JP2021092443A - ガス検出装置およびガス検出方法 - Google Patents

ガス検出装置およびガス検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検者の検体に基づく被検出ガスを精度良く分析可能なガス検出装置およびガス検出方法を提供する。【解決手段】ガス検出装置1は、サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出するガスセンサ63aと、ガスセンサにサンプルガスを供給する供給部50と、ガスセンサを通ったサンプルガスの出力先を、排出路22または被検出ガスを分析するためにサンプルガスを貯留するチャンバ30に切り替え可能な弁25と、ガスセンサによって検出される被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように供給部の送気速度を制御し、被検出ガスの濃度に基づいて弁を制御する制御部64と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ガス検出装置およびガス検出方法に関する。
従来、ガスの濃度を検出する装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の装置は、ハイブリッド車のエンジンから排出される排ガスを精度良く分析する。
特開2019−117169号公報
ここで、ガス検出装置として、被検者が排出した便から発生する臭気性ガスを検出するものがある。被検者の検体に基づく被検出ガスを検出する場合には、上記の排ガスの濃度を検出する装置は、サンプルガスの流路の構造が大きく異なり、被検出ガスを精度良く分析可能にする流路の構造は改善の余地がある。
かかる点に鑑みてなされた本開示の目的は、被検者の検体に基づく被検出ガスを精度良く分析可能なガス検出装置およびガス検出方法を提供することにある。
本開示の一実施形態に係るガス検出装置は、サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出するガスセンサと、前記ガスセンサに前記サンプルガスを供給する供給部と、前記ガスセンサを通った前記サンプルガスの出力先を、排出路または前記被検出ガスを分析するために前記サンプルガスを貯留するチャンバに切り替え可能な弁と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記ガスセンサによって検出される前記被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように前記供給部の送気速度を制御し、前記被検出ガスの濃度に基づいて前記弁を制御する。
本開示の一実施形態に係るガス検出方法は、サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出することと、前記被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように、前記サンプルガスを供給する供給部の送気速度を制御することと、前記被検出ガスの濃度に基づいて、前記サンプルガスの出力先が前記サンプルガスを貯留するチャンバであるように弁を制御することと、を含む。
本開示の一実施形態によれば、被検者の検体に基づく被検出ガスを精度良く分析可能なガス検出装置およびガス検出方法が提供され得る。
図1は、本開示の一実施形態に係るガス検出装置の外観図である。 図2は、ガス検出装置が備える筐体の内部構成例を示す図である。 図3は、ガス検出装置の機能ブロック図である。 図4は、センサ部の回路図である。 図5は、制御部による供給部の送気速度の制御の一例を示す図である。 図6は、被検出ガスの濃度の変化を例示する図である。 図7は、ガス検出装置が実行するガス検出方法のフローチャートの例である。 図8は、制御部による供給部の送気速度の制御の別の例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る実施形態が説明される。各図は模式的に示したものである。
[ガス検出装置の構成例]
図1に示すガス検出装置1は、「ガス検出システム」ともいう。図1に示すガス検出装置1は、被検者の検体から発生したガスを検出する。検出されたガスは被検者の健康状態の分析等に用いられ得る。ここで、被検者の検体は、例えば被検者の組織の一部または尿等であり得るが、本実施形態においては被検者の便である。
ガス検出装置1は、図1に示すように、例えば水洗の便器2に設置される。便器2は、便器ボウル2Aと、便座2Bとを備える。ガス検出装置1は、便器2の任意の箇所に設置されてよい。一例として、ガス検出装置1は、図1に示すように、便器ボウル2Aと便座2Bとの間から便器2の外部にわたって配置されてよい。ガス検出装置1の一部は、便座2Bに埋め込まれていてよい。便器2の便器ボウル2Aには、被検者の便が排出され得る。ガス検出装置1は、便器ボウル2Aに排出された便から発生するガスが外気と混成されたサンプルガスを取得し得る。ガス検出装置1は、サンプルガスに含まれる特定のガスの濃度等を検出し得る。ガス検出装置1は、検出結果を電子機器3に送信し得る。また、筐体10、吸引孔20および排出路22については後述する。
便器2は、住宅または病院等のトイレ室に設置され得る。また、電子機器3は、例えば、被検者が利用するスマートフォンである。ただし、電子機器3は、スマートフォンに限定されず、任意の電子機器であってよい。電子機器3は、トイレ室の内部にあってもよいし、トイレ室の外部にあってもよい。
電子機器3は、ガス検出装置1から検出結果を、無線通信または有線通信によって、受信し得る。電子機器3は、受信した検出結果を、表示部3Aに表示し得る。表示部3Aは、文字等を表示可能なディスプレイと、ユーザ(被検者)の指等の接触を検出可能なタッチスクリーンとを含んで構成されてよい。当該ディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro‐Luminescence Display)または無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro‐Luminescence Display)等の表示デバイスを含んで構成されてよい。当該タッチスクリーンの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(または超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式または荷重検出方式等の任意の方式でよい。
図2に示すように、ガス検出装置1は、筐体10と、吸引孔20と、排出路22と、流路23と、弁25と、チャンバ30と、供給部50と、ガスセンサ63aと、制御部64とを備える。流路23は、流路23−1と、流路23−2と、流路23−3とを含む。また、図3に示すように、ガス検出装置1は、記憶部61と、通信部62と、センサ部63とを備える。センサ部63は少なくともガスセンサ63aを含む。さらに、ガス検出装置1は、バッテリおよびスピーカ等を備えてよい。チャンバ30の構成およびセンサ部31については後述する。
筐体10は、ガス検出装置1の各種部品を収容する。筐体10は、任意の材料で構成されてよい。例えば、筐体10は、金属または樹脂等の材料で構成されてよい。
吸引孔20は、図1に示すように、便器ボウル2Aの内側へ露出し得る。吸引孔20の一部は、便座2Bに埋め込まれていてよい。吸引孔20は、便器ボウル2Aに排出された便から発生するガスが外気と混成されたサンプルガスを吸引する。吸引孔20が吸引したサンプルガスは、流路23−1を通って供給部50の入口部に至る。図1に示すように、吸引孔20の一端は、便器ボウル2Aの内部に向けられてよい。図2に示すように、吸引孔20の他端は、供給部50に接続されてよい。吸引孔20は、樹脂製チューブ或いは金属製またはガラス製配管等の管状の部材で構成されてよい。
ここで、吸引孔20の外側に送風機が設けられてよい。送風機は、ファンおよびモータを含んで構成されてよい。送風機は、制御部64によって制御される。モータが駆動されてファンが回転すると、サンプルガスが吸引孔20の近傍へ引き込まれる。
排出路22の一部は、図1に示すように、便器ボウル2Aの外側へ露出し得る。排出路22は、チャンバ30からの排気またはチャンバ30に取り込まれないサンプルガスを外部に排出する。排出路22は、樹脂製チューブ或いは金属製またはガラス製配管等の管状の部材で構成されてよい。
流路23−1の一端は、吸引孔20に接続される。流路23−1の他端は、供給部50の入口部に接続される。流路23−2の一端は、供給部50の出口部に接続される。流路23−2の他端は、弁25に接続される。流路23−3の一端は、弁25に接続される。流路23−3の他端は、チャンバ30に接続される。流路23は、樹脂製チューブ或いは金属製またはガラス製配管等の管状の部材で構成されてよい。
弁25は、流路23−2と流路23−3と排出路22との間に位置する。弁25は、流路23−2に接続される接続口と、流路23−3に接続される接続口と、排出路22に接続される接続口とを含む。弁25は、電磁駆動、ピエゾ駆動またはモータ駆動等のバルブであってよい。
制御部64が弁25を制御することによって、流路23−2と流路23−3と排出路22との間の接続状態が切り替わる。例えば、制御部64は、これらの間の接続状態を、流路23−2と流路23−3とが接続した状態、または、流路23−2と排出路22とが接続した状態に切り替える。
ガスセンサ63aは、サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出する。ここで、被検出ガスは便器ボウル2Aに排出された便から発生するガスである。ガスセンサ63aは、流路23−2に設けられて、流路23−2を通るサンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出する。ガスセンサ63aが検出した被検出ガスの濃度は、制御部64に出力される。
チャンバ30は、被検出ガスを分析するためにサンプルガスを貯留する。チャンバ30は、その内部に、上記のセンサ部63とは別のセンサ部31を有する。チャンバ30は、複数のセンサ部31を有してよい。センサ部31−1、31−2、31−3は、複数のセンサ部31のうちの一部である。チャンバ30は、複数に分かれていてよい。各センサ部31は複数に分かれた各チャンバ30に配されてよい。複数に分かれた各チャンバ30同士は、接続されてよい。チャンバ30は、流路23−3に接続される。チャンバ30には、流路23−3からサンプルガスが供給される。また、チャンバ30は、排出路22に接続される。検出処理後のサンプルガスを含むチャンバ30からの排気は、排出路22を通って排出される。
センサ部31は、チャンバ30内に配置される。センサ部31は、被検出ガスの種類および濃度を検出する。本実施形態において、センサ部31のそれぞれは、特定の種類のガスを検出し、その濃度に応じた電圧を制御部64に出力する。制御部64は、センサ部31から取得した電圧に基づいて、被検出ガスの構成比およびその変化等の分析が可能である。ここで、チャンバ30に供給されるサンプルガスは、被検出ガスと検出対象外のガスとを含む。被検出ガスは、一例として、メタン、水素、二酸化炭素、メチルメルカプタン、硫化水素、酢酸およびトリメチルアミン等である。また、検出対象外のガスは、一例として、アンモニアおよび水等である。
センサ部31は、図4に示すように、センサ素子31Sおよび抵抗素子31Rを備える。センサ素子31Sと抵抗素子31Rは、電源端子P1と接地端子P2との間において、直列接続される。電源端子P1と接地端子P2との間には、一定の電圧値Vが印加される。センサ素子31Sおよび抵抗素子31Rの各々には同じ電流値Iが流れる。電流値Iは、センサ素子31Sの抵抗値Rおよび抵抗素子31Rの抵抗値Rに応じて決まり得る。センサ部31が出力する電圧は、センサ素子31Sにかかる電圧値Vであってもよいし、抵抗素子31Rにかかる電圧値VRLであってもよい。
図4に示す電源端子P1は、ガス検出装置1が備えるバッテリ等の電源に接続される。接地端子P2は、ガス検出装置1のグラウンドに接続される。
図4に示すセンサ素子31Sの一端は、電源端子P1に接続される。センサ素子31Sの他端は、抵抗素子31Rの一端に接続される。センサ素子31Sは、半導体式センサである。ただし、センサ素子31Sは、半導体式センサに限定されない。例えば、センサ素子31Sは、接触燃焼式センサまたは固体電解質センサ等であってよい。
センサ素子31Sは、感ガス部を含む。感ガス部は、センサ部31の種類に応じた金属酸化物半導体材料を含む。金属酸化物半導体材料の一例として、酸化シリコン(SnO等)、酸化インジウム(In等)、酸化亜鉛(ZnO等)、酸化タングステン(WO等)および酸化鉄(Fe等)等から選択される1種以上を含むものが挙げられる。感ガス部の金属酸化物半導体材料に適宜不純物を添加することにより、センサ素子31Sによって検出するガスを適宜選択することができる。センサ素子31Sは、感ガス部を加熱するヒータをさらに含んでよい。
センサ素子31Sをサンプルガスに曝すと、サンプルガスに含まれる被検出ガスと、センサ素子31Sの感ガス部の表面に吸着した酸素とが置き換わり、還元反応が生じ得る。還元反応が生じることにより、感ガス部の表面に吸着していた酸素が除去され得る。感ガス部の表面に吸着していた酸素が除去されると、センサ素子31Sの抵抗値Rが低下し、センサ素子31Sにかかる電圧値Vが低下し得る。つまり、センサ部31にサンプルガスを供給すると、サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度に応じて、センサ素子31Sにかかる電圧値Vが低下し得る。ここで、電圧値Vと電圧値VRLとを合わせた値は一定である。そのため、センサ部31にサンプルガスを供給すると、サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度に応じて、電圧値VRLは増加し得る。
抵抗素子31Rは、可変抵抗素子である。抵抗素子31Rの抵抗値Rは、制御部64からの制御信号によって変化し得る。抵抗素子31Rの一端は、センサ素子31Sの他端に接続される。抵抗素子31Rの他端は、接地端子P2に接続される。
抵抗素子31Rの抵抗値Rを調整することにより、センサ素子31Sにかかる電圧値Vが調整され得る。例えば、抵抗値Rをセンサ素子31Sの抵抗値Rと同等にすると、センサ素子31Sにかかる電圧値Vの振れ幅は最大値に近くなり得る。
供給部50は、流路23−1と流路23−2との間に設けられる。供給部50は、サンプルガスをガスセンサ63aに供給する。図2の供給部50上の矢印は、供給部50がサンプルガスを送る方向を示す。供給部50は、制御部64の制御に従って駆動または停止する。また、供給部50は、バルブの開度によって送気速度を調整可能なポンプであり得る。供給部50は、ピエゾポンプまたはモータポンプ等で構成されてよい。別の例として、供給部50は、ファンの回転数によって送気速度を調整可能な送風機であり得る。ここで、別の構成例として、供給部50はガスセンサ63aと弁25との間に設けられてよい。このとき、吸引孔20から供給部50へ引き込まれるサンプルガスが、ガスセンサ63aに供給される。
記憶部61は、例えば、半導体メモリまたは磁気メモリ等で構成される。記憶部61は、各種情報、および、ガス検出装置1を動作させるためのプログラムを記憶する。記憶部61は、ワークメモリとして機能してよい。また、記憶部61は、例えば、センサ部31が検出する被検出ガスを詳細に分析するための重回帰分析のアルゴリズムおよび予測式等を記憶してよい。
通信部62は、制御部64による被検出ガスの分析結果を、例えば表示部3Aへの表示または音声によって被検者に示す電子機器3と通信する。通信部62は、外部サーバと通信可能であってよい。通信部62と電子機器3および外部サーバとの通信において用いられる通信方式は、近距離無線通信規格または携帯電話網へ接続する無線通信規格であってよいし、有線通信規格であってよい。近距離無線通信規格は、例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、赤外線およびNFC(Near Field Communication)等を含んでよい。携帯電話網へ接続する無線通信規格は、例えば、LTE(Long Term Evolution)または第4世代以上の移動通信システム等を含んでよい。また、通信部62と電子機器3および外部サーバとの通信において用いられる通信方式は、例えばLPWA(Low Power Wide Area)またはLPWAN(Low Power Wide Area Network)等の通信規格でよい。
センサ部63は、上記のガスセンサ63aの他に、画像カメラ、個人識別スイッチ、赤外線センサおよび圧力センサ等の少なくとも何れかを含んで構成されてよい。センサ部63は、検出結果を、制御部64に出力する。
例えば、センサ部63は、赤外線センサを含んで構成される場合には、赤外線センサが照射した赤外線の対象物からの反射光を検出することにより、被検者がトイレ室に入室したことを検出し得る。センサ部63は、検出結果として、被検者がトイレ室に入室したことを示す信号を制御部64に出力する。
例えば、センサ部63は、圧力センサを含んで構成される場合には、図1に示す便座2Bにかかる圧力を検出することにより、被検者が便座2Bに座ったことを検出し得る。センサ部63は、検出結果として、被検者が便座2Bに座ったことを示す信号を制御部64に出力する。
例えば、センサ部63は、圧力センサを含んで構成される場合には、図1に示す便座2Bにかかる圧力の低減を検出することにより、被検者が便座2Bから立ち上がったことを検出し得る。センサ部63は、検出結果として、被検者が便座2Bから立ち上がったことを示す信号を制御部64に出力する。
例えば、センサ部63は、画像カメラおよび個人識別スイッチ等を含んで構成される場合には、顔画像、座高および体重等のデータを収集する。センサ部63は、収集したデータから個人を特定識別して検出する。センサ部63は、検出結果として、特定識別した個人を示す信号を制御部64に出力する。
例えば、センサ部63は、個人識別スイッチ等を含んで構成される場合には、個人識別スイッチの操作に基づいて、個人を特定(検出)する。この場合、記憶部61には、予め個人情報が登録(記憶)されてよい。センサ部63は、検出結果として、特定した個人を示す信号を制御部64に出力する。
制御部64は、1以上のプロセッサを含む。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および、特定の処理に特化した専用のプロセッサの少なくとも何れかを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部64は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-chip)、および、SiP(System In a Package)の少なくとも何れかを含んでよい。制御部64は、プログラムに従って、例えば後述するサンプルガスをチャンバ30に貯留するタイミングを決定してよい。
[サンプルガスの貯留タイミング]
ここで、被検者の検体に基づく被検出ガスを精度良く分析するために、被検出ガスはチャンバ30内に適切な濃度で貯留される必要がある。被検出ガスは供給部50によって外気と共に吸引される。供給部50が吸引する速度、すなわち送気速度が速いと、外気による希釈が大きくなるため、サンプルガス中の被検出ガスの濃度が低下する。被検出ガスの各成分の濃度が必要以上に低下すると、精度良く被検出ガスを分析することは困難になる。また、供給部50の送気速度が遅いと、外気による希釈が小さくなるため、サンプルガス中の被検出ガスの濃度が上昇する。被検出ガスの各成分の濃度が必要以上に上昇すると、濃度の過大計測につながるおそれがある。
本開示に係るガス検出装置1は、図5〜図7を参照して説明する以下の制御によって、被検出ガスをチャンバ30内に適切な濃度で貯留させる。図5は、制御部64による供給部50の送気速度の制御の一例を示す図である。また、図6は、ガスセンサ63aが検出する被検出ガスの濃度の変化を例示する図である。図5の縦軸は供給部50の送気速度を示す。また、図6の縦軸は、ガスセンサ63aが検出する被検出ガスの濃度を示す。また、図5の横軸および図6の横軸は時間を示す。
制御部64は、時刻tsにおいて供給部50の動作を開始させる。供給部50の動作開始時である時刻tsから後述する時刻taまで、制御部64は、供給部50の送気速度を第1の速度S1に設定する。第1の速度S1は、例えば供給部50の送気速度の最大速度または最大速度に近い速度に設定される。最大速度に近い速度は、一例として最大速度の70%以上の速度である。また、制御部64は、時刻tsにおいて、ガスセンサ63aを通ったサンプルガスの出力先が排出路22であるように、弁25を設定する。ここで、ガスセンサ63aが検出する被検出ガスの濃度は、時刻tsにおいて濃度C0である。濃度C0は、流路23−2に残留していた被検出ガスの濃度であって、例えばゼロまたはゼロに近い濃度である。ゼロに近い濃度は、一例として10%未満の濃度である。供給部50が動作を開始すると、被検出ガスを含むサンプルガスが流路23−2に供給されるため被検出ガスの濃度が上昇する。その後、供給部50が第1の速度S1でサンプルガスを供給し続けると、被検出ガスの濃度は時刻taで極大となる。極大値は濃度C1である。
本実施形態において、制御部64は、供給部50の動作開始時から最初に極大となる被検出ガスの濃度を第1の濃度とする。図5および図6の例において、制御部64は、濃度C1を第1の濃度とする。そして、時刻ta以降において、制御部64は、ガスセンサ63aによって検出される被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように供給部50の送気速度を制御する。つまり、制御部64は、被検出ガスの濃度が第1の濃度を維持するように制御する。
例えば図5および図6に示すように、制御部64は、被検出ガスの濃度が第1の濃度になった時刻taから第1の期間PE1において、供給部50の送気速度を調整して、被検出ガスの濃度が濃度C1であるようにする。第1の期間PE1は、被検出ガスの濃度が安定するために十分長い期間であって、例えば時刻tsから時刻taまでの期間より長い。制御部64は、被検出ガスの濃度に基づいて弁を制御する。制御部64は、被検出ガスの濃度が第1の濃度になった時刻taから第1の期間PE1が経過した場合に、サンプルガスの出力先がチャンバ30であるように弁25を制御する。本実施形態において、制御部64は、図6の特性曲線Fに示されるように、被検出ガスの濃度が安定した時刻tbにおいて、それまで排気していたサンプルガスをチャンバ30に貯留させる。ここで、図6の特性曲線F0は、供給部50の送気速度を第1の速度S1のままでサンプルガスの貯留を始める比較例での被検出ガスの濃度を示す。比較例では、第1の期間PE1において、制御部64が濃度C1を第1の濃度とする制御を実行しない。そのため、吸引速度が速すぎるため、被検出ガスの濃度の希釈が生じている。
図7は、ガス検出装置1が実行するガス検出方法のフローチャートの例である。
ガス検出装置1は、ガスセンサ63aによってサンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出する(ステップS1)。
ガス検出装置1は、制御部64によって被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように供給部50の送気速度を制御する(ステップS2)。
ガス検出装置1は、第1の濃度になって第1の期間PE1が経過していない場合に(ステップS3のNo)、ステップS1の処理に戻る。
ガス検出装置1は、第1の濃度になって第1の期間PE1が経過した場合に(ステップS3のYes)、制御部64によってサンプルガスの出力先がチャンバ30であるように弁25を制御する(ステップS4)。
以上のように、本実施形態に係るガス検出装置1は、上記の構成によって、被検者の検体に基づく被検出ガスを精度良く分析することができる。
本開示に係る実施形態について説明する図は模式的なものである。図面上の寸法比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。
本開示に係る実施形態について、諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形または修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部などを1つに組み合わせたり、或いは、分割したりすることが可能である。
例えば、図8は、制御部64による供給部50の送気速度の制御の別の例を示す図である。上記の実施形態では、制御部64は、時刻taを、供給部50の動作開始時から最初に被検出ガスの濃度が極大となる時刻として定めていた。図8の変形例では、制御部64は、供給部50の動作開始時、すなわち時刻tsから第2の期間PE2が経過したときを時刻taとする。制御部64が時刻tsから時刻taまで送気速度を第1の速度S1に設定すること、および、制御部64が時刻taの被検出ガスの濃度を第1の濃度とすることは、上記の実施形態と同じである。
図8の例において、第2の期間PE2は、吸引孔20からチャンバ30に至るサンプルガスの流路23−1、23−2および23−3の容量を第1の速度S1で割った期間である。制御部64は第2の期間PE2を演算で求め、記憶部61に記憶させてよい。このとき、制御部64は、被検出ガスの濃度が安定してから弁25の切り替えが行われるように、第1の期間PE1を第2の期間PE2よりも長く設定してよい。
例えば、上記の実施形態では、図3に示すように、ガス検出装置1は、1つの装置であるものとして説明した。ただし、本開示のガス検出装置1は、1つの装置に限定されず、独立した複数の装置を含んでよい。
また、上記の実施形態では、チャンバ30内にセンサ部31を有する形態としたが、これに限定されない。例えば、チャンバ30の後段にセンサ部31が配置されて、両者を管で接続してもよい。つまり、弁25からのサンプルガスは、貯留部であるチャンバ30を通過させた後に、センサ部31を通過させるように構成してもよい。そして、サンプルガスの貯留動作終了後に、後段のセンサ部31の出力が読み出されるようにしてもよい。
本開示において「第1」および「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」および「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」および「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
1 ガス検出装置
2 便器
2A 便器ボウル
2B 便座
3 電子機器
3A 表示部
10 筐体
20 吸引孔
22 排出路
23、23−1、23−2、23−3 流路
25 弁
30 チャンバ
31、31−1、31−2、31−3 センサ部
31S センサ素子
31R 抵抗素子
50 供給部
61 記憶部
62 通信部
63 センサ部
64 制御部
P1 電源端子
P2 接地端子
PE1 第1の期間
PE2 第2の期間

Claims (8)

  1. サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出するガスセンサと、
    前記ガスセンサに前記サンプルガスを供給する供給部と、
    前記ガスセンサを通った前記サンプルガスの出力先を、排出路または前記被検出ガスを分析するために前記サンプルガスを貯留するチャンバに切り替え可能な弁と、
    前記ガスセンサによって検出される前記被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように前記供給部の送気速度を制御し、前記被検出ガスの濃度に基づいて前記弁を制御する制御部と、を備える、ガス検出装置。
  2. 前記制御部は、前記被検出ガスの濃度が前記第1の濃度になって第1の期間が経過した場合に、前記出力先が前記チャンバであるように前記弁を制御する、請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記制御部は、前記供給部の動作開始時から最初に極大となる前記被検出ガスの濃度を前記第1の濃度とする、請求項1または2に記載のガス検出装置。
  4. 前記制御部は、前記供給部の動作開始時から第2の期間が経過するまで前記送気速度を第1の速度に設定し、前記供給部の動作開始時から前記第2の期間が経過したときの前記被検出ガスの濃度を前記第1の濃度とし、
    前記第2の期間は、吸引孔から前記チャンバに至る前記サンプルガスの流路の容量を前記第1の速度で割った期間である、請求項2に記載のガス検出装置。
  5. 前記第1の期間は、前記第2の期間よりも長い、請求項4に記載のガス検出装置。
  6. 前記供給部はバルブの開度によって送気速度を調整可能なポンプである、請求項1から5のいずれか一項に記載のガス検出装置。
  7. 前記供給部はファンの回転数によって送気速度を調整可能な送風機である、請求項1から5のいずれか一項に記載のガス検出装置。
  8. サンプルガスに含まれる被検出ガスの濃度を検出することと、
    前記被検出ガスの濃度が第1の濃度となるように、前記サンプルガスを供給する供給部の送気速度を制御することと、
    前記被検出ガスの濃度に基づいて、前記サンプルガスの出力先が前記サンプルガスを貯留するチャンバであるように弁を制御することと、を含む、ガス検出方法。
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