JP2021103239A - 画像形成装置及び現像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 そのときの状況に応じて供給ローラの回転方向を設定し、よりユーザのニーズに対応することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。【解決手段】 現像剤を収容する収容室を形成する枠体と、現像剤担持体と、前記収容室に配置され前記現像剤担持体に当接しながら回転し現像剤を供給する回転部材と、を含む現像装置を着脱可能な装置本体と、前記回転部材を回転させる為のモータと、制御部とを有し、前記制御部は、(i)第1の量の現像剤を収容した第1現像ユニットが前記装置本体に装着されている場合に、前記現像担持体及び前記回転部材の各々を各々の回転軸を中心に同じ回転方向に回転させ、(ii)前記第1の量よりも少ない第2の量の現像剤を収容した第2現像装置が前記装置本体に装着されている場合に、前記現像担持体及び前記回転部材の各々を互いに逆回転方向で回転させることを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、消耗品についてカートリッジ方式を採用している電子写真画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」ともいう)に関する。
電子写真プロセスを用いた画像形成装置では、一般に、現像剤の補給や各種のプロセス手段のメンテナンスを必要とする。この現像剤の補給作業や各種のプロセス手段のメンテナンスを容易にするために、感光体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段等を枠体内にまとめてカートリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとすることが実用化されている。プロセスカートリッジ方式によれば、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。
また、画像形成装置に使用される現像装置としては、現像剤を像担持体(感光体)に供給する現像剤担持体(現像ローラ)や、現像剤担持体(現像ローラ)へ現像剤を供給する供給部材(現像剤供給ローラ)とで構成される形態が広く普及している。
例えば、特許文献1では、現像剤担持体と供給部材として供給ローラの各々の回転駆動方向が、互いに同じ回転方向となるよう構成される現像装置が開示されている。特許文献2では、現像剤担持体と供給部材として供給ローラの各々の回転駆動方向は、互いに逆回転方向である現像装置が開示されている。
特開2014−62994号公報 特開2016−71327号公報
近年、ユーザーニーズの多様化に伴い、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置の形態として、同一の画像形成装置で、寿命の異なるプロセスカートリッジが複数用意される形態が増加している。例えば、ブラックトナーの使用頻度が高い場合は大容量の商材を使用し、使用頻度の低いイエロートナーにおいては、容量の少ないプロセスカートリッジを使用する、といった場合である。このようなユーザーニーズに対応するため、交換寿命が、3000枚、6000枚、10000枚、15000枚、26000枚、33000枚、といった具合で、複数の商材が用意される場合が増えている。
このように寿命の異なるプロセスカートリッジが使用可能となる画像形成装置とするためには、従来技術では、以下の課題があった。すなわち、特許文献1記載の、現像ローラ(現像剤担持体)や供給ローラ(供給部材)の回転方向が互いに同じ回転方向であるプロセスカートリッジの場合、現像ローラ(現像剤担持体)と供給ローラ(供給部材)の当接部において、回転方向が逆方向になる。このため、トナーの劣化が促進されやすい。このため、プロセスカートリッジの長寿命化を図ろうとすると、現像剤劣化に起因した、画像不良(かぶり画像や現像剤ぼた落ち)が発生する場合があった。
一方、特許文献2記載の現像ローラ(現像剤担持体)や供給ローラ(供給部材)の回転方向が、互いに逆回転方向であるプロセスカートリッジの場合、現像ローラ(現像剤担持体)と供給ローラ(供給部材)の当接部において、回転方向が同一方向になる。このため、供給ローラによる現像ローラ上のトナーの剥ぎ取り性は低下する。このため、現像ローラ上に小粒形(微粉)の高トリボトナーが生成されることになる。この小粒形の高トリボトナーは、感光体ドラムに転位し易く、一方で小粒形なのでクリーニングがし難い。このため、帯電部材汚染が発生し、画像不良が発生する場合があった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、そのときの状況に応じて供給ローラの回転方向を設定し、よりユーザのニーズに対応することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明における画像形成装置は、現像剤を収容する収容室を形成する枠体と、現像剤担持体と、前記収容室に配置され前記現像剤担持体に当接しながら回転し現像剤を供給する回転部材と、を含む現像装置を着脱可能な装置本体と、前記回転部材を回転させる為のモータと、制御部とを有し、前記制御部は、(i)第1の量の現像剤を収容した第1現像ユニットが前記装置本体に装着されている場合に、前記現像担持体及び前記回転部材の各々を各々の回転軸を中心に同じ回転方向に回転させ、(ii)前記第1の量よりも少ない第2の量の現像剤を収容した第2現像装置が前記装置本体に装着されている場合に、前記現像担持体及び前記回転部材の各々を互いに逆回転方向で回転させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、そのときの状況に応じて供給ローラの回転方向を設定でき、よりユーザのニーズに対応することが可能な画像形成装置を提供することができる。
実施例1における画像形成装置の概略断面図である。 実施例1における現像装置の概略断面図である。 実施例1における画像形成装置の制御ブロック図である。 実施例1における制御フローチャートを示す図である。 実施例1における画像形成装置の駆動列の模式図である。 実施例2における現像装置の概略断面図である。 実施例2における画像形成装置の駆動列の模式図である。 実施例3における制御フローチャートを示す図である。 実施例3における制御フローチャートを示す図である。 実施例3における制御フローチャートを示す図である。 実施例4における制御フローチャートを示す図である。 実施例4における画像形成装置の駆動列の模式図である。 実施例5における制御フローチャートを示す図である。 実施例5における制御フローチャートを示す図である。 実施例6における現像装置の概略断面図である。 実施例5における画像形成装置の制御ブロック図である。 実施例6における画像形成装置の駆動列の模式図である。
以下、本発明に係る現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[画像形成装置]
先ず、本発明に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について説明する。
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザープリンタである。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体100Aに接続された画像読み取り装置、或いは、画像形成装置本体100Aに通信可能に接続されたパーンナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体100Aに入力される。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、鉛直方向と交差する方向に一列に配置されている。
尚、本実施例では、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKの構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
即ち、本実施例では、画像形成装置100は、複数の像担持体として、鉛直方向と交差する方向に並設された4個のドラム型の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。感光体ドラム1は、図示矢印A方向(時計方向)に図示しない駆動手段(駆動源)により回転駆動される。感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1の表面を均―に帯電する帯電手段としての帯電ローラ2、画像情報に基づきレーザーを照射して感光体ドラム1上に静電像(静電潜像)を形成する露光手段としてのスキャナユニット(露光装置)3が配置されている。又、感光体ドラム1の周囲には、静電像をトナー像として現像する現像手段としての現像ユニット(現像装置)4、転写後の感光体ドラム1の表面に残ったトナー(転写残トナー)を除去するクリーニング手段としてのクリーニング部材6が配置されている。更に、4個の感光体ドラム1に対向して、感光体ドラム1上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト5が配置されている。
尚、本実施例では、現像ユニット4は、現像剤として非磁性一成分現像剤のトナーを用いる。又、本実施例では、現像ユニット4は、現像剤担持体としての現像ローラ(後述)を感光体ドラム1に対して接触させて反転現像を行うものである。即ち、本実施例では、現像ユニット4は、感光体ドラム1の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーを、感光体ドラム1上の露光により電荷が減衰した部分(画像部、露光部)に付着させることで静電像を現像する。
本実施例では、感光体ドラム1と、感光体ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像ユニット4及びクリーニング部材6とは、一体化され、即ち、一体的にカートリッジ化されて、プロセスカートリッジ7を形成している。プロセスカートリッジ7は、画像形成装置本体100Aに設けられた装着ガイド、位置決め部材などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能となっている。本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ7は、全て同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ7内には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブランク(K)の各色のトナーが収容されている。なお、本実施例においては、非磁性1成分トナーを用いた。
中間転写体としての無端状のベルトで形成された中間転写ベルト5は、全ての感光体ドラム1に当接し、図示矢印B方向(反時計方向)に循環移動(回転)する。中間転写ベルト5は、複数の支持部材として、駆動ローラ51、二次転写対向ローラ52、従動ローラ53に掛け渡されている。
中間転写ベルト5の内周面側には、各感光体ドラム1に対向するように、一次転写手段としての、4個の一次転写ローラ8が並設されている。一次転写ローラ8は、中間転写ベルト5を感光体ドラム1に向けて押圧し、中間転写ベルト5と感光体ドラム1とが当接する一次転写部N1を形成する。そして、一次転写ローラ8に、図示しない一次転写バイアス印加手段としての一次転写バイアス電源(高圧電源)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト5上に転写(一次転写)される。
又、中間転写ベルト5の外周面側において二次転写対向ローラ52に対向する位置には、二次転写手段としての二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は、中間転写ベルト5を介して二次転写対向ローラ52に圧接し、中間転写ベルト5と二次転写ローラ9とが当接する二次転写部N2を形成する。そして、二次転写ローラ9に、図示しない二次転写バイアス印加手段としての二次転写バイアス電源(高圧電源)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、中間転写ベルト5上のトナー像が記録材12に転写(二次転写)される。
更に説明すれば、画像形成時には、先ず、感光体ドラム1の表面が帯電ローラ2によって一様に帯電される。次いで、スキャナユニット3から発された画像情報に応じたレーザー光によって、帯電した感光体ドラム1の表面が走査露光され、感光体ドラム1上に画像情報に従った静電像が形成される。次いで、感光体ドラム1上に形成された静電像は、現像ユニット4によってトナー像として現像される。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ8の作用によって中間転写ベルト5上に転写(一次転写)される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて順次に行われ、中間転写ベルト5上に各色のトナー像が次に重ね合わせて一次転写される。
その後、中間転写ベルト5の移動と同期が取られて記録材12が二次転写部N2へと搬送される。中間転写ベルト5上の4色トナー像は、記録材12を介して中間転写ベルト5に当接している二次転写ローラ9の作用によって、一括して記録材12上に二次転写される。
トナー像が転写された記録材12は、定着手段としての定着装置10に搬送される。定着装置10において記録材12に熱及び圧力を加えられることで、記録材12にトナー像が定着される。
また、一次転写工程後に感光体ドラム1上に残留した一次転写残トナーは、クリーニング部材6によって除去、回収される。又、二次転写工程後に中間転写ベルト5上に残留した二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置11によって清掃される。
尚、画像形成装置100は、所望の一つの画像形成部のみを用いて、又は、幾つか(全てではない)の画像形成部のみを用いて、単色又はマルチカラーの画像を形成することもできるようになっている。
[プロセスカートリッジ]
次に、本実施例の画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について説明する。
図2は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のプロセスカートリッジ7の概略断面(主断面)図である。尚、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成及び動作は実質的に同一である。プロセスカートリッジ7は、感光体ドラム1等を備えた感光体ユニット13と、現像ローラ17等を備えた現像ユニット4とを一体化して構成される。プロセスカートリッジ7は現像ユニット4を備え現像装置として機能する。
感光体ユニット13は、感光体ユニット13内の各種要素を支持する枠体としてのクリーニング枠体14を有する。クリーニング枠体14には、感光体ドラム1が図示しない軸受を介して回転可能に取り付けられている。
本実施例にて、画像形成プロセスの中心となる感光体ドラム1は、アルミニウム製シリンダの外周面に機能性膜である下引き層、キャリア発生層、キャリア移送層を順にコーティングした有機感光体ドラム1を用いている。
また、感光体ユニット13には、感光体ドラム1の周面上に接触するように、クリーニング部材6、帯電ローラ2が配置されている。クリーニング部材6によって感光体ドラム1の表面から除去された転写残トナーは、クリーニング枠体14内に落下、収容される。
このとき、帯電手段である帯電ローラ2は、導電性ゴムのローラ部を感光体ドラム1に加圧接触することで従動回転する。ここで、帯電ローラ2の芯金には、帯電工程として、感光ドラム1に対して所定の直流電圧が印加されており、これにより感光ドラム1の表面には、一様な暗部電位(Vd)が形成される。前述のスキャナユニット3からのレーザー光によって画像データに対応して発光されるレーザー光のスポットパターンは、感光ドラム1を露光し、露光された部位は、キャリア発生層からのキャリアにより表面の電荷が消失し、電位が低下する。この結果、露光部位は所定の明部電位(Vl)、未露光部位は所定の暗部電位(Vd)の静電潜像が、感光ドラム1上に形成される。本実施例では、Vd=−520V、Vl=−100Vとした。
一方、現像ユニット4は、現像剤(トナー)80を担持するための現像剤担持体としての現像ローラ17と、現像ローラ17にトナーを供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ20が配置された現像室、を有している。更に、現像ユニット4は、トナー供給ローラ20よりも重力方向下方に配置され、現像室と現像開口で連通された、トナー80を収納する現像剤収納室、即ち、トナー収容室18を備えている。
また、トナー供給ローラ20は、現像ローラ17とニップ部Nを持って接触して回転している。
トナー収容室18内には、トナー収容室18内に収納されたトナーを攪拌すると共に、トナー供給ローラ20の上部、Vで示される領域に向けて、図中矢印G方向にトナーを搬送するための攪拌搬送部材22が設けられている。
現像ブレード21は現像ローラ17の下方に配置され、現像ローラに対して順方向で当接しており、トナー供給ローラ20によって供給されたトナーのコート量規制及び電荷付与を行っている。本実施例では、現像ブレード21として、厚さ0.1mmの板バネ状のSUS製の薄板を用い、薄板のバネ弾性を利用して当接圧力を形成し、その表面がトナー及び現像ローラ17に接触当接される。
なお、現像ブレードとしてはこの限りではなく、リン青銅やアルミニウム等の金属薄板でも良い。また、現像ブレード21の表面にポリアミドエラストマーやウレタンゴムやウレタン樹脂等の薄膜を被覆したものを用いても良い。
トナーは、現像ブレード21と現像ローラ17との摺擦により摩擦帯電されて電荷を付与されると同時に層厚規制される。また、本実施例においては、現像ブレード21に不図示のブレードバイアス電源から所定電圧を印加し、トナーコートの安定化を図っている。本実施例においては、ブレードバイアスとしてV=−400Vを印加した。現像ローラ17と感光体ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向(本実施例では下から上に向かう方向)に移動するようにそれぞれ回転する。
尚、本実施例では、現像ローラ17は、感光体ドラム1に接触して配置されているが、現像ローラ17は、感光体ドラム1に対して所定間隔を開けて近接配置される構成であってもよい。
本実施例においては、現像ローラ17に印加された所定のDCバイアスに対して、摩擦帯電によりマイナスに帯電したトナーが、感光体ドラム1に接触する現像部において、その電位差から、明部電位部にのみ転移して静電潜像を顕像化する。本実施例においては、現像ローラに対してV=−300Vを印加することにより、明部電位部との電位差をΔV=200V形成し、トナー像を形成した。
トナー供給ローラ20は、対向部において現像ローラ17の周面上に所定の接触部(ニップ部)Nを形成して配設されており、図示矢印方向に回転可能である。駆動制御詳細は後述する。トナー供給ローラ20は、導電性芯金の外周に発泡体層を形成した弾性スポンジローラである。トナー供給ローラ20と現像ローラ17は所定の侵入量、即ち、図2にて、トナー供給ローラ20が現像ローラ17により凹状とされるその凹み量を持って接触している。接触部Nにおいて互いに周速差を持って回転しており、この動作により、トナー供給ローラ20による現像ローラ17へのトナー供給を行っている。その際、トナー供給ローラに対して現像ローラとの電位差を調整することにより、現像ローラへのトナー供給量を調整することが出来る。本実施例では、トナー供給ローラの電位に対して現像ローラの電位がV=+50Vとなるよう、DCバイアスが印加されている。
また、本実施例においては、現像ローラ17、トナー供給ローラ20は、共に外径15mmであり、トナー供給ローラ20の現像ローラ17への侵入量、即ち、トナー供給ローラ20が現像ローラ17により凹状とされるその凹み量を1.0mmに設定した。また、トナー供給ローラと現像ローラは中心高さが同じになるように配置した。
なお、本実施例において用いられるトナー供給ローラ20は、導電性支持体と、導電性支持体に支持される発泡層と、を備える。具体的には、導電性支持体たる外径φ5(mm)の芯金電極20aと、その周囲に気泡同士がつながっている連続気泡体(連泡)から構成される発泡層としての発泡ウレタン層20bが設けられている。
表層のウレタンを連続気泡体とすることで、トナー供給ローラ20内部にトナーが多量に進入可能となる。また、本実施例におけるトナー供給ローラ20の抵抗は1×10(Ω)である。
ここで、トナー供給ローラ20の抵抗の測定方法を説明する。トナー供給ローラ20を、直径30mmのアルミスリーブに対し、後述する侵入量が1.5mmとなるように、当接させる。このアルミスリーブを回転させることにより、供給ローラ2を30rpmでアルミスリーブに対して従動回転させる。
次に、現像ローラ17に、−50Vの直流電圧を印加する。その際、アース側に10kΩの抵抗を設け、その両端の電圧を測定することで電流を算出し、トナー供給ローラ20の抵抗を算出する。本実施の形態では、トナー供給ローラ20の表面セル径を50μm〜1000μmとした。
ここで、セル径とは、任意断面の発泡セルの平均径をいい、まず任意断面の拡大画像から最大である発泡セルの面積を測定し、この面積から真円相当径を換算し最大セル径を得る。そしてこの最大セル径の1/2以下である発泡セルをノイズとして削除した後、残りの個々のセル面積から同様に換算した個々のセル径の平均値のことを指す。
続いて、現像室内のトナー循環について説明する。まず、トナー収容部18に収容されたトナーが、トナー搬送部材22によって跳ね上げられ、その大部分は、現像ローラ17と供給ローラ20の上部の空間(以下、「一時トナー貯留部V」という。)に溜められる。
一時トナー貯留部Vに溜められたトナーの一部は、現像ローラ17と供給ローラ20の回転によって、ニップ部Nに突入する。ニップ部Nに突入したトナーは、現像ローラ17と供給ローラ20の摺擦によって電荷が与えられる。電荷を持ったトナーはニップ部N通過後に、自身の電荷量によって現像ローラ17に静電吸着する。その効果によって、供給ローラ21から現像ローラ17へとトナーが供給される。そして、現像ローラ17に供給されたトナーの一部を規制部材21によって規制することで、現像ローラ17上に所望の層厚のトナーコートを形成する。また、規制されたトナーは重力によって落下し、トナー収容部18に戻る。
[各ユニットの駆動方法]
感光体ドラム1は、画像形成装置100に配置される駆動手段(駆動源)としての駆動モータ500の駆動力が感光体ユニット13に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印A方向(時計方向)又は矢印A方向とは逆方向に回転駆動される。
現像ローラ17は、画像形成装置100に配置される駆動手段(駆動源)としての駆動モータ600の駆動力が現像ローラ17に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印D方向(反時計方向)に回転駆動される。また、供給ローラ20は、画像形成装置100に配置される駆動手段(駆動源)としての駆動モータ700の駆動力が供給ローラ20に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印方向に回転駆動される。すなわち、時計方向、反時計方向いずれの方向も回転可能となっている。
また、現像ユニット4外側の側面に、不揮発性メモリ35が配置される。不揮発性メモリ35には、例えば現像ユニット4が新品であるか否かや、現像ローラ17の回転数(駆動量)/回転時間(駆動時間)、トナー残量、製造番号などの情報が記憶されている。画像形成装置は、不揮発性メモリ35が記憶する情報に基づき、現像ユニット4の被使用状態を把握することができる。なお、不揮発性メモリ35は、図1に示した画像形成装置100の制御部300と非接触、または電気接点を介した接触によって通信(情報の書き込み、読み取り)可能に構成されている。
[ブロック図]
図3を用いて、画像形成装置100の制御構成について説明する。図3は、画像形成装置100の制御ブロック図である。
制御部300は、演算処理を行う中心的素子であるCPU(中央演算処理ユニット)301、記憶手段であるR0M、RAMなどのメモリ302、周辺機器との情報の入出力を行う入出力I/F303等を有している。RAMには、センサの検知結果、演算結果などが格納され、R0Mには制御プログラム、あらかじめ求められたデータテーブルなどが格納されている。制御部300は、画像形成装置200の動作を包括的に制御する制御手段であり、画像形成装置200における各制御対象が入出力I/F303を介して接続されている。制御部300は、各種の電気的情報信号の授受や、駆動のタイミングなどを制御しており、後述するフローチャート処理などを司る。
モータ駆動部304は、各種モータを制御する。各種モータには、ポリゴンスキャナ(不図示)用モータ、感光体ドラム1を駆動するモータ500、現像ローラ17を回転駆動するためのモータ600、供給ローラ17を回転駆動するためのモータ700等が含まれる。これらモータは、制御部300がモータ駆動部304に指令を発光することで動作する。高圧電源305は、感光体ドラム1、帯電ローラ2、現像ローラ17、一次転写ローラ8、二次転写ローラ9、定着装置10等に高電圧を印加する電源である。また、制御部300と不揮発性メモリ35は、メモリ通信部306を介してデータ通信が行われる。この不揮発性メモリ35に保持される供給ローラの回転方向に関する情報に基づき、画像形成装置が駆動制御される。
[供給部材回転駆動制御フロー]
本実施例1における供給部材の回転駆動制御について、図4に示すフローチャートに基づき詳細に説明する。本実施例では、以下に述べるように、不揮発性メモリ内の供給部材回転駆動制御情報に応じて、画像形成装置の制御部300(CPU301)が、駆動モータ700の回転方向を切り替えることが特徴である。
まず、フローチャートの処理は、プロセスカートリッジ85が、ユーザの操作により、画像形成装置100に取り付けられ、制御部300が、画像形成装置に備えられたドア開閉スイッチの信号を検出することから始まる。
制御部300は、不揮発性メモリ35とデータ通信を行い、現像ユニットの回転方向情報を取得する(t2)。なお、回転方向情報とは、回転方向を直接的示す情報でも良いし、或いは間接的に示す情報でも良い。回転方向を間接的に示す情報としては、例えば、プロセスカートリッジ7のタイプや、プロセスカートリッジ7を構成する現像ユニット4のタイプや、現像ユニット4に収納されるトナーの種類を示す情報が該当する。
制御部300が、不揮発性メモリ35から、この回転方向情報を読み取った場合、モータ700の回転方向を特定する(t2)。なお、制御部300は、回転方向を間接的に示す回転方向情報を取得した場合、取得した情報に基づき、予めメモリ302に記憶したテーブルを参照し、回転方向を特定する。なお、制御部300が回転方向を特定するとは、制御部300が、不揮発性メモリ305から読み取った情報に応じて、モータ駆動部304へ指示する命令を特定することを意味する。
制御部300は、画像形成装置に装着されたプロセスカートリッジ7の現像ユニットのタイプがAと判断された場合モータ700の回転方向をα(反時計方向)に決定する(t4)。例えば、現像ユニット4の寿命が比較的短い場合(例えば標準印字率での印字で20000枚(可能駆動量)以下)にタイプAを示す情報が不揮発性メモリ35に記憶される。そして制御部300は、決定したモータ700の回転方向で現像ローラ17を駆動し、画像形成を行う(t5)。
一方、現像ユニットのタイプがBと判断された場合、制御部300は、モータ700の回転方向をβ(時計方向)に決定する(t5)。例えば、現像ユニット4の寿命が比較的長い場合(例えば標準印字率での印字が20000枚(可能駆動量)より多い)にタイプBを示す情報が不揮発性メモリ35に記憶される。そして制御部300は、決定したモータ700の回転方向で現像ローラ17を駆動し(t5)、画像形成を行う(t4)。
[現像ユニットのタイプごとのモータ回転方向]
図5は、本実施例における、画像形成装置における各モータが、感光ドラム1、現像ローラ17、トナー供給ローラ20などに対してどのように配置されているかを示す図である。図5(a)と図5(b)とでは、トナー供給ローラ20の回転方向が異なっている。これは、制御部300が、不揮発性メモリから回転方向情報を読取り、読み取った情報に基づきモータ駆動部304を開始トナー供給ローラの回転方向を変化させた結果である。図5中では、各色毎に、トナー供給ローラ20、現像ローラ17及び感光ドラム1の夫々に独立したモータが設けられている。また、便宜上4色のカートリッジ全てで同じ回転方向となるようになっているが、これに限られるものではない。各色毎に不揮発性メモリの回転方向情報を変更することも可能である。
なお、本実施例におけるCRGタイプAの時、現像ローラは100rpm、供給ローラは70rpmで駆動回転するよう制御される。一方、CRGタイプBの時の現像ローラは100rpm、供給ローラは200rpmで駆動回転するよう制御される。これら供給ローラの回転速度は、トナーの特性やトルク等で適宜変更可能であり、本数字に限定されるものではない。
[検証1]
本実施例の効果を確認するために、実験を行った。環境(温度23℃、湿度50%)にて2枚間欠印字耐久試験を行った。この印字耐久では、画像比率1%の横線を印字している。この印字耐久を現像ユニット4の交換寿命まで行い、その時に発生した画像不良を測定した。
本実験における画像不良とは、ベタ白画像上にトナーが現像される所謂かぶり画像のことをいう。カブリ量の測定は、感光ドラム上を透明のテープでテーピングした後、そのテープを反射濃度計(東京電色製 TC−6DS)で測定することで定量化した。本実施例では、感光体ドラム上のカブリが5%以上の時、紙上で許容できない画像濃度のカブリが発生したため、5%以上を×、5%以下を○と判断した。
〈検証1の結果〉
検証1の結果を表1に示す。現像ユニット4の寿命が20000枚までは、駆動モータの回転方向によらず、かぶり判定は〇であった。しかしながら、現像ユニット4が35000枚以上の場合、回転方向はβとする必要があった。
Figure 2021103239
すなわち現像ローラ17(現像剤担持体)と供給ローラ20(供給部材)の回転方向が互いに同じ回転方向である駆動方向αの場合、現像ローラ17(現像剤担持体)と供給ローラ20(供給部材)の当接部において、回転方向が逆方向になる。このため、トナーの劣化が促進されやすい。このため、プロセスカートリッジの長寿命化を図ろうとすると、現像剤劣化に起因した、画像不良(かぶり画像)が発生した。言い換えると、現像ユニット4の寿命が20000枚未満の条件に合致する場合に、制御部300は、駆動方向αを設定する。これにより、現像剤劣化の発生を回避しつつ、現像ゴーストや規制不良を抑え高画質化を図ることができる。また、駆動方向αを設定することで、現像ローラ4上の現像剤を良く剥ぎ取ることが出来、現像ゴーストや規制不良が耐久を通して良好なレベルとなる。また、トリボ分布がシャープになり、現像ブレード21における規制不良を小さく抑えることが出来るという効果を得ることもできる。
一方、現像ローラ(現像剤担持体)と供給ローラ(供給部材)の回転方向が、互いに逆回転方向である駆動方向βの場合、現像ローラ(現像剤担持体)と供給ローラ(供給部材)の当接部において、回転方向が同一方向のため、トナーの劣化が抑制される。
このように、現像ユニットの商材ごとに不揮発性メモリに記憶させる駆動情報を変更する。本実験から、CRGタイプAは現像ローラ17と供給ローラのニップ部で互いに向かい合う方向に回転する。このため、トナーの劣化が促進されやすいため、現像装置の寿命が短い場合に好適である。
一方、CRGタイプBは現像ローラ17と供給ローラのニップ部で同じ方向に回転する。このため、トナーの劣化が抑制されるので、現像装置の寿命が長い場合に好適である。
図6は、実施例2における感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のプロセスカートリッジ7の概略断面(主断面)図である。図7は、実施例2における像形成装置における各モータが、感光ドラム1、現像ローラ17、トナー供給ローラ20などに対してどのように配置されているかを示す図である。実施例2においては、実施例と異なり、感光体ドラムと現像ローラとが同一駆動源510で動作し、供給ローラ17は駆動モータ710で駆動される。それ以外の構成は、実施例1と同様であり詳しい説明を省略する。また、供給部材回転駆動制御フローも実施例1と同様である。このように感光ドラムと現像ローラの駆動源は同一であり、供給ローラの駆動源が別である構成においても実施例1同様の効果が得られる。
本実施例3の制御フローを図8に示す。なお、各モータが、感光ドラム1、現像ローラ17、トナー供給ローラ20などに対してどのように配置されているかについては、図5と同様なのでここでの詳しい説明を省略する。フローチャートの説明に戻ると、まず制御部300は、不揮発性メモリ35とデータ通信を行い、トナー充填量情報を取得する(t11)。なお、トナー充填量情報とは未使用状態の初期のトナー量を示す情報である。
そして、制御部300は、取得したトナー充填量情報を判断し(t12)、所定値未満(t12では250g未満)の場合に、駆動モータ700の回転方向をαに設定する。一方、トナー重量量情報が所定値よりも多い場合を示す場合には、駆動モータ700の回転方向をβに設定する。以降の各工程の処理は、図4のフローチャートと同様なので、ここでの詳しい説明を省略する。また、本実施例4の変形制御フローを、図9、図10に示す。
図9で、制御部300は、不揮発性メモリ35に保持された現像装置の交換寿命情報を取得し(t21)、取得した交換寿命情報を判断し(t22)、当該判断に応じて、駆動モータの回転方向を制御する。より具体的には、現像ユニットの公称寿命が所定値未満(15000枚未満)の場合に、制御部300は、現像ローラ17(現像剤担持体)と供給ローラ20(供給部材)の回転方向が互いに同じ回転方向である駆動方向αに設定する。
また、図10で、制御部300は、不揮発性メモリ35に保持された感光ドラムの交換寿命情報を取得し(t31)、取得した情報を判断し(t32)、当該判断に応じて、駆動モータの回転方向を制御する。より具体的には、感光ドラム1の公称寿命が所定値未満の場合に、制御部300は、現像ローラ17(現像剤担持体)と供給ローラ20(供給部材)の回転方向が互いに同じ回転方向である駆動方向αに設定する。現像ユニットの公称寿命が15000枚以上であったとしても、先に感光ドラム1の寿命に到達し、プロセスカートリッジ7自体が使用できなくなるからである。このような場合においても、本発明は好適であることが確認できた。
本実施例4の制御フローを図11に示す。各色のプロセスカートリッジに備えられた不揮発性メモリ35内のトナーの色情報に応じて、画像形成装置のCPUが駆動モータ700の回転方向を切り替えることが特徴であり、図12のその様子が示されている。図12は、本実施例において、画像形成装置における各モータが、感光ドラム1、現像ローラ17、トナー供給ローラ20などに対してどのように配置されているかを示しているが、構成自体は図5で説明したものと同様である。以下、図11のフローチャートの説明を行うが、各色毎に同様の処理が実行されるものとする。また、図5と同様の処理については、同じ符号を付してある。
まず、制御部300は、プロセスカートリッジの不揮発性メモリ35とデータ通信を行い、色情報を取得する(t41)。そして、制御部300は、取得した色情報に応じて、モータ回転方向を設定する。このように不揮発性メモリに保持された現像ユニットの色情報に応じて、画像形成装置の駆動方向を決定する場合においても好適である。
また、本実施例では、不揮発性メモリ内の現像装置の回転方向情報に応じて、画像形成装置のCPUが駆動モータ700の回転方向を切り替えるとともに、現像剤の吐き出し制御設定を行うことが特徴である。
現像ローラ(現像剤担持体)と供給ローラ(供給部材)の回転方向によって、トナーの劣化や粒径選択性が異なるので、感光体ドラムユニットへの劣化(汚染)度合いが異なる。このため、現像ユニットの回転方向に応じて、感光体ドラムに対するトナー吐き出し頻度を変えることでクリーニング性を確保する。本実施例では、回転方向αの場合のトナー吐き出し頻度Fは、300枚毎に0.05mgを感光体ユニットに供給する。一方、回転方向βの場合のトナー吐き出し頻度Gは100枚毎に0.05mgとなっている。このように、感光体ドラムへ適切な頻度でトナーを供給することで、クリーニングブレードの阻止層が強化されるので、粒径選択性が不利な構成においても、クリーニング性を強化することが可能である。結果として、感光体ドラム寿命を通じて安定した画像を提供することが可能である。
以下、図13のフローチャートを説明する。なお、図13のフローチャートは、先に説明した図11のフローチャートに引き続き実行されるものとする。
まず、制御部300は、図11のフローチャート処理により設定された各色の回転方向設定を確認する(t51)。なお、当該設定は予め画像形成装置のメモリ302も記憶されている。そしてステップt52で制御部300は、設定された回転方向を確認する。制御部300は、回転方向がαに設定されていれば、トナー吐き出し頻度をF(300枚毎に0.05mg)とし、一方で、回転方向がβに設定されていれば、トナー吐き出し頻度をG(100枚毎に0.05mg)に設定する。なお、吐き出し制御の設定対象は、吐き出し頻度に限定されない。例えば吐き出し頻度に代えて1度あたりの吐き出し量を採用しても良い。なお、1度あたりの吐き出しとは、非画像形成中における一連の吐き出し動作のことを指す。
また、本実施例の変形例を図16に示す。変形例では、不揮発性メモリに記憶された現像装置の回転方向情報に応じて、画像形成装置のCPUが駆動モータ700の回転方向を切り替えるとともに、感光体ドラムの劣化速度を切り替えることが特徴である。
現像ローラ(現像剤担持体)と供給ローラ(供給部材)の回転方向によって、トナーの劣化や粒径選択性が異なり、感光体ドラムユニットへの劣化(汚染)度合いが異なってくる。図16のフローチャートでは、トナー供給ローラ20の回転方向に応じて、感光体ドラムの劣化度を予測する為の劣化係数(補正係数)を変える。本実施例では、回転方向αの場合の劣化係数Jは回転時間に対し1.0倍、回転方向βの場合の劣化係数Kは1.1倍となっている。こうすることで感光ドラムの寿命をより正確に評価することが可能となる。図14にフローチャートを示す。図13と異なる点は、ステップt62の判定に基づき、ステップt63、ステップt64で、トナー供給ローラ20の回転方向に応じたドラム劣化係数を設定している点である。
なお、図13、14のフローチャートは、図11のフローチャートの後に実行される処理として説明したが、それには限定されない。例えば、先に説明した図4、図8乃至10のフローチャートの実行の後に、制御部300が、図13、図14のフローチャートを実行しても良い。また、図13、14は、各色のカートリッジに対して実行されるものとして説明したが、その形態に限定されない。画像形成装置としてその都度1通りのトナー供給ローラ20の回転方向が設定された場合には、画像形成装置全体に対して行われる処理としても良い。
また、図13、図14のフローチャートにおいては、制御部300が、現像装置の回転方向を確認し、各種設定の処理を設定した。しかし、現像装置の回転方向は、図4のステップt1、図8のステップt11、図9のステップt21或いは図10のステップt31に基づき、制御部300に決定されている。つまり、図13、図14に示した各種設定処理を、制御部300は、設定された回転方向ではなく、図4のステップt1、図8のステップt11、図9のステップt21或いは図10のステップt31で取得された情報に基づき設定しても良い。
図15は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のカートリッジ7の概略断面(主断面)図である。本実施例では、感光体ドラムユニット7と現像ユニット4とが各々独立して画像形成装置に脱着可能な所謂2体化カートリッジ構成である。図2との違いで、感光体ドラムユニット7には不揮発性メモリ36が容器側面に配置されている。
図16は、図3で説明した制御ブロック図を変形した例である。図16の制御部300は、現像ユニット4とは独立して感光ドラムユニット7を制御する。すなわち、制御部300は、不揮発性メモリ35と同様に、不揮発性メモリ36からも各種情報を読み取ることが出来る。なお、供給部材の回転駆動制御については実施例1と同様なのでここでの詳しい説明を省略する。このように感光ドラムユニットと現像ユニットが独立して画像形成装置に脱着可能な2体化構成においても好適である。
[検証2]
実施例5の効果を確認するために、環境(温度23℃、湿度50%)にて2枚間欠印字耐久試験を行った。この印字耐久では、画像比率1%の横線を印字している。この印字耐久を現像ユニットの交換寿命まで行い、その時に発生した画像不良と感光体ドラムの表面電位を測定した。
表面電位の測定は、現像位置に電位プローブ(model6000B−8:トレックジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(model344:トレックジャパン(株)製)を使用して測定した。
本実施例では、感光体ドラム上の電位が設計値からの変化量が、20V以上の時、紙上で許容できない画像濃度のカブリが発生したため、20V以上を×、20V以下を○と判断した。
なお、本実施例における感光体ドラムユニット7の交換寿命は1500000枚である。
また、現像ユニットのかぶりは実施例1と同様に判定している。
〈検証2の結果〉
検証2の結果を表2に示す。現像ユニット4の寿命が20000枚までは、駆動モータの回転方向をαとしなければ、ドラム寿命まで判定〇とならなかった。しかしながら、現像ユニット4が35000枚以上の場合、現像ユニット4の交換頻度が低下し、回転方向はαでもドラム寿命まで判定が〇となった。
Figure 2021103239
すなわち、本実施例のような状況に対して、制御部300は、不揮発性メモリ35から、現像ユニット4の寿命を示す情報をデータ通信により取得する。現像ユニット4の寿命を示す情報とは、例えば図4のステップt11や、図8のt11や、図9のt21や、図10のt31で取得される情報のことを指し、どれを採用しても良い。そして、制御部300は、現像ユニットの寿命が20000枚未満であれば、トナー供給ローラ20をα方向に回転させ、20000以上であればβ方向に回転させる。
本実施例の画像形成装置の駆動列を図17に示す。なお図面上はYellowステーションに限定して記載された簡略図であるが、各色について同様の構成とするので、他の色の詳しい説明は省略する。図17(a)は、第2の現像装置における駆動列を示し、図17(b)が第1の現像装置の駆動列を示す。そして、第1の駆動装置及び第2の駆動装置により現像システム(現像装置システム)を構成する。
まず不図示であるが、図17(a)の第2の現像装置は、モータ800Yからの回転力を入力する第2駆動入力インターフェースを、図17(b)の第1の現像装置は、同じくモータ800Yからの回転力を入力する第1駆動入力インターフェースを有する。なお、本実施例では、画像形成装置100にある駆動モータ800Yがα方向にしか回転しない構成である。また駆動モータ800Yがβ方向にしか回転しない構成でも適用可能である。
第2の現像装置から説明を行う。不図示の第2駆動入力インターフェースを介してモータ800Yからの回転が入力されると、駆動ギア801が回転する。そして駆動ギア801にはアイドラギアが噛み合っている。アイドルギア41は、供給ローラ駆動ギア20gとも噛み合っており、駆動ギア801の回転を供給ローラ駆動ギア20gに伝達する。この伝達により、供給ローラ駆動ギア20gと一体となったトナー供給ローラ20が、回転軸を中心に感光ドラム1に当接しながら回転する。このメカニズムにより、駆動ギア801がα方向(第1回転方向とは逆の第2回転方向)に回転したときに、供給ローラ駆動ギア20gをα方向に回転させることができる。結果として、供給ローラ20はα方向に回転するので、現像ローラ17とはニップ部で互いに逆方向に回転する。
一方、不図示の第1駆動入力インターフェースを介してモータ800Yからの回転が入力されると、駆動ギア802が回転する。第1の駆動装置では第2の駆動装置のようなアイドラギアが設けられておらず、駆動ギア802は供給ローラ駆動ギア20gと直接噛み合っている。従って、駆動ギア802から伝達される回転により、供給ローラ駆動ギア20gと一体となったトナー供給ローラ20が、回転軸を中心に感光ドラム1に当接しながら回転する。今説明したように、図17(b)の供給ローラ駆動ギア20gは、駆動モータ800Yから入力された駆動ギア802と直接噛み合っている。このため、駆動ギア802がα方向に回転すると、供給ローラ駆動ギア20gをβ方向(第1回転方向)に回転させることができる。結果として、供給ローラ20はβ方向に回転するので、現像ローラ17とはニップ部で互いに同じ方向に回転する。
このように17(a)(b)に示される現像システムを提供することで、画像形成装置の駆動モータの回転方向は変更することなく、現像ユニットのギア列の変更で、現像ローラと供給ローラの回転方向を変えることが可能となる。すなわち、現像ローラと供給ローラの回転方向が異なる2種類の現像ユニットを、同一の画像形成装置で使用可能であるので、自由度を高めることが可能である。
前述した実施例では、カラー画像形成が可能な画像形成装置を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、モノクロ画像形成が可能な画像形成装置であっても同様の効果を得ることができる。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
3 スキャナユニット
4 現像装置
5 中間転写ベルト
6 クリーニング部材
7 プロセスカートリッジ
13 感光体ユニット
14 クリーニング枠体
15 現像室
17 現像ローラ
18 トナー収容室
20 トナー供給ローラ
21 現像ブレード
22 撹拌搬送部材
33 現像開口
80 トナー
100 画像形成装置

Claims (12)

  1. 現像剤を収容する収容室を形成する枠体と、現像剤担持体と、前記収容室に配置され前記現像剤担持体に当接しながら回転し現像剤を供給する回転部材と、を含む現像装置を着脱可能な装置本体と、
    前記回転部材を回転させる為のモータと、
    制御部と、を有し、
    前記制御部は、(i)第1の量の現像剤を収容した第1現像ユニットが前記装置本体に装着されている場合に、前記現像担持体及び前記回転部材の各々を各々の回転軸を中心に同じ回転方向に回転させ、(ii)前記第1の量よりも少ない第2の量の現像剤を収容した第2現像装置が前記装置本体に装着されている場合に、前記現像担持体及び前記回転部材の各々を互いに逆回転方向で回転させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記回転部材を回転させる為のモータの回転方向情報を取得し、前記取得した回転方向情報に基づき前記モータの回転を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像装置には不揮発性メモリが設けられており、
    前記不揮発性メモリには、前記回転部材を回転させる為のモータの回転方向情報が記憶されており、
    前記制御部は、前記不揮発性メモリに記憶された前記回転方向情報に基づきモータの回転を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記回転方向情報は、前記現像装置への現像剤の充填量に関する情報であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記回転方向情報は、前記現像装置の公称寿命を示す情報であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  6. 前記回転方向情報は、前記現像装置の可能駆動量を示す情報であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  7. 前記回転方向情報は、前記現像装置で使用される現像剤に関する情報であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤に関する情報とは、現像剤の色情報であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像装置は、感光ドラムと現像ローラを持つプロセスカートリッジを構成するものであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、回転方向情報に基づき、感光ドラムへの現像剤の吐き出し頻度又は量を設定することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、感光ドラムの駆動量又は駆動時間に基づき前記感光ドラムの寿命を予測し、前記回転方向情報に基づき、前記感光ドラムの寿命を予測する際に前記駆動量又は前記駆動時間に対する補正係数を設定することを特徴とした請求項2乃至10の何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 画像形成装置に装着可能な複数の現像装置からなる第1の現像装置及び第2の現像装置を含む現像システムであって、
    前記第1の現像装置は、第1駆動入力インターフェースと、現像剤を収容する収容室を形成する第1枠体と、第1現像剤担持体と、前記収容室に配置され前記現像剤担持体に当接しながら回転し現像剤を供給する第1回転部材と、を有し、
    前記第2の現像装置は、第2駆動入力インターフェースと、アイドラギアと、現像剤を収容する収容室を形成する第2枠体と、第2現像剤担持体と、前記収容室に配置され前記現像剤担持体に当接しながら回転し現像剤を供給する第2回転部材と、を有し、
    前記第1の現像装置では、前記第1駆動入力インターフェースを介して入力された駆動力が前記第1回転部材を第1回転方向で回転させ、
    前記第2の現像装置では、前記第2駆動入力インターフェースを介して入力された駆動力が前記アイドラギアに伝わり、前記アイドラギアが前記第2回転部材を回転させることで、前記第2回転部材は、前記第1回転部材とは逆の第2回転方向で回転することを特徴とする現像システム。
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