JP2021083481A - 患者体内構造変化検出方法、患者体内構造変化検出装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

患者体内構造変化検出方法、患者体内構造変化検出装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者の体内構造の変化を適切かつ速やかに検出することができるようにすることができるコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】コンピュータに、患者の体内構造の変化を検出する患者体内構造変化検出装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、新たに取得された患者の三次元画像である第2の三次元画像から求められる第2の水等価厚を計算する処理と、治療計画時の患者の三次元画像である第1の三次元画像から求められる第1の水等価厚の、前記第2の水等価厚からの変化を計算する処理と、前記計算された水等価厚変化と、水等価厚変化値と線量分布情報との相関を示す相関情報と、に基づいて治療計画からの線量体積ヒストグラムの変化を計算する線量体積ヒストグラム変化を算出する処理と、を前記コンピュータ上に実現させる。【選択図】図1

Description

本発明は、患者体内構造変化検出方法、患者体内構造変化検出装置およびコンピュータプログラムに関する。
がんの治療法の一つとして挙げられる放射線治療では、治療で用いる放射線の線種としてX線やガンマ線といった非荷電粒子線を使用する治療と、陽子線や炭素線といった荷電粒子線を使用する治療とに大別される。後者の荷電粒子線(荷電粒子ビーム)を使用した治療は一般に粒子線治療と呼ばれている。
非荷電粒子は、体内で浅い位置から深い位置にかけて一定の割合で線量の付与量が減少するという特徴を有する。荷電粒子ビームは、エネルギによって定まる特定の深さにピークを有する線量分布(ブラックカーブ)を形成する。したがって、荷電粒子ビームは、ピーク位置を腫瘍位置に合わせてビームを照射することにより、腫瘍より深い位置にある正常組織への線量を大幅に低下させることが可能であるという特徴を有する。
粒子線治療では、可能な限り正確に所望の線量を照射標的の腫瘍に照射することが治療効果の向上につながる。近年の粒子線治療において、標的に線量を集中させる方法として、スキャニング照射法の利用が広がりつつある。スキャニング照射法は、細い荷電粒子ビームを二組の走査電磁石により偏向させて平面内の任意の位置に導くことにより、腫瘍内部を塗りつぶすように照射し、腫瘍領域にのみ高い線量を付与する照射法である。
スキャニング照射法では、腫瘍内の各照射対象位置にスポットと呼ばれる照射目標地点を設定し、各スポットへ荷電粒子ビームを照射することにより、標的形状に合致した線量分布が形成される。スポットの配置は、事前に取得した患者のCT(Computed Tomography)画像に対して、治療計画装置による照射シミュレーション計算することにより、決定する。
腫瘍への正確な粒子線照射を実現するためには、実際の粒子線照射時において、治療計画装置で作成された治療計画中の照射位置と同じ照射位置に、患者を位置合わせする必要がある。この位置合わせのことを患者位置決めと呼ぶ。粒子線治療における患者位置決めは、一般的に、患者を垂直方向および平行方向の2方向から撮影した透視X線画像を使用して、両方向の透視X線画像と治療計画時のCT画像から作成した同方向からの投影処理画像(模擬透視画像)とを比較することにより実施する。透視X線画像上の目印となる部位(通常は骨)が模擬透視画像での同部位と一致するように、位置合わせする。
近年、粒子線治療を含む放射線治療の分野では、治療室内に設置されたCT撮影装置またはガントリ搭載型のコーンビームCT(CBCT)により、患者を治療日毎に撮影し、取得した画像を患者位置決めに使うだけでなく、腫瘍の位置形状及び体内構造変化の観察に使用している。さらに、正常組織への照射をより低減した高精度な治療を実現するために、前述の撮影画像上の患者体内の構造変化に応じて、治療放射線の照射条件を適宜修正して最適化するアダプティブ粒子線治療と呼ばれる治療が実施されている。
アダプティブ粒子線治療のステップとしては大きく1.評価、2.判断、3.再計画、4.照射準備に分けられる。各項目の課題として、1.評価では高画質画像の作成と対象領域輪郭の再描画が、2.判断および3.再計画では高速な線量計算と適切な判断指標及び再計画判断閾値の決定が、4.照射準備では従来の治療計画時に実施していた患者品質保証(Quality Assurance:QA)チェックの代替方法が残っている。現在、これら各項目の課題を解決するための要素技術開発が行われている。
1.評価から3.再計画にかけては、特開2016―32506号公報(特許文献1)に記載の方法が知られている。特許文献1では、計画された照射条件を基に、その日の取得画像に対して対象臓器の輪郭再描画及び線量分布をフォワード計算により求めて線量誤差を評価する。しかし、特許文献1の技術では、輪郭再描画および線量分布計算といった解析作業に数分間の時間を要する。
患者の負担を低減するために、位置決め完了から照射開始までの時間は可能な限り短い必要がある。そのため取得画像から患者の構造変化が少ない場合は速やかに照射開始に移り、患者の構造変化が無視できない場合のみ線量分布評価して、治療継続可否を判断することが望まれている。
患者の体内構造変化を三次元画像と照射情報とから検出する手法例は、非特許文献1に記載されている。非特許文献1では、呼吸の呼気から吸気にかけて分割(通常10分割程度)したCT画像(4次元CT画像)上で、想定する照射条件の体表(粒子線ビーム上流側)から腫瘍後方面(ビーム下流側)までの体内通過領域における水等価厚の変化を計算する。そして、非特許文献1では、呼吸による線量分布の擾乱程度を事前に把握しており、呼吸による体動に対してロバストな粒子線照射角度を決定する。
ここで水等価厚とは、実際にCT画像上で各組織を通過して算出された実距離を、各組織の水に対する密度比を考慮し、実距離を水に置き換えた場合の距離として算出したものである。通常、CT画像で水等価厚を算出する際には、CT撮影装置固有の、CT値と水等価厚との変換テーブルを使用し、取得したCT画像の要素であるボクセルに格納されたCT値と前記変換テーブルとを用いて水等価厚に変換する。
特開2016―32506号公報
Jason E Matney, Park PC, Li H, et al. Perturbation of water-equivalent thickness as a surrogate for respiratory motion in proton therapy. J Appl Clin Med Phys 2016;17 (2)
非特許文献の技術は、実際に線量の付与される領域に着目して変化を検出できる点で優れる。しかし、算出された粒子線通過領域上の水等価厚変化は、スキャニング照射法のスポット毎のビーム強度およびビームの重なりにより表現される線量分布を再現する評価とは異なるため、両者の相関性は高くないと考えられる。そのためアダプティブ治療における治療継続の判断に必要となる線量分布指標の情報が十分に得られない課題がある。
一般的に、放射線治療の分野において治療計画の良し悪しを判断する評価指標としては線量−体積ヒストグラム(Dose Volume Histogram:DVH)が用いられる。これは輪郭入力された関心領域(Region of interest:ROI)の各体積(体全体、標的、危険臓器など)内に付与する線量分布情報を三次元的に計算し、線量と体積の関係をグラフ化したものであり、横軸を線量、縦軸を体積とした折れ線または棒グラフで表現したものである。アダプティブ治療においてもDVH情報を治療継続判断の指標として提示する必要がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、患者の体内構造の変化を適切かつ速やかに検出することができるようにした患者体内構造変化検出方法、患者体内構造変化検出装置およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一つの観点にしたがうコンピュータプログラムは、コンピュータに、患者の体内構造の変化を検出する患者体内構造変化検出装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、新たに取得された患者の三次元画像である第2の三次元画像から求められる第2の水等価厚を計算する処理と、治療計画時の患者の三次元画像である第1の三次元画像から求められる第1の水等価厚の、第2の水等価厚からの変化を計算する処理と、計算された水等価厚変化と、水等価厚変化値と線量分布情報との相関を示す相関情報と、に基づいて治療計画からの線量体積ヒストグラムの変化を計算する線量体積ヒストグラム変化を算出する処理と、をコンピュータ上に実現させる。
本発明によれば、新たに取得された患者の三次元画像から計算される粒子ビームの通過する領域上の水等価厚変化と相関情報とに基づいて、治療計画からの線量体積ヒストグラムの変化を計算することができる。
粒子線照射システム(粒子線治療装置)の全体構成図。 図1中の患者体内構造変化検出装置のブロック図。 患者体内構造変化検出装置を実現するハードウェア資源およびソフトウェア資源を示す説明図。 照射計画情報に含まれるスポットデータの説明図。 スポットスキャンニング照射法における照射スポット設定の概念図。 照射スポット毎に水等価厚の変化を計算する領域の概念図。 線量体積ヒストグラムの変化を計算する手順を示すフロー図。 水等価厚変化などの情報を表示する画面例。 第2実施例に係り、粒子線治療装置における関心領域内の水等価厚変化計算を示す概念図。 第3実施例に係り、粒子線治療装置における患者体内構造変化検出装置のブロック図。 線量体積ヒストグラムの変化を計算する手順を示すフロー図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、以下に述べるように、治療計画時の三次元画像を使用して、スキャンニング照射法におけるスポット毎の粒子線が通過する領域の水等価厚変化と、粒子線照射により発生する線量分布変化とをあらかじめ求める。そして、本実施形態では、治療時の患者位置決め時に、新たに取得した三次元患者画像に基づいて、治療計画時からの線量体積ヒストグラム変化を迅速に計算し、その結果を表示する。これにより、本実施形態では、医師による治療を継続するか否かの判断を支援することができる。
本実施形態の粒子線治療装置は、「患者体内構造変化検出装置を備える粒子線治療装置」の一例であって、例えば、粒子線発生装置10と、ビーム輸送系20と、回転ガントリに設けられる照射ノズル25と、患者を載せるカウチ33と、標的に対して粒子線を照射するための粒子線照射制御装置41と、患者体内構造変化検出装置50とを備える。
患者体内構造変化検出装置50は、治療計画時の照射計画情報と患者三次元画像とを用いて照射ビーム毎の水等価厚変化を計算する水等価厚計算機能52と、水等価厚変化と同じ照射条件で計算される線量分布情報とから両者の相関情報を作成する相関情報作成機能55と、新たに取得した三次元画像と相関情報とを用いて算出した照射ビーム通過領域上の水等価厚変化に基づいて、治療計画作成時の計画線量からの変化(線量体積ヒストグラム変化、DVH変化情報)を算出する患者体内構造変化検出装置51とを備える。さらに、水等価厚変化または線量体積ヒストグラム変化の少なくともいずれかを表示する表示装置を備えることもできる。
本実施形態によれば、患者の位置決め時に、医師等の医療従事者へ患者の体内構造の変化を速やかに通知することができる。その通知は、線量分布変化の評価指標を考慮した治療継続の可否を判断する情報として医療従事者へ提示されるため、位置決め対象の患者の照射待ち時間を短縮することができ、医療従事者によるROIの再描画の手間を削減でき、線量分布の計算作業も削減できる。これにより、本実施形態では、医療従事者の判断を支援することができ、粒子線治療装置の使い勝手と効率を向上することができる。
図1〜図8を用いて、第1実施例を説明する。図1は、粒子線治療装置としての粒子線照射システムの全体構成図である。図2は、粒子線治療装置に含まれる患者体内構造変化検出装置50の構成図である。図3は、患者体内構造変化検出装置50をコンピュータを用いて実現する場合のハードウェア資源およびソフトウェア資源を示す。図4は、実績スポットデータの作成に用いる粒子線照射情報60の説明図である。図5は、スポットスキャンニング照射法における照射スポット設定の概念図である。図6は、スポットスキャンニング照射法における照射スポット毎の水等価厚変化計算領域の概念図である。図7は、照射中に実績線量分布を算出する処理手順を示すフロー図である。図8は、水等価厚変化および線量体積ヒストグラム変化などの情報を表示する画面を示す説明図である。
図1に示すように、粒子線照射システムは、例えば粒子線発生装置10と、ビーム輸送系20と、偏向電磁石21と、治療室30と、粒子線照射制御装置41と、患者位置決め装置42と、位置決め画像取得装置43と、通信装置44と、データサーバ45と、治療計画装置46とを備える。
標的に対して粒子線を照射するための粒子線照射装置は、例えば粒子線発生装置10と、ビーム輸送系20と、照射ノズル25とを含む。
粒子線発生装置10は、例えばシンクロトロン11と、イオン源12と、ライナック13とを備える。シンクロトロン11は、例えば偏向電磁石21と、四極電磁石(図示せず)と、高周波加速装置18と、高周波出射装置19と、出射用デフレクタ17などとを備える。
イオン源12は、ライナック13に接続されている。ライナック13は、シンクロトロン11に接続されている。粒子線発生装置10では、イオン源12より発生した粒子線はライナック13により前段加速され、シンクロトロン11へ入射する。シンクロトロン11でさらに加速された粒子線は、ビーム輸送系20へ出射される。
ビーム輸送系20は、例えば複数の四極電磁石(図示せず)と、偏向電磁石21とを備える。ビーム輸送系20は、シンクロトロン11と照射ノズル25とに接続される。
ビーム輸送系20の一部と照射ノズル25とは、治療室30内の略筒状のガントリに設置されており、ガントリと共に回転することができる。シンクロトロン11から出射された粒子線(粒子ビームとも呼ぶ)は、ビーム輸送系20内を通過しながら四極電磁石によって収束し、偏向電磁石21により方向を変えて照射ノズル25へ入射する。
照射ノズル25は、例えば二対の走査電磁石251、252と、線量モニタ254と、位置モニタ253とを備えている。二対の走査電磁石は、互いに直交する方向に設置されており、標的の位置において、ビーム軸に垂直な面内の所望の位置に粒子線が到達するように粒子線を偏向できる。
線量モニタ254は、標的に照射される粒子線の照射量を計測するモニタであり、検出した計測値を粒子線照射制御装置41へ出力する。位置モニタ253は、標的に照射される粒子線が通過した位置を検出することにより、標的に照射される粒子線の照射位置を間接的に計測するモニタである。位置モニタ253は、検出した検出値を粒子線照射制御装置41へ出力する。照射ノズル25を通過した粒子線は、照射対象31内の標的に到達する。なお、癌などの患者を治療する場合、照射対象31は患者を表し、標的は腫瘍などを表す。
図2を用いて、患者体内構造変化検出装置50の構成を説明する。患者体内構造変化検出装置50は、例えば、線量体積ヒストグラム変化計算部51と、水等価厚変化計算部52と、コンソール53と、治療継続可否判定部54と、相関テーブル作成部55とを備えている。
線量体積ヒストグラム変化計算部51は、線量体積ヒストグラムが治療計画作成時と治療時とでどれだけ変化したかを計算する。水等価厚変化計算部52は、照射対象としての患者31に照射される粒子ビームについてスポット毎に水等価厚を計算し、治療計画作成時と治療時との差異を計算する。水等価厚変化計算部52は、水等価厚を計算する機能521と、治療計画作成時と治療時とで水等価厚を比較する機能522とを備える。
コンソール53は、「表示装置」の例である。コンソール53には、線量体積ヒストグラム変化および/または水等価厚変化などの情報が表示される。コンソール53は、制御卓のように固定的装置でもよいし、携帯情報端末のように医療従事者などのユーザが持ち運び可能な装置でもよい。拡張現実(Augmented Reality:AR)または仮想現実(Virtual Reality:VR)などの技術を用いて、患者体内構造の変化に関する情報を医療従事者へ提供してもよい。
治療継続可否判定部54は、粒子線治療の継続可否を判定する。治療継続可否判定部54は、線量体積ヒストグラムの変化が所定の判定閾値を超えているか判定する。すなわち治療継続可否判定部54は、治療時において、患者の体内構造が治療計画作成時から大きく変化しているような場合、治療継続の可否の判定結果を医療従事者へ通知する。
相関テーブル作成部55は、「相関情報作成部」の例である。相関テーブル作成部55は、水等価厚変化の計算に対応する照射条件において線量分布情報を計算し、水等価厚変化と線量分布情報との相関を示す相関テーブルを作成する。
本実施例では、「相関情報」として相関テーブルを例示する。相関テーブルは、例えば、粒子ビームのスポット毎に、かつ臓器毎に作成される。例えば、各相関テーブルの縦軸は線量体積ヒストグラムの変化(ΔDVH)であり、横軸は水等価厚変化(ΔWEL)である。相関テーブルに代えて、所定の演算式を用いてもよいし、後述の実施例のように機械学習を用いてもよい。
図3を用いて、患者体内構造変化検出装置50をコンピュータ上に実現する場合の例を説明する。患者体内構造変化検出装置50は、例えば、マイクロプロセッサ(Central Processing Unit:CPU)501と、メモリ502と、通信インターフェース部(図中、通信IF)503と、補助記憶装置504と、入出力部(図中、I/O)506とを含んで構成される。
補助記憶装置504には、所定のコンピュータプログラム505が記憶されている。マイクロプロセッサ501がコンピュータプログラム505をメモリ502に読み込んで実行することにより、患者体内構造変化検出装置50としての機能が実現される。
コンピュータプログラム505は、記憶媒体507から伝達経路508を介して、補助記憶装置504へ記憶されてもよい。伝達経路508は、有線でも無線でもよい。伝達経路508は、例えばインターネットのような通信ネットワークでもよい。記憶媒体507は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク、磁気テープ、磁気ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリのような記憶媒体である。あるいは、記憶媒体507は、患者体内構造変化検出装置50と通信可能に接続される別のコンピュータ内のメモリである。
コンピュータプログラム505の全体が一つの記憶媒体507に記憶されてもよいし、コンピュータプログラム505の一部が記憶媒体507に記憶されなくてもよい。コンピュータプログラム505は、補助記憶装置504に記憶された他のコンピュータプログラムと連携することにより、患者体内構造変化検出装置50としての機能を実現することもできる。
なお、図3では、患者体内構造変化検出装置50を単一のコンピュータから構成する例を示したが、これに限らず、物理的または論理的に複数のコンピュータから患者体内構造変化検出装置50を構成してもよい。
<治療処理の流れ>
粒子線治療装置による線量体積ヒストグラムの変化を計算する処理について、図4から図8を用いて説明する。
まず図7を参照する。患者体内構造変化検出装置50(以下、変化検出装置50と略記する場合がある)は、治療計画時において、CT撮影装置またはMRI(Magnetic Resonance Imaging)撮影装置(いずれも図示せず)から、患者の三次元画像を取得する(S11)。
変化検出装置50は、ステップS11で取得した三次元画像に対して、治療計画装置46を用いて治療計画を作成する(S12)。作成された治療計画の計画照射情報60及び計画時三次元画像は、データサーバ45に保存される。
図4を用いて、計画照射情報60を説明する。計画照射情報60には、スポット毎の照射位置(x, y)62,63と、エネルギ情報(スポットエネルギ)64と、照射量(スポット線量)65とを備えるスポットデータが含まれており、これらの照射計画情報に基づいて、スポット毎に粒子ビームを照射する。
図5は、スポットスキャンニング照射法における照射スポット設定の概念図である。図5を用いて、計画照射情報60に基づく粒子ビームの照射を説明する。
符号100は、照射される粒子ビームのスポットビーム偏向起点を示す。スポットビームの偏向起点100は、照射ノズル25内の走査電磁石251、252により偏向されるビーム位置に相当する。
ガントリの照射角度の照射位置から治療室座標系におけるアイソセンタ101へ伸ばした直線に対して、アイソセンタ位置かつ垂直な面をアイソセンタ平面102と呼ぶ。計画照射情報60に含まれるスポット位置は、アイソセンタ平面102のアイソセンタ位置を原点とした二次元平面上に定義される。例えばスポット照射位置が(x, y)=(7,−4)の場合は、図中の符号103の位置に対して粒子線が照射されることを意味する。照射された粒子ビームは、スポットビーム通過線104の方向に沿って照射され、スポットエネルギを全て落とす深さまで通過する。以上の過程を経て、粒子線治療のスポットスキャンニング照射は実施される。
再び図7を参照する。変化検出装置50は、体内構造変化を想定した三次元画像(検証用三次元画像)を計画時の三次元画像を加工して作成し、治療計画装置46を用いることにより、治療計画作成時(計画時とも呼ぶ)と同じ照射条件で線量計算を実施して、検証用線量分布情報を出力する(S13)。
ここで検証用三次元画像は、計画時三次元画像と比べて、標的の位置と輪郭は同じであり、周辺構造が異なるように作成される。標的の位置と輪郭を同じに設定する理由を以下に述べる。腫瘍位置については、位置決め時(治療のための患者位置決め時)に取得した三次元画像により、通常、患者位置合わせで実施されている骨位置決め及び腫瘍(もしくは腫瘍近傍に刺入したマーカに基づく)位置決めを実施しているため、計画時の位置と一致していることが確認済みだからである。さらに、腫瘍形状についても、位置決め時に取得された三次元画像から、腫瘍の形状を目視(もしくは自動輪郭検出技術)で確認できるため、形状が計画時と変化がない状態で撮像できるためである。
計画照射情報60、ROI輪郭情報、計画時三次元画像および検証用三次元画像、計算された線量分布情報、検証用線量分布情報(いずれも図示せず)は、通信装置44を経由して、変化検出置50内の線量体積ヒストグラム変化計算部51へ送られる。
線量体積ヒストグラム変化計算部51は、照射条件、計画時三次元画像および検証用三次元画像を水等価厚変化計算部52の水等価厚計算部521へ送る。水等価厚計算部521は、計画時三次元画像上のスポットビーム通過領域の水等価厚と同領域の検証用三次元画像上での水等価厚とをそれぞれ計算する。
図5及び図6に示す概念図を用いて、水等価厚の変化を計算する方法を説明する。まず図6中のアイソセンタ面102上に設定されたスポット毎に、スポット位置を中心にした一辺の長さがスポット間隔に相当する四角形を、水等価厚を計算する基準面105として設定する。
次に水等価厚計算基準面105の各頂点とスポットビーム偏向起点100とを結ぶと四角錘が形成される。計画時三次元画像に対して形成された四角錘上に含まれる体内組織について、水等価厚に変換した値を算出することにより、ビーム上流方向からビーム下流方向にかけて積算する。
積算された水等価厚がスポットビームのエネルギの水中飛程と一致するまで、上述の積算処理をビーム下流方向に向けて繰り返す。積算された水等価厚がスポットビームのエネルギの水中飛程と一致する位置を水等価厚計算領域底面106とする。スポットビーム偏向起点100から水等価厚計算基準面105の各頂点を通り水等価厚計算領域底面106にかけて形成される四角錘を、水等価厚計算評価領域107として設定する。計画時三次元画像および検証用三次元画像に対して水等価厚計算評価領域107内で計算した水等価厚の差分を、そのスポットの水等価厚変化値として用いることができる。
水等価厚計算評価領域107内で計算された水等価厚は、水等価厚比較部522により比較され、計画時に対する体内構造変化想定時の水等価厚変化値として、スポット毎に計算される。
その後、線量体積ヒストグラム変化計算部51は、スポット毎の水等価厚変化情報と計画時線量分布情報と検証用線量分布情報とROI輪郭情報とを読み込み、スポット毎の水等価厚(Water Equivalent Thickness:WET)変化が線量体積ヒストグラムに与える影響を評価する(S14)。
相関テーブル作成部55は、ステップS14による評価結果を受け取り、スポット毎の水等価厚変化に基づいて線量体積ヒストグラム変化を推定する相関テーブル551を作成する(S15)。相関テーブル作成部55により作成された相関テーブル551は、患者体内構造変化検出装置50内のメモリ502または補助記憶装置504に保存される。ステップS11〜S15までが治療計画時に実施すべき処理に相当する。
相関テーブル551の例としては以下のように考えられる。仮にスポット毎の水等価厚の変化情報(x)から対象ROIのDVH変化を予測する一次関数で予測する式があるとすると、関数f(x)は下記の(式1)のように表せられる。
f(x) = a * x +b・・・(式1)
ここで、aとbは、DVH変化予測のための係数である。DVH変化の予測式が指数関数である場合、または、二次元以上の関数で表される場合は、必要に応じた係数が用いられる。水等価厚変化の情報(x)としては、例えば、スポット毎の水等価厚変化の中央値、またはスポット毎の水等価厚変化をヒストグラムとして表した際のデータ95%を含む幅などを、代表値として使用できる。代表値に代えて、各スポットの水等価厚変化毎にDVH変化を予測する関数をそれぞれ作成して、それら関数の和からDVH変化を算出することもできる。その場合、縦軸にスポット番号、横軸に各スポットの関数にかかる係数を並べた表(相関テーブル)として保存し、使用できる。
次に、粒子線照射による治療当日の処理について説明する。まず最初に、位置決め用画像取得装置43により、治療当日の患者の三次元画像を取得する。取得された三次元画像は、通信装置44を介して患者位置決め装置42へ送られて、患者体内のランドマーク(通常は骨格と標的)が計画位置と合うように位置合わせされる。
その後、取得された三次元画像は、通信装置44を介して線量体積ヒストグラム変化計算部51へ送られる。線量体積ヒストグラム変化計算部51は、三次元画像を水等価厚変化計算部52へ送る。水等価厚計算部521は、計画照射条件と三次元画像とを用いて、スポット毎の水等価厚を計算する。水等価厚比較部522は、計画時の三次元画像から得られる水等価厚と治療日に取得した三次元画像から得られる水等価厚とを比較し、その変化を計算する(S16)。
計算された水等価厚変化情報は、水等価厚変化計算部52から線量体積ヒストグラム変化計算部51へ送られる。線量体積ヒストグラム変化計算部51は、治療計画時に保存された相関テーブル551を使用することにより、線量体積ヒストグラムの変化(ΔDVH)を算出する(S17)。
算出された線量体積ヒストグラム変化は、治療継続可否判定部54へ送られる。治療継続可否判定部54の判定閾値設定部541は、算出された線量体積ヒストグラム変化と事前に設定された判定閾値Thとを比較し、その結果に基づいて治療継続の可否が判定される(S18)。
図8に示すように、判定結果と計算情報(ΔWEL、ΔDVH)とは、コンソール53の情報提供画面G1へ出力される。
情報提供画面G1には、例えば、患者ID表示欄GP1と、患者断面画像表示ウィンドウGP2と、DVH表示ウィンドウGP3と、水等価厚変化ヒストグラム表示ウィンドウGP4と、線量評価指標値表示ウィンドウGP5とを含む。
患者ID表示欄GP1は、患者を一意に特定する識別子(ID)を表示する。患者断面画像表示ウインドウGP2は、三次元画像の任意の患者断面画像上に、計画線量分布と、スポット毎の実通過空間上の通過領域と、ROIとを表示する。DVH表示ウインドウP3は、計画時線量分と推定された各ROIに対するDVHとを表示する。水等価厚変化ヒストグラム表示部GP4は、スポット毎の水等価厚変化情報をヒストグラムとして表示する。線量評価指標値表示ウインドウGP5は、推定された各ROIのDVH変化を、予め設定された閾値Thと比較することにより、DVH変化が閾値Th内に収まっているかどうかを判定し、その判定結果を表示する。
DVH表示ウィンドウGP3に表示された略語CTV,OARを説明する。CTVは、肉眼的に確認できる腫瘍に潜在的または微視的腫瘍の存在領域を加えた治療で除去すべき臨床標的体積(Clinical Target Volume:CTV)である。OARは、線量付与を避けるべき危険臓器(Organ AT Risk:OAR)をROIとした場合のDVHである。
線量評価指標値表示ウィンドウGP5に評価指標として示されたCTV(D99)は、CTV体積の99%をカバーする線量値である。CTV(Dmax)は、CTVに付与する最大線量値である。OAR(Dmax)は、OARに付与する最大線量値である。なお、図8に示す画面構成は一例であり、上述した情報以外の情報を画面G1に表示してもよい。
図7において、ステップS18の判定結果が「YES」の場合、すなわち、粒子ビームによる治療の継続が可と判定された場合(S18:YES)、粒子ビームが標的へ照射される(S22)。
これに対し、ステップS18での判定結果が「NO」の場合、すなわち粒子ビームによる治療の継続が不可と判定された場合(S18:NO)、例えば、詳細な線量評価、変化が起きた原因の究明、対策措置が実施される(S19)。
ステップS19における評価または対策が実施された後で、治療継続の可否が再度判定される(S20)。再判定結果が「YES」の場合、すなわち粒子ビームによる治療継続が可と判定された場合(S20:YES)、粒子ビームが標的へ照射される(S22)。再判定結果が「NO」の場合、すなわち粒子ビームによる治療継続が不可と判定された場合(S20:NO)、例えば、ROIの再描画と線量計算とが実施され、再治療計画(リプラン)実施の必要性を判断する(S21)。
このように構成される本実施例によれば、スポット毎の水等価厚変化と事前に作成した相関テーブル551とを用いて算出された線量体積ヒストグラム変化に問題がない場合、従来のアダプティブ治療において必要であったROIの再描画と線量分布の計算処理とが不要となり、患者位置決め終了後すぐに粒子ビームを照射することができる。このため、本実施例によれば、患者の照射待ち時間を短縮でき、医療従事者の臨床作業負担を低減できる。
本実施例の変形例について説明する。図7のステップS13では、フォワード計算に治療計画装置46を使用しているが、患者体内構造変化検出装置50内に専用の線量計算機能を設けて、その線量計算機能により線量を計算してもよい。
相関テーブル551の作成に使用する各スポットの水等価厚情報は、スポットデータ情報を利用して重みづけした値を用いてもよい。例えば、照射量を表すモニターユニット値(MU値)またはスポットエネルギに応じた重み付けをすることにより、線量分布との相関性を高めることも可能である。
本実施例では、治療計画時の照射計画情報と計画時の三次元画像と検証用三次元画像とを用いて作成した水等価厚変化と、線量体積ヒストグラム変化との相関テーブル551から線量体積ヒストグラム変化を推定した。これに代えて、治療計画時の照射計画情報と治療時に取得された三次元画像とを用いて、照射ビーム毎の水等価厚変化と線量分布情報との相関を算出することにより、治療時に取得された三次元画像と相関情報の線量分布変化とを予測することも可能である。
図9を用いて第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例では、第1実施例との相違を中心に述べる。
第1実施例では、ビーム通過領域の始点から終点までの水等価厚変化を評価に使用するのに対して、本実施例では、さらにROI内での水等価厚変化も評価に加えることにより、患者の体内造変化の発生原因を特定し、各ROIのDVH変化をより高い精度で検出できるようにしている。
図7を参照して、本実施例における処理の流れを説明する。ステップS13において、ビーム通過領域の始点から終点までの水等価厚変化を計算する際に、各ROI内の水等価厚もスポット毎に計算する。
図9を用いて、ROI内の水等価厚計算例を説明する。図9中では、治療計画作成時にCTで設定した計画腫瘍形状113が当日取得した三次元画像上において当日腫瘍形状114のように縮小したと仮定する。
スポットビーム通過線104のうち、計画腫瘍形状113内に入る通過線をスポットビームROI内通過線115として、スポットビームROI内通過線115上の水等価厚変化を各スポットで計算する。
各スポットビーム通過線104の水等価厚変化と各スポットビームROI内通過線115の水等価厚変化とを計算することにより、スポットビーム通過線104のみを使用した水等価厚変化だけでは知り得なかった、ROI毎の変化についての情報も取得できるようになる。
さらにスポットビームROI内通過線115の線上の水等価厚変化とDVH変化との相関テーブルを作成することにより、各ROIに対するDVH変化の推定精度を向上することができる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例によれば、ROI毎の構造変化と相関の高い相関テーブルを用いることにより、高い精度でDVH変化を予想できる。そして、本実施例では、高精度に予測されるDVH変化を患者の治療継続可否を判断する指標として用いる。したがって、本実施例によれば、DVH変化に問題がない場合に、従来のアダプティブ治療において必要であったROIの再描画および線量分布の計算処理が不要となり、患者位置決め終了後すぐに粒子ビームの照射開始に移行できるため、患者の照射待ち時間短縮、医師等の医療従事者の臨床作業負担を低減できる。
図10および図11を用いて、第3実施例を説明する。本実施例では、相関テーブル作成の代わりに、事前に準備した水等価厚変化とDVH変化との情報を教師データとして用い、機械学習技術により未知の水等価厚変化情報からDVH変化を推定する。これにより、本実施例では、より高速に、より高精度に、治療の継続可否の判断を支援することができる。
本実施例に係る粒子線照射システムに用いられる患者体内構造変化検出装置50Aは、相関テーブル作成部55に代えて、「相関情報作成部」としての教師データ作成部56を備える。教師データ作成部56は、教師データ561を作成する。
図11を用いて、本実施例における処理の流れを説明する。図11中のステップS21〜S24は、図7中のステップS11〜S14と同様である。
ステップS24において、線量体積ヒストグラム変化計算部51は、スポット毎の水等価厚変化情報と計画時線量分布情報と検証用線量分布情報とROI輪郭情報とを読み込み、教師データ作成部56は、スポット毎の水等価厚変化(ΔWEL)が線量体積ヒストグラムに与える影響を学習する。それらの学習結果は、学習データとして患者体内構造変化検出装置50Aのメモリ502または補助記憶装置504に保存される(S25)。ステップS21〜S24までが治療計画時に実施すべき処理に相当する。
次に、粒子ビーム照射当日の処理について説明する。まず位置決め用画像取得装置43により、患者の当日の三次元画像を取得する。この新たに取得された三次元画像は、通信装置44を介して患者位置決め装置42へ送られて、患者体内のランドマーク(通常は骨格と標的)が計画位置と合うように位置合わせされる。
そして、取得された三次元画像は、通信装置44を介して線量体積ヒストグラム変化計算部51へ送られる。線量体積ヒストグラム変化計算部51は、取得された三次元画像を水等価厚変化計算部52へ送る。水等価厚計算部521は、計画照射条件と取得された三次元画像とを用いて、スポット毎の水等価厚を計算する。
水等価厚比較部522は、計画時三次元画像の水等価厚と比較した水等価厚変化(ΔWEL)を計算する(S26)。計算された水等価厚変化情報は、線量体積ヒストグラム変化計算部51へ送られる。線量体積ヒストグラム変化計算部51は、治療計画時に保存された学習データを使用することにより、線量体積ヒストグラム変化(ΔDVH)を計算する(S27)。
計算された線量体積ヒストグラム変化は、治療継続可否判定部54へ送られる。治療継続可否判定部54は、判定閾値設定部541で事前に設定された閾値ThとステップS27で計算された線量体積ヒストグラム変化とを比較し、治療継続の可否を判定する(S28)。判定結果と計算情報とは、コンソール53の画面に出力される。
ステップS28の判定結果が治療継続可の場合(S28:YES)、粒子ビームの照射が開始される(S32)。ステップS28の判定結果が治療継続不可の場合(S28:NO)、例えば、詳細な線量評価、変化が起きた原因の究明、対策措置などが実施される(S29)。それらの対策が実施された後、治療継続可否が再び判定される(S30)。再判定結果が治療継続可の場合(S30:YES)、粒子ビームの照射が開始される(S32)。再判定結果が治療継続不可の場合(S30:NO)、ROIの再描画を行い、線量計算を実施して、再治療計画(リプラン)実施の必要性を判断する(S31)。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。本実施例では、スポット毎の水等価厚変化と事前に作成した学習データとを用いて算出した線量体積ヒストグラム変化に問題がない場合、従来のアダプティブ治療において必要であったROIの再描画、線量分布の計算処理が不要となり、患者位置決め終了後すぐに粒子ビーム照射の開始に移行できるため、患者の照射待ち時間短縮、医師等の医療従事者の臨床作業負担を低減できる。
本実施例の変形例について説明する。機械学習処理として本実施例では、対象患者に対して、事前に水等価厚変化(ΔWEL)が線量体積ヒストグラムに与える影響を算出して使用した。これに代えて、過去に蓄積された他の患者のΔWETとΔDVHとの情報を利用することも可能である。さらに、本実施例では、機械学習の学習方法として教師あり学習に該当する手法を用いているが、これに限らず、教師なし学習、半教師あり学習、強化学習といった他の学習方法も適用可能である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組み合わせることができる。
10:粒子線発生装置、11:シンクロトロン、12:イオン源、13:ライナック、20:ビーム輸送系、25:照射ノズル、30:治療室、31:照射対象、41:粒子線照射制御装置、42:患者位置決め装置、43:位置決め画像取得装置、46:治療計画装置、50,50A:患者体内構造変化検出装置、51:線量体積ヒストグラム変化計算部、52:水等価厚変化計算部、53:コンソール、54:治療継続可否判定部、55:相関テーブル作成部、56:教師データ作成部、101:アイソセンタ

Claims (15)

  1. コンピュータに、患者の体内構造の変化を検出する患者体内構造変化検出装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    新たに取得された患者の三次元画像である第2の三次元画像から求められる第2の水等価厚を計算する処理と、
    治療計画時の患者の三次元画像である第1の三次元画像から求められる第1の水等価厚の、前記第2の水等価厚からの変化を計算する処理と、
    前記計算された水等価厚変化と、水等価厚変化値と線量分布情報との相関を示す相関情報と、に基づいて治療計画からの線量体積ヒストグラムの変化を計算する線量体積ヒストグラム変化を算出する処理と、
    を前記コンピュータ上に実現させるコンピュータプログラム。
  2. 前記線量体積ヒストグラムの変化と閾値とに基づいて、治療の継続の可否を判定する、
    請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記線量体積ヒストグラムの変化を表示装置に出力させる、
    請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記相関情報は、計画照射情報と前記第1の三次元画像とから算出される照射粒子ビームごとの水等価厚変化値と、前記水等価厚変化値に対応する照射条件における線量分布と、に基づいて作成される
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記水等価厚変化値は、前記第1の水等価厚と、前記患者の体内構造変化を想定した第3の三次元画像から求められる第3の水等価厚と、の差分である、
    請求項4に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記水等価厚変化の計算結果を表示装置に出力させる、
    請求項1または請求項2のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
  7. コンピュータを用いて、患者の体内構造の変化を検出する方法であって、
    新たに取得された患者の三次元画像である第2の三次元画像から求められる第2の水等価厚を計算し、
    治療計画時の患者の三次元画像である第1の三次元画像から求められる第1の水等価厚の、前記第2の水等価厚からの変化を計算し、
    前記計算された水等価厚変化と、水等価厚変化値と線量分布情報との相関を示す相関情報と、に基づいて治療計画からの線量体積ヒストグラムの変化を計算する線量体積ヒストグラム変化を算出する、
    患者体内構造変化検出方法。
  8. 前記線量体積ヒストグラムの変化と閾値とに基づいて、治療の継続の可否を判定する、
    請求項7に記載の患者体内構造変化検出方法。
  9. 前記線量体積ヒストグラムの変化を表示装置に出力させる、
    請求項7または請求項8のいずれか一項に記載の患者体内構造変化検出方法。
  10. 前記相関情報は、計画照射情報 と前記第1の三次元画像とから算出される照射粒子ビームごとの水等価厚変化値と、前記水等価厚変化値に対応する照射条件における線量分布と、に基づいて作成される
    請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の患者体内構造変化検出方法。
  11. 前記水等価厚変化値は、前記第1の水等価厚と、前記患者の体内構造変化を想定した第3の三次元画像から求められる第3の水等価厚と、の差分である、
    請求項10に記載の患者体内構造変化検出方法。
  12. 粒子ビームの照射される患者の体内構造の変化を検出する患者体内構造変化検出装置であって、
    新たに取得された患者の三次元画像である第2の三次元画像から求められる第2の水等価厚を計算し、治療計画時の患者の三次元画像である第1の三次元画像から求められる第1の水等価厚の、前記第2の水等価厚からの変化を計算する水等価厚変化計算部と、
    前記計算された水等価厚変化と、水等価厚変化値と線量分布情報との相関を示す相関情報と、に基づいて治療計画からの線量体積ヒストグラムの変化を計算する線量体積ヒストグラム変化を算出する線量体積ヒストグラム変化計算部と、
    を備える患者体内構造変化検出装置。
  13. 前記線量体積ヒストグラムの変化と閾値とに基づいて、治療の継続の可否を判定する治療継続可否判定部をさらに備える、
    請求項12に記載の患者体内構造変化検出装置。
  14. 前記線量体積ヒストグラムの変化を表示装置に出力させる、
    請求項12または請求項13のいずれか一項に記載の患者体内構造変化検出装置。
  15. 前記相関情報は、計画照射情報 と前記第1の三次元画像とから算出される照射粒子ビームごとの水等価厚変化値と、前記水等価厚変化値に対応する照射条件における線量分布と、に基づいて作成される
    請求項12ないし請求項14のいずれか一項に記載の患者体内構造変化検出装置。
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