JP2021084217A - 電気機器 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図6を用いて、第1の実施形態に係る「電気機器」としてのハンマドリル10について説明する。ハンマドリル10は、被加工物に対して穴あけ加工等を行う工具として構成されている。なお、図面に適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印LHは、ハンマドリル10の上側、前側、左側を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、ハンマドリル10の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。そして、上下方向が本発明の「第1方向」に対応し、前後方向が本発明の「第2方向」に対応する。また、前側が、本発明の「第2方向一方側」に対応し、後側が、本発明の「第2方向他方側」に対応する。
ハウジング12は、中空状に形成されて、ハンマドリル10の外郭を構成している。このハウジング12は、ハウジング12の前部を構成するフロントハウジング13(広義には、「ハウジング本体」として把握される要素である)と、ハウジング12の後部を構成するリヤハウジング16と、を有している。リヤハウジング16は、左側から見た側面視で、前側へ開放された略U字形状に形成されており、フロントハウジング13は、側面視で略逆L字形状に形成されている。そして、リヤハウジング16の上端部及び下端部がエラストマ等の弾性材によって構成された連結部17によってフロントハウジング13に連結されている。なお、連結部17の内部には、連結プレート18が設けられており、連結プレート18によって、フロントハウジング13とリヤハウジング16とが前後方向に所定距離以上に離間しない構成になっている。
図3に示されるように、インナカバー30は、前側へ開放された略有底楕円筒状に形成されている。インナカバー30は、第1ハウジング部14の内部に配置されて、第1ハウジング部14の後端側の開口部を閉塞し且つ第1ハウジング部14と第2ハウジング部15とを区画するように、第1ハウジング部14に取付けられている。これにより、第1ハウジング部14及びインナカバー30によって、後述する伝達機構50を収容する収容部32が構成されている。
モータ40は、3相のブラシレスモータとして構成されて、ハウジング12の第2ハウジング部15内に収容されている。具体的には、モータ40は、第2ハウジング部15の第1吸気口15B及び第2吸気口15Cよりも上側に配置されている。モータ40は、上下方向を軸方向とする駆動軸41と、駆動軸41に固定された略円筒状のロータ42と、ロータ42の径方向外側に配置された略円筒状のステータ43と、を含んで構成されている。駆動軸41の上端側の部分は、軸受44に回転可能に支持されており、軸受44は、インナカバー30のモータ支持部30Aに固定されている。駆動軸41の下端部は、軸受45に回転可能に支持されており、軸受45は、第2ハウジング部15に形成された固定壁15Aに固定されている。この固定壁15Aは、上下方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されると共に、左右方向から見て、上側へ開放された略U字形状に形成されている。駆動軸41の上端部は、収容部32の内部に配置されており、駆動軸41の上端部には、モータ側ベベルギヤ41Aが形成されている。ステータ43は、ステータホルダ43Aを有しており、ステータホルダ43Aには、モータ40のU相、V相、W相に対応するステータコイル43Bが巻き回されている。また、ロータ42及びステータ43は、第1排気口15D及び第2排気口15Eよりも下側に配置されている。そして、モータ40が、後述する制御部80に電気的に接続されている。
伝達機構50は、中間軸51と、シリンダ57と、ピストン64と、打撃子65と、中間子66と、を含んで構成されて、収容部32の内部に配置されている。
中間軸51は、前後方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、収容部32の下部に配置されている。中間軸51の前端部は、第1ハウジング部14に固定された軸受52に回転可能に支持されており、中間軸51の後端部は、インナカバー30に固定された軸受53に回転可能に支持されている。中間軸51の後端側部分には、軸側ベベルギヤ54が固定されており、軸側ベベルギヤ54は、モータ40のモータ側ベベルギヤ41Aに噛合している。これにより、モータ40が駆動して駆動軸41が回転することで、中間軸51が自身の軸回りに回転する構成になっている。
シリンダ57は、前後方向を軸方向とする略円筒状に形成されて、中間軸51の上側において収容部32内に収容されている。シリンダ57の後端部は、軸受58に回転可能に支持されており、軸受58は、シリンダ支持部材36の内周部に固定されている。一方、シリンダ57の前端側部分は、軸受59に回転可能に支持されており、軸受59は、第1ハウジング部14に支持リング60を介して固定されている。また、シリンダ57は、略段付き円筒状に形成されており、シリンダ57の前端部の内径が、他の部分の内径よりも小さく設定されている。シリンダ57の前端部には、工具保持部62が取付けられており、工具保持部62によって、前後方向に延在された先端工具Tの後端部が着脱可能に固定されている。
ピストン64は、前側へ開放された略有底円筒状に形成されて、シリンダ57の後部内に前後方向に相対移動可能に挿入されている。ピストン64の底壁には、後側へ延出されたピストン連結部64Aが形成されており、ピストン連結部64Aには、運動変換部材56におけるアーム部56Bの上端部が左右方向を軸方向として回転可能に連結されている。これにより、運動変換部材56が中間軸51と一体に回転するときには、アーム部56Bによってピストン64が前後方向に往復移動する構成になっている。
打撃子65は、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ピストン64の内部に前後方向に相対移動可能に挿入されている。そして、ピストン64内におけるピストン64の底壁と打撃子65との間の空間が、空気室64Bとして構成されている。また、打撃子65の前面には、略中心部において、前側へ開放された凹部65Aが形成されている。
中間子66は、前後方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、シリンダ57の前端部内に前後方向に相対移動可能に挿入されている。また、中間子66の後端部は、打撃子65の凹部65Aの内部と当接可能に、打撃子65の前側に隣接して配置されている。これにより、ピストン64が前側へ移動して空気室64B内の圧力が上昇することで、打撃子65及び中間子66が前側へ移動して、前後方向に沿った打撃力が先端工具Tに付与される構成になっている。
図1に示されるように、操作レバー68は、ハンマドリル10の第1ハウジング部14の左壁に回動操作可能に設けられると共に、第1ハウジング部14の外側に回転操作可能に露出されている。具体的には、操作レバー68が、図1において実線にて示されるハンマドリルモード設定位置と、ハンマドリルモード設定位置から略90度回転したドリル設定位置(図1において2点鎖線にて示される位置)と、の間を回転可能に構成されている。
図1及び図2に示されるように、バッテリーパック70は、略直方体に形成されている。そして、バッテリーパック70が、ハウジング12のバッテリー取付部16Bに、後側から装着されている。これにより、バッテリーパック70が、ハンドル部16Aの下側に隣接して配置されると共に、第1吸気口15Bの後側に配置されている。すなわち、バッテリーパック70と第1吸気口15Bとが、前後方向に対向して配置されている。バッテリーパック70は、図示しないコネクタを有しており、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着状態では、当該コネクタがコネクタ24に接続されて、バッテリーパック70から制御部80へ電力が供給される構成になっている。また、バッテリーパック70は、一対のロック部材70Aを有しており、ロック部材70Aは、バッテリーパック70の左右の側部に設けられている。そして、バッテリーパック70のバッテリー取付部16Bへの装着状態では、ロック部材70Aがリヤハウジング16に係合して、バッテリーパック70の後側への移動が制限されている。
図3に示されるように、制御部80は、「第1制御基板」としてのコントローラ回路基板81と、「第2制御基板」としてのインバータ回路基板82と、を含んで構成されている。コントローラ回路基板81は、略矩形板状に形成されて、ハウジング12の第2ハウジング部15の下端部内に配置されている。すなわち、コントローラ回路基板81とモータ40とが、上下方向に並んで配置されている。また、コントローラ回路基板81は、第1吸気口15Bの前側に配置されると共に、左右の第2吸気口15Cの間に配置されている。さらに、コントローラ回路基板81は、側面視で、前側へ向かうに従い上側(上下方向一方側であり、モータ40側)に傾斜して配置されて、第2ハウジング部15に固定された基板ホルダ83によって保持されている。そして、コントローラ回路基板81に、前述したスイッチ機構22のスイッチ、変速スイッチ23、及びバッテリーパック70が電気的に接続されている。
上記のように構成されたハンマドリル10では、トリガ20が引き操作されると、制御部80の制御によってモータ40が駆動し、伝達機構50によってモータ40の駆動力が先端工具Tに伝達される。具体的には、ハンマドリル10のドリルモードでは、先端工具Tに回転力が付与され、ハンマドリルモードでは、先端工具Tに回転力及び打撃力が付与される。
次に、図7を用いて、第2の実施の形態に係る「電気機器」としてのインパクトドライバ100について説明する。なお、図7では、第1の実施の形態と同様に構成されている部品には、同一の符号を付している。
12 ハウジング
12L1 第1吸気口(吸気口)
15B 第1吸気口(吸気口)
16A ハンドル部
40 モータ
41 駆動軸
43B ステータコイル
46 ファン
70 バッテリーパック
80 制御部
81 コントローラ回路基板(第1制御基板)
82 インバータ回路基板(第2制御基板)
91A スイッチング素子
100 インパクトドライバ(電気機器)
C コンデンサ
T 先端工具
Claims (11)
- 駆動軸を有するモータと、
前記駆動軸の駆動力が伝達されて駆動する先端工具と、
前記駆動軸の駆動力が伝達されて回転し、空気流を生成するファンと、
前記モータの駆動を制御すると共に、板状の第1制御基板を有する制御部と、
前記モータ、前記ファン、及び前記制御部を内部に収容すると共に、前記ファンにより生成される空気流によって冷却風を内部に進入させる吸気口を有するハウジングと、
を備え、
前記第1制御基板は、第1方向において、前記モータと異なる位置に配置され、かつ、前記吸気口と重なる位置に配置され、
前記吸気口は、前記第1方向と交差する第2方向に開口されており、
前記第1制御基板が、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜して配置されて、前記吸気口から前記第2方向に沿って前記ハウジングの内部へ進入した冷却風を、前記第1方向に沿う方向にガイドして、前記モータへ導くことを特徴とする電気機器。 - 前記先端工具は、前記ハウジングの第2方向一方側の部分に配置され、
前記吸気口が、第2方向他方側へ開口している請求項1に記載の電気機器。 - 前記駆動軸が、前記第1方向で且つ前記先端工具の長手方向と直交する方向に延在されている請求項2に記載の電気機器。
- 前記ハウジングの第2方向他方側の端部には、前記第1方向に延在されたハンドル部が設けられており、
前記吸気口が、前記第1方向において、前記ハンドル部と異なる位置に配置されている請求項2又は請求項3に記載の電気機器。 - 前記ハウジングには、前記モータに電力を供給するバッテリーパックが取付けられており、
前記バッテリーパックは、第1方向において前記ハンドル部と隣接して配置されると共に、第2方向において前記吸気口と対向して配置されている請求項4に記載の電気機器。 - 前記ハンドル部が、前記ハウジングに対して第2方向に相対移動可能に構成されている請求項4又は5に記載の電気機器。
- 前記第1制御基板は、第2方向一方側へ向かうに従い第1方向におけるモータ側へ傾斜して配置されている請求項2〜請求項6の何れか1項に記載の電気機器。
- 前記ファンは、前記駆動軸に一体回転可能に設けられると共に、中心側から外周側へ空気を送る遠心ファンである請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の電気機器。
- 前記モータは、複数のステータコイルを含むブラシレスモータであり、
前記制御部は、複数の前記ステータコイルの通電状態を切り替えるスイッチング素子を含む第2制御基板を備えており、
前記第1制御基板は、複数の前記スイッチング素子を制御する制御回路を含み、
前記第2制御基板が、前記第1方向において、前記モータと前記第1制御基板との間に配置されている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電気機器。 - 前記第1制御基板はコンデンサを含んでいる請求項9に記載の電気機器。
- 駆動軸を有するモータと、
前記駆動軸の駆動力が伝達されて駆動する先端工具と、
前記駆動軸の駆動力が伝達されて回転し、空気流を生成するファンと、
前記モータの駆動を制御すると共に、板状の第1制御基板を有する制御部と、
前記モータ、前記ファン、及び前記制御部を内部に収容すると共に、前記ファンにより生成される空気流によって冷却風を内部に進入させる吸気口を有するハウジングと、
を備え、
前記第1制御基板は、第2方向において、前記モータと重なる位置に配置され、かつ、前記吸気口と異なる位置に配置され、
前記吸気口は、前記第2方向に開口されており、
前記第1制御基板が、前記第2方向に対して傾斜して配置されて、前記吸気口から前記第2方向に沿って前記ハウジングの内部へ進入した冷却風を、前記第2方向と交差する第1方向に沿う方向にガイドして、前記モータへ導くことを特徴とする電気機器。
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