JP2021104708A - Vehicle door structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ディビジョンバーの上端にキャップを有する車両用ドア構造に関する。 The present invention relates to a vehicle door structure having a cap at the upper end of a division bar.
車両用ドアには、ドアガラスを車両の前後方向に2分割するディビジョンバーが設けられている。ディビジョンバーは、ドアガラスを昇降ガラスと固定ガラスに分割する。また、ディビジョンバーの上端には樹脂製のキャップが装着される(例えば、特許文献1参照)。 The vehicle door is provided with a division bar that divides the door glass into two in the front-rear direction of the vehicle. The division bar divides the door glass into elevating glass and fixed glass. A resin cap is attached to the upper end of the division bar (see, for example, Patent Document 1).
図7(a)に示すように、特許文献1に開示のディビジョンバー90は、車外側に設けられる板状のアウタフレーム91と、車内側に設けられる板状のインナフレーム92と、アウタフレーム91とインナフレーム92を連結する連結フレーム93とを一体に備える。ディビジョンバー90は、連結フレーム93を境界としてアウタフレーム91とインナフレーム92との間に溝94を備える。
As shown in FIG. 7A, the
図7(a)又は図7(b)に示すように、キャップ100は、アウタフレーム91の上端に嵌合するアウタキャップ101と、インナフレーム92の上端に嵌合するインナキャップ102と、アウタキャップ101とインナキャップ102を連結する連結片103と、を有する。
As shown in FIGS. 7 (a) or 7 (b), the
アウタキャップ101は、アウタフレーム91の上端を外側から覆う外側挟持部101aと、アウタフレーム91の上端を内側から覆う内側挟持部101bと、を有する。両挟持部101a,101bは、アウタフレーム91の上端を挟持する間隔を空けて離間している。また、内側挟持部101bにおける外側挟持部101a側の面には一対の突部101cが形成されている。突部101cは、アウタフレーム91の内面を押圧する。キャップ100が装着されたディビジョンバー90の各溝94には、ガラスラン95が装着される。一方のガラスラン95には、図示しない昇降ガラスが上下方向に摺動可能に嵌め込まれている。
The
ところが、車両組付け時の、例えば、溝94内においてガラスラン95の高さを合わせる際などは、ガラスラン95を通じてアウタキャップ101に対し上方向の力が加わり易い。したがって、アウタキャップ101に上方向の力が加わったとき、キャップ100がディビジョンバー90の正規の組み付け位置からずれたり、外れたりすることがある。アウタキャップ101において、外側挟持部101aと内側挟持部101bは、アウタフレーム91の上端を挟持可能な程度に離間している。このため、正規の組み付け位置からずれても、アウタキャップ101をアウタフレーム91の上端の正規の位置への組み付けが行いやすいが、外側挟持部101aと内側挟持部101bを離間させたことから、正規の組み付け位置からずれ易くなる。そして、時には、アウタキャップ101がアウタフレーム91の上端から外れてしまい、組み付けの手直しを余儀なくされる。
However, when assembling the vehicle, for example, when adjusting the height of the glass run 95 in the
本発明の目的は、アウタキャップがアウタフレームからずれにくく、手直しが不要となる車両用ドア構造を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a vehicle door structure in which the outer cap does not easily shift from the outer frame and does not require rework.
上記問題点を解決するため車両用ドア構造は、車両用ドアの上下方向に延在し、ドアフレーム内に支持されるドアガラスを昇降ガラスと固定ガラスとに分割するディビジョンバーと、前記ドアフレーム及び前記ディビジョンバーに支持され、前記昇降ガラスの側縁が昇降可能に嵌挿されるガラスランと、前記ディビジョンバーの上端に装着されるとともに前記ドアフレームに組付けられるキャップと、を有する車両用ドア構造において、前記ディビジョンバーは、車外側のアウタフレーム、及び前記アウタフレームより車内側のインナフレームを有し、前記アウタフレームと前記インナフレームとの間に画成された嵌挿溝に前記ガラスランの一部が嵌挿されており、前記キャップは、前記アウタフレームの上端における外面を覆う状態に嵌められるアウタキャップ、及び前記インナフレームの上端に嵌められるインナキャップを有し、前記アウタキャップは、前記アウタフレームを車両幅方向に沿って挟持する内側挟持片及び外側挟持片を有し、前記内側挟持片は、前記外側挟持片よりも下方へ延在されるとともに、前記車両幅方向における前記内側挟持片と前記外側挟持片との間には、前記ガラスランに向けて前記アウタフレームを開放させる開放部を有することを要旨とする。 In order to solve the above problems, the vehicle door structure extends in the vertical direction of the vehicle door, and divides the door glass supported in the door frame into an elevating glass and a fixed glass, and the door frame. A vehicle door having a glass run supported by the division bar and having side edges of the elevating glass fitted so as to be able to move up and down, and a cap attached to the upper end of the division bar and attached to the door frame. In the structure, the division bar has an outer frame on the outside of the vehicle and an inner frame on the inside of the vehicle from the outer frame, and the glass run is formed in an insertion groove defined between the outer frame and the inner frame. The cap has an outer cap that is fitted so as to cover the outer surface at the upper end of the outer frame, and an inner cap that is fitted to the upper end of the inner frame. It has an inner holding piece and an outer holding piece that hold the outer frame along the vehicle width direction, and the inner holding piece extends downward from the outer holding piece and the inner side in the vehicle width direction. The gist is that an opening portion for opening the outer frame toward the glass run is provided between the sandwiching piece and the outer sandwiching piece.
これによれば、内側挟持片及び外側挟持片の上下方向への長さが長いほど、アウタキャップをアウタフレームに嵌めにくくなる。このため、内側挟持片及び外側挟持片のうち、内側挟持片のみを下方へ延在し、アウタフレームに対しアウタキャップを嵌めやすくしている。内側挟持片の下方への延在長さを外側挟持片よりも長くしたことで、開放部を備えながらもアウタフレームに対するアウタキャップの挟持力が強められている。加えて、嵌挿溝にガラスランが嵌挿されることにより、ガラスランによってキャップがディビジョンバーから外れにくくなっている。このため、車両用ドアの組付け時など、キャップに対し上方向に向けた力が加わってもアウタキャップがアウタフレームの上端からずれにくく、手直しが不要となる。そして、万一、アウタキャップがアウタフレームから外れたとしても、開放部を設けたことにより、開放部が無い筒状のアウタキャップをアウタフレームに嵌める場合と比べてアウタキャップをアウタフレームに嵌めやすい。 According to this, the longer the length of the inner holding piece and the outer holding piece in the vertical direction, the more difficult it is to fit the outer cap to the outer frame. Therefore, of the inner holding piece and the outer holding piece, only the inner holding piece extends downward to facilitate fitting the outer cap to the outer frame. By making the downward extending length of the inner holding piece longer than that of the outer holding piece, the holding force of the outer cap with respect to the outer frame is strengthened while having an open portion. In addition, the glass run is fitted into the fitting groove, so that the cap is less likely to come off the division bar due to the glass run. Therefore, even when an upward force is applied to the cap, such as when assembling a vehicle door, the outer cap is less likely to shift from the upper end of the outer frame, and rework is not required. Even if the outer cap comes off from the outer frame, it is easier to fit the outer cap to the outer frame than when the tubular outer cap without the opening is fitted to the outer frame by providing the opening part. ..
また、車両用ドア構造について、前記ガラスランは、前記インナフレーム及び前記アウタフレームにおいて上下方向に延びる端縁に掛止するシールリップを有し、前記開放部を挟む前記内側挟持片及び前記外側挟持片の端縁を前記車両幅方向に繋ぐ仮想面を想定した場合、前記開放部に臨む前記アウタフレームの端縁が前記仮想面上に位置し、前記シールリップが前記仮想面に沿って配置されて前記開放部を挟む前記内側挟持片及び前記外側挟持片の端縁に接触するとともに前記開放部が前記シールリップによって閉じられていてもよい。 Further, with respect to the vehicle door structure, the glass run has a seal lip that is hooked on an edge extending in the vertical direction in the inner frame and the outer frame, and the inner holding piece and the outer holding piece that sandwich the open portion. Assuming a virtual surface connecting one end edge in the vehicle width direction, the end edge of the outer frame facing the open portion is located on the virtual surface, and the seal lip is arranged along the virtual surface. The inner holding piece and the outer holding piece that sandwich the open portion may be in contact with each other and the open portion may be closed by the seal lip.
これによれば、ガラスランの一部は、嵌挿溝に嵌挿され、嵌挿溝から移動しにくい。このため、ガラスランが備えるシールリップが内側挟持片の端縁及び外側挟持片の端縁に接触することで、アウタキャップがアウタフレームからずれにくくなる。 According to this, a part of the glass run is fitted into the fitting groove and is difficult to move from the fitting groove. Therefore, the seal lip provided on the glass run comes into contact with the edge of the inner holding piece and the edge of the outer holding piece, so that the outer cap is less likely to be displaced from the outer frame.
本発明によれば、アウタキャップがアウタフレームからずれにくく、手直しが不要となる。 According to the present invention, the outer cap is less likely to be displaced from the outer frame, and rework is not required.
以下、車両用ドア構造をフロンサイドドアのドア構造に具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、車両用ドアとしてのフロンサイドドア11は、ドア本体12と、ドアフレーム13と、ディビジョンバー20と、を備える。ドアフレーム13の前端部は、ドア本体12の上面における前端部に接続され、ドアフレーム13の後端部は、ドア本体12の上面における後端部に接続されている。ドアフレーム13とドア本体12との間には窓開口部14が画成されている。
Hereinafter, an embodiment in which the vehicle door structure is embodied in the front side door door structure will be described with reference to FIGS. 1 to 6.
As shown in FIG. 1, the
ディビジョンバー20は、窓開口部14を車両の前後方向に2分割する。ディビジョンバー20は、フロンサイドドア11の上下方向に延在する棒状である。窓開口部14は、ディビジョンバー20によって前側開口部14aと、後側開口部14bとに区切られている。
The
後側開口部14bを区切るドアフレーム13の端縁及びディビジョンバー20の端縁には、ゴム製のガラスラン15が支持されている。ガラスラン15は、後側開口部14bを区切るドアフレーム13の端縁及びディビジョンバー20の端縁に沿う逆U形である。
A
図5に示すように、ガラスラン15は、車内側側壁15aと、車外側側壁15bと、車内側側壁15aと車外側側壁15bを車両幅方向に連結する底壁15cと、を有し、ガラスラン15の軸線に直交する断面がU形である。ガラスラン15は、車内側側壁15aと、車外側側壁15bと、底壁15cとで囲まれた嵌挿溝15dを備え、この嵌挿溝15dに昇降ガラス16の側縁が摺動可能に嵌挿される。
As shown in FIG. 5, the
ガラスラン15は、車内側側壁15aから底壁15cに向かって嵌挿溝15dに挿入された車内側第1シールリップ15e1と、車内側側壁15aから外に向かって延出する車内側第2シールリップ15e2とを備える。車内側第1シールリップ15e1及び車内側第2シールリップ15e2は、ガラスラン15の長手方向の全体に亘って設けられている。また、ガラスラン15は、車外側側壁15bから底壁15cに向かって嵌挿溝15dに挿入された車外側第1シールリップ15f1と、車外側側壁15bから外に向かって延出する車外側第2シールリップ15f2とを備える。車外側第1シールリップ15f1及び車外側第2シールリップ15f2はガラスラン15の長手方向の全体に亘って設けられている。
The
昇降ガラス16と、ドアフレーム13及びディビジョンバー20との間にガラスラン15が設けられることで、雨水や騒音が車内に侵入することが抑制される。なお、図1に示すように、前側開口部14aには、固定ガラス17が嵌め込まれている。
By providing the
図3又は図5に示すように、ディビジョンバー20は、車外側に設けられる板状のアウタフレーム22と、アウタフレーム22よりも車内側に設けられる板状のインナフレーム21と、インナフレーム21とアウタフレーム22を連結する連結フレーム23とを一体に備える。ディビジョンバー20は1枚の金属板を成形して形成されている。ディビジョンバー20は、水平方向における断面が略H形である。
As shown in FIG. 3 or 5, the
ディビジョンバー20は、長尺の金属板の短手方向の一方側を折り重ねてインナフレーム21を形成しつつ、他方側を折り重ねてアウタフレーム22を形成し、インナフレーム21とアウタフレーム22の内側に位置する部分同士を繋ぐ部分を連結フレーム23として構成されている。インナフレーム21は、折り重ねた部分のうち、内面側にインナ凹部21aを備え、アウタフレーム22は、折り重ねた部分のうち、内面側にアウタ凹部22aを備える。インナフレーム21及びアウタフレーム22において、車両前後方向の前側に位置し、かつ上下方向に延びる端縁を前端縁21b,22bとし、車両前後方向の後側に位置し、かつ上下方向に延びる端縁を後端縁21c,22cとする。
The
ディビジョンバー20は、車両前後方向に沿った連結フレーム23よりも前側に位置する前側溝24aを備える。前側溝24aは、インナフレーム21の前端縁21bとアウタフレーム22の前端縁22bとの間から開口する。また、ディビジョンバー20は、車両前後方向に沿った連結フレーム23よりも後側に後側溝24bを備える。後側溝24bは、インナフレーム21の後端縁21cとアウタフレーム22の後端縁22cとの間から開口する。前側溝24a及び後側溝24bは、インナフレーム21とアウタフレーム22の間に画成されている。
The
前側溝24aにはシール部材19を介して固定ガラス17が嵌め込まれ、後側溝24bにはガラスラン15の底壁15c寄りの部分が嵌挿されている。したがって、ディビジョンバー20は、ドアフレーム13内に支持されるドアガラスを、昇降ガラス16と固定ガラス17とに分割する。
A fixed
図2に示すように、ディビジョンバー20の上端はブラケット18を介してドアフレーム13に連結されている。ディビジョンバー20の上端には、例えば樹脂材から一体形成されてなるキャップ30が装着されている。キャップ30は、ドアフレーム13に組付けられる。
As shown in FIG. 2, the upper end of the
図3、図4又は図5に示すように、キャップ30は、インナフレーム21の上端の外側に嵌められるインナキャップ31と、アウタフレーム22の上端の外側に嵌められるアウタキャップ41と、インナキャップ31及びアウタキャップ41を連結する連結部51とを有する。
As shown in FIGS. 3, 4 or 5, the
連結部51は、四角筒状である。連結部51は、上から下に向かって徐々に開口を小さくする四角筒状である。連結部51を形成する側壁のうち、車内側に位置する側壁を内側壁51aとし、車外側に位置する側壁を外側壁51bとする。また、車両前後方向に対向する連結部51の一対の側壁を連結壁51cとする。
The connecting
内側壁51aは、車両前後方向における後側の連結壁51cよりも後方へ延在する部分に内側延長部52を備える。内側延長部52は板状である。また、外側壁51bは、車両前後方向における後側の連結壁51cよりも後方及び下方へ延在する部分に外側延長部53を備える。外側延長部53は板状である。内側延長部52と外側延長部53とは車両幅方向に離間している。内側延長部52と外側延長部53との間には嵌挿溝54が画成されている。
The
インナキャップ31は、内側延長部52に設けられている。インナキャップ31は、内側延長部52の下端から下方へ延設されたインナ側内側挟持片33を備える。インナキャップ31は、内側延長部52から車内側へ突出した突出片34を備えるとともに、突出片34の下端から延設されたインナ側外側挟持片36を備える。インナ側外側挟持片36は、車内側に向けて凸状に湾曲している。また、インナ側外側挟持片36の内側面は、インナフレーム21の外側面に沿う形状である。インナ側内側挟持片33とインナ側外側挟持片36とは、インナフレーム21の上端を車両幅方向の両側から挟持可能に離間している。
The
アウタキャップ41は、外側延長部53に設けられている。アウタキャップ41は、外側延長部53の下端から下方へ延設された内側挟持片としてのアウタ側内側挟持片42を備える。アウタ側内側挟持片42には、車外側へ突出する肉厚部46が設けられている。アウタキャップ41は、外側延長部53から車外側へ膨らむ膨出部43を備える。膨出部43は、外側壁51bにおける車両前後方向全体に亘って延びる。アウタキャップ41は、膨出部43の下端から延設された外側挟持片としてのアウタ側外側挟持片44を備える。アウタ側外側挟持片44は平板状である。膨出部43から延設されたアウタ側外側挟持片44は、膨出部43の厚さを利用してアウタ側内側挟持片42から離間している。アウタ側外側挟持片44は、車外側に向けて凸状に湾曲している。また、アウタ側外側挟持片44の内側面は、アウタフレーム22の外側面に沿う形状である。アウタ側内側挟持片42とアウタ側外側挟持片44とは、アウタフレーム22の上端を車両幅方向の両側から挟持可能な程度に離間している。
The
アウタ側内側挟持片42の後端縁42aと、アウタ側外側挟持片44の後端縁44aとは、車両幅方向に対向した位置にある。そして、アウタ側内側挟持片42の後端縁42aと、アウタ側外側挟持片44の後端縁44aとの間には開放部60が画成されている。開放部60は、車両幅方向におけるアウタ側内側挟持片42とアウタ側外側挟持片44との間に設けられている。なお、開放部60は、アウタキャップ41の車両前後方向の後側に設けられ、アウタキャップ41の車両前後方向の前側には開放部60は設けられず、閉じられている。したがって、アウタキャップ41は、開放部60によって筒の一部が切り欠かれた形状であるといえる。
The
車両幅方向に沿った開放部60の開口幅は、アウタ側内側挟持片42の後端縁42aと、アウタ側外側挟持片44の後端縁44aとの間の寸法である。開放部60の開口幅は、車両幅方向におけるアウタフレーム22の厚さのうち、折り返された部分での厚さより僅かに小さい。
The opening width of the opening
図6に示すように、膨出部43の下端面43aからアウタ側内側挟持片42の下端42bまでの上下方向への寸法L1は、膨出部43の下端面43aからアウタ側外側挟持片44の下端44bまでの上下方向への寸法L2より長い。膨出部43の下端面43aは、車両前後方向に沿ってアウタ側外側挟持片44からアウタ側内側挟持片42に向けて下り傾斜しているが、アウタ側内側挟持片42の寸法L1は、アウタ側外側挟持片44の寸法L2より長い。アウタ側内側挟持片42の寸法L1は、アウタフレーム22の上端へのアウタキャップ41の組み付け性を考慮すると10mm以上が好ましい。また、アウタ側外側挟持片44の寸法L2は、3.5mm以上が好ましいが、寸法L2が長すぎると、アウタフレーム22からアウタキャップ41が外れにくくなるものの、再装着しづらくなるため、5mm以下が好ましい。なお、寸法比率L1/L2は2.0〜3.0が好ましい。
As shown in FIG. 6, the vertical dimension L1 from the lower end surface 43a of the bulging
図2又は図5に示すように、インナキャップ31は、インナフレーム21の上端の正規の組み付け位置に嵌められ、アウタキャップ41は、アウタフレーム22の上端の正規の組み付け位置に嵌められている。連結部51は、ディビジョンバー20の上端において、インナフレーム21とアウタフレーム22の間に配置されている。
As shown in FIG. 2 or 5, the
インナキャップ31において、インナ側内側挟持片33はインナフレーム21よりも車内側に配置され、インナ凹部21aに嵌められている。また、インナ側外側挟持片36は、インナフレーム21よりも車外側に配置されている。インナ側内側挟持片33は、インナフレーム21の上端内側を覆い、インナ側外側挟持片36は、インナフレーム21の上端外側を覆う。そして、インナフレーム21は、インナ側内側挟持片33とインナ側外側挟持片36によって車両幅方向に挟持されている。
In the
アウタキャップ41において、アウタ側内側挟持片42はアウタフレーム22よりも車内側に配置され、アウタ凹部22aに嵌められている。また、アウタ側外側挟持片44は、アウタフレーム22よりも車外側に配置されている。アウタ側内側挟持片42は、アウタフレーム22の上端内側を覆い、アウタ側外側挟持片44は、アウタフレーム22の上端外側を覆う。そして、アウタフレーム22は、アウタ側内側挟持片42とアウタ側外側挟持片44によって車両幅方向に挟持されている。アウタ側内側挟持片42の寸法L1は、アウタ側外側挟持片44の寸法L2より長い。アウタ側内側挟持片42の寸法L1とアウタ側外側挟持片44の寸法L2とに差を設けることで、アウタ側内側挟持片42とアウタ側外側挟持片44によるアウタフレーム22の挟持力を高めている。
In the
アウタフレーム22の後端縁22cの一部は、開放部60に臨む。開放部60は、アウタフレーム22の後端縁22cの一部をガラスラン15の車外側第2シールリップ15f2に向けて開放させる。
A part of the
ガラスラン15のうち、キャップ30の嵌挿溝54に嵌挿された部分では、車内側側壁15aが内側延長部52及びインナ側内側挟持片33の内面に圧接し、車外側側壁15bが外側延長部53及びアウタ側内側挟持片42の内面に圧接する。このため、ガラスラン15によって、キャップ30がディビジョンバー20に押し付けられ、キャップ30がディビジョンバー20の正規の組み付け位置からずれにくくなっている。
In the portion of the
また、車内側第1シールリップ15e1及び車外側第1シールリップ15f1は、嵌挿溝15dに入り込み、車内側側壁15aに一体の車内側第2シールリップ15e2は、インナ側外側挟持片36の後端縁36aに沿う。車外側側壁15bに一体の車外側第2シールリップ15f2は、アウタ側内側挟持片42の後端縁42a、アウタフレーム22の後端縁22c及びアウタ側外側挟持片44の後端縁44aに沿い、アウタ側内側挟持片42の後端縁42a、及びアウタ側外側挟持片44の後端縁44aに掛止する。
Further, the vehicle inner first seal lip 15e1 and the vehicle outer first seal lip 15f1 enter the
アウタ側内側挟持片42の後端縁42aとアウタ側外側挟持片44の後端縁44aとを車両幅方向に繋ぐ仮想面Nを想定する。アウタフレーム22の後端縁22cは、断面形状が湾曲する弧状であるが、後端縁22cは仮想面N上に位置している。
It is assumed that the virtual surface N connects the
アウタフレーム22の後端縁22cに沿う車外側第2シールリップ15f2は、仮想面Nに沿って配置されている。よって、車外側側壁15bに一体の車外側第2シールリップ15f2は、アウタ側内側挟持片42の後端縁42aとアウタ側外側挟持片44の後端縁44aに接触するとともに、開放部60に臨むアウタフレーム22の後端縁22cに接触している。このため、アウタフレーム22に沿う車外側第2シールリップ15f2は、開放部60を閉じている。
The vehicle outer second seal lip 15f2 along the
次に、フロンサイドドア11のドア構造の作用を説明する。
まず、ディビジョンバー20にキャップ30を装着する際、インナキャップ31において、インナ側内側挟持片33は、インナフレーム21の上端内側を覆い、インナ側外側挟持片36は、インナフレーム21の上端外側を覆うように配置される。そして、インナフレーム21の上端の正規の組み付け位置には、インナ側内側挟持片33とインナ側外側挟持片36が嵌められる。
Next, the operation of the door structure of the
First, when the
アウタキャップ41において、アウタ側内側挟持片42は、アウタフレーム22の上端内側を覆い、アウタ側外側挟持片44は、アウタフレーム22の上端外側を覆うように配置される。そして、アウタフレーム22の上端の正規の組み付け位置には、アウタ側内側挟持片42とアウタ側外側挟持片44が嵌められる。
In the
アウタキャップ41において、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44の上下方向への長さが長いほど、アウタキャップ41をアウタフレーム22に嵌めにくくなる。このため、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44のうち、アウタ側内側挟持片42のみを下方へ延在し、アウタフレーム22に対しアウタキャップ41を嵌めやすくしつつ、アウタフレーム22に対するアウタキャップ41の挟持力が強められている。
In the
さて、車両組み付け時、ディビジョンバー20の正規の組み付け位置にキャップ30が装着され、ディビジョンバー20の後側溝24b及びキャップ30の嵌挿溝54にガラスラン15が装着されるときなど、ガラスラン15を通じてアウタキャップ41に上方向の力が加わり易い。
By the way, at the time of vehicle assembly, when the
このとき、上記したように、アウタフレーム22に対するアウタキャップ41の挟持力が強められているため、上方向に向けた力が加わってもアウタキャップ41はアウタフレーム22の上端の正規の組み付け位置からずれにくい。
At this time, as described above, since the holding force of the
万一、アウタキャップ41がアウタフレーム22の上端の正規の組み付け位置からずれたり、外れたりしても、開放部60により、開放部60が無い筒状のアウタキャップ41をアウタフレーム22に嵌める場合と比べてアウタキャップ41をアウタフレーム22の上端の正規の組み付け位置に嵌めやすく、再装着しやすい。
In the unlikely event that the
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)アウタ側内側挟持片42の寸法L1をアウタ側外側挟持片44の寸法L2より長くしたため、アウタフレーム22に対するアウタキャップ41の挟持力が強められている。加えて、嵌挿溝54にガラスラン15が嵌挿されることにより、ガラスラン15によってキャップ30がディビジョンバー20からずれにくくなっている。このため、アウタキャップ41に対し、上方向に向けた力が加わってもアウタキャップ41はアウタフレーム22の上端の正規の組み付け位置からずれにくく、手直しが不要となる。ただし、フロンサイドドア11の製造時、ガラスラン15を装着するときなどに、アウタキャップ41がアウタフレーム22からずれたとしても、開放部60によりアウタキャップ41をアウタフレーム22に嵌めやすい。このため、アウタフレーム22にアウタキャップ41を再装着する作業が行いやすくなり、作業者の負担が減る。
According to the above embodiment, the following effects can be obtained.
(1) Since the dimension L1 of the outer side
(2)アウタキャップ41に開放部60を設けたため、アウタフレーム22に対してアウタキャップ41を嵌めやすい。このため、ディビジョンバー20にキャップ30を装着するとき、アウタキャップ41の位置が車両前後方向にずれていても、アウタキャップ41をアウタフレーム22に嵌めやすく、ディビジョンバー20に対するキャップ30の装着作業性が向上する。
(2) Since the
(3)開放部60から露出したアウタフレーム22の後端縁22cと、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44の後端縁42a,44aとは、同一の仮想面N上に位置する。このため、ガラスラン15の車外側第2シールリップ15f2を、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44の後端縁42a,44aに沿わせることができ、アウタキャップ41と車外側第2シールリップ15f2との間の隙間を無くすことができる。
(3) The
(4)車外側第2シールリップ15f2は、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44の後端縁42a,44aに接触する。この接触により、ディビジョンバー20に装着されたキャップ30を外れ難くできる。
(4) The vehicle outer second seal lip 15f2 comes into contact with the rear end edges 42a and 44a of the outer side
(5)ガラスラン15を嵌挿溝54に嵌挿するとき、アウタキャップ41の後端側が上にずれやすいが、開放部60は、ガラスラン15が嵌挿される嵌挿溝54側に設けられているため、ずれたアウタキャップ41を元に戻しやすい。
(5) When the
(6)開放部60の開口幅は、アウタフレーム22において金属板を折り返した部分での厚さより僅かに小さい。このため、アウタ側内側挟持片42の後端縁42aとアウタ側外側挟持片44の後端縁44aを近付けて配置でき、車外側第2シールリップ15f2を両方の後端縁42a,44aに接触させることができる。
(6) The opening width of the opening
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ リアサイドドアについて、ディビジョンバー20によって窓開口部14を前後に分割しつつ、ディビジョンバー20にキャップ30を装着する構造を有していれば、アウタキャップ41における昇降ガラス側に開放部60を設けるとともに、アウタ側内側挟持片42の寸法L1をアウタ側外側挟持片44の寸法L2より長くしてもよい。
This embodiment can be modified and implemented as follows. The present embodiment and the following modified examples can be implemented in combination with each other within a technically consistent range.
○ If the rear side door has a structure in which the
○ インナフレーム21に対してインナキャップ31を嵌める構造は、インナフレーム21の外側を覆う外嵌めではなく、内嵌めであってもよい。
○ 開放部60から露出するアウタフレーム22の後端縁22cと、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44の後端縁42a,44aとは、同一平面上になくてもよく、具体的には、アウタフレーム22の後端縁22cは、アウタ側内側挟持片42及びアウタ側外側挟持片44の後端縁42a,44aよりも前側に凹んだ位置に位置してもよい。
○ The structure for fitting the
○ The
○ アウタ側内側挟持片42とアウタ側外側挟持片44によってアウタフレーム22を挟持できれば、アウタ側内側挟持片42の肉厚部46は無くてもよい。
○ アウタ側内側挟持片42の後端縁42a及びアウタ側外側挟持片44の後端縁44aのうち、いずれか一方を仮想面N上に位置させなくてもよい。
○ If the
○ It is not necessary to position either one of the
このように構成しても、アウタ側内側挟持片42の後端縁42a、及びアウタ側外側挟持片44の後端縁44aのうちのいずれか一方は、車外側第2シールリップ15f2に接触するため、この接触によりアウタキャップ41をアウタフレーム22からずれにくくできる。
Even with this configuration, either one of the
N…仮想面、11…車両用ドアとしてのフロンサイドドア、13…ドアフレーム、15…ガラスラン、15e1…車内側第1シールリップ、15e2…車内側第2シールリップ、15f1…車外側第1シールリップ、15f2…車外側第2シールリップ、16…昇降ガラス、17…固定ガラス、20…ディビジョンバー、21…インナフレーム、22…アウタフレーム、30…キャップ、31…インナキャップ、41…アウタキャップ、42…アウタ側内側挟持片、44…アウタ側外側挟持片、54…嵌挿溝、60…開放部。 N ... Virtual surface, 11 ... Front side door as a vehicle door, 13 ... Door frame, 15 ... Glass run, 15e1 ... Car inside first seal lip, 15e2 ... Car inside second seal lip, 15f1 ... Car outside first Seal lip, 15f2 ... 2nd seal lip on the outside of the car, 16 ... Lifting glass, 17 ... Fixed glass, 20 ... Division bar, 21 ... Inner frame, 22 ... Outer frame, 30 ... Cap, 31 ... Inner cap, 41 ... Outer cap , 42 ... Outer side inner holding piece, 44 ... Outer side outer holding piece, 54 ... Insertion groove, 60 ... Open portion.
Claims (2)
前記ドアフレーム及び前記ディビジョンバーに支持され、前記昇降ガラスの側縁が昇降可能に嵌挿されるガラスランと、
前記ディビジョンバーの上端に装着されるとともに前記ドアフレームに組付けられるキャップと、を有する車両用ドア構造において、
前記ディビジョンバーは、車外側のアウタフレーム、及び前記アウタフレームより車内側のインナフレームを有し、前記アウタフレームと前記インナフレームとの間に画成された嵌挿溝に前記ガラスランの一部が嵌挿されており、
前記キャップは、前記アウタフレームの上端における外面を覆う状態に嵌められるアウタキャップ、及び前記インナフレームの上端に嵌められるインナキャップを有し、
前記アウタキャップは、前記アウタフレームを車両幅方向に沿って挟持する内側挟持片及び外側挟持片を有し、
前記内側挟持片は、前記外側挟持片よりも下方へ延在されるとともに、
前記車両幅方向における前記内側挟持片と前記外側挟持片との間には、前記ガラスランに向けて前記アウタフレームを開放させる開放部を有する車両用ドア構造。 A division bar that extends in the vertical direction of the vehicle door and divides the door glass supported in the door frame into an elevating glass and a fixed glass.
A glass run that is supported by the door frame and the division bar and has side edges of the elevating glass that can be moved up and down.
In a vehicle door structure having a cap attached to the upper end of the division bar and attached to the door frame.
The division bar has an outer frame on the outside of the vehicle and an inner frame on the inside of the vehicle from the outer frame, and a part of the glass run is formed in an insertion groove defined between the outer frame and the inner frame. Is inserted,
The cap has an outer cap that is fitted so as to cover the outer surface at the upper end of the outer frame, and an inner cap that is fitted to the upper end of the inner frame.
The outer cap has an inner holding piece and an outer holding piece that hold the outer frame along the vehicle width direction.
The inner holding piece extends downward from the outer holding piece, and also
A vehicle door structure having an opening portion between the inner holding piece and the outer holding piece in the vehicle width direction to open the outer frame toward the glass run.
前記開放部を挟む前記内側挟持片及び前記外側挟持片の端縁を前記車両幅方向に繋ぐ仮想面を想定した場合、
前記開放部に臨む前記アウタフレームの端縁が前記仮想面上に位置し、前記シールリップが前記仮想面に沿って配置されて前記開放部を挟む前記内側挟持片及び前記外側挟持片の端縁に接触するとともに前記開放部が前記シールリップによって閉じられている請求項1に記載の車両用ドア構造。 The glass run has a seal lip that hooks on an edge extending in the vertical direction in the inner frame and the outer frame.
Assuming a virtual surface that connects the inner holding piece and the edge of the outer holding piece that sandwich the open portion in the vehicle width direction.
The edge of the outer frame facing the open portion is located on the virtual surface, and the seal lip is arranged along the virtual surface to sandwich the open portion with the edge of the inner holding piece and the outer holding piece. The vehicle door structure according to claim 1, wherein the opening portion is closed by the seal lip.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019236235A JP2021104708A (en) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | Vehicle door structure |
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Family Applications (1)
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JP2019236235A Pending JP2021104708A (en) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | Vehicle door structure |
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2019
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