JP2021102386A - 運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセルペダルによって制動制御が実行された場合に、ドライバの運転操作の修正回数を抑制できる運転支援装置を提供する。【解決手段】車両のアクセルペダル操作状態と、車両のブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態に基づいて車両の駆動力若しくは制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置において、制御装置は、アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの制動力を発生させる制動制御を実行し、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後に駆動状態へ遷移したことを条件に、アクセルペダルストローク量が第2ストローク量である場合には、ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも小さい第2の大きさの制動力を発生させる。【選択図】図7
Description
本発明は、運転支援装置に関する。
車両の加減速制御として、特許文献1が知られている。特許文献1には、アクセルペダルの踏込みにより車両を加速し、アクセルペダルの踏み戻しにより車両を減速する制御を実行することが開示されている。
一般に、ドライバの運転操作量、すなわちアクセルペダルのストローク量に対する目標制駆動力の仕様は予め定められている。よって、ドライバは、入力したアクセルペダルのストローク量に対して車両の加減速度がどのように変化したかを考慮して、ドライバが期待する制駆動力が発生するようにアクセルペダルのストローク量を調整する。一方で、あるアクセルペダルのストローク量に対して、ドライバが期待する制駆動力には個人差がある。
アクセルペダル操作による減速が他の運転操作手段、例えば通常のブレーキペダル操作よりも普及していないこともあり、当該個人差がより発生しやすい。この個人差に起因して、ドライバが期待したアクセルペダル操作による制動力と、実際の制動力が乖離することになり、その乖離を抑制するためにドライバは運転操作の修正を強いられる。例えば、ドライバがある目標停止位置に停止しようとしたときにドライバが期待した以上の制動力が発生した場合には、アクセルペダルを踏み増す。一方で、ドライバが期待した制動力が発生しなかった場合には、ブレーキペダルに踏み替えて、その目標停止位置に停止する。
本発明は、アクセルペダルによって制動制御が実行された場合に、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することを目的とする。
本発明の第1の観点において、次の運転支援装置が提供される。車両のアクセルペダルの操作状態を示すアクセルペダル操作状態と、前記車両のブレーキペダルの操作状態を示すブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態を取得し、前記運転操作状態に基づいて前記車両の駆動力若しくは制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置において、前記アクセルペダルのストローク量であるアクセルペダルストローク量が第1ストローク量以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態であり、前記アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満である場合、前記アクセルペダル操作状態は制動状態であり、前記制御装置は、前記アクセルペダル操作状態が前記駆動状態である場合には、前記車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、前記アクセルペダルストローク量が前記第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの前記制動力を発生させる制動制御を実行し、前記制御装置は、更に、前記アクセルペダルの操作状態が前記駆動状態から前記制動状態へ遷移した後に前記駆動状態へ遷移したことを条件に、前記アクセルペダルストローク量が前記第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも小さい第2の大きさの前記制動力を発生させる第1の制動制御を実行する。
本発明の第2の観点において、次の運転支援装置が提供される。車両のアクセルペダルの操作状態を示すアクセルペダル操作状態と、前記車両のブレーキペダルの操作状態を示すブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態を取得し、前記運転操作状態に基づいて前記車両の制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置において、前記アクセルペダルのストローク量であるアクセルペダルストローク量が第1ストローク量以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態であり、前記アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満である場合、前記アクセルペダル操作状態は制動状態であり、前記制御装置は、前記アクセルペダル操作状態が前記駆動状態である場合には、前記車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、前記アクセルペダルストローク量が前記第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの前記制動力を発生させる制動制御を実行し、前記制御装置は、更に、前記アクセルペダルの操作状態が前記駆動状態から前記制動状態へ遷移した後に前記ブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移したことを条件に、前記アクセルペダルストローク量が前記第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも大きい第3の大きさの前記制動力を発生させる第2の制動制御を実行する。
第1の観点によれば、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後に駆動状態へ遷移した場合には、ドライバが期待した制動力よりも第1の大きさの制動力が大きかったため、その乖離を埋めるための運転操作の修正としてアクセルペダルを踏み込んだことが想定される。従って、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後に駆動状態へ遷移した場合には、第1の大きさよりも小さい第2の大きさの制動力を発生させることで、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することができる。
第2の観点によれば、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後にブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移した場合には、ドライバが期待した制動力よりも第1の大きさの制動力が小さかったため、その乖離を埋めるための運転操作の修正としてブレーキペダルを踏み込んだことが想定される。従って、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後にブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移した場合には第1の大きさよりも大きな第3の大きさの制動力を発生させることで、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定される訳ではない。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る運転支援装置の一例を示すブロック図である。車両は、内界センサ100と外部情報取得装置200から受信した情報を基に運転支援装置1が車両制御を行うことが可能な車両である。車両の内部に備えられた運転支援装置1は、一つ又は複数のECU(Electronic Control Unit)で構成された制御装置300を備える。制御装置300には、例えば、内界センサ100によって取得された内界センサ情報と、外部情報取得装置200によって取得された外部情報が入力される。内界センサ情報には、例えば車両アクチュエータ400を操作する操作系の操作状態を示す運転操作状態、車両の運動状態を示す車両運動情報をそれぞれ示す情報が含まれる。外部情報には、外界センサ201によって取得された車両の外部に存在する物標情報や、ナビゲーション装置202によって取得された地図情報が含まれる。制御装置300は、内界センサ情報と外部情報を基に車両の運動状態を制御するための目標値を設定し、目標値に対して演算した出力操作量を含む操作信号を車両アクチュエータ400に出力する。出力操作量は、目標値を実現するために車両アクチュエータ400に送信されるデータである。車両アクチュエータ400は、例えば駆動アクチュエータ401、制動アクチュエータ402である。運転支援装置1には制御装置300や種々の内界センサ100、外部情報取得装置200、車両アクチュエータ400を含むシステムを運転支援装置1と称しても良い。
図1は、本発明の実施形態に係る運転支援装置の一例を示すブロック図である。車両は、内界センサ100と外部情報取得装置200から受信した情報を基に運転支援装置1が車両制御を行うことが可能な車両である。車両の内部に備えられた運転支援装置1は、一つ又は複数のECU(Electronic Control Unit)で構成された制御装置300を備える。制御装置300には、例えば、内界センサ100によって取得された内界センサ情報と、外部情報取得装置200によって取得された外部情報が入力される。内界センサ情報には、例えば車両アクチュエータ400を操作する操作系の操作状態を示す運転操作状態、車両の運動状態を示す車両運動情報をそれぞれ示す情報が含まれる。外部情報には、外界センサ201によって取得された車両の外部に存在する物標情報や、ナビゲーション装置202によって取得された地図情報が含まれる。制御装置300は、内界センサ情報と外部情報を基に車両の運動状態を制御するための目標値を設定し、目標値に対して演算した出力操作量を含む操作信号を車両アクチュエータ400に出力する。出力操作量は、目標値を実現するために車両アクチュエータ400に送信されるデータである。車両アクチュエータ400は、例えば駆動アクチュエータ401、制動アクチュエータ402である。運転支援装置1には制御装置300や種々の内界センサ100、外部情報取得装置200、車両アクチュエータ400を含むシステムを運転支援装置1と称しても良い。
本発明の実施形態では、車両の運動状態が目標加速度であり、車両の運動状態を制御するための目標値が目標制駆動力である場合について説明する。すなわち、制御装置300は、内界センサ情報と外部情報を基に車両の目標制駆動力を設定し、目標制駆動力に対して演算した出力操作量を含む操作信号を車両アクチュエータ400に出力する。
次に、内界センサ100について説明する。内界センサ100は、車両の内部状態を示す内界センサ情報を検出するセンサである。内界センサ100は、各々の検出手段が検出した内界センサ情報を、制御装置300に逐次送信する。内界センサ100は、運転操作状態検出手段110と、車両運動状態検出手段130等の各々の検出手段が検出した情報を、内界センサ情報として制御装置300に逐次送信する。
運転操作状態検出手段110は、車両が備える車両アクチュエータ400を操作する操作系の操作状態を示す運転操作状態を検出し、制御装置300に逐次送信するセンサである。より具体的には、運転操作状態検出手段110は、車両アクチュエータ400の各種アクチュエータを操作する操作系の運転操作量を検出し、制御装置300に逐次送信する。運転操作状態検出手段110は、アクセルペダルセンサ111と、ブレーキペダルセンサ112を備える。アクセルペダルセンサは、アクセルペダルの運転操作量としてアクセルペダルのストローク量を検出し、制御装置300に逐次送信するセンサである。アクセルペダルセンサ111は、例えばアクセルペダルのストローク量を検出するストロークセンサである。ブレーキペダルセンサ112は、ブレーキペダルの運転操作量としてブレーキペダルのストローク量を検出し、制御装置300に逐次送信するセンサである。ブレーキペダルセンサ112は、例えばブレーキペダルのストローク量を検出するストロークセンサである。これらのストロークセンサは、ストローク量に基に演算したストローク量の微分値も制御装置300に逐次送信する。
運転操作状態検出手段110は、ステアリングホイールの舵角センサを含んでも良いし、内界センサ情報は、ステアリングホイールの舵角情報を含んでも良い。
車両運動状態検出手段130は、車両の運動状態を示す車両運動情報を検出し、制御装置300に逐次送信するとセンサである。車両運動状態検出手段130には、車輪速センサと加速度センサが含まれる。車輪速センサは、車両の各車輪の車輪速を基に車両の車速を取得し、制御装置300に逐次送信するセンサである。加速度センサは、車輪速センサが取得した車速やヨーレートセンサ、ジャイロセンサ等に基づいて車両の加速度を取得し、制御装置300に逐次送信するセンサである。
内界センサ100は、上記の具体例で示した内界センサ情報以外にも、車両の内部状態を示す内界センサ情報を取得して、制御装置300に逐次送信しても良い。例えば、内界センサ100には、車室内を撮像するカメラが含まれていても良い。カメラは、車室内のユーザを識別可能な情報を内界センサ情報として制御装置300に逐次送信しても良い。
外部情報取得装置200は、外界センサ201とナビゲーション装置202によって取得された外部情報を制御装置300に逐次送信する装置である。外界センサ201は、車両の外部に存在する物体、例えば障害物、道路等を検出するセンサである。外界センサ201は、車両の外部に存在する物体を検出し、検出した物体を示す物標情報を外部情報として制御装置300に逐次送信する。この際、物標情報は車両の現在位置と関連付けされていても良い。外界センサ201の具体例は、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection)、ミリ波レーダ等のレーダ、カメラである。
ナビゲーション装置202は、無線通信を利用して地図情報を外部情報として取得する装置である。地図情報は、地図情報に格納された位置毎に、天候、道路状況、道路の渋滞情報の種々の情報が関連付けられたデータである。地図情報は、GPS電波信号を基に取得された車両の現在位置と、地図情報データに格納された位置との相対位置を含む。
制御装置300には一つ又は複数のECUが備えられている。ECUはプロセッサ301と記憶装置302を備えるマイクロコンピュータである。ECUは、記憶装置に格納された各種プログラムをプロセッサ301が実行することで、各種処理を実現する。制御装置300で実現される各種処理の一例が、車両の駆動制御や制動制御である。プロセッサ301は、内界センサ100から入力された内界センサ情報と、外部情報取得装置200から入力された外部情報等の各種情報を基に、車両の目標制駆動力を設定する。プロセッサ301は、各種情報を基に設定した目標制駆動力に基づいて、車両の駆動制御または制動制御を実行する。
操作系がアクセルペダルとブレーキペダルである場合、プロセッサ301は、アクセルペダルのストローク量とブレーキペダルのストローク量に基づいて目標制駆動力を設定する。プロセッサ301は、目標制駆動力に基づいて駆動アクチュエータ401と制動アクチュエータ402の出力操作量を演算して、各々の出力操作量を含む操作信号を車両アクチュエータに出力する。目標制駆動力が正の値である場合、プロセッサ301は車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、目標制駆動力が負である場合、プロセッサ301は車両の制動力を発生させる制動制御を実行する。尚、プロセッサ301は、各操作系に応じて各種アクチュエータ毎に操作信号を出力しても良い。
車両アクチュエータ400は、プロセッサ301から出力された操作信号を基に車両アクチュエータ400が備える各種アクチュエータを制御するアクチュエータである。駆動アクチュエータ401は、プロセッサ301から出力された操作信号に応じて、車両の駆動輪に駆動トルクを作用させるアクチュエータである。駆動アクチュエータの具体例は、エンジン、モータ、或いはエンジンとモータが組み合わされたハイブリッドシステム等のパワートレインが挙げられる。
制動アクチュエータ402は、プロセッサから出力された操作信号に応じて、車両が備える車輪の制動力を発生させるアクチュエータである。制動アクチュエータ402は、例えば車両に備えられる摩擦ブレーキや、回生ブレーキ装置である。
図2は、本発明の実施形態に係る運転操作状態の状態遷移の一例を示す状態遷移図である。運転操作状態は、各操作系の操作状態に応じて複数の運転操作状態が存在する。制御装置300は、運転操作状態検出手段110から取得した操作系の運転操作量を基に操作系の運転操作状態を示す運転操作状態情報を取得するが、これについては図3を用いて後述する。
図2においては、操作系がアクセルペダルとブレーキペダルである場合の運転操作状態について、車両のドライバが通常の運転操作をした場合における典型的な3種類の運転操作状態について説明する。
状態1は、アクセルペダルストローク量が所定値以上、すなわちアクセルペダル操作状態が駆動状態であり、ブレーキペダル操作状態がオフ状態である運転操作状態である。
状態2は、アクセルペダルストローク量が所定値未満、すなわちアクセルペダル操作状態が制動状態であり、ブレーキペダル操作状態がオフ状態である運転操作状態である。
状態3は、アクセルペダル操作状態がアクセルオフの制動状態であり、ブレーキペダル操作状態がオン状態である運転操作状態である。
運転操作状態が状態1である場合にアクセルペダルストローク量が所定値未満に変化した(すなわち、アクセルペダル操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した)場合、運転操作状態は状態1から状態2へ遷移する。一方で、運転操作状態が状態2である場合にアクセルペダルストローク量が所定値以上に変化した(アクセルペダル操作状態が制動状態から駆動状態へ遷移した)場合、運転操作状態は状態2から状態1へ遷移する。
運転操作状態が状態2である場合にブレーキペダルストローク量が所定値以上に変化した(ブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移した)場合、運転操作状態は状態2から状態3へ遷移する。一方で、運転操作状態が状態3である場合にブレーキペダルストローク量が所定値未満に変化(ブレーキペダル操作状態がオン状態からオフ状態へ遷移した)場合に、運転操作状態は状態3から状態2へ遷移する。
図3は、本発明の実施形態に係る制御装置の一例を示すブロック図である。プロセッサ301は、機能として、運転操作状態取得部310と、外部情報取得部311と、車両運動状態取得部312と、状態遷移判定部313と、外部状況判定部314と、制御部315とを備える。プロセッサ301は、これらの各機能の処理を実行することで、車両の駆動制御と制動制御を実現する。
運転操作状態取得部310は、運転操作状態検出手段110から取得した操作系の運転操作量を基に操作系の運転操作状態を示す運転操作状態情報を取得する。そして、運転操作状態取得部310は、運転操作状態情報を状態遷移判定部313に逐次出力する。
外部情報取得部311は、外部情報取得装置200から外部情報を取得し、外部状況判定部314に逐次出力する。
車両運動状態取得部312は、車両運動状態検出手段130から取得した車両運動情報を制御部315に逐次出力する。
状態遷移判定部313は、運転操作状態取得部310が出力した運転操作状態情報に基づいて、運転操作状態の状態遷移と、運転操作状態の状態遷移が発生した順序を示す遷移情報を取得して、制御部315に逐次出力する。
遷移情報には、運転操作状態の状態遷移が発生した順序に応じて複数の遷移情報が存在する。状態遷移判定部313は、運転操作状態が状態1から状態2へ遷移した後に状態1へ遷移した場合に遷移情報が第1遷移情報であると判定し、第1遷移情報を制御部315に出力する。これは、状態遷移判定部313が第1遷移情報を取得した場合、ドライバが一旦は減速した後に加速を行おうとしていることを示している。
状態遷移判定部313は、運転操作状態が状態1から状態2へ遷移した後に状態3へ遷移した場合に、遷移情報が第2遷移情報であると判定し、第2遷移情報を制御部315に出力する。これは、状態遷移判定部313が第2遷移情報を取得した場合、ドライバが一旦は減速した後に、より強い減速を行おうとしていることを示している。
外部状況判定部314は、外部情報取得部311が出力した外部情報に基づいて車両の外部状況を判定して、制御部315に逐次出力する。外部状況は、車両外部の走行環境を示す情報である。外部状況の具体例は、渋滞情報や路面状況等の道路情報、天候、道路の走行頻度である。
制御部315は、内界センサ100から入力された内界センサ情報と、外部情報取得部311から入力された外部情報を基に、目標制駆動力を設定する。より詳細には、制御部315は、運転操作検出手段110から取得した操作系の運転操作量に基づいて目標制駆動力を設定する。ここで、運転操作量に対する目標制駆動力の仕様は予め定められている。このように、予め定められた運転操作量に対して目標制駆動力が予め定められた仕様を制駆動力仕様と称する。
通常、制御部315は、制駆動力仕様に基づいて目標制駆動力を設定し、目標制駆動力に応じて演算した出力操作量を車両アクチュエータ400に逐次出力する。一方で、状態遷移判定部313から第1遷移情報か第2遷移情報が所定回数以上繰り返し出力された場合に、制御部315はこれまでの制駆動力仕様を更新し、異なる目標制駆動力を設定する。遷移情報に応じた目標制駆動力の設定については、図5及び図6を用いて後述する。
制御部315は、車両運動状態情報に基づいて目標制駆動力を補正して設定しても良い。例えば、車両運動状態検出手段130が検出した車両運動状態、例えば車両の車速や前後方向の加速度、横加速度やジャーク等が所定値以上になることが予測される場合には、目標制駆動力に一定の制限を設けても良い。
図4は、本発明の実施形態に係る運転操作量に対する目標制駆動力の仕様の一例を示す図である。すなわち、図4は制駆動力仕様を示す。本実施形態において、目標制駆動力の単位をニュートン(N)とするが、本実施形態の数値は図4等の図面に示す具体的な数値に限定されるわけではない。図4のアクセルペダル操作列に示す数字は、アクセルペダルのストローク量を示し、その数字とAの組み合わせでアクセルペダルストローク量を示す。アクセルペダルストローク量の数字が大きいほど、ドライバがアクセルペダルを踏み込んでいることを示す。図4に示す例では、アクセルペダルストローク量は0Aから3Aまでの4段階が存在する。プロセッサ301は、アクセルペダルストローク量に関連付けられた制駆動力を目標制駆動力に設定する。図4に示す例では、プロセッサ301は、アクセルペダル列のアクセルペダル量と同じ行に記載された目標制駆動力列の制駆動力を目標制駆動力に設定する。プロセッサ301は、設定した目標制駆動力に基づいて車両の駆動制御またはブレーキペダル操作状態によらずに車両の制動力を発生させる制動制御を実行する。
アクセルペダルストローク量が2A以上(第1ストローク量以上)である場合には、プロセッサ301は駆動制御を実行する。すなわち、アクセルペダルストローク量が2A以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態である。尚、アクセルペダルストローク量が2Aの場合、目標制駆動力は0であり、アクセルペダルストローク量が3Aである場合、目標制駆動力は0.1Nである。特に図示しないが、アクセルペダルストローク量が2A以上(第1ストローク量以上)である場合、アクセルペダルストローク量が大きい程、目標駆動力は大きくなる。一方で、アクセルペダルストローク量が2A未満(第1ストローク量未満)である場合には、プロセッサ301は、ブレーキペダル操作状態によらずに車両の制動力を発生させる制動制御を実行する。すなわち、アクセルペダルストローク量が2A未満である場合、アクセルペダル操作状態は制動状態である。例えば、アクセルペダルストローク量が1A(第1ストローク量未満の第2ストローク量)である場合、プロセッサ301はブレーキペダル操作状態によらずに0.1Nの制動力を発生させる制動制御を実行する。同様に、アクセルペダルストローク量が0Aである場合、かつ後述するブレーキペダルストローク量が0Bである場合、ブレーキペダル操作状態によらずに0.2Nの制動力を発生させる制動制御を実行する。つまり、アクセルペダルストローク量が2A未満(第1ストローク量未満)の場合、アクセルペダルストローク量が小さいほど、目標制動力は大きくなる。
次に、ブレーキペダルストローク量について説明する。図4のブレーキペダルストローク量列に示す数字は、ブレーキペダルのストローク量を示し、その数字とBの組み合わせでブレーキペダルストローク量を示す。ブレーキペダルストローク量の数字が大きいほど、ドライバがブレーキペダルを踏み込んでいることを示す。図4に示す例では、ブレーキペダルストローク量は0Bから5Bまでの6段階が存在する。プロセッサ301は、ブレーキペダルストローク量に関連付けられた制駆動力を目標制駆動力に設定する。図4に示す例では、プロセッサ301は、ブレーキペダルストローク量列のブレーキペダルストローク量と同じ行に記載された目標制駆動力列の制駆動力を目標制駆動力に設定する。
プロセッサ301は、ブレーキペダルストローク量が1B以上である場合に、ブレーキペダルストローク量に応じて設定した目標制駆動力に基づいて車両の制動力を発生させる制動制御を実行する。すなわち、ブレーキペダルストローク量が1B以上である場合、ブレーキペダル操作状態はオン状態である。ブレーキペダルストローク量が1Bである場合、プロセッサ301は0.3Nの制動力を発生させる制動制御を実行する。一方で、ブレーキペダルストローク量が1B未満である場合、ブレーキペダル操作状態はオフ状態である。ブレーキペダルストローク量が0Bである場合、プロセッサ301はアクセルペダルストローク量に応じて駆動制御または制動制御を実行する。ブレーキペダル操作状態がオン状態である場合、ブレーキペダルストローク量が大きい程、目標制動力は大きくなる。
図5は、本発明の実施形態に係る駆動制御と制動制御の一例を示すタイミングチャートである。図5の横軸は時間を示し、縦軸は目標制駆動力を示す。図5の上側のタイミングチャートは一般的な駆動制御と制動制御を示し、プロセッサ301が取得した遷移情報によらず制駆動力仕様に従ってプロセッサ301が実行する駆動制御及び制動制御を示す。一方で、図5の下側のタイミングチャートは上側のタイミングチャートと異なって、プロセッサ301が取得した第1遷移情報に基づいて制駆動力仕様を更新してプロセッサ301が実行する駆動制御及び第1制動制御を示す。
プロセッサ301が第1遷移情報を取得した場合、すなわちアクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後に駆動状態へ遷移したことを条件に、アクセルペダルストローク量が0Aである場合には、プロセッサ301は、第1遷移情報を取得した後にブレーキペダルの操作状態によらずに0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも小さい0.1Nの大きさの(第2の大きさ)の制動力を発生させる第1の制動制御を実行する。すなわち、第1制動制御は、制動制御における目標制駆動力を更新して設定し、更新して設定された目標制駆動力に基づいてプロセッサ301が実行する制動制御である。
プロセッサ301が第1遷移情報を取得した場合、ドライバが期待した制動力よりも0.2Nの大きさ(第1の大きさ)の制動力が大きかったため、その乖離を埋める修正操作としてアクセルペダルを踏み込んだことが想定される。従って、プロセッサ301が第1遷移情報を取得した後に0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも小さい0.1Nの大きさ(第2の大きさ)の制動力を発生させることで、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することができる。
図6は、本発明の実施形態に係る駆動制御と制動制御の一例を示すタイミングチャートである。図5と同様に、図6の横軸は時間を示し、縦軸は目標制駆動力を示す。図6の上側のタイミングチャートは、一般的な駆動制御と制動制御を示し、プロセッサ301が取得した遷移情報によらずに制駆動力仕様に従ってプロセッサ301が実行する駆動制御及び制動制御を示す。一方で、図6の下側のタイミングチャートは上側のタイミングチャートと異なって、プロセッサ301が取得した第2遷移情報に基づいて制駆動力仕様を更新してプロセッサ301が実行する駆動制御及び第2制動制御を示す。
プロセッサ301が第2遷移情報を取得したことを条件に、すなわちアクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後にブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移したことを条件に、アクセルペダルストローク量が0Aである場合には、ブレーキペダル操作状態によらずに0.2N(第1の大きさ)よりも大きい0.3N(第3の大きさ)の制動力を発生させる第2の制動制御を実行する。すなわち、第2の制動制御は、制動制御におけるも目標制駆動力を更新して設定し、更新して設定された目標制駆動力に基づいてプロセッサ301が実行する制動制御である。
プロセッサ301が第2遷移情報を取得した場合には、ドライバが期待した制動力よりも0.2Nの大きさ(第1の大きさ)の制動力が小さかったため、その乖離を埋める修正操作としてブレーキペダルを踏み込んだことが想定される。従って、プロセッサ301が第1遷移情報を取得した後に0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも大きな0.3Nの大きさ(第3の大きさ)の制動力を発生させることで、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することができる。
図7は、本発明の実施形態に係るプロセッサが実行する処理を示すフローチャートである。プロセッサ301は、図7に示す一連の処理を実行することで車両の駆動制御又は制動制御を実現する。尚、プロセッサ301は、所定タイミング毎に各処理を実行する。以降、一例として、図7において、プロセッサ301が取得した運転操作状態に基づいて車両の駆動制御と制動制御を実行する一連の処理について説明する。尚、S100の処理の開始時点では、運転操作状態の状態遷移が発生していないものとする。
S100において、プロセッサ301は、運転操作状態検出手段110から取得した操作系の運転操作量を基に操作系の運転操作状態を示す運転操作状態情報を取得する。同様に、プロセッサ301は、外部情報取得装置200から外部情報と、車両運動状態検出手段130から車両運動状態情報を取得する。
S101において、プロセッサ301は、S100で取得した運転操作状態から運転操作状態の状態遷移を取得し、運転操作状態の状態遷移の順序を表す遷移情報を取得する。あわせて、プロセッサ301は、遷移情報を記憶装置302に格納する。プロセッサ301は、S101の処理を実行した後、S110の処理を実行する。
S110において、プロセッサ301は、加速修正操作ありと判定した場合(S110;Yes)と、加速修正操作なしと判定した場合(S110;No)で異なる処理を実行する。先ず、プロセッサ301が加速修正操作ありと判定した場合(S110;Yes)について説明する。
S110において、プロセッサ301は、S101で取得した遷移情報が第1遷移情報である場合、(S110;Yes)加速修正操作ありと判定してS130aの処理を実行する。一方で、プロセッサ301は、S101で取得した遷移情報が第1遷移情報でない場合(S110;No)、加速修正操作なしと判定してS120の処理を実行する。
先ず、プロセッサ301が第1遷移情報を取得した場合にプロセッサ301が実行する処理(S130a)について説明する。S130aにおいて、プロセッサ301が、第1遷移情報を所定回数以上取得した場合、S160の処理を実行する。S160において、プロセッサ301は、運転操作量に対する目標制駆動力の仕様に基づいて駆動制御または制動制御を実行し、図7に示す一連の処理を終了する。
S130aにおいて、プロセッサ301が、第1遷移情報を所定回数以上取得していない場合、運転操作量に対する目標制駆動力の仕様を、プロセッサ301が第1遷移情報を取得する回数を抑制する仕様へ更新する(S140)。例えば、アクセルペダルのストローク量が0A(第1ストローク量)である場合には、プロセッサ301は、第1遷移情報を取得した後に、ブレーキペダルの操作状態によらずに−0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも小さい−0.1Nの大きさの(第2の大きさ)の制動力を発生させる第1の制動制御を実行するように、目標制駆動力の仕様を更新する。プロセッサ301は、S140の処理を実行した後、S160の処理を実行する。
S160において、プロセッサ301は、運転操作量に対する目標制駆動力の仕様に基づいて駆動制御または制動制御を実行する。ここで、S140においてプロセッサ301が目標制駆動力の仕様を更新した場合、更新された仕様に基づいて駆動制御または制動制御を実行する。すなわち、S140においてプロセッサ301が目標制駆動力の仕様を変更した場合、S160において、アクセルペダルのストローク量が0A(第1ストローク量)である場合には、プロセッサ301は、ブレーキペダルの操作状態によらずに−0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも小さい0.1Nの大きさの(第2の大きさ)の制動力を発生させる第1の制動制御を実行する。
次に、S101で取得した遷移情報が第1遷移情報でない場合(S110;No)の場合にプロセッサ301が実行する処理ついて説明する。
S120において、プロセッサ301は、減速修正操作ありと判定した場合(S120;Yes)と、減速修正操作なしと判定した場合(S120;No)で異なる処理を実行する。先ず、プロセッサ301が減速修正操作ありと判定した場合(S120;Yes)について説明する。
S120において、プロセッサ301は、S101で取得した遷移情報が第2遷移情報である場合(S120;Yes)、減速修正操作ありと判定してS130bの処理を実行する。一方で、プロセッサ301は、S101で取得した遷移情報が第2遷移情報でない場合(S120;No)、減速修正操作なしと判定してS160の処理を実行する。
先ず、プロセッサ301が第2遷移情報を取得した場合にプロセッサ301が実行する処理(S130b)について説明する。S130bにおいて、プロセッサ301が、第2遷移情報を所定回数以上取得していない場合、S160の処理を実行する。
S130bにおいて、プロセッサ301が第2遷移情報を所定回数以上取得した場合、運転操作量に対する目標制駆動力の仕様を、プロセッサ301が第2遷移情報の取得する回数を抑制する仕様へ更新する(S150)。例えば、アクセルペダルのストローク量が0A(第1ストローク量)である場合には、プロセッサ301は、第2遷移情報を取得した後に、ブレーキペダルの操作状態によらずに−0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも大きな0.3Nの大きさの(第3の大きさ)の制動力を発生させる第2の制動制御を実行するように、目標制駆動力の仕様を更新する。プロセッサ301は、S150の処理を実行した後、S160の処理を実行する。
S160において、プロセッサ301は、運転操作量に対する目標制駆動力の仕様に基づいて駆動制御または制動制御を実行する。ここで、S150においてプロセッサ301が目標制駆動力の仕様を更新した場合、更新された仕様に基づいて駆動制御または制動制御を実行する。すなわち、S150においてプロセッサ301が運転操作量に対する目標制駆動力の仕様を更新した場合、S160において、アクセルペダルのストローク量が0A(第1ストローク量)である場合には、プロセッサ301は、ブレーキペダルの操作状態によらずに0.2Nの大きさ(第1の大きさ)よりも大きな0.3Nの大きさの(第3の大きさ)の制動力を発生させる第2の制動制御を実行する。
上述した実施形態によれば、車両のアクセルペダルの操作状態を示すアクセルペダル操作状態と、前記車両のブレーキペダルの操作状態を示すブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態を取得し、前記運転操作状態に基づいて前記車両の駆動力若しくは制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置は、次の特徴を有する。前記アクセルペダルのストローク量であるアクセルペダルストローク量が第1ストローク量以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態であり、前記アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満である場合、前記アクセルペダル操作状態は制動状態であり、前記制御装置は、前記アクセルペダル操作状態が前記駆動状態である場合には、前記車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、前記アクセルペダルストローク量が前記第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの前記制動力を発生させる制動制御を実行する。前記制御装置は、更に、前記アクセルペダルの操作状態が前記駆動状態から前記制動状態へ遷移した後に前記駆動状態へ遷移したことを条件に、前記アクセルペダルストローク量が前記第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも小さい第2の大きさの前記制動力を発生させる第1の制動制御を実行する。
アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後に駆動状態へ遷移した場合には、ドライバが期待した制動力よりも第1の大きさの制動力が大きかったため、その乖離を埋めるための運転操作の修正としてアクセルペダルを踏み込んだことが想定される。従って、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後に駆動状態へ遷移した場合には、第1の大きさよりも小さい第2の大きさの制動力を発生させることで、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することができる。
また、上述した実施形態によれば、車両のアクセルペダルの操作状態を示すアクセルペダル操作状態と、前記車両のブレーキペダルの操作状態を示すブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態を取得し、前記運転操作状態に基づいて前記車両の制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置は、次の特徴を有する。前記アクセルペダルのストローク量であるアクセルペダルストローク量が第1ストローク量以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態であり、前記アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満である場合、前記アクセルペダル操作状態は制動状態であり、前記制御装置は、前記アクセルペダル操作状態が前記駆動状態である場合には、前記車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、前記アクセルペダルストローク量が前記第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの前記制動力を発生させる制動制御を実行する。前記制御装置は、更に、前記アクセルペダルの操作状態が前記駆動状態から前記制動状態へ遷移した後に前記ブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移したことを条件に、前記アクセルペダルストローク量が前記第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも大きい第3の大きさの前記制動力を発生させる第2の制動制御を実行する。
アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後にブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移した場合には、ドライバが期待した制動力よりも第1の大きさの制動力が小さかったため、その乖離を埋めるための運転操作の修正としてブレーキペダルを踏み込んだことが想定される。従って、アクセルペダルの操作状態が駆動状態から制動状態へ遷移した後にブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移した場合には第1の大きさよりも大きな第3の大きさの制動力を発生させることで、ドライバの運転操作の修正回数を抑制することができる。
以上で示した実施形態によって、遷移情報に基づいて目標制駆動力の仕様が更新されるため、目標制駆動力の仕様がドライバが求める仕様に収束する。従って、目標制駆動力の仕様が、ドライバの運転操作の修正回数が抑制されるように収束する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(a)上記実施形態において、目標制駆動力の仕様の更新に加えて、プロセッサ301が第1遷移情報を取得した場合に、ステアリングホイールの操舵角に対する転舵角が小さくなるように操舵制御の仕様を更新しても良い。また、プロセッサ301が第2遷移情報を取得した場合に、ステアリングホイールの操舵角に対する転舵角が大きくなるように操舵制御の仕様を更新しても良い。
(b)上記実施形態において内界センサ100に基づいて運転操作状態を取得する例を挙げたが、車両運動状態や、車両アクチュエータ400が備える各種アクチュエータの作動状態に基づいて運転操作状態を推定しても良い。例えば、アクセルペダルセンサ111に替えて、駆動アクチュエータ401の作動状態を検出するセンサ(例えばスロットル開度センサ、エンジン回転センサ、エンジントルクセンサ、車両の駆動アクチュエータとしてエンジンとモータが組み合わされたハイブリッドシステムの駆動力用モータの出力値センサ等)を用いても良い。同様に、ブレーキペダルセンサ112に替えて、制動アクチュエータ402の作動状態を検出するセンサ(例えばブレーキ液圧回路のマスタシリンダ液圧を検出するマスタシリンダ液圧センサ、ホイールシリンダ液圧を検出するホイールシリンダ液圧センサ、ストロークシミュレータによって出力された油圧である加圧アクチュエータ油圧を検出する加圧アクチュエータ油圧センサ、ハイブリッドシステムの回生エネルギーの出力値センサ等)を用いても良い。同様に、ステアリングホイールの操舵角センサに替えて、車両の舵角アクチュエータの作動状態を検出する舵角センサや、例えばパワーステアリング油圧、ステアリングギヤ比信号を用いても良い。
(c)上記実施形態において、目標制駆動力の仕様を更新する例を挙げたが、プロセッサ301は、ドライバの修正操作が発生し易い特定の条件で実行しても良い。例えば、車両の速度が所定値以下の場合の運転操作状態のみを用いて、制動制御の仕様を更新しても良い。
(d)上記実施形態において、駆動状態と制動状態を区別するアクセルペダルストローク量の所定値を車速が低いほど当該所定値を小さくしても良い。
(e)上記実施形態において、制御部315は、プロセッサ301が第1遷移情報あるいは第2遷移情報状態を取得した車両の現在位置が、過去に特定の外部状況に対応する車両の現在位置と対応する場合に、目標制駆動力の仕様を更新しても良い。
(f)上記実施形態において、アクセルペダルストローク量とブレーキペダルストローク量に対する目標制駆動力仕様を簡単のために離散値を記載しているが、連続的な仕様としても良い。例えば、線形的な仕様にしても良いし、アクセルペダルストローク量やブレーキペダルストローク量が大きくなるほど目標制駆動力の絶対値が大きくなるように目標制駆動力仕様を設定しても良い。
(g)上記実施形態において、減速修正操作の有無を判定(S120)する前に加速修正操作の有無を判定する例を挙げたが、何れの判定順序でも良い。よって、S110とS120、S130aとS130b、S140とS150をそれぞれ入れ替えても良い。
1 …運転支援装置
100 …内界センサ
110 …運転操作状態検出手段
111 …アクセルペダルセンサ
112 …ブレーキペダルセンサ
130 …車両運動状態検出手段
200 …外部情報取得装置
201 …外界センサ
202 …ナビゲーション装置
300 …制御装置
301 …プロセッサ
302 …記憶装置
400 …車両アクチュエータ
401 …駆動アクチュエータ
402 …制動アクチュエータ
310 …運転操作状態取得部
311 …外部情報取得部
312 …車両運動状態取得部
313 …状態遷移判定部
314 …外部状況判定部
315 …制御部
100 …内界センサ
110 …運転操作状態検出手段
111 …アクセルペダルセンサ
112 …ブレーキペダルセンサ
130 …車両運動状態検出手段
200 …外部情報取得装置
201 …外界センサ
202 …ナビゲーション装置
300 …制御装置
301 …プロセッサ
302 …記憶装置
400 …車両アクチュエータ
401 …駆動アクチュエータ
402 …制動アクチュエータ
310 …運転操作状態取得部
311 …外部情報取得部
312 …車両運動状態取得部
313 …状態遷移判定部
314 …外部状況判定部
315 …制御部
Claims (2)
- 車両のアクセルペダルの操作状態を示すアクセルペダル操作状態と、前記車両のブレーキペダルの操作状態を示すブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態を取得し、前記運転操作状態に基づいて前記車両の駆動力若しくは制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置において、
前記アクセルペダルのストローク量であるアクセルペダルストローク量が第1ストローク量以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態であり、
前記アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満である場合、前記アクセルペダル操作状態は制動状態であり、
前記制御装置は、
前記アクセルペダル操作状態が前記駆動状態である場合には、前記車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、
前記アクセルペダルストローク量が前記第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの前記制動力を発生させる制動制御を実行し、
前記制御装置は、更に、
前記アクセルペダルの操作状態が前記駆動状態から前記制動状態へ遷移した後に前記駆動状態へ遷移したことを条件に、前記アクセルペダルストローク量が前記第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも小さい第2の大きさの前記制動力を発生させる第1の制動制御を実行する
ことを特徴とする運転支援装置。 - 車両のアクセルペダルの操作状態を示すアクセルペダル操作状態と、前記車両のブレーキペダルの操作状態を示すブレーキペダル操作状態とを含む運転操作状態を取得し、前記運転操作状態に基づいて前記車両の制動力を発生させる制御装置を備える運転支援装置において、
前記アクセルペダルのストローク量であるアクセルペダルストローク量が第1ストローク量以上である場合、アクセルペダル操作状態は駆動状態であり、
前記アクセルペダルストローク量が第1ストローク量未満である場合、前記アクセルペダル操作状態は制動状態であり、
前記制御装置は、
前記アクセルペダル操作状態が前記駆動状態である場合には、前記車両の駆動力を発生させる駆動制御を実行し、
前記アクセルペダルストローク量が前記第1ストローク量未満の第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさの前記制動力を発生させる制動制御を実行し、
前記制御装置は、更に、
前記アクセルペダルの操作状態が前記駆動状態から前記制動状態へ遷移した後に前記ブレーキペダル操作状態がオフ状態からオン状態へ遷移したことを条件に、前記アクセルペダルストローク量が前記第2ストローク量である場合には、前記ブレーキペダル操作状態によらずに第1の大きさよりも大きい第3の大きさの前記制動力を発生させる第2の制動制御を実行する
ことを特徴とする運転支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019234298A JP2021102386A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 運転支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019234298A JP2021102386A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 運転支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021102386A true JP2021102386A (ja) | 2021-07-15 |
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ID=76754733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019234298A Pending JP2021102386A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 運転支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021102386A (ja) |
-
2019
- 2019-12-25 JP JP2019234298A patent/JP2021102386A/ja active Pending
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