JP2021084466A - 車両表示装置 - Google Patents

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拓磨 荻巣
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Abstract

【課題】視点位置に応じた虚像表示を低電力で実施することできる車両表示装置を提供する。【解決手段】HUDユニット1において、液晶デバイス20は、車両Vに搭載され、表示情報Dを含む表示光Lを出射する。拡大ミラー32は、反射角度を固定したミラーであり、液晶デバイス20から出射された表示光Lをフロントガラス102に向けて反射し、当該フロントガラス102で予め想定されるアイポイントE側に表示光Lを反射させる。制御部40は、液晶デバイス20を制御し、アイポイントEが位置することが想定される範囲を表すアイボックスが移動する全範囲をカバーする表示光Lの出射範囲である出射可能範囲のうち、現在のアイポイントEに対応した部分出射範囲から表示光Lを出射させ、且つ、部分出射範囲を除く非出射範囲から表示光Lを出射させず、アイポイントEに応じた位置に表示光Lによる虚像Sを表示させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両表示装置に関する。
従来、車両表示装置として、例えば、特許文献1には、ウィンドシールドを介して虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が記載されている。このヘッドアップディスプレイ装置は、運転者の視点位置に応じて虚像の表示位置を変更する際に、運転状態(例えば運転中、運転交代時等)に応じて異なる速度で虚像を移動させている。
特開2019−15936号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、運転者の視点位置に応じた位置に虚像を表示する表示制御において消費電力を抑制することが望まれている。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、視点位置に応じた虚像表示を低電力で実施することできる車両表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両表示装置は、車両に搭載され表示情報を含む表示光を出射する出射部と、反射角度を固定したミラーであり前記出射部から出射された前記表示光を反射部材に向けて反射し当該反射部材で予め想定される視点位置側に前記表示光を反射させる反射ミラーと、前記出射部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記出射部を制御し、前記視点位置が位置することが想定される範囲を表すアイボックスが移動する全範囲をカバーする前記表示光の出射範囲である出射可能範囲のうち、現在の視点位置に対応した部分出射範囲から前記表示光を出射させ、且つ、前記部分出射範囲を除く範囲から前記表示光を出射させず、前記視点位置に応じた位置に前記表示光による虚像を表示させることを特徴とする。
上記車両表示装置において、前記出射部は、液晶パネルと、前記液晶パネルの全体に光を照射可能なバックライトとを有し、前記バックライトから前記液晶パネルに光を照射することで前記表示光を出射可能な液晶装置であり、前記制御部は、前記液晶装置を制御し、前記視点位置に応じて前記バックライトの照射範囲を変更することで前記液晶パネルから出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示することが好ましい。
上記車両表示装置において、前記出射部は、液晶パネルと、前記液晶パネルに沿って移動可能に設けられ前記液晶パネルの一部に光を照射可能なバックライトと、前記バックライトを前記液晶パネルに沿って移動させるバックライト移動機構とを有し、前記バックライトから前記液晶パネルに光を照射することで前記表示光を出射可能な液晶装置であり、前記制御部は、前記液晶装置を制御し、前記視点位置に応じて前記バックライト移動機構により前記バックライトの位置を変更することで前記液晶パネルから出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示することが好ましい。
上記車両表示装置において、前記出射部は、液晶パネルと、前記液晶パネルの一部に光を照射可能なバックライトと、前記バックライトから照射された光の光路を変更する光学機構とを有し、前記バックライトから前記光学機構を介して前記液晶パネルに光を照射することで前記表示光を出射可能な液晶装置であり、前記制御部は、前記液晶装置を制御し、前記視点位置に応じて前記光学機構により前記バックライトから照射された光の光路を変更することで前記液晶パネルから出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示することが好ましい。
上記車両表示装置において、前記出射部は、移動可能に設けられ前記部分出射範囲から前記表示光を出射可能な光源と、投射角度を固定したレンズであり前記光源から出射された前記表示光を前記反射ミラーに投射する投射レンズと、前記光源を移動させる光源移動機構とを有するプロジェクタであり、前記制御部は、前記プロジェクタを制御し、前記視点位置に応じて前記光源移動機構により前記光源の位置を変更することで前記光源から出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示することが好ましい。
上記車両表示装置において、前記出射部は、前記部分出射範囲から前記表示光を出射可能な光源と、前記光源から出射された前記表示光の光路を変更する光学機構と、投射角度を固定したレンズであり前記光学機構により光路が変更された前記表示光を前記反射ミラーに投射する投射レンズとを有するプロジェクタであり、前記制御部は、前記プロジェクタを制御し、前記視点位置に応じて前記光学機構により前記光源から出射された前記表示光の光路を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示することが好ましい。
本発明に係る車両表示装置は、出射可能範囲のうち、現在の視点位置に対応した部分出射範囲から表示光を出射させ、且つ、この部分出射範囲を除く範囲から表示光を出射させないので、視点位置に応じた虚像表示を低電力で実施することできる。
図1は、第1実施形態に係るHUDユニットの構成例を示す概略図である。 図2Aは、第1実施形態に係る表示光の第1出射例を示す図である。 図2Bは、第1実施形態に係る表示光の第2出射例を示す図である。 図2Cは、第1実施形態に係る表示光の第3出射例を示す図である。 図3Aは、第1実施形態に係るHUDユニットによる表示光の第1出射例を示す図である。 図3Bは、第1実施形態に係るHUDユニットによる表示光の第2出射例を示す図である。 図3Cは、第1実施形態に係るHUDユニットによる表示光の第3出射例を示す図である。 図4は、第1実施形態の第1変形例に係るHUDユニットの構成例を示す概略図である。 図5Aは、第1実施形態の第2変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第1出射例を示す図である。 図5Bは、第1実施形態の第2変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第2出射例を示す図である。 図5Cは、第1実施形態の第2変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第3出射例を示す図である。 図6Aは、第1実施形態の第3変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第1出射例を示す図である。 図6Bは、第1実施形態の第3変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第2出射例を示す図である。 図6Cは、第1実施形態の第3変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第3出射例を示す図である。 図7Aは、第1実施形態の第4変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第1出射例を示す図である。 図7Bは、第1実施形態の第4変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第2出射例を示す図である。 図7Cは、第1実施形態の第4変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第3出射例を示す図である。 図8Aは、第1実施形態の第5変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第1出射例を示す図である。 図8Bは、第1実施形態の第5変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第2出射例を示す図である。 図8Cは、第1実施形態の第5変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第3出射例を示す図である。 図9Aは、第1実施形態の第6変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第1出射例を示す図である。 図9Bは、第1実施形態の第6変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第2出射例を示す図である。 図9Cは、第1実施形態の第6変形例に係る液晶デバイスによる表示光の第3出射例を示す図である。 図10Aは、第2実施形態に係るプロジェクタによる表示光の第1出射例を示す図である。 図10Bは、第2実施形態に係るプロジェクタによる表示光の第2出射例を示す図である。 図10Cは、第2実施形態に係るプロジェクタによる表示光の第3出射例を示す図である。 図11Aは、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタによる表示光の第1出射例を示す図である。 図11Bは、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタによる表示光の第2出射例を示す図である。 図11Cは、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタによる表示光の第3出射例を示す図である。 図12Aは、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタによる表示光の第1出射例を示す図である。 図12Bは、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタによる表示光の第2出射例を示す図である。 図12Cは、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタによる表示光の第3出射例を示す図である。 図13Aは、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタによる表示光の第1出射例を示す図である。 図13Bは、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタによる表示光の第2出射例を示す図である。 図13Cは、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタによる表示光の第3出射例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図面を参照しながら第1実施形態に係るHUD(Head Up Display)ユニット1について説明する。図1は、第1実施形態に係るHUDユニット1の構成例を示す概略図である。図2Aは、第1実施形態に係る表示光Lの第1出射例を示す図である。図2Bは、第1実施形態に係る表示光Lの第2出射例を示す図である。図2Cは、第1実施形態に係る表示光Lの第3出射例を示す図である。図3Aは、第1実施形態に係るHUDユニット1による表示光Lの第1出射例を示す図である。図3Bは、第1実施形態に係るHUDユニット1による表示光Lの第2出射例を示す図である。図3Cは、第1実施形態に係るHUDユニット1による表示光Lの第3出射例を示す図である。
HUDユニット1は、車両表示装置の一例であり、車両Vに搭載されている。車両Vは、運転者PのアイポイントEから視て、前方にインストルメントパネルが設置されている。ここで、アイポイントEとは、運転席に着座した運転者Pの視点位置である。アイボックスB(図4参照)とは、車両Vを運転する運転者PのアイポイントEの分布を統計的に表した空間である。つまり、運転中の運転者PのアイポイントEは、概ねアイボックスB内に位置する。HUDユニット1によって投影される表示画像(虚像S)の高さ位置が、運転者PのアイボックスBの高さ位置に対応した位置でなければ、虚像Sが運転者Pに適正に視認されない可能性が出てくる。アイボックスBは、運転者Pの座高や姿勢に応じて上下又は左右に移動する。運転者Pの座高の違いなどによってアイボックスBが移動する範囲をトータルアイボックスと称する。
インストルメントパネルは、車両Vの前方の車室空間を区切る部材であり、スピードメーターなどの計器が設置される。インストルメントパネルは、その内側の内部空間部にHUDユニット1が設置されている。インストルメントパネルは、HUDユニット1から投射される表示光Lを通過させる開口部が設けられている。フロントガラス102は、インストルメントパネルの前方に設置されている。フロントガラス102は、車両Vの車内と車外との境界を成し、車両Vの進行方向における前方の風景を透過する。
HUDユニット1は、例えば、インストルメントパネルの内側の内部空間部に設置されている。HUDユニット1は、運転者PのアイポイントEから視た場合に、車両Vのフロントガラス102を介して当該車両Vの進行方向の前方に虚像Sを表示する。HUDユニット1は、例えば、図1に示すように、筐体10と、出射部としての液晶デバイス20と、光学ユニット30と、制御部40とを備える。
筐体10は、各種部品を収容するものである。筐体10は、例えば、合成樹脂材料を箱状に成形したものであり、内部に内部空間部を有する。筐体10は、その内部空間部に液晶デバイス20及び光学ユニット30を収容し、これらを支持する。
液晶デバイス20は、表示情報D(図2A参照)を含む表示光Lを出射する液晶装置である。液晶デバイス20は、制御部40に接続され、当該制御部40から出力される表示制御信号に基づいて表示光Lを出射する。液晶デバイス20は、図3A〜図3Cに示すように、バックライト21と、光学部品22と、液晶パネル23とを含んで構成される。バックライト21は、複数のLED(Light Emitting Diode)21aと、複数のLED21aを搭載する基板21bとを有している。バックライト21は、液晶パネル23の背面側に設けられ、バックライト21の照射面が液晶パネル23の背面に対向している。バックライト21の照射面に直交する方向である照射方向と、液晶パネル23の出射面に直交する方向である出射方向(高さ方向)とは、平行である。バックライト21は、LED21aから当該液晶パネル23の背面側に光を照射する。バックライト21は、液晶パネル23の背面側から当該液晶パネル23の全体に光を照射可能である。バックライト21は、アイポイントEに応じてバックライト21の照射範囲を変更する。光学部品22は、バックライト21と液晶パネル23との間に設けられ、バックライト21から照射された光を液晶パネル23に導く。
液晶パネル23は、例えば、TFT液晶(Thin−film−transistor Liquid−crystal Display)である。液晶パネル23は、制御部40から出力される表示制御信号に基づいて、バックライト21から光学部品22を介して照射された光の透過量を調整する。そして、液晶パネル23は、透過量を調整した光(表示光L)をカラーフィルムを介して光学ユニット30(図1参照)に出射する。
光学ユニット30は、光を反射して当該光の光路を変更するものである。光学ユニット30は、折返しミラー31と、反射ミラーとしての拡大ミラー32とを含んで構成される。折返しミラー31は、光を反射する反射面を有し、当該反射面が液晶パネル23及び拡大ミラー32のそれぞれに対向して配置されている。折返しミラー31は、当該折返しミラー31の位置が固定されている。折返しミラー31は、液晶デバイス20から出射された表示光Lを拡大ミラー32に向けて反射する。
拡大ミラー32は、光を反射する非球面ミラーである。拡大ミラー32は、光を反射する非球面状の反射面を有し、当該反射面が折返しミラー31及びフロントガラス102のそれぞれに対向して配置されている。拡大ミラー32は、当該拡大ミラー32の位置が固定されている。つまり、拡大ミラー32は、反射面により光を反射する反射角度が固定されている。拡大ミラー32は、折返しミラー31により反射された表示光Lを拡大してフロントガラス102に向けて反射する。フロントガラス102は、アイポイントEから当該フロントガラス102を介して表示光Lを虚像Sとして視認可能に、拡大ミラー32により反射された表示光LをアイポイントEに向けて反射する。フロントガラス102により反射された表示光Lは、運転者PのアイポイントEに届く。これにより、運転者Pは、フロントガラス102を介して車両前方に表示される虚像Sを視認することができる。
制御部40は、液晶デバイス20に接続され、当該液晶デバイス20を制御するものである。制御部40は、運転者PのアイポイントEの位置を検出する。制御部40は、例えば、カメラ(図示省略)により撮影された運転者Pの顔画像を入力し、当該顔画像における運転者Pの眼の位置に基づいて、運転者PのアイポイントEの位置を検出する。なお、制御部40は、運転者Pが手動で設定した情報に基づいてアイポイントEの位置を検出してもよい。制御部40は、運転者PのアイポイントEの位置に基づいて液晶デバイス20から出射される表示光Lの出射位置を判定する。そして、制御部40は、表示光Lの出射位置を表す表示制御信号を生成し、生成した表示制御信号を液晶デバイス20に出力する。制御部40は、液晶デバイス20に表示制御信号を出力することで、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示させる。
上述のように構成されたHUDユニット1は、運転者PのアイポイントEの位置に応じて、液晶デバイス20から出射される表示光Lの出射位置を変更することで、虚像Sの表示位置を調整する。これにより、HUDユニット1は、運転者PのアイポイントEからの俯角αを変更せずに、運転者PのアイポイントEの位置に応じて、虚像Sを視認可能に表示することができる。
なお、運転者Pは、運転中に周囲の状況を確認するため、運転者Pの眼の位置(アイポイントE)が変化する。制御部40は、アイポイントEが変化する度に、虚像Sの表示位置を変更すると運転者Pにとって煩わしく感じる可能性がある。そこで、制御部40は、アイポイントEの位置の変化を時間平均するなどの処理を行い、遅れを持たせて虚像Sを表示することが望ましい。
ここで、液晶デバイス20は、表示制御信号に基づいてバックライト21の一部から液晶パネル23に光を照射することで消費電力を抑制する。液晶デバイス20は、例えば、当該液晶デバイス20の出射可能範囲Mのうち、部分出射範囲N1から表示光Lを出射する。出射可能範囲Mとは、アイポイントEが位置することが想定される範囲を表すアイボックスBが移動する全範囲(トータルアイボックス)をカバーする表示光Lの出射範囲である。つまり、出射可能範囲Mとは、アイボックスBが移動する全範囲に表示光Lを届けることができる表示光Lの出射範囲である。言い換えば、液晶デバイス20は、出射可能範囲Mから表示光Lを出射することで、アイボックスBが移動する全範囲に表示光Lを届けることができる。部分出射範囲N1とは、出射可能範囲Mの一部の範囲であり、実際に表示光Lが出射される範囲である。
液晶デバイス20は、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントEに対応した部分出射範囲N1から表示光Lを出射させ、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。つまり、液晶デバイス20は、出射可能範囲Mにおいて、アイポイントEに対応した位置に虚像Sを表示する際に必要な範囲に表示光Lを出射し、且つ、アイポイントEに対応した位置に虚像S表示する際に不要な範囲に表示光Lを出射しない。液晶デバイス20は、例えば、アイポイントEに応じてバックライト21の照射範囲を変更することで液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更する。液晶デバイス20は、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図2Aに示すように、出射可能範囲Mの短辺方向の上側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、出射可能範囲Mの短辺方向の下側の非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。具体的には、液晶デバイス20は、図3Aに示すように、バックライト21の短辺方向の一方側(約半分)を点灯し、且つ、バックライト21の短辺方向の他方側(約半分)を消灯する。これにより、HUDユニット1は、図1に示すように、アイポイントE1に応じた位置に虚像S1を表示することができる。
また、液晶デバイス20は、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図2Bに示すように、出射可能範囲Mの短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、出射可能範囲Mの短辺方向の上側及び下側の非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。具体的には、液晶デバイス20は、図3Bに示すように、バックライト21の短辺方向の中央を点灯し、且つ、バックライト21の短辺方向の両側を消灯する。これにより、HUDユニット1は、図1に示すように、アイポイントE2から視認可能な位置に虚像S2を表示することができる。
また、液晶デバイス20は、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図2Cに示すように、出射可能範囲Mの短辺方向の下側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、出射可能範囲Mの短辺方向の上側の非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。具体的には、液晶デバイス20は、図3Cに示すように、バックライト21の短辺方向の他方側(約半分)を点灯し、且つ、バックライト21の短辺方向の一方側(約半分)を消灯する。これにより、HUDユニット1は、図1に示すように、アイポイントE3から視認可能な位置に虚像S3を表示することができる。
以上のように、第1実施形態に係るHUDユニット1は、液晶デバイス20と、拡大ミラー32と、制御部40とを備える。液晶デバイス20は、車両Vに搭載され、表示情報Dを含む表示光Lを出射する。拡大ミラー32は、反射角度を固定したミラーであり、液晶デバイス20から出射された表示光Lをフロントガラス102に向けて反射し、当該フロントガラス102で予め想定されるアイポイントE側に表示光Lを反射させる。制御部40は、液晶デバイス20を制御し、アイポイントEが位置することが想定される範囲を表すアイボックスBが移動する全範囲をカバーする表示光Lの出射範囲である出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントEに対応した部分出射範囲N1から表示光Lを出射させ、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射させず、アイポイントEに応じた位置に表示光Lによる虚像Sを表示させる。
この構成により、HUDユニット1は、拡大ミラー32の反射角度が固定された状態で液晶デバイス20が現在のアイポイントEに対応した部分出射範囲N1から表示光Lを出射するので、アイポイントEからの俯角αを一定にした状態で、現在のアイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示することができる。これにより、HUDユニット1は、車両Vの前方の景色(対象物)に虚像Sを重畳するAR(Augmented Reality)表示を行う場合、景色(対象物)と虚像Sとのズレを抑制することができる。HUDユニット1は、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントEに対応した一部の範囲である部分出射範囲N1から表示光Lを出射するので、従来のように出射可能範囲Mの全体に表示光Lを出射する場合と比較して消費電力を抑制することができる。この結果、HUDユニット1は、アイポイントEに応じた虚像表示を低電力で実施することできる。
上記HUDユニット1において、液晶デバイス20は、液晶パネル23と、液晶パネル23の全体に光を照射可能なバックライト21とを有し、バックライト21から液晶パネル23に光を照射することで表示光Lを出射可能な装置である。制御部40は、液晶デバイス20を制御し、アイポイントEに応じてバックライト21の照射範囲を変更することで液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。HUDユニット1は、バックライト21の一部を点灯して部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、バックライト21の残りを消灯して非出射範囲N2から表示光Lを出射しないので、消費電力を抑制することができる。
〔変形例〕
次に、実施形態の変形例について説明する。なお、変形例では、第1実施形態と同等の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。第1実施形態に係るHUDユニット1では、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する例について説明したが、これに限定されない。図4は、第1実施形態の第1変形例に係るHUDユニット1Aの構成例を示す概略図である。第1変形例に係るHUDユニット1Aは、図4に示すように、アイボックスBに応じた位置に虚像Sを表示する点で第1実施形態に係るHUDユニット1とは異なる。
HUDユニット1Aにおいて、制御部40は、運転者PのアイボックスBの位置に基づいて液晶デバイス20から出射される表示光Lの出射位置を判定する。そして、制御部40は、表示光Lの出射位置を表す表示制御信号を生成し、生成した表示制御信号を液晶デバイス20に出力する。制御部40は、液晶デバイス20に表示制御信号を出力することで、アイボックスBに応じた位置に虚像Sを表示させる。
液晶デバイス20は、出射可能範囲Mのうち、現在のアイボックスBに対応した部分出射範囲N1から表示光Lを出射させ、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。液晶デバイス20は、例えば、運転者PのアイポイントE1がアイボックスB1に含まれる場合、図4示すように、アイボックスB1に応じた位置に虚像S1を表示する。また、液晶デバイス20は、運転者PのアイポイントE2がアイボックスB1とは異なるアイボックスB2に含まれる場合、アイボックスB2に応じた位置に虚像S2を表示する。また、液晶デバイス20は、運転者PのアイポイントE3がアイボックスB1、B2とは異なるアイボックスB3に含まれる場合、アイボックスB3に応じた位置に虚像S3を表示する。このように、HUDユニット1Aは、アイボックスB(B1〜B3)に応じた位置に虚像S(S1〜S3)し、アイボックスB内でアイポイントEの位置が変化しても虚像Sの表示位置を変更しないので、アイポイントEの位置に応じて頻繁に虚像Sの位置が変化することを抑制できる。
次に、第2変形例に係る液晶デバイス20Aについて説明する。第2変形例に係る液晶デバイス20Aは、バックライト21Aが短辺方向に沿って移動可能に設けられている点で第1実施形態に係る液晶デバイス20とは異なる。図5Aは、第1実施形態の第2変形例に係る液晶デバイス20Aによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図5Bは、第1実施形態の第2変形例に係る液晶デバイス20Aによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図5Cは、第1実施形態の第2変形例に係る液晶デバイス20Aによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
液晶デバイス20Aは、バックライト21Aと、光学部品22と、液晶パネル23と、バックライト移動機構24とを含んで構成される。バックライト21Aは、複数のLED21aと、複数のLED21aを搭載する基板21bとを有している。バックライト21Aは、液晶パネル23の背面側に設けられ、バックライト21の照射面が液晶パネル23の背面に対向している。そして、バックライト21Aは、液晶パネル23に沿って移動可能に組み付けられている。バックライト21Aの照射面に直交する方向である照射方向と、液晶パネル23の出射面に直交する方向である出射方向とは、平行である。バックライト21Aは、LED21aから当該液晶パネル23の背面側に光を照射する。バックライト21Aは、液晶パネル23の一部に光を照射可能な構成である。バックライト21Aは、全てのLED21aを点灯した状態で、液晶パネル23の一部に光を照射する。つまり、バックライト21Aは、全てのLED21aを点灯しても、液晶パネル23の全体に光を照射することができない。光学部品22Aは、バックライト21と液晶パネル23との間に設けられ、液晶パネル23に沿って移動可能に組み付けられている。光学部品22Aは、バックライト21Aから照射された光を液晶パネル23に導く。
バックライト移動機構24は、バックライト21A及び光学部品22Aを液晶パネル23に沿って短辺方向に移動させるものである。バックライト移動機構24は、スライド部材24aと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材24aは、短辺方向に沿って延在し、バックライト21A及び光学部品22Aをスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材24aに組み付けられたバックライト21A及び光学部品22Aを、短辺方向に沿ってスライド移動させる。
液晶デバイス20Aは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1(図1参照)の位置である場合、図5Aに示すように、バックライト移動機構24によりバックライト21A及び光学部品22Aを短辺方向の一方側に移動し、バックライト21Aを点灯する。これにより、液晶デバイス20Aは、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Aは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図5Bに示すように、バックライト移動機構24によりバックライト21A及び光学部品22Aを短辺方向の中央に移動し、バックライト21Aを点灯する。これにより、液晶デバイス20Aは、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Aは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図5Cに示すように、バックライト移動機構24によりバックライト21A及び光学部品22Aを短辺方向の他方側に移動し、バックライト21Aを点灯する。これにより、液晶デバイス20Aは、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、液晶デバイス20Aは、液晶パネル23と、液晶パネル23に沿って移動可能に設けられ液晶パネル23の一部に光を照射可能なバックライト21Aと、バックライト21Aを液晶パネル23に沿って移動させるバックライト移動機構24とを有し、バックライト21Aから液晶パネル23に光を照射することで表示光Lを出射可能な装置である。制御部40は、液晶デバイス20Aを制御し、アイポイントEに応じてバックライト移動機構24によりバックライト21の位置を変更することで、液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、液晶デバイス20Aは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にバックライト21Aから光を照射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にバックライト21Aから光を照射しないので、従来のように液晶パネル23の全体に光を照射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。また、液晶デバイス20Aは、バックライト21AのLED21aの個数の増加を抑制することができ、製造コストの上昇を抑制できる。
次に、第3変形例に係る液晶デバイス20Bについて説明する。第3変形例に係る液晶デバイス20Bは、光の光路を変更可能な光学機構25を備える点で液晶デバイス20、20Aとは異なる。図6Aは、第1実施形態の第3変形例に係る液晶デバイス20Bによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図6Bは、第1実施形態の第3変形例に係る液晶デバイス20Bによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図6Cは、第1実施形態の第3変形例に係る液晶デバイス20Bによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
液晶デバイス20Bは、バックライト21Aと、光学部品22Aと、液晶パネル23と、光学機構25とを含んで構成される。バックライト21Aは、複数のLED21aと、複数のLED21aを搭載する基板21bとを有している。バックライト21Aは、液晶パネル23の背面側に設けられ、バックライト21Aの照射面が液晶パネル23の背面に対向している。そして、バックライト21Aは、その位置が短辺方向の中央に固定されている。バックライト21Aの照射面に直交する方向である照射方向と、液晶パネル23の出射面に直交する方向である出射方向とは、平行である。バックライト21Aは、LED21aから液晶パネル23の背面側に光を照射する。バックライト21Aは、液晶パネル23の一部に光を照射可能な構成である。バックライト21Aは、全てのLED21aを点灯した状態で、液晶パネル23の一部に光を照射する。光学部品22Aは、バックライト21と光学機構25との間に設けられ、バックライト21Aから照射された光を光学機構25に導く。
光学機構25は、バックライト21Aから照射された光の光路を変更するものである。光学機構25は、第1レンズ25aと、第2レンズ25bと、レンズ移動部25cとを有する。第1レンズ25aは、平板状に形成され、液晶パネル23の背面側に固定されている。第1レンズ25aは、光の光路を変更可能なレンズである。第1レンズ25aは、バックライト21Aから第2レンズ25bを介して照射された光を液晶パネル23に向けて出射する。第2レンズ25bは、平板状に形成され、液晶パネル23に沿って移動可能に設けられている。第2レンズ25bは、光の光路を変更可能なレンズである。第2レンズ25bは、バックライト21Aから照射された光を第1レンズ25aに向けて出射する。
レンズ移動部25cは、第2レンズ25bを液晶パネル23に沿って短辺方向に移動させるものである。レンズ移動部25cは、スライド部材25dと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材25dは、短辺方向に沿って延在し、第2レンズ25bをスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材25dに組み付けられた第2レンズ25bを短辺方向に沿ってスライド移動させる。
液晶デバイス20Bは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図6Aに示すように、レンズ移動部25cにより第2レンズ25bを短辺方向の一方側に移動し、バックライト21Aを点灯して当該バックライト21Aから光を照射する。液晶デバイス20Bは、第1レンズ25a及び第2レンズ25bによりバックライト21Aから出射された光を所定の出射範囲に導く。液晶デバイス20Bは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Bは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図6Bに示すように、レンズ移動部25cにより第2レンズ25bを短辺方向の中央に移動し、バックライト21Aを点灯して当該バックライト21Aから光を照射する。液晶デバイス20Bは、第1レンズ25a及び第2レンズ25bによりバックライト21Aから出射された光を所定の出射範囲に導く。液晶デバイス20Bは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Bは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図6Cに示すように、レンズ移動部25cにより第2レンズ25bを短辺方向の他方側に移動し、バックライト21Aを点灯して当該バックライト21Aから光を照射する。液晶デバイス20Bは、第1レンズ25a及び第2レンズ25bによりバックライト21Aから出射された光を所定の出射範囲に導く。液晶デバイス20Bは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、液晶デバイス20Bは、液晶パネル23と、液晶パネル23の一部に光を照射可能なバックライト21Aと、バックライト21Aから照射された光の光路を変更する光学機構25とを有し、バックライト21から光学機構25を介して液晶パネル23に光を照射することで表示光Lを出射可能な装置である。制御部40は、液晶デバイス20Bを制御し、アイポイントEに応じて光学機構25の第1レンズ25a及び第2レンズ25bによりバックライト21から照射された光の光路を変更することで液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、液晶デバイス20Bは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にバックライト21Aから光を照射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にバックライト21Aから光を照射しないので、従来のように液晶パネル23の全体に光を照射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、第4変形例に係る液晶デバイス20Cについて説明する。第4変形例に係る液晶デバイス20Cは、光の光路を変更可能な光学機構25Aを備える点で液晶デバイス20、20A、20Bとは異なる。図7Aは、第1実施形態の第4変形例に係る液晶デバイス20Cによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図7Bは、第1実施形態の第4変形例に係る液晶デバイス20Cによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図7Cは、第1実施形態の第4変形例に係る液晶デバイス20Cによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
液晶デバイス20Cは、バックライト21Aと、光学部品22Aと、液晶パネル23と、光学機構25Aとを含んで構成される。バックライト21Aは、複数のLED21aと、複数のLED21aを搭載する基板21bとを有している。バックライト21Aは、液晶パネル23の背面側に設けられ、バックライト21Aの照射面が液晶パネル23の背面に対向している。そして、バックライト21Aは、その位置が短辺方向の中央に固定されている。バックライト21Aの照射面に直交する方向である照射方向と、液晶パネル23の出射面に直交する方向である出射方向とは、平行である。バックライト21Aは、LED21aから液晶パネル23の背面側に光を照射する。バックライト21Aは、液晶パネル23の一部に光を照射可能な構成である。バックライト21Aは、全てのLED21aを点灯した状態で、液晶パネル23の一部に光を照射する。光学部品22Aは、バックライト21と光学機構25Aとの間に設けられ、バックライト21Aから照射された光を光学機構25Aに導く。
光学機構25Aは、バックライト21Aから照射された光の光路を変更するものである。光学機構25Aは、凸レンズ25eと、凹レンズ25fと、レンズ移動部25gとを有する。凸レンズ25eは、凸状に形成され、液晶パネル23の背面側に固定されている。凸レンズ25eは、その頂部が液晶パネル23の背面側を向いた状態で固定されている。凸レンズ25eは、バックライト21Aから照射された光の光路を変更可能なレンズである。凸レンズ25eは、バックライト21Aから凹レンズ25fを介して照射された光を液晶パネル23に向けて出射する。凹レンズ25fは、凹状に形成され、液晶パネル23に沿って移動可能に設けられている。凹レンズ25fは、バックライト21Aから照射された光の光路を変更可能なレンズである。凹レンズ25fは、バックライト21Aから照射された光を凸レンズ25eに向けて出射する。
レンズ移動部25gは、凹レンズ25fを液晶パネル23に沿って短辺方向に移動させるものである。レンズ移動部25gは、スライド部材25hと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材25hは、短辺方向に沿って延在し、凹レンズ25fをスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材25hに組み付けられた凹レンズ25fを短辺方向に沿ってスライド移動させる。
液晶デバイス20Cは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図7Aに示すように、レンズ移動部25gにより凹レンズ25fを短辺方向の一方側に移動し、バックライト21Aを点灯して当該バックライト21Aから光を照射する。液晶デバイス20Cは、凸レンズ25e及び凹レンズ25fによりバックライト21Aから出射された光を所定の出射範囲に導く。液晶デバイス20Cは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Cは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図7Bに示すように、レンズ移動部25gにより凹レンズ25fを短辺方向の中央に移動し、バックライト21Aを点灯して当該バックライト21Aから光を照射する。液晶デバイス20Cは、凸レンズ25e及び凹レンズ25fによりバックライト21Aから出射された光を所定の出射範囲に導く。液晶デバイス20Cは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Cは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図7Cに示すように、レンズ移動部25gにより凹レンズ25fを短辺方向の他方側に移動し、バックライト21Aを点灯して当該バックライト21Aから光を照射する。液晶デバイス20Cは、凸レンズ25e及び凹レンズ25fによりバックライト21Aから出射された光を所定の出射範囲に導く。液晶デバイス20Cは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、液晶デバイス20Cは、液晶パネル23と、液晶パネル23の一部に光を照射可能なバックライト21Aと、バックライト21Aから照射された光の光路を変更する光学機構25Aとを有し、バックライト21から光学機構25Aを介して液晶パネル23に光を照射することで表示光Lを出射可能な装置である。制御部40は、液晶デバイス20Cを制御し、アイポイントEに応じて光学機構25Aの凸レンズ25e及び凹レンズ25fによりバックライト21から照射された光の光路を変更することで液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、液晶デバイス20Cは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にバックライト21Aから光を照射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にバックライト21Aから光を照射しないので、従来のように液晶パネル23の全体に光を照射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、第5変形例に係る液晶デバイス20Dについて説明する。第5変形例に係る液晶デバイス20Dは、光の光路を変更可能な光学機構25Bを備える点で液晶デバイス20、20A、20B、20Cとは異なる。図8Aは、第1実施形態の第5変形例に係る液晶デバイス20Dによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図8Bは、第1実施形態の第5変形例に係る液晶デバイス20Dによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図8Cは、第1実施形態の第5変形例に係る液晶デバイス20Dによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
液晶デバイス20Dは、バックライト21Bと、光学部品22Bと、液晶パネル23と、光学機構25Bとを含んで構成される。バックライト21Bは、複数のLED21aと、複数のLED21aを搭載する基板21bとを有している。バックライト21Bは、液晶パネル23の背面側に設けられその位置が固定されている。バックライト21Bの照射面に直交する方向である照射方向と、液晶パネル23の出射面に直交する方向である出射方向とは、互いに交差(例えば直交)している。バックライト21Bは、LED21aから光学機構25Bを介して液晶パネル23の背面側に光を照射する。バックライト21Bは、液晶パネル23の一部に光を照射可能な構成である。バックライト21Bは、全てのLED21aを点灯した状態で、液晶パネル23の一部に光を照射する。光学部品22Bは、バックライト21Bと光学機構25Bとの間に設けられ、バックライト21Bから照射された光を光学機構25Bに導く。
光学機構25Bは、バックライト21Bから照射された光の光路を変更するものである。光学機構25Bは、ミラー25iと、ミラー移動部25jとを有する。ミラー25iは、バックライト21Bから照射された光の光路を変更可能な反射部材である。ミラー25iは、液晶パネル23の背面側に設けられ、液晶パネル23に沿って移動可能に設けられている。ミラー25iは、バックライト21Bから照射された光を液晶パネル23に向けて反射する。
ミラー移動部25jは、ミラー25iを液晶パネル23に沿って短辺方向に移動させるものである。ミラー移動部25jは、スライド部材25mと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材25mは、短辺方向に沿って延在し、ミラー25iをスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材25mに組み付けられたミラー25iを短辺方向に沿ってスライド移動させる。
液晶デバイス20Dは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図8Aに示すように、ミラー移動部25jによりミラー25iを短辺方向の一方側に移動し、バックライト21Bを点灯して当該バックライト21Bから光を照射する。液晶デバイス20Dは、バックライト21Bから照射された光をミラー25iにより液晶パネル23に向けて反射し、所定の出射範囲から出射する。液晶デバイス20Dは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Dは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図8Bに示すように、ミラー移動部25jによりミラー25iを短辺方向の中央に移動し、バックライト21Bを点灯して当該バックライト21Bから光を照射する。液晶デバイス20Dは、バックライト21Bから照射された光をミラー25iにより液晶パネル23に向けて反射し、所定の出射範囲から出射する。液晶デバイス20Dは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Dは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図8Cに示すように、ミラー移動部25jによりミラー25iを短辺方向の他方側に移動し、バックライト21Bを点灯して当該バックライト21Bから光を照射する。液晶デバイス20Dは、バックライト21Bから照射された光をミラー25iにより液晶パネル23に向けて反射し、所定の出射範囲から出射する。液晶デバイス20Dは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、液晶デバイス20Dは、液晶パネル23と、液晶パネル23の一部に光を照射可能なバックライト21Bと、バックライト21Bから照射された光の光路を変更する光学機構25Cとを有し、バックライト21から光学機構25Cを介して液晶パネル23に光を照射することで表示光Lを出射可能な装置である。制御部40は、液晶デバイス20Dを制御し、アイポイントEに応じて光学機構25Cのミラー25iによりバックライト21から照射された光の光路を変更することで液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、液晶デバイス20Dは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にバックライト21Bから光を照射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にバックライト21Bから光を照射しないので、従来のように液晶パネル23の全体に光を照射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、第6変形例に係る液晶デバイス20Eについて説明する。第6変形例に係る液晶デバイス20Eは、光の光路を変更可能な光学機構25Cを備える点で液晶デバイス20、20A、20B、20Cとは異なる。図9Aは、第1実施形態の第6変形例に係る液晶デバイス20Eによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図9Bは、第1実施形態の第6変形例に係る液晶デバイス20Eによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図9Cは、第1実施形態の第6変形例に係る液晶デバイス20Eによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
液晶デバイス20Eは、バックライト21Bと、光学部品22Bと、液晶パネル23と、光学機構25Cとを含んで構成される。バックライト21Bは、複数のLED21aと、複数のLED21aを搭載する基板21bとを有している。バックライト21Bは、液晶パネル23の背面側に設けられ、その位置が固定されている。バックライト21Bの照射面に直交する方向である照射方向と、液晶パネル23の出射面に直交する方向である出射方向とは、互いに交差(例えば直交)している。バックライト21Bは、LED21aから光学機構25Cを介して液晶パネル23の背面側に光を照射する。バックライト21Bは、液晶パネル23の一部に光を照射可能な構成である。バックライト21Bは、全てのLED21aを点灯した状態で、液晶パネル23の一部に光を照射する。光学部品22Bは、バックライト21Bと光学機構25Cとの間に設けられ、バックライト21Bから照射された光を光学機構25Cに導く。
光学機構25Cは、バックライト21Bから照射された光の光路を変更するものである。光学機構25Cは、第1レンズ25aと、ミラー25iと、ミラー回動部25nとを有する。第1レンズ25aは、平板状に形成され、液晶パネル23の背面側に固定されている。第1レンズ25aは、光の光路を変更可能なレンズである。第1レンズ25aは、ミラー25iにより反射された光を液晶パネル23に向けて出射する。ミラー25iは、バックライト21Bから照射された光の光路を変更可能な反射部材である。ミラー25iは、第1レンズ25aの背面側に設けられ、その位置が短辺方向の中央に配置されている。ミラー25iは、矩形状に形成され、ミラー25iの回動軸を中心に回動可能に設けられている。ミラー25iは、バックライト21Bから照射された光を液晶パネル23に向けて反射する。
ミラー回動部25nは、ミラー25iを回動させるものである。ミラー回動部25nは、モータやギヤ等を含んで構成され、ミラー25iを回動軸を中心に回動させ、ミラー25iの反射角度を変更する。
液晶デバイス20Eは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図9Aに示すように、ミラー回動部25nによりミラー25iの反射角度を第1角度に変更し、バックライト21Bを点灯して当該バックライト21Bから光を照射する。液晶デバイス20Eは、バックライト21Bから照射された光をミラー25iにより反射し、所定の出射範囲から出射する。液晶デバイス20Eは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Eは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図9Bに示すように、ミラー回動部25nによりミラー25iの反射角度を第1角度とは異なる第2角度に変更し、バックライト21Bを点灯して当該バックライト21Bから光を照射する。液晶デバイス20Eは、バックライト21Bから照射された光をミラー25iにより反射し、所定の出射範囲から出射する。液晶デバイス20Eは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、液晶デバイス20Eは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図9Cに示すように、ミラー回動部25nによりミラー25iの反射角度を第1及び第2角度とは異なる第3角度に変更し、バックライト21Bを点灯して当該バックライト21Bから光を照射する。液晶デバイス20Eは、バックライト21Bから照射された光をミラー25iにより反射し、所定の出射範囲から出射する。液晶デバイス20Eは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、液晶デバイス20Eは、液晶パネル23と、液晶パネル23の一部に光を照射可能なバックライト21Bと、バックライト21Bから照射された光の光路を変更する光学機構25Cとを有し、バックライト21から光学機構25Cを介して液晶パネル23に光を照射することで表示光Lを出射可能な装置である。制御部40は、液晶デバイス20Eを制御し、アイポイントEに応じて光学機構25Cのミラー25iによりバックライト21から照射された光の光路を変更することで液晶パネル23から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、液晶デバイス20Eは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にバックライト21Bから光を照射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にバックライト21Bから光を照射しないので、従来のように液晶パネル23の全体に光を照射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、上述した液晶デバイス20等の代わりにプロジェクタ20Fを用いる例について説明する。図10Aは、第2実施形態に係るプロジェクタ20Fによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図10Bは、第2実施形態に係るプロジェクタ20Fによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図10Cは、第2実施形態に係るプロジェクタ20Fによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
プロジェクタ20Fは、光線を走査して情報を表示するものである。プロジェクタ20Fは、光源26と、光源移動機構27と、反射ミラー28aと、投射レンズ28bとを含んで構成される。光源26は、表示光Lを出射するものであり、移動可能に設けられている。光源26は、R光源26aと、G光源26bと、B光源26cと、光学部材26d、26eと、コリメートレンズ26fを有する。R光源26aは、赤色のレーザー光を出射するLEDである。G光源26bは、緑色のレーザー光を出射するLEDである。B光源26cは、青色のレーザー光を出射するLEDである。
光学部材26dは、光を合成するものである。光学部材26dは、R光源26aから出射された赤色のレーザ光と、G光源26bから出射された緑色のレーザ光とを合成し、合成したRGを含むレーザ光を光学部材26eに出射する。光学部材26eは、光を合成するものである。光学部材26eは、光学部材26dにより合成されたRGを含むレーザ光と、B光源26cから出射された青色のレーザ光とを合成し、合成したRGBを含むレーザ光(表示光L)をコリメートレンズ26fに出射する。
コリメートレンズ26fは、平行光を出射するレンズである。コリメートレンズ26fは、光学部材26eにより合成されたRGBのレーザ光(表示光L)を平行光として反射ミラー28aに出射する。反射ミラー28aは、光を反射するミラーである。反射ミラー28aは、コリメートレンズ26fから出射された表示光Lを投射レンズ28bに向けて反射する。投射レンズ28bは、投射角度を固定したレンズであり、反射ミラー28aにより反射された表示光Lを投射する。投射レンズ28bは、例えば、図1に示すように、車両Vに搭載された場合、反射ミラー28aにより反射された表示光Lを、折返しミラー31を介して拡大ミラー32に投射する。
光源移動機構27は、光源26を移動させるものである。光源移動機構27は、スライド部材27aと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材27aは、光源26の出射方向とは交差(例えば直交)する移動方向に沿って延在し、光源26をスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材27aに組み付けられた光源26を移動方向に沿ってスライド移動させる。
プロジェクタ20Fは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図10Aに示すように、光源移動機構27により光源26を移動方向の一方側に移動し、光源26から表示光Lを反射ミラー28aに向けて出射する。反射ミラー28aは、光源26から出射された表示光Lを投射レンズ28bに向けて反射する。投射レンズ28bは、反射ミラー28aにより反射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Fは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Fは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図10Bに示すように、光源移動機構27により光源26を移動方向の中央に移動し、光源26から表示光Lを反射ミラー28aに向けて出射する。反射ミラー28aは、光源26から出射された表示光Lを投射レンズ28bに向けて反射する。投射レンズ28bは、反射ミラー28aにより反射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Fは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Fは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図10Cに示すように、光源移動機構27により光源26を移動方向の他方側に移動し、光源26から表示光Lを反射ミラー28aに向けて出射する。反射ミラー28aは、光源26から出射された表示光Lを投射レンズ28bに向けて反射する。投射レンズ28bは、反射ミラー28aにより反射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Fは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、プロジェクタ20Fは、移動可能に設けられ部分出射範囲N1から表示光Lを出射可能な光源26と、投射角度を固定したレンズであり光源26から出射された表示光Lを、折返しミラー31を介して拡大ミラー32に投射する投射レンズ28bと、光源26を移動させる光源移動機構27とを有する。制御部40は、プロジェクタ20Fを制御し、アイポイントEに応じて光源移動機構27により光源26の位置を変更することで光源26から出射される表示光Lの位置を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、プロジェクタ20Fは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射しないので、従来のように出射可能範囲Mの全範囲にレーザ光(表示光L)を出射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタ20Gについて説明する。第1変形例に係るプロジェクタ20Gは、レーザ光(表示光L)の光路を変更可能な光学機構29を備える点でプロジェクタ20Fとは異なる。図11Aは、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタ20Gによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図11Bは、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタ20Gによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図11Cは、第2実施形態の第1変形例に係るプロジェクタ20Gによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
プロジェクタ20Gは、光源としての光源26と、光学機構29と、反射ミラー28aと、投射レンズ28bとを含んで構成される。光源26は、表示光Lを出射するものであり、その位置が固定されている。光源26は、R光源26aと、G光源26bと、B光源26cと、光学部材26d、26eと、コリメートレンズ26fを有する。
光学機構29は、光源26から出射された表示光Lの光路を変更するものである。光学機構29は、第1レンズ29cと、第2レンズ29bと、レンズ移動部29aとを有する。第1レンズ29cは、平板状に形成され、光源26の出射側に配置され固定されている。第1レンズ29cは、光の光路を変更可能なレンズである。第1レンズ29cは、光源26から第2レンズ29bを介して出射された光を反射ミラー28aに向けて出射する。第2レンズ29bは、平板状に形成され、反射ミラー28aの反射面に沿って移動可能に設けられている。第2レンズ29bは、光の光路を変更可能なレンズである。第2レンズ29bは、光源26から出射された光を第1レンズ29cに向けて出射する。
レンズ移動部29aは、第2レンズ29bを反射ミラー28aの反射面に沿って移動方向に移動させるものである。レンズ移動部29aは、スライド部材29hと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材29hは、移動方向に沿って延在し、第2レンズ29bをスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材29hに組み付けられた第2レンズ29bを移動方向に沿ってスライド移動させる。
プロジェクタ20Gは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図11Aに示すように、レンズ移動部29aにより第2レンズ29bを移動方向の一方側に移動し、光源26から第2レンズ29b等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Gは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Gは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図11Bに示すように、レンズ移動部29aにより第2レンズ29bを移動方向の中央に移動し、光源26から第2レンズ29b等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Gは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Gは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図11Cに示すように、レンズ移動部29aにより第2レンズ29bを移動方向の他方側に移動し、光源26から第2レンズ29b等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Gは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、プロジェクタ20Gは、部分出射範囲N1から表示光Lを出射可能な光源26と、光源26から出射された表示光Lの光路を変更する光学機構29と、投射角度を固定したレンズであり光学機構29により光路が変更された表示光Lを拡大ミラー32に投射する投射レンズ28bとを有する。制御部40は、プロジェクタ20Gを制御し、アイポイントEに応じて光学機構29の第1レンズ29c及び第2レンズ29bにより光源26から出射された表示光Lの光路を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、プロジェクタ20Gは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射しないので、従来のように出射可能範囲Mの全範囲にレーザ光(表示光L)を出射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタ20Hについて説明する。第2変形例に係るプロジェクタ20Hは、レーザ光(表示光L)の光路を変更可能な光学機構29Aを備える点でプロジェクタ20F、20Gとは異なる。図12Aは、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタ20Hによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図12Bは、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタ20Hによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図12Cは、第2実施形態の第2変形例に係るプロジェクタ20Hによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
プロジェクタ20Hは、光源としての光源26と、光学機構29Aと、反射ミラー28aと、投射レンズ28bとを含んで構成される。光源26は、表示光Lを出射するものであり、その位置が固定されている。光源26は、R光源26aと、G光源26bと、B光源26cと、光学部材26d、26eと、コリメートレンズ26fを有する。光源26は、反射ミラー28aの反射面と平行な方向(出射方向)に沿って表示光Lを出射する。
光学機構29Aは、光源26から出射された表示光Lの光路を変更するものである。光学機構29Aは、ミラー29dと、ミラー移動部29eとを有する。ミラー29dは、光源26から出射された光の光路を変更可能な反射部材である。ミラー29dは、光源26の出射側に設けられ、出射方向に沿って移動可能に設けられている。ミラー29dは、光源26から出射された光を反射ミラー28aに向けて反射する。
ミラー移動部29eは、ミラー29dを出射方向に沿って移動させるものである。ミラー移動部29eは、スライド部材29iと、駆動機構(図示省略)とを含んで構成される。スライド部材29iは、出射方向に沿って延在し、ミラー29dをスライド自在に組み付けている。駆動機構は、モータやギヤ等を含んで構成され、スライド部材29iに組み付けられたミラー29dを出射方向に沿ってスライド移動させる。
プロジェクタ20Hは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図12Aに示すように、光学機構29Aによりミラー29dを出射方向の一方側に移動し、光源26からミラー29d等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Hは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Hは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図12Bに示すように、光学機構29Aによりミラー29dを出射方向の中央に移動し、光源26からミラー29d等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Hは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Hは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図12Cに示すように、光学機構29Aによりミラー29dを出射方向の他方側に移動し、光源26からミラー29d等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Hは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、プロジェクタ20Hは、部分出射範囲N1から表示光Lを出射可能な光源26と、光源26から出射された表示光Lの光路を変更する光学機構29Aと、投射角度を固定したレンズであり光学機構29Aにより光路が変更された表示光Lを拡大ミラー32に投射する投射レンズ28bとを有する。制御部40は、プロジェクタ20Hを制御し、アイポイントEに応じて光学機構29Aのミラー29dにより光源26から出射された表示光Lの光路を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、プロジェクタ20Hは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射しないので、従来のように出射可能範囲Mの全範囲にレーザ光(表示光L)を出射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
次に、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタ20Iについて説明する。第3変形例に係るプロジェクタ20Iは、レーザ光(表示光L)の光路を変更可能な光学機構29Bを備える点でプロジェクタ20F、20G、20Hとは異なる。図13Aは、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタ20Iによる表示光Lの第1出射例を示す図である。図13Bは、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタ20Iによる表示光Lの第2出射例を示す図である。図13Cは、第2実施形態の第3変形例に係るプロジェクタ20Iによる表示光Lの第3出射例を示す図である。
プロジェクタ20Iは、光源としての光源26と、光学機構29Bと、反射ミラー28aと、投射レンズ28bとを含んで構成される。光源26は、表示光Lを出射するものであり、その位置が固定されている。光源26は、R光源26aと、G光源26bと、B光源26cと、光学部材26d、26eと、コリメートレンズ26fを有する。光源26は、反射ミラー28aの反射面と平行な方向(出射方向)に沿って表示光Lを出射する。
光学機構29Bは、光源26から出射された表示光Lの光路を変更するものである。光学機構29Bは、ミラー29dと、ミラー回動部29g、レンズ29fとを有する。ミラー29dは、光源26から出射された光の光路を変更可能な反射部材である。ミラー29dは、光源26の出射側に配置され、ミラー29dの回動軸を中心に回動可能に設けられている。ミラー29dは、光源26から出射された光を反射ミラー28aに向けて反射する。
ミラー回動部29gは、ミラー29dを回動させるものである。ミラー回動部29gは、モータやギヤ等を含んで構成され、ミラー29dを回動軸を中心に回動させ、ミラー29dの反射角度を変更する。
レンズ29fは、平板状に形成され、ミラー29dの反射側に固定されている。レンズ29fは、光の光路を変更可能なレンズである。レンズ29fは、ミラー29dにより反射された光を反射ミラー28aに向けて出射する。
プロジェクタ20Iは、例えば、運転者Pの視点がアイポイントE1の位置である場合、図13Aに示すように、ミラー回動部29gによりミラー29dの反射角度を第1角度に変更し、光源26からミラー29d等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Iは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE1に対応した短辺方向の一方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Iは、運転者Pの視点がアイポイントE2の位置である場合、図13Bに示すように、ミラー回動部29gによりミラー29dの反射角度を第1角度とは異なる第2角度に変更し、光源26からミラー29d等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Iは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE2に対応した短辺方向の中央の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
また、プロジェクタ20Iは、運転者Pの視点がアイポイントE3の位置である場合、図13Cに示すように、ミラー回動部29gによりミラー29dの反射角度を第1及び第2角度とは異なる第3角度に変更し、光源26からミラー29d等を介して表示光Lを投射レンズ28bに向けて出射する。投射レンズ28bは、光源26から出射された表示光Lを所定の出射範囲に出射する。プロジェクタ20Iは、例えば、出射可能範囲Mのうち、現在のアイポイントE3に対応した短辺方向の他方側の部分出射範囲N1から表示光Lを出射し、且つ、部分出射範囲N1を除く非出射範囲N2から表示光Lを出射しない。
以上のように、プロジェクタ20Iは、部分出射範囲N1から表示光Lを出射可能な光源26と、光源26から出射された表示光Lの光路を変更する光学機構29Bと、投射角度を固定したレンズであり光学機構29Bにより光路が変更された表示光Lを拡大ミラー32に投射する投射レンズ28bとを有する。制御部40は、プロジェクタ20Iを制御し、アイポイントEに応じて光学機構29Bのミラー29dにより光源26から出射された表示光Lの光路を変更し、アイポイントEに応じた位置に虚像Sを表示する。この構成により、プロジェクタ20Iは、虚像Sを表示する際に必要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射し、且つ、虚像Sを表示する際に不要な範囲にレーザ光(表示光L)を出射しないので、従来のように出射可能範囲Mの全範囲にレーザ光(表示光L)を出射して虚像Sを表示する場合と比較して消費電力を抑制することができる。
なお、出射部は、液晶デバイスやプロジェクタを用いる例を挙げて説明したが、これに限定されず、その他の表示デバイスを用いてもよい。例えば、マイクロLEDアレイ、EL(electroluminescence)アレイ、VFD(Vacuum Fluorescent Display)アレイ等の自発光デバイスを用いてもよい。
反射部材として、フロントガラス102を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、コンバイナ等であってもよい。
凸レンズ25e及び凹レンズ25fは、光学部品の高さを抑制するために、フレネルレンズやリニアフレネルレンズ等を用いてもよい。
1、1A HUDユニット(車両表示装置)
20、20A、20B、20C、20D、20E 液晶デバイス(出射部)
20F、20G、20H、20I プロジェクタ(出射部)
21、21A、21B バックライト
23 液晶パネル
24 バックライト移動機構
25、25A、25B、25C、29、29A、29B 光学機構
26 光源
27 光源移動機構
28b 投射レンズ
32 拡大ミラー(反射ミラー)
40 制御部
102 フロントガラス(反射部材)
B アイボックス
D 表示情報
E アイポイント(視点位置)
L 表示光
M 出射可能範囲
N1 部分出射範囲
V 車両

Claims (6)

  1. 車両に搭載され表示情報を含む表示光を出射する出射部と、
    反射角度を固定したミラーであり前記出射部から出射された前記表示光を反射部材に向けて反射し当該反射部材で予め想定される視点位置側に前記表示光を反射させる反射ミラーと、
    前記出射部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記出射部を制御し、前記視点位置が位置することが想定される範囲を表すアイボックスが移動する全範囲をカバーする前記表示光の出射範囲である出射可能範囲のうち、現在の視点位置に対応した部分出射範囲から前記表示光を出射させ、且つ、前記部分出射範囲を除く範囲から前記表示光を出射させず、前記視点位置に応じた位置に前記表示光による虚像を表示させることを特徴とする車両表示装置。
  2. 前記出射部は、液晶パネルと、前記液晶パネルの全体に光を照射可能なバックライトとを有し、前記バックライトから前記液晶パネルに光を照射することで前記表示光を出射可能な液晶装置であり、
    前記制御部は、前記液晶装置を制御し、前記視点位置に応じて前記バックライトの照射範囲を変更することで前記液晶パネルから出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示する請求項1に記載の車両表示装置。
  3. 前記出射部は、液晶パネルと、前記液晶パネルに沿って移動可能に設けられ前記液晶パネルの一部に光を照射可能なバックライトと、前記バックライトを前記液晶パネルに沿って移動させるバックライト移動機構とを有し、前記バックライトから前記液晶パネルに光を照射することで前記表示光を出射可能な液晶装置であり、
    前記制御部は、前記液晶装置を制御し、前記視点位置に応じて前記バックライト移動機構により前記バックライトの位置を変更することで前記液晶パネルから出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示する請求項1に記載の車両表示装置。
  4. 前記出射部は、液晶パネルと、前記液晶パネルの一部に光を照射可能なバックライトと、前記バックライトから照射された光の光路を変更する光学機構とを有し、前記バックライトから前記光学機構を介して前記液晶パネルに光を照射することで前記表示光を出射可能な液晶装置であり、
    前記制御部は、前記液晶装置を制御し、前記視点位置に応じて前記光学機構により前記バックライトから照射された光の光路を変更することで前記液晶パネルから出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示する請求項1に記載の車両表示装置。
  5. 前記出射部は、移動可能に設けられ前記部分出射範囲から前記表示光を出射可能な光源と、投射角度を固定したレンズであり前記光源から出射された前記表示光を前記反射ミラーに投射する投射レンズと、前記光源を移動させる光源移動機構とを有するプロジェクタであり、
    前記制御部は、前記プロジェクタを制御し、前記視点位置に応じて前記光源移動機構により前記光源の位置を変更することで前記光源から出射される前記表示光の位置を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示する請求項1に記載の車両表示装置。
  6. 前記出射部は、前記部分出射範囲から前記表示光を出射可能な光源と、前記光源から出射された前記表示光の光路を変更する光学機構と、投射角度を固定したレンズであり前記光学機構により光路が変更された前記表示光を前記反射ミラーに投射する投射レンズとを有するプロジェクタであり、
    前記制御部は、前記プロジェクタを制御し、前記視点位置に応じて前記光学機構により前記光源から出射された前記表示光の光路を変更し、前記視点位置に応じた位置に前記虚像を表示する請求項1に記載の車両表示装置。
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