JP2021084884A - ワサビ根の発酵物又はその抽出物 - Google Patents
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Abstract
【課題】一実施形態において、本発明は、抗菌剤及び/又は血流促進剤を提供することを課題とする。別の実施形態において、本発明は、ワサビの根又は根茎に抗菌効果及び/又は血流促進効果等の生理活性を付与し、並びに/又はこれらの生理活性を増強することを課題とする。【解決手段】一実施形態において、本発明は、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物、又はこれらを含む抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、ニキビの予防及び/又は改善剤、又は化粧料、又はそれらの製造方法等に関する。【選択図】なし
Description
本発明は、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物、又はこれらを含む抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、ニキビの予防及び/又は改善剤、又は化粧料、又はそれらの製造方法等に関する。
ワサビ(Eutrema japonica)は、アブラナ科ワサビ属の香辛野菜であり、古来より人々に摂取され、食欲増進、血栓症予防、食品の抗菌など様々な目的で利用されてきた。一般的に食品で用いられているワサビは、ワサビの根茎をすりおろしたものである。
ワサビ根茎は、主に食品の抗菌を目的として利用されてきている。(例えば、特許文献1には、ワサビ抽出物が食品添加物として抗菌活性を有する物質として使用できることが記載されている)。化粧料に対しても、ワサビ根をLactobacillus lactisで発酵させた抽出物に防腐性があることが確認されており、一般的な黄色ブドウ球菌や青カビ、酵母に対する抗菌作用があることが示されている(特許文献2)。しかし、マラセチア菌やアクネ菌などの特定の菌に対する抗菌効果は示されていない。
血流促進剤は、真皮及び表皮細胞への血流を促進することにより、真皮線維芽細胞を賦活化してしわの発生を防止する効果、皮膚細胞層への栄養成分や水分を充分に補給するエモリエント効果、及び新陳代謝が活発になることによりくすみを改善する効果等を発揮する。また、フケ、かゆみ、脱毛等の頭皮にかかる種々の症状の原因のひとつとして、頭皮の血流不良が指摘されており、血流促進効果を有する皮膚外用剤の適用がなされてきた。
従来、血流促進剤としては、トウキ、センキュウ、シャクヤク及びジオウの混合物の抽出物からなる血流促進剤(特許文献3)や、シトラールを有効成分として含有する血流促進剤(特許文献4)などが報告されている。しかし、ワサビ根抽出物やその発酵物が血流促進効果を有することは知られていない。
一実施形態において、本発明は、抗菌剤及び/又は血流促進剤を提供することを課題とする。別の実施形態において、本発明は、ワサビの根又は根茎に抗菌効果及び/又は血流促進効果等の生理活性を付与し、並びに/又はこれらの生理活性を増強することを課題とする。
本発明者らはワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物又はその抽出物を調製し、当該発酵物又はその抽出物が優れた抗菌作用及び/又は血流促進作用を有し得ることを見出した。また、本発明者らは、当該発酵物又はその抽出物が優れたフケ抑制作用、及び/又はニキビの予防及び/又は改善作用も有し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の実施形態を包含する。
(1)ワサビ(Eutrema japonica)の根又は根茎のラクトバチルス・デルブルエッキィ(Lactobacillus delbrueckii)による発酵物又は抽出物。
(2)前記抽出物が、アルコール及び/又は水を含む溶媒による抽出物である、(1)に記載の発酵物又はその抽出物。
(3)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、マラセチア・フルフル(Malassezia furfur)及び/又はプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)を含む微生物に対する抗菌剤。
(4)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、血流促進剤。
(5)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、フケ抑制剤。
(6)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、ニキビの予防及び/又は改善剤。
(7)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、化粧料。
(8)ワサビ(Eutrema japonica)の根又は根茎をラクトバチルス・デルブルエッキィ(Lactobacillus delbrueckii)によって発酵させて発酵物を得ることを含む、(1)〜(7)のいずれかに記載の発酵物又はその抽出物、抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、ニキビの予防及び/又は改善剤、又は化粧料を製造する方法。
(9)前記発酵物の抽出物を得ることをさらに含む、(8)に記載の方法。
(1)ワサビ(Eutrema japonica)の根又は根茎のラクトバチルス・デルブルエッキィ(Lactobacillus delbrueckii)による発酵物又は抽出物。
(2)前記抽出物が、アルコール及び/又は水を含む溶媒による抽出物である、(1)に記載の発酵物又はその抽出物。
(3)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、マラセチア・フルフル(Malassezia furfur)及び/又はプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)を含む微生物に対する抗菌剤。
(4)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、血流促進剤。
(5)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、フケ抑制剤。
(6)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、ニキビの予防及び/又は改善剤。
(7)(1)又は(2)に記載の発酵物又はその抽出物を含む、化粧料。
(8)ワサビ(Eutrema japonica)の根又は根茎をラクトバチルス・デルブルエッキィ(Lactobacillus delbrueckii)によって発酵させて発酵物を得ることを含む、(1)〜(7)のいずれかに記載の発酵物又はその抽出物、抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、ニキビの予防及び/又は改善剤、又は化粧料を製造する方法。
(9)前記発酵物の抽出物を得ることをさらに含む、(8)に記載の方法。
本発明によって、抗菌作用及び/又は血流促進作用等の優れた生理活性を有し得る成分が提供される。
一態様において、本発明は、ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物又はその抽出物に関する。
本発明において原料となるワサビ(Eutrema japonica)の産地及び品種は特に限定されない。ワサビの根又は根茎は、その全体又は一部を含むものであってよい。なお、「根茎」とは、「地下茎」とも呼ばれ、地中に埋もれる性質を有する茎を指す。
本発明では、ワサビの根又は根茎を、Lactobacillus delbrueckiiにより発酵させる。本発明で用いるLactobacillus delbrueckiiは特に限定されないが、例えばNBRC等の公的機関から利用可能なもの(例えば、NBRC3202株)又はその変異株であってもよいし、天然から単離された株又はその変異株であってもよい。変異株は、本発明の効果を奏する発酵物を生産する能力を有する株であってよい。1種又は2種以上のLactobacillus delbrueckii株を本発明におけるワサビの根又は根茎の発酵に用いてもよい。
発酵に供するワサビの根又は根茎は、発酵に適した任意の形態であってよく、例えば、粗粉砕物又は微粉砕物等の粉砕物であってもよいし、ペースト状にしたものであってもよいし、圧搾などによる処理物であってもよいし、又は非処理のものであってもよい。一実施形態では、発酵に用いるワサビの根又は根茎は、ペースト状である。
ワサビの根又は根茎は、発酵に用いる前に殺菌することが好ましい。ワサビの根又は根茎の殺菌は、加熱殺菌、フィルター除菌、紫外線殺菌、放射線殺菌、オゾン殺菌等の任意の殺菌方法で行えばよい。ワサビの根又は根茎は、100℃超、又は120℃以上、例えば110〜130℃又は120〜130℃で加熱殺菌してもよく、一例では121℃で20分間処理することにより殺菌してもよい。加熱殺菌後は、少なくとも、発酵に適した温度まで冷却した後に発酵に用いることが好ましい。
ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵は、Lactobacillus delbrueckiiに適した任意の発酵方法を用いて行うことができる。一実施形態では、ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵は、液体培養法で行うことが好ましい。液体培養法での発酵は、任意の水性媒体を用いて行えばよいが、Lactobacillus delbrueckiiの培養に適した任意の液体培地又はこれを含む溶液を用いて行うことができる。
ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵は、発酵の基質となるワサビの根又は根茎にLactobacillus delbrueckiiを接種して培養し、ワサビの根又は根茎を発酵させることにより行うことができる。一実施形態では、水又は液体培地等の水性媒体を加えたワサビの根又は根茎にLactobacillus delbrueckiiを添加してもよいし、水又は液体培地等の水性媒体を加えずにワサビの根又は根茎にLactobacillus delbrueckiiを添加してもよい。水又は液体培地等の水性媒体は、ワサビの根又は根茎に対して適当量で添加すればよく、限定されるものではないが、ワサビの根又は根茎の重量の0.01倍〜50倍、1倍〜10倍、例えば2〜5倍の重量で添加することができる。液体培地としてはLactobacillus delbrueckiiの培養に適した、上記培地等の任意の液体培地を用いることができる。なお水又は液体培地等の水性媒体を加えたワサビの根又は根茎を上記のとおり殺菌して発酵に用いてもよいし、殺菌したワサビの根又は根茎に殺菌した水又は液体培地等の水性媒体を加えてもよい。
Lactobacillus delbrueckiiは、ワサビの根又は根茎に対して前培養をせずに直接添加(接種)してもよいし、前培養により得られた液体又は固体培養物を添加(接種)してもよい。Lactobacillus delbrueckiiを前培養により十分に生育させた後、液体又は固体培養物としてワサビの根又は根茎に添加することにより、Lactobacillus delbrueckiiによる発酵の効率を向上させることができる。Lactobacillus delbrueckiiの液体又は固体培養物は、Lactobacillus delbrueckiiの培養に適した任意の液体培地でLactobacillus delbrueckiiを培養(前培養)したものであり得る。
Lactobacillus delbrueckiiの培養に適した液体培地は、特に限定されないが、通常は炭素源、窒素源、及び無機塩類を含み、例えば、グルコース、酵母エキス、ペプトン、カゼイン、大豆分解物、エタノール、グリセロール、ポテトエキス等から選ばれる一以上の成分を含んでいてもよい。例えば公知の乳酸菌用培地、例えば一般乳酸菌接種用培地又はMRS培地等を用いてもよい。
ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵条件は、Lactobacillus delbrueckiiが増殖できる条件であれば特に限定されない。発酵温度は、Lactobacillus delbrueckiiが増殖できる温度であればよく、特に限定されないが、典型的には15〜45℃、好ましくは20〜40℃、例えば27〜33℃であってよい。発酵時間は、特に限定されないが、例えば、5時間〜1ヶ月、例えば1〜7日間、4〜6日又は約5日間であってよい。他の発酵条件、例えば静置培養であるか振とう培養であるか、また振とう培養の場合の培地の撹拌速度等もLactobacillus delbrueckiiの生育に適した条件であればよい。
本発明では上記のようにしてワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物(以下、単に「ワサビの根又は根茎の発酵物」とも記載する)を調製することができる。ワサビの根又は根茎の発酵物は、そのまま(液体培養で得た場合は、発酵原液)の状態で用いてもよいし、濃縮、希釈、溶媒交換、乾燥、殺菌・除菌、加熱、冷却、及び/又は脱臭・脱色、又は夾雑物、菌体や不溶物の除去等のための濾過(例えば、精密濾過)及び/若しくは遠心分離等による試料清澄化(精製)などの1つ以上の処理を行ったものを用いてもよく、そのどちらの場合も「ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物」の範囲に包含される。
一実施形態では、上記のようにして調製されたワサビの根又は根茎の発酵物から抽出物を調製してもよい。ワサビの根又は根茎の発酵物の抽出物は、任意の抽出方法により得ることができる。抽出は、上記のワサビの根又は根茎の発酵物又はその処理物を、静置、撹拌又は振とう等することにより行ってもよい。この場合、ワサビの根又は根茎の発酵物に含まれる液体培地等の水分を溶媒とした抽出が行われる。あるいは、ワサビの根又は根茎の発酵物からの抽出は、上記のワサビの根又は根茎の発酵物又はその処理物に、さらに溶媒を添加し、静置、撹拌又は振とう等することにより行ってもよい。
上記のワサビの根又は根茎の発酵物又はその処理物に対する、抽出のための溶媒の添加量は、以下に限定されないが、通常は、原料のワサビの根又は根茎(乾燥重量又は新鮮重量)の0.1〜10倍量、好ましくは2〜8倍量、例えば4〜6倍量(重量比)であってよい。あるいは、上記のワサビの根又は根茎の発酵物又はその処理物に対する、抽出のための溶媒の添加量は、以下に限定されないが、抽出に供する発酵物又はその処理物中に含まれる水分の、通常は0.1〜3倍量、好ましくは0.25〜2.4倍量、より好ましくはほぼ等量(0.8〜1.2倍量)(重量比)であってよい。また、抽出のための溶媒の総量(溶媒の添加量と、抽出に供する発酵物又はその処理物中に含まれる水分量との合計)は、以下に限定されないが、原料のワサビの根又は根茎(乾燥重量又は新鮮重量)の0.1〜100倍量、好ましくは0.2〜50倍量、より好ましくは1〜20倍量、例えば2〜10倍量又は4〜8倍量(重量比)であってよい。
一実施形態において、発酵物を乾燥した後及び/又は乾燥の前に抽出のための溶媒を加える。発酵物を乾燥した後に溶媒を加える場合、溶媒の添加量は限定しないが、例えば溶媒中の発酵物の乾燥重量が0.01%〜50%、0.1%〜10%、0.25%〜5%、又は0.5%〜2%となるように溶媒を添加することができる。
抽出のための溶媒(抽出溶媒)としては、特に限定されないが、アルコール及び/又は水を含む溶媒が好ましく、例えば、水、アルコール、又は水とアルコールの混合溶媒(含水アルコール)であってもよい。あるいは、抽出のための溶媒は、ワサビの根又は根茎の発酵物に含まれる液体培地等の水分であってもよいし、それにアルコール及び/又は水等が添加されたものであってもよい。それらの溶媒も「アルコール及び/又は水を含む溶媒」の範囲に含まれる。水としては、純水、超純水、脱塩水、滅菌水、蒸留水、及び水道水等の任意の水であり得る。水を含む溶媒は、緩衝液、生理食塩水、希酸、及び希アルカリ等であってもよい。アルコールとしては、一価アルコール又は多価アルコール(例えば、二価アルコール、又は三価以上のアルコール)が挙げられる。一価アルコールとしては、例えば、エタノール、メタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ベンジルアルコールなどが挙げられる。多価アルコールとしては、1,3-ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどが挙げられる。一実施形態では、溶媒は、医薬又は化粧料の分野で製剤上許容される溶媒であることが好ましく、例えば、医薬又は化粧料の分野で製剤上許容されるアルコール又は水を含むことが好ましい。あるいは、抽出後に溶媒置換等により溶媒を変更する場合には医薬又は化粧料の分野で製剤上許容されるもの以外の溶媒を抽出のために使用してもよい。より好ましくは、溶媒は、水、アルコール、又は含水アルコール(水とアルコールの混合溶媒)を含む。
一実施形態では、10〜90w/w%、より好ましくは20〜70w/w%、例えば40〜60w/w%のアルコール濃度の溶媒を抽出に用いることが好ましく、例えば、20〜70w/w%又は40〜60w/w%濃度の1,3-ブチレングリコール又はエタノールを含む溶媒を抽出に用いることができる。
溶媒によるワサビの根又は根茎の発酵物からの抽出は、以下に限定されないが、通常は10〜80℃、好ましくは、20〜60℃、20〜40℃、又は室温の抽出温度で行ってもよい。ワサビの根又は根茎の発酵物からの抽出は、例えば、10〜80℃の抽出温度で、1時間〜6週間程度、例えば1時間〜3週間又は12〜24時間の抽出時間にわたり行うことができる。一実施形態では、ワサビの根又は根茎の発酵物からの抽出は、20〜60℃の抽出温度で、1時間〜3週間又は12〜24時間の抽出時間にわたり行ってもよい。好ましい例では、ワサビの根又は根茎の発酵物からの抽出は、抽出温度20〜40℃で1時間〜1週間、例えば12〜24時間の抽出時間にわたり行ってもよい。一実施形態では、溶媒がエタノールを含む場合(例えば、20〜70w/w%濃度のエタノール水溶液)、20〜60℃、例えば20〜40℃の抽出温度で1時間〜3週間、例えば12〜24時間の抽出時間にわたり抽出を行ってもよく、20〜40℃の抽出温度で1時間〜1週間の抽出時間、例えば一晩(典型的には8〜18時間程度)にわたり抽出を行ってもよい。
本発明におけるワサビの根又は根茎の発酵物の抽出物は、上記の抽出方法に従って得られる、上記の溶媒による抽出物であってよい。なお、水ベースの溶媒による抽出物は水性抽出物であり、アルコールベースの溶媒による抽出物はアルコール性抽出物であり、含水アルコールベースの溶媒による抽出物は水性-アルコール性抽出物であると言うことができる。
以上のようにして得られたワサビの根又は根茎の発酵物の抽出物は、そのまま(抽出原液)の状態で用いてもよいし、濃縮、希釈、溶媒交換、乾燥、殺菌・除菌、脱臭・脱色、又は濾過(例えば、精密濾過)や遠心分離等による精製などの1つ以上の処理を行った後に使用してもよい。精製方法は特に限定されないが、例えば、メンブレンフィルター等のフィルターを使用して濾過することにより精製してもよい。一実施形態において、ワサビの根又は根茎の発酵物の抽出物は、濾過後に乾燥したものである。
好ましい実施形態では、得られたワサビの根又は根茎の発酵物の抽出物を、濾過、例えばフィルターで濾過することにより、夾雑物、菌体及び不溶物等を除去してもよい。一実施形態では、ワサビの根又は根茎の発酵物を殺菌した後、そのままの状態で、又は溶媒を添加して、静置、攪拌又は振とう等することにより抽出を行い、得られた抽出物を濾過(例えば、精密濾過)することにより、夾雑物、菌体及び不溶物等を除去された濾過液を得ることができる。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物の濾過は、任意の濾過法により行うことができる。濾過は、夾雑物、菌体及び/又は不溶物等の除去に適したフィルター又は他の濾過デバイスを用いて行えばよい。フィルター又は他の濾過デバイスを用いた通過は、遠心濾過、加圧濾過、吸引濾過等であってよい。ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物を濾過するために用いるフィルターは、濾過に適した任意のフィルターであってよい。フィルターは、以下に限定されないが、例えばメンブレンフィルター、グラスファイバーフィルター、セルロースフィルター、焼結フィルター等であってもよいし、2種以上のフィルターを組み合わせたものであってもよい。フィルターは、限定するものではないが、例えば、精密濾過フィルターであってよく、典型的には1μm未満、好ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.1μm〜0.5μm又は0.2μm〜0.5μm、例えば0.45μm、0.22μm、又は0.1μmの孔径を有するフィルターであってよい。一実施形態では、プレフィルターによる濾過後に、精密濾過フィルターによる濾過を行ってもよい。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物の希釈は、任意の希釈法により行うことができる。一実施形態では、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物は、例えば、上述の抽出のための溶媒を用いて希釈してもよい。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物の濃縮や溶媒交換は、任意の濃縮法や溶媒交換法により行うことができ、例えば、限外濾過法、透析法、クロマトグラフィー法等により行うことができる。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物の殺菌・除菌は、任意の殺菌又は除菌方法、例えば、加熱殺菌、フィルター除菌、加熱殺菌、紫外線殺菌、放射線殺菌、オゾン殺菌等の方法により行うことができ、当業者は殺菌又は除菌方法を適宜選択することができる。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物の脱臭・脱色は、任意の脱臭処理及び/又は脱色処理方法により行えばよく、例えば活性炭カラムなどを用いた方法が挙げられる。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物の乾燥は、任意の乾燥法により行うことができ、例えば、真空凍結乾燥物などの凍結乾燥法、スプレードライ法などの熱乾燥法により行うことができる。
本発明において、ワサビの根又は根茎の発酵物又はその抽出物についてウィンタリング(脱ろう)処理を実施してもよい。
以上のようにして得られたワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物若しくはその抽出物は、抗菌作用、血流促進作用、フケ抑制作用、ニキビの予防及び/又は改善作用の少なくとも一つにおいて、優れた効果を有し得る。例えば、ワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物は、後述の実施例に示すとおり、不発酵のワサビの根又は根茎と比較して、顕著に増強された抗菌作用及び/又は血流促進作用を示し得る。
一態様において、本発明は、本発明のワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物又はその抽出物を含む、又はこれからなる、マラセチア・フルフル(Malassezia furfur)及び/又はプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)を含む微生物に対する抗菌剤に関する。本明細書において、抗菌作用は、微生物に対する殺菌、滅菌、又は静菌作用を含む。
一態様において、本発明は、本発明のワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物又はその抽出物を含む、又はこれからなる、血流促進剤(又は肌の温かさを増加させるための剤)に関する。本発明の血流促進剤は、特に限定するものではないが、生体の皮膚に適用された場合に血流促進をもたらすことができる。本発明において「血流促進」とは、本発明に係る発酵物又はその抽出物を適用後の血流量が、当該発酵組成物を適用しない場合(例えば、当該発酵組成物の代わりに水又は溶媒を適用した対照群)の血流量と比較して増加することを指す。血流促進効果の有無は、本発明に係る発酵物又はその抽出物を適用後に肌の温かさ又は皮膚温度が増加するか否かを調べることにより特定することができる。
一態様において、本発明は、本発明のワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物又はその抽出物を含む、又はこれからなるフケ抑制剤に関する。フケ抑制効果の有無は、本発明に係る発酵物又はその抽出物を適用後にフケの量が低下するか否かを調べることにより特定することができる。
一態様において、本発明は、本発明のワサビの根又は根茎のLactobacillus delbrueckiiによる発酵物又はその抽出物を含む、又はこれからなるニキビの予防及び/又は改善剤に関する。ニキビの予防及び/又は改善効果の有無は、本発明に係る発酵物又はその抽出物を適用後にニキビの量が低下するか否かを調べることにより特定することができる。
本発明に係る発酵物若しくはその抽出物、又はそれを含む抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤は、経口又は非経口的に用いてもよいが、特に皮膚外用剤として有利に用いることができる。本発明に係る発酵物若しくはその抽出物は、皮膚に適用することにより、抗菌、血流促進、フケ抑制、ニキビの予防及び/又は改善のうち少なくとも一つの効果を奏し得る。
一態様において、本発明は、本明細書に記載の発酵物若しくはその抽出物、抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤を含む組成物に関する。組成物は、例えば化粧品組成物又は化粧料、医薬品組成物、医薬部外品組成物であってよい。組成物は、抗菌、血流促進、フケ抑制、ニキビの予防及び/又は改善のためのものであってよい。例えば、本発明に係る組成物、例えば化粧料又は医薬品組成物は、皮膚に適用することにより、抗菌作用、血流促進作用、フケ抑制作用、ニキビの予防及び/又は改善作用の少なくとも一つをもたらすことができる。本発明に係る組成物は、皮膚外用剤であってよい。
本発明に係る組成物、例えば化粧料及び医薬組成物は、任意の剤型であってよく、例えば、軟膏剤、貼付剤、パップ剤、リニメント剤、ローション剤、クリーム剤、エキス剤、流エキス剤、チンキ剤、エリキシル剤、シロップ剤、リモナーデ剤、芳香水剤、液剤、懸濁化剤、乳剤、薬用入浴剤、薬用シャンプー、エアゾール剤、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等が挙げられる。
本発明に係る組成物、例えば化粧料及び医薬は、溶液状、懸濁液状、乳化状、粉末状、ペースト状、ムース状、又はジェル状などの任意の形態の組成物であってよい。本発明に係る組成物、例えば化粧料及び医薬は、好ましくは、皮膚に接触して使用され得る任意の形態であってよく、具体的には、例えば、化粧水、乳液、美容液、一般クリーム(フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリーム等)、洗顔料(クレンジングクリーム等)、パック、髭剃り用クリーム、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼けローション、化粧石鹸、ファンデーション、おしろい、パウダー、口紅、リップクリーム、アイライナー、アイクリーム、アイシャドウ、マスカラ、入浴剤、シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアパック、スカルプケア剤、ボディリンス、ボディジェル、染毛料、頭髪用化粧品等が挙げられる。ハンドクリーム、アイクリーム、シャンプー、ヘアパック、スカルプケア剤等が特に好ましい。
本発明に係る組成物において、ワサビの根又は根茎の発酵物若しくはその抽出物の配合量は、組成物中、本発明に係る発酵物又はその抽出物の乾燥重量で0.0001〜100 w/w%、好ましくは0.001〜100w/w%、より好ましくは0.01〜30 w/w%、より好ましくは0.1〜10 w/w%の濃度となる量であってよい。本発明に係る発酵物若しくはその抽出物は、本発明に係る組成物に任意の形態で配合することができ、例えば、そのままの状態で他の成分と単に混合してもよいし、液状、ゲル状、粉末状、顆粒状、又はカプセル封入体等の形態で組成物に配合してもよい。
本発明に係る組成物は、本発明に係るワサビの根又は根茎の発酵物若しくはその抽出物、又はそれを含む抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤に加えて、化粧料又は医薬組成物において許容される添加剤、及び必要に応じて他の活性成分等を含むことができる。そのような添加剤や他の活性成分等は、組成物、例えば化粧料又は医薬組成物の用途及び形態に適したものを任意に選択して用いることができる。本発明に係る組成物は、任意の製造方法に従って、例えば、原料を混合、撹拌、成形、充填等することにより、製造することができる。
本発明に係る抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤、又は組成物は、担体(固体又は液体担体)、賦形剤、界面活性剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤、pH調整剤、着色料、香料、矯味剤、清涼剤、安定化剤、増泡剤、保存剤、緩衝剤等の製剤用の添加剤を1つ以上含んでもよい。
本発明に係る抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤、又は組成物は、例えば以下の任意の群から任意に選択される1つ又は2つ以上の成分を含んでもよい。
コラーゲン、コラーゲン加水分解物、ゼラチン、ゼラチン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、ラクトフェリン、ケラチン、ケラチン加水分解物、カゼイン、アルブミン、ローヤルゼリー由来タンパク加水分解物、ハチミツ由来タンパク加水分解物等のタンパク質及びタンパク質の加水分解物。
ヒアルロン酸ナトリウム及びヒアルロン酸誘導体、キサンタンガム、カラギーナン、グアーガム、アルギン酸及びその塩、ペクチン、コンドロイチン硫酸及びその塩、水溶性キチン、キトサン誘導体及びその塩、プルラン、デオキシリボ核酸、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然高分子及びそれらの誘導体。
アロエ、りんご、みかん、もも、みかん、メロン、いちご、シークアーサー、イチジクなどの果実由来物、ラッカセイ、クリ、リュウガン、キビ、大麦、米、ゴヨウマツ、大豆などの種子由来物、ニホンナシ、クサソテツ(若芽のコゴミを含む)などの葉由来物、ワサビなど根茎由来物、桜やナナカマドなど樹木由来等の植物由来物。
植物などが微生物により分解されて得られる最終生成物である腐植物質フミン酸、フルボ酸。
ホオズキ、ラカンカ、ナツメ、ハト麦、甘草、杜仲、ショウガ、ウドなどの生薬。
海藻末や海藻エキスまた海藻由来の多糖類。
プラセンタエキス等の動物由来物。
炭酸水や温泉水、マイクロナノバブル水、精製水、蒸留水等の水。
海藻末や海藻エキスまた海藻由来の多糖類。
プラセンタエキス等の動物由来物。
炭酸水や温泉水、マイクロナノバブル水、精製水、蒸留水等の水。
カルボキシビニルポリマー及びその塩、ポリアクリル酸及びその塩、カルボキシメチルセルロース及びその塩等の酸性ポリマー、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセルロースポリビニルメチルエーテル等の中性ポリマー。
カチオン化セルロース、ポリエチレンイミン、カチオン化グアーガム等のカチオン性ポリマー。
エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類。
エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類。
パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、アントラニエール酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤。
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、リン酸L−アスコルビルマグネシウム及びその誘導体、ビタミンD群、酢酸d−α−トコフェノール、ビタミンE群、葉酸類、β−カロチン、γ−オリザノール、ニコチン酸、パントテン酸類、ビオチン類、フェルラ酸等のビタミン類。
グリチルリチン酸及びその塩類、グアイアズレン及びその誘導体、アラントイン等の抗炎症剤。
ステアリン酸エステル、ノルジヒドログアセレテン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、パラヒドロキシアニソール、没食子プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール等の抗酸化剤。
パラ安息香酸メチル、パラ安息香酸エチル、パラ安息香酸プロピル、パラ安息香酸ブチル等のパラ安息香酸エステル類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、フェノキシエタノール、安息香酸等の防腐剤。
エデト酸、エデト酸二ナトリウム等のエデト酸及びその塩類、フィチン酸、ヒドロキシエタンジスルホン酸等の金属イオン封鎖剤。
グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール類。
グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール類。
L−アスパラギン酸、DL−アラニン、L−アルギニン、L−システイン、L−グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸類及びその塩。
マルチトール、ソルビトール、キシロビオース、N−アセチル−D−グルコサミン、蜂蜜等の糖類。
アンモニア水、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基類。
流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類。
オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油等の油脂類。
ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類。
オリーブ油、ヤシ油、月見草油、ホホバ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油等の油脂類。
ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類。
ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類。
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、トリオクタン酸グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸ステアリル等のエステル類。
レシチン及びその誘導体等のリン脂質類。
ウシ骨髄脂やウシ脳脂質などの動植物由来脂質。
ウシ骨髄脂やウシ脳脂質などの動植物由来脂質。
ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキル硫酸塩。
ポリオキシエチレン(2EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキサイドでEOの前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキル(炭素数11〜15のいずれか又は2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキル硫酸塩。
ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩。
ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩。
ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ラウロイルメチル-L-グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸-L-グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、エーテル硫酸アルカンスルホン酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ウンデシノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエントキシエチルスルホン酸ナトリウム、オレイン酸アミノスルホコハク酸二ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素鎖12〜15)エーテルリン酸(8〜10EO)、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤。
塩化ステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤。
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩などの両性界面活性剤。
ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(7EO)、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール・ラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル等のノニオン性界面活性剤。
イソステアリン酸ジエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、牛脂脂肪酸モノエタノールアミド、硬化牛脂脂肪酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤。
鎖状又は環状メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンポリエチレングリコール共重合体、ジメチルポリシロキサンポリプロピレン共重合体、アミノ変性シリコンオイル、第四級アンモニウム変性シリコンオイルなどのシリコンオイル。
チオグリコール酸及びその塩。
システアミン及びその塩。
過酸化水素、過硫酸塩、過ほう酸塩、過酸化尿素などの過酸化物。
臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩。
システアミン及びその塩。
過酸化水素、過硫酸塩、過ほう酸塩、過酸化尿素などの過酸化物。
臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩。
角質溶解剤、収斂剤、創傷治療剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、抗アレルギー剤、細胞賦活剤等の他の有効成分。
本発明に係る発酵物若しくはその抽出物、抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤、又は組成物(以下、「本発明に係る発酵物若しくはその抽出物等」とも記載する)の適用又は投与対象は、ヒト、家畜、愛玩動物、実験動物等を含む任意の哺乳動物の対象(被験体)であってよく、特にヒトが好ましい。本発明に係る発酵物若しくはその抽出物等は、ニキビやフケが生ずるリスクが高い被験体への適用又は投与に特に有用である。
本発明に係る発酵物若しくはその抽出物等の適用量又は投与量は、対象の年齢、体重、適用/投与経路、剤型、投与回数等により異なり、当業者の裁量によって広範囲に変更することができる。具体的には、その適用量又は投与量は、特に限定されないが、有効成分である本発明に係る発酵物若しくはその抽出物の乾燥重量に換算して、例えば、0.001mg/回〜10g/回とすることができる。本発明に係る発酵物若しくはその抽出物等は、以下に限定するものではないが、例えば6〜24時間間隔で繰り返し適用又は投与してもよい。
一態様において、本発明は、ワサビの根又は根茎をLactobacillus delbrueckiiによって発酵させて発酵物を得ることを含む、本明細書に記載の発酵物又はその抽出物、抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、又はニキビの予防及び/又は改善剤、又は組成物を製造する方法に関する。一実施形態において、本方法は、前記発酵物の抽出物を得ることをさらに含む。本態様において、ワサビの根又は根茎、Lactobacillus delbrueckii、発酵方法及び抽出方法の詳細については、本明細書に記載した通りである。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明の技術的範囲は、本実施例によって何ら限定されるものではない。
<実施例1:ワサビ根発酵抽出物の調製>
製造例1
粉砕し、フードプロセッサーを用いてペースト状にしたワサビの根と根茎に重量で3倍量の水を加えた後、121℃で20分間殺菌を行った。30℃まで冷却した後、栄養成分としてグルコース、酵母エキス、無機塩類を用いて30℃、72時間で前培養したLactobacillus delbrueckii(NBRC3202)の培養液を全体量に対して20%添加し、栄養成分としてグルコース、酵母エキス、無機塩類を用いて30℃、48時間の発酵を5日間行った。発酵終了後、121℃で20分間殺菌を行った。室温まで冷却した後、1μmプレフィルターを経て0.45μmメンブランスフィルターにて濾過を行い、不溶解分を除去後、秤量瓶に1gを量り取り、105℃で24時間乾燥し、秤量した後、乾燥重量が1%となるように加水して希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵水抽出物を得た。
製造例1
粉砕し、フードプロセッサーを用いてペースト状にしたワサビの根と根茎に重量で3倍量の水を加えた後、121℃で20分間殺菌を行った。30℃まで冷却した後、栄養成分としてグルコース、酵母エキス、無機塩類を用いて30℃、72時間で前培養したLactobacillus delbrueckii(NBRC3202)の培養液を全体量に対して20%添加し、栄養成分としてグルコース、酵母エキス、無機塩類を用いて30℃、48時間の発酵を5日間行った。発酵終了後、121℃で20分間殺菌を行った。室温まで冷却した後、1μmプレフィルターを経て0.45μmメンブランスフィルターにて濾過を行い、不溶解分を除去後、秤量瓶に1gを量り取り、105℃で24時間乾燥し、秤量した後、乾燥重量が1%となるように加水して希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵水抽出物を得た。
製造例2
製造例1と同様にワサビ根を発酵させ、殺菌、濾過、及び乾燥した。その後、製造例1と同様に乾燥重量が1%となるように50% 1,3-ブチレングリコール(BG)(KHネオケム)水溶液を加えて希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵50%BG水抽出物を得た。
製造例1と同様にワサビ根を発酵させ、殺菌、濾過、及び乾燥した。その後、製造例1と同様に乾燥重量が1%となるように50% 1,3-ブチレングリコール(BG)(KHネオケム)水溶液を加えて希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵50%BG水抽出物を得た。
製造例3
製造例1と同様にワサビ根を発酵させ、殺菌した。その後、室温まで冷却し、1,3-ブチレングリコールを20%(w/w)となるように加え一晩撹拌した後、1μmプレフィルターを経て0.45μmメンブランスフィルターにて濾過を行い、不溶解分を除去後、秤量瓶に1gを量り取り、105℃で24時間乾燥し、秤量した後、乾燥重量が1%となるように20%1,3-ブチレングリコール水溶液を加えて希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵20%BG水抽出物を得た。
製造例1と同様にワサビ根を発酵させ、殺菌した。その後、室温まで冷却し、1,3-ブチレングリコールを20%(w/w)となるように加え一晩撹拌した後、1μmプレフィルターを経て0.45μmメンブランスフィルターにて濾過を行い、不溶解分を除去後、秤量瓶に1gを量り取り、105℃で24時間乾燥し、秤量した後、乾燥重量が1%となるように20%1,3-ブチレングリコール水溶液を加えて希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵20%BG水抽出物を得た。
製造例4
製造例1と同様にワサビ根を発酵させ、殺菌した。その後、室温まで冷却し、エタノールを50%(w/w)となるように加え一晩撹拌した後、1μmプレフィルターを経て0.45μmメンブランスフィルターにて濾過を行い、不溶解分を除去後、秤量瓶に1gを量り取り、105℃で24時間乾燥し、秤量した後、乾燥重量が1%となるように50%エタノール水溶液を加えて希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵50%エタノール水抽出物を得た。
製造例1と同様にワサビ根を発酵させ、殺菌した。その後、室温まで冷却し、エタノールを50%(w/w)となるように加え一晩撹拌した後、1μmプレフィルターを経て0.45μmメンブランスフィルターにて濾過を行い、不溶解分を除去後、秤量瓶に1gを量り取り、105℃で24時間乾燥し、秤量した後、乾燥重量が1%となるように50%エタノール水溶液を加えて希釈し、12時間撹拌してワサビ根発酵50%エタノール水抽出物を得た。
製造例5
製造例1で得られたワサビ根発酵水抽出物を真空凍結乾燥して、ワサビ根発酵水抽出物の凍結乾燥粉末を得た。
製造例1で得られたワサビ根発酵水抽出物を真空凍結乾燥して、ワサビ根発酵水抽出物の凍結乾燥粉末を得た。
比較例1〜4
発酵の工程においてLactobacillus delbrueckiiの添加を行わない以外は、製造例1〜4とそれぞれ同様の手順により、比較例1〜4を得た。
発酵の工程においてLactobacillus delbrueckiiの添加を行わない以外は、製造例1〜4とそれぞれ同様の手順により、比較例1〜4を得た。
<実施例2:ワサビ根発酵抽出物の抗菌効果>
製造例1〜4にて製造したワサビ根発酵抽出物の抗菌効果について調べた。
製造例1〜4の各種ワサビ根発酵抽出物を試験区とし、製造例1〜4と同濃度に調整した比較例1〜4を設定した。対照区は蒸留水とした。それぞれ滅菌試験管に0.1ml分注した後、アクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス(JCM 6425))又はマラセチア菌(マラセチア・フルフル(JCM9199))を37℃、48時間で培養し、菌液濃度11,000cfu/mlに調整した試験菌液1mLを接種し、34℃で4週間まで培養した。培養液を1週間毎に、SCDLP培地に希釈接種し、34℃で3日間培養した後、形成されたコロニーを換算して菌数を算出した。
結果を表1及び2に示した。
製造例1〜4にて製造したワサビ根発酵抽出物の抗菌効果について調べた。
製造例1〜4の各種ワサビ根発酵抽出物を試験区とし、製造例1〜4と同濃度に調整した比較例1〜4を設定した。対照区は蒸留水とした。それぞれ滅菌試験管に0.1ml分注した後、アクネ菌(プロピオニバクテリウム・アクネス(JCM 6425))又はマラセチア菌(マラセチア・フルフル(JCM9199))を37℃、48時間で培養し、菌液濃度11,000cfu/mlに調整した試験菌液1mLを接種し、34℃で4週間まで培養した。培養液を1週間毎に、SCDLP培地に希釈接種し、34℃で3日間培養した後、形成されたコロニーを換算して菌数を算出した。
結果を表1及び2に示した。
表1及び2から明らかなように、アクネ菌とマラセチア菌に対して製造例及び比較例ともにどの試験区も優れた抗菌作用を示した。さらに、ワサビ根を発酵させていない比較例1〜4と比べて、対応する醗酵させた製造例1〜4が優れた抗菌作用を示した。
<実施例3:血流促進作用>
製造例5のワサビ根発酵水抽出物の乾燥粉末に水を加えて1%水溶液を調製し、被験者の前腕部に1mlを塗布した。比較として比較例1を用いた。対照区として蒸留水のみの試験区を設定した。
製造例5のワサビ根発酵水抽出物の乾燥粉末に水を加えて1%水溶液を調製し、被験者の前腕部に1mlを塗布した。比較として比較例1を用いた。対照区として蒸留水のみの試験区を設定した。
これらについて、専門パネラー10名による官能試験を行なった。評価は下記の項目について3段階の評点評価を実施した。また、評価は、1分後、5分後、30分後、1時間後に実施した。
肌の温かさ
0 変化なし
1 やや温かい
2 温かい
パネラー10名の評点の平均を表3に示す。
肌の温かさ
0 変化なし
1 やや温かい
2 温かい
パネラー10名の評点の平均を表3に示す。
表3から明らかなように、ワサビ根発酵水抽出物の1%水溶液は、発酵させていない比較例1と比べて優れた血流促進作用を示した。
<実施例4:化粧水の製造>
以下の表4の処方に従い、(1)〜(10)を80℃で撹拌、溶解後室温に冷却し、化粧水(処方例1)を得た。得られた化粧水はいずれも清澄であり、40℃、RH75%の条件下において3ヶ月間白濁を生じることもなく安定であった。また、ワサビ根発酵水抽出物を添加しないこと以外は処方例1と全く同様に行って化粧水を調製し、これを処方例2とした。
以下の表4の処方に従い、(1)〜(10)を80℃で撹拌、溶解後室温に冷却し、化粧水(処方例1)を得た。得られた化粧水はいずれも清澄であり、40℃、RH75%の条件下において3ヶ月間白濁を生じることもなく安定であった。また、ワサビ根発酵水抽出物を添加しないこと以外は処方例1と全く同様に行って化粧水を調製し、これを処方例2とした。
これらの化粧水について、専門パネラー10名による官能試験を行なった。評価は実施例3と同様に行った。結果を以下の表5に示す。
表5から明らかなように、ワサビ根発酵水抽出物を配合した処方例1は、処方例2のワサビ根発酵水抽出物無配合のものより優れた血流促進作用を示した。
<実施例5:シャンプーの製造>
以下の表6の処方に従い、(1)〜(9)を70℃で撹拌、溶解後室温に冷却し、シャンプー(処方例3)を得た。なお、ワサビ根発酵50%エタノール水抽出物を添加しないこと以外は処方例3と全く同様に行ってシャンプーを調製し、これを処方例4とした。
以下の表6の処方に従い、(1)〜(9)を70℃で撹拌、溶解後室温に冷却し、シャンプー(処方例3)を得た。なお、ワサビ根発酵50%エタノール水抽出物を添加しないこと以外は処方例3と全く同様に行ってシャンプーを調製し、これを処方例4とした。
これらのシャンプーについて、専門パネラー10名による官能試験を行なった。評価は下記の項目について3段階の評点評価を実施した。
洗髪後のフケの量
1 少ない
2 普通
3 多い
パネラー10名の評点の平均を表7に示す。
洗髪後のフケの量
1 少ない
2 普通
3 多い
パネラー10名の評点の平均を表7に示す。
表7から明らかなように、ワサビ根発酵50%エタノール水抽出物を配合した処方例3は、処方例4のワサビ根発酵50%エタノール水抽出物無配合のものより優れたフケ抑制作用を示した。
<実施例6:クリーム剤の製造>
以下の表8に示す処方に従い、(1)〜(7)を80℃で混合撹拌したものに、別途(8)〜(12)を80℃で混合攪拌したものを加え、ホモジナイズし、攪拌しながら室温まで冷却し、クリーム剤(処方例5)を得た。なお、ワサビ根発酵50%BG水抽出物を添加しないこと以外は処方例5と全く同様に行ってクリームを調製し、これを処方例6とした。
以下の表8に示す処方に従い、(1)〜(7)を80℃で混合撹拌したものに、別途(8)〜(12)を80℃で混合攪拌したものを加え、ホモジナイズし、攪拌しながら室温まで冷却し、クリーム剤(処方例5)を得た。なお、ワサビ根発酵50%BG水抽出物を添加しないこと以外は処方例5と全く同様に行ってクリームを調製し、これを処方例6とした。
これらのクリームについて、専門パネラー10名による官能試験を行なった。評価は下記の項目について3段階の評点評価を実施した。塗布期間は1カ月とした。
ニキビの数
0 減った
1 変化なし
2 増えた
パネラー10名の評点の平均を表9に示す。
ニキビの数
0 減った
1 変化なし
2 増えた
パネラー10名の評点の平均を表9に示す。
表9から明らかなように、ワサビ根発酵50%BG水抽出物を配合した処方例5は、処方例6のワサビ根発酵50%BG水抽出物無配合のものより優れたニキビ抑制作用を示した。
<実施例7:ヘアリンスの製造>
以下の表10の処方に従い、(1)〜(9)を80℃で混合撹拌、溶解してヘアリンスを得た。得られた製品を用いて髪をリンスしたところ、髪の感触が滑らかで、髪にうるおいを与えるものであった。
以下の表10の処方に従い、(1)〜(9)を80℃で混合撹拌、溶解してヘアリンスを得た。得られた製品を用いて髪をリンスしたところ、髪の感触が滑らかで、髪にうるおいを与えるものであった。
Claims (9)
- ワサビ(Eutrema japonica)の根又は根茎のラクトバチルス・デルブルエッキィ(Lactobacillus delbrueckii)による発酵物又は抽出物。
- 前記抽出物が、アルコール及び/又は水を含む溶媒による抽出物である、請求項1に記載の発酵物又はその抽出物。
- 請求項1又は2に記載の発酵物又はその抽出物を含む、マラセチア・フルフル(Malassezia furfur)及び/又はプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)を含む微生物に対する抗菌剤。
- 請求項1又は2に記載の発酵物又はその抽出物を含む、血流促進剤。
- 請求項1又は2に記載の発酵物又はその抽出物を含む、フケ抑制剤。
- 請求項1又は2に記載の発酵物又はその抽出物を含む、ニキビの予防及び/又は改善剤。
- 請求項1又は2に記載の発酵物又はその抽出物を含む、化粧料。
- ワサビ(Eutrema japonica)の根又は根茎をラクトバチルス・デルブルエッキィ(Lactobacillus delbrueckii)によって発酵させて発酵物を得ることを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の発酵物又はその抽出物、抗菌剤、血流促進剤、フケ抑制剤、ニキビの予防及び/又は改善剤、又は化粧料を製造する方法。
- 前記発酵物の抽出物を得ることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
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