JP2021086338A - 撮影支援システム、撮影スケジュール生産方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影支援システムにおいては、撮影条件を鑑みて撮影スケジュールを作成する撮影支援システムを提供する。【解決手段】情報システム900において、複数のシーンを有する作品の撮影に用いられる撮影支援システム1は、撮影を行う条件に関する撮影条件情報と撮影に用いられる資源を特定する資源識別子とが対応付けられているシーン情報を複数のシーンのそれぞれについて含む台本情報が格納される台本情報格納部111と、作品の撮影に用いられる複数の資源のそれぞれに関する資源情報が格納される資源情報格納部112と、台本情報から撮影を行う条件に関する撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する撮影条件情報取得部151と、撮影条件情報取得部151により取得された撮影条件情報と、資源情報とに基づいて、少なくとも作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成するスケジュール生成部154とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、作品の撮影スケジュールを生成する撮影支援システム、撮影スケジュール生産方法、プログラムに関するものである。
従来、撮影支援システムとしては、例えば、台本情報等に基づいて撮影されたコンテンツの管理情報を管理するものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、作品の撮影に際しては、出演者やスタッフ等のスケジュールや、撮影に係る費用など、種々の条件を考慮して撮影スケジュールを作成する必要がある。このような撮影を行うための種々の条件を鑑みて撮影スケジュールを作成するのには手間がかかるという課題があった。
本第一の発明の撮影支援システムは、複数のシーンを有する作品の撮影を行う条件に関する撮影条件情報と撮影に用いられる資源を特定する資源識別子とが対応付けられているシーン情報を複数のシーンのそれぞれについて含む台本情報が格納される台本情報格納部と、作品の撮影に用いられる複数の資源のそれぞれに関する資源情報が格納される資源情報格納部と、台本情報から撮影を行う条件に関する撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する撮影条件情報取得部と、撮影条件情報取得部により取得された撮影条件情報と、資源情報とに基づいて、少なくとも作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成するスケジュール生成部とを備える、撮影支援システムである。
かかる構成により、台本情報から容易に撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第二の発明の撮影支援システムは、第一の発明に対して、作品の撮影に関する制約条件を示す制約条件情報が格納される制約条件情報格納部をさらに備え、スケジュール生成部は、制約条件情報が示す制約条件を満足するように撮影スケジュールを生成する、撮影支援システムである。
かかる構成により、撮影の制約を満足する撮影スケジュールを容易に生成することができる。
また、本第三の発明の撮影支援システムは、第二の発明に対して、制約条件情報は、撮影を行う時間に関する時間制約条件情報及び撮影を行う費用に関する費用制約条件情報の少なくとも一方を含む、撮影支援システムである。
かかる構成により、時間又は費用の制約を満足する撮影スケジュールを容易に生成することができる。
また、本第四の発明の撮影支援システムは、第一から三のいずれか1つの発明に対して、資源情報は、撮影に各資源を利用可能である時間を示す利用可能時間情報及び各資源を撮影に利用した場合に要するコストを示すコスト情報の少なくとも一方と、各資源を特定する資源識別子とを有する情報である、撮影支援システムである。
かかる構成により、各資源の、撮影に利用可能な時間又は撮影に利用した場合のコストに基づいて、撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第五の発明の撮影支援システムは、第一から四のいずれか1つの発明に対して、撮影条件情報は、一のシーンの撮影地に対応する撮影地識別子を含み、撮影条件情報に基づいて、今後撮影を行うシーンの撮影地の環境に関する環境予測情報を取得する環境予測情報取得部をさらに備え、スケジュール生成部は、環境予測情報取得部により取得された環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成する、撮影支援システムである。
かかる構成により、シーンの撮影地の環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第六の発明の撮影支援システムは、第五の発明に対して、スケジュール生成部は、環境予測情報取得部により取得された一の撮影地に関する環境予測情報が、一の撮影地に関して前回に取得された環境予測情報から変化したことを検知した場合に、変化後の環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成する、撮影支援システムである。
かかる構成により、撮影予定日における新しい環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成し直すことができる。
また、本第七の発明の撮影支援システムは、第五又は六の発明に対して、環境予測情報は、撮影地における天気予報に関する情報である、撮影支援システムである。
かかる構成により、シーンの撮影地における天気予報に関する情報に基づいて撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第八の発明の撮影支援システムは、第一から四のいずれか1つの発明に対して、撮影条件情報は、一のシーンの撮影地に対応する撮影地識別子及びシーンの時間帯に対応するシーン時間帯情報を含み、資源情報は、作品の撮影に係る撮影地に対応する撮影地識別子とその撮影地の利用可能な時間を示す撮影地利用可能時間情報とが対応付けられている情報を含む、撮影支援システムである。
かかる構成により、シーンの撮影地の利用可能な時間と当該シーンを撮影することが必要な時間帯とに基づいて撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第九の発明の撮影支援システムは、第五から八のいずれか1つの発明に対して、撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に基づいて各シーンの撮影地の位置情報を取得する位置情報取得部と、撮影条件情報に含まれる2つのシーンの撮影地間を移動するのに必要な移動コストを取得する移動コスト取得部とをさらに備え、スケジュール生成部は、移動コスト取得部により取得された移動コストに基づいて撮影スケジュールを生成する、撮影支援システムである。
かかる構成により、第1の撮影地から第2の撮影地に移動するのに必要な移動コストに基づいて複数のシーンの撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第十の発明の撮影支援システムは、第一から九のいずれか1つの発明に対して、撮影条件情報は、一のシーンの撮影に関係する関係者が担当する役割に対応する役割識別子を含み、資源情報は、作品の撮影に関係しうる関係者に対応する関係者識別子とその関係者が稼働可能である時間を示す関係者稼働可能時間情報とが対応付けられた情報を含む、撮影支援システムである。
かかる構成により、シーンに関係する関係者の役割と、その役割を担当しうる関係者の稼働可能な時間とに基づいて撮影スケジュールを生成することができる。
また、本第十一の発明の撮影支援システムは、第一から十のいずれか1つの発明に対して、スケジュール生成部は、台本情報格納部に格納されている台本情報と、資源情報格納部に格納されている資源情報との少なくとも一方が変更されたことを検知した場合に、撮影スケジュールを生成し直す、撮影支援システムである。
かかる構成により、台本情報と資源情報との少なくとも一方が変更されたとき、撮影スケジュールを生成し直すことができる。
また、本第十二の発明の撮影支援システムは、第一から十一のいずれか1つの発明に対して、撮影条件情報は、各シーンの分量に関する分量情報を含む、撮影支援システムである。
かかる構成により、各シーンの分量に関する情報に基づいて撮影スケジュールを生成することができる。
本発明による撮影支援システムによれば、台本情報に基づいて、容易に撮影スケジュールを作成することができる。
以下、撮影支援システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
なお、以下において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
作品とは、撮影支援システムが制作時に用いられる制作物をいう。すなわち、撮影支援システムは、作品の制作に利用可能なものであって、より具体的には、撮影スケジュールの作成支援に用いられる。作品は、例えば、映画やテレビ放送などにより放映されるドラマやコマーシャルなどの映像作品であるが、これに限られない。例えば、ロケ地における撮影又は収録を伴う作品など、他の種の作品であってもよい。
台本とは、作品の内容が記述されたものであり、例えば、作品のタイトル、登場人物(役)に関する情報、シーンの内容(台詞やト書きを含む)などについての情報が含まれるものである。
シーンとは、作品における個々の場面をいう。作品は、通常、複数のシーンを含む。
シーンの分量とは、例えば、シーンについての記述(台詞及びト書きなど)の量をいう。分量は、例えば、所定の書式で記述された台本において当該記述が占めるページ数で表されるが、これに限られない。例えば、台本における記述の文字数であってもよいし、シーンの時間が予め想定されている場合にはその時間などであってもよい。
関係者とは、撮影に関わる者をいう。すなわち、特に限定せずに関係者というとき、関係者には、作品に出演する演者(主要な出演者)、エキストラ(演者以外の出演者)、スタッフ(制作関係者)等が含まれる。
役割とは、撮影において各関係者が割り当てられる役をいう。すなわち、特に限定せずに役割というとき、役割には、作品において演者が配役された役が含まれるし、作品を制作するスタッフの役(例えば、監督、助監督、音声など)が含まれる。
撮影に関して物品とは、撮影に使用する物品をいい、例えば、シーンに登場する小道具等や、撮影用の機材を含んでいてもよい。
撮影に関して資源とは、撮影に用いられるもの、場所、人等を指す概念である。例えば、資源には、関係者、物品、撮影場所(撮影地)などが含まれる。
撮影スケジュールとは、作品の撮影を行う日程、予定である。撮影スケジュールにおいては、各シーンの撮影日が特定されている。
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、他の装置に記憶されている情報を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力情報を入力とし、取得したい種類の出力情報を出力とする学習器を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力情報と出力情報との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を格納部に蓄積する。なお、学習器は分類器ということもできる。なお、機械学習の手法としては、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVR等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。なお、学習器は分類器ということもできる。
情報を出力するとは、情報を電子計算機等のディスプレイへの表示を可能とすること(ウェブページとしての表示を含むが、これに限られない)や、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
(実施の形態)
本実施の形態において、撮影支援システムは、複数のシーンを有する作品の台本情報に基づいて、当該作品の撮影スケジュールを生成する。より具体的には、撮影支援システムは、台本情報から取得した撮影を行う条件に関する撮影条件情報と、撮影に用いられる複数の資源のそれぞれについて予め記憶されている資源情報とに基づいて撮影スケジュールを生成する。撮影支援システムは、予め設定された作品の撮影に関する制約条件を満足するように撮影スケジュールを生成することが好ましく、ここで制約条件は、時間に関する制約条件及び費用に関する制約条件の少なくとも一方を含むことが好ましい。
資源情報は、撮影に各資源を利用可能である時間を示す利用可能時間情報と各資源を撮影に利用した場合のコストを示すコスト情報との少なくとも一方と、各資源を特定する資源識別子とを有する情報である。すなわち、利用時間情報及びコスト情報の少なくとも一方は、資源識別子に対応付けられている。
撮影支援システムは、今後の撮影地の環境に関する環境予測情報(例えば、シーンの撮影地における天気予報に関する情報)に基づいて撮影スケジュールを生成してもよいし、さらに、撮影予定日における環境予測情報が変化したとき、変化後の環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成し直してもよい。また、撮影支援システムは、各シーンの撮影地の位置情報を取得し、第1の撮影地から第2の撮影地に移動するのに必要な時間・費用を算出して撮影スケジュールを生成してもよい。また、撮影支援システムは、格納されている台本情報及び資源情報の少なくとも一方の変更を検出したとき、各シーンの撮影スケジュールを生成し直してもよい。
撮影条件情報は、一のシーンの撮影地に対応する撮影地識別子及び当該シーンの時間帯に対応するシーン時間帯情報を含む。資源情報は、作品の撮影に係る撮影地に対応する撮影地識別子とその撮影地の利用可能な時間を示す撮影地利用可能時間情報とが対応付けられた情報を含んでもよい。撮影条件情報は、一のシーンの撮影に関係する関係者が担当する役割に対応する役割識別子を含む。資源情報は、作品の撮影に関係する関係者に対応する関係者識別子とその関係者の稼働可能な時間を示す関係者稼働可能時間情報とが対応付けられた情報を含んでもよい。
本実施の形態において、複数のシーンを有する作品の撮影に用いられる撮影支援システム1を含む情報システム900について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける情報システム900の概要図である。
図1に示されるように、情報システム900は、撮影支援システム1と、利用者端末装置910と、外部情報処理装置300と、を備える。撮影支援システム1と、利用者端末装置910と、外部情報処理装置300とは、例えばインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。
なお、図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置や、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などが利用者端末装置910として示されているが、利用者端末装置910として用いられるのはこれらのうちいずれであってもよいし、これら以外の装置であってもよい。情報システム900のユーザ(利用者)は、利用者端末装置910を利用して、情報システム900を利用することができる。以下の例においては、利用者端末装置910としていわゆるスマートフォンが用いられることを想定して説明されているが、これに限られるものではない。
利用者端末装置910は、例えば一般的なスマートフォンであり、タッチパネルを備えたディスプレイデバイスを有している。利用者端末装置910は、種々の情報やプログラム等が記憶されている格納部、MPUやメモリ等から実現されており、プログラムを実行することで種々の処理を行う処理部、利用者端末装置910をネットワークに接続し、ネットワークに接続されている他の装置との間での通信を行えるように制御する通信部などを有している。
利用者端末装置910においては、処理部がプログラムを実行することにより、例えばウェブブラウザ機能を機能させたり、電子メールの送受信機能を機能させたりすることができる。このような機能により、利用者端末装置910のユーザは、ネットワークに接続されている他の装置から受信した情報を閲覧したり、利用者端末装置910に他の装置に向けて情報を送信させたりすることができる。
図2は、同情報システム900のブロック図である。
図2に示されるように、外部情報処理装置300は、外部装置格納部310、外部装置処理部350、外部装置通信部370を備える。外部情報処理装置300は、いわゆるウェブサーバ機能又は情報配信機能を有するサーバ装置である。
外部装置格納部310は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。外部装置格納部310には、種々の情報やプログラム等が記憶されている。これらの情報等が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が外部装置格納部310で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が外部装置格納部310で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が外部装置格納部310で記憶されるようになってもよい。
外部装置処理部350は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。外部装置処理部350の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
外部装置通信部370は、外部情報処理装置300をネットワークに接続し、ネットワークに接続されている他の装置との間での通信を行えるように制御する。外部装置通信部370は、例えば無線LANや携帯電話のデータ通信などを利用して無線通信を行うように構成されていてもよいし、各種の有線による通信を行うように構成されていてもよい。
外部情報処理装置300は、外部装置格納部310に格納されている情報を、ネットワークを介して他の装置に送信することができる。このような外部情報処理装置300の動作は、例えば、外部装置処理部350が他の各部の動作を制御することにより実現されうる。
本実施の形態において、外部情報処理装置300は、例えば、所定の地名等(地名、住所、又は施設名など)の情報が入力されたときに、その地名等に対応する位置を特定する機能を有している。また、外部情報処理装置300は、例えば、位置を示す情報が入力されたときに、その位置における天気予報に関する天候予測情報を出力する機能を有している。なお、外部情報処理装置300は、第1の位置と第2の位置との2箇所の位置が入力されたときに、第1の位置から第2の位置まで移動するためにかかる費用に関する移動コスト情報(例えば、費用、距離、時間など)を出力する機能を有している。外部情報処理装置300は、例えば、予め通信可能に設定されている外部の装置に対して、これらの機能の実行結果を示す情報をAPIを介して送信可能であってもよい。
図2に示されるように、撮影支援システム1は、格納部110、情報処理部150、情報出力部170、及び通信部190などを備える。
格納部110は、台本情報格納部111、資源情報格納部112、制約条件情報格納部113、撮影スケジュール格納部114を備える。格納部110は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部110の各部には、例えば後述のように情報処理部150の各部によって取得された情報などがそれぞれ格納されるが、格納部110の各部に情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部110で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が格納部110で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部110で記憶されるようになってもよい。
台本情報格納部111には、作品の台本を示す台本情報が格納される。本実施の形態において、台本情報は、作品の複数のシーンのそれぞれについてのシーン情報を含む。シーン情報は、撮影条件情報と、そのシーンの撮影時に用いられる資源を特定する資源識別子とが対応付けられている情報である。シーン情報のそれぞれは、シーン識別子に対応付けられている。シーン識別子としては、例えばシーン番号を用いたり、固有のIDを用いたりすることができるが、これに限られるものではない。
本実施の形態において、例えば、ユーザが利用者端末装置910を用いて撮影支援システム1に送信した台本情報が、情報処理部150により受信されて台本情報格納部111に蓄積される。なお、台本情報は、他の方法により台本情報格納部111に蓄積されるようにしてもよい。例えば、情報処理部150が、台本情報が格納されている外部情報処理装置300にアクセスし、外部情報処理装置300から送信された台本情報を受信するようにしてもよい。
撮影条件情報は、そのシーンの撮影を行う条件に関する情報である。例えば、撮影条件情報には、シーンの季節又は年月日等やシーンの時間帯(朝、夜間、夕暮れ、夜間の別であってもよいし、具体的な時間帯についての情報であってもよい)などの時間条件、シーンの天候などの環境条件、シーンの分量などの分量条件、シーンの撮影に使用される資源に関する資源条件などが含まれる。資源条件には、例えば、撮影地、ロケーション(屋外であるか屋内であるかの別など)、シーンに登場する役及びエキストラ、使用する物品(小道具、衣装、機材等)についてのものが含まれる。資源に関する条件は、例えば、当該資源を特定する資源識別子と対応する。すなわち、撮影条件情報において、そのシーンの撮影時に用いられる資源は、資源識別子と対応付けられて特定されている。
本実施の形態において、一のシーンについての撮影条件情報は、例えば、当該シーンの撮影地に対応する撮影地識別子と、当該シーンの時間帯に対応するシーン時間帯情報と、当該シーンの撮影に関係する関係者が担当する役割に対応する役割識別子と、各シーンの分量に関する分量情報とを含む。なお、撮影条件情報に含まれる情報はこれに限られない。撮影条件情報には、他の情報が含まれていてもよいし、これらのうち一部の情報が含まれていなくてもよい。例えば、撮影条件情報において、役割識別子に対応する役割を担当する関係者の関係者識別子が含まれていてもよいし、役割識別子に代えて、役割を担当する関係者の関係者識別子が含まれていてもよい。
資源情報格納部112には、1又は複数の資源情報が格納される。資源情報は、作品の撮影に用いられる複数の資源に関する情報である。本実施の形態において、資源情報は、例えば、複数の資源のそれぞれについて、当該資源を特定する識別子(資源識別子ということがある)と、利用可能時間情報及びコスト情報の両方とが対応付けられている情報である。なお、資源情報において、一の資源について、利用可能時間情報及びコスト情報のいずれか一方のみが含まれていてもよい。
利用可能時間情報は、その資源を撮影に利用可能である時間を示す情報である。例えば、日ごと、時間ごと、時間帯、期間、頻度、間隔、総時間などで、利用可能である時間を示す情報であるが、これに限定されない。
また、コスト情報は、その資源を撮影に利用した場合に要するコストを示す情報である。コスト情報としては、例えば、時間あたりの単価や、作品あたりの単価が指定されているが、これに限定されない。例えば、関係者である資源について、役割に応じて複数パターンのコスト情報が設定されていてもよい。
本実施の形態において、資源情報として、例えば、関係者に関する資源情報と、撮影地に関する資源情報と、物品に関する資源情報とが予め用意されている。すなわち、資源情報は、作品の撮影に関する関係者に対応する関係者識別子と、その関係者が稼働可能である時間を示す関係者稼働可能時間情報と、その関係者を撮影に稼働させた場合に要する関係者コスト情報とが対応付けられた情報を含む。また、資源情報は、作品の撮影に係る撮影地に対応する撮影地識別子と、その撮影地の利用可能な時間を示す撮影地利用可能時間情報と、その撮影地を撮影に利用した場合に要する撮影地コスト情報とが対応付けられている情報を含む。また、例えば、資源情報は、作品の撮影に用いられる物品に対応する物品識別子と、その物品を利用可能な時間を示す物品利用可能時間情報と、その物品を撮影に利用した場合に要する物品コスト情報とが対応付けられた情報を含む。すなわち、本実施の形態において、資源情報に含まれる資源識別子として、関係者識別子と、撮影地識別子と、物品識別子とがある。また、資源情報に含まれる利用可能時間情報には、関係者稼働可能時間情報と、撮影地利用可能時間情報と、物品利用可能時間情報とがある。また、資源情報に含まれるコスト情報として、関係者コスト情報と、撮影地コスト情報と、物品コスト情報とがある。なお、資源情報には、他の情報が含まれていてもよいし、これらのうち一部の情報が含まれていなくてもよい。
なお、本実施の形態において、例えば、撮影地識別子に対応する資源情報として、その撮影地の位置を示す位置情報と、天気予報に関する天候予測情報(環境予測情報の一例)とが格納されている。これらの情報は、本実施の形態において、例えば後述のようにして情報処理部150により取得される情報である。
これらの資源情報は、例えば、ユーザが利用者端末装置910を用いて撮影支援システム1に送信した情報が、情報処理部150により受信されて資源情報格納部112に蓄積される。なお、各関係者の契約情報(制作側との報酬や)を情報処理部150が解析することなどによって、その関係者に対応する関係者コスト情報などが読み込まれるようにしてもよい。また、資源情報として、これまでに制作された作品に関する実績情報を用いるなどしてもよい。具体的には、例えば、同一又は類似の資源に関するコスト情報やその平均値を今回用いる資源情報のコスト情報とするなどしてもよい。
制約条件情報格納部113には制約条件情報が格納される。制約条件情報とは、作品の撮影に関する制約条件を示す情報である。本実施の形態において、制約条件情報には、例えば、撮影を行う時間に関する時間制約条件情報及び撮影を行う費用に関する費用制約条件情報の両方が含まれる。なお、制約条件情報としては、時間制約条件情報又は費用制約条件情報のいずれか一方のみが含まれていてもよい。また、制約条件情報として、他の制約条件を示す情報が含まれていてもよい。
本実施の形態において、例えば、時間制約条件情報としては、撮影期間を指定する情報が含まれている。具体的には、例えば、撮影日として撮影スケジュールに含めることができる日程の候補に関する情報が含まれている。なお、これに限られず、例えば、日ごとの撮影可能時間に関する情報が含まれていてもよい。また、トータルで費やすことができる時間に関する情報が含まれていてもよい。
また、例えば、費用制約条件情報としては、撮影にかかる費用の上限値などが含まれている。この費用の上限値は、例えば、資源の種類(例えば、スタッフの人件費、演者の人件費、物品の使用に関する費用、関係者の移動に関する費用など)ごとに定められていてもよい。また、これに限られず、費用の下限値が含まれていてもよい。
本実施の形態において、例えば、ユーザが利用者端末装置910を用いて撮影支援システム1に送信した費用制約条件情報が、情報処理部150により受信されて制約条件情報格納部113に蓄積されるが、これに限られない。例えば、台本情報や資源情報に基づいて情報処理部150が費用制約条件情報を抽出するようにしてもよい。また、例えば、情報処理部150が、費用制約条件情報が格納されている外部情報処理装置300にアクセスし、外部情報処理装置300から送信された費用制約条件情報を受信するようにしてもよい。
撮影スケジュール格納部114には、後述のようにして生成される撮影スケジュール(撮影スケジュールを示す情報)が格納されている。撮影スケジュールは、例えば、撮影日毎に、撮影に関わるスタッフに関する情報を含み、シーン毎に、当該シーンの撮影日や、撮影条件情報に対応する情報等を含んでいる。撮影スケジュールには、ユーザにより入力された情報(例えば、当該シーンや当該撮影日についての注記事項など)が含まれていてもよい。
情報処理部150は、撮影条件情報取得部151、スケジュール生成部154、環境予測情報取得部161、位置情報取得部162、移動コスト取得部163、入力情報取得部165を有する。情報処理部150は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。情報処理部150の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
情報処理部150は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、上記のような情報処理部150の各部が、以下のように行う処理である。一例として、情報処理部150は、台本情報格納部111に格納されている台本情報と、資源情報格納部112に格納されている資源情報と、制約条件情報格納部113に格納されている制約条件情報とに基づいて、撮影スケジュールの生成に関する処理を実行する。
撮影条件情報取得部151は、台本情報から、撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する。すなわち、撮影条件情報取得部151は、各シーンについて、そのシーンを示すシーン識別子と、そのシーンの撮影条件情報とを対にして取得する。上述のように、撮影条件情報取得部151は、台本情報に含まれるシーン情報に基づいて撮影条件情報を取得する。
なお、本実施の形態において、撮影条件情報取得部151が取得する撮影条件情報は、台本情報に含まれている情報と一致していなくてもよく、台本情報に含まれている情報に対応する撮影条件情報が取得されてもよい。例えば、台本情報に含まれている情報と、撮影条件情報取得部151が取得する撮影条件情報に含まれる情報とが予め対応付けられているリレーションテーブルを用いて、台本情報に含まれている情報に基づいて、撮影条件情報が取得されてもよい。
また、例えば、撮影条件情報取得部151は、機械学習の手法を利用して台本情報から撮影条件情報を抽出するように構成されていてもよい。これにより、的確に、台本情報から撮影条件情報を取得することができる。機械学習の手法の利用については、例えば、次のようにすることができる。すなわち、台本情報に含まれる特定の情報(例えば、シーン毎に区切った情報や、後述のような所定の形式で記述されている台本情報について解析を行った後の情報など)を入力とし、シーン毎の撮影条件情報を出力とする学習器を、種々の機械学習の手法を用いて構成すればよい。そして、構成した学習器に台本情報に含まれる特定の情報を入力することにより、学習器から出力された各シーンの撮影条件情報を取得するようにしてもよい。
スケジュール生成部154は、撮影条件情報取得部151により取得された撮影条件情報と、資源情報とに基づいて、少なくとも作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成する。スケジュール生成部154は、例えば、各シーンで用いられるそれぞれの資源の利用可能時間情報に基づいて、全ての資源を用いることができる日を当該シーンの撮影を行う候補日として抽出する。そして、各シーンについての候補日に基づいて、各シーンの撮影に支障がない各シーンの撮影日を特定し、撮影スケジュールを生成する。
また、本実施の形態において、スケジュール生成部154は、例えば、制約条件情報に基づいて、制約条件を満足するように撮影スケジュールを生成する。制約条件を満足するように撮影スケジュールを生成するとは、例えば、撮影日や期間が決まっている場合には、その日や期間において撮影を行うように、撮影スケジュールを生成することを意味する。また、例えば、撮影のための予算に上限があるときには、その予算内で撮影を行うことができるような撮影スケジュールを生成する。このとき、予算の科目(出演者についての予算、撮影スタッフについての予算、移動費に関する予算など、科目については適宜設定すればよい)ごとに、予算内に撮影を行うことができるような撮影スケジュールを生成するようにしてもよい。なお、制約条件は時間に関するものやコスト(予算)に関するものに限られず、適宜設定すればよい。
具体的には、スケジュール生成部154は、例えば、以下の処理を行うことで、各シーンの撮影日を特定し、撮影スケジュールを生成することができる。
すなわち、例えば、スケジュール生成部154は、一のシーンについて、撮影条件情報に含まれる全ての資源識別子を抽出するとともに、資源情報を参照し、抽出したそれぞれの資源識別子に対応する利用可能時間情報を取得する。スケジュール生成部154は、取得した各利用可能時間情報を相互に比較し、全ての資源の利用可能時間に含まれる時間を、当該シーンについての撮影候補時間として決定する。スケジュール生成部154は、複数のシーンのそれぞれについてこのように撮影候補時間を決定する。そして、スケジュール生成部154は、各シーンの撮影候補時間と、制約条件とに基づいて、各シーンの撮影日を決定して撮影スケジュールを生成する。すなわち、時間制約条件として撮影日とすることができる日や各日の撮影可能な時間が設定されているとき、スケジュール生成部154は、一のシーンの撮影候補時間のうち、時間制約条件を満たすことができる撮影日をそのシーンの撮影日として決定する。なお、撮影日とすることができる日が複数ある場合には、そのうち最先の日が撮影日となるようにすればよいが、これに限られるものではない。スケジュール生成部154は、全てのシーンについて、順次、このようにして撮影日を決定する。なお、一のシーンについて撮影日とすることができる日が複数ある場合において、これらの日のうち撮影地を同じくする他のシーンを撮影可能な日がある場合には、スケジュール生成部154は、その日を一のシーン及び他のシーンの撮影日として決定するようにしてもよい。例えば、一のシーンの撮影条件情報に含まれる撮影地識別子と同一の撮影地識別子を撮影条件情報に含む他のシーンを抽出する処理を行うことにより、このように撮影日の決定を行うことができる。また、一のシーンについて撮影日とすることができる日が複数ある場合において、これらの日のうち撮影地が近隣である他のシーンを撮影可能な日がある場合には、スケジュール生成部154は、その日を一のシーン及び他のシーンの撮影日として決定するようにしてもよい。例えば、各シーンの撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に対応する位置情報を資源情報から読み込み、2つのシーンの撮影地間の距離を算出する処理を行うことにより、このように撮影日の決定を行うことができる。
そして、制約条件情報において設定されている撮影のための予算に上限があるときには、スケジュール生成部154は、例えば、以下のように処理を行う。すなわち、スケジュール生成部154は、各シーンについて撮影日を決定すると、各シーンについて決定した撮影日に撮影を行う場合にかかる費用を、当該シーンの撮影条件情報に含まれる全ての資源識別子と、資源情報に含まれる、各資源識別子に対応するコスト情報とを用いて算出する。そして、算出した費用を合算した費用(すなわち、作品の全てのシーンを撮影するためにかかる費用)と、制約条件情報において設定されている撮影のための予算上限額とを比較する。全てのシーンを撮影するためにかかる費用が予算上限額を超えない場合には、各シーンについて決定した撮影日どおりに、撮影スケジュールを生成する。
また、本実施の形態において、スケジュール生成部154は、例えば、環境予測情報取得部161により取得された環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成してもよい。例えば、環境予測情報として撮影地に対応する天候予測情報が取得されている場合において、日によって、撮影地の天候が撮影の目的に望ましくない場合(例えば、シーンの天候が快晴であるのに雨天や曇天が予測されている場合)や、撮影環境上望ましくない天候である場合(例えば、台風が到来することが予測されていたり、酷暑が予測されている場合など)などがありうる。このような場合には、スケジュール生成部154は、その日を当該撮影地の撮影日とすることを避けるようにして、撮影スケジュールを生成する。
具体的には、例えば、制約条件情報に所定の忌避天候情報(例えば、雨、台風、高温など)を含めておく。そして、スケジュール生成部154が、各シーンについての撮影日を決定する場合において、当該シーンの撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に対応する各日の天候予測情報と忌避天候情報とを比較し、忌避天候情報に天候予測情報が一致する日があれば、その日は撮影日の候補日から除外する処理を行ってもよい。また、例えば、スケジュール生成部154は、各シーンの撮影条件情報に、環境条件としてシーンの天候に対応するシーン天候情報が含まれているとき、当該シーンの撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に対応する各日の天候予測情報とシーン天候情報とを比較し、シーン天候情報に天候予測情報が一致する日があれば、その日を当該シーンの撮影日として決定するなどの処理を行ってもよい。
また、本実施の形態において、スケジュール生成部154は、後述のように移動コスト取得部163により取得された移動コスト情報に基づいて、撮影スケジュールを生成してもよい。例えば、スケジュール生成部154は、例えば、移動コストが小さくなることを望ましい観点の1つとして、撮影スケジュールを生成するようにしてもよい。移動コストとは、例えば、関係者が撮影日において移動するための費用であるが、これに限られず、移動時間を移動コストとして捉えてもよい。すなわち、コストとは、金銭的な費用に限られず、消費される時間やエネルギーなどを含む概念として捉えてもよい。
具体的には、例えば、スケジュール生成部154は、上述のようにして一のシーンについての撮影日を決定する場合において、当該シーンについて撮影日とすることができる各日について、既にその日に撮影日が決定されている他のシーンがあるとき、2つのシーンの撮影地間を移動するのに必要な移動コストを取得する。そして、取得した移動コストが所定の閾値を超えるか否かを判断し、所定の閾値を超える場合には、その日は撮影日の候補日から除外する処理を行ってもよい。
なお、スケジュール生成部154は、撮影スケジュールとすることが可能な全シーンの撮影日の組み合わせが複数通り存在するときには、それぞれの組合せを撮影スケジュールの候補(スケジュール候補)として生成し、予め設定した基準に従って、複数のスケジュール候補のうち1つを選択し、選択したスケジュール候補を生成する撮影スケジュールとしてもよい。
なお、撮影スケジュールの選択基準としては種々の方法をとることができる。例えば、スケジュール生成部154は、撮影にかかるコストが最も低くなるようなスケジュール候補を生成する撮影スケジュールとして選択することができる。また、例えば、スケジュール生成部154は、撮影にかかる日数が最も少なくなるようなスケジュール候補を選択したり、撮影が最も早く終了するようなスケジュール候補を選択することができる。また、スケジュール生成部154は、移動コストが最も小さくなるようなスケジュール候補を選択するなど、後述のようにして移動コスト取得部163により取得される移動コスト情報に基づいて選択することもできる。これらの方法に限られず、例えば、スケジュール生成部154は、複数のスケジュール候補のそれぞれについて、撮影にかかるコスト、撮影にかかる時間、移動コストなどのうち1つ又は複数の要因に関する評価を行い、評価結果に応じて一のスケジュール候補を選択するようにしてもよい。なお、複数のスケジュール候補のうち生成する撮影スケジュールとするものを選択する操作をユーザから受け付けるようにし、受け付けたユーザの操作に応じて、生成する撮影スケジュールの選択を行うようにしてもよい。
スケジュール生成部154は、撮影スケジュールを生成すると、その情報を正式な撮影スケジュールとして決定する。スケジュール生成部154は、決定した撮影スケジュールを、撮影スケジュール格納部114に蓄積する。なお、情報処理部150が所定の条件(例えば、制約条件が満たされていることなど)を確認する処理を行った後で、正式な撮影スケジュールが決定されるようにしてもよい。また、スケジュール生成部154が、一旦撮影条件を満たす撮影スケジュールを生成すると、その撮影スケジュールがユーザに提示され、ユーザによる承認指示又はスケジュールを変更する変更指示を受け付けるようにしてもよい。この場合、スケジュール生成部154は、ユーザによる指示を反映した内容を正式な撮影スケジュールとして決定するようにしてもよい。
ここで、本実施の形態において、スケジュール生成部154は、台本情報格納部111に格納されている台本情報と、資源情報格納部112に格納されている資源情報との少なくとも一方が変更された場合に、撮影スケジュールを生成し直してもよい。例えば、情報処理部150は、定期的に台本情報格納部111に格納されている台本情報の更新日時を確認し、前回の確認時から更新日時が変化しているときには、台本情報が変更されたことを検知する。また、例えば、情報処理部150は、定期的に資源情報格納部112に格納されている資源情報の更新日時を確認し、前回の確認時から更新日時が変化しているときには、資源情報が変更されたことを検知する。そして、スケジュール生成部154は、情報処理部150により台本情報又は資源情報が変更されたことを検知した場合に、変更後の台本情報や資源情報を用いて、撮影スケジュールを生成する。
また、本実施の形態において、スケジュール生成部154は、環境予測情報取得部161により取得された一の撮影地に関する環境予測情報が、一の撮影地に関して前回に取得された環境予測情報から変化した場合に、変化後の環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成してもよい。例えば、環境予測情報取得部161は、定期的に環境予測情報を取得し、取得した環境予測情報を前回取得された環境予測情報と比較する。そして、情報処理部150は、一の撮影地に関して、取得した環境予測情報が前回取得された環境予測情報から変化している場合に、一の撮影地に関して環境予測情報が変化したと検知する。そして、スケジュール生成部154は、情報処理部150により一の撮影地に関して環境予測情報が変化したことを検知した場合に、変化後の環境予測情報を用いて、撮影スケジュールを生成する。
このように撮影スケジュールの再生成が行われることにより、最新の状況に対応した、撮影をスムーズに遂行するための確度の高い撮影スケジュールを容易に生成することができる。
また、本実施の形態において、スケジュール生成部154は、制約条件情報格納部113に格納されている制約条件情報が変更された場合に、撮影スケジュールを生成し直してもよい。例えば、情報処理部150は、定期的に制約条件情報格納部113に格納されている制約条件情報の内容を確認し、前回の確認時から内容が変化しているときには、制約条件情報が変更されたことを検知する。そして、スケジュール生成部154は、情報処理部150により制約条件情報が変更されたことを検知した場合に、変更後の制約条件情報情報を用いて、撮影スケジュールを生成する。
環境予測情報取得部161は、撮影条件情報に基づいて、今後撮影を行うシーンの撮影地の環境に関する環境予測情報を取得する。環境予測情報取得部161は、例えば、撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に応じて、撮影地を特定する。そして、例えば、外部情報処理装置300から、撮影地の天気予報に関する天候予測情報を取得する。環境予測情報取得部161は、取得した天候予測情報を、例えば、資源情報格納部112に格納されている資源情報として、当該撮影地識別子に対応付けて記録する。なお、同一の撮影地について、過去に取得した天候予測情報が記録されているときには、当該天候予測情報を更新して記録すればよいが、これに限られない。なお、環境予測情報取得部161は、撮影地の特定や天候予測情報の取得を、資源情報に基づいて行ったり、位置情報取得部162により取得された位置情報に基づいて行ったりしてもよい。
なお、環境予測情報は、天候予測情報に限られない。例えば、撮影地において往来する人の量や車両の量などの予測情報や、イベント等の催事の有無などの予測情報など、種々の情報を取得するようにしてもよい。これらの環境予測情報も、かかる予測情報のベンダーなどの外部情報処理装置300から取得するようにすればよいが、これに限られない。例えば、各種の環境予測情報として、ユーザにより入力された情報を取得してもよい。
位置情報取得部162は、撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に基づいて、各シーンの撮影地の位置情報を取得する。位置情報は、例えば、経度及び緯度を示す情報であるが、これに限られない。位置情報取得部162は、例えば、外部情報処理装置300から、撮影地の位置情報を取得する。位置情報取得部162は、取得した位置情報を、例えば、資源情報格納部112に格納されている資源情報として、当該撮影地識別子に対応付けて記録する。
移動コスト取得部163は、撮影条件情報に含まれる2つのシーンの撮影地間を移動するのに必要な移動コスト情報を取得する。移動コスト取得部163は、例えば、外部情報処理装置300から、2つのシーンの撮影地間の移動コスト情報を取得する。外部情報処理装置300は、移動コスト取得部163から第1の位置情報と第2の位置情報との2箇所の位置情報(又は、それぞれの撮影地を特定する情報であってもよい)が与えられたとき、第1の位置から第2の位置まで移動するために移動コスト情報を出力する。なお、移動コスト情報の取得は、撮影スケジュールの生成時において、生成されようとする撮影スケジュールに基づいて、同日の撮影日内で撮影地が異なる2つのシーンについて行われるようにしてもよいし、撮影条件情報が取得されたときに、複数のシーンのうち、撮影地が異なる任意の2つのシーンの組合せについて網羅的に行われるようにしてもよい。
入力情報取得部165は、ユーザ(作業者)により入力された入力情報を取得する。ユーザは、例えば利用者端末装置910を用いて情報を入力することができ、入力情報取得部165は、入力された情報を利用者端末装置910から受信する。なお、入力情報としては、例えば、撮影スケジュールに関してユーザが撮影日毎、シーン毎に付したメモランダムなどが含まれるが、これに限られない。
なお、上述では環境予測情報取得部161、位置情報取得部162、及び移動コスト取得部163のそれぞれについて外部情報処理装置300から情報を取得する例について説明したが、情報の取得方法はこれに限られない。例えば、ユーザからの入力された情報を取得するようにしてもよい。
情報出力部170は、例えば、外部の装置に対して格納部110に格納されている情報を送信するなどして、情報を出力する。本実施の形態において、情報出力部170は、例えば、撮影スケジュール格納部114に格納された撮影スケジュールを、所定の様式であって所定のデータ形式の情報として、利用者端末装置910に送信することができる。
本実施の形態においては、情報出力部170は、撮影スケジュール格納部114に格納された撮影スケジュールに基づいて、撮影スケジュール表を生成し、出力する。具体的には、撮影スケジュール表は、例えば、ユーザが見やすい所定の表形式に、撮影スケジュールに関する情報をレイアウトしたものである。撮影スケジュール表は、例えば、情報出力部170が、予め用意されたテンプレートデータ(所定種類の情報が配置される位置が特定されているデータ)を用いて、撮影スケジュールに含まれる情報を配置していくことにより、生成される。すなわち、撮影スケジュールにおいては、各撮影日に撮影されるシーンが特定されている。情報出力部170は、各撮影日について、撮影されるシーンのそれぞれの撮影条件情報に含まれる種々の情報を、テンプレートデータに従って表形式に配置する。なお、配置される情報は、撮影条件情報に含まれる情報や資源識別子そのものなどであってもよいし、資源情報に含まれる資源識別子に対応する情報であってもよい。
通信部190は、撮影支援システム1をネットワークに接続し、ネットワークに接続されている他の装置との間での通信を行えるように制御する。これにより、撮影支援システム1は、例えば利用者端末装置910や外部情報処理装置300との間で情報の送受信を行うことができる。
(撮影スケジュールの生成に関する処理の流れ一例)
図3は、同撮影支援システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態において、例えば、撮影支援システム1は、撮影スケジュールの生成に関して、以下のように動作を行う。
(ステップS101)撮影条件情報取得部151は、台本情報格納部111に格納されている台本情報から、シーン毎の撮影条件情報を取得する。
(ステップS102)スケジュール生成部154は、制約条件情報格納部113に格納されている制約条件情報を取得する。また、環境予測情報取得部161は、撮影条件情報に基づいて、環境予測情報を取得する。例えば、撮影が行われる各撮影地について、撮影日をいつにするかかかわらず、取得可能な環境予測情報が取得される。
(ステップS103)スケジュール生成部154は、撮影スケジュール生成処理を行う。撮影スケジュール生成処理については後述する。
(ステップS104)情報出力部170は、撮影スケジュール格納部114に格納された撮影スケジュールに基づいて、撮影スケジュール表を生成する。情報出力部170は、生成した撮影スケジュール表を出力する。なお、このとき、情報処理部150は、所定時間が経過した時刻を所定の時刻としてセットする。所定の時刻は、数時間毎又は1日毎に取得されるようにセットされるようにすればよいが、これに限られない。
(ステップS105)情報処理部150は、ステップS104においてセットされた定の時刻が到来したか否かを判断する。所定の時刻が到来した場合にはステップS106に進む。なお、ステップS106に進むとき、情報処理部150は、次に所定時間が経過した時刻を次の所定の時刻としてセットする。
(ステップS106)情報処理部150は、台本情報が変更されたか否かを判断する。台本情報が変更されていない場合は、ステップS107に進む。他方、台本情報が変更された場合はステップS101に戻る。これにより、変更後の台本情報に基づいて、撮影スケジュールの再生成が行われる。
(ステップS107)情報処理部150は、制約条件情報が変更されたか否かを判断する。制約条件情報が変更されていない場合は、ステップS108に進む。他方、制約条件情報が変更された場合には、ステップS102に戻る。これにより、変更後の制約条件情報が満たされるように、撮影スケジュールの再生成が行われる。
(ステップS108)情報処理部150は、資源情報が変更されたか否かを判断する。資源情報が変更されていない場合は、ステップS109に進む。他方、資源情報が変更された場合はステップS103に戻る。これにより、変更後の資源情報に基づいて、撮影スケジュールの再生成が行われる。
(ステップS109)環境予測情報取得部161は、撮影条件情報に基づいて、環境予測情報を取得する。これにより、最新の環境予測情報が取得される。
(ステップS110)情報処理部150は、取得した環境予測情報が前回取得された環境予測情報から変化したか否かを判断する。環境予測情報が変化していない場合には、ステップS105に戻る。他方、環境予測情報が変化した場合は、ステップS103に戻る。これにより、最新の環境予測情報に基づいて、撮影スケジュールの再生成が行われる。
図4は、撮影スケジュール生成処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態において、スケジュール生成部154は、撮影条件、資源情報、及び制約条件などの種々の制約の下で成立しうるスケジュールをスケジュール候補として生成した上で、そのうち一のスケジュール候補を選択し、最終的に生成する撮影スケジュールとする。なお、これに限られず、スケジュール生成部154は、所定のルールに応じて一の撮影スケジュールのみを生成するようにしてもよい。
(ステップS121)スケジュール生成部154は、スケジュール候補生成処理を行う。スケジュール候補生成処理の詳細については後述する。
(ステップS122)スケジュール生成部154は、スケジュール候補生成処理により生成されたスケジュール候補があるか否かを判断する。生成されたスケジュール候補がある場合にはステップS124に進む。生成されたスケジュール候補がない場合にはステップS123に進む。
(ステップS123)情報出力部170は、撮影スケジュール生成を行うことができなかった旨のエラー出力を行う。これにより、ユーザは、撮影スケジュールが生成できなかった旨を知ることができる。なお、エラー出力については、ユーザが使用する利用者端末装置910へのメッセージの送信、電子メールの送信、ユーザが目にするディスプレイへの表示など、種々の態様で行うことができる。エラー出力が行われると、撮影スケジュールの生成が終了する。
(ステップS124)スケジュール生成部154は、所定の選択基準に従って、生成されたスケジュール候補のうち、一のスケジュール候補を生成する撮影スケジュールとして選択する。これにより、撮影スケジュールが生成される。
(ステップS125)スケジュール生成部154は、生成した撮影スケジュールを撮影スケジュール格納部114に蓄積する。撮影スケジュール格納部114に取得した撮影スケジュールが格納されると、撮影スケジュール生成処理が終了し、図3の処理に戻る。
図5は、スケジュール候補生成処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、一例として、時間制約条件を第1の要件(他の制約条件よりも先に考慮する要件)として、スケジュール候補が生成される場合の一例が示されている。スケジュール候補の生成に際して優先する事項はこれに限られるものではないし、スケジュール候補の生成に際して優先する事項がなくてもよい。
(ステップS141)スケジュール生成部154は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS142)スケジュール生成部154は、既に生成したスケジュール候補とはシーンと撮影日との組み合わせの少なくとも一部が異なるようにして、時間制約条件情報で定められている時間に関する制約条件を満足するように、各資源の利用可能時間情報に基づいて、各シーンの撮影日を決定する。
(ステップS143)スケジュール生成部154は、ステップS142の処理において全シーンの撮影日を決定することが可能であったか否かを判断する。撮影日を決定することが可能ではなかった場合には、スケジュール候補生成処理を終了し、図4の処理に戻る。全シーンの撮影日を決定することが可能であった場合には、ステップS144に進む。
(ステップS144)スケジュール生成部154は、ステップS142で決定した各シーンの撮影日と、資源情報に含まれているコスト情報とに基づいて、撮影を行う費用を算出する。また、移動コスト取得部163は、各シーンの撮影日と撮影条件情報とに基づいて、各撮影日の移動コスト情報を取得する。
(ステップS145)スケジュール生成部154は、撮影を行う費用の算出結果に基づいて、費用制約条件が満たされるか否かを判断する。費用制約条件が満たされない場合には、ステップS142で決定した各シーンの撮影日を適用したスケジュール候補を採用せず、ステップS142の処理に戻る。費用制約条件が満たされる場合には、ステップS146に進む。
(ステップS146)スケジュール生成部154は、ステップS142で決定した各シーンの撮影日と、資源情報に含まれている環境予測情報とに基づいて、各撮影日において撮影地における環境の予測結果(例えば、天気の予測結果)が撮影に適しているか否かを判断する。環境が不適である撮影日がある場合には、ステップS142で決定した各シーンの撮影日を適用したスケジュール候補を採用せず、ステップS142の処理に戻る。各撮影日における環境が撮影に適している場合には、ステップS147に進む。
(ステップS147)スケジュール生成部154は、i番目のスケジュール候補を生成する。ここで生成されるスケジュール候補において、各シーンの撮影日はステップS142において決定された撮影日とされる。
(ステップS148)スケジュール生成部154は、i番目のスケジュール候補を格納部110に蓄積する。
(ステップS149)スケジュール生成部154は、カウンタiを1インクリメントする。ステップS142に戻る。
なお、上述の処理において、移動コストが所定値(所定の費用であってもよいし、所定の時間であってもよい)を超えるような場合には、ステップS142で決定した各シーンの撮影日を適用したスケジュール候補を採用せずにステップS142の処理に戻るようにしてもよい。
(撮影スケジュールの生成の具体例)
本実施の形態における撮影支援システム1を用いて行われる、台本情報に基づく撮影スケジュールの生成の具体例について説明する。
まず、台本情報から撮影条件情報を取得する処理の具体例について説明する。
図6は、同撮影支援システム1において用いられる台本情報の形式の一具体例を示す図である。
図6に示されるように、本具体例において、台本情報は、例えば、JSON(JavaScript Object Notation)形式で記述されている。なお、台本情報の形式はこれに限られず、他の形式であってもよい。
図6において、台本情報に含まれるオブジェクトやその名前は一例であり、各オブジェクトにおける値として、そのオブジェクトの値の内容を説明する語句が示されている。
一例として、台本情報は、ヘッダ部分と本文部分とに分かれている。ヘッダ部分には、例えば、作品のタイトル、台本のバージョン(作成日付)、登場する役名、関係するスタッフ名(スタッフの役割名であってもよい)などの値が記載される。本文部分は、例えば、各シーンの台本の要素をオブジェクトとする配列で構成される。各シーンについては、例えば、シーン識別子、シーンの名称、シーンの時期、シーンの時間帯、シーンのロケーション、シーンの詳細(台詞及びト書き)、シーンに登場する役名、シーンに登場するエキストラ、シーンに用いられる物品、シーンの撮影地識別子などの値が含まれる。
図7は、同撮影支援システム1において用いられる撮影条件情報の内容例を示す図である。
本具体例において、取得される撮影条件情報は、撮影条件情報テーブルにシーン毎のレコードとして記録される。撮影条件情報テーブルは、例えば、格納部110に格納されているが、これに限られるものではない。図7においては、撮影条件情報テーブルのモデルが示されている。すなわち、撮影条件情報テーブルには、例えば、各シーンについて、シーン識別子、季節・年月、シーン時間帯情報、分量情報、ロケーション情報、役割識別子、エキストラ情報、物品識別子、撮影地識別子のそれぞれの要素についての情報が記録される。
なお、撮影条件情報取得部151は、図6に示されるような台本情報において、各シーンのオブジェクトに含まれる値を抽出したり、他の資源情報等を参照したりすることにより、これらの撮影条件情報の各要素について取得することができる。台本情報が機械可読性が高い形式で記載されていることにより、撮影条件情報取得部151は、容易に撮影条件情報を取得することができる。
次に、撮影スケジュールの生成に用いられる各種情報と、生成される撮影スケジュールを構成する情報との関係の具体例について説明する。
図8は、同撮影支援システム1において用いられる撮影スケジュールを構成する情報等の内容例を示す図である。
図8において、撮影スケジュールを構成する情報の内容例と、資源情報を構成する情報の内容例と、役割テーブルの内容例とが示されている。
役割テーブルは、本具体例において、役割と、その役割を担当する関係者との関係を示す情報が含まれるデータベースである。役割テーブルは、例えば、格納部110に格納されている。役割テーブルにおいては、役割識別子と関係者識別子とが対応付けられて記録されている。
本具体例において、資源情報としては、関係者に関する資源情報が記録される関係者テーブルと、撮影地に関する資源情報が記録される撮影地テーブルと、物品に関する資源情報が記録される物品テーブルとが予め用意されている。
関係者テーブルには、関係者毎に、関係者識別子と、関係者稼働可能時間情報と、関係者コスト情報とが記録されている。
撮影地テーブルには、撮影地毎に、撮影地識別子と、撮影地利用可能時間情報と、撮影地コスト情報と、その撮影地について取得された位置情報及び天候予測情報とが記録されている。
物品テーブルには、物品毎に、物品識別子と、物品利用可能時間情報と、物品コスト情報とが記録されている。
本具体例において、撮影スケジュールには、例えば、撮影日テーブルと、各撮影日に撮影されるシーンに関するスケジュール明細とが含まれる。
撮影日テーブルには、例えば、撮影日毎に、撮影日と、スタッフに関する役割識別子と、撮影日別入力情報とが含まれる。撮影日別入力情報は、各撮影日についてユーザから入力を受け付けた情報である。
スケジュール明細には、例えば、シーン毎に、シーン識別子と、撮影日と、その撮影日における当該シーンの撮影順とが含まれる。また、スケジュール明細には、季節・年月、シーン時間帯情報、分量情報、ロケーション情報、演者に関する役割識別子、エキストラ情報、物品識別子、撮影地識別子、天候予測情報、シーン別入力情報とが含まれる。シーン別入力情報は、各シーンについてユーザから入力を受け付けた情報である。
本具体例において、撮影日テーブルやスケジュール明細の各レコードは、役割テーブルや各資源情報に対応付けられている。撮影スケジュールの情報に基づいて、各撮影日の撮影に関わるスタッフ、演者、エキストラ等の関係者や、各資源のコスト情報、及び各シーンの天候予測情報が特定可能となっている。
図9は、同撮影支援システム1において用いられる台本情報の一具体例を示す第1の図である。図10は、同台本情報の一具体例を示す第2の図である。図11は、同撮影支援システム1において生成される撮影スケジュール表の一具体例を示す図である。
本具体例において、図9及び図10に抜粋して示されているような台本情報に基づいて、図11に示されるような撮影スケジュール表が出力される場合を想定する。なお、図11に示されるような撮影スケジュール表を、総スケジュール表(総スケということもある)ということがある。このとき、台本情報と、撮影スケジュール表に表されている撮影スケジュールとの関係は、以下のようである。
すなわち、台本情報において、シーン識別子(scene_numの値)がそれぞれ3,4,30,31,33,34,35,37,51,52,53である各シーンの情報が含まれている。これらの各シーンにおいて、各種の資源識別子(character、extra、location_idの値など)により、使用される資源が特定されている。また、撮影に関わるスタッフ(staffの値で特定されている)については、全日程の撮影に関わることが前提とされているものとする。なお、スタッフも特定のシーンのみで関係する場合には、台本情報において各シーンにおいてそのことが特定されていてもよいし、資源情報や役割テーブルなどの他の情報において特定されていてもよい。ここでの説明においては、これらの資源の利用に関して、利用可能時間は常に利用可能に設定されている(撮影日が制限されることがない状態である)ものとする。
ここで、各シーンのうち、シーン番号が3,4,30,31,51,52,53である各シーンは、撮影地識別子(location_idの値)が「L021」で同一であり、撮影地が同一である。また、シーン番号が33,34である各シーンは、撮影地識別子が「L022」で同一であり、撮影地が同一である。また、シーン番号が35,37である各シーンは、撮影地識別子が「L023」で同一であり、撮影地が同一である。このように撮影地が同一であるシーンの撮影は、基本的には、同一の撮影日に行ったほうが効率的であるため、同一の撮影日になるように撮影スケジュールが生成されることが好ましい。
図11に示されるように、このようにして生成された撮影スケジュールを表す撮影スケジュール表においては、例えば、各シーンに関する情報と、関係する関係者とが一覧できるように表されている。なお、撮影スケジュール表の態様はこれに限られるものではない。なお、撮影スケジュール表においては、ユーザの入力情報に基づいて、撮影日ごとの注意事項や備考情報などが表示されるようにしてもよい。これにより、台本情報に含まれていない事項も含めて、撮影スケジュールを、撮影スケジュール表において一覧可能に表すことができる。
なお、撮影日が同一である複数のシーンの撮影順は、例えば、撮影地の類似性、同撮影地における場面の類似性、シーンの内容の類似性、演者の類似性、シーンの季節・年月の類似性、時間帯の類似性などに基づいて設定することができる。一の撮影日における同一の撮影地の複数のシーンの撮影順は、当日に現場にて変更することも比較的に容易であるため、目安程度に撮影順を設定するようにしてもよい。また、撮影順を設定しなくてもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、台本情報に基づいて、容易に、各シーンの撮影日が特定された撮影スケジュールを生成することができる。撮影スケジュールの生成に際しては、各関係者や撮影地等の資源に関する利用可能時間情報が考慮されるので、整合性のある、遂行可能性が高い撮影スケジュールを容易に生成することができる。また、時間に関する制約条件や、費用に関する制約条など、制約条件を満足する撮影スケジュールが生成されるので、種々の事情に応じた撮影スケジュールを容易に生成することができる。
シーンの撮影地の環境予測情報が取得され、環境予測情報に基づいて撮影スケジュールが生成される。したがって、撮影に適した環境において撮影を行うことができる可能性が高い撮影スケジュールを容易に生成することができ、スムーズに撮影を遂行できるようにすることができる。環境予測情報が変化したときには、変化後の環境予測情報に基づいて撮影スケジュールが生成される。したがって、撮影に適した環境において撮影を行うことができる可能性を常に高く維持することができる。
また、2つのシーンの撮影地間を移動するのに必要な移動コストに基づいて撮影スケジュールが生成される。したがって、関係者の移動負担を軽減したり、撮影にかかる費用を効果的に抑えたりすることができる。
なお、各シーンの分量情報に基づいて撮影スケジュールを生成するようにしてもよい。例えば、一の撮影日に撮影するシーンの分量情報の総計が所定の閾値を超えないように撮影スケジュールを生成するようにしてもよい。これにより、例えば、1日当たりの撮影の分量を所定量より少なくし、無理のないスケジュールで撮影を行えるようにすることができる。
また、上述においては、時間制約条件を第1の要件として行われるスケジュール候補生成処理の一例について説明したが、例えば、費用制約条件を第1の要件としてスケジュール候補生成処理が行われるようにしてもよい。また、必ずしも各撮影日の移動コストが算出されなくてもよい。以下に、このようなスケジュール候補生成処理の一変形例について説明する。
図12は、スケジュール候補生成処理の一変形例を示すフローチャートである。
(ステップS161)スケジュール生成部154は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS162)スケジュール生成部154は、既に生成したスケジュール候補とはシーンと撮影日との組み合わせの少なくとも一部が異なるようにして、費用制約条件情報で定められている費用に関する制約条件を満足するように、各資源のコスト情報に基づいて、各シーンの撮影日を決定する。
(ステップS163)スケジュール生成部154は、ステップS162の処理において全シーンの撮影日を決定することが可能であったか否かを判断する。撮影日を決定することが可能ではなかった場合には、スケジュール候補生成処理を終了し、図4の処理に戻る。全シーンの撮影日を決定することが可能であった場合には、ステップS164に進む。
(ステップS164)スケジュール生成部154は、ステップS162で決定した各シーンの撮影日と、資源情報に含まれている環境予測情報とに基づいて、各撮影日において撮影地における環境の予測結果が撮影に適しているか否かを判断する。環境が不適である撮影日がある場合には、ステップS162で決定した各シーンの撮影日を適用したスケジュール候補を採用せず、ステップS162の処理に戻る。各撮影日における環境が撮影に適している場合には、ステップS167に進む。
(ステップS165)スケジュール生成部154は、ステップS162で決定した各シーンの撮影日と、資源情報に含まれている利用可能時間情報とに基づいて、時間制約条件が満たされるか否かを判断する。時間制約条件が満たされない場合には、ステップS162で決定した各シーンの撮影日を適用したスケジュール候補を採用せず、ステップS162の処理に戻る。時間制約条件が満たされる場合には、ステップS166に進む。
(ステップS166)スケジュール生成部154は、i番目のスケジュール候補を生成する。ここで生成されるスケジュール候補において、各シーンの撮影日はステップS162において決定された撮影日とされる。
(ステップS167)スケジュール生成部154は、i番目のスケジュール候補を格納部110に蓄積する。
(ステップS168)スケジュール生成部154は、カウンタiを1インクリメントする。ステップS162に戻る。
このような変形例においても、上述と同様に、容易に撮影スケジュールを生成することができる。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における撮影支援システム1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、複数のシーンを有する作品の撮影に用いられる撮影支援システムであって、作品の台本情報を格納する台本情報格納部と、作品の撮影に用いられる複数の資源のそれぞれに関する資源情報を格納する資源情報格納部とを備える、撮影支援システムのコンピュータで実行されるプログラムであって、台本情報から撮影を行う条件に関する撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する撮影条件情報取得部と、撮影条件情報取得部により取得された撮影条件情報と、資源情報とに基づいて、少なくとも作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成するスケジュール生成部として機能させるための、プログラムである。
(その他)
図13は、上記実施の形態におけるコンピュータシステム800の概観図である。図14は、同コンピュータシステム800のブロック図である。
これらの図においては、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の撮影支援システム1等を実現するコンピュータの構成が示されている。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現されうる。
コンピュータシステム800は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ801と、キーボード802と、マウス803と、モニタ804とを含む。
コンピュータ801は、CD−ROMドライブ8012に加えて、MPU8013と、CD−ROMドライブ8012等に接続されたバス8014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM8015と、MPU8013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM8016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク8017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ801は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでもよい。
コンピュータシステム800に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM8101に記憶されて、CD−ROMドライブ8012に挿入され、さらにハードディスク8017に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ801に送信され、ハードディスク8017に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM8016にロードされる。プログラムは、CD−ROM8101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ801に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等を、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム800がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の構成要素は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
上述の複数の実施の形態を適宜組み合わせた実施の形態を構成してもよい。例えば、上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
以上のように、本発明にかかる撮影支援システムは、台本情報に基づいて、容易に撮影スケジュールを作成するという効果を有し、撮影支援システム等として有用である。
1 撮影支援システム
110 格納部
111 台本情報格納部
112 資源情報格納部
113 制約条件情報格納部
114 撮影スケジュール格納部
150 情報処理部
151 撮影条件情報取得部
154 スケジュール生成部
161 環境予測情報取得部
162 位置情報取得部
163 移動コスト取得部
165 入力情報取得部
170 情報出力部
190 通信部
300 外部情報処理装置
310 外部装置格納部
350 外部装置処理部
370 外部装置通信部
110 格納部
111 台本情報格納部
112 資源情報格納部
113 制約条件情報格納部
114 撮影スケジュール格納部
150 情報処理部
151 撮影条件情報取得部
154 スケジュール生成部
161 環境予測情報取得部
162 位置情報取得部
163 移動コスト取得部
165 入力情報取得部
170 情報出力部
190 通信部
300 外部情報処理装置
310 外部装置格納部
350 外部装置処理部
370 外部装置通信部
Claims (14)
- 複数のシーンを有する作品の撮影を行う条件に関する撮影条件情報と撮影に用いられる資源を特定する資源識別子とが対応付けられているシーン情報を前記複数のシーンのそれぞれについて含む台本情報が格納される台本情報格納部と、
前記作品の撮影に用いられる複数の資源のそれぞれに関する資源情報が格納される資源情報格納部と、
前記台本情報から撮影を行う条件に関する撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する撮影条件情報取得部と、
前記撮影条件情報取得部により取得された撮影条件情報と、前記資源情報とに基づいて、少なくとも前記作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成するスケジュール生成部とを備える、撮影支援システム。 - 前記作品の撮影に関する制約条件を示す制約条件情報が格納される制約条件情報格納部をさらに備え、
前記スケジュール生成部は、前記制約条件情報が示す制約条件を満足するように撮影スケジュールを生成する、請求項1に記載の撮影支援システム。 - 前記制約条件情報は、撮影を行う時間に関する時間制約条件情報及び撮影を行う費用に関する費用制約条件情報の少なくとも一方を含む、請求項2に記載の撮影支援システム。
- 前記資源情報は、撮影に各資源を利用可能である時間を示す利用可能時間情報及び各資源を撮影に利用した場合に要するコストを示すコスト情報の少なくとも一方と、各資源を特定する資源識別子とを有する情報である、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮影支援システム。
- 前記撮影条件情報は、一のシーンの撮影地に対応する撮影地識別子を含み、
前記撮影条件情報に基づいて、今後撮影を行うシーンの撮影地の環境に関する環境予測情報を取得する環境予測情報取得部をさらに備え、
前記スケジュール生成部は、前記環境予測情報取得部により取得された環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成する、請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影支援システム。 - 前記スケジュール生成部は、前記環境予測情報取得部により取得された一の撮影地に関する環境予測情報が、当該一の撮影地に関して前回に取得された環境予測情報から変化したことを検知した場合に、変化後の環境予測情報に基づいて撮影スケジュールを生成する、請求項5に記載の撮影支援システム。
- 前記環境予測情報は、撮影地における天気予報に関する情報である、請求項5又は6に記載の撮影支援システム。
- 前記撮影条件情報は、一のシーンの撮影地に対応する撮影地識別子及び当該シーンの時間帯に対応するシーン時間帯情報を含み、
前記資源情報は、前記作品の撮影に係る撮影地に対応する撮影地識別子とその撮影地の利用可能な時間を示す撮影地利用可能時間情報とが対応付けられている情報を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影支援システム。 - 前記撮影条件情報に含まれる撮影地識別子に基づいて各シーンの撮影地の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記撮影条件情報に含まれる2つのシーンの撮影地間を移動するのに必要な移動コストを取得する移動コスト取得部とをさらに備え、
前記スケジュール生成部は、前記移動コスト取得部により取得された移動コストに基づいて撮影スケジュールを生成する、請求項5から8のいずれか1項に記載の撮影支援システム。 - 前記撮影条件情報は、一のシーンの撮影に関係する関係者が担当する役割に対応する役割識別子を含み、
前記資源情報は、前記作品の撮影に関係しうる関係者に対応する関係者識別子とその関係者が稼働可能である時間を示す関係者稼働可能時間情報とが対応付けられた情報を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の撮影支援システム。 - 前記スケジュール生成部は、前記台本情報格納部に格納されている台本情報と、前記資源情報格納部に格納されている資源情報との少なくとも一方が変更されたことを検知した場合に、撮影スケジュールを生成し直す、請求項1から10のいずれか1項に記載の撮影支援システム。
- 前記撮影条件情報は、各シーンの分量に関する分量情報を含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の撮影支援システム。
- 複数のシーンを有する作品の撮影に用いられる撮影支援システムが備える撮影条件情報取得部とスケジュール生成部とによって実現される撮影スケジュール生産方法であって、
前記撮影支援システムは、
前記作品の台本情報を格納する台本情報格納部と、
前記作品の撮影に用いられる複数の資源のそれぞれに関する資源情報を格納する資源情報格納部とを備え、
前記撮影条件情報取得部が、前記台本情報から撮影を行う条件に関する撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する撮影条件情報取得ステップと、
前記スケジュール生成部が、前記撮影条件情報取得ステップにより取得された撮影条件情報と、前記資源情報とに基づいて、少なくとも前記作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成するスケジュール生成ステップとを有する、撮影スケジュール生産方法。 - 複数のシーンを有する作品の撮影に用いられる撮影支援システムのコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記撮影支援システムは、
前記作品の台本情報を格納する台本情報格納部と、
前記作品の撮影に用いられる複数の資源のそれぞれに関する資源情報を格納する資源情報格納部とを備え、
前記撮影支援システムのコンピュータを、
前記台本情報から撮影を行う条件に関する撮影条件情報を複数のシーン毎に取得する撮影条件情報取得部と、
前記撮影条件情報取得部により取得された撮影条件情報と、前記資源情報とに基づいて、少なくとも前記作品の各シーンの撮影日が特定されている撮影スケジュールを生成するスケジュール生成部として機能させるための、プログラム。
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