JP2021097862A - 遊技機の役物手段 - Google Patents

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Abstract

【課題】非電動役物の遊技盤への組付けを容易に行うことができ、且つ動作信頼性を確保することができる遊技機の役物手段を提供する。【解決手段】入賞口ユニット100は、遊技球が流通する球流通路190に沿って第四電チュー16と非電動役物17を備える。第四電チュー16の開閉部材16Aは球流通路190の一部を構成し、閉鎖時には上面を転がる遊技球が、下流の非電動役物17に到達できる。非電動役物17は、第四電チュー16に入賞した遊技球が羽根作動ユニットの作動レバーを押し下げることで開放され、2球の遊技球が入賞すると閉鎖される。入賞口ユニット100は、第四電チュー16と、第四電チュー16に連動して作動する非電動役物17を一体に設けたことにより、第四電チュー16と非電動役物17を個別に遊技盤に組付ける場合と比べ容易に組付けられ、且つ互いの位置関係にずれを生ずることがないので、動作信頼性が高い。【選択図】図2

Description

本発明は、非電動役物を備えた遊技機の役物手段に関する。
従来、電気的に制御されて作動する普通電動役物、特別電動役物とは異なり、電気的な制御によらずメカニカルに作動する非電動役物を備えた遊技機が知られている。特許文献1は、第三電チューへ入賞した遊技球が、第三電チューの内部と連通する導入路に設けられた通過領域を通過するとき、通過領域の後方に設けられた作動機構が作動し、非電動役物の開閉部材が開放される。そして、非電動役物に入賞した遊技球によって、非電動役物に設けられた閉鎖機構が作動すると、非電動役物の開閉部材は閉鎖される。
閉鎖機構
特開2018−175131号公報
しかしながら、第三電チュー、導入路、作動機構、閉鎖機構および非電動役物は、それぞれが個別に遊技盤に組付けられるので、組付け作業に手間がかかる。また、作動機構および閉鎖機構によってメカニカルに作動する非電動役物の動作信頼性を確保するためには、組付け誤差等によって各部品の位置関係にずれを生ずることがないように、それぞれの部品を遊技盤に正確に組付ける必要があった。
本発明は、非電動役物の遊技盤への組付けを容易に行うことができ、且つ動作信頼性を確保することができる遊技機の役物手段を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、遊技球が入賞困難または入賞不能な閉鎖状態、および前記閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易な開放状態の間で相互に作動可能に構成された普通電動役物と、遊技球が流下する遊技領域において前記普通電動役物よりも下流側に配置され、前記閉鎖状態および前記開放状態の間で相互に作動可能に構成された非電動役物と、前記普通電動役物へ入賞した遊技球が通過可能な通路である普電通路に設けられ、前記普電通路を通過する遊技球によって、前記非電動役物を前記閉鎖状態から前記開放状態に作動する開放手段と、前記非電動役物へ入賞した遊技球が通過可能な通路である非電通路に設けられ、前記非電通路を通過する遊技球によって、前記非電動役物を前記開放状態から前記閉鎖状態に作動する閉鎖手段とを一体に備えたことを特徴とする遊技機の役物手段が提供される。
普通電動役物と、普通電動役物に入賞した遊技球によって作動する非電動役物とを一体に設けたので、遊技機の遊技盤への組付け作業が容易である。普通電動役物と非電動役物とをそれぞれ遊技盤へ組付けた場合、組付け誤差等により互いの位置関係にずれが生ずる可能性がある。役物手段は、普通電動役物と非電動役物とを一体に設けたことにより、互いの位置関係が、ずれを生ずることなく一定であるので、普通電動役物に連動して作動する非電動役物の動作信頼性が高い。
本態様において、前記普通電動役物は、遊技球の入賞口である普電入賞口と、前記普電通路の入口である普電通路口とが形成され、前記開放状態において前記普電入賞口から入賞し、前記普電通路口に到達する前の遊技球を収容する普電収容部と、前記閉鎖状態において前記普電入賞口を閉鎖しつつ遊技球の流路の一部を構成し、前記開放状態において前記普電入賞口を開放する普電開閉手段とを備え、前記普電開閉手段が前記普電入賞口を開放した場合に、前記普電入賞口は、前記流路において遊技球の直径の2倍以上の長さの開口を形成し、前記普電収容部内において、前記普電入賞口と前記普電通路口とは、遊技球の直径の2倍以上の長さ分、離れて位置してもよい。
普電開閉手段は遊技球の流路の一部を構成し、直径の2倍以上の長さがあるので、遊技球は普電入賞口を飛び越えにくい。よって普通電動役物の開放状態において、遊技球は確実に入賞することができる。そして、普電収容部は、普電入賞口から普電通路口までが、直径の2倍以上の長さ分、離れている。開放状態において2個以上の遊技球が普電入賞口に入賞した場合でも、遊技球は普電収容部内で詰まりにくい。故に普電開閉手段が閉鎖するときに、普電入賞口において普電開閉手段に遊技球が挟まってしまう、いわゆる玉噛みが生じにくい。よって、普通電動役物の動作信頼性は高い。
本態様において、前記遊技領域における前記普通電動役物の配置位置と前記非電動役物の配置位置とは、前記普通電動役物に到達した遊技球が、前記普通電動役物の前記開放状態において前記普通電動役物に入賞し、前記普電通路を通って前記開放手段に到達する迄にかかる第一時間が、前記普通電動役物に到達した遊技球が、前記普通電動役物の前記閉鎖状態において前記普通電動役物の配置位置を通過し、前記非電動役物の配置位置に到達する迄にかかる第二時間と同じまたは前記第一時間より短い時間となる位置関係を有してもよい。
遊技領域の上流側にある普通電動役物が閉鎖状態となり、普電開閉手段が普電入賞口を閉鎖すると、普電開閉手段は遊技球の流路を構成するようになるので、遊技球が非電動役物へ向けて流通する。そして、遊技球が非電動役物の配置位置に到達する前には、先に普通電動役物に入賞した遊技球が普電通路を通って開放手段に到達しているので、非電動役物は開放状態になっている。故に、普通電動役物に入賞できなかった遊技球がそのまま非電動役物に入賞できるので、無駄玉が生じにくい。
本態様は、遊技球が流通する通路である球流通路を備え、前記普通電動役物の配置位置および前記非電動役物の配置位置は、前記球流通路に沿って設けられ、遊技球は、前記球流通路に1球ずつ入球して流通してもよい。
上流側にある普通電動役物が閉鎖状態となり、普電開閉手段が普電入賞口を閉鎖する直前に、普通電動役物に入賞した遊技球は、第一時間後に開放手段を作動させ、非電動役物を開放状態にする。遊技球は、球流通路に1球ずつ入球する。故に、開放手段を作動させる遊技球に続いて球流通路に入球する後続球は、開放手段を作動させる先行球が普通電動役物の配置位置に到達したときよりも遅れて、普通電動役物の配置位置に到達する。すなわち、後続球が普通電動役物に到達してから第二時間後に非電動役物に到達するタイミングにおいては、先行球が普通電動役物に到達してから、後続球が先行球に遅れて普通電動役物に到達するまでの時間分と、後続球が普通電動役物の位置から非電動役物に到達するまでの第二時間とが経過している。第一時間は第二時間以下の時間である。故に先行球は、後続球が非電動役物に到達する前に、確実に、非電動役物を開放させることができ、無駄玉が生じにくい。
本態様において、前記普電通路は、前記普電通路口から後方へ向けて遊技球を案内する後方案内路を有し、前記後方案内路の下流側端部は、前記開放手段の上方に位置してもよい。
普通電動役物に入賞した遊技球は後方案内路に案内されて開放手段の上方から落下し、開放手段を作動させる。すなわち遊技球の落下の勢いと自重により、開放手段を確実に作動させることができるので、非電動役物の動作信頼性は高い。また、開放手段と閉鎖手段は共に非電動役物を作動するので近接して配置されるが、後方案内路によって遊技球が開放手段に作用する位置を後方側にずらすことで、開放手段の手前側に閉鎖手段を配置することができる。よって、役物手段の小型化を図ることができる。
なお、本態様の遊技機の役物手段においては、前記非電動役物は、前記閉鎖状態において前記非電通路の入口である非電通路口を閉鎖し、前記開放状態において前記非電通路口を開放しつつ遊技球の流路の一部を構成する非電開閉手段を備え、前記閉鎖手段は、前記非電開閉手段が前記非電通路口を閉鎖した状態に維持する初期形態と、前記初期形態において遊技球が前記開放手段に作用した場合に前記開放手段によって移行され、遊技球が作用する第一作用部を前記非電通路口に配置しつつ、前記非電開閉手段が前記非電通路口を開放した状態に維持する第一形態と、前記第一形態において遊技球が前記第一作用部に作用した場合に移行し、遊技球が作用する第二作用部を前記非電通路口に配置しつつ、前記非電開閉手段が前記非電通路口を開放した状態に維持する第二形態とに移行可能であり、前記第二形態において遊技球が前記第二作用部に作用した場合には前記初期形態に移行してもよい。この場合、非電動役物は、遊技球が普通電動役物に入賞すると開放状態となり、2個の遊技球が非電動役物に入賞することで閉鎖する。すなわち遊技者は、普通電動役物が開放される度に2個の遊技球を非電動役物に入賞させることができ、より多くの遊技球を得ることができる。
また、本態様の遊技機の役物手段においては、遊技球の流路において前記非電動役物の下流側に配置され、遊技球が入賞または通過可能な開始領域をさらに備え、前記普通電動役物は、遊技球が前記開始領域に入賞または通過した場合に判定される普通当り判定において普通当りと判定された場合に、前記閉鎖状態から前記開放状態に作動してもよい。この場合、非電動役物の下流側に開始領域を設けたことで、普通電動役物および非電動役物に入賞しなかった遊技球が開始領域を通過可能となることによって、無駄玉が生じにくい。また、普通電動役物、非電動役物および開始領域を一体に設けることによって、それぞれへの遊技球の入賞割合を変更する必要が生じた場合でも、変更を行った役物手段と取り替えるだけで容易に遊技機の調整を行うことができる。
また、本態様の役物手段を備えた遊技機が提供されてもよい。役物手段を遊技盤に組付けることで、普通電動役物、普通電動役物等をそれぞれ別体に設けた場合の組付け誤差等により互いの位置関係にずれが生ずることを防止できるので、普通電動役物に連動して作動する非電動役物の動作信頼性を高めることができる。また、取り付け位置の省スペース化を図ることができる。
また、本態様の役物手段と、遊技球が前記開始領域に入賞または通過した場合に、遊技球を獲得可能な通常普通当りと、前記通常普通当りよりもさらに多くの遊技球を獲得可能な特別普通当りとを含む前記普通当りか否かを判定する普通当り判定を行う判定手段と、前記判定手段によって前記通常普通当りと判定された場合に、前記普通電動役物を所定の通常時間、前記開放状態に維持した後、前記閉鎖状態に移行する通常普通当り遊技を制御する通常普通当り制御手段と、前記判定手段によって前記特別普通当りと判定された場合に、前記普通電動役物を前記通常時間よりも短い特別時間、前記開放状態に維持した後、前記閉鎖状態に移行し、所定の間隙時間が経過した後、前記特別時間の開放を所定回数繰り返す特別普通当り遊技を制御する特別普通当り制御手段とを備えた遊技機が提供されてもよい。普通電動役物は、通常、開放から通常時間の経過または規定数の遊技球の入賞によって閉鎖される。例えば通常時間が、遊技球が普通電動役物に規定数入賞できるだけ十分な長さの時間である場合、通常普通当り遊技では、遊技球が普通電動役物に規定数入賞し、さらに非電動役物に入賞して遊技が終了する。遊技球は、普通電動役物へ入賞した遊技球の規定数と、1回の開放における非電動役物への入賞数とに応じた数が払い出される。これに対し、例えば特別時間が、遊技球が普通電動役物に1個入賞できるだけの短い長さの時間である場合、特別普通当り遊技では、遊技球が普通電動役物に入賞し、さらに非電動役物に入賞する動作を、普通電動役物への入賞数が規定数に達するまで繰り返し行って、遊技が終了する。遊技球は、普通電動役物へ入賞した遊技球の規定数と、規定数に相当する回数分の開放における非電動役物への入賞数とに応じた数が払い出される。よって、1つの役物手段を用い、払い出される遊技球の数が異なる普通当り遊技を制御することができる。
また、上記態様の遊技機においては、遊技球を発射する発射手段を備え、前記特別時間は、前記発射手段による遊技球の発射間隔よりも短く、前記間隙時間は、前記発射手段による遊技球の発射間隔の4倍以上であってもよい。この場合、特別普通当り遊技における1回の開放時間は、遊技球の発射間隔より短いので、開放時に遊技球は1球入賞する。よって数回の開閉動作で普通電動役物への入賞数が規定数に達しにくい。一方、間隙時間は、遊技球の発射間隔の4倍以上であるので、普通電動役物の閉鎖後、次の開放までの間に確実に遊技球は非電動役物に到達でき、入賞することができる。よって無駄玉が生じにくい。
パチンコ機1の正面図である。 入賞口ユニット100の斜め前方から見た斜視図である。 入賞口ユニット100を斜め右方から見た斜視図である。 入賞口ユニット100の分解斜視図である。 羽根作動ユニット150の分解斜視図である。 初期形態の羽根作動ユニット150の斜視図である。 初期形態から第一形態に移行する羽根作動ユニット150の斜視図である。 第一形態の羽根作動ユニット150の斜視図である。 第二形態の羽根作動ユニット150の斜視図である。 第二形態から初期形態に移行する羽根作動ユニット150の斜視図である。 制御部40の電気的構成を示すブロック図である。 第四電チュー16のロング開閉パターンPLのタイミングチャートである。 第四電チュー16のショート開閉パターンPSのタイミングチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載される装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。なお、以下の説明において、パチンコ機1の上下方向、左右方向、および表裏方向(前後方向)については、特に断りがない場合、遊技盤2の盤面の向きを基準とする。すなわち、ホールに設置されたパチンコ機1で遊技を行う遊技者からパチンコ機1を見た向きが基準となる。以下では便宜上、図1紙面の表裏方向をパチンコ機1の前後方向として説明を行う。また、パチンコ機1に使用される装置や部品についても、パチンコ機1に組付けられた場合の向きを基準に、上下方向、左右方向、前後方向を規定するものとする。
パチンコ機1は、複数の普通電動役物に加えて第二種非電動役物を備えた、いわゆる一般電役タイプの遊技仕様の遊技機である。本願が開示する技術は、旧1種タイプ、旧2種タイプ、1種2種混合タイプ、普通機タイプ等、様々な遊技仕様の遊技機に適用できる。
図1を参照し、パチンコ機1の機械的構成について説明する。パチンコ機1は、遊技盤2を着脱可能な本体枠10を備える。遊技盤2は正面視略正方形の板状である。本体枠10に装着された遊技盤2は、パチンコ機1の上側部分に配置される。遊技盤2は、本体枠10と、本体枠10の前側に装着された前面枠10Aの間に保持される。前面枠10Aは透明なガラス板を保持し、遊技盤2の前面を保護する。前面枠10Aには、ガラス板を取り囲むように電飾ランプ35が設けられる。電飾ランプ35は、遊技の進行等に応じて点灯または点滅する。
パチンコ機1の下側部分には上皿5と下皿6が設けられる。上皿5は遊技盤2の下部に設けられ、発射装置37(図11参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける。上皿5の上部中央には、遊技者によって操作される演出ボタン9が設けられる。演出ボタン9は、例えば報知演出において、演出内容の分岐を指示するボタンとして用いられる。下皿6は上皿5の直下に設けられ、上皿5から溢れたり排出されたりする賞品球を受ける。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられる。発射ハンドル7は、遊技者による回転操作を受け付ける。遊技者が発射ハンドル7を操作すると、発射装置37は、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で遊技球を発射する。また、前面枠10A上部の左右両角部には、スピーカ48が設けられる。
遊技盤2の前面には、ガイドレール3Aで囲まれた略円形の遊技領域4が形成される。ガイドレール3Aは、遊技領域4の左側から上側にかけて円弧状に形成される。また、遊技領域4の左側で、ガイドレール3Aの内側には、円弧状のガイドレール3Bが形成される。ガイドレール3Bは、ガイドレール3Aとの間に遊技球を案内する通路を形成する。発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3Aとガイドレール3Bの間を通って遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられる。遊技領域4は、左領域4Aと右領域4Bとを含む。左領域4Aは、センター飾り8の左側を通り、アウト口19へ向けて遊技球が流下する領域である。右領域4Bは、センター飾り8の右側を通り、アウト口19へ向けて遊技球が流下する領域である。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球はガイドレール3A,3B間を通過し、ガイドレール3Bが途切れる遊技領域4の左上部分から遊技領域4内に導かれて、左領域4Aを流下する。遊技球が左領域4Aを流下するように発射ハンドル7の回転角度を調整して遊技球を発射することを「左打ち」という。所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は、ガイドレール3A,3B間を通過した後もガイドレール3Aに沿って進み、遊技領域4の右上部分から遊技領域4内に導かれて、右領域4Bを流下する。遊技球が右領域4Bを流下するように発射ハンドル7の回転角度を調整して遊技球を発射することを「右打ち」という。
センター飾り8は、表示画面28、ワープ通路21、クルーン22、第四図柄作動口18、可動体31(図11参照)を主に備える。表示画面28はセンター飾り8の略中央に配置される。可動体31は、表示画面28の周囲に設けられる。表示画面28は、例えばLCD等によって構成され、動画、メッセージ等の様々な映像を表示する。パチンコ機1では、稼働中に様々な演出が行われる。様々な演出は、例えば、普通当り判定の結果が報知される「報知演出」、普通当り遊技中に行われる「当り演出」、遊技者による遊技が行われていない客待ち中に行われる「デモ演出」等である。これら様々な演出を総じて「遊技演出」という。パチンコ機1は、遊技演出において表示画面28に様々な映像を表示し、映像にあわせて可動体31の可動部を動作させる演出等を行う。報知演出は、演出用の図柄である演出図柄(図示略)を変動させた後に、普通当り判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示させることで、普通当り判定の結果を遊技者に報知する演出である。本実施形態では、主に、後述する第一普通当り判定の結果および第四普通当り判定の結果が、報知演出によって報知される。
ワープ通路21は、センター飾り8において、表示画面28の左側下方に設けられる。ワープ通路21は、左領域4Aを流下する遊技球の一部を、センター飾り8の外側から内側へ案内する通路である。ワープ通路21はクルーン22に接続する。クルーン22は平面視円形状で、縁部が立った皿状の遊技部材である。クルーン22は、表示画面28の下方で左右方向の略中央に設けられる。ワープ通路21を案内された遊技球はクルーン22の内部へ誘導され、クルーン22の縁部に沿ってクルーン22内を旋回する。
クルーン22の底部には、第四図柄作動口18に接続する入賞穴(図示略)と、2つの排出穴(図示略)が形成される。2つの排出穴はクルーン22底部の前側で左右に並んで開口し、進入する遊技球を表示画面28下方の遊技領域4に排出する。入賞穴はクルーン22底部の後側にて開口し、第四図柄作動口18に接続する。第四図柄作動口18は、第四普通図柄の作動口である。
センター飾り8の略中央下方には、遊技球が通過可能な第一図柄作動ゲート11が設けられる。第一図柄作動ゲート11は、第一普通図柄の作動ゲートである。センター飾り8の右方には、複数の入賞口が一体に設けられたユニット部品である入賞口ユニット100が設けられている。入賞口ユニット100は、開閉部材16Aを備えた第四電チュー16、開閉部材17Aを備えた非電動役物17、および第四図柄作動ゲート12を備える。入賞口ユニット100の詳細な構造については後述する。
入賞口ユニット100の下方には、第一電チュー13が設けられる。第一電チュー13は、第四電チュー16と同様に、第二普通図柄の作動口である。第一電チュー13の左下方には、第二電チュー14が設けられる。第二電チュー14は、第三普通図柄の作動口である。第二電チュー14の左下方には、第三電チュー15が設けられる。第三電チュー15は、普通図柄の作動口として機能しない。第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15のそれぞれは、第四電チュー16と同様に、開閉部材13A,14A,15Aを備える。各々の開閉部材13A,14A,15Aが開放された場合にのみ、遊技球は、第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15のそれぞれに入賞できる。以下、第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15および第四電チュー16を総称する場合、単に、電チューという。各々の電チューの開閉部材13A,14A,15A,16Aは、ソレノイドによって開閉される。電チューは、それぞれの開閉部材13A,14A,15A,16Aが閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材13A,14A,15A,16Aが開放されることで、閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
遊技領域4には、上記以外に、その他の入賞口、アウト口19、各種の電飾部材、風車、遊技くぎ等が設けられる。アウト口19は遊技盤2の下部に設けられる。遊技領域4を流下する遊技球のうち、電チュー、非電動役物およびその他の入賞口のいずれにも入賞せず、遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口19を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
なお、遊技領域4において各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちされた遊技球は、右打ちされた遊技球よりも、第一図柄作動ゲート11を通過しやすい。また、右打ちされた遊技球は、左打ちされた遊技球よりも、電チューおよび非電動役物に入賞しやすい。左打ちされた遊技球が電チューおよび非電動役物に入賞することは困難である。したがって、遊技者は、後述する大当り遊技中には右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
遊技盤2の左下部には、図柄表示部24が設けられる。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LEDおよび第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、第一〜第四普通当り判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、LEDの点灯および消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、第一〜第四普通当り判定の結果がまだ表示されていない遊技球である保留球の個数(いわゆる「保留球数」)を表示する。第一普通図柄に係る保留球数を第一保留球数という。第二普通図柄に係る保留球数を第二保留球数という。第三普通図柄に係る保留球数を第三保留球数という。第四普通図柄に係る保留球数を第四保留球数という。以下では、第一〜第四普通図柄を総称する場合、単に普通図柄という。
次に、図2〜図5を参照し、入賞口ユニット100の構造について説明する。入賞口ユニット100は、右領域4Bを流下する遊技球が流通する球流通路190を有し、球流通路190に沿って第四電チュー16、非電動役物17および第四図柄作動ゲート12を配置した役物ユニットである。入賞口ユニット100は、背板110、シャッター開閉ユニット140、開閉部材17A、前板120、下板130、羽根作動ユニット150、上カバー160、下カバー165、第四電チュースイッチ78、第四ゲートスイッチ68を備える。
背板110は上下に延び、各役物が組付けられる板状体である。遊技球は、背板110と、背板110の前面側に固定される前板120との間を流通する。球流通路190は、背板110と前板120の間に形成される。背板110の上部には、開口部111が開口する。開口部111は右下がりに左右に延びる。背板110の背面上部には、シャッター開閉ユニット140が固定される。シャッター開閉ユニット140は、前後方向に出退する開閉部材17Aと、第四電チューソレノイド74(図11参照)を備える。開閉部材17Aは開口部111内に配置される。第四電チューソレノイド74の非駆動時、開閉部材17Aは、背板110の前面において、開口部111から前方に突出する。第四電チューソレノイド74の駆動時、開閉部材17Aは後方へ移動し、背板110の前面において、開口部111よりも前方へは突出しない。
開口部111が形成された位置において、背板110と前板120の間の領域は第四電チュー16の入賞口16Bであり、開閉部材16Aによって開閉される。背板110は、開口部111の下方に普電通路口112を開口する。普電通路口112は、第四電チュー16に入賞した遊技球を、背板110の背面側に設けられる普電通路180に案内する開口部である。普電通路口112の後ろには第四電チュースイッチ78が設けられ、普電通路口112を通過する遊技球を検出する。背板110の背面において、普電通路口112の下には、後方へ向けて板状に突出する後方案内路113が設けられる。後方案内路113は普電通路180の一部を構成し、普電通路口112から普電通路180に進入する遊技球を、背板110の後方へ向けて案内する。
背板110は、普電通路口112の下方に非電通路口114を開口する。非電通路口114は、非電動役物17に入賞した遊技球を、背板110の背面側に設けられる非電通路185に案内する開口部である。背板110の背面において、非電通路口114の下には、後方へ向けて溝状に突出する案内溝115が設けられる。案内溝115は、非電通路185の一部を構成し、非電通路口114から非電通路185に進入する遊技球を、背板110の後方へ向けて案内する。非電スイッチ79(図3参照)は、遊技盤2の裏側で、案内溝115の後方且つ下方に設けられ、非電通路口114に入球し、非電通路185を流通した遊技球を検出する。非電通路口114の下方には、第四ゲートスイッチ68を保持する保持部118が形成される。第四ゲートスイッチ68は、背板110の前面に遊技球を検出する検出穴を配置した状態で保持部118に保持され、第四図柄作動ゲート12として機能する。
背板110の前面で、非電通路口114の周囲には、前方へ向けて突出する壁部が設けられる。非電通路口114の左方から上方の位置には、第四電チュー16と非電動役物17とを区切る壁部116が設けられ、前方に突出する。非電通路口114の右方から下方の位置には、非電動役物17と第四図柄作動ゲート12とを区切る壁部117が設けられ、前方に突出する。壁部116,117は、右側上部を開けて非電通路口114の周囲を囲み、右側上部に非電動役物17の入賞口17Bを形成する。
前板120は、遊技球が通過可能な間隙を開けて、背板110の前面側に固定される。前板120は、背板110の上部から壁部117の形成位置にかけて、上下に延びる。前板120の背面には、遊技球が通過する球流通路190を構成する複数の壁部が設けられる。前板120は、背板110との間を流下する遊技球を遊技者が視認できるように、透明な部材により形成される。
開口部111の上方には、右領域4Bを流下して入賞口ユニット100に進入する遊技球を受け、球流通路190に導く壁部121が設けられる。壁部121は左下方へ傾斜して延びる。壁部121の左側には、壁部121の上方から左端下方にかけて、C字状に湾曲して延びる壁部122が設けられる。壁部122は、壁部121から遊技球の直径Dより僅かに大きく離れて位置することで、壁部121との間に球流通路190を形成する。球流通路190において、壁部122と壁部121は、壁部121が受けて左下方に案内する遊技球の進行方向を壁部122によって右下方に反転させ、入賞口16Bへ案内する。壁部122の下端は開口部111の左に位置する。右領域4Bを流下して入賞口ユニット100に進入する遊技球は、入賞口ユニット100の入口において壁部121に衝突することにより、落下の勢いが弱められてから、球流通路190を流通するので、1球ずつ順に、球流通路190を流通することができる。
壁部121の下には壁部123が設けられる。壁部123は壁部121の左端に接続し、閉鎖状態の開閉部材16Aとの間に遊技球の直径Dより僅かに大きな間隙を有しつつ、右下方へ向けて開閉部材16Aと並行して延びる。閉鎖状態の開閉部材16Aは、壁部123との間に球流通路190を形成し、上面を遊技球が転がることで第四電チュー16への遊技球の入賞を阻止しつつ、第四電チュー16の右方へ遊技球を案内する。
壁部124は、開口部111の左にある壁部122の下端から下方に延び、普電通路口112の左側、下側および右側の周囲を取り囲む。壁部125は、壁部124の普電通路口112右側の端部から、右上方へ向けて傾斜して延びる。壁部126は、壁部125の右端から上方へ向けて延び、上端が開口部111右下に位置する。閉鎖状態の開閉部材16Aと壁部126の上端との間隙の大きさは、遊技球の直径より小さい。壁部124〜126は、開口部111の位置を開放する凹部状を呈し、普電通路口112を凹部内の左下に配置する普電収容部16Cを形成する。開口部111の位置は第四電チュー16の入賞口16Bであり、普電収容部16Cは、開閉部材16Aが開放状態のとき、球流通路190を流通する遊技球を受け入れ、普電通路口112に導く。
本実施形態において、入賞口16Bは、球流通路190に沿って配置されており、開閉部材16Aの開放時に球流通路190に形成される開口の大きさ、すなわち、球流通路190に沿う入賞口16Bの長さL1は、遊技球の直径Dの2倍以上の長さを有する。開閉部材16Aの閉鎖時、遊技球は球流通路190として開閉部材16Aの上面を通る経路を通過し、非電動役物17に到達することができる。開閉部材16Aの開放時、遊技球は、直径Dの2倍以上の長さL1を有する入賞口16Bを、飛び越えにくく、遊技球は確実に第四電チュー16に入賞することができる。
また、普電収容部16C内において、入賞口16Bと普電通路口112とは上下方向に離れて位置する。入賞口16Bと普電通路口112との間の長さL2は、遊技球の直径Dの2倍以上の長さを有する。このため、第四電チュー16の開放状態において2個以上の遊技球が入賞口16Bに入賞した場合でも、遊技球は普電収容部16C内で詰まりにくい。故に開閉部材16Aが閉鎖するときに、入賞口16Bにおいて開閉部材16Aと前板120との間に遊技球が挟まってしまう、いわゆる玉噛みは、生じにくい。
壁部126の右方には、壁部126との間に遊技球の直径Dより僅かに大きな間隙を有しつつ、下方へ向けて壁部126と並行して延びる壁部127が設けられる。壁部126と壁部127は球流通路190を形成し、第四電チュー16に入賞しなかった遊技球が通過する。壁部126と壁部127は、入賞口17Bの右上方に遊技球を案内する。遊技盤2に設けられる遊技くぎによって、遊技球は、非電動役物17の入賞口17B近傍を通る流路に案内される。開閉部材17Aが開放状態のとき、開閉部材17Aは、壁部126と壁部127の間を通過した遊技球を受け、壁部116,117内へ転がし、非電通路口114に案内する。開閉部材17Aが閉鎖状態のとき、開閉部材17Aは、壁部126と壁部127の間を通過した遊技球を弾き、第四図柄作動ゲート12へ向けて、非電動役物17の左側から下方へ流下させる。下板130は透明な板状体であり、遊技球が通過可能な間隙を開けて、前板120の下方で背板110の前面側に固定され、第四図柄作動ゲート12の前方を覆う。遊技くぎは、第四図柄作動ゲート12の右上方の遊技盤2にも設けられ、球流通路190を通り第四図柄作動ゲート12の右上方に到達した遊技球が第四図柄作動ゲート12を通過できる流路と通過できない流路とに振り分ける。第四図柄作動ゲート12は、球流通路190において、第四電チュー16および非電動役物17よりも下流に位置する。よって、第四電チュー16および非電動役物17に入賞しなかった遊技球が第四図柄作動ゲート12を通過可能となることによって、無駄玉が生じにくい。
背板110の背面には上カバー160と下カバー165が固定される。下カバー165は背板110の背面にて羽根作動ユニット150を保持し、非電通路口114の後方に固定される。上カバー160は、下カバー165の直上に設けられ、後方案内路113の周囲を覆い、後方案内路113と共に普電通路180を形成する。下カバー165の上部は開口し、普電通路180は下カバー165内の後部に接続する。羽根作動ユニット150の作動レバー220(後述)は、下カバー165内の後部に配置される。普電通路180を流通する遊技球は、後方案内路113の後端から上カバー160によって下カバー165内後部に案内され、作動レバー220に接触する。作動レバー220は、遊技球を、下カバー165内から右方に排出する。非電通路185の案内溝115は、下カバー165の直下に配置される。非電スイッチ79は下カバー165の下方に設けられ、案内溝115の後端から下方に落下する遊技球が検出穴を通過する。
羽根作動ユニット150は、錘体210、作動レバー220、ストッパ230、回転レバー240を備え、下カバー165内に組付けられる。回転レバー240は、軸部241、閉鎖板242、第一突起部243、第二突起部244、逆転防止部245、当接部246を備える。軸部241は左右に延び、下カバー165に支持されて、非電通路口114の上下方向略中央に配置される。第一突起部243と第二突起部244は、それぞれ軸部241の略中央から径方向外向きに突出する。閉鎖板242は、第一突起部243,第二突起部244よりも軸部241の端部寄りの位置から径方向外向きに突出し、左右方向に直交する板面を有する。本実施形態の閉鎖板242は、第一突起部243および第二突起部244の左右方向両側に一対に設けられる。閉鎖板242、第一突起部243、第二突起部244は、軸部241の周方向において、それぞれ異なる方向に突出する。閉鎖板242の突出先端部分は屈曲し、非電動役物17の開閉部材17Aの閉鎖時に、開閉部材17Aの回転軸17D近傍に形成される突起部17C(図4参照)に掛かり、開閉部材17Aを回動する。当接部246は、左右方向において左側の閉鎖板242と第一突起部243,第二突起部244との間に設けられ、周方向では第一突起部243の突出位置において、軸部241から径方向外向きに突出する。
回転レバー240は、回転位置によって、静止時の形態が、初期形態(図5円A参照)、第一形態(図5円B参照)、第二形態(図5円C参照)の3形態の間で移行する。初期形態は、閉鎖板242が非電通路口114から背板110の前面側に突出し、閉鎖状態の開閉部材17Aの突起部17Cの側方に位置する形態である。第一形態は、回転レバー240が初期形態に対して左側面視略90度時計回りに回転し、閉鎖板242が非電通路口114内に移動し、第一突起部243が非電通路口114から背板110の前面側に突出した形態である。第二形態は、回転レバー240が第一形態に対して左側面視略120度時計回りに回転し、第一突起部243が非電通路口114内に移動し、第二突起部244が非電通路口114から背板110の前面側に突出した形態である。回転レバー240は、第二形態に対してさらに左側面視略150度時計回りに回転すると、初期形態に戻る。
逆転防止部245は、軸部241の左端寄りの位置に設けられる。逆転防止部245は、回転レバー240の初期形態、第一形態、第二形態それぞれの形態においてストッパ230に係合し、逆の回転方向(左側面視反時計回り方向)への回転を防止する。ストッパ230はバネによって逆転防止部245との係合状態を維持し、回転レバー240が左側面視反時計回り方向へ回転する場合には、回転を規制し、左側面視時計回り方向へ回転する場合には、回転を許容する。
作動レバー220は、軸部221、レバー部222、錘部223、押上部224,225を備える。軸部221は左右に延び、回転レバー240の軸部241の後方にて下カバー165に支持される。レバー部222は軸部221の後方に延び、屈曲して右方に延びる。レバー部222は下カバー165内の後部に位置する。レバー部222の上方には、普電通路口112から後方に突出する後方案内路113の後端が位置する。レバー部222の右方に延びる部分は下カバー165の右側面に形成される開口部166から右方に突出する。開口部166は、遊技球の直径よりも大きく開口する。普電通路180を通り、後方案内路113の後端から落下する遊技球は、下カバー165上部から後部内に進入し、落下の勢いと自重でレバー部222を確実に下方に押し下げつつ、レバー部222に案内されて、開口部166から下カバー165の外に排出される。また、後方案内路113によって遊技球が作動レバー220に作用する位置を羽根作動ユニット150の後部にすることで、羽根作動ユニット150は、作動レバー220を回転レバー240の後方に配置して、上下方向の小型化を実現する。
錘部223は、軸部221の下方に延び、軸部221の下前方に重心を有する。作動レバー220は錘部223により、レバー部222が略後方に突出した状態でバランスを維持する。すなわち、遊技球がレバー部222を下方に押し下げた場合、錘部223がレバー部222の位置を軸部221の後方に復帰させる。押上部224は、軸部221の前方で錘部223の左側部に設けられ、前上方へ棒状に突出する。押上部224は、レバー部222が遊技球により下方に押し下げられた場合に作動レバー220の回動により上方へ移動し、錘体210の後部を押し上げる。押上部225は、押上部224よりも前下方で錘部223の左側部に設けられ、押上部224同様に前上方へ棒状に突出する。押上部225は、レバー部222が遊技球により下方に押し下げられた場合に作動レバー220の回動により上方へ移動し、回転レバー240の当接部246を上方に移動させ、回転レバー240を左側面視時計回り方向に回転させる。なお、当接部246は、回転レバー240が初期形態である場合に軸部241の後方に位置する。よって押上部225は、上方への移動時において、回転レバー240が初期形態の場合に当接部246に当接でき、第一形態または第二形態の場合には、回転レバー240に接触しない。
錘体210は板状を呈し、前端部に左右に突出する軸部211を備える。軸部211は下カバー165に支持され、錘体210の後部を上下に揺動可能にする。錘体210の下部には下方へ突出する突出部212が設けられる。錘体210は、作動レバー220の押上部224が当接したとき、自重により、作動レバー220の回動に負荷を与える。これにより、錘体210は、普電通路180を通過する遊技球が作動レバー220を押し下げるときの勢いを弱めることで、回転レバー240の回動の勢いを抑え、回転レバー240が初期形態から第一形態を経て一気に第二形態に移行することを抑制する。また、回転レバー240が初期形態から第一形態に移行する場合において、錘体210後部が上方に移動した後、自重で下方に移動するとき、突出部212は、回転レバー240の第二突起部244を前方に押す。これにより、錘体210は、第一突起部243が非電通路口114からまっすぐ前方に突出する位置まで回転レバー240を回動し、第一形態への移行を補助する。同様に、回転レバー240が第二形態から初期形態に移行する場合においても、錘体210は、回転レバー240の第一突起部243を突出部212が前方に押すことで、回転レバー240の初期形態への移行を補助する。
上記したように、非電動役物17の開閉部材17Aは、回転軸17D近傍に突起部17Cを有する。回転軸17Dは前後方向に延び、非電通路口114の右方にて背板110の前面に設けられる。開閉部材17Aは、閉鎖状態のとき、肉厚の羽根部分17Fが回転軸17Dの上側に配置されることで、入賞口17Bを塞ぐ。突起部17Cは、回転軸17Dに対して羽根部分17Fとは反対側にあり、開閉部材17Aが閉鎖状態のとき、回転軸17Dの左下方にある。回転レバー240が初期形態のとき、閉鎖板242は突起部17Cの左側方に位置し、右面が突起部17Cに当接する。故に開閉部材17Aは正面視時計回り方向の回転が規制され、閉鎖状態を維持する。回転レバー240が第一形態または第二形態のとき、閉鎖板242は突起部17Cの左側方にない。故に開閉部材17Aは正面視時計回り方向の回転は規制されない。開閉部材17Aは、閉鎖状態となって羽根部分17Fが回転軸17Dの上方にあるとき、回転軸17Dの右上部分に重心を有する。故に、突起部17Cの規制が解除されると、開閉部材17Aは、自重により、回転軸17Dを中心に正面視時計回り方向に回動する。突起部17Cは回転軸17Dの左方に移動し、羽根部分17Fは回転軸17Dの右上側に移動する。これにより、開閉部材17Aは入賞口17Bを開放し、開放状態となる。
このように、入賞口ユニット100は、右領域4Bを流下する遊技球が、入口に設けた壁部121に衝突することで遊技球の落下の勢いを弱め、球流通路190に1球ずつ順に入球させることができる構成である。そして、入賞口ユニット100は、第四電チュー16と非電動役物17とが球流通路190に沿って設けられ、且つ、第四電チュー16に入賞した遊技球によって、非電動役物17が開放される構成である。仮に、球流通路190に先に入球する先行球が、開閉部材16Aの開放によって第四電チュー16に入賞して非電動役物17を開放する前に、先行球に続いて球流通路190に入球する後続球が、開閉部材16Aの閉鎖によって第四電チュー16に入賞せずに非電動役物17に到達した場合、後続球は非電動役物17に入賞できず、無駄玉となってしまう。本実施形態の入賞口ユニット100は、このような無駄玉を生じ難くするため、第四電チュー16と非電動役物17の配置位置関係を、より厳密に設定している。具体的に、入賞口ユニット100に進入し、球流通路190を通って第四電チュー16に到達した遊技球が、開閉部材16Aの開放時に、第四電チュー16に入賞したときから、普電通路180を通って作動レバー220に到達する迄にかかる時間を、第一時間とする。球流通路190を通って第四電チュー16に到達した遊技球が、開閉部材16Aの閉鎖時に、開閉部材16Aの上面を通過し始めたときから、球流通路190を通って非電動役物17に到達する迄にかかる時間を、第二時間とする。この場合に、第二時間が、第一時間と同じ時間、もしくは第一時間より短い時間となるように、入賞口ユニット100における第四電チュー16と非電動役物17の配置位置関係が、入賞口ユニット100の設計において設定される。
次に、図6〜図10を参照し、非電動役物17の羽根作動ユニット150の動作について説明する。図6に示すように、羽根作動ユニット150の回転レバー240は、初期形態において、閉鎖板242を軸部241の前方に配置し、非電通路口114よりも前方に突出する。開閉部材17Aの突起部17Cは閉鎖板242の右面に当接し、これにより、開閉部材17Aの羽根部分17Fが回転軸17Dよりも上側に配置され、非電動役物17が閉鎖状態に維持される。作動レバー220は錘部223によってレバー部222が軸部221の後方に位置する形態に維持される。
図7に示すように、遊技球が第四電チュー16に入賞し、普電通路口112に進入すると、遊技球は第四電チュースイッチ78を通過した後、後方案内路113に案内されて、上カバー160内から下カバー165内の後部へ向けて下方に落下する。遊技球は作動レバー220のレバー部222を下方に押し下げる。作動レバー220の押上部224は錘体210の後部を押し上げ、押上部225は回転レバー240の当接部246を押し上げて、回転レバー240を左側面視時計回り方向に回転させる。押上部225は、回転レバー240が初期形態から第一形態への回動途中までの間だけ、当接部246に接触することができ、その他の形態において、作動レバー220と回転レバー240は接触しない。よって、回転レバー240が第一形態または第二形態のとき、後続の遊技球がレバー部222を下方に押し下げても、回転レバー240は回転しない。回転レバー240の閉鎖板242は回動し、開閉部材17Aの突起部17Cの右方から下方に移動する。突起部17Cが当接するものがなくなり、開閉部材17Aは、自重により、正面視時計回り方向に回動し、開放状態になる。
図8に示すように、作動レバー220を押し下げた遊技球は、下カバー165右側面の開口部166から下カバー165の外に排出される。作動レバー220は錘部223によってレバー部222が軸部221の後方に位置する形態に戻る。押上部224,225は下方に移動し、錘体210の後部が下方に移動して元の状態に戻り、その過程において、突出部212が回転レバー240の第一突起部243を前方へ押す。これにより、回転レバー240は第一形態になり、第一突起部243が非電通路口114からまっすぐ前方に突出する。
開放状態となった非電動役物17に遊技球が入賞し、非電通路口114に進入するとき、遊技球は回転レバー240の第一突起部243に当接し、第一突起部243を下方に押し下げる。遊技球は案内溝115内に入り、軸部241の下方に回動した第一突起部243をさらに後方に押しながら、案内溝115により後方に案内され、第四ゲートスイッチ68を通過する。回転レバー240は左側面視時計回りに回転して第二形態になり、第二突起部244が非電通路口114の前方に突出する。
図9に示すように、第二形態においても、回転レバー240の閉鎖板242は、開閉部材17Aの突起部17Cには当接しない。よって非電動役物17は、開放状態に維持される。非電動役物17に開放後二つ目の遊技球が入賞し、非電通路口114に進入するとき、遊技球は回転レバー240の第二突起部244に当接し、第二突起部244を下方に押し下げる。遊技球は案内溝115内に入り、軸部241の下方に回動した第二突起部244をさらに後方に押しながら、案内溝115により後方に案内され、第四ゲートスイッチ68を通過する。回転レバー240は左側面視時計回りに回転して初期形態に移行する。
図10に示すように、第二形態から初期形態に移行する過程において、回転レバー240の閉鎖板242は、軸部241の後上方から前方に回転する。このとき、閉鎖板242の先端部分が開閉部材17Aの突起部17Cに掛かり、押し下げる。開閉部材17Aは正面視反時計回りに回動し、羽根部分17Fが回転軸17Dよりも上側に配置されて閉鎖状態となる。突起部17Cは、初期形態に移行した回転レバー240の閉鎖板242の右側面に当接した状態に維持され、これにより、非電動役物17が閉鎖状態に維持される。
次に、パチンコ機1の遊技例について説明する。パチンコ機1では、左打ちで遊技を開始して、遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過することを契機として、第一当り乱数が取得される。取得された第一当り乱数に基づいて、第一普通当り判定が行われる。パチンコ機1では、第一普通当り判定において当りと判定される確率(以下、「第一普通当り確率」という。)は、約1/66である。なお、第一普通当り確率は、約1/66より低くても高くてもよい。以下、第一普通当り判定によって当りと判定されることを、「第一普通当り」ともいう。本実施形態において、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球に対して、第一普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第一保留球数)は「4」である。
第一普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄が変動を開始する。第一普通図柄の変動に同期して、表示画面28、可動体31、スピーカ48等によって報知演出が行われる。
第一普通当り判定によって第一普通当りと判定された場合、第一普通当りを示す第一普通図柄が確定表示された後に、第一普通当り遊技が行われる。第一普通当り遊技では、第一電チュー13に遊技球が入賞することを契機として、第二電チュー14および第三電チュー15が連続的に開放される。また、後述するが、第四普通当り遊技では、第四電チュー16に遊技球が入賞することを契機として、第二電チュー14および第三電チュー15ならびに非電動役物17が連続的に開放される。パチンコ機1において、電チューおよび非電動役物が連続的に開放される一連の遊技を「大当り遊技」ともいう。
第一普通当り遊技において第一電チュー13が開放され、第一電チュー13に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数(例えば15個)の賞球が払い出される。第一普通当り遊技で開放された第一電チュー13に遊技球を入賞させるため、遊技者は、遊技を左打ちから右打ちに変更する。一旦開放された第一電チュー13は、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過するか、あるいは4個の遊技球が入賞すると閉鎖される。なお、第一普通当り遊技が実行されている間は、普通図柄の変動(変動時間の計測)は一時停止される。
第一電チュー13は第二普通図柄の作動口であるので、第一電チュー13へ遊技球が入賞することを契機として、第二当り乱数が取得される。取得された第二当り乱数に基づいて、第二普通当り判定が行われる。パチンコ機1では、第二普通当り判定において当りと判定される確率(以下、「第二普通当り確率」という。)は、例えば100%である。なお、第二普通当り確率は100%未満であってもよい。以下、第二普通当り判定によって当りと判定されることを、「第二普通当り」ともいう。本実施形態において、第一電チュー13に入賞した遊技球に対して、第二普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第二保留球数)は「4」である。
第二普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第二普通図柄表示部に表示される第二普通図柄が変動を開始する。第二普通当り判定によって第二普通当りと判定されると、第二普通当りを示す第二普通図柄が確定表示された後に、第二普通当り遊技が行われる。第二普通当り遊技は、大当り遊技に包含される。第二普通当り遊技において第二電チュー14が開放され、第二電チュー14に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数(例えば10個)の賞球が払い出される。一旦開放された第二電チュー14は、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過するか、あるいは4個の遊技球が入賞すると閉鎖される。なお、第二普通当り遊技が実行されている間は、普通図柄の変動(変動時間の計測)は一時停止される。
第二電チュー14は第三普通図柄の作動口であるので、第二電チュー14へ遊技球が入賞することを契機として、第三当り乱数が取得される。取得された第三当り乱数に基づいて、第三普通当り判定が行われる。パチンコ機1では、第三普通当り判定において当りと判定される確率(以下、「第三普通当り確率」という。)は、例えば100%である。なお、第三普通当り確率は100%未満であってもよい。以下、第三普通当り判定によって当りと判定されることを、「第三普通当り」ともいう。本実施形態において、第二電チュー14に入賞した遊技球に対して、第二普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第三保留球数)は「4」である。
第三普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第三普通図柄表示部に表示される第三普通図柄が変動を開始する。第三普通当り判定によって第三普通当りと判定されると、第三普通当りを示す第三普通図柄が確定表示された後に、第三普通当り遊技が行われる。第三普通当り遊技は、大当り遊技に包含される。第三普通当り遊技において第三電チュー15が開放され、第三電チュー15に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数(例えば5個)の賞球が払い出される。一旦開放された第三電チュー15は、所定の開放時間(例えば5.8秒)が経過するか、あるいは7個の遊技球が入賞すると閉鎖される。なお、第三普通当り遊技が実行されている間は、普通図柄の変動(変動時間の計測)は一時停止される。
以降は、第三保留球数が「0」になるまでの間、第三普通当り遊技が繰り返して行われる。第二普通図柄の変動時間は、第三普通図柄の変動時間の4倍よりも若干長く設定されている。よって、第三保留球数が「0」になったときの第三普通図柄の変動が終了し、第三電チュー15の開放が終了すると、続いて第二普通図柄の変動が終了する。第二普通当り遊技が実行され、第二電チュー14が開放されると、再び、最大4個の遊技球が第三保留球数として保留される。そして上記同様、第三保留球数が「0」になるまでの間、第三普通当り遊技が繰り返し行われる。第二普通当り遊技は、第二保留球数が「0」になるまで繰り返して行われる。第二保留球数および第三保留球数が「0」になると、大当り遊技は終了する。第一普通当り遊技を契機に行われる大当り遊技を通じて払い出される賞球は約780個である。
また、パチンコ機1では、左打ちで遊技中(通常遊技中)に遊技球がワープ通路21を通り、クルーン22の入賞穴から第四図柄作動口18に入賞した場合と、右打ちで遊技中(大当り遊技中)に遊技球が第四図柄作動ゲート12を通過した場合に、第四当り乱数が取得される。取得された第四当り乱数に基づいて、第四普通当り判定が行われる。パチンコ機1では、第四普通当り判定において当りと判定される確率(以下、「第四普通当り確率」という。)は、約1/56である。なお、第四普通当り確率は、約1/56より低くても高くてもよい。以下、第四普通当り判定によって当りと判定されることを、「第四普通当り」ともいう。本実施形態において、第四図柄作動口18に入賞または第四図柄作動ゲート12を通過した遊技球に対して、第四普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第四保留球数)は「4」である。
第四普通当り判定が行われると、図柄表示部24の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄が変動を開始する。第四普通図柄の変動に同期して、表示画面28、可動体31、スピーカ48等によって報知演出が行われる。報知演出は、大当り遊技中にも行われる。
第四普通当り判定によって第四普通当りと判定された場合、第四普通当りを示す第四普通図柄が確定表示された後に、第四普通当り遊技が行われる。第四普通当り遊技を契機に行われる大当り遊技では、第四電チュー16に遊技球が入賞することを契機として、第二電チュー14および第三電チュー15が連続的に開放される。
第四普通当り遊技において第四電チュー16が開放され、第四電チュー16に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数(例えば12個)の賞球が払い出される。第四普通当り遊技で開放された第四電チュー16に遊技球を入賞させるため、遊技者は、通常遊技中においては遊技を左打ちから右打ちに変更し、大当り遊技中においては遊技を右打ちに維持する。第四電チュー16の開閉部材16Aは、後述するロング開閉パターンPLまたはショート開閉パターンPS(図12、図13参照)に従って開閉される。なお、入賞口ユニット100は、第四電チュー16の開放がロング開閉パターンPLまたはショート開閉パターンPSに従って行われることによって、第四普通当り遊技中に非電動役物17へ入賞する遊技球の数に差が生ずる構成であり、その結果、大当り遊技を通じて払い出される賞球数が異なる。一旦開放された第四電チュー16は、ロング開閉パターンPLまたはショート開閉パターンPSに従う開放が終了するか、あるいは4個の遊技球が入賞すると閉鎖される。なお、第四普通当り遊技が実行されている間は、普通図柄の変動(変動時間の計測)は一時停止される。
第四電チュー16は第二普通図柄の作動口であるので、第四電チュー16へ遊技球が入賞することによって、上記したように、第二保留球が保留されて第二普通当り遊技が生起され、更には第三保留球が保留されて第三普通当り遊技が生起される。以降は、第二保留球数と第三保留球数とが「0」になるまで、第二普通当り遊技と第三普通当り遊技とが繰り返し行われる。
ところで、大当り遊技中に第四普通当り判定が行われた場合に、第四普通当り遊技を契機に行われる大当り遊技には、「上乗せ当り遊技」と「まる得当り遊技」とが含まれる。本実施形態では、上乗せ当り遊技とまる得当り遊技とは、大当り遊技中に行われた第四普通当り判定において決定される第四普通当りとなる第四普通図柄の組合せに基づき、約90%が上乗せ当り遊技に決定され、約10%がまる得当り遊技に決定される。上乗せ当り遊技の場合、第四普通図柄の変動が開始されてから確定表示されるまでの時間がまる得当り遊技の場合よりも短く、実行中の大当り遊技の最中に第四普通図柄が確定表示される。一方、まる得当り遊技の場合、実行中の大当り遊技の終了後に、第四普通図柄が確定表示される。
また、第四普通当り遊技を契機に行われる大当り遊技には、大当り遊技において払い出される賞球の総数が異なる「通常当り遊技」と「プラス当り遊技」とが含まれる。詳細は後述するが、通常当り遊技における第四普通当り遊技では、ロング開閉パターンPLに従って第四電チュー16の開閉部材16Aが開放され、プラス当り遊技における第四普通当り遊技では、ショート開閉パターンPSに従って開閉部材16Aが開放される。その結果、プラス当り遊技における第四普通当り遊技中の非電動役物17への入賞数が、通常当り遊技における第四普通当り遊技中の非電動役物17への入賞数よりも多くなる。通常当り遊技を通じて払い出される賞球は約800個であり、プラス当り遊技を通じて払い出される賞球は約890個である。通常当り遊技とプラス当り遊技とは、第四普通当りとなる第四普通図柄の組合せに基づき、約80%が通常当り遊技に決定され、約20%がプラス当り遊技に決定される。なお、大当り遊技がまる得当り遊技に決定された場合は常にプラス当り遊技に決定され、上乗せ当り遊技に決定された場合には、その一部がプラス当り遊技に決定され、残りは通常当り遊技に決定される。
図11を参照し、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板60、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、電源基板42を備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41の主制御ユニット50には、CPU51、RAM52、ROM53が設けられる。CPU51は、各種の演算処理を行う。RAM52は、データを一時的に記憶する。ROM53は、制御プログラム等を記憶する。主制御ユニット50には、割込信号発生回路57が接続される。割込信号発生回路57は、例えば4ms毎に割込信号を発生し、主制御ユニット50に出力する。主制御基板41は、割込信号の入力を契機にプログラムを実行する。
主制御ユニット50は、I/Oインタフェイス54を介し、サブ制御基板60、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一ゲートスイッチ67、第四ゲートスイッチ68、第四作動口スイッチ69、図柄表示部24と電気的に接続する。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。第一ゲートスイッチ67は第一図柄作動ゲート11に設けられ、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球を検出する。第四ゲートスイッチ68は第四図柄作動ゲート12に設けられ、第四図柄作動ゲート12を通過した遊技球を検出する。第四作動口スイッチ69は第四図柄作動口18に設けられ、第四図柄作動口18に入賞した遊技球を検出する。
サブ制御基板60は、CPU61、RAM62、ROM63を備える。CPU61は、主制御基板41から送信される各種の制御コマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。RAM62は、CPU61による演算処理で得られたデータを一時的に記憶する。ROM63は、各種プログラム、プログラムが使用する各種フラグやデータの初期値等を記憶する。
サブ制御基板60は、ランプドライバ基板46、演出ボタン9、演出制御基板43、スピーカ48に接続する。ランプドライバ基板46は、可動体31、電飾ランプ35、演出ボタン9に接続する。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板60から受信する各種の実行コマンドに従って、前面枠10Aの電飾ランプ35、センター飾り8の各種照明、演出ボタン9に内蔵するLED等の発光動作、可動体31の動作等を制御する。演出ボタン9は、遊技者の操作に応じた操作信号をサブ制御基板60に出力する。スピーカ48は、サブ制御基板60から送信される音声データに基づく音声を出力する。
演出制御基板43は、表示画面28の制御を行う。演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備え、サブ制御基板60から受信する各種の制御コマンドに従って表示画面28の表示を制御する。CGROM432は、表示画面28における画像および映像の表示に用いられる静止画および動画のデータを記憶する。
払出制御基板45は、CPU451等を備える。CPU451は、主制御基板41から送信される各種の制御コマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞品球として払い出させる。
中継基板47は、第一電チューソレノイド71、第二電チューソレノイド72、第三電チューソレノイド73、第四電チューソレノイド74、第一電チュースイッチ75、第二電チュースイッチ76、第三電チュースイッチ77、第四電チュースイッチ78、非電スイッチ79に接続する。以下説明において、第一電チュースイッチ75、第二電チュースイッチ76、第三電チュースイッチ77、第四電チュースイッチ78を総称する場合、単に、電チュースイッチ75〜78ともいう。
第一電チューソレノイド71は、第一普通当り遊技中に第一電チュー13の開閉部材13Aを開閉する。第二電チューソレノイド72は、第二普通当り遊技中に第二電チュー14の開閉部材14Aを開閉する。第三電チューソレノイド73は、第三普通当り遊技中に第三電チュー15の開閉部材15Aを開閉する。第四電チューソレノイド74は、第四普通当り遊技中に第四電チュー16の開閉部材16Aを開閉する。第一電チュースイッチ75は第一電チュー13に設けられ、第一電チュー13に入賞した遊技球を検出する。第二電チュースイッチ76は第二電チュー14に設けられ、第二電チュー14に入賞した遊技球を検出する。第三電チュースイッチ77は第三電チュー15に設けられ、第三電チュー15に入賞した遊技球を検出する。第四電チュースイッチ78は第四電チュー16に設けられ、第四電チュー16に入賞した遊技球を検出する。非電スイッチ79は遊技盤2の裏側で入賞口ユニット100の下方の位置に設けられ、非電動役物17に入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主制御基板41、払出制御基板45、発射装置37に接続されており、各基板と発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。サブ制御基板60、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、中継基板47には、主制御基板41を介して電力が供給される。発射装置37は、一定間隔(例えば0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ向けて発射する。
次に、図12、図13を参照し、第四電チュー16のロング開放時とショート開放時の動作について説明する。パチンコ機1のCPU51が行う各処理は、ROM53に記憶する公知のプログラムに従って実行される。上記したように、第四普通当り遊技を契機に行われる大当たり遊技には、通常当り遊技とプラス当り遊技とが含まれる。通常当り遊技において、主制御基板41のCPU51は、ROM53に記憶するロング開閉パターンPLに従って第四電チューソレノイド74の駆動制御を行い、第四電チュー16の開閉部材16Aの開閉動作を行う。プラス当り遊技においては、CPU51は、ROM53に記憶するショート開閉パターンPSに従って第四電チューソレノイド74の駆動制御を行い、開閉部材16Aの開閉動作を行う。以下では、ロング開閉パターンPLおよびショート開閉パターンPSに従う第四電チュー16の動作と、第四電チュー16への入賞に連動して開放される非電動役物17の動作の一例について、説明する。以下、タイミングチャートの各タイミングを「T」と略記する。
図12に示すように、通常当り遊技が行われる場合、CPU51は、T0に、ロング開閉パターンPLに従い、第四電チュー16の開閉部材16Aを開放状態する。ロング開閉パターンPLは、T0〜T7までの例えば約5.8秒間、継続的に第四電チュー16を開放するパターンである。T1に、遊技球が第四電チュー16に入賞すると、遊技球は、羽根作動ユニット150の作動レバー220を押し下げ、回転レバー240を初期形態から第一形態に回動する。これにより、非電動役物17の開閉部材17AがT1に開放状態になる。しかしながら、第四電チュー16は、非電動役物17よりも、入賞口ユニット100の球流通路190の上流に配置されている。故に、第四電チュー16が開放状態に維持されるとき、球流通路190を通り、非電動役物17に到達する遊技球は、ほぼない。
T2、T3、T4にそれぞれ遊技球が第四電チュー16に入賞すると、第四電チュー16への遊技球の入賞数が最大個数の4個となる。この場合、CPU51は、ロング開閉パターンPLがONであっても第四電チュー16の開放動作を直ちに終了し、T4に開閉部材16Aを閉鎖状態にする。これにより、第四普通当り遊技(通常当り遊技)は終了するが、非電動役物17は開放状態である。遊技球は開閉部材16Aの上面を通り、球流通路190に沿って非電動役物17に到達できるようになる。T5に遊技球が非電動役物17に入賞すると、遊技球は、羽根作動ユニット150の回転レバー240を第一形態から第二形態に回動するが、非電動役物17の開閉部材17Aは開放状態に維持される。T6に遊技球が非電動役物17に入賞すると、遊技球は、羽根作動ユニット150の回転レバー240を第二形態から初期形態に回動する。回転レバー240の閉鎖板242が開閉部材17Aの突起部17Cに掛かり、突起部17Cを押し下げる。よって開閉部材17AはT6に閉鎖状態となる。このように、通常当り遊技では、第四電チュー16の1回の開放における4個の遊技球の入賞と、非電動役物17への2個の遊技球の入賞とが、ほぼ確実に行われる。
図13に示すように、プラス当り遊技が行われる場合、CPU51は、T10に、ショート開閉パターンPSに従い、第四電チュー16の開閉部材16Aを開放状態する。ショート開閉パターンPSは、T10〜T12までの例えば約0.4秒間、第四電チュー16を開放し、T12〜T15までの例えば約2.4秒間の閉鎖を行った後、同様に、約0.4秒間の開放する動作を、T41まで、例えば10回通り繰り返すパターンである。ショート開閉パターンPSにおける開閉部材16Aの開放時間は約0.4秒であり短いが、球流通路190に沿う入賞口16Bの長さL1が、遊技球の直径Dの2倍以上の長さを有する。故に、球流通路190に沿って開閉部材16Aの上面を通過中の遊技球があれば、その遊技球は、開閉部材16Aが開放するとき、普電収容部16C内に落下することで、入賞口16Bに入賞することができる。また、発射装置37による遊技球の発射間隔が約0.6秒であるので、開閉部材16Aが開放するときに、丁度、遊技球が上面を通過中し終わった場合でも、その遊技球の次に発射された遊技球が、約0.4秒の開放時間中に第四電チュー16に到達し、入賞口16Bに入賞することができる。よって、第四電チュー16は、1回のショート開放で、ほぼ確実に、1個の遊技球を入賞させることができる。T11に、遊技球が第四電チュー16に入賞すると、遊技球は、羽根作動ユニット150の作動レバー220を押し下げ、回転レバー240を初期形態から第一形態に回動する。これにより、非電動役物17の開閉部材17Aは、T11に開放状態になる。
ショート開閉パターンPSに従ってT12に第四電チュー16が閉鎖状態になると、遊技球は開閉部材16Aの上面を通り、球流通路190に沿って非電動役物17に到達できるようになる。T13に遊技球が非電動役物17に入賞すると、遊技球は、羽根作動ユニット150の回転レバー240を第一形態から第二形態に回動するが、非電動役物17の開閉部材17Aは開放状態に維持される。T14に遊技球が非電動役物17に入賞すると、遊技球は、羽根作動ユニット150の回転レバー240を第二形態から初期形態に回動する。回転レバー240の閉鎖板242が開閉部材17Aの突起部17Cに掛かり、突起部17Cを押し下げる。よって開閉部材17AはT14に閉鎖状態となる。
T12から約2.4秒が経過したT15に、CPU51はショート開閉パターンPSに従い、第四電チュー16を2回目の開放状態にする。T16に遊技球が第四電チュー16に入賞すると、非電動役物17が開放状態になる。T17にショート開閉パターンPSに従って第四電チュー16が閉鎖状態になると、遊技球は非電動役物17に到達できるようになり、T18に入賞する。さらにT19に遊技球が非電動役物17に入賞することで、非電動役物17は閉鎖状態となる。T17から約2.4秒が経過したT20に、CPU51はショート開閉パターンPSに従い、第四電チュー16を3回目の開放状態にする。T21に遊技球が第四電チュー16に入賞すると、非電動役物17が開放状態になる。T22にショート開閉パターンPSに従って第四電チュー16が閉鎖状態になると、遊技球は非電動役物17に到達できるようになり、T23に入賞する。さらにT24に遊技球が非電動役物17に入賞することで、非電動役物17は閉鎖状態となる。
T22から約2.4秒が経過したT25に、CPU51はショート開閉パターンPSに従い、第四電チュー16を4回目の開放状態にする。T26に遊技球が第四電チュー16に入賞すると、非電動役物17が開放状態になる。ショート開閉パターンPSではT27までONが継続するが、T26に第四電チュー16への遊技球の入賞数が最大個数の4個となるので、第四電チュー16はT26に閉鎖状態になる。これにより、第四普通当り遊技(通常当り遊技)は終了するが、非電動役物17は開放状態である。遊技球はT28に非電動役物17に入賞し、さらにT29に遊技球が非電動役物17に入賞することで、非電動役物17は閉鎖状態となる。このように、プラス当り遊技では、第四電チュー16の1回の開放につき、ほぼ1個の遊技球の入賞と、非電動役物17への2個の遊技球の入賞とが行われる。そして、第四電チュー16は、最大個数の4個の入賞がなされるまで、約2.4秒ごとに繰り返して開放される。よって、プラス当り遊技では、第四電チュー16への4個の遊技球の入賞と、非電動役物17への8個の遊技球の入賞とが、ほぼ確実に行われる。
なお、ショート開閉パターンPSにおいて、第四電チュー16は約0.4秒間開放される。第四電チュー16の開放時、開閉部材16Aの上面を転がる遊技球と、球流通路190を通過中で0.4秒以内に入賞口16Bに到達できる位置にある遊技球が、第四電チュー16に入賞できる。よって、第四電チュー16の開放が、発射装置37による遊技球の発射間隔(例えば0.6秒)より短い、約0.4秒の開放であっても、遊技球は第四電チュー16に少なくとも1球入賞でき、2球以上は入賞しにくい。よって、パチンコ機1は、第四電チュー16へ遊技球が1球入賞するたびに、非電動役物17を1回開放することができる。また、ショート開閉パターンPSにおいて、第四電チュー16は約2.4秒間閉鎖される。第四電チュー16が閉鎖される2.4秒間は、発射装置37による遊技球の発射間隔(例えば0.6秒)の4倍以上の時間である。例えば、1つの遊技球が第四電チュー16に入賞するのと同時に開閉部材16Aが閉鎖された場合、約2.4秒の間に、入賞した遊技球に続いて発射された2〜3個の遊技球が、閉鎖された開閉部材16Aの上面を転がって、非電動役物17に到達することができる。よって無駄玉が生じにくい。
以上説明したように、第四電チュー16と、第四電チュー16に入賞した遊技球によって作動する非電動役物17とを入賞口ユニット100として一体に設けたので、パチンコ機1の遊技盤2への組付け作業が容易である。第四電チュー16と非電動役物17とをそれぞれ遊技盤2へ組付けた場合、組付け誤差等により互いの位置関係にずれが生ずる可能性がある。入賞口ユニット100は、第四電チュー16と非電動役物17とを一体に設けたことにより、互いの位置関係が、ずれを生ずることなく一定であるので、第四電チュー16に連動して作動する非電動役物17の動作信頼性が高い。
第四電チュー16の開閉部材16Aは入賞口ユニット100内で遊技球が流通する球流通路190の一部を構成し、沿う入賞口16Bの長さL1は遊技球の直径Dの2倍以上の長さがある。このため、遊技球は開閉部材16Aを飛び越えにくい。よって第四電チュー16の開放状態において、遊技球は確実に第四電チュー16に入賞することができる。そして、普電収容部16Cは、入賞口16Bと普電通路口112との間が、上下方向において、遊技球の直径Dの2倍以上の長さ分、離れている。第四電チュー16の開放状態において2個以上の遊技球が入賞口16Bに入賞した場合でも、遊技球は普電収容部16C内で詰まりにくい。故に開閉部材16Aが閉鎖するときに、入賞口16Bにおいて開閉部材16Aと前板120との間に遊技球が挟まってしまう、いわゆる玉噛みが生じにくい。よって、普通電動役物の動作信頼性は高い。
遊技領域4の右領域4Bにおいて上流側にある第四電チュー16が閉鎖状態となり、開閉部材16Aが入賞口16Bを閉鎖したときに、開閉部材16Aは球流通路190を構成するようになる。この状態において、球流通路190を流通する遊技球は、非電動役物17へ向けて流通することができる。そして、遊技球が非電動役物17に到達する前には、先に第四電チュー16に入賞した遊技球が普電通路180を通って作動レバー220に到達しているので、非電動役物17は開放状態になっている。故に、第四電チュー16の閉鎖直後に第四電チュー16に入賞できなかった遊技球がそのまま非電動役物17に入賞できるので、無駄玉が生じにくい。
球流通路190の上流側にある第四電チュー16が閉鎖状態となり、開閉部材16Aが入賞口16Bを閉鎖する直前に第四電チュー16に入賞した遊技球は、第一時間後に羽根作動ユニット150の作動レバー220を作動させ、非電動役物17を開放状態にする。右領域4Bを流下して入賞口ユニット100の入口から進入する遊技球は、球流通路190に1球ずつ入球する。故に、作動レバー220を作動させる先行球に続いて球流通路190に入球する後続球は、先行球が球流通路190に沿って第四電チュー16の位置に到達したときよりも遅れて、第四電チュー16の位置に到達する。すなわち、後続球が非電動役物17に到達するタイミングにおいては、先行球が第四電チュー16に到達してから、後続球が先行球に遅れて第四電チュー16に到達するまでの時間分と、後続球が第四電チュー16の位置から非電動役物17に到達するまでの第二時間とが経過している。先行球に遅れる時間分が、第一時間に加えて経過している。第一時間は第二時間以下の時間である。故に先行球は、後続球が非電動役物17に到達する前に、確実に、非電動役物17を開放させることができ、無駄玉が生じにくい。
第四電チュー16に入賞した遊技球は後方案内路113に案内されて作動レバー220の上方から落下し、作動レバー220を作動させる。すなわち遊技球の落下の勢いと自重により、作動レバー220を確実に作動させることができるので、非電動役物17の動作信頼性は高い。また、作動レバー220と回転レバー240は共に非電動役物17の開閉部材17Aの開閉動作を行うため近接して配置されるが、後方案内路113によって遊技球が作動レバー220に作用する位置を後方側にずらすことで、作動レバー220の手前側に回転レバー240を配置する構成にすることができる。よって、羽根作動ユニット150の小型化を図ることができる。
上記実施形態において、第四電チュー16が本発明の「普通電動役物」に相当する。作動レバー220が本発明の「開放手段」に相当する。回転レバー240が本発明の「閉鎖手段」に相当する。パチンコ機1が本発明の「遊技機」に相当する。入賞口ユニット100が本発明の「役物手段」に相当する。入賞口16Bが本発明の「普電入賞口」に相当する。開閉部材16Aが本発明の「普電開閉手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、各種変形が可能である。例えば本発明は、パチンコ機のみならず、スロット機、パチコン機、アレンジボール機などにも適用できる。入賞口ユニット100は、第四電チュー16、非電動役物17、第四図柄作動ゲート12を備えたが、第四図柄作動ゲート12はなくてもよい。第四図柄作動ゲート12は通過口でなく入賞口であってもよい。回転レバー240は、初期形態、第一形態、第二形態の3形態に移行できるが、4以上の形態に移行できてもよい。または、第二形態がなく、初期形態と第一形態の2形態において移行してもよい。第一電チュー13、第二電チュー14、第三電チュー15、第四電チュー16の開放条件(開放時間および最大入賞個数)や、払い出される賞球数は、適宜変更可能である。例えば、第四電チュー16開放時の最大入賞個数を10個とし、プラス当り遊技において第四電チュー16がショート開閉パターンPSで動作する場合に払い出される賞球数が、より多くなるようにしてもよい。
特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、表示装置、普通電動役物、図柄作動口等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、各要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「表示装置」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
16 第四電チュー
16A 開閉部材
16B 入賞口
16C 普電収容部
17 非電動役物
100 入賞口ユニット
112 普電通路口
113 後方案内路
180 普電通路
185 非電通路
190 球流通路
220 作動レバー
240 回転レバー

Claims (5)

  1. 遊技球が入賞困難または入賞不能な閉鎖状態、および前記閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易な開放状態の間で相互に作動可能に構成された普通電動役物と、
    遊技球が流下する遊技領域において前記普通電動役物よりも下流側に配置され、前記閉鎖状態および前記開放状態の間で相互に作動可能に構成された非電動役物と、
    前記普通電動役物へ入賞した遊技球が通過可能な通路である普電通路に設けられ、前記普電通路を通過する遊技球によって、前記非電動役物を前記閉鎖状態から前記開放状態に作動する開放手段と、
    前記非電動役物へ入賞した遊技球が通過可能な通路である非電通路に設けられ、前記非電通路を通過する遊技球によって、前記非電動役物を前記開放状態から前記閉鎖状態に作動する閉鎖手段と
    を一体に備えたことを特徴とする遊技機の役物手段。
  2. 前記普通電動役物は、
    遊技球の入賞口である普電入賞口と、前記普電通路の入口である普電通路口とが形成され、前記開放状態において前記普電入賞口から入賞し、前記普電通路口に到達する前の遊技球を収容する普電収容部と、
    前記閉鎖状態において前記普電入賞口を閉鎖しつつ遊技球の流路の一部を構成し、前記開放状態において前記普電入賞口を開放する普電開閉手段と
    を備え、
    前記普電開閉手段が前記普電入賞口を開放した場合に、前記普電入賞口は、前記流路において遊技球の直径の2倍以上の長さの開口を形成し、
    前記普電収容部内において、前記普電入賞口と前記普電通路口とは、遊技球の直径の2倍以上の長さ分、離れて位置すること
    を特徴とする請求項1に記載の遊技機の役物手段。
  3. 前記遊技領域における前記普通電動役物の配置位置と前記非電動役物の配置位置とは、
    前記普通電動役物に到達した遊技球が、前記普通電動役物の前記開放状態において前記普通電動役物に入賞し、前記普電通路を通って前記開放手段に到達する迄にかかる第一時間が、
    前記普通電動役物に到達した遊技球が、前記普通電動役物の前記閉鎖状態において前記普通電動役物の配置位置を通過し、前記非電動役物の配置位置に到達する迄にかかる第二時間と同じまたは前記第一時間より短い時間となる位置関係を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の遊技機の役物手段。
  4. 遊技球が流通する通路である球流通路を備え、
    前記普通電動役物の配置位置および前記非電動役物の配置位置は、前記球流通路に沿って設けられ、
    遊技球は、前記球流通路に1球ずつ入球して流通すること
    を特徴とする請求項3に記載の遊技機の役物手段。
  5. 前記普電通路は、
    前記普電通路口から後方へ向けて遊技球を案内する後方案内路
    を有し、
    前記後方案内路の下流側端部は、前記開放手段の上方に位置すること
    を特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の遊技機の役物手段。
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