JP2021082403A - 器具の設置構造、及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 器具を造営材から容易に取り外すことができる器具の設置構造、及び照明器具を提供する。【解決手段】 照明器具1は、支持部材7と、保持部64と、挿通孔51dと、を備える。支持部材7は、造営材P1の裏面P1bに接触することで、照明器具1の裏面P1bの側から表面P1aの側への移動を規制する。保持部64は、支持部材7を保持する。挿通孔51dは、表面P1aの側に開口を有する。保持部64は、挿通孔51dに棒部材R1が挿入されることによって、支持部材7の保持を解除する。【選択図】図1
Description
本開示は、一般に器具の設置構造、及び照明器具に関する。より詳細に、本開示は、埋め込み型の器具の設置構造、及び埋め込み型の照明器具に関する。
特許文献1の照明装置は、保持装置によって組立パネルに固定される。保持装置は、案内装置及び翼状ユニットを有し、翼状ユニットは案内装置に沿ってガイドされる。案内装置はスクリューにより形成され、翼状ユニットは、案内装置が回転することによって、案内装置に沿ってガイドされる。
まず、照明装置は、翼状ユニットが折り畳まれた状態で、組立パネルの表面から組立パネルの孔部に挿入される。次に、人が案内装置を回転させることで、翼状ユニットが案内装置に沿って、組立パネルの裏面に向かって移動し、翼状ユニットが展開する。展開した翼状ユニットは、組立パネルの裏面に接する。そして、照明装置は、展開した翼状ユニットと底端の周縁とで組立パネルに固定される。
照明装置を組立パネルから取り外すときには、人が案内装置を逆方向に回転させることで、翼状ユニットが折り畳まれる。翼状ユニットが折り畳まれた状態で、照明装置は組立パネルの孔部から取り出される。
特許文献1では、器具(照明装置)を造営材(組立パネル)から取り外すときには、案内装置を回転させるという作業が必要であった。
本開示は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、器具を造営材から容易に取り外すことができる器具の設置構造、及び照明器具を提供することにある。
本開示の一態様に係る器具の設置構造は、互いに対向する第1面及び第2面を有する板状の造営材に、前記造営材の前記第1面の側から挿入されて設置される器具の設置構造である。前記器具は、前記造営材の前記第2面に接触することで、前記器具の前記第2面の側から前記第1面の側への移動を規制する支持部材と、前記支持部材を保持する保持部と、前記第1面の側に開口を有する挿通孔と、を備える。前記保持部は、前記挿通孔に棒部材が挿入されることによって、前記支持部材の保持を解除する。
本開示の一態様に係る照明器具は、上述の器具の設置構造と、前記器具の外郭と、を備える。
以上説明したように、本開示は、器具を造営材から容易に取り外すことができるという効果がある。
以下、実施形態に係る器具の設置構造、及び照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、以下の説明では、特に断りのない限り、図1において、Z軸が規定されている。さらに、Z軸に沿う一方向を方向Z1とし、Z軸に沿う他方向を方向Z2とする。方向Z1と方向Z2とは互いに逆方向となる。一例として、方向Z1を上方向とし、方向Z2を下方向としてもよい。なお、以下の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
実施形態
(1)照明器具
実施形態に係る照明器具1の構成について、図面を参照して説明する。
(1)照明器具
実施形態に係る照明器具1の構成について、図面を参照して説明する。
照明器具1は、図1及び図2に示すように、器具本体2と、セード3と、レンズ4と、反射部材5と、カバー6と、複数(図1では2つ)の支持部材7と、を備える。なお、器具本体2とカバー6とが、照明器具1の外郭を構成する。
器具本体2は、筐体21、LEDユニット22を有する。筐体21は、アルミニウム合金などの金属で、軸方向がZ軸に沿う中空の円柱形状に形成され、円板形状の底板21aの周縁から円環形状の側壁21bがZ軸に沿って延設されている。LEDユニット22は、光源となる複数のLED(Light Emitting Diode)を実装した基板22aを有して、筐体21の内部に収納される。LEDユニット22は、底板21aの内面21cの中心付近に位置する。底板21aには一対の入線口21dが設けられており、照明器具1の外部の点灯装置の出力端子に接続した一対の配線が、一対の入線口21dにそれぞれ挿通する。LEDユニット22は、一対の入線口21dを挿通した一対の配線が接続され、点灯装置から供給される直流電力によって点灯し、光を発する。
セード3は、複数本(図2では3本)のねじB1によって、器具本体2の筐体21に固定される。セード3は、軸方向がZ軸に沿う円筒形状の筒部を有し、Z軸に沿って対向する円形状の開口31、32を備える。方向Z1側の開口31は、LEDユニット22の光が入射される。方向Z2側の開口32の直径は、開口31の直径よりも大きい。すなわち、セード3の内径は、開口31から開口32に向かうにつれてより大きくなる。セード3の外周面34には、3つの係止部33が等間隔(120度間隔)で形成されている。係止部33は、互いに向かい合う一対の係止爪33a、33bを有する。
レンズ4は、円板形状であり、セード3の開口32を覆うように配置される。レンズ4は、例えば同心円状の溝を形成されたフレネルレンズである。レンズ4は、透明の樹脂材料、又は透明のガラスなどで形成される。レンズ4の外周面41には、3つの係止突起42が等間隔(120度間隔)で形成されている。3つの係止突起42が、係止部33の一対の係止爪33a、33bの間に挿入されることで、係止突起42が係止部33に係止し、レンズ4がセード3に取り付けられる。
反射部材5は、反射板51、及び3つの取付板52を備える。反射板51は、アルミニウム合金などで、軸方向がZ軸に沿う円錐台形状の筒体に形成され、Z軸に沿って対向する円形状の開口51a、51bを備える。方向Z1側の開口51aの直径は、方向Z2側の開口51bの直径より小さい。3つの取付板52は、方向Z1に向かって突出した矩形板状にそれぞれ形成され、各取付板52は、開口51aの周縁に等間隔に位置する。取付板52の先端には、係止爪52aが外側に向かって形成されている。LEDユニット22が発した光は、セード3内を通り、レンズ4を透過した後、反射部材5の内部を通ることによって、所望の配光特性で照明器具1の外部へ照射される。
反射板51の開口51bの周縁から反射板51の外側に向かって円環形状の鍔部51cが形成されている。鍔部51cには、図3に示すように断面が円形状の挿通孔51dが形成されており、鍔部51cの外面には、挿通孔51dの開口が設けられる。
カバー6は、筒部61、鍔部62、及び鍔部63を備える。筒部61は、軸方向がZ軸に沿う円筒形状であり、Z軸に沿って対向する円形状の開口61a、61bを備える。方向Z1側の開口61aの周縁から筒部61の内側に向かって円環形状の鍔部62が形成されている。方向Z2側の開口61bの周縁から筒部61の外側に向かって円環形状の鍔部63が形成されている。反射部材5の3つの取付板52が開口61bから筒部61の内部に挿入され、反射部材5の係止爪52aが鍔部62に係止することで、反射部材5がカバー6に取り付けられる。また、鍔部62には2つのねじ孔62aが形成されている。そして、2本のねじB2が方向Z2に向かって筐体21を挿通して、ねじ孔62aに締め込まれることで、カバー6が器具本体2に取り付けられる。
筒部61の円環形状の側壁61cには、2つの支持部材7をそれぞれ保持する2つの保持部64、65が形成されている。2つの保持部64、65は、側壁61cにおいて180度間隔(筒部61の同一直径上)で位置する。
保持部64は、図4に示すように、3つの凹部64a、64b、64cを有する。凹部64a、64b、64cは、方向Z2に向かって、凹部64a、64b、64cの順に並ぶ。
凹部64aは、四角錐台形状の凹部である。凹部64bは、四角錐台形状の凹部であり、Z軸に沿って対向する一対の内壁面は開口している。凹部64cは、三角柱形状の凹部である。凹部64cの方向Z1側の一端は、凹部64bに連続している。凹部64cの方向Z2側の他端には三角形状の端面64dが形成され、端面64dには断面が円形状の挿通孔64eが形成されている。反射部材5がカバー6に取り付けられると、挿通孔64eと挿通孔51dとがZ軸に沿う方向で重なり、挿通孔64eと挿通孔51dとは連通する。すなわち、凹部64cは、挿通孔64e、51dを通って、照明器具1の方向Z2の側の空間に連続している。
保持部64は、一対のL字状のガイド64fを更に有する。一対のガイド64fは、筒部61の側壁61cに切り起こし加工及び曲げ加工が施されることで、それぞれ形成される。一対のガイド64fは、側壁61cから外側に向かって切り起こされて、ガイド64fの各先端が互いに対向するように、L字状に折り曲げられることで形成される。
保持部65は、図5に示すように、2つの凹部65a、65bを有する。凹部65a、65bは、方向Z2に向かって、凹部65a、65bの順に並ぶ。凹部65aは、四角錐台形状の凹部である。凹部65bは、四角錐台形状の凹部である。保持部65は、一対のL字状のガイド65cを更に有する。一対のガイド65cは、筒部61の側壁61cに切り起こし加工及び曲げ加工が施されることで、それぞれ形成される。一対のガイド65cは、側壁61cから外側に向かって切り起こされて、ガイド65cの各先端が互いに対向するように、L字状に折り曲げられることで形成される。
保持部64が2つの支持部材7の一方を保持することで、2つの支持部材7の一方は、カバー6に取り付けられる。保持部64が2つの支持部材7の他方を保持することで、2つの支持部材7の他方は、カバー6に取り付けられる(図1及び図2参照)。
(2)支持部材
支持部材7は、照明器具1を造営材P1(図1参照)に取り付けるための設置構造の一部である。支持部材7は、図6及び図7に示すように、ベース71、スライダ72、ばね部材73、及びピン74を備える。支持部材7は略矩形体状であり、支持部材7の長さ方向(長手方向)に対向する両端をそれぞれ、第1端7a及び第2端7bとする。
支持部材7は、照明器具1を造営材P1(図1参照)に取り付けるための設置構造の一部である。支持部材7は、図6及び図7に示すように、ベース71、スライダ72、ばね部材73、及びピン74を備える。支持部材7は略矩形体状であり、支持部材7の長さ方向(長手方向)に対向する両端をそれぞれ、第1端7a及び第2端7bとする。
ベース71は、ステンレス合金、アルミニウム、又は鉄などの金属からなる。ベース71は、矩形板形状の背板71aを有する。第1端7a側では、長さ方向(長手方向)に沿って延びる背板71aの一対の長辺のそれぞれに、背板71aに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられたピン保持部71bがそれぞれ形成されている。一対のピン保持部71bは、支持部材7の幅方向(短手方向)に互いに対向しており、一対のピン保持部71bのそれぞれには、ピン74のシャフト74aが挿通する挿通孔71cが形成されている。
背板71aの第2端7b側の短辺には、一対の軸受け71dが並んで形成されている。一対の軸受け71dは、背板71aの第2端7b側の一対の舌片を巻き回すことで形成される。一対の軸受け71dの間には、背板71aからピン保持部71bと同一方向へ突出する舌片71eが形成されている。舌片71eの先端は、第2端7bから第1端7aに向かって湾曲する。
背板71aには、長さ方向に沿って延びる弾性片71fが切り起こしで形成される。弾性片71fは、基部71g、及び梁部71hを有する。基部71gは背板71aに接続した固定点となる。梁部71hは、基部71gから延びる長細い板形状である。梁部71hは、基部71gから第1端7aに向かって背板71aに対して平行になるように延び、途中に折曲部71iを有する。梁部71hは、折曲部71iで裏面側に折れ曲がる。梁部71hの先端71jは自由端であり、裏面側から表面側に向かってV字状に折れ曲がっている。
そして、弾性片71fは、梁部71hが基部71gを支点として撓むことで、梁部71hが撓む前の元の状態に戻ろうとする弾性力を発生する。背板71aは、弾性片71fの基部71gを除く周囲に、切り欠き71kを有する。また、背板71aは、弾性片71fより第1端7a側に、断面が円形の挿通孔71mを有する。
長さ方向に沿って延びる背板71aの一対の長辺には段部71nがそれぞれ形成されている。段部71nによって、背板71aの第1端7a側の幅寸法は、背板71aの第2端7b側の幅寸法より大きくなる。この結果、背板71aの第1端7a側の幅方向の両端には、一対の凸片71pがそれぞれ形成される。
スライダ72は、ステンレス合金、アルミニウム、又は鉄などの金属からなり、ベース71の一対のピン保持部71bの間に挟まれるように位置する。スライダ72は、矩形板形状の背板72aを有する。第1端7a側では、長さ方向に沿って延びる背板72aの一対の長辺のそれぞれに、背板72aに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられたピン保持部72bがそれぞれ形成されている。一対のピン保持部72bは幅方向に対向しており、一対のピン保持部72bのそれぞれには、ピン74のシャフト74aが挿通する長孔72cが形成されている。そして、一対のピン保持部71bの各内面に一対のピン保持部72bの各外面が接し、挿通孔71cと長孔72cとが連通する。
一対のピン保持部72bの長さ方向に延びる各長辺からは、ガイド板72dが、ピン保持部72bに直交する方向へ延設されている。一対のガイド板72dは互いに逆方向に向かって延びており、一対のガイド板72dの各先端は幅方向に沿って互いに対向する。一対のガイド板72dの各先端は、第1端7aへ近付くにつれて、互いに近付く方向へ傾斜するテーパ面72eである。
背板72aの厚み方向に沿って延びるピン保持部72bの一対の短辺のうち、第1端7a側の短辺からは、係止片72fが、ピン保持部72bに直交する方向へ延設されている。一対の係止片72fは互いに逆方向に向かって延びており、一対の係止片72fの各先端は幅方向に沿って互いに対向する。
背板72aは、断面が矩形状の挿通孔72gを有する。挿通孔72gの内側には弾性片71fが位置し、弾性片71fは、挿通孔72gによって背板71aとの干渉を避けることができる。また、背板72aは、挿通孔72gより第1端7a側に、断面が円形の挿通孔72hを有する。挿通孔72hは、挿通孔71mに連通する。
幅方向に沿って延びる背板72aの一対の短辺のうち、第2端7b側の短辺の中央からは、解除片72iが延設されている。解除片72iは、背板72aの厚み方向に沿って延びる。解除片72iの先端は、第1端7aから離れる方向へL字状に折り曲げられている。
ばね部材73は、1本のステンレス鋼線で形成される。ばね部材73では、ステンレス鋼線の両端をそれぞれ軸部73a、73bとし、ばね部材73は、軸部73aからL字状に曲げ加工された腕部73c、及び軸部73bからL字状に曲げ加工された腕部73dを有する。腕部73cは、ステンレス鋼線を巻回したコイル73eの一端につながり、腕部73dは、ステンレス鋼線を巻回したコイル73fの一端につながる。コイル73e、73fの各巻回軸は幅方向に沿っており、コイル73e、73fは互いに離れる方向へ向かって巻回される。コイル73e及びコイル73fの各他端の間には、ステンレス鋼線がC字状に曲げ加工された連結部73gが形成される。連結部73gは、コイル73eから長さ方向に沿って延びる連結腕部73h、コイル73fから長さ方向に沿って延びる連結腕部73i、並びに連結腕部73h及び連結腕部73iの各先端を連結する支持部73jを有する。
一対の軸受け71dの各挿通孔には、ばね部材73の軸部73a、73bがそれぞれ差し込まれる。ピン74は、一方の挿通孔71c、一方の長孔72c、コイル73f、コイル73e、他方の長孔72c、他方の挿通孔71cに幅方向に沿って挿通する。したがって、ばね部材73は、一対の軸受け71d、及びピン74によってベース71に取り付けられる。
このようなばね部材73は、2つのコイル73e及びコイル73fを有するダブルトーションばねであり、連結部73gには、コイル73e及びコイル73fの各ねじりモーメントによって、ピン74を回転軸とする回転方向のばね力が発生する。
上述の構成を有する2つの支持部材7は、保持部64、65にそれぞれ保持される。
保持部64では、図8に示すように、支持部材7の一対の凸片71pが一対のガイド64fにそれぞれ長さ方向に沿って挿入されることで、ベース71が一対のガイド64fに保持される。このとき、一対の軸受け71dが鍔部63の表面に当接することで、支持部材7のZ2方向への移動が規制される。また、弾性片71fの先端71jが凹部64bに嵌まり込むことで、支持部材7のZ1方向への移動が規制される(図1参照)。
保持部65では、図9に示すように、支持部材7の一対の凸片71pが一対のガイド65cにそれぞれ長さ方向に沿って挿入されることで、ベース71が一対のガイド65cに保持される。このとき、一対の軸受け71dが鍔部63の表面に当接することで、支持部材7のZ2方向への移動が規制される。また、弾性片71fの先端71jが凹部65bに嵌まり込むことで、支持部材7のZ1方向への移動が規制される(図1参照)。
(3)照明器具の取り付け
以下、照明器具1の造営材P1(図1参照)への取り付けについて、主に図1、図7、図8、及び図10を用いて説明する。本実施形態では、造営材P1は天井パネルである。造営材P1の表面P1aは、方向Z2に向かって、造営材P1より下方のスペースに面している。造営材P1の裏面P1bは、方向Z1に向かって造営材P1より上方のスペースに面している。造営材P1には、断面が円形状の挿通孔Q1(図1参照)が形成され、照明器具1は、挿通孔Q1に埋め込み設置される。なお、表面P1aは本開示の第1面に相当し、裏面P1bは本開示の第2面に相当する。
以下、照明器具1の造営材P1(図1参照)への取り付けについて、主に図1、図7、図8、及び図10を用いて説明する。本実施形態では、造営材P1は天井パネルである。造営材P1の表面P1aは、方向Z2に向かって、造営材P1より下方のスペースに面している。造営材P1の裏面P1bは、方向Z1に向かって造営材P1より上方のスペースに面している。造営材P1には、断面が円形状の挿通孔Q1(図1参照)が形成され、照明器具1は、挿通孔Q1に埋め込み設置される。なお、表面P1aは本開示の第1面に相当し、裏面P1bは本開示の第2面に相当する。
ここで、ばね部材73の連結部73gと腕部73c、73dとの角度をアーム角θ1(図7参照)とする。無荷重状態のばね部材73のアーム角θ1は自由角度であり、自由角度は図7に示すように狭角である。そして、照明器具1を造営材P1に取り付ける前に、アーム角θ1が増加する方向に、連結部73gをコイル73e、73fのばね力に抗って回転させる。アーム角θ1が増加すると連結腕部73h、73iがガイド板72dのテーパ面72eに接触する。アーム角θ1が更に増加すると、連結腕部73h、73iの間隔がテーパ面72eによって徐々に狭まり、連結腕部73h、73iには、連結腕部73h、73iの間隔が拡がる方向の弾性力が生じる。連結腕部73h、73iの弾性力はテーパ面72eに加わり、アーム角θ1が更に増加すると、ガイド板72dは方向Z1に向かって持ち上げられ、スライダ72が方向Z1に向かってスライドする。スライダ72は、ピン保持部72bの長孔72cでピン74を保持しているので、スライダ72はZ軸に沿ってスライド可能となる。アーム角θ1が略180度を上回ると、連結腕部73h、73iは、ピン保持部72bを乗り越えて、ピン保持部72bの裏面側にまで回転して、連結腕部73h、73iの間隔が拡がる。連結腕部73h、73iには、外側に突出した係止凸部73k、73mがそれぞれ形成されており、連結腕部73h、73iの間隔が拡がると、係止凸部73k、73mは、コイル73e、73fのばね力によってピン保持部72bの係止片72fにそれぞれ係止する。したがって、連結部73gは、支持部73jが方向Z1を向いた状態で、アーム角θ1が減少する方向への回転が規制される(図10参照)。すなわち、連結部73gは、支持部73jが方向Z1を向いた状態に保持される。
照明器具1は、造営材P1の挿通孔Q1に表面P1aの側から方向Z1に向かって挿入される。このとき、連結部73gが方向Z2を向いた状態であるので、人が照明器具1を片手で持っても、連結部73gと造営材P1との干渉を避けながら、照明器具1を挿通孔Q1に挿入することができる。この結果、造営材P1を保護することができる。
そして、照明器具1が方向Z1に更に進むと、解除片72iが造営材P1の表面P1aに当接し、解除片72iは、造営材P1から方向Z2の力を受ける。解除片72iが造営材P1から方向Z2の力を受けると、スライダ72は方向Z2にスライドする。スライダ72が方向Z2にスライドすると、係止片72fも方向Z2に移動するので、係止凸部73k、73mと係止片72fとの各係止状態が解除される。係止凸部73k、73mと係止片72fとの各係止状態が解除されると、連結部73gは、コイル73e、73fのばね力によって、アーム角θ1が減少する方向へ回転し、支持部73jが造営材P1の裏面P1bに当接する。また、鍔部63が造営材P1の表面P1aに当接する。
すなわち、連結部73gと鍔部63とがコイル73e、73fのばね力によって造営材P1を挟み込むことで、照明器具1は、造営材P1に取り付けられる(図1参照)。支持部材7は、連結部73gが造営材P1の裏面P1bに接触することで、照明器具1の方向Z2への移動を規制する。また、鍔部63は、造営材P1の表面P1aに接触することで、照明器具1の方向Z1への移動を規制する。
(4)照明器具の取り外し
照明器具1は、図1の状態で造営材P1に取り付けられている。以下、照明器具1の取り外しについて、図11を用いて説明する。
照明器具1は、図1の状態で造営材P1に取り付けられている。以下、照明器具1の取り外しについて、図11を用いて説明する。
反射部材5の挿通孔51dから、カバー6の挿通孔64e及び凹部64cを介して、凹部64bに至る空間を空間S1とする。空間S1は、挿通孔51dから方向Z1へ直線状に延びる空間である。
人は、棒部材R1を挿通孔51dを介して空間S1に挿入する。棒部材R1は、ドライバなどの工具の軸、針金、又はピンなどである。具体的に、人が、棒部材R1の先端R11を挿通孔51dの開口に挿入し、棒部材R1を方向Z1に向かって差し込むと、棒部材R1の先端R11は挿通孔64eを通って凹部64cに到達する。人が、棒部材R1を方向Z1に向かって更に差し込むと、棒部材R1の先端R11は、凹部64cから凹部64bに達し、凹部64b内の弾性片71fの先端71jに当接する。そして、人が、棒部材R1を方向Z1に向かって更に差し込むと、棒部材R1の先端R11は、弾性片71fの梁部71hを撓ませて、先端71jを凹部64bの外部にまで押し上げる。この結果、弾性片71fの先端71jが凹部64bから外れ、支持部73jに加わっているコイル73e、73fのばね部材73のばね力によって、ばね部材73が方向Z1へ移動し、保持部64による支持部材7の保持が解除される。なお、「保持部64による支持部材7の保持が解除される」とは、弾性片71fの先端71jが凹部64bから外れて支持部材7が保持部64から脱落する、又は弾性片71fの先端71jが凹部64bから外れて支持部材7が保持部64から離れやすくなる、ことを意味する。
その後、人は、照明器具1を方向Z2に引き下げることで、保持部65による支持部材7の保持も解除できる。なお、「保持部65による支持部材7の保持が解除される」とは、弾性片71fの先端71jが凹部65bから外れて支持部材7が保持部材65から脱落する、又は弾性片71fの先端71jが凹部65bから外れて支持部材7が保持部材65から離れやすくなる、ことを意味する。
このように、保持部64による支持部材7の保持、及び保持部65による支持部材7の保持がそれぞれ解除されるので、支持部材7はカバー6から外れる。したがって、人は、カバー6を挿通孔Q1から方向Z2へ引き抜くことで、照明器具1を造営材P1から取り外すことができる。
上述のように、棒部材R1を反射部材5の挿通孔51dに挿入することで、支持部材7をカバー6から取り外すことができる。そして、支持部材7をカバー6から取り外した後であれば、照明器具1を挿通孔Q1から容易に引き抜くことができるので、照明器具1を造営材P1から容易に取り外すことができる。また、照明器具1を造営材P1から取り外すときに、支持部材7の連結部73gが挿通孔Q1の周縁に干渉することを抑制でき、造営材P1の保護につながる。
また、本実施形態の器具の設置構造では、ばね部材73のばね力を大きくしても照明器具1を造営材P1から容易に取り外すことができる。したがって、照明器具1を建造物の軒下などの屋外に設置するときには、ばね部材73のばね力を大きくすることで、造営材P1の内外の気圧差が生じても照明器具1を造営材P1から外れ難くすることができる。
また、支持部材7がカバー6に着脱可能に構成されているので、照明器具1の出荷時に予め支持部材7をカバー6に取り付けておく必要がない。支持部材7を除く照明器具1の外郭は略円柱形状であり、照明器具1の梱包材は直方体形状であるので、支持部材7は、梱包材の四隅の空間に収納することで、照明器具1を1つの梱包材に収めることができる。さらに、照明器具1の出荷時に予め支持部材7をカバー6に取り付けると、ばね部材73を固定するための梱包用バンドが必要になるが、本実施形態では梱包用バンドが不要になる。
また、支持部材7を予めカバー6に取り付けた状態で照明器具1を梱包材に収めたとしても、支持部材7がばね部材73としてダブルトーションばねを用いることで、板ばねを用いる場合に比べて、支持部材7の長さを短くすることができる。この結果、梱包材のサイズを小さくできる。
また、ばね部材73としてダブルトーションばねを用いることで、板ばねを用いる場合に比べて、照明器具1の幅方向の寸法を抑制できる。
(5)第1変形例
図12は、第1変形例における支持部材7を示す。第1変形例における支持部材7は、2つの緩衝材71qを更に備える。緩衝材71qは、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円筒形状である。緩衝材71qは、緩衝材71qの内部にシャフト74aが挿通するように、ピン74に取り付けられる。2つの緩衝材71qの一方の外周にはコイル73eが巻回され、2つの緩衝材71qの他方の外周にはコイル73fが巻回される。すなわち、コイル73eとシャフト74aとの間及びコイル73fとシャフト74aとの間の各々には、緩衝材71qが挟まれている。
図12は、第1変形例における支持部材7を示す。第1変形例における支持部材7は、2つの緩衝材71qを更に備える。緩衝材71qは、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円筒形状である。緩衝材71qは、緩衝材71qの内部にシャフト74aが挿通するように、ピン74に取り付けられる。2つの緩衝材71qの一方の外周にはコイル73eが巻回され、2つの緩衝材71qの他方の外周にはコイル73fが巻回される。すなわち、コイル73eとシャフト74aとの間及びコイル73fとシャフト74aとの間の各々には、緩衝材71qが挟まれている。
照明器具1を造営材P1に取り付ける際、係止凸部73k、73mと係止片72fとの各係止状態が解除されると、連結部73gは、コイル73e、73fのばね力によって、アーム角θ1が減少する方向へ回転し、支持部73jが造営材P1の裏面P1bに当接する。このとき、緩衝材71qは、裏面P1bに加わるばね力のピーク値を、緩衝材71qがない場合に比べて下げる作用を有する。すなわち、緩衝材71qの弾性によって、連結部73gの回転速度が抑えられ、この結果として、支持部73jが造営材P1の裏面P1bに当接したときに造営材P1に加わる瞬間的な力が抑えられるので、造営材P1を保護することができる。
(6)第2変形例
図13は、第2変形例における支持部材7を示す。第2変形例における支持部材7は、緩衝材71rを更に備える。緩衝材71rは、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円筒形状である。緩衝材71rは、緩衝材71rの内部に支持部73jが挿通するように、支持部73jに取り付けられる。
図13は、第2変形例における支持部材7を示す。第2変形例における支持部材7は、緩衝材71rを更に備える。緩衝材71rは、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円筒形状である。緩衝材71rは、緩衝材71rの内部に支持部73jが挿通するように、支持部73jに取り付けられる。
照明器具1を造営材P1に取り付ける際、係止凸部73k、73mと係止片72fとの各係止状態が解除されると、連結部73gは、コイル73e、73fのばね力によって、アーム角θ1が減少する方向へ回転する。連結部73gが回転すると、支持部73jを覆う緩衝材71rが造営材P1の裏面P1bに当接する。このとき、緩衝材71rは、裏面P1bに加わるばね力のピーク値を、緩衝材71rがない場合に比べて下げる作用を有する。すなわち、緩衝材71rの弾性によって、造営材P1に加わる瞬間的な力が抑えられるので、造営材P1を保護することができる。
(7)第3変形例
図14は、第3変形例における支持部材7を示す。第3変形例における支持部材7は、緩衝材71sを更に備える。緩衝材71sは、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円筒形状である。緩衝材71sは、支持部73j、連結腕部73h、連結腕部73iを覆うように、連結部73gに取り付けられる。
図14は、第3変形例における支持部材7を示す。第3変形例における支持部材7は、緩衝材71sを更に備える。緩衝材71sは、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円筒形状である。緩衝材71sは、支持部73j、連結腕部73h、連結腕部73iを覆うように、連結部73gに取り付けられる。
照明器具1を造営材P1に取り付ける際、係止凸部73k、73mと係止片72fとの各係止状態が解除されると、連結部73gは、コイル73e、73fのばね力によって、アーム角θ1が減少する方向へ回転する。連結部73gが回転すると、連結部73gを覆う緩衝材71sが造営材P1の裏面P1bに当接する。このとき、緩衝材71sは、裏面P1bに加わるばね力のピーク値を、緩衝材71sがない場合に比べて下げる作用を有する。すなわち、緩衝材71sの弾性によって、造営材P1に加わる瞬間的な力が抑えられるので、造営材P1を保護することができる。
(8)第4変形例
図15及び図16は、第4変形例の支持部材7Aを示す。
図15及び図16は、第4変形例の支持部材7Aを示す。
支持部材7Aは、ベース710、スライダ720、ばね部材730、及びピン74を備える。支持部材7Aは略矩形体状であり、支持部材7Aの長さ方向(長手方向)に対向する両端をそれぞれ、第1端7a及び第2端7bとする。なお、上述の実施形態の支持部材7と同様の構成には同一の符号を付して、説明は省略する。
ベース710は、ステンレス合金、アルミニウム、又は鉄などの金属からなる。ベース710は、矩形板形状の第1背板710aを有する。第1背板710aには、背板71aと同様に、舌片71e、弾性片71f、段部71n、及び凸片71pが形成されている。
第1背板710aの第1端7aの側からは、断面がL字形状の第2背板710bが第1背板710aの裏面側に延設されている。第1端7a側では、長さ方向(長手方向)に沿って延びる第2背板710bの一対の辺のそれぞれに、第2背板710bに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられたピン保持部71bがそれぞれ形成されている。ピン保持部71bは、第1背板710aの表面側に向かって延びている。一対のピン保持部71bのそれぞれには、ピン74のシャフト74aが挿通されている。第1背板710aの第2端7b側の短辺には、一対の軸受け71dが並んで形成されている。一対の軸受け71dの間には、舌片71eが形成されている。
スライダ720は、ステンレス合金、アルミニウム、又は鉄などの金属からなり、ベース710の一対のピン保持部71bの間に挟まれるように位置する。スライダ720は、矩形板形状の第3背板720aを有する。第3背板720aは、挿通孔72g、及び解除片72iを有する。
第3背板720aの第1端7aの側からは、断面がL字形状の第4背板720bが第3背板720aの裏面側に延設されている。第1端7a側では、長さ方向に沿って延びる第4背板720bの一対の辺に、第4背板720bに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられたピン保持部72bがそれぞれ形成されている。ピン保持部72bは、第3背板720aの表面側に向かって延びている。ピン保持部72bは、長孔72c、ガイド板72d、テーパ面72e、及び係止片72fを有する。
ばね部材730は、1本のステンレス鋼線で形成される。ばね部材730は、軸部73a、73b、腕部73c、73d、コイル73e、73f、及び連結部73gを備える。連結部73gは、連結腕部73h、73i、及び支持部73jを有する。一対の軸受け71dの各挿通孔には、ばね部材73の軸部73a、73bが差し込まれる。ばね部材730は、一対の軸受け71d、及びピン74によってベース710に取り付けられる。このとき、コイル73e、73fは、断面がL字形状の第2背板710b及び第4背板720bに収まるように配置される。
上述の構成を有する2つの支持部材7Aでは、第1背板710aが保持部64、65にそれぞれ保持される。そして、L字形状の第4背板720bは、L字形状の第2背板710bに重ねられ、第2背板710bは、器具本体2の底板21aから側壁21bに亘って形成された直方体形状の切り欠き21eに嵌まり込む。
したがって、支持部材7Aを用いることで、照明器具1の幅寸法(径方向の寸法)を、支持部材7を用いるときに比べて短くできる。例えば、コイル73e、73fのばね力を強くするためにコイル73e、73fの各巻径を大きくしても、コイル73e、73fは、Z軸に沿う器具本体2の中心軸から見て、器具本体2の投影面内に収まる。この結果、コイル73e、73fの各巻径を大きくしても、鍔部63の径を大きくしたり、レンズ4などの光学系を小さくしたりする必要性は低減する。
また、ばね部材730の連結腕部73h、73iには、ばね部材73のような係止凸部73k、73mが形成されていない。ばね部材730では、連結腕部73h、73iがなくても、アーム角θ1が略180度を上回ると、連結腕部73h、73iがピン保持部72bの係止片72fにそれぞれ係止するように(図16参照)、連結腕部73h、73iの間隔が設定されている。
(9)第5変形例
第5変形例の照明器具1は、上述の支持部材7の代わりに、図17及び図18の支持部材7Bを備える。支持部材7Bは、背板75a、弾性片75f、切り欠き75k、挿通孔75m、段部75n、及び凸片75pを有する。弾性片75fは、基部75g、梁部75h、折曲部75i、先端75jを有する。支持部材7Bの背板75a、弾性片75f、基部75g、梁部75h、折曲部75i、先端75j、切り欠き75k、挿通孔75m、段部75n、及び凸片75pは、支持部材7の背板71a、弾性片71f、基部71g、梁部71h、折曲部71i、先端71j、切り欠き71k、挿通孔71m、段部71n、及び凸片71pと同様の構成である。
第5変形例の照明器具1は、上述の支持部材7の代わりに、図17及び図18の支持部材7Bを備える。支持部材7Bは、背板75a、弾性片75f、切り欠き75k、挿通孔75m、段部75n、及び凸片75pを有する。弾性片75fは、基部75g、梁部75h、折曲部75i、先端75jを有する。支持部材7Bの背板75a、弾性片75f、基部75g、梁部75h、折曲部75i、先端75j、切り欠き75k、挿通孔75m、段部75n、及び凸片75pは、支持部材7の背板71a、弾性片71f、基部71g、梁部71h、折曲部71i、先端71j、切り欠き71k、挿通孔71m、段部71n、及び凸片71pと同様の構成である。
支持部材7Bでは、ばね部材として、背板75aの第2端7bの側の端部から板ばね75qが延設されている。板ばね75qは、背板75aに対して略直交する方向へ延びる矩形板形状である。背板75aと板ばね75qとの角度をアーム角θ2とすると、無荷重状態の板ばね75qのアーム角θ2は、図17に示す自由角度になる。
そして、人は、アーム角θ2が減少する方向に板ばね75qを回転させた状態で、照明器具1を造営材P1の挿通孔Q1に方向Z1に向かって挿入する。照明器具1が造営材P1の挿通孔Q1に挿入されると、板ばね75qは、板ばね75qのばね力によってアーム角θ2が増加する方向に回転し、板ばね75qの先端75rが造営材P1の裏面P1bに当接する。
照明器具1を造営材P1から取り外す場合には、上述の実施形態と同様に、棒部材R1を反射部材5の挿通孔51dに挿入することで、支持部材7Bをカバー6から取り外すことができる。そして、支持部材7Bをカバー6から取り外した後であれば、照明器具1を挿通孔Q1から容易に引き抜くことができるので、照明器具1を造営材P1から容易に取り外すことができる。また、照明器具1を造営材P1から取り外すときに、支持部材7Bの板ばね75qが挿通孔Q1の周縁に干渉することを抑制でき、造営材P1を保護することができる。
また、板ばね75qにゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された緩衝材を取り付けることで、造営材P1に加わる瞬間的な力を抑えて、造営材P1を保護することができる。
(10)第6変形例
図19は、第6変形例の支持部材7Cの一部を示す。支持部材7Cは、ケース76a、押片76g、2つの回転脚76h、2つの板ばね76i、2つの支持軸76j、コイルばね76k、及びスライド片76mを主構成として備える。押片76g、2つの回転脚76h、2つの板ばね76i、及び2つの支持軸76jは、支持部材7Cの伝達機構760を構成する。
図19は、第6変形例の支持部材7Cの一部を示す。支持部材7Cは、ケース76a、押片76g、2つの回転脚76h、2つの板ばね76i、2つの支持軸76j、コイルばね76k、及びスライド片76mを主構成として備える。押片76g、2つの回転脚76h、2つの板ばね76i、及び2つの支持軸76jは、支持部材7Cの伝達機構760を構成する。
ケース76aは、矩形箱形状であり、カバー6の側壁61cに保持される。ケース76aは、側壁61cに接触する矩形板状の背板76bを有する。ケース76aの長さ方向(長手方向)に沿って延びる背板76bの一対の長辺のそれぞれに、背板76bに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられた側壁76cが形成されている。第2端7bの側においてケース76aの幅方向(短手方向)に沿って延びる背板76bの短辺には、背板76bに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられた底壁76dが形成されている。なお、図19では省略しているが、ケース76aは、背板76bに対向する前板を更に有してもよい。
底壁76dには、幅方向の中央に挿通孔76nが形成されている。すなわち、底壁76dの外面には、挿通孔76nの開口が位置する。ケース76aの内部では、挿通孔76nに対向して押片76gが位置する。押片76gの先端は楔形状であり、押片76gはZ軸に沿ってスライド可能に構成される。
回転脚76hは、両端である第1端76q及び第2端76rを有し、第1端76qと第2端76rとの間に回転軸76pが位置する。2つの回転脚76hのそれぞれの第1端76qには、楔形状である押片76gの先端が当接している。したがって、2つの回転脚76hは、押片76gがケース76aの内部に押し込まれると、回転軸76pの周りを互いに逆方向に回転する。回転脚76hの第2端76rは、L字形状であり、側壁76cに形成された挿通孔76eを挿通して、ケース76aの外部へ突出している。2つの回転脚76hの各第2端76rの間には、2つの板ばね76iが並んで配置されている。板ばね76iは自由片及び固定片を有するV字形状であり、V字の谷には支持軸76jが位置する。すなわち、板ばね76iの自由片は、自由片に加わる力によって支持軸76jを支点として撓み、自由片と固定片とのなす角度が変化する。
そして、人が、棒部材R1の先端R11を挿通孔76nに挿入し、棒部材R1を方向Z2から方向Z1に向かって差し込むと、棒部材R1の先端R11は押片76gを方向Z1へスライドさせる。押片76gが方向Z1へスライドすると、2つの回転脚76hのそれぞれは、各第2端76rが互いに近づく方向に回転し、各第2端76rのケース76aの外部への突出量が減少する。さらに、2つの回転脚76hのそれぞれは、板ばね76iの自由片に当接して、板ばね76iの自由片を撓ませる。
次に、人が、棒部材R1を方向Z2に向かって引いて、棒部材R1を挿通孔76nから抜くと、板ばね76iのばね力によって、2つの回転脚76hのそれぞれは、各第2端76rが互いに離れる方向に回転し、各第2端76rのケース76aの外部への突出量が増加する。さらに、2つの回転脚76hのそれぞれは、押片76gを方向Z2へスライドさせる。
また、ケース76aの内部には、コイルばね76kがZ軸に沿って配置されている。コイルばね76kの方向Z2の側の端部である固定端は、固定軸76sに固定される。コイルばね76kの方向Z1の側の端部である自由端は、スライド片76mに取り付けられる。スライド片76mには、固定軸76sが挿通する長孔76tを形成されている。長孔76tは、Z軸に沿う方向を長径とする。したがって、スライド片76mは、コイルばね76kのばね力に抗って方向Z1へスライド可能であり、コイルばね76kのばね力によって方向Z2へスライドする。
上述の支持部材7Cを備える照明器具1は、造営材P1に取り付けられると、スライド片76mに加わる方向Z2のコイルばね76kのばね力によって、造営材P1に取り付けられる。すなわち、コイルばね76kが、本変形例のばね部材に相当する。
上述の支持部材7Cを備える照明器具1は、押片76gが方向Z2の側に位置するときに2つの回転脚76hの各第2端76rがそれぞれ嵌まり込む凹部を、カバー6の側壁61cに保持部として有する。そして、造営材P1に取り付けられている照明器具1を取り外すときには、人が棒部材R1の先端R11を挿通孔76nに挿入することで、各第2端76rを凹部から外すことができる。各第2端76rが凹部から外れると、コイルばね76kのばね力によって、支持部材7Cが方向Z1へ移動し、支持部材7Cの保持が解除される。
(11)第7変形例
図20は、第7変形例の支持部材7Dの一部を示す。支持部材7Dは、ケース76a、押片76g、2つの回転脚76h、2つの板ばね76i、2つの支持軸76j、コイルばね761、及びスライド片762を主構成として備える。なお、第6変形例の支持部材7Cと同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
図20は、第7変形例の支持部材7Dの一部を示す。支持部材7Dは、ケース76a、押片76g、2つの回転脚76h、2つの板ばね76i、2つの支持軸76j、コイルばね761、及びスライド片762を主構成として備える。なお、第6変形例の支持部材7Cと同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
ケース76aの内部には、コイルばね761がZ軸に沿って配置されている。コイルばね761の方向Z2の側の端部である固定端は、ケース76aに固定される。コイルばね761の方向Z1の側の端部である自由端は、スライド片762に取り付けられる。スライド片762は、コイルばね761のばね力に抗って方向Z1へスライド可能であり、コイルばね761のばね力によって方向Z2へスライドする。
スライド片762には、支持板763が固定されている。支持板763は、方向Z1から方向Z2へ進むにつれて、外側へ向かう曲面763aを有する。また、支持板763は、ケース76aに取り付けられたC形状の枠体764によってガイドされる。
上述の支持部材7Dを備える照明器具1は、造営材P1に取り付けられると、スライド片762を介して支持板763に加わる方向Z2のコイルばね761のばね力によって、造営材P1に取り付けられる。
(12)第8変形例
図21は、第8変形例の支持部材7Eの一部を示す。支持部材7Eは、ケース77a、押片77g、2つの回転脚77h、ばね部材77i、及び突起77jを主構成として備える。押片77g、2つの回転脚77h、ばね部材77i、及び突起77jは、支持部材7Eの伝達機構770を構成する。
図21は、第8変形例の支持部材7Eの一部を示す。支持部材7Eは、ケース77a、押片77g、2つの回転脚77h、ばね部材77i、及び突起77jを主構成として備える。押片77g、2つの回転脚77h、ばね部材77i、及び突起77jは、支持部材7Eの伝達機構770を構成する。
ケース77aは、矩形箱形状であり、カバー6の側壁61cに保持される。ケース77aは、カバー6の側壁61cに接触する矩形板状の背板77bを有する。ケース76aの長さ方向(長手方向)に沿って延びる背板77bの一対の長辺のそれぞれに、背板77bに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられた側壁77cが形成されている。第2端7b側においてケース77aの幅方向(短手方向)に沿って延びる背板77bの短辺には、背板77bに対して直交(又は交差)する一方向に折り曲げられた底壁77dが形成されている。なお、図21では省略しているが、ケース77aは、背板77bに対向する前板を更に有してもよい。
底壁77dには、幅方向の中央に挿通孔77nが形成されている。すなわち、底壁77dの外面には、挿通孔77nの開口が位置する。ケース77aの内部では、挿通孔77nに対向して押片77gが位置する。押片77gの先端は楔形状であり、押片77gはZ軸に沿ってスライド可能に構成される。
回転脚77hは、両端である第1端77q及び第2端77rを有する。2つの回転脚77hは、それぞれの第1端77q及び第2端77rの間で共通の回転軸77pに取り付けられる。すなわち、2つの回転脚77hは、回転軸77pを回転中心としてX状に配置される。2つの回転脚77hのそれぞれの第1端77qには、楔形状である押片77gの先端が当接している。したがって、2つの回転脚77hは、押片77gがケース77aの内部に押し込まれると、回転軸77pの周りを互いに逆方向に回転する。
ばね部材77iは、1本のステンレス鋼線で形成されたダブルトーションばねであり、一対の軸部771、一対の腕部772、一対のコイル773、及び連結部774を備える。ばね部材77iでは、ステンレス鋼線の両端をそれぞれ軸部771とし、軸部771からL字状に曲げ加工された腕部772を有する。腕部772は、ステンレス鋼線を巻回したコイル773の一端につながる。一対のコイル773の各巻回軸は幅方向に沿っており、一対のコイル773は互いに近づく方向へ向かって巻回される。一対のコイル773の各他端の間には、ステンレス鋼線がC字状に曲げ加工された連結部774が形成される。
一対の側壁77cの方向Z2の側には、挿通孔77eがそれぞれ形成されており、一対の挿通孔77eには、一対の軸部771がそれぞれ差し込まれる。軸部771は、挿通孔77eを挿通して、ケース77aの外部へ突出している。一対の腕部772は方向Z1へ延び、一対の腕部772の間に2つの回転脚77hが位置する。また、一対の腕部772の各外側では、突起77jが背板77bに形成されている。
そして、人が、棒部材R1の先端R11を挿通孔77nに挿入し、棒部材R1を方向Z1に向かって差し込むと、棒部材R1の先端R11は押片77gを方向Z1へスライドさせる。押片77gが方向Z1へスライドすると、2つの回転脚77hのそれぞれは、各第2端77rが互いに離れる方向に回転する。第2端77rは、ばね部材77iの腕部772に内側から当接し、腕部772を撓ませる。この結果、腕部772につながっている軸部771はケース77aの内部に移動し、軸部771のケース77aの外部への突出量が減少する。
次に、人が、棒部材R1を方向Z2に向かって引いて、棒部材R1を挿通孔77nから抜くと、腕部772のばね力によって、回転脚77hのそれぞれは、各第2端77rが互いに近付く方向に回転し、腕部772の撓みが減少して、軸部771のケース77aの外部への突出量が増加する。さらに、一対の回転脚77hのそれぞれは、押片77gを方向Z2へスライドさせる。
上述の支持部材7Eを備える照明器具1は、押片77gが方向Z2の側に位置するときに一対の軸部771がそれぞれ嵌まり込む凹部を、カバー6の側壁61cに保持部として有する。そして、造営材P1に取り付けられている照明器具1を取り外すときには、人が棒部材R1の先端R11を挿通孔77nに挿入することで、各軸部771を凹部からことができる。各軸部771が凹部から外れると、カバー6による支持部材7Eの保持が解除される。
(13)第9変形例
図22A〜図22Iは、上述の実施形態における鍔部51cの挿通孔51dの開口を塞ぐ閉塞部材8をそれぞれ示す。閉塞部材8が挿通孔51dの開口を塞ぐことで、照明器具1を屋外に設置したとしても、雨などによる照明器具1内への水などの液体の侵入、及び照明器具1からの水漏れなどを抑制できる。棒部材R1を挿通孔51dの開口に挿入するときは、閉塞部材8を挿通孔51dから予め取り除いておく。
図22A〜図22Iは、上述の実施形態における鍔部51cの挿通孔51dの開口を塞ぐ閉塞部材8をそれぞれ示す。閉塞部材8が挿通孔51dの開口を塞ぐことで、照明器具1を屋外に設置したとしても、雨などによる照明器具1内への水などの液体の侵入、及び照明器具1からの水漏れなどを抑制できる。棒部材R1を挿通孔51dの開口に挿入するときは、閉塞部材8を挿通孔51dから予め取り除いておく。
図22Aの閉塞部材8は、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円柱形状の弾性体8aを備える。弾性体8aが挿通孔51dに挿入されて、挿通孔51dを塞ぐ。
図22Bの閉塞部材8は、弾性体8aに紐8bの一端を接続し、紐8bの他端を鍔部51cに接続する。紐8bによって、弾性体8aの紛失を抑制できる。
図22C及び図22Dでは、鍔部51cの外面(方向Z2の側の面)において、挿通孔51dの周囲に凹部51eを形成している。弾性体8aは、軸方向に対向する両端面のうち一方が平面であり、他方が凸形状の曲面になっている。弾性体8aは、図22C及び図22Dに示すように、いずれの端面から挿通孔51dに差し込んでもよい。
図22Eでは、挿通孔51dの内周面をテーパ面51fとする。テーパ面51fは、棒部材R1の挿通孔51dへの挿入方向へ進むにつれて、挿通孔51dの直径が徐々に小さくなるように形成される。そして、弾性体8aに紐8cの一端を接続し、紐8cの他端にはリング8dが接続する。リング8dの直径は、挿通孔51dの最小径より大きいので、弾性体8aが挿通孔51dから落下することを防止できる。
図22Fでは、挿通孔51dの内周面をテーパ面51fとする。図22Fの閉塞部材8は、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円柱形状の弾性体8eを備える。弾性体8eは、棒部材R1の先端R11が押し当てられる端面に直線形状の溝8fを形成されている。したがって、棒部材R1としてマイナスドライバを用いると、棒部材R1の先端R11が溝8fに嵌まり込むので、閉塞部材8を挿通孔51dから容易に取り除くことができる。
図22Gでは、挿通孔51dの開口縁51gに対して、棒部材R1の挿入方向に向かって湾曲する曲げ加工が施されている。閉塞部材8は、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円板形状の頭部8gを有し、頭部8gより小径のシャフト8hが頭部8gから延びている。シャフト8hの先端面には、直線形状の溝8iが形成されている。溝8iには、棒部材R1の先端R11が押し当てられる。そして、頭部8gが開口縁51gに引っ掛かることで、閉塞部材8が挿通孔51dから落下することを防止できる。
図22Hの閉塞部材8は、ゴム、エラストマ、又は樹脂などの弾性材料から形成された円板形状の頭部8jを有し、頭部8jより小径のシャフト8kが頭部8jから延びている。頭部8jには、棒部材R1の先端R11が押し当てられる。
図22Iの挿通孔51dは、鍔部51cに形成されたノックアウト孔である。この場合、閉塞部材8は、挿通孔51dを塞ぐ蓋8mで構成される。
また、挿通孔51dをシールなどで塞いでもよい。
なお、第9変形例の各構成は、上述の実施形態及び第1変形例〜第8変形例のいずれにも適用可能である。すなわち、閉塞部材8は、挿通孔51dだけでなく、挿通孔76n又は挿通孔77nにも適用可能である。
なお、上述の実施形態、及び各変形例の構成は、適宜組み合わせることが可能である。
(14)第10変形例
上述の実施形態及び第1変形例〜第9変形例でそれぞれ開示した器具の設置構造は、照明器具1だけでなく、他の器具の設置構造にも適用可能である。他の器具として、例えば、空調器具、警報器具、撮像器具、及びセンサなどが挙げられる。
上述の実施形態及び第1変形例〜第9変形例でそれぞれ開示した器具の設置構造は、照明器具1だけでなく、他の器具の設置構造にも適用可能である。他の器具として、例えば、空調器具、警報器具、撮像器具、及びセンサなどが挙げられる。
また、器具が設置される造営材は、天井パネルだけでなく、壁パネル、床パネル、塀、及びパーテーションなどの他の造営材であってもよい。
(15)まとめ
上述の実施形態に係る第1の態様の器具の設置構造は、互いに対向する第1面(P1a)及び第2面(P1b)を有する板状の造営材(P1)に、造営材(P1)の第1面(P1a)の側から挿入されて設置される器具(1)の設置構造である。器具(1)は、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)と、保持部(64)と、挿通孔(51d、76n、77n)と、を備える。支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)は、造営材(P1)の第2面(P1b)に接触することで、器具(1)の第2面(P1b)の側から第1面(P1a)の側への移動を規制する。保持部(64)は、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)を保持する。挿通孔(51d、76n、77n)は、第1面(P1a)の側に開口を有する。保持部(64)は、挿通孔(51d、76n、77n)に棒部材(R1)が挿入されることによって、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)の保持を解除する。
上述の実施形態に係る第1の態様の器具の設置構造は、互いに対向する第1面(P1a)及び第2面(P1b)を有する板状の造営材(P1)に、造営材(P1)の第1面(P1a)の側から挿入されて設置される器具(1)の設置構造である。器具(1)は、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)と、保持部(64)と、挿通孔(51d、76n、77n)と、を備える。支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)は、造営材(P1)の第2面(P1b)に接触することで、器具(1)の第2面(P1b)の側から第1面(P1a)の側への移動を規制する。保持部(64)は、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)を保持する。挿通孔(51d、76n、77n)は、第1面(P1a)の側に開口を有する。保持部(64)は、挿通孔(51d、76n、77n)に棒部材(R1)が挿入されることによって、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)の保持を解除する。
上述の器具の設置構造は、器具(1)を造営材(P1)から容易に取り外すことができる。
また、実施形態に係る第2の態様の器具の設置構造では、第1の態様において、器具(1)は、挿通孔(51d)から保持部(64)まで至る空間(S1)、を更に備えることが好ましい。保持部(64)は、挿通孔(51d)を介して空間(S1)に棒部材(R1)が挿入されることによって、支持部材(7、7A、7B)の保持を解除する。
上述の器具の設置構造は、簡易な構造で、器具(1)を造営材(P1)から容易に取り外すことができる。
また、実施形態に係る第3の態様の器具の設置構造では、第2の態様において、支持部材(7、7A、7B)は、弾性片(71f)及び凹部のいずれか一方を備えることが好ましい。保持部(64)は、弾性片及び凹部(64b)のいずれか他方を備えることが好ましい。弾性片(71f)が凹部(64b)に嵌まることで、保持部(64)は支持部材(7、7A、7B)を保持する。空間(S1)に挿入された棒部材(R1)が弾性片(71f)に当接することで、弾性片(71f)が凹部(64b)から外れる。
上述の器具の設置構造は、簡易な構造で、器具(1)を造営材(P1)から容易に取り外すことができる。
また、実施形態に係る第4の態様の器具の設置構造では、第1の態様において、器具(1)は、挿通孔(76n、77n)から保持部まで至る力の伝達機構(760、770)を更に備えることが好ましい。保持部は、挿通孔(76n、77n)を介して伝達機構(760、770)に入力された力が伝達機構(760、770)を介して伝達されることによって、支持部材(7C、7D、7E)の保持を解除する。
上述の器具の設置構造は、簡易な操作で、器具(1)を造営材(P1)から容易に取り外すことができる。
また、実施形態に係る第5の態様の器具の設置構造では、第1乃至第4の態様のいずれか一つにおいて、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)は、第2面(P1b)にばね力を付勢するばね部材(73、730、75q、76k、77i)を有することが好ましい。
上述の器具の設置構造は、ばね部材(73、730、75q、76k、77i)のばね力を強くしても、器具(1)を造営材(P1)から容易に取り外すことができる。
また、実施形態に係る第6の態様の器具の設置構造では、第5の態様において、支持部材(7、7A、7B、7C、7D、7E)は、第2面(P1b)に加わるばね力のピーク値を下げる作用を有する緩衝材(71q、71r、71s)を有することが好ましい。
上述の器具の設置構造は、造営材(P1)を保護することができる。
また、実施形態に係る第7の態様の器具の設置構造では、第1乃至第6の態様のいずれか一つにおいて、器具(1)は、挿通孔(51d、76n、77n)の開口を塞ぐ閉塞部材(8)をさらに備えることが好ましい。
上述の器具の設置構造は、器具(1)を屋外に設置したとしても、雨などによる器具(1)内への水などの液体の侵入、及び器具(1)からの水漏れなどを抑制できる。
また、実施形態に係る第8の態様の照明器具(1)は、第1乃至第7の態様のいずれか1つの器具の設置構造と、照明器具(1)の外郭(2、6)と、を備える。
上述の照明器具(1)は、造営材(P1)から照明器具(1)を容易に取り外すことができる。
1 照明器具(器具)
2 器具本体(外郭)
7、7A、7B、7C、7D、7E 支持部材
51d、76n、77n 挿通孔
6 カバー(外郭)
64 保持部
64b 凹部
71f 弾性片
71q、71r、71s 緩衝材
73、730、75q、76k、77i ばね部材
760、770 伝達機構
8 閉塞部材
P1 造営材
P1a 表面(第1面)
P1b 裏面(第2面)
R1 棒部材
S1 空間
2 器具本体(外郭)
7、7A、7B、7C、7D、7E 支持部材
51d、76n、77n 挿通孔
6 カバー(外郭)
64 保持部
64b 凹部
71f 弾性片
71q、71r、71s 緩衝材
73、730、75q、76k、77i ばね部材
760、770 伝達機構
8 閉塞部材
P1 造営材
P1a 表面(第1面)
P1b 裏面(第2面)
R1 棒部材
S1 空間
Claims (8)
- 互いに対向する第1面及び第2面を有する板状の造営材に、前記造営材の前記第1面の側から挿入されて設置される器具の設置構造であって、
前記器具は、
前記造営材の前記第2面に接触することで、前記器具の前記第2面の側から前記第1面の側への移動を規制する支持部材と、
前記支持部材を保持する保持部と、
前記第1面の側に開口を有する挿通孔と、を備え、
前記保持部は、前記挿通孔に棒部材が挿入されることによって、前記支持部材の保持を解除する
器具の設置構造。 - 前記器具は、前記挿通孔から前記保持部まで至る空間、を更に備え、
前記保持部は、前記挿通孔を介して前記空間に前記棒部材が挿入されることによって、前記支持部材の保持を解除する
請求項1の器具の設置構造。 - 前記支持部材は、弾性片及び凹部のいずれか一方を備え、
前記保持部は、前記弾性片及び前記凹部のいずれか他方を備え、
前記弾性片が前記凹部に嵌まることで、前記保持部は前記支持部材を保持し、
前記空間に挿入された前記棒部材が前記弾性片に当接することで、前記弾性片が前記凹部から外れる
請求項2の器具の設置構造。 - 前記器具は、前記挿通孔から前記保持部まで至る力の伝達機構を更に備え、
前記保持部は、前記挿通孔を介して前記伝達機構に入力された力が前記伝達機構を介して伝達されることによって、前記支持部材の保持を解除する
請求項1の器具の設置構造。 - 前記支持部材は、前記第2面にばね力を付勢するばね部材を有する
請求項1乃至4のいずれか一項の器具の設置構造。 - 前記支持部材は、前記第2面に加わる前記ばね力のピーク値を下げる作用を有する緩衝材を有する
請求項5の器具の設置構造。 - 前記器具は、前記挿通孔の前記開口を塞ぐ閉塞部材をさらに備える
請求項1乃至6のいずれか1つの器具の設置構造。 - 請求項1乃至7のいずれか1つの器具の設置構造と、
前記器具の外郭と、を備える
照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206580A JP2021082403A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 器具の設置構造、及び照明器具 |
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ID=75965829
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JP2019206580A Pending JP2021082403A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 器具の設置構造、及び照明器具 |
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JP (1) | JP2021082403A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023099285A1 (en) * | 2021-11-30 | 2023-06-08 | Signify Holding B.V. | Mounting accessories for luminaires |
-
2019
- 2019-11-14 JP JP2019206580A patent/JP2021082403A/ja active Pending
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WO2023099285A1 (en) * | 2021-11-30 | 2023-06-08 | Signify Holding B.V. | Mounting accessories for luminaires |
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