JP2021105990A - 分散型台帳ネットワークを介するトランザクション提出書処理 - Google Patents

Abstract

【課題】分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムを提供する。【解決手段】交換プラットフォームおよび決済プラットフォームを含むシステムにおいて、決済プラットフォームは、台帳外決済エンティティを介した資産の交換のためにトランザクション参加者によって交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む決済命令を生成し、私的分散型台帳ネットワークをホストして、資産に関してトランザクション参加者が保有するポジションの記録を記憶し、決済命令に従ってポジションの記録を更新し、ポジションの記録の更新を台帳外決済エンティティに送信する。【選択図】図１

Description

本明細書は、デジタル情報の処理に関し、特に、分散型台帳ネットワーク上でのデジタル情報の処理に関する。

ブロックチェーンとしても知られる分散型台帳は、デジタル情報の分散型記憶装置である。情報は、ピアツーピアネットワークのノードによって維持され、検証されるデータの順次ブロックに記憶される。分散型台帳に追加された情報は、１つまたは複数のノードによって確認され、ネットワークを介して伝播される。分散型台帳に記憶された情報の更新は、トランザクションとして特徴付けられてもよく、台帳外で行われた現実世界のトランザクションを反映してもよい。

本開示の一態様によれば、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムが提供される。このシステムは、トランザクション参加者によって交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを備える決済命令を生成するために、台帳外決済エンティティを介して資産を交換する交換プラットフォームを含む。このシステムは、私的分散型台帳ネットワークをホストして、資産に関してトランザクション参加者が保有するポジションの記録を記憶し、決済命令に従ってポジションの記録を更新し、ポジションの記録の更新を台帳外決済エンティティに送信するための決済プラットフォームをさらに含む。

決済プラットフォームは、資産の受益的保有に対する法的保有のマッピングを維持することができ、ポジションの記録は、マッピングに従って更新することができる。決済プラットフォームは、決済プラットフォーム、交換プラットフォーム、およびトランザクション参加者の暗号鍵のデータストアを維持することができ、ポジションの記録を更新する前に、暗号鍵を用いて各トランザクション提出書を検証することができる。各トランザクション提出書は、そのトランザクション提出書を提出するトランザクション参加者を識別するショートコードを含むことができ、私的分散型台帳ネットワークは、ショートコードの暗号鍵へのマッピングを維持することができ、それぞれのトランザクション提出書ごとに、決済プラットフォームは、それぞれのトランザクション提出書の検証の前に、各ショートコードを暗号鍵にマッピングすることができる。

本開示の別の態様によれば、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を決済するためのプロセスが提供される。このプロセスは、私的分散型台帳上で、決済命令を受信するステップを含み、決済命令は、台帳外決済エンティティを介した資産の交換のために、トランザクション参加者によって交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む。このプロセスは、さらに、私的分散型台帳から、決済命令の受信通知をブロードキャストするステップと、私的分散型台帳上で決済命令を実行するトランザクションのセットを生成するステップと、私的分散型台帳上でトランザクションのセットの実行を開始するステップとを含む。このプロセスは、さらに、私的分散型台帳から、決済命令の完了通知をブロードキャストするステップと、ポジションの記録の更新を台帳外決済エンティティに送信するステップを含み、ポジションの記録は、資産に関してトランザクション参加者が保有する債務を定義し、更新は、トランザクションのセットの実行に基づいて行われ、ポジションの記録の更新は、台帳外決済エンティティでの登録のためである。

このプロセスは、資産の受益的保有に対する法的保有のマッピングを維持するステップを含むことができ、トランザクションのセットを生成するステップは、マッピングを使用して、資産の法的保有を資産の受益的保有にマッピングすることを含む。このプロセスは、決済エンティティ、交換プラットフォーム、およびトランザクション参加者の暗号鍵を維持するステップと、トランザクションのセットを生成するステップの前に、暗号鍵を用いて各トランザクション提出書を検証するステップを含むことができる。各トランザクション提出書は、そのトランザクション提出書を提出するトランザクション参加者を識別するショートコードを含むことができる。このプロセスは、私的分散型台帳上で、ショートコードの暗号鍵へのマッピングを維持するステップと、それぞれのトランザクション提出書ごとに、それぞれのトランザクション提出書を検証する前に、それぞれのショートコードを暗号鍵にマッピングするステップをさらに含むことができる。このプロセスは、私的分散型台帳上に、第三者識別子へのショートコードのマッピングを維持するステップを含むことができる。このプロセスは、トランザクションのセットの実行を開始する前に、特定のトランザクション参加者が、その特定のトランザクション参加者が参加者であるトランザクションのサブセットを決済するのに十分な量の資産の法的所有者であるか否かを決定し、特定のトランザクション参加者が十分な量の資産の法的所有者であると決定すると、トランザクションのセットの実行を開始するステップに進むことと、特定のトランザクション参加者が十分な量の資産の法的所有者ではないと決定すると、その特定のトランザクション参加者が参加者であるトランザクションのサブセットを決済するのに十分な移転された量の資産を取得するステップに進むことを含むことができる。このプロセスでは、特定のトランザクション参加者が十分な量の資産の法的所有者であるか否かを決定するステップが、その特定のトランザクション参加者が第一の決済エンティティの第一の口座に保有されている十分な量の資産の法的所有者であるか否を決定するステップを含むができ、移転された量の資産を取得するステップが、第二の決済エンティティの第二の口座から移転された量の資産を取得するステップを含むことができる。第一の決済エンティティは、第一の管轄区域に対応することができ、第二の決済エンティティは、第二の管轄区域に対応することができる。このプロセスは、第二の決済エンティティの第二の口座から移転された量の資産を取得すると、移転された量の資産の対価として、第一の口座から第二の口座に等しい価値の資産を移転するステップを含むことができる。

本開示のさらに別の態様によれば、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムが提供される。このシステムは、第一の管轄区域に対応する第一の交換プラットフォームを含み、第一の交換プラットフォームは、第一の台帳外決済エンティティを介した資産の交換のために、トランザクション参加者によって第一の交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む決済命令を生成する。このシステムは、第二の管轄区域に対応する第二の交換プラットフォームをさらに含み、第二の交換プラットフォームは、第二の台帳外決済エンティティを介した資産の交換のために、トランザクション参加者によって第二の交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む決済命令を生成する。このシステムは、私的分散型台帳ネットワークをホストして、第一の交換プラットフォームおよび第二の交換プラットフォームで取引される資産に関してトランザクション参加者が保有するポジションの記録を記憶し、第一の交換プラットフォームおよび第二の交換プラットフォームで生成された決済命令に従ってポジションの記録を更新し、ポジションの記録の更新を第一の台帳外決済エンティティおよび第二の台帳外決済エンティティに送信するための決済プラットフォームをさらに含む。

私的分散型台帳ネットワークは、第一の交換プラットフォームに対応する第一の資産登録簿をホストし、第二の交換プラットフォームに対応する第二の資産登録簿をホストし、特定のトランザクション参加者が第一の資産登録簿に決済するのに十分な資産を有しない場合、分散型口座リレーをホストして、特定のトランザクション参加者が、第二の資産登録簿から移転された量の資産を取得し、第一の資産登録簿に保有される資産で、取引を伴うトランザクションを決済することを可能にする。

本開示のさらに別の態様によれば、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステム上に新規資産または既存資産を許可するための方法が提供される。この方法は、トランザクション決済システム上への資産の承認要求を受信するステップと、資産に関連する暗号鍵ペアを生成するステップとを含む。この方法は、資産を固定化して、分散型台帳ネットワークが、資産登録簿上の資産と台帳外保管で保有されている資産との間の一対一の関係を維持するようにという指示、あるいは資産を非物質化して、資産の台帳上の表現が新規資産に法的権利を付与するようにという指示を受信するステップをさらに含む。この方法は、分散型台帳ネットワークを介するポジションの記録を作成するステップをさらに含み、このポジションの記録、このポジションの記録は、分散型台帳ネットワークを介して取引される資産に関してトランザクション参加者が保有する債務を定義する。この方法は、分散型台帳ネットワークを介して取引される資産の法的所有者および受益所有者の指示を受信するステップと、資産の法的所有者および受益所有者の指示をポジションの記録と照合するステップとをさらに含む。

この方法は、暗号鍵ペアに関連付けられたショートコードを生成するステップであって、ショートコードはトランザクション参加者を識別して、新規資産を発行する、ステップと、ショートコードを暗号鍵ペアに関連付けるステップとを含むことができる。

分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するための例示的なシステムの模式図である。 分散型台帳ネットワークの例示的なノードの模式図である。 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムに証券を承認するための例示的な方法のフローチャートである。 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を決済するための例示的なプロセスのフローチャートである。 複数の決済エンティティを含む分散型台帳ネットワークを介してトランザクションを決済するための例示的なプロセスのフローチャートである。 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するための例示的な決済エンティティシステムの模式図である。 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を決済するための別の例示的なプロセスのフローチャートである。 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムにおいて、トランザクション参加者のための暗号鍵とショートコードを登録するための例示的なプロセスのフローチャートである。 複数の決済エンティティを含む分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するための例示的な決済エンティティシステムの模式図である。

歴史的に、証券取引所は、企業が一次資本を発行することによって大規模な資金を調達する効率的なメカニズムを提供し、発行された証券を取引するための活発な二次市場を提供することによって、投資家のリスクを低減してきた。この流動性を提供することは、大量資産交換エンティティが、資金証券同時決済（ＤｖＰ）と呼ばれる決済プロセスにおいて投資家から受け取った支払に対して取引することが認められている証券の交換を自動化することによって、１日当たり何百万ものトランザクション提出書（例えば、証券の交換）を受け取り、処理することができることを意味する。高価値、大量、またはその両方であり得るトランザクションの円滑な取扱いを促進することは、技術的に非常に大きな課題となっている。さらに、そのようなトランザクションの背後にある巨大な価値は、慎重な規制および監督を必要とする。したがって、このような資産交換市場は、ますます専門的なアクターのチェーンによって特徴づけられるようになっている。これは、投資家が、資産の受益所有者としての自分と、投資家とその対象となる企業およびその証券との間に配置されたいくつかの仲介層をナビゲートすることに直面していることを意味する。これは、個々の相互作用がチェーンに沿って最適化されるにつれて、効率の向上につながることもあるが、トランザクションを成功裏に完了させるには、個別のシステムを使用する参加者の数を増やす必要があるので、トランザクションのコストが増大することもある。これは、そのような市場の最もヘビーなユーザであり、規模の経済を活用することができる参加者の周りで自然に合体する活動につながる可能性がある。

共通のデジタル台帳技術層上で、デジタル形式で資産を認識するためのフレームワークを作成することは、資本市場に参加することができる投資家ベースを広げるメカニズムを提供することができる。既存の台帳外資産交換技術インフラストラクチャをネットワークと統合することができるが、その一方で、この技術は、大量のトランザクションを処理するための技術的スケーラビリティも、システムレベルで法律および規制のニーズを満たすための透明性および構成可能性も提供することができる。結果として、分散型台帳技術は、流動性の低い個人資産から多国籍で流動性の高い発行体まで、特定の資産に対する機能および流動性のニーズに応じて、参加者と証券の様々な構成を提供する可能性がある。

したがって、本明細書で説明するのは、デジタル形式で既存資産を認識し、ネイティブデジタル形式で資産を発行し、その後、完全に電子的な二次市場および決済システムを使用して、そのような証券を取引するためのモデルを可能にするシステムである。このモデルによって、様々な資本市場参加者がシステムに接続し、サービスを提供できるようになり、デジタル資産における法的に有益な利益の統一された見解が提供される。本出願では、資産について言及するときに、現金通貨に対する証券のＤｖＰトランザクションについて頻繁に言及されるが、記載されたシステムは、価値の貯蔵手段で、保管することができる任意のタイプの資産の認識および取引に使用することができる。

図１は、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するための例示的なシステム１００の模式図である。システム１００へのアクセスは、資産交換エンティティに関連付けられたプラットフォームによって、台帳外トランザクション処理と分散型台帳を介したトランザクション処理との間のインターフェースとして提供されてもよい。

システム１００は、決済プラットフォーム１２０に提出するための決済命令を生成するための交換プラットフォーム１１０を含む。交換プラットフォーム１１０は、取引所としてのその主要な役割に加えて、ポータルを含むこともできる。ポータルは、資産の取引に関連しないが、ＤＬＴネットワークへのその参加の任意の他の側面の管理に関連する機能を提供する。交換プラットフォーム１１０は、証券がブローカーによって取引される証券取引所のような台帳外の資産交換プラットフォームに関連付けられる。したがって、決済命令は、取引所に報告された二国間取引によって、または交換プラットフォーム１１０に提出された注文の自動照合によって生成することができる。決済プラットフォーム１２０は、問題の資産の法的所有権の記録を更新する責任を担う証券集中保管機関などの決済エンティティに関連付けられる。

決済命令は、資産の交換のためにトランザクション参加者１５０によって交換プラットフォーム１１０上で実行されるトランザクション、またはそれに提出されるトランザクションに関してトランザクション参加者１５０が保有するネットポジションのセットを含む。決済命令は、冗長なトランザクションなしにトランザクション提出書に影響を与えるために、ある期間にわたってネッティングされた命令のセットを含むことができる。トランザクション提出書は、新規注文、注文修正、注文キャンセル、注文失効など、台帳外資産交換エンティティで交換される資産のいずれかを購入、販売、または借入するための注文も、あるいは取引所外取引などの取引も含むことができる。ネットポジションは、トランザクション参加者１５０の債務を反映する。

トランザクション参加者１５０は、資産の受益所有者１５２に代わってトランザクションに参加することができる。トランザクション提出書は、単一の受益所有者１５２に代わって資産を購入、売却、または借入するための単一の注文を含むことができる。場合によっては、トランザクション提出書は、単一の受益所有者１５２に代わって資産を購入、売却、または借入するための注文のブロックを含むことも、あるいは複数の受益所有者１５２に代わって１つまたは複数の資産を購入、売却、または取引するための注文のブロックを含むこともできる。トランザクション提出書が、複数の受益所有者１５２に代わってなされた注文を含む場合、そのトランザクション提出書は、本明細書で説明するように、資産のタイトルを更新することができるように、受益所有者１５２を識別するための情報を含むことができる。

システム１００は、私的分散型台帳ネットワーク１２２上でホストされ、台帳外資産交換エンティティを介して交換される資産に関してトランザクション参加者１５０によって保有されるポジションの記録１２４を記憶するために、上述の決済プラットフォーム１２０をさらに含む。

ポジションの記録１２４は、交換プラットフォーム１１０、決済プラットフォーム１２０を操作するエンティティによって操作されるノード１３２を含む、分散型台帳ネットワーク１２２の１つまたは複数のノード１３２によって見ることができ、トランザクション参加者１５０のそれぞれは、１つまたは複数のノード１３２を介して分散型台帳ネットワーク１２２と相互作用することができる。

決済プラットフォーム１２０は、さらに、決済命令に従ってポジションの記録１２４を更新する。分散型台帳ネットワーク１２２上のポジションの記録１２４を更新することの利点には、とりわけ、複数のノード１３２にわたってトランザクション計算を分散することによって達成される計算効率、ノード１３２によって確認されたトランザクションの確認された記録によって与えられるセキュリティ、ポジションの記録１２４が規制および監督要件に準拠しない方法で更新されることを制限する分散型台帳ネットワーク１２２にスマート契約を構築することによってネットワークガバナンスを実施する能力、および特定の資産におけるクロスボーダーフローの調和したビューを提供しながら、異なる管轄区域における法的および規制要件のためのスマート契約を調整する能力を含むことができる。

問題の資産に応じて、決済プラットフォーム１２０は、さらに、ポジションの記録を更新する要求を、決済エンティティの台帳外決済システム１６０に送信することができる（例えば、資産の法的利害関係が、実際的または法的対価のためにＤＬＴネットワーク上に直接記録することができない場合）。台帳外決済エンティティ１６０は、更新されたポジションの記録１２４を有効にしてから、これをＤＬＴネットワークのポジションの記録１２４に戻して確認することで、分散型台帳ネットワーク１２２上のトランザクションの決済は、台帳外資産交換技術インフラストラクチャと統合される。

いくつかの例では、トランザクション参加者１５０は、資産の受益所有者１５２に代わってトランザクション提出書を行う資産の法的所有者を含むことができる。これらの関係は、ポジションの記録１２４に記憶される。したがって、分散型台帳ネットワーク１２２は、資産の受益的保有に対する法的保有のマッピング１２６を維持することができ、ポジションの記録１２４は、以下で分かるように、受益的保有に対する法的保有のマッピング１２６に従って更新することができる。ポジションの記録１２４は、図示されるように、分散型台帳ネットワーク１２２上に記憶されてもよく、あるいは台帳外に記憶された記録にリンクされてもよい。

いくつかの例では、以下に示すように、ポジションの記録１２４への入力（ｅｎｔｒｙ）までの処理の前に、暗号鍵によってトランザクション提出書が署名／検証されることがある。分散型台帳ネットワーク１２２は、暗号鍵（「ＳＩＧ．ＫＥＹ」）のデータストア１２８を維持することができる。データストア１２８は、ポジションの記録１２４を更新する前に、暗号鍵を用いて各トランザクション提出書に署名／検証するために、台帳外決済エンティティ１６０、交換プラットフォーム１１０、およびトランザクション参加者１５０の暗号鍵を含む。

いくつかの例では、各トランザクション提出書は、トランザクション提出書を提出するトランザクション参加者１５０を識別するショートコード（「ＳＣ」）を含むことができる。トランザクション提出書は、トランザクションに関与する資産の法的所有者および受益所有者１５２の両方を識別する１つまたは複数のショートコードを含むことができる。さらに、トランザクション提出書がショートコードを含む場合、これらのショートコードは、決済プラットフォーム１２０への送信のために決済命令に搬送されてもよい。取引所外で行われるトランザクション提出書に関連する通信は、そのようなショートコードを参照して行われ、長い暗号鍵に頼らずに、そのような通信の真正性を確認する効率的な方法を提供することができる。したがって、分散型台帳ネットワーク１２２は、ショートコードの暗号鍵へのマッピングを維持することができる（例えば、図４のＩＤプラットフォームスマート契約４３０に含まれる）。受信した各決済命令について、決済プラットフォーム１２０は、それぞれのトランザクションを検証する前に、各ショートコードを暗号鍵にマッピングすることができる。マッピングは、トランザクション参加者ショートコードのショートコードを暗号鍵にマッピングすることを少なくとも含む可能性があり、該当する場合、受益所有者ショートコードを暗号鍵にマッピングすることを含む可能性がある。

いくつかの例では、システム１００は、台帳外エンティティに報告するために、または規制要件の実施の直接的な調査のために、分散型帳簿ネットワーク１２２上のトランザクションの決済を監視するために、オブザーバエンティティ１７０（例えば、調整者または他の利害関係者）をさらに含むことができる。この目的のための決済プラットフォーム１２０へのアクセスは、交換プラットフォーム１１０を介して集中化されてもよく、または専用ノードを介して提供されてもよく、情報へのアクセスは、必要に応じて制限される。

交換プラットフォーム１１０、決済プラットフォーム１２０、トランザクション参加者１５０、受益所有者１５２、台帳外決済エンティティ１６０、およびオブザーバエンティティ１７０は、それぞれ、本明細書で説明するように、処理、メモリ、および通信能力を有する１つまたは複数の計算装置を含むことができる。さらに、交換プラットフォーム１１０は、トランザクション参加者１５０が交換プラットフォーム１１０にトランザクション提出書を行うためのユーザインターフェースまたはアプリケーションプログラミングインターフェースを含むことができる。同様に、決済プラットフォーム１２０は、決済プラットフォーム１２０に提出される決済命令のためのユーザインターフェースまたはアプリケーションプログラミングインターフェースを含むことができる。交換プラットフォーム１１０は、また、トランザクション参加者１５０が決済プラットフォーム１２０にわたって反映される管理要求を処理するために、またはネットワークにわたってトランザクション参加者１５０に関連する活動を見るために（すなわち、発行者が、異なる決済エンティティを介して保有されるその証券の法的所有者および受益所有者の詳細を見るために）、単一のアクセスポイントを提供するように構成されてもよい。

図２は、分散型台帳ネットワークの例示的なノード２００の模式図である。ノード２００は、図１のノード１３２と同様のものとすることができ、したがって、交換プラットフォーム１１０、決済プラットフォーム１２０、トランザクション参加者１５０、またはオブザーバエンティティ１７０によって操作されるノード１３２の一例とすることができる。ノード２００のさらなる説明については、図１のそのような要素の説明を参照しなければならない場合がある。

ノード２００は、コントローラ２１０、データベース２２０、通信インターフェース２３０、およびメモリ２４０を含む。コントローラ２１０は、プロセッサ、中央処理装置（ＣＰＵ）、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）などを任意の個数および組合せを含むことができる。データベース２２０は、不揮発性ストレージを含むことができ、不揮発性ストレージ上に、分散型台帳の一部を記憶するための、１つまたは複数のＳＱＬデータベースなどの任意の種類のデータベースを維持することができる。通信インターフェース２３０は、ノード２００が分散型台帳ネットワークを介して通信することを可能にするプログラミング論理を含み、ネットワークを介した双方向データ通信のために構成され、それに従って、ネットワークの種類に適したネットワークアダプタおよびドライバを含むことができる。コントローラ２１０、データベース２２０、通信インターフェース２３０、およびメモリ２４０は、アイデンティティサービス、暗号鍵管理、スケジューリング、メッセージング、ネットワークマップキャッシュ、状態マネージャ、他のカスタムサービスなどのサービスを実装するために協力する。

メモリ２４０は、ノード２００が分散型台帳ネットワークを介して他のノードと通信し、分散型台帳とインターフェースすることができるようにするために、ソフトウェアアプリケーションのような一時的でない機械可読命令を含んでもよい。このような命令は、ノード２００および他のノードにわたって、ノードレベルでインストールされてもよい。換言すれば、ノード２００は、分散型ソフトウェアアプリケーション２４２を実行してもよい。そのような分散型ソフトウェアアプリケーション２４２は、交換プラットフォーム１１０、決済プラットフォーム１２０、トランザクション参加者１５０、またはオブザーバエンティティ１７０によって操作されるように、本明細書で説明されるプロセスのいずれかを実装するための構成要素を含むことができる。したがって、以下で分かるように、分散型ソフトウェアアプリケーション２４２は、以下に示すように、分散型台帳から読み取り、分散型台帳にトランザクションを書き込み、分散型台帳を介してトランザクションを決済し、分散型台帳からの通知のブロードキャストを開始し、他のタスクを行うことができる。

図３Ａは、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムに証券を承認するための例示的なプロセス３３０のフローチャートである。プロセス３３０は、以前に発行された証券または新たに発行された証券をそのようなシステムに承認するために使用されてもよい。プロセス３００は、図１のシステム１００を参照して説明されるが、これは限定ではなく、プロセス３００は、他のシステムに適用されてもよい。

ブロック３３２において、発行者は、承認要求を決済プラットフォーム１２０に提出する。承認要求は、受益所有者１５２に代わって行動するトランザクション参加者１５０によって交換プラットフォーム１１０を介して提出することができる。

ブロック３３４において、発行者が決済プラットフォーム１２０に事前に登録されていないとき、新しい暗号鍵ペアおよび関連するショートコードを生成する。ショートコードは、ＩＳＩＮまたはＳＥＤＯＬ（証券取引所日次公式リスト）などの商品識別子など、ＩＤプラットフォーム（図４のＩＤプラットフォームスマート契約４３０を参照）内の１つまたは複数の第三者識別子（規制または商業アプリケーションに割り当てられる）に登録することができる。

ブロック３３６および３３８において、資産の性質およびそのような証券の発行および／または保有の移転を取り巻く法的要件に応じて、発行者および／またはその代理人は、ブロック３３６で資産を固定化するように要求することができる（この場合、資産登録簿と個別に保管されている資産との間に一対一の関係が維持される）か、またはブロック３３８で非物質化することができる（それによって、オンチェーン資産登録簿が資産に法的権利を付与する）。

ブロック３４０において、ポジションの記録が分散型台帳ネットワーク上に作成される。ポジションの記録は、資産登録簿上のスマート契約（例えば、図４の資産登録簿スマート契約４２８）に体系化された証券および／または証券の権利の移転に関連するいかなる制約もなくてもよい。

ブロック３４２において、発行者は、資産の法的所有者および受益所有者の詳細を提出し、保管契約が特定されるようにする。

ブロック３４４において、投資家の情報は、資産登録簿上のポジションの記録と照合される。

したがって、以前に発行された証券がシステムに許可される場合、システムは、分散型台帳ネットワークを介して証券を含むトランザクションの決済を可能にする。さらに、新しい証券がシステムに許可される場合、システムは、投資家からの購入需要と新しい証券の供給との照合を容易にする。証券の発行条件が、交換プラットフォームへの証券の承認を含む場合、そのような条件は、図４のワークフローエンジン４３６などのワークフローエンジンを介してワークフローに組み込むことができる。

図３Ｂは、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を決済するための例示的なプロセス３００のフローチャートである。プロセス３００のステップは、図１のシステム１００のような、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムによって実行されてもよいが、これに限定されず、プロセス３００は、資産交換エンティティ上で取引される資産の交換を容易にするために、他のシステムおよび／またはデバイスを使用して実行されてもよい。

プロセス３００は、１つまたは複数の計算装置の１つまたは複数のプロセッサに、プロセスの１つまたは複数のステップを実行させるために、１つまたは複数の非一時的な機械可読記憶媒体実行可能ファイルに具体化することができる。

ブロック３０２において、トランザクション提出書が行われる。１つまたは複数のトランザクション提出書は、資産の「買い注文」を含むことができ、１つまたは複数のトランザクション提出書は、資産の「売り注文」を含むことができる。買い注文を行うトランザクション参加者は、買い注文の予想購入価格を賄うために、トランザクション口座に予め資金を供給することができる。売り注文を行うトランザクション参加者は、資産の予想売却額を賄うために、ブローカーに資産を登録することができる。さらに、トランザクション提出書は、暗号鍵を使用して資産交換エンティティに提出する前に、分散型台帳に対して検証することができる。システムは、取引が決済時に基礎となる受益投資家に割り当てられることを可能にするために、強制的に関連するショートコードを含めることができる。

ブロック３０４において、資産交換エンティティは、トランザクション提出書を検証する。トランザクション提出書の検証には、暗号鍵を使用してトランザクション提出書の真正性を確認することを含むことがある。さらに、トランザクション提出書の検証には、場合によっては、買い手と売り手との間で取引が実行されるために、買い手側の十分な資金および売り手側の資産の存在を確認することを含むことがある。

システムが十分な資産（例えば、売却用株式または購入用資金）の存在を確認することができない場合、注文は拒絶され、トランザクション参加者（例えば、ブローカー）に通信が送信されることがある。拒絶される前に、オプションの自動借入モジュールをトリガして、ＩＤプラットフォーム（図４のＩＤプラットフォーム４３０を参照）内のスマート契約に設定され得る所定の基準に従って、資産の貸し手として行動する意思があることを登録した投資家から、資産（例えば、現金、証券、または他の資産）を調達することができる。

ブロック３０６において、トランザクション提出書が検証されると、信号が決済エンティティに送信され、トランザクション参加者が保有する関連資産（例えば、株式または現金）の量を、トランザクション提出書に対して照合が見つかるまでリングフェンスし、二重支出を防止する。リングフェンスされた資産の量は、現在決済を保留中のトランザクション以外のトランザクションの決済に割り当てられないように制限される。

ブロック３０８において、資産のロックが決済エンティティで実施され、それによって、資産は決済のためにリングフェンスされる。

ブロック３０９において、意図したトランザクションを決済するのに必要な対価を賄うために、トランザクション参加者は、株式または資金のような資産を自動借入することができる。そのような資産は、所定の基準に従って、資産の貸し手として行動する意思があることを登録した投資家から供給されてもよい（それによって、そのような意図はＩＤプラットフォームに登録される）。

ブロック３１０において、資産交換エンティティは、トランザクション提出書の照合を決定する。例えば、買い注文は売り注文と照合される。照合を決定すると、台帳外交換エンティティを介して許可された資産交換のためのトランザクション提出書に関してトランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む保留中の決済命令が生成される。

ブロック３１２において、トランザクション提出書は、決済命令に従って、分散型台帳上で決済される。これには、決済エンティティによる許可が含まれ、それによって、決済命令は、決済エンティティが暗号署名機構を介して分散型台帳上での実装のために許可した場合のみ、保留状態から最終状態に移動することができる。同時に、ブロック３１４において、トランザクション参加者の受益権の記録は、トランザクション提出書から生じる受益権の変化を反映するように更新される。すなわち、資産の買い手の受益権が増加し、資産の売り手の受益権が減少する可能性がある。

ブロック３１５において、そのような更新は、配布の前に、正しい当事者に確実に送信されるように、確認手順が行われる。

ブロック３１６において、法的権利および受益権の更新が台帳外で通信される。例えば、決済システムは、資産の発行者に対して、その発行した資産の法的所有権および受益所有権で更新することができる。別の例として、決済エンティティは、中央銀行、他の銀行インフラストラクチャ参加者（例えば、商業銀行のお金が使用される場合）、または別の形式の対価の管理人（全部を一緒にして、「支払インフラストラクチャ」）を更新して、あるトランザクション参加者から別のトランザクション参加者への支払債務の充足を反映することができる。

図３Ｃは、複数の決済エンティティを含む分散型台帳ネットワークを介してトランザクションを決済するための例示的なプロセス３５０のフローチャートである。いくつかのシステムでは、取引場所は、特定の決済エンティティへのリンクを有するだけでも、あるいは国別のサイロに従うリンクを有するだけでもよい。これらの取引場所での取引参加者は、異なる決済エンティティにおいて代替可能な株式を保有することができる。しかしながら、これらの決済エンティティは、決済エンティティ間の資産の自動転送を可能にするためのリンクを適所に有していない場合がある。これは、取引場所で照合したトランザクションが決済段階で失敗しないことを保証するために、資産を引き出し、預け入れる手動プロセスを行う必要があることを意味する。プロセス３５０は、市場ＡおよびＢで取引する投資家が、市場Ｂに関連する決済システムで保管されている資産を使用して、いずれの場所でもトランザクションを完了できる方法を詳述する。

ブロック３５２Ａにおいて、トランザクション参加者は、市場Ａで資産を売却するためにトランザクション提出書を出す。次に、ブロック３５４Ａは、例えば、図３Ｂの処理３００に類似し得るトランザクション検証および決済処理を表す。このプロセスの一部として、ブロック３５６Ａにおいて、トランザクション参加者が売り注文を決済するのに十分な資産を保有しているかどうかが判定される。十分な資産を保有している場合、トランザクションはブロック３５８Ａの決済に進む。十分な資産を保有していない場合、ブロック３６０Ａにおいて、分散型保有をチェックすることができる。分配型保有は、分散型台帳上でホストされる分散型口座リレーを介してチェックされてもよい。

同様に、ブロック３５２Ｂにおいて、トランザクション参加者は、マーケットＢ上の資産を購入するために、トランザクション提出書を出す。次に、ブロック３５４Ｂは、例えば、図３Ｂの処理３００に類似し得るトランザクション検証および決済処理を表す。このプロセスの一部として、ブロック３５６Ｂにおいて、トランザクション参加者が買い注文を決済するのに十分な資産を保有しているかどうかが判定される。十分な資産を保有している場合、トランザクションはブロック３５８Ｂの決済に進む。十分な資産を保有していない場合、ブロック３６０Ｂにおいて、借り手の流動性をチェックすることができる。本明細書で論じるように、自動借入モジュールをトリガして、所定の基準に従って、資産の貸し手として行動する意思があることを登録した投資家から資産を調達することができる。

したがって、決済エンジンが、意図された命令を履行するのに十分な資産がないと判定する場合、ネットワーク上の複数の決済システムにわたって保有される投資家の分散型保有に対するチェックは、資産がネットワーク上の他の取引所で利用可能であるかどうかを判定することができる。そのような保有が識別される場合、システムは、取引を進めることができるようにするために、それぞれの決済システムに保有された資産登録簿間で、ゼロゲイン・ゼロロスの移転を推進することができる。このようにして移転される資産に対する投資家の事前許可は、ＩＤプラットフォームに登録することができる。

法律、課税その他の理由により、資産をグローバルに登録することができず、特定の市場に対する特定の決済システム内の１つの資産登録簿にのみ維持することができる場合には、同様の効果は、決済エンティティ間の権利の相互保有を行うことにより達成でき、１つの資産登録簿のエントリが増加／減少すると、他の決済システムの資産登録簿に対応するエントリが作成され、他の決済システムの資産に対する権利が付与される。

図４は、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムを使用する例示的な決済エンティティ４００の模式図である。この例では、決済エンティティ４００は、決済アダプタ４２０を含み、決済アダプタ４２０は、図１の決済プラットフォーム１２０と同様であり得、決済エンティティ４００によってホストされ得る。簡潔にするために図４から省略された法的保有の受益的保有へのマッピング、暗号鍵ストアを含む決済アダプタ４２０のさらなる説明については、図１の決済プラットフォーム１２０を参照することができる。

図１の決済プラットフォーム１２０と同様に、図４の決済アダプタ４２０は、私的分散型台帳ネットワーク４２２をホストして、台帳外資産交換エンティティを介して交換される資産に関してトランザクション参加者によって保有されるポジションの記録を記憶する。さらに、分散型台帳ネットワーク４２２は、分散型台帳ネットワーク４２２上でのトランザクション提出書の処理を容易にするためのスマート契約のセットを含み、このセットは、保留中のキュー決済スマート契約４２４、決済エンジンスマート契約４２６、資産登録簿スマート契約４２８、ＩＤプラットフォームスマート契約４３０、および受益権登録簿スマート契約４３２を含む。

決済アダプタ４２０は、接続性アダプタ４３４、ワークフローエンジン４３６、およびトランザクションエンジン４３８を含む。接続性アダプタ４３４は、台帳外ソースからトランザクション提出書を受け取り、分散型台帳ネットワーク４２２から情報を読み取り、取得するための通信インターフェースを提供する。ワークフローエンジン４３６は、ルールベースのエンジンであり、これによって、ローカルの決済規制要件に特有の動的に構成可能なルールのセットは、キューに入れられた決済命令の検証、確認、および許可に関するビジネス論理を駆動することが可能になる。ワークフローエンジン４３６は、また、資産登録簿が台帳上に位置し、現金決済アーキテクチャが台帳外に位置する場合であっても、トランザクション再注文アルゴリズム、トランザクションネッティング、または他の任意の論理、例えば、資金証券同時決済を可能にする論理などのビジネス論理を促進することができる。さらに、ワークフローエンジン４３６は、特定の決済エンティティに特注された明細書を体系化するために使用されてもよい。トランザクションエンジン４３８は、私的分散型台帳上で決済命令を実行するためにトランザクションのセットを生成する。

決済エンティティ４００は、台帳外取引所で取引される資産のトランザクションを決済するための台帳外技術インフラストラクチャに対応する現金決済アーキテクチャ４６０をさらに含む。現金決済アーキテクチャ４６０は、決済銀行口座（「ＳＢＡ」）および顧客固有口座（「ＣＳＡ」）を含み、これは、システム内の複数の参加者が同じエンティティと銀行振替を行うことができるという事実を反映する。決済アダプタ４２０による命令によって、現金決済アーキテクチャ４６０は、必要に応じて、ＳＢＡに保有されている現金をＣＳＡ間で移動させ、現金の引き渡しおよび対応する株式の移動は、必要に応じて、規制によって要求されるように、決済を完了する分散型台帳ネットワーク４２２上に反映される。

いくつかの例では、トランザクション提出書、したがって、決済命令は、トランザクション提出書を提出するトランザクション参加者を識別するショートコードを含むことができ、さらに、トランザクションの基礎となる資産の受益所有者を識別するショートコードを含むことができる。いずれの場合も、決済命令には、受益権登録簿を更新できるようにする情報が含まれている。このような例では、ＩＤプラットフォームスマート契約４３０は、トランザクション参加者および受益所有者のために、ショートコードの暗号鍵へのマッピングを維持することができる。

ＩＤプラットフォームスマート契約４３０は、決済エンティティ４００によって決済されている取引に関連しない所有権の移転を記録するために、例えば、交換プラットフォーム（例えば、図１の交換プラットフォーム１１０）のような決済エンティティ４００以外の分散型台帳ネットワーク４２２へのアクセスを有する当事者にアクセス可能である。このような所有権の移転には、相続、名義変更、または資産の所有権のその他の変更を含むことができる。

動作中、決済エンティティは、交換プラットフォームから決済命令を受信し、分散型台帳を介して決済命令を実行する。このプロセスは、分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を決済するための別の例示的なプロセス５００のフローチャートを示す図５を参照して、より詳細に説明される。プロセス５００は、図４の決済エンティティ４００の要素を参照して説明される。

ステップ５０２において、決済命令が私的分散型台帳上で受信される。決済命令には、台帳外交換エンティティを介した資産の交換のためにトランザクション参加者によって交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットが含まれる。図４を参照すると、決済命令は、保留中のキュー決済スマート契約４２４に提出される。提出は、市場で署名された分散型台帳トランザクションを介して行うことができる。これらのトランザクションは、（図示のように）分散型台帳ネットワーク４２２を介して直接に、または一般に使用される産業用トランスポートプロトコルを介して決済エンティティ４００に提出することができる。トランザクションは、決済エンティティ４００に送信された場合、決済アダプタ４２０によって受信され、決済アダプタは、市場で署名されたトランザクションを抽出し、そのトランザクションを保留中のキュー決済スマート契約４２４に送る。

ステップ５０４において、保留中の決済命令の受信通知が、私的分散型台帳からブロードキャストされる。図４を参照すると、決済命令を受信した後、保留中の決済キューは、決済アダプタ４２０によって識別される通知イベント（「Ｎ」）を保留中のキュー決済スマート契約４２４からブロードキャストする。

ステップ５０６において、私的分散型台帳上で決済命令を実行するためのトランザクションのセットを生成する。図４を参照すると、決済エンティティ４００によってカウンタ署名されたトランザクションのセットが生成され、決済エンジンスマート契約４２６に送信される。

いくつかの例では、決済エンティティ４００は、資産の受益的保有に対する法的保有のマッピングを維持することができる。そのような例では、トランザクションのセットを生成するステップは、マッピングを使用して、資産の法的保有を資産の受益的保有にマッピングすることを含むことができる。他の例では、決済命令は、法的保有の受益的保有へのマッピングを含むことができる。さらに他の例では、受益的保有の法的保有へのマッピングは、ＩＤプラットフォームスマート契約４３０上など、分散型台帳ネットワーク４２２上で維持することができる。

いくつかの例では、決済エンティティ４００は、決済プラットフォーム、交換プラットフォーム、およびトランザクション参加者の暗号鍵を維持することができる。このような例では、プロセス５００は、トランザクションのセットを生成する前に、暗号鍵を用いて各トランザクション提出書に署名／検証することを含むことができる。

決済命令がショートコードを含む例では、プロセス５００は、それぞれのトランザクション提出書または決済命令ごとに、それぞれのトランザクション提出書を検証する前に、それぞれのショートコードを暗号鍵にマッピングすることを含むことができる。暗号鍵とショートコードとのマッピングは、ＩＤプラットフォームスマート契約４３０から取得することができる。

ステップ５０８では、トランザクションのセットの実行が、私的分散型台帳上で開始される。図４を参照すると、決済アダプタ４２０は、決済エンジンスマート契約４２６に命令を送り、決済を開始する。決済エンジンスマート契約４２６は、保留中のキュー決済スマート契約４２４から、ユーザ構成可能なサイズの決済命令のバッチをデキューする。次いで、各決済命令がアトミックに実行される。各決済命令について、ステップ５１０において、資産登録簿スマート契約４２８上で資金証券同時決済（「ＤＶＰ」）が開始され、スマート契約登録簿に表されるように、（法的所有者間で）現金に対して証券が移動する。これは、あらゆるタイプの関連する現金手数料が差し引かれていることもある。現金側は、決済エンティティ４００の台帳外技術インフラストラクチャ内の同等の顧客固有口座指定の残高をチェーン上に表すことができる。これらの残高は、適切な間隔で同期され、この間隔は、決済エンティティ４００を、中央銀行または他の銀行インフラストラクチャなどの外部支払インフラストラクチャにリンクすることによって指示され得る。同時に、受益権登録スマート契約簿４３２は、ステップ５１２で並行して更新され、スマート契約登録簿に表されるように、受益者間で証券保有を移動させる。

ステップ５１３において、資産登録簿上の総残高内の割り当てられたポジションの記録に対する更新が、台帳外決済エンティティに送信される。割り当ての記録は、資産に関してトランザクション参加者が保有する債務を定義し、更新は、トランザクションのセットの実行に基づいて行われる。図４を参照すると、現金決済アーキテクチャ４６０を含む決済エンティティ４００の台帳外技術インフラストラクチャに、資産登録簿スマート契約４２８内の同等の決済済み残高と調和するように記録を更新するように命令が提出される。システム論理は、すべてのステップ５０８〜５１２が成功裏に終了するまで、トランザクションが決済されたと見なさないように、強制することができる。

ステップ５１４において、決済命令の完了通知が、私的分散型台帳からブロードキャストされる。図４を参照すると、分散型台帳上で決済が行われるとすぐに、通知イベントがブロードキャストされ、決済アダプタ４２０によって識別される。決済アダプタ４２０は、そのような通知をバッチ化し、定期的に応答するように、あるいはリアルタイムで応答するように構成することができる。

ステップ５１７において、決済更新は、配布の前に、正しい当事者に確実に送信されるように、確認手順が行われる。

ステップ５１８において、決済エンティティ４００の台帳外技術インフラストラクチャは、外部支払インフラストラクチャを更新して、あるトランザクション参加者から別のトランザクション参加者への資金の移動を反映する。

図６は、図１のシステム１００内のトランザクション参加者１５０、および分散型台帳ネットワーク上の資産登録簿に記録された資産に受益権を有する基礎となる顧客など、分散型台帳ネットワークを介してトランザクションを処理するためのシステム内のトランザクション参加者のために暗号鍵およびショートコードを登録するための例示的なプロセス６００のフローチャートである。プロセス６００は、図４の決済エンティティ４００の要素を参照して説明される。

ステップ６０２において、トランザクション参加者は、分散型台帳ネットワーク４２２を介してトランザクションに加入する登録を提出する。トランザクション参加者に対して、暗号鍵ペアと対応するショートコードが生成される。暗号鍵ペアおよびショートコードは、分散型台帳ネットワーク（「受益投資家」）上の資産登録簿に記録された資産に対する受益権を有する任意の当事者についても、これが異なるトランザクション参加者にまだ登録されていない限り、生成することができる。複数のシステム参加者は、いつでも特定の受益投資家に代わって行動する許可を登録することができる。

ステップ６０４において、トランザクション参加者および受益投資家のための暗号鍵および対応するショートコードが、ＩＤプラットフォームスマート契約４３０内の分散型台帳に記憶される。ＩＤプラットフォームスマート契約には、トランザクション参加者が決済プラットフォームに命令を提出できるようにするために必要な承認および／または許可の詳細が含まれており、決済プラットフォームは、決済時に同時に受益権登録簿を更新する。

続いて、トランザクション参加者がトランザクション提出書を提出したい場合、その提出は、ステップ６０６において、トランザクション参加者のショートコードを識別子として、該当する場合、受益投資家のショートコードとともに資産交換プラットフォームに行う。

ステップ６０８において、資産交換プラットフォームは、ＩＤプラットフォームスマート契約４３０を介してショートコードを公開鍵にマッピングして、決済命令を生成して、署名し、その決済命令は、決済エンティティによって、照合するために処理され得るする。

したがって、トランザクション提出書は、識別子としてショートコードを用いて行われ、そのような通信の真正性を確認する効率的な方法を提供することができ、送信者は、該当する場合、長い暗号鍵の送信に頼ることなく、顧客（例えば、受益投資家）に代わって命令を送信するための適切な許可を有する。さらに、暗号鍵は、決済後の分析、監査、報告、およびデータ強化のためにショートコードに再びマッピングすることができ、顧客と代理人との関係の変化を反映することができる。さらに、トランザクション参加者を識別するためのショートコードを使用することにより、トランザクション参加者が分散型台帳ネットワークごとに別々の暗号鍵を使用し得る複数の分散型台帳ネットワークの統合が可能になる。

図７は、多数の決済エンティティ７００が、分散型台帳ネットワーク７２２を介してトランザクション提出書を処理するために、決済プラットフォームに接続する方法を示す模式図である。各決済エンティティ７００は、問題の資産に関連する規制上の認可に応じて、特定の管轄区域におけるトランザクションを許可する能力に関して、特定の権利を有することができる。

各決済エンティティ７００は、「４００」系列ではなく「７００」系列で番号付けされた要素を有し、図４の決済エンティティ４００に類似することができ、したがって、決済アダプタ７２０と、接続性アダプタ７３４と、ワークフローエンジン７３６と、トランザクションエンジン７３８と、（ローカル支払インフラストラクチャへのそれらの接続性を反映する）決済口座アーキテクチャ７６０と、および保留中のキュー決済スマート契約７２４、決済エンジンスマート契約７２６、ＩＤプラットフォームスマート契約７３０、および受益権登録簿スマート契約７３２をホストする分散型台帳ネットワーク７２２と、を含む。上記の要素のさらなる説明のために、図４の決済エンティティ４００の同様の要素の説明を参照することができる。

さらに、分散型台帳ネットワーク７２２は、複数の資産登録簿７２８を含み、そのそれぞれは、特定の管轄区域の資産登録簿に対応する。例えば、第一の資産登録簿７２８は、英国で保有されている資産に対応する資産の登録簿であってもよく、第二の資産登録簿７２８は、米国で保有されている資産に対応する資産の登録簿であってもよい。各管轄区域に保有される資産は、異なる規制制度および課税要件によって管理されてもよく、したがって、それぞれの資産登録簿７２８は、資産登録簿７２８のそれぞれの規制要件および管轄区域特定のトランザクション手数料の差し引きに従って、決済を実行するようにプログラムされ得る決済エンジンスマート契約７２６によって異なるように扱われてもよい。決済エンティティ７００は、２つのみが示されているが、任意の数の決済エンティティ７００が同様に、決済プラットフォームに接続されてもよいことが企図される。さらに、資産登録簿７２８のそれぞれは、特定の管轄区域内の特定の決済エンティティ７００用にカスタマイズされた決済アダプタ７２０にリンクされる。このようにして、プラットフォームは、異なるＤＬＴプロトコルを使用して、決済エンティティをリンクすることも可能になる。さらに、トランザクション参加者が、現在保留中の注文を決済するために、特定の管轄区域に保有されている特定の資産登録簿７２８に十分な資産を保有していない場合、分散型保有リレー７３１を使用して、他の管轄区域に保有されている他の資産登録簿７２８に保有されている資産にアクセスして、現在保留中の注文を決済するのに十分な資産を提供することができる。このプロセスは、図３Ｃのプロセス３５０を参照して、上記でより詳細に説明されている。

また、このシステムによって、投資家は、多数の管轄区域および時間帯にわたって保有されている資産の統合されたビューおよび取引上の利益を維持することもできる。したがって、グローバルに登録された資産の場合、このシステムによって、ブロックチェーンネットワーク上のそのような場所に関連付けられた決済システム間に自動化されたリンクを提供することで、異なる時間帯にある場所で取引される資産の決済が可能になる。多数の管轄区域にわたって保有される資産を使用して、トランザクションを決済するためのプロセスの例は、上記の図３Ｃを参照して提供される。

集中型ＩＤプラットフォームスマート契約７３０内に含まれる受益投資家およびトランザクション参加者情報は、例えば、投資家の地理または規制分類（例えば、小売または専門職のステータス）による制約に起因して、ネットワーク上の資産登録簿のいずれかに記録された資産のいずれかに権利を保有する投資家の能力に対する何らかの制約を含むことがある。

さらに、資産登録簿７２８のそれぞれは、集中型受益権登録スマート契約７３２に接続されて、様々な管轄区域に保有される資産に対応する更新された受益権の集中型ストアを維持する。

上述したように、各決済命令は、トランザクション提出書を提出するトランザクション参加者を識別するショートコードを含み、長い暗号鍵の送信を回避することができる。これらのショートコードは、資産登録簿７２８によってカバーされる管轄区域のいずれかに関連する決済命令を行うために使用することができる。したがって、分散型台帳ネットワーク７２２は、異なる決済エンティティの権限下にあり得る様々な管轄区域に保有される資産の移転に関連する決済命令を受信するために、各管轄区域の特定の規制要件に従って分散型台帳上でこのようなトランザクションを処理するために、また様々な管轄区域に保有される資産に対応する更新された受益権の集中型ストアを維持するために、効率的なハブを提供する。

上記で提供された様々な例の特徴および態様は、同じく本開示の範囲内に含まれるさらなる例と組み合わせることができることを認識されたい。特許請求の範囲は、上記の例によって限定されるべきではなく、全体としての説明と一致する最も広い解釈が与えられるべきである。

Claims (17)

1. 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムであって、前記システムは、
   決済命令を生成するための交換プラットフォームであって、前記決済命令は、台帳外決済エンティティを介して資産を交換するために、トランザクション参加者によって前記交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、前記トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む、交換プラットフォームと、
   決済プラットフォームであって、
   私的分散型台帳ネットワークをホストして、前記資産に関して前記トランザクション参加者が保有するポジションの記録を記憶し、
   前記決済命令に従って前記ポジションの記録を更新し、
   前記ポジションの記録の更新を前記台帳外決済エンティティに送信するための決済プラットフォームと、
   を備える、システム。
2. 前記決済プラットフォームは、さらに、前記資産の受益的保有に対する法的保有のマッピングを維持するためであり、前記ポジションの記録は、前記マッピングに従ってさらに更新される、請求項１に記載のシステム。
3. 前記決済プラットフォームは、さらに、前記決済プラットフォーム、前記交換プラットフォーム、および前記トランザクション参加者の暗号鍵のデータストアを維持し、前記ポジションの記録を更新する前に、前記暗号鍵を用いて各トランザクション提出書を検証するためである、請求項１に記載のシステム。
4. 各トランザクション提出書は、前記トランザクション提出書を提出する前記トランザクション参加者を識別するショートコードを含み、
   前記私的分散型台帳ネットワークは、ショートコードの暗号鍵へのマッピングを維持し、それぞれのトランザクション提出書ごとに、前記決済プラットフォームは、それぞれの前記トランザクション提出書を検証する前に、それぞれのショートコードを暗号鍵にマッピングする、請求項３に記載のシステム。
5. 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を決済するためのプロセスであって、前記プロセスは、
   私的分散型台帳上で、決済命令を受信するステップであって、前記決済命令は、台帳外決済エンティティを介した資産の交換のために、トランザクション参加者によって交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、前記トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む、ステップと、
   前記私的分散型台帳から、前記決済命令の受信通知をブロードキャストするステップと、
   前記私的分散型台帳上で前記決済命令を実行するトランザクションのセットを生成するステップと、
   前記私的分散型台帳上で前記トランザクションのセットの実行を開始するステップと、
   前記私的分散型台帳から、前記決済命令の完了通知をブロードキャストするステップと、
   ポジションの記録の更新を前記台帳外決済エンティティに送信するステップであって、前記ポジションの記録は、前記資産に関して前記トランザクション参加者が保有する債務を定義し、前記更新は、前記トランザクションのセットの実行に基づいて行われ、前記ポジションの記録の前記更新は、前記台帳外決済エンティティでの登録のためである、ステップと、
   を含む、プロセス。
6. 前記プロセスは、前記資産の受益的保有に対する法的保有のマッピングを維持するステップをさらに含み、
   前記トランザクションのセットを生成するステップは、前記マッピングを使用して、前記資産の法的保有を前記資産の受益的保有にマッピングすることを含む、
   請求項５に記載のプロセス。
7. 前記プロセスは、
   決済エンティティ、前記交換プラットフォーム、および前記トランザクション参加者の暗号鍵を維持するステップと、
   前記トランザクションのセットを生成するステップの前に、各トランザクション提出書を前記暗号鍵で検証するステップと、
   をさらに含む、請求項５に記載のプロセス。
8. 各トランザクション提出書は、前記トランザクション提出書を提出する前記トランザクション参加者を識別するショートコードを含み、
   前記プロセスは、
   前記私的分散型台帳上で、ショートコードの暗号鍵へのマッピングを維持するステップと、
   それぞれのトランザクション提出書ごとに、前記それぞれのトランザクション提出書を検証する前に、それぞれのショートコードを暗号鍵にマッピングするステップと、
   をさらに含む、請求項７に記載のプロセス。
9. 前記プロセスは、前記私的分散型台帳上に、第三者識別子へのショートコードのマッピングを維持するステップをさらに含む、請求項８に記載のプロセス。
10. 前記プロセスは、
    前記トランザクションのセットの実行を開始するステップの前に、特定のトランザクション参加者が、前記特定のトランザクション参加者が参加者であるトランザクションのサブセットを決済するのに十分な量の資産の法的所有者であるか否かを決定し、
    前記特定のトランザクション参加者が前記十分な量の資産の前記法的所有者であると決定すると、前記トランザクションのセットの実行を開始するステップに進むことと、
    前記特定のトランザクション参加者が前記十分な量の資産の前記法的所有者ではないと決定すると、前記特定のトランザクション参加者が参加者である前記トランザクションのサブセットを決済するのに十分な移転された量の資産を取得するステップに進むことと、
    をさらに含む、請求項５に記載のプロセス。
11. 前記特定のトランザクション参加者が前記十分な量の資産の前記法的所有者であるか否かを決定するステップが、前記特定のトランザクション参加者が第一の決済エンティティの第一の口座に保有する前記十分な量の資産の前記法的所有者であるか否かを決定するステップを含むことと、
    前記移転された量の資産を取得するステップが、第二の決済エンティティの第二の口座から前記移転された量の資産を取得するステップを含む、請求項１０に記載のプロセス。
12. 前記第一の決済エンティティは、第一の管轄区域に対応し、前記第二の決済エンティティは、第二の管轄区域に対応する、請求項１１に記載のプロセス。
13. 前記プロセスは、
    前記第二の決済エンティティの前記第二の口座から前記移転された量の資産を取得すると、前記移転された量の資産の対価として、前記第一の口座から前記第二の口座に等しい価値の資産を移転するステップをさらに含む、請求項１１に記載のプロセス。
14. 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステムであって、前記システムは、
    第一の管轄区域に対応する第一の交換プラットフォームであって、前記第一の交換プラットフォームは、第一の台帳外決済エンティティを介した資産の交換のために、トランザクション参加者によって前記第一の交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、前記トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む決済命令を生成する、第一の交換プラットフォームと、
    第二の管轄区域に対応する第二の交換プラットフォームであって、前記第二の交換プラットフォームは、第二の台帳外決済エンティティを介した資産の交換のために、トランザクション参加者によって前記第二の交換プラットフォームに提出されたトランザクション提出書に関して、前記トランザクション参加者が保有するネットポジションのセットを含む決済命令を生成する、第二の交換プラットフォームと、
    決済プラットフォームであって、
    私的分散型台帳ネットワークをホストして、前記第一の交換プラットフォームおよび前記第二の交換プラットフォームで取引される資産に関して前記トランザクション参加者が保有するポジションの記録を記憶し、
    前記第一の交換プラットフォームおよび前記第二の交換プラットフォームで生成された前記決済命令に従って前記ポジションの記録を更新し、
    前記ポジションの記録の更新を前記第一の台帳外決済エンティティおよび前記第二の台帳外決済エンティティに送信するための決済プラットフォームと、
    を備える、システム。
15. 前記私的分散型台帳ネットワークは、
    前記第一の交換プラットフォームに対応する第一の資産登録簿をホストし、
    前記第二の交換プラットフォームに対応する第二の資産登録簿をホストし、
    特定のトランザクション参加者が前記第一の資産登録簿に決済するのに十分な資産を有しない場合、分散型口座リレーをホストして、前記特定のトランザクション参加者が、前記第二の資産登録簿から移転された量の資産を取得し、前記第一の資産登録簿に保有される資産で、取引を伴うトランザクションを決済することを可能にする、
    請求項１４に記載のシステム。
16. 分散型台帳ネットワークを介してトランザクション提出書を処理するためのシステム上に新規資産または既存資産を許可するための方法であって、前記方法は、
    トランザクション決済システム上への資産の承認要求を受信するステップと、
    前記資産に関連する暗号鍵ペアを生成するステップと、
    前記資産を固定化して、前記分散型台帳ネットワークが、資産登録簿上の前記資産と台帳外保管で保有されている前記資産との間の一対一の関係を維持するようにという指示、あるいは前記資産を非物質化して、前記資産の台帳上の表現が前記新規資産に法的権利を付与するようにという指示を受信するステップと、
    前記分散型台帳ネットワークを介するポジションの記録を作成するステップであって、前記ポジションの記録、前記ポジションの記録は、前記分散型台帳ネットワークを介して取引される資産に関してトランザクション参加者が保有する債務を定義する、ステップと、
    前記分散型台帳ネットワークを介して取引される前記資産の法的所有者および受益所有者の指示を受信するステップと、
    前記資産の法的所有者および受益所有者の前記指示を前記ポジションの記録と照合するステップと、
    を含む、方法。
17. 前記暗号鍵ペアに関連付けられたショートコードを生成するステップであって、前記ショートコードはトランザクション参加者を識別して、前記新規資産を発行する、ステップと、
    前記ショートコードを前記暗号鍵ペアに関連付けるステップと、
    をさらに含む、請求項１６に記載の方法。

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