JP2021084217A - 電気機器 - Google Patents

電気機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2021084217A
JP2021084217A JP2019217357A JP2019217357A JP2021084217A JP 2021084217 A JP2021084217 A JP 2021084217A JP 2019217357 A JP2019217357 A JP 2019217357A JP 2019217357 A JP2019217357 A JP 2019217357A JP 2021084217 A JP2021084217 A JP 2021084217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
housing
intake port
control board
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019217357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7409051B2 (ja
Inventor
裕太 野口
Yuta Noguchi
裕太 野口
智志 阿部
Satoshi Abe
智志 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koki Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koki Holdings Co Ltd filed Critical Koki Holdings Co Ltd
Priority to JP2019217357A priority Critical patent/JP7409051B2/ja
Publication of JP2021084217A publication Critical patent/JP2021084217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7409051B2 publication Critical patent/JP7409051B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)

Abstract

【課題】モータ及び制御部を有効に冷却する。【解決手段】ハンマドリル10では、制御部80が、板状のコントローラ回路基板81を有している。コントローラ回路基板81は、ハウジング12の第1吸気口15Bの前側に配置されて、側面視で、前側へ向かうに従い上側へ傾斜して配置されている。このため、第1吸気口15Bからハウジング12内に前側へ進入した冷却風CAが、コントローラ回路基板81によってガイドされて、モータ40側に導かれる。したがって、冷却風CAによって、制御部80のコントローラ回路基板81及びモータ40を有効に冷却することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、電気機器に関するものである。
下記特許文献1に記載のハンマドリルでは、モータ及び制御基板部がハウジング内に収容されている。また、モータの駆動軸の上端側の部分には、駆動軸と一体回転するファンが設けられている。さらに、ハウジングには、駆動軸の下端部の側方において吸気口が形成されており、ファンの側方において排気口が形成されている。これにより、吸気口からハウジング内に流入した冷却風を、上昇させて、排気口からハウジング側へ流出させることで、モータを冷却することができる。
国際公開公報2017/145643号
しかしながら、上記ハンマドリルでは、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、上記ハンマドリルでは、モータの後側に制御回路部が配置されている。このため、吸気口からハウジング内に流入された冷却風による制御回路部に対する冷却効果が低くなる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、モータ及び制御部を有効に冷却することができる電気機器を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、駆動軸を有するモータと、前記駆動軸の駆動力が伝達されて駆動する先端工具と、前記駆動軸の駆動力が伝達されて回転し、空気流を生成するファンと、前記モータの駆動を制御すると共に、板状の第1制御基板を有する制御部と、前記モータ、前記ファン、及び前記制御部を内部に収容すると共に、前記ファンにより生成される空気流によって冷却風を内部に進入させる吸気口を有するハウジングと、を備え、前記第1制御基板は、第1方向において、前記モータと異なる位置に配置され、かつ、前記吸気口と重なる位置に配置され、前記吸気口は、前記第1方向と交差する第2方向に開口されており、前記第1制御基板が、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜して配置されて、前記吸気口から前記第2方向に沿って前記ハウジングの内部へ進入した冷却風を、前記第1方向に沿う方向にガイドして、前記モータへ導くことを特徴とする電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記先端工具は、前記ハウジングの第2方向一方側の部分に配置され、前記吸気口が、第2方向他方側へ開口している電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記駆動軸が、前記第1方向で且つ前記先端工具の長手方向と直交する方向に延在されている電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ハウジングの第2方向他方側の端部には、前記第1方向に延在されたハンドル部が設けられており、前記吸気口が、前記第1方向において、前記ハンドル部と異なる位置に配置されている電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ハウジングには、前記モータに電力を供給するバッテリーパックが取付けられており、前記バッテリーパックは、第1方向において前記ハンドル部と隣接して配置されると共に、第2方向において前記吸気口と対向して配置されている電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ハンドル部が、前記ハウジングに対して第2方向に相対移動可能に構成されている電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第1制御基板は、第2方向一方側へ向かうに従い第1方向におけるモータ側へ傾斜して配置されている電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ファンは、前記駆動軸に一体回転可能に設けられると共に、中心側から外周側へ空気を送る遠心ファンである電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記モータは、複数のステータコイルを含むブラシレスモータであり、前記制御部は、複数の前記ステータコイルの通電状態を切り替えるスイッチング素子を含む第2制御基板を備えており、前記第1制御基板は、複数の前記スイッチング素子を制御する制御回路を含み、前記第2制御基板が、前記第1方向において、前記モータと前記第1制御基板との間に配置されている電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記第1制御基板はコンデンサを含んでいる電気機器である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、駆動軸を有するモータと、前記駆動軸の駆動力が伝達されて駆動する先端工具と、前記駆動軸の駆動力が伝達されて回転し、空気流を生成するファンと、前記モータの駆動を制御すると共に、板状の第1制御基板を有する制御部と、前記モータ、前記ファン、及び前記制御部を内部に収容すると共に、前記ファンにより生成される空気流によって冷却風を内部に進入させる吸気口を有するハウジングと、を備え、前記第1制御基板は、第2方向において、前記モータと重なる位置に配置され、かつ、前記吸気口と異なる位置に配置され、前記吸気口は、前記第2方向に開口されており、前記第1制御基板が、前記第2方向に対して傾斜して配置されて、前記吸気口から前記第2方向に沿って前記ハウジングの内部へ進入した冷却風を、前記第2方向と交差する第1方向に沿う方向にガイドして、前記モータへ導くことを特徴とする電気機器である。
上記構成の電気機器によれば、モータ及び制御部を有効に冷却することができる。
第1の実施の形態に係るハンマドリルを示す左側から見た側面図である。 図1に示されるハンマドリルの右側から見た側面図である。 図1に示されるハンマドリルの内部を示す縦断面図である。 図1に示されるハンマドリルの第2ハウジング部の下端部を示す後側から見た断面図(図1の4−4線断面図)である。 図1に示されるハンマドリルの制御部の電気的構成を説明するための機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係るハンマドリルの作動時における冷却風の流れを説明するための断面図である。 第2の実施の形態に係るインパクトドライバを示す左側から見た側面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図1〜図6を用いて、第1の実施形態に係る「電気機器」としてのハンマドリル10について説明する。ハンマドリル10は、被加工物に対して穴あけ加工等を行う工具として構成されている。なお、図面に適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印LHは、ハンマドリル10の上側、前側、左側を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、ハンマドリル10の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。そして、上下方向が本発明の「第1方向」に対応し、前後方向が本発明の「第2方向」に対応する。また、前側が、本発明の「第2方向一方側」に対応し、後側が、本発明の「第2方向他方側」に対応する。
図1〜図3に示されるように、ハンマドリル10は、ハウジング12と、ハウジング12内に収容された、インナカバー30と、モータ40と、モータ40の駆動力を先端工具Tへ伝達する伝達機構50と、バッテリーパック70と、モータ40を駆動制御する制御部80と、を含んで構成されている。また、ハンマドリル10は、操作レバー68を有しており、操作レバー68が操作されることで、伝達機構50における先端工具Tへの伝達経路が切替えられて、ハンマドリル10が、先端工具Tに回転力を付与するドリルモード、又は、先端工具Tに回転力及び打撃力を付与するハンマドリルモードに切替わるように構成されている。以下、ハンマドリル10の各構成について説明する。
(ハウジング12について)
ハウジング12は、中空状に形成されて、ハンマドリル10の外郭を構成している。このハウジング12は、ハウジング12の前部を構成するフロントハウジング13(広義には、「ハウジング本体」として把握される要素である)と、ハウジング12の後部を構成するリヤハウジング16と、を有している。リヤハウジング16は、左側から見た側面視で、前側へ開放された略U字形状に形成されており、フロントハウジング13は、側面視で略逆L字形状に形成されている。そして、リヤハウジング16の上端部及び下端部がエラストマ等の弾性材によって構成された連結部17によってフロントハウジング13に連結されている。なお、連結部17の内部には、連結プレート18が設けられており、連結プレート18によって、フロントハウジング13とリヤハウジング16とが前後方向に所定距離以上に離間しない構成になっている。
リヤハウジング16の後端部は、作業者が把持するハンドル部16Aとして構成されており、ハンドル部16Aは、上下方向に延在されている。また、前述した連結部17は、ハンドル部16Aの外周面を被覆するように、後側へ延出されている。これにより、連結部17が弾性変形することで、ハンドル部16A(リヤハウジング16)がハウジング12(フロントハウジング13)に対して前後方向に相対移動可能に構成されている。
ハンドル部16Aの上端部には、トリガ20が設けられている。また、トリガ20の上側には、後述するモータ40の回転方向を切替える切替ボタン21が設けられている。さらに、トリガ20の後側には、スイッチ機構22が設けられている。スイッチ機構22は、トリガ20及び切替ボタン21によって操作される、図示しないスイッチを有している。当該スイッチは、後述する制御部80に電気的に接続されており、トリガ20の操作状態及び切替ボタン21の切替状態に応じた出力信号を制御部80に出力する構成になっている。
フロントハウジング13は、第1ハウジング部14と第2ハウジング部15とを含んで構成されている。第1ハウジング部14は、後述する伝達機構50を収容するためのハウジング部として構成されて、前後方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。第2ハウジング部15は、後述するモータ40を収容するためのハウジング部として構成され、上下方向に延在されて、第1ハウジング部14の後端部に接続されている。第2ハウジング部15の後部には、上下方向中間部において、変速スイッチ23が設けられている。変速スイッチ23は、操作されることで、後述するモータ40の回転数を多段に切替えるスイッチとして構成されており、後述する制御部80に電気的に接続されている。
また、第2ハウジング部15の下端部が、リヤハウジング16よりも下側へ突出している。すなわち、ハウジング12の後下の角部は、後側及び下側へ開放された凹状に切り欠かれており、この部分が、後述するバッテリーパック70を装着するバッテリー取付部16Bとして構成されている。さらに、リヤハウジング16の下端部(ハンドル部16Aの下側)には、バッテリーパック70と接続されるコネクタ24が設けられている。
図4にも示されるように、第2ハウジング部15の下端部の後壁には、「吸気口」として第1吸気口15Bが貫通形成されており、第1吸気口15Bは、左右方向を長手方向とする長孔状に形成されている。すなわち、上下方向において、第1吸気口15Bが、ハンドル部16Aとは異なる位置に配置されると共に、後側へ開口している。さらに、第2ハウジング部15の下端部における左右の側壁には、複数(本実施の形態では、3箇所)の第2吸気口15Cが、それぞれ貫通形成されている。第2吸気口15Cは、前後方向を長手方向とする長孔状に形成されており、複数の第2吸気口15Cが、上下方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている。そして、最も上側に配置された第2吸気口15Cの上下位置と、第1吸気口15Bの上下位置とが略一致している。
また、第2ハウジング部15の上下方向中間部の右壁には、複数(本実施の形態では4箇所)の第1排気口15D(広義には、「排気口」として把握される要素である)が貫通形成されている。第1排気口15Dは、前後方向を長手方向とする長孔状に形成されている。また、第1排気口15Dは、前後方向に並ぶ第1排気口15Dを1組とし、2組の第1排気口15Dが、上下方向に並んで配置されている。さらに、第2ハウジング部15の上下方向中間部の前壁には、上下一対の第2排気口15E(広義には、「排気口」として把握される要素であり、図3参照)が貫通形成されている。第2排気口15Eは、左右方向を長手方向とする長孔状に形成されている。また、上下一対の第2排気口15Eの上下位置と、2組の第1排気口15Dの上下位置とが略一致している。
(インナカバー30について)
図3に示されるように、インナカバー30は、前側へ開放された略有底楕円筒状に形成されている。インナカバー30は、第1ハウジング部14の内部に配置されて、第1ハウジング部14の後端側の開口部を閉塞し且つ第1ハウジング部14と第2ハウジング部15とを区画するように、第1ハウジング部14に取付けられている。これにより、第1ハウジング部14及びインナカバー30によって、後述する伝達機構50を収容する収容部32が構成されている。
インナカバー30の上部には、後述するシリンダ57を支持するためのシリンダ支持部材36が固定されている。シリンダ支持部材36は、前後方向を軸方向とした略円筒状に形成されており、シリンダ支持部材36の前端部が、インナカバー30よりも前側へ突出している。また、インナカバー30の下端部には、後述するモータ40の駆動軸41を支持するためのモータ支持部30Aが形成されている。モータ支持部30Aは、上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、インナカバー30の内部と連通している。
(モータ40について)
モータ40は、3相のブラシレスモータとして構成されて、ハウジング12の第2ハウジング部15内に収容されている。具体的には、モータ40は、第2ハウジング部15の第1吸気口15B及び第2吸気口15Cよりも上側に配置されている。モータ40は、上下方向を軸方向とする駆動軸41と、駆動軸41に固定された略円筒状のロータ42と、ロータ42の径方向外側に配置された略円筒状のステータ43と、を含んで構成されている。駆動軸41の上端側の部分は、軸受44に回転可能に支持されており、軸受44は、インナカバー30のモータ支持部30Aに固定されている。駆動軸41の下端部は、軸受45に回転可能に支持されており、軸受45は、第2ハウジング部15に形成された固定壁15Aに固定されている。この固定壁15Aは、上下方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されると共に、左右方向から見て、上側へ開放された略U字形状に形成されている。駆動軸41の上端部は、収容部32の内部に配置されており、駆動軸41の上端部には、モータ側ベベルギヤ41Aが形成されている。ステータ43は、ステータホルダ43Aを有しており、ステータホルダ43Aには、モータ40のU相、V相、W相に対応するステータコイル43Bが巻き回されている。また、ロータ42及びステータ43は、第1排気口15D及び第2排気口15Eよりも下側に配置されている。そして、モータ40が、後述する制御部80に電気的に接続されている。
駆動軸41の上端側の部分には、軸受44の下側の位置において、ファン46が設けられており、ファン46は、駆動軸41に一体回転可能に固定されている。そして、ファン46の上下位置と、第1排気口15D及び第2排気口15Eの上下位置とが略一致している。換言すると、第1排気口15D及び第2排気口15Eが、ファン46の径方向外側に配置されている。このファン46は、所謂遠心ファンとして構成されており、ファン46の中央側の空気を径方向外側へ流出させるように構成されている。すなわち、ファン46によって生成される空気流によって、ハウジング12内の空気が、第1排気口15D及び第2排気口15Eからハウジング12の外部へ流出される構成になっている。
(伝達機構50について)
伝達機構50は、中間軸51と、シリンダ57と、ピストン64と、打撃子65と、中間子66と、を含んで構成されて、収容部32の内部に配置されている。
<中間軸51について>
中間軸51は、前後方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、収容部32の下部に配置されている。中間軸51の前端部は、第1ハウジング部14に固定された軸受52に回転可能に支持されており、中間軸51の後端部は、インナカバー30に固定された軸受53に回転可能に支持されている。中間軸51の後端側部分には、軸側ベベルギヤ54が固定されており、軸側ベベルギヤ54は、モータ40のモータ側ベベルギヤ41Aに噛合している。これにより、モータ40が駆動して駆動軸41が回転することで、中間軸51が自身の軸回りに回転する構成になっている。
中間軸51の前端側部分における外周部には、中間ギヤ部51Aが形成されている。また、中間軸51には、中間ギヤ部51Aの後側において、略円筒状のクラッチ55が外挿されている。クラッチ55は、中間ギヤ部51Aにスプライン嵌合されている。すなわち、クラッチ55が、中間ギヤ部51Aの軸方向に相対移動可能に且つ中間ギヤ部51Aと一体回転可能に連結されている。クラッチ55の後端部には、噛合い部55Aが形成されている。また、クラッチ55の前端部の外周部には、クラッチ溝55Bが形成されており、クラッチ溝55Bは、クラッチ55の周方向に延在され且つ径方向外側へ開放されている。
中間軸51には、クラッチ55の後側において、運動変換部材56が回転可能に外挿されている。運動変換部材56は、中間軸51の回転運動を変換して、後述するピストン64を前後方向へ往復移動させる部材として構成されている。運動変換部材56の前端部には、噛合い部56Aが形成されている。そして、クラッチ55が後側へ移動して、噛合い部55Aが噛合い部56Aに噛合うことで、クラッチ55と運動変換部材56とが連結して、運動変換部材56が中間軸51と一体に回転する構成になっている。また、運動変換部材56は、上方側へ延出されたアーム部56Bを有している。
<シリンダ57について>
シリンダ57は、前後方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、中間軸51の上側において収容部32内に収容されている。シリンダ57の後端部は、軸受58に回転可能に支持されており、軸受58は、シリンダ支持部材36の内周部に固定されている。一方、シリンダ57の前端側部分は、軸受59に回転可能に支持されており、軸受59は、第1ハウジング部14に支持リング60を介して固定されている。また、シリンダ57は、略段付き円筒状に形成されており、シリンダ57の前端部の内径が、他の部分の内径よりも小さく設定されている。シリンダ57の前端部には、工具保持部62が取付けられており、工具保持部62によって、前後方向に延在された先端工具Tの後端部が着脱可能に固定されている。
シリンダ57の軸方向中間部には、径方向外側へ突出したフランジ57Aが形成されている。フランジ57Aの前部には、リング状のシリンダギヤ63が設けられている。シリンダギヤ63の前側には、圧縮コイルスプリングとして構成された付勢バネ67が設けられており、付勢バネ67によって、シリンダギヤ63が、フランジ57Aに押し付けられて、シリンダ57と一体回転可能に構成されている。また、シリンダギヤ63は、中間軸51の中間ギヤ部51Aに噛合している。これにより、モータ40の駆動力によって中間軸51が回転することで、シリンダ57及び先端工具Tがシリンダ57の軸回りに回転する構成になっている。
<ピストン64について>
ピストン64は、前側へ開放された略有底円筒状に形成されて、シリンダ57の後部内に前後方向に相対移動可能に挿入されている。ピストン64の底壁には、後側へ延出されたピストン連結部64Aが形成されており、ピストン連結部64Aには、運動変換部材56におけるアーム部56Bの上端部が左右方向を軸方向として回転可能に連結されている。これにより、運動変換部材56が中間軸51と一体に回転するときには、アーム部56Bによってピストン64が前後方向に往復移動する構成になっている。
<打撃子65について>
打撃子65は、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ピストン64の内部に前後方向に相対移動可能に挿入されている。そして、ピストン64内におけるピストン64の底壁と打撃子65との間の空間が、空気室64Bとして構成されている。また、打撃子65の前面には、略中心部において、前側へ開放された凹部65Aが形成されている。
<中間子66について>
中間子66は、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、シリンダ57の前端部内に前後方向に相対移動可能に挿入されている。また、中間子66の後端部は、打撃子65の凹部65Aの内部と当接可能に、打撃子65の前側に隣接して配置されている。これにより、ピストン64が前側へ移動して空気室64B内の圧力が上昇することで、打撃子65及び中間子66が前側へ移動して、前後方向に沿った打撃力が先端工具Tに付与される構成になっている。
(操作レバー68について)
図1に示されるように、操作レバー68は、ハンマドリル10の第1ハウジング部14の左壁に回動操作可能に設けられると共に、第1ハウジング部14の外側に回転操作可能に露出されている。具体的には、操作レバー68が、図1において実線にて示されるハンマドリルモード設定位置と、ハンマドリルモード設定位置から略90度回転したドリル設定位置(図1において2点鎖線にて示される位置)と、の間を回転可能に構成されている。
操作レバー68は、伝達機構50の先端工具Tへの伝達経路を切替える部材として構成されている。また、ハンマドリル10では、先端工具Tを被加工物に押し付けて、被加工物に負荷を付与した状態(以下、この状態を負荷状態という)で、被加工物に対して加工を行うようになっている。具体的には、操作レバー68のドリルモード設定位置における負荷状態では、伝達機構50におけるクラッチ55と運動変換部材56との非連結状態が維持される構成になっている。これにより、ハンマドリル10がドリルモードになり、伝達機構50によって先端工具Tに回転力のみが付与される構成になっている。
一方、操作レバー68のハンマドリルモード設定位置における負荷状態では、伝達機構50におけるクラッチ55の噛合い部55Aと運動変換部材56の噛合い部56Aとが噛合い、クラッチ55と運動変換部材56とが連結する構成になっている。これにより、ハンマドリル10がハンマドリルモードになり、伝達機構50による回転力及び打撃力が先端工具Tに付与される構成になっている。
(バッテリーパック70)
図1及び図2に示されるように、バッテリーパック70は、略直方体に形成されている。そして、バッテリーパック70が、ハウジング12のバッテリー取付部16Bに、後側から装着されている。これにより、バッテリーパック70が、ハンドル部16Aの下側に隣接して配置されると共に、第1吸気口15Bの後側に配置されている。すなわち、バッテリーパック70と第1吸気口15Bとが、前後方向に対向して配置されている。バッテリーパック70は、図示しないコネクタを有しており、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着状態では、当該コネクタがコネクタ24に接続されて、バッテリーパック70から制御部80へ電力が供給される構成になっている。また、バッテリーパック70は、一対のロック部材70Aを有しており、ロック部材70Aは、バッテリーパック70の左右の側部に設けられている。そして、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着状態では、ロック部材70Aがリヤハウジング16に係合して、バッテリーパック70の後側への移動が制限されている。
また、前述した第2ハウジング部15の下端部(バッテリー取付部16B)には、第1吸気口15Bの下側において、ゴム等の弾性材によって構成されたストッパ部材25が設けられており、ストッパ部材25は、バッテリーパック70の前側に隣接して配置されている。これにより、ストッパ部材25が、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着時における突き当て部として機能している。
(制御部80について)
図3に示されるように、制御部80は、「第1制御基板」としてのコントローラ回路基板81と、「第2制御基板」としてのインバータ回路基板82と、を含んで構成されている。コントローラ回路基板81は、略矩形板状に形成されて、ハウジング12の第2ハウジング部15の下端部内に配置されている。すなわち、コントローラ回路基板81とモータ40とが、上下方向に並んで配置されている。また、コントローラ回路基板81は、第1吸気口15Bの前側に配置されると共に、左右の第2吸気口15Cの間に配置されている。さらに、コントローラ回路基板81は、側面視で、前側へ向かうに従い上側(上下方向一方側であり、モータ40側)に傾斜して配置されて、第2ハウジング部15に固定された基板ホルダ83によって保持されている。そして、コントローラ回路基板81に、前述したスイッチ機構22のスイッチ、変速スイッチ23、及びバッテリーパック70が電気的に接続されている。
インバータ回路基板82は、上下方向を板厚方向とした略八角形板状に形成されて、モータ40の下端部において、ステータホルダ43Aに固定されている。すなわち、インバータ回路基板82は、上下方向において、モータ40とコントローラ回路基板81との間に配置されている。インバータ回路基板82の略中央部には、挿通孔82Aが貫通形成されており、モータ40の駆動軸41の下端側部分が挿通孔82A内を挿通している。
次に、制御部80の電気的構成について説明する。図5に示されるように、コントローラ回路基板81は、マイコン84を有すると共に、降圧回路85、制御系電源回路86、電池温度検出回路87、過放電検出回路88、電池電圧検出回路89、及び電流検出回路90を含んで構成されている。また、インバータ回路基板82は、インバータ回路91、制御信号出力回路92、磁気センサ93、回転子位置検出回路94、及び温度検出回路95を含んで構成されている。
降圧回路85は、バッテリーパック70からの供給電圧を降圧して制御系電源回路86へ出力する。制御系電源回路86は、降圧回路85の出力電圧を、マイコン84の動作に適した電圧に変換して、マイコン84に供給する。電池温度検出回路87は、サーミスタ等の感温素子を用いてバッテリーパック70の温度を検出し、当該検出温度を電圧信号に変換してマイコン84に出力する。過放電検出回路88は、バッテリーパック70に接続され、バッテリーパック70の過放電を検出し、過放電検出信号をマイコン84に出力する。電池電圧検出回路89は、バッテリーパック70の電圧を検出し、検出した電池電圧検出信号をマイコン84に出力する。電流検出回路90は、モータ40の駆動電流の経路に設けられた抵抗Rの両端の電圧からバッテリーパック70からモータ40に流れる電流を検出し、電流検出信号をマイコン84に出力する。
インバータ回路91は、複数(本実施の形態では、6個)のスイッチング素子91Aをブリッジ接続した回路であり、スイッチング素子91Aによってモータ40におけるステータコイル43Bの通電状態を切替えるようになっている。制御信号出力回路92は、マイコン84の制御に従って、スイッチング素子91Aのオンオフを制御する制御信号をインバータ回路91へ出力する。すなわち、マイコン84及び制御信号出力回路92によって、スイッチング素子91Aを制御する制御回路を構成している。磁気センサ93は、例えばホール素子であり、モータ40の回転位置に応じた信号をマイコン84に出力する。回転子位置検出回路94は、磁気センサ93からの信号に基づいて、モータ40の回転位置を検出して、回転子位置検出信号をマイコン84に出力する。温度検出回路95は、スイッチング素子91Aの温度を検出して、温度検出信号をマイコン84に出力する。
マイコン84は、スイッチ機構22のスイッチからの出力信号に基づいて、トリガ20の操作を検出し、当該操作に応じてモータ40の駆動を制御する。また、マイコン84は、回転子位置検出回路94の検出結果に基づいてモータ40の回転数を演算する。さらに、コントローラ回路基板81の上面には、コンデンサCが実装されている(図3参照)。コンデンサCは、モータ40の駆動電流の経路に設けられており、コンデンサCによって、スイッチング素子91Aによるサージ電圧を吸収するようになっている。
(作用効果)
上記のように構成されたハンマドリル10では、トリガ20が引き操作されると、制御部80の制御によってモータ40が駆動し、伝達機構50によってモータ40の駆動力が先端工具Tに伝達される。具体的には、ハンマドリル10のドリルモードでは、先端工具Tに回転力が付与され、ハンマドリルモードでは、先端工具Tに回転力及び打撃力が付与される。
また、モータ40が駆動時には、ファン46が駆動軸41の軸回りに回転して、ファン46の中心側の空気がファン46の径方向外側へ流れる。これにより、ハウジング12内に空気流が生成されて、ハウジング12内の空気が第1排気口15D及び第2排気口15Eからハウジング12の外部へ流出される。
また、ファン46によりハウジング12内に生成された空気流によって、ハウジング12の外部から第1吸気口15B及び第2吸気口15Cを介してハウジング12内に空気が進入(流入)する。すなわち、図6に示されるように、前後方向に沿った前向きの冷却風CAが、第1吸気口15Bからハウジング12内に進入する。
ここで、制御部80は、板状のコントローラ回路基板81を有している。このコントローラ回路基板81は、ハウジング12の第1吸気口15Bの前側に配置されて、上下方向及び前後方向に対して傾斜して配置されている。具体的には、コントローラ回路基板81が、側面視で、前側へ向かうに従い上側へ傾斜している。このため、第1吸気口15Bからハウジング12内に前側へ進入した冷却風CAが、コントローラ回路基板81によってガイド(整流)されて、冷却風CAの向きが、上側に変更される。
そして、上側へ整流された冷却風CAの一部である冷却風CA1が、インバータ回路基板82の挿通孔82A内を挿通して、モータ40のロータ42とステータ43との間を上昇する。また、上側へ整流された冷却風CAの他の一部である冷却風CA2が、モータ40(ステータ43)の径方向外側において上昇する。そして、モータ40を通過した冷却風CA1,CA2が、ファン46によって生成された空気流によって、第1排気口15D及び第2排気口15Eからハウジング12の外部へ流出される。以上により、本実施の形態のハンマドリル10では、第1吸気口15Bからハウジング12内に進入した冷却風CAが、コントローラ回路基板81を冷却しつつ、コントローラ回路基板81によって上側への流れに整流される。そして、上側へ整流された冷却風CA1,CA2がモータ40側へ導かれて、モータ40を冷却する。したがって、冷却風CAによって、制御部80のコントローラ回路基板81及びモータ40を有効に冷却することができる。
また、コントローラ回路基板81は、上述のように、上下方向及び前後方向に対して傾斜して配置されている。このため、仮にコントローラ回路基板81を、水平に(上下方向を板厚方向として)配置した場合と比べて、ハウジング12(第2ハウジング部15)の前後方向の寸法を小さくすることができる。したがって、コントローラ回路基板81とモータ40とを上下方向に並べた構造にしても、前後方向におけるハウジング12(第2ハウジング部15)の小型化に寄与することができる。
また、先端工具Tは、ハウジング12(第1ハウジング部14)の前端部に配置されている。さらに、第1吸気口15Bが、第2ハウジング部15の下端部の後壁に形成されて、後側へ開口している。すなわち、前後方向において、第1吸気口15Bが、先端工具Tとは反対側へ開口している。このため、先端工具Tによって被加工物に穴あけ加工等を施したときに発生する粉塵等が、第1吸気口15Bからハウジング12の内部に入り込むことを抑制できる。
また、モータ40の駆動軸41は、上下方向に延在されている。すなわち、駆動軸41が、先端工具Tの長手方向である前後方向と直交する方向に延在されている。このため、前後方向におけるハンマドリル10の小型化に一層寄与することができる。
また、上下方向において、第1吸気口15Bが、ハンドル部16Aとは異なる位置に配置されている。このため、ハンドル部16Aを把持する作業者の手が、第1吸気口15Bと干渉することを抑制しつつ、冷却風CAを第1吸気口15Bからハウジング12の内部へ流入させることができる。
また、ハウジング12には、モータ40に電力を供給するバッテリーパック70が取付けられており、バッテリーパック70が、上下方向においてハンドル部16Aと隣接して配置されると共に、前記方向において第1吸気口15Bと対向して配置されている。これにより、ハウジング12の上下方向及び前後方向の体格の大型化を抑制しつつ、バッテリーパック70をハウジング12に取付けることができると共に、第1吸気口15Bをハウジング12に形成することができる。
また、ハウジング12では、フロントハウジング13とリヤハウジング16とが、弾性材によって構成された連結部17によって連結されており、ハンドル部16Aがリヤハウジング16に設けられている。このため、ハンドル部16Aが、ハウジング12(フロントハウジング13)に相対移動可能に構成されている。これにより、モータ40の駆動時に発生する振動が、ハンドル部16Aを把持する作用者に伝達されることを抑制できる。したがって、ハンマドリル10の作業性を向上することができる。
また、モータ40の駆動軸41には、上端側の部分において、遠心ファンとして構成されたファン46が一体回転可能に設けられている。これにより、ファン46によってハウジング12内に空気流を生成して、冷却風CAを第1吸気口15Bからハウジング12内へ進入させることができる。また、ハウジング12内の空気を第1排気口15D及び第2排気口15Eから排出することができる。
また、制御部80は、インバータ回路基板82を有している。このインバータ回路基板82は、ブラシレスモータとして構成されたモータ40におけるステータコイル43Bの通電状態を切替えるスイッチング素子91Aを含んで構成されると共に、モータ40とコントローラ回路基板81との間に配置されている。このため、第1吸気口15Bからハウジング12内に流入され且つコントローラ回路基板81によって整流された冷却風CAによって、インバータ回路基板82のスイッチング素子91Aを冷却することができる。
また、コントローラ回路基板81の上面には、スイッチング素子91Aによるサージ電圧を吸収するコンデンサCが実装されている。これにより、ハンマドリル10の電気性能を向上しつつ、ハンマドリル10の小型化を実現することができる。すなわち、コンデンサCによって、上記サージ電圧を効果的に吸収するためには、コンデンサCをインバータ回路基板82に近接して配置することが好ましい。しかしながら、この場合には、コンデンサCの温度が高くなる傾向になる。このため、背景技術において記載したハンマドリルでは、コンデンサ(コントロール回路基板)を、インバータ回路基板の後側に配置して、インバータ回路基板とコンデンサとを離間した位置に配置している。このため、コンデンサのサージ電圧の吸収性能を高めるために、比較的大型のコンデンサを用いることになる。
これに対して、本実施の形態では、コントローラ回路基板81の上面に、コンデンサCが実装されており、インバータ回路基板82が、コントローラ回路基板81の上側に配置されている。このため、コンデンサCをインバータ回路基板82に近接した位置に配置しつつ、第1吸気口15Bからハウジング12内に流入された冷却風CAによってコンデンサCを冷却することができる。これにより、コンデンサCによって、スイッチング素子91Aによるサージ電圧を効果的に吸収することができると共に、比較的小型のコンデンサCをコントローラ回路基板81に実装することができる。したがって、ハンマドリル10の電気性能を向上しつつ、ハンマドリル10の小型化を実現することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図7を用いて、第2の実施の形態に係る「電気機器」としてのインパクトドライバ100について説明する。なお、図7では、第1の実施の形態と同様に構成されている部品には、同一の符号を付している。
この図に示されるように、インパクトドライバ100は、側面視で略I字形状に形成されており、インパクトドライバ100の先端部(前端部)に、先端工具Tが着脱可能に取付けられている。そして、インパクトドライバ100の作動時には、伝達機構102によって、先端工具Tに回転力及び打撃力を付与して、ねじ締め等の作業を行うようになっている。
インパクトドライバ100の外郭は、中空のハウジング12によって構成されている。具体的には、ハウジング12が、ハウジング12の上端部を構成するアッパハウジング部12Uと、ハウジング12の下端部を構成するロアハウジング部12Lと、アッパハウジング部12U及びロアハウジング部12Lを連結する中間ハウジング部12Cと、を含んで構成されている。そして、中間ハウジング部12Cが、作業者が把持するハンドル部16Aとして構成されている。
アッパハウジング部12Uの前後方向中間部における左右の側壁には、複数の排気口12U1が貫通形成されており、排気口12U1は、上下方向を長手方向とした長孔状に形成されている。ロアハウジング部12Lの後壁には、「吸気口」としての第1吸気口12L1が貫通形成されており、第1吸気口12L1は、左右方向を長手方向とした長孔状に形成されて後側へ開口されている。さらに、アッパハウジング部12Uの後端部における左右の側壁には、複数の第2吸気口12U2が貫通形成されており、第2吸気口12U2は、後斜め上方に傾斜した長孔状に形成されて、上下方向に並んで配置されている。また、中間ハウジング部12Cの上前端部には、トリガ20が設けられている。
アッパハウジング部12Uの後部には、モータ40が収容されている。モータ40では、駆動軸41を、前後方向を軸方向して配置されており、駆動軸41の前端側の部分には、ファン46が一体回転可能に固定されている。そして、ファン46が、左右の排気口12U1の間に配置されている。
アッパハウジング部12Uの前部には、伝達機構102が収容されている。伝達機構102は、モータ40と連結されて、モータ40の駆動力を先端工具Tに伝達して、先端工具Tに回転力と打撃力を付与するようになっている。
また、制御部80のコントローラ回路基板81は、ロアハウジング部12L内に収容されると共に、第1吸気口12L1の前側で且つモータ40の下側に配置されている。すなわち、コントローラ回路基板81とモータ40とが、中間ハウジング部12Cを介して上下方向に並んで配置されている。また、コントローラ回路基板81は、側面視で、前側(前後方向一方側)へ向かうに従い上側(上下方向一方側であり、モータ40側)へ傾斜して配置されている。コントローラ回路基板81の後端部の上面には、コンデンサCが実装されており、コンデンサCは、第1吸気口12L1の前側に配置されている。また、コントローラ回路基板81には、電源コード104が接続されており、電源コード104は、ロアハウジング部12Lの下面から下側へ延出されている。
制御部80のインバータ回路基板82は、モータ40の後側において、アッパハウジング部12U内に収容されている。具体的には、インバータ回路基板82は、前後方向を板厚方向として配置されて、左右の第2吸気口12U2の間に配置されている。
そして、インパクトドライバ100の作動時には、モータ40の駆動軸41が回転することで、ファン46が駆動軸41と共に回転する。これにより、ハウジング12内に空気流が発生して、ハウジング12内の空気が、排気口12U1から流出される。
また、ファン46によって空気流が発生することで、第1吸気口12L1から前側へ向かう冷却風CA3がロアハウジング部12L内に流入される。そして、冷却風CA3が、コンデンサCを通過し、コントローラ回路基板81に到達すると、コントローラ回路基板81によって、冷却風CA3の向きが上側へ整流される。上側へ整流された冷却風CA3は、中間ハウジング部12C及びモータ40を通過して、排気口12U1からハウジング12の外部へ流出される。
さらに、ファン46によって空気流が発生することで、第2吸気口12U2から前側へ向かう冷却風CA4がアッパハウジング部12U内に流入される。冷却風CA4は、インバータ回路基板82及びモータ40を通過して、排気口12U1からハウジング12の外部へ流出される。
以上により、第2の実施の形態においても、第1吸気口12L1から流入された冷却風CA3によってコントローラ回路基板81を冷却することができる。また、冷却風CA3をコントローラ回路基板81によって整流して、モータ40を冷却することができる。このため、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、冷却風CA3によって、制御部80のコントローラ回路基板81及びモータ40を有効に冷却することができる。
また、第2の実施の形態においても、コントローラ回路基板81が、側面視で、前側へ向かうに従い上側へ傾斜されている。このため、コントローラ回路基板81を収容するロアハウジング部12Lの前後方向の寸法を小さく設定することができる。これにより、インパクトドライバ100の体格の小型化に寄与することができる。
また、先端工具Tは、ハウジング12(アッパハウジング部12U)の前端部に配置されている。さらに、第1吸気口12L1が、ロアハウジング部12Lの後壁に形成されて、後側へ開口している。すなわち、前後方向において、第1吸気口12L1が、先端工具Tとは反対側へ開口している。このため、先端工具Tによって被加工物に穴あけ加工等を施したときに発生する粉塵等が、第1吸気口12L1からハウジング12の内部へ進入することを抑制できる。
また、上下方向において、第1吸気口12L1が、ハンドル部16Aとは異なる位置に配置されている。ハンドル部16Aを把持する作業者の手が、第1吸気口15Bと干渉することを抑制しつつ、冷却風CAを第1吸気口15Bからハウジング12の内部へ流入させることができる。
10 ハンマドリル(電気機器)
12 ハウジング
12L1 第1吸気口(吸気口)
15B 第1吸気口(吸気口)
16A ハンドル部
40 モータ
41 駆動軸
43B ステータコイル
46 ファン
70 バッテリーパック
80 制御部
81 コントローラ回路基板(第1制御基板)
82 インバータ回路基板(第2制御基板)
91A スイッチング素子
100 インパクトドライバ(電気機器)
C コンデンサ
T 先端工具

Claims (11)

  1. 駆動軸を有するモータと、
    前記駆動軸の駆動力が伝達されて駆動する先端工具と、
    前記駆動軸の駆動力が伝達されて回転し、空気流を生成するファンと、
    前記モータの駆動を制御すると共に、板状の第1制御基板を有する制御部と、
    前記モータ、前記ファン、及び前記制御部を内部に収容すると共に、前記ファンにより生成される空気流によって冷却風を内部に進入させる吸気口を有するハウジングと、
    を備え、
    前記第1制御基板は、第1方向において、前記モータと異なる位置に配置され、かつ、前記吸気口と重なる位置に配置され、
    前記吸気口は、前記第1方向と交差する第2方向に開口されており、
    前記第1制御基板が、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜して配置されて、前記吸気口から前記第2方向に沿って前記ハウジングの内部へ進入した冷却風を、前記第1方向に沿う方向にガイドして、前記モータへ導くことを特徴とする電気機器。
  2. 前記先端工具は、前記ハウジングの第2方向一方側の部分に配置され、
    前記吸気口が、第2方向他方側へ開口している請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記駆動軸が、前記第1方向で且つ前記先端工具の長手方向と直交する方向に延在されている請求項2に記載の電気機器。
  4. 前記ハウジングの第2方向他方側の端部には、前記第1方向に延在されたハンドル部が設けられており、
    前記吸気口が、前記第1方向において、前記ハンドル部と異なる位置に配置されている請求項2又は請求項3に記載の電気機器。
  5. 前記ハウジングには、前記モータに電力を供給するバッテリーパックが取付けられており、
    前記バッテリーパックは、第1方向において前記ハンドル部と隣接して配置されると共に、第2方向において前記吸気口と対向して配置されている請求項4に記載の電気機器。
  6. 前記ハンドル部が、前記ハウジングに対して第2方向に相対移動可能に構成されている請求項4又は5に記載の電気機器。
  7. 前記第1制御基板は、第2方向一方側へ向かうに従い第1方向におけるモータ側へ傾斜して配置されている請求項2〜請求項6の何れか1項に記載の電気機器。
  8. 前記ファンは、前記駆動軸に一体回転可能に設けられると共に、中心側から外周側へ空気を送る遠心ファンである請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の電気機器。
  9. 前記モータは、複数のステータコイルを含むブラシレスモータであり、
    前記制御部は、複数の前記ステータコイルの通電状態を切り替えるスイッチング素子を含む第2制御基板を備えており、
    前記第1制御基板は、複数の前記スイッチング素子を制御する制御回路を含み、
    前記第2制御基板が、前記第1方向において、前記モータと前記第1制御基板との間に配置されている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電気機器。
  10. 前記第1制御基板はコンデンサを含んでいる請求項9に記載の電気機器。
  11. 駆動軸を有するモータと、
    前記駆動軸の駆動力が伝達されて駆動する先端工具と、
    前記駆動軸の駆動力が伝達されて回転し、空気流を生成するファンと、
    前記モータの駆動を制御すると共に、板状の第1制御基板を有する制御部と、
    前記モータ、前記ファン、及び前記制御部を内部に収容すると共に、前記ファンにより生成される空気流によって冷却風を内部に進入させる吸気口を有するハウジングと、
    を備え、
    前記第1制御基板は、第2方向において、前記モータと重なる位置に配置され、かつ、前記吸気口と異なる位置に配置され、
    前記吸気口は、前記第2方向に開口されており、
    前記第1制御基板が、前記第2方向に対して傾斜して配置されて、前記吸気口から前記第2方向に沿って前記ハウジングの内部へ進入した冷却風を、前記第2方向と交差する第1方向に沿う方向にガイドして、前記モータへ導くことを特徴とする電気機器。
JP2019217357A 2019-11-29 2019-11-29 電気機器 Active JP7409051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019217357A JP7409051B2 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019217357A JP7409051B2 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 電気機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021084217A true JP2021084217A (ja) 2021-06-03
JP7409051B2 JP7409051B2 (ja) 2024-01-09

Family

ID=76086678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019217357A Active JP7409051B2 (ja) 2019-11-29 2019-11-29 電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7409051B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013960A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Makita Corp 打撃工具
JP2013202702A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2016144856A (ja) * 2015-01-29 2016-08-12 株式会社マキタ 電動工具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013013960A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Makita Corp 打撃工具
JP2013202702A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2016144856A (ja) * 2015-01-29 2016-08-12 株式会社マキタ 電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP7409051B2 (ja) 2024-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8627900B2 (en) Electric power tool
JP5936302B2 (ja) 電動工具
WO2016067997A1 (ja) 動力作業機
JP6911943B2 (ja) 電動工具
CN113369537B (zh) 电动工具
WO2014069369A1 (ja) 電動工具
JP2013119129A (ja) 電動工具
WO2018180085A1 (ja) 電動工具
JP5679512B2 (ja) 電動工具
JP6287110B2 (ja) 電動工具
JP5170677B2 (ja) 電動工具
JP5950250B2 (ja) 電動工具
JP2021084217A (ja) 電気機器
US20230302622A1 (en) Electric work machine
JP5844970B2 (ja) 電動工具
JP5170624B2 (ja) フラットケーブルの保護構造
JP5974456B2 (ja) 電動工具
US20210299761A1 (en) Power tool
JP5057145B2 (ja) 電動工具
CN212793179U (zh) 拐角工具
JP2020069587A (ja) 電気機器
JP2019081221A (ja) 電動作業機
JP2021142591A (ja) 電動工具
JP2024043274A (ja) 電気機器
JP2023023690A (ja) ドライバドリル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7409051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150