JP2021105349A - ポンプユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送物の搬送効率を向上可能なポンプユニットを提供することを目的とする。【解決手段】弾性を有し、軸方向にのみ伸縮可能な外筒と、外筒の内周側に設けられ、弾性を有するとともに軸方向の伸長が規制された内筒と、外筒と内筒の両端部間を閉塞し、外筒と内筒の間に気密室を形成する一対の端部部材とを備える構成とした。【選択図】図1
Description
本発明は、搬送物の搬送効率を向上可能なポンプユニットに関する。
従来、金属などの剛体からなる外筒内に、弾性的に膨張収縮可能な内筒を配置することによって外筒内面と内筒内面との間に閉鎖空間となる加圧室が形成され、この加圧室に圧縮空気を供給することで、内筒を膨張させて内筒内の流体を送り出すポンプユニットを連結したポンプが知られている。
しかしながら、上記構成のポンプユニットは、剛体からなる外筒の各端部に内筒の各端部が固定されているため、流体を送り出す能力は、内筒の膨張のみに依存する。一方で、内筒が膨張したときの容積は、膨張前の内筒内の容積とはなりえないため、流体を送り出す能力、即ち流体の搬送効率の向上に限界を生じさせている。
本発明は、上記課題を解決するため、搬送効率を向上可能なポンプユニットを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、搬送効率を向上可能なポンプユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのポンプユニットの構成として、弾性を有し、軸方向にのみ伸縮可能な外筒と、外筒の内周側に設けられ、弾性を有するとともに軸方向の伸長が規制された内筒と、外筒と内筒の両端部間を閉塞し、外筒と内筒の間に気密室を形成する一対の端部部材とを備える構成とした。
本構成によれば、内筒は、軸方向の伸長が規制されているため、気密室への作動流体の供給により、半径方向内向きに膨張しつつ軸方向に収縮することになる。この内筒の収縮により、外筒も従動的に軸方向に収縮し、ポンプユニット全体の軸方向の長さを短くすることができる。その結果、非占有空間の容積を小さくするこができ、多くの搬送物を内筒内から押し出すことが可能となり、搬送効率を向上させることができる。
また、ポンプユニットの他の構成として、気密室への作動流体の供給により膨張状態にある内筒を、軸方向に沿ってさらに収縮させる収縮補助手段を備えた構成とすることにより、より多くの搬送物を内筒内から押し出すことが可能となり、搬送効率を向上させることができる。
本構成によれば、内筒は、軸方向の伸長が規制されているため、気密室への作動流体の供給により、半径方向内向きに膨張しつつ軸方向に収縮することになる。この内筒の収縮により、外筒も従動的に軸方向に収縮し、ポンプユニット全体の軸方向の長さを短くすることができる。その結果、非占有空間の容積を小さくするこができ、多くの搬送物を内筒内から押し出すことが可能となり、搬送効率を向上させることができる。
また、ポンプユニットの他の構成として、気密室への作動流体の供給により膨張状態にある内筒を、軸方向に沿ってさらに収縮させる収縮補助手段を備えた構成とすることにより、より多くの搬送物を内筒内から押し出すことが可能となり、搬送効率を向上させることができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態1
図1は、本実施形態に係るポンプユニットの概略図である。図1に示すように、ポンプユニット10は、外筒12と、内筒14と、外筒12及び内筒14の両端部を閉塞する一対のエンドリング(端部部材)16;16とを備える。
図1は、本実施形態に係るポンプユニットの概略図である。図1に示すように、ポンプユニット10は、外筒12と、内筒14と、外筒12及び内筒14の両端部を閉塞する一対のエンドリング(端部部材)16;16とを備える。
外筒12は、軸方向にのみ伸縮可能な弾性を有する筒体からなる。外筒12には、例えば、軸方向への伸縮が可能であり、半径方向への伸縮が拘束された弾性を有する蛇腹を用いることができる。
内筒14は、気密性を維持しつつ伸縮可能な弾性を有する筒体からなる。内筒14は、例えば、ゴム素材と繊維素材とを含んで形成され、半径方向の断面視においてゴム層と、ゴム層の間に複数の繊維素材を層状に設けた繊維層を有するように形成される。繊維層を形成する各繊維は、例えば、外筒12の一端側から他端側まで連続して延長する長さを有し、内筒14の軸方向に沿って延長するように配設される。なお、繊維の配設形態は、必ずしも層状に含まれる必要はなく、ゴム素材内に分散して埋設されていても良い。
ゴム層を形成するゴム素材には、例えば、低アンモニア天然ラテックスゴムや、シリコーンゴム、合成ゴムなどを用いることができる。
繊維層を形成する繊維素材には、軸方向への伸縮変化の小さい、高弾性繊維が好適である。例えば、アラミド繊維、炭素(カーボン)繊維、ガラス繊維、ナイロン、ポリアミド系繊維やポリオレフィン系繊維、金属繊維等の被伸長性を有するものを適宜選択して用いることができる。繊維には、適当なプライマー処理、又は、表面酸化処理を行うことで、接着性を十分に向上させることができるが、好ましくは、ゴム素材との接着性に応じて選択すると良い。
繊維層を形成する繊維素材には、軸方向への伸縮変化の小さい、高弾性繊維が好適である。例えば、アラミド繊維、炭素(カーボン)繊維、ガラス繊維、ナイロン、ポリアミド系繊維やポリオレフィン系繊維、金属繊維等の被伸長性を有するものを適宜選択して用いることができる。繊維には、適当なプライマー処理、又は、表面酸化処理を行うことで、接着性を十分に向上させることができるが、好ましくは、ゴム素材との接着性に応じて選択すると良い。
また、繊維素材の形態としては、フィラメント、ヤーン(スパン・ヤーン及びフィラメント・ヤーン)、ストランド等のいずれの形態でも用いることができ、さらに、撚りをかけずに収束させた無撚繊維、これらの繊維を複数本撚って作成した繊維を用いることも可能である。繊維の種類にもよるが、二種類以上の素材の異なる繊維や形態の異なる繊維を組み合わせても良い。
なお、繊維の長さは、一端側から他端側まで連続する長さに限定されず、内筒14の軸方向長さよりも短い複数の繊維を軸方向に沿って連続的に分布させて一端側から他端側まで到達するように構成しても良い。
なお、繊維の長さは、一端側から他端側まで連続する長さに限定されず、内筒14の軸方向長さよりも短い複数の繊維を軸方向に沿って連続的に分布させて一端側から他端側まで到達するように構成しても良い。
一対のエンドリング16;16は、円筒状の筒部16A;16Aと、筒部16A;16Aの一端側において筒部16A;16Aの外径よりも大径に形成された平板円板状のフランジ部16B;16Bとを備える。
筒部16A;16Aの外周側には、外筒12の各端部の内周が挿入され、筒部16A;16Aの外周面と外筒12の内周面との気密状態が維持されるように、図外の固定手段によって固定される。
筒部16A;16Aの内周側には、内筒14の各端部が挿入され、フランジ部16Bとの間に端部を挟むことにより、気密状態が維持されるようにエンドリング16に固定される。つまり、各筒部16Aにより、外筒12と内筒14の端部間が閉塞されることになる。なお、内筒14のエンドリング16への固定は、適宜変更すれば良く、内筒14の端部がエンドリング16;16の端面16t;16tにできるだけ近づくようにすると良い。
フランジ部16B;16Bには、図1(b)に示すように、ポンプユニット10同士の連結を可能にする連結部20が設けられる。連結部20は、例えば、フランジ部16Bの板厚方向に貫通する孔として外筒12の半径方向外側に、円周方向に沿って均等な間隔で複数設けられる。これにより、ボルトナット等の締結手段を用いたポンプユニット10同士の連結や搬送物の供給元の配管等との連結が可能とされる。
このように内筒14の両端の開口状態を維持しつつ外筒12及び内筒14の両端部を一対のエンドリング16;16により閉塞することにより、ポンプユニット10には、外筒12、内筒14及び一対のエンドリング16;16によって囲まれた気密室v1が形成される。
一方のエンドリング16には、図1(a),(c)等に示すように、気密室v1に作動流体を供給、排出するための給排部24が設けられる。以下の説明では、作動流体を空気として説明するが、空気に限定されず他の気体や液体等を用いても良い。
給排部24は、例えば、一端が筒部16Aの外周面に開口し、筒部16A内を延長して、他端が筒部16Aに開口する孔として設けられる。
給排部24は、例えば、一端が筒部16Aの外周面に開口し、筒部16A内を延長して、他端が筒部16Aに開口する孔として設けられる。
ポンプユニット10は、給排部24を介して気密室v1にコンプレッサーなどにより加圧された圧縮空気を供給することにより、図1(c)に示すように、内筒14が半径方向内向き(求心方向)に膨張させることができる。内筒14の膨張は、内筒14に軸方向に延長する繊維が内挿され、軸方向への伸長(膨張)が繊維によって拘束されるため、求心方向への膨張にともなって軸方向に長さL1収縮することになる。この内筒14の軸方向の収縮に従動して外筒12も軸方向に収縮し、その結果ポンプユニット10全体の軸方向の長さも収縮する。
また、ポンプユニット10は、気密室v1から加圧媒体を排出することにより、外筒12の有する弾性の復元力によって軸方向に伸長し、内筒14も半径方向外向きに収縮しつつ軸方向に伸長する。
また、ポンプユニット10は、気密室v1から加圧媒体を排出することにより、外筒12の有する弾性の復元力によって軸方向に伸長し、内筒14も半径方向外向きに収縮しつつ軸方向に伸長する。
したがって、本実施形態のポンプユニット10によれば、内筒14の膨張に伴ってポンプユニット10全体が軸方向に収縮することにより、従来のように外筒が軸方向に収縮しないときに比べて、膨張した内筒14が到達しない非占有空間Xの容積を小さくすることができる。つまり、内筒14内の搬送物をより多く押し出すことが可能となり、一回の内筒14の膨張による搬送効率を向上させることができる。
実施形態2
図2は、ポンプユニット10の他の形態を示す図である。本実施形態に係るポンプユニット10は、図1に示したポンプユニット10の外筒12の外周側に、外筒12を内包する第2の外筒(以下第2外筒という)18を備える。即ち、第2外筒18の内周側に外筒12が設けられ、外筒12の内周側に内筒14が設けられ、内筒14の両端の開口が維持されるように、内筒14、外筒12、第2外筒18がエンドリング16;16により固定され、エンドリング16;16とともに内筒14の外周と外筒12の内周とで気密室v1を、外筒12の外周と第2外筒18の内周とで第2の気密室(以下、第2気密室という)v2を形成している。
一方のエンドリング16には、第2気密室v2に作動流体を給排を可能にする第2の給排部(以下第2給排部)28が設けられている。
図2は、ポンプユニット10の他の形態を示す図である。本実施形態に係るポンプユニット10は、図1に示したポンプユニット10の外筒12の外周側に、外筒12を内包する第2の外筒(以下第2外筒という)18を備える。即ち、第2外筒18の内周側に外筒12が設けられ、外筒12の内周側に内筒14が設けられ、内筒14の両端の開口が維持されるように、内筒14、外筒12、第2外筒18がエンドリング16;16により固定され、エンドリング16;16とともに内筒14の外周と外筒12の内周とで気密室v1を、外筒12の外周と第2外筒18の内周とで第2の気密室(以下、第2気密室という)v2を形成している。
一方のエンドリング16には、第2気密室v2に作動流体を給排を可能にする第2の給排部(以下第2給排部)28が設けられている。
実施形態2のポンプユニット10は、次のように動作させることができる。まず、給排部24を介して気密室v1に圧縮空気を供給することにより、図2(b)に示すように、内筒14が求心方向に膨張しながらポンプユニット10全体を軸方向に長さL1収縮する。
次に、第2給排部28を介して第2気密室v2から負圧ポンプなどにより空気を排出することにより、図2(c)に示すように、ポンプユニット10が軸方向にさらに長さL2収縮することができる。即ち、第2気密室v2を形成する外筒12、第2外筒18及び、エンドリング16;16は、内筒14の膨張時に、内筒14を軸方向にさらに収縮させる収縮補助手段として機能する。
これにより、膨張状態にある内筒14は、表面同士の密着面積を増加させながら、さらに軸方向に収縮し、実施形態1における非占有空間Xの容積よりもさらに、非占有空間Xの容積を減少させることができ、内筒14内から押し出される搬送物の容積をさらに増加させることができる。
次に、第2給排部28を介して第2気密室v2から負圧ポンプなどにより空気を排出することにより、図2(c)に示すように、ポンプユニット10が軸方向にさらに長さL2収縮することができる。即ち、第2気密室v2を形成する外筒12、第2外筒18及び、エンドリング16;16は、内筒14の膨張時に、内筒14を軸方向にさらに収縮させる収縮補助手段として機能する。
これにより、膨張状態にある内筒14は、表面同士の密着面積を増加させながら、さらに軸方向に収縮し、実施形態1における非占有空間Xの容積よりもさらに、非占有空間Xの容積を減少させることができ、内筒14内から押し出される搬送物の容積をさらに増加させることができる。
実施形態3
上記実施形態2では、第2外筒18に外筒12と同様な蛇腹を用いたが、これに換えて内筒14と同様に、軸方向の伸長が規制された筒体を用いても良い。この場合、第2給排部28から圧縮空気を供給すれば良い。
実施形態3のポンプユニット10は、次のように動作させることができる。まず、気密室v1に加圧媒体を供給することにより、図3(b)に示すように、内筒14が求心方向に膨張しながらポンプユニット10全体を軸方向に長さL1収縮させる。
次に、第2気密室v2に空気を供給することにより、図3(c)に示すように、ポンプユニット10が軸方向にさらに長さL2収縮させる。このようにポンプユニット10を構成しても、実施形態2と同様に、非占有空間Xの体積を減少させることができ、内筒14内から排出される搬送物の排出量を増加させることができる。
上記実施形態2では、第2外筒18に外筒12と同様な蛇腹を用いたが、これに換えて内筒14と同様に、軸方向の伸長が規制された筒体を用いても良い。この場合、第2給排部28から圧縮空気を供給すれば良い。
実施形態3のポンプユニット10は、次のように動作させることができる。まず、気密室v1に加圧媒体を供給することにより、図3(b)に示すように、内筒14が求心方向に膨張しながらポンプユニット10全体を軸方向に長さL1収縮させる。
次に、第2気密室v2に空気を供給することにより、図3(c)に示すように、ポンプユニット10が軸方向にさらに長さL2収縮させる。このようにポンプユニット10を構成しても、実施形態2と同様に、非占有空間Xの体積を減少させることができ、内筒14内から排出される搬送物の排出量を増加させることができる。
実施形態3では、給排部24から気密室v1に圧縮空気を供給し、内筒14を膨張させた後に、給排部28から第2気密室v2に圧縮空気を供給するものとしたが、同時に圧縮空気を供給するようにしても良い。
また、第2気密室v2への圧縮空気の供給は、気密室v1を通じてなされるように構成しても良い。例えば、図3(d)に示すように、給排部28に換えて気密室v1と第2気密室v2とを連通する通気孔29を設けても良い。このように構成することにより、ポンプユニット10の構成を簡素化することができ、故障の要因を少なくできる。
また、第2気密室v2への圧縮空気の供給は、気密室v1を通じてなされるように構成しても良い。例えば、図3(d)に示すように、給排部28に換えて気密室v1と第2気密室v2とを連通する通気孔29を設けても良い。このように構成することにより、ポンプユニット10の構成を簡素化することができ、故障の要因を少なくできる。
実施形態4
実施形態2,3では、一つのポンプユニット10に、第2外筒18を設けるものとして説明したが、これに限定されない。
図4に示すように、実施形態1で示したポンプユニット10を複数連結して搬送部を形成する場合、第2外筒18を2つのポンプユニット10に跨るように設けても良い。この場合、連結された2つのポンプユニット10の外筒12と第2外筒18との間に、第2気密室v2を形成するように、外筒12の中途部に、第2外筒18の端部を固定する例えば、円板状の結合部材22で結合すれば良い。また、一方の結合部材22には、第2気密室v2への流体の給排を可能にする給排部28を設ければ良い。
実施形態2,3では、一つのポンプユニット10に、第2外筒18を設けるものとして説明したが、これに限定されない。
図4に示すように、実施形態1で示したポンプユニット10を複数連結して搬送部を形成する場合、第2外筒18を2つのポンプユニット10に跨るように設けても良い。この場合、連結された2つのポンプユニット10の外筒12と第2外筒18との間に、第2気密室v2を形成するように、外筒12の中途部に、第2外筒18の端部を固定する例えば、円板状の結合部材22で結合すれば良い。また、一方の結合部材22には、第2気密室v2への流体の給排を可能にする給排部28を設ければ良い。
実施形態4に係る搬送部は、例えば、次のように動作させることができる。ここで、搬送方向上流側をポンプユニット10A、下流側をポンプユニット10Bとして説明する。
まず、ポンプユニット10Aの気密室v1に圧縮空気を供給することにより、図4(b)に示すように、内筒14が求心方向に膨張しながらポンプユニット10全体を軸方向に長さL1収縮する。
次に、第2気密室v2の空気を排出することにより、図4(c)に示すように、膨張状態にあるポンプユニット10Aは、ポンプユニット10Bに引き寄せられるように、さらに長さL2収縮する。
次に、第2気密室v2の空気の排出を継続しつつ、ポンプユニット10Bの気密室v1に圧縮空気を供給することにより、ポンプユニット10Aからポンプユニット10Bに押し出された搬送物が下流側に押し出される。このようにポンプユニット10を構成しても、実施形態2,3と同様に、非占有空間Xの体積を減少させることができ、内筒14内から排出される搬送物の排出量を増加させることができる。
まず、ポンプユニット10Aの気密室v1に圧縮空気を供給することにより、図4(b)に示すように、内筒14が求心方向に膨張しながらポンプユニット10全体を軸方向に長さL1収縮する。
次に、第2気密室v2の空気を排出することにより、図4(c)に示すように、膨張状態にあるポンプユニット10Aは、ポンプユニット10Bに引き寄せられるように、さらに長さL2収縮する。
次に、第2気密室v2の空気の排出を継続しつつ、ポンプユニット10Bの気密室v1に圧縮空気を供給することにより、ポンプユニット10Aからポンプユニット10Bに押し出された搬送物が下流側に押し出される。このようにポンプユニット10を構成しても、実施形態2,3と同様に、非占有空間Xの体積を減少させることができ、内筒14内から排出される搬送物の排出量を増加させることができる。
また、図1に示す外筒12や、図2,4に示す第2外筒18のように、軸方向にのみ伸縮する筒体をポンプユニット10の最も外側に配置することにより、ポンプ設置時の占有面積を小さくすることができる。占有面積とは、図1乃至図4に示すポンプユニット10を軸方向に見たときに、外筒12や第2外筒18の外側に必要とされる空間である。例えば、図3に示すポンプユニット10では、第2外筒18が、軸方向に収縮したときに径方向に膨張するするため、この膨張分の空間をあらかじめ確保しておく必要がある。一方、図1に示すポンプユニット10や図2,4に示すポンプユニット10は、膨張や収縮をしても径方向に膨張しないため、外筒12や第2外筒18の周囲に、図3に示すポンプユニット10のような空間が不要であり、ポンプユニット10の設置条件を緩和することができる。
なお、収縮補助手段の構成は、上記作動流体を用いたものに限定されず、機械的にポンプユニット10を収縮させても良い。例えば、ポンプユニット10を構成するエンドリング16;16間にワイヤーを掛け渡し、当該ワイヤーをモーターにより巻取り、エンドリング16;16を牽引するように構成することもできる。
10 ポンプユニット、12 外筒、14 内筒、16 エンドリング(端部部材)、
18 第2の外筒(第2外筒)、22 結合部材、
24 給排部、28 第2の給排部(第2給排部)、29 通気孔、
v1 気密室、v2 第2の気密室(第2気密室)、X 非占有空間。
18 第2の外筒(第2外筒)、22 結合部材、
24 給排部、28 第2の給排部(第2給排部)、29 通気孔、
v1 気密室、v2 第2の気密室(第2気密室)、X 非占有空間。
Claims (2)
- 弾性を有し、軸方向にのみ伸縮可能な外筒と、
前記外筒の内周側に設けられ、弾性を有するとともに軸方向の伸長が規制された内筒と、
前記外筒と前記内筒の両端部間を閉塞し、前記外筒と前記内筒の間に気密室を形成する一対の端部部材と、を備えたポンプユニット。 - 前記気密室への作動流体の供給により膨張時の前記内筒を、軸方向に沿って収縮させる収縮補助手段を備えた請求項1に記載のポンプユニット。
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JP2019236321A JP2021105349A (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | ポンプユニット |
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