JP2021090293A - 電力変換装置のユニット間電力伝送装置およびユニット間電力伝送方法 - Google Patents

電力変換装置のユニット間電力伝送装置およびユニット間電力伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の単位ユニットを有した電力変換装置において、直流電源が故障して停止した単位ユニットを停止させて出力電圧最大値を低減させることなく運転を継続できるようにする。【解決手段】直流電源11と、直流電源11に並列に接続された入力コンデンサ21と、直流電源11の正、負極端間に複数の半導体スイッチング素子S1〜S4をブリッジ接続したセルとを有した単位ユニットを複数(ユニット1〜ユニットN)設け、前記各単位ユニットのセルの各々の出力端子を多段直列接続し、各セルの半導体スイッチング素子をPWM制御して直流負荷50に直流電力を供給する電力変換装置において、前記複数の単位ユニットのうち、直流電源11が停止した単位ユニットの出力電力平均値が0となるように、前記PWM制御に用いるキャリア信号の各単位ユニット間位相シフト角を制御する制御部を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、直流負荷に電力を供給する電力変換装置におけるユニット間電力伝送に関する。
直流電源、入力コンデンサ、セル(単位変換器)から構成される単位ユニットを、複数直列接続して直流負荷に電力を供給する電力変換装置は、例えば図1のように構成される。
図1(a)はセルとしてフルブリッジ型電力変換装置を用いた装置の構成を示し、図1(b)はセルとしてハーフブリッジ型電力変換装置を用いた装置の構成を示している。
図1(a)において、ユニット(単位ユニット)1は、直流電源11と、直流電源11に並列に接続された入力コンデンサ21と、直流電源11の正、負極端間にフルブリッジ接続された半導体スイッチング素子S1〜S4を有したセル1とを備えている。
ユニット2〜ユニットNは、ユニット1と同様に構成された直流電源11…、入力コンデンサ21…、セル2〜セルNを備えている。各ユニット1〜ユニットNは次のように多段直列接続されている。
すなわち、1段目のユニット1のセル1の半導体スイッチング素子S3,S4の共通接続点(一方の出力端子)を、2段目のユニット2のセル2の半導体スイッチング素子S1,S2の共通接続点(他方の出力端子)に接続し、ユニット2のセル2の半導体スイッチング素子S3,S4の共通接続点(一方の出力端子)を、3段目のユニット3のセル3の半導体スイッチング素子S1,S2の共通接続点(他方の出力端子)に接続し、以下順次同様にN段目のユニットNまで接続し、さらに、1段目のユニット1のセル1の半導体スイッチング素子S1,S2の共通接続点(他方の出力端子)を、リアクトル30a、出力コンデンサ40、リアクトル30bを介してN段目のユニットNのセルNの半導体スイッチング素子S3,S4の共通接続点(一方の出力端子)に接続している。
50は、出力コンデンサ40に並列に接続された直流負荷である。
また図1(b)において、ユニット(単位ユニット)1は、直流電源11と、直流電源11に並列に接続された入力コンデンサ21と、直流電源11の正、負極端間にハーフブリッジ接続された半導体スイッチング素子S1,S2を有したセル1とを備えている。
ユニット2〜ユニットNは、ユニット1と同様に構成された直流電源11…、入力コンデンサ21…、セル2〜セルNを備えている。各ユニット1〜ユニットNは次のように多段直列接続されている。
すなわち、1段目のユニット1のセル1の半導体スイッチング素子S2と入力コンデンサ21の共通接続点を、2段目のユニット2のセル2の半導体スイッチング素子S1,S2の共通接続点(出力端子)に接続し、ユニット2のセル2の半導体スイッチング素子S2と入力コンデンサ21の共通接続点を、3段目のユニット3のセル3の半導体スイッチング素子S1,S2の共通接続点(出力端子)に接続し、以下順次同様にN段目のユニットNまで接続し、さらに、1段目のユニット1のセル1の半導体スイッチング素子S1,S2の共通接続点(出力端子)を、リアクトル30a、出力コンデンサ40、リアクトル30bを介してN段目のユニットNのセルNの半導体スイッチング素子S2と入力コンデンサ21の共通接続点に接続している。
50は、出力コンデンサ40に並列に接続された直流負荷である。
尚、図1において、半導体スイッチング素子S1〜S4は、例えばIGBTとそれに逆並列接続されたダイオードとによって構成されている。
上記のように構成された装置において、図示省略の制御部は、設定した電圧指令値と三角波キャリア信号との比較によりゲート信号を生成し、そのゲート信号によって各セル1〜セルNの半導体スイッチング素子S1〜S4、S1,S2
がPWM制御される。
図1中のV1,V2…は、各ユニット1,2…の各々の出力電圧を示している。直列接続されたユニット1〜ユニットNの出力側には、ユニット電流Iunitおよびユニット電圧Vunitが出力され、これによって出力コンデンサ40の出力電圧はVoutとなり、直流負荷50の供給電流(直流負荷電流)はIoutとなる。
図1において、単位ユニットの直列接続数をNとすると、図1(a)のフルブリッジ型電力変換装置を用いた構成では、ユニットごとの三角波キャリアをπ/N[rad]ずつ位相シフトして運転する。この操作により、三角波キャリアを位相シフトしない場合に比べ、ユニット電流Iunitのリプル周波数がN倍、Iunitのリプル幅は1/Nとなる。このように出力コンデンサ40に流れる電流リプルが低減された結果、出力コンデンサ40の電圧リプル(直流負荷50に供給する電圧リプル)が低減される。
図1(b)のハーフブリッジ型電力変換装置を用いた構成でも同様に、ユニットごとの三角波キャリアを2π/N[rad]ずつ位相シフトして運転する。この操作により、三角波キャリアを位相シフトしない場合に比べ、ユニット電流Iunitのリプル周波数がN倍、Iunitのリプル幅は1/Nとなる。このように出力コンデンサ40に流れる電流リプルが低減された結果、出力コンデンサ40の電圧リプル(直流負荷50に供給する電圧リプル)が低減される。
図1中の直流電源(11)が一部故障した場合は、従来、例えば特許文献1に記載のように、フルブリッジ型電力変換装置を適用した構成において、直流電源が故障したユニットをバイパスしてユニット出力電圧を0としつつ、ユニットごとの三角波キャリアの位相シフト角をπ/N[rad]からπ/(N−1)[rad]に増大させて運転する方法が提案されている。
特開2019−92333号公報
図1の構成では、直流負荷50に供給できる最大電圧は、直列接続されたユニット1〜ユニットNに含まれる直流電源電圧の総和で表される。特許文献1では、ユニット故障時にそのユニットをバイパスさせて対応するため、上記最大電圧が低下してしまう。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、複数の単位ユニットを直列接続して構成された電力変換装置において、故障停止した単位ユニットを停止させて出力電圧最大値を低減させることなく運転を継続することができる電力変換装置のユニット間電力伝送装置および方法を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送装置は、
直流電源と、前記直流電源に並列に接続された入力コンデンサと、前記直流電源の正、負極端間に複数の半導体スイッチング素子をブリッジ接続したセルとを有した単位ユニットを複数設け、前記各単位ユニットのセルの各々の出力端子を多段直列接続し、各セルの半導体スイッチング素子をPWM制御して直流負荷に直流電力を供給する電力変換装置において、
前記複数の単位ユニットのうち、直流電源が停止した単位ユニットの出力電力平均値が0となるように、前記PWM制御に用いるキャリア信号の各単位ユニット間位相シフト角を制御する制御部を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送装置は、請求項1において、
前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をフルブリッジ接続して構成され、
前記制御部は、各単位ユニット間位相シフト角を、π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴としている。
請求項3に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送装置は、請求項1において、
前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をハーフブリッジ接続して構成され、
前記制御部は、各単位ユニット間位相シフト角を、2π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴としている。
請求項4に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送方法は、
直流電源と、前記直流電源に並列に接続された入力コンデンサと、前記直流電源の正、負極端間に複数の半導体スイッチング素子をブリッジ接続したセルとを有した単位ユニットを複数設け、前記各単位ユニットのセルの各々の出力端子を多段直列接続し、各セルの半導体スイッチング素子をPWM制御して直流負荷に直流電力を供給する電力変換装置のユニット間電力伝送方法であって、
前記複数の単位ユニットのうち、直流電源が停止した単位ユニットの出力電力平均値が0となるように、前記PWM制御に用いるキャリア信号の各単位ユニット間位相シフト角を制御する制御ステップを備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送方法は、請求項4において、
前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をフルブリッジ接続して構成され、
前記制御ステップは、各単位ユニット間位相シフト角を、π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴としている。
請求項6に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送方法は、請求項4において、
前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をハーフブリッジ接続して構成され、
前記制御ステップは、各単位ユニット間位相シフト角を、2π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴としている。
(1)請求項1〜6に記載の発明によれば、複数の単位ユニットのうち、ある単位ユニットの直流電源が故障停止した場合に、単位ユニット内の入力コンデンサの電圧を一定に維持することができ、これによって、単位ユニットを運転停止させて出力電圧最大値を低減させることなく、運転を継続することができる。
(2)請求項2、5に記載の発明によれば、電力変換装置がフルブリッジ型電力変換装置である場合に、前記(1)と同様の効果が得られる。
(3)請求項3、6に記載の発明によれば、電力変換装置がハーフブリッジ型電力変換装置である場合に、前記(1)と同様の効果が得られる。
本発明を適用する電力変換装置の回路構成を示し、(a)はフルブリッジ型電力変換装置の構成図、(b)はハーフブリッジ型電力変換装置の構成図。 フルブリッジ型電力変換装置(N=2)における位相シフト角によるユニット出力電力波形の変化を示し、(a)は位相シフト角π/2の場合の波形図、(b)は位相シフト角2π/3の場合の波形図。 ハーフブリッジ型電力変換装置(N=2)における位相シフト角によるユニット出力電力波形の変化を示し、(a)は位相シフト角πの場合の波形図、(b)は位相シフト角4π/3の場合の波形図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。本発明を適用する電力変換装置は、直流電源、入力コンデンサ、セル(単位変換器)から構成されるユニットを単位ユニットとし、各単位ユニットを直列接続して直流負荷に電力を供給する電力変換装置である。
実施例1では、セルとしてフルブリッジ型電力変換装置を用いた図1(a)の構成を対象とし、実施例2ではセルとしてハーフブリッジ型電力変換装置を用いた図1(b)の構成を対象とする。
図1(a)において、簡単のため、単位ユニットの直列接続数NをN=2とし、2つのユニット(ユニット1、ユニット2)内部の直流電源電圧が同一であると仮定する。三角波キャリアの角周波数をω[rad/s]、三角波キャリアのユニット間位相シフト角をδ[rad]とする。
フルブリッジ型電力変換器を適用する場合、各ユニット出力電圧V1,V2は、三角波キャリア周波数の2倍周波数を基本波とする矩形波状となる。そのため、ユニット出力電圧V1,V2は次の(1)式、(2)式で表される。ただし、anはフーリエ係数であり、定数であり、直流負荷電圧はVoutである。
Figure 2021090293
Figure 2021090293
定常状態において、ユニット出力電圧総和の平均値と直流負荷電圧Voutは一致するため、ユニット電流Iunitは次の(3)式で表される。ただし、kは定数であり、直流負荷電流はIoutとする。
Figure 2021090293
ユニット1の出力電力P1はV1×Iunitで表されるため、次の(4)式となる。
Figure 2021090293
このとき、(4)式右辺の第2項および第3項は交流成分であるため、平均値は0となる。(4)式右辺の第4項については、次の(5)式のように変形することができ、(5)式右辺の第1項は交流成分で平均値が0となり、(5)式右辺の第2項は直流成分となる。
Figure 2021090293
以上から、ユニット1の平均出力電力は次の(6)式で表される。
Figure 2021090293
同様に、ユニット2の平均出力電力は次の(7)式で表される。
Figure 2021090293
通常運転時は位相シフト角δ=π/2に制御する(π/NのNが2である)ため、(7)式右辺の第2項が常に0となり、(7)式右辺の第1項のみが残る。一方、位相シフト角δをπ/2から変化させることで、直流電力を生成することができる。
図2に、直流負荷が無負荷の場合の電圧・電流波形の例を示す。図2(a)のように位相シフト角δ=π/2の場合は、ユニット1の出力電力P1とユニット2の出力電力P2の平均値がともに0となる。
一方、図2(b)のように例えば位相シフト角δ=2π/3とした場合、直流負荷が無負荷であっても、出力電力P1の平均値はマイナスに、出力電力P2の平均値はプラスになり、ユニット出力電力平均値に偏差が生じる。この偏差を用い、ユニット1〜ユニットNのうち、直流電源が故障停止したユニットの出力電力平均値が0になるようにユニット間位相シフト角を制御する(図示省略の制御部が行う)ことで、ユニット内部の入力コンデンサ21の電圧を一定に維持することができる。その結果、ユニットを停止させて出力電圧最大値を低減させることなく、運転を継続することができる。
本実施例ではユニット直列接続数N=2としたが、Nが3以上の場合についても、1ユニットのみ位相シフト角をπ/Nからずらすことで、ユニット間で平均出力電力に偏差を持たせることができる。これを利用することで、N=2の場合と同様に、直流電源が故障停止したユニットの出力電力平均値が0になるようにユニット間位相シフト角を制御することで、ユニット内部の入力コンデンサ電圧を一定に維持することができる。その結果、直流電源が故障して停止したユニットを停止させて出力電圧最大値を低減させることなく、運転を継続することができる。
以上のように本実施例1によれば、ユニット内部の直流電源が故障した際に、ユニットを停止、バイパスさせずに運転を継続することができる。その結果、直流負荷に供給することのできる最大電圧を、通常運転時から低減させる必要がなくなる。
本実施例2は、本発明を、図1(b)に示すハーフブリッジ型電力変換装置に適用したものである。
簡単のため、単位ユニットの直列接続数NをN=2とし、2つのユニット(ユニット1、ユニット2)内部の直流電源電圧が同一であると仮定する。三角波キャリアの角周波数をω[rad/s]、三角波キャリアのユニット間位相シフト角をδ[rad]とする。
ハーフブリッジ型電力変換器を適用する場合、各ユニット出力電圧V1,V2は、三角波キャリア周波数と同一周波数を基本波とする矩形波状となる。そのため、ユニット出力電圧V1,V2は次の(8)式、(9)式で表される。ただし、anはフーリエ係数であり、定数であり、直流負荷電圧はVoutである。
Figure 2021090293
Figure 2021090293
定常状態において、ユニット出力電圧総和の平均値と直流負荷電圧Voutは一致するため、ユニット電流Iunitは次の(10)式で表される。ただし、kは定数であり、直流負荷電流はIoutとする。
Figure 2021090293
ユニット1の出力電力P1はV1×Iunitで表されるため、次の(11)式となる。
Figure 2021090293
このとき、(11)式右辺の第2項および第3項は交流成分であるため、平均値は0となる。(11)式右辺の第4項については、次の(12)式のように変形することができ、(12)式右辺の第1項は交流成分で平均値が0となり、(12)式右辺の第2項は直流成分となる。
Figure 2021090293
以上から、ユニット1の平均出力電力は次の(13)式で表される。
Figure 2021090293
同様に、ユニット2の平均出力電力は次の(14)式で表される。
Figure 2021090293
通常運転時は位相シフト角δ=πに制御する(2π/NのNが2である)ため、(14)式右辺の第2項が常に0となり、(14)式右辺の第1項のみが残る。一方、位相シフト角δをπから変化させることで、直流電力を生成することができる。
図3に、直流負荷が無負荷の場合の電圧・電流波形の例を示す。図3(a)のように位相シフト角δ=πの場合は、ユニット1の出力電力P1とユニット2の出力電力P2の平均値がともに0となる。
一方、図3(b)のように例えば位相シフト角δ=4π/3とした場合、直流負荷が無負荷であっても、出力電力P1の平均値はマイナスに、出力電力P2の平均値はプラスになり、ユニット出力電力平均値に偏差が生じる。この偏差を用い、ユニット1〜ユニットNのうち、直流電源が故障停止したユニットの出力電力平均値が0になるようにユニット間位相シフト角を制御する(図示省略の制御部が行う)ことで、ユニット内部の入力コンデンサ21の電圧を一定に維持することができる。その結果、直流電源が故障して停止したユニットを停止させて出力電圧最大値を低減させることなく、運転を継続することができる。
本実施例ではユニット直列接続数N=2としたが、Nが3以上の場合についても、1ユニットのみ位相シフト角を2π/Nからずらすことで、ユニット間で平均出力電力に偏差を持たせることができる。これを利用することで、N=2の場合と同様に、直流電源が故障停止したユニットの出力電力平均値が0になるようにユニット間位相シフト角を制御することで、ユニット内部の入力コンデンサ電圧を一定に維持することができる。その結果、ユニットを停止させて出力電圧最大値を低減させることなく、運転を継続することができる。
以上のように本実施例2によれば、ユニット内部の直流電源が故障した際に、ユニットを停止、バイパスさせずに運転を継続することができる。その結果、直流負荷に供給することのできる最大電圧を、通常運転時から低減させる必要がなくなる。
11…直流電源
21…入力コンデンサ
30a,30b…リアクトル
40…出力コンデンサ
50…直流負荷
S1〜S4…半導体スイッチング素子

Claims (6)

  1. 直流電源と、前記直流電源に並列に接続された入力コンデンサと、前記直流電源の正、負極端間に複数の半導体スイッチング素子をブリッジ接続したセルとを有した単位ユニットを複数設け、前記各単位ユニットのセルの各々の出力端子を多段直列接続し、各セルの半導体スイッチング素子をPWM制御して直流負荷に直流電力を供給する電力変換装置において、
    前記複数の単位ユニットのうち、直流電源が停止した単位ユニットの出力電力平均値が0となるように、前記PWM制御に用いるキャリア信号の各単位ユニット間位相シフト角を制御する制御部を備えたことを特徴とする電力変換装置のユニット間電力伝送装置。
  2. 前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をフルブリッジ接続して構成され、
    前記制御部は、各単位ユニット間位相シフト角を、π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送装置。
  3. 前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をハーフブリッジ接続して構成され、
    前記制御部は、各単位ユニット間位相シフト角を、2π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送装置。
  4. 直流電源と、前記直流電源に並列に接続された入力コンデンサと、前記直流電源の正、負極端間に複数の半導体スイッチング素子をブリッジ接続したセルとを有した単位ユニットを複数設け、前記各単位ユニットのセルの各々の出力端子を多段直列接続し、各セルの半導体スイッチング素子をPWM制御して直流負荷に直流電力を供給する電力変換装置のユニット間電力伝送方法であって、
    前記複数の単位ユニットのうち、直流電源が停止した単位ユニットの出力電力平均値が0となるように、前記PWM制御に用いるキャリア信号の各単位ユニット間位相シフト角を制御する制御ステップを備えたことを特徴とする電力変換装置のユニット間電力伝送方法。
  5. 前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をフルブリッジ接続して構成され、
    前記制御ステップは、各単位ユニット間位相シフト角を、π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送方法。
  6. 前記複数の単位ユニットの各セルは、複数の半導体スイッチング素子をハーフブリッジ接続して構成され、
    前記制御ステップは、各単位ユニット間位相シフト角を、2π/N(Nは単位ユニットの直列接続数)以外の位相シフト角に設定して制御することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置のユニット間電力伝送方法。
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