JP2021088428A - Speed governor for elevator - Google Patents
Speed governor for elevator Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021088428A JP2021088428A JP2019218397A JP2019218397A JP2021088428A JP 2021088428 A JP2021088428 A JP 2021088428A JP 2019218397 A JP2019218397 A JP 2019218397A JP 2019218397 A JP2019218397 A JP 2019218397A JP 2021088428 A JP2021088428 A JP 2021088428A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- governor
- governor rope
- rope
- speed
- elevator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
Description
本発明は、エレベーターの保安機構として乗りかごの速度を監視するエレベーター調速機に関する。 The present invention relates to an elevator governor that monitors the speed of a car as an elevator security mechanism.
従来、一般的なエレベーターには、乗りかごが規定の速度よりも過速となった場合の保安機構として、乗りかごに設けられた非常ブレーキを作動させて乗りかごを停止させるエレベーター調速機が設けられている。 Conventionally, a general elevator has an elevator speed governor that activates an emergency brake provided in the car to stop the car as a safety mechanism when the car becomes overspeeding than the specified speed. It is provided.
エレベーター調速機の構成としては、例えば、メインロープとは別に乗りかごの昇降動作に伴って循環移動するガバナロープと、ガバナロープと非常ブレーキとを連結する作動レバーと、ガバナロープを把持によって制動可能なシュー機構と、を備えたものが広く知られている。このように構成されたエレベーター調速機では、乗りかごの過速状態を検知した場合にシュー機構によってガバナロープを把持して制動することにより、乗りかごの移動に伴って作動レバーが動き、非常ブレーキを作動させることができる。 The structure of the elevator speed control device is, for example, a governor rope that circulates and moves as the car moves up and down separately from the main rope, an operating lever that connects the governor rope and the emergency brake, and a shoe that can be braked by gripping the governor rope. Those equipped with a mechanism are widely known. In the elevator speed control machine configured in this way, when the overspeed state of the car is detected, the governor rope is gripped and braked by the shoe mechanism, so that the operating lever moves as the car moves and the emergency brake is applied. Can be activated.
しかし、過速状態においてガバナロープを把持した場合、把持された部分のガバナロープが急減速され、ガバナプーリに掛けられたガバナロープの両側で急激な張力変化(張力差)が発生することにより、ガバナプーリに送り込まれたガバナロープがガバナプーリの円周上に飛び上がり脱落するおそれがある。そのため、ガバナロープの把持動作においてガバナロープの飛び上がり等を防止するために、様々な考案がなされている。 However, when the governor rope is gripped in an overspeed state, the governor rope in the gripped portion is suddenly decelerated, and sudden tension changes (tension difference) occur on both sides of the governor rope hung on the governor pulley, so that the governor rope is sent to the governor pulley. There is a risk that the governor rope will jump up on the circumference of the governor pulley and fall off. Therefore, various devices have been devised in order to prevent the governor rope from jumping up in the gripping operation of the governor rope.
例えば特許文献1には、「エレベータの乗りかごおよび釣り合い錘を吊下げる主牽ロープが巻き掛けられた綱車の少なくとも上部および側部を覆うように設けられるカバーを周方向に分割可能に構成し、このカバーの内側に、主牽ロープに対して交差する方向に延びる複数個の外れ止めを、主牽ロープに対して接離する方向に移動自在に取付ける」エレベータの巻上装置が開示されている。
For example, in
また例えば、特許文献2には、「かごまたはつり合いおもりの下降速度が過速となった場合に下降側のガバナロープを拘束する従来の第一のロープキャッチ装置と、更に、上昇側のガバナロープを拘束する第二のロープキャッチ装置とを設ける」エレベータ用調速機装置が開示されている。 Further, for example, Patent Document 2 states, "A conventional first rope catching device for restraining a governor rope on the descending side when the descending speed of a car or a counterweight becomes excessive, and further restraining the governor rope on the ascending side. A second rope catching device is provided. ”A speed governor device for an elevator is disclosed.
しかし、特許文献1に開示されたエレベータの巻上装置は、ガバナプーリ(綱車)上に外れ止めを設けるといった対応をしているものの、ガバナプーリと外れ止めとの間に隙間が存在してしまうため、ガバナロープを把持した際の急激な張力変化により、ガバナロープが撓んだり絡まったりするおそれがあった。
However, although the elevator hoisting device disclosed in
また、特許文献2に開示されたエレベータ用調速機装置は、第一及び第二のロープキャッチ装置が、ガバナプーリ(シーブ)に掛けられたガバナロープの両側(上昇側と下降側)を同時に拘束することにより、ガバナロープを拘束した際の急激な張力変化を抑制することができるものの、ロープキャッチ装置に対する保守管理上の課題があった。具体的には、第1の課題として、ロープキャッチ装置を設置する際、両側のガバナロープに対して同時に押圧ばねの調整を行う必要があり、この作業は簡単ではない。また第2の課題として、設置後の時間経過によって各側の押圧ばねのばね力に差異が生じてくると想定されるが、保守のために左右のバランスを考慮しながらばね力を再調整するという作業は簡単ではない。 Further, in the elevator speed control device disclosed in Patent Document 2, the first and second rope catching devices simultaneously restrain both sides (upward side and downward side) of the governor rope hung on the governor pulley (sheave). As a result, it is possible to suppress a sudden change in tension when the governor rope is restrained, but there is a problem in maintenance management of the rope catching device. Specifically, as the first problem, when installing the rope catch device, it is necessary to adjust the pressing springs for the governor ropes on both sides at the same time, and this work is not easy. As a second issue, it is assumed that the spring force of the pressing springs on each side will differ with the passage of time after installation, but the spring force will be readjusted while considering the left-right balance for maintenance. The work is not easy.
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ガバナロープを制動する際に、ガバナロープの張力変化を緩和することによって、ガバナロープの飛び上がりや脱落を防止することが可能なエレベーター調速機を提案しようとするものである。 The present invention has been made in consideration of the above points, and proposes an elevator speed governor capable of preventing the governor rope from jumping up or falling off by relaxing the change in tension of the governor rope when braking the governor rope. It is something to try.
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベーターの乗りかごの昇降速度を監視するエレベーター調速機であって、プーリに掛けられ、前記乗りかごの昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープと、前記乗りかごの昇降速度が所定過速度に達したときに、可動シュー部材が固定シュー部材に接近する動作を行い、前記プーリに掛けられた前記ガバナロープの片側を前記可動シュー部材と前記固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部と、前記ガバナロープの進行方向にスライド可能に構成され、前記ガバナロープ把持部が前記ガバナロープを挟持した場合に、弾性体によって前記ガバナロープ把持部の一部の部材を前記進行方向に変位させる張力調整部と、を備えるエレベーター調速機が提供される。 In order to solve such a problem, in the present invention, it is an elevator speed governor that monitors the ascending / descending speed of an elevator car, and is an endless governor rope that is hung on a pulley and circulates and moves with the ascending / descending operation of the car. When the elevator speed of the car reaches a predetermined overspeed, the movable shoe member operates to approach the fixed shoe member, and one side of the governor rope hung on the pulley is fixed to the movable shoe member. A governor rope grip portion that is sandwiched between a shoe member and brakes, and a governor rope grip portion that is slidable in the traveling direction of the governor rope, and when the governor rope grip portion sandwiches the governor rope, one of the governor rope grip portions is formed by an elastic body. Provided is an elevator speed governor including a tension adjusting portion that displaces a member of the portion in the traveling direction.
本発明によれば、ガバナロープを制動する際に、ガバナロープの飛び上がりや脱落を防止することができる。 According to the present invention, when braking the governor rope, it is possible to prevent the governor rope from jumping up or falling off.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳述する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
(1)第1の実施形態
(1−1)エレベーター1及び調速機8の構造
図1は、第1の実施形態に係るエレベーター調速機を適用したエレベーターの概略構成図である。図1には、本発明の第1の実施形態に係るエレベーター調速機8(以後、調速機8と記する)が搭載されたエレベーターの一例として、エレベーター1が示されている。
(1) First Embodiment (1-1) Structure of
図1に示すように、エレベーター1は、昇降路上部に設置された巻上機を有し、巻上機のトラクションシーブ2に巻き掛けたメインロープ3の一端部に乗りかご4が連結され、メインロープ3の他端部に釣合錘5が連結される。乗りかご4は、昇降路内に設置された一対のガイドレール6に沿って昇降移動可能に構成され、釣合錘5は、昇降路内に設置された他の一対のガイドレール7に沿って昇降移動可能に構成される。さらに、メインロープ3が切断した等の緊急時に乗りかご4が急落下することを防止する保安機構として、調速機8が設けられている。
As shown in FIG. 1, the
調速機(ガバナ)8は、昇降路の上部に配置されたガバナプーリ9と、昇降路の下方側に設置された張りプーリ10との間に、無端状にガバナロープ11が巻き掛けられた構成を有する。また、図1に示したように、乗りかご4の下部には非常ブレーキ12が配置されており、乗りかご4に取り付けられた作動レバー13の一端が非常ブレーキ12の作動体側に連結され、作動レバー13の他端にはガバナロープ11が連結される。このため、調速機8のガバナロープ11は作動レバー13を介して乗りかご4と同期して昇降する。
The speed governor (governor) 8 has a configuration in which a
詳細は後述するが、上記のように構成された調速機8は、乗りかご4の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(例えば、定格速度の1.3倍を超えない速度)に達したことを検出すると、トラクションシーブ2を駆動している巻上機の駆動装置の電源、及び上記駆動装置を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。また、調速機8は、乗りかご4の下降速度が第2過速度(例えば、定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、ガバナロープ11を把持する動作によってガバナロープ11の移動を停止させることで、作動レバー13が相対的に引き上げられるようにし、その結果、非常ブレーキ12を作動させて乗りかご4を機械的に非常停止させる。
Although the details will be described later, in the
図2は、第1の実施形態に係るエレベーター調速機の詳細な構成図である。図2には、図1に示した調速機8の詳細な構造の一例が示されている。なお、図2に示した調速機8の状態は、エレベーター1において乗りかご4が通常運行されている通常時のものであり、ガバナロープ11を把持する動作(ガバナロープ把持動作)を行われていない状態である。
FIG. 2 is a detailed configuration diagram of the elevator speed governor according to the first embodiment. FIG. 2 shows an example of the detailed structure of the
図2に示すように、ガバナプーリ9は、筐体14に固定された支軸15に回転可能に支持される。前述したようにガバナロープ11は乗りかご4に取り付けられた作動レバー13の一端に連結されるため、乗りかご4の昇降に伴ってガバナロープ11が移動するとき、ガバナプーリ9は、支軸15を中心にして回転する。
As shown in FIG. 2, the governor pulley 9 is rotatably supported by a
ガバナプーリ9の支軸15の外周部には、支軸15の両側に延び、かつ、ガバナプーリ9とともに回転するアーム16が設けられており、このアーム16の両端部に、略円弧状に形成された振子17,18の回動軸19,20がそれぞれ回転可能に連結される。振子17における回動軸19の位置は偏寄しており、その一端部17aは他端部17bよりも重くなっている。振子17と同様に、振子18における回動軸20の位置も偏寄しており、振子18の一端部18aは、他端部18bよりも重くなっている。
上記のように構成された振子17,18は、ガバナプーリ9及びアーム16とともに回転する。このとき、振子17,18の一端部17a,18a側は、遠心力を受けて他端部17b,18b側よりも支軸15から離れるように、回動軸19,20を回動する。
The
振子18の他端部18bの側には、他端部18bが支軸15に接近する方向へ変位する量を制限する速度調整ばね21が配置される。この速度調整ばね21は、アーム16の腕部16aと振子18の他端部18bとの間に配置される。このため、振子17,18に作用する遠心力が速度調整ばね21の抵抗力を超えたとき、速度調整ばね21が弾性変形し、振子17,18は、アーム16との連結部である回動軸19,20を中心に回動することになる。
On the side of the
また、振子18の他端部18bには、振子18における回動軸20との対向方向に突出した爪部18cが形成されている。爪部18cは、遠心力によって振子17,18が回動軸19,20を中心に回動して振子18の他端部18bが支軸15に接近する方向に変位したときに、ラチェット22の歯部22aに係合する。また、振子17,18の一端部17a,18aには、外側に突出した形状の検出用当接部17d,18dが形成される。この検出用当接部17d,18dは、振子17,18が所定量を超えて回動した場合に過速スイッチ23に当接する部材である。
Further, the
ラチェット22は、支軸15に回転可能に支持される。ラチェット22は、略円板状に形成され、その一方の平面が振子17,18に対向する。ラチェット22の外周面には、複数の歯部22aが離散的に形成される。振子18が回動して一端部18aが遠心力で外側に広がると、他端部18bが内側に移動し、爪部18cが歯部22aに係合する。この係合時にシュー機構24が動作する。また、ラチェット22の側面には、後述するフック25の腕部25aと係合するラチェットピン22bが設けられる。
The
シュー機構24は、フック25、当て板26、キャッチウェイト27、把持ばね28、キャッチウェイト受29、及び張力調整部30等を有して構成される。このうち、ガバナロープ11を把持可能な部材として、当て板26及びキャッチウェイト27をまとめてガバナロープ把持部と称する。
The
フック25は、回動軸31によって筐体14に対して回動可能に支持されており、その一端部がラチェット22の方向に延在された腕部25aを形成している。また、フック25の別の端部には、後述するキャッチウェイトピン27aと係合可能なフック部25bが形成されている。
The
当て板26は、ガバナロープ把持部において可動シュー部材(キャッチウェイト27)の動作時に可動シュー部材との間にガバナロープ11を挟み込む固定シュー部材である。当て板26は、筐体14に固定されており、ガバナロープ11に対して一方の側(図2の場合、ガバナロープ11の左側)から対向する。ガバナロープ11の他方の側(図2の場合、右側)には、キャッチウェイト27が配置される。
The
キャッチウェイト27は、ガバナロープ把持部における可動シュー部材に相当する錘であって、ガバナロープ11を把持する際に、固定シュー部材である当て板26に接近する動作を行うことによって、当て板26との間にガバナロープ11を把持(挟持)する。キャッチウェイト27は、把持ばね28側の一端が回動軸に取り付けられることで、当て板26側の他端(自由端)が回動可能とされる。また、キャッチウェイト27は、把持ばね28によって当て板26の側に付勢される。キャッチウェイト27には、フック25のフック部25bと係合可能なキャッチウェイトピン27aが設けられており、この係合状態が解除されると、キャッチウェイト27は、自重によって自由端側が回動軸を中心に回転しながら落下することで、キャッチウェイト27の自由端が当て板26側に接近し、ガバナロープ11を把持する。
The
把持ばね28は、ばね座32と筐体14に固定された固定プレート33との間に圧縮されて配置される弾性体(例えばコイルバネ)である。すなわち、圧縮ばねである把持ばね28は、ばね座32を介して、キャッチウェイト27を当て板26の側に付勢している。但し、キャッチウェイト27は、キャッチウェイトピン27aにフック25のフック部25bが係合している支持ロック状態が保持されている間は、図2の位置に固定される。
The gripping
キャッチウェイト受29は、ガバナロープ把持動作時に落下してガバナロープ11を把持したキャッチウェイト27を受け止める部材であり、ガバナロープ把持動作時のキャッチウェイト27の移動方向、すなわち図2ではキャッチウェイト27の下方に配置される。
The
張力調整部30は、キャッチウェイト受29とその下方の筐体14との間に配置され、弾性体によってガバナロープ11の進行方向にスライド可能に構成される。図2では、弾性体の一例としてコイルばねを示しているが、本実施形態における張力調整部30が有する弾性体はこれに限定されるものではなく、板ばねやダンパー等の弾性体であってもよい。
The
詳細は後述するが、張力調整部30は、ガバナロープ把持部(当て板26及びキャッチウェイト27)がガバナロープ11を把持した際に、キャッチウェイト27及びキャッチウェイト受29とともに、把持前のガバナロープ11の進行方向(例えば図2の下方向)に沈み込むように変位する。この沈み込みによって、張力調整部30は、把持された側のガバナロープ11の急激な減速を緩和することができ、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の両側における急激な張力の変化(張力差)を緩和することができる。
Although the details will be described later, when the governor rope gripping portion (back
なお、張力調整部30の弾性体に求められる弾性力は、具体的にはエレベーター1の走行規格やガバナロープ11の材質等によって異なるが、概念的には、キャッチウェイト27が沈み込む「深さ」が、ガバナロープ11が把持されたときに把持側とは反対側のガバナロープ11が慣性で持ち上がり得る「高さ」を吸収できる程度であることが好ましい。例えば、高速エレベーターの場合は、より深く沈み込むように弾性力が調整されるとよい。
The elastic force required for the elastic body of the
(1−2)調速機8の動作
以下に、第1の実施形態に係る調速機8の動作を詳しく説明する。
(1-2) Operation of
上記のように構成された調速機8の動作は、乗りかご4の昇降速度が第1過速度に達するまでの場合における「通常動作」、乗りかご4の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度に達したことを検出した場合の「電源遮断動作」、及び乗りかご4の昇降速度が第2過速度に達したことを検出した場合の「ガバナロープ把持動作」に大別することができる。
The operation of the
まず、通常動作について説明する。例えば、乗りかご4が定格速度で下降すると、乗りかご4と一緒にガバナロープ11も同方向に移動してガバナプーリ9を回転させる。図2には、乗りかご4が下降する際のガバナロープ11の移動方向が矢印で示されている。このガバナプーリ9の回転により、振子17,18に遠心力が作用し、その遠心力が速度調整ばね21の抵抗力を越えると、振子17,18が回動軸19,20を中心にして回動する。なお、通常動作において、ラチェット22は回転せず、腕部25a及びラチェットピン22b、並びにフック部25b及びキャッチウェイトピン27aは、それぞれ係合状態が保持される。このため、キャッチウェイト27は、その自由端がガバナロープ11に触れることなく、所定の傾きを有した状態で保持される(支持ロック状態)。
First, the normal operation will be described. For example, when the car 4 descends at the rated speed, the
次に、電源遮断動作について説明する。例えば、何らかの要因により、乗りかご4の下降速度が第1過速度に達すると、振子17の検出用当接部17d(または振子18の検出用当接部18d)が過速スイッチ23に当接する。これにより、調速機8は、乗りかご4の昇降速度が第1過速度に達したことを検出し、トラクションシーブ2を駆動する駆動装置の電源、及び駆動装置を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。なお、電源遮断動作においても、通常動作と同様に、ラチェット22は回転せず、腕部25a及びラチェットピン22b、並びにフック部25b及びキャッチウェイトピン27aはそれぞれ係合状態が保持され、キャッチウェイト27は支持ロック状態が維持される。
Next, the power cutoff operation will be described. For example, when the descending speed of the car 4 reaches the first overspeed for some reason, the
次に、ガバナロープ把持動作について詳しく説明する。 Next, the governor rope gripping operation will be described in detail.
図3は、第1の実施形態のガバナロープ把持動作において支持ロック状態が解除された直後の調速機の状態を示す図である。また、図4は、第1の実施形態のガバナロープ把持動作においてガバナロープを把持した後の調速機の状態を示す図である。図3,図4は、調速機8のシュー機構24を中心に図示したものであり、調速機8のそれ以外の構成は簡略化されている。
FIG. 3 is a diagram showing a state of the speed governor immediately after the support lock state is released in the governor rope gripping operation of the first embodiment. Further, FIG. 4 is a diagram showing a state of the speed governor after gripping the governor rope in the governor rope gripping operation of the first embodiment. 3 and 4 are mainly illustrated with the
ガバナロープ把持動作が開始される前、調速機8の状態は、上述した通常動作または電源遮断動作と同様である。すなわち、図2に示したように、ラチェット22は回転しておらず、腕部25a及びラチェットピン22b、並びにフック部25b及びキャッチウェイトピン27aはそれぞれ係合状態が保持されている。そのため、キャッチウェイト27は、その自由端がガバナロープ11に触れることなく、所定の傾きを有して支持されている(支持ロック状態)。
Before the governor rope gripping operation is started, the state of the
そして、図2の状態において、例えばメインロープ3が切断した等の要因によって、乗りかご4の下降速度が第2過速度に達すると、回動した振子18の他端部18bに設けられる爪部18cが、ラチェット22の歯部22aに係合し、ラチェット22を図2において反時計回りへ回転させる。このようにラチェット22が回転すると、ラチェットピン22bを介してフック25が回動軸31を中心にして時計回りに回動する。
Then, in the state of FIG. 2, when the descending speed of the car 4 reaches the second overspeed due to factors such as the
さらに、フック25の回動に応じて、フック部25bとキャッチウェイトピン27aとの係合が解除されるため、キャッチウェイト27の支持ロック状態が解除される。支持ロック状態が解除されると、キャッチウェイト27は、ばね座32側の回動軸を中心とする落下を開始する(図3参照)。
Further, the engagement between the hook portion 25b and the
その後、図4に示したように、キャッチウェイト27が当て板26と対向する位置まで落下すると、ガバナロープ把持部(キャッチウェイト27及び当て板26)が対向してガバナロープ11を挟み込む。このとき、キャッチウェイト27は把持ばね28の弾性力によって当て板26方向に付勢されているため、キャッチウェイト27と当て板26の間でガバナロープ11を挟持して制動することができる。そして、ガバナロープ11の移動が停止された後に乗りかご4が下降を継続すると、ガバナロープ11に連結された作動レバー13が相対的に引き上げられるため、非常ブレーキ12が作動し、乗りかご4が機械的に非常停止される。
After that, as shown in FIG. 4, when the
また、ガバナロープ把持部(キャッチウェイト27及び当て板26)には、ガバナロープ11を把持したことにより、ガバナロープ11の把持前の進行方向(例えば下方向)への力が掛かる。ここで、ガバナロープ11を把持したキャッチウェイト27はキャッチウェイト受29に当接するため、上記のガバナロープ11の進行方向への力は、キャッチウェイト受29を介して張力調整部30に伝えられる。この結果、張力調整部30の弾性体が圧縮され、張力調整部30は、キャッチウェイト27及びキャッチウェイト受29とともに、上記進行方向(図2の下方向)にスライドして沈み込む(図4の白抜きの矢印を参照)。
Further, by gripping the
このように、ガバナロープ11を把持した際に沈み込みが発生することにより、調速機8は、把持された側のガバナロープ11の急激な減速を緩和することができる。その結果、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の両側での張力差が低減されるため、把持側とは反対側のガバナロープ11が慣性力によってガバナプーリ9の円周上に飛び上がったり脱落したりすることを防止できる。
As described above, since the sinking occurs when the
以上に説明したように、第1の実施形態に係る調速機8は、ガバナプーリ9に掛けられて乗りかご4の昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープ11と、乗りかごの昇降速度が所定過速度(第2過速度)に達したときに、可動シュー部材(キャッチウェイト27)が固定シュー部材(当て板26)に接近する動作を行って、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の片側(例えば左側)を可動シュー部材と固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部(当て板26及びキャッチウェイト27)と、ガバナロープ11の進行方向にスライド可能に構成され、ガバナロープ把持部がガバナロープ11を挟持した場合に、弾性体によってガバナロープ把持部の一部の部材を進行方向に変位させる張力調整部30と、を備えて構成される。このように構成された調速機8によれば、ガバナロープ把持部が、筐体14に完全に固定されたロック構造ではなく、ガバナロープ把持動作時に張力調整部30のスライドによって把持前のガバナロープ11の進行方向に変位可能な構造であることから、緊急時にガバナロープ11を制動できるだけでなく、把持部分におけるガバナロープ11の急激な減速を緩和することができる。この結果、調速機8は、ガバナロープ11に対する急激な把持力の上昇に伴うガバナロープ11の張力変化(ガバナロープ11におけるガバナプーリ9を挟んだ両側での張力差の増加)を抑制することができ、ガバナロープ11の飛び上がりや脱落を防止することができる。なお、第1の実施形態では、張力調整部30は、ガバナロープ11を挟持する際にキャッチウェイト27が移動する先(キャッチウェイト受29と筐体14との間)に配置される。また、ガバナロープ11が挟持されるときに弾性力によって可動シュー部材を固定シュー部材の方向に付勢する部材として、把持ばね28がキャッチウェイト27に連結して配置される。
As described above, the
また、第1の実施形態に係る調速機8における特徴的な構成として挙げられる張力調整部30は、弾性体を用いた簡易な構成で実現できる。また、ガバナロープ把持部の構成は、従来の一般的なエレベーター調速機と同様に、ガバナロープの片側を把持するものであり、その保守管理においても特段の困難さを要するものではない。したがって第1の実施形態に係る調速機8は、設置コスト及び保守管理上の手間を抑えながらも、上述した効果を得ることができる。
Further, the
(2)第2の実施形態
本発明の第2の実施形態に係るエレベーター調速機40(以下、調速機40と記する)について、第1の実施形態に係るエレベーター調速機8との相違点を中心に説明する。
(2) Second Embodiment The elevator governor 40 (hereinafter referred to as the governor 40) according to the second embodiment of the present invention is the same as the
第2の実施形態に係る調速機40は、第1の実施形態で図1を示して説明したエレベーター1において調速機8と入れ替えて搭載可能である。また、第2の実施形態に係る調速機40の詳細な構成を図2に示した第1の実施形態に係る調速機8と比較すると、その相違点は、シュー機構の内部構成に含まれる張力調整部の配置場所に限定される。そのため、共通部分については図2を流用するとして説明の繰り返しを省略する。
The
図5は、第2の実施形態に係るエレベーター調速機のシュー機構の詳細な構成図である。なお、図5に示した調速機40の状態は、ガバナロープ把持動作においてキャッチウェイト27の支持ロック状態が解除された直後の状態である。
FIG. 5 is a detailed configuration diagram of the shoe mechanism of the elevator speed governor according to the second embodiment. The state of the
図5に示したように、調速機40のシュー機構41は、フック25、当て板26、キャッチウェイト27、把持ばね28、キャッチウェイト受29、及び張力調整部42等を有して構成される。第1の実施形態と同様に、ガバナロープ11を把持可能な部材として、当て板26及びキャッチウェイト27をまとめてガバナロープ把持部と称する。
As shown in FIG. 5, the
張力調整部42は、当て板26とその下方の筐体14との間に配置され、ガバナロープ把持動作時の当て板26の移動方向(図5の下方向)に変位可能な弾性体を有して構成される。
The
言い換えると、第1の実施形態(調速機8)では、ガバナロープ把持部のうち把持ばね28に連結される要素(キャッチウェイト27)の側に張力調整部30が配置されたのに対して、第2の実施形態(調速機40)では、ガバナロープ把持部のうち把持ばね28に連結されない要素(当て板26)の側に張力調整部42が配置される。
In other words, in the first embodiment (governor 8), the
なお、張力調整部42自体の構造は、第1の実施形態の張力調整部30と同様であると考えてよい。したがって、図5では、張力調整部42が有する弾性体の一例としてコイルばねを示したが、本実施形態における張力調整部42が有する弾性体はこれに限定されるものではなく、板ばねやダンパー等の弾性体であってもよい。また、張力調整部42の弾性体に求められる弾性力についても、張力調整部30と同様である。
The structure of the
そして、調速機40では、上記のように張力調整部42が配置されることにより、当て板26は、力を受けた場合に上下方向に変位可能となる。一方、キャッチウェイト受29は、筐体14に固定される。
Then, in the
なお、シュー機構41における上記以外の構成は、第1の実施形態で示したシュー機構24の構成と同様であるため、同一の符号を付して説明の繰り返しを省略する。
Since the configurations of the
上記のように構成された調速機40による動作のうち、乗りかご4の昇降速度が第1過速度に達するまでの場合における「通常動作」、及び、乗りかご4の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度に達したことを検出した場合の「電源遮断動作」は、第1の実施形態と同様である。
Among the operations by the
以下に、第2の実施形態において、乗りかご4の昇降速度が第2過速度に達したことを検出した場合に調速機40が行う「ガバナロープ把持動作」について説明する。但し、乗りかご4の下降速度が第2過速度に達してから、ラチェット22が回転を開始し、キャッチウェイト27の支持ロック状態が解除されるまでの動作は、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
Hereinafter, in the second embodiment, the “governor rope gripping operation” performed by the
前述したように、図5は、第2の実施形態のガバナロープ把持動作においてガバナロープを把持した後の調速機の状態を示す図である。また、図6は、第2の実施形態のガバナロープ把持動作においてガバナロープを把持した後の調速機の状態を示す図である。 As described above, FIG. 5 is a diagram showing a state of the speed governor after gripping the governor rope in the governor rope gripping operation of the second embodiment. Further, FIG. 6 is a diagram showing a state of the speed governor after gripping the governor rope in the governor rope gripping operation of the second embodiment.
調速機40によるガバナロープ把持動作において、支持ロック状態が解除されると、キャッチウェイト27は、ばね座32側の回動軸を中心とする落下を開始する。この落下により、キャッチウェイト27の自由端が当て板26に接近する(図5参照)。
In the governor rope gripping operation by the
その後、図6に示したように、キャッチウェイト27が当て板26と対向する位置まで落下すると、ガバナロープ把持部(キャッチウェイト27及び当て板26)が対向してガバナロープ11を挟み込む。このとき、キャッチウェイト27は把持ばね28によって当て板26方向に付勢されているため、キャッチウェイト27と当て板26の間でガバナロープ11を挟持して制動することができる。そして、ガバナロープ11の移動が停止された後に乗りかご4が下降を継続すると、ガバナロープ11に連結された作動レバー13が相対的に引き上げられるため、非常ブレーキ12が作動し、乗りかご4が機械的に非常停止される。
After that, as shown in FIG. 6, when the
また、ガバナロープ把持部(キャッチウェイト27及び当て板26)には、ガバナロープ11を把持したことにより、ガバナロープ11の把持前の進行方向(例えば下方向)への力が掛かる。第2の実施形態のガバナロープ把持動作では、支持ロック状態が解除されて落下したキャッチウェイト27は、筐体14に固定されたキャッチウェイト受29に当接すると、それ以上は移動しないが、代わりに、張力調整部42に連結された当て板26が、下方への沈み込みが可能に構成されている。このため、把持に伴ってガバナロープ把持部に発生したガバナロープ11の進行方向(下側)への力は、当て板26を介して張力調整部42に伝えられる。この結果、張力調整部42の弾性体が圧縮され、張力調整部42は、当て板26とともに、上記進行方向(図6の下方向)にスライドして沈み込む(図6の白抜きの矢印を参照)。
Further, by gripping the
このように、ガバナロープ11を把持した際に沈み込みが発生することにより、張力調整部42は、把持された側のガバナロープ11の急激な減速を緩和することができる。その結果、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の両側における張力差が低減されるため、把持側とは反対側のガバナロープ11が慣性力によってガバナプーリ9の円周上に飛び上がったり脱落したりすることを防止できる。すなわち、第2の実施形態に係る調速機40は、第1の実施形態に係る調速機8と同様の効果を得ることができる。
As described above, since the sinking occurs when the
以上に説明したように、第2の実施形態に係る調速機40は、ガバナプーリ9に掛けられて乗りかご4の昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープ11と、乗りかごの昇降速度が所定過速度(第2過速度)に達したときに、可動シュー部材(キャッチウェイト27)が固定シュー部材(当て板26)に接近する動作を行って、ガバナプーリ9に掛けられたガバナロープ11の片側(例えば左側)を可動シュー部材と固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部(当て板26及びキャッチウェイト27)と、ガバナロープ11の進行方向にスライド可能に構成され、ガバナロープ把持部がガバナロープ11を挟持した場合に、弾性体によってガバナロープ把持部の一部の部材を進行方向に変位させる張力調整部42と、を備えて構成される。このように構成された調速機40によれば、ガバナロープ把持部が、筐体14に完全に固定されたロック構造ではなく、ガバナロープ把持動作時に張力調整部42のスライドによって把持前のガバナロープ11の進行方向に変位可能な構造であることから、緊急時にガバナロープ11を制動できるだけでなく、把持部分におけるガバナロープ11の急激な減速を緩和することができる。この結果、調速機40は、ガバナロープ11に対する急激な把持力の上昇に伴うガバナロープ11の張力変化(ガバナロープ11におけるガバナプーリ9を挟んだ両側での張力差の増加)を抑制することができ、ガバナロープ11の飛び上がりや脱落を防止することができる。なお、第2の実施形態では、張力調整部42は、当て板26と筐体14との間に配置される。また、第1の実施形態と同様、ガバナロープ11が挟持されるときに弾性力によって可動シュー部材を固定シュー部材の方向に付勢する部材として、把持ばね28がキャッチウェイト27に連結して配置される。
As described above, the
また、第2の実施形態に係る調速機40における特徴的な構成として挙げられる張力調整部42は、弾性体を用いた簡易な構成で実現できる。また、ガバナロープ把持部の構成は、従来の一般的なエレベーター調速機と同様に、ガバナロープの片側を把持するものであり、その保守管理においても特段の困難さを要するものではない。したがって第2の実施形態に係る調速機40は、設置コスト及び保守管理上の手間を抑えながらも、上述した効果を得ることができる。さらに、第1の実施形態と比較すると、多くの構成部材が配置されるガバナロープ11の内側(ガバナプーリ9の近傍)を避けて、ガバナロープ11の外側の当て板26の下方に張力調整部42を配置できるという利点もある。
Further, the
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and includes various modifications. For example, the above-described embodiment has been described in detail in order to explain the present invention in an easy-to-understand manner, and is not necessarily limited to the one including all the described configurations. Further, it is possible to replace a part of the configuration of one embodiment with the configuration of another embodiment, and it is also possible to add the configuration of another embodiment to the configuration of one embodiment. Further, it is possible to add / delete / replace a part of the configuration of each embodiment with another configuration.
例えば、上記の各実施形態では、振子式の調速機の構成を基にしてエレベーター調速機8,40を説明したが、本発明のエレベーター調速機の方式はこれに限定されるものではなく、例えばボール式の調速機等にも適用可能である。
For example, in each of the above embodiments, the
1 エレベーター
2 トラクションシーブ
3 メインロープ
4 乗りかご
5 釣合錘
6,7 ガイドレール
8 エレベーター調速機(調速機)
9 ガバナプーリ
10 張りプーリ
11 ガバナロープ
12 非常ブレーキ
13 作動レバー
14 筐体
15 支軸
16 アーム
16a 腕部
17,18 振子
17a,17b,18a,18b 端部
18c 爪部
17d,18d 検出用当接部
19,20,31 回動軸
21 速度調整ばね
22 ラチェット
22a 歯部
22b ラチェットピン
23 過速スイッチ
24 シュー機構
25 フック
25a 腕部
25b フック部
26 当て板
27 キャッチウェイト
27a キャッチウェイトピン
28 把持ばね
29 キャッチウェイト受
30 張力調整部
32 ばね座
33 固定プレート
40 エレベーター調速機(調速機)
41 シュー機構
42 張力調整部
1 Elevator 2
9
41
Claims (5)
プーリに掛けられ、前記乗りかごの昇降動作に伴って循環移動する無端状のガバナロープと、
前記乗りかごの昇降速度が所定過速度に達したときに、可動シュー部材が固定シュー部材に接近する動作を行い、前記プーリに掛けられた前記ガバナロープの片側を前記可動シュー部材と前記固定シュー部材との間に挟持して制動するガバナロープ把持部と、
前記ガバナロープの進行方向にスライド可能に構成され、前記ガバナロープ把持部が前記ガバナロープを挟持した場合に、弾性体によって前記ガバナロープ把持部の一部の部材を前記進行方向に変位させる張力調整部と、
を備えることを特徴とするエレベーター調速機。 It is an elevator governor that monitors the ascending / descending speed of the elevator car.
An endless governor rope that is hung on a pulley and circulates as the car moves up and down.
When the ascending / descending speed of the car reaches a predetermined overspeed, the movable shoe member operates to approach the fixed shoe member, and one side of the governor rope hung on the pulley is set to the movable shoe member and the fixed shoe member. The governor rope gripping part that is sandwiched between and brakes,
A tension adjusting portion that is configured to be slidable in the traveling direction of the governor rope and that displaces a part of the members of the governor rope gripping portion in the traveling direction by an elastic body when the governor rope grip portion sandwiches the governor rope.
Elevator governor characterized by being equipped with.
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。 The elevator speed control device according to claim 1, wherein the tension adjusting unit is arranged at a destination where the movable shoe member moves when the governor rope is sandwiched.
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。 The elevator speed governor according to claim 1, wherein the tension adjusting unit is arranged between the fixed shoe member and a housing.
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。 Claim 1 is further provided with a gripping spring which is connected to the movable shoe member and urges the movable shoe member in the direction of the fixed shoe member by an elastic force when the governor rope is sandwiched. Elevator speed governor described in.
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター調速機。
The elevator speed governor according to claim 1, wherein the elastic body is a compression spring.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019218397A JP2021088428A (en) | 2019-12-02 | 2019-12-02 | Speed governor for elevator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019218397A JP2021088428A (en) | 2019-12-02 | 2019-12-02 | Speed governor for elevator |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021088428A true JP2021088428A (en) | 2021-06-10 |
Family
ID=76219373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019218397A Pending JP2021088428A (en) | 2019-12-02 | 2019-12-02 | Speed governor for elevator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021088428A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116081426A (en) * | 2023-02-07 | 2023-05-09 | 苏州弗朗茨智能电梯有限公司 | Household elevator capable of preventing children from jumping |
-
2019
- 2019-12-02 JP JP2019218397A patent/JP2021088428A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116081426A (en) * | 2023-02-07 | 2023-05-09 | 苏州弗朗茨智能电梯有限公司 | Household elevator capable of preventing children from jumping |
CN116081426B (en) * | 2023-02-07 | 2023-12-19 | 苏州弗朗茨智能电梯有限公司 | Household elevator capable of preventing children from jumping |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102276519B1 (en) | elevator device | |
JP5726374B2 (en) | Elevator equipment | |
US10093515B2 (en) | Elevator apparatus | |
KR101537846B1 (en) | Emergency stop device for elevators | |
JP6465995B2 (en) | Elevator equipment | |
US20130220739A1 (en) | Elevator apparatus | |
JP5774220B2 (en) | Elevator equipment | |
JP5325904B2 (en) | Emergency stop device and elevator device having the same | |
JP2014511812A (en) | Elevator brake with brake release characteristics | |
WO2012086026A1 (en) | Speed governing device of elevator | |
JP2009154984A (en) | Elevator governor | |
JP5959668B2 (en) | Elevator equipment | |
EP3328772B1 (en) | Safety block for elevator | |
JP2021088428A (en) | Speed governor for elevator | |
KR101967590B1 (en) | Elevator governor and elevator apparatus | |
KR101190236B1 (en) | Speed regulator for elevator | |
JP6188962B2 (en) | Elevator equipment | |
JP2021088429A (en) | Speed governor for elevator | |
WO2021117088A1 (en) | Elevator and emergency stop device therefor | |
JP2006182483A (en) | Governor device of elevator | |
JP2020111461A (en) | Elevator speed governor and elevator device | |
CN113928949B (en) | Speed regulator for elevator and elevator device | |
CN112424103B (en) | Speed limiter of elevator | |
JPWO2013132587A1 (en) | Elevator governor and elevator apparatus |