JP2021083246A - モータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロータが所定の位置まで回転しないことに起因して、ロータが脱調するのを抑制することが可能なモータ制御装置を提供する。【解決手段】このモータ制御装置100は、ロータ2の始動時において、3相の励磁コイル3のうちの所定の相の励磁コイル3に通電することにより、ロータ2の始動時に、ロータ2を所定の位置まで回転させる通電を制御する電気角推定部17を備える。そして、電気角推定部17は、ロータ2が停止している状態の磁極の位置に基づいて、通電を行う励磁コイル3の相を選択するように構成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、モータ制御装置に関し、特に、ロータの始動時にロータを所定の位置まで回転させる1相通電を制御するモータ制御装置に関する。
従来、ロータの始動時にロータを所定の位置まで回転させる1相通電を制御するモータ制御装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1では、3相の励磁コイルを備えるブラシレスモータを制御するモータ制御装置が開示されている。このモータ制御装置は、ブラシレスモータの始動時に、3相の励磁コイルのうちのU相の励磁コイルに、設定時間だけ通電(1相通電)するように構成されている。これにより、U相のスロットのロータに対向する先端側には、N極が作り出される。その結果、ロータが回転するとともに所定の位置において停止する。このとき、U相以外のV相およびW相のコイルには、ロータの回転に起因して誘起電圧が発生する。そして、この発生した誘起電圧を計測する。比較的誘起電圧が高い場合には、ロータの始動性が良好でありロータの始動が可能であると判定される。一方、比較的誘起電圧が低い場合には、ロータの始動が不能であると判定される。そして、ロータの始動が可能であると判定された場合、既定の励磁コイルに対して既定の通電方式によって電力が供給される強制転流制御が開始される。また、ロータの始動が不能であると判定された場合、既定の励磁コイルとは異なる励磁コイルに対して電力が供給されることにより、強制転流制御が開始される。これにより、ロータが強制的に回転される。
しかしながら、上記特許文献1に記載のような従来の1相通電が行われるモータにおいて、ロータの位置によっては、ロータの磁極と1相通電によってU相の励磁コイルから発生する磁界とが釣り合うことに起因して、ロータが所定の位置(固定位置)まで回転しない場合がある。この場合、1相通電が行われるコイル以外のコイルには、誘起電圧が発生しないので、ロータの始動が可能か否かを正確に判断することができなくなる。その結果、強制転流制御において電力が供給される励磁コイルが適切に選択されないことに起因して、ロータが脱調してしまう場合があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ロータが所定の位置まで回転しないことに起因して、ロータが脱調するのを抑制することが可能なモータ制御装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるモータ制御装置は、ロータの始動時において、3相の励磁コイルのうちの所定の相の励磁コイルに通電することにより、ロータを所定の位置まで回転させる通電を制御する通電制御部を備え、通電制御部は、ロータが停止している状態の磁極の位置に基づいて、通電を行う励磁コイルの相を選択するように構成されている。
この発明の一の局面によるモータ制御装置では、上記のように、通電制御部は、ロータが停止している状態の磁極の位置に基づいて、通電を行う励磁コイルの相を選択するように構成されている。これにより、ロータの磁極が、通電が行われる励磁コイルから発生する磁界と釣り合う位置(以下、デッドスポットという)にいる場合でも、磁極の位置に基づいて、デッドスポットとならない励磁コイルを、通電を行う励磁コイルとして選択することができる。その結果、ロータが所定の位置まで回転しないことに起因して、ロータが脱調するのを抑制することができる。
上記一の局面によるモータ制御装置において、好ましくは、通電制御部は、ロータが停止している状態の磁極の位置に基づいて、励磁コイルから発生する磁界と磁極とが釣り合う状態を避けるように、通電を行う励磁コイルの相を選択するように構成されている。
このように構成すれば、ロータの磁極と通電によって励磁コイルから発生する磁界とが釣り合うことに起因して、ロータが所定の位置まで回転しないことを確実に抑制することができる。
上記一の局面によるモータ制御装置において、好ましくは、ロータの回転をベクトル制御により制御するように構成されており、ロータが停止している状態におけるロータの磁極方向とベクトル制御のd軸の電圧印加方向との電気角におけるずれ角度が、互いに直交するq軸とd軸とによって形成された平面座標の4つの象限のうちのいずれの象限に対応しているかを推定する象限推定部をさらに備え、通電制御部は、象限推定部により推定されたずれ角度に対応する象限に基づいて、通電を行う励磁コイルの相を選択するように構成されている。
このように構成すれば、ロータの始動前に、ずれ角度に対応する象限が推定されるので、ロータの磁極がデッドスポットに位置しているか否かを容易に判断することができる。
この場合、好ましくは、通電制御部は、ずれ角度が0度以上90度未満の場合、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向を変更せず、ずれ角度が90度以上180度未満の場合、d軸の電圧印加方向を−90度回転させ、ずれ角度が−180度以上−90度未満の場合、d軸の電圧印加方向を−180度回転させ、ずれ角度が−90度以上0度未満の場合、d軸の電圧印加方向を90度回転させるように、d軸の電圧印加方向を変更することにより、通電を行う励磁コイルを選択するように構成されている。
このように構成すれば、ロータの磁極方向とd軸の電圧印加方向との間の角度を、90度未満にすることができるので、通電によってロータが回転する回転角度(ロータが停止する所定の位置までの角度)が小さくなる。これにより、通電に要する時間を短縮することができるとともに、通電を行うための電力を省電力化することができる。また、1相通電によるロータの回転に起因するノイズや振動を低減することができる。
上記ベクトル制御により制御を行うモータ制御装置において、好ましくは、象限推定部は、ベクトル制御のd軸方向とq軸方向とにそれぞれ微小電圧を印加することにより励磁コイルに流れる電流の電流変化率に基づいて、ずれ角度に対応する象限を推定するように構成されている。
このように構成すれば、ずれ角度に対応して電流変化率が異なるので、電流変化率に基づいて、ずれ角度に対応する象限を容易に推定することができる。
なお、本出願では、上記のモータ制御装置において、以下の構成も考えられる。
(付記項1)
上記象限推定部を備えるモータ制御装置において、モータ制御装置は、センサレスブラシレスモータを制御するように構成されている。
上記象限推定部を備えるモータ制御装置において、モータ制御装置は、センサレスブラシレスモータを制御するように構成されている。
このように構成すれば、センサレスブラシレスモータでは、モータの停止時には磁極の位置を検出することができないので、象限推定部によってモータの停止時における磁極の位置(ずれ角度)を推定することは、ロータの脱調を抑制する点において特に有効である。
(付記項2)
上記象限推定部を備えるモータ制御装置において、q軸方向に対して正の電圧を印加するか、または、d軸方向に対して負の電圧を印加することにより、通電を実施するように構成されている。
上記象限推定部を備えるモータ制御装置において、q軸方向に対して正の電圧を印加するか、または、d軸方向に対して負の電圧を印加することにより、通電を実施するように構成されている。
このように構成すれば、q軸方向に対して正の電圧を印加することにより、q軸方向にN極が作り出されるので、90度未満の回転角度で、ロータのS極方向をq軸方向に揃える(つまり、90度未満の回転角度でロータを所定の位置に停止させる)ことができる。同様に、d軸方向に対して負の電圧を印加することにより、d軸方向にS極が作り出されるので、90度未満の回転角度で、ロータのN極方向をd軸方向に揃える(つまり、90度未満の回転角度でロータを所定の位置に停止させる)ことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図13を参照して、本実施形態によるモータ制御装置100の構成について説明する。なお、モータ制御装置100は、モータ1(ロータ2の回転)をベクトル制御により制御するように構成されている。
(モータの構成)
まず、図1を参照して、モータ制御装置100によって制御されるモータ1について説明する。モータ1は、センサレスブラシレスモータからなる。また、モータ1には、複数の永久磁石(たとえば6極磁石)が設けられている。また、モータ1は、ロータ2に永久磁石が埋め込まれたIPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)、または、ロータ2の表面に永久磁石が配置されたSPMモータ(Surface Permanent Magnet Motor)からなる。また、モータ1は、たとえば、電動ウォータポンプに用いられる。
まず、図1を参照して、モータ制御装置100によって制御されるモータ1について説明する。モータ1は、センサレスブラシレスモータからなる。また、モータ1には、複数の永久磁石(たとえば6極磁石)が設けられている。また、モータ1は、ロータ2に永久磁石が埋め込まれたIPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)、または、ロータ2の表面に永久磁石が配置されたSPMモータ(Surface Permanent Magnet Motor)からなる。また、モータ1は、たとえば、電動ウォータポンプに用いられる。
また、モータ1には、複数の励磁コイル3が設けられている。複数の励磁コイル3は、U相、V相およびW相の励磁コイル3を含む。3相の励磁コイル3は、Y結線、またはΔ結線されている。これにより、電流は、U相−W相、V相−W相、および、W相−U相のいずれかの励磁コイル3を流れる。
(モータ制御装置の構成)
次に、モータ制御装置100の構成について説明する。
次に、モータ制御装置100の構成について説明する。
図2に示すように、モータ制御装置100は、電流指令値/速度推定入力値算出部11を備えている。電流指令値/速度推定入力値算出部11には、上位制御部(図示せず)から、速度指令値ωrefが入力される。なお、上位制御部から、電流指令値/速度推定入力値算出部11、後述する制御電圧値算出部12および制御出力算出部13に電源電圧Vsupplyが供給される。電流指令値/速度推定入力値算出部11は、入力された速度指令値ωrefに基づいて、d軸/q軸電流指令値Idqref、および、速度推定入力値ωcを算出する。
モータ制御装置100は、制御電圧値算出部12を備えている。制御電圧値算出部12は、電流指令値/速度推定入力値算出部11から出力されたd軸/q軸電流指令値Idqrefと、電源電圧Vsupplyと、後述する3相2相変換部18から出力されたd軸/q軸モータ電流値Idqactとに基づいて、d軸/q軸制御電圧値Vdqctrlを算出する。
モータ制御装置100は、制御出力算出部13を備えている。制御出力算出部13は、制御電圧値算出部12から出力されたd軸/q軸制御電圧値Vdqctrlと、電源電圧Vsupplyとに基づいて、d軸/q軸制御デューティDdqを算出する。
また、モータ制御装置100は、2相3相変換部14を備えている。2相3相変換部14は、制御出力算出部13から出力されたd軸/q軸制御デューティDdqと、後述する電気角推定部17から出力された逆パーク変換角度θrevpark 〜とに基づいて、U相/V相/W相制御デューティDUVWを算出する。
また、モータ制御装置100は、速度推定部15を備えている。速度推定部15は、電流指令値/速度推定入力値算出部11から出力された速度推定入力値ωc、制御電圧値算出部12から出力されたd軸/q軸制御電圧値Vdqctrl、および、3相2相変換部18から出力されたd軸/q軸モータ電流値Idqactに基づいて、速度推定値ω〜を算出する。また、速度推定部15は、ロータ2の磁極方向とベクトル制御のd軸の電圧印加方向(dc軸)との電気角におけるずれ角度Δθを算出する。なお、ずれ角度Δθの算出の詳細は、後述する。また、算出されたずれ角度Δθは、後述するモータ制御モード選択部20に入力される。また、速度推定部15は、特許請求の範囲の「象限推定部」の一例である。
また、モータ制御装置100は、遅れ補償部16を備えている。遅れ補償部16は、モータ1の回転の遅れを補償するように構成されている。一般にモータ1の回転は、ソフトウェアの演算処理やモータ1の応答の遅れ等、複数の要因によって遅れる。そして、遅れ補償部16は、速度推定部15によって推定された速度推定値ω〜に基づいて、遅れ補償オフセット値(パーク変換)θoffsetparkと、遅れ補償オフセット値(逆パーク変換)θoffsetrevparkとを算出する。
また、モータ制御装置100は、電気角推定部17を備えている。電気角推定部17は、速度推定部15から出力された速度推定値ω〜と、遅れ補償部16から出力された遅れ補償オフセット値(パーク変換)θoffsetparkと、遅れ補償オフセット値(逆パーク変換)θoffsetrevparkとに基づいて、パーク変換角度θpark 〜と、逆パーク変換角度θrevpark 〜とを算出する。なお、電気角推定部17の詳細な構成は、後述する。また、電気角推定部17は、特許請求の範囲の「通電制御部」の一例である。
また、モータ制御装置100は、3相2相変換部18を備えている。3相2相変換部18は、電気角推定部17から出力されたパーク変換角度θpark 〜と、モータ1側から出力されたU相/V相/W相モータ電流値IUVWactとに基づいて、d軸/q軸モータ電流値Idqactを算出する。
また、モータ制御装置100は、PWM変調部19を備えている。PWM変調部19は、2相3相変換部14から出力されたU相/V相/W相制御デューティDUVWに基づいて、PWM信号のONタイミングであるPWMONUVWと、PWM信号のOFFタイミングであるPWMOFFUVWとを算出する。
また、モータ制御装置100は、駆動部(図示せず)を備えている。駆動部は、PWM変調部19から出力されたPWMONUVWとPWMOFFUVWとに基づいて、駆動部に含まれる複数のスイッチング素子を駆動することにより、モータ1に3相の電圧を印加する。これにより、モータ1は、印加された電圧の周期に応じた速度により回転する。
また、モータ制御装置100は、モータ制御モード選択部20を備えている。モータ制御モード選択部20は、速度推定部15から出力された速度推定値ω〜と、上位制御部から出力された速度指令値ωrefと、電流指令値/速度推定入力値算出部11から出力されたd軸/q軸電流指令値Idqrefおよび速度推定入力値ωcとに基づいて、モータ1の制御モードを選択する。モータ1の制御モードは、電流立ち上がりモード(電流の大きさが徐々に大きくなるモード)、1相通電モード、オープンループ制御モード、および、クローズループ制御モードを含む。
(電気角推定部)
次に、電気角推定部17の構成について、詳細に説明する。
次に、電気角推定部17の構成について、詳細に説明する。
電気角推定部17は、ロータ2の始動時において、3相の励磁コイル3のうちの所定の相(本実施形態では、1つの相)の励磁コイル3に通電することにより、ロータ2の始動時に、ロータ2を所定の位置まで回転させる通電(以下、1相通電という)を制御するように構成されている。これにより、ロータ2(磁極)が所定の位置(停止位置)まで回転する。その結果、ロータ2(磁極)が既知の所定の位置まで移動されるので、1相通電の後に行われるオープンループ制御(フィードバックループを有しない制御)において、ロータ2をスムーズに(素早く)始動させることが可能になる。
一方、図1に示すように、励磁コイル3から発生する磁界と、磁極とが釣り合っている場合(以下、デッドスポットという)、ロータ2が所定の位置まで回転できない。
そこで、本実施形態では、電気角推定部17は、ロータ2が停止している状態の磁極の位置に基づいて、1相通電を行う励磁コイル3の相を選択するように構成されている。また、電気角推定部17は、ロータ2が停止している状態の磁極の位置に基づいて、励磁コイル3から発生する磁界と磁極とが釣り合っている状態(デッドスポット)を避けるように、1相通電を行う励磁コイル3の相を選択するように構成されている。具体的には、電気角推定部17は、速度推定部15から出力される速度推定値ω〜に基づいて、電気角を算出する。そして、遅れ補償部16から出力される、遅れ補償オフセット値(パーク変換)θoffsetparkと、遅れ補償オフセット値(逆パーク変換)θoffsetrevparkとに基づいて、電気角を補正する(dc軸を更新する)。この電気角の補正は、電気角推定部17から出力される逆パーク変換角度θrevpark 〜に反映される。
詳細には、速度推定部15は、ロータ2が停止している状態におけるロータ2の磁極方向とベクトル制御のd軸の電圧印加方向(dc軸)との電気角におけるずれ角度Δθが、互いに直交するq軸とd軸とによって形成された平面座標の4つの象限のうちのいずれの象限に対応しているかを推定するように構成されている。そして、電気角推定部17は、速度推定部15により推定されたずれ角度Δθに対応する象限に基づいて、1相通電を行う励磁コイル3の相を選択するように構成されている。
(ずれ角度Δに対応する象限の推定方法)
次に、ずれ角度Δθ(磁極の位置)に対応する象限の推定方法について説明する。なお、ずれ角度Δθは、速度推定部15により行われる。また、速度推定部15は、実際の磁極方向から見た、推定した磁極方向(dc軸)の誤差を推定している。
次に、ずれ角度Δθ(磁極の位置)に対応する象限の推定方法について説明する。なお、ずれ角度Δθは、速度推定部15により行われる。また、速度推定部15は、実際の磁極方向から見た、推定した磁極方向(dc軸)の誤差を推定している。
図3(a)に示すように、励磁コイル3に対して、磁極方向に電流(正の電流)を加えると、図3(b)に示すように、磁束が増加する。しかし、加える電流がある一定以上の大きさになった場合、それ以上磁束が増加できない状態となる。この状態(現象)を磁気飽和という。磁気飽和の状態では、インダクタンスが低下することにより、電流の変化率は大きくなる。一方、励磁コイル3に対して、磁極方向と反対の方向に電流(負の電流)を加えると、磁束飽和は生じないので、インダクタンスは、一定である。この結果、電流変化率も一定である。すなわち、図3(c)に示すように、正の電流を加えたときには、電流変化率は大きくなり、負の電流を加えたときには、電流変化率は小さくなる。
また、図4(a)〜(c)に示すように、励磁コイル3に対して、磁極方向と反対方向に電流(正の電流)を加えた場合、上記の場合(磁極方向に正の電流を加えた場合)と反対の現象が起きる。すなわち、磁極方向と反対方向に正の電流と負の電流とを加えると、正の電流を加えたときには、電流変化率は小さくなり、負の電流を加えたときには、電流変化率は大きくなる。以上から、電流変化率を計測することによって、電流を加えた方向と磁極方向とが一致する関係にあるか否かを推定することが可能になる。
(磁極位置の推定)
次に、電流変化率に基づいた磁極位置の推定について説明する。本実施形態では、速度推定部15は、ベクトル制御のd軸方向とq軸方向とにそれぞれ微小電圧を印加することにより励磁コイル3に流れる電流の電流変化率に基づいて、ずれ角度Δθに対応する象限を推定するように構成されている。以下、具体的に説明する。
次に、電流変化率に基づいた磁極位置の推定について説明する。本実施形態では、速度推定部15は、ベクトル制御のd軸方向とq軸方向とにそれぞれ微小電圧を印加することにより励磁コイル3に流れる電流の電流変化率に基づいて、ずれ角度Δθに対応する象限を推定するように構成されている。以下、具体的に説明する。
まず、d軸方向に対して、微小な電圧Vd(n)を印加して、正の電流と負の電流とを加える。
次に、モータ1に流れる電流Id(n)を計測(取得)して、電流変化率|(Id(n)−Id(n−1))|を計測する。ここで、微小な電流変化率を捉えるために、下記の極性信号算出式を用いて、極性信号PFd(n)を決定する。
PFd(n)=Σ(Vd(n)×(−1)×|(Id(n)−Id(n−1))|)
PFd(n)=Σ(Vd(n)×(−1)×|(Id(n)−Id(n−1))|)
次に、q軸に対してもd軸と同様の処理を行う。すなわち、下記の極性信号算出式を用いて、極性信号PFq(n)を決定する。
PFq(n)=Σ(Vq(n)×(−1)×|(Iq(n)−Iq(n−1))|)
PFq(n)=Σ(Vq(n)×(−1)×|(Iq(n)−Iq(n−1))|)
なお、図5に示すように、電流Id(n)およびIq(n)のサンプリングは、たとえば、PWM信号の周期ごとに行われる。また、電流変化率の算出は、モータ制御装置100の内部のソフトウェアによって行われているため、電流のサンプリングに対して1周期分遅れて算出される。図5の例では、極性信号PFd(PFq)は、負になっている。
上記の磁極位置の推定の処理中には、磁極方向が既知ではないため、磁極方向とd軸およびq軸に対する電圧印加方向との間にずれが生じる。このずれと、極性信号との関係について検討する。
図6に示すように、d軸およびq軸に対する電圧印加方向を、それぞれ、dc軸およびqc軸とする。そして、d軸とdc軸とのずれ(角度)を、Δθとする。例として、Δθが、0度〜90度の場合では、d軸、q軸、dc軸およびqc軸の間の位置関係は、図6に示す通りである。磁極方向に近い方向(ずれ角度Δθが0度に近い場合)に電流を加えると、d軸方向に正の電流を流した時の電流変化率|ΔIdcp|は、d軸方向に負の電流を流した時の電流変化率|ΔIdcn|よりも大きくなり、極性信号PFdは、正の値となる。また、q軸方向に正の電流を流した時の電流変化率|ΔIqcp|は、q軸方向に負の電流を流した時の電流変化率|ΔIqcn|よりも小さくなり、極性信号PFqは、負の値となる。
以上のことから、d軸の極性信号およびq軸の極性信号と、ずれ角度Δθとの関係は、図7に示す通りとなる。そして、下記の表1に基づいて、実際の磁極位置(磁極方向)と、電圧印加方向とのずれ角度Δθが、4つの象限のうちのいずれの象限に対応しているかを推定することが可能になる。
そして、本実施形態では、下記の表2に示すように、電気角推定部17は、ずれ角度Δθが0度以上90度未満の場合、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向を変更せず、ずれ角度Δθが90度以上180度未満の場合、d軸の電圧印加方向を−90度回転させるように、d軸の電圧印加方向を変更する。また、電気角推定部17は、ずれ角度Δθが−180度以上−90度未満の場合、d軸の電圧印加方向を−180度回転させ、ずれ角度Δθが−90度以上0度未満の場合、d軸の電圧印加方向を90度回転させるように、d軸の電圧印加方向を変更する。これにより、電気角推定部17は、1相通電を行う励磁コイル3を選択するように構成されている。なお、下記の表2において、d軸の電圧印加方向の回転角度を「A」として表している。
具体的には、電気角推定部17が出力する逆パーク変換角度θrevpark 〜の値が、ずれ角度Δθに基づいて変更されることにより、d軸の電圧印加方向が回転されることになる。
そして、本実施形態では、q軸方向に対して正の電圧を印加するか、または、d軸方向に対して負の電圧を印加することにより、1相通電を実施するように構成されている。たとえば、図8に示すように、ずれ角度Δθが0度以上90度未満の場合、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向は変更されない。そして、図8(a)に示すように、q軸方向(qc軸)に対して正の電圧を印加する。これにより、qc軸がN極となるので、磁極のS極が引き寄せられて、通電方向(qc軸)と磁極方向とが一致するように、ロータ2が回転する。また、通電方向(qc軸)と磁極方向とが一致した位置(固定位置)において、ロータ2は、停止する。同様に、図8(b)に示すように、d軸方向(dc軸)に対して負の電圧を印加した場合でも、dc軸がS極となるので、磁極のN極が引き寄せられて、通電方向(dc軸)と磁極方向とが一致するように、ロータ2が回転する。また、1相通電によって、磁極方向(ロータ2)が回転する角度(表2の「B」参照)は、0度以上90度未満である。
また、図9に示すように、ずれ角度Δθが90度以上180度未満の場合、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向は、−90度回転される。回転後のqc軸を、qc’軸とし、回転後のdc軸を、dc’軸とする。そして、図9(a)に示すように、qc’軸方向に対して正の電圧を印加する。または、図9(b)に示すように、dc’軸方向に対して負の電圧を印加する。これにより、通電方向(qc’軸、dc’軸)と磁極方向とが一致するように、ロータ2が回転する。また、1相通電によって、磁極方向(ロータ2)が回転する角度(B)は、0度以上90度未満である。なお、qc軸およびdc軸を回転させない場合では、ずれ角度Δθ(90度以上180度未満)分、磁極方向が回転することになるので、通電時間が長くなるため、消費電力量が増加する。一方、本実施形態のように、qc軸およびdc軸を回転させることにより、通電時間を短縮することができるので、消費電力量を減少させることが可能になる。
また、図10に示すように、ずれ角度Δθが−180度以上−90度未満の場合、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向は、−180度回転される。そして、図10(a)に示すように、qc’軸方向に対して正の電圧を印加する。または、図10(b)に示すように、dc’軸方向に対して負の電圧を印加する。これにより、通電方向(qc’軸、dc’軸)と磁極方向とが一致するように、ロータ2が回転する。また、1相通電によって、磁極方向(ロータ2)が回転する角度(B)は、0度以上90度未満である。また、qc軸およびdc軸を回転させることにより、通電時間を短縮することができるので、消費電力量を減少させることが可能になる。
また、図11に示すように、ずれ角度Δθが−90度以上0度未満の場合、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向は、90度回転される。そして、図11(a)に示すように、qc’軸方向に対して正の電圧を印加する。または、図11(b)に示すように、dc’軸方向に対して負の電圧を印加する。これにより、通電方向(qc’軸、dc’軸)と磁極方向とが一致するように、ロータ2が回転する。また、1相通電によって、磁極方向(ロータ2)が回転する角度(B)は、0度以上90度未満である。また、qc軸およびdc軸を回転させることにより、通電時間を短縮することができるので、消費電力量を減少させることが可能になる。
(磁極がデッドスポットに位置している場合)
図12(a)に示すように、磁極方向(N極の方向)と、qc軸とが揃っている場合において、qc軸に正の電圧を印加することによりqc軸がN極となるので、1相通電が行われても、所定の位置(固定位置)まで、磁極が回転しない。なお、図12(a)では、ずれ角度Δθは、−90度である。そこで、図12(b)に示すように、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向を、90度回転させる。そして、qc’軸方向に対して正の電圧を印加する。これにより、磁極を所定の位置(固定位置)まで回転させることが可能になる。また、dc’軸方向に対して負の電圧を印加することによっても、磁極を所定の位置(固定位置)まで回転させることが可能になる。
図12(a)に示すように、磁極方向(N極の方向)と、qc軸とが揃っている場合において、qc軸に正の電圧を印加することによりqc軸がN極となるので、1相通電が行われても、所定の位置(固定位置)まで、磁極が回転しない。なお、図12(a)では、ずれ角度Δθは、−90度である。そこで、図12(b)に示すように、ベクトル制御のd軸の電圧印加方向を、90度回転させる。そして、qc’軸方向に対して正の電圧を印加する。これにより、磁極を所定の位置(固定位置)まで回転させることが可能になる。また、dc’軸方向に対して負の電圧を印加することによっても、磁極を所定の位置(固定位置)まで回転させることが可能になる。
次に、図13を参照して、モータ制御装置100の動作について説明する。
まず、ステップS1において、ロータ2が停止している状態で、磁極位置(磁極方向)を推定する。具体的には、磁極方向とベクトル制御のd軸の電圧印加方向との電気角におけるずれ角度Δθが、いずれの象限に対応しているかを推定する。
次に、ステップS2において、推定された象限に基づいて、1相通電の方向を決定する。具体的には、上記の表2に示すように、ずれ角度Δθに基づいて、d軸の電圧印加方向が選択(回転)される。なお、象限の推定、および、d軸の電圧印加方向の回転は、ソフトウェアにおいて実施されており、センサなどのハードウェアを別途追加することなく、象限の推定およびd軸の電圧印加方向の回転を行うことが可能である。
次に、ステップS3において、1相通電(qc軸への正の電圧の印加、または、dc軸への負の電圧の印加)が行われる。その後、ステップS4において、オープンループ制御が行われる。
次に、ステップS4において、励磁コイル3に発生する誘起電圧に基づいて、クローズループ制御に移行可能か否かが判定される。
ステップS4において、yesの場合、ステップS5に進んでクローズループ制御が行われる。ステップS4において、noの場合、ステップS3に戻る。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、ロータ2の磁極が、1相通電が行われる励磁コイル3から発生する磁界と釣り合う位置(以下、デッドスポットという)にいる場合でも、磁極の位置に基づいて、デッドスポットとならない励磁コイル3を、1相通電を行う励磁コイル3として選択することができる。その結果、ロータ2の磁極と1相通電によって励磁コイル3から発生する磁界とが釣り合うことに起因して、ロータ2が脱調するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ロータ2の磁極と1相通電によって励磁コイル3から発生する磁界とが釣り合うことに起因して、ロータ2が所定の位置まで回転しないことを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、ロータ2の始動前に、ずれ角度Δθに対応する象限が推定されるので、ロータ2の磁極がデッドスポットに位置しているか否かを容易に判断することができる。
また、本実施形態では、ロータ2の磁極方向とd軸の電圧印加方向との間の角度を、90度未満にすることができるので、1相通電によってロータ2が回転する回転角度(ロータ2が停止する所定の位置までの角度)が小さくなる。これにより、1相通電に要する時間を短縮することができるとともに、1相通電を行うための電力を省電力化することができる。また、1相通電によるロータ2の回転に起因するノイズや振動を低減することができる。
また、本実施形態では、ずれ角度Δθに対応して電流変化率が異なるので、電流変化率に基づいて、ずれ角度Δθに対応する象限を容易に推定することができる。
また、本実施形態では、センサレスブラシレスモータでは、モータ1の停止時には磁極の位置を検出することができないので、速度推定部15によってモータ1の停止時における磁極の位置(ずれ角度Δθ)を推定することは、ロータ2の脱調を抑制する点において特に有効である。
また、本実施形態では、q軸方向に対して正の電圧を印加することにより、q軸方向にN極が作り出されるので、90度未満の回転角度で、ロータ2のS極方向をq軸方向に揃える(つまり、90度未満の回転角度でロータ2を所定の位置に停止させる)ことができる。同様に、d軸方向に対して負の電圧を印加することにより、d軸方向にS極が作り出されるので、90度未満の回転角度で、ロータ2のN極方向をd軸方向に揃える(つまり、90度未満の回転角度でロータ2を所定の位置に停止させる)ことができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、モータが、電動ウォータポンプに用いられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電動ウォータポンプ以外の機器に用いられるモータのモータ制御装置に対しても本発明を適用することは可能である。
また、上記実施形態では、ずれ角度に対応する象限(磁極方向の象限)に基づいて、1相通電を行う励磁コイルの相を選択する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、磁極方向そのものを推定するとともに、推定された磁極方向に基づいて、1相通電を行う励磁コイルの相を選択してもよい。
また、上記実施形態では、ベクトル制御のd軸方向とq軸方向とにそれぞれ微小電圧を印加することにより励磁コイルに流れる電流の電流変化率に基づいて、ずれ角度に対応する象限(磁極方向の象限)を推定する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、上記の方法以外の方法によって、ずれ角度に対応する象限(磁極方向の象限)を推定してもよい。
また、上記実施形態では、モータがベクトル制御により制御されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ベクトル制御以外の制御方法によって制御されているモータに対して、モータが停止している状態の磁極方向に基づいて、1相通電を行う励磁コイルの相を選択するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ロータの始動時において、3相の励磁コイルのうちの1つの相の励磁コイルに通電することにより、ロータを所定の位置まで回転させる1相通電が行われる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロータの始動時において、3相の励磁コイルのうちの2つの相(または3つの相)の励磁コイルに通電することにより、ロータを所定の位置まで回転させる2相通電(または3相通電)を行ってもよい。これにより、ロータを所定の位置に停めることが可能になる。
2 ロータ
3 励磁コイル
17 電気角推定部(通電制御部)
15 速度推定部(象限推定部)
Δθ ずれ角度
3 励磁コイル
17 電気角推定部(通電制御部)
15 速度推定部(象限推定部)
Δθ ずれ角度
Claims (5)
- ロータの始動時において、3相の励磁コイルのうちの所定の相の励磁コイルに通電することにより、前記ロータを所定の位置まで回転させる通電を制御する通電制御部を備え、
前記通電制御部は、前記ロータが停止している状態の磁極の位置に基づいて、通電を行う前記励磁コイルの相を選択するように構成されている、モータ制御装置。 - 前記通電制御部は、前記ロータが停止している状態の前記磁極の位置に基づいて、前記励磁コイルから発生する磁界と前記磁極とが釣り合う状態を避けるように、通電を行う前記励磁コイルの相を選択するように構成されている、請求項1に記載のモータ制御装置。
- 前記ロータの回転をベクトル制御により制御するように構成されており、
前記ロータが停止している状態における前記ロータの磁極方向と前記ベクトル制御のd軸の電圧印加方向との電気角におけるずれ角度が、互いに直交するq軸とd軸とによって形成された平面座標の4つの象限のうちのいずれの象限に対応しているかを推定する象限推定部をさらに備え、
前記通電制御部は、前記象限推定部により推定された前記ずれ角度に対応する象限に基づいて、通電を行う前記励磁コイルの相を選択するように構成されている、請求項1または2に記載のモータ制御装置。 - 前記通電制御部は、前記ずれ角度が0度以上90度未満の場合、前記ベクトル制御のd軸の電圧印加方向を変更せず、前記ずれ角度が90度以上180度未満の場合、前記d軸の電圧印加方向を−90度回転させ、前記ずれ角度が−180度以上−90度未満の場合、前記d軸の電圧印加方向を−180度回転させ、前記ずれ角度が−90度以上0度未満の場合、前記d軸の電圧印加方向を90度回転させるように、前記d軸の電圧印加方向を変更することにより、通電を行う前記励磁コイルを選択するように構成されている、請求項3に記載のモータ制御装置。
- 前記象限推定部は、前記ベクトル制御のd軸方向とq軸方向とにそれぞれ微小電圧を印加することにより前記励磁コイルに流れる電流の電流変化率に基づいて、前記ずれ角度に対応する象限を推定するように構成されている、請求項3または4に記載のモータ制御装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2019210237A JP2021083246A (ja) | 2019-11-21 | 2019-11-21 | モータ制御装置 |
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