JP2021096292A - 視野角制御素子及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視野角を制御する。【解決手段】第1透明基板と、第2透明基板と、前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に設けられ、エレクトロクロミック材料を含む電解質層と、前記第1透明基板から前記第2透明基板に向かってそれぞれ突出した第1突起及び第2突起と、前記電解質層と前記第1突起及び前記第2突起との間に設けられた第1透明電極と、を備え、前記第1突起及び前記第2突起は、透明な絶縁材料によって形成され、前記第1突起は、第1側面を有し、前記第1側面は、前記電解質層と接触する第1部分を有する前記第1透明電極よって覆われている、視野角制御素子。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、視野角制御素子及び表示装置に関する。
近年、表示パネルを観察可能な視野角を制御する技術が種々提案されている。一例として、複数の導電パターンと、透明導電層と、これらの間に介在するエレクトロクロミック層とを備えた視野角制御装置において、導電パターン上にエレクトロクロミック材料を堆積することでルーバーを形成する技術が知られている。このような視野角制御装置は、エレクトロクロミック材料の堆積量、つまりルーバーの高さを制御することで、視野角を制御するものである。
しかしながら、導電パターンの法線方向に高いルーバーを出現させることは容易ではなく、堆積量を増大するためには、高電圧を印加する必要があったり、長時間を要したりする。
しかしながら、導電パターンの法線方向に高いルーバーを出現させることは容易ではなく、堆積量を増大するためには、高電圧を印加する必要があったり、長時間を要したりする。
本実施形態の目的は、視野角を制御することが可能な視野角御素子及び表示装置を提供することにある。
本実施形態の視野角制御素子は、
第1透明基板と、第2透明基板と、前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に設けられ、エレクトロクロミック材料を含む電解質層と、前記第1透明基板から前記第2透明基板に向かってそれぞれ突出した第1突起及び第2突起と、前記電解質層と前記第1突起及び前記第2突起との間に設けられた第1透明電極と、を備え、前記第1突起及び前記第2突起は、透明な絶縁材料によって形成され、前記第1突起は、第1側面を有し、前記第1側面は、前記電解質層と接触する第1部分を有する前記第1透明電極よって覆われている。
本実施形態の表示装置は、
複数の画素を備えた表示パネルと、前記表示パネルに重畳する視野角制御素子と、を備え、前記視野角制御素子は、第1透明基板と、第2透明基板と、前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に設けられ、エレクトロクロミック材料を含む電解質層と、前記第1透明基板から前記第2透明基板に向かってそれぞれ突出した第1突起及び第2突起と、前記電解質層と前記第1突起及び前記第2突起との間に設けられた第1透明電極と、を備え、前記第1突起及び前記第2突起は、透明な絶縁材料によって形成され、前記第1突起は、第1側面を有し、前記第1側面は、前記電解質層と接触する第1部分を有する前記第1透明電極よって覆われている。
第1透明基板と、第2透明基板と、前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に設けられ、エレクトロクロミック材料を含む電解質層と、前記第1透明基板から前記第2透明基板に向かってそれぞれ突出した第1突起及び第2突起と、前記電解質層と前記第1突起及び前記第2突起との間に設けられた第1透明電極と、を備え、前記第1突起及び前記第2突起は、透明な絶縁材料によって形成され、前記第1突起は、第1側面を有し、前記第1側面は、前記電解質層と接触する第1部分を有する前記第1透明電極よって覆われている。
本実施形態の表示装置は、
複数の画素を備えた表示パネルと、前記表示パネルに重畳する視野角制御素子と、を備え、前記視野角制御素子は、第1透明基板と、第2透明基板と、前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に設けられ、エレクトロクロミック材料を含む電解質層と、前記第1透明基板から前記第2透明基板に向かってそれぞれ突出した第1突起及び第2突起と、前記電解質層と前記第1突起及び前記第2突起との間に設けられた第1透明電極と、を備え、前記第1突起及び前記第2突起は、透明な絶縁材料によって形成され、前記第1突起は、第1側面を有し、前記第1側面は、前記電解質層と接触する第1部分を有する前記第1透明電極よって覆われている。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本実施形態の視野角制御素子1の第1構成例を示す図である。視野角制御素子1は、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、電解質層ECと、を備えている。第1基板SUB1は、第1透明基板10と、第1突起P1及び第2突起P2を含む複数の突起Pと、第1透明電極T1と、を備えている。第2基板SUB2は、第2透明基板20と、透明電極21と、を備えている。透明電極21は、第2透明基板20のほぼ全面に形成されている。第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、第1透明電極T1及び透明電極21が互いに向かい合うように配置されている。
第1透明基板10及び第2透明基板20は、例えばガラス基板や樹脂基板などの絶縁基板である。第1透明電極T1及び透明電極21は、例えばインジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明導電材料によって形成されている。突起Pは、例えば透明な絶縁材料によって形成されており、有機材料及び無機材料のいずれで形成されてもよい。図1に示す第1構成例では、突起Pは、第1透明基板10の上面10Aに設けられているが、第1透明基板10と突起Pとの間に他の透明な絶縁膜が介在していてもよい。
複数の突起Pは、間隔をおいて並んでいる。突起Pは、第1透明基板10から第2基板SUB2に向かって突出している。突起Pの各々は、第1透明基板10と対向する下面PLと、第2基板SUB2と対向する上面PUと、側面PA及びPBと、を有している。
第1透明電極T1は、第1電極部TE1を含む複数の電極部TEを有している。各電極部TEは、突起Pの側面PA及びPBに設けられている。図1に示す第1構成例では、各電極部TEは、上面PUには設けられていない。複数の電極部TEは、後述するバスラインに繋がっており、電気的に同電位である。
第1透明電極T1は、第1電極部TE1を含む複数の電極部TEを有している。各電極部TEは、突起Pの側面PA及びPBに設けられている。図1に示す第1構成例では、各電極部TEは、上面PUには設けられていない。複数の電極部TEは、後述するバスラインに繋がっており、電気的に同電位である。
ここで、図1において隣接する第1突起P1及び第2突起P2、及び、第1電極部TE1に着目してより具体的に説明する。
第1突起P1は第2突起P2と向かい合う側に位置する第1側面P1Aを有し、第2突起P2は第1突起P1と向かい合う側に位置する第2側面P2Bを有している。第1電極部TE1は、第1側面P1Aに設けられた第1部分TE11と、第2側面P2Bに設けられた第2部分TE12と、第1突起P1と第2突起P2との間に位置し第1部分TE11及び第2部分TE12を繋ぐ第3部分TE13と、を有している。第1電極部TE1は、第1突起P1の上面P1U及び第2突起P2の上面P2Uには設けられていない。第1突起P1において他の側面P1Bには、他の電極部TEが設けられている。第2突起P2において、他の側面P2Aには、他の電極部TEが設けられている。他の電極部TEは第1電極部TE1と同様に形成されている。第1構成例では、突起Pのうち、電極部TEが設けられていない部分が上面PUに相当するものである。
第1突起P1は第2突起P2と向かい合う側に位置する第1側面P1Aを有し、第2突起P2は第1突起P1と向かい合う側に位置する第2側面P2Bを有している。第1電極部TE1は、第1側面P1Aに設けられた第1部分TE11と、第2側面P2Bに設けられた第2部分TE12と、第1突起P1と第2突起P2との間に位置し第1部分TE11及び第2部分TE12を繋ぐ第3部分TE13と、を有している。第1電極部TE1は、第1突起P1の上面P1U及び第2突起P2の上面P2Uには設けられていない。第1突起P1において他の側面P1Bには、他の電極部TEが設けられている。第2突起P2において、他の側面P2Aには、他の電極部TEが設けられている。他の電極部TEは第1電極部TE1と同様に形成されている。第1構成例では、突起Pのうち、電極部TEが設けられていない部分が上面PUに相当するものである。
電解質層ECは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に設けられ、第1透明電極T1及び透明電極21に接触している。各突起Pの上面PUは、電解質層ECに接触している。電解質層ECは、例えば銀を含むエレクトロクロミック材料を含む液体電解質によって形成されている。電圧が印加されていない状態の電解質層ECは、概ね透明である。なお、本実施形態では、一例として銀を含む電解質層ECについて述べるが、これに限定されない。銀に代えて、他の酸化還元可能な反射性材料、例えば白金、金、アルミニウム、マンガン、或いは鉛等の金属材料を含むエレクトロクロミック材料を含む液体電解質を、電解質層ECとして用いてもよい。
なお、電解質層ECと第1透明電極T1との間、あるいは、電解質層ECと透明電極21との間には、エレクトロクロミック層などの他の機能層が設けられてもよい。
なお、電解質層ECと第1透明電極T1との間、あるいは、電解質層ECと透明電極21との間には、エレクトロクロミック層などの他の機能層が設けられてもよい。
このような視野角制御素子1において、電解質層ECに電圧が印加されていない定常時では、電解質層ECが概ね透明なため、透明状態が形成される。つまり、第1基板SUB1を透過した入射光は、電解質層EC及び第2基板SUB2を透過する。このとき、視野角制御素子1の法線Nに沿った方向(正面)から観察した場合のみならず、法線Nに対して図の右側に観察位置を傾けた場合も、法線Nに対して図の左側に観察位置を傾けた場合も、第2基板SUB2を透過した光が観察される。例えば、図の右側に向かって透過する光L1と法線Nとのなす角度θR、及び、図の左側に向かって透過する光L2と法線Nとのなす角度θLは、ほぼ同等である。このようなモードを広視野角モードと称する。
図2は、図1に示した視野角制御素子1の第1狭視野角モードを説明するための図である。視野角制御素子1において、例えば、第1透明電極T1の電位が透明電極21の電位に対して相対的に低電位(あるいは負極性)となるように制御される。つまり、第1透明電極T1は陰極として機能し、透明電極21は陽極として機能する。このように、電解質層ECに所定の電圧が印加されたオン状態では、電解質層ECに溶出していた銀イオンが還元され、銀の微粒子が第1透明電極T1の表面に析出する。これにより、各電極部TEの表面が析出した銀によって覆われ、凝集した銀の集合体として遮光層30が形成される。遮光層30は、各突起Pの上面PUには形成されない。このような遮光層30は、第1透明基板10を透過した入射光を反射するものであってもよいし、吸収するものであってもよい。なお、電解質層ECの電圧印加を解除する、あるいは、一時的に第1透明電極T1の電位が透明電極21の電位に対して相対的に高電位(あるいは正極性)となるように制御された場合、析出した銀は、酸化されて銀イオンとなり、電解質層ECに溶出する。
このようなオン状態の視野角制御素子1においては、第1基板SUB1を透過した入射光の一部は、遮光層30によって遮光される。例えば、1つの突起Pへの入射光に着目すると、図の右側に向かう光L1の一部は側面PA側に形成された遮光層30によって遮光され、また、図の左側に向かう光L2の一部は側面PB側に形成された遮光層30によって遮光される。また、隣接する突起Pの間に到達した光は、電極部TE上の遮光層30によって遮光される。一方で、突起Pへの入射光のうち、上面PUを透過した光L1及びL2は、電解質層EC及び第2基板SUB2を透過する。但し、第2透明基板20と空気との界面に到達した光のうち、入射角が臨界角以上である光は全反射され、第2基板SUB2を透過しない。
このようなオン状態では、法線Nに対して図の右側に観察位置を傾けた場合に観察される光L1と法線Nとのなす角度θR1は、図1に示した角度θRより小さい。同様に、法線Nに対して図の左側に観察位置を傾けた場合に観察される光L2と法線Nとのなす角度θL1は、図1に示した角度θLより小さい。このように、法線Nに対して両側(例えば右側及び左側)に観察位置を傾けた場合の視野角が定常時よりも狭くなるモードを第1狭視野角モードと称する。
このような第1構成例によれば、視野角制御素子1としてエレクトロクロミック素子を適用し、第1透明電極T1の表面に遮光層が形成されない定常時の状態(広視野角モード)と、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成されたオン状態(第1狭視野角モード)とを切り替えることにより、視野角を制御することができる。
図3は、図2に示した第1狭視野角モードを実現するためのパラメータを説明するための図である。ここに示す第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で互いに交差していてもよい。第1方向X及び第2方向Yは上面10Aに平行な方向であり、また、第1方向Xは第1突起P1及び第2突起P2が並ぶ方向に相当する。第3方向Zは、視野角制御素子1の厚さ方向に相当する。
ここでは第1突起P1について説明するが、他の突起Pについても同様に構成されている。
第1突起P1において、下面P1Lから上面P1Uまでの第3方向Zに沿った高さをHとし、第1側面P1Aと下面P1Lとのなす角度をθαとし、下面P1Lの幅(第1突起P1が上面10Aに接している部分の幅)をW1とし、上面P1Uの幅(第1突起P1のうち電極部TEで覆われていない部分の幅)をW2とし、第1側面P1Aの幅(第1突起P1のうち第1電極部TE1で覆われている部分の幅)をW3とする。なお、ここでの幅とは、第1方向Xに沿った長さに相当する。また、第1側面P1Aとは反対側の側面P1Bと下面P1Lとのなす角度もθαであり、側面P1Bの幅は第1側面P1Aの幅W3と同等であるものとする。
幅W3は、(H/tan(θα))に相当する。
幅W2は、(W1−2*H/tan(θα))に相当する。
また、第1突起P1と第2突起P2との第1方向Xに沿った間隔(隣接する突起Pの間隔、あるいは、隣接する突起Pの間隙PDの幅)をW4とする。間隔W4は、上面P1Uの幅W2と同等である(W2=W4)。
第1突起P1において、下面P1Lから上面P1Uまでの第3方向Zに沿った高さをHとし、第1側面P1Aと下面P1Lとのなす角度をθαとし、下面P1Lの幅(第1突起P1が上面10Aに接している部分の幅)をW1とし、上面P1Uの幅(第1突起P1のうち電極部TEで覆われていない部分の幅)をW2とし、第1側面P1Aの幅(第1突起P1のうち第1電極部TE1で覆われている部分の幅)をW3とする。なお、ここでの幅とは、第1方向Xに沿った長さに相当する。また、第1側面P1Aとは反対側の側面P1Bと下面P1Lとのなす角度もθαであり、側面P1Bの幅は第1側面P1Aの幅W3と同等であるものとする。
幅W3は、(H/tan(θα))に相当する。
幅W2は、(W1−2*H/tan(θα))に相当する。
また、第1突起P1と第2突起P2との第1方向Xに沿った間隔(隣接する突起Pの間隔、あるいは、隣接する突起Pの間隙PDの幅)をW4とする。間隔W4は、上面P1Uの幅W2と同等である(W2=W4)。
オン状態の視野角制御素子1において、図2に示した角度θR1で第2基板SUB2を透過する光L1の第1基板SUB1への入射角をθ1とし、屈折角をθ2とする。空気の屈折率をn0とし、第1透明基板10の屈折率をn1としたとき、屈折角θ2は、以下の式で表される。
θ2=arcsin(n0/n1*sin(θ1))
なお、角度θ3は、(90°−θ2)に相当する。
θ2=arcsin(n0/n1*sin(θ1))
なお、角度θ3は、(90°−θ2)に相当する。
第1突起P1を透過する光L1のうち、側面P1Bの下端から第1側面P1Aの上端を通って電解質層ECに到達する光の進入角度θ4は、第1突起P1の屈折率をn2としたとき、以下の式で表される。
θ4=90°−arcsin(n1/n2*sin(θ2))
なお、角度θ4は、角度θαより小さい。角度θ4より小さい角度で第1突起P1に進入した光を遮光層30によって遮光するための条件は、以下の式で表される。
W1−(H/tan(θα))≧(H/tan(θ4))
θ4=90°−arcsin(n1/n2*sin(θ2))
なお、角度θ4は、角度θαより小さい。角度θ4より小さい角度で第1突起P1に進入した光を遮光層30によって遮光するための条件は、以下の式で表される。
W1−(H/tan(θα))≧(H/tan(θ4))
図4は、視野角制御素子1を構成する第1基板SUB1の一構成例を示す図である。第1突起P1及び第2突起P2を含む複数の突起Pは、第1方向Xに間隔をおいて並び、それぞれ第2方向Yに沿って延出している。第1透明電極T1は、第1電極部TE1を含む複数の電極部TEの他に、バスラインBLを有している。バスラインBLは、第1方向Xに沿って延出している。電極部TEの各々は、バスラインBLに繋がっている。複数の電極部TEは、第1方向Xに並び、それぞれ第2方向Yに沿って延出している。つまり、電極部TEは、平面視において、突起Pとほぼ平行に延出している。各電極部TEは、突起Pの側面PA及びPBをそれぞれ覆うように設けられている。隣接する電極部TEの間隙は、各突起Pの上面PUに重畳している。
次に、視野角制御素子1の他の構成例について説明する。
図5は、本実施形態の視野角制御素子1の第2構成例を示す図である。図5では、第2基板SUB2の図示を省略し、第1透明電極T1が遮光層30で覆われているオン状態を示している。図5に示す第2構成例は、図1及び図2に示した第1構成例と比較して、隣接する突起Pの間において第1透明電極T1が設けられていない点で相違している。第1電極部TE1に着目すると、第3部分TE13が省略され、第1部分TE11が第2部分TE12から離間している。
第2構成例では、隣接する突起Pの間隔W4が以下の関係式を満足するように設定されている。ここで、第1突起P1と第2突起P2との間を透過する光L1のうち、第1側面P1Aの下端を透過して第2側面P2Bの上端の遮光層30に到達する光の進入角度をθ6とする。
H/tan(θ6)−H/tan(θα)≧W4
なお、この関係式では、第1透明電極T1の膜厚及び遮光層30の膜厚は間隔W4と比べて無視できる程度に小さいものとして、これらの膜厚を考慮していない。
H/tan(θ6)−H/tan(θα)≧W4
なお、この関係式では、第1透明電極T1の膜厚及び遮光層30の膜厚は間隔W4と比べて無視できる程度に小さいものとして、これらの膜厚を考慮していない。
間隔W4が上記の関係式を満足するように設定されている場合、隣接する突起Pの間に遮光層30が形成されていなくても、隣接する突起Pの間を透過したに光は第2部分TE12を覆う遮光層30で遮光される。図5では、図の左から右に向かって斜めに進行する光L1について説明したが、図の右から左に向かって斜めに進行する光についても同様であり、隣接する突起Pの間を透過したに光は第1部分TE11を覆う遮光層30で遮光される。つまり、第2構成例においても、第1構成例と同様の第1狭視野角モードが実現される。
また、このようなオン状態で、正面から視野角制御素子1を観察した場合、突起Pの上面PUを透過した光のみならず、隣接する突起Pの間を透過した光も観察される。このため、第1構成例と比較して、正面から観察した場合の透過率が向上する。
図6は、本実施形態の視野角制御素子1の第3構成例を示す図である。図6に示す第3構成例は、図1及び図2に示した第1構成例と比較して、第1基板がさらに透明な絶縁膜11を備えている点で相違している。また、第3構成例は、第1透明電極T1が各突起Pの上面PUを覆うように設けられている点でも第1構成例と相違している。
第1突起P1及び第2突起P2と、第1電極部TE1とに着目すると、第1電極部TE1は、第1側面P1Aに設けられた第1部分TE11、第2側面P2Bに設けられた第2部分TE12、第1部分TE11及び第2部分TE12を繋ぐ第3部分TE13に加えて、第1突起P1の上面P1Uに設けられた第4部分TE14を有している。第4部分TE14は、第1部分TE11に繋がっている。同様にして、第1透明電極T1は、第1突起P1の側面P1B、第2突起P2の上面P2U、及び、第2突起P2の側面P2Aもそれぞれ覆うように設けられている。つまり、第1透明電極T1は、各突起Pを覆うとともに、隣接する突起Pの間も覆うように設けられ、ほとんど途切れることなく形成されている。
絶縁膜11は、隣接する突起Pの間、及び、各突起Pの上面PUに重畳するように設けられている。第1電極部TE1に着目すると、絶縁膜11は、第3部分TE13及び第4部分TE14にそれぞれ積層され、電解質層ECに接触している。つまり、第3部分TE13及び第4部分TE14は、電解質層ECには接触していない。また、絶縁膜11は、第1部分TE11及び第2部分TE12を露出している。つまり、第1部分TE11及び第2部分TE12は、電解質層ECに接触している。
第1構成例で説明したように、第1透明電極T1のうち、電解質層ECと接触する第1部分TE11及び第2部分TE12には、オン状態で遮光層30の形成される。一方で、第1透明電極T1のうち、絶縁膜11によって覆われた第3部分TE13及び第4部分TE14については、オン状態であっても電解質層ECとの間での酸化還元反応が進行せず、遮光層30が形成されない。隣接する突起Pの間隔W4、あるいは、絶縁膜11が積層される第3部分TE13の幅については、第2構成例で説明した関係式を満足するように設定される。
このような第3構成例においても、第2構成例と同様の効果が得られる。また、第1透明電極T1のパターニング工程が不要となり、製造工程が簡素化される。
図7は、本実施形態の視野角制御素子1の第4構成例を示す図である。図7に示す第4構成例は、図6に示した第3構成例と比較して、第1基板SUB1が、さらに第2透明電極T2を備えている点で相違している。第2透明電極T2は、第1透明電極T1の電位よりも高電位となるように構成されている。例えば、第2透明電極T2は、透明電極21と同電位である。この場合、透明電極21が省略されてもよい。
第2透明電極T2は、絶縁膜11に積層されている。つまり、第2透明電極T2は、隣接する突起Pの間、及び、各突起Pの上面PUに重畳するように設けられている。第2透明電極T2は、電解質層ECに接触している。第1透明電極T1において、第3部分TE13及び第4部分TE14は、絶縁膜11によって覆われ、且つ、第2透明電極T2と重畳しており、電解質層ECには接触していない。また、第1部分TE11及び第2部分TE12は、絶縁膜11及び第2透明電極T2と重畳せず、電解質層ECに接触している。
このような第4構成例でも、第2構成例と同様の効果が得られる。
このような第4構成例でも、第2構成例と同様の効果が得られる。
図8は、本実施形態の視野角制御素子1の第5構成例を示す図である。図8では、第1透明電極T1が遮光層30で覆われているオン状態を示している。図8に示す第5構成例は、図5に示した第2構成例と比較して、突起Pの各々において、側面PAと下面PLとのなす角度θα、及び、側面PBと下面PLとのなす角度θαがいずれも90°である点で相違している。つまり、側面PA及びPBは、視野角制御素子1の法線Nに沿ってほぼ平行に形成されている。第1透明電極T1は、側面PA及びPBにそれぞれ設けられている。オン状態においては、遮光層30は、第1透明電極T1の表面において、法線Nに沿って形成される。
このような第5構成例によれば、オン状態において、正面から視野角制御素子1を観察した場合、遮光層30が法線Nに沿って形成されるため、遮光層30による透過率の低減が抑制される。このため、第2構成例と比較して、正面から観察した場合の透過率がさらに向上する。
このような第5構成例によれば、オン状態において、正面から視野角制御素子1を観察した場合、遮光層30が法線Nに沿って形成されるため、遮光層30による透過率の低減が抑制される。このため、第2構成例と比較して、正面から観察した場合の透過率がさらに向上する。
図9は、本実施形態の視野角制御素子1の第6構成例を示す図である。図9では、第1透明電極T1が遮光層30で覆われているオン状態を示している。図9に示す第6構成例は、図1及び図2に示した第1構成例と比較して、突起Pの各々について、一方の側面PAに第1透明電極T1が設けられ、他方の側面PBには第1透明電極T1が設けられていない点で相違している。一例では、側面PBは、電解質層ECに接触しているが、側面PBには、第3構成例で説明した透明な絶縁膜が設けられてもよいし、第4構成例で説明した第2透明電極が設けられてもよい。
第1突起P1及び第2突起P2と、第1電極部TE1とに着目すると、第1電極部TE1は、第1側面P1Aに設けられた第1部分TE11、及び、第1突起P1と第2突起P2との間に設けられた第3部分TE13を有している。第3部分TE13は、第1部分TE11に繋がっている。第1透明電極T1は、第1突起P1の側面P1B及び上面P1Uと、第2突起P2の第2側面P2B及び上面P2Uとには設けられていない。また、第1透明電極T1は、第2突起P2の側面P2Aには設けられている。
オン状態では、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成される。このとき、遮光層30は、側面P1B及び第2側面P2Bには形成されず、上面P1U及び上面P2Uにも形成されない。
オン状態では、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成される。このとき、遮光層30は、側面P1B及び第2側面P2Bには形成されず、上面P1U及び上面P2Uにも形成されない。
このようなオン状態において、第2突起P2への入射光に着目すると、図の右側に向かう光L1の一部は側面P2A側に形成された遮光層30によって遮光される。また、図の左側に向かう光L2は第2側面P2Bを透過する。また、第1突起P1と第2突起P2との間に到達した光は、遮光層30によって遮光される。したがって、法線Nに対して図の右側に観察位置を傾けた場合に観察される光L1と法線Nとのなす角度θR2は、図1に示した角度θRより小さい。一方、法線Nに対して図の左側に観察位置を傾けた場合に観察される光L2と法線Nとのなす角度θL2は、図1に示した角度θLと同等である。このように、法線Nに対して一方の側(例えば右側)に観察位置を傾けた場合に視野角が定常時よりも狭くなり、法線Nに対して他方の側(例えば左側)に観察位置を傾けた場合の視野角が定常時とほぼ同等であるモードを第2狭視野角モードと称する。
このような第6構成例によれば、第1透明電極T1の表面に遮光層が形成されない定常時の状態(広視野角モード)と、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成されるオン状態(第2狭視野角モード)とを切り替えることにより、視野角を制御することができる。
図10は、本実施形態の視野角制御素子1の第7構成例を示す図である。図10では、第2基板SUB2の図示を省略し、第1透明電極T1が遮光層30で覆われているオン状態を示している。図10に示す第7構成例は、図1及び図2に示した第1構成例と比較して、第1基板SUB1が第1透明基板10の上に設けられた遮光部LSと、遮光部LSを覆う透明な絶縁膜12と、を備えた点で相違している。突起Pの各々は、絶縁膜12の上に設けられている。絶縁膜12は、例えば有機絶縁膜であるが、無機絶縁膜を含んでいてもよい。遮光部LSは、隣接する突起Pの間隙PDに位置するように設けられている。つまり、オン状態では、遮光部LSは、遮光層30に重畳している。遮光部LSは、例えば不透明な金属材料や、黒色の有機材料などによって形成されている。遮光部LSの幅W5は、隣接する突起Pの間隔W4と同等以上である。
このような第7構成例において、例えば、図の右側に向かう光L1の一部は、遮光部LSによって遮光される。隣接する遮光部LSの間を透過した光L1は、絶縁膜12及び突起Pを透過する。突起Pを透過した光のうち、上面PUに到達した光は、電解質層ECを透過し、側面PAに到達した光は、第1透明電極T1に形成された遮光層30によって遮光される。
第7構成例によれば、間隙PDの直下に遮光部LSが設けられたことにより、突起Pの下面PLの幅W1、及び、上面PUの幅W2は、図中に点線で囲んだ領域の幅W6の分だけ拡大することができる。このように、オン状態において、遮光部LSは遮光層30の直下に位置しているため、正面から視野角制御素子1を観察した場合に、遮光部LSを設けたことによる透過率の低下は抑制される。また、突起Pの幅が拡大されたことにより、正面から観察した場合の透過率は、第1構成例よりも向上する。
次に、視野角制御素子1の他の構成例について説明する。以下に説明する各構成例は、上記の各構成例と比較して、突起を省略した点で相違している。
図11は、本実施形態の視野角制御素子1の第8構成例を示す図である。第1基板SUB1は、第1透明基板10と、第1遮光部LS1及び第2遮光部LS2と、透明な絶縁膜12と、第1電極部TE1及び第2電極部TE2を含む第1透明電極T1と、を備えている。第1遮光部LS1及び第2遮光部LS2は、第1透明基板10の上に設けられ、絶縁膜12によって覆われている。第1電極部TE1及び第2電極部TE2は、絶縁膜12の上に設けられている。
第1遮光部LS1及び第2遮光部LS2は、間隔S11をおいて並んでいる。第1遮光部LS1及び第2遮光部LS2の各々は、幅W11を有している。
第1電極部TE1及び第2電極部TE2は、間隔S12をおいて並んでいる。間隔S12は、間隔S11と同等である。第1電極部TE1及び第2電極部TE2の各々は、幅W12を有している。幅W12は、幅W11と同等である。第1電極部TE1は第1遮光部LS1に重畳し、第2電極部TE2は第2遮光部LS2に重畳している。一例では、幅W12は、間隔S11と同等以上である(W12≧S11)。
第1電極部TE1及び第2電極部TE2は、間隔S12をおいて並んでいる。間隔S12は、間隔S11と同等である。第1電極部TE1及び第2電極部TE2の各々は、幅W12を有している。幅W12は、幅W11と同等である。第1電極部TE1は第1遮光部LS1に重畳し、第2電極部TE2は第2遮光部LS2に重畳している。一例では、幅W12は、間隔S11と同等以上である(W12≧S11)。
オン状態の視野角制御素子1において、光L1の第1基板SUB1への入射角をθ11とし、屈折角をθ12とする。空気の屈折率をn0とし、第1透明基板10及び絶縁膜12の屈折率をn1としたとき、屈折角θ12は、以下の式で表される。
θ12=arcsin(n0/n1*sin(θ11))
なお、角度θ13は、(90°−θ12)で表される。角度θ13は、第1遮光部LS1と第2遮光部LS2との間を透過する光L1のうち、第1遮光部LS1の近傍を透過し、第2電極部TE2上の遮光層30で遮光される光の最大進入角度に相当する。絶縁膜12の厚さをTH1としたとき、第1遮光部LS1と第2電極部TE2との間隔S13は、以下の式で表される。
S13≦TH1/tan(θ13)
θ12=arcsin(n0/n1*sin(θ11))
なお、角度θ13は、(90°−θ12)で表される。角度θ13は、第1遮光部LS1と第2遮光部LS2との間を透過する光L1のうち、第1遮光部LS1の近傍を透過し、第2電極部TE2上の遮光層30で遮光される光の最大進入角度に相当する。絶縁膜12の厚さをTH1としたとき、第1遮光部LS1と第2電極部TE2との間隔S13は、以下の式で表される。
S13≦TH1/tan(θ13)
オン状態において、正面から視野角制御素子1を観察した場合に、定常時とオン状態とでの透過率の差が最も小さくなる条件は、幅W11、幅W12、及び、間隔S13が同等となる場合である(W11=W12=S13)。このとき、間隔S13は、以下の式を満足する。
S13=TH1/tan(θ13)
このような第8構成例においても、第1構成例と同様の効果が得られる。
図12は、本実施形態の視野角制御素子1の第9構成例を示す図である。図12に示す第9構成例は、図11に示した第8構成例と比較して、第1基板SUB1がさらに透明な絶縁膜13と、第3遮光部LS3及び第4遮光部LS4と、を備えている点で相違している。第3遮光部LS3及び第4遮光部LS4は、絶縁膜12の上に設けられ、絶縁膜13によって覆われている。第1電極部TE1及び第2電極部TE2は、絶縁膜13の上に設けられている。
第1遮光部LS1及び第2遮光部LS2は、間隔をおいて並び、それぞれ幅W11を有している。第3遮光部LS3及び第4遮光部LS4は、間隔をおいて並び、それぞれ幅W13を有している。第1電極部TE1及び第2電極部TE2は、間隔をおいて並び、それぞれ幅W12を有している。第3遮光部LS3は第1遮光部LS1に重畳し、第4遮光部LS4は第2遮光部LS2に重畳している。第1電極部TE1は第3遮光部LS3に重畳し、第2電極部TE2は第4遮光部LS4に重畳している。
オン状態の視野角制御素子1において、光L1の第1基板SUB1への入射角をθ11とし、屈折角をθ12とする。空気の屈折率をn0とし、第1透明基板10及び絶縁膜12の屈折率をn1とし、絶縁膜13の屈折率をn3とする。このとき、屈折角θ12、絶縁膜12への進入角度θ13、及び、絶縁膜13への進入角度θ14は、それぞれ以下の式で表される。
θ12=arcsin(n0/n1*sin(θ11))
θ13=90°−θ12
θ14=90°−arcsin(n1/n3*sin(θ12))
θ12=arcsin(n0/n1*sin(θ11))
θ13=90°−θ12
θ14=90°−arcsin(n1/n3*sin(θ12))
絶縁膜12の厚さをTH1とし、絶縁膜13の厚さをTH2としたとき、第1遮光部LS1と第2電極部TE2との間隔S13は、以下の式で表される。
S13≦TH1/tan(θ13)+TH2/tan(θ14)
S13≦TH1/tan(θ13)+TH2/tan(θ14)
オン状態において、正面から視野角制御素子1を観察した場合に、定常時とオン状態とでの透過率の差が最も小さくなる条件は、幅W11、幅W12、及び、幅W13が同等となる場合である(W11=W12=W13)。このとき、間隔S13は、以下の式を満足する。
S13=TH1/tan(θ13)+TH2/tan(θ14)
このような第9構成例においても、第1構成例と同様の効果が得られる。
図13は、本実施形態の視野角制御素子1の第10構成例を示す図である。第1基板SUB1は、第1透明基板10と、透明な絶縁膜14と、第1電極部TE1及び第2電極部TE2を含む第1透明電極T1と、第2透明電極T2と、を備えている。第2透明電極T2は、第1透明基板10の上面10Aに設けられている。絶縁膜14は、第1電極部TE1と第2透明電極T2との間、及び、第2電極部TE2と第2透明電極T2との間にそれぞれ介在している。第2透明電極T2は、第1電極部TE1と第2電極部TE2との間において、電解質層ECに接触している。第1電極部TE1及び第2電極部TE2は、間隔S12をおいて並び、それぞれ幅W12を有している。
第2基板SUB2は、第2透明基板20と、透明な絶縁膜24と、第5電極部TE5及び第6電極部TE6を含む第3透明電極T3と、第4透明電極T4と、を備えている。第4透明電極T4は、第2透明基板20の下面(第2透明基板20の第1基板SUB1と向かい合う側の面)20Bに設けられている。絶縁膜24は、第5電極部TE5と第4透明電極T4との間、及び、第6電極部TE6と第4透明電極T4との間にそれぞれ介在している。第4透明電極T4は、第5電極部TE5と第6電極部TE6との間において、電解質層ECに接触している。第5電極部TE5は第1電極部TE1の直上に位置し、第6電極部TE6は第2電極部TE2の直上に位置している。第5電極部TE5及び第6電極部TE6は、間隔S22をおいて並び、それぞれ幅W22を有している。
幅W22は間隔S12以上であり(W22≧S12)、幅W12は間隔S22以上である(W12≧S22)。
幅W22は間隔S12以上であり(W22≧S12)、幅W12は間隔S22以上である(W12≧S22)。
オン状態の視野角制御素子1において、光L1の第1基板SUB1への入射角をθ11とし、屈折角をθ12とする。空気の屈折率をn0とし、第1透明基板10の屈折率をn1とし、電解質層ECの屈折率をn4とする。このとき、屈折角θ12、第1透明基板10への進入角度θ13、及び、電解質層ECへの進入角度θ15は、それぞれ以下の式で表される。
θ12=arcsin(n0/n1*sin(θ11))
θ13=90°−θ12
θ15=90°−arcsin(n1/n4*sin(θ12))
θ12=arcsin(n0/n1*sin(θ11))
θ13=90°−θ12
θ15=90°−arcsin(n1/n4*sin(θ12))
第2電極部TE2と第6電極部TE6との間での電解質層ECの厚さをTH3としたとき、第1電極部TE1と第6電極部TE6との間隔S14は、以下の式で表される。
S14≦TH3/tan(θ14)
S14≦TH3/tan(θ14)
オン状態において、正面から視野角制御素子1を観察した場合に、定常時とオン状態とでの透過率の差が最も小さくなる条件は、幅W12、幅W22、間隔S12、間隔S22、及び、間隔S14が同等となる場合である(W12=W22=S12=S22=S14)。このとき、間隔S14は、以下の式を満足する。
S14=TH3/tan(θ14)
このような第10構成例においても、第1構成例と同様の効果が得られる。
図14は、本実施形態の視野角制御素子1の第11構成例を示す図である。図14では、第2基板SUB2の図示を省略し、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成されているオン状態を示している。第1基板SUB1は、第1透明基板10と、透明な絶縁膜15と、第1透明電極T1と、を備えている。なお、図示しない第2基板SUB2には、陽極として機能する透明電極が設けられている。第1透明電極T1は、第1透明基板10の上面10Aのほぼ全域に亘って設けられたベタ電極である。絶縁膜15は、第1透明電極T1の上に設けられ、間隔をおいて並んでいる。つまり、第1透明電極T1は、隣接する絶縁膜15の間で電解質層ECに接触している。オン状態では、第1透明電極T1のうち、電解質層ECに接触している部分に遮光層30が形成され、絶縁膜15で覆われた部分には遮光層30が形成されない。
このような構造は、上記の第8構成例及び第9構成例で説明した第1透明電極T1と置換可能である。
このような構造は、上記の第8構成例及び第9構成例で説明した第1透明電極T1と置換可能である。
図15は、本実施形態の視野角制御素子1の第12構成例を示す図である。図15に示す第12構成例は、図14に示した第11構成例と比較して、第1基板SUB1がさらに第2透明電極T2を備えた点で相違している。第2透明電極T2は、絶縁膜15に積層されている。第2透明電極T2は、電解質層ECに接触している。第1透明電極T1は、隣接する第2透明電極T2の間、あるいは、隣接する絶縁膜15の間で電解質層ECに接触している。
このような構造は、上記の第8構成例及び第9構成例で説明した第1透明電極T1と置換可能である。
このような構造は、上記の第8構成例及び第9構成例で説明した第1透明電極T1と置換可能である。
図16は、本実施形態の視野角制御素子1の第13構成例を示す図である。第1基板SUB1は、第1透明基板10と、遮光部LS11及びLS12と、透明な絶縁膜16と、電極部T11及びT12を含む第1透明電極T1と、を備えている。図示した例では、遮光部LS11及びLS12は、絶縁膜16を貫通しているが、この例に限らず、第1透明基板10から離間していてもよいし、複数の層に分けて設けられてもよい。また、遮光部LS11及びLS12は、絶縁膜16で覆われていてもよい。
電極部T11は遮光部LS11に重畳し、電極部T12は遮光部LS12に重畳している。電極部T12は、遮光部LS11と遮光部LS12との間において絶縁膜16に重畳している。一方で、電極部T11は、遮光部LS11と遮光部LS12との間において絶縁膜16にほとんど重畳していない。換言すると、電極部T12は遮光部LS12から遮光部LS11に向かって延出しているが、電極部T11は遮光部LS11から遮光部LS12に向かってほとんど延出していない。あるいは、電極部T12の遮光部LS11側への延出幅は、電極部T11の遮光部LS12側への延出幅より大きい。このため、電極部T11と電極部T12との間の開口部O1は、点線で示すように、遮光部LS11と遮光部LS12との間において、遮光部LS11に近接している。開口部O1において、絶縁膜16は、電解質層ECに接触している。
このような第13構成例においても、電解質層ECに電圧が印加されていない定常時には、上記の広視野角モードが実現される。また、電解質層ECに電圧が印加されたオン状態では、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成される。このため、遮光部LS11と遮光部LS12との間を透過する光のうち、電極部T12に到達した光は遮光層30によって遮光され、開口部O1に到達した光が電解質層EC及び第2基板SUB2を透過可能となる。第13構成例では、開口部O1が遮光部LS11に近接して形成されているため、オン状態では、上記の第2狭視野角モードが実現される。
図17は、本実施形態の視野角制御素子1の第14構成例を示す図である。図17に示す第14構成例の第1基板SUB1は、図16に示した第13構成例の第1基板SUB1と同様に構成されているが、遮光部LS11及びLS12が第1透明基板10から離間している点で相違している。第1透明基板10と遮光部LS11との間の領域A11は、一点鎖線で示すように、厚さTH11を有している。
第2基板SUB2は、第2透明基板20と、遮光部LS21及びLS22と、透明な絶縁膜26と、透明電極21と、を備えている。遮光部LS21及びLS22は、第2透明基板20から離間している。遮光部LS21は遮光部LS11の直上に位置し、遮光部LS22は遮光部LS12の直上に位置している。遮光部LS22は、厚さTH21を有している。厚さTH21は、厚さTH11と同等以上である(TH21≧TH11)。
第2基板SUB2は、第2透明基板20と、遮光部LS21及びLS22と、透明な絶縁膜26と、透明電極21と、を備えている。遮光部LS21及びLS22は、第2透明基板20から離間している。遮光部LS21は遮光部LS11の直上に位置し、遮光部LS22は遮光部LS12の直上に位置している。遮光部LS22は、厚さTH21を有している。厚さTH21は、厚さTH11と同等以上である(TH21≧TH11)。
オン状態では、領域A11を透過した光は、遮光部LS22で遮光される。このため、第14構成例においても、上記の第13構成例と同様の効果が得られる。
図18は、本実施形態の視野角制御素子1の第15構成例を示す図である。第1基板SUB1は、第1透明基板10と、遮光部LS11及びLS12と、透明な絶縁膜16と、電極部T11及びT12を含む第1透明電極T1と、第2透明電極T2と、を備えている。第2透明電極T2は、電極部T11と電極部T12との間の開口部O1に設けられている。開口部O1は、遮光部LS11と遮光部LS12との間において、略中央に位置している。電極部T11及びT12の各々は、遮光部LS11と遮光部LS12との間において絶縁膜16に重畳している。電極部T11の遮光部LS12側への延出幅は、電極部T12の遮光部LS11側への延出幅とほぼ同等である。
第2基板SUB2は、第2透明基板20と、遮光部LS21及びLS22と、透明な絶縁膜26と、電極部T31及びT32を含む第3透明電極T3と、第4透明電極T4と、を備えている。第4透明電極T4は、電極部T31と電極部T32との間の開口部O2に設けられている。開口部O2は、遮光部LS21と遮光部LS22との間において、略中央に位置している。遮光部LS21は遮光部LS11の直上に位置し、遮光部LS22は遮光部LS12の直上に位置し、第4透明電極T4は第2透明電極T2の直上に位置している。第2透明電極T2及び第4透明電極T4は、同電位であり、オン状態で陽極として機能する。
第2基板SUB2は、第2透明基板20と、遮光部LS21及びLS22と、透明な絶縁膜26と、電極部T31及びT32を含む第3透明電極T3と、第4透明電極T4と、を備えている。第4透明電極T4は、電極部T31と電極部T32との間の開口部O2に設けられている。開口部O2は、遮光部LS21と遮光部LS22との間において、略中央に位置している。遮光部LS21は遮光部LS11の直上に位置し、遮光部LS22は遮光部LS12の直上に位置し、第4透明電極T4は第2透明電極T2の直上に位置している。第2透明電極T2及び第4透明電極T4は、同電位であり、オン状態で陽極として機能する。
このような第15構成例においても、定常時には、上記の広視野角モードが実現される。また、オン状態では、第1透明電極T1の表面に遮光層30が形成されるため、遮光部LS11と遮光部LS12との間を透過する光のうち、電極部T11及びT12に到達した光は遮光層30によって遮光される。また、第3透明電極T3の表面に遮光層30が形成されるため、開口部O1を透過した光のうち、電極部T31及びT32に到達した光は遮光層30によって遮光される。開口部O1及びO2を透過した光は、第2基板SUB2を透過可能となる。第15構成例では、開口部O1が遮光部LS11及びLS12の間のほぼ中央に形成されているため、オン状態では、上記の第1狭視野角モードが実現される。
次に、上記の視野角制御素子1を適用した表示装置DSPについて説明する。
図19は、本実施形態に係る表示装置DSPの一構成例を示す図である。表示装置DSPは、視野角制御素子1と、表示パネルPNLと、を備えている。表示パネルPNLは、照明光を選択的に透過する透過型の表示パネルであってもよいし、照明光を選択的に反射する反射型の表示パネルであってもよいし、有機エレクトロルミネッセンス素子などの自発光素子を備えた表示パネルであってもよい。透過型あるいは反射型の表示パネルPNLとしては、例えば、液晶層を備えた表示パネル、電気泳動層を備えた表示パネルなどが挙げられる。図19に示す構成例では、表示パネルPNLは、透過型の液晶表示パネルである。このため、表示装置DSPは、さらに、表示パネルPNLを照明する照明装置ILと、第1偏光板PL1と、第2偏光板PL2と、を備えている。表示装置DSPの厚さ方向に沿って、照明装置IL、第1偏光板PL1、表示パネルPNL、第2偏光板PL2、及び、視野角制御素子1がこの順に配置されている。
視野角制御素子1Cは、上記の通り、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、電解質層ECと、を備えている。電解質層ECは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持され、シールSE1によって封止されている。シールSE1によって囲まれた領域は、有効領域或いはアクティブエリアAAと称する。アクティブエリアAAについては、主要部のみを簡素化して図示している。第1透明電極T1及び透明電極21は、電解質層ECに接触している。第1基板SUB1は、給電線PLを備えている。透明電極21は、導電材CMを介して給電線PLと電気的に接続されている。配線基板F1は、第1基板SUB1に接続されている。
表示パネルPNLは、第3基板SUB3と、第4基板SUB4と、液晶層LCと、を備えている。液晶層LC2は、第3基板SUB3と第4基板SUB4との間に保持され、シールSE2によって封止されている。シールSE2によって囲まれた領域は、画像を表示する表示領域DAを有している。表示パネルPNLとしては、周知の液晶パネルが適用可能である。配線基板F2は、第3基板SUB3に接続されている。
視野角制御素子1は、表示パネルPNLに重畳している。視野角制御素子1のアクティブエリアAAは、表示パネルPNLの表示領域DAに重畳している。
視野角制御素子1は、表示パネルPNLに重畳している。視野角制御素子1のアクティブエリアAAは、表示パネルPNLの表示領域DAに重畳している。
第1偏光板PL1は、照明装置ILと表示パネルPNLとの間に位置し、例えば第3基板SUB3に接着されている。第2偏光板PL2は、表示パネルPNLと視野角制御素子1との間に位置し、例えば第4基板SUB4に接着されている。第1偏光板PL1及び第2偏光板PL2は、例えばそれぞれの偏光軸がほぼ直交するように配置されている(クロスニコル)。第1偏光板PL1及び第2偏光板PL2は、各種位相差板を含んでいてもよい。
視野角制御素子1は、透明な接着層ADにより第2偏光板PL2に接着されている。
視野角制御素子1は、透明な接着層ADにより第2偏光板PL2に接着されている。
照明装置ILは、第1偏光板PL1を挟んで、表示パネルPNLの背面側に位置している。照明装置ILは、いわゆる面光源装置であり、表示パネルPNLの背面側から照明光を出射し、表示パネルPNLを照明するように構成されている。照明装置ILから出射された照明光のうち、第1偏光板PL1を透過した偏光成分は、表示パネルPNLを透過する。表示パネルPNLを透過した光のうち、第2偏光板PL2を透過した偏光成分は、視野角制御素子1を透過する。
このような視野角制御素子1を備えた表示装置DSPにおいて、上記の各モードについて説明する。なお、本明細書で説明する視野角とは、表示装置DSPの法線Nからの角度のうち、表示領域DAに表示された画像のコントラスト比が10以上となる最大角度として定義する。
広視野角モードにおいては、法線Nに対して右側の視野角θRと、法線Nに対して左側の視野角θLとが得られる。このとき、視野角θRと視野角θLとは、ほぼ同等である。つまり、画像を観察できる領域は、法線Nに対して左側と右側とでほぼ対称となる。
第1狭視野角モードにおいては、法線Nに対して右側の視野角θR1と、法線Nに対して左側の視野角θL1とが得られる。このとき、視野角θR1及び視野角θL1は、ほぼ同等である。但し、視野角θR1は視野角θRより小さく、視野角θL1は視野角θLより小さい。つまり、画像を観察できる領域は、法線Nに沿った方向(正面)付近に限られる。第1狭視野角モードは、主として正面付近で画像を観察するのに好適であるとともに、法線Nに対して右側及び左側に傾斜した斜め方向から画像が観察されるのを阻害するものである。
第2狭視野角モードにおいては、法線Nに対して右側の視野角θR2と、法線Nに対して左側の視野角θL2とが得られる。このとき、視野角θL2は、視野角θR2より大きい。つまり、画像を観察できる領域は、法線Nに対して左側と右側とで非対称となる。第2狭視野角モードは、主として法線Nに対して左側に傾斜した斜め方向から画像を観察するのに好適であるとともに、法線Nに対して右側から画像が観察されるのを阻害するものである。
図20は、本実施形態に係る表示装置DSPの他の構成例を示す図である。図20に示す構成例は、図19に示した構成例と比較して、視野角制御素子1が照明装置ILと表示パネルPNLとの間に位置している点で相違している。視野角制御素子1は、接着層ADにより第1偏光板PL1に接着されている。
このような構成例において、第1透明電極T1の表面に形成された遮光層がたとえ光反射性を有していたとしても観察者から直接視認されにくくなり、表示品位の低下が抑制される。また、遮光層が光反射性を有している場合、照明装置ILからの照明光が遮光層で反射され、再利用が可能となる。このため、遮光層で照明光が吸収される場合と比較して、光の利用効率を向上することができる。
このような構成例において、第1透明電極T1の表面に形成された遮光層がたとえ光反射性を有していたとしても観察者から直接視認されにくくなり、表示品位の低下が抑制される。また、遮光層が光反射性を有している場合、照明装置ILからの照明光が遮光層で反射され、再利用が可能となる。このため、遮光層で照明光が吸収される場合と比較して、光の利用効率を向上することができる。
図21は、表示パネルPNLの一構成例を示す図である。表示領域DAは、第1方向X及び第2方向Yにマトリクス状に配置された複数の画素PXを備えている。ここでの画素PXとは、画素信号に応じて個別に制御することができる最小単位を示し、副画素と称する場合がある。画素PXは、例えば、赤色を表示する赤画素、緑色を表示する緑画素、青色を表示する青画素のいずれかである。
複数本の走査線Gは、走査線駆動回路GDに接続されている。複数本の信号線Sは、信号線駆動回路SDに接続されている。共通電極CEは、複数の画素PXに亘って配置され、電圧供給部CDに接続されている。
各画素PXは、スイッチング素子SW、画素電極PE等を備えている。スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、走査線G及び信号線Sと電気的に接続されている。走査線Gは、第1方向Xに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと電気的に接続されている。信号線Sは、第2方向Yに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWと電気的に接続されている。共通電極CEは、複数の画素電極PEに対して共通に設けられている。液晶層LCは、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界によって駆動される。容量CSは、例えば、共通電極CEと同電位の電極、及び、画素電極PEと同電位の電極の間に形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、視野角を制御することが可能な視野角御素子及び表示装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…視野角制御素子 PNL…表示パネル DSP…表示装置
SUB1…第1基板 SUB2…第2基板 EC…電解質層
10…第1透明基板 20…第2透明基板
T1…第1透明電極 TE11…第1部分 TE12…第2部分 TE13…第3部分 TE14…第4部分
P1…第1突起 P2…第2突起 PA、PB…側面 PU…上面 PL…下面
SUB1…第1基板 SUB2…第2基板 EC…電解質層
10…第1透明基板 20…第2透明基板
T1…第1透明電極 TE11…第1部分 TE12…第2部分 TE13…第3部分 TE14…第4部分
P1…第1突起 P2…第2突起 PA、PB…側面 PU…上面 PL…下面
Claims (15)
- 第1透明基板と、
第2透明基板と、
前記第1透明基板と前記第2透明基板との間に設けられ、エレクトロクロミック材料を含む電解質層と、
前記第1透明基板から前記第2透明基板に向かってそれぞれ突出した第1突起及び第2突起と、
前記電解質層と前記第1突起及び前記第2突起との間に設けられた第1透明電極と、を備え、
前記第1突起及び前記第2突起は、透明な絶縁材料によって形成され、
前記第1突起は、第1側面を有し、
前記第1側面は、前記電解質層と接触する第1部分を有する前記第1透明電極よって覆われている、視野角制御素子。 - 前記第1突起は、前記第2透明基板と対向する上面を有し、
前記上面は、前記電解質層に接触している、請求項1に記載の視野角制御素子。 - 前記第2突起は、第2側面を有し、
前記第2側面は、前記電解質層と接触する第2部分を有する前記第1透明電極によって覆われている、請求項1に記載の視野角制御素子。 - 前記第1突起は、前記第2突起に隣り合っており、
前記第1側面は、前記第2突起側に位置しており、前記第2側面は、前記第1突起側に位置している、請求項3に記載の視野角制御素子。 - 前記第1透明電極は、前記第1突起と前記第2突起との間に位置する第3部分を有し、
前記第3部分は、前記電解質層に接触している、請求項3に記載の視野角制御素子。 - さらに、絶縁膜を備え、
前記第1透明電極は、前記第1突起と前記第2突起との間に位置する第3部分を有し、
前記第3部分は、前記絶縁膜によって覆われている、請求項1に記載の視野角制御素子。 - さらに、絶縁膜を備え、
前記第1突起は、前記第2透明基板と対向する上面を有し、
前記第1透明電極は、前記上面を覆う第4部分を有し、
前記第4部分は、前記絶縁膜によって覆われている、請求項1に記載の視野角制御素子。 - さらに、前記第1透明電極の電位よりも高電位となるように構成された第2透明電極を備え、
前記第2透明電極は、前記電解質層と前記絶縁膜との間に位置し、前記電解質層と接触している、請求項6または7に記載の視野角制御素子。 - 前記第1部分は、前記第2部分から離間している、請求項3に記載の視野角制御素子。
- 前記第2突起は、前記第1突起側に位置する第2側面を有し、
前記第2側面は、前記電解質層に接触している、請求項1に記載の視野角制御素子。 - さらに、前記第1透明基板の上に設けられた遮光部と、
前記遮光部を覆う透明絶縁膜と、を備え、
前記第1突起及び前記第2突起は、前記透明絶縁膜の上に設けられ、
平面視において、前記遮光部は、前記第1突起と前記第2突起との間に位置するように設けられている、請求項1に記載の視野角制御素子。 - 前記第1突起及び前記第2突起は、第1方向に並び、
前記第1突起は、前記第1透明基板と対向する下面と、前記第2透明基板と対向する上面と、を有し、
前記第1突起において、前記下面から前記上面までの高さをHとし、前記第1側面と前記下面とのなす角度をθαとし、前記第1側面の前記第1方向に沿った幅をW3としたとき、
前記幅W3は、(H/tan(θα))に相当する、請求項1に記載の視野角制御素子。 - 前記第1突起において、前記下面の幅をW1とし、前記上面の幅をW2としたとき、
前記幅W2は、(W1−2*H/tan(θα))に相当する、請求項12に記載の視野角制御素子。 - 前記第1突起と前記第2突起との間の幅をW4としたとき、
前記幅W4は、前記幅W2と同等である、請求項13に記載の視野角制御素子。 - 複数の画素を備えた表示パネルと、
前記表示パネルに重畳する、請求項1乃至14のいずれかに記載の視野角制御素子と、を備えている、表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019225539A JP2021096292A (ja) | 2019-12-13 | 2019-12-13 | 視野角制御素子及び表示装置 |
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2019
- 2019-12-13 JP JP2019225539A patent/JP2021096292A/ja active Pending
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