JP2021084695A - 塗布容器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、上記特許文献1記載の塗布容器では、金属製の塗布ボールを使用している場合に、塗布ボール以外の部品が合成樹脂製であったとしても、分別廃棄が困難なため、いわゆる不燃ごみとして、そのまま処理してしまうという問題があった。
このため、金属製の塗布ボールと、それ以外の合成樹脂製部品とを分別して、廃棄することが望まれている。
また、塗布容器を使用する際に、塗布量を調節することができないという問題もあった。
なお、以下の説明において、図1でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
容器本体Aは、内容物として、液状やクリーム状の化粧料等、あるいは薬剤等を収納し、図1および図2(b)に示すように、上部に円筒状の口部1を備え、口部1の外周には、中栓Bを装着するために、180°間隔で2個所の嵌合凹部2と、リング状の嵌合突条3とが上下に形成されている。
外筒6は、内周下部に、容器本体Aの口部1の嵌合突条3と係合する係合突部6aが突設され、内周上部に、口部1の嵌合凹部2と嵌合する嵌合突部8が180°間隔で2個所に配設され、外周に、オーバーキャップEと螺合する下雄ねじ9が螺設されている。
案内筒10には、外周下部に、ボールカバーCと螺合する上雄ねじ12が螺設され、また、案内筒10の外周上端を外周上端部10aとして残し、上雄ねじ12の上部付近までの外周が凹部13aとされた摺動壁部13が設けられている。
さらに、図2(a)に示すように、外周壁21は、外周下端に、所定の幅および高さで形成された回動突部25が180°間隔で2個所突設されている。
内筒部26は、外周に、案内筒10の摺動壁部13の内周に対して密に上下に摺動するように摺動突起29が設けられている。
その際、塗布ボールDと、ボール保持筒22の内周面との間には間隙が形成されている。
なお、塗布ボールDは、セラミック製などであっても良く、金属以外の材質によって形成されても構わない。
オーバーキャップEの回動リブ34とボールカバーCの回動突部25は、図1に示すように、ボールカバーCが中栓Bに対して締め込まれて最下位置にある時点、かつ、オーバーキャップEの閉蓋の完了時のタイミングで、図2(a)に示すように、それぞれの回動突部25に対して回動リブ34が閉蓋回動方向から当接する高さと回動位置で形成されている。
塗布容器の組立にあたって、中栓Bの支持部B2に、上方から塗布ボールDを載置し、その上からボールカバーCを被せた後、ボールカバーCを中栓Bに螺着する。
その際、中栓Bの支持部B2の案内筒10外周の上雄ねじ12とボールカバーCの外周壁21内周の上雌ねじ23が螺合し、ボールカバーCを回動させながら中栓Bに対して下降していく。
最後は、図3(a)に示すように、ボールカバーCの外周壁21および内筒部26の下端面が、中栓Bの上壁5および隔壁11の上面に当接し、ボールカバーCの中栓Bに対する下降が止められ、ボールカバーCの装着が完了する。
また、塗布ボールDは、下面が中栓Bの隔壁11のシールリング15に当接し、さらに、側周面およびその付近の上面側縁部がボールカバーCのボール保持筒22内周面との間に間隙を生じさせながら内方に載置されるとともに、塗布ボールDの上面が保持筒部28の開口部27から露出した状態で組立られる。
その際、中栓Bの装着部B1の外筒6の下雄ねじ9とオーバーキャップEの側周壁31の下雌ねじ33が螺合し、オーバーキャップEを回動させながら中栓Bに対して下降し、図1に示すように、螺着される。
オーバーキャップEの螺着終了時に、塗布ボールDは、オーバーキャップEのボール押えリング32によって下向きに押圧される。これによって、塗布ボールDは、中栓Bのシールリング15に圧接され、容器本体Aの内部を確実に密封する。
また、図1および図2(a)に示すように、ボールカバーCの回動突部25にオーバーキャップEの回動リブ34が当接し、オーバーキャップEの回動が阻止される。
その際、図2(b)に示すように、容器本体Aの口部1の嵌合凹部2と、中栓Bの外筒6の嵌合突部8とが嵌合し、容器本体Aと中栓BおよびオーバーキャップEとの位置合わせとなるとともに、中栓Bの容器本体Aに対する空回りを防止することができる。
その際、ボールカバーCのボール保持筒22の内筒部26は、中栓Bの摺動壁部13内周に沿って密に摺動する。
ボールカバーCが中栓Bに対して上昇した状態で、図4(b)に示すように、塗布容器を倒立させると、塗布ボールDは、自重により、ボールカバーCのボール保持筒22内で保持筒部28内面と当接するまで下に移動し、開口部27を塞ぐとともに、容器本体A内の内容物が中栓Bの連通口14を通じて、内筒部26内の貯留空間αに流入する。
塗布ボールDがシールリング15に当接するまでの間、連通口14から内筒部26内に流入した内容物は、塗布ボールDの側面と内筒部26内周面との間隙を介して下方に流出し、開口部27から被塗布部に内容物が多量に注出される。
すなわち、ボールカバーCを中栓Bに対して回動させ、ボールカバーCの中栓Bに対する高さを設定することで、簡易定量的に内容物を計量して注出することができる。
倒立したまま、被塗布部に押当てることを止めると、塗布ボールDが下がるとともに、容器本体A内の内容物が中栓Bの隔壁11の連通口14を通じて、内筒部26内の貯留空間αに流入させ、再度使用することができるので、必要に応じて、被塗布部に押当て操作を繰り返すことにより、簡易定量的に内容物を計量して多量に使用することができる。
また、図4(b)に示すように、塗布ボールDを被塗布面βに押当て転動させると、塗布ボールDの回転により、保持筒部28の開口部27と塗布ボールDの間隙から注出された多量の内容物は、塗布ボールDの表面に付着し、被塗布面βに塗布される。
中栓Bの装着部B1の下雄ねじ9とオーバーキャップEの側周壁31の下雌ねじ33が螺着し、オーバーキャップEを回動させながら中栓Bに対して下降していく際に、途中で、図5(b)に示すように、ボールカバーCの回動突部25にオーバーキャップEの回動リブ34が当接し、オーバーキャップEの回動に対し、ボールカバーCの回動突部25が閉蓋方向に押圧され、オーバーキャップEの回動とともに、ボールカバーCも中栓Bに対し回動していく。
以上のように、本実施例では、ボールカバーCが中栓Bに対して上昇位置にあっても、そのままオーバーキャップEを閉蓋方向に回動するだけで、ボールカバーCも一緒に下降して初期状態に戻すことができる。
このように、塗布ボールDは、それ以外の合成樹脂で形成される部品と分別廃棄が求められる材質によって、形成されることが望ましい。
B 中栓
B1 装着部
B2 支持部
C ボールカバー
D 塗布ボール
E オーバーキャップ
α 貯留空間
β 被塗布面
1 口部
2 嵌合凹部
3 嵌合突条
5 上壁
6 外筒
6a 係合突部
7 内筒
8 嵌合突部
9 下雄ねじ
10 案内筒
10a 外周上端部
11 隔壁
12 上雄ねじ
13 摺動壁部
13a 凹部
14 連通口
15 シールリング
20 肩壁
21 外周壁
22 ボール保持筒
23 上雌ねじ
24 係止突起
25 回動突部
26 内筒部
27 開口部
28 保持筒部
29 摺動突起
30 頂壁
31 側周壁
32 ボール押えリング
33 下雌ねじ
34 回動リブ
Claims (3)
- 容器本体と、容器本体に装着される中栓と、中栓に着脱自在に取着されるボールカバーと、ボールカバー内に保持される塗布ボールと、中栓を開閉自在に覆うオーバーキャップとを備える塗布容器であって、
中栓は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部の上部に設けられ、塗布ボールを支持する支持部とを備え、
支持部は、容器本体内と連通する案内筒と、案内筒を仕切り、連通口が開口された隔壁と、連通口の周縁上面に突設されたシールリングとを備え、
ボールカバーは、開口部が塗布ボールと密接可能で、塗布ボールを一部が露出した状態で保持し、隔壁より上部の案内筒に沿って上下に摺動するボール保持筒を備えることを特徴とする塗布容器。 - ボールカバーは、ボール保持筒の外側に中栓の案内筒と螺合して上下動する外周壁を備えることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
- オーバーキャップは、閉蓋時に、ボール保持筒を隔壁に押し付けることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布容器。
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