JP2021092830A - 医用情報処理装置及び医用情報処理プログラム - Google Patents

医用情報処理装置及び医用情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被検体への被爆を低減する医用情報処理装置及び医用情報処理プログラムを提供する。【解決手段】医用情報処理システム1において、医用情報処理装置であるサーバ装置21は、過去の検査における読影情報に基づいて、当該過去の検査において撮影された複数時相の画像のうち、計測対象となった画像の時相である計測時相を特定する特定機能213Aと、特定した計測時相を医用画像診断装置30へ送信する送信機能213Cと、医用画像診断装置30による撮像を指示するための指示情報を生成する生成機能213Bと、を備える処理回路213を有する。送信機能213Cは、指示情報を医用画像診断装置30へ送信する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用情報処理装置及び医用情報処理プログラムに関する。
X線コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)装置は、被検体内でのX線の吸収率に基づいてX線の透過断面の画像(断層像)を再構成する装置である。X線CT装置では、心臓の拍動や造影剤による血流動態を動的に観察するために、一度の検査で複数時相の撮影が行われることがある。
例えば、造影CT検査では、造影剤注入開始後の経過時間に応じて規定される複数時相の撮影が行われる。例えば、転移性肝がんの造影CT検査では、造影剤注入開始から35秒後が「動脈相」、70秒後が「門脈相」、180秒後が「平衡相」として規定される。
ところで、CT検査では、被検体への被爆量を低減させることが求められている。このため、例えば、上記の転移性肝がんの場合、精密検査時には動脈相、門脈相、及び平衡相の3時相を撮影する「ダイナミック撮影」を行い、精密検査後のフォローアップ検査では、腫瘍サイズを計測しやすい門脈相のみの撮影を行うのが一般的である。しかしながら、特定時相のみの撮影を行っても、その撮影画像の画質が十分でない場合や所望の時相と異なる時相を誤って撮影した場合には再撮影を行うこととなり、被曝量が増大してしまう場合もある。
特開2007−275551号公報
本明細書に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、被検体への被爆を低減させることである。ただし、上記課題に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果を奏することも、本明細書等に開示の実施形態が解決する他の課題として位置づけることができる。
実施形態に係る医用情報処理装置は、特定部と、送信部とを備える。特定部は、過去の検査における読影情報に基づいて、当該過去の検査において撮影された複数時相の画像のうち、計測対象となった画像の時相である計測時相を特定する。送信部は、特定された前記計測時相を医用画像診断装置へ送信する。
図1は、実施形態に係る医用情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、転移性肝がんのフォローアップ検査において再撮影を要する場合について説明するための図である。 図3は、本実施形態に係るRISによる処理手順を示すフローチャートである。 図4は、本実施形態に係る特定機能の処理を説明するための図である。 図5は、本実施形態に係るRISの効果を説明するための図である。 図6は、変形例に係る特定機能の処理を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用情報処理装置及び医用情報処理プログラムを説明する。なお、以下に説明する実施形態は、以下の説明に限定されるものではない。以下に説明する実施形態は、処理内容に矛盾が生じない範囲で他の実施形態や従来技術との組み合わせが可能である。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る医用情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る医用情報処理システム1は、HIS(Hospital Information System)10と、RIS(Radiology Information System)20と、医用画像診断装置30と、PACS(Picture Archiving and Communication System)40とを有する。図1に例示する各装置は、例えば、ネットワークNW(NetWork)により、直接的、又は、間接的に相互に通信可能な状態となっている。なお、ネットワークNWは、例えば、院内LAN(Local Area Network)である。
図1に例示する各装置は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格のデータを送受信することで、他装置から受信したデータを、自装置で読み出したり、表示したりすることが可能となる。なお、本実施形態は、他装置から受信したデータを自装置で処理可能であるならば、任意の規格に則ったデータが送受信される場合であっても良い。
なお、図1では、医用情報処理システム1が病院などの施設に設置される場合を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用情報処理システム1に含まれる装置の一部が、外部のネットワークによって接続された外部の施設に設置されても良い。
HIS10は、病院内で発生する情報を管理するシステムである。HIS10は、情報管理の主要な機能を担うサーバ装置と、医療スタッフが病院内の各種業務を遂行するために使用される操作端末(HIS端末)とを有する。なお、HIS端末には、例えば電子カルテの端末、医事会計システムの端末等があるが、それぞれが独立していても良いし、統合して一つの端末としても良い。
病院内で発生する情報には、患者情報及び検査オーダ等が含まれる。患者情報には、例えば、患者を識別するための患者ID、患者名(氏名)、年齢(生年月日)、性別、身長、体重、及び血液型等が含まれる。検査オーダには、例えば、検査を識別するための検査ID、患者ID、診療科目、検査部位、検査種類、及び検査予定日時等が含まれる。
例えば、HIS10は、医師によって検査オーダが入力された場合に、入力された検査オーダと、当該検査オーダにより特定される患者情報とをRIS20に送信する。
RIS20は、放射線検査業務に係る検査予約情報を管理するシステムである。RIS20は、情報管理の主要な機能を担うサーバ装置21と、放射線技師等が放射線部門の各種業務を遂行するために使用される操作端末(RIS端末)22とを有する。
RIS20において、サーバ装置21は、例えば、HIS10から送信される各種の情報を受信し、受信した情報を管理する。具体的には、サーバ装置21は、HIS10から送信される患者情報及び検査オーダを受信した場合、受信した患者情報及び検査オーダに基づいて、医用画像診断装置30による撮像を指示するためのプロトコル(指示情報)を生成する。プロトコルには、例えば、検査ID、患者ID、検査種類、撮影部位、撮影時相等の撮影の実施に必要な情報が含まれる。サーバ装置21は、生成したプロトコルを医用画像診断装置30に送信する。
サーバ装置21は、通信インターフェース211と、記憶回路212と、処理回路213とを有する。通信インターフェース2110、記憶回路212、及び処理回路213は、互いに接続される。
通信インターフェース211は、ネットワークNW上の他装置との間で行われる各種データの伝送を制御する。例えば、通信インターフェース110は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。例えば、通信インターフェース211は、HIS10から患者情報及び検査オーダを受信し、受信した患者情報及び検査オーダを処理回路213に出力する。
記憶回路212は、各種データを記憶する。例えば、記憶回路212は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク又は光ディスクによって実現される。また、例えば、記憶回路212は、HIS10から受信した患者情報及び検査オーダを記憶する。また、記憶回路212は、処理回路213の処理に用いられる種々の情報や、処理回路213による処理結果(プロトコル等)を記憶する。記憶回路212は、記憶部の一例である。
処理回路213は、操作端末22を介してユーザから受け付けた入力操作に応じて、サーバ装置21が有する各構成要素を制御する。例えば、処理回路213は、プロセッサによって実現される。
図1に示すように、処理回路213は、特定機能213Aと、生成機能213Bと、送信機能213Cとを有する。特定機能213Aは、特定部の一例である。生成機能213Bは、生成部の一例である。送信機能213Cは、送信部の一例である。
ここで、例えば、図1に示す処理回路213の構成要素である特定機能213A、生成機能213B、及び送信機能213Cの各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路212に記憶されている。処理回路213は、各プログラムを記憶回路212から読み出し、読み出した各プログラムを実行することで各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路213は、図1の処理回路213内に示された各処理機能を有することとなる。なお、処理回路213が有する各処理機能については、後述する。
医用画像診断装置30は、被検体の医用画像を撮像する装置である。例えば、医用画像診断装置30は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、X線CT(Computed Tomography)装置、X線診断装置、超音波診断装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置等である。なお、医用画像診断装置30は、モダリティとも呼ばれる。
例えば、医用画像診断装置30は、被検体内の2次元又は3次元の領域を撮像し、2次元又は3次元の医用画像を生成する。3次元の医用画像を2次元の画面にて表示する場合、3次元の医用画像には各種のレンダリング処理が施される。レンダリング処理としては、ボリュームレンダリング処理やサーフェスレンダリング処理、断面再構成法(MPR:Multi Planar Reconstruction)等が挙げられる。医用画像診断装置30は、生成した医用画像、及び、医用画像に対して各種のレンダリング処理が施されたレンダリング画像を、PACS40へ送信可能である。なお、医用画像とは、ユーザによって視認可能に描出された表示用の画像に限定されるものではなく、例えば、各画素の座標と画素値とが対応づけられたデータを含む概念である。
PACS40は、医用画像を保管する装置である。例えば、PACS40は、サーバやワークステーション等のコンピュータ機器によって実現される。例えば、PACS40は、医用画像診断装置30から送信された医用画像を記憶回路に格納することで、医用画像を保管する。ここでいう記憶回路は、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク又は光ディスクによって実現される。PACS40に保管された医用画像は、例えば、被検体のID(Identifier)である被検体ID、被検体に対して実施された検査のIDである検査ID、及び、検査の際に用いられた装置のIDである装置ID等の付帯情報と対応付けて保管される。
また、PACS40は、被検体に対して実施された検査の所見情報を記憶する。例えば、PACS40は、所見情報として読影レポートを記憶する。読影レポートは、各種の検査において撮影された画像に対して読影医によって行われた読影の結果であり、検査IDや患者ID等の付帯情報と対応付けて保管される。PACS40は、例えば、医師等が操作する端末から読影レポートの取得要求を受け付けた場合に、受け付けた取得要求に対応する読影レポートを要求元の端末へ送信する。
ところで、通常、転移性肝がんは門脈相の画像にて最も典型的な画像所見を示し、計測にも適していると言われている。このため、被検体への被爆量を低減させるために、初回の精密検査時には「ダイナミック撮影」と呼ばれる3時相(動脈相、門脈相、平衡相)の撮影が行われ、フォローアップ検査では門脈相のみの撮影が行われる。しかし、初回の精密検査時に門脈相以外の時相(動脈相又は平衡相)で計測が行われた場合には、再撮影を行うこととなり、追加の被爆が生じることがある。
図2を用いて、転移性肝がんのフォローアップ検査において再撮影を要する場合について説明する。図2は、転移性肝がんのフォローアップ検査において再撮影を要する場合について説明するための図である。
図2に示すように、初回の精密検査では、ダイナミック撮影によって動脈相、門脈相、及び平衡相の3時相の撮影が行われる。ここで、通常は門脈相の画像にて転移性肝がんの計測が行われるが、原発部位によっては他の時相(動脈相又は平衡相)の方が鮮明に描出され、計測しやすい場合がある。このような場合には、図2のように、例えば動脈相の画像に計測マーカが配置され、計測が行われる。
そして、例えば一定期間経過した後に、フォローアップ検査が行われる。上述したとおり、転移性肝がんは門脈相の画像が計測に適しているため、フォローアップ検査では通常のルーチンとして門脈相の撮影が行われている。しかしながら、この場合、初回の精密検査では動脈相の画像において肝がんの計測が行われているため、初回の精密検査と同一時相での計測ができない。このような場合には、初回の精密検査と同一時相での計測を行うために、動脈相の画像を再撮影することとなり、追加の被爆が生じてしまう。
そこで、本実施形態に係るRIS20は、被検体への被爆を低減させるために、以下に説明する各処理機能を実行する。なお、以下の実施形態では、転移性肝がんの造影CT検査における処理を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、フォローアップ検査時に精密検査時より少ない時相数で撮影することが行われ得る様々な検査に対して広く適用可能である。
図3を用いて、本実施形態に係るRIS20による処理手順を説明する。図3は、本実施形態に係るRIS20による処理手順を示すフローチャートである。図3に示す処理手順は、例えば、RIS20がフォローアップ検査の検査オーダを受信したことを契機として開始される。
図3に示すように、RIS20において、処理回路213は、フォローアップ検査の検査オーダを受信したか否かを判定する(ステップS101)。例えば、処理回路213は、HIS10からフォローアップ検査の検査オーダを受信した場合に(ステップS101,Yes)、ステップS102以降の処理を開始する。なお、フォローアップ検査の検査オーダを受信するまで(ステップS101,No)、ステップS102以降の処理は待機状態である。
フォローアップ検査の検査オーダを受信すると、特定機能213Aは、前回のプロトコルを参照する(ステップS102)。例えば、特定機能213Aは、検査オーダから患者IDを読み出して、患者IDに紐付けられたプロトコルのうち最新のプロトコルを記憶回路212から読み出す。なお、過去のプロトコルは、通常、記憶回路212に保存されているが、ネットワークNWによって接続された外部の記憶装置に保存されていても良い。
なお、上記のステップS102の処理は、ユーザによって手動で行われても良い。つまり、ユーザは、検査オーダに記載された患者IDを用いて当該患者IDに紐付けられたプロトコルを検索し、検索結果の中から前回のプロトコルを選択する。この操作が入力されると、特定機能213Aは、ユーザによって選択された前回のプロトコルを記憶回路212から読み出す。
続いて、特定機能213Aは、前回のプロトコルから前回の撮影時相が特定可能か否かを判定する(ステップS103)。例えば、特定機能213Aは、予め登録された時相の情報がプロトコルに含まれているか否かに基づいて、撮影時相が特定可能か否かを判定する。転移性肝がんの場合には、「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」が、予め登録されている。特定機能213Aは、読み出した前回のプロトコルの中に、「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」のうちいずれかの情報が含まれている場合には、撮影時相が特定可能と判定し(ステップS103,Yes)、ステップS108の処理へ移行する。一方、特定機能213Aは、読み出した前回のプロトコルの中に、「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」のうちいずれかの情報も含まれていない場合には、撮影時相が特定不能と判定し(ステップS103,No)、ステップS104の処理へ移行する。
すなわち、検査オーダが1回目のフォローアップ検査である場合には、前回のプロトコルは精密検査時のものである。この場合、前回のプロトコルには「ダイナミック撮影」等と記載されており、プロトコルを参照しただけでは撮影時相が特定できない。このため、特定機能213Aは、撮影時相が特定不能と判定し(ステップS103,No)、ステップS104の処理へ移行する。
また、検査オーダが2回目以降のフォローアップ検査である場合には、前回のプロトコルはフォローアップ検査時のものである。この場合、前回のプロトコルには「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」のいずれかの情報が記載されており、プロトコルを参照しただけで撮影時相が特定できる。このため、特定機能213Aは、撮影時相が特定可能と判定し(ステップS103,Yes)、ステップS108の処理へ移行する。
なお、上記のステップS103の処理はあくまで一例であり、上記の説明に限定されるものではない。例えば、特定機能213Aは、前回のプロトコルの中に、「ダイナミック撮影」の情報が含まれている場合に、撮影時相が特定不能と判定しても良い。
また、上記のステップS103の処理は、ユーザによって手動で行われても良い。つまり、ユーザは、前回のプロトコルを自ら参照し、「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」のうちいずれかの情報が含まれているか否かを判断する。ユーザの判断結果に応じて、処理回路213は、ステップS104又はステップS108の処理へ移行する。
撮影時相が特定不能と判定されると、特定機能213Aは、前回の所見情報を取得する(ステップS104)。例えば、特定機能213Aは、検査オーダから患者IDを読み出して、患者IDに紐付けられた読影レポート(所見情報)のうち最新の読影レポートを取得するための取得要求をPACS40へ送信する。PACS40は、取得要求を受信すると、取得要求から患者IDを読み出して、患者IDに紐付けられた読影レポートのうち最新の読影レポートを抽出する。そして、PACS40は、抽出した読影レポートを取得要求の要求元であるサーバ装置21へ送信する。PACS40から送信された読影レポートは、サーバ装置21に受信されると、通信インターフェース211を介して特定機能213Aに受け渡される。
このように、特定機能213Aは、PACS40から、読影レポートを取得する。なお、読影レポートは、読影情報の一例である。また、PACS40は、読影情報を記憶する記憶装置の一例である。
なお、上記のステップS104の処理はあくまで一例であり、上記の説明に限定されるものではない。例えば、PACS40とは別に、読影レポートを記憶する記憶装置が存在する場合には、当該記憶装置から前回の読影レポートを取得することも可能である。読影レポートを記憶する記憶装置の情報は、予め記憶回路212に記憶されている。
特定機能213Aは、前回の所見情報に基づいて、前回の計測時相を特定する(ステップS105)。例えば、特定機能213Aは、PACS40から取得した読影レポートに含まれる代表画像の時相を、計測時相として特定する。
図4を用いて、本実施形態に係る特定機能213Aの処理を説明する。図4は、本実施形態に係る特定機能213Aの処理を説明するための図である。図4には、読影レポートの一例を例示する。
図4に示すように、読影レポートには、例えば、読影した日を示す読影日、読影医を識別するための読影医ID、読影医の氏名、患者を識別するための患者ID、患者の氏名等の情報が記載されている。また、読影レポートには、検査所見が記載されている。検査所見には、読影医によるコメントが記載されている。
また、読影レポートには、キー画像が貼付され、計測結果及び計測時相が記載されている。キー画像は、検査所見の根拠となる代表的な画像(代表画像)である。計測結果は、肝がんのサイズ(最大径)を示す情報である。計測時相は、計測が行われた時相を示す情報である。なお、転移性肝がんの造影CT検査では、通常、キー画像を用いて計測が行われる。
例えば、特定機能213Aは、キー画像の時相を、読影レポートに記載されたテキスト情報から取得する。具体的には、特定機能213Aは、読影レポートに記載されたテキスト情報を解析し、「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」のいずれかの情報が含まれている場合には、その時相を計測時相として特定する。図4に示す例では、読影レポートに「計測時相:動脈相」と記載されている。この場合、特定機能213Aは、計測時相として「動脈相」を特定する。そして、特定機能213Aは、特定した計測時相を生成機能213Bへ出力する。なお、上述したように、転移性肝がんの場合には、計測時相の候補として「動脈相」、「門脈相」、及び「平衡相」が、予め登録されている。
このように、特定機能213Aは、過去の検査における読影レポートに基づいて、過去の検査において撮影された複数時相の画像のうち、計測対象となった画像の時相である計測時相を特定する。
なお、上記のステップS105の処理はあくまで一例であり、上記の説明に限定されるものではない。例えば、上記の説明では、特定機能213Aがテキスト情報を解析することで計測時相を特定する処理を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、特定機能213Aは、キー画像の時相を、キー画像の付帯情報から取得しても良い。
生成機能213Bは、前回の所見情報から特定した計測時相を含むプロトコルを生成する(ステップS106)。例えば、生成機能213Bは、読影レポートから特定された計測時相に基づいて、プロトコルを生成する。なお、プロトコルは、指示情報の一例である。
例えば、生成機能213Bは、プロトコルの入力用フォームを操作端末22のディスプレイに表示する際に、特定機能213Aによって特定された計測時相を入力用フォームに入力した状態で表示する。ユーザは、ディスプレイに表示された入力用フォームに必要な情報を追加入力し、プロトコルの内容を確定する。生成機能213Bは、確定された時点で入力用フォームに入力されていた情報を含むプロトコルを生成する。
このように、生成機能213Bは、計測時相を含むプロトコルを生成する。なお、上記のステップS106の処理はあくまで一例であり、上記の説明に限定されるものではない。例えば、生成機能213Bによって生成されるものはプロトコルに限定されるものではない。つまり、医用画像診断装置30による撮像を指示するための指示情報であれば、「プロトコル」という用語に限定されるものではない。
送信機能213Cは、生成したプロトコルを医用画像診断装置30へ送信する(ステップS107)。例えば、ユーザは、プロトコルの送信先となる医用画像診断装置30を指定した上で、送信要求の入力を行う。ユーザによって送信要求が入力されると、送信機能213Cは、送信要求において指定された送信先の医用画像診断装置30にプロトコルを送信する。
なお、上記のステップS106の処理はあくまで一例であり、上記の説明に限定されるものではない。例えば、送信機能213Cは、医用画像診断装置30による撮像を指示するための指示情報であれば、プロトコルに限らず送信可能である。また、送信機能213Cは、特定機能213Aによって特定された計測時相を医用画像診断装置30に送信しても良い。
なお、ステップS103において撮影時相が特定可能と判定された場合には(ステップS103,Yes)、生成機能213Bは、前回のプロトコルから特定した計測時相を含むプロトコルを生成する(ステップS108)。この場合、特定機能213Aは、前回のプロトコルから計測時相を特定する。そして、生成機能213Bは、前回のプロトコルから特定された計測時相に基づいて、プロトコルを生成する。計測時相がプロトコルから特定された点を除き、プロトコルを生成する処理はステップS106と同様である。
なお、図3に示した処理手順はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。上記の処理手順は、処理内容に矛盾が生じない範囲で任意に変更可能である。また、例えば、特定機能213Aによって特定された計測時相をプロトコルにせずに医用画像診断装置30に送信する場合には、ステップS106やステップS108の処理は実行されなくても良い。
上述してきたように、RIS20のサーバ装置21において、特定機能213Aは、過去の検査における読影情報に基づいて、当該過去の検査において撮影された複数時相の画像のうち、計測対象となった画像の時相である計測時相を特定する。送信機能213Cは、特定された計測時相を医用画像診断装置30へ送信する。これによれば、本実施形態に係るRIS20は、被検体への被爆を低減させることができる。
図5を用いて、本実施形態に係るRIS20の効果を説明する。図5は、本実施形態に係るRIS20の効果を説明するための図である。図5では、前回の検査が行われた時点で、計測情報を含む所見情報が医用画像診断装置30からPACS40へ送信され(S00)、PACS40にて記憶されている。
そして、HIS10から検査オーダが送信されると(S01)、検査オーダはRIS20に受信される。RIS20は、検査オーダがフォローアップ検査のものであり、前回のプロトコルを参照しても計測時相が不明の場合には、前回の所見情報をPACS40から取得する(S02)。この所見情報には計測時相が含まれている。そこで、RIS20は、所見情報から計測時相を読み出し、読み出した計測時相に基づいてプロトコルを生成し、医用画像診断装置30へ送信する(S03)。
すなわち、本実施形態に係るRIS20は、前回の計測時相を特定してプロトコルに反映させるので、仮に初回の精密検査時に門脈相以外の時相(動脈相又は平衡相)で計測が行われていたとしても、その時相で医用画像診断装置30に撮影を実行させる。このため、再撮影を行う機会が低減されるため、被検体への被爆を低減させることができる。
なお、本実施形態では、実施形態に係る処理機能がRIS20に適用される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、RISが導入されない施設では、医用画像診断装置に指示情報を送る機能はHISに備えられる。この場合、実施形態に係る処理機能は、HISに適用されても良い。
(変形例)
例えば、読影レポートに複数のキー画像が貼付される場合がある。この場合、特定機能213Aは、各キー画像に付与された計測マーカのうち最大の計測マーカが付与されたキー画像の時相を、計測時相として特定する。
図6を用いて、変形例に係る特定機能213Aの処理を説明する。図6は、変形例に係る特定機能213Aの処理を説明するための図である。図6には、読影レポートの一例を例示する。図6の読影レポートには、動脈相の画像(左側)と門脈相の画像(右側)の2枚のキー画像が貼付されている。計測結果1,2は、動脈相の画像から計測された結果であり、計測結果3は、門脈相の画像から計測された結果である。
例えば、特定機能213Aは、複数の計測結果を参照し、最大径の計測結果が計測されたキー画像の時相を、計測時相として特定する。図6に示す例では、計測結果1が15mm、計測結果2が10mm、計測結果3が12mmである。この場合、特定機能213Aは、最大径である15mmの計測結果1が得られた左側の画像の時相「動脈相」を、計測時相として特定する。
なお、がん治療の有効性を評価する評価基準であるRECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)では、複数の肝がんが存在する場合には最大径のものを計測して経過観察を行うことが規定されている。したがって、本実施形態の変形例に係る特定機能213Aの処理は、RECISTに準拠した方法であると言える。
(その他の実施形態)
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、若しくは、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、又は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路140に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路140にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
また、上述した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上述した実施形態及び変形例で説明した医用情報処理方法は、予め用意された医用情報処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医用情報処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この超音波イメージング方法は、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、被検体への被爆を低減させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用情報処理システム
20 RIS
21 サーバ装置
213 処理回路
213A 特定機能
213B 生成機能
213C 送信機能

Claims (9)

  1. 過去の検査における読影情報に基づいて、当該過去の検査において撮影された複数時相の画像のうち、計測対象となった画像の時相である計測時相を特定する特定部と、
    特定された前記計測時相を医用画像診断装置へ送信する送信部と
    を備える、医用情報処理装置。
  2. 前記読影情報から特定された前記計測時相に基づいて、医用画像診断装置による撮像を指示するための指示情報を生成する生成部を更に備え、
    前記送信部は、前記指示情報を医用画像診断装置へ送信する、
    請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記特定部は、前記読影情報を記憶する記憶装置から、前記読影情報を取得する、
    請求項1又は2に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記特定部は、前記読影情報として読影レポートを取得する
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の医用情報処理装置。
  5. 前記特定部は、前記読影レポートに含まれる代表画像の時相を、前記計測時相として特定する、
    請求項4に記載の医用情報処理装置。
  6. 前記代表画像の時相を、前記読影レポートに記載されたテキスト情報から取得する、
    請求項5に記載の医用情報処理装置。
  7. 前記代表画像の時相を、前記代表画像の付帯情報から取得する
    請求項5に記載の医用情報処理装置。
  8. 前記代表画像が複数ある場合には、各代表画像に付与された計測マーカのうち最大の計測マーカが付与された代表画像の時相を、前記計測時相として特定する、
    請求項5〜7のいずれか一つに記載の医用情報処理装置。
  9. 過去の検査における読影情報に基づいて、当該過去の検査において撮影された複数時相の画像のうち、計測対象となった画像の時相である計測時相を特定し、
    特定された前記計測時相を医用画像診断装置へ送信する
    各処理をコンピュータに実行させる、医用情報処理プログラム。
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