板60や演出制御基板55が起動するのを1秒間に亘って待機する。
メインCPU50aは、ステップS26において、メインRAM50cのRWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグがセーブされているか否かを判定する。バックアップフラグがセーブされている場合には(ステップS26でYes)、電源復旧であるものとしてステップS27に処理を移し、バックアップフラグがセーブされていない場合には(ステップS26でNo)、初回の電源投入であるものとしてステップS28に処理を移す。
「設定変更報知」とは、画像表示装置に設定値の変更中であることを認識させるための設定変更中画面を表示したり、枠ランプ101や盤ランプ100を設定変更中に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたりすることである。なお、音声出力装置34から設定変更中であることを示す設定変更報知音(「設定変更中です」)を出力してもよい。
なお、バックアップフラグがセーブされていない場合、つまり、初回の電源投入の場合には、チェックサムが異常であると判定されるようになっている。
メインCPU50aは、ステップS34において、RWMクリア処理を行う。具体的には、RWMクリアスイッチ680の操作に基づいて、遊技の制御状態を初期化(RWM領域の設定値領域以外を初期化)したり、RWMクリアの準備中であることを示すRWMクリア指定コマンドを演出制御基板55に送信したりするための処理を行い、ステップS25に処理を移す。これにより、演出制御基板55では、RWMクリア準備中であることを示すRWMクリア準備報知を実行するための処理が行われることになる。
メインCPU50aは、ステップS35において、遊技の制御状態が初期化されたこと及び現在の遊技状態(ここでは通常遊技状態としての低確非時短遊技状態)を示す電源投入指定コマンドを払出制御基板60及び演出制御基板55に送信し、ステップS31に処理を移す。これにより、演出制御基板55では、遊技の制御状態が初期化されたこと示す電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
メインCPU50aは、ステップS40において、その他のコマンド(後述する特別図柄記憶指定コマンド、普通図柄記憶指定コマンド等)を演出制御基板55に送信する。これにより、演出制御基板55では特図保留数を把握することが可能となると共に、画像表示装置に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
また、設定変更中フラグがある場合、つまり、前回の電源断が設定変更中に発生した場合においては、チェックサムが正常であっても復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技店側が意図していない設定値が設定された状態で遊技が進行することがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、バックアップフラグがあると判定される(電源復旧である)と共に、設定変更操作がなかったと判定される場合、その後のステップS40でチェックサムが異常と判定されると復帰不可能エラー処理が実行されるようになっているが、チェックサムが異常と判定された時点で、メインRAM50cのRWM領域を初期化(0クリア)して設定値領域に初期値「1」をセーブして、ステップS25に処理を移すようにしてもよい。
また、設定変更中フラグの有無を判定しないようにすることで、前回の電源断が設定変更中に発生した場合であっても復帰不可能エラー処理が行われないようにしてもよい。
図9は、主制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S61)、始動口SW処理(S62)、ゲート検出SW処理(S63)、特別図柄処理(S64)、客待ち設定処理(S65)、補助図柄処理(S66)、大入賞口処理(S67)、第2始動口開放処理(S68)等を実行する。
[始動口SW処理]
図10は、主制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU50aは、ステップS101において、第1始動口13の第1始動口検出SW13aがONであるか否かの判定を行い、第1始動口検出SW13aがONであると判定した場合は、ステップS102において、第1始動口検出SW13aの保留個数U1が「4」より少ないか否かの判定を行う。
ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS103において、保留個数U1に「1」を加算する。この後、ステップS104において、特別図柄用の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び変動パターン乱数値等を取得して、メインRAM50cに格納する。
なお、本実施形態では、変動パターン乱数値が180個(0〜179)用意されているものとする。
ここで、保留個数U2が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS108において、保留個数U2に「1」を加算する。この後、ステップS109において、特別図柄用の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び変動パターン乱数値等を取得して、メインRAM50cに格納する。
図11は、主制御基板のCPUが実行するゲート検出SW処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS121において、ゲート15のゲート検出SW15aがONであるか否かの判定を行い、ゲート検出SW15aがONであると判定した場合は、ステップS122において、ゲート検出SW15aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判定を行う。
なお、ステップS121において、ゲート検出SW15aがONでないと判定した場合、或いはステップS122において、否定結果が得られた場合、つまりゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判定した場合はゲート検出SW処理を終了する。
図12は、主制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS131において、特別遊技フラグがONであるか否か、つまり大当たり遊技中または小当たり遊技中であるか否かの判定を行い、大当たり遊技中または小当たり遊技中でないと判定した場合は、続くステップS132において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う。
ステップS132において、特別図柄が変動中でないと判定した場合は、次にステップS133において、優先的に消化する第2始動口検出SW14aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判定を行い、ステップS133において、保留個数U2が「1」より多いと判定した場合は、ステップS134において、保留個数U2を「1」減算する。
変動開始コマンドには、特別図柄の変動時間を示した変動パターンコマンド、大当たり抽選の抽選結果を示す大当たりまたは小当たりコマンド、大当たり図柄の抽選結果を示す大当たり図柄コマンド、リーチ抽選の抽選結果を示すリーチコマンド、現在の遊技状態に関する遊技状態コマンド等が含まれる。
ステップS142において、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、続くステップS143において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動を停止して所定特別図柄を表示させる。
この後、ステップS144において、変動停止コマンドをセットし、続くステップS145において、後述する停止中処理(図17)を実行して特別図柄処理を終了する。
また、ステップS132において、特別図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS142に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
また、ステップS135において、保留個数U1が≧1でないと判定した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判定した場合は、ステップS146において、図13に示す客待ち設定処理に実行して特別図柄処理を終了する。
図13は、主制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS151において、客待ちフラグがONであるか否かの判定を行い、客待ちフラグがONであると判定した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS151において、客待ちフラグがONでないと判定した場合は、ステップS152において、客待ちコマンドをセットし、続くステップS153において、客待ちフラグをONにしてから客待ち設定処理を終了する。
なお、客待ちフラグは、大当たり状態でなく、また特別図柄の保留が無い状態が所定期間継続したときに、OFFからONになる。
図14は、主制御基板のCPUが実行する特別遊技判定処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS161において、メインRAM50cに記憶された特別図柄判定用乱数値の判定を行い、続くステップS162において、大当たりに当選したか否かの判定を行う。
ステップS162において、大当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS163において、メインRAM50cに記憶された大当たり図柄判定用乱数値の判定を行い、ステップS164において、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する大当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
ステップS165において、小当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS166において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する小当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
また、ステップS165において、小当たりに当選していない判定した場合は、ステップS167において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示するハズレ図柄を設定して特別遊技判定処理を終了する。
図15は、主制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、先ず、ステップS171において、時短遊技状態であることを示す時短フラグがONであるか否かの判定を行う。ステップS171において、時短フラグがONであると判定した場合は、続くステップS172において、変動パターンテーブルとして、時短遊技状態用テーブルをセットしてステップS174に進む。
次に、メインCPU50aは、ステップS174において、先に取得した変動パターン乱数値の判定を行い、続くステップS175において、セットされた変動パターンテーブルと変動パターン乱数値とに基づいて、変動パターンの設定を行って、変動パターン選択処理を終了する。
図16(a)に示す非時短遊技状態用変動パターンテーブルでは、特別図柄判定結果が大当たりであって、変動パターン乱数値が「0〜89」のときは、変動時間が90秒と長い変動パターン1が選択される。変動パターン1が選択された場合はリーチAを伴う当たり演出が行われる。
また特別図柄判定結果が小当たりの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が60秒とされる変動パターン3を選択する。変動パターン3が選択された場合はチャンス演出が行われる。
特別図柄判定用乱数値がハズレの場合は、第1特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が12秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン4が選択された場合は通常変動Aの演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
また第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記した変動時間が90秒とされる変動パターン5を選択する。
また第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、上記した変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「4〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記した変動時間が90秒とされる変動パターン5が選択される。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「4〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、上記した変動時間が30秒とされる変動パターン6が選択される。
特別図柄判定用乱数値がハズレである場合は、第2特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜5」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、選択される変動パターン乱数値「0〜179」に関わらず、変動時間が12秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン4が選択された場合は通常変動Aの演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「0〜5」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「6〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記変動パターン5が選択される。
また、第1及び第2特別図柄の合計保留球数が「6〜8」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜179」の場合は、上記変動パターン6が選択される。
なお、本実施形態では、大当たり当選時、特別図柄判定用乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて変動パターンを決定するようにしているが、これはあくまでも一例であり、特別図柄判定用乱数値と大当たり図柄判定用乱数値とに基づいて変動パターンを決定したり、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値及び変動パターン乱数値に基づいて変動パターンを決定するようにしてもよい。
図17は、主制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS181において、時短フラグがONであるか否かの判定を行い、時短フラグがONであると判定した場合は、続くステップS182において、メインRAM50cに記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」減算する。
なお、ステップS181において時短フラグがONでないと判定した場合、或いはステップS183において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判定した場合は、ステップS185に移行する。
次に、メインCPU50aは、ステップS187において、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かの判定を行い、残ゲーム回数Xが「0」であれば、高確率ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので、続くステップS188において、高確フラグをOFFにする。
なお、ステップS185において、高確フラグがONでないと判定した場合、或いはステップS187において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判定した場合は、ステップS189に移行する。
また、ステップS189において、大当たりであると判定した場合は、次にステップS194において、大当たりが長当たりであるか否かの判定を行い、長当たりであると判定した場合は、ステップS195において、長当たり遊技フラグ(特別遊技フラグ)をONにし、そうでなければステップS196において、短当たり遊技フラグ(特別遊技フラグ)をONにする。この後、ステップS197において、時短ゲームの残ゲーム回数J、及び高確率ゲームの残回数Xを夫々「0」にセットして、残ゲーム回数J/Xをリセットした後、ステップS198において、時短フラグと高確フラグをOFFにして、ステップS192に進む。
図18は、主制御基板のCPUが実行する補助図柄処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS201において、補助遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、補助遊技フラグがONであると判定した場合は、補助図柄処理を終了する。
一方、ステップS201において、補助遊技フラグがONでないと判定した場合は、ステップS202において、補助図柄が変動中であるか否かの判定を行う。ステップS202において、補助図柄が変動中でないと判定した場合は、ステップS203において、遊技球がゲート検出SW15aを通過した回数を記憶したゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判定を行い、ゲート通過回数Gが「1」より多い場合は、続くステップS204において、ゲート通過回数Gを「1」減算し、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判定した場合、つまり「0」の場合は、補助図柄処理を終了する。
ここで、補助図柄の変動時間は、時短フラグがOFFであれば、例えば4.0秒、時短フラグがONであれば、例えば1.5秒に設定することが考えられる。
次に、メインCPU50aは、ステップS209において、補助図柄の変動時間が所定時間経過したか否かの判定を行い、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、ステップS210において、変動を停止する。一方、ステップS209において補助図柄の変動時間が所定時間経過していないと判定した場合は、補助図柄処理を終了する。
なお、ステップS211において、停止図柄が当たり図柄でないと判定した場合は、補助遊技フラグをONにすることなく、補助図柄処理を終了する。
また、ステップS202において、補助図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS209に進み、補助図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
図19は、主制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS221において、小当たり遊技フラグ又は特別遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、小当たり遊技フラグ又は特別遊技フラグがONであると判定した場合は、ステップS222において、オープニング中であるか否かの判定を行う。ステップS222において、大当たりのオープニング中であると判定した場合は、次にステップS223において、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う。ステップS223において、オープニング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS224において、ラウンド回数Rの値に「0」をセットする共に、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
また小当たりであった場合は、例えばラウンド数(R数)を1R、1R中の作動パターンを0.1秒開放×2回に設定する。
ステップS229において、個数カウンタCの値が規定個数Cであると判定した場合は、ステップS230において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。つまり、開状態にある第1大入賞口16または第2大入賞口17を閉状態にする。
一方、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS228において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS229の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく、ステップS230において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。
ステップS231において、大当たりラウンドが最終ラウンドであると判定した場合は、ステップS232において、エンディングを開始すると共に、ステップS233において、エンディングコマンドをセットする。
また、ステップS222において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は、ステップS238において、エンディング中であるか否かの判定を行い、エンディング中であると判定した場合は、ステップS235に進み、エンディング中でないと判定した場合は、ステップS239において、大入賞口が作動中であるか否かの判定を行う。
なお、ステップS221において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。また、同様にステップS229において、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合や、ステップS231において大当たりラウンドが最終ラウンドでないと判定した場合、或いはステップS235においてエンディング時間を経過していないと判定した場合も、大入賞口処理を終了する。
図21は、主制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、先ず、ステップS241において、小当たりであるか否かの判定を行い、小当たりであると判定した場合は、遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS241において、小当たりでないと判定した場合は、次にステップS242において、通常当たり(通常時短付き長当たりまたは通常時短付き短当たり)であるか否かの判定を行い、通常当たりであると判定した場合は、ステップS243において、時短フラグをONにすると共に、ステップS244において、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「100」をセットして、遊技状態設定処理を終了する。
図22は、主制御基板のCPUが実行する第2始動口開放処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU50aは、ステップS261において、補助遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、補助遊技フラグがONであると判定した場合は、次にステップS262において、第2始動口開閉扉14bが作動中であるか否かの判定を行う。ステップS262において、第2始動口開閉扉14bが作動中(開放中)でなければ、ステップS263において、遊技状態に応じて第2始動口開閉扉14bの作動パターンを設定し、ステップS264において、第2始動口開閉扉14bの作動を開始する。
ここで、設定する第2始動口開閉扉14bの作動パターン(時間)は、例えば時短フラグがOFFであれば、0.15秒開放×1回、時短フラグがONであれば、1.80秒開放×3回に設定することが考えられる。
なお、ステップS262において、第2始動口開閉扉14bが作動中であると判定した場合は、ステップS265に移行する。
また、ステップS261において、補助遊技フラグがONでないと判定した場合、またはステップS265において、第2始動口14の作動時間が経過していないと判定した場合は、第2始動口開放処理を終了する。
一方、短当たり遊技中は、大入賞口の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
そして、取得した特別図柄判定用乱数値が特別遊技に当選したと判定した場合は、第2特別図柄表示装置21の第2特別図柄を特定の図柄で停止させる。この後、上記した大当たり(長当たりまたは短当たり)、または小当たりの何れかの特別遊技を実行する。長当たり遊技中は、所定期間、開放状態になる第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射することで出球を獲得することができる。一方、上記同様、短当たり遊技中は、大入賞口の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
高確率遊技は、特別図柄の変動回数が予め設定した設定回数(例えば10000回)に達するか、或いは再度大当たりに当選するまで継続して行われる。
また、時短遊技中は、特別図柄の変動開始から変動停止までの変動時間が通常遊技中より短時間に設定されると共に、補助図柄の当選確率が通常遊技中より高確率に設定される。
さらに補助図柄の当選時における第2始動口開閉扉14bの開放時間が通常遊技中より長く設定される。
従って、時短遊技中は、第2始動口14への遊技球の入賞率が通常遊技中より高くなるため、遊技者は第2始動口14を狙って遊技球を発射することで通常遊技中に比べて遊技効率を大幅に高めることができる。
[タイマ割込処理]
図23は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。なお、図23に示すタイマ割込み処理は、演出制御基板55のサブCPU55aがサブROM55bに格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
この場合、演出制御基板55のサブCPU55aは、タイマ割込処理として、コマンド受信処理(ステップS310)、演出ボタン処理(ステップS320)、コマンド送信処理(ステップS330)等を実行する。
図24は、演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
サブCPU55aは、ステップS401において、保留数増加コマンドを受信したか否かの判定を行い、保留数増加コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS402において、保留数増加コマンド受信処理を実行する。
次に、サブCPU55aは、ステップS403において、変動開始コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動開始コマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS404において、演出選択処理を実行する。
ステップS404の演出選択処理は、特別図柄の変動中に行う演出を選択する処理である。
なお、ステップS403において、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合は、演出選択処理を実行することなくステップS405に進む。
変動演出終了中処理としては、変動停止コマンドの解析、解析結果に基づいてモードフラグの変更等の各種処理、及び変動演出終了コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS405において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は、変動演出終了中処理を実行することなくステップS407に進む。
特別遊技演出選択処理としては、オープニングコマンドの解析、特別遊技演出パターン選択処理及びオープニング演出開始コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS407において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は、特別遊技演出選択処理を実行することなくステップS409に進む。
エンディング演出選択処理としては、エンディングコマンドの解析、エンディング演出パターン選択、及びエンディング演出開始コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS409においてエンディングコマンドを受信していないと判定した場合は、エンディング演出選択処理を実行することなくステップS411に進む。
次に、サブCPU55aは、ステップS411において、客待ちコマンド受信処理を実行して、コマンド受信処理を終了する。
図25は、演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU55aは、先ず、ステップS421において、変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS422において、サブRAM55cに記憶されている保留球の保留数を減算する。
次に、ステップS423において、変動開始コマンドの解析結果に基づいて変動演出パターンを選択し、続くステップS424において、変動演出開始コマンドをセットして、演出選択処理を終了する。
図26は、演出制御基板のCPUが実行する変動演出終了中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU55aは、ステップS431において、変動停止コマンドの解析を行い、解析結果に基づいてモードフラグの変更等の各種処理を行った後、次のステップS432において、変動演出終了コマンドをセットして、変動演出終了中処理を終了する。
図27は、演出制御基板のCPUが実行する当たり演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU55aは、ステップS441において、オープニングコマンドの解析を行い、続くステップS442において、当たり演出パターン選択処理を行う。この後、ステップS443において、オープニング演出開始コマンドをセットして、オープニング演出選択処理を終了する。
図28は、演出制御基板のCPUが実行するエンディング演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、サブCPU55aは、ステップS451において、エンディングコマンドの解析を行い、続くステップS452において、エンディング演出パターン選択を行う。この後、ステップS453において、エンディング演出開始コマンドをセットして、エンディング演出選択処理を終了する。
次に、本実施形態に係る主基板保護ケース200の構成について説明する。
なお、本実施形態において、主基板保護ケース200、払出基板保護ケース400、演出基板保護ケース700に共通して、基板ケースを基準に遊技盤2側を前方向、遊技盤2とは反対側の方向を後ろ側として説明する。
従って、図中の左右方向は、各基板ケースを、遊技盤2とは反対側から見たときの左右方向である。
図32は、図29の主基板保護ケースを台座から取り外した状態を説明する図であり、(a)は斜視図、(b)側面図、(c)は正面図である。図33は、図32の主基板保護ケースの背面斜視図である。
本実施形態の主基板保護ケース(以下、単に主基板ケースと記載する)200は、ROMを始めとした電子部品を搭載した主制御基板50を内部に収容した状態でパチンコ遊技機等の遊技機の背面に台座280を介して組み付けられる(図29〜図31参照)。
なお、本実施形態の主制御基板50は、一面にのみ電子部品を配置した片面実装方式を採用している。
重要な電子部品(特にROM)を一面にのみ実装し、実装面を外部から視認可能な面(後面)に向けることで、電子部品の差し替え等の不正行為を発見しやすくすることが出来る。
なお、主基板ケース200を構成する2つのケース片を、下ケース片、上ケース片と記載しているが、ケース片同士の位置関係は図中に示す上下方向とは異なっている。
便宜上、検査者の視点から見て奥側のケース片を下ケース片、手前側のケース片を上ケース片と記載しているが、図中の方向表記にならえば、上ケース片は後ケース片であり、下ケース片は前ケース片である。
上ケース片220の下部には内部の主制御基板50に設けた内部コネクタと外部コネクタとの接続部を覆う保護カバー229が配置されている。
本実施形態では、下ケース片210は主制御基板50を間に挟んで上ケース片220に対してカシメ部材により固定される。
本実施形態の主基板ケース200のカシメ締結部290において、カシメ締結穴は2つ設けられている(カシメ締結穴291A、291B)。
それぞれのカシメ締結穴は、下ケース片210に設けられた下ケース側締結穴292、上ケース片220に設けられた上ケース側締結穴293が連通することによって構成される。
従って、主基板ケース内部に収容された主制御基板50にアクセスすることは不可能である。
なお、下ケース片210と上ケース片220の1回の締結に用いるカシメ締結穴は1つのみである。カシメ部材を取り除いて(破断して)締結を解除した後(主基板ケース200を開封した後)、再び締結を行う場合には残されたもう一つのカシメ締結穴にカシメ部材を打ち込んで締結を行う。すなわち、本実施形態の主基板ケースは、2回まで開封することが出来る。
本実施形態の主基板ケース200(例えば、図32など)では、例えば、図中下側のカシメ締結穴291Bにカシメ部材が打ち込まれた状態である。
主制御基板を収容した主基板ケース200は、下ケース片210を、台座280を介してパチンコ遊技機等の遊技盤の背面に添設させた状態で組み付けられるため、遊技盤の背面側から上ケース片220を通して内部の制御基板面に搭載された電子部品を視認することができる。
また、台座280の上部に位置する軸部281を中心として主基板ケース200を上方に回動させることにより、透明な下ケース片210の底面から主基板ケース内部を確認することができる。
図30に示すように、台座280は、左右方向に沿った2辺が上下方向に沿った2辺より長尺な略長方形状に形成されており、下辺の左右両端近傍に一対の軸部281を備え、上辺の左右方向中央に板状を備えている。軸部281は、軸方向が左右方向に一致するものである。
主基板ケース200には、各軸部281に係合させる一対のフック部249が設けられている。一対のフック部249は、後述する上ケース片220の下辺に設けられている。フック部249は、前側に向かって凸なU字状に形成されている。
そして、フック部249が軸部281に係合したら、主基板ケース200を、軸部281を中心に左側面視反時計回り(図31中の符号ハの矢印の方向)に回転させ、主基板ケース200を台座280に重ね合わせる。図29に示すように、このとき、台座280の上辺に備えられている板状フック282が主基板ケース200の上辺に設けられた窪み3aに引っ掛かる。そのため、主基板ケース200は、フック部249と軸部281との係合と、板状フック282と主基板ケース200との係合とにより、台座280に固定される。
主制御基板50及び主基板ケース200について説明する。図32に示すように、遊技を制御する主制御基板50は、主基板ケース200内に収納される。主制御基板50には、統合メインROM502が装着されている。また、主制御基板50には、統合メインROM502とは異なる複数の電子部品595が実装されている。複数の電子部品595は、IC、抵抗、コネクタ、コンデンサ、及びコイル等の種々の電子部品を含む。また、図32(b)に示すように、主制御基板50には、複数のコネクタ771、772、773、774、775、776が実装されている。なお、複数のコネクタ771〜776は、図32(b)に記載しており、その他の図においては図示を省略している場合がある。
また、統合メインROM502は、図3に示したメインCPU50a、メインROM50b、メインRAM50cを一体化したワンチップマイコンである。
複数のコネクタ771〜776は、主制御基板50の下部において、左から右側に向けて順に並んでいる。複数のコネクタ771〜776は、主基板ケース200の上ケース片220の下部に設けられた6個の開口部779の内側に配置されている。
複数の電子部品595の夫々に設けられる信号ピンを、第2信号ピン583(図30参照)という。第2信号ピン583は、複数の電子部品595の夫々と、主制御基板50との間の信号を伝達する。なお、信号は、デジタル信号に限らず、アナログ信号も含む。主基板ケース200を介して視認可能に配置されている。詳細には、第2信号ピン583は、各電子部品から上方、下方、左方、右方、又は前方に延び、主制御基板50と電気的に接続されている。このため、第2信号ピン583は、主基板ケース200を介して視認可能である。
図30に示すように、主基板ケース200は、主制御基板50及び統合メインROM502を視認可能で且つ接触困難に収納する箱形のケースである。
図3、図4で説明した性能表示モニター600、設定表示モニター650、設定キースイッチ660、RWMクリアスイッチ680については、図62以降に示す構成について説明し、ここでは説明しない。
主基板ケース200は、主制御基板50に実装された複数のコネクタ771〜776(図32(b)参照)を視認可能に主制御基板50を内包する。主基板ケース200は、例えば、透明なプラスチック等の光透過性を有する部材で形成されている。
上記のように下ケース片210は、上ケース片220と組み合わされることで、主制御基板50を内包するための内包部581を形成する。上ケース片220は、主基板ケース200において、統合メインROM502側である後側に設けられている。下ケース片210は、主基板ケース200において、統合メインROM502側とは反対側である前側に設けられている。尚、図32(b)においては、透明な主基板ケース200に内包された主制御基板50に設けられた電気部品のうち、統合メインROM502のみを図示しており、他の電気部品は図示を省略している(図34(a)等も同様)。
また、図30に示すように、下ケース片210の板部211aの左部には、主制御基板50側である後方に向かって延びる円筒部565が設けられている。円筒部565には、前後方向に延びる孔部566が形成されている。孔部566の内側には、ねじ山が形成されている。主制御基板50において、円筒部565に対向する位置には、孔部567が設けられている。
一方、制御基板収納部221のフランジ部221bのうち、板部221aの長尺な2辺に沿って板部221aから突設されている部分は(以下「雌部」という)、二重壁状に形成されており、二重壁を形成する壁と壁との間に、制御基板収納部211の雄部を挿入可能な挿入溝部221cが設けられている。また、各挿入溝部221cには、引掛片221dが形成されている。
このように組み合わされると、制御基板収納部211、221は、内部に外部から遮蔽された箱形の内包部581を形成する。内包部581には、主制御基板50(図30参照)が収納された状態となる。このため、主制御基板50及び統合メインROM502等が不正に交換等される可能性を抑制できる。
制御基板収納部211、221をスライドさせて組み合わせると、これらを組み合わせた封止体300の長手方向の端部に封止部212、222によって封止基礎部310が形成される。
図32に示すように、封止基礎部310にかぶせて封止体300にキャップ240を取り付けると、封止体300の長手方向の端部には、第1ネジ止片91、第2ネジ止片92に加えて、キャップ240が備える第3ネジ止片93が重なり、ネジ止め用のネジ止部90を構成する。
各封止部212、222には、左右方向に沿って長尺な溝部212a、222aが形成されている。封止部222には、左右方向に沿って平行な2つの溝部222aが、所定間隔離して形成され、封止部212には、左右方向に沿って、1つの溝部212aが形成されている。
図34に示すように、上記のように下ケース片210、上ケース片220が組み合わされると、封止部212、222は、組み合わされた制御基板収納部211、221の右部に、封止基礎部310を形成する。
封止基礎部310においては、封止部212、222が一定間隔を開けて平行に配置され、封止部212、222が互いに対向する面の間に挿抜空間310a(図34参照)が形成される。
開封禁止シール250は、切断性を考慮し、紙などの切断し易い材料の一方の面に接着面が設けられたものであり、複数の切目が形成されている。後述するように、開封禁止シール250には、例えば、ホログラム及びQRコード(登録商標)等が印刷されている。また、開封禁止シール250には、「開封禁止」の文字も印刷されている。
切断部材230は、基礎部230aと、一対の摘部61と、切断部64とを有する形状に形成されている。切断部材230の基礎となる基礎部230aは、略長方形状に形成されている。基礎部230aの長尺な2辺のうち、一方には、切断部64が形成されている。切断部64は、基礎部230aの先端が刃状に形成された部位である。摘部61は、基礎部230aの長手方向両端に設けられ、全体に「く」の字に折り曲げられた形状に形成されている。摘部61の左端部を、遊端部61aという。
キャップ240は、封止基礎部310を覆う椀状に形成されたキャップ本体241と、キャップ本体241の長手方向の一端側に形成された第3ネジ止片93とを備えている。キャップ本体241の内側面には、キャップ240を封止基礎部310に取り付けたときに、挿抜空間310aに挿入された切断部材230の摘部61の遊端部61aが引っ掛かる位置に、突起82が設けられている。また、キャップ本体241の内側面には、溝部86が形成されている。
切断部材230は、封止基礎部310の挿抜空間310a(図34参照)に挿入される。その後、開封禁止シール250が貼り付けられる。さらに、キャップ240を封止基礎部310にかぶせると、溝部86が、挿抜空間310aに挿入された切断部材230の一部に嵌る。また、突起82が切断部材230の摘部61の遊端部61aと係合する。
主基板ケース200の封印を解くときは、カシメ部材94が取り外されるとともに、キャップ240が封止基礎部310から取り外される。主基板ケース200の封印が不正に解かれる時も同様である。
切断部材230とキャップ240とは一体化している。このため、キャップ240を封止基礎部310から取り外されると、同時に切断部材230も封止基礎部310から取り外される。すると、切断部64等により、開封禁止シール250には回復不能な傷が付けられる。
識別表示520は、遊技機1に関する情報が含まれる表示である。以下の説明においては、主制御基板50に設けられた識別表示520を、識別表示521といい、統合メインROM502に設けられた識別表示520を、識別表示522という。上ケース片220に設けられた識別表示520を、識別表示523といい、下ケース片210に設けられた識別表示520を、識別表示524という。
キャップ240に設けられた識別表示520を、識別表示525という。
主基板ケース200に付された識別表示523、524、525は、特定の情報を表示するための情報識別部である。識別表示524は、下ケース片210の前面の右上部に、下ケース片210を製造する金型による刻印によって形成されている(図34参照)。
識別表示525は、キャップ240の背面に、キャップ240を製造する金型による刻印によって形成されている。識別表示523の表示態様については後述する。
なお、識別表示521〜525において、メーカー名を「ABCD」に含まれる「AB」で表示するではなく、図40の識別表示1595、1596における「AA社」のように、メーカー名そのものを表示してもよい。また、機種名を「ABCD」に含まれる「CD」で表示するではなく、図40の識別表示1595、1596における「CRあいう」のように、機種名そのものを表示してもよい。また、識別表示521〜525に、図40の識別表示1595、1596における型式「GH101」のように、型式が表示されてもよい。この場合、識別表示521〜525において同じ識別表示は、機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」となる。
シール部542には、シール本体(ベース部)に対して印刷部797が印刷されている。
後述するすべての基板ケースに貼付される全てのシール部について、粘着性を有するシール本体(ベース部)に対して印刷(印字)が行われ、あるいはシール本体(ベース部)に対して書き込み可能な下地が形成されている点で共通している。
本実施形態では、一例として、印刷部797は、識別表示523である。
シール部542に、識別表示523が印刷されていることによって、位置表示部541に識別表示523が付された状態となる。シール部542は、主基板ケース200において複数の電子部品595の少なくとも一部を跨いで配置されている。言い換えると、シール部542は、後方から見た場合に、主基板ケース200において複数の電子部品595に重なる状態で配置されている。なお、図32(b)には、複数の電子部品595のうちの一部を図示しており、実際には、他の電子部品(図30参照)も存在する。上ケース片220の識別表示523は、統合メインROM502の装着箇所が視認できる角度を有するように表示されている。本実施形態では、上ケース片220に付された識別表示523により統合メインROM502の装着箇所が視認性を阻害されない。なお、後述する変形例におけるシール部1561(図41参照)の場合と同様に、主基板ケース200が所定の角度にある場合に、識別表示523が、統合メインROM502の装着箇所と重なってもよい。本実施形態では、上ケース片220に付された識別表示523により統合メインROM502の装着箇所が視認性を阻害されない。
また、遊技機1の製造時においては、位置表示部541が設けられていない場合に比べて、製造者が、識別表示520を付与する位置を把握し易い。このため、例えばシール部542が使用され、製造者によって識別表示523が付与される場合に、複数の遊技機1の間で、異なる位置に識別表示523が付与される可能性を低減できる。このため、位置表示部541が設けられていない場合に比べて、検査者は、主基板ケース200に付された識別表示523を容易に確認することができる。よって、不正行為の発生を抑制することができる。故に、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。
よって、検査者は、主基板ケース200に付された識別表示523を容易に確認することができる。故に、不正行為の発生を抑制することができる。このため、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。
また、製造者は、凹部である位置表示部541に沿って識別表示520を位置決めすることができる。このため、製造者は、遊技機1を量産する場合において、複数の遊技機1間で同じ位置に識別表示520を付することができる。複数の遊技機1間で同じ位置に識別表示520が付されるので、検査者は、識別表示520を容易に確認することができる。故に、不正行為の発生を抑制することができる。このため、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。
また、検出信号コネクタ774、775が蛍光色であるので、蛍光色でない場合に比べて、検査者が視認しやすくなる。このため、例えば、主制御基板50とは異なる機器が検出信号コネクタ774、775に接続される不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、統合メインROM502が備える第1信号ピン582は主基板ケース200を介して視認可能に配置されている。第1信号ピン582が視認可能であるので、例えば、主制御基板50とは異なる機器が第1信号ピン582に対して接続される不正が行われているか否かを容易に判断できる。このため、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。よって、遊技者の興趣が向上する。
また、複数の電子部品595が備える第2信号ピン583は、主基板ケース200を介して視認可能に配置されている。第2信号ピン583が視認可能であるので、例えば、主制御基板50とは異なる機器が第2信号ピン583に対して接続される不正が行われているか否かを容易に判断できる。このため、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。よって、遊技者の興趣が向上する。
また、上ケース片220と下ケース片210とは、互いにスライドされて組み合わせられる。このため、不正行為をしようとする者が、上ケース片220と下ケース片210とを分離するために、単に上ケース片220と下ケース片210とを引き離そうとしても、上ケース片220と下ケース片210が分離され難い。よって、主制御基板50を不正に交換し難い。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。以下の各変形例において、上記実施形態の構成に対応する構成は、同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
位置表示部541は、凹部であったが、これに限定されない。例えば、後述するように位置表示部541は凸部であってもよい。
図35は、主基板ケース200の変形例に係る基板ケースの上ケース片220において、図32に示すA−A線の位置における矢方向断面を示している。図35に示すように、位置表示部541は、上ケース片220の外面531に形成された凸部であり、後側に突出している。位置表示部541には、シール部542によって識別表示523が付されている。
また、位置表示部541は、上ケース片220の外面531に設けられていたが、これに限定されない。例えば、位置表示部541は、上ケース片220の内面532に設けられてもよい。
以上のように、位置表示部541は、主基板ケース200の内面532又は外面531に形成され、識別表示520を位置決めするための凸部又は凹部である。凸部及び凹部である位置表示部541が設けられているので、例えば、主基板ケース200の平面に印刷等によって位置表示部541が表示される場合に比べて、検査者が識別表示520の位置を、把握し易い。よって、検査者は、主基板ケース200に付された識別表示520を容易に確認することができる。故に、不正行為の発生を抑制することができる。よって、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。
また、主制御基板50を内包する複数の部材は、上ケース片220、下ケース片210、及びキャップ240のうち、一部を含まなくてもよい。また、複数の部材は、上ケース片220、下ケース片210、及びキャップ240とは異なる部材をさらに含んでいてもよい。
また、識別表示520は、互いに関連していればよい。例えば、識別表示520は、全て同じ識別表示(例えば、全て「ABCD01」等)でもよい。また、識別表示520が夫々異なる表示でもよく、同じ識別表示529が含まれなくてもよい。検査者が確認できる態様であれば、識別表示520の記載内容は限定されない。また、識別表示520は文字列でなくてもよい。例えば、識別表示520は、種々のマークであってもよい。また、識別表示520が付される態様は限定されない。例えば、識別表示521だけでなく、識別表示521〜525が全てシール部に印刷されて付与されてもよい。また、該シール部は透明でなくてもよい。また、識別表示523〜525が全て主基板ケース200を製造する金型によって刻印されてもよい。
すなわち、位置表示部541は、シール部542を貼り付けする上ケース面と同一面あるいは裏面におけるシール部542の全周を囲むマーク、シール部542を貼り付けする上ケース面と同一面あるいは裏面におけるL字側のマークである。
位置表示部541は、シール部542の周囲を囲むように設けられた線状の凸部である。
位置表示部541は、シール部542と同一面においてシール部542の周囲を囲むように設けられた線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部542の裏面においてシール部542の周囲を囲むように設けられた線状の凸部である。
位置表示部541は、シール部542と同一面においてシール部542の所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凸である。
位置表示部541は、シール部542と同一面においてシール部542の所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部542の裏面において所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凸部、凹部である。
位置表示部541は、シール部542を囲むように設けられた凸部でも凹部でもない位置マークである。
図38、図39は、識別表示を主基板ケースに形成する変形例を示す図である。
以下、図38及び図39を参照し、該変形例について説明する。 図38に示す主基板ケースにおいて、識別表示523が表示された部位を識別表示部1390という。また、識別表示部1390より外側の部位を、外側部位1391という。図39に示すように、識別表示部1390は、外側部位1391より後側に突出している。このため、識別表示部1390の厚みL1は、外側部位1391の厚みL2よりも大きい。
識別表示523は、識別表示部1390を形成する部材(本実施形態では、上ケース片220の素材)の内部に形成されている。識別表示523は、識別表示部1390において厚み方向(前後方向)の複数(本実施形態では4つ)の階層1381、1382、1383、1384に分割されて設けられている。
識別表示523の「A」の文字1371は、階層1381に形成されている。「B」の文字1372は、階層1382に形成されている。「C」の文字1373は、階層1383に形成されている。「D」の文字1374は、階層1384に形成されている。「0」の文字1375は、階層1382に形成されている。「3」の文字1376は、階層1383に形成されている。
本実施形態では、識別表示523は、識別表示部1390を形成する部材の内部に形成されている。このため、例えば、識別表示523の全体が主基板ケース200の外面531又は内面532に形成されている場合に比べて、識別表示523が除去され難い。よって、不正行為の発生が抑制できる。故に、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。また、不正によって識別表示523が除去された場合には、図38、図39の主基板ケースに傷が形成される。このため、検査者が容易に不正行為を発見できる。よって、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。
また、図38、図39の主基板ケースにおいて、識別表示部1390の厚みL1は、外側部位1391の厚みL2より大きい。この場合、L1がL2以下の場合に比べて、不正者が識別表示520を除去しようとした場合に、主基板ケース200をより深く削る必要がある。このため、図38、図39の主基板ケースに傷が生じやすい。このため、検査者が容易に不正行為を発見できる。よって、遊技者が安心して遊技することができ、遊技者の興趣が向上する。
尚、識別表示523が、識別表示部1390において厚み方向の複数の階層1381〜1384に分割されていなくてもよい。例えば、一層のみに識別表示523が形成されてもよい。また、識別表示部1390の厚みL1は、外側部位1391の厚みL2以下でもよい。また、識別表示523について説明したが、識別表示524、525等、図38、図39の主基板ケースに設けられる識別表示520についても同様に、図38、図39の主基板ケースの内部に形成されてもよい。
図3、図4で説明した性能表示モニター600、設定表示モニター650、設定キースイッチ660、RWMクリアスイッチ680については、図62以降に示す構成について説明し、ここでは説明しない。
例えば、図40に示す変形例に係る主基板ケースには、シール部542に加え、シール部1560及びシール部1561が貼り付けられている。なお、図40において、上記実施形態と同様の構成の部材は、同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
シール部1560は、主基板ケース200の上ケース片220の左右方向中央部の上部に貼り付けられている。シール部1561は、主基板ケース200の上ケース片220の左上部に貼り付けられている。シール部1560、1561は、光透過性を有する素材で形成されており、本実施形態では、一例として、透明であるとする。シール部1560、1561は、夫々、複数の電子部品595(図30参照)を跨いで配置されている。なお、図40においては、シール部1560、1561の前側に位置する複数の電子部品595(図30参照)等、種々の電子部品の図示は省略している。
コード部1572は、シール部1560の左上部に設けられている。コード部1572は、所定の情報を含む。コード部1572は、他の機器によって情報が読み取られる部位であり、例えば、矩形状の有色(本実施形態では白色)の領域に、QRコード(登録商標)、バーコード等が黒色で印刷されている。本実施形態では、一例として、コード部1572は、QRコード(登録商標)を含む。
されている。左上の記入領域1570の上方には、「開封者」と黒色で印刷されている。右上の記入領域1570の上方には、「開封年月日」と黒色で印刷されている。左上の記入領域1570の左方には、丸1と印刷されている。左側の上下方向中央の記入領域1570の左方には、丸2と印刷されている。左下の記入領域1570の左方には、丸3と印刷されている。
例えば、検査者は、主基板ケース200を開封した場合に、検査者の名前を左側の記入領域1570に記入し、主基板ケース200を開封した年月日を、右側の記入領域1570に記入する。なお、検査者は、記入領域1570に、主制御基板50に不正が行われたか否かを確認した年月日等を記入してもよい。
シール部1562には、識別表示1596で特定される情報を示すQRコード(登録商標)が表示されてもよい。
なお、識別表示1595、1596は、主基板ケース200と統合メインROM502に付されているが、他の部材に付されてもよい。例えば、主制御基板50に、識別表示1595、1596と同じ識別表示を含んで表示されてもよい。
また、領域1575が設けられているので、検査者は、領域1575(より詳細には、記入領域1570)に、検査者の名前、及び、主基板ケース200を開封した年月日を記入することができる。また、検査者は、主制御基板50に不正が行われたか否かを確認した日付等を、領域1575に記入することもできる。また、領域1575の間に覗き部1574が設けられているので、領域1575のみが設けられている場合に比べて、領域1575が目立ちやすい。このため、領域1575に記入された文字等を検査者が確認し易くなる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、コード部1572は、統合メインROM502と重ならない位置に設けられている。このため、検査者は統合メインROM502を容易に確認することができる。このため、検査者は、統合メインROM502を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部1561に、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つが印刷されているので、検査者は、容易に、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つを把握することができる。よって、検査者は、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つを確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。故に、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部542、1560、1561に表示される各種の情報は、統合メインROM502の装着箇所が視認できる角度を有するように表示されればよい。
例えば、図41は、シール部1561及び統合メインROM502を、後斜め上方から見た図である。図41においては、シール部1561及び統合メインROM502以外の部材の図示は省略している。この場合、シール部1561に表示される情報が、統合メインROM502の装着箇所に重なっている。すなわち、図41は、シール部1561に表示される情報が、統合メインROM502の装着箇所を視認し難くなる角度から見た図である。しかし、図40に示すように、後側から見た場合には、統合メインROM502の装着箇所を視認できる。すなわち、図40は、シール部1561に表示される情報が、統合メインROM502の装着箇所を視認できる角度から見た図である。このように、シール部1561に表示される情報は、統合メインROM502の装着箇所が視認できる角度を有するように表示される。なお、シール部1561を例にして説明したが、他のシール部542、1560に表示される各種情報(例えば、識別表示523の情報)が、統合メインROM502の装着箇所が視認できる角度を有するように表示されればよい。
本実施形態の主基板ケースに収容される主制御基板の構成(レイアウト)は、上記に説明したものにとどまらない。
図42は、本実施形態に係る主制御基板の他の構成を説明するための図であり、図42(a)は、主制御基板の部品面(表面)の構成を示した図、図42(b)は、主制御基板の半田面(裏面)の構成を示した図である。
また図43は、主制御基板に用いられるプリント基板の構成を示した図であり、図43(a)は、プリント基板の部品面(表面)の構成を示した図、図43(b)は、プリント基板の半田面(裏面)の構成を示した図である。
プリント配線基板701では、電子部品を実装する実装方式として、プリント配線基板701の部品面701aにのみ各種電子部品やコネクタを実装する片面実装方式が採用されている。
さらに、プリント配線基板701では、基板に形成したスルーホール(部品挿入穴)に挿入実装型(スルーホール実装型)の抵抗R、コンデンサC、トランジスターTr、ICなどの各種電子部品やコネクタCNを実装する挿入実装方式が採用されている。
このため、図43に示すように、プリント配線基板701には、各種電子部品のリードを挿入するためのスルーホール(部品挿入穴)702が設けられている。この場合、プリント配線基板701の半田面701b側のスルーホール702の周囲には接続用電極(接続用ランド)703が設けられている。
つまり、主制御基板50は、挿入実装型電子部品のリードを挿入可能なスルーホール702を備えたプリント配線基板701により構成されている。
図44、図45に示す主基板ケースには、シール部1560及びシール部1561が貼り付けられている。
また、図29乃至図41と同様に、識別表示520は、主制御基板50、統合メインROM502、下ケース片210、上ケース片220、及びキャップ240に付されている。
識別表示520は、遊技機1に関する情報が含まれる表示である。制御基板50に設けられた識別表示520を、識別表示521といい、統合メインROM502に設けられた識別表示520を、識別表示522という。上ケース片220に設けられた識別表示520を、識別表示523といい、下ケース片210に設けられた識別表示520を、識別表示524という。キャップ240に設けられた識別表示520を、識別表示525という。
主基板ケース200に付された識別表示523、524、525は、特定の情報を表示するための情報識別部である。
位置表示部541は、例えば上ケース片220の内面532に形成された凹部であり、後側に凹んでいる。位置表示部541には、シール部542によって識別表示523が付されている。尚、識別表示523は、シール部542の後側に印刷されている。
識別表示524は、下ケース片210の前面の右上部に、下ケース片210を製造する金型による刻印によって形成されている(図34参照)。
識別表示525は、キャップ240の背面に、キャップ240を製造する金型による刻印によって形成されている。
なお、図44、図45において、上記実施形態(特に、図29乃至図41)と同様の構成の部材は、同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
シール部1560は、主基板ケース200の上ケース片220の左右方向左側の下部に設けられた位置表示部561に貼り付けられている。シール部1561は、主基板ケース200の上ケース片220の右上部に設けられた位置表示部561に貼り付けられている。
シール部1560、1561は、何れも光透過性を有する素材で形成されており、本実施形態では、一例として、透明であるとする。シール部1560、1561は、夫々、複数の電子部品595(図30参照)を跨いで配置されている。なお、図44においては、シール部1560、1561の前側に位置する複数の電子部品595(図30参照)等、種々の電子部品の図示は省略している。
なお、この例において、シール部1560のシール部本体(ベース部)1560Aには、偽造防止用の透かしが設けられている。
「透かし」は、例えば、視認する角度によって見え方が異なるような表示であり、ホログラムを用いたもの、物理的な形状によって見え方が異なるもの、等様々なタイプのものを適用することが出来る。一般に、透かしがあるシールは、透かしがないものに比べて、シール部本体であるベース部の透光性が悪くなるため、シールを通した視認性が低くなる。
シール部1560は、透明素材からなる。例えば、黒色で「主基板管理番号」などと見出しが付された枠内に、上下方向に3行、左右方向に2列の計6個の記入領域1570が形成されている。従って、シール部1560は、主基板管理用のシールである。
記入領域1570は、透明素材上に形成されたペン等で書き込み可能な白色の下地である。
記入領域1570の上方には、「開封者」「開封年月日」といった見出しが黒色で印字され、各記入領域の左側には、記入領域の番号を示す丸付きの数字が印字されている。
各印字、及び記入領域1570(白色の下地)以外は、透明素材が露出しており、透明素材を通して、主制御基板50上の電子部品を確認することが出来る。
シール部1560は、主制御基板50上の統合メインROM502に貼付されたシール部1562を、あらゆる角度から透明素材を介して視認可能な位置に貼り付けされる。
シール部1560は、3列の記入領域1570が、あらゆる角度から統合メインROM502と重ならない位置となるように設けられている。
シール部1560に設けられる記入領域1570は、上下方向に3行、左右方向に2列の計6個であり、「開封者」及び「開封年月日」を3組記入することができる。
すなわち、主基板ケース200に設けられたカシメ部(閉止部)の数は、主基板ケース200に貼られたシール部1560に設けられた開封者及び開封年月日の記入欄の数以下である。
実際に可能な開封回数よりも多くの記入欄を設けておくことで、誤記やその他の誤りに対応可能であり、カシメ部の数と、記入欄を同数に場合と比べて柔軟な対応が可能である。
なお、図44、図45に示す主制御基板50において、ROM502は、上記と同様に、板状の本体部580と複数の第1信号ピン582とを備えている。
しかし、図44、図45の統合メインROM502はその主面が主制御基板50の基板面に直交するように立設されている。
そして、後述するシール部1562は、基板面に直交する主面に貼付されている。
コード部1572は、シール部1560の左上部に設けられている。コード部1572は、所定の情報を含む。コード部1572は、他の機器によって情報が読み取られる部位であり、例えば、矩形状の有色(本実施形態では白色)の領域に、QRコード(登録商標)、バーコード等が黒色で印刷されている。本実施形態では、一例として、コード部1572は、QRコード(登録商標)を含む。
されている。左上の記入領域1570の上方には、「開封者」と黒色で印刷されている。右上の記入領域1570の上方には、「開封年月日」と黒色で印刷されている。左上の記入領域1570の左方には、丸1と印刷されている。左側の上下方向中央の記入領域1570の左方には、丸2と印刷されている。左下の記入領域1570の左方には、丸3と印刷されている。
例えば、検査者は、主基板ケース200を開封した場合に、検査者の名前を左側の記入領域1570に記入し、主基板ケース200を開封した年月日を、右側の記入領域1570に記入する。なお、検査者は、記入領域1570に、主制御基板50に不正が行われたか否かを確認した年月日等を記入してもよい。
また、機種名を表示する部分には透明素材に対して赤や黄色といった目立つ色で下地を形成し、下地上に白字で機種名を表示する。
シール部1562には、識別表示1596で特定される情報を示すQRコード(登録商標)が表示されてもよい。
また、シール部1561とシール部1562は、少なくとも同じ識別表示1595、1596を含んで表示される。本実施形態においては、識別表示1595、1596における種名「CRあいう」、型式「GH101」、及びメーカー名「AA社」が全て同じであるが、一部が同じであればよい。
なお、識別表示1595、1596は、主基板ケース200と統合メインROM502に付されているが、他の部材に付されてもよい。例えば、主制御基板50に、識別表示1595、1596と同じ識別表示を含んで表示されてもよい。
また、シール部1560に領域1575が設けられているので、検査者は、領域1575(より詳細には、記入領域1570)に、検査者の名前、及び、主基板ケース200を開封した年月日を記入することができる。また、検査者は、主制御基板50に不正が行われたか否かを確認した日付等を、領域1575に記入することもできる。また、領域1575の間に覗き部1574が設けられているので、領域1575のみが設けられている場合に比べて、領域1575が目立ちやすい。このため、領域1575に記入された文字等を検査者が確認し易くなる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、コード部1572は、統合メインROM502と重ならない位置に設けられている。このため、検査者は統合メインROM502を容易に確認することができる。このため、検査者は、統合メインROM502を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、統合メインROM502にシール部1562が貼り付けられ、シール部1562に所定の情報が表示されている。このため、検査者は、シール部1562を確認することで、統合メインROM502が入れ替えられる不正を容易に確認することができる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部1561に、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つが印刷されているので、検査者は、容易に、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つを把握することができる。よって、検査者は、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つを確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。故に、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部1560、1561に表示される各種の情報は、統合メインROM502の装着箇所が視認できる角度を有するように表示されればよい。
主基板ケース200の、特に上ケース片220は、通気孔を有していない。
主基板ケース200は、下ケース片210、上ケース片220に、デートマークを形成されている。
デートマークは、プラスチック成形品であるケースの製造時(成形時)に付加されるロット管理用のマークである。
本実施形態の特徴として、メインROMの近傍には、ROMの識別シール(ROMシール/シール部1562)が視認不可能になるような高さの部品を設けないようにする。
図46乃至内示図50に示す切断部材230は、図33に示したものと異なる一部異なる構成をしているが、キャップが取り外されるときに開封禁止シールを破断する点においては同じであり、同様に適用される。
上記の如き構成を備えた主基板ケース200を封印する手段として、図51(a)に示した開封禁止シール250が使用される。開封禁止シール250は、比較的容易に切断、破断が可能な紙材料から構成されており、表面にはセキュリティ用(偽造防止用)の印刷等がなされ、裏面には接着剤層が形成されている。
表面の上下の各辺に沿って夫々配置された帯状の部位251は、ランダムマイクロ文字を含んだ微細な構成要素から構成された真贋識別用(偽造防止用)の識別領域(微細模様領域)251である。識別領域251以外のセキュリティ用の手段として、ホログラム252や、QRコード(登録商標)253等が設けられている。
ランダムマイクロ文字は、ごく微小な文字を線部や図柄の一部などに入れ込む技術である。マイクロ文字は解像度の低い複写機では複製できないため、複製物の真偽を確認する手段の一つとなる。
この開封禁止シール250を、主基板ケースを構成する2つのケース片にまたがって接着しておくことにより、不正に開放がなされた場合には識別領域251が必ず破断される。不正行為者がROMを入れ替えた後でケース体とカバー体を再び閉じて開封禁止シール250の破断部同志をつなぎ合わせて外観上元の通りに修復したとしても、識別領域(その他の部位)を拡大鏡で判別することにより破断部、修復部の存在を確実に確認することが可能となる。
なお、本発明の開封禁止シール250の識別領域251は、ランダムマイクロ文字に限るものではなく、少なくともその一部に通常の視力を有した観察者の肉眼による判別(判読、認識、識別)が困難な程度に微小な(微細な)文字、図形、記号、又は/及び、模様を含むものであれば良い。この微小な文字等は拡大することによって上記観察者による判別、判読、真贋判断が可能となる。
なお、「肉眼による判別が困難な」とは、肉眼による判別が不可能ではないが判別が難しい場合と、肉眼による判別が不可能な場合も広く含む。
なお、開封禁止シール上における識別領域251の配置の仕方、その形状等は種々変更可能であることは言うまでもない。
次に、開封禁止シールを接着する部位を中心とした主基板ケースの要部構造について説明する。
即ち、主基板ケース200が図29、図30のような閉止状態にある時に、下ケース片210と上ケース片220の端縁間(封止基礎部310=開封禁止シール接着部)に跨るように開封禁止シール250を接着することにより、開封禁止シール250を破損せずには両ケース片を開放できないように構成されている。即ち、下ケース片210と上ケース片220の長手方向一端縁には夫々封止部212、222が設けられており、両封止部212、222は、封止基礎部310を構成している。即ち、両封止部212、222は、下ケース片210と上ケース片220の長手方向一端縁のほぼ同一位置に設けられることにより、両ケース片を閉止した時に両封止部212、222が整合状態となって封止基礎部(開封禁止シール接着部)を形成する。
つまり、切断部材230は、開封禁止シール接着部において少なくとも何れか一方のケース片(突出片)によって保持される構成であればよい。
略板状の切断部材230は、閉止状態にある2つの下ケース片210、上ケース片220の封止部212、222(端縁間)によって挟まれて配置される。
開封禁止シール接着部Aの先端面(両封止部212、222の各先端面)は第1接着面A1を構成し、第1接着面A1と直交する封止部212、222の各外面は第2接着面A2を構成する(図46、図47)。
第1接着面A1と第2接着面A2の内側には切断部材230を収容する収容空間Sが設けられている(図47)。
開封禁止シール250は、第1開口部O1の全部または一部を覆って第1接着面A1に接着される第1シール接着部250Aと、第2開口部O2の一部を覆って第2接着面A2に接着される第2シール接着部250Bと、を有する(図51)。
キャップ240の一側面には管状のカシメ部材203A(第3ネジ止片93)が設けられており、図29、図35のように両封止部212、222、及び開封禁止シールを覆うようにキャップを装着した時にカシメ部材203Aの中心穴は上下ケース片の対応する位置に設けたカシメ部材203B((第1ネジ止片91、第2ネジ片92)の穴と連通した状態となる。この状態でカシメピン94(図32)を差し込んでカシメることにより上下ケース片に対してキャップを固定する。
なお、図示した実施形態では、キャップ240が開封禁止シールを含む封止部212、222全体を包囲している例を示したが、キャップは開封禁止シールの少なくとも一部を包囲するように封止基礎部(開封禁止シール接着部=キャップ装着部)310の少なくとも一部に装着される構成であればよい。
下ケース片の封止部212には一つの破断片233を受け容れるための一つの第2開口部O2(ガイドスリット224)が形成され、上ケース側の突出片222には2つの破断片233を夫々受け容れるための2つの第2開口部O2(ガイドスリット224)が形成されている。
切断部材230を各ケース片と別部材とすることにより、その刃部231等の切断手段の形状を独自に、且つ任意に成形、加工することが可能となり、開封禁止シールを著しく破断させる構成が可能となる。
次に、図48により封止基礎部310に対して切断部材230、開封禁止シール250、キャップ240を組み付ける手順を上ケース片の突出片222を中心として説明する。
切断部材230は、本実施形態では上ケース片の突出片222の内側面に対して仮係止されるように構成されている。突出片222の内側面(切断部材支持部)には係止部(仮係止部)223が一対突設されており、これらの係止部223が図48(a)の矢印方向へ装着される切断部材230の後端縁に設けた2つの凹所(仮係止部)232の内側縁部に係合してこれを押さえるように構成されている。また、切断部材の表面側には破断片233が突設されており、切断部材を突出片222の内側面に矢印方向から装着する際にこの破断片233の通過を許容するガイドスリット224が突出片222に形成されている。従って、切断部材230を図48(a)に示すように矢印方向へ移動させて突出片222の内側面に着座させる際には、切断部材の表面を突出片222の内側面に沿ってスライドさせつつ装着することができる。この際、破断片233がガイドスリット224内に嵌合しつつ移動するため、装着に際しての障害となることがない。
なお、本実施形態では上ケース片側の突出片222に切断部材支持部を設けた構成例を示したが、下ケース片側の封止部212の内側面に切断部支持部を設けることも可能である。
このようにして突出片222に対して切断部材230を装着した後で、上ケース片220に対して下ケース片210を装着し、両封止部212、222に跨って開封禁止シール250を接着する。
キャップ240は、キャップ本体241の内側に切断部材230の被係止部236と係合可能な突起状の係止部242を有し、図48(c)のようにキャップを封止基礎部に装着した時に各係止部242が各被係止部236の先端部と弾性的に係合して一時的に一体化する。
この状態において、図48(d)、図50に示すようにキャップ240を封止基礎部から離脱させると、キャップと一体化された切断部材230も一体的に離脱するため、切断部材は両封止部212、222の隙間から抜き取られる。この際に、切断部材の刃部231と破断片233が開封禁止シールを破断させる。即ち、刃部231は、両封止部212、222間の隙間(第1開口部O1)から外部(外側)へ離脱自在に構成されている一方で、破断片233は突出片222に設けたガイドスリット224内から外部(外側)へ離脱可能に構成されているため、刃部231と破断片233の移動経路に位置する開封禁止シールの各部位を破断することができる。
各破断片(第2の破断片)233は、開封禁止シールにより覆われていない各第2開口部O2の一部から突出している。
識別領域251を切断部材の先端縁の刃部231と対応する位置に設けた場合には識別部は刃部231によって破断されることとなる(図50)。
本実施形態においては、主基板ケースの封止基礎部310の外面に両ケース片の封止部212、222に跨るように開封禁止シール250を接着した状態において、封止基礎部の外面にキャップ240を被せるように装着しているが、この際に両封止部212、222間に保持された切断部材230とキャップ240とが係合して一体化している。従って、主基板ケースを開放する前の段階、即ちキャップ240を封止基礎部から離脱させる過程で切断部材230が開封禁止シール250を破断する動作が実施される。
更に、切断部材230は、キャップ240を封止基礎部310から離脱させる方向と交差する方向(上ケース片側)へ突出する破断片233を備え、切断部材230を突出片222に装着した際に破断片233は上ケース片220の突出片222に設けたガイドスリット224から突出片222の表面上に突出した状態となる。この状態で突出片222の表面に開封禁止シールを接着すると、破断片233が開封禁止シール250と常時接触し、干渉した状態となる。このため、キャップ240を封止基礎部から離脱させることにより切断部材が離脱方向へ移動する際に、破断片がガイドスリット224に沿って移動することにより開封禁止シールを直線状に破断することができる。この破断片233によって破断される開封禁止シール部位(第2シール接着部250B)は、突出片222の表面に相当する部位であるため、遊技機の背面側から直視することができ、不正行為が行われた形跡をこの破断部から容易に発見することができる。
主基板ケースを図30のように台座に対して回動させて開放した場合にはキャップ240の反対側を視認することが可能となる。
しかしながら、QRコード(登録商標)253が読み取り可能な状態で開封禁止シール250が破断されるように、刃部231を構成することが望ましい。
次に、本実施形態の遊技機における払出制御基板保護ケースの構成について説明する。
図52は、本実施形態における 払出制御基の部品レイアウトを示す図である。
図52に示すように、払出制御基板60は、払出CPU60a、払出ROM60b、払出RAM60cを一体化(統合)したワンチップマイコン(ICチップ)601と、コンデンサやIC等その他の電子部品605と、エラー情報を表示するためのエラー表示器610と、を備えている。
エラー表示器610は、1つの7セグ液晶又は7セグLEDによって構成され得る。7セグ液晶は、数字の1字を表現するために、個別に点灯/消灯できる7個のセグメントから構成される液晶表示装置である。
7セグLEDは、数字の1字を表現するために、個別に点灯/消灯できる7個のセグメントから構成されるLED表示装置である。
なお、エラー表示器610は、下記の性能表示モニター600、設定表示モニター650と同じように、数字を表示する7個のセグメントに加えてドットを表示するセグメントをさらに備えてもよい。
エラー表示器610のみならず、下記に説明する性能表示モニター600と、設定表示モニター650についても、ドットを表示するセグメントを有する7セグ液晶又は7セグLEDを利用することが出来る。
詳細な説明は省略するが、払出制御基板60のプリント配線基板701では、主制御基板50と同様に、電子部品を実装する実装方式として、プリント配線基板の部品面にのみ各種電子部品やコネクタを実装する片面実装方式が採用されている。
図54、図55は、払出制御基板ケースの分解斜視図である。
払出制御基板保護ケース(以下、払出基板ケース400)は、上ケース片410、下ケース片420から構成されている。
上記の主基板ケース200の場合と同様に、上ケース片410、下ケース片420は、それぞれ、払出制御基板60を収納する制御基板収納部411、421を備えている。
また、制御基板収納部411、421は、それぞれ、略長方形状に形成された板部と、これら板部の周囲縁部から突設され、各板部の一方側の面を囲うフランジ部とを有する形状に形成されている。
一方、下ケース片420の制御基板収納部421を構成するフランジ部のうち、下ケース片の長尺な2辺に沿って突設されている部分は、二重壁状に形成されており、二重壁を形成する壁と壁との間に、上ケース片410の引掛片412を挿入可能な挿入溝部422が設けられている。また、各挿入溝部422には、引掛片423が形成されている。
そして、下ケース片420に対して左右方向に沿った図54中の矢印αの方向に、上ケース片410をスライドさせる。すると、引掛片412が引掛片423に係合するので、下ケース片210と上ケース片220とは、矢印αとは逆方向に互いに移動しない限り、外れないように組み合わされる。
このように組み合わされると、上ケース片410と、下ケース片420は、制御基板収納部411、421によって外部から遮蔽された箱形の内包部を形成し、内包部には、払出制御基板60が収納された状態となる。このため、払出制御基板60及び統合払出ROM601等が不正に交換等される可能性を抑制できる。
また、上ケース片410の下部には内部の払出制御基板60に設けた内部コネクタと外部コネクタとの接続部を覆う保護カバーが配置されている。
払出基板ケース400の端縁に沿った適所には、カシメ部材を用いたカシメ締結部450が配置され、カシメ締結部450に対してカシメ部材を打ち込むことにより下ケース片420、上ケース片410は閉止状態でロックされる。締結穴451に打ち込まれたカシメ部材を除去(破断)することによって下ケース片420、上ケース片410は開閉、着脱可能な状態となる。
本実施形態の払出基板ケース400において、カシメ締結部は2つ設けられている(カシメ締結部450A、450B)。
下ケース片420の内面における上側締結片455との対応箇所には、下側締結片455が突設されている。下側締結片455には、締結穴457が形成されている。
下ケース片420と上ケース片410とを、引掛片412、 423、挿入溝部422を用いて係合させると、上側締結片455の貫通締結穴456と、下側締結片の締結穴457とが連通する。この連通した締結穴(カシメ締結穴)に対してカシメ部材を打ち込むことにより、下ケース片420と上ケース片410との係合を解除することが出来なくなる。
従って、払出基板ケース内部に収容された払出制御基板60にアクセスすることは不可能である。
なお、下ケース片420と上ケース片410の1回の締結に用いるカシメ締結部は1つのみである。カシメ部材を取り除いて締結を加除した後(払出基板ケース400を開封した後)、再び締結を行う場合には残されたもう一つのカシメ締結穴にカシメ部材を打ち込んで締結を行う。すなわち、本実施形態の払出基板ケースは、2回まで開封することが出来る。
上ケース片410の前面における下方左側、下方中央には、上記主基板ケース200と同様の位置表示部が設けられている。
そして、下方左側の位置表示部にはエラー表示の内容を示すシール部(エラー表示シール)1565が貼り付けられ、下方中央の位置表示部には、払出基板ケースの開封者、開封日時を記入するためのシール部(開封者表示シール)1566が貼り付けられている。
これは、主基板ケース200のシール部542、1560、1561と同様である。
位置表示部も、主基板ケース200について図35乃至図37で説明したように、上ケース片410の外面側に設けてもよいし、内面側に設けてもよい。
すなわち、位置表示部541は、シール部1565、1566を貼り付けする上ケース面と同一面あるいは裏面におけるシール部1565、1566の全周を囲むマーク、シール部1565、1566を貼り付けする上ケース面と同一面あるいは裏面におけるL字側のマークである。
位置表示部541は、シール部1565、1566の周囲を囲むように設けられた線状の凸部である。
位置表示部541は、シール部1565、1566と同一面において、シール部1565、1566の周囲を囲むように設けられた線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部1565、1566の裏面においてシール部1565、1566の周囲を囲むように設けられた線状の凸部である。
位置表示部541は、シール部1565、1566の裏面において、シール部1565、1566の周囲を囲むように設けられた線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部1565、1566と同一面において、シール部1565、1566の所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部1565、1566の裏面において、所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凸部、凹部である。
位置表示部541は、シール部1565、1566を囲むように設けられた凸部でも凹部でもない位置マークである。
シール部1565は、払出基板ケース400内に収容される払出制御基板60が備えるエラー表示器610の近傍に貼付され、エラー表示器610に表示されるエラー表示の内容を示す。
エラー表示器610には、シール部1565に示されるエラーの番号が表示される。
エラーが複数発生している場合に、発生しているエラーのうち最も重篤なエラーのみをエラー表示器610に表示する。または、発生している複数のエラーを全て、エラー表示器610に順次表示する。
またエラー表示器610としてエラーの番号にそれぞれ対応づけた複数のLEDを配置し、発生しているエラーに対応するLEDを発光させることによってエラーを報知してもよい。
ここでは、例えばシール部1565に表示される複数のエラー番号の横に、それぞれ対応するLEDを縦に配置する。
例えばエラー番号0に対応する「払い出し個数異常エラー」が発生した場合には、シール部1565におけるエラー番号「0」の横に配置されたLEDを点灯させ、エラー番号1に対応する「主制御未接続エラー」が発生した場合には、シール部1565におけるエラー番号「1」の横に配置されたLEDを点灯させる。
シール部1566は、透明素材からなり、例えは、白図色で印字された枠内に、白色でエラー表示の番号と、それが指し示すエラーの内容が印字されている。
枠、番号、エラー内容の表示以外は、透明素材が露出しており、透明素材を通して、払出制御基板60上の電子部品を確認することが出来る。
すなわち、エラー表示器610は、シール部1566の透明素材を視認可能である。あるいは、シール部1566は、正面視でエラー表示器610に重ならない払出基板ケース400に貼り付けられる。従って、エラー表示器610が必ず視認可能である。
シール部1565は、払出制御基板60上の統合払出ROM601に貼付されたシール部1562を、あらゆる角度から透明素材を介して視認可能な位置に貼り付けされる。
すなわち、
0 払い出し個数異常エラー
1 主制御未接続エラー
2 払出スイッチ異常検知エラー1
3 払出スイッチ異常検知エラー2
4 払出ケースエラー
5 主制御ケースエラー
6 満タンエラー
7 球切れエラー
8 遊技球等貸出装置未接続セラー
9 遊技球等貸出装置通信エラー
である。
「皿満タンエラー」は、賞球の払い出しによって受け皿が満杯になるか、球貸しによって受け皿が満杯になったときに発生するエラーである。
「カウンターケースエラー」は、タンクから払い出し機構部の間の球詰まりで発生するエラーである。
「計数スイッチエラー」は、払出制御基板と払出装置中継端子板をつなぐ配線または、払出装置中継端子板と払出機構部内の部品をつなぐ配線の接続が正しく行われていないことで発生するエラーである。
「払い出しコマンドエラー」は、主制御基板から払出制御基板へ送られる信号が正常でなかったときに発生するエラーである。
「遊技球等貸出装置未接続エラー」は、遊技球等貸出装置が遊技機に接続されていないために発生するエラーである。
「遊技球等貸出装置通信エラー」は、払出制御基板が遊技球等貸出装置からの信号を不正であると検出したことで発生するエラーである。
「扉開放エラー」は、上部飾りが開放されたために発生するエラーである。
「スイッチ未接続エラー」は、ゲート及び入賞口等の遊技盤上のスイッチの断線及び接続不良を検出したときに発生するエラーである。
「異常入賞エラー2」は、各入賞口内のスイッチに著しく長い時間遊技球を検出したために発生するエラーである。
「排出エラー」は、各入賞口内のスイッチを通過した遊技球数とアウトスイッチを通過した遊技球数の誤差が49を超えたことで発生するエラーである。
「磁石検知エラー」は、左風車付近、左上入賞口付近、左中入賞口付近、左下入賞口付近、中始動口付近または遊技盤面右下部に磁力を検出したことが発生するエラーである。
「入賞頻度異常エラー」は、一定の発射球数に達した時に中始動口、左下入賞口、左中入賞口、左上入賞口、または右入賞口のいずれかに異常入賞数を検出したことで発生するエラーである。
「異常扉開放エラー」は、上部飾り閉鎖時に内枠が開放されることで発生するエラーである。
シール部1566は、透明素材からなり、透かし等の加工は施されていない。例えば、黒色で「払出制御基板」などと見出しが付された枠内に、3つの記入領域1567が形成されている。
記入領域1567は、透明素材上に形成されたペン等で書き込み可能な白色の下地である。
記入領域1567の上方には、「開封者」「開封年月日」といった見出しが黒色で印字され、各記入領域の左側には、記入領域の番号を示す丸付きの数字が印字されている。
各印字、及び記入領域1567(白色の下地)以外は、透明素材が露出しており、透明素材を通して、払出制御基板60上の電子部品を確認することが出来る。
シール部1566は、払出制御基板60上の統合払出ROM601に貼付されたシール部1562を、あらゆる角度から透明素材を介して視認可能な位置に貼り付けされる。
シール部1566は、3つの記入領域1567が、あらゆる角度から統合払出ROM601と重ならない位置となるように設けられている。
払出基板ケース400が備えるカシメ部は2つである。それに対しシール部1566に設けられる記入領域1567は3つである。
払出基板ケース400においては、カシメ部の数が、シール部1566における開封者等の書き込み可能回数(記入領域1567の数)と一致しない。
払出基板ケース400が備えるカシメ部の数は、払出基板管理シール(シール部1566)に設けられた開封者及び開封年月日の記入欄の数以下である。
実際に可能な開封回数よりも多くの記入欄を設けておくことで、誤記やその他の誤りに対応可能であり、カシメ部の数と、記入欄を同数に場合と比べて柔軟な対応が可能である。
払出ROM60b(払出チップ)601には、シール部1562が貼付されている。
上記したように、シール部1562は、特定の情報を表示するための情報識別部である。例えば、特定の情報としてとして、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つが印刷される。本実施形態では、一例として、シール部1562には、所定の情報として、機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」が印刷されている。また、シール部1562に表示される特定の情報を識別表示1596という。本実施形態では、識別表示1595は、機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」である。
統合払出ROM601に貼り付けされるシール部1562は、主制御基板50のメインROMに貼り付けされる同内容のシール部1562と同じ色であってもよいし、異なる色であってもよい。
図53の説明において、シール部1565とシール部1566は、異なるシール部となっているが、それに限らず、シール部1565とシール部1566を一体化してもよい。
すなわち、シール部1565とシール部1566の記載内容を含む一つのシールを貼り付けてもよい。
次に、本実施形態における演出制御基板保護ケースの構成について説明する。
まず、図56、図57を用いて、画像制御基板の基板構造について説明する。
図56は、画像制御基板の構造を説明するための図であり、図56(a)は、画像制御基板の部品面(表面)の構成を示した図、図56(b)は、画像制御基板の半田面(裏面)の構成を示した図である。
また図57は、画像制御基板に用いられるプリント基板の構成を示した図であり、図57(a)は、プリント基板の部品面(表面)の構成を示した図、図57(b)は、プリント基板の半田面(裏面)の構成を示した図である。
画像制御基板70では、プリント基板の両面に配線パターンが形成されたプリント配線基板801が用いられている。
なお、本実施形態では、画像制御基板70では、プリント配線基板801を用いる例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、画像制御基板70においては、プリント基板の両面および内層面に配線パターンが形成された多層プリント配線基板を用いるようにしても良い。
プリント配線基板801に電子部品を実装する際の実装方式としては、プリント配線基板801の両面(部品面801aおよび半田面801b)に形成した接続電極(ランド)802に表面実装型の各種電子部品やコネクタ等を実装する表面実装方式が採用されている。つまり、画像制御基板70は、表面実装方式のプリント配線基板801を用いて構成するようにしている。
図58に示すように、プリント配線基板801には、一の表面実装部品の接続端子とそれぞれ接続されるランド802によりランド群811、812が構成されている。
例えば表面実装部品が図49(a)に示すIC850であれば、プリント配線基板801には、IC850の複数本のリード端子とそれぞれ接続される複数のランド802によりIC850用のランド群811が構成される。なお、本明細書では一の表面実装部品の複数本のリード端子とそれぞれ接続される複数のランド802をランド群と呼ぶ。
同様に、表面実装部品が図49(a)に示すコネクタ851であれば、プリント配線基板801には、コネクタ851の複数本のリード端子とそれぞれ接続される複数のランド802によりコネクタ851用のランド群812が構成される。
そして、これらランド群811、812を構成する複数のランド802は、第1のランド802aと、この第1のランド802aとは形状が異なる第2のランド802bとからなる。
具体的には、ランド群811、812をそれぞれ構成する複数のランド802のうち、四隅のランド802bの形状を他のランド802aよりも大きい形状(例えば1.5倍程度)にした。
図60、図61は、演出制御基板ケースの分解斜視図である。
図59乃至図61に示すように、演出制御基板ケース(演出基板ケース)700内の画像制御基板70には、ホストCPU、VDPや画像ROMを含む多数の電子部品が実装されている。
上記したように、画像制御基板70のプリント配線基板では、電子部品を実装する実装方式として、プリント配線基板の部品面、半田面の両面に各種電子部品やコネクタを実装する両面実装方式が採用される。
下ケース片710が備える制御基板収納部711と、上ケース片720が備える制御基板収納部721とによって構成される内包部に、演出制御基板、画像制御基板70を収容する。
演出基板ケース700、特に上ケース片720には、上記に説明した主基板ケース200、払出基板ケース400とは異なり、通気孔725が備わっている。
また、演出基板ケース700の上ケース片720には、主基板ケース200、払出基板ケース400に貼り付けされていた開封者、開封年月日を記入するためのシール部1560、1566は貼り付けされていない。
従って、演出基板ケース700には、主基板ケース200や払出基板ケース400に備えられていたような演出基板ケース700を封止するためのカシメ部は設けられていない。
それに対応して、演出基板ケース700の上ケース片720の後面には、位置表示部541が設けられる。
上記のように、画像制御基板70は、両面実装基板であり、前側(遊技盤側)に実装されている電子部品を直接視認して検査をすることはできない。
また、画像制御基板70は、単に演出画像や演出音を出力する機能を有するという性質上、主制御基板50、払出制御基板60とは異なり、ROMチップ等が不正に差し替えられたりすることのリスクが低い。
従って、基板面をシール越しに視認する必要が低いため、不透明のシール部1580を、演出基板ケース700に対して貼付することができる。
また、同様の理由で、演出基板ケース700を封止するためのカシメ部(封止部)も設けられていない。
結果的に、演出基板ケース700を開封した開封者及び開封年月日を記入するための記入領域1567を備えたシール部1566も貼付されることはない。
なお、本実施形態において、シール部1580を貼り付ける位置を示す貼付位置マークである位置表示部541は、以下のような形態を取り得る。
すなわち、位置表示部541は、シール部1580を貼り付けする上ケース面と同一面あるいは裏面におけるシール部1580の全周を囲むマーク、シール部1580を貼り付けする上ケース面と同一面あるいは裏面におけるL字側のマークである。
位置表示部541は、シール部1580の周囲を囲むように設けられた線状の凸部である。
位置表示部541は、シール部1580と同一面においてシール部1580の周囲を囲むように設けられた線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部1580の裏面においてシール部1580の周囲を囲むように設けられた線状の凸部である。
位置表示部541は、シール部1580の裏面においてシール部1580の周囲を囲むように設けられた線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部1580と同一面においてシール部1580の所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凹部である。
位置表示部541は、シール部1580の裏面において所定の角部を囲むように設けられたL字型で線状の凸部、凹部である。
位置表示部541は、シール部1580を囲むように設けられた凸部でも凹部でもない位置マークである。
図48等に示すように、開封禁止シール250のQRコード(登録商標)253は、主基板ケース200の上ケース片220の上面よりも低い位置にあるからである。
これらの情報は、基板ケース(主基板ケース200、払出基板ケース400、演出基板ケース700)に収納される各制御基板からの距離がそれぞれ異なる。また、基板ケースの天面からの距離も異なる。上記に説明してきたように、基板ケースの天面はシール部の貼り付け場所であり、また基板ケースにおける最も高い箇所である。
基板ケース部のシール部は、基板ケースの最も高いところに貼られ、ROMシールは、ケース内の基板に実装されたROM上に貼られ、性能表示モニター、設定表示モニターの表示情報などは基板上に設けられた性能表示モニター、設定表示モニターに表示される。制御基板を基準にしてこれらの情報の高さが異なるのは当然である。
本実施形態において、ROMを含む電子部品は、上方からみたときに隠れることはあっても、角度を変えてみると覗き部から見ることが出来る。
ROM足に不正が行われていないことが一目でわかるように、制御基板(主制御基板50、払出制御基板60、画像制御基板70)に対するROMの接続部として、透明コネクタを設置する。
基板ケースのケース片に設けられた識別情報は、制御基板(主制御基板50、払出制御基板60、画像制御基板70)に対する距離が異なる表示を有する。例えば、上ケース片、下ケース片、(主基板ケースの場合)キャップに表示された識別情報は、制御基板(主制御基板50、払出制御基板60、画像制御基板70)を基準とする距離が異なり、また、位置関係も前後に異なっている。また、制御基板(主制御基板50、払出制御基板60、画像制御基板70)において、電子部品が設置されている領域の色は、メーカー名を表示した領域の色とは異なる。
本実施形態の主基板ケースに収容される主制御基板の構成(レイアウト)は、図42等、上記に説明したものにとどまらない。
図62は、本実施形態に係る主制御基板の他の構成を説明するための図であり、特に、主制御基板の部品面(表面)の構成を示した図である。
主制御基板の基本的な構成は、図42、図43と同様であるが、図62(a)に示す例では、主制御基板は、その部品面(表面)に、性能表示モニター(性能表示部)600と、設定表示モニター(設定表示部)650と、を備えている。また、主制御基板50は、設定キースイッチ660と、RWMクリアスイッチ680と、を備えている。
ベース値とは大当たり、確変遊技状態、時短遊技状態等の特別な状態を除いた通常の状態のとき(低確時短無時)にどれだけ払い出しが有るのか、という遊技機の性能を示す数値である。
例えば低確時短無時に、遊技者が遊技球を100個打ち出したときに50個の賞球があれば、ベース値は「50」である。
遊技者が打ち出した遊技球の個数をアウト個数と呼び、遊技機1では、大当たり、確変遊技状態、時短遊技状態を含む全ての遊技状態における総アウト個数(通常60,000個)毎に、低確時短無時のベース値を演算して性能表示モニター600に表示する。
低確時短無時のベース値は、(低確時短無時の払出個数/低確時短無時のアウト個数)で表される。
表示器は、4桁の数字を横に並べて表示する。数字の下にはドットポイントを設ける。4桁の数字のうち、左二桁が識別セグ、右二桁が比率セグである。
(b−1)〜(b−4)に示すように、識別セグには、「bL.」、「b1.」、「b2.」、「b3.」の値を順次切り替えて表示し、比率セグには、それに対応するベース値を表示する。
「bL.」「b1.」「b2.」「b3.」の表示切換え時間は、約5.0秒である。
例えば、「bL.xx」を5.0秒間表示し、「b1.yy」を5.0秒間表示し、「b2.zz」を5.0秒間表示し、「b3.ww」を5.0秒間表示し、再び「bL.xx」を5.0秒間表示するなどする。
(b−1)に示す「bL.」は、総アウト個数60,000個毎における、低確時短無時のベース値を示しており、これは計測中のリアルタイム値である。
(b−2)に示す「b1.」は、1回前の総アウト個数60,000個における低確時短無時のベース値を示す。
(b−3)に示す「b2.」は、2回前の総アウト個数60,000個における低確時短無時のベース値を示す。
(b−4)に示す「b3.」は、3回前の総アウト個数60,000個における低確時短無時のベース値を示す。
メインCPU50aは、初回電源投入(RWMオールクリア)から全遊技状態のアウト個数(総アウト個数)の計測を開始する。
メインCPU50aは、総アウト個数が300個未満の任意の個数に達するまでは、(b−1)では、識別セグに「bL.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
(b−2)では、識別セグに「b1.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
(b−3)では、識別セグに「b2.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
(b−4)では、識別セグに「b3.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
総アウト個数が1回目に60,000個に達するまではメインCPU50aは以下の処理を行う。
すなわち、(b−1)において、識別セグに「bL.」を表示し、比率セグには低確時短無時のベース値をリアルタイムに計算して表示する。
なお、低確アウト個数が0〜5,999のときは「bL.」を点滅させ、低確アウト個数が6,000以上のときは「bL.」を点灯させる。
(b−2)では、識別セグに「b1.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
(b−3)では、識別セグに「b2.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
(b−4)では、識別セグに「b3.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
そして、メインCPU50aは、1回目計測の識別セグ「bL.」の比率セグ最終値をAAとして保存する。
メインCPU50aは、総アウト個数が2回目に60,000個に達するまでは以下の処理を行う。
すなわち、(b−1)において、識別セグに「bL.」を表示し、比率セグには低確時短無時のベース値をリアルタイムに計算して表示する。
なお、低確アウト個数が0〜5999の場合は「bL.」を点滅させ、低確アウト個数が6000以上の場合は「bL.」を点灯させる。
また(b−2)では、識別セグに「b1.」を点灯させ、比率セグには保存した上記AAを表示させる。
また(b−3)では、識別セグに「b2.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
また(b−4)では、識別セグに「b3.」を点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
1回目計測の識別セグ「bL.」の比率セグ最終値をAAとして保存する。
2回目計測の識別セグ「bL.」の比率セグ最終値をBBとして保存する。
メインCPU50aは、総アウト個数が3回目に60,000個に達するまでは以下の処理を行う。
すなわち、(b−1)において、識別セグに「bL.」を表示し、比率セグには低確時短無時のベース値をリアルタイムに計算して表示する。
なお、低確アウト個数が0〜5999の場合は「bL.」を点滅させ、低確アウト個数が6000以上の場合は「bL.」を点灯させる。
また(b−2)で、識別セグに「b1.」を点灯させ、比率セグには保存した上記BBを表示させる。
また(b−3)で、識別セグに「b2.」を点灯させ、比率セグには保存した上記AAを表示させる。
また(b−4)で、識別セグに「b3.」は点滅させ、比率セグに「−−」を表示させる。
1回目計測の識別セグ「bL.」の比率セグ最終値をAAとして保存する。
2回目計測の識別セグ「bL.」の比率セグ最終値をBBとして保存する。
3回目計測の識別セグ「bL.」の比率セグ最終値をCCとして保存する。
メインCPU50aは、総アウト個数が4回目に60,000個に達するまでは以下の処理を行う。
すなわち、(b−1)において、識別セグに「bL.」を表示し、比率セグには低確時短無時のベース値をリアルタイムに計算して表示する。
なお、低確アウト個数が0〜5999の場合は「bL.」を点滅させ、低確アウト個数が6000以上の場合は「bL.」を点灯させる。
また(b−2)で、識別セグに「b1.」を点灯させ、比率セグには保存した上記CCを表示させる。
また(b−3)で、識別セグに「b2.」を点灯させ、比率セグには保存した上記BBを表示させる。
また(b−4)で、識別セグに「b3.」は点滅させ、比率セグには保存した上記AAを表示させる。
総アウト個数が次回に60,000個に達すると、メインCPU50aは、5回目以降の計測を、以上の説明と同様に繰り返し行う。
上記に説明した性能表示モニター600は、遊技機の遊技情報を示す遊技情報表示器の一種であり、遊技機の遊技情報は、パチンコ遊技機のベース値の情報の他に、パチスロ機の役比等の情報をも含む。
パチスロ機の役比等の情報を表示する遊技情報表示器は、役比モニターと称される。
役比モニターは、
(1)累計有利区間比率
(2)6,000ゲーム毎の連役比
(3)6,000ゲーム毎の役比
(4)累計の連役比
(5)累計の役比
を表示する。
ここで、有利区間比率は、総ゲーム数の中で、有利区間ゲーム数が占める割合である。また、有利区間とは、押し順ナビ等の指示をすることが可能な区間である。
役比、連役比は、総払出枚数における役物(所謂ボーナス)の払出枚数が占める割合のことである。
役比はすべての役物を対象として算出され、連役比は役物連続作動装置の作動中を対象として算出される。
遊技機の遊技情報を示す遊技情報表示器は、このような役比モニターをも含み得るが、本実施形態では特に、パチンコ遊技機のベース値を表示するためのモニターを詳細に説明し、役比モニターについては詳細な説明を省略している。
上記したように、本実施形態の遊技機1は、設定を変更することで大当たりに当選する確率を変更することが出来る(図6(a))。
設定表示モニター650は、主制御基板ケース200内に搭載されており、図62(c)に示すような1桁の表示器を備え、図6(a)に示した設定値のうち何れか一つの値を表示することが出来る。
これらの設定値を性能表示モニター600に表示し、設定表示モニター650を設けないようにしてもよい。
設定の表示には、数値か数値以外の記号を用いることができる。数値を用いる場合、設定の表示には、設定値に応じた数値「1」、「2」、「3」、「4」のいずれかを使用する。設定値が「1」から「6」まである場合には、設定値に応じた数値「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」のうちいずれかを使用する。
設定キースイッチ660は、「設定変更状態」、及び「設定確認状態」への移行契機となるスイッチである。キー(鍵)を用いて操作する。
設定キースイッチ660はOFF/ONの2つの状態を取り得、各状態を維持することができる。また、OFF状態でのみキーを挿抜可能である。
設定キースイッチ660は、主制御基板ケース200内に搭載される。
設定スイッチ670は、設定変更状態時に設定を切り替えるスイッチであり、遊技者が操作することができない任意の位置に搭載する。
設定スイッチ670は、RWMクリアスイッチ680等と兼用することができる。
設定キースイッチ660をONにし、かつRWMクリアスイッチ680をOFFにした状態で電源投入されると、遊技機1は、設定を確認するための「設定確認状態」に移行する。
(1)遊技機1の電源がOFFの状態では、設定表示モニター650は消灯状態である。
(2)遊技店スタッフなど設定者の操作によって設定キースイッチ660がONにされる。設定表示モニター650は依然、消灯状態である。
(3)設定者の操作によってRWMクリアスイッチ680がONにされ、その状態で遊技機の電源がONされると、メインCPU50aは、遊技機1を「設定変更状態」に移行させる。メインCPU50aは、設定表示モニター650に現在の設定状態が表示させる。
(4)この状態で、設定スイッチ670(又はRWMクリアスイッチ680)が押下されると、メインCPU50aは、順次設定値を変更し、変更後の(設定中の)設定値を設定表示モニター650に表示させる。
(5)設定者の操作によって設定キースイッチ660がOFFされると、メインCPU50aは設定値を確定し、設定表示モニター650を消灯する。
上記の性能表示モニター600が設定表示モニター650を兼ねている場合には、メインCPU50aは、「設定変更状態」中の設定値の表示を性能表示モニター600の何れかのセグ(桁)に対して行う。
そしてメインCPU50aは、設定者の操作によって設定キースイッチ660がOFFされることで設定値を確定すると、性能表示モニター600において、上記に説明した性能表示を開始する。
(1)遊技機1が電源OFF状態では、設定表示モニター650は消灯状態である。
(2)設定者の操作によって設定キースイッチ660がONにされる。設定表示モニター650は依然として消灯状態である。
(3)この状態で、RWMクリアスイッチ680がONにされることなく遊技機の電源がONされると、メインCPU50aは、遊技機1を設定確認状態に移行させる。メインCPU50aは、設定表示モニター650に現在の設定状態が表示させる。
設定者の操作によって設定キースイッチ660がOFFされると、メインCPU50aは設定確認状態を終了し、設定表示モニター650を消灯する。
上記の性能表示モニター600が設定表示モニター650を兼ねている場合には、メインCPU50aは、「設定確認状態」中の設定値の表示を性能表示モニター600の何れかのセグ(桁)を用いて行う。
そしてメインCPU50aは、設定者の操作によって設定キースイッチ660がOFFされることで設定確認状態を終了すると、性能表示モニター600において上記に説明した性能表示を開始する。
複数のコネクタ771〜776は、主制御基板50の下端部において、左から右側に向けて順に並んでいる。
下記の図63では図示を省略しているが、複数のコネクタ771〜776は、図40で示したものと同様の、主基板ケース200の上ケース片220の下部に設けられた6個の開口部779の内側に配置されている。
主制御基板50の部品面に備えている性能表示モニター600、設定表示モニター650は、何れも、主制御基板50の上端側に設けられている。
すなわち、コネクタ771〜776と、性能表示モニター600、設定表示モニター650は、主制御基板50における相反する位置に備えられている。
このような配置となっていることにより、複数のコネクタ771〜776に接続されたケーブルやハーネスが、性能表示モニター600、設定表示モニター650を確認する検査者による視認を妨げることがない。
特に、性能表示モニター600、設定表示モニター650が、コネクタ771〜776から十分に離間した上側の端部に設けられているので、コネクタから垂れ下がったケーブルやハーネスが性能表示モニター600、設定表示モニター650を視認しようとする検査者の視野に干渉することがない。
また、図62の主制御基板50では、図43(a)(b)と同様に、プリント基板の両面に配線パターンが形成されたプリント配線基板701が用いられている。
プリント配線基板701では、電子部品を実装する実装方式として、プリント配線基板701の部品面701aにのみ各種電子部品やコネクタを実装する片面実装方式が採用されている。プリント配線基板701については、図43(a)(b)と同様であり、詳細な説明を省略する。
図63、図64の説明において、上記実施形態(特に、図6乃至図41、図44、図45)と同様の構成の部材は同じ符号で示し、詳細な説明は適宜省略する。
図63、図64に示す主基板ケースには、シール部1560及びシール部1561が貼り付けられている。
また、図6乃至図41、図44乃至図45と同様に、識別表示520が、主制御基板50、統合メインROM502、下ケース片210、上ケース片220、及びキャップ240に付されている。
シール部1560、1561は、何れも光透過性を有する素材で形成されており、本実施形態では、一例として、透明である(透明素材からなる)とする。
シール部1560、1561は、夫々、複数の電子部品595(図30参照)を跨いで配置されている。なお、図63においては、シール部1560、1561の前側に位置する複数の電子部品595(図30参照)等、種々の電子部品の図示は省略している。
シール部1560は、主基板管理用のシールである。
この例において、シール部1560のシール部本体(ベース部)1560Aには、偽造防止用の透かしが設けられている。すなわち、シール部1560(開封者表示シール)は、シール部本体1560Aに透かし加工が施された加工シールである。
「透かし」は、例えば、視認する角度によって見え方が異なるような表示であり、ホログラムを用いたもの、物理的な形状によって見え方が異なるもの、等様々なタイプのものを適用することが出来る。
ただし、シール部材本体1560Aは、所定加工(すかし加工)を施されながらも透明であり、少なくとも透光性が高く、一定の視認性が確保されている。
記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573と、これらの領域に付随する後述する文字表示は、夫々、シール部本体1560Aの透明素材が露出していないために透光性が低い非透光部である。
シール部1560は、複数の非透光部を備えており、これらの非透光部を介しては、主基板ケース200内の主制御基板50の視認が困難である。
非透光部としてのコード部1572、情報表示部1573、及び記入領域1570は、統合メインROM502、性能表示モニター600、設定表示モニター650と重ならないシール部本体1560A上の位置に設けられている。
透光部1574は、透明素材を通して、主基板ケース200内の主制御基板50上の電子部品595を覗いて確認することが出来る上記の覗き部である。
このため、検査者は主制御基板50を容易に確認することができる。このため、検査者は、シール部材1560を介して主制御基板50を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、透光部、非透光部の有無に関わらず、シール部1560は、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573を含め、シール部1560全体があらゆる角度から統合メインROM502と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して統合メインROM502を必ず視認可能である。
このため、検査者は統合メインROM502を容易に確認することができる。このため、検査者は、統合メインROM502を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
透光部、非透光部の有無に関わらず、シール部1560は、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573を含め、シール部1560全体があらゆる角度から性能表示モニター600、設定表示モニター650と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して性能表示モニター600、設定表示モニター650を視認することが出来る。
この場合、検査者は、性能表示モニター600とシール部1560を同時に、一目で確認することが出来る。
記入領域1570は、主基板ケース200を開封した開封者及び開封年月日を記入するための領域である。
記入領域1570は、透明素材上に形成されたペン等で書き込み可能な白色の下地である。
記入領域1570は、一例として、上下方向に3行、左右方向に2列の計6個設けられ、「開封者」及び「開封年月日」を3組記入することができる。
記入領域1570は、矩形状の有色(本実施形態では白色)の下地によって印刷されている。
記入領域1570の上方には、「開封者」「開封年月日」といった見出しが黒色で印字され、各記入領域の左側には、記入領域の番号を示す丸付きの数字が印字されている。
すなわち、左上の記入領域1570の上方には、「開封者」と黒色で印刷されている。右上の記入領域1570の上方には、「開封年月日」と黒色で印刷されている。左上の記入領域1570の左方には、丸1と印刷されている。左側の上下方向中央の記入領域1570の左方には、丸2と印刷されている。左下の記入領域1570の左方には、丸3と印刷されている。
例えば、検査者は、主基板ケース200を開封した場合に、検査者の名前を左側の記入領域1570に記入し、主基板ケース200を開封した年月日を、右側の記入領域1570に記入する。なお、検査者は、記入領域1570に、主制御基板50に不正が行われたか否かを確認した年月日等を記入してもよい。
例えば、情報携帯端末等に備えられたカメラによってコード部1572に含まれる情報であるURL(Uniform Resource Locator)が読み取られる。情報携帯端末は、該URLを使用し、ネットワークを介して他機器にアクセスする。他機器にアクセスした結果、情報携帯端末に表示される情報には、主制御基板50の納入先(例えば、遊技機1が納入された店舗名)、及び、遊技機1が廃棄されたか否か等の情報が含まれている。これによって検査者は、主制御基板50の納入先を示す情報、及び遊技機1が廃棄されたか否か等の情報を容易に確認することができる。このため、検査者は、納入先の情報を確認し、納入先の異なる主制御基板50が装着される不正が行われたか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
透光部1574は、シール部本体1560Aにおける、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573、「主基板管理番号」の表記、枠、開封者、開封年月日の表記、丸1〜丸3の表記以外の領域である。
透光部1574は、例えば、上下方向3行の記入領域1570の間に存在する左右方向に延びる領域である。
透光部1574はまた、左右に並んだコード部1572及び情報表示部1573と、上側の2つ記入領域1570との間に、存在する左右方向に延びる領域である。
透光部1574はまた、左右方向2列の記入領域1570の間に、上下方向に延びる領域である。
検査者は、透光部1574を介して、電子部品595(図62(a)参照)を確認することができる。よって、透光部1574が設けられていない場合に比べて、検査者は、電子部品595に対して不正が行われたか否かを容易に確認できる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
シール部1561は、主制御基板50上の統合メインROM502に貼付されたシール部1562を、あらゆる角度から視認可能な位置に貼り付けされる。
シール部1561は、あらゆる角度から統合メインROM502と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して統合メインROM502を必ず視認可能である。
シール部1561は、あらゆる角度から性能表示モニター600、設定表示モニター650と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して性能表示モニター600、設定表示モニター650を視認することが出来る。
シール部1561の記載内容等については図44と同じであるので説明を省略する。
また、統合メインROM502には、シール部1562が貼り付けられている。シール部1562については、図40、図44と同じであるため、詳細な説明を省略する。
RWMクリアスイッチ680について説明する。
図63、図64に示すように、主制御基板50上のRWMクリアスイッチ680は直接露出していない。基板ケース200の上ケース片220には凹部688内が設けられており、凹部688内には開口687が設けられている。
また図63(b)、図64から分かるように、操作部材685は、RWMクリアスイッチ680の対応位置に設けられており、操作部材685をスタッフ等が押下操作すると、押下された操作部材685によりRWMクリアスイッチ680が押圧される。これによって、RWMクリアスイッチ680の操作が行われる。
凹部688内にはカバー部材686が設けられている。カバー部材686は、凹部688内において、操作部材685を塞いで操作不能とする第1位置と、操作部材685を開放して操作可能とする第2位置と、の間で回転移動可能に軸支されている。
操作部材685を上記第2位置に移動させることで、RWMクリアスイッチ680を操作できる。
このようにすることで、基板ケース200には、操作部材685を挿入可能な程度の大きさの開口687を設けるだけでよい。また、カバー部材686を開放しないと、操作部材685を操作できない。従って、基板ケース200内への不正なアクセスを防ぐことが出来る。
RWMクリアスイッチ680は、操作部材685を用いて操作されるのはなく直接操作可能なように、端部が開口687から露出していてもよい。
そして、鍵穴を設けた設定キースイッチ660の端面が、基板ケース200の上ケース片220に設けられた開口661から露出している。
スタッフ等は、設定キースイッチ660の鍵穴にキーを挿入して操作を行うことが出来る。
鍵穴を設けた設定キースイッチ660の端面は、基板ケース200の表面よりもやや低くなっている。
主制御基板50の基本的な構成は、図62と同様であるが、図62(a)に示す例では、主制御基板50は、その部品面(表面)に、性能表示モニター600を備え、設定表示モニター650は備えていない。
設定表示モニター650の機能は性能表示モニター600で兼用され、独立した設定表示モニター650は備えていない。
あるいは、図65に示す主制御基板50は設定変更機能を有さない遊技機の主制御基板である。
なお、図62に示すように、主制御基板50はコネクタ771〜776を部品面に備えている。
複数のコネクタ771〜776は、主制御基板50の下端部において、左から右側に向けて順に並んでいる。
主制御基板50の部品面に備えている、設定表示モニター650を兼用可能な性能表示モニター600は、主制御基板50の上端側に設けられている。
すなわち、コネクタ771〜776と、性能表示モニター600は、主制御基板50における相反する位置に備えられている。
このような配置となっていることにより、複数のコネクタ771〜776に接続されたケーブルやハーネスが、性能表示モニター600を確認する検査者による視認を妨げることがない。
特に、性能表示モニター600が、コネクタ771〜776から十分に離間した上側の端部に設けられているので、コネクタから垂れ下がったケーブルやハーネスが性能表示モニター600を視認しようとする検査者の視野に干渉することがない。
また、図65の主制御基板50では、図43(a)(b)と同様に、プリント基板の両面に配線パターンが形成されたプリント配線基板701が用いられている。
プリント配線基板701では、電子部品を実装する実装方式として、プリント配線基板701の部品面701aにのみ各種電子部品やコネクタを実装する片面実装方式が採用されている。プリント配線基板701については、図43(a)(b)と同様であり、詳細な説明を省略する。
図65、図66の説明において、上記実施形態(特に、図6乃至図41、図44、図45)と同様の構成の部材は同じ符号で示し、詳細な説明は適宜省略する。
図65、図66に示す主基板ケースには、シール部1560及びシール部1561が貼り付けられている。
また、図6乃至図41、図44乃至図45と同様に、識別表示520が、主制御基板50、統合メインROM502、下ケース片210、上ケース片220、及びキャップ240に付されている。
シール部1560は、主基板ケース200の上ケース片220の左右方向左側の下部に設けられた位置表示部561に貼り付けられている。シール部1561は、主基板ケース200の上ケース片220の右上部に設けられた位置表示部561に貼り付けられている。
なお、この例において、シール部1560のシール部本体(ベース部)1560Aには、偽造防止用の透かしが設けられている。
加工シールであるシール部1560の構成については、図44、図63と同じであるため詳しい説明を省略する。
主基板ケース200において、シール部材1560及び主基板ケース200を介して主制御基板50を視認可能である。
このため、検査者は主制御基板50を容易に確認することができる。このため、検査者は、シール部材1560を介して主制御基板50を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、透光部、非透光部の有無に関わらず、シール部1560は、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573を含め、シール部1560全体があらゆる角度から統合メインROM502と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して統合メインROM502を必ず視認可能である。
このため、検査者は統合メインROM502を容易に確認することができる。このため、検査者は、統合メインROM502を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
シール部1560は、透光部、非透光部の有無に関わらず、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573を含め、シール部1560全体があらゆる角度から性能表示モニター600と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して性能表示モニター600を視認することが出来る。
このとき検査者は、性能表示モニター600とシール部1560を同時に、一目で確認することが出来る。
また、統合メインROM502には、シール部1562が貼り付けられている。
シール部1562については、図40、図44と同じであり詳細な説明を省略する。
これにより、透明性を有するシール部1560及び主基板ケース200を介して他の基板部品595を視認可能である。また、主基板ケース200を介して統合メインROM502、性能表示モニター600を直接視認可能である。
主基板ケース200に貼る必要がある、透明部と複数の非透明部を有する所定シール部1560の透明部をすかし加工することで、シール部1560の複製を防止することができる。
またシール部1560を統合メインROM502、性能表示モニター600と被らない位置に貼付することで、すかし加工や複数ある非透明部の影響をも受けずに重要な基板部品である統合メインROM502、正確に読み取る必要がある性能表示モニター600の視認性を確実に確保することができる。
統合メインROM502や性能表示モニター600よりも重要度が低い基板部品595については、複数の非透明部の隙間や周囲の透明部(覗き部1574)からすかし加工を介して状態を確認することができる。非透明部が複数あっても透明部によって基板部品の視認性を確保できる。
また非透明部には、所定の情報、例えば統合メインROM502を特定するなどの必要な情報を表示することが出来る。複数の非透明部には、それぞれ異なる情報を表示し、あるいは記入することが出来る。
統合メインROM502、性能表示モニター600、設定表示モニター650よりも重要度が低い基板部品595については、複数の非透明部の隙間や周囲の透明部(覗き部1574)からすかし加工を介して状態を確認することができる。非透明部が複数あっても透明部によって基板部品の視認性を確保できる。
性能表示モニター600は、主制御基板50の左端側又は右端側に配置されてもよい。その場合、コネクタ771〜776は、性能表示モニター600とは反対側の(相反する)端部に配置されることが望ましい。
また上記したが、性能表示モニター600は、主制御基板50の端部ではなく、内側に配置されてもよい。その場合でも、コネクタ771〜776から伸びるケーブルやハーネス、シール部1560などと重ならない位置に必ず配置する。
本実施形態においては、RWMクリアスイッチ680は、主制御基板50に配置するものとして説明しているが、それに限らず、払出制御基板60に対して設けられてもよい。
また、本実施形態においては、設定キースイッチ660は、主制御基板50に配置するものとして説明しているが、それに限らない。
設定キースイッチ660は、主制御基板50と電気的に接続されていれば、主制御基板50と離間した別の位置に配置することが出来る。
RWMクリアスイッチ680と設定キースイッチ660は互いに兼用されてもよい。
下記の説明において、性能表示部、設定表示部の構成は、図62(b)、図62(c)に示した構成に準じるものとする。
開放検出スイッチ105がONであることを前提とする。
RWMクリアを行う場合、(1)において、設定キースイッチ660をOFFとし、RMWクリアスイッチ680をONとした状態で、遊技機1の電源をONする。
電源をONした後、(2)において、画像表示装置31には電源投入中であることを示す、例えば「POWER ON」などの表示が行われる。性能表示モニター600は、消灯したままである。
RWMクリア処理が終了すると、(3)において、画像表示装置31に、RWMクリアが終了したことを報知する「RWMクリアが終了しました」などの表示が行われる。
そして、性能表示モニター600は、初期動作を行う。初期動作は、全てのセグを点灯させたあとで全消灯することを5秒間繰り返す動作である。
5秒間の初期動作が終了すると、(4)において、性能表示モニター600が、図62(b)で説明したような性能値の順次表示を開始する。画像表示装置31では、RWMクリア報知が継続している。
開放検出スイッチ105がONであることを前提とする。
設定変更を行う場合、(1)において、設定キースイッチ660をONとし、RMWクリアスイッチ680をONとした状態で、遊技機1の電源をONする。
電源をONした後、(2)において、画像表示装置31には電源投入中であることを示す、例えば「POWER ON」などの表示が行われる。性能表示モニター600は消灯したままである。
設定値は、性能表示モニター600の4ケタのセグのうち例えば最も左のセグに表示されるが、他のセグであってもよい。どのケタに表示されるにしても、設定値は、ドットとともに表示される。
画像表示装置31では、設定変更中であることを報知する「設定変更中です」などの表示が行われる。画像表示装置31に設定値が表示されることはない。また音声出力装置34からは、「設定変更中です」などといった設定変更中であることを報知する音声が出力される。枠ランプ101や盤ランプ100を設定変更中であることを報知する所定の発光色(例えば白)で発光させてもよい。
上記したように設定スイッチ670または、設定スイッチ670を兼ねるRWMクリアスイッチ680の操作に伴って、「1」→「2」などと1段階ずつ増加し、設定「6」に達すると「1」まで戻る。変更操作中は、設定値とともにドットは表示されない。
その間、画像表示装置31では、設定変更中であることを報知する「設定変更中です」などの表示が継続される。画像表示装置31に設定値が表示されることはない。設定変更中であることを報知する音声も音声出力装置34から継続して出力される。枠ランプ101や盤ランプ100の発光も継続する。
設定変更中において、十字キー40、演出ボタン8等を用いた操作が行われることに応じて、画像表示装置31に設定変更の履歴表示を行ってもよい。
このとき、設定変更中であることを報知する表示、音声を継続してもよいし、終了してもよい。設定変更中であることを報知する表示、音声に替えて、設定変更が終了したことを報知する「設定変更が終了しました」などの表示や音声出力を画像表示装置31、音声出力装置34で行ってもよい。
このような表示とともに、RWMクリアが終了したことを報知する「RWMクリアが終了しました」など音声を音声出力装置34から出力してもよい。
そして、性能表示モニター600は、初期動作を行う。初期動作は、全てのセグを点灯させたあとで全消灯することを5秒間繰り返す動作である。
5秒間の初期動作が終了すると、(7)において、性能表示モニター600が性能値の順次表示を開始する。画像表示装置31では、RWMクリア報知が継続している。
開放検出スイッチ105がONであるが大前提である。
設定変更を行う場合、(1)において、設定キースイッチ660をONとし、RMWクリアスイッチ680をONとした状態で、遊技機1の電源をONする。
電源をONした後、(2)において、画像表示装置31には電源投入中であることを示す、例えば「POWER ON」などの表示が行われる。性能表示モニター600、設定表示モニター650は消灯したままである。
画像表示装置31では、設定変更中であることを報知する「設定変更中です」などの表示が行われる。枠ランプ101や盤ランプ100を設定変更中であることを報知する所定の発光色(例えば白)で発光させてもよい。
画像表示装置31に設定値が表示されることはない。性能表示モニター600は消灯したままである。
上記したように設定スイッチ670または、設定スイッチ670を兼ねるRWMクリアスイッチ680の操作に伴って、「1」→「2」などと1段階ずつ増加し、設定「6」に達すると「1」まで戻る。変更操作中は、設定値とともにドットは表示されない。
その間、画像表示装置31では、設定変更中であることを報知する「設定変更中です」などの表示が継続される。画像表示装置31に設定値が表示されることはない。性能表示モニター600は消灯したままである。
設定変更中において、十字キー40、演出ボタン8等を用いた操作が行われることに応じて、画像表示装置31に設定変更の履歴表示を行ってもよい。
このとき、設定変更中であることを報知する表示、音声を継続してもよいし、終了してもよい。設定変更中であることを報知する表示、音声に替えて、設定変更が終了したことを報知する「設定変更が終了しました」などの表示や音声出力を画像表示装置31、音声出力装置34で行ってもよい。
その後、(6)において、画像表示装置31には、RWMクリアが終了したことを報知する「RWMクリアが終了しました」などの表示が行われる。
このような表示とともに、RWMクリアが終了したことを報知する「RWMクリアが終了しました」などの音声を音声出力装置34から出力してもよい。
そして、性能表示モニター600は、初期動作を行う。初期動作は、全てのセグを点灯させたあとで全消灯することを5秒間繰り返す動作である。
5秒間の初期動作が終了すると、(7)において、性能表示モニター600が性能値の順次表示を開始する。画像表示装置31では、RWMクリア報知が継続している。
開放検出スイッチ105がONであることを前提とする。
設定変更を行う場合、(1)において、設定キースイッチ660をONとし、RMWクリアスイッチ680をOFFとした状態で、遊技機1の電源をONする。
電源をONした後、(2)において、画像表示装置31には電源投入中であることを示す、例えば「POWER ON」などの表示が行われる。性能表示モニター600は消灯したままである。
設定値は、性能表示モニター600の4ケタのセグのうち例えば最も左のセグに表示されるが、他のセグであってもよい。どのケタに表示されるにしても、設定値は、ドットとともに表示される。
画像表示装置31では、設定確認中であることを報知する「設定確認中です」などの表示が行われる。また「設定確認中です」などといった設定確認中であることを報知する音声が出力される。画像表示装置31に設定値が表示されることはない。枠ランプ101や盤ランプ100を設定確認中であることを報知する所定の発光色(例えば白)で発光させてもよい。
設定確認中において、十字キー40、演出ボタン8等を用いた操作が行われることに応じて、画像表示装置31に設定変更の履歴表示を行ってもよい。
このとき、設定確認中であることを報知する表示、音声を継続してもよいし、終了してもよい。設定確認中であることを報知する表示、音声に替えて、設定確認が終了したことを報知する「設定確認が終了しました」などの表示や音声出力を画像表示装置31、音声出力装置34で行ってもよい。
その後、(4)において、画像表示装置31には、電源が復旧したことを報知する「電源を復旧しました」などの表示が行われる。
このような表示とともに、電源を復旧したことを報知する「電源を復旧しました」などの音声を音声出力装置34から出力してもよい。
そして、性能表示モニター600は、初期動作を行う。初期動作は、全てのセグを点灯させたあとで全消灯することを5秒間繰り返す動作である。
5秒間の初期動作が終了すると、(5)において、性能表示モニター600が性能値の順次表示を開始する。画像表示装置31では、RWMクリア報知が継続している。
開放検出スイッチ105がONであることを前提とする。
設定変更を行う場合、(1)において、設定キースイッチ660をONとし、RMWクリアスイッチ680をOFFとした状態で、遊技機1の電源をONする。
電源をONした後、(2)において、画像表示装置31には電源投入中であることを示す、例えば「POWER ON」などの表示が行われる。性能表示モニター600、設定表示モニター650は消灯したままである。
画像表示装置31では、設定確認中であることを報知する「設定確認中です」などの表示が行われる。また、「設定変更中です」などといった設定変更中であることを報知する音声が音声出力装置34から出力される。
枠ランプ101や盤ランプ100を設定確認中であることを報知する所定の発光色(例えば白)で発光させてもよい。画像表示装置31に設定値が表示されることはない。性能表示モニター600は消灯したままである。
設定確認中において、十字キー40、演出ボタン8等を用いた操作が行われることに応じて、画像表示装置31に設定変更の履歴表示を行ってもよい。
このとき、設定確認中であることを報知する表示、音声を継続してもよいし、終了してもよい。設定確認中であることを報知する表示、音声に替えて、設定確認が終了したことを報知する「設定確認が終了しました」などの表示や音声出力を画像表示装置31、音声出力装置34で行ってもよい。
その後、(4)において、画像表示装置31には、電源が復旧したことを報知する「電源を復旧しました」などの表示が行われる。
このような表示とともに、電源を復旧したことを報知する「電源を復旧しました」などの音声を音声出力装置34から出力してもよい。
そして、性能表示モニター600は、初期動作を行う。初期動作は、全てのセグを点灯させたあとで全消灯することを5秒間繰り返す動作である。
5秒間の初期動作が終了すると、(5)において、性能表示モニター600が性能値の順次表示を開始する。画像表示装置31では、RWMクリア報知が継続している。
Claims (1)
- 遊技を制御する主制御部と、遊技情報を表示する情報表示部と、前記主制御部及び前記情報表示部とは異なる他の基板部品と、が実装された基板と、
前記基板を収容する基板ケースと、
透かし加工を施した加工シールと、
を備え、
前記加工シールは、透光性が高い透光部と、透光性が低い複数の非透光部と、を有し、
前記加工シールは、前記基板ケース上において、前記情報表示部に重ならない位置に貼付され、
前記複数の非透光部間の前記透光部及び前記基板ケースを介して前記他の基板部品を視認可能であり、
前記基板ケースを介して前記情報表示部を視認可能である、
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019239324A JP2021106765A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019239324A JP2021106765A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021106765A true JP2021106765A (ja) | 2021-07-29 |
Family
ID=76967407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019239324A Pending JP2021106765A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 遊技機 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021106764A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
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-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019239324A patent/JP2021106765A/ja active Pending
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