JP2021101873A - 中性子線測定装置、及び中性子線測定方法 - Google Patents

中性子線測定装置、及び中性子線測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中性子線の測定を容易に行うことができ、測定精度を向上できる中性子線測定装置、及び中性子線測定方法を提供する。【解決手段】中性子線測定装置100は、中性子線Nを検出する検出部30と、検出部30の検出結果に基づいて、中性子線Nの量を演算する慣用中性子フルエンス演算部41と、を備える。ここで、慣用中性子フルエンス演算部41は、慣用中性子フルエンスを演算する。以上により、測定を容易に行うことができ、且つ、測定精度を向上できる。慣用中性子フルエンスは、熱中性子フルエンスのように、不確かさが大きい平均断面積に依存しない。従って、測定の不確かさを低減することができる。このように測定の不確かさを低減することで、治療計画装置200における規格化定数の不確かさも低減することができる。また、慣用中性子フルエンスは、フィルタなどを用いることなく、一回の測定で演算可能であるため測定を容易に行うことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、中性子線測定装置、及び中性子線測定方法に関する。
近年、中性子線を用いて治療が行われる技術がある。例えば、中性子線を照射してがん細胞を死滅させる中性子捕捉療法として、ホウ素化合物を用いたホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutron Capture Therapy)が知られている。ホウ素中性子捕捉療法では、がん細胞に予め取り込ませておいたホウ素に中性子線を照射し、これにより生じる重荷電粒子の飛散によってがん細胞を選択的に破壊する。
このように治療に用いられる中性子線の量を測定するために、例えば特許文献1に示される中性子線測定装置が用いられる。特許文献1に示される中性子線測定装置は、検出部で中性子線を検出し、当該検出結果に基づいて中性子線の量を算出している。
特開2016−166777号公報
ここで、上述のような中性子線測定装置の測定精度を向上するために、検出器に熱中性子線をカットするフィルタを被せて測定した結果と、フィルタを被せずに測定した結果との差分に基づいて、中性子線を測定する場合がある。しかしながら、このような中性子線測定装置では、測定を二回行う必要があるため測定が煩雑になるという問題がある。また、測定結果に不確かさが含まれることがあった。従って、測定を容易に行うことができ、且つ、測定精度を向上することが求められていた。
従って、本発明は、中性子線の測定を容易に行うことができ、測定精度を向上できる中性子線測定装置、及び中性子線測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る中性子線測定装置は、ターゲットへの荷電粒子線の照射によって発生した中性子線の量を測定する中性子線測定装置であって、中性子線を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて、中性子線の量を演算する演算部と、を備え、演算部は、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を演算する。
本発明に係る中性子線測定装置は、中性子線を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて、中性子線の量を演算する演算部と、を備える。ここで、演算部は、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を演算する。以上により、測定を容易に行うことができ、且つ、測定精度を向上できる。慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率は、真の熱中性子フルエンスのように、不確かさが大きい平均断面積に依存しない。従って、測定の不確かさを低減することができる。また、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率は、フィルタなどを用いることなく、一回の測定で演算可能であるため、測定を容易に行うことができる。以上より、中性子線の測定を容易に行うことができ、測定精度を向上できる。
中性子線測定装置において、検出部は、1/v検出器を備えて構成されてよい。この場合、慣用中性子フルエンスを中性子カウント値に依存させることができる。従って、測定の不確かさを低減することができる。
中性子線測定装置は、情報を表示する表示部を更に備え、表示部は、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を表示してよい。これにより、表示部から慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を把握することができるため、演算された慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を有効に利用することができる。
中性子線測定装置において、演算部は、慣用中性子フルエンスに基づいて所定の原子の反応数を演算してよい。これにより、特定の原子の反応数を有効に利用することができる。
中性子線測定装置において、演算部は、反応数に基づいてカーマ線量を演算してよい。これにより、カーマ線量を有効に利用することができる。
中性子線測定装置は、慣用中性子フルエンス率、反応率、及びカーマ線量率の少なくとも何れかを測定してよい。この場合、中性子線の量を時間に応じてリアルタイムに把握することができる。
中性子線測定装置においては、演算部は慣用中性子フルエンス、反応数、及びカーマ線量の少なくとも何れかを荷電粒子線の照射時間で除することで慣用中性子フルエンス率、反応率、及びカーマ線量率の少なくとも何れかの平均値を演算してよい。この場合、照射時間全体を通じての中性子線の量を把握することができる。
本発明に係る中性子線測定方法は、ターゲットへの荷電粒子線の照射によって発生した中性子線の量を測定する中性子線測定方法であって、中性子線を検出する検出工程と、検出工程の一回での測定結果に基づいて、中性子線の量を演算する演算工程と、を備え、演算工程では、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を演算する。
本発明に係る中性子線測定方法によれば、上述の中性子線測定装置と同様な作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、測定を容易に行うことができ、測定精度を向上できる中性子線測定装置、及び中性子線測定方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る中性子線測定装置の測定対象となる中性子線を発生する中性子捕捉療法装置を示す概略図である。 中性子線測定装置のブロック図である。 水ファントムの所定の深さにおける中性子線のフルエンスを示すグラフである。 本実施形態に係る中性子線測定方法の処理内容を示すフローチャートである。 校正定数を決定する手順を示す工程図である。 10Bの特性を示すグラフである。 Liの特性を示すグラフである。 197Auの特性を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の実施形態に係る中性子線測定装置の測定対象となる中性子線を発生する中性子捕捉療法装置の概要について図1を参照しつつ説明する。図1に示される中性子捕捉療法装置1は、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutron Capture Therapy)を用いたがん治療を行う装置である。中性子捕捉療法装置1では、例えばホウ素(10B)が投与された患者(被照射体)50の腫瘍に中性子線Nを照射する。
中性子捕捉療法装置1は、加速器2を備えている。加速器2は、陰イオン等の荷電粒子を加速して、荷電粒子線Rを出射する。加速器2は、例えばサイクロトロンによって構成される。本実施形態において、荷電粒子線Rは陰イオンから電荷を剥ぎ取って生成した陽子ビームである。この加速器2は、例えば、ビーム半径40mm、60kW(=30MeV×2mA)の荷電粒子線Rを生成する。なお、加速器は、サイクロトロンに限られず、シンクロトロンやシンクロサイクロトロン、ライナック、静電加速器などであってもよい。
加速器2から出射された荷電粒子線Rは、中性子線生成部Mへ送られる。中性子線生成部Mは、ビームダクト9とターゲット10とからなる。加速器2から出射された荷電粒子線Rは、ビームダクト9を通り、ビームダクト9の端部に配置されたターゲット10へ向かって進行する。このビームダクト9に沿って複数の四極電磁石4、及び走査電磁石6が設けられている。複数の四極電磁石4は、例えば電磁石を用いて荷電粒子線Rのビーム軸調整を行うものである。
走査電磁石6は、荷電粒子線Rを走査し、ターゲット10に対する荷電粒子線Rの照射制御を行うものである。この走査電磁石6は、荷電粒子線Rのターゲット10に対する照射位置を制御する。
中性子捕捉療法装置1は、荷電粒子線Rをターゲット10に照射することにより中性子線Nを発生させ、患者50に向かって中性子線Nを出射する。中性子捕捉療法装置1は、ターゲット10、遮蔽体8、減速材39、コリメータ20を備えている。
ターゲット10は、荷電粒子線Rの照射を受けて中性子線Nを生成するものである。ターゲット10は、荷電粒子線が照射されることで中性子線を発生させる材質によって形成される固体形状の部材である。具体的に、ターゲット10は、例えば、ベリリウム(Be)やリチウム(Li)、タンタル(Ta)、タングステン(W)により形成され、例えば直径160mmの円板状の固体形状をなしている。なお、ターゲット10は、円板状に限らず、他の形状であってもよい。
ターゲット10には、冷却部材120が接続されている。冷却部材120は、例えば、ターゲット10と接触する接触面に複数の溝を有し、当該溝に冷却流体を流すことによって、ターゲット10を冷却する。
減速材39は、ターゲット10で生成された中性子線Nを減速させる(中性子線Nのエネルギーを低下させる)ものである。減速材39は、中性子線Nに含まれる速中性子を主に減速させる層39Aと、中性子線Nに含まれる熱外中性子を主に減速させる層39Bと、からなる積層構造を有していてよい。
遮蔽体8は、発生させた中性子線N、及び当該中性子線Nの発生に伴って生じたガンマ線等を外部へ放出されないよう遮蔽するものである。遮蔽体8は、減速材39を囲むように設けられている。遮蔽体8の上部及び下部は、減速材39より荷電粒子線Rの上流側に延在している。
コリメータ20は、中性子線Nの照射野を整形するものであり、中性子線Nが通過する開口20aを有する。コリメータ20は、例えば中央に開口20aを有するブロック状の部材である。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る中性子線測定装置100の詳細な構成について説明する。中性子線測定装置100は、ターゲット10への荷電粒子線Rの照射によって発生した中性子線Nの量を測定する測定装置である。
中性子線測定装置100は、中性子捕捉療法装置1から照射された中性子線Nを測定し、測定結果を治療計画装置200や、表示部60へ出力する。治療計画装置200は、中性子捕捉療法装置1を用いて治療を行う際に、患者に対してどのように中性子線Nを照射するかの計画を行う装置である。治療計画装置200が治療計画を作成する場合、中性子捕捉療法装置1の中性子線Nがどの程度のフルエンスを有するかを把握する必要がある。よって、中性子捕捉療法装置1で治療を行う前段階において、治療計画装置200のコンディショニング(規格化)が行われる。規格化では、治療計画装置200が計算したフルエンスと中性子線測定装置100の測定結果とを比較することで、治療計画装置200の規格化定数が決められる。例えば、図3のグラフは、水ファントム35(図2参照)の所定の深さにおける中性子線Nのフルエンスを示している。図3(a)に示すように、規格化前においては、治療計画装置200の計算結果は、中性子線測定装置100での測定値からずれている。従って、図3(b)に示すように、治療計画装置200の計算結果が中性子線測定装置100での測定値と適合するように、規格化定数を調整する。なお、図3では、複数箇所における測定値を用いて規格化が行われているが、一箇所における測定値だけで規格化が行われてもよい。
図2に示すように、中性子線測定装置100は、検出部30と、制御部40と、表示部60と、を備える。
検出部30は、中性子線を検出する機器である。検出部30は、シンチレータ31と、シンチレータ31が先端に設けられた光ファイバ32と、光ファイバ32から伝達された光を検出する光検出器33と、光検出器33による検出結果を測定する測定器34と、を備える。検出部30は、治療計画装置200からの測定制御信号に基づいて、測定を行う。
シンチレータ31は、入射した中性子線を光に変換する蛍光体である。シンチレータ31は、シンチレータ31は、入射した中性子線の線量に応じて内部結晶が励起状態となり、シンチレーション光を発生させる。中性子線の測定は、水ファントム35を用いて行われる。すなわち、中性子捕捉療法装置1からの中性子線Nは、水ファントム35へ向けて照射される。従って、シンチレータ31は、水ファントム35内の所定の位置に配置される。シンチレータ31の水ファントム35中の位置は、測定の進行に応じて適宜変更される。光検出器33は、光ファイバ32を介してシンチレータ31が発光した光を検出する。
測定器34は、光検出器33からの検出結果を所定の測定値に変換した上で、制御部40へ送信する。測定器34は、光検出器33の検出結果から中性子の個数をカウントして、制御部40へ出力する。なお、制御部40は、光検出器33からの検出結果を直接受信し、測定器34が行う処理を内部で行ってよい。本実施形態では、検出部30は、1/v検出器を備えて構成される。1/v検出器は、シンチレータ31の部分が1/v吸収体で構成された検出器である。なお、1/v検出器の詳細については、後述する。
制御部40は、中性子線測定装置100全体の制御を行う。制御部40は、プロセッサ、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを備え、一般的なコンピュータとして構成されている。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)などの演算器である。メモリは、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。ストレージは、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体である。通信インターフェースは、データ通信を実現する通信機器である。ユーザインターフェースは、キーボードやタッチパネルやマイクなどの入力器である。プロセッサは、メモリ、ストレージ、通信インターフェース及びユーザインターフェースを統括し、後述する制御部40の機能を実現する。制御部40では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。制御部40は、複数のコンピュータから構成されていてもよい。
制御部40は、慣用中性子フルエンス演算部41(演算部)、反応数演算部42(演算部)、カーマ線量演算部43(演算部)、入力部44、及び測定値出力部46と、を備える。
慣用中性子フルエンス演算部41は、検出部30で検出された検出結果に基づいて、中性子線Nの量を演算する。慣用中性子フルエンス演算部41は、慣用中性子フルエンスを演算する。慣用中性子フルエンス演算部41は、検出部30から取得した中性子カウント、入力部44で入力された校正定数、及び入力部44で入力された補正係数を用いて、以下の式(1)を計算する。校正定数は、当該中性子線測定装置100に対して固有の値として決定される値である。校正定数は、事前に中性子線測定装置100を国家標準の校正場に持ち込んで測定を行うことで決定される。校正定数の決定方法については、後述する。補正係数は、検出部30のエネルギー特性に対して設定された係数であり、検出部30のタイプなどによって予め設定される値である。慣用中性子フルエンス演算部41は、演算結果を反応数演算部42及び測定値出力部46へ出力する。

慣用中性子フルエンス=中性子カウント × 校正定数 × 補正係数 …(1)
反応数演算部42は、慣用中性子フルエンスに基づいて所定の原子の反応数を演算する。反応数演算部42は、慣用中性子フルエンス演算部41から入力された慣用中性子フルエンス、及び所定の原子に対して予め定められた断面積を用いて、以下の式(2)を計算する。断面積は、計算対象となる原子の2200m/sにおける断面積である。なお、2200m/sは、中性子の速度(エネルギー)を示す。反応数演算部42は、演算結果をカーマ線量演算部43及び測定値出力部46へ出力する。

反応数=慣用中性子フルエンス × 断面積 …(2)
カーマ線量演算部43は、反応数に基づいてカーマ線量を演算する。カーマ線量演算部43は、反応数演算部42から入力された反応数を用いて、以下の式(3)を計算する。Eは、エネルギーを示す。エネルギーとして、原子と中性子が1回反応した際に放出される荷電粒子の平均運動エネルギーの総和が用いられる(一般的にQ値と称されることがある)。例えば、Liであれば、Q値は4.89MeVである。10Bであれば、Q値は2.31MeVである。14Nであれば、Q値は0.62MeVである。Fは、質量密度である。例えば、ホウ素のカーマ線量を計算する場合、質量密度を1ppmとすることが望ましく、ホウ素以外のカーマ線量を計算する場合は、ICRU46に定義されている組織密度を用いることが望ましい。Mは、原子質量という値であり、Liの場合6、10Bの場合10、14Nの場合14という数値に設定されることが好ましい。MAMUは、原子質量単位という値であり、1.660539040×10−27kgという数値に設定されることが好ましい。カーマ線量演算部43は、演算結果を測定値出力部46へ出力する。

カーマ線量=(反応数 × E × F)/(M×MAMU) …(3)
入力部44は、制御部40に各種情報を入力する。入力部44は、治療計画装置200から、またはマウスやキーボードなどのインターフェースを介してユーザから補正係数及び校正係数を入力される。また、入力部44は、反応数の演算が必要か否かの情報、及びカーマ線量の演算が必要か否かの情報を入力される。測定値出力部46は、取得した測定値を治療計画装置200やユーザに出力する。測定値出力部46は、測定値を治療計画装置200へデータとして直接出力する。また、測定値出力部46は、表示部60にて測定値を視覚的に表示する。表示部60は、ディスプレイなどによって構成される。表示部60は、慣用中性子フルエンス、反応数、及びカーマ線量を表示する。表示部60による測定値の表示方式は特に限定されず、数値をそのまま表示してもよく、グラフなどに変換して表示してもよい。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る中性子線測定方法の手順について説明する。まず、測定対象の中性子場(ここでは、水ファントム35)に検出部30のシンチレータ31を設置する(ステップS10)。次に、検出部30が、中性子カウントを測定する(ステップS20:検出工程)。次に、慣用中性子フルエンス演算部41が、S10の一回の測定での検出結果に基づいて、慣用中性子フルエンスを演算する(ステップS30:慣用中性子フルエンス演算工程)。
ここで、反応数演算部42は、入力部44での入力情報や、設定状態などを参照し、反応数の演算が必要であるか否かを判定する(ステップS40)。S40において、反応数の演算が必要ではないと判定された場合、測定値出力部46は、慣用中性子フルエンスを出力する(ステップS50)。
例えば、入力部44にて反応数やカーマ線量が要求されている場合、または反応数を演算するように設定されている場合、反応数演算部42は、反応数の演算を行う(ステップS60)。次に、カーマ線量演算部43は、入力部44での入力情報や、設定状態などを参照し、カーマ線量の演算が必要であるか否かを判定する(ステップS70)。S70において、カーマ線量の演算が必要ではないと判定された場合、測定値出力部46は、反応量を出力する(ステップS80)。その後、測定値出力部46は、慣用中性子フルエンスを出力する(ステップS50)。
例えば、入力部44にてカーマ線量が要求されている場合、またはカーマ線量を演算するように設定されている場合、カーマ線量演算部43は、カーマ線量の演算を行う(ステップS90)。測定値出力部46は、カーマ線量を出力する(ステップS100)。その後、測定値出力部46は、慣用中性子フルエンスを出力する(ステップS50)。なお、反応数とカーマ線量が両方要求されているときは、測定値出力部46は、反応数とカーマ線量の両方を出力する。
次に、図5を参照して、校正定数を決定する手順について説明する。この手順は、中性子線測定装置100が製造されて、第1回目の測定を行う前に実行される。また、中性子線測定装置100の使用回数が増えると、検出部30の劣化などにより、校正定数が検出部30にとって最適な値からずれる可能性がある。よって、この手順は、中性子線測定装置100の定期メンテナンスなどのタイミングで行われてもよい。
まず、検出部30が、国家標準の校正場に設置される(ステップS110)。この校正場では、中性子線の調整が十分な精度でなされており、慣用中性子フルエンスが既知の状態となっている。また、検出部30は、校正場の校正点に配置される。
次に、検出部30は、中性子カウントを測定する(ステップS120)。そして、校正定数の計算がなされる(ステップS130)。ここでは、「校正定数=(校正場における慣用中性子フルエンス(既知))/(中性子カウント×校正場における補正係数)」という関係を用いて計算がなされる。なお、補正係数は、検出部30による摂動(歪み、自己遮蔽)、方向依存性、1/v断面積からの乖離などの効果を補正する。以上の手順で校正定数が決定したら、中性子線測定装置に入力される。
次に、慣用中性子フルエンスについて詳細に説明する。
まず、慣用中性子フルエンスの比較対象として、真の熱中性子フルエンスを用いて中性子線を測定する場合について説明する。真の熱中性子フルエンスを測定する場合、シンチレータに熱中性子線をカットするフィルタをかぶせて一回目の測定を行い、フィルタをかぶせずに二回目の測定を行い、両者の差分を演算する必要がある。このように、二回の測定が必要になるため測定の手間がかかり、測定の不確かさも大きくなる。
以下の式(4)は、真の熱中性子フルエンスを定義する式である。式(4)のφ(E)は、エネルギー微分中性子フルエンス(中性子エネルギースペクトル)を示す。ここで、検出部30の反応数(測定時間内に検出部30が中性子を検出(=中性子と反応)した回数)をR、平均断面積をσthとすると、式(4)は式(5)のように示される。すなわち、真の熱中性子フルエンスは検出部30の指示値である反応数を平均断面積で除した値となる。それぞれの項の定義は以下(6)と(7)の通りである。式(7)に示す平均断面積とは、反応断面積をエネルギー微分中性子フルエンスで平均化した量である。このように、真の熱中性子フルエンスの評価には平均断面積が必要となるが、この平均断面積は実測することができない値であるため、シミュレーションを行った結果を用いる必要がある。ここで、計算精度の検証作業の一部として規格化定数の決定が行われる。このような作業では、精度が保証されない計算結果に基づいて平均断面積を計算し、その平均断面積で実測値を補正し、補正された測定値で計算精度を確認するということが行われる。その結果、平均断面積の不確かさを大きく見積もる必要がある。また、平均断面積は測定深さに依存するため、測定点を変えるたびに使用する平均断面積を調整する必要がある。
Figure 2021101873
これに対し、慣用中性子フルエンス率(慣用中性子フルエンスを荷電粒子線の照射時間(単位時間)で除した値)は、1/v検出器を用いて測定を行った場合は、平均断面積に依存せず、中性子カウントに比例する。従って、慣用中性子フルエンスは、不確実さを含む平均断面積という要素の影響を受けることなく、正確に中性子の量を示すことができる。具体的に、以下の式(8)は、慣用中性子フルエンスを定義する式である。Eは慣用的に0.0253eVの値をとる。さらに、1/v検出器を用いた場合、慣用中性子フルエンスは以下の式(9)のように簡略化される。ここで、Rは式(6)で表される。慣用的σに、は、速度が2200m/sの中性子に対する検出素子の反応断面積の値とされる。式(5)と式(9)とから明かなように、式(5)が平均断面積に依存するのに対し、式(9)は平均断面積に依存しない。式(5)とは異なり、式(8)には平均断面積の項目は表れない。
Figure 2021101873
ここで、慣用中性子フルエンスを用いる上での制約条件について説明する。まず、慣用中性子フルエンスを精度良く演算するためには、検出部30は、1/v検出器を備えて構成されている必要がある。1/v検出器を用いる場合に、上記式(9)が成り立つためである。1/v検出器とは、シンチレータ31に1/v吸収体が用いられている検出器のことである。ここで、1/v吸収体とは、中性子線の入射エネルギーが10−4MeV以下の低い領域において、断面積が1/vに比例して減少するような関係が成り立つ物質のことであるものとする。なお、ここでの断面積とは、微視的断面積のことを指す。すなわち、断面積は、核反応を起こす割合を表す尺度である。単一エネルギーの中性子場に物質がさらされた時の反応率(単位時間当たりの反応回数)をR、物質の原子核の数密度をNとすると、断面積は式(10)で定義される。φ(E)は中性子束である。断面積が大きくなるほど吸収体が中性子と反応し易いことを示している。「v」は中性子の速度を示す。中性子1個あたりの質量をmとすると、vは、中性子エネルギーEと式(11)に示す関係を持つ。1/v検出器とは、断面積が1/vに比例する原子核を利用した検出器となる。σと1/vの比例関係が成り立ち、vとE1/2の比例関係が成り立つので、σと1/E1/2の比例関係が成り立つ。そのため、横軸のエネルギーをログでプロットすると、図6のように、断面積と線形性の関係となり、傾きは−1/2となる。
Figure 2021101873
このような1/v吸収体として、10B,Li,14N,Heなどが挙げられる。具体的には、10Bの特性を示す図6のグラフ、及びLiの特性を示す図7のグラフに示されるように、これらの吸収体の断面積は、10−4MeV以下の入射エネルギーの低い領域において、1/vに比例して減少している。なお、高エネルギー領域では、1/vの比例関係から乖離が生じるため、このような領域では慣用中性子フルエンスを演算するときに補正が必要となる。一方、197Auの特性を示す図8のグラフに示されるように、当該吸収体の断面積は、10−4MeV以下の入射エネルギーの低い領域においても、1/vの比例関係から乖離している。よって、197Auのような吸収体は、1/v吸収体には該当しない。
なお、反応数とカーマ線量は、所定の原子に対する値が演算されていたが、これらの原子は、1/v吸収体に限られる。上述の式(2),(3)は、1/v吸収体に対して成立するためである。ただし、BNCTの治療計画装置200において反応数やカーマ線量の把握が求められる重要な原子は、10B,14Nなどの1/v吸収体に該当する原子であるため、治療計画装置200にとって当該制約条件は大きな制約とはならない。なお、検出部30で用いられている1/v吸収体の原子と、反応数の演算の対象となる原子とは、必ずしも一致している必要はない。例えば、検出部30において10B以外の1/v吸収体が用いられていても、反応数演算部42は、10Bの反応数を演算することができる。
上述のように、1/v吸収体は、高エネルギー領域にて補正が必要となるが、当該補正量を小さくするために、測定は水ファントム35(図2参照)内で行われることが好ましい。空気中での測定の場合、中性子場は十分に熱化されている必要がある。よって、本実施形態に係る中性子線測定装置100は、熱外中性子場の測定には向いていない。しかし、治療計画装置200の規格化は水ファントム35内で行われるため、当該制約条件は特に問題とならない。
検出部30の検出ヘッド(シンチレータ31の部分)は小さい。従って、水中における中性子場の摂動効果(摂動効果=歪み効果×自己遮蔽効果)が十分に小さくないと補正による不確かさが大きくなる。摂動効果とは、測定箇所に水以外のものが存在することによる影響である。具体的には、歪み効果及び自己遮蔽効果を1%以下の十分小さい範囲に抑えることが好ましい。
次に、本実施形態に係る中性子線測定装置100の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る中性子線測定装置100は、ターゲット10への荷電粒子線Rの照射によって発生した中性子線Nの量を測定する中性子線測定装置100であって、中性子線Nを検出する検出部30と、検出部30の検出結果に基づいて、中性子線Nの量を演算する慣用中性子フルエンス演算部41と、を備え、慣用中性子フルエンス演算部41は、慣用中性子フルエンスを演算する。
中性子線測定装置100は、中性子線Nを検出する検出部30と、検出部30の検出結果に基づいて、中性子線Nの量を演算する慣用中性子フルエンス演算部41と、を備える。ここで、慣用中性子フルエンス演算部41は、慣用中性子フルエンスを演算する。以上により、測定を容易に行うことができ、且つ、測定精度を向上できる。慣用中性子フルエンスは、真の熱中性子フルエンスのように、不確かさが大きい平均断面積に依存しない。従って、測定の不確かさを低減することができる。このように測定の不確かさを低減することで、治療計画装置200における規格化定数の不確かさも低減することができる。また、慣用中性子フルエンスは、フィルタなどを用いることなく、一回の測定で演算可能であるため、測定を容易に行うことができる。以上により、中性子線の測定を容易に行うことができ、測定精度を向上できる。
また、中性子線測定装置100によれば、国家標準に基づいて取得した校正定数を用いるため、取得した測定値について、国家標準に対するトレーサビリティを確保することができる。
中性子線測定装置100において、検出部30は、1/v検出器を備えて構成されている。この場合、慣用中性子フルエンスを中性子カウント値に依存させることができる。従って、測定の不確かさを低減することができる。
中性子線測定装置100は、情報を表示する表示部60を更に備え、表示部60は、演算された慣用中性子フルエンスを表示する。これにより、表示部60から慣用中性子フルエンスを把握することができるため、演算された慣用中性子フルエンスを有効に利用することができる。
中性子線測定装置100において、反応数演算部42は、慣用中性子フルエンスに基づいて所定の原子の反応数を演算する。これにより、特定の原子の反応数を有効に利用することができる。また、10B以外の1/v吸収体を用いて、中性子場における10Bの反応数を取得することも可能となる。
中性子線測定装置100において、カーマ線量演算部43は、反応数に基づいてカーマ線量を演算する。これにより、カーマ線量を有効に利用することができる。中性子捕捉療法において最も重要な情報である、中性子場における10Bのカーマ線量を取得することができる。そして、10B以外の1/v吸収体を用いて、中性子場における10Bのカーマ線量を取得することも可能となる。
本実施形態に係る中性子線測定方法は、ターゲット10への荷電粒子線Rの照射によって発生した中性子線Nの量を測定する中性子線測定方法であって、中性子線Nを検出する検出工程(S20)と、検出工程の一回での測定結果に基づいて、中性子線Nの量を演算する演算工程(S30)と、を備え、演算工程では、慣用中性子フルエンスを演算する。
本実施形態に係る中性子線測定方法によれば、上述の中性子線測定装置100と同様な作用・効果を得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、演算部は、慣用中性子フルエンスを演算していたが、更に慣用中性子フルエンス率を演算してもよい。慣用中性子フルエンス率(慣用中性子フラックス)は、慣用中性子フルエンスを単位時間で除した値である。慣用中性子フルエンス率は、一回の照射の中で、時間の経過と共に刻々と変化する値である。例えば、単位時間を1秒とした場合、演算部は、1秒に1回、慣用中性子フルエンス率を出力できる。すなわち、中性子線測定装置は、リアルタイムで慣用中性子フルエンス率を測定することが可能となる。また、演算部は、慣用中性子フルエンス率から、反応率、及びカーマ線量率を演算してよい。以上より、中性子線測定装置は、慣用中性子フルエンス率、反応率、及びカーマ線量率の少なくとも何れかをリアルタイムに測定してよい。この場合、中性子線の量を時間に応じてリアルタイムに把握することができる。
また、中性子線測定装置においては、演算部は慣用中性子フルエンス、反応数、及びカーマ線量の少なくとも何れかを荷電粒子線の照射時間で除することで慣用中性子フルエンス率、反応率、及びカーマ線量率の少なくとも何れかの平均値を演算してよい。当該平均値は、一回の照射時間全体を通じての平均値であるため、一回の照射で一つだけ得られる値である。このように、照射時間全体を通じての中性子線の量を把握することができる。
また、演算部は慣用中性子フルエンス率を直接演算してもよい。例えば、測定器34から中性子カウントレート(カント率、計数率)が入力された場合、カウントレートと補正係数と校正定数に基づいて慣用中性子フルエンス率を計算できる。カウントレートは中性子カウントをそのカウントを得るために要した時間で除した値である。測定器34からカウントレートと時間を取得して、ユーザーに慣用中性子フルエンス率と時間を提供すれば、ユーザーは自分で慣用中性子フルエンスを計算できる。このように、慣用中性子フルエンス率は必ずしも慣用中性子フルエンスを介して演算されなくともよい。カウントレートは1秒に1回といったリアルタイム測定以外の用途も考えられる。一回の測定(たとえば100秒)の時の平均カウントレート(たとえば100000カウント毎秒)と測定時間(100秒)を取得して、100秒間における慣用中性子フルエンス率(の平均値)が分かれば、その値に100秒を乗ずることで慣用中性子フルエンスを演算することができる。
なお、本発明は、シンチレータ以外の検出器を適用することができる。例えば、中性子の個数を計る検出器として、Heのガスを用いた比例計数管、10Bを蒸着した比例計数管などが適用されてよい。検出方法は特に限定されるものではないが、中性子を数えるタイプのものが好ましい。
例えば、上述の中性子線測定装置100は、反応数演算部42及びカーマ線量演算部43を有していたが、少なくとも慣用中性子フルエンス演算部41を有していればよく、反応数演算部42及びカーマ線量演算部43を省略してもよい。
1…中性子捕捉療法装置、10…ターゲット、30…検出部、41…慣用中性子フルエンス演算部(演算部)、42…反応数演算部(演算部)、43…カーマ線量演算部(演算部)、60…表示部、100…中性子線測定装置。

Claims (8)

  1. ターゲットへの荷電粒子線の照射によって発生した中性子線の量を測定する中性子線測定装置であって、
    前記中性子線を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記中性子線の量を演算する演算部と、を備え、
    前記演算部は、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を演算する、中性子線測定装置。
  2. 前記検出部は、1/v検出器を備えて構成される、請求項1に記載の中性子線測定装置。
  3. 情報を表示する表示部を更に備え、
    前記表示部は、前記慣用中性子フルエンス及び前記慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を表示する、請求項1または2に記載の中性子線測定装置。
  4. 前記演算部は、前記慣用中性子フルエンスに基づいて所定の原子の反応数を演算する、請求項1〜3の何れか一項に記載の中性子線測定装置。
  5. 前記演算部は、前記反応数に基づいてカーマ線量を演算する、請求項4に記載の中性子線測定装置。
  6. 前記慣用中性子フルエンス率、反応率、及びカーマ線量率の少なくとも何れかを測定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の中性子線測定装置。
  7. 前記演算部は、前記慣用中性子フルエンス、反応数、及びカーマ線量の少なくとも何れかを前記荷電粒子線の照射時間で除することで前記慣用中性子フルエンス率、反応率、及びカーマ線量率の少なくとも何れかの平均値を演算する、請求項1〜6の何れか一項に記載の中性子線測定装置。
  8. ターゲットへの荷電粒子線の照射によって発生した中性子線の量を測定する中性子線測定方法であって、
    前記中性子線を検出する検出工程と、
    前記検出工程の一回の測定での検出結果に基づいて、前記中性子線の量を演算する演算工程と、を備え、
    前記演算工程では、慣用中性子フルエンス及び慣用中性子フルエンス率の少なくとも一方を演算する、中性子線測定方法。
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