JP2021083187A - 電動車両 - Google Patents

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和樹 久保
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Abstract

【課題】走行用の電力を蓄える蓄電装置を搭載した電動車両において、蓄電装置の劣化が抑制される使い方をユーザに提示して促すことにより、蓄電装置の劣化を抑制可能とする。【解決手段】ハイブリッド車両100は、走行用の電力を蓄える蓄電装置16と、蓄電装置16のSOCを表示する表示装置30と、ECU26とを備える。ECU26は、蓄電装置16の諸元及び状態から、蓄電装置16の劣化を抑制するのに最適なSOCの目標を示す目標SOCを算出する。表示装置30は、算出された目標SOCを蓄電装置16のSOCとともに表示する。【選択図】図1

Description

本開示は、走行用の電力を蓄える蓄電装置を搭載した電動車両に関する。
特許第5258871号公報(特許文献1)は、車両に搭載される電池セルパックの寿命を向上させるためのシステムを開示する。このシステムは、電池セルパックのための充放電プランを決定する制御器と、この制御器と電池セルパックとに接続された充放電器と、ユーザインターフェースとを備える。ユーザインターフェースは、車両の履歴データを動作パラメータとして収集し表示するとともに当該車両のユーザによっても動作パラメータを入力することができる。そして、制御器は、動作パラメータに基づいて充放電プランを決定し、充放電器は、決定された充放電プランに従って電池セルパックを充電する(特許文献1参照)。
特許第5258871号公報 特開2012−218599号公報
蓄電装置の劣化を抑制(寿命を向上)するように蓄電装置を使用することを望むユーザに対して、蓄電装置の劣化が抑制される使い方をユーザに提示することができれば、提示された使い方に従ってユーザが蓄電装置を使用することにより、蓄電装置の劣化を抑制することが可能である。上記の特許文献1では、電池セルパック(蓄電装置)の劣化が抑制される使い方をユーザに提示することについて、特に教示されていない。
本開示は、かかる課題を達成するためになされたものであり、本開示の目的は、走行用の電力を蓄える蓄電装置を搭載した電動車両において、蓄電装置の劣化が抑制される使い方をユーザに提示して促すことにより、蓄電装置の劣化を抑制可能とすることである。
本開示の電動車両は、走行用の電力を蓄える蓄電装置と、蓄電装置のSOC(State Of Charge)を表示する表示装置と、制御装置とを備える。制御装置は、蓄電装置の諸元及び状態から、蓄電装置の劣化を抑制するのに最適なSOCの目標を示す目標SOCを算出する。表示装置は、算出された目標SOCを蓄電装置のSOCとともに表示する。
この電動車両においては、蓄電装置の諸元(たとえば、蓄電装置の種類やセル数等)及び蓄電装置の状態(たとえば、温度や劣化状況等)から、蓄電装置の劣化を抑制するのに最適な目標SOCが算出され、その算出された目標SOCが蓄電装置のSOCとともに表示装置に表示される。これにより、ユーザは、走行中や外部電源による蓄電装置の充電時に、蓄電装置の劣化を抑制可能なSOCの目標を把握することができ、SOCを目標SOCに近づけるためのアクションをとることができる。したがって、この電動車両によれば、蓄電装置の劣化を抑制することが可能となる。
本開示の電動車両によれば、蓄電装置の劣化が抑制される使い方をユーザに提示して促すことにより、蓄電装置の劣化を抑制することができる。
本開示の実施の形態に従う電動車両の全体構成を説明するブロック図である。 ECUにより実行されるSOC表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図2のステップS20において実行される走行時SOC表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。 走行時における表示装置のSOC表示例を示す図である。 図2のステップS30において実行される外部充電時SOC表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。 外部充電時における表示装置のSOC表示例を示す図である。 SOCの他の表示態様例(走行時)を示す図である。 SOCの他の表示態様例(外部充電時)を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本開示の実施の形態に従う電動車両の全体構成を説明するブロック図である。なお、以下では、電動車両が、走行用の動力源として電動機とともにエンジンを搭載したハイブリッド車両である場合について代表的に説明するが、本開示に従う電動車両は、ハイブリッド車両に限定されるものではなく、エンジンを搭載しない電気自動車や、燃料電池を搭載した燃料電池車両であってもよい。
図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン2と、駆動装置22と、伝達ギヤ8と、駆動軸12と、車輪14と、蓄電装置16と、ECU(Electronic Control Unit)26とを備える。また、このハイブリッド車両100は、充電器23と、接続部24と、表示装置30とをさらに備える。
エンジン2は、燃料の燃焼による熱エネルギーをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する内燃機関である。エンジン2の燃料としては、ガソリンや軽油、エタノール、液体水素、天然ガスなどの炭化水素系燃料、又は、液体若しくは気体の水素燃料が好適である。
駆動装置22は、動力分割装置4と、モータジェネレータ6,10と、電力変換器18,20とを含む。モータジェネレータ6,10は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ6は、動力分割装置4を経由してエンジン2により駆動される発電機として用いられるとともに、エンジン2を始動するための電動機としても用いられる。モータジェネレータ10は、主として電動機として動作し、駆動軸12を駆動する。一方で、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ10は、発電機として動作して回生発電を行なう。
動力分割装置4は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を含む。動力分割装置4は、エンジン2の駆動力を、モータジェネレータ6の回転軸に伝達される動力と、伝達ギヤ8に伝達される動力とに分割する。伝達ギヤ8は、車輪14を駆動するための駆動軸12に連結される。また、伝達ギヤ8は、モータジェネレータ10の回転軸にも連結される。
蓄電装置16は、再充電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置16は、たとえば、リチウムイオン電池或いはニッケル水素電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を含んで構成される。なお、リチウムイオン二次電池は、リチウムを電荷担体とする二次電池であり、電解質が液体の一般的なリチウムイオン二次電池のほか、固体の電解質を用いた所謂全固体電池も含み得る。
蓄電装置16は、電力変換器18,20へ電力を供給する。また、蓄電装置16は、モータジェネレータ6及び/又は10の発電時に発電電力を受けて充電される。さらに、蓄電装置16は、接続部24を通じて車両外部の電源から供給される電力を受けて充電され得る。
また、蓄電装置16は、図示しない監視モジュールによって、蓄電装置16の温度TB、電圧VB、及び入出力電流IBを検出し、その各検出値をECU26へ送信する。これらの各検出値を用いて、ECU26により蓄電装置16のSOCが算出される。SOCは、蓄電装置16の満充電状態に対する現在の蓄電量を百分率で表したものである。なお、SOCは、蓄電装置16に別途ECUを設けて(図示せず)当該ECUにおいて算出してもよい。
電力変換器18は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ6と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。同様に、電力変換器20は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ10と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。これにより、モータジェネレータ6,10は、蓄電装置16との間での電力の授受を伴なって、電動機として動作するための正トルク又は発電機として動作するための負トルクを出力することができる。電力変換器18,20は、たとえばインバータによって構成される。なお、蓄電装置16と電力変換器18,20との間に、直流電圧変換のための昇圧コンバータを配置してもよい。
充電器23は、接続部24に電気的に接続される車両外部の電源(図示せず)からの電力を蓄電装置16の電圧レベルに変換して蓄電装置16へ出力する(以下、車両外部の電源を「外部電源」と称し、外部電源による蓄電装置16の充電を「外部充電」と称する。)。充電器23は、たとえば整流器やインバータを含んで構成される。なお、外部電源からの受電方法は、接続部24を用いた接触受電に限定されず、接続部24に代えて受電用コイル等を用いて外部電源から非接触で受電してもよい。
ECU26は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置(RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory))、入出力バッファ等を含んで構成される(いずれも図示せず)。CPUは、ROMに格納されているプログラムをRAM等に展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、CPUにより実行される処理が記されている。ECU26は、プログラムに記された処理を実行することにより、ハイブリッド車両100における各機器の制御を行なう。なお、それらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU26の主要な制御として、ECU26は、車速とアクセルペダルの操作量に応じたアクセル開度とに基づいて車両駆動トルク(要求値)を算出し、算出された車両駆動トルクに基づいて車両駆動パワー(要求値)を算出する。そして、ECU26は、蓄電装置16のSOCに基づいて蓄電装置16の充電要求パワーをさらに算出し、車両駆動パワーに充電要求パワーを加えたパワー(以下「車両パワー」と称する。)を発生するようにエンジン2及び駆動装置22を制御する。
ECU26は、車両パワーが小さいときは、エンジン2を停止させてモータジェネレータ10のみで走行(EV走行)するように駆動装置22を制御する。車両パワーが大きくなると、ECU26は、エンジン2を作動させて走行(HV走行)するようにエンジン2及び駆動装置22を制御する。
また、ECU26は、外部電源の充電ケーブルに設けられる充電コネクタ(図示せず)が接続部24に接続されると、充電器23を駆動して外部充電を実行する。
さらに、ECU26は、蓄電装置16において検出された電圧VB及び/又は電流IB等の検出値に基づいて、蓄電装置16のSOC(以下、後述の目標SOCに対して実際のSOCを示すものとして「実SOC」と称する場合がある。)を算出する。
そして、本実施の形態に従うハイブリッド車両100では、ECU26は、蓄電装置16の劣化を抑制するのに最適なSOCの目標を示す目標SOCを算出し、その算出された目標SOCを実SOCとともに表示するように表示装置30を制御する。本実施の形態では、このような目標SOCを実SOCとともに表示装置30に表示することにより、蓄電装置16の劣化抑制を可能としている。
すなわち、蓄電装置16の劣化を抑制するように蓄電装置16を使用することを望むユーザに対して、蓄電装置16の劣化が抑制される使い方をユーザに提示することができれば、提示された使い方に従ってユーザが蓄電装置16を使用することにより、蓄電装置16の劣化を抑制することが可能である。
そこで、本実施の形態に従うハイブリッド車両100では、ECU26は、蓄電装置16の劣化を抑制するのに最適なSOCの目標を示す目標SOCを算出する。この目標SOCは、蓄電装置16の諸元及び状態から、事前に準備されるマップやテーブル等を用いて算出される。
蓄電装置16の諸元とは、たとえば、蓄電装置16の種類(リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等)や、蓄電装置16を構成するセル数等である。蓄電装置16の諸元によって、蓄電装置16の劣化速度は異なり、劣化抑制に最適なSOCも異なることから、本実施の形態では、目標SOCの算出に蓄電装置16の諸元を考慮するものである。
また、蓄電装置16の状態とは、たとえば、蓄電装置16の温度TB或いは外気温度や、蓄電装置16の劣化状況(初期状態からの満充電容量の低下率等)等である。たとえば蓄電装置16がリチウムイオン二次電池である場合、リチウム析出量を最も抑制可能なSOCのレベルは温度によって異なる等、温度によって劣化抑制に最適なSOCは異なり、また、蓄電装置16の劣化状況によっても劣化抑制に最適なSOCは異なることから、本実施の形態では、目標SOCの算出に蓄電装置16の状態も考慮するものである。
そして、本実施の形態に従うハイブリッドでは、算出された目標SOCは、実SOCとともに表示装置30に表示される。これにより、ユーザは、走行時或いは外部充電時に、蓄電装置16の劣化を抑制可能なSOCの目標を把握することができ、実SOCを目標SOCに近づけるためのアクションをとることができる。
たとえば、実SOCが目標SOCよりも高い場合には、ユーザは、アクセルペダルの踏込量を抑えることでEV走行主体の走行とすることにより、実SOCを低下傾向とすることができる。また、実SOCが目標SOCよりも低い場合には、ユーザは、たとえば電動エアコン(図示せず)を停止する等して電力消費を抑制することにより、実SOCを上昇傾向とすることができる。そして、実SOCが目標SOCに近づくことで、蓄電装置16の劣化が抑制される。
或いは、エンジン2を始動させる走行パワーのしきい値を高くする等してEV走行の範囲を拡大するEV走行スイッチや、積極的にエンジン2を始動させるHV走行スイッチ等を設けてもよい。実SOCが目標SOCよりも高い場合には、EV走行スイッチを押すことでEV走行主体の走行とすることにより、実SOCを低下傾向とすることができる。一方、実SOCが目標SOCよりも低い場合には、HV走行スイッチを押すことでHV走行主体の走行とすることにより、実SOCを上昇傾向とすることができる。
表示装置30は、ハイブリッド車両100のユーザに様々な情報を提供したり、ハイブリッド車両100のユーザの操作を受け付けたりすることが可能なHMI(Human Machine Interface)装置である。そして、本実施の形態に従うハイブリッド車両100では、表示装置30は、ECU26からの指示に従って、ECU26により算出される、蓄電装置16の劣化を抑制するのに最適な目標SOCを、蓄電装置16の実SOCとともに表示する。なお、目標SOC及び実SOCの表示態様については、後ほど説明する。
図2は、図1に示したECU26により実行されるSOC表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。図2を参照して、ECU26は、充電ケーブルの充電コネクタが接続部24に接続されているか否かを判定する(ステップS10)。充電コネクタが接続部24に接続されていないときは(ステップS10においてNO)、ECU26は、走行時用のSOC表示を行なうための走行時SOC表示処理を実行する(ステップS20)。なお、「走行時」とは、後述の「外部充電時」でないときを意味するものであり、ハイブリッド車両100が実際に走行しているとき(車速≠0)に限定されるものではない。
一方、充電コネクタが接続部24に接続されているときは(ステップS10においてYES)、ECU26は、外部充電時用のSOC表示を行なうための外部充電時SOC表示処理を実行する(ステップS30)。
図3は、図2のステップS20において実行される走行時SOC表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。図3を参照して、ECU26は、蓄電装置16の劣化を抑制するための劣化抑制モードが選択されているか否かを判定する(ステップS110)。たとえば、ユーザが劣化抑制モードを入/切可能な操作ボタンを表示装置30に表示することにより、ユーザは、表示装置30から劣化抑制モードを選択することができる。
そして、ステップS110において劣化抑制モードが選択されていると判定されると(ステップS110においてYES)、ECU26は、蓄電装置16の諸元及び状態を取得する(ステップS120)。蓄電装置16の諸元及び状態については、上記で説明したとおりである。蓄電装置16の諸元については、予めメモリに記憶しておくことができる。蓄電装置16の状態については、蓄電装置16の温度TB或いは外気温度は、温度センサを設けることによって取得することができる。蓄電装置16の劣化状況については、たとえば、蓄電装置16の満充電容量を算出し、初期状態からの満充電容量の低下率を、劣化状況を示すものとすることができる。なお、満充電容量は、たとえば、SOCの任意の2点について、その2点間の充放電電流の積算値をSOC差で除算することによって算出可能である。
次いで、ECU26は、取得された蓄電装置16の諸元及び状態に基づいて、蓄電装置16の劣化を抑制するのに最適なSOCの目標範囲を算出する(ステップS130)。この劣化抑制に最適なSOCの範囲は、実験やシミュレーション等による蓄電装置16の事前評価により蓄電装置16の諸元及び状態毎に予め求めておき、マップ或いはテーブルとしてECU26のROMに格納しておくことができる。なお、ここでは、蓄電装置16の劣化抑制に最適なSOCの範囲を算出するものとしたが、範囲に代えて目標値でもよい。
そして、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲が算出されると、ECU26は、表示装置30において実SOCが表示されているSOC表示領域に、その算出されたSOC目標範囲を実SOCとともに表示するように、表示装置30を制御する(ステップS140)。
なお、ステップS110において、劣化抑制モードは選択されていないと判定されたときは(ステップS110においてNO)、ECU26は、表示装置30において、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲を非表示とするように表示装置30を制御する(ステップS170)。
ステップS140又はステップS170の処理が実行されると、ECU26は、ハイブリッド車両100のシステムを停止するためのReady-OFF操作がユーザにより実行されたか否かを判定する(ステップS150)。そして、Ready-OFF操作が実行されたと判定されると(ステップS150においてYES)、ECU26は、蓄電装置16の劣化を抑制するための所定の劣化抑制処理を実行する(ステップS160)。
この劣化抑制処理は、たとえば、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲よりも実SOCが高い場合に自己放電を行なう処理や、蓄電装置16の温度が高温又は極低温の場合に蓄電装置16を冷却又は暖機する処理等を含む。この劣化抑制処理は、必須の処理ではないけれども、停車中(Ready-OFF中)にこのような劣化抑制処理を実施することにより、蓄電装置16の劣化を抑制することができる。
なお、ステップS150において、Ready-OFF操作は実行されていないと判定されたときは(ステップS150においてNO)、ステップS160を実行することなくリターンへと処理が移行されるものとしているが、Ready-ON中においても、蓄電装置16の温度が高温又は極低温の場合には、蓄電装置16を冷却又は暖機する処理等が実行される。
図4は、走行時における表示装置30のSOC表示例を示す図である。図4を参照して、表示装置30の表示領域40には、蓄電装置16のSOCが表示される。表示領域40において、上端の「F」は、蓄電装置16が満充電状態であることを示し、下端の「E」は、蓄電装置16のSOCが枯渇(SOCが0%又は所定の下限値)していることを示す。
線42は、蓄電装置16の実SOCを示す。領域44は、図3のステップS130において算出された、蓄電装置16の劣化抑制に最適なSOCの目標範囲を示す。このように、本実施の形態に従うハイブリッド車両100では、蓄電装置16の劣化抑制に最適なSOCの目標を実SOCとともに表示装置30において視認することができる。これにより、蓄電装置16の劣化を抑制するように蓄電装置16を使用することを望むユーザは、実SOCを領域44に近づけるようにアクションをとることができる。たとえば、この例では、実SOCは領域44よりも高いため、ユーザは、アクセルペダルの踏込量を抑える等のアクションを取り得る。アクセルペダルの踏込量が抑えられることによりハイブリッド車両100はEV走行主体となるため、実SOCは低下傾向となって実SOCは領域44に近づいていく。
図5は、図2のステップS30において実行される外部充電時SOC表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。図5を参照して、ステップS210〜S240,S270の処理は、それぞれ図3のステップS110〜S140,S170の処理を同じであるので、説明を繰り返さない。
なお、外部充電時と走行時(図3)とでは、蓄電装置16の状態(温度等)は異なり、目標とする充電状態も異なる(外部充電時は、充電終了後に走行時よりもSOCが高い状態が求められる。)。そのため、ステップS230において、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲を算出するためのマップ或いはテーブル等は、走行時のものと異なるものとしてもよい。
外部充電時のSOC表示処理においては、ステップS230において算出された、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲が表示装置30に表示されると(ステップS240)、ECU26は、その算出されたSOC範囲でのハイブリッド車両100の航続可能距離を算出する(ステップS250)。劣化抑制に最適なSOCの目標範囲は、満充電状態よりも低い値となるため、外部充電により上記のSOC範囲まで蓄電装置16が充電された場合に、ハイブリッド車両100の航続可能距離がどのくらいになるのかを算出するものである。なお、上記の航続可能距離については、たとえば、SOC範囲の中心値から蓄電装置16の残存電力量(kWh)を算出し、その算出値に電費(km/kWh)を乗算することで、上記の航続可能距離を算出することができる。
そして、ECU26は、ステップS250において算出された航続可能距離を表示装置30に表示するように表示装置30を制御する(ステップS260)。これにより、ユーザは、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲まで充電した場合に、充電終了後の航続可能距離を確認することができ、次回の走行予定との関係で仮により長い航続距離を必要とする場合には、劣化抑制モードを解除することも可能である。
一方、ステップS210において劣化抑制モードは選択されていないと判定され(ステップS210においてNO)、ステップS270において、劣化抑制に最適なSOCの目標範囲が表示装置30において非表示とされたときは、ECU26は、外部充電により蓄電装置16が満充電状態まで充電された場合のハイブリッド車両100の航続可能距離を算出する(ステップS280)。劣化抑制モードが選択されていない場合は、蓄電装置16は外部充電により満充電状態まで充電が行なわれるものとし、満充電状態まで充電が行なわれた場合に、ハイブリッド車両100の航続可能距離がどのくらいになるのかを算出するものである。
そして、ステップS280において、満充電状態での航続可能距離が算出された場合には、ECU26は、ステップS260において、ステップS280において算出された航続可能距離を表示装置30に表示するように表示装置30を制御する。
なお、特に図示しないが、外部充電の制御については、実SOCが目標範囲に達した場合に、外部充電を終了させてもよいし、外部充電を一旦停止して外部充電を終了するかさらに継続するかをユーザが選択可能としてもよい。
図6は、外部充電時における表示装置30のSOC表示例を示す図である。この図6は、走行時における表示装置30のSOC表示例について説明した図4の表示に対応するものである。
図6を参照して、この例では、蓄電装置16の劣化抑制に最適なSOCの目標範囲を示す領域44は、満充電状態を示す上端の「F」よりも低い範囲に設定されている。そして、蓄電装置16の実SOCを示す線42は、領域44よりも低い位置に表示されている。
外部充電時においては、表示領域40とともに、表示領域46が設けられ、図5のステップS260において算出された、劣化抑制に最適なSOC範囲での航続可能距離が表示領域46に表示される。これにより、ユーザは、次回のトリップにおける走行予定距離を勘案したうえで、劣化抑制モードで外部充電を行なうか、それとも劣化抑制モードを解除して通常モードで満充電状態まで外部充電を行なうかを判断することができる。
以上のように、この実施の形態においては、蓄電装置16の諸元及び状態から、蓄電装置16の劣化を抑制するのに最適なSOCの範囲(目標SOC)が算出され、その算出されたSOC範囲が実SOCとともに表示装置30に表示される。これにより、ユーザは、走行中や外部充電時に、蓄電装置16の劣化を抑制可能なSOCの目標を把握することができ、実SOCをその目標に近づけるためのアクションをとることができる。したがって、この実施の形態によれば、蓄電装置16の劣化が抑制される使い方をユーザに提示して促すことにより、蓄電装置16の劣化を抑制することが可能となる。
なお、SOCの表示態様は、図4,図6に示したような態様に限定されるものではなく、種々の態様を採用し得る。
図7及び図8は、表示装置30におけるSOCの他の表示態様例を示す図である。図7は、走行時の表示例を示しており、上記の図4に対応するものである。また、図8は、外部充電時の表示例を示しており、上記の図6に対応するものである。
図7を参照して、線48は、蓄電装置16の実SOCを示し、SOCが高いほど左から右へ大きく振れるようにSOCをメータ表示する。領域50は、図3のステップS130において算出された、蓄電装置16の劣化抑制に最適なSOCの目標範囲を示す。
また、図8を参照して、図6の表示例と同様に、外部充電時には、表示領域40Aとともに表示領域52が設けられ、図5のステップS260において算出された、劣化抑制に最適なSOC範囲での航続可能距離が表示領域52に表示される。
なお、上記の実施の形態では、ハイブリッド車両100は、エンジン2と2つのモータジェネレータ6,10とが動力分割装置4によって連結された構成のものについて説明したが、本開示の内容が適用されるハイブリッド車両は、このような構成のものに限定されない。
たとえば、エンジンと1つのモータジェネレータとが、クラッチを介して直列的に連結された構成のハイブリッド車両に対しても、本開示の内容を適用することが可能である。また、モータジェネレータ6を駆動するためにのみエンジン2を用い、モータジェネレータ10でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両にも、本開示の内容は適用可能である。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 エンジン、4 動力分割装置、6,10 モータジェネレータ、8 伝達ギヤ、12 駆動軸、14 車輪、16 蓄電装置、18,20 電力変換器、22 駆動装置、23 充電器、24 接続部、26 ECU、30 表示装置、40,40A,46,52 表示領域、100 ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. 走行用の電力を蓄える蓄電装置と、
    前記蓄電装置のSOCを表示する表示装置と、
    前記蓄電装置の諸元及び状態から、前記蓄電装置の劣化を抑制するのに最適なSOCの目標を示す目標SOCを算出する制御装置とを備え、
    前記表示装置は、算出された前記目標SOCを前記蓄電装置のSOCとともに表示する、電動車両。
JP2019207177A 2019-11-15 2019-11-15 電動車両 Withdrawn JP2021083187A (ja)

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