JP2021097095A - 紫外線光源、紫外線光源の評価方法、紫外線ledの選択方法及び紫外線光源の製造方法 - Google Patents

紫外線光源、紫外線光源の評価方法、紫外線ledの選択方法及び紫外線光源の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動物に有害なUVCの波長域の紫外線を安全なレベルに低減しつつ、ビタミンD生成に有効なUVBの波長域の紫外線を動物に安定して長く照射することができる紫外線光源を提供する。【解決手段】動物の体内でビタミンDを生成するために有効な紫外線を照射可能な紫外線光源10であって、少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LED7を含む。前記紫外線光源10から略30cmの距離でのUVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線の放射照度は、JIS C 7550で規定された「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲である3×10−3W/m2を超え3×10−2W/m2以下を満たしている。【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線光源に関し、より具体的には、動物の体内でビタミンDを生成する上で有効な波長域(UVB)の紫外線を照射可能な紫外線光源、紫外線光源の評価方法、紫外線LEDの選択方法及び紫外線光源の製造方法に関する。
動物の皮膚の下にある皮下脂肪には、ビタミンDの基となるコレステロールが含まれている。このコレステロールに紫外線が当たることで化学反応が起こり、ビタミンDが作られる。ビタミンDが欠乏すると、骨を構成するカルシウムを吸収できなくなり、軟骨病にかかり、さらには死に至る恐れがある。
太陽光には紫外線が含まれているので、屋外での日光浴で皮膚から紫外線を吸収することにより体内でビタミンDを作ることができる。しかし、通常屋内の飼育箱中で飼育される爬虫類のような動物は日光浴ができないので、体内でビタミンDを作るために、飼育箱中で紫外線を浴びさせる必要がある。そのための爬虫類用の紫外線光源が既に製品化され販売されている。例えば、ZOO MED社のメタルハライドHIDパワーサンUVBやレプティサン(登録商標)5.0UVB、10.0UVB等が該当する(非特許文献1)。
しかし、レプティサン(登録商標)10.0UVB等の従来の爬虫類用の紫外線光源は、水銀ガスが封入されている蛍光管(以下、「水銀灯」という)を用いているので、点灯時間の経過と共に発光量が減衰し、1年経過で発光出力が約半分程度に落ちてしまうので寿命が短く、さらには消費電力が大きい、といった欠点がある。また、水銀汚染防止に向けた国際的な水銀規制に関する「水俣条約(Minamata Convention on Mercury)」により、水銀を使った製品の製造・輸出・輸入が2020年に原則禁止されるので、今後水銀を使用した「水銀灯」等の紫外線光源が利用できなくなる恐れがある。
水銀灯を用いない動物用の紫外線光源として、LEDを用い照明システムが特許文献1において提案されている。特許文献1の照明システムでは、基板上の熱源の周りに、UVA(320−400nm)とUVB(295−320nm)の波長域の紫外線を発するUVA−LEDとUVB−LEDを複数配置して、照明システムを構成している。また、特許文献1には、295nm以下の波長域のUVCの紫外線が動物の目や皮膚に有害であることが記載されている。
しかし、特許文献1の照明システムでは、単にUVA−LEDとUVB−LEDを用いることが示されているだけであって、これらのLEDが発する紫外線中に含まれる有害なUVCの紫外線をいかにして除去/低減するかについては何ら記載がない。その結果、特許文献1の照明システムでは、動物の目や皮膚などに悪い影響を与えてしまう恐れがある。
米国出願公開 US2010/0276410 特開平10−241631号公報 特開2007188799号公報 特許第4711981号公報
ZOO MED社のホームページ中の「UVライト」、http://zoomed.ciao.jp/uvb/
本発明は、動物に有害なUVCの波長域の紫外線を安全なレベルに低減しつつ、ビタミンD生成に有効なUVBの波長域の紫外線を動物に安定して長く照射することができる紫外線光源、紫外線光源の評価方法、紫外線LEDの選択方法及び紫外線光源の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態による紫外線光源は、動物の体内でビタミンDを生成するために有効な紫外線を照射可能な紫外線光源であって、少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを含み、前記紫外線光源から略30cmの距離でのUVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線の放射照度は、JIS C 7550で規定された「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲である3×10−3W/mを超え3×10−2W/m以下を満たしていることを特徴とする。
紫外線光源には、紫外線LEDからの紫外線を受けて配光する例えば、レンズ等の光学部材を設けることが好ましいが、この光学部材は必須の構成要素ではない。また、光学部材を設けた場合には、紫外線光源から照射される紫外線は、光学部材によってUVC波長域の紫外線の放射照度を低減する機能を果たすこともできる。
また、本発明の実施形態による紫外線光源の評価方法は、少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを含む紫外線光源の評価方法であって、前記紫外線光源から出力される紫外線の発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る第1のステップと、前記紫外線光源から出力される紫外線の発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の実効放射照度Eを算出する第2のステップと、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態による紫外線LEDの選択方法は、少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDの選択方法であって、前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る第1のステップと、前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の実効放射照度Eを算出する第2のステップと、を有し、前記第1のステップ及び第2のステップにおいて、予め基準値が定められており、さらに、前記基準値に基づいて紫外線LEDを選択するステップを有していることを特徴とする。
さらに、本発明の実施形態による紫外線光源の製造方法は、少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを含む紫外線光源の製造方法であって、前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る第1のステップと、前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の実効放射照度Eを算出する第2のステップと、を有し、前記第1のステップ及び第2のステップにおいて、予め基準値が定められており、さらに、前記基準値に基づいて紫外線LEDを選択するステップと、前記紫外線LEDを選択するステップにおいて選択された紫外線LEDを、実装基板に実装して紫外線照射部を構成するステップと、を有していることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、動物の目や皮膚等に有害なUVC波長域(200〜280nm以下)の紫外線を安全なレベルまで低減しつつ、体内でのビタミンDの生成に有効なUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を動物に対して長期間安定して低消費電力で供給することができる。
本発明の一実施形態の紫外線光源の外観を示す斜視図である。 同紫外線光源の内部構成を概略的に示す断面図である。 同紫外線LEDのビタミンDの生成に関する評価方法を示す説明図である。 同紫外線光源のUVB波長域のビタミンDの生成に関する放射照度を示す図である。 本発明の一実施形態の紫外線LEDの有害なUVCの波長域に関する評価方法を示す説明図である。 同紫外線光源のUVB波長域の放射照度を示す図である。 同紫外線光源のUVC波長域の放射照度を示す図である。 本発明の一実施形態の紫外線光源の配光特性を示す図である。 本発明の一実施形態の紫外線光源の分光放射照度を示す図である。 本発明の他の一実施形態の紫外線光源の外観を示す斜視図である。 同じく、他の一実施形態の紫外線光源の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紫外線光源の紫外線の照射範囲と放射照度を示す図である。 本発明の一実施形態の紫外線光源と従来の製品の消費電力等を示す図である。 本発明の一実施形態の紫外線光源の使用例(点灯状態)を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態の紫外線光源10の外観を示す図である。図1において、紫外線光源10は、直方体の筐体1と、筐体1内に配置されその一端が筐体の前面に出ている光学部材としてのレンズ3及び可視光LED4を含む。直方体の筐体1のサイズは、例えば9cm×9cm×10cmである。筐体1の各側面及び裏面(底面)には複数の小さな開口(空気穴)2が設けられ、後述する空冷ファン9により筐体内部の発熱を外部へ放出できるようになっている。筐体1からは筐体1内の各部材に電力を供給するための電源ケーブル5が出ている。
筐体1は、アルミニウム等の金属、耐熱性及び機械強度が高いプラスチック等の樹脂製品、あるいは加工性の良い木材等によって製造することができる。筐体1の形状は直方体に限らず、その設置環境に応じて、円筒形、断面がすり鉢型の形状、立方体などの任意の形状を選択することができる。なお、図示はされていないが、筐体1の後部/後面には筐体1を飼育箱の内壁等の設置場所に固定するための治具を設けることができる。
図2は、本発明の一実施形態の紫外線光源10の内部構成を示す断面図である。図2の筐体1内に、レンズ3及び可視光LED4、紫外線照射部としてのLED回路モジュール6、紫外線LED7、ヒートシンク8、及び空冷ファン9を含む。なお、可視光LED4はレンズ3のある平面において手前側または後側に設けられており、図2の断面ではその表示が省略されている。また、図2では、各部材の間にスペースがあるが、実際にはLED回路モジュール6とヒートシンク8と空冷ファン9は接触しており、相互に熱伝導が可能な配置となっている。
図1に示すように、可視光LED4からの可視光は、レンズ3を介さずに直接筐体1の前面から出射するようになっている。ヒートシンク8は、LED回路モジュール6の動作時の発熱を逃がすために設けられている。空冷ファン9は、ファン(羽根)の回転により筐体1の側面の開口(空気穴)2から裏面(底面)の開口(空気穴)2へ至る空気流を作って、LED回路モジュール6の発熱をヒートシンク8を介して放熱して空冷するために設けられている。
レンズ3は、筐体1内の紫外線LED7からの紫外線を受けてその前面から出力する。出力される紫外線は、レンズ3からの距離に応じて拡大する所定の領域を照らすことができる配光特性(機能)を有する。レンズ3は、紫外線の配光機能に加えて、動物の目や皮膚等に有害なUVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線を低減する機能を備えることができる。その紫外線を低減する機能は、レンズ3の光学材料を選択することにより得ることができる。その光学材料としては、例えば紫外線を透過可能な従来からある石英ガラス、サファイアガラス等を用いることができる。なお、ホウケイ酸塩ガラスからなるBK7は、UVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線をカットするが同時にUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線をも低減してしまうので、UVB波長域の紫外線が低い放射照度でも良い場合を除いて好ましくない。
なお、レンズ3とは別個に、紫外線LED7との間にUVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線をカット/低減するために石英ガラス、サファイアガラス等のガラス板を設けるようにしてもよい。その際、石英ガラス、サファイアガラス等のガラス板の代わりに、あるいは追加して、UVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線をカット/低減することが可能な光学フィルタを設けてもよい。光学フィルタは、例えば選択した特定の波長範囲(例えば約280nm以上)の紫外線のみを透過させる波長選択フィルタを用いることができる。
可視光LED4は、レンズ3から紫外線が出ていることを人に視認させるために設けられる。可視光LED4は、紫外線LED7の点灯中に同時に点灯するように制御される。その点灯制御は、可視光LED4用の駆動回路(図示なし)によって行われる。可視光LED4は、青、緑、赤、黄、昼光色、電球色などの任意の色を発光するLEDを選択することができる。可視光LED4の発光強度(明るさ)は、設置環境に応じて人が視認可能な範囲で任意に設定することができる。例えば、可視光LED4の発光強度(明るさ)は、30cmの距離で約50lxとすることができる。
LED回路モジュール6は、実装基板を備えていて、この実装基板には紫外線LED7が実装されている。また、LED回路モジュール6は、紫外線LED7を駆動(発光)させるための回路を含み、LED回路モジュール6内には、内蔵する紫外線LED7の発光をレンズ3まで導くための経路(スペースあるいは光導波路等)が設けられている。LED回路モジュール6は、電源ケーブル5から供給される電力によって動作し、紫外線LED7を駆動(発光)させる。可視光LED4は、同じく電源ケーブル5から供給される電力によって動作する別の駆動回路(図示なし)によって駆動(発光)する。なお、LED回路モジュール6の一部として可視光LED4の駆動機能(回路)を含めるようにしてもよい。
紫外線LED7による紫外線光源10から出力される紫外線は、ビタミンDの生成に有効なUVBの波長域の紫外線を動物に照射しつつ、有害なUVCの波長域の紫外線を低減して動物に安定して長く照射することができることが好ましい。
紫外線LED7は、ビタミンDの生成に有効なUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を少なくとも出力し発光可能な紫外線LED(UVB−LED)を用いることができる。紫外線LEDの発光スペクトル(波長範囲)は、その使用する半導体材料の組成と製造方法によって変化する。
したがって、ビタミンDの生成に有効なUVBの波長域の紫外線を照射し(条件1)、かつ有害なUVCの波長域の紫外線を低減する(条件2)という少なくとも2つの条件を充足する紫外線LED7を実現するためには以下の方法がある。
第一に、市場に流通している紫外線LEDを評価し、選択する方法である。具体的には、UVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を含む発光スペクトルを有する紫外線LEDについて、評価し上記の条件を充足するものを選択する方法である。
第二に、上記の条件を充足するUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を含む発光スペクトルを有する紫外線LEDを設計仕様として設定し、製造する方法である。
<紫外線LEDの評価(第一の方法)>
図3から図6を参照して、UVB波長域の紫外線を含む発光スペクトルを有する紫外線LED(UVB−LED)の評価及び選択方法について説明する。
発光スペクトルのピーク波長が異なる8つのタイプのUVB−LEDの試料について評価し調べた。試料1はピーク波長が280nm、試料2はピーク波長が285nm、試料3はピーク波長が290nm、試料4はピーク波長が295nm、試料5はピーク波長が300nm、試料6はピーク波長が305nm、試料7はピーク波長が310nm、試料8はピーク波長が315nmである。
(ビタミンD生成の紫外線LED(条件1))
図3及び図4を参照して、ビタミンDの生成に有効なUVBの波長域の紫外線を照射するUVB−LEDを評価する方法について説明する。図3は、UVB−LEDの評価方法を示す説明図である。
図3(a)は、代表例として試料6の発光スペクトル(分光放射照度(λ))を示し、図3(b)は、CIE(国際照明委員会)によるビタミンD生成紫外線の作用曲線を示し、図3(c)は、図3(a)に示された発光スペクトルに図3(b)示された作用曲線の波長ごとの作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を示している。なお、図3(b)の作用曲線は、ビタミンDを生成する効果を示す波長分布となっている。したがって、図3(c)に示す放射照度が大きいほどビタミンDを生成する効果が良好となる傾向にあることが分かる。
図4は、ピーク波長が異なる試料1から試料8について、上記のように評価し、UVB波長域の放射照度を積算して積分量を算出した結果を示している。図4に示すように、ピーク波長が295nmの試料4がビタミンDを生成する効果が高く、試料4を中心として、試料4よりピーク波長が短いもの、及びピーク波長が長いものに従ってビタミンDを生成する効果が下降している傾向にあることが分かる。したがって、ビタミンDを生成する所定の効果を確保できる放射照度は、ピーク波長が約285nm〜310nmの範囲であると推定できる。この場合、所定の効果を確保できる放射照度を予め基準値として規定しておくことが好ましい。例えば、基準値として10μW/cm以上と規定する。また、基準値は、延いてはピーク波長に対応することになる。
このような評価方法は、UVB−LEDの発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す波長分布の作用曲線にかかる作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る方法である。なお、放射照度は、UVB−LEDから略30cmの距離での照度を想定している。
以上のような評価結果から、UVB−LEDの発光スペクトルのピーク波長に基づいて、ビタミンDを生成する効果が良好なUVB−LEDを選択することが可能となる。
(UVCを低減する紫外線LED(条件2))
図5から図7を参照して、有害なUVCの波長域の紫外線を低減するUVB−LEDを評価する方法について説明する。図5は、UVB−LEDの評価方法を示す説明図である。
図5(a)は、上記と同様に試料6の発光スペクトル(分光放射照度E(λ))を示し、図5(b)は、紫外放射障害作用関数SUV(λ)を示し、図5(c)は、図5(a)の発光スペクトルに対して波長単位で図5(b)の作用関数の値を乗算して得られる実効放射照度E(λ)(=E(λ)・SUV(λ))のスペクトルである。なお、紫外放射障害作用関数SUV(λ)は、JIS C 7550(IEC62471)に規定された目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスク(安全性)を評価するための実効放射照度Eを求める際に使われる作用関数である。
この評価方法は、ビタミンDの生成に有効なUVB波長域(280nm〜315nm)を含む紫外線を放射する際に、目や皮膚等に有害なUVC波長域(200〜280nm)の紫外線を安全なレベルまで低減できるようにUVB−LEDを評価する方法である。
具体的には、UVB−LEDについて、UVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線の放射照度がJIS C 7550で規定された「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」の目及び皮膚に対する紫外放射障害の実効放射照度Eに関するリスクグループ2の放射照度範囲である3×10−3W/mを超え3×10−2W/m以下を満たすことを条件に評価し選択する。つまり、前記リスクグループ2の上限の放射照度範囲に準拠して3×10−2W/m以下を予め基準値として規定し安全側に評価するものである。また、基準値は、延いてはピーク波長に対応することになる。
図5(c)の実効放射照度E(λ)のスペクトルでは、UVB波長域(280nm〜315nm)の積分量である実効照射照度Eは、約300nmをピークとして全体で比較的大きな照度Bを有している。一方、UVC波長域(200nm〜280nm)の実効照射照度Eは、280nmをピークとして波長が短くなるにつれて照度が減少していき、全体で小さな照度Cしかないことが分かる。すなわち、UVC波長域(200nm〜280nm)の実効照射照度Eは、UVB波長域(280nm〜315nm)の実効照射照度Eに比べて相対的にかなり低い値となっている。この相対的な照度関係は、主に発光スペクトルのピークをUVB波長域中の約305nmに設定し、図5(a)に示すようなスペクトル(半値幅等)を有する紫外線LEDによって得られている。
図6及び図7を参照して、ピーク波長と放射照度との関係を調べた結果について説明する。図6は、紫外線光源のUVB波長域(280nm〜315nm)でのピーク波長と放射照度の関係を示す図である。
発光スペクトルのピーク波長の影響を検討するために、ピーク波長が異なる試料1から試料8について、上記のように評価し、UVB波長域の放射照度を積算して積分量を算出した結果を示している。ピーク波長が約285nm〜310nmの範囲で約70μW/cm〜92μW/cmの放射照度が得られることが分かる。
図7は、紫外線光源のUVC波長域(200nm〜280nm)でのピーク波長と放射照度の関係を示す図である。
図6に示したものと同様に、ピーク波長が異なる試料1から試料8について、評価し、UVC波長域の放射照度を積算して積分量を算出した結果を示している。ピーク波長が280nmで約0.4(W/m)の放射照度があるのに対して、ピーク波長が約295nm以上では放射照度が3×10−2(W/m)より小さくなっている。この3×10−2(W/m)より小さい放射照度は、上述したJIS C 7550の規格中の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲(3×10−3W/m〜3×10−2W/m)を満たすものである。
図7のピーク波長と放射照度の関係から、紫外線LEDの発光スペクトルのピーク波長、言い換えれば紫外線光源の分光放射照度のピーク波長を約295nm以上にすることで、UVC波長域(200nm〜280nm)での放射照度(W/m)をJIS C 7550の規格中の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲に収めることができる。その一方で、図6のUVB波長域(280nm〜315nm)でのピーク波長と放射照度の関係から、ピーク波長が約310nmを超えてくるとUVB波長域の放射照度(μW/cm)が70μW/cmよりも急激に小さくなってしまう。
したがって、紫外線光源としてのUVB−LEDの評価、選択基準としては、UVC波長域での放射照度をJIS C 7550の規格中の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲に収め、同時にUVB波長域での放射照度を一定量(例えば70μW/cm)以上確保することとして、具体的には紫外線LEDのピーク波長を約295nm〜約310nmの範囲とすることができる。これにより、ビタミンDの生成に有効なUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を多く照射しつつ目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクをより安全側に低く抑制することができる。
(評価結果の考察)
上述の(条件1)の評価方法は、UVB−LEDの発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す波長分布の作用曲線にかかる作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る方法である(第1のステップ)。
このような評価方法を適用することにより、UVB−LEDの発光スペクトルのピーク波長に基づいて、ビタミンDを生成する効果が良好なUVB−LEDを選択することができる。
上述の(条件2)の評価方法は、UVB−LEDの発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の積分量である実効放射照度Eを算出する方法である(第2のステップ)。
このような評価方法を適用することにより、有害なUVCの波長域の紫外線を低減して、紫外放射障害のリスクを抑制することができるUVB−LEDを選択することが可能となる。
したがって、第1のステップ及び第2のステップの双方の評価方法を適用することにより、ビタミンDの生成に有効なUVBの波長域の紫外線を照射し、かつ有害なUVCの波長域の紫外線を低減する効果が期待できるUVB−LEDを選択することが可能となる。
第1のステップの評価方法では、予め定められた基準値に基づいて、ピーク波長が約285nm〜310nmの範囲のUVB−LEDが選択され、第2のステップの評価方法では、予め定められた基準値に基づいて、ピーク波長が約295nm以上のUVB−LEDが選択されるようになる。したがって、これらピーク波長が重複する範囲にピーク波長を有するUVB−LEDが適切な紫外線LEDとなる。具体的には、ピーク波長が295nm〜310nmの範囲のUVB−LEDを選択することが好適となる。
なお、紫外放射障害のリスクを抑制することを重視する場合には、第2のステップの評価方法のみを適用して紫外線LEDを選択するようにしてもよい。
また、第1のステップ及び第2のステップの双方の評価方法を適用して選択された紫外線LEDを、実装基板に実装して紫外線照射部を構成し、紫外線光源を製造することができる。
さらにまた、第1のステップ及び第2のステップの評価方法において、紫外線光源に例えば、光学部材を設ける場合には、紫外線LEDの出力側に介在された光学部材から照射される紫外線の放射照度を評価の対象とすることができる。
<紫外線LEDの設計仕様の設定(第二の方法)>
上記の評価結果に基づいて、UVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を含む発光スペクトルを有する紫外線LEDを設計仕様として設定し、製造することができる。
具体的には、紫外線光源は、UVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを備えていて、前記紫外線LEDからの紫外線の出力側に光学部材が介在されている。前記紫外線光源(光学部材)から略30cmの距離でのUVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線の放射照度がJIS C 7550で規定された「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲である3×10−3W/mを超え3×10−2W/m以下を満たしている構成を設計仕様として設定し製造する。
なお、紫外線光源を製造するにあたり、品質の信頼性を確保するために製造物について、上述の第1のステップ及び第2のステップの評価方法を適用して品質管理を行ってもよい。
ただし、紫外線LEDの発光スペクトルのピーク波長の調整/選択だけでは、UVC波長域(280nm以下)の紫外線を十分にカットできない可能性がある。したがって、上述した使用するレンズ3、光学ガラス板、あるいは光学フィルタ(波長選択フィルタ)等の光学部材において、紫外線透過特性、すなわち280nm以下の紫外線の透過率が低いかほとんどゼロに近いものを選択して、UVC波長域(280nm以下)の紫外線をより低減しほとんどゼロにすることもできる。同様に、UVA波長域(315nm〜400nm)を含む紫外線についてもレンズ3、光学ガラス板、あるいは光学フィルタ(波長選択フィルタ)との相乗効果により、その必要性に応じて紫外線の低減効果を高めることができる。
図8は、本発明の一実施形態の紫外線光源の配光特性を示す図である。図3では、紫外線光源10のレンズ3から出る紫外線がどの方向に照射されるかを示す照射範囲(光度分布))を太線Sで示している。この配光特性は、紫外線LED7自身が有する配光特性とレンズ3が有する配光特性によって決められる。本発明では、所定のサイズ(全長)を有する動物の所定表面に紫外線を当てることが前提になっているので、図8で例示する光度分布を少なくとも満たし、この分布範囲よりも狭くなり過ぎない必要がある。
図9は、本発明の一実施形態の紫外線光源の分光放射照度(μW/cm)を示す図である。図9では、比較のために、従来の水銀灯を用いた紫外線光源(レプティサン(登録商標)10.0UVB)の光源からの距離30cmでの分光放射照度のスペクトルDも示している。図9の本発明の一実施形態の分光放射照度(μW/cm)は、紫外線光源10のレンズ3から出る紫外線において、レンズ3からの距離に応じて各波長での放射照度がどう変化するかを示したものである。3つのスペクトルA、B、Cは、順番にレンズ3からの距離が20cm、30cm、50cmでの分光放射照度を示している。各スペクトルはいずれも約310nmにピーク照度を有し、約280nm〜340nmの波長範囲で照度を有する。
レンズ3からの距離が遠くなるにつれて分光放射照度(μW/cm)が低下している。例えば、距離20cmでのピーク照度約11μW/cmは、30cmで約5μW/cm(約45%)、50cmで約2μW/cm(約19%)まで低下する。一方、従来の水銀灯を用いた紫外線光源(レプティサン(登録商標)10.0UVB)の分光放射照度のスペクトルDでは、約290nm〜390nmの波長範囲においてせいぜい1μW/cm程度の低い分光放射照度しか得られていない。この値は、同じ距離(30cm)での本発明の一実施形態の紫外線光源の分光放射照度5μW/cmの約1/5しかない。
図10と図11は、本発明の他の一実施形態の紫外線光源の外観を示す図である。図10の紫外線光源20は、直方体の筐体11内に2つの紫外線LEDを含み、これらに対応した2つのレンズ13、14と、2つの可視光LED15、16が筐体11の前面に配置されている。紫外線LED、レンズ、及び15、16を2個ずつ含む事を除いて他の構成は図1及び図2に示した紫外線光源10の場合と基本的に同様である。なお、可視光LEDは1つでもよい。
図11の紫外線光源30は、直方体の筐体17内に3つの紫外線LEDを含み、これらに対応した3つのレンズ21、22、23と、3つの可視光LED24、25、26が筐体17の前面に配置されている。紫外線LED、レンズ、及び15、16を3個ずつ含む事を除いて、他の構成は図1及び図2に示した紫外線光源10の場合と基本的に同様である。なお、可視光LEDは1つまたは2つでもよい。紫外線光源で使用する紫外線LEDの数は、照射対象となる動物の大きさ、飼育箱のサイズ等に応じて要求される紫外線の放射照度、放射範囲等が変化するので、その要求仕様に対応して決める必要がある。したがって、使用する紫外線LEDの数は、例示した1〜3に限定されず、少なくとも1つ以上の任意の数(4以上も含む)を選択することができる。
図12は、本発明の一実施形態の紫外線光源の紫外線の照射範囲と放射照度を示す図である。図12では、図11に示した外観を有する紫外線LEDを3つ含む紫外線光源30を用いている。紫外線光源30からの距離が15、30、45、60cmと長くなるにつれて、照射範囲(径)は、10、30、45、60cmと広がる一方、放射照度は100、60、30、20μW/cmと小さくなる。図12の照射範囲と放射照度を参考にして、照射対象となる動物位置での照度を想定し、紫外線光源30の設置位置、例えば飼育箱内での設置高さを決めることができる。例えば、図11の紫外線光源30の設置位置を対象動物から約30cmとした場合、UVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線は、約50μW/cm〜70μW/cm(0.5W/m〜0.7W/m)放射照度を得ることができる。
図12の放射照度は紫外線LEDを3つ含む紫外線光源30を用いた場合の例であって、紫外線LEDが1つまたは2つの場合の各距離での放射照度は約1/3または2/3になると見積もることができる。屋外で太陽光から自然に浴びる紫外線量は、約14μW/cm程度であると報告されているので(例えば、2012年6月16日のDe Bilt(オランダ)での観測値)、本発明の紫外線光源の放射照度をその値を含む例えば、10μW/cm〜20μW/cm(0.1W/m〜0.2W/m)とすることができる。それにより、動物に対して太陽光から自然に得られるいわば優しい放射照度の紫外線を与えることができる。
なお、太陽光から自然に浴びる紫外線量は、時間によって変化する。したがって、紫外線光源30からの放射照度を太陽光に疑似させて、時間によって自動的又は手動で可変できるように可変機能部を構成するのが好ましい。
図13は、本発明の一実施形態の紫外線光源と従来の水銀灯を用いた製品の消費電力等を示す図である。本発明の一実施形態の紫外線光源では、消費電力は15Wと従来製品A〜Cの約9%〜18%であり、他の年間電気代等も同様に従来製品のA〜Cの約9%〜18%となることがわかる。したがって、本発明の一実施形態の紫外線光源は、従来製品に対して大幅に低コストでかつ長期間安定して使用することができる。
図14は、本発明の一実施形態の紫外線光源の使用例を示す図である。飼育箱32の中の上方に紫外線光源40が取り付けられており、爬虫類33に対して紫外線を照射している。図14では表示できていないが、実際には紫外線光源40からの紫外線の照射と共に可視光LEDから青色光が出ており、紫外線照射中であることが視認できている。
本発明の実施形態について図1から図14を参照しながら説明をした。しかし、本発明はこれらの実施形態に限られるものではない。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。
1、11、17 筐体
2、12、18 開口(空気穴)
3、13、14、21、22、23 レンズ(光学部材)
4、15、16、24、25、26 可視光LED
5 電源ケーブル
6 LED回路モジュール(紫外線照射部)
7 紫外線LED
8 ヒートシンク
9 空冷ファン
10、20、30、40 紫外線光源
32 飼育箱
33 爬虫類

Claims (11)

  1. 動物の体内でビタミンDを生成するために有効な紫外線を照射可能な紫外線光源であって、
    少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを含み、
    前記紫外線光源から略30cmの距離でのUVC波長域(200nm〜280nm)の紫外線の放射照度は、JIS C 7550で規定された「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性」の目及び皮膚に対する紫外放射障害のリスクグループ2の放射照度範囲である3×10−3W/mを超え3×10−2W/m以下を満たしていることを特徴とする紫外線光源。
  2. 前記紫外線光源から出力する紫外線のスペクトルのピークは、295nm〜310nmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の紫外線光源。
  3. 前記紫外線光源から略30cmの距離でのUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線の放射照度は、0.5W/m〜0.7W/mの範囲にあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紫外線光源。
  4. 前記動物の位置での紫外線の放射照度は、0.1W/m〜0.2W/mの範囲にあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紫外線光源。
  5. 前記紫外線LEDにおける紫外線の出力側には光学部材が介在されていて、この光学部材により紫外線の出力を調整して、前記UVC波長域の紫外線を低減することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の紫外線光源。
  6. 前記紫外線の照射照度は、時間によって可変できるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紫外線光源。
  7. 前記紫外線が出力されていることを視認させるために、前記紫外線LEDの点灯中に点灯可能な可視光LEDをさらに含む、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の紫外線光源。
  8. 前記動物は爬虫類を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の紫外線光源。
  9. 少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを含む紫外線光源の評価方法であって、
    前記紫外線光源から出力される紫外線の発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る第1のステップと、
    前記紫外線光源から出力される紫外線の発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の実効放射照度Eを算出する第2のステップと、
    を備えることを特徴とする紫外線光源の評価方法。
  10. 少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDの選択方法であって、
    前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る第1のステップと、
    前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の実効放射照度Eを算出する第2のステップと、を有し、前記第1のステップ及び第2のステップにおいて、予め基準値が定められており、
    さらに、前記基準値に基づいて紫外線LEDを選択するステップを有していることを特徴とする紫外線LEDの選択方法。
  11. 少なくともUVB波長域(280nm〜315nm)の紫外線を出力可能な紫外線LEDを含む紫外線光源の製造方法であって、
    前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにビタミンDを生成する効果を示す作用関数を乗じて、UVB波長域の放射照度を積算した結果を得る第1のステップと、
    前記紫外線LEDから出力される紫外線の発光スペクトルにJIS C 7550で規定された紫外放射障害作用関数SUV(λ)を乗じて、実効放射照度E(λ)を求め、さらに、この実効放射照度E(λ)の領域内におけるUVC波長域の実効放射照度Eを算出する第2のステップと、を有し、前記第1のステップ及び第2のステップにおいて、予め基準値が定められており、
    さらに、前記基準値に基づいて紫外線LEDを選択するステップと、
    前記紫外線LEDを選択するステップにおいて選択された紫外線LEDを、実装基板に実装して紫外線照射部を構成するステップと、
    を有していることを特徴とする紫外線光源の製造方法。
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