JP2021090735A - 空気浄化モジュール及びそれを用いた空気清浄機 - Google Patents

Abstract

【課題】空気浄化モジュール及び空気清浄機の製造効率と使用効率及び空気浄化効率の両方を向上させる。【解決手段】空気浄化モジュール１は、ケーシング１０、少なくとも１つのＵＶＬＥＤ２０、少なくとも１つの光触媒フィルター３０とによって形成される標準化されたモジュールを構成する。空気浄化モジュールは、ＵＶＬＥＤがＵＶ光を放出すると共に光触媒フィルターを活性化させ、ケーシング内を流れる外気に対し、細菌の分解、臭気の除去、空気中の粒子状汚染物質の吸収等をし、良好な空気浄化を行う。空気清浄機２は、１又は複数の空気浄化モジュール１を必要に応じて備えるハウジング５０、ファン４０、少なくとも１つの電源ユニット６０を備え、空気清浄機の製造効率と使用効率及び空気浄化効率の両方が向上する。【選択図】図１

Description

本発明は、空気浄化モジュール及びそれを用いた空気清浄機に関する。本発明は、例えば、ケーシングと、少なくとも１つの紫外線発光ダイオードと、少なくとも１つの光触媒フィルターとで構成された標準的な空気浄化モジュール、及び、適切な設計のハウジングと、ハウジングに取り付けられる所定数の空気浄化モジュールと、少なくとも１つのファンと、少なくとも１つの電源ユニットとを備える空気清浄機に関する。

大気汚染は人間の健康に大きな影響を与えるため、空気清浄機の人気が高まり、空気清浄機の必要性が日々増加している。現在、空気浄化に関連する装置が多数あり、例えば、特許文献１には、紫外線と光触媒による空気清浄装置が開示されている。

中国実用新案出願第２０１７２１６４９８５７．１号

しかしながら、この分野における空気浄化装置のほとんどは、製造業者側で製造された空気浄化装置である。紫外線構造と光触媒構造を含む各空気浄化装置の内部構造は別々に設けられている。つまり、各製造業者が独自の設計や仕様を持っているため、空気浄化装置の製品には標準化された仕様やモジュラーコンポーネントがない。従って、製造業者の製造コストは効果的に削減させることはできず、空気清浄装置の使用効率及び空気清浄効率も低下又は限定される。

さらに、空気浄化装置はユーザーの需要を満たすことができない場合がある。空気清浄装置は、製品が置かれる場所やスペース、または、製品の使用方法（固定または携帯）に応じて選択されなければならない。例えば、小さなテーブル上や小さな部屋で使用される空気清浄機は、大人数用のテーブルや広い会議室等に適用することができない。また、車両に適した空気清浄機の設計は、ベビーカーに使用される携帯型空気清浄機の設計とは異なる。これらは、消費者側における購入や利用上のトラブルにもつながる。従って、改善の余地があり、上記問題を効果的に解決するために、空気浄化モジュール及びそれを用いた空気清浄機を斬新な設計で提供することが求められている。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、主な目的とするところは、標準化及びモジュール化された方法で大量生産される空気浄化モジュール及び空気浄化モジュールの数と構造の両方を選択可能であると同時に一定数の空気浄化モジュールによって構成される空気清浄機を提供することである。これにより、空気浄化モジュール及び空気清浄機の製造効率と使用効率及び空気浄化効率との両方が向上する。

上記の目的を達成するために、本発明に係る空気浄化モジュールは、
中心軸に沿って延びる所定の軸方向幅を有する包囲壁と、前記包囲壁の軸方向幅の両側に設けられる第１セクション及び第２セクションと、外気が前記第１セクション及び前記第２セクションのいずれか一方のセクションから流入し前記包囲壁の内側を通過して他方のセクションから流出することを可能とするために前記包囲壁の内側に形成される空気通路とを備えるケーシングと；
前記包囲壁の内面に配置され、空気通路に向かって紫外線を放出する少なくとも１つのＵＶＬＥＤと；
前記第１、第２セクションの少なくとも一方に配置される光触媒フィルターとを備え、
前記ＵＶＬＥＤは、前記空気通路に出入りする空気中の細菌を分解、臭気を除去、及び粒子状汚染物質を吸収等し除去するために、紫外線を放出すると共に前記光触媒フィルターを活性化する構成とする。

複数の前記空気浄化モジュールを異なる方法に配置することにより複数の形態の空気浄化モジュール組立体が形成される。
前記組立体は、互いに整列されて積み重ねられた複数の前記空気浄化モジュールによって形成される軸方向積み重ね形態、隣接する前記空気浄化モジュールの側方に接続されて互い平行に配置された複数の前記空気浄化モジュールによって形成される平行配置形態、及び軸方向に積み重ねられるとともに平行に配置された複数の前記空気浄化モジュールによって形成される軸方向積み重ね及び平行配置の形態からなる群から選択可能とされる。

また、本発明に係る空気清浄機は、前記空気浄化モジュールを用いた空気清浄機である。
前記空気清浄機は、
少なくとも１つの空洞、少なくとも１つの空気入口部、少なくとも１つの空気出口部を備え、外気が前記空気入口部を通って前記空洞内に流入し前記空気出口部を通って流出することを可能にするハウジングと；
前記空洞に配置される１又は複数の前記空気浄化モジュールと；
前記空気浄化モジュールの空気通路を通過する空気の単位時間あたりの流速又は流量が増加され得るように前記空気浄化モジュールに配置される少なくとも１つのファンと；
前記空気浄化モジュール及び前記ファンに電力を供給するために電気的に接続され、前記空気浄化モジュール及び前記ファンの電源をオン又はオフするために前記ハウジングに配置されるスイッチを備える少なくとも１つの電源ユニットとを備え、
前記電源ユニットからの電力供給により前記ファンが作動して、前記ハウジングの空気入口部を通って前記空洞内に流入する外気が前記空気浄化モジュールの空気通路を通って流れることで浄化され、浄化された空気が前記ハウジングの空気出口部から排出される構成とする。

本発明は、以下の効果を有する。
（１）本発明の空気浄化モジュール及び空気清浄機は、紫外線滅菌と光触媒浄化の両方を提供するため、空気浄化モジュール及び空気清浄機の使用効率及び空気浄化効率が向上する。
（２）本発明の空気浄化モジュールは、標準化及びモジュール化された方法で大量生産でき、その結果、必要に応じて組み合わせた使用形態を容易に構成でき、また、空気浄化モジュール又は空気清浄機の製造コストが効果的に低減される。これは、製造者側と消費者側の両方にとって有益である。
（３）本発明の空気清浄機は、標準化及びモジュール化された空気清浄モジュールによって設計及び構成されているため、より容易に大量生産できる。また、空気清浄機の空気浄化効率は、利用者（消費者側）がニーズ（場所の広さや必要な人員の数など）に応じて、駆動する空気浄化モジュールの数や位置などを自由に選択したり操作したりすることができる。従って、空気清浄機のコストを効果的に削減することができ、また、空気浄化効率に応じた使用形態を必要に応じて選択でき、製造者側及び消費者側の両方にとって有益である。

本発明による一実施形態の空気浄化モジュールを示す斜視図である。 本発明による別の実施形態の空気浄化モジュールを示す斜視図である。 本発明のさらなる別の実施形態の係合具を含む空気浄化モジュールの構成を示す模式図である。 図３の実施形態に軸流ファンを組み込んだ形態を示す模式図である。 空気浄化モジュールを軸方向に２つ積み重ねた図４の実施形態の組立体の形態を示す模式図である。 もう１つの空気浄化モジュールを軸方向に積み重ねた図５の実施形態に組立体の形態を示す模式図である。 図３の実施形態に遠心ファンを組み込んだ形態を示す模式図である。 空気浄化モジュールが軸方向に２つ積み重ねた図７の実施形態の組立体の形態を示す模式図である。 もう１つの空気浄化モジュールが軸方向に積み重ねられた図８の実施形態の組立体の形態を示す模式図である。 空気浄化モジュールの係合具を説明するための模式図である。 複数の空気浄化モジュールが互い平行に配置された組立体の形態を示す平面図である。 複数の空気浄化モジュールが互い平行に配置された組立体の別の形態を示す平面図である。 本発明による一実施形態の空気清浄機を示す斜視図である。 別の角度から見た図１３の実施形態の空気清浄機を示す斜視図である。 本発明による別の実施形態（複数の空気浄化モジュールが軸方向に積み重ねられた組立体）の空気清浄機を示す斜視図である。 本発明による別の実施形態（ファンを備えた複数の空気浄化モジュールが軸方向に積み重ねられた組立体）の空気清浄機を示す斜視図である。 本発明のさらなる別の実施形態（複数の空気浄化モジュールが、軸方向に積み重ねられ、平行に配置された組立体）の空気清浄機を示す平面図である。 本発明のさらなる別の実施形態（ファンが遠心ファンである。）の空気清浄機を示す斜視図である。 本発明のさらなる別の実施形態（複数の空気浄化モジュールが平行に配置された組立体）の空気清浄機を示す斜視図である。 本発明による空気清浄機において室内で使用される卓上空気清浄機に適用される実施形態を示す使用状態図である。 本発明による空気清浄機において車両に使用される自動車用空気清浄機に適用される実施形態を示す使用状態図である。 本発明による空気清浄機において携帯型空気清浄機に適用される実施形態を示す斜視図である。 本発明による空気清浄機においてベビーカーに使用される携帯型空気清浄機に適用される実施形態を示す使用状態図である。

本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図は、本発明の構造及び作用効果を示すためにのみ使用される。従って、図中の各構成要素のサイズは、実際の縮尺で描かれておらず、また、本発明を限定するものではない。

図１〜３を参照して、実施形態の空気浄化モジュール１は、ケーシング１０と、少なくとも１つのＵＶＬＥＤ（紫外線発光ダイオード）２０と、少なくとも１つの光触媒フィルター３０と備える。

ケーシング１０は、その中心軸１２に沿って延びる所定の軸方向幅を有する包囲壁１１と、第１セクション１３と、第２セクション１４と、軸方向の空気通路１５とを有する。第１セクション１３及び第２セクション１４は、それぞれ、包囲壁１１の軸方向幅の両側に互いに平行に形成されている。空気通路１５は、第１セクション１３と第２セクション１４との間の包囲壁１１の内側に形成されている。空気通路１５は、図４〜図６、図８及び図９の矢印Ａ、矢印Ｂで示されるように、第１セクション１３又は第２セクション１４の一方から空気通路１５に外気を流入させ、空気通路１５を通過させて第１セクション１３又は第２セクション１４の他方から流出させる。

図１及び図２に示すように、ケーシング１０は、長方形（四角形）の中空断面を有する長方形の中空管のような長方形のケーシングである。なお、ケーシング１０の断面形状は、円形中空断面、三角形中空断面、五角形中空断面又は六角形中空断面などその他の形状であっても良い。

ＵＶＬＥＤ２０は、包囲壁１１の内面に配置され、電源に電気的に接続された後、空気通路１５に向かってＵＶ光（紫外線）を放出する。ＵＶＬＥＤ２０は、１００ｎｍ〜２８０ｎｍの範囲の波長を有するＵＶＣの紫外線（短波紫外線、紫外線殺菌照射とも呼ばれる）を放出するものが好ましいが、１００ｎｍ〜４００ｎｍの任意の範囲の波長のＵＶ光を放出するものでもよい。例えば、ＵＶＬＥＤ２０が放出するＵＶ光は、ＵＶＣの方がＵＶＢに比較して病原体の殺菌能力は高いが、コストを節約するために２８０ｎｍ〜３１５ｎｍの範囲の波長を有するＵＶＢの紫外線を放射するものを使用することができる。

光触媒フィルター３０は、第１セクション１３又は第２セクション１４のうちの少なくとも１つに配置される。実施形態では、図１〜３に示すように、光触媒フィルター３０は、第２セクション１４に配置されている。光触媒フィルター３０は、ＵＶＬＥＤ２０から放出されたＵＶ光によってエネルギーが与えられると、光触媒作用が活性化される。

空気浄化モジュール１の使用時は、ＵＶＬＥＤ２０は、ＵＶ光を放出するために電源に電気的に接続される。そして、ＵＶＬＥＤ２０は、ＵＶ光によって空気通路１５に出入りする外気中における細菌の分解、臭気の除去、及び粒子状汚染物質の分解等を行うことができ、光触媒フィルター３０は、空気通路１５に出入りする外気中における細菌の分解、臭気の除去、及び粒子状汚染物質の吸収等のためにＵＶ光によって作用し活性化される。これにより、空気浄化モジュール１の複数の機能が達成される。光触媒フィルター３０は、ナノ銀及び光触媒フィルターであっても良く、また、光触媒フィルター３０は、二酸化チタンでコーティングすることも可能である。

また、空気浄化モジュール１には、ファン４０を設けることができる。ファン４０は、ケーシング１０の第１セクション１３又は第２セクション１４に配置される。図４〜７を参照して、これらの実施形態では、ファン４０は、ケーシング１０の第２セクション１４に配置されている。ファン４０の作動により、空気通路１５を通過する空気の単位時間あたりの流速を加速させ、又は単位時間あたりの流量を増加させることができる。ファン４０は、軸流ファン４０ａ（図４参照）又は遠心ファン４０ｂ（図７参照）により構成することができる。

図５〜図６、図８〜図９、図１１〜図１２、図１５〜図１７、図１９等を参照して、複数の空気浄化モジュール１は、異なる方法で組み立てられ、製造元側で複数の形態のモジュール組立体を形成することができる。モジュール組立体は、これらの形態に限らず、様々な組み合わせが可能である。

図５〜図６、図８〜図９、図１５〜図１６に示すモジュール組立体は、２つ又は３つの空気浄化モジュール１が軸方向に積み重ねられている。すなわち、これらモジュール組立体は、複数の空気浄化モジュール１が互いに整列され積み重ねられて、軸方向に積み重ねられた形態のモジュール組立体１ａが形成されている。また、図１１（４つの空気浄化モジュール１）、図１２及び図１７（９つの空気浄化モジュール１）に示すモジュール組立体は、複数の空気浄化モジュール１が並列状態に配置された形態のモジュール組立体１ｃが形成されている。図１９（３つの空気浄化モジュール１）に示すモジュール組立体は、空気浄化モジュール１の各々は、他の空気浄化モジュール１の一方側に順に接続され、空気浄化モジュール１が並列されて平行に配置されたモジュール組立体１ｂが形成されている。

図１１に示す実施形態では、４つの空気浄化モジュール１を備えた複数の層を有するモジュール組立体１ｃであり、図１２の実施形態では、９つの空気浄化モジュール１を備えた複数の層を有するモジュール組立体１ｃである。図１１及び図１２に示したモジュール組立体１ｃは、複数の空気浄化モジュール１が互いに平行に配置されるだけでなく、軸方向にも積み重ねられて、軸方向に積み重ねられ且つ平行に配置された複数のモジュール組立体を形成することもできる。つまり、図５及び図６、図８及び図９、図１５及び図１６等に示されるモジュール組立体のように、複数の空気浄化モジュール１を軸方向に積み重ねて空気浄化強度を向上させているから、空気の質が悪い場所に適用することができる。

図１９に示すモジュール組立体１ｂも、より高い空気浄化強度をもたらし、人が多く混雑した場所に適用して、空気の質をより迅速に改善することができる。図１１及び図１２に示すモジュール組立体１ｃは、空気浄化の強度及び速度の両方を改善するのに適しており、例えば、人で溢れ、空気の質が悪い場所に適用して、空気の質を改善することができる。

図３〜９を参照して、空気浄化モジュール１には、係合部１６１及びそれに対応する被係合部１６２を含む少なくとも１つの係合具１６（直列用）がケーシング１０に一体的に形成されている（特に、図３、図４、図７を参照）。係合部１６１は、ケーシング１０の第２セクション１４側に軸方向に突設され、被係合部１６２は、ケーシング１０の第１セクション１３の外面において係合部１６１が嵌り込むように軸方向に凹設されている。従って、１つの空気浄化モジュール１における係合具１６の係合部１６１と、他の空気浄化モジュール１における係合具１６の被係合部１６２とを互いに係合させて、複数の空気浄化モジュール１が軸方向に積み重ねるように組み立てられて、１つの部品（例えば、ケーシング１０に、ＵＶＬＥＤ２０、光触媒フィルター３０を備えた複数の空気浄化モジュール１で構成したモジュール組立体１ａ）を構成することができる。空気浄化モジュール１の１つは、その係合具１６の係合部１６１によって、ファン４０と一体化させて組み立てることもできる。なお、係合具１６には、軸方向に貫通孔を設け、貫通孔にビスを通してビス止めすることで、複数の空気浄化モジュール１を軸方向に積み重ねて組み立てるようにしてもよい。

また、図１０を参照して、空気浄化モジュール１には、係合部１７１及びそれに対応する被係合部１７２を含む少なくとも１つの係合具１７（並列用）がケーシング１０に一体的に形成されている。係合部１７１及び被係合部１７２は、ケーシング１０の第１セクション１３側の外面において対向する二面における一方側の面に係合部１７１が突設され、他方側の面に係合部１７１の位置に対向して被係合部１７２が凹設されている。係合部１７１は、軸方向から見てＴ形状の凸部にて形成され、被係合部１７２は、軸方向から見て係合部１７１と対応したＴ形状の凹部にて形成され、２つの空気浄化モジュール１を横並びに配して軸方向にスライド移動させることで、係合部１７１と被係合部１７２とを係合させることができる。従って、一方の空気浄化モジュール１における係合具１７の係合部１７１と、他方の空気浄化モジュール１における係合具１７の被係合部１７２とを互いに係合させて、側方に隣接して並べるように組み立てられて、１つの部品（例えば、ケーシング１０に、ＵＶＬＥＤ２０、光触媒フィルター３０を備えた複数の空気浄化モジュール１で構成したモジュール組立体１ｃ）を構成することができる。

図１３〜図１９に示すものは、空気浄化モジュール１によって形成された空気清浄機２である。空気清浄機２は、ハウジング５０と、少なくとも１つの空気浄化モジュール１と、少なくとも１つのファン４０と、少なくとも１つの電源ユニット６０とから構成されている。

ハウジング５０は、少なくとも１つの空洞５１をその中に含み、外壁面に少なくとも１つの空気入口部５２と少なくとも１つの空気出口部５３とを配設している。これにより、外気は、例えば、図１３、図１５、図１６、図１８〜図２３等を参照して、矢印Ａに示すように空気入口部５２を通って空洞５１に流れ込み、その後、矢印Ｂに示すように空気出口部５３を通って流出する。

空気清浄機２において、各空気浄化モジュール１は、空洞５１に取り付けられて固定され、一方、各ファン４０は、空気浄化モジュール１の１つのセクション（第１セクション１３又は第２セクション１４）に配置され、空気通路１５を通過する空気の単位時間あたりの流速又は単位時間あたりの流量をファン４０の作用下で加速又は増加可能としている。

電源ユニット６０は、空気浄化モジュール１及びファン４０に電力を供給するために、それらに電気的に接続される。電源ユニット６０は、空気浄化モジュール１及びファン４０をオン／オフするためのスイッチ６１をハウジング５０の外壁に備えている。この電源ユニット６０は、ハウジング５０に設置することができる（例えば、図１３参照）。

空気清浄機２の使用時は、電源ユニット６０は、空気清浄機２に電力を供給し、ファン４０を駆動させて、外気をハウジング５０の空気入口部５２を介して空洞５１に引き込むと共に、空気浄化モジュール１の空気通路１５を流れる外気を浄化し、その後、浄化された空気をハウジング５０の空気出口部５３から排出する。

空気清浄機２の空洞５１に取り付けられた空気浄化モジュール１は、様々な複数のモジュール組立体１ａ、１ｂ、１ｃを有するように設計されているので、各ファン４０は、異なる方法で配置させることができる。例えば、図５〜図６及び図８〜図９に示す実施形態のように、ファン４０（好ましくは軸流ファン４０ａ）は、２つ又は３つの軸方向に積み重ねられた空気浄化モジュール１のうちの最も外側の空気浄化モジュール１の１つのセクション（第２セクション１４）に配置させることができる。図１６に示す実施形態のように、ファン４０（軸流ファン４０ａが使用されるが、これに限らない。）は、軸方向に積み重ねられた３つの空気浄化モジュール１の各第２セクション１４に配置させ、３つの空気浄化モジュール１と３つのファン４０ａを設けるようにすることができる。

図１７に示す実施形態では、大型ファン４０ｃ（軸流ファン４０ａ又は遠心ファン４０ｂ）を互いに平行に配置された９つの空気浄化モジュール１の各々の第２セクション１４側に配置させることができる。また、小さい小型ファン４０ｄ（好ましくは軸流ファン４０ａ）を各空気浄化モジュール１の第２セクション１４の各々に配置させることができる。すなわち、この実施形態におけるファンの配置には２つのタイプがある。１つのタイプは、１つの大型ファン４０ｃが使用され、他のタイプは、９つの小型ファン４０ｄが使用される。

図１９に示す実施形態では、ファン４０（遠心ファン４０ｂが使用されるが、これに限定されない。）は、並列状態に配置された３つの空気浄化モジュール１の第２セクション１４の各々に配置させ、３つの空気浄化モジュール１と３つのファン４０ｂを設けるようにすることができる。

空気清浄機２の使用時は、複数のモジュール組立体（１ａ、１ｂ、１ｃ）を形成している各空気浄化モジュール１の空気通路１５を通過する空気の単位時間あたりの流速を加速させ、又は単位時間あたりの流量を増加させるように、ファン４０を作動させることが可能である。ファン４０は、使用環境、組立パターン、複数のモジュール組立体（１ａ、１ｂ、１ｃ）の各空気浄化モジュール１のコスト等に応じて、軸流ファン４０ａ又は遠心ファン４０ｂのいずれかを選択することができる。

次に、図１９に示す実施形態の空気清浄機２について、説明を加える。この実施形態では、３つの空気浄化モジュール１が並列状態に配置されており、空気浄化モジュール１の各々には、ファン４０（遠心ファン４０ｂ）が備えられている。電源ユニット６０とスイッチ６１のセットは、３セット有し、並列に配置された３つの空気浄化モジュール１とそれに対応するファン４０をオン／オフするために設けられている。空気清浄機２の使用時に、ユーザー（消費者側）は、ニーズ（場所の大きさや必要な人員数など）に応じて、３つの並列に配置された空気浄化モジュール１（及び対応するファン４０）の１つ、２つ、又は３つすべてをオンにすることを選択可能となる。これにより、図１９に示す空気清浄機２は、より高い効率で適切に使用することができる。

図２０、図２１及び図２３を参照して、空気清浄機２は、それらが使用される異なる場所に応じて、以下のタイプとすることができる。図２０及び図２１には、卓上空気清浄機２ａ（図２０）及び自動車用空気清浄機２ｂ（図２１）がそれぞれ示されている。図２２及び図２３には、携帯型空気清浄機２ｃが示されている。

図２０に示す卓上空気清浄機２ａは、小さな部屋、プライベートオフィス、又は共有オフィスなどのようなプライベート又は公共のスペースで使用することができる。図２０では、卓上空気清浄機２ａは、２人の間のテーブル上に設置されて、その場所の空気の質を効果的に改善することができ、風邪やアレルギーのある人でも、卓上空気清浄機２ａによって環境をより安全で健康的なものにする。

図２１に示す自動車用空気清浄機２ｂは、吸盤等の係合部材（図示せず）により自動車に固定することができ、図２１では、自動車用空気清浄機２ｂは、車のダッシュボードに固定させて、車内の空気の質を効果的に向上させることができる。

図２２及び図２３に示す携帯型空気清浄機２ｃは、取付具７が設けられて個人個人の付近の空気を浄化させることができる。例えば、図２３では、携帯型空気清浄機２ｃを取付具７によってベビーカーのフロントレールに固定することができ、携帯型空気清浄機２cは、赤ちゃんの前やベビーカーの周りの空気を改善して、赤ちゃんが吸い込む空気をよりクリーンで安全にすることができる。

本発明の空気浄化モジュール１は、製造業者側で標準化及びモジュール化された方法で大量生産できる。また、空気清浄機２のハウジング５０は、同じ又は異なる製造業者によって製造された空気浄化モジュール１に応じて設計できる。そして、複数のモジュール組立体１ａ、１ｂ、１ｃを形成する所定数の空気浄化モジュール１は、空気清浄機２を構成するためにハウジング５０と組み合わせて使用される。例えば、製造業者は、ユーザーの要求に応じて、空気浄化モジュール１の数を決定したり、各空洞５１に取り付けられる複数のモジュール組立体１ａ、１ｂ、１ｃの１つを選択したりできる。これにより、空気浄化モジュール１又は空気清浄機２の製造及び使用上の効率が大幅に向上する。

以上より、実施形態の空気浄化モジュール及びそれを用いた空気清浄機は、以下の効果を有する。
（１）空気浄化モジュール１及び空気清浄機２は、紫外線滅菌と光触媒浄化の両方を提供するため、空気浄化モジュール１及び空気清浄機２の使用効率及び空気浄化効率が向上する。
（２）空気浄化モジュール１は、標準化及びモジュール化された方法で大量生産でき、その結果、空気浄化効率に応じて組み合わせた使用形態を必要に応じて構成でき、また、空気浄化モジュール１又は空気清浄機２の製造コストが効果的に低減される。これは、製造者側と消費者側の両方にとって有益である。
（３）空気清浄機２は、標準化及びモジュール化された空気浄化モジュール１によって設計及び構成されているため、空気清浄機２は、より容易に大量生産できる。また、各空気清浄機２の空気浄化効率は、例えば、図１９に示す実施形態の空気清浄機のように、利用者（消費者側）がニーズ（場所の広さや必要な人員の数など）に応じて、駆動する空気浄化モジュール１の数や位置などを自由に選択したり操作したりすることができる。従って、空気清浄機２のコストを効果的に削減することができ、また、空気浄化効率に応じた使用形態を必要に応じて選択でき、製造者側及び消費者側の両方にとって有益である。

以上の実施形態において、必要に応じて、当業者にとって付加的な効果や変更が可能である。従って、本発明は、上記した詳細な説明や、本明細書に示され且つ図面に描かれた代表的な装置に限定されることはない。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及びそれに相当するものによって定義される一般的な発明の概念及び範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができる。

１ 空気浄化モジュール
１ａ，１ｂ，１ｃ モジュール組立体
２ 空気清浄機
７ 取付具
１０ ケーシング
１１ 包囲壁
１２ 中心軸
１３ 第１セクション
１４ 第２セクション
１５ 空気通路
１６，１７ 係合具
２０ ＵＶＬＥＤ
３０ 光触媒フィルター
４０ ファン
５０ ハウジング
５１ 空洞
５２ 空気入口部
５３ 空気出口部
６０ 電源ユニット
６１ スイッチ
１６１，１７１ 係合部
１６２，１７２ 被係合部

Claims (10)

1. 中心軸に沿って延びる所定の軸方向幅を有する包囲壁と、前記包囲壁の軸方向幅の両側に設けられる第１セクション及び第２セクションと、外気が前記第１セクション及び前記第２セクションのいずれか一方のセクションから流入し前記包囲壁の内側を通過して他方のセクションから流出することを可能とするために前記包囲壁の内側に形成される空気通路とを備えるケーシングと；
   前記包囲壁の内面に配置され、空気通路に向かって紫外線を放出する少なくとも１つのＵＶＬＥＤと；
   前記第１、第２セクションの少なくとも一方に配置される光触媒フィルターとを備え、
   前記ＵＶＬＥＤは、前記空気通路に出入りする空気中の細菌を分解、臭気を除去、及び粒子状汚染物質を吸収等し除去するために、紫外線を放出すると共に前記光触媒フィルターを活性化する構成とする空気浄化モジュール。
2. 請求項１に記載の空気浄化モジュールにおいて、
   前記ＵＶＬＥＤは、波長が１００ｎｍ〜２８０ｎｍの範囲の紫外線（ＵＶＣ）を放出する空気浄化モジュール。
3. 請求項１又は２に記載の空気浄化モジュールにおいて、
   前記ケーシングの断面は、四角形の中空断面、円形の中空断面、三角形の中空断面、五角形の中空断面、及び六角形の中空断面からなる群から選択される空気浄化モジュール。
4. 請求項１〜３のいずれか１項に記載の空気浄化モジュールにおいて、
   前記第１セクション又は前記第２セクションにファンが配置され、
   前記ファンは、前記空気通路を通過する空気の単位時間あたりの流速又は流量を増加させる軸流ファン又は遠心ファンにより構成されている空気浄化モジュール。
5. 請求項１〜４のいずれか１項に記載の空気浄化モジュールにおいて、
   複数の前記空気浄化モジュールを異なる方法で配置することにより複数の形態の空気浄化モジュール組立体が形成され、
   前記組立体は、互いに整列されて積み重ねられた複数の前記空気浄化モジュールによって形成される軸方向積み重ね形態、隣接する前記空気浄化モジュールの側方に接続されて互い平行に配置された複数の前記空気浄化モジュールによって形成される平行配置形態、及び軸方向に積み重ねられるとともに平行に配置された複数の前記空気浄化モジュールによって形成される軸方向積み重ね及び平行配置の形態からなる群から選択可能に構成されている空気浄化モジュール。
6. 請求項５に記載の空気浄化モジュールにおいて、
   前記組立体における最も外側の空気浄化モジュールの第１セクション又は第２セクションには少なくとも１つのファンが配置され、
   前記ファンは、前記組立体における各々の空気浄化モジュールの空気通路を通過する空気の単位時間あたりの流速又は流量を増加させる軸流ファン又は遠心ファンにより構成されている空気浄化モジュール。
7. 請求項５又は６に記載の空気浄化モジュールにおいて、
   前記空気浄化モジュールのケーシングには、少なくとも１つ係合具が一体的に形成され、
   前記係合具は、互いに係合する関係の係合部及び被係合部で構成され、
   前記組立体は、一方の前記空気浄化モジュールにおける係合具の係合部と、他方の前記空気浄化モジュールにおける係合具の被係合部とが係合されて組み立てられるように構成されている空気浄化モジュール。
8. 請求項１〜７のいずれか１項に記載の空気浄化モジュールを用いた空気清浄機であって、
   少なくとも１つの空洞、少なくとも１つの空気入口部、少なくとも１つの空気出口部を備え、外気が前記空気入口部を通って前記空洞内に流入し前記空気出口部を通って流出することを可能にするハウジングと；
   前記空洞に配置される１又は複数の前記空気浄化モジュールと；
   前記空気浄化モジュールの空気通路を通過する空気の単位時間あたりの流速又は流量が増加され得るように前記空気浄化モジュールに配置される少なくとも１つのファンと；
   前記空気浄化モジュール及び前記ファンに電力を供給するために電気的に接続され、前記空気浄化モジュール及び前記ファンの電源をオン又はオフするために前記ハウジングに配置されるスイッチを備える少なくとも１つの電源ユニットとを備え、
   前記電源ユニットからの電力供給により前記ファンが作動して、前記ハウジングの空気入口部を通って前記空洞内に流入する外気が前記空気浄化モジュールの空気通路を通って流れることで浄化され、浄化された空気が前記ハウジングの空気出口部から排出される構成とする空気清浄機。
9. 請求項８に記載の空気清浄機であって、
   前記空気清浄機は、卓上空気清浄機、自動車用空気清浄機又は携帯型空気清浄機に使用される空気清浄機。
10. 請求項８又は９に記載の空気清浄機において、
    前記ハウジングの空洞内に配置される前記空気浄化モジュールの数は、使用される空気清浄機の必要条件に応じて選択可能に構成されている空気清浄機。

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