JP2021105340A - 液中ポンプ - Google Patents

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正行 大石
Masayuki Oishi
正行 大石
稔 齋藤
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稔 齋藤
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Abstract

【課題】高出力化、かつ小型化を図ることが可能な液中ポンプを提供する。【解決手段】水Wが通過する吸込口1aが形成されるとともに、吸引した水Wを長手方向Dに案内する吸込部1と、吸込部1の下流側に長手方向Dに並んで配置されるとともに、上流側の水Wを下流側に順次圧送する複数段のポンプユニット2と、複数段のポンプユニット2のうちの最後段のポンプユニット2Cで圧送された水Wを吐出する吐出部3と、を備え、各段のポンプユニット2は、長手方向Dに延びる軸線O回りに回転して水Wを長手方向Dにおける上流側から下流側へ圧送する羽根車7と、羽根車7に接続されて羽根車7を回転させるモータ8と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、羽根車が複数段に設けられた多段の液中ポンプに関する。
従来、例えば土壌に含まれる水分の水質を検査し、土壌の汚染状況を把握することが行われている。水質検査を行う際には土壌に管を挿入し、土壌に挿入された管内に液中ポンプ(水中ポンプ)を挿入して管内に染み出した水を吸い出す。
ここで従来の液中ポンプの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたポンプは、一つのモータに複数の羽根車が接続されてモータの回転軸線の方向に棒状に延びる多段ポンプとなっている。
特開2015−169189号公報
ところで土壌中の水分の水質を検査する際のコストを抑えるためには、土壌に挿入する管はできるだけ小径であることが好ましい。したがって、管内に挿入されるポンプの出力を維持しつつ、ポンプを小型化(小径化)する要請がある。
本発明はこのような実情に鑑み、高出力化および小型化を図った液中ポンプを提供する。
本発明の一態様に係る液中ポンプは、棒状に構成され、長手方向の一方側の吸込口から液体を吸引して、他方側の吐出口から前記液体を吐出する液中ポンプであって、前記液体が通過する前記吸込口が形成されるとともに、吸引した前記液体を長手方向に案内する吸込部と、前記吸込部の下流側に前記長手方向に並んで配置されるとともに、上流側の前記液体を下流側に順次圧送する複数段のポンプユニットと、前記複数段のポンプユニットのうちの最後段のポンプユニットで圧送された前記液体を吐出する吐出部と、を備え、各段の前記ポンプユニットは、前記長手方向に延びる軸線回りに回転して前記液体を前記長手方向における上流側から下流側へ圧送する羽根車と、前記羽根車に接続されて前記羽根車を回転させるモータと、を有している。
また上記液中ポンプでは、各段の前記ポンプユニットは、前記長手方向に延びる筒状をなして内部に前記モータを支持するモータケーシングと、前記長手方向に延びる筒状をなして前記羽根車および前記モータケーシングを覆い、前記モータケーシングとの隙間を利用して、前記羽根車を通過した前記液体が流通する前記長手方向に延びる環状又は分散状の中継流路を形成するユニットケーシングと、をさらに有していてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記ユニットケーシングには、上流側から前記液体が流入する流入口から前記中継流路における上流側の端部までを連通させる吸込側流路と、前記中継流路における下流側の端部から、下流側に前記液体を流出する流出口までを連通させる吐出側流路と、が形成されていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記長手方向に隣接する前記ポンプユニットのうちの前記上流側の前記ポンプユニットにおける前記上流側の端部と、前記下流側の前記ポンプユニットにおける前記下流側の端部とが、係合可能な凹凸形状をなしており、前記下流側の端部と前記上流側の端部とが係合している状態で、前記上流側の前記ユニットケーシングにおける前記吐出側流路と、前記下流側の前記ユニットケーシングにおける前記吸込側流路とが連通していてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記ユニットケーシングは、前記モータケーシングとの間に前記中継流路が配置された中間部ケースと、前記中間部ケースに対して前記上流側で接続され、前記吸込側流路を形成する吸込側ケースと、を有し、前記モータケーシングには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出するケースフランジ部が設けられ、前記ケースフランジ部は、前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれて、前記ユニットケーシングに支持されていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記ユニットケーシングは、前記モータケーシングとの間に前記中継流路が配置された中間部ケースと、前記中間部ケースに対して前記下流側で接続され、前記吐出側流路を形成する吐出側ケースと、を有し、前記モータケーシングには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出するケースフランジ部が設けられ、前記ケースフランジ部は、前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれて、前記ユニットケーシングに支持されていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記ユニットケーシングは、前記モータケーシングとの間に前記中継流路が配置された中間部ケースと、前記中間部ケースに対して前記上流側で接続され、前記吸込側流路を形成する吸込側ケースと、前記中間部ケースに対して前記下流側で接続され、前記吐出側流路を形成する吐出側ケースと、を有し、前記モータケーシングには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出する二つのケースフランジ部が設けられ、前記二つのケースフランジ部のうちの一方は、前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれ、前記二つのケースフランジ部のうちの他方は、前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれて、前記ユニットケーシングに支持されていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記モータケーシングには二つの前記ケースフランジ部として、前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間に配置された吸込側ケースフランジ部、および、前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間に配置された吐出側ケースフランジ部が設けられ、前記吸込側ケースフランジ部は、前記モータにおける周方向となるモータ周方向の一部で前記モータケーシングの外周面から前記モータ径方向の外側に突出して前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間に挟み込まれる吸込側支持部を有し、前記吐出側ケースフランジ部は、前記モータ周方向の一部で前記モータケーシングの外周面から前記モータ径方向の外側に突出して前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間に挟み込まれる吐出側支持部を有し、前記吸込側支持部が設けられていない前記モータ周方向の領域には、前記長手方向に開口するとともに、前記中継流路と前記吸込側流路とを連通する吸込側連通路が形成され、前記吐出側支持部が設けられていない前記モータ周方向の領域には、前記長手方向に開口するとともに、前記中継流路と前記吐出側流路とを連通する吐出側連通路が形成されていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記吸込側支持部が形成された前記モータ周方向の位置と、前記吐出側支持部が形成された前記モータ周方向の位置とが異なっていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記モータには、前記モータへ電力を供給する配線が接続され、前記モータケーシングには、前記長手方向に延びて前記モータケーシングの内側と前記吐出側流路とを連通する第一連通孔が形成され、前記ユニットケーシングには、前記モータにおける径方向となるモータ径方向に延びて、前記吐出側流路とユニットケーシングの外側とを連通する第二連通孔が形成され、前記配線は、前記モータから前記第一連通孔、前記吐出側流路、および前記第二連通孔を通って前記ユニットケーシングの外側へ延び、前記モータケーシングには、前記第一連通孔と前記配線との隙間を封止する第一シール部が設けられ、前記ユニットケーシングには、前記第二連通孔と前記配線との隙間を封止する第二シール部が設けられていてもよい。
また上記液中ポンプでは、前記モータケーシングは、前記長手方向に分割された上流側ケース部および下流側ケース部を有し、前記モータには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出するモータフランジ部が設けられ、前記モータフランジ部は、前記上流側ケース部と前記下流側ケース部との間で前記長手方向に挟み込まれて前記モータケーシングに支持されていてもよい。
また上記液中ポンプは、前記吸込部および前記吐出部によって支持されるとともに、複数段の前記ポンプユニットを外周側から覆う前記長手方向に延びる筒状をなすアウターケーシングをさらに備え、前記アウターケーシングの外周面と、前記吸込部の外周面と、前記吐出部の外周面とが同一平面上に配置されるように前記アウターケーシングが前記吸込部および前記吐出部に接続されていてもよい。
また上記液中ポンプは、前記吸込部および前記吐出部によって支持されるとともに、複数段の前記ポンプユニットを外周側から覆う前記長手方向に延びる筒状をなすアウターケーシングをさらに備え、前記アウターケーシングは、前記ユニットケーシングとの間に、前記第二連通孔に連通するとともに前記配線が配置される環状隙間を形成していてもよい。
上記態様に係る液中ポンプによれば、高出力化、かつ小型化を図ることが可能である。
本発明の実施形態に係る液中ポンプを用いて水質検査を行う様子を示す図である。 上記液中ポンプの縦断面図である。 上記液中ポンプの要部を示す縦断面図であって、中間段ポンプユニットを拡大して示す図である。 上記液中ポンプの横断面図であって、(a)は図2のA−A断面図を示し、(b)は図2のB−B断面図を示す。 上記液中ポンプの要部を示す縦断面図であって、最前段ポンプユニットを拡大して示す図である。 上記液中ポンプの要部を示す縦断面図であって、最後段ポンプユニットを拡大して示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1〜図5は本発明を実施する形態の一例である。
(全体構成)
図1に示すように本実施形態の液中ポンプ100は、例えば土壌に鉛直方向に挿入された管Pの内側に挿入されて使用される。管Pの外周面には、管Pの内外を連通する連通孔Paが形成されている。この連通孔Paを通じて土壌中の水W分が管Pの内側に侵入して貯留されている。液中ポンプ100は管Pの内側に挿入されて、管Pの内側に貯留された水W(液体)の中に配置されることで、管Pの内側に貯留した水Wを外側に吸い出す。
図2に示すように液中ポンプ100は、水Wを吸い込み可能な吸込部1と、吸込部1から吸込まれた水Wを前段側から後段側に向かって圧送する複数段のポンプユニット2と、ポンプユニット2によって圧送された水Wを管の外側に吐出可能とする吐出部3と、複数のポンプユニット2を覆うアウターケーシング4とを備えている。
吸込部1、ポンプユニット2、および吐出部3は全体として棒状に構成され、吸込部1、ポンプユニット2、および吐出部3は長手方向Dに並んで設けられている。以降、吸込部1、ポンプユニット2、および吐出部3が並ぶ方向である長手方向Dにおける吸込部1の側を「上流側」とし、吐出部3の側を「下流側」とする。
(吸込部)
吸込部1は、長手方向Dに延びる軸線Oを中心とした円筒状をなして長手方向Dに水Wを案内する。本実施形態では液中ポンプ100の使用時には、この長手方向Dは鉛直方向に一致する。管Pの内側に貯留した水Wを通過させて吸込部1の内側に侵入させる吸込口1aが、吸込部1の外周面を貫通して設けられている。吸込口1aは吸込部1の周方向、すなわち後述するモータ8の周方向となるモータ周方向に間隔を空けて複数設けられた貫通孔である。しかし吸込口1aの形状や配置は本実施形態の場合に限定されない。また吸込部1には上流側の端部で外周面から吸込部1の径方向、すなわち後述するモータ8の径方向となるモータ径方向の内側に向かって環状に凹む環状凹部1bが形成されている。
(ポンプユニット)
ポンプユニット2は、吸込部1に対して長手方向Dの下流側に並んで複数段が設けられている。ポンプユニット2は、吸込口1aを通じて吸込部1の内側に取り込まれた水Wを、上流側から下流側に向かって順次圧送する。図3に示すように各段のポンプユニット2は、長手方向Dに延びる軸線Oを中心に回転する羽根車7と、羽根車7を軸線O回りに回転させるモータ8と、モータ8を支持するモータケーシング9と、羽根車7およびモータケーシング9を覆うユニットケーシング10とを有している。
ここで本実施形態ではポンプユニット2として、長手方向Dに最も上流側に設けられた最前段ポンプユニット2A、最も下流側に設けられた最後段ポンプユニット2C、および、これら最前段ポンプユニット2Aと最後段ポンプユニット2Cとの間に配置された中間段ポンプユニット2Bが設けられている(図2参照)。
(羽根車)
羽根車7は、吸込部1から流入する水Wをモータ径方向の内側から外側に向けて流通させて圧送する。本実施形態では、羽根車7は吸込部1の軸線Oと同軸上に設けられているが、必ずしも同軸上でなくともよい。
(モータ)
モータ8は羽根車7に対して長手方向Dの下流側に配置されている。そしてモータ8の出力軸8xが羽根車7に接続されている。モータ8には、モータ8の外周面からモータ径方向の外側に突出するモータフランジ部8aが設けられている。さらにモータ8には、モータ8から下流側に向かって、後述する吐出側流路C3内に向かって延びる配線8bが接続されている。
(モータケーシング)
モータケーシング9は、軸線Oを中心とした円筒状をなしてモータ8を外周側から覆って、内部にモータ8を支持している。なおモータケーシング9は、必ずしもモータ8と同軸上に設けられていなくともよい。モータケーシング9は長手方向Dに二つに分割されている。すなわちモータケーシング9は上流側に配置された上流側ケース部91と下流側に配置された下流側ケース部92とを有している。
上流側ケース部91の下流側の端部には、上流側ケース部91の外周面からモータ径方向の内側に向けて軸線Oを中心として環状に凹む第一環状凹部91aが形成されている。また下流側ケース部92の上流側の端部には、下流側ケース部92の内周面からモータ径方向の外側に向けて軸線Oを中心として環状に凹む第二環状凹部92aが形成されている。下流側ケース部92に上流側ケース部91が挿入されて第一環状凹部91aと第二環状凹部92aとが係合し、上流側ケース部91と下流側ケース部92とが固定されている。上流側ケース部91の外周面と下流側ケース部92の外周面とは同一面上に配置されており、面一になっている。また第二環状凹部92a内にモータフランジ部8aが配置されて上流側ケース部91と下流側ケース部92とで挟みこまれることで、モータケーシング9がモータ8を固定して支持している。
上流側ケース部91には、長手方向Dに貫通してモータ8の出力軸8xおよび羽根車7の一部が挿通される出力軸孔91bが形成されている。モータ8の出力軸8xが出力軸孔91bを通過して上流側ケース部91よりも上流側まで延びるとともに、出力軸孔91b内に羽根車7の一部およびモータ8の出力軸8xが挿通されて、羽根車7と出力軸8xとが接続されている。また、下流側ケース部92の内側における上流側を向く内底面92bとモータ8の下流側の端部とが長手方向Dに離れた位置に配置されて、モータ8の下流側の端部と内底面92bとの間には空間Sが形成されている。モータ8から延びる上記の配線8bは空間S内を通過して、かつ、下流側ケース部92の内底面92bに開口して下流側ケース部92を軸線O上で長手方向Dに貫通する第一連通孔92cを通過して、下流側ケース部92の外側に延びている。上流側ケース部91には、第一連通孔92cと配線8bとの隙間を封止する第一シール部93が設けられている。
またモータケーシング9には二つのケースフランジ部94が設けられている。より具体的にはケースフランジ部94としては、上流側ケース部91に対して長手方向Dの上流側から取り付けられた平板状の吸込側ケースフランジ部94Aと、下流側ケース部92に対して長手方向Dの下流側から取り付けられた平板状の吐出側ケースフランジ部94Bとが設けられている。
図4(a)に示すように、吸込側ケースフランジ部94Aは、上流側ケース部91に対して例えばボルト13によって固定されている。なお吸込側ケースフランジ部94Aは上流側ケース部91と一体に形成されてもよい。吸込側ケースフランジ部94Aは、上流側ケース部91の上流側の端面に接触する基部94xと、基部94xにおけるモータ周方向の一部で上流側ケース部91の外周面よりもモータ径方向の外側に突出する支持部(吸込側支持部)94yとを有している。本実施形態では支持部94yはモータ周方向に180度離れた位置に対をなして設けられている。基部94xは、一対の支持部94y同士に挟まれるモータ周方向の領域で、支持部94yが設けられたモータ周方向の領域に比べてモータ径方向の寸法が小さくなっている。
そして支持部94yが設けられていないモータ周方向の領域で、後述する吸込側流路C2の内面よりもモータ径方向の内側に基部94xの外周面が配置されることで、支持部94yが設けられていないモータ周方向の領域には、長手方向Dの両側に開口して後述する中継流路C1と吸込側流路C2とを連通する吸込側連通路S1が形成されている。したがって吸込側連通路S1はモータ周方向に180度離れた位置に対をなして設けられている。
図3に戻って、吸込側ケースフランジ部94Aと羽根車7との間には例えばゴム製のパッキン11が設けられている。パッキン11は羽根車7に固定されるとともに吸込側ケースフランジ部94Aとの間で摺動するように設けられている。パッキン11は、モータケーシング9内への水Wの侵入を抑制する。
また、吸込側ケースフランジ部94Aには軸線O上で長手方向Dに貫通するフランジ貫通孔94zが形成されている。フランジ貫通孔94zはモータケーシング9の上流側ケース部91における出力軸孔91bに連通している(図3参照)。フランジ貫通孔94zをモータ8の出力軸8xおよび羽根車7の一部が通過している。
また図4(b)に示すように、吐出側ケースフランジ部94Bは、下流側ケース部92に対してボルト13によって固定されている。なお吐出側ケースフランジ部94Bは下流側ケース部92と一体に形成されてもよい。吐出側ケースフランジ部94Bは、下流側ケース部92の下流側の端面に接触する基部94xと、基部94xにおけるモータ周方向の一部で下流側ケース部92の外周面よりもモータ径方向の外側に突出する支持部(吐出側支持部)94yとを有している。すなわち吐出側ケースフランジ部94Bは吸込側ケースフランジ部94Aと同様の形状をなしている。
そして、支持部94yが設けられていないモータ周方向の領域で、後述する吐出側流路C3の内面よりもモータ径方向の内側に基部94xの外周面が配置されることで、支持部94yが設けられていないモータ周方向の領域には、長手方向Dの両側に開口して後述する中継流路C1と吐出側流路C3とを連通する吐出側連通路S2が形成されている。したがって吐出側連通路S2はモータ周方向に180度離れた位置に対をなして設けられている。吐出側ケースフランジ部94Bには軸線O上で長手方向Dに貫通するフランジ貫通孔94zが形成されている。フランジ貫通孔94zはモータケーシング9の下流側ケース部92における第一連通孔92cに連通している(図3参照)。フランジ貫通孔94zをモータ8から延びる配線8bが通過している。
ここで、吸込側ケースフランジ部94Aにおいて支持部94yが形成されたモータ周方向の位置と、吐出側ケースフランジ部94Bにおいて支持部94yが形成されたモータ周方向の位置とは異なっている。すなわち吸込側連通路S1のモータ周方向の位置と吐出側連通路S2のモータ周方向の位置とが異なっている。具体的には吸込側連通路S1と吐出側連通路S2とは、モータ周方向に交互に配置されて、モータ周方向に隣接する吸込側連通路S1と吐出側連通路S2とは、モータ周方向に90度離れた位置に配置されている。
(ユニットケーシング)
図2に戻ってユニットケーシング10は、全体として長手方向Dに延びる軸線Oを中心とした円筒状をなし、羽根車7およびモータ8を外周側から覆っている。なおユニットケーシング10はモータケーシング9と同軸上に設けられなくともよい。
ここで本実施形態では、最前段ポンプユニット2Aのユニットケーシング10と、中間段ポンプユニット2Bのユニットケーシング10とは同一である。一方で最後段ポンプユニット2Cのユニットケーシング10は、最前段ポンプユニット2Aおよび中間段ポンプユニット2Bのユニットケーシング10とは形状が異なっている。以下、最前段ポンプユニット2Aおよび中間段ポンプユニット2Bのユニットケーシング10を第一ユニットケーシング10Aとし、最後段ポンプユニット2Cのユニットケーシング10を第二ユニットケーシング10Bとする。
(第一ユニットケーシング)
図3および図5に示すように、第一ユニットケーシング10Aは、中間部ケース21と、中間部ケース21に対して長手方向Dの上流側に配置された吸込側ケース22と、中間部ケース21に対して長手方向Dの下流側に配置された吐出側ケース23とを有している。
中間部ケース21は、モータケーシング9を外周側から覆う軸線Oを中心とした円筒状をなしている。中間部ケース21の内周面は、モータケーシング9の外周面と離れた位置に配置されている。よって中間部ケース21とモータケーシング9との間には隙間が形成され、この隙間を利用して軸線Oを中心とした環状の中継流路C1が形成されている。中継流路C1は、上流側の端部および下流側の端部に向かって流路幅寸法(モータ径方向の寸法)がモータ径方向の内側に向けて漸次拡大する拡大部CBを有している。中継流路C1は拡大部CBを介して、図4(a)および図4(b)に示す吸込側連通路S1および吐出側連通路S2に連通している。また中間部ケース21における上流側の端部、および下流側の端部の各々には、中間部ケース21の内周面からモータ径方向の外側に、軸線Oを中心として環状に凹む環状凹部21aが形成されている。
吸込側ケース22はモータケーシング9よりも上流側に配置されている。吸込側ケース22は、羽根車7を覆うとともに軸線Oを中心とした円筒状をなしている。吸込側ケース22における下流側の端部には、吸込側ケース22の外周面からモータ径方向の内側に、軸線Oを中心として環状に凹む環状凹部22aが形成されている。中間部ケース21に吸込側ケース22が挿入されて環状凹部22aと中間部ケース21の環状凹部21aとが係合し、中間部ケース21と吸込側ケース22とが固定されている。中間部ケース21の外周面と吸込側ケース22の外周面とは同一面上に配置されて面一になっている。そして中間部ケース21の環状凹部21a内に配置された吸込側ケースフランジ部94Aにおける支持部94yが、中間部ケース21と吸込側ケース22との間に挟みこまれることで、第一ユニットケーシング10Aがモータケーシング9を固定して支持している。
吸込側ケース22の内側には、羽根車7との間に軸線Oを中心として下流側に向かって軸線Oに直交する方向(モータ径方向)の幅が、上流側の端部の流入口C2aから徐々に広がるドーム状の空間が形成されている。この空間が吸込側流路C2となる。吸込側流路C2は軸線O上に形成されている。吸込側流路C2は、吸込側ケースフランジ部94Aによって形成された吸込側連通路S1(図4(a)参照)に連通している。よって吸込側流路C2は吸込側連通路S1を介して中継流路C1における上流側の端部、すなわち拡大部CBにも連通している。したがって上流側に隣接するポンプユニット2または吸込部1から吸込側流路C2に流入した水Wは、吸込側ケース22におけるモータ径方向の内側の位置で、軸線Oに沿って羽根車7に流入してモータ径方向の外側に向かって流れ、吸込側連通路S1を介して中継流路C1へ案内される。
また吸込側ケース22には、上流側の端面におけるモータ径方向の外側の端縁から上流側に向けて突出する環状をなす環状凸部22bが形成されている。図5に示すように、最前段ポンプユニット2Aにおける環状凸部22bは、吸込部1の環状凹部1bに対してモータ径方向の外側に配置されて環状凹部1bと環状凸部22bとが係合し、吸込側ケース22に吸込部1が挿入され、吸込側ケース22と吸込部1とが固定されている。一方で図3および図6に示すように、中間段ポンプユニット2Bおよび最後段ポンプユニット2Cの環状凸部22bは、後述する吐出側ケース23の環状凹部23cに係合している。また吸込側ケース22の上流側の端面からは、軸線O上で下流側に向かって凹むとともに吸込側流路C2に接続された吸込側凹部22cが形成されている。
吐出側ケース23は、モータケーシング9よりも下流側に配置されている。吐出側ケース23は、軸線Oを中心とした円筒状をなしている。吐出側ケース23における下流側の端部には、吐出側ケース23の外周面からモータ径方向の内側に向かって軸線Oを中心として環状に凹む環状凹部23aが形成されている。中間部ケース21に吐出側ケース23が挿入されて環状凹部23aと中間部ケース21の環状凹部21aとが係合し、中間部ケース21と吐出側ケース23とが固定されている。中間部ケース21の外周面と吐出側ケース23の外周面とは同一面上に配置されて面一になっている。中間部ケース21の環状凹部21a内に配置された吐出側ケースフランジ部94Bの支持部94yが、中間部ケース21と吐出側ケース23とで挟みこまれることで(図4(b)参照)、第一ユニットケーシング10Aがモータケーシング9を支持している。
吐出側ケース23の内側には、軸線Oを中心として吐出側に向かって軸線Oに直交する方向(モータ径方向)の幅が流出口C3aに向かって徐々に狭くなるドーム状の空間が形成されている。この空間が吐出側流路C3となる。吐出側流路C3は軸線O上に形成されている。吐出側流路C3は、吐出側ケースフランジ部94Bによって形成された吐出側連通路S2に連通している(図4(b)参照)。よって吐出側流路C3は吐出側連通路S2を介して中継流路C1における下流側の端部、すなわち拡大部CBも連通している。したがって吐出側流路C3へは、中継流路C1から吐出側連通路S2を通じて水Wが案内される。またモータ8から延びる配線8bは、吐出側ケースフランジ部94Bのフランジ貫通孔94zを通って吐出側流路C3内に延びている。
また吐出側ケース23における下流側の端部には、吐出側ケース23の外周面からモータ径方向の内側に向かって軸線Oを中心として環状に凹む環状凹部23cが形成されている。この環状凹部23cに対して下流側に隣接するポンプユニット2の吸込側ケース22における環状凸部22bがモータ径方向の外側に配置されて環状凹部23cと環状凸部22bとが係合している。すなわち吐出側ケース23が吸込側ケース22に挿入されて、吐出側ケース23と吸込側ケース22とが固定されている。
また吐出側ケース23の下流側を向く端面からは、軸線O上で下流側に向かって突出する吐出側凸部23dが形成されている。吐出側凸部23dには、下流側で吸込側流路C2の流入口C2aに連通し、かつ、上流側で吐出側流路C3の流出口C3aに連通する軸線Oを中心とした孔Xが設けられている。吐出側凸部23dは、隣接するポンプユニット2の吸込側ケース22における吸込側凹部22cに係合している。すなわち隣接するポンプユニット2のうちの上流側のポンプユニット2の下流側の端部と、下流側のポンプユニット2の上流側の端部とが係合可能となるように、ポンプユニット2の下流側の端部とポンプユニット2の上流側の端部とが凹凸形状をなしている。
さらに吐出側ケース23には、モータ径方向に延びて吐出側ケース23の外周面および吐出側流路C3に開口し、吐出側流路C3と吐出側ケース23の外側とを連通する第二連通孔23eが形成されている。モータ8から延びる上記の配線8bは、吐出側流路C3から第二連通孔23eを通過してユニットケーシング10の外側へと延びている。吐出側ケース23には、第二連通孔23eと配線8bとの隙間を封止する第二シール部96が設けられている。
(第二ユニットケーシング)
図6に示すように、第二ユニットケーシング10Bは、第一ユニットケーシング10Aと同様に中間部ケース21と、中間部ケース21に対して長手方向Dの上流側に配置された吸込側ケース22と、中間部ケース21に対して長手方向Dの下流側に配置された吐出側ケース24とを有している。第二ユニットケーシング10Bの中間部ケース21および吸込側ケース22は、第一ユニットケーシング10Aの中間部ケース21および吸込側ケース22と同じである。一方で第二ユニットケーシング10Bの吐出側ケース24は、第一ユニットケーシング10Aの吐出側ケース23と若干形状が異なっている。
具体的には、第二ユニットケーシング10Bの吐出側ケース24は、第一ユニットケーシング10Aの吐出側ケース23と下流側の端部の形状が異なっている。すなわち吐出側ケース24には、吐出側凸部23dは設けられず、軸線Oに対してモータ径方向の外側にオフセットして長手方向Dに延びる偏心軸線O1を中心とした断面円形状の吐出部接続流路C4が形成されている。吐出部接続流路C4は吐出側ケース24の吐出側流路C3に連通するとともに、吐出側ケース24の下流側を向く端面に開口している。吐出部接続流路C4は上流側に比べて下流側で流路幅が大きくなっている。すなわち、吐出部接続流路C4は上流側の小径部Cxと、小径部Cxの下流側で小径部Cxと同軸上に一体に形成された大径部Cyとを有している。
(吐出部)
図2に戻って、吐出部3は軸線Oを中心とした円柱状をなす本体部31と、本体部31を長手方向Dに貫通して設けられた吐出管32および配線管33とを有している。
本体部31には長手方向Dに貫通する第一貫通孔31aおよび第二貫通孔31bが形成されている。第一貫通孔31aと第二貫通孔31bとは、軸線Oを挟んでモータ径方向に並んで形成されている。また本体部31の下流側の端部には、本体部31の外周面からモータ径方向の内側へ凹む軸線Oを中心とした環状凹部31cが形成されている。
吐出管32は本体部31の第一貫通孔31aに挿通されて本体部31に固定され、最後段ポンプユニット2Cにおける吐出側ケース24の吐出部接続流路C4の大径部Cyに挿入されている(図6参照)。これにより、吐出管32の下流側の端部に形成された吐出口3aは、最後段ポンプユニット2Cの吐出側流路C3に吐出部接続流路C4を介して連通している。吐出口3aからは、吐出側流路C3からの水Wが流出可能となっている。吐出管32は本体部31から上流側および下流側の両側へ突出して設けられている。
配線管33は本体部31の第二貫通孔31bに挿通されて本体部31に固定されている。配線管33は、本体部31から上流側および下流側の両側へ突出して設けられている。配線管33は最後段ポンプユニット2Cと長手方向Dに間をあけて設けられている。配線管33内にはモータ8から延びる配線8bが挿通されている。
(アウターケーシング)
アウターケーシング4は、長手方向Dに延びる軸線Oを中心とした筒状をなして複数段のポンプユニット2を外周側から覆っている。アウターケーシング4は例えば樹脂製である。アウターケーシング4の上流側の端部は、吸込部1の環状凹部1bに対してモータ径方向の外側に配置されて環状凹部1bに係合している。またアウターケーシング4の下流側の端部は、吐出部3の本体部31の環状凹部31cに対してモータ径方向の外側に配置されて環状凹部31cに係合している。よってアウターケーシング4は吸込部1と吐出部3とによって支持されている。また、アウターケーシング4の外周面と、吸込部1の外周面と、吐出部3における本体部31の外周面とが同一平面上に配置されて面一になっている。
さらにアウターケーシング4の内周面は、ポンプユニット2におけるユニットケーシング10の外周面とモータ径方向に離れた位置に配置されている。よってアウターケーシング4とユニットケーシング10との間に、吐出側ケース23、24の第二連通孔23eに連通して軸線Oを中心とした環状の隙間CSが形成されている。環状の隙間CSにはモータ8から延びる配線8bが配置される。そして配線8bは第二連通孔23eから吐出部3の配線管33内に向かって延びている。なお、隙間CSは必ずしも環状をなしていなくともよく、隙間CSはモータ周方向の一部で形成されていてもよい。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の液中ポンプ100によれば、長手方向Dに並んで複数のポンプユニット2が設けられ、かつ、各々のポンプユニット2には羽根車7およびモータ8が設けられている。したがって、複数の羽根車7およびモータ8によって水Wを圧送することができるため、高出力化が可能である。また一つのモータ8で複数の羽根車7を回転させる場合に比べてモータ8の径が大きくなることを回避でき、液中ポンプ100を小型化(小径化)することができる。
さらに、各々のポンプユニット2にはユニットケーシング10とモータケーシング9との間に、モータ周方向に連続する中継流路C1が形成されている。したがって水Wの流路面積を確保しつつ、流路のモータ径方向の寸法を小さく抑えることができる。よって水Wの流通を妨げることなく、液中ポンプ100の小型化が可能となる。
また中継流路C1に連通するように、軸線O上に吸込側流路C2および吐出側流路C3が形成されている。そして最前段ポンプユニット2Aおよび中間段ポンプユニット2Bの吐出側流路C3は、これらのポンプユニット2A、2Bの下流側に隣接するポンプユニット2の吸込側流路C2に接続されている。このため吐出側流路C3からの水Wを、吐出側のポンプユニット2の羽根車に対してモータ径方向の内側で集中させて流入させることができ、吐出側のポンプユニット2における羽根車7での水Wの圧送効率を高めることができる。
また隣接するポンプユニット2のうちの上流側のポンプユニット2の吐出側ケース23と、下流側のポンプユニット2の吸込側ケース22とが係合可能な凹凸形状をなしている。したがって、ポンプユニット2の数量を容易に増加させることができ、液中ポンプ100の汎用性を高めることができる。また、ポンプユニット2毎の交換が容易である。
また、ユニットケーシング10が中間部ケース21、吸込側ケース22、および吐出側ケース23の三つに分割されている。このため、これら三つのケースを組み付ける際に、吸込側ケースフランジ部94Aを中間部ケース21と吸込側ケース22との間に挟み込み、および、吐出側ケースフランジ部94Bを中間部ケース21と吐出側ケース23との間に挟み込むことで、モータケーシング9をユニットケーシング10に容易に固定することができる。
さらに、吸込側ケースフランジ部94Aを中間部ケース21と吸込側ケース22との間に設け、吸込側ケースフランジ部94Aの支持部94yをモータ周方向の一部に設けたことで、吸込側流路C2と中継流路C1とを連通させる吸込側連通路S1を容易に形成することができる。同様に、吐出側ケースフランジ部94Bを中間部ケース21と吐出側ケース23との間に設け、吐出側ケースフランジ部94Bの支持部94yをモータ周方向の一部に設けたことで、吐出側流路C3と中継流路C1とを連通させる吐出側連通路S2を容易に形成することができる。
また吸込側ケースフランジ部94Aの支持部94yと吐出側ケースフランジ部94Bの支持部94yとがモータ周方向に異なる位置に形成されていることで、吸込側連通路S1と吐出側連通路S2とが、モータ周方向に異なる位置に配置されている。したがって吸込側流路C2から中継流路C1に流入した水Wは、中継流路C1をモータ周方向に旋回するように導かれて吐出側流路C3へ流入する。よって中継流路C1におけるモータ周方向の一部のみで、下流側に向かって水Wが流通しようとすることを回避でき、中継流路C1のモータ周方向の全体に水Wを流通させることで、水Wを下流側に向かって円滑に流通させることができる。
さらにモータケーシング9が上流側ケース部91および下流側ケース部92の二つに分割されている。このため、これら二つのケース部91、92を組み付ける際に、モータフランジ部8aを二つのケース部91、92の間に挟み込むことで、モータ8をモータケーシング8に容易に固定することができる。
またモータ8の配線8bがモータケーシング9を通過してモータ8から吐出側流路C3内に延びており、モータケーシング9を配線8bが通過するための第一連通孔92c周りには第一シール部93が設けられている。このため、水Wがモータケーシング9内に侵入してしまうことを回避できる。さらに、モータ8の配線8bが吐出側流路C3内を通過してユニットケーシング10の内側から外側へ延びているが、ユニットケーシング10を配線8bが通過するための第二連通孔23e周りには第二シール部96が設けられている。このため、水Wがユニットケーシング10内に侵入してしまうことを回避できる。
さらにアウターケーシング4の外周面が、吸込部1および吐出部3の外周面と同一平面上に配置されているため、土壌に鉛直方向に挿入された管Pの内側に液中ポンプ100を挿入する際に、管Pが小径であったとしても管Pの内面に引っ掛かることなく円滑に液中ポンプ100を管Pの内側に挿入することができる。また、アウターケーシング4を設けて環状の隙間CSをアウターケーシング4とユニットケーシング10との間に形成したことで、配線8bを通過させるスペースを確保することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、上記実施形態おける各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、アウターケーシング4は必ずしも設けなくともよい。この場合、配線8bを被覆するカバーをアウターケーシング4の代わりに設けてもよい。またアウターケーシング4には剛性が小さい樹脂フィルムのような材料を用いてもよい。
また、モータ8の配線8bは、モータケーシング9の内側から中継流路C1を通過して隙間CSに向かって延びるように配置してもよい。
さらに、ユニットケーシング10は中間部ケース21と吸込側ケース22と吐出側ケース23とからなる三分割構造ではなく、中間部ケース21と吸込側ケース22とからなる二分割構造、または、中間部ケース21と吐出側ケース23とからなる二分割構造になっていてもよい。
また中継流路C1は、環状ではなく分散状に設けられていてもよい。すなわち中継流路C1はモータ周方向に間隔をあけて複数が設けられていてもよい。
本発明の液中ポンプでは、高出力化、かつ小型化を図ることが可能である。
1 吸込部
2 ポンプユニット
3 吐出部
4 アウターケーシング
7 羽根車
8 モータ
8b 配線
9 モータケーシング
10 ユニットケーシング
21 中間部ケース
22 吸込側ケース
23 吐出側ケース
23e 第二連通孔
91 上流側ケース部
92 下流側ケース部
92c 第一連通孔
93 第一シール部
94 ケースフランジ部
94y 支持部
96 第二シール部
100 液中ポンプ
C1 中継流路
C2 吸込側流路
C3 吐出側流路
S1 吸込側連通路
S2 吐出側連通路
CS 隙間

Claims (13)

  1. 棒状に構成され、長手方向の一方側の吸込口から液体を吸引して、他方側の吐出口から前記液体を吐出する液中ポンプであって、
    前記液体が通過する前記吸込口が形成されるとともに、吸引した前記液体を長手方向に案内する吸込部と、
    前記吸込部の下流側に前記長手方向に並んで配置されるとともに、上流側の前記液体を下流側に順次圧送する複数段のポンプユニットと、
    前記複数段のポンプユニットのうちの最後段のポンプユニットで圧送された前記液体を吐出する吐出部と、
    を備え、
    各段の前記ポンプユニットは、
    前記長手方向に延びる軸線回りに回転して前記液体を前記長手方向における上流側から下流側へ圧送する羽根車と、
    前記羽根車に接続されて前記羽根車を回転させるモータと、
    を有する液中ポンプ。
  2. 各段の前記ポンプユニットは、
    前記長手方向に延びる筒状をなして内部に前記モータを支持するモータケーシングと、
    前記長手方向に延びる筒状をなして前記羽根車および前記モータケーシングを覆い、前記モータケーシングとの隙間を利用して、前記羽根車を通過した前記液体が流通する前記長手方向に延びる環状又は分散状の中継流路を形成するユニットケーシングと、
    をさらに有する請求項1に記載の液中ポンプ。
  3. 前記ユニットケーシングには、
    上流側から前記液体が流入する流入口から前記中継流路における上流側の端部までを連通させる吸込側流路と、
    前記中継流路における下流側の端部から、下流側に前記液体を流出する流出口までを連通させる吐出側流路と、
    が形成されている請求項2に記載の液中ポンプ。
  4. 前記長手方向に隣接する前記ポンプユニットのうちの前記上流側の前記ポンプユニットにおける前記上流側の端部と、前記下流側の前記ポンプユニットにおける前記下流側の端部とが、係合可能な凹凸形状をなしており、前記下流側の端部と前記上流側の端部とが係合している状態で、前記上流側の前記ユニットケーシングにおける前記吐出側流路と、前記下流側の前記ユニットケーシングにおける前記吸込側流路とが連通している請求項3に記載の液中ポンプ。
  5. 前記ユニットケーシングは、
    前記モータケーシングとの間に前記中継流路が配置された中間部ケースと、
    前記中間部ケースに対して前記上流側で接続され、前記吸込側流路を形成する吸込側ケースと、
    を有し、
    前記モータケーシングには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出するケースフランジ部が設けられ、
    前記ケースフランジ部は、前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれて、前記ユニットケーシングに支持されている請求項3または4に記載の液中ポンプ。
  6. 前記ユニットケーシングは、
    前記モータケーシングとの間に前記中継流路が配置された中間部ケースと、
    前記中間部ケースに対して前記下流側で接続され、前記吐出側流路を形成する吐出側ケースと、を有し、
    前記モータケーシングには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出するケースフランジ部が設けられ、
    前記ケースフランジ部は、前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれて、前記ユニットケーシングに支持されている請求項3または4に記載の液中ポンプ。
  7. 前記ユニットケーシングは、
    前記モータケーシングとの間に前記中継流路が配置された中間部ケースと、
    前記中間部ケースに対して前記上流側で接続され、前記吸込側流路を形成する吸込側ケースと、
    前記中間部ケースに対して前記下流側で接続され、前記吐出側流路を形成する吐出側ケースと、
    を有し、
    前記モータケーシングには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出する二つのケースフランジ部が設けられ、
    前記二つのケースフランジ部のうちの一方は、前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれ、前記二つのケースフランジ部のうちの他方は、前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間で前記長手方向に挟み込まれて、前記ユニットケーシングに支持されている請求項3または4に記載の液中ポンプ。
  8. 前記モータケーシングには二つの前記ケースフランジ部として、前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間に配置された吸込側ケースフランジ部、および、前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間に配置された吐出側ケースフランジ部が設けられ、
    前記吸込側ケースフランジ部は、前記モータにおける周方向となるモータ周方向の一部で前記モータケーシングの外周面から前記モータ径方向の外側に突出して前記中間部ケースと前記吸込側ケースとの間に挟み込まれる吸込側支持部を有し、
    前記吐出側ケースフランジ部は、前記モータ周方向の一部で前記モータケーシングの外周面から前記モータ径方向の外側に突出して前記中間部ケースと前記吐出側ケースとの間に挟み込まれる吐出側支持部を有し、
    前記吸込側支持部が設けられていない前記モータ周方向の領域には、前記長手方向に開口するとともに、前記中継流路と前記吸込側流路とを連通する吸込側連通路が形成され、
    前記吐出側支持部が設けられていない前記モータ周方向の領域には、前記長手方向に開口するとともに、前記中継流路と前記吐出側流路とを連通する吐出側連通路が形成されている請求項7に記載の液中ポンプ。
  9. 前記吸込側支持部が形成された前記モータ周方向の位置と、前記吐出側支持部が形成された前記モータ周方向の位置とが異なっている請求項8に記載の液中ポンプ。
  10. 前記モータには、前記モータへ電力を供給する配線が接続され、
    前記モータケーシングには、前記長手方向に延びて前記モータケーシングの内側と前記吐出側流路とを連通する第一連通孔が形成され、
    前記ユニットケーシングには、前記モータにおける径方向となるモータ径方向に延びて、前記吐出側流路とユニットケーシングの外側とを連通する第二連通孔が形成され、
    前記配線は、前記モータから前記第一連通孔、前記吐出側流路、および前記第二連通孔を通って前記ユニットケーシングの外側へ延び、
    前記モータケーシングには、前記第一連通孔と前記配線との隙間を封止する第一シール部が設けられ、
    前記ユニットケーシングには、前記第二連通孔と前記配線との隙間を封止する第二シール部が設けられている請求項3から9のいずれか一項に記載の液中ポンプ。
  11. 前記モータケーシングは、前記長手方向に分割された上流側ケース部および下流側ケース部を有し、
    前記モータには、外周面から前記モータにおける径方向となるモータ径方向の外側に突出するモータフランジ部が設けられ、
    前記モータフランジ部は、前記上流側ケース部と前記下流側ケース部との間で前記長手方向に挟み込まれて前記モータケーシングに支持されている請求項2から10のいずれか一項に記載の液中ポンプ。
  12. 前記吸込部および前記吐出部によって支持されるとともに、複数段の前記ポンプユニットを外周側から覆う前記長手方向に延びる筒状をなすアウターケーシングをさらに備え、
    前記アウターケーシングの外周面と、前記吸込部の外周面と、前記吐出部の外周面とが同一平面上に配置されるように前記アウターケーシングが前記吸込部および前記吐出部に接続されている請求項1から11のいずれか一項に記載の液中ポンプ。
  13. 前記吸込部および前記吐出部によって支持されるとともに、複数段の前記ポンプユニットを外周側から覆う前記長手方向に延びる筒状をなすアウターケーシングをさらに備え、
    前記アウターケーシングは、前記ユニットケーシングとの間に、前記第二連通孔に連通するとともに前記配線が配置される環状隙間を形成している請求項10に記載の液中ポンプ。
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