JP2021089325A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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Tomokazu Kitamura
智和 北村
團野 幹史
Mikifumi Danno
幹史 團野
篠原 正幸
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
純哉 亀島
Junya Kameshima
純哉 亀島
梅内 芳浩
Yoshihiro Umeuchi
芳浩 梅内
文聞 水野
Fumihiro Mizuno
文聞 水野
竜 山本
Tatsu Yamamoto
竜 山本
和則 塩沢
Kazunori Shiozawa
和則 塩沢
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Abstract

【課題】装置コストを抑制したHUDを提供する。【解決手段】本発明の一側面に係るHUD(100)は、表示像を虚像として観察者に視認させる。HUD(100)は、表示面(11)から第1表示像(19)の虚像を構成する光を出射する第1表示像生成装置(10)と、光源(22)から出射された光を光路変更させることにより出射面(21a)から出射させて、第2表示像(28)を結像する光を出射する第2表示像生成装置(20)と、光学素子(30、31、40)と、を備え、出射面(21a)は、表示面(11)とは互いに異なる平面に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明はヘッドアップディスプレイに関する。
車両に搭載される表示制御装置として、車両のフロントガラスの面上またはコンバイナーと呼ばれるハーフミラーを介して、車両速度、または案内標識などの画像を虚像として視認させる、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD)が知られている。
WO2019/076969号公報
特許文献1には、ユーザーから異なる投影距離に複数の虚像を表示するためのマルチ画像HUD装置が開示されている。特許文献1に開示されるHUD装置820は、図20に示すように、画像生成ユニット828を備えている。画像生成ユニットは、光源830と空間光変調器832とを含み、焦点距離の異なる収束レンズ862および864を用いて、異なる距離にある投影面840および844に実画像838および846を投影する。
しかしながら、上記特許文献1に記載のHUD装置820のような構成では、画像生成ユニット828が大型化する懸念があり、複雑な構成のために装置コストが高くなる。
本発明の一態様は、装置コストを抑制したHUDを提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係るHUDは、表示像を虚像として観察者に視認させるHUDであって、前記表示像としての第1表示像の元画像を表示面に表示し、当該表示面から前記第1表示像の虚像を構成する光を出射する第1表示像生成装置と、光源から出射され入射面から入射した光を導光し、導光された光を光路変更部によって光路変更させることにより出射面から出射させて、前記表示像としての第2表示像を結像する光を出射する導光板と、を備える第2表示像生成装置と、前記第1表示像および前記第2表示像が虚像として投影されるように、前記第1表示像生成装置および前記第2表示像生成装置から出射された光を反射または透過する光学素子と、を備え、前記出射面は、前記表示面とは互いに異なる平面に配置されている。
上記構成では、本発明の一側面に係るHUDは、導光板を用いることにより表示像を結像させる光を出射する第2表示像生成装置を備えている。当該第2表示生成装置の構造は非常にシンプルである。そのため、第2表示生成装置は、安価に製造が可能である。一方、第1表示像生成装置は、LCDのような画像を表示する従来のディスプレイ装置であり、第2表示像生成装置と比較して、製造コストが高い装置である。表示像の一部を第2表示像生成装置で生成することにより、第1表示像生成装置が生成する画像を制限することができる。これにより、第1表示像生成装置を例えば小型化することができ、HUD全体としての製品コストを抑制することができる。
また本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像生成装置は、少なくとも前記第2表示像の一部が前記出射面とは異なる面に結像されるように、前記第2表示像を結像してよい。当該構成によれば、観察者は、虚像として視認する表示像を、立体感のある画像として視認することができる。
また本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像生成装置は、前記表示面に対して、前記表示面から光が出射される方向とは反対側の空間に前記第2表示像を結像してよい。当該構成によれば、観察者は、虚像として視認するときに、前記第2表示像を奥行のある画像として視認することができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記出射面は、前記表示面と互いに平行に配置されていてもよい。当該構成によれば、前記第1表示像生成装置および前記第2表示像生成装置を平行に配置することができる。前記第1表示像生成装置として典型的に用いられるLCDは、通常、外光の影響を低減するためにLCDの縁部に外光を遮断するための遮光部材を備えている。前記第1表示像生成装置および前記第2表示像生成装置を平行に、重畳して配置することにより、当該遮光部材を前記第2表示像生成装置にも適用することができる。これにより、前記第2表示像生成装置が出射する光についても外光の影響を低減することができる。また、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Aを配置するためのスペースを低減することができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像生成装置は、前記出射面に前記第2表示像を結像させ、前記出射面は、前記表示面が配置されている平面と交差する平面に配置されていてもよい。当該構成によれば、観察者は、第1表示像19が虚像として投影される平面に対して角度を有する平面上に、第2表示像28Aを、虚像として視認することができる。すなわち、観察者に対して立体感のある表示像を提供することができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記出射面の少なくとも一部は、前記出射面に垂直な方向において、前記表示面と重畳していてもよい。当該構成によれば、第1表示像生成装置および第2表示像生成装置を配置するためのスペースを低減することができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像生成装置は、前記表示面が配置されている平面と交差する平面に前記第2表示像を結像してもよい。当該構成によれば、観察者は、前記第1表示像が虚像として投影される平面に対して角度を有する平面上に、前記第2表示像を、虚像として視認することができる。すなわち、立体感のある表示像を提供することができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像は、前記表示面から光が出射される方向とは反対の方向に向かうにつれて、幅が狭くなる部分を有していてもよい。当該構成によれば、観察者は、前記第2表示像を、より奥行を感じることのできる画像として視認することができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記導光板は、前記入射面から前記光路変更部が形成されている領域である光路変更領域まで光を導光する導光部が形成されており、前記導光部は、光が導光される方向において所定の長さ以上となっていてもよい。当該構成によれば、前記光源と前記光路変更領域との間に距離を設けることが可能である。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記導光板の前記光路変更領域は、前記出射面に垂直な方向において、前記表示面から光が出射される側において前記表示面と重畳しており、前記導光部は、前記光変更領域とは屈曲して接続されていてもよい。当該構成によれば、前記第1表示像生成装置および前記第2表示像生成装置を配置するためのスペースを低減することができる。また、前記第2表示像生成装置が出射する光の助走距離が長くなることにより、画質が向上する。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記虚像が結像される位置と前記観察者との間に、前記光学素子の1つとしての、所定の方向に曲率を有する湾曲面を備えるミラーが配置されており、前記第2表示像生成装置は、前記所定の方向に前記観察者の視点が移動したときに、(1)前記所定の方向に視点を移動する前に前記観察者が視認する前記第2表示像に対する、前記所定の方向に視点を移動した後に前記観察者が視認する前記第2表示像の変化量である第1変化量と、(2)前記ミラーが平面である場合に、前記所定の方向に視点を移動する前に前記観察者が視認する前記第2表示像に対する、前記所定の方向に視点を移動した後に前記観察者が視認する前記第2表示像の変化量である第2変化量とが異なるように、前記第2表示像を結像する。これにより、観察者に対して第2表示像を違和感なく視認させることができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて前記ミラーは、前記所定の方向において前記観察者から前記ミラーへ向かう方向に凸となっており、前記第1変化量は、前記第2変化量よりも小さい。これにより、前記所定の方向において前記観察者から前記ミラーへ向かう方向に凸となっている場合において、観察者に対して第2表示像を違和感なく視認させることができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像生成装置は、少なくとも2つの前記光源を備えており、前記導光板への光の入射位置に応じて、互いに異なる前記第2表示像を結像してもよい。当該構成によれば、前記第2表示像生成装置は、作動させる光源を変更することにより、同じ視野領域に異なる複数の前記第2表示像を結像させることができる。
また、本発明の一態様に係るHUDにおいて、前記第2表示像としてのナビゲーション画像を、前記表示面に対して前記表示面から光が出射される方向とは反対側の空間に結像し、前記第2表示像としての警告画像を、前記表示面に対して前記表示面から光が出射される方向にある空間に結像してもよい。当該構成によれば、観察者は、前記ナビゲーション画像を、前記第1表示像よりも奥行側に視認することができ、より臨場感のあるナビゲーション画像を実現することができる。また、観察者は、前記警告画像が、前記第1表示像よりも飛び出しているように視認することができ、注意喚起の効果を向上させることができる。
本発明の一態様によれば、装置コストを抑制したHUDを提供することができる。
図1は、実施の形態に係るHUDの構成および適用場面の一例を模式的に例示する。 図2は、実施の形態に係る第2表示像生成装置の構成の一例を示す斜視図である。 図3の符号301は、実施の形態に係る第1表示像生成装置および第2表示像生成装置の変形例の配置例を示す図である。図3の符号302は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。 図4の符号401は、実施の形態に係る第1表示像生成装置および第2表示像生成装置の変形例の配置例を示す図である。図4の符号402は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。 図5の符号501は、実施の形態に係る第1表示像生成装置および第2表示像生成装置の変形例の配置例を示す図である。図5の符号502は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。図5の符号503は、第2表示像の変形例を示す図である。図5の符号504は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。 図6の符号601は、実施の形態に係る第1表示像生成装置および第2表示像生成装置の変形例の配置例を示す図である。図6の符号602は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。 図7の符号701は、実施の形態に係る第1表示像生成装置および第2表示像生成装置の変形例の配置例を示す図である。図7の符号702は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。 図8の符号801は、実施の形態に係る第1表示像生成装置および第2表示像生成装置の変形例の配置例を示す図である。図8の符号802は、観察者が視認する、第1表示像および第2表示像の表示例である。 図9は、第2表示像28の結像方法の一例を示す図である。 図10は、第2表示像生成装置の変形例を出射面側から見たときの平面図である。 図11の符号1101は、3つの第2表示像生成装置を用いるときの配置例を示す図である。図11の符号1102は、符号1101の矢印の方向から第2表示像生成装置を見たときの図である。 図12は、平面画像生成装置の斜視図である。 図13は、平面画像生成装置の構成を示す断面図である。 図14は、立体画像生成装置の斜視図である。 図15は、立体画像生成装置の構成を示す断面図である。 図16は、立体画像生成装置の構成を示す平面図である。 図17は、立体画像生成装置が備える光路変更部の構成を示す斜視図である。 図18は、光路変更部の配列を示す斜視図である。 図19は、立体画像生成装置による立体画像の結像方法を示す斜視図である。 図20は、特許文献1のヘッドアップディスプレイ装置を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
まず、図1および図2を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本実施形態に係るHUD(ヘッドアップディスプレイ)100の構成および適用場面の一例を模式的に例示する。図2は、本実施形態に係る第2表示像生成装置20の構成の一例を示す斜視図である。本実施形態に係るHUD100は、車両用HUDであり、車内に設置されたコンバイナー40などに表示像を投影し、虚像として観察者に視認させるものである。
図1に示されるとおり、HUD100は、第1表示像生成装置10と、第2表示像生成装置20と、第1ミラー30と、第2ミラー31と、コンバイナー40とを備えている。第1ミラー30、第2ミラー31、およびコンバイナー40は、本発明の「光学素子」の一例である。第1表示像生成装置10は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)である。第1表示像生成装置10は、画像18を表示し、表示面11から第1表示像19の虚像を構成する光を出射する。第2表示像生成装置20は、例えば、図2に示すように、光源22と、第2表示像28を結像する光を出射する導光板21とを備えている。第2表示像生成装置20は、導光板21の出射面21aから、第2表示像28を結像する光を出射する。
第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20から出射された光は、第1ミラー30および第2ミラー31によって反射され、コンバイナー40に到達する。観察者は、コンバイナー40を介して、画像18に対応する第1表示像19、および第2表示像28を虚像として視認する。
第1表示像生成装置10は、例えば、LCDであり、車両速度などの経時変化する情報、カメラ画像などの動画など含む様々な画像および情報(画像18)をリアルタイムで表示することができる。
一方、第2表示像生成装置20は、光源22を起動または停止させることにより、警告画像、進行方向を示す矢印などを含む画像(第2表示像28)を、必要なときに表示することができる。また、導光板21の仕様により、第2表示像28を立体画像として結像することも可能である。これにより、観察者は、第2表示像28が警告画像などの場合には、飛び出すような虚像として視認することができる。また、第2表示像28が進行方向を示す矢印などの場合には、奥行のあるような虚像として視認することができる。さらに、第2表示像生成装置20は、LCDと比較して、安価であるという特徴がある。
LCDは、様々な情報を表示することが可能であるが、広範囲に情報を表示させたい場合、大型化または複数のLCDが必要となり、コスト面で懸念が生じる。
これに対して、本実施形態の手法によれば、LCDよりも安価に製造することのできる第2表示像生成装置20を備えることで、LCDなどによる表示領域を制限することができ、製品のコストを抑制することができる。また、本実施形態に係るHUD100は、観察者に対して視覚的な特徴を有する虚像を提供することができる。
§2 構成例
<HUD>
以下、本発明のHUD100の構成例を、図1を用いて説明する。
図1の例では、本実施形態に係るHUD100は、第1表示像生成装置10と、第2表示像生成装置20と、第1ミラー30と、第2ミラー31と、コンバイナー40とを備えている。
第1表示像生成装置10は、画像を表示し、第1表示像19を構成する光を出射する装置であり、典型的にはLCDが用いられる。第1表示像生成装置10は、例えば、画像表示制御部201に接続されており、画像表示制御部201の制御に従って、表示面11に画像18を表示する。画像表示制御部201は、例えば、検出部202が出力する情報を受信し、観察者(例えば、ドライバー)に示すべき情報を、第1表示像生成装置10に出力する。検出部202は、例えば、車両に搭載される種々のセンサを含む。第1表示像生成装置10は、第1表示像19の元画像である画像18を表示面11に表示する。また、第1表示像生成装置10は、表示面11から第1表示像19の虚像を構成する光を出射する。
第2表示像生成装置20は、第2表示像28を結像する光を出射する装置である。第2表示像生成装置20は、例えば、図2に示すように、光源22と、第2表示像28を結像する光を出射する導光板21とを備えている。第2表示像生成装置20は、導光板21の出射面21aから、第2表示像28を結像する光を出射する。第2表示像生成装置20の出射面21aは、第1表示像生成装置10の表示面11とは互いに異なる平面に配置されている。第2表示像生成装置20は、例えば、画像表示制御部201の制御に従って、光源22を起動または停止させることにより、必要なときに第2表示像28を結像させる。画像表示制御部201は、検出部202が出力する情報を受信し、第2表示像28の表示が必要なときに第2表示像生成装置20の光源22を起動させる。第2表示像生成装置20の詳細な構成および第2表示像28の結像原理については、後述する。
第1ミラー30は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20から出射された光を反射する、本発明の光学素子の一例である。第1ミラー30は、第1表示像19および第2表示像28が虚像としてコンバイナー40に投影されるように、光を反射する光学素子の一例である。第1ミラー30は、本実施形態において、平面の形状を有している。
第2ミラー31は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20から出射され、第1ミラー30で反射された光をさらに反射する、本発明の光学素子の一例である。第2ミラー31は、第1表示像19および第2表示像28が虚像としてコンバイナー40に投影されるように、光を反射する光学素子の一例である。第2ミラー31は、本実施形態において、所定の方向に曲率を有する湾曲面を備える形状を有している。また、本実施形態において、当該湾曲面は、第1ミラー30で反射された光が第2ミラー31に入射する方向に対して凹型である。
コンバイナー40は、ハーフミラーの機能を有する部材であり、本発明の光学素子の一例である。コンバイナー40は、観察者の視界前方に置かれ、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20から出射され、複数のミラーによって反射された光を、観察者の目900に向けて反射させる。これにより、観察者は、第1表示像および第2表示像を虚像として視認する。コンバイナー40は、同様の機能を有する、車両のフロントウインドシールドの一部であってもよい。さらに、コンバイナー40およびフロントウインドシールドは、外部からの光を透過する機能を有する。すなわち、本発明の光学素子は、光を反射または透過する部材であると言える。
本実施形態において、HUD100は、3つの光学素子(第1ミラー30、第2ミラー31、およびコンバイナー40)を備えている。この場合、画像18および第2表示像生成装置20によって結像される第2表示像28は、奇数回の反射を経ることにより鏡像として観察者に視認される。よって、表示像の実像と鏡像とが異なる場合、画像18は鏡像であることが好ましい。また、第2表示像生成装置20は、観察者がコンバイナー40を介して視認する虚像の鏡像を結像する光を、出射面21aから出射することが好ましい。
<第2表示像生成装置>
次に、図2を用いて、本実施形態に係る第2表示像生成装置20の構成の一例について説明する。
図1の例では、第2表示像28は、出射面21aと反対側の方向に虚像として示されている。一方、図2の例では、説明のために、第2表示像28’は、出射面21a側に結像されている実像として示されている。なお、図2では、説明の便宜上、第2表示像生成装置20が、図1の第2表示像28の一例として、「ON」の文字が表示されたボタン形状(+X軸方向に突出した形状)の第2表示像28’を表示している様子を示している。図2に示すように、第2表示像生成装置20は、導光板21と、光源22とを備えている。
導光板21は、例えば、直方体形状をしており、透明性および比較的高い屈折率を有する樹脂材料で成形されている。導光板21を形成する材料は、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ガラスなどであってよい。導光板21は、光を出射する出射面21aと、出射面21aとは反対側の背面21bと、四方の端面である、端面21c、端面21d、端面21eおよび端面21fとを備えている。端面21cは、光源22から投射された光が導光板21に入射する入射面である。端面21dは、端面21cとは反対側の面である。端面21eは、端面21fとは反対側の面である。導光板21は、光源22からの光を出射面21aに平行な面内で面上に広げて導く。光源22は、例えばLED(Light Emitting diode)光源である。
導光板21の背面21bには、光路変更部23a、光路変更部23b、および光路変更部23cを含む複数の光路変更部が形成されている。光路変更部は、Z軸方向に実質的に連続して形成されている。換言すれば、複数の光路変更部は、出射面21aに平行な面内でそれぞれ予め定められた線に沿って形成されている。光路変更部のZ軸方向の各位置には、光源22から投射され導光板21によって導光されている光が入射する。光路変更部は、光路変更部の各位置に入射した光を、各光路変更部にそれぞれ対応する定点に実質的に収束させる。図2には、光路変更部の一部として、光路変更部23a、光路変更部23b、および光路変更部23cが特に示され、光路変更部23a、光路変更部23b、および光路変更部23cのそれぞれにおいて、光路変更部23a、光路変更部23b、および光路変更部23cのそれぞれから出射された複数の光が収束する様子が示されている。
具体的には、光路変更部23aは、第2表示像28’の定点PAに対応する。光路変更部23aの各位置からの光は、定点PAに収束する。したがって、光路変更部23aからの光の波面は、定点PAから発するような光の波面となる。光路変更部23bは、第2表示像28’上の定点PBに対応する。光路変更部23bの各位置からの光は、定点PBに収束する。このように、任意の光路変更部23の各位置からの光は、各光路変更部23に対応する定点に実質的に収束する。これにより、任意の光路変更部23によって、対応する定点から光が発するような光の波面を提供できる。各光路変更部23が対応する定点は互いに異なり、光路変更部23にそれぞれ対応する複数の定点の集まりによって、空間上(より詳細には、導光板21から出射面21a側の空間上)に第2表示像28’が結像される。
図2に示すように、光路変更部23a、光路変更部23b、および光路変更部23cは、線La、線Lbおよび線Lcに沿ってそれぞれ形成されている。ここで、線La、線Lbおよび線Lcは、Z軸方向に略平行な直線である。任意の光路変更部23は、Z軸方向に平行な直線に沿って実質的に連続的に形成される。
§3 動作例
次に、HUD100の動作例について、図1を参照しながら説明する。HUD100は、画像表示制御部201の制御に従って、必要なときに必要な表示を観察者に提供する。
第1表示像生成装置10は、画像表示制御部201の制御に従って、表示面11に、第1表示像19の元画像である画像18を表示する。また、第1表示像生成装置10は、表示面11から、第1表示像19の虚像を構成する光を出射する。表示面11から出射された光は、第1ミラー30によって反射される。第1ミラー30によって反射された光は、第2ミラー31によってさらに反射され、コンバイナー40に到達する。コンバイナー40に到達した光は、ハーフミラーであるコンバイナー40によって反射し、観察者の目900に到達する。これにより、観察者は、コンバイナー40を介して、第1表示像19を虚像として視認する。
第2表示像生成装置20は、画像表示制御部201の制御に従って、出射面21aから、第2表示像28を結像する光を出射する。出射面21aから出射された光は、第1ミラー30によって反射される。第1ミラー30によって反射された光は、第2ミラー31によってさらに反射され、コンバイナー40に到達する。コンバイナー40に到達した光は、ハーフミラーであるコンバイナー40によって反射し、観察者の目900に到達する。これにより、観察者は、コンバイナー40を介して、第2表示像28を虚像として視認する。
本実施形態において、第2表示像生成装置20は、例えば、図1に示すように、出射面21aに対して、光の出射方向とは反対側に、光の出射方向と反対方向に延在する形状である第2表示像28を結像することができる。これにより、観察者は、奥行感のある立体画像として第2表示像28を視認することができる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<4.1>
変形例4.1では、図3を用いて、第2表示像生成装置20Aが結像する第2表示像28Aは、出射面21aに結像する平面画像である場合について説明する。
図3の符号301は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20の変形例としての第2表示像生成装置20Aの配置例を示す図である。図3の符号302は、図3の符号301の第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Aから出射された光により、観察者がコンバイナー40を介して虚像として視認する、第1表示像19および第2表示像28Aの表示例である。
第2表示像生成装置20Aは、第2表示像28Aが出射面21a上に結像されるように、第2表示像28Aを結像している。これにより、図3の符号302に示すように、第2表示像28Aを平面画像として得ることができる。
また、図3において、第2表示像生成装置20Aの出射面21aは、第1表示像生成装置10の表示面11とは互いに異なる平面に配置されている例が示されている。この場合、図3の符号302に示す視野において、観察者は、第1表示像19および第2表示像28Aを、虚像として異なる平面上に投影される画像として視認することができる。
また、図3において、第2表示像生成装置20Aの出射面21aは、第1表示像生成装置10の表示面11と互いに平行に配置されている例が示されている。この場合、図3の符号302に示す視野において、観察者は、第2表示像28Aを、第1表示像19が投影される平面と平行な平面に投影される画像として視認することができる。
また、第2表示像生成装置20Aの導光板61Aは、透明な樹脂材料で成形されている。そのため、出射面21aと表示面11とを互いに平行に配置する場合において、出射面21aは、出射面21aに垂直な方向において、表示面11と重畳していてもよい。これにより、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Aを平行に、重畳して配置することができる。第1表示像生成装置10として典型的に用いられるLCDは、通常、外光の影響を低減するためにLCDの縁部に外光を遮断するための遮光部材を備えている。第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Aを平行に、重畳して配置することにより、当該遮光部材を第2表示像生成装置20Aにも適用することができる。これにより、第2表示像生成装置20Aが出射する光についても外光の影響を低減することができる。また、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Aを配置するためのスペースを低減することができる。
<4.2>
変形例4.2では、図4を用いて第2表示像生成装置20Bが結像する第2表示像28Bが、第1表示像生成装置10の表示面11とは異なる平面に結像される場合について説明する。
図4の符号401は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20の変形例としての第2表示像生成装置20Bの配置例を示す図である。図4の符号402は、観察者がコンバイナー40を介して虚像として視認する、第1表示像19および第2表示像28Bの表示例である。
第2表示像生成装置20Bは、第2表示像28Bを出射面21aとは異なる平面に結像されるように、第2表示像28Bを結像している。また、第2表示像生成装置20Bが出射面21aから出射する光は、表示面11に対して表示面11から光が出射される方向に第2表示像28Bが結像されるような光である。換言すると、この場合、表示面11からの光の出射方向に、表示面11から離間した平面に、第2表示像28Bが結像される。これにより、図4の符号402に示す表示例において、観察者は、第2表示像28Bが、第1表示像19よりも飛び出しているように視認することができる。
これは、第2表示像28Bが、警告画像である場合に特に有用である。前記警告画像としては、例えば、速度超過を促す表示、緊急停止を促す表示など、観察者に注意を促すための画像が挙げられる。換言すると、第2表示像生成装置20Bは、第2表示像28Bとしての前記警告画像を、表示面11に対して表示面11から光が出射される方向にある空間に結像する。これにより、観察者は、前記警告画像が、第1表示像19よりも飛び出しているように視認することができ、注意喚起の効果を向上させることができる。
図4の符号401では、第2表示像生成装置20Bが出射面21aから出射する光が、第2表示像28Bを出射面21a側に結像するような光である場合を図示している。しかしながら、第2表示像生成装置20Bが出射面21aから出射する光が、第2表示像28Bを虚像として出射面21aと対向する背面21b側に結像する光である態様であってもよい。
まず、第2表示像生成装置20Bが出射面21aから出射する光が、第2表示像28Bを虚像として表示面11と同じ平面上に結像する光である態様について述べる。この場合、図4の符号402に示す表示例において、観察者は、第2表示像28Bを、第1表示像19と同じ平面上で視認することができる。
次に、第2表示像生成装置20Bが出射面21aから出射する光が、第2表示像28Bを虚像として表示面11に対して表示面から光が出射される方向とは反対の空間に結像する光である態様について述べる。この場合、図4の符号402に示す表示例において、観察者は、第2表示像28Bを、第1表示像19の奥行側に視認することができる。
これは、第2表示像28Bが、ナビゲーション画像である場合に特に有用である。前記ナビゲーション画像としては、例えば、進行方向を示す矢印などの画像が挙げられる。換言すると、第2表示像生成装置20Bは、第2表示像28Bとしての前記ナビゲーション画像を、表示面11に対して表示面11から光が出射される方向とは反対側の空間に結像する。これにより、観察者は、前記ナビゲーション画像を、第1表示像19よりも奥行側に視認することができ、より臨場感のあるナビゲーション画像を実現することができる。
<4.3>
変形例4.3では、図5を用いて第2表示像28Cについて、奥行を感じさせる表示が好適な場合について説明する。
図5の符号501は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20の変形例としての第2表示像生成装置20Cの配置例を示す図である。図5の符号502は、観察者がコンバイナー40を介して虚像として視認する、第1表示像19および第2表示像28Cの表示例である。図5の符号503は、符号501において、第2表示像28Cが変形例としての第2表示像28C’である場合を示す図である。図5の符号504は、観察者がコンバイナー40を介して虚像として視認する、第1表示像19および第2表示像28C’の表示例である。
図5では、第2表示像28Cが、方向を指し示す矢印の形状を有している例を示している。図5の501に示すように、第2表示像生成装置20Cは、表示面11に対して、光の出射方向と反対側の空間に第2表示像28Cを結像させる。この場合、図5の502に示すように、観察者は、第2表示像28Cを、観察者から見て奥行方向に存在する虚像として視認する。
図5の符号503の第2表示像28C’は、符号501の第2表示像28Cの画像形状を変化させた変形例である。図5の符号503の第2表示像28C’は、表示面11から光が出射される方向とは反対の方向に向かうにつれて、幅が狭くなる部分を有している。また、第2表示像28C’は、一点透視図法に従い、表示面11から光が出射される方向とは反対側の空間に1つの消失点を有する形状の表示像であってもよい。これにより、図5の符号504に示す表示例において、観察者は第2表示像28C’をより奥行を感じることのできる画像として視認することができる。
<4.4>
変形例4.4では、図6を用いて、変形例4.1で示された第2表示像生成装置20Aの出射面が、第1表示像生成装置10の表示面11が配置されている平面と交差する平面に配置されている場合について説明する。
図6の符号601は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Aの配置例を示す図である。図6の符号602は、観察者がコンバイナー40を介して虚像として視認する、第1表示像19および第2表示像28Aの表示例である。
第2表示像生成装置20Aについては、変形例4.1において説明したとおりである。図6の符号601に示されるように、第2表示像生成装置20Aは、表示面11に対して角度を有する平面上に第2表示像28Aが結像されるように配置される。これにより、観察者は、図6の符号602に示す視野において、第1表示像19が虚像として投影される平面に対して角度を有する平面上に、第2表示像28Aを、虚像として視認することができる。すなわち、図6の符号602に示す視野において、立体感のある表示像を提供することができる。
<4.5>
変形例4.5では、図7を用いて、変形例4.2で示された第2表示像生成装置20Bの配置を変更した場合について説明する。
図7の符号701は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Bの配置例を示す図である。図7の符号702は、観察者がコンバイナー40を介して虚像として視認する、第1表示像19および第2表示像28Bの表示例である。
変形例4.5では、表示面11が配置されている平面と交差する平面に第2表示像28Bを結像するように、第2表示像生成装置20Bが配置されている。
第2表示像生成装置20Bについては、変形例4.2において説明したとおりである。図7の符号701に示されるように、第2表示像生成装置20Bは、表示面11が配置されている平面と交差する平面に第2表示像28Bが結像されるように配置される。これにより、観察者は、図7の符号702に示す視野において、第1表示像19が虚像として投影される平面に対して角度を有する平面上に第2表示像28Bを虚像として視認することができる。すなわち、図7の符号702に示す視野において、立体感のある表示像を提供することができる。
<4.6>
変形例4.6では、図8を用いて第2表示像生成装置20の変形例である第2表示像生成装置20Dについて説明する。
図8の符号801は、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Dの配置例を示す図である。図8の符号802は、観察者が視認する、第1表示像19および第2表示像28Dの表示例である。
第2表示像生成装置20Dは、光源22と、導光板120とを備える。導光板120は、光路変更部(図示せず)が形成されている領域である光路変更領域121と、光路変更領域121まで光を導光する導光部122とを備える。導光部122は、光が導光される方向において、所定の長さ以上となっている。
上記構成の第2表示像生成装置20Dによれば、光源22と光路変更領域121との間に距離を設けることが可能である。
また、光路変更領域121は、出射面21aに垂直な方向において、表示面11から光が出射される側において表示面11と重畳している。また、導光部122は、光路変更領域121とは屈曲して接続されている。
上記構成により、第1表示像生成装置10および第2表示像生成装置20Dを配置するためのスペースを低減することができる。また、第2表示像生成装置20Dが出射する光の助走距離が長くなることにより、画質が向上する。
<4.7>
図9は、本変形例における第2表示像28の結像方法を示す図である。図9の符号9001は、導光板21によって出射された光によって第2表示像29が結像される様子を示す図である。図9の符号9002に示す第2表示像280〜284は、コンバイナー40が平面にてなっている場合に、所定の視野角から観察者が視認する第2表示像28である。図9の符号9003に示す第2表示像285〜289は、本変形に係るものであり、コンバイナー40が観察者の左右方向に曲率を有する湾曲面を備えている場合に、所定の視野角から観察者が視認する第2表示像28である。
本変形例では、コンバイナー40が観察者の左右方向に曲率を有する湾曲面を備えている。この場合、コンバイナー40は、左右方向に曲率を有する凹面鏡の効果を有する。そのため、コンバイナー40によって反射された光は、観察者によって虚像として観察される第2表示像28の広がりは、コンバイナー40に反射される像の広がりよりも小さくなる。
そこで、本変形例では、(1)左右方向に視点を移動する前に観察者が視認する第2表示像(例えば、第2表示像287)に対する、左右方向に視点を移動した後に観察者が視認する第2表示像(例えば、第2表示像285)の変化量である第1変化量が、(2)コンバイナー40が平面である場合に、左右方向に視点を移動する前に観察者が視認する第2表示像(例えば、第2表示像282)に対する、左右方向に視点を移動した後に観察者が視認する第2表示像(例えば、第2表示像280)の変化量である第2変化量よりも小さくなるように、第2表示像28を結像する。これにより、例えば、コンバイナー40が観察者の左右方向に曲率を有する湾曲面を備えているときに観察者が視認する第2表示像289は、コンバイナー40が平面である場合に観察者が5°の視野角で観察する第2表示像283と同一の画像とすることができ、観察者に対して第2表示像28を違和感なく視認させることができる。
<4.8>
変形例4.8では、図10を用いて第2表示像生成装置20の変形例である第2表示像生成装置20Eについて説明する。
図10は、第2表示像生成装置20の変形例である第2表示像生成装置20Eを出射面21a側から見たときの平面図である。
第2表示像生成装置20Eは、光源22Aおよび光源22Bと、導光板130とを備える。光源22Aから光が出射される場合、第2表示像生成装置20Eは、第2表示像28Eを結像する光を出射面21aから出射する。光源22Bから光が出射される場合、第2表示像生成装置20Eは、第2表示像28E’を結像する光を出射面21aから出射する。
すなわち、第2表示像生成装置20Eは、導光板130への光の入射位置に応じて、互いに異なる第2表示像28Eおよび第2表示像28E’を結像する。
上記構成により、第2表示像生成装置20Eは、図1に示した画像表示制御部201の制御によって作動させる光源を変更することにより、1つの第2表示像生成装置20Eで、異なる第2表示像28Eおよび第2表示像28E’を結像させることができる。また、連続する複数の第2表示像28を順次結像させることにより、例えば表示が順次移動するアニメーション表示のように、第2表示像28を結像させることができる。
なお、図10は、光源22および第2表示像28がそれぞれ2つの場合を示しているが、光源22および第2表示像28の数は2つに限定されず、3以上の複数であってよい。
<4.9>
変形例4.9では、図11を用いて、第2表示像生成装置20を複数個用いたときの表示例について説明する。なお、以下では、3つの第2表示像生成装置20を区別する場合には、第2表示像生成装置20H、第2表示像生成装置20I、第2表示像生成装置20Jと記載する。
図11の符号1101は、3つの第2表示像生成装置20を用いるときの配置例を示す図である。図11の符号1102は、符号1101の矢印150の方向から第2表示像生成装置20を見たときの図である。
第2表示像生成装置20Hは、光源22Hと、導光板21Hとを備えており、第2表示像28Hを結像する光を出射する。第2表示像生成装置20Iは、光源22Iと、導光板21Iとを備えており、第2表示像28Iを結像する光を出射する。第2表示像生成装置20Jは、光源22Jと、導光板21Jとを備えており、第2表示像28Jを結像する光を出射する。
各第2表示像生成装置20の各導光板21は、透明な樹脂材料で成形されているため、各出射面21aに垂直な方向において、重畳して配置することができる。
上記構成により、第2表示像生成装置20H、第2表示像生成装置20I、および第2表示像生成装置20Jは、図1に示した画像表示制御部201の制御によって作動させる光源を変更することにより、同じ視野領域に異なる複数の第2表示像28を結像させることができる。
第2表示像28H、第2表示像28Iおよび第2表示像28Jは、それぞれ異なる画像であってもよい。また、第2表示像28H、第2表示像28Iおよび第2表示像28Jは、連続して表示させることによりアニメーション表示となり得る画像であってもよい。また、第2表示像28H、第2表示像28Iおよび第2表示像28Jは、それぞれが1つの画像の一部を構成するような画像であってもよい。なお、図11では配置する第2表示像生成装置20の数が3つであり、それぞれが1つの第2表示像28を表示する態様を示している。しかしながら、配置する第2表示像生成装置20の数および第2表示像28の数は上記に限定されない。
<4.10>
HUD100における第2表示像生成装置20は、以下に説明する平面画像生成装置50と置き換えることができる。
図12は、平面画像生成装置50の斜視図である。図13は、平面画像生成装置50の構成を示す断面図である。
図12および図13に示すように、平面画像生成装置50は、導光板51と、光源52とを備えている。
導光板51は、光源52から入射された光(入射光)を導光する部材である。導光板51は、透明で屈折率が比較的高い樹脂材料で成形される。導光板51を形成する材料としては、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などを使用することができる。導光板51は、図13に示すように、出射面51a(光出射面)と、背面51bと、入射面51cとを備えている。
出射面51aは、導光板51の内部を導光され、後述する光路変更部53により光路変更された光を出射する面である。出射面51aは、導光板51の前面を構成している。背面51bは、出射面51aと互いに平行な面であり、後述する光路変更部53が配置される面である。入射面51cは、光源52から出射された光が導光板51の内部に入射される面である。
光源52から出射され入射面51cから導光板51に入射した光は、出射面51aまたは背面51bで全反射され、導光板51内を導光される。
図13に示すように、光路変更部53は、導光板51の内部において背面51bに形成されており、導光板51内を導光された光を光路変更して出射面51aから出射させるための部材である。光路変更部53は、導光板51の背面51bに複数設けられている。
各光路変更部53によって光路変更された光は、出射面51aに平面画像Sを結像させる。
平面画像生成装置50は、第2表示像生成装置20と比較して構造がシンプルであるため、安価に製造することができる。平面画像生成装置50は、例えば、変形例4.1(図3)および変形例4.4(図6)のように、第2表示像28を出射面21a上に結像させる実施形態において有用である。
<4.11>
HUD100における第2表示像生成装置20は、以下に説明する立体画像生成装置60と置き換えることができる。
図14は、立体画像生成装置60の斜視図である。図15は、立体画像生成装置60の構成を示す断面図である。図16は、立体画像生成装置60の構成を示す平面図である。図17は、立体画像生成装置60が備える光路変更部63の構成を示す斜視図である。
図14および図15に示すように、立体画像生成装置60は、導光板61と、光源62とを備えている。
導光板61は、光源62から入射された光(入射光)を導光する部材である。導光板61は、透明で屈折率が比較的高い樹脂材料で成形される。導光板61を形成する材料としては、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などを使用することができる。本変形例では、導光板61は、ポリメチルメタクリレート樹脂によって成形されている。導光板61は、図15に示すように、出射面61a(光出射面)と、背面61bと、入射面61cとを備えている。
出射面61aは、導光板61の内部を導光され、後述する光路変更部63により光路変更された光を出射する面である。出射面61aは、導光板61の前面を構成している。背面61bは、出射面61aと互いに平行な面であり、後述する光路変更部63が配置される面である。入射面61cは、光源62から出射された光が導光板61の内部に入射される面である。
光源62から出射され入射面61cから導光板61に入射した光は、出射面61aまたは背面61bで全反射され、導光板61内を導光される。
図15に示すように、光路変更部63は、導光板61の内部において背面61bに形成されており、導光板61内を導光された光を光路変更して出射面61aから出射させるための部材である。光路変更部63は、導光板61の背面61bに複数設けられている。
光路変更部63は、図16に示すように、入射面61cに平行な方向に沿って設けられている。図17に示すように、光路変更部63は、三角錐形状となっており、入射した光を反射(全反射)する反射面63aを備えている。光路変更部63は、例えば、導光板61の背面61bに形成された凹部であってもよい。なお、光路変更部63は、三角錐形状に限られるものではない。導光板61の背面61bには、図16に示すように、複数の光路変更部63からなる複数の光路変更部群64a、64b、64c…が形成されている。
図18は、光路変更部63の配列を示す斜視図である。図18に示すように、各光路変更部群64a、64b、64c…では、複数の光路変更部63の反射面63aが光の入射方向に対する角度が互いに異なるように導光板61の背面61bに配置されている。これにより、各光路変更部群64a、64b、64c…は、入射光を光路変更して、出射面61aから様々な方向へ出射させる。
次に、立体画像生成装置60による立体画像Iの結像方法について、図19を参照しながら説明する。ここでは、導光板61の出射面61aに垂直な面である立体画像結像面Pに、光路変更部63により光路変更された光によって面画像としての立体画像Iを結像する場合について説明する。
図19は、立体画像生成装置60による立体画像Iの結像方法を示す斜視図である。なお、ここでは、立体画像結像面Pに立体画像Iとして斜め線入りリングマークを結像することについて説明する。
立体画像生成装置60では、図19に示すように、例えば、光路変更部群64aの各光路変更部63によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線La1および線La2で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。線画像LIは、YZ平面に平行な線画像である。このように、光路変更部群64aに属する多数の光路変更部63からの光によって、線La1および線La2の線画像LIが結像される。なお、線La1および線La2の像を結像する光は、光路変更部群64aにおける少なくとも2つの光路変更部63によって提供されていればよい。
同様に、光路変更部群64bの各光路変更部63によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線Lb1、線Lb2および線Lb3で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。
また、光路変更部群64cの各光路変更部63によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線Lc1および線Lc2で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。
各光路変更部群64a、64b、64c…によって結像される線画像LIのX軸方向の位置は互いに異なっている。立体画像生成装置60では、光路変更部群64a、64b、64c…間の距離を小さくすることによって、各光路変更部群64a、64b、64c…によって結像される線画像LIのX軸方向の距離を小さくすることができる。その結果、立体画像生成装置60では、光路変更部群64a、64b、64c…の各光路変更部63によって光路変更された光によって結像された複数の線画像LIを集積することにより、実質的に、面画像である立体画像Iを立体画像結像面Pに結像する。
なお、立体画像結像面Pは、X軸に垂直な平面であってもよく、Y軸に垂直な平面であってもよく、またZ軸に垂直な平面であってもよい。また、立体画像結像面Pは、X軸、Y軸、またはZ軸に垂直でない平面であってもよい。さらに、立体画像結像面Pは、平面ではなく曲面であってもよい。すなわち、立体画像生成装置60は、光路変更部63によって空間上の任意の面(平面および曲面)上に立体画像Iを結像させることができる。また、面画像を複数組み合わせることにより、3次元の画像を結像することができる。
10・・・第1表示像生成装置
11・・・表示面
18・・・画像
19・・・第1表示像
20、20A〜J・・・第2表示像生成装置
21、21H、21I、21J、120、130・・・導光板
21a・・・出射面
22、22A〜J・・・光源
23、23a〜c・・・光路変更部
28、28A〜J、28’、28C’、28E’・・・第2表示像
30・・・第1ミラー
31・・・第2ミラー
40・・・コンバイナー
100 HUD
121、122・・・光路変更領域
122・・・導光部
201 画像表示制御部
202 検出部

Claims (14)

  1. 表示像を虚像として観察者に視認させるヘッドアップディスプレイであって、
    前記表示像としての第1表示像の元画像を表示面に表示し、当該表示面から前記第1表示像の虚像を構成する光を出射する第1表示像生成装置と、
    光源から出射され入射面から入射した光を導光し、導光された光を光路変更部によって光路変更させることにより出射面から出射させて、前記表示像としての第2表示像を結像する光を出射する導光板と、を備える第2表示像生成装置と、
    前記第1表示像および前記第2表示像が虚像として投影されるように、前記第1表示像生成装置および前記第2表示像生成装置から出射された光を反射する光学素子と、を備え、
    前記出射面は、前記表示面とは互いに異なる平面に配置されている、ヘッドアップディスプレイ。
  2. 前記第2表示像生成装置は、少なくとも前記第2表示像の一部が前記表示面とは異なる面に結像されるように、前記第2表示像を結像する、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記第2表示像生成装置は、前記表示面に対して、前記表示面から光が出射される方向とは反対側の空間に前記第2表示像を結像する、請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ。
  4. 前記出射面は、前記表示面と互いに平行に配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記第2表示像生成装置は、前記出射面に前記第2表示像を結像させ、
    前記出射面は、前記表示面が配置されている平面と交差する平面に配置されている、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  6. 前記出射面の少なくとも一部は、前記出射面に垂直な方向において、前記表示面と重畳している、請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
  7. 前記第2表示像生成装置は、前記表示面が配置されている平面と交差する平面に前記第2表示像を結像する、請求項2または3に記載のヘッドアップディスプレイ。
  8. 前記第2表示像は、前記表示面から光が出射される方向とは反対の方向に向かうにつれて、幅が狭くなる部分を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  9. 前記導光板は、前記入射面から前記光路変更部が形成されている領域である光路変更領域まで光を導光する導光部が形成されており、
    前記導光部は、光が導光される方向において所定の長さ以上となっている、請求項1から8のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  10. 前記導光板の前記光路変更領域は、前記出射面に垂直な方向において、前記表示面から光が出射される側において前記表示面と重畳しており、
    前記導光部は、前記光路変更領域とは屈曲して接続されている、請求項9に記載のヘッドアップディスプレイ。
  11. 前記虚像が結像される位置と前記観察者との間に、前記光学素子の1つとしての、所定の方向に曲率を有する湾曲面を備えるミラーが配置されており、
    前記第2表示像生成装置は、前記所定の方向に前記観察者の視点が移動したときに、(1)前記所定の方向に視点を移動する前に前記観察者が視認する前記第2表示像に対する、前記所定の方向に視点を移動した後に前記観察者が視認する前記第2表示像の変化量である第1変化量と、(2)前記ミラーが平面である場合に、前記所定の方向に視点を移動する前に前記観察者が視認する前記第2表示像に対する、前記所定の方向に視点を移動した後に前記観察者が視認する前記第2表示像の変化量である第2変化量とが異なるように、前記第2表示像を結像する、請求項2、3または7に記載のヘッドアップディスプレイ。
  12. 前記ミラーは、前記所定の方向において前記観察者から前記ミラーへ向かう方向に凸となっており、
    前記第1変化量は、前記第2変化量よりも小さい、請求項11に記載のヘッドアップディスプレイ。
  13. 前記第2表示像生成装置は、
    少なくとも2つの前記光源を備えており、
    前記導光板への光の入射位置に応じて、互いに異なる前記第2表示像を結像する、請求項1から12のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  14. 前記第2表示像としてのナビゲーション画像を、前記表示面に対して前記表示面から光が出射される方向とは反対側の空間に結像し、
    前記第2表示像としての警告画像を、前記表示面に対して前記表示面から光が出射される方向にある空間に結像する、請求項1から13のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ。
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