JP2021097301A - 間接tofカメラ用画素、間接tofカメラ用固体撮像装置、および間接tofカメラ - Google Patents

間接tofカメラ用画素、間接tofカメラ用固体撮像装置、および間接tofカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】画素サイズが小型で、かつ、測定誤差の小さい間接TOFカメラ用画素、間接TOFカメラ用固体体撮像装置、および間接TOFカメラを提供する。【解決手段】間接TOFカメラ用画素70は、入射光の光量に応じた電荷を発生するフォトダイオード10と、一端がフォトダイオード10に接続されるM個の変調トランジスタ21−23、または21−24と、一端が変調トランジスタのそれぞれの他端に接続されるM個の蓄積ゲート31−33、または31−34と、一端が蓄積ゲートのそれぞれの他端に接続されるM個の転送トランジスタ41−43、または41−44と、転送トランジスタの他端に共通に接続される1つの共有FD50と、を含み、Mは1より大きい整数である。【選択図】図1

Description

本発明は、間接TOF(Time of Flight)カメラ用画素、間接TOFカメラ用固体体撮像装置、および間接TOFカメラに関する。
特許文献1(再表2016/158439号公報)には、入射光より所定の波長の光を抽出するOCCF(OM Chip Color Filter)、および、入射光を集光するOCL(OM Chip LeMs)の少なくともそのいずれかと、OCCFにより抽出された所定の波長の光、および、OCLにより集光された光の少なくともそのいずれかを入射光とし、画素単位で光電効果により入射光の光量に応じた電荷を発生するフォトダイオードと、フォトダイオードにより発生された電荷を蓄積し、蓄積された電荷に応じた電圧を増幅トランジスタのゲートに印加するフローティングディフュージョン(FD)とを含み、1のOCCF、および、1のOCLの少なくともそのいずれかに対して複数の画素が配置される構成であって、異なるOCCF、および、異なるOCLの少なくともそのいずれかの画素を含む、複数の画素からなる共有単位で、1のFDが共有され る固体撮像素子が記載されている。
特許文献2(特開2011−171715号公報)には、半導体基板上に形成され、それぞれが、第1フォトゲートと第2フォトゲートとを含む複数のフォトゲート対と、半導体基板内に形成された第1共有フローティングディフュージョン領域と、半導体基板上に形成された複数の第1伝送トランジスタと、を含み、複数の第1伝送トランジスタのそれぞれは、第1制御信号に応答して、複数のフォトゲート対のそれぞれの第1フォトゲート下に形成された複数の電荷を第1共有フローティングディフュージョン領域に伝送するセンサー系が記載されている。
非特許文献1(Min-Sun Keel他著、A 640×480 Indirect Time-of-Flight CMOS Image Sensor with 4-tap 7-μm Global-Shutter Pixel and Fixed-Pattern Phase Noise Self-Compensation Scheme、2019 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers C21-3)には、65nmの裏面照射(BSI)プロセスで4タップ7μmグローバルシャッターピクセルを使用して設計された640×480間接TOFCMOSイメージセンサが記載されている。このイメージセンサでは、クロックの遅延伝搬経路を交互に切り替えることによって列間の固定パターンノイズを減少させている。
非特許文献2(川人祥二他著、A CMOS Time-of-Flight Range Image Sensor With Gates-on-Field-Oxide Structure : IEEE SENSORS JOURNAL, VOL. 7, NO. 12, DECEMBER 2007)には、光変換と電荷転送のためにフィールド酸化膜構造上の単層ゲートを使用する新しいタイプのCMOS飛行時間(TOF)距離画像センサが記載されている。この距離撮像センサでは、背景光の影響を減らすために、小さなデューティサイクルの光パルスが使用され、電荷排出構造が各ピクセルに含まれている。
再表2016/158439号公報 特開2011−171715号公報
Min-Sun Keel,他著、A 640×480 Indirect Time-of-Flight CMOS Image Sensor with 4-tap 7-μm Global-Shutter Pixel and Fixed-Pattern Phase Noise Self-Compensation Scheme、2019 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers C21-3 川人祥二他著、A CMOS Time-of-Flight Range Image Sensor With Gates-on-Field-Oxide Structure、IEEE SENSORS JOURNAL, VOL. 7, NO. 12, DECEMBER 2007
Time−of−Flight(TOF)カメラは、光源から放射された光が対象物で反射し、カメラに帰ってくるまでの時間を計測し、既知である光の速度をもとに距離を算出する手法である。TOF法による距離計測は、当初はフォトダイオード、短パルスレーザおよび時間計測回路がディスクリートで構成された点計測であった。しかし、近年、CMOSイメージセンサの発展に伴い、時間計測が可能なイメージセンサ(時間分解イメージセンサ)が開発された。
TOF法では光源から発せられた光がセンサに到達する時間を計測することで、距離を算出する。この時間を計測する方法として、時間を直接計測する直接TOF法と、光源に同期した複数の時間窓(クロック)でサンプリングした光電荷の量を用いて時間に換算する間接TOF法がある。間接TOF法は画素内に時間算出回路が不要で、画素内の素子数を比較的少なくできるため、多画素化が容易という利点がある。
しかし、小型で高分解能のTOFイメージセンサを実現するためには、複数の時間窓の間のゲイン誤差を小さくすること、画素のサイズを小さくすること、および、暗電流の影響を減らし、低雑音で読み出すことが必要である。
非特許文献1に記載の間接TOFCMOSイメージセンサでは、図7に示すように、フォトダイオードから、PGA−TGA−SG1−TG1−画素アンプなどの4つの経路を通じて光電荷が出力されている。そして、これらの4つの経路のクロックを互いに90度ずつ異なる位相で駆動し、時間窓とすることにより、間接TOF法による距離計測を実現している。
しかし、図7の回路の場合、1画素に4つの画素アンプ(ソースフォロワー:SF)を備えることにより、以下の不利な点が生じる。
1)間接TOF法の場合、距離推定アルゴリズムは4つの画素アンプからの出力電圧の比率を使用するため、4つの画素アンプのゲイン誤差に起因する距離推定誤差が発生する。
2)また、4つの経路の、電荷から電圧への変換ゲイン(CFDx)が異なるため、さらに各画素アンプ出力のゲイン誤差が増大する。
3)4個の画素アンプを実装する必要があるため、画素の微細化が困難である。
また、非特許文献2に記載のCMOSTOFセンサでは、図8に示すように、光変換用のトランジスタPGに対して、TX1−M3、およびTX2−M2からなる2つの経路を通じて光電荷が出力されている。図8には直接記載されてはいないが、M1およびM3のゲートにはフローティングディフュージョン(FD)が接続されており、TX1、TX2を通じて転送された電荷が電圧に変換される。
しかし、図8の回路の場合、以下の不利な点が生じる。
4)PGで発生した電子をFDに蓄積するため、蓄積期間の間にFDに発生する暗電流が信号に混入し、暗時の雑音が大きくなる。
5)非特許文献1と同様にソースフォロワーのゲインと電荷から電圧への変換ゲインがばらつき、ゲイン誤差が増大する。
また、複数の画素でFDを共有化することで、画素をより微細化するすることができる固体撮像素子は以前から知られている。特許文献1には、2つないし8つの画素で1つのFDを共有する回路が記載されている(図9参照)。特許文献1の固体撮像素子では、TR12を多相クロックで駆動することにより複数のフォトダイオードの電荷を共有FD、および共有画素アンプを経由して出力することができる。特許文献1は、複数の画素でFDを共有することを必須とする発明であって、TOFを前提としたものではないため、光源の反射光を高精度に時間分解するという思想が無い。
また、特許文献2に記載の距離測定システムのセンサー系は、第1フォトゲート110−1、110−2、110−3、および110−4がFD_Aを共有している。しかし、第1フォトゲートのゲート、および第1フォトゲートとFD_Aの間の第1伝送トランジスタ112−1、112−2、112−3、および112−4のゲートはそれぞれ共通接続されており、したがって、複数の第1フォトゲートおよび第1転送ゲートは場所的に分散しているだけで回路としては1つの第1フォトゲートおよび第1転送ゲートである(図10参照)。したがって、特許文献2に記載の距離測定システムのセンサー系のFD共有を用いることによって小型のTOFセンサを実現することはできない。
本発明の目的は、画素サイズが小型で、かつ、測定誤差の小さい間接TOFカメラ用画素、間接TOFカメラ用固体体撮像装置、および間接TOFカメラを提供することにある。
(1)
一局面に従う間接TOFカメラ用画素は、入射光の光量に応じた電荷を発生するフォトダイオードと、一端がフォトダイオードに接続されるM個の変調トランジスタと、一端がM個の変調トランジスタのそれぞれの他端に接続されるM個の蓄積ゲートと、一端がM個の蓄積ゲートのそれぞれの他端に接続されるM個の転送トランジスタと、転送トランジスタの他端に共通に接続される1つの共有FDと、を含み、Mは1より大きい整数である。
なお、変調トランジスタおよび転送トランジスタの一端および他端とは、MOSトランジスタのソースまたはドレインを意味し、蓄積ゲートの一端または他端とは蓄積ゲート直下のチャンネル領域の一端または他端を意味する。
非特許文献1、2および特許文献2に記載されている通り、従来の間接TOFカメラ用画素ではM相の時間窓(クロック)を用いる場合、1つの画素に、M個のFDと各FDに接続されるM個の増幅トランジスタが必要であった。しかし、増幅トランジスタは、低雑音化するために大きなゲート面積が必要であり、特に分解能を上げるためにMを3または4とした場合には、増幅トランジスタの占める面積が大きくなり画素の小型化が困難であった。
一方で、例えば特許文献1に記載のFD共有回路を参考に、画素とFDとの間にM個の転送トランジスタを設け、M相のクロックで駆動した場合には、各クロックでサンプリングされた電荷を複数回蓄積することができないため、間接TOF用画素としては使用できない。
これに対して、一局面に従う間接TOFカメラ用画素では、フォトダイオードと共有FDとの間の経路の途中にM個の蓄積ゲートを設け、M相のクロックでサンプリングした電荷をM個の蓄積ゲートのそれぞれに蓄積することにより、間接TOFカメラ用画素で必要な複数回サンプリングしたデータの蓄積を可能としている。そして、このような構成をとることによって、面積の大きな増幅トランジスタを各画素ごとに1つのみとし、画素の小型化を実現している。
また、一局面に従う間接TOFカメラ用画素では、M相のクロックでFDと増幅トランジスタを共有することができるため、FDの変換利得、および増幅トランジスタのゲインのばらつきがなくなり、距離測定誤差の少ないTOF画素にすることができる。
(2)
第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、一局面に従う間接TOFカメラ用画素において、蓄積期間と読み出し期間とを備え、蓄積期間において、M個の変調トランジスタが複数回順次導通して、フォトダイオードの電荷がM個の蓄積ゲートにそれぞれ複数回蓄積され、読み出し期間において、M個の転送トランジスタが順次導通して、対応するM個の蓄積ゲートに蓄積された電荷が共有FDへ順次転送されて読み出されてもよい。
この場合、蓄積期間では、M個の変調トランジスタをM相クロックで駆動し、交互に導通させることにより、それぞれの時間窓(クロック)において入射光に応じて発生した電荷をそれぞれの変調トランジスタを介してそれぞれの蓄積ゲートに転送する。そして、上記蓄積ゲートへの電荷の転送を複数回繰り返すことで、各蓄積ゲートに蓄積される電荷の量を増加させる。なお、蓄積期間では、M個の転送トランジスタはすべて非導通である。
一方で、読み出し期間では、M個の転送トランジスタを順次導通させ、対応するM個の蓄積ゲートに蓄積された電荷を共有FDに転送する。電荷が共有FDに転送されると、電荷の量に比例した電圧が共有FDおよび共有FDに接続された増幅トランジスタのゲートに発生し、増幅トランジスタを通じて出力される。なお、読み出し期間では、M個の変調トランジスタはすべて非導通である。
第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、以下の効果を有する。
a)FD共有構造による時間窓(クロック)の各相間のゲイン誤差の低減
イメージセンサでは、FDにおいて電荷を電圧に変換するが、この変換利得はFDの容量と増幅トランジスタのゲート容量との合計の値に逆比例するため、各相のFDおよび増幅トランジスタの容量のばらつきによって各相間のゲイン誤差が発生する。しかし、第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素では、時間窓(クロック)の各相でFDおよび増幅トランジスタが共有されるため、変換利得のばらつきが少ない。
また、第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素では、時間窓(クロック)の各相で増幅トランジスタが共有されるため、増幅アンプのゲイン誤差がない。
b)FD共有構造による画素サイズの小型化
第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素では、画素読み出し経路が1個になり、その結果、大きな面積を必要とする増幅トランジスタも画素当たり1個となり、画素サイズの小型化が実現できる。
c)制御信号数の削減による画素サイズの小型化
画像読み出しアンプが1系統となるため、それに必要な制御信号の数も減少し、レイアウトパターンの配線数が少なくなるため、画素のさらなる小型化を実現できる。
d)蓄積ゲートによる低雑音化
非特許文献2の場合、FDに電荷を蓄積することになるが、第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素では、暗電流の少ない蓄積ゲートに電荷を蓄積するため、低雑音での読み出しが可能となる。
(3)
第3の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、第2の発明にかかる間接TOFカメラ用画素において、間接TOFカメラ用画素は、パルス波変調、または連続波変調された光源からの光を入射光とし、変調トランジスタの導通/非導通の周期は、光源のパルス波変調または連続波変調の周期と同一であり、かつ、変調トランジスタの導通期間は、光源のパルス波変調または連続波変調信号に同期してもよい。
この場合、パルス波変調された光源を用いる場合には、各時間窓(クロック)における出力の大きさの比率を用いて入射光の遅延時間、および対象物との距離を求めることができる。
また、連続波変調された光源を用いる場合には、各時間窓(クロック)における出力の大きさの比率を用いて入射光の遅れ位相の大きさから入射光の遅延時間、および対象物との距離を求めることができる。
(4)
第4の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、第2の発明から第3の発明にかかる間接TOFカメラ用画素において、さらに、一端が共有FDに接続されるリセットトランジスタと、ゲートが共有FDに接続される増幅トランジスタとを含み、リセットトランジスタは転送トランジスタのいずれかが導通する前に導通して共有FDの電圧が所定値に設定され、転送トランジスタのいずれかが導通すると、対応する蓄積ゲートから転送される電荷の量に応じて共有FDの電圧が所定値から変化してもよい。
なお、リセットトランジスタの一端とは、MOSトランジスタのソースまたはドレインを意味する。
この場合、転送トランジスタが導通して蓄積ゲートの蓄積電荷がFDに転送される前に、リセットトランジスタがFDおよび増幅トランジスタのゲートの電圧を所定値に設定し、その後、転送トランジスタが導通して蓄積ゲートから転送される電荷の量に応じて共有FDの電圧、すなわち、増幅トランジスタのゲート電圧を変化させることができる。これにより、間接TOFカメラ用画素を相関2重サンプリング(CDS)に用いることができるため、kT/Cノイズを除去してより測定誤差の小さい間接TOFカメラ用画素とすることができる。
(5)
第5の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、第4の発明にかかる間接TOFカメラ用画素において、リセットトランジスタの導通期間と転送トランジスタの導通期間との間には、リセットトランジスタおよび転送トランジスタのすべてが非導通となる期間が設けられてもよい。
この場合、CDSの動作において、リセット時の共有FDの電圧と電荷転送後の共有FDの電圧を確実に分離して読み出し部に伝えることができる。
(6)第6の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、第2の発明から第5の発明にかかる間接TOFカメラ用画素において、フォトダイオードに接続される排出トランジスタを含み、読み出し期間において、排出トランジスタが導通してフォトダイオードの電荷が排出されてもよい。
この場合、読み出し期間中に発生する電荷を排出することによって、蓄積期間開始時のフォトダイオードの電荷を零とすることができる。
(7)
第7の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、一局面から第6の発明にかかる間接TOFカメラ用画素において、Mは3または4であってもよい。
M=3の場合、パルス波変調された光源と組み合わせ、3つの時間窓(クロック)のそれぞれで蓄積した信号の大きさを用いて、背景光除去処理機能を有する間接TOFカメラ用画素を構成することができる。なお、背景光の影響を無視できる場合には、M=2としてもよい。
M=4の場合、連続波変調された光源と組み合わせ、4つの時間窓(クロック)のそれぞれで蓄積した信号の大きさを用いて、背景光の影響を受けない間接TOFカメラ用画素を構成することができる。
(8)
第8の発明にかかる間接TOFカメラ用画素は、一局面から第7の発明にかかる間接TOFカメラ用画素において、間接TOFカメラ用画素が裏面より照射された光を入射光とする裏面照射型画素であってもよい。
この場合、入射光が裏面から照射されるため、入射光が配線によって遮られることがなく、画素の微細化および高開口率化が可能となる。
(9)
第9の発明にかかる間接TOFカメラ用固体撮像装置は、一局面から第8の発明にかかる間接TOFカメラ用画素を複数備えた画素アレイと、画素アレイからの画素出力を順次読み出す読み出し部と、画素アレイおよび読み出し部を制御する制御部とを備えている。
この場合、それぞれM個の、変調トランジスタ、蓄積ゲート、および転送トランジスタの間でFDおよび増幅トランジスタを共有することができるため、画素アレイおよび固体撮像装置全体を小型化し、かつ、測定誤差の小さい間接TOFカメラ用固体撮像装置とすることができる。
(10)
第10の発明にかかる間接TOFカメラは、第9の発明にかかる間接TOFカメラ用固体撮像装置と、パルス波変調、または連続波変調される光源と、間接TOFカメラ用固体撮像装置の出力信号を入力する信号処理回路とを含み、光源から放射された光が対象物で反射し間接TOFカメラ用固体撮像装置に帰ってくるまでの時間を計測する。
この場合、測定誤差が小さく精度の高い間接TOFカメラを構成することができる。
第1の実施形態の間接TOFカメラ用画素の等価回路図である。 第1の実施形態の間接TOFカメラ用画素の模式的タイミング図である。 第1の実施形態の間接TOFカメラ用画素の縦構造の模式的断面図である。 第2の実施形態の間接TOFカメラ用画素の等価回路図である。 間接TOFカメラ用撮像装置のブロック図である。 間接TOFカメラの模式的システム図である。 非特許文献1に記載の間接TOFカメラ用画素の等価回路図である。 非特許文献2に記載の間接TOFカメラ用画素の等価回路図である。 特許文献1に記載のカメラ用画素の等価回路図である。 特許文献2に記載の間接TOFカメラ用画素の等価回路図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付す。また、同符号の場合には、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さないものとする。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態の間接TOFカメラ用画素70の等価回路図であり、図2は間接TOFカメラ用画素70の模式的タイミング図であり、図3は間接TOFカメラ用画素70の縦構造の模式的断面図である。
図1において、間接TOFカメラ用画素70は、フォトダイオード10と、一端がフォトダイオード10に接続された3個の変調トランジスタ21−23と、一端が3個の変調トランジスタ21−23の他端にそれぞれ接続される3個の蓄積ゲート31−33と、一端が3個の蓄積ゲート31−33の他端にそれぞれ接続される3個の転送トランジスタ41−43と、3個の転送トランジスタ41−43の他端に共通に接続される1つの共有FD50とを含む。
共有FD50にはさらに、リセットトランジスタ51の一端と増幅トランジスタ52のゲートが接続され、リセットトランジスタ51および増幅トランジスタ52の他端は電源60に接続されている。増幅トランジスタ52の一端は選択トランジスタ53を介して画素出力54に接続されている。
また、フォトダイオード10にはさらに排出トランジスタ11の一端が接続され、排出トランジスタ11の他端は電源60に接続されている。
なお、変調トランジスタ21−23、転送トランジスタ41−43、リセットトランジスタ51、排出トランジスタ11、および増幅トランジスタ52の一端および他端とは、MOSトランジスタのソースまたはドレインを意味し、蓄積ゲート31−33の一端または他端とは蓄積ゲート直下のチャンネル領域の一端または他端を意味する。
図2を参照して、間接TOFカメラ用画素70の動作を説明する。間接TOFカメラ用画素70は蓄積期間(Integration)と読み出し期間(Readout)とを交互に繰り返す。図2において、LONは間接TOFカメラ150に含まれる光源110の動作波形を示す(図6参照)。第1の実施形態では、光源110はパルス波変調されており、したがって、蓄積期間中、光源110はパルス状の出力波形を示す。
図2において、LONは光源110の出力波形を示し、DRNは排出トランジスタ11のゲート電圧を示し、MG1−MG3はそれぞれ、変調トランジスタ21−23のゲート電圧を示し、SGは蓄積ゲート31−33のゲート電圧を示す。また、RSTはリセットトランジスタ51のゲート電圧を示し、TG1−TG3はそれぞれ、転送トランジスタ41−43のゲート電圧を示し、SELは選択トランジスタ53のゲート電圧を示す。
蓄積期間中、光源110は図2のTPWの期間発光し、2×TPWの期間発光を停止する(図2のLON参照)。変調トランジスタ21は光源110の発光期間に同期してTPWの期間導通し(MG1参照)、その間入射光の光量に応じて発生する電荷を蓄積ゲート31に蓄積する。変調トランジスタ22は、光源110の発光終了直後からTPWの期間導通し(MG2参照)、その間入射光の光量に応じて発生する電荷を蓄積ゲート32に蓄積する。同様に変調トランジスタ23は、光源110の発光終了後TPWから2×TPWの期間導通し(MG3参照)、その間入射光の光量に応じて発生する電荷を蓄積ゲート33に蓄積する。
蓄積期間中は、光源110および間接TOFカメラ用画素70は上記動作を複数回繰り返し、その結果、蓄積ゲート31−33に電荷が上記動作を繰り返した回数分蓄積される。
読み出し期間中には、リセットトランジスタ51を導通することによって(図2のRST参照)、共有FD50の電圧を所定値(通常、電源60の電圧からリセットトランジスタ51のしきい値電圧を引き算した値に相当)に設定し、その後、転送トランジスタ41を導通することによって(TG1参照)、蓄積ゲート31に蓄積された電荷を共有FD50に転送し、転送された電荷に対応する電圧変化ΔVを共有FD50に発生させる。そして、リセットトランジスタ51導通時の電圧と、転送トランジスタ41導通時の電圧とを、増幅トランジスタ52と選択トランジスタ53とを介して画素出力54に出力し、2つの電圧の差分を読み出し部80(図5参照)で演算することによって蓄積ゲート31に蓄積された電荷を求めることができる。上記動作は、いわゆる相関2重サンプリング(CDS)に相当する。
同様にして、蓄積ゲート32および蓄積ゲート33に蓄積された電荷を求めることができる。
なお、蓄積された電荷の読み出しに用いられる画素出力54は、画素アレイ75(図5参照)の同一列で他の行の画素と共有されているため、選択トランジスタ53は画素70の電荷を読み出している間は導通し(図2のSEL参照)、その他の期間は非導通となる。
また、上記所定の値の電圧と電荷転送後の電圧を読み出し部80で正確に読み出すため、リセットトランジスタ51の導通期間と転送トランジスタ41−43の導通期間の間には一定の間隔が設けられている。
また、読み出し期間中は排出トランジスタ11を常に導通させることによって(図2のDRN参照)、フォトダイオード10に発生する電荷を排出している。
共有FD50に転送された電荷をQ、共有FD50と増幅トランジスタ52のゲート容量との合計容量をCとしたとき、この電荷転送による共有FD50の電圧変化ΔVは、近似的にΔV=Q/Cで表すことができる。従来の、例えば非特許文献1に記載の回路(図7参照)では、蓄積ゲートSG1−SG4に蓄積された電荷は、それぞれ、別々のFDと別々の増幅トランジスタのゲート容量との合計容量によって電荷が電圧に変換されるため、この電荷から電圧への変換利得(1/C)が異なり、このばらつきによってゲイン誤差が発生する。これに対して、本実施形態では、蓄積ゲート31―33に蓄積された電荷が共有FD50と増幅トランジスタ52のゲート容量との合計容量によって電荷が電圧に変換されるため、電荷から電圧への変換利得(1/C)のばらつきによるゲイン誤差が発生しない。
また、増幅トランジスタ50は、いわゆるソースフォロワーであり、同様に非特許文献1に記載の回路(図7参照)では、増幅トランジスタのサイズのばらつき等により増幅トランジスタのゲインがばらつき、このばらつきによって蓄積ゲートSG1−SG4の間でゲイン誤差が発生する。これに対して、本実施形態では、蓄積ゲート31―33に蓄積された電荷が同一の増幅トランジスタ52で増幅されて出力されるため、ゲイン誤差が発生しない。
間接TOFカメラ150では、光源110から対象物130に向けて照射された光115が対象物130で反射され、映像としてレンズ140を経由して間接TOFカメラ用固体撮像装置100に入射する(図6参照)。本実施形態の場合、光源110の発光期間(図2のLON)と変調トランジスタ21の導通期間(図2のMG1)とが一致しており、光源110からの光115が反射して間接TOFカメラ用固体撮像装置100へ戻るまでの時間(以下、飛行時間ともいう)に応じて、間接TOFカメラ用固体撮像装置100への光115の入射期間が遅延する。したがってフォトダイオード10から供給される電荷は、変調トランジスタ21の導通期間(図2のMG1)と変調トランジスタ22の導通期間(図2のMG2)とにまたがる。一方、変調トランジスタ23の導通期間(図2のMG3)には、光115は入射しないため、蓄積ゲート33に蓄積された電荷は光源110からの光による電荷ではなく、いわゆる背景光による電荷である。
したがって、蓄積ゲート31の電荷をN、蓄積ゲート32の電荷をN、蓄積ゲート33の電荷をN、とすると、光源110から各間接TOFカメラ用画素70への飛行時間Tは近似的に(式1)で計算することができる。
T=(N−N)×TPW/(N+N−2×N) ・・・(式1)
上記式(式1)からも明らかなように、飛行時間TはN、N、Nの比に依存しており、したがって、蓄積ゲート31−33の電荷の量と画素出力54の電圧との間のゲイン誤差が蓄積ゲート31−33の間で発生した場合には、飛行時間Tの誤差となる。これに対して、本実施形態では、共有FD50と増幅トランジスタ52が共有されているため、ゲイン誤差による飛行時間Tの誤差は発生しない。
また、MOSトランジスタの1/f雑音のパワーは近似的にゲート面積の逆数に比例するため、増幅トランジスタの雑音を減少させるためには、増幅トランジスタの面積を大きくする必要がある。そして、1つの画素に複数の増幅トランジスタを配置する場合には、この複数の増幅トランジスタの面積が画素全体の面積を増大させる。一方で、本実施形態の間接TOFカメラ用画素70では増幅トランジスタ52が1個であるため、画素の面積を小さくすることができる。
図3には間接TOFカメラ用画素70の縦構造の模式的断面図の一例を示した。図3は間接TOFカメラ用画素70が裏面より照射された光115を入射光とする裏面照射型画素の場合である。図3の構造は図1の等価回路のうち、フォトダイオード10、変調トランジスタ21、蓄積ゲート31、転送トランジスタ41、共有FD50、リセットトランジスタ51を示したものである。図1の等価回路の各トランジスタを図3に対応させると以下のようになる。なお、本発明の間接TOFカメラ用画素70は、裏面照射型画素だけではなく、表面照射型画素にも適用できる。
(フォトダイオード10)
フォトダイオード10は、n−層2101、n層2103およびp+層2106で構成され、光115はp+層2106側から入射される。なお、フォトダイオード10の酸化膜2108の界面にはp+層2104が形成されており、したがって、図3で示すフォトダイオード10は埋め込みフォトダイオードである。
フォトダイオード10は、入射光量に応じた量の信号電荷(電子)を発生し、蓄積する。
(変調トランジスタ21)
変調トランジスタ21は、n層2103およびn層3002をソースおよびドレインとし、MGをゲートとし、p層2107をバックゲートとする埋め込みチャンネル型のnチャンネルMOSトランジスタである。
変調トランジスタ21は、フォトダイオード10で発生する電荷を(例えば図2のMG1−3ように)M個の時間窓で分解して、蓄積ゲート31に送る。
(蓄積ゲート31)
蓄積ゲート31は、SGをゲートとし、p層3004およびn層3002を基板とする埋め込みチャンネル型MOSゲートである。
蓄積ゲート31は、変調トランジスタ21から送られた電荷を蓄積する。M個の変調トランジスタ21がそれぞれ複数回導通を繰り返すことによって、蓄積ゲート31には特定の時間窓で分解された電荷が複数回分蓄積される。
(転送トランジスタ41)
転送トランジスタ41は、n層3002およびn+層3006をソースおよびドレインとし、TGをゲートとし、p層2107をバックゲートとする埋め込みチャンネル型のnチャンネルMOSトランジスタである。
読出期間にM個の転送トランジスタ41を順次導通することによって、M個の蓄積ゲート31に蓄積された電荷は、順次共有FD50に転送される。
(共有FD50)
共有FD50は、n+層3006からなるフローティング拡散層である。
転送トランジスタ41から転送された電荷は、対応する電圧変化ΔVを共有FD50に発生させる。そして、この電圧から上述のように飛行時間Tを算出することができる。
(リセットトランジスタ51)
n+層3006、n+層3008をソースおよびドレイン、RSTをゲート、p層3009をバックゲートとするnチャンネルMOSトランジスタである。n+層3008は電源60に接続されている。
図3に記載の構造を備えた間接TOFカメラ用画素70では、フォトダイオード10で発生した電荷が蓄積ゲート31−33に蓄積される。蓄積ゲート31−33は酸化膜2108との界面にp層3004が拡散されて埋め込みチャンネル型MOSゲート構造が形成されており、蓄積される電荷が、界面準位の多い酸化膜2108との界面よりもシリコン側に蓄積されるため、暗電流の発生が少なく、低雑音読み出しが可能となる。
なお、図3では変調トランジスタ−蓄積ゲート−転送トランジスタの経路が1経路のみであるが、実際には、図1に記載のように上記経路が3経路存在する。
[第2の実施形態]
図4に第2の実施形態の間接TOFカメラ用画素70の等価回路図を示す。第2の実施形態の間接TOFカメラ用画素70においても、フォトダイオード10、排出トランジスタ11、変調トランジスタ21−24、蓄積ゲート31−34、転送トランジスタ41−44、共有FD50、リセットトランジスタ51、増幅トランジスタ52、選択トランジスタ53の動作は第1の実施形態と同じである。
第2の実施形態の間接TOFカメラ用画素70の、第1の実施形態の間接TOFカメラ用画素70との差異は、変調トランジスタ−蓄積ゲート−転送トランジスタの経路が4経路存在し、したがって、フォトダイオード10で発生する電荷を4つの時間窓(クロック)で検出できる点にある。
第2の実施形態の間接TOFカメラ用画素70は、例えば、連続波変調信号で変調された光源110、より具体的には振幅が正弦波変調された光源110と組み合わせて使用され、変調トランジスタ21−24はそれぞれ、光源110を変調する正弦波の位相が0−90度、90−180度、180−270度、270−360度の期間に導通するように設定される。
この場合、光源110を変調する変調信号の周波数をF、蓄積ゲート31の電荷をN、蓄積ゲート32の電荷をN、蓄積ゲート33の電荷をN、蓄積ゲート34の電荷をNとすると、各間接TOFカメラ用画素70への入射光の位相の、変調信号の位相に対する位相遅れφは近似的に(式2)で計算することができる。
φ=arctan((N−N)/(N−N)) ・・・(式2)
そして、光源110から各間接TOFカメラ用画素70への飛行時間Tは近似的に(式3)で計算することができる。
T=φ/(2×π×F) ・・・(式3)
上記式(式2および式3)からも明らかなように、飛行時間TはN、N、N、Nの比に依存しており、したがって、蓄積ゲート31−34の電荷の量と画素出力54の電圧との間のゲイン誤差が蓄積ゲート31−34の間で発生した場合には、飛行時間Tの誤差となる。これに対して、第2の実施形態においても、共有FD50と増幅トランジスタ52が共有されているため、ゲイン誤差による飛行時間Tの誤差は発生しない。
[間接TOFカメラ用固体撮像装置100の構成]
図5に間接TOFカメラ用固体撮像装置100の構成を示す。間接TOFカメラ用固体撮像装置100は第1または第2の実施形態の間接TOFカメラ用画素70が2次元に配列された画素アレイ75、各画素70の画素出力54を順次読み出し、出力する読み出し部80、および、画素アレイ75および読み出し部80に制御信号を送出する制御部90から構成されている。
さらに、読み出し部80は相関ダブルサンプリングおよびAD変換の機能を備えるAD変換回路81と出力回路82とを備える。
また、制御部90は、タイミング制御回路91と垂直走査回路92と垂直駆動回路93とを備える。
画素アレイ75の中において2次元に配列された間接TOFカメラ用画素70の画素出力54は、列方向(図5の縦方向)で共有されており、各行ごとに順次、リセットトランジスタ51、転送トランジスタ41−43、および選択トランジスタ53を駆動することにより、時分割で読みだされる。また、行方向には複数の画素出力ラインを通じて並行して読み出される。
また、間接TOFカメラ用固体撮像装置100は光源110を変調するための変調信号105を出力する(図示せず)。
[間接TOFカメラ150の構成と動作]
図6に間接TOFカメラ150の構成を示す。間接TOFカメラ150は間接TOFカメラ用固体撮像装置100、パルス波変調、または連続波変調された光源110、間接TOFカメラ用固体撮像装置100の出力信号を入力する信号処理回路120、およびレンズ140を備える。
図6において、間接TOFカメラ用固体撮像装置100は光源110を変調するための変調信号105を出力し、光源110は変調信号105に同期してパルス波変調、または連続波変調された光115を放射する。光源110から放射された光115は対象物130で反射され、映像となってレンズ140を介して間接TOFカメラ用固体撮像装置100に入射する。
入射した光115は画素アレイ75の各画素70に入射し、各画素70の蓄積ゲート31−33(第1の実施形態)または蓄積ゲート31−34(第2の実施形態)に電荷が蓄積される。蓄積された電荷N1−N3(第1の実施形態)または電荷N1−N4(第2の実施形態)は各間接TOFカメラ用画素70ごとに順次読み出され、信号処理回路120に入力されて、光源110から各間接TOFカメラ用画素70への飛行時間Tは、第1の実施形態の場合(式1)で、第2の実施形態の場合(式3)で計算することができる。また、各間接TOFカメラ用画素70に入射する光115が反射された対象物130と間接TOFカメラ150との距離Lは、光115の飛行時間をT、光速をcとして、(式4)で計算することができる。
L=c×T/2 ・・・(式4)
本発明において、フォトダイオード10が『フォトダイオード』に相当し、変調トランジスタ21−23、または21−24が『変調トランジスタ』に相当し、蓄積ゲート31−33、または31−34が『蓄積ゲート』に相当し、転送トランジスタ41−43、または41−44が『転送トランジスタ』に相当し、共有FD50が『共有FD』に相当し、間接TOFカメラ用画素70が『間接TOFカメラ用画素』に相当し、光源110が『光源』に相当し、リセットトランジスタ51が『リセットトランジスタ』に相当し、増幅トランジスタ52が『増幅トランジスタ』に相当し、排出トランジスタ11が『排出トランジスタ』に相当し、画素アレイ75が『画素アレイ』に相当し、読み出し部80が『読み出し部』に相当し、制御部90が『制御部』に相当し、間接TOFカメラ用固体撮像装置100が『間接TOFカメラ用固体撮像装置』に相当し、信号処理回路120が『信号処理回路』に相当し、対象物130が『対象物』に相当し、間接TOFカメラ150が『間接TOFカメラ』に相当する。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
10 フォトダイオード
11 排出トランジスタ
21、22、23、24 変調トランジスタ
31、32、33、34 蓄積ゲート
41、42、43、44 転送トランジスタ
50 共有FD
51 リセットトランジスタ
52 増幅トランジスタ
60 電源
70 間接TOFカメラ用画素
75 画素アレイ
80 読み出し部
90 制御部
100 間接TOFカメラ用固体撮像装置
110 光源
120 信号処理回路
130 対象物
150 間接TOFカメラ

Claims (10)

  1. 入射光の光量に応じた電荷を発生するフォトダイオードと、
    一端が前記フォトダイオードに接続されるM個の変調トランジスタと、
    一端がM個の前記変調トランジスタの他端にそれぞれ接続されるM個の蓄積ゲートと、
    一端がM個の前記蓄積ゲートの他端にそれぞれ接続されるM個の転送トランジスタと、
    M個の前記転送トランジスタの他端に共通に接続される1つの共有FDと、を含み、
    前記Mは1より大きい整数である、間接TOFカメラ用画素。
  2. 前記間接TOFカメラ用画素は蓄積期間と読み出し期間とを備え、
    前記蓄積期間において、M個の前記変調トランジスタが複数回順次導通して、フォトダイオードの電荷がM個の前記蓄積ゲートにそれぞれ複数回蓄積され、
    前記読み出し期間において、M個の前記転送トランジスタが順次導通して対応するM個の前記蓄積ゲートに蓄積された電荷が共有FDへ順次転送されて読み出される、請求項1に記載の間接TOFカメラ用画素。
  3. 前記間接TOFカメラ用画素は、パルス波変調、または連続波変調された光源からの光を入射光とし、
    前記変調トランジスタの導通/非導通の周期は、前記光源のパルス波変調または連続波変調の周期と同一であり、かつ、前記変調トランジスタの導通期間は、前記光源のパルス波変調または連続波変調信号に同期する、請求項2に記載の間接TOFカメラ用画素。
  4. さらに、一端が前記共有FDに接続されるリセットトランジスタと、ゲートが前記共有FDに接続される増幅トランジスタとを含み、
    前記リセットトランジスタは前記転送トランジスタのいずれかが導通する前に導通して前記共有FDの電圧が所定値に設定され、
    前記転送トランジスタのいずれかが導通すると、対応する前記蓄積ゲートから転送される電荷の量に応じて前記共有FDの電圧が前記所定値から変化する、請求項2または3に記載の間接TOFカメラ用画素。
  5. 前記読み出し期間において、前記リセットトランジスタの導通期間と前記転送トランジスタの導通期間との間には、前記リセットトランジスタおよび前記転送トランジスタのすべてが非導通となる期間が設けられる、請求項4に記載の間接TOFカメラ用画素。
  6. さらに、前記フォトダイオードに接続される排出トランジスタを含み、
    前記読み出し期間において、前記排出トランジスタが導通して前記フォトダイオードの電荷が排出される、請求項2から5のいずれか1項に記載の間接TOFカメラ用画素。
  7. 前記Mは3または4である、請求項1から6のいずれか1項に記載の間接TOFカメラ用画素。
  8. 前記間接TOFカメラ用画素は、裏面より照射された光を入射光とする裏面照射型画素である、請求項1から7のいずれか1項に記載の間接TOFカメラ用画素。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の間接TOFカメラ用画素を複数備えた画素アレイと、
    前記画素アレイからの画素出力を順次読み出す読み出し部と、
    前記画素アレイおよび前記読み出し部を制御する制御部と、を備えた、間接TOFカメラ用固体撮像装置。
  10. 請求項9に記載の間接TOFカメラ用固体撮像装置と、
    パルス波変調、または連続波変調される光源と、
    前記間接TOFカメラ用固体撮像装置の出力信号を入力する信号処理回路と、を含み、
    前記光源から放射された光が対象物で反射し前記間接TOFカメラ用固体撮像装置に帰ってくるまでの時間を計測する、間接TOFカメラ。
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